特許第6183829号(P6183829)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6183829
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】スパウト
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/38 20060101AFI20170814BHJP
   B65D 33/01 20060101ALI20170814BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   B65D33/38
   B65D33/01
   B65D47/06 400
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-71543(P2013-71543)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-196111(P2014-196111A)
(43)【公開日】2014年10月16日
【審査請求日】2016年2月10日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000228442
【氏名又は名称】日本クロージャー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094813
【弁理士】
【氏名又は名称】庄子 幸男
(72)【発明者】
【氏名】杉山 尚
(72)【発明者】
【氏名】山田 基勝
(72)【発明者】
【氏名】高橋 潤
【審査官】 小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−063304(JP,A)
【文献】 特開2012−030860(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第2543607(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/38
B65D 33/01
B65D 47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚のプラスチックフィルムの周縁を溶着し、詰替内容物を収容する詰替容器の周縁に溶着して用いられるスパウトであって、該スパウト開口部の内周面に、詰替内容物を移し替える容器本体の口部の雄ネジに螺合する雌ネジを螺刻し、該雌ネジの下方において、前記容器本体の口部上面と相俟って封止する、径方向内方に突出するシール突起部を設けると共に、該シール突起部には少なくとも1個の通気路を設けると共に、前記シール突起部の下方において、その内径(R1)が前記容器本体の内径(R2)より小(R1<R2)であり、その先端から付け根に向かって延びる複数の切欠きによって分割されている、径方向内方に突出し、且つ、前記複数の切欠きと、前記シール突起部の通気路との周方向位置が、互いに合致しないように配設してなるリング状フラップを設け、前記スパウトの閉塞部を開口した後、前記詰替容器のスパウトに空の前記容器本体の口部を螺着して前記容器本体内に詰替内容物を移し替える際、前記リング状フラップにより詰替内容物を誘導すると共に、前記通気路にて前記容器本体内のエアーを外部に排出することを特徴とするスパウト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、詰替容器の周縁に溶着されスパウトに関するものであり、より詳しくは、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替える際、詰替内容物が外にこぼれ出すことがない状態でエアー抜きにより詰替内容物を容易に容器本体内に移し替えすることができ、且つ詰替内容物をリング状フラップにより誘導して、容器本体の口部を汚しづらくしたスパウトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の詰替容器の例としては、図8、9に示すように、本容器51の開口部52と接合する注出口部(スパウト)53を備え、詰替内容物50Aを本容器51に注出可能とするものであり、上記スパウト53が、その内径側に本容器51の開口部52を受け入れ可能とし、本容器51の開口部52に設けた雄ネジ54と螺合する雌ネジ55を備えると共に、本容器51の開口部52エッジと衝合するコンタクトリング56を備えてなるものが知られている。
【0003】
