(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取付部材と前記規制部材との少なくとも一方には、前記反対側の面と対向する部分に、前記領域と反対の方向に向かって突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
前記器具本体は、前記長手方向の両端付近と、前記長手方向の中央付近と、に配置された少なくとも3つの前記取付部材と前記規制部材とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明器具。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1(a)及び
図1(b)は、第1の実施形態に係る照明器具を模式的に表す斜視図である。
図1(a)及び
図1(b)に表したように、照明器具10は、器具本体12と、光源26(
図3参照)と、を備える。器具本体12は、取付対象物である長尺状の光源モジュール14を支持する。この例では、光源モジュール14に光源26が設けられる。なお、
図1(b)は、光源モジュール14を取り外した状態を図示している。
【0010】
光源モジュール14は、光源26から放出される光を照射する。照明器具10は、例えば、光源モジュール14を下方に向けた状態で室内の天井に取り付けられる。照明器具10は、光源モジュール14から照射される光によって、室内を照明する。なお、照明器具10は、天井に限ることなく、例えば、壁面などに取り付けてもよい。照明器具10は、例えば、屋外の照明などに用いてもよい。器具本体12は、例えば、ネジなどによって天井に取り付けられる。このように、器具本体12は、光源モジュール14の支持に用いられるとともに、天井などへの照明器具10の取り付けに用いられる。
【0011】
器具本体12には、例えば、電源装置15と、端子台16と、が設けられる。電源装置15、端子台16は、例えば、ネジ止めなどにより、器具本体12に取り付けられる。
【0012】
電源装置15は、例えば、外部から供給される電力を光源モジュール14に対応した電圧または電流に変換して、光源モジュール14に供給する。光源モジュール14は、電源装置15からの電力供給に応じて光源26を点灯させ、光を照射する。電源装置15は、例えば、照明器具10とは別に設けてもよい。
【0013】
端子台16は、例えば、外部の電源と電源装置15との間の電気的な接続や、電源装置15と各光源26との間の電気的な接続などに用いられる。
【0014】
また、器具本体12には、例えば、照明器具10を天井などに取り付けるための金具(例えば、ネジ)や電源装置15に電力を供給する電源ケーブルなどを通すための複数の開口が設けられる。
【0015】
図2(a)及び
図2(b)は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す斜視図である。
図3は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す分解斜視図である。
図4(a)及び
図4(b)は、第1の実施形態に係る光源モジュールを模式的に表す断面図である。
図5は、第1の実施形態に係る光源モジュールの一部を拡大して模式的に表す部分斜視図である。
図2〜
図5に表したように、光源モジュール14は、支持体21と、カバー22と、保持部材23と、を備える。
【0016】
支持体21は、基板25を支持する。基板25は、第1面25aと、第2面25bと、を有する。第2面25bは、第1面25aと反対側の面である。支持体21は、第2面25b側から基板25を支持する。基板25は、接着などによって支持体21に固定してもよいし、ネジ止めなどによって着脱可能に支持体21に取り付けてもよい。支持体21は、基板25を着脱可能に支持してもよい。
【0017】
基板25には、光源26が設けられている。基板25には、例えば、複数の光源26が設けられる。各光源26は、基板25の第1面25aに並べて配置される。基板25には、例えば、図示を省略した配線層が設けられ、配線層を介して各光源26のそれぞれが、互いに電気的に接続される。光源26の数は、任意でよい。光源26の数は、例えば、1つでもよい。
【0018】
光源26には、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が用いられる。光源26は、例えば、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)、無機エレクトロルミネッセンス(Inorganic ElectroLuminescence)発光素子、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescence)発光素子、または、その他の電界発光型の発光素子などでもよい。光源26は、例えば、電球などでもよい。
【0019】
カバー22は、支持体21に取り付けられ、支持体21に支持された基板25を覆う。カバー22は、例えば、外力や塵埃などから基板25及び各光源26を保護する。カバー22は、光透過性を有する。カバー22は、各光源26の放出する光に対して光透過性である。カバー22は、例えば、透明である。カバー22は、例えば、光拡散性を有してもよい。カバー22には、例えば、光透過性の樹脂材料が用いられる。
【0020】
