(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記廃トナー量検知部は、前記転写部の揺動に連動して、前記廃トナー量検知部が前記廃トナーに埋もれた埋没状態と、前記非埋没状態と、前記載置状態と、に変わる、請求項1に記載の画像形成装置。
前記廃トナー量検知部は、台形状の断面形状を有し、前記廃トナーと接触する底面の幅は、前記底面とは逆側における上面の幅の長さよりも長い、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
前記満杯検知部は、第1の開口部を形成する外枠部と、前記第1の開口部内に配置されて、前記第1の開口部を複数の第2の開口部に分割する分割梁部と、を有する、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、廃トナーは、廃トナー回収容器が取り付けられたサイドカバーの開閉等により偏って堆積することがある。この場合、特許文献1,2のように廃トナーの偏りの頂部を光学的又は機械的に検知した場合には、満杯になっていないにも関わらず満杯であると誤検知され、満杯検知の精度が低下する可能性がある。また、特許文献3の構成によれば、廃トナーを搬送する機構が必要になるため、装置構成が複雑化する。
【0008】
そこで、本発明は、簡易な構成で廃トナーの満杯検知の精度を高めることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、像担持体に担持された画像を転写材に転写する転写部と、転写部から回収された廃トナーを収容する廃トナー収容部と、廃トナー収容部内に配置され、廃トナー収容部に収容された廃トナーの量を検知する廃トナー量検知部を有する満杯検知部と、を備えている。廃トナー収容部は所定の回転軸線のまわりに揺動可能である。満杯検知部は、非埋没状態から変わった載置状態であるときに、廃トナーが満杯であるか否か検知する。非埋没状態は、廃トナー量検知部が廃トナーの表面より上方に位置した状態である。載置状態は、廃トナー量検知部が廃トナーの表面に載置された載置状態である。
【0010】
この画像形成装置では、満杯検知部は、廃トナー量検知部を有する簡易な構成である。そして、満杯検知部は、廃トナー量検知部が廃トナーの表面に載置された載置状態において満杯であるか否かを判断する。ここで、この載置状態は、廃トナー量検知部が廃トナーに埋もれていない非埋没状態から変わった状態である。従って、載置状態における廃トナー量検知部の上には堆積した廃トナーが存在することがないため、廃トナー量検知部の高さ方向の位置に対応する廃トナー量を高い精度で検知することができる。従って、簡易な構成で廃トナーの満杯検知の精度を高めることができる。
【0011】
トナー量検知部は、転写部の揺動に連動して、廃トナー量検知部が廃トナーに埋もれた埋没状態と、非埋没状態と、載置状態と、に変わる。この構成によれば、廃トナー量検知部が転写部の動きに連動して状態が変わる。このため、廃トナー量検知部の状態を変えるための新たな駆動源を追加する必要がない。従って、部品数の増加を抑制し、装置の構成を簡易にすることができる。
【0012】
転写部は、像担持体との間の距離が所定距離である離間状態と、像担持体との間の距離が離間状態よりも近い近接状態と、を有している。廃トナー量検知部は、転写部の近接状態から離間状態への変化に対応して、廃トナー量検知部が廃トナーに埋もれた埋没状態から非埋没状態へ変わる。また、廃トナー量検知部は、転写部の離間状態から近接状態への変化に対応して非埋没状態から載置状態へ変わる。この構成によれば、転写部における画像形成動作と、満杯検知部における満杯検知動作のタイミングを所定の関係に設定することが可能になる。従って、新たな部品を追加することなく、所定のタイミングで満杯検知部に満杯検知動作を実行させることができる。
【0013】
満杯検知部は、回転軸線に対して延在方向が平行であるシャフトと、転写部と廃トナー収容部との間に配置され、転写部と当接するリンク部と、を有している。リンク部は、シャフトから転写部に向かって突出するようにシャフトに取り付けられている。廃トナー量検知部は、シャフトから廃トナー収容部に向かって突出するようにシャフトに取り付けられている。この満杯検知部によれば、転写部が発生させる駆動力を、廃トナー量検知部に効率よく伝達することができる。
【0014】
廃トナー量検知部は、台形状の断面形状を有している。廃トナーと接触する底面の幅は、底面とは逆側における上面の幅の長さよりも長い。この廃トナー量検知部によれば、埋没状態から非埋没状態に変える時に廃トナーを垂直に押し上げる面積が小さくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力を低減することができる。また、載置状態において、廃トナーと接触する面積が大きくなる。従って、載置状態において、廃トナー量検知部の重さによって廃トナー量検知部が沈降することを抑制することができる。
【0015】
廃トナー量検知部は、底面と上面とを連結する斜面を有している。廃トナーを押し上げる斜面と底面との間の角度は、廃トナーの第1の安息角以上である。この第1の安息角は、20度以上であってもよい。この廃トナー量検知部によれば、廃トナー量検知部上に堆積した廃トナーが崩れやすくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力が更に低減し、非埋没状態において廃トナー量検知部の上に残留する廃トナーの量を低減することができる。
【0016】
満杯検知部は、第1の開口部を形成する外枠部と、第1の開口部内に配置されて、第1の開口部を複数の第2の開口部に分割する分割梁部と、を有している。この構成によれば、廃トナー量検知部の重量が低減するため、廃トナー量検知部の沈降を抑制することができる。また、埋没状態から非埋没状態に変える途中で、廃トナー量検知部の上の廃トナーが第2の開口部から落下する。従って、非埋没状態において廃トナー量検知部の上に残留する廃トナーの量を低減することができる。
【0017】
第2の開口部の合計面積は、0.1mm
2以上300mm
2以下である。この第2の開口部を有する満杯検知部によれば、載置状態における廃トナー量検知部の沈降を抑制して、満杯の検知を確実に行うことができる。
【0018】
外枠部と分割梁部とは、一対の斜面を含む台形状の断面形状を有している。一対の斜面がなす角度は、廃トナーの第2の安息角以下である。この外枠部と分割梁部とによれば、廃トナー量検知部の上に堆積した廃トナーが崩れやすくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力が更に低減し、非埋没状態において廃トナー量検知部上に残留する廃トナーの量を更に低減することができる。
【0019】