この詰替容器50により、空の本容器51内に詰替内容物50Aを移し替えるには、まず、詰替容器50のスパウト53を開口状態にする。次に、開口状態のスパウト53の内径側に、空の本容器51を逆さにして、その開口部52を差し入れ螺合して行き、スパウト53のコンタクトリング56に、本容器51の開口部52エッジが衝合するまで、螺合する。そのあと、空の本容器51を下に詰替容器50を上に入れ替えて、空の本容器51に詰替容器50内の詰替内容物50Aを移し替えて行き、この移し替えの過程で、詰替内容物50Aが外にこぼれないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平07−40466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載のものは、空の本容器51内に、詰替容器50内の詰替内容物50Aを移し替える際、本容器51の開口部52エッジに詰替容器50のコンタクトリング56が衝合するため、詰替内容物50Aが本容器51の外にこぼれ出ない点で優れているものの、エアー抜きが無いため、空の本容器51内のエアーが詰替容器50内に置き換わらないと、詰替内容物50Aが空の本容器51内に入らないことになって、詰替内容物50Aの性状によっては、移し替えが困難となる虞がある。
【0006】
その際、例えば、コンタクトリング56の一部を切り欠いてエアー抜きを設けることが想定されるものの、今度はエアー抜きの箇所からの詰替内容物50Aのこぼれを懸念する必要があるため、内容物で口部を汚すことなく迅速に内容物を移し替えることは困難である。
【0007】
そこで、本発明の目的は、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替える際、詰替内容物が外にこぼれ出ないことは勿論のこと、エアー抜きにより詰替内容物を容易に容器本体内に移し替えでき、且つ容器本体の口部を汚すこともないスパウトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、2枚のプラスチックフィルムの周縁を溶着し、詰替内容物を収容する詰替容器の周縁に溶着して用いられるスパウトであって、該スパウト開口部の内周面に、詰替内容物を移し替える容器本体の口部の雄ネジに螺合する雌ネジを螺刻し、該雌ネジの下方において、前記容器本体の口部上面と相俟って封止する、径方向内方に突出するシール突起部を設けると共に、該シール突起部には少なくとも1個の通気路を設けると共に、前記シール突起部の下方において、その内径(R1)が前記容器本体の内径(R2)より小(R1<R2)であり、その先端から付け根に向かって延びる複数の切欠きによって分割されている、径方向内方に突出し、且つ、前記複数の切欠きと、前記シール突起部の通気路との周方向位置が、互いに合致しないように配設してなるリング状フラップを設け、前記スパウトの閉塞部を開口した後、前記詰替容器のスパウトに空の前記容器本体の口部を螺着して前記容器本体内に詰替内容物を移し替える際、前記リング状フラップにより詰替内容物を誘導すると共に、前記通気路にて前記容器本体内のエアーを外部に排出することを特徴とするスパウトが提供される
【0011】
本発明によれば、詰替内容物を収容している詰替容器のスパウトから外キャップを螺脱し、開口部を閉塞しているフィルムを剥がして開口し、その開口したスパウト内に、空の容器本体を逆さにして、その口部を差し入れ螺合して行き、その口部がスパウトのシール突起部に当接するまで螺合したあと、空の容器本体を下に詰替容器を上に入れ替えて、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替えるものであり、その際、空の容器本体内のエアーを、スパウトの通気路及び複数の切欠きにて外部に排出すると共に、詰替容器内の詰替内容物を、容器本体口部の内径(R2)より小さい内径(R1)のリング状フラップにより誘導して空の容器本体内に移し替えることが出来る。
しかも、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替える際、スパウトの通気路の上方には必ずフラップが存在しているため、詰替内容物が通気路に入り込むことが確実に防止される。従って、誤って詰替内容物が容器本体の外部にこぼれる虞がない。
【発明の効果】
【0014】
本発明のスパウトによれば、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替える際、詰替内容物が外にこぼれ出ないことは勿論のこと、エアー抜きにより詰替内容物を容易に容器本体内に移し替えでき、且つ詰替内容物を容器本体口部の内径(R2)より小さい内径(R1)のリング状フラップにより誘導して、容器本体の口部を汚しづらくする効果がある。また、スパウトの開口部を、開口部に溶着または接着されたフィルムを介して外キャップで覆うことにより、輸送時などの不意の衝撃等で開口部から詰替内容物が漏れ出る事態を防ぐことが出来る。
【0015】