保持部材23は、カバー22を支持体21に保持する。すなわち、保持部材23は、カバー22を支持体21から外れないようにする。光源モジュール14には、例えば、複数の保持部材23が設けられる。この例では、3つの保持部材23が設けられる。保持部材23の数は、任意でよい。保持部材23の数は、例えば、1つまたは2つでもよいし、4つ以上でもよい。
【0021】
支持体21は、第1部分31と、第2部分32と、第3部分33と、を有する。第1部分31は、第1方向に延びる表面31aと、表面31aと反対側の裏面31bと、を有する。第1部分31は、板状である。第1部分31は、例えば、第1方向に長い長尺な板である。この例では、表面31a及び裏面31bが、略長方形状である。表面31aの形状及び裏面31bの形状は、長方形状に限ることなく、第1方向に延びる任意の形状でよい。また、この例では、裏面31bが、表面31aに対して実質的に平行である。
【0022】
以下では、図中矢線Xで表す、第1方向に対して平行な方向(X軸方向)を「長手方向」と称す。図中矢線Yで表す、表面31aに対して平行で長手方向と直交する方向(Y軸方向)を「幅方向」と称す。図中矢線Zで表す、長手方向及び幅方向と直交する方向(Z軸方向)を「高さ方向」と称す。高さ方向は、表面31aに対して垂直な方向である。
【0023】
第2部分32は、裏面31bの長手方向に延びる一方の側端31pに設けられる。第2部分32は、裏面31bの向く方向に延びる。換言すれば、第2部分32は、表面31aから裏面31bに向かう方向に延びる。
【0024】
第3部分33は、裏面31bの長手方向に延びる他方の側端31qに設けられる。第3部分33は、裏面31bの向く方向に延びる。
【0025】
この例において、支持体21を長手方向に見た形状は、略U字状である。第2部分32及び第3部分33は、いわゆるリブである。支持体21を長手方向に見た形状は、例えば、H字状でもよい。すなわち、第2部分32及び第3部分33は、裏面31bの向く方向に少なくとも延びていればよく、表面31aの向く方向にさらに延びてもよい。この例では、第2部分32及び第3部分33が、裏面31bに対して実質的に垂直な方向に延びる。第2部分32及び第3部分33は、裏面31bに対して傾斜してもよい。支持体21には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。支持体21は、例えば、金属板を折り曲げ加工することによって形成される。
【0026】
また、この例では、支持体21において、裏面31bの一方の側端31pに沿って長手方向に延びる1つの第2部分32が設けられている。裏面31bの他方の側端31qに沿って長手方向に延びる1つの第3部分33が設けられている。これに限ることなく、例えば、長手方向に並ぶ複数の第2部分32を設けてもよいし、長手方向に並ぶ複数の第3部分33を設けてもよい。
【0027】
支持体21は、表面31aで基板25を支持する。基板25は、表面31aの上に設けられる。支持体21は、基板25の第1面25aを表面31aの向く方向に向けて、基板25を支持する。これにより、表面31aの向く方向に、光が照射される。
【0028】
また、表面31aの幅(幅方向の長さ)は、基板25の幅よりも長い。このため、表面31aの長手方向に延びる一方の端部31m、及び、表面31aの長手方向に延びる他方の端部31nは、基板25を支持した状態においても、基板25に覆われない。
【0029】
カバー22は、本体部40と、第1当接部41と、第2当接部42と、第1係合部43と、第2係合部44と、を有する。
【0030】
本体部40は、表面31aに支持された基板25の第1面25aと対向し、基板25を覆う。本体部40は、例えば、第1面25aと対向する第1板部40aと、第1板部40aの幅方向の一端から第1面25a側に向けて延びる第2板部40bと、第1板部40aの幅方向の他端から第1面25a側に向けて延びる第3板部40cと、を含む。
【0031】
この例では、第2板部40b及び第3板部40cが、第1面25aに対して傾斜している。第2板部40b及び第3板部40cは、光源モジュール14の幅方向において、基板25側から光源26の光の出射方向に向けて拡開するように傾斜する傾斜部である。第2板部40bと第3板部40cとの間の幅方向の距離D1は、第1面25aから第1板部40aに向かう方向(光の出射方向)において長くなる。第2板部40bと第3板部40cとの間の幅方向の距離D1は、例えば、第1面25aから第1板部40aに向かう方向において連続的に増加する。すなわち、第2板部40b及び第3板部40cは、テーパ状である。本体部40を長手方向に見た形状は、例えば、扇状である。これにより、例えば、光源モジュール14を天井に設置した場合に、光源モジュール14から照射される光の一部が、第2板部40b及び第3板部40cから天井側に向かうようになる。
【0032】
第1当接部41は、本体部40の幅方向の一端に設けられる。第1当接部41は、例えば、第2板部40bの第1板部40aと反対側の端部に設けられる。第1当接部41は、表面31aの一方の側端31mに当接する。
【0033】
第2当接部42は、本体部40の幅方向の他端に設けられる。第2当接部42は、例えば、第3板部40cの第1板部40aと反対側の端部に設けられる。第2当接部42は、表面31aの他方の側端31nに当接する。
【0034】
この例では、第1当接部41及び第2当接部42が、表面31aに直接接している。第1当接部41及び第2当接部42は、必ずしも表面31aに直接接しなくてもよい。第1当接部41及び第2当接部42は、他の部材を挟んで表面31aに当接してもよい。
【0035】