画像形成装置は、転写部及び満杯検知部の動作を制御する制御部を更に備えている。転写部は、像担持体との間の距離が所定距離である離間状態と、像担持体との間の距離が離間状態よりも近い近接状態と、を有している。制御部は、転写部を回転軸線のまわりに回転させて、近接状態から離間状態に変えることにより、廃トナー量検知部を埋没状態から非埋没状態へ変える非埋没制御を行う。また、制御部は、非埋没制御の後に、転写部を回転軸線のまわりに回転させて、離間状態から近接状態に変えることにより、廃トナー量検知部を非埋没状態から載置状態へ変える載置制御を行う。さらに、制御部は、載置制御の後に、廃トナーが満杯であるか否かを判断する判断制御を行う。
【0020】
この制御部によれば、埋没状態にある廃トナー量検知部を非埋没状態に変える制御を実行するため、廃トナー量検知部の上に堆積した廃トナーを落下させることができる。そして、非埋没状態にある廃トナー量検知部を載置状態に変えるため、載置状態における廃トナー量検知部の上には堆積した廃トナーが存在することがない。または、ごく僅かである。従って、廃トナー量検知部の高さ方向の位置に対応した廃トナー量を高い精度で検知することが可能になるため、簡易な構成で廃トナーの満杯検知の精度を高めることができる。
【0021】
制御部は、転写部を近接状態にして、廃トナー量検知部が埋没状態であるときに画像形成制御を行う。さらに、画像形成制御の後に、廃トナー量検知部を非埋没状態としてから、廃トナー量検知部を廃トナーの表面上に移動させて廃トナー量検知部を載置状態にし、廃トナー量検知部が載置状態であるときに判断制御を行う。これら制御によれば、廃トナー量検知部が廃トナーの表面上に載置されているときに、満杯を判断する制御が実行されるので、満杯であるか否かの判断の精度を向上させることができる。
【0022】
廃トナー収容部内に配置され、廃トナーを均す廃トナー撹拌部を更に備え、制御部は、載置制御の後であり判断制御の前に、廃トナー撹拌部を動作させて廃トナーを均す均し制御を行う。この廃トナー撹拌部によれば、廃トナー量検知部を持ち上げた状態において、堆積した廃トナーの高さを均一に近づけることができる。そして、高さが均一に近づけられた廃トナーの表面に廃トナー量検知部を載置するため、満杯検知の精度を一層高めることができる。
【0023】
廃トナー撹拌部は、転写部の揺動に連動して動作する。この構成によれば、廃トナー撹拌部を動作させるための駆動源を別途追加する必要がない。従って、部品数の増加を抑制し、装置の構成を簡易にすることができる。
【0024】
画像形成装置は、トルクを出力する出力軸を有するモータと、出力軸を転写部に連結する第1の連結部と、を更に備え、転写部は、トルクによって揺動してもよい。このような構成によれば、モータを制御することにより、転写部の揺動を制御することが可能になる。従って、転写部を所望のタイミングで揺動させることができる。
【0025】
画像形成装置は、少なくとも廃トナー収容部及び満杯検知部を収容する筐体と、転写部が取り付けられると共に、筐体を開放及び閉鎖するカバーと、筐体に対して固定された像担持部と、を更に備え、転写部は、カバーの閉鎖動作により像担持部に押し当てられ、カバーの開放動作により像担持部から離間されることにより揺動してもよい。このような構成によれば、転写部を揺動させるために、新たな部品を追加する必要がない。従って、部品数の増加を抑制し、装置の構成を簡易にすることができる。
【0026】
画像形成装置は、第1の状態、及び第1の状態とは異なる第2の状態を有する可動部と、可動部を転写部に連結する第3の連結部と、を更に備え、転写部は、第1の状態から第2の状態にする動作、及び第2の状態から第1の状態にする動作によって揺動してもよい。このような構成によれば、機械的な構成により転写部を揺動させることができる。従って、画像形成装置の動作に要する電力の増加を抑制できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の画像形成装置によれば、簡易な構成で廃トナーの満杯検知の精度を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0030】
はじめに、画像形成装置1の基本的な構成について説明する。画像形成装置1は、マゼンダ、イエロー、シアン、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。
図1に示されるように、画像形成装置1は、用紙(転写材)Pを搬送する記録媒体搬送ユニット10と、静電潜像を現像する現像ユニット20と、トナー像を用紙Pに二次転写する転写ユニット30と、周面に画像が形成される静電潜像担持体である感光体ドラム40と、トナー像を用紙Pに定着させる定着ユニット50と、を備えている。
【0031】
記録媒体搬送ユニット10は、画像が形成される記録媒体としての用紙Pを収容すると共に、用紙Pを搬送経路R1上に搬送する。用紙Pは、カセットTに積層されて収容される。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して用紙Pを二次転写領域R2に到達させる。
【0032】
現像ユニット20は、色ごとに4個設けられている。現像ユニット20は、トナーを感光体ドラム40に担持させる現像ローラ21を備えている。現像ユニット20は、トナーとキャリアとが混合撹拌されて十分に帯電された後、トナーとキャリアとの混合によって生成される現像剤を現像ローラ21に担持させる。そして、現像ローラ21の回転により現像剤が感光体ドラム40と対向する領域まで搬送されると、現像ローラ21に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
【0033】
現像ユニット20では、新たな現像剤を内部に補給しつつ、現像剤を撹拌、搬送する。現像ユニット20は、過剰となった現像剤の一部である劣化現像剤を外部に移送するトリクル現像方式を採用している。トリクル現像方式では、劣化した現像剤を排出し、排出した量分のフレッシュな現像剤を補給する。現像ユニット20内において、劣化現像剤は、劣化現像剤排出口及び劣化現像剤受入口を落下して、廃トナー回収装置内に収容される。
【0034】
転写ユニット30は、現像ユニット20で形成されたトナー像を用紙Pに二次転写するための二次転写領域R2に搬送する。転写ユニット30は、転写ベルト31と、転写ベルト31を懸架する懸架ローラ31a,31b,31c及び31dと、感光体ドラム40と共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラ32と、懸架ローラ31dと共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33と、を備えている。
【0035】
転写ベルト31は、懸架ローラ31a,31b,31c及び31dにより循環移動する無端状のベルトである。一次転写ローラ32は、転写ベルト31の内周側から感光体ドラム40を押圧するように設けられる。二次転写ローラ33は、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ31dを押圧するように設けられる。
【0036】