しかも、本発明のスパウトによれば、上記の効果に加えて、容器本体の口部を詰替内容物により汚す虞を、確実に無くすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例1に示した本発明の実施の形態を示すスパウトの断面図である。
図2】同じく本発明の実施形態を示すスパウトの平面図である。
図3】同じく本発明の実施形態を示すスパウトの側面図である。
図4図3のA−A線に沿う断面図である。
図5図3の底面図である。
図6】同じく本発明の実施形態を示すスパウトの使用状態の断面図である。
図7】同じく本発明の実施形態を示すスパウトの使用状態の断面図である。
図8】スパウトの従来例を示す断面図である。
図9】スパウトの従来例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0018】
図面において、スパウト1は、2枚のプラスチックフィルム2の周縁2aを溶着し、詰替内容物3を収容する詰替容器4の周縁4aに溶着して用いられるもので、開口部5は開口端5aにおいて溶着または接着されたフィルム21によって閉塞され、さらにその上から外キャップ20により螺合されている。フィルム21には一部に剥がすための摘み部22が設けられている。外キャップ20の内周面にはスパウト開口部5の外周面の雄ネジ9aと螺合する雌ネジ8aが螺刻されている。そして、さらにこのスパウト1は、その開口部内周面に詰替内容物3を移し替える容器本体6(図6、7参照)の口部7の雄ネジ8に螺合する雌ネジ9を螺刻し、この雌ネジ9の下方において、容器本体6の口部7上面と相俟って封止する径方向内方に突出するシール突起部10を設けると共に、このシール突起部10には少なくとも1個の通気路11を設け、且つ、シール突起部10の下方において、径方向内方に突出するリング状フラップ12を設けている。このリング状フラップ12は、可撓性を有しており、容器本体口部の内径(R2)より小さい内径(R1)に形成され、その先端から付け根に向かって延びる複数の切欠き13によって分割されているから、スパウト1に螺合されている外キャップ20を螺脱した後、詰替容器4のスパウト1に空の容器本体6の口部7を螺着して容器本体6内に詰替内容物3を移し替える際、リング状フラップ12により詰替内容物3を誘導すると共に、通気路11にて容器本体6内のエアーを外部に排出するものである。
【0019】
前記詰替容器4は、2枚のプラスチックフィルム2の周縁2aを溶着して袋状にし、詰替内容物3を収容できるようにして、袋状の詰替容器4の開口している部分の周縁4bにスパウト1を溶着してなる。
【0020】
閉塞部として用いられるフィルム21としては、プラスチックフィルム、アルミニウム箔等の金属箔またはその積層フィルムが好適に用いられる。詰替内容物3の詰め替え時には外キャップ20を螺脱し、スパウト開口端5aのフィルム21を剥がしてスパウト開口部を露出状態にする。その結果、フィルム21及び外キャップ20の閉蓋により詰替容器4の密封性が保持されるとともに、輸送時などに不意の衝撃による内容物のこぼれを防止でき、且つ外キャップの螺脱ならびにフィルムの剥がしだけの操作で詰替容器4を容易に開口することができる。また、この外キャップ20及びフィルム21に代えて、スパウト1の開口部5の上端に弱化部を介して接続する折り取り部をスパウト1と一体的に成形しても良い。この場合、折り取り部が詰替容器4の閉塞部となる。この場合、閉蓋部を引きはがすだけで詰替容器4を容易に開口することもできると共に、フィルムに比べ低コストで成形可能というメリットがある。更に閉塞部には、引きはがしを容易にするための摘み部を設けておくことが好ましい。
【0021】
そして、このスパウト1開口部5の内周面には雌ネジ9を螺刻してあり、この雌ネジ9は、詰替容器4の詰替内容物3を移し替える容器本体6の口部7に螺刻している雄ネジ8に螺合できるものになっている。また、この雌ネジ9の下方の内周面に、容器本体6の口部7上面と相俟って封止する、径方向内方に突出するシール突起部10を設けてあり、スパウト1内に容器本体6の口部7を差し入れ螺合して行き、その口部7がスパウト1のシール突起部10に当たるまで螺合することで、詰替容器4と容器本体6とのシール性が確保されることになる。シール突起部は、断面形状で見て、上面が下方内方に傾斜する傾斜面、下面が略水平面となっており、詰替作業時の際は、この傾斜面が容器本体6の口部7上面と当接することとなる(図6参照)。
【0022】
一方、シール突起部10には、図4に示した例では8個の通気路11が設けられているが、少なくとも1個の通気路11が設けられていればよい。すなわち、容器本体6内に詰替容器4の詰替内容物3をスムーズに移し替えるために、それに必要な容器本体6内のエアーを、外部に排出できればよく、通気路11の数量には特に限定がない。
【0023】