第1係合部43は、本体部40の幅方向の一端に設けられる。第1係合部43は、第2部分32の高さ方向の端部32aに係合し、第1当接部41とともに第2部分32を挟む。第1係合部43は、例えば、外側から第2部分32を覆う。
【0036】
第2係合部44は、本体部40の幅方向の他端に設けられる。第2係合部44は、第3部分33の高さ方向の端部33aに係合し、第2当接部42とともに第3部分33を挟む。第2係合部44は、例えば、外側から第3部分33を覆う。
【0037】
このように、カバー22は、表面31a側から支持体21に被せ、各係合部43、44を第2部分32及び第3部分33に係合させる。これにより、カバー22が、支持体21に取り付けられる。
【0038】
光源モジュール14は、一対の側板27、28をさらに含む。側板27は、支持体21及びカバー22の長手方向の一端に取り付けられる。側板28は、支持体21及びカバー22の長手方向の他端に取り付けられる。側板27は、カバー22の長手方向の一端を閉塞する。側板28は、カバー22の長手方向の他端を閉塞する。
【0039】
保持部材23は、対向部50と、第1把持部51と、第2把持部52と、を有する。対向部50は、裏面31bと対向する。対向部50は、例えば、裏面31bに接する。対向部50の幅方向の長さは、裏面31bの幅方向の長さと実質的に同じか、僅かに短い程度である。
【0040】
第1把持部51は、対向部50の幅方向の一端に設けられる。第1把持部51は、第2部分32と第1係合部43とを挟んで把持する。第1把持部51は、例えば、板バネ状であり、第2部分32と第1係合部43とを挟むことにより、第1係合部43の係合が解除されてしまうことを抑制する。
【0041】
第2把持部52は、対向部50の幅方向の他端に設けられる。第2把持部52は、第3部分33と第2係合部44とを挟んで把持する。第2把持部52は、例えば、板バネ状であり、第3部分33と第2係合部44とを挟むことにより、第2係合部44の係合が解除されてしまうことを抑制する。換言すれば、保持部材23は、各把持部51、52で挟むことにより、カバー22の開きを抑制する。
【0042】
このように、保持部材23は、裏面31b側から支持体21に取り付けられ、第2部分32と第1係合部43とを第1把持部51で挟み、第3部分33と第2係合部44とを第2把持部52で挟むことにより、カバー22を支持体21に保持する。
【0043】
第1把持部51には、第1ストッパ部53が設けられている。第1ストッパ部53は、第2部分32に設けられた第1被係合部32bと係合して、第1把持部51の裏面31bの向く方向(裏面31bから離間する方向)への移動を規制する。
【0044】
第2把持部52には、第2ストッパ部54が設けられている。第2ストッパ部54は、第3部分33に設けられた第2被係合部33bと係合して、第2把持部52の裏面31bの向く方向への移動を規制する。
【0045】
対向部50を裏面31bに接触させた状態で、各ストッパ部53、54を係合させる。これにより、保持部材23が、支持体21に保持される。保持部材23が、支持体21から外れてしまうことが抑制される。従って、カバー22が、支持体21により適切に保持される。
【0046】
この例では、支持体21に対して3つの保持部材23が取り付けられる。従って、第2部分32には、3つの第1被係合部32bが、長手方向に並べて設けられる。第3部分33には、3つの第2被係合部33bが、長手方向に並べて設けられる。例えば、第1被係合部32b及び第2被係合部33bの設けられた位置が、保持部材23の取付位置である。
【0047】
この例では、第1ストッパ部53及び第2ストッパ部54が、外側に向かって突出する略半球状の突起であり、第1被係合部32b及び第2被係合部33bが、略矩形状の貫通孔である。これとは反対に、第1ストッパ部53及び第2ストッパ部54を貫通孔とし、第1被係合部32b及び第2被係合部33bを突起としてもよい。第1ストッパ部53、第2ストッパ部54、第1被係合部32b及び第2被係合部33bのそれぞれの形状は、保持部材23の抜けを抑制できる任意の形状でよい。
【0048】
また、この例では、第1ストッパ部53及び第2ストッパ部54のそれぞれが、長手方向に並べて2つ設けられている。第1ストッパ部53及び第2ストッパ部54のそれぞれの数は、任意である。第1ストッパ部53及び第2ストッパ部54のそれぞれは、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0049】
第1把持部51には、一対の抑え部51aと、第1爪部51bと、が設けられている。各抑え部51aは、長手方向に並べて設けられる。各抑え部51aは、略U字状に折り曲げられ、第2部分32と第1係合部43とを挟む部分である。第1爪部51bは、各抑え部51aの間に設けられる。第1爪部51bは、裏面31bと実質的に平行な方向において、対向部50と反対の方向に向かって突出する。第1爪部51bは、例えば、幅方向において、外側に向かって突出する。
【0050】
第2把持部52には、一対の抑え部52aと、第2爪部52bと、が設けられている。各抑え部52aは、長手方向に並べて設けられる。各抑え部52aは、略U字状に折り曲げられ、第3部分33と第2係合部44とを挟む部分である。第2爪部52bは、各抑え部52aの間に設けられる。第2爪部52bは、裏面31bと実質的に平行な方向において、対向部50と反対の方向に向かって突出する。第2爪部52bは、例えば、幅方向において、外側に向かって突出する。
【0051】
各爪部51b、52bは、光源モジュール14の器具本体12への取り付けに用いられる。このように、保持部材23は、カバー22の保持に用いられるとともに、光源モジュール14の器具本体12への取り付けにも用いられる。