感光体ドラム40は、色ごとに4個設けられている。感光体ドラム40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。感光体ドラム40の周上には、現像ユニット20と、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43と、が設けられている。
【0037】
帯電ローラ41は、感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した感光体ドラム40の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体ドラム40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。4個の現像ユニット20は、それぞれの現像ユニット20に対向して設けられたトナータンク22から供給されたトナーによって感光体ドラム40に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。トナータンク22内には、それぞれ、マゼンダ、イエロー、シアン及びブラックのトナーが充填されている。
【0038】
クリーニングユニット43は、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転写ベルト31に一次転写された後に感光体ドラム40上に残存するトナーを回収する。また、クリーニングユニット43の近傍にはスクリューが設けられており、クリーニングユニット43によって得られた廃トナーがスクリューによって搬送される。スクリューによって搬送される廃トナーは、廃トナーノズル内の搬送経路に沿って、廃トナーノズルの端部に形成された廃トナー回収容器接続口を通じて廃トナー回収装置内に収容される。
【0039】
定着ユニット50は、転写ベルト31から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着ユニット50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ51と、加熱ローラ51を押圧する加圧ローラ52と、を備えている。加熱ローラ51及び加圧ローラ52は円筒状に形成されており、加熱ローラ51は内部にハロゲンランプ等の熱源を備えている。加熱ローラ51と加圧ローラ52との間には接触領域である定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。
【0040】
画像形成装置1には、定着ユニット50によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ61及び62が設けられている。
【0041】
画像形成装置1は、上述した、記録媒体搬送ユニット10、現像ユニット20、転写ユニット30、感光体ドラム40、定着ユニット50等の動作を制御する制御部90を備えている。制御部90は、いわゆるマイクロコンピュータにより構成され、各ユニットの動作を規定するプログラムがメモリに保存され、当該プログラムを実行することにより所望の制御が実行される。
【0042】
続いて、本実施形態に係る満杯検知ユニットを備える画像形成装置の具体的な構成について詳細に説明する。
図2、
図3及び
図4に示されるように、画像形成装置1Aは、転写ユニット70を備えている。転写ユニット70は、転写ベルトユニット71(転写部)が堆積廃トナー72を収容する廃トナー収容容器73(廃トナー収容部)に取り付けられて一体化されている。転写ユニット70は、回転支持部A1を回転中心として揺動可能に構成されている。回転支持部A1は、廃トナー収容容器73の下部に設けられている。
【0043】
転写ベルトユニット71は、一対の懸架ローラ71aと、懸架ローラ71aの間に掛け渡された転写ベルト71bとを有している。廃トナー収容容器73には、懸架ローラ71aのローラ回転軸線A2と重複する揺動軸受部75が設けられている。この揺動軸受部75には懸架ローラ71aが嵌っている。この構成により、転写ベルトユニット71は、ローラ回転軸線A2を回転中心線として揺動することができる。この揺動動作により、近接状態(
図8の(a)部、
図8の(c)部参照)と、離間状態(
図8の(b)部参照)とが実現される。近接状態とは、転写ベルトユニット71が感光体ドラム76に近接した状態(
図8の(a)部、
図8の(c)部参照)である。離間状態とは、転写ベルトユニット71が感光体ドラム76から離間した状態(
図8の(b)部参照)である。この動作は、モータ等の駆動装置から与えられた動力や、画像形成装置1が備える可動部(例えばカセットT)の動きにより、実現される。転写ベルトユニット71を駆動する構成については後述する。また、この近接及び離間の動作は、後述する満杯検知ユニットFGの駆動源である。すなわち、転写ベルトユニット71は、満杯検知ユニットFGを駆動するために感光体ドラム40に対して近接及び離間するように揺動する。
【0044】
転写ベルト71bに残留したトナーはクリーニングユニットにより転写ベルト71bから取り除かれる。次に、トナーは、廃トナー収容容器73まで搬送される。そして、トナーは、廃トナー収容容器73内に収容される。この廃トナー収容容器73は、転写ベルトユニット71を挟み感光体ドラム76の反対側に配置されている。すなわち、転写ベルトユニット71は、感光体ドラム76と廃トナー収容容器73間に配置されている。
【0045】
図2及び
図6に示されるように、廃トナー収容容器73の内部には、廃トナー撹拌部77が設けられている。廃トナー撹拌部77は、堆積した堆積廃トナー72の表面FT(
図8の(a)部参照)を均す。廃トナー撹拌部77は、廃トナー収容容器73の延在方向に延びるスクリュー状の撹拌部を有している。この撹拌部が正回転又は逆回転されることにより堆積廃トナー72が撹拌されて堆積した堆積廃トナー72の表面FTが均される。廃トナー撹拌部77は、モータによって回転駆動されてもよい。また、廃トナー撹拌部77は、転写ベルトユニット71の揺動動作を駆動源として回転駆動されてもよい。
【0046】
図2に示されるように、廃トナー収容容器73に収容された堆積廃トナー72の量は、満杯検知ユニットFGにより管理される。満杯検知ユニットFGは、廃トナー収容容器73内の堆積廃トナー72の量が予め設定された満杯量に達したか否かを検知する。満杯検知ユニットFGは、満杯検知部78と、満杯検知センサ79とを備えている。満杯検知部78は、堆積廃トナー72の高さを機械的に検出する。満杯検知センサ79は、満杯検知部78により検出された堆積廃トナー72の高さが所望の満杯量であるか否かを検知する。
【0047】
図5に示されるように、満杯検知センサ79は、光出射部79a、受光部79bとを備えている。光出射部79aは、センサ光を出射する。受光部79bは、センサ光の光路上において光出射部79aから所定距離だけ離間して配置されている。満杯検知センサ79は、受光部79bにおいてセンサ光が検出された第1の状態と、受光部79bにおいてセンサ光が受光されない第2の状態とを有している。本実施形態では、第1の状態が堆積廃トナー72が満杯でない状態とされ、第2の状態が堆積廃トナー72が満杯でない状態とされている。
