【実施例】
【0071】
実施例1:透析液調製実験
水素ガス発生器(HORIBA, OPGU-2200)、ガス溶解モジュール及び水素濃度計からなる水素水発生ユニットと真空ポンプ(MD-4、VACUUBRAND)を使用してRO水から、透析剤を溶解及び希釈して高水素濃度および低酸素濃度の透析液を調製するためのRO水(以下、「還元水素水」と称する)を調製した。
透析剤は下記表3で示される組成を有する市販のキンダリー2E号を使用し、このA剤を通常のRO水に溶解し、濃厚液である透析A液とした。B剤(重炭酸ナトリウム)は通常のRO水に溶解し濃厚液(重炭