【0052】
保持部材23には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。保持部材23には、例えば、樹脂材料などを用いてもよい。但し、保持部材23には、上記のような金属材料を用いることが好ましい。これにより、例えば、保持部材23の耐久性を向上させることができる。また、保持部材23は、例えば、1枚の板材料から形成される。これにより、例えば、部品点数を削減することができる。例えば、光源モジュール14のコストを抑えることができる。例えば、保持部材23に樹脂材料を用いる場合、保持部材23は、射出成形などによって形成された1つの部品であることが好ましい。
【0053】
光源モジュール14では、支持体21に基板25を支持させた後、各係合部43、44を係合させてカバー22を支持体21に取り付け、保持部材23でカバー22を支持体21に保持する。そして、側板27でカバー22の長手方向の一端を塞ぎ、側板28でカバー22の長手方向の他端を塞ぐ。これにより、光源モジュール14が組み立てられる。
【0054】
カバー22は、保持部材23に限ることなく、例えば、ネジ止めなどによって支持体21に保持させてもよい。但し、保持部材23でカバー22を保持する場合には、工具などを用いることなく、光源モジュール14を組み立てることができる。例えば、ネジを用いる場合に比べて、光源モジュール14の組立性を向上させることができる。また、ネジを用いる場合に比べて、部品点数を削減することもできる。例えば、光源モジュール14をコストダウンできる。
【0055】
図6は、第1の実施形態に係る照明器具を模式的に表す断面図である。
図1及び
図6に表したように、器具本体12は、筐体60と、取付部材61と、規制部材62と、を含む。
筐体60は、長尺状の底板部70と、底板部70の幅方向の両端から延びる一対の側板部71、72と、を有する。筐体60は、底板部70と一対の側板部71、72とで囲まれた領域60a内に光源モジュール14の少なくとも一部を収容する。この例では、領域60aが、光源モジュール14の一部を収容する。領域60aは、光源モジュール14の全部を収容してもよい。
【0056】
底板部70は、領域60a側を向く内面70aと、領域60aと反対側を向く外面70bと、を有する。内面70aは、支持体21の裏面31bと対向する。より詳しくは、内面70aは、裏面31bの全体と対向する。底板部70も、X軸方向に延びる長尺状の板である。この例では、外面70bが、内面70aと実質的に平行である。外面70bは、内面70aと非平行でもよい。また、この例では、内面70aが、裏面31bと実質的に平行である。内面70aは、裏面31bと非平行でもよい。電源装置15及び端子台16は、例えば、領域60a内に収容される。電源装置15及び端子台16は、例えば、内面70aに取り付けられる。
【0057】
底板部70には、開口70c、70dが設けられている。開口70cは、高さ方向において第1把持部51と対向する位置に配置されている。開口70dは、高さ方向において第2把持部52と対向する位置に配置されている。この例では、光源モジュール14の3つの保持部材23のそれぞれに対応して、開口70c及び開口70dが、それぞれ3つずつ設けられる。
【0058】
側板部71は、内面70aの幅方向の一端から内面70aの向く方向に延びる。側板部72は、内面70aの幅方向の他端から内面70aの向く方向に延びる。この例では、各側板部71、72が、内面70aに対して実質的に垂直な方向に延びる。すなわち、この例では、各側板部71、72が、高さ方向に延びる。各側板部71、72は、内面70aに対して傾斜していてもよい。側板部71は、例えば、幅方向において第1把持部51と対向する。側板部72は、例えば、幅方向において第2把持部52と対向する。
【0059】
取付部材61は、幅方向において互いに対向する一対の係合部61a、61bを有する。取付部材61は、領域60a内に収容された光源モジュール14に一対の係合部61a、61bを係合させる。取付部材61は、例えば、各係合部61a、61bを光源モジュール14の各爪部51b、52bに係合させる。これにより、取付部材61は、光源モジュール14を筐体60に取り付ける。換言すれば、取付部材61は、光源モジュール14の領域60aから抜ける方向への移動を規制する。
【0060】
このように、器具本体12は、取付部材61の各係合部61a、61bを各爪部51b、52bに係合させることによって、光源モジュール14を支持する。この例では、光源モジュール14に3つの保持部材23が設けられている。このため、この例では、3つの取付部材61が器具本体12に設けられている。各取付部材61は、筐体60において、光源モジュール14の各保持部材23に対応する位置に取り付けられている。器具本体12は、各取付部材61を各保持部材23のそれぞれの各爪部51b、52bに係合させて、光源モジュール14を支持する。
【0061】
取付部材61は、底板部70に取り付けられる。この例では、取付部材61が、外面70bに取り付けられている。取付部材61は、底板部70に沿う第1延在部61cと、側板部71に沿う第2延在部61dと、側板部72に沿う第3延在部61eと、を有する。取付部材61は、例えば、略U字状に折り曲げられた板状の部材である。この例では、第2延在部61dが、開口70cを介して領域60a内に入り込んでいる。そして、第3延在部61eが、開口70dを介して領域60a内に入り込んでいる。
【0062】