【0048】
満杯検知部78はシャフト部81と、シャフト部81の一端側に腕部81aを介して取り付けられた廃トナー量検知部82と、シャフト部81の他端側に取り付けられたリンク部83と、廃トナー量検知部82とリンク部83との間に配置された光遮断部84と、を有している。
【0049】
シャフト部81は、ローラ回転軸線A2に平行な回転軸線A3の方向に延在した丸棒状の形状を有している。シャフト部81の両端部は、シャフト部81の回転軸線A3のまわりに回転可能に支持されている。
【0050】
廃トナー量検知部82は、廃トナー収容容器73内に配置されている。廃トナー量検知部82は、廃トナー収容容器73に収容された堆積廃トナー72の高さを検出する。廃トナー量検知部82は、1個以上(例えば4個)の開口部(第2の開口部N2)を有している。廃トナー量検知部82は、シャフト部81の回転軸線A3と平行な枠状の形状をなしている。回転軸線A3の方向における廃トナー量検知部82の長さは、例えば、回転軸線A3の方向における廃トナー収容容器73の1/2〜1/8程度である。また、廃トナー量検知部82は、回転軸線A3の方向における廃トナー収容容器73の略中央に配置されている。また、廃トナー量検知部82は、外枠部82aと、分割梁部82bとを有している。
分割梁部82bは、外枠部82aに囲まれた第1の開口部N1を複数の第2の開口部N2に分割する。ここで、第2の開口部N2の合計面積は、0.1mm
2以上300mm
2以下である。より好ましくは、合計面積は、50mm
2以上250mm
2以下である。更に好ましくは、合計面積は、50mm
2以上100mm
2以下である。
【0051】
廃トナー量検知部82は、腕部81aに取り付けられている。腕部81aは、シャフト部81の回転軸線A3の方向と直交するように一端がシャフト部81に取り付けられている。すなわち、廃トナー量検知部82は、腕部81aの長さだけシャフト部81から平行に離間している。この腕部81aの長さは、例えば、検出する堆積廃トナー72の高さにより規定され得る。
【0052】
廃トナー量検知部82は、台形状の断面形状を有している。より詳細には、
図5及び
図7に示されるように、廃トナー量検知部82をなす外枠部82aと分割梁部82bが台形状の断面形状を有している。また、外枠部82aと分割梁部82bは、堆積廃トナー72と対面し接触する底面P1と、底面P1と逆側の上面P2とを有している。そして、外枠部82aと分割梁部82bとを断面視したとき、底面P1に含まれる下底L1は、上面P2に含まれる上底L2よりも長い。すなわち、底面P1の面積は、上面P2の面積よりも大きい。また、外枠部82aと分割梁部82bは、底面P1と上面P2とを連結する斜面P3を有している。この斜面P3と底面P1とのなす角度D1は、堆積廃トナー72の第1の安息角D2以上である。また、外枠部82aと分割梁部82bにおいて、一対の斜面P3がなす角度D3は、堆積廃トナー72の第2の安息角D4より小さい。
【0053】
ここで、堆積廃トナー72の安息角について説明する。安息角とは、紛体や粒状体を山状に積み上げたときに滑りが生じない限界の角度を示す。一般的に、安息角とは、紛体や粒状体が山状に積み上げられた場合の底面と斜面のなす角度を示す。本実施形態における第1の安息角D2が該当する。また、山状に堆積された堆積廃トナー72の斜面同士の間の角度を、本実施形態では第2の安息角D4と呼ぶことにする。
【0054】
廃トナー量検知部82の状態について説明する。
図8の(a)部〜
図8の(c)部に示されるように、廃トナー量検知部82は、廃トナー収容容器73内において、埋没状態、非埋没状態及び載置状態の3個の状態を有している。これら3個の状態は、回転軸線A3まわりの回転により変えられる。埋没状態(
図8の(a)部参照)は、廃トナー量検知部82の全体又は一部が堆積廃トナー72に埋もれた状態である。堆積廃トナー72は、廃トナー量検知部82よりも上方に形成された廃トナー搬入口から廃トナー収容容器73内に搬入される。従って、廃トナー量検知部82には、堆積廃トナー72が堆積することになる。非埋没状態(
図8の(b)部参照)は、廃トナー量検知部82の全体が堆積した堆積廃トナー72に触れることなく、堆積した堆積廃トナー72の表面TFよりも上方の空間に位置する状態である。載置状態(
図8の(c)部参照)は、堆積した堆積廃トナー72の表面TF上に廃トナー量検知部82が接触した状態である。より詳細には、廃トナー量検知部82の底面P1の一部又は全部が堆積した堆積廃トナー72の表面TFに接触した状態である。
【0055】
図2及び
図5に示されるように、リンク部83は、転写ベルトユニット71と廃トナー収容容器73との間に配置されている。リンク部83は、転写ベルトユニット71と当接している。リンク部83は、転写ベルトユニット71の円弧状の揺動動作を、シャフト部81の回転動作に変換する。リンク部83は、シャフト部81の回転軸線A3の方向から見てL字状の形状を有している。すなわち、リンク部83は、連結腕部83aと、当接腕部83bとを有している。連結腕部83aは、シャフト部81の回転軸線A3の方向と直交するように一端がシャフト部81に取り付けられている。連結腕部83aの長さは、例えば、シャフト部81の回転により生じさせるトルク量により規定される。当接腕部83bは、連結腕部83aの他端側から連結腕部83aの延在方向と直交する方向に延びている。また、当接腕部83bの長さは、例えば、シャフト部81の必要回転角度により規定される。
【0056】
図5に示されるように、光遮断部84は、シャフト部81の回転により、満杯検知センサ79の隙間79cを介して往復する。光遮断部84が満杯検知センサ79の隙間79cの外側に位置する時には満杯であると検知されない。一方、光遮断部84が満杯検知センサ79の隙間79cに位置する時には満杯であると検知される。光遮断部84は、シャフト部81の回転角度の範囲や、廃トナー量検知部82の腕部81aを基準として所定の角度になるように取り付けられる。
【0057】
以下、満杯検知部78を有する画像形成装置1Aの作用効果について説明する。
【0058】
この画像形成装置1Aでは、満杯検知部78は、廃トナー量検知部82を有する簡易な構成である。そして、満杯検知部78は、廃トナー量検知部82が堆積廃トナー72の表面TFに載置された載置状態において満杯であるか否かを判断する。ここで、この載置状態は、廃トナー量検知部82が堆積廃トナー72に埋もれていない非埋没状態から変えられた状態である。従って、載置状態における廃トナー量検知部82の上には堆積した堆積廃トナー72が存在することがない。従って、廃トナー量検知部82の高さ方向の位置に対応した堆積廃トナー72の量を高い精度で検知することができる。従って、簡易な構成で堆積廃トナー72の満杯検知の精度を高めることができる。