さらに、このシール突起部10の下方の内周面には、径方向内方に突出するリング状フラップ12が設けられ、このリング状フラップ12はその先端から付け根に向かって延びる複数の切欠き13、この実施例ではシール突起部10の通気路11と同数の8個の切欠き13、によって分割されている。リング状フラップは容器本体口部の内径(R2)より小さい内径(R1)に形成されているから、これによって、詰替容器4内の詰替内容物3を、容器本体6の口部7の内径(R2)より小さい内径(R1)のリング状フラップ12によって、容器本体6内に誘導することで、その口部7を詰替内容物3により汚す虞を確実に無くすことが出来る。
【0024】
なお、このリング状フラップ12における複数の切欠き13と、前記シール突起部10のすくなくとも1個の通気路11との周方向位置が、互いに合致しないように配設してある。すなわち、この実施例では、リング状フラップ12の切欠き13と、シール突起部10の通気路11とが共に8個なので、360度/(8+8)個=22.5度/個ずつの等間隔でずらしてある。換言すれば、通気路11の周方向位置はリング状フラップ12の略中央に位置している。(図4参照)
【0025】
したがって、空の容器本体6内に詰替容器4内の詰替内容物3を移し替える際、詰替内容物3はリング状フラップ12により容器本体6内に確実に誘導されるとともに、スパウトの通気路11の上方には必ずリング状フラップ12が存在しているため、詰替内容物3が通気路に入り込むことが確実に防止される。従って、誤って詰替内容物3が容器本体6の外部にこぼれる虞がない。また、移し替える際のスパウト1のリング状フラップ12は径方向内方に下方に向かって延びている(図6とは上下方向が逆転)ため、詰替内容物3がフラップ12の付け根に溜まってしまうことも防止される。
【0026】
次に、上記構成になるスパウト1を有した詰替容器4内の詰替内容物3を、空の容器本体6内に移し替える状況について説明する。
まず、詰替容器4の開口部5に螺着されている外キャップ20を螺脱すると共に閉塞フィルム21を引き剥がし、詰替容器4の開口部5を露出状態にし、詰替容器4内の詰替内容物3を移し替えできる状態にする。次に、空の容器本体6を逆さにして、開口したスパウト1の開口部5内に、空の容器本体6の口部7を差し入れ、口部7の外周面の雄ネジ8とスパウト1の開口部内周面の雌ネジ9と螺合して行き、その口部7がスパウト1のシール突起部10に当接するまで螺合したあと、空の容器本体6を下に、詰替容器4を上になるように上下反転させ、空の容器本体6内に詰替容器4内の詰替内容物3を移し替える。
【0027】
その際、空の容器本体6内のエアーは、スパウト1の通気路11を通って外部に排出される。一方、詰替容器4内の詰替内容物3は、リング状フラップ12により誘導されて空の容器本体6内に移し替えられる。この際、空の容器本体6内の低粘度のエアーは、図7の矢線Aで示すように、互いに合致していない通気路11及び切欠き13でも容易に通り、外部にスムーズに排出され、詰替容器4内の高粘度の詰替内容物3は、軸方向で互いに合致していない通気路11及び切欠き13により通りづらく、外部に漏れることがない。しかも、リング状フラップ12の先端の内径(R1)が容器本体6の内径(R2)より小(R1<R2)にしているから、このリング状フラップ12により容器本体6内に詰替内容物3を誘導しても、その口部7を詰替内容物3により汚す虞が無い。
【0028】
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、例えば、詰替容器が2枚のプラスチックフィルムの周縁を溶着したものでなくても良く、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は、適宜可能であることが理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のスパウトは、空の容器本体内に詰替容器内の詰替内容物を移し替える際、詰替内容物が外にこぼれ出ず、エアー抜きにより詰替内容物を容易に容器本体内に移し替えでき、且つ容器本体の口部を汚さないようにしたい場合に、その利用可能性が極めて高くなる。
【符号の説明】
【0030】
1 スパウト
2 プラスチックフィルム
2a、4a 周縁
3、50A 詰替内容物
4、50 詰替容器
4b 詰替容器の開口している部分の周縁
5 詰替容器の開口部
5a 開口端
6 空の容器本体
7 口部
8 容器本体の雄ネジ
8a 外キャップの雌ネジ
9 スパウトの雌ネジ
9a スパウトの雄ネジ
10 シール突起部
11 通気路
12 リング状フラップ
13 切欠き
20 外キャップ
21 閉塞フィルム
22 摘み部
51 本容器
52 開口部
53 注出口部(スパウト)
56 コンタクトリング
A 矢線
R1、R2、R3、R4 内径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9