なお、第2延在部61dは、高さ方向に延びる成分を少なくとも有していればよい。すなわち、第2延在部61dは、側板部71と非平行でもよい。同様に、第3延在部61eは、高さ方向に延びる成分を少なくとも有していればよい。第3延在部61eは、側板部72と非平行でもよい。
【0063】
一方の係合部61aは、例えば、第2延在部61dの端部を内側(第1延在部61c側)に向けて折り曲げることで形成される。他方の係合部61bは、例えば、第3延在部61eの端部を内側(第1延在部61c側)に向けて折り曲げることで形成される。取付部材61は、各係合部61a、61bで光源モジュール14を挟み、各係合部61a、61bを光源モジュール14に係合させる。
【0064】
また、第1爪部51bは、表面31aと平行な平面に対し、表面31aの向く方向に傾斜している。同様に、第2爪部52bは、表面31aと平行な平面に対し、表面31aの向く方向に傾斜している。すなわち、各爪部51b、52bは、光の照射方向側に向かって傾斜している。これにより、例えば、係合部61aと第1爪部51bとの係合の具合を高めることができる。例えば、係合部61bと第2爪部52bとの係合の具合を高めることができる。
【0065】
なお、光源モジュール14側の各係合部61a、61bと係合する被係合部の形状は、爪状に限定されない。光源モジュール14側の被係合部の形状は、例えば、溝状でもよい。各係合部61a、61bの形状、及び、光源モジュール14側の被係合部の形状は、互いに係合する任意の形状でよい。
【0066】
この例では、第1延在部61cを外面70bに取り付け、底板部70に設けられた各開口70c、70dから各係合部61a、61bを領域60a内に進入させている。これに限ることなく、例えば、各側板部71、72に開口を設け、側板部71から係合部61aを領域60a内に進入させ側板部72から係合部61bを領域60a内に進入させてもよい。
【0067】
但し、各側板部71、72から各係合部61a、61bを領域60a内に進入させると、取付部材61が外部に露出してしまう。従って、取付部材61の各係合部61a、61bを底板部70から領域60a内に進入させる。これにより、例えば、照明器具10の意匠性が損なわれることを抑制することができる。また、取付部材61は、例えば、内面70aに取り付けてもよい。すなわち、取付部材61は、領域60a内に取り付けてもよい。
【0068】
側板部71の端部71a及び側板部72の端部72aのそれぞれは、内側に向けて略U字状に折り曲げられている。また、端部71a及び端部72aは、領域60aの幅(幅方向の長さ)を狭めるように傾斜したテーパ状である。このように、端部71a及び端部72aをテーパ状にすることにより、例えば、各爪部51b、52bとの係合を解除する際に取付部材61を弾性変形させるためのスペースを確保しつつ、室内側から取付部材61などを視認し難くさせることができる。
【0069】
端部71aには、切り欠き71bが設けられている切り欠き71bは、取付部材61の係合部61aと対向する位置に配置される。端部72aには、切り欠き72bが設けられている切り欠き72bは、取付部材61の係合部61bと対向する位置に配置される。各切り欠き71b、72bは、各取付部材61に対応して設けられる。この例では、3つの切り欠き71b、72bが、筐体60に設けられる。
【0070】
この例では、各端部71a、72aを略U字状に折り曲げ、この折り曲げた部分に各切り欠き71b、72bを設けることにより、各側板部71、72の先端部分に切れ込みが入らないようにしている。これにより、例えば、各切り欠き71b、72bを設けた場合にも、筐体60の強度の低下を抑えることができる。
【0071】
例えば、切り欠き71bに棒状の治具を挿し込んで、取付部材61の係合部61aを押し、係合部61aを側板部71側に寄せるように取付部材61を弾性変形させる。これにより、第1爪部51bと係合部61aとの係合状態が解除される。
【0072】
切り欠き72bに棒状の治具を挿し込んで、取付部材61の係合部61bを押し、係合部61bを側板部72側に寄せるように取付部材61を弾性変形させる。これにより、第2爪部52bと係合部61bとの係合状態が解除される。
【0073】
規制部材62は、取付部材61に対する光源モジュール14の幅方向の位置を規制する。規制部材62は、底板部70に取り付けられる。この例では、規制部材62が、外面70bに取り付けられている。
【0074】
規制部材62は、底板部70に沿う第4延在部62aと、側板部71に沿う第5延在部62bと、側板部72に沿う第6延在部62cと、を有する。規制部材62は、例えば、略U字状に折り曲げられた板状の部材である。この例では、第5延在部62bが、開口70cを介して領域60a内に入り込んでいる。そして、第6延在部62cが、開口70dを介して領域60a内に入り込んでいる。
【0075】
規制部材62は、例えば、外面70bの上に取り付けられる。取付部材61は、規制部材62の上に取り付けられる。より具体的には、取付部材61は、規制部材62の第4延在部62aの上に取り付けられる。このように、器具本体12では、取付部材61と規制部材62とを、筐体60に対して同じ外面70b側から取り付けることができる。これにより、例えば、照明器具10の組立性を向上させることができる。なお、取付部材61と規制部材62とは、必ずしも重ねて取り付けなくてもよい。取付部材61と規制部材62とは、例えば、外面70bの上に並べて取り付けてもよい。
【0076】