【0059】
廃トナー量検知部82は、転写ベルトユニット71の揺動に連動して、埋没状態と、非埋没状態と、載置状態と、が変わる。この構成によれば、廃トナー量検知部82が転写ベルトユニット71の揺動に連動して状態が変わるため、廃トナー量検知部82の状態を変えるための新たな駆動源を追加する必要がない。従って、部品数の増加を抑制し、装置の構成を簡易にすることができる。
【0060】
転写ベルトユニット71は、静電潜像担持体である感光体ドラム76との間の距離が所定距離である離間状態と、感光体ドラム76との間の距離が離間状態よりも近い近接状態と、を有している。廃トナー量検知部82は、転写ベルトユニット71の近接状態から離間状態への変化に対応して埋没状態から非埋没状態へ変わる。また、廃トナー量検知部82は、転写ベルトユニット71の離間状態から近接状態への変化に対応して非埋没状態から載置状態へ変わる。この構成によれば、転写ベルトユニット71における画像形成動作と、満杯検知部78における満杯検知動作のタイミングを所定の関係に設定することが可能になる。従って、新たな部品を追加することなく、所定のタイミングで満杯検知部78に満杯検知動作を実行させることができる。
【0061】
満杯検知部78は、シャフト部81と、リンク部83と、を有している。シャフト部81は、ローラ回転軸線A2に対して延在方向が平行である。リンク部83は、転写ベルトユニット71と廃トナー収容容器73との間に配置され、転写ベルトユニット71と当接する。また、リンク部83は、シャフト部81から転写ベルトユニット71に向かって突出するようにシャフト部81に取り付けられ、廃トナー量検知部82は、シャフト部81から廃トナー収容容器73に向かって突出するようにシャフト部81に取り付けられている。この満杯検知部78によれば、転写ベルトユニット71の揺動による駆動力を、廃トナー量検知部82に効率よく伝達することができる。
【0062】
廃トナー量検知部82は、台形状の断面形状を有し、堆積廃トナー72と接触する底面P1の幅は、底面P1とは逆側における上面P2の幅の長さよりも長い。この廃トナー量検知部82によれば、埋没状態から非埋没状態に変える時に堆積廃トナー72を垂直に押し上げる面積が小さくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力を低減することができる。また、載置状態において、堆積廃トナー72と接触する面積が大きくなる。従って、載置状態における自重による廃トナー量検知部82の沈降を抑制することができる。
【0063】
廃トナー量検知部82は、底面P1と上面P2とを連結する斜面P3を有している。堆積廃トナー72を押し上げる斜面P3と底面P1との間の角度D1は、堆積廃トナー72の第1の安息角D2以上である。この第1の安息角D2は、20度以上であってもよい。この廃トナー量検知部82によれば、廃トナー量検知部82上に堆積した堆積廃トナー72が崩れやすくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力が一層低減する。従って、非埋没状態において廃トナー量検知部の上に残留する堆積廃トナー72の量を低減することができる。
【0064】
満杯検知部78は、外枠部82aと、分割梁部82bと、を有している。外枠部82aは、第1の開口部N1を形成する。分割梁部82bは、第1の開口部N1内に配置されて、第1の開口部N1を複数の第2の開口部N2に分割する。この構成によれば、廃トナー量検知部82の重量が低減するため、廃トナー量検知部82の沈降を抑制することができる。また、埋没状態から非埋没状態に変わる途中で、廃トナー量検知部82の上の堆積廃トナー72が第2の開口部N2から落下するため、非埋没状態において廃トナー量検知部82上に残留する堆積廃トナー72の量を低減することができる。
【0065】
第2の開口部N2の合計面積は、0.1mm
2以上300mm
2以下である。この第2の開口部N2を有する満杯検知部78によれば、廃トナー量検知部82の沈降を抑制して、満杯検知を確実に行うことができる。
【0066】
外枠部82aと分割梁部82bとは、一対の斜面P3を含む台形状の断面形状を有している。一対の斜面P3がなす角度D3は、堆積廃トナー72の第2の安息角D4以下である。この外枠部82aと分割梁部82bとによれば、廃トナー量検知部82上に堆積した堆積廃トナー72が一層崩れやすくなる。従って、埋没状態から非埋没状態への変化に必要な駆動力が更に低減する。従って、非埋没状態において廃トナー量検知部82上に残留する堆積廃トナー72の量を一層低減することができる。
【0067】
次に、
図9を参照しつつ、上記満杯検知部78を備えた画像形成装置1Aの動作について説明する。
【0068】
まず、用紙Pに画像を形成する画像形成制御を実行する(S1)。
図1に示されるように、画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力される。画像形成装置1の制御部90は、受信した画像信号に基づいて、帯電ローラ41により感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる。その後、制御部90は、露光ユニット42により感光体ドラム40の表面にレーザ光を照射させて静電潜像を形成する。
【0069】
一方、現像ユニット20では静電潜像が現像されてトナー像が形成される。こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体ドラム40から転写ベルト31へ一次転写される。転写ベルト31には、4個の感光体ドラム40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する二次転写領域R2において、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写される。
【0070】
制御部90は、積層トナー像が二次転写された用紙Pを定着ユニット50へ搬送させる。用紙Pを加熱ローラ51と加圧ローラ52との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる。その後、制御部90は、用紙Pを排出ローラ61及び62によって画像形成装置1の外部へ排出させる。
【0071】
ここで、画像を印刷する工程S1における満杯検知部78の動作について詳細に説明する。
図8の(a)部に示されるように、印刷工程(S1)を実施している間は、転写ベルトユニット71は感光体ドラム76側に押圧されている。すなわち、転写ベルトユニット71は、感光体ドラム76に対して押圧された状態(近接状態)である。従って、満杯検知部78の廃トナー量検知部82は、廃トナー量検知部82の重量により堆積廃トナー72の表面に当接している。そして、印刷工程(S1)が実行されている間は、廃トナー収容容器73の上部から回収された堆積廃トナー72が内部に搬入されるため、廃トナー量検知部82は徐々に堆積廃トナー72に埋められて、埋没状態になる。
【0072】
図9に示されるように、上述した印刷工程(S1)は、所定枚数の印刷が行われたか否かの判断(S3)を行いつつ繰り返し実行される。例えば、所定回数(例えば100回)実行したと判断されない場合(S3:NO)には、再び印刷工程(S1)を実行する。一方、所定回数実行したと判断された場合(S3:YES)には、印刷を停止する(S4)。印刷工程(S1)を中断してから、印刷工程(S1)を再開するまでの間に、満杯検知工程S5が実施される。
【0073】
図8の(a)部及び
図8の(b)部に示されるように印刷工程(S1)が中断されると、制御部90は、非埋没制御を実行する。より詳細には、制御部90は、転写ベルトユニット71をローラ回転軸線A2のまわりに回転させて、感光体ドラム76から離間させる(S5a)。すなわち、転写ベルトユニット71は、ローラ回転軸線A2のまわりに回転させられて、近接状態から離間状態に変えられる。この転写ベルトユニット71の回転により、転写ベルトユニット71のローラ回転軸線A2と反対側の下部に当接するリンク部83が押圧される。リンク部83が押圧されると、回転軸線A3のまわりに満杯検知部78が回転移動する。この回転移動により、廃トナー量検知部82が上方へ向けて跳ね上げられるようにして移動し、堆積廃トナー72の表面TFよりも上部に配置される(非埋没状態)。すなわち、廃トナー量検知部82の状態が、埋没状態から非埋没状態に変えられる。このとき、廃トナー量検知部82は、廃トナー量検知部82上に堆積した堆積廃トナー72を掻き分けつつ、上方に移動する。
【0074】
続いて、制御部90は、非埋没制御を実行した後に、均し制御を実行する(S5b)。より詳細には、制御部90は、廃トナー撹拌部77を駆動するための撹拌駆動部を駆動させて、廃トナー撹拌部77(
図6参照)を正回転又は逆回転させる。この廃トナー撹拌部77の回転駆動により、堆積廃トナー72の表面TFが均される。
【0075】
続いて、制御部90は、均し制御を実行した後に、載置制御を実行する。より詳細には、制御部90は、転写ベルトユニット71をローラ回転軸線A2のまわりに逆方向に回転させて感光体ドラム76に押し当てる(S5c)。すなわち、転写ベルトユニット71は、ローラ回転軸線A2のまわりに逆回転させられて、離間状態から近接状態に変えられる。この転写ベルトユニット71の逆回転により、リンク部83は転写ベルトユニット71から作用される押圧力から開放される。リンク部83への押圧力が開放されると、廃トナー量検知部82の重量により、シャフト部81を回転中心軸として満杯検知部78が逆回転する。この回転により、廃トナー量検知部82が堆積廃トナー72の表面TF側に移動して堆積廃トナー72の表面TFに載置される(載置状態)。
【0076】
続いて、制御部90は、載置制御を実行した後に、堆積廃トナー72の高さが閾値以上であるか否かを判定する判定制御を実行する(S5d)。より詳細には、制御部90は、満杯検知センサ79の受光部79bにおいて、光出射部79aから出射されたセンサ光が検出されたか否かを判断する。
【0077】
堆積廃トナー72が満杯状態でない場合、堆積廃トナー72の表面TFに廃トナー量検知部82が載置されると、満杯検知部78のシャフト部81に取り付けられた光遮断部84が受光部79bと光出射部79aとの間には配置されない。従って、光出射部79aから出射されたセンサ光が遮断されることなく受光部79bに入射されて、センサ光が検出される。このため、満杯ではないと判断される(S5d:NO)。そして、制御部90は、再び印刷工程(S1)を実行する。
【0078】
一方、堆積廃トナー72が満杯状態である場合、堆積廃トナー72の表面TFに廃トナー量検知部82が載置されると、満杯検知部78のシャフト部81に取り付けられた光遮断部84が受光部79bと光出射部79aとの間に配置され、センサ光を遮断する。従って、制御部90は、受光部79bにおいてセンサ光が検出されないため、満杯であると判断される(S5d:YES)。この場合には、制御部90は、画像形成装置1Aに設けられたランプや表示パネル等に廃トナー収容容器73が満杯状態であることを表示して、交換等の作業を促す。
【0079】
この制御部90によれば、埋没状態にある廃トナー量検知部82を非埋没状態に変える制御を実行するため、廃トナー量検知部82上に堆積した堆積廃トナー72を落下させることができる。そして、非埋没状態にある廃トナー量検知部82を載置状態に変えるため、載置状態における廃トナー量検知部82の上には堆積した堆積廃トナー72が存在することがない。従って、廃トナー量検知部82の高さ方向の位置をもって堆積廃トナー72の量を高い精度で検知することが可能になるため、簡易な構成で堆積廃トナー72の満杯検知の精度を高めることができる。
【0080】
制御部90は、載置制御の後であり判断制御の前に、廃トナー撹拌部77を動作させて堆積廃トナー72を均す均し制御を行う。この廃トナー撹拌部77によれば、廃トナー量検知部82を持ち上げた状態において、堆積した堆積廃トナー72の高さを均一に近づけることができる。そして、高さが均一に近づけられた堆積廃トナー72の表面TFに廃トナー量検知部82を載置するため、満杯検知の精度を一層高めることができる。ひいては、廃トナー収容容器73における堆積廃トナー72の収容効率を高めることができる。
【0081】
図10に示されるように、実施例1では、廃トナー量検知部82における第2の開口部N2の合計面積と、満杯検知センサ79の検知可能範囲との関係について確認した。廃トナー量検知部82において、堆積廃トナー72の表面TFの高さを精度良く検出するためには、廃トナー量検知部82が堆積廃トナー72の表面TFの高さに維持されている必要がある。例えば、第2の開口部N2の面積が大きい場合には、堆積廃トナー72と接触する廃トナー量検知部82の面積が小さくなる。この接触面積が小さすぎる場合には、廃トナー量検知部82の自重により廃トナー量検知部82が堆積廃トナー72に沈降して堆積廃トナー72の高さを精度良く検出できなくなる。
【0082】
実施例1では、第2の開口部N2も含む廃トナー量検知部82の全面積が800mm
2であり、その全面積において第2の開口部N2の合計面積が0.1mm
2、50mm
2、100mm
2,150mm
2、200mm
2、250mm
2、300mm
2、350mm
2、400mm
2であるものをそれぞれ作成した。このとき、廃トナー量検知部82の重量は、例えば、合計面積が400mm
2の場合に50gであった。そして、満杯状態まで堆積廃トナー72を収容した廃トナー収容容器73内において、堆積廃トナー72の表面TFにそれぞれ廃トナー量検知部82を載置し、満杯検知センサ79の検知可能か否か調べた。その結果、第2の開口部N2の合計面積が0.1mm
2〜300mm
2の範囲では、満杯状態を正確に検知することができた。一方、350mm
2、400mm
2の場合には、廃トナー量検知部82の沈み込みが発生し、満杯状態を検知することができなかった。従って、廃トナー量検知部82における第2の開口部N2の合計面積は、0.1mm