取付部材61と規制部材62とは、同じ保持部材64によって底板部70に取り付けられる。保持部材64は、例えば、取付部材61及び規制部材62の幅方向の中央付近に配置される。取付部材61と規制部材62とは、幅方向の中央付近で底板部70に取り付けられる。保持部材64には、例えば、ネジやリベットなどが用いられる。
【0077】
このように、規制部材62は、例えば、取付部材61に対応して設けられる。この例では、3つの規制部材62が器具本体12に設けられている。各規制部材62は、筐体60において、光源モジュール14の各保持部材23及び各取付部材61に対応する位置に取り付けられている。このように、器具本体12は、長手方向の両端付近と、長手方向の中央付近と、に配置された3つの取付部材61と規制部材62とを含む。これにより、例えば、光源モジュール14を適切に支持することができる。なお、規制部材62の数は、必ずしも取付部材61の数と同じでなくてもよい。
【0078】
図7は、第1の実施形態に係る照明器具の一部を表す模式図である。
図6及び
図7に表したように、第5延在部62bは、幅方向において光源モジュール14の少なくとも一部と対向する。第5延在部62bは、例えば、幅方向において第1把持部51と対向する。第5延在部62bの端部には、係合部61aを挿通するための切り欠き62dが設けられている。第5延在部62bは、例えば、切り欠き62dの両側の部分において、第1爪部51bと対向する。
【0079】
第6延在部62cは、幅方向において光源モジュール14の少なくとも一部と対向する。第6延在部62cは、例えば、幅方向において第2把持部52と対向する。第6延在部62cの端部には、係合部61bを挿通するための切り欠き62eが設けられている。第6延在部62cは、例えば、切り欠き62eの両側の部分において、第2爪部52bと対向する。
【0080】
第5延在部62bと第6延在部62cとの間の幅方向の距離は、例えば、第1爪部51bと第2爪部52bとの間の幅方向の距離と実質的に同じか、僅かに長い程度である。すなわち、規制部材62は、各延在部62b、62cで光源モジュール14の各爪部51b、52bの間の部分を挟む。第5延在部62bと第1爪部51bとの間の距離は、係合部61aと第1爪部51bとの幅方向の重なり量(係合している部分の長さ)よりも短い。第6延在部62cと第2爪部52bとの間の距離は、係合部61bと第2爪部52bとの幅方向の重なり量よりも短い。
【0081】
例えば、光源モジュール14が外力などによって幅方向に移動したときに、各爪部51b、52bが各延在部62b、62cに当接する。これにより、光源モジュール14の幅方向の位置が、規制部材62によって規制される。例えば、光源モジュール14の幅方向の位置ずれが、規制部材62によって抑制される。
【0082】
図8は、第1の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す平面図である。
図6〜
図8に表したように、規制部材62には、突起部65が設けられている。突起部65は、外面70bと対向する第4延在部62aに設けられる。突起部65は、第4延在部62aから領域60aと反対側の方向に向かって突出する。規制部材62は、例えば、複数の突起部65を有する。この例では、長手方向に並ぶとともに、幅方向に並ぶ4つの突起部65が、規制部材62に設けられている。突起部65の数は、任意でよい。突起部65は、1つでもよい。この例において、突起部65は、半球状である。突起部65の形状は、半球状に限ることなく、領域60aと反対側の方向に向かって突出する任意の形状でよい。突起部65は、例えば、プレス加工によって形成される。
【0083】
各突起部65は、例えば、照明器具10を天井に設置する際に、天井面に当接し、天井面と外面70bとの間に所定の隙間を形成する。これにより、例えば、器具本体12を天井面にネジ止めする際に、ケーブルやネジ頭などが天井面と外面70bとの間に挟まり、器具本体12が変形してしまうことを抑制することができる。
【0084】
各突起部65は、取付部材61の近傍に配置される。突起部65と取付部材61との間の長手方向の距離D1は、例えば、30mm以下である。すなわち、「取付部材61の近傍」とは、距離D1が、30mm以下であることをいう。
【0085】
器具本体12を天井板などにネジ止めする時、例えば、ネジを締め付け過ぎて、筐体60を変形させてしまう場合がある。取付部材61を係合させて光源モジュール14を支持する場合に、筐体60が変形してしまうと、例えば、取付部材61と各爪部51b、52bとの位置がずれる。これにより、光源モジュール14が、器具本体12に対して取り付け難くなったり、外し難くなったりしてしまう。
【0086】
取付部材61の近傍に突起部65を設けることにより、取付部材61の近傍における筐体60の変形を抑えることができる。例えば、器具本体12に対する光源モジュール14の着脱を容易に行うことができる。例えば、天井などの取付対象に対する器具本体12の取り付けを容易にできる。
【0087】
また、この例では、取付部材61が、長手方向に並ぶ2つの突起部65の間に配置される。これにより、例えば、取付部材61の近傍における筐体60の変形をより適切に抑えることができる。
【0088】
底板部70には、突起部66が設けられている。突起部66は、外面70bから領域60aと反対側の方向に向かって突出する。突起部66は、例えば、プレス加工によって形成される。突起部66の形状は、任意の形状でよい。底板部70には、例えば、複数の突起部66が設けられる。各突起部66は、例えば、底板部70の長手方向の端部付近に配置される。
【0089】