2〜300mm
2の範囲であればよいことがわかった。
【0083】
なお、堆積廃トナー72への廃トナー量検知部82の沈み込みは、廃トナー量検知部82の重量、堆積廃トナー72と接触する面積、堆積廃トナー72の材質の影響を受けると考えられる。上述の範囲は、一例であり、合計面積の範囲は上記範囲に限定されるものではない。
【0084】
図11に示されるように、実施例2では、廃トナー量検知部82が埋没状態から非埋没状態に変える際の堆積廃トナー72を掻き分ける抵抗力について検討した。この抵抗力の検討では、廃トナー量検知部82における角度D1と、山状に堆積した堆積廃トナー72の第1の安息角D2とをパラメータとして選択し、好適な角度D1と第1の安息角D2との組み合わせを検討した。
【0085】
図11において、丸印(○)は、堆積廃トナー72を掻き分ける抵抗力が小さい場合を示し、三角印(△)は、堆積廃トナー72を掻き分ける抵抗力がやや大きい場合を示し、バツ印(×)は、堆積廃トナー72を掻き分ける抵抗力が大きい場合を示す。
【0086】
廃トナー量検知部82の角度D1が70度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜40度の範囲において、抵抗力が小さかった。廃トナー量検知部82の角度D1が60度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜30度の範囲において抵抗力が小さく、40度の場合にはやや大きかった。廃トナー量検知部82の角度D1が50度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度、10度において抵抗力が小さく、20度〜40度の場合にはやや大きかった。廃トナー量検知部82の角度D1が40度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜30度の範囲において抵抗力がやや大きく、40度の場合には大きかった。廃トナー量検知部82の角度D1が30度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が10度、20度の範囲において抵抗力がやや大きく、0度、30度、40度の場合には大きかった。廃トナー量検知部82の角度D1が0度〜20度である場合には、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜40度の範囲において抵抗力が大きかった。
【0087】
従って、堆積廃トナー72を掻き分ける抵抗力を基準とした場合には、廃トナー量検知部82の角度D1が70度であり、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜40度である組み合わせ、廃トナー量検知部82の角度D1が60度であり、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜30度である組み合わせ、廃トナー量検知部82の角度D1が50度であり、堆積廃トナー72の第1の安息角D2が0度〜10度である組み合わせが好ましいことがわかった。
【0088】
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。例えば、廃トナー撹拌部77は、転写ベルトユニット71の揺動に連動して動作してもよい。この構成によれば、廃トナー撹拌部を動作させるための駆動源を別途追加する必要がない。従って、部品数の増加を抑制し、装置の構成を簡易にすることができる。
【0089】
また、本発明に係る満杯検知ユニットの構成は、画像形成装置における搬送ベルト、中間転写ベルトに適用してもよい。
【0090】
<変形例1>
また、
図12に示されるように、画像形成装置1Bは、転写ユニット70を揺動させる構成として、モータMと、第1の連結部92と、を更に備えていてもよい。モータMは、トルクを出力する出力軸91を有する。第1の連結部92は、出力軸91を転写ユニット70に連結する。この構成によれば、転写ユニット70は、モータMから出力されたトルクによって揺動する。
【0091】
モータMは、トルクを発生させる装置である。モータMは、正回転及び逆回転が可能とされている。出力軸91は、螺旋状の歯を有するウォーム91aと、ウォーム91aをモータMに連結するシャフト91bを有する。
【0092】
第1の連結部92は、連結駆動部94と、連結アーム96とを有する。連結駆動部94は、円盤状のギヤホイール94aと、ギヤホイール94aの側面に設けられたカム94bとを有する。ウォーム91aは、ギヤホイール94aに噛み合わされ、ウォーム91aからギヤホイール94aにトルクが伝達される。ギヤホイール94aの回転に伴って、カム94bが回転する。連結アーム96は、回転中心部96aと、第1のアーム部96bと、第2のアーム部96cとを有する。第1のアーム部96bは、回転中心部96aからカム94bの方向に延在する。第2のアーム部96cは、回転中心部96aから転写ユニット70の方向に延在する。カム94bの摺動曲面は、第1のアーム部96bに当接している。従って、カム94bが回転すると、カム94bの摺動曲面に倣って第1のアーム部96bが回転中心部96a周りに揺動する。この揺動と連動して、第2のアーム部96cも揺動する。第2のアーム部96cの先端には、長溝Cが設けられ、この長溝Cに転写ユニット70に設けられたピン97が差し込まれている。第2のアーム部96cが揺動すると、長溝C内でピン97が長溝Cの延在方向に沿って往復移動を行う。この往復移動により、ピン97が設けられた転写ユニット70が揺動する。また、転写ユニット70と、本体フレーム98との間には、圧縮バネ99が配置されている。この圧縮バネ99は、転写ユニット70が本体フレーム98に近接するように揺動したとき、圧縮される。そして、この圧縮により、転写ユニット70を本体フレーム98から離間させる付勢力Fを発生させる。すなわち、転写ユニット70を揺動させる構成では、モータMによって転写ユニット70が本体フレーム98に近接するように揺動され、圧縮バネ99によって転写ユニット70が本体フレーム98から離間するように揺動される。以上の構成により、転写ユニット70が揺動される。
【0093】
このような構成によれば、モータMを制御することにより、転写ユニット70の揺動を制御することが可能になる。従って、転写ユニット70を所望のタイミングで揺動させることができる。
【0094】
<変形例2>
また、
図13に示されるように、画像形成装置1Cは、転写ユニット70を揺動させる別の構成を備えていてもよい。転写ユニット70を揺動させる構成は、筐体101と、カバー102と、像担持部103とを備えていてもよい。この構成によれば、転写ユニット70は、カバー102の閉鎖動作により像担持部103に押し当てられ、カバー102の開放動作により像担持部103から離間される。
【0095】
筐体101は、画像形成装置1Cの外形形状を規定するものであり、画像形成装置1Cの構成部品を収容する。筐体101は、少なくとも廃トナー収容容器73(
図5参照)及び満杯検知部78(
図2参照)を収容する。筐体101には、カバー102が設けられている。カバー102は、下方に設けられたシャフト102a周りに回動可能とされている。従って、カバー102の上方を筐体101から離間させる方向に移動することにより、筐体101と転写ユニット70とを開放することができる。逆に、カバー102の上方を筐体101へ近接させる方向へ移動することにより、筐体101と転写ユニット70とを閉鎖することができる。カバー102には、構造フレーム104を介して転写ユニット70が取り付けられている。従って、転写ユニット70の全体が、カバー102の開閉動作に伴って移動する。
【0096】
転写ユニット70は、一端側に形成された揺動軸を有する。また、
図14に示されるように、転写ユニット70の他端側と構造フレーム104との間には、圧縮バネ106が配置されている。従って、転写ユニット70には、構造フレーム104から離間する方向に向かう付勢力Fが作用する。なお、ここでいう転写ユニット70の揺動とは、構造フレーム104に対する転写ユニット70の移動をいう。換言すると、転写ユニット70の揺動とは、転写ユニット70と構造フレーム104との間の相対位置の変動を意味する。像担持部103は、ケース105と、感光体ドラム76と、を有する。ケース105には当接部108が設けられている。ケース105は、直接又は間接的に筐体101に対して位置が固定されている。すなわち、像担持部103は、筐体101に対して固定されている。
【0097】
カバー102を閉鎖したとき、転写ユニット70の突き当て部107は、像担持部103の当接部108に押し当てられている。この押し当てにより、転写ユニット70は、圧縮バネ106の付勢力Fに抵抗して、構造フレーム104に近接する方向SW1に移動する。一方、カバー102を開放したとき、転写ユニット70の突き当て部107は、像担持部103の当接部108から離間する。転写ユニット70は、圧縮バネ106の付勢力Fによって構造フレーム104から離間する方向SW2に移動する。
【0098】
このような構成によれば、転写ユニット70を揺動させるために、新たな部品を追加する必要がない。従って、画像形成装置1の構成の複雑化を抑制できる。
【0099】
<変形例3>
また、
図15に示されるように、画像形成装置1Dの転写ユニット70を揺動させる構成は、カセット(可動部)Tと、第3の連結部110と、を備えていてもよい。カセット(可動部)Tは、閉鎖状態(第1の状態)、及び開放状態(第2の状態)を有する。第3の連結部110は、カセットTの動作を転写ユニット70に伝達する。この構成によれば、転写ユニット70は、カセットTを閉鎖状態から開放状態にする動作、及び、カセットTを開放状態から閉鎖状態にする動作によって、揺動する。
【0100】
カセットTは、正面カバー111と、紙収容部112と、レール113とを有する。カセットTは、用紙Pを供給するために、レール113の延在方向に沿ってスライドさせることが可能である。カセットTは、筐体101に収容された閉鎖状態(第1の状態)と、筐体101から引き出された開放状態(第2の状態)とを有する。レール113には、第3の連結部110が当接している。第3の連結部110は、シャフト116と、シャフト116の下端に設けられた円盤部114と、シャフト116の上端に設けられた爪部117とを有する。円盤部114の外周面は、レール113の側面に当接している。シャフト116は、円盤部114の回転中心軸線上に配置され、カセットTの移動方向と直交する方向に延びている。爪部117は、シャフト116の中心軸線に対して直交する方向に延びている。爪部117は、転写ユニット70に当接可能とされている。
【0101】
用紙Pを供給するために、カセットTを引き出すとレール113が移動する。レール113の移動に伴って、円盤部114がシャフト116の中心軸線周りに回転する。シャフト116の回転に伴って、爪部117の延在方向が変化し、転写ユニット70を押圧する。従って、カセットTを閉鎖状態から開放状態にする動作及び開放状態から閉鎖状態にする動作を、第3の連結部110によって転写ユニット70の揺動動作に変換できる。
【0102】
このような構成によれば、機械的な構成により転写ユニット70を揺動させることができる。従って、画像形成装置1の動作に要する電力の増加を抑制できる。
【0103】
<変形例4>
また、
図16に示されるように、画像形成装置1Eの転写ユニット70を揺動させる構成は、廃トナーボックス120(可動部)と、第3の連結部110と、を備えていてもよい。廃トナーボックス120は、筐体101内に配置された状態(第1の状態)、及び取り外した状態(第2の状態)を有する。この構成によれば、転写ユニット70は、廃トナーボックス120を筐体101から取り外す動作、及び廃トナーボックス120を筐体101へ取り付ける動作によって、揺動する。廃トナーボックス120には、伝達フレーム121が当接している。伝達フレーム121は、廃トナーボックス120の取り付け及び取り外しに伴う動きを第3の連結部110に伝達する。伝達フレーム121は、棒状の部材である。伝達フレーム121の一端側は、筐体101に配置された状態の廃トナーボックス120に当接している。伝達フレーム121の他端側には、第3の連結部110における円盤部114が当接している。この伝達フレーム121には、バネ(不図示)によって、廃トナーボックス120へ押し付ける方向の力が作用していてもよい。
【0104】
廃トナーボックス120を取り外すと、伝達フレーム121は、バネの付勢力によって一端側に移動する。この移動に伴って、円盤部114が回転する。従って、第3の連結部110における爪部117が転写ユニット70を押圧する。一方、廃トナーボックス120を取り付けると、伝達フレーム121は、他端側に移動する。この移動に伴って、円盤部114が逆回転する。従って、第3の連結部110の爪部117による転写ユニット70の押圧が解除される。
【0105】
このような構成によれば、機械的な構成により転写ユニット70を揺動させることができる。従って、画像形成装置1の動作に要する電力の増加を抑制できる。
【0106】
なお、第1の状態及び第2の状態を有する可動部は、カセットTや廃トナーボックス120に限定されない。同様に、第3の連結部110は、上述した構成に限定されない。
【0107】
また、画像形成装置は、
図1に示されたカラー画像を形成する装置に限定されない。
図17に示されるように、画像形成装置1Fは、ブラックのトナーを用いてモノクロ画像を形成する装置であってもよい。画像形成装置1Fは、用紙Pを搬送する記録媒体搬送ユニット10と、現像ユニット20と、感光体ドラム40と、転写ユニット70と、定着ユニット50と、を備えている。現像ユニット20には、ブラックのトナーが充填されたトナータンク22からトナーが供給される。感光体ドラム40には、露光ユニット42によりレーザ光が照射され静電潜像が形成される。