各突起部66の高さ方向の頂点の位置は、各突起部65の高さ方向の頂点の位置と実質的に同じである(
図6参照)。これにより、各突起部65が天井面などに当接したときに、各突起部66も天井面などに当接する。これにより、例えば、照明器具10を天井などに設置する際の、筐体60の長手方向の端部付近における変形を抑制することができる。例えば、筐体60の長手方向における反りを抑制することができる。
【0090】
底板部70の長手方向の端部と突起部66との間の長手方向の距離D2は、例えば、10cm以下である。これにより、筐体60の長手方向の端部付近における変形を適切に抑制することができる。
【0091】
筐体60には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。取付部材61及び規制部材62には、例えば、上記と同様の金属材料が用いられる。取付部材61は、弾性を有する。取付部材61は、例えば、取付バネである。より詳しくは、板バネである。規制部材62の強度は、取付部材61の強度よりも高い。例えば、規制部材62の弾性係数は、取付部材61の弾性係数よりも高い。規制部材62では、例えば、幅方向の外力が加わった場合の延在部62b、62cの変形を小さくする。これにより、例えば、光源モジュール14の幅方向の位置を適切に規制することができる。筐体60、取付部材61及び規制部材62には、例えば、樹脂材料などを用いてもよい。但し、筐体60、取付部材61及び規制部材62に金属材料を用いることにより、例えば、これらの耐久性を高めることができる。
【0092】
照明器具10を天井に設置する場合には、例えば、各突起部65、66を天井面に当接させた状態で、器具本体12を室内側から天井板などにネジ止めする。
【0093】
器具本体12には、例えば、光源モジュール14の落下を抑制するための少なくとも2本のチェーン(図示は省略)が設けられている。例えば、2本のチェーンが、長手方向の両端付近に設けられる。光源モジュール14の支持体21の裏面31bには、例えば、各チェーンに対応した複数のフックが設けられている。器具本体12を天井にネジ止めした後、これらの各チェーンの端部を光源モジュール14のフックに引っ掛けて、光源モジュール14を吊るす。
【0094】
光源モジュール14を吊るした後、例えば、図示を省略したコネクタを接続することにより、光源モジュール14と電源装置15とを電気的に接続する。
【0095】
配線の後、光源モジュール14を長手方向周りに傾けた状態で支持体21の第2部分32側を領域60a内に入れ、各保持部材23のそれぞれの第1爪部51bを、各取付部材61のそれぞれの係合部61aに係合させる。この後、光源モジュール14を水平に戻すようにして支持体21の第3部分33側を領域60a内に入れ、各保持部材23のそれぞれの第2爪部52bを、各取付部材61のそれぞれの係合部61bに係合させる。
【0096】
これにより、光源モジュール14が器具本体12に支持され、照明器具10が天井に取り付けられる。なお、上記と反対に、各第2爪部52bを各係合部61bに係合させた後、各第1爪部51bを各係合部61aに係合させてもよい。
【0097】
例えば、規制部材62を有していない照明器具では、光源モジュールや器具本体に対して幅方向の外力が加わった場合に、筐体が変形し、光源モジュールが幅方向に移動してしまうことがある。光源モジュールが幅方向に移動すると、取付部材と光源モジュールとの係合状態が解除され、光源モジュールが意図せず器具本体から外れてしまう。
【0098】
これに対して、本実施形態に係る照明器具10では、規制部材62によって、光源モジュール14の幅方向の位置が規制される。これにより、本実施形態に係る照明器具10では、例えば、光源モジュールに対して幅方向の外力が加わった場合にも、光源モジュール14が幅方向に移動してしまうことを抑制することができる。従って、光源モジュール14が、意図せず器具本体12から外れてしまうことを抑制することができる。
【0099】
また、例えば、取付部材の近傍において、突起部を底板部(筐体)に設けた照明器具がある。この場合、例えば、筐体の寸法管理が難しくなってしまう。例えば、取付部材の取り付け位置の誤差が大きくなってしまう。このため、例えば、筐体の歩留まりが低下してしまう。
【0100】
これに対して、本実施形態に係る照明器具10では、規制部材62に突起部65を設けている。これにより、例えば、筐体60の寸法精度を高めることができる。例えば、筐体60の歩留まりを改善することができる。例えば、照明器具10の製造コストを低下させることができる。
【0101】
さらに、本実施形態に係る照明器具10では、取付部材61と規制部材62とを筐体60に対して同じ方向から取り付けることができる。これにより、例えば、取付部材61と規制部材62との組み立ての作業性を向上させることができる。
【0102】
光源モジュール14を器具本体12から取り外す場合には、例えば、各第1爪部51bと各係合部61aとのそれぞれの係合状態を解除した後、各第2爪部52bと各係合部61bとのそれぞれの係合状態を解除する。反対に、各第2爪部42bと各端部114bとのそれぞれの係合状態を解除した後、各第1爪部41bと各端部114aとのそれぞれの係合状態を解除してもよい。
【0103】
図9は、第1の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す部分断面図である。
前述のように、取付部材61は、幅方向の中央付近において外面70bに取り付けられている。また、照明器具10では、各突起部65、66により、外面70bと取付面(例えば天井面)との間に隙間が空く。
【0104】
これにより、照明器具10では、
図9に表したように、切り欠き71bに治具を挿し込んで、取付部材61の係合部61aを押し、取付部材61を弾性変形させた際に、取付部材61の一部を外面70bから離間させることができる。取付部材61の一部を、取付面側に移動させることができる。
【0105】
これにより、例えば、第1爪部51bと係合部61aとの係合を解除させ易くすることができる。換言すれば、係合の解除の操作性を向上させることができる。また、第1爪部51bと係合部61aとの係合を解除する際に、取付部材61の一部を取付面側に移動させることで、例えば、係合の解除に必要となる係合部61aの側板部71側への移動量を少なくすることができる。従って、例えば、取付部材61が取付面側に移動できないものに比べて、係合部61aと側板部71との間の幅方向の距離を短くすることができる。例えば、筐体60の幅をより狭くすることができる。
【0106】
図10(a)〜
図10(c)は、第1の実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す平面図である。
図10(a)に表したように、取付部材61に突起部67を設けてもよい。突起部67の形状及び突起部67の数は、任意で良い。突起部67の高さ方向の頂点の位置は、例えば、突起部65の高さ方向の頂点の位置、及び、突起部66の高さ方向の頂点の位置と実質的に同じにする。これにより、例えば、筐体60の変形をより抑えることができる。
【0107】
図10(b)に表したように、取付部材61のみに突起部67を設けてもよい。このように、突起部は、取付部材61と規制部材62との少なくとも一方に設ければよい。
【0108】
図10(c)に表したように、取付部材61と規制部材62とを、筐体60の長手方向の端部付近に配置し、取付部材61と規制部材62との少なくとも一方に突起部を設けてもよい。例えば、筐体60の長手方向の端部と、突起部65(もしくは突起部67)と、の間の長手方向の距離D3を、10cm以下にする。これにより、例えば、筐体60に突起部66を設ける必要がなくなる。これにより、例えば、筐体60の歩留まりをより高めることができる。
【0109】
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係る照明器具を模式的に表す断面図である。
図11に表したように、照明器具100では、規制部材102が、内面70a上に取り付けられている。なお、照明器具100において、上記第1の実施形態の照明器具10と実質的に同じ部材については、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0110】
規制部材102は、底板部70に沿う第7延在部102aと、側板部71に沿う第8延在部102bと、側板部72に沿う第9延在部102cと、を有する。規制部材102は、例えば、略M字状に折り曲げられた板状の部材である。
【0111】
第8延在部102bは、幅方向において光源モジュール14の少なくとも一部と対向する。第8延在部102bは、例えば、幅方向において第1把持部51と対向する。第9延在部102cは、幅方向において光源モジュール14の少なくとも一部と対向する。第9延在部102cは、例えば、幅方向において第2把持部52と対向する。
【0112】
第8延在部102bと第9延在部102cとの間の幅方向の距離は、例えば、第1把持部51と第2把持部52との内側部分の間の幅方向の距離と実質的に同じか、僅かに狭い程度である。規制部材102では、各延在部102b、102cが、各把持部51、52の間に入り込む。
【0113】
第8延在部102bと第1把持部51との間の距離は、係合部61aと第1爪部51bとの幅方向の重なり量よりも短い。第9延在部102cと第2把持部52との間の距離は、係合部61bと第2爪部52bとの幅方向の重なり量よりも短い。
【0114】
規制部材102では、光源モジュール14が外力などによって幅方向に移動したときに、各把持部51、52が各延在部102b、102cに当接する。これにより、規制部材102でも、光源モジュール14の幅方向の位置を規制することができる。このように、規制部材102は、底板部70の内面70a上に取り付けてもよい。
【0115】
取付部材61と規制部材102とは、同じ保持部材64によって底板部70に取り付けられる。保持部材64は、例えば、取付部材61及び規制部材102の幅方向の中央付近に配置される。取付部材61と規制部材102とは、幅方向の中央付近で底板部70に取り付けられる。
【0116】
但し、上記第1の実施形態で表したように、規制部材62を外面70b上に取り付ける。これにより、例えば、取付部材61と規制部材62とを同じ方向から底板部70に取り付けることができ、取り付けの作業性を向上させることができる。また、規制部材62に突起部65を設けることができ、筐体60の歩留まりを向上させることができる。
【0117】
上記各実施形態では、器具本体12が支持する取付対象物として、光源モジュール14を示している。取付対象物は、光源モジュール14に限ることなく、器具本体12の支持可能な任意の部材でよい。例えば、カバー22を取付対象物として器具本体12に支持させてもよい。この場合、例えば、基板25と光源26とを器具本体12に取り付けてもよい。すなわち、光源26は、器具本体12側に設けてもよいし、取付対象物側に設けてもよい。
【0118】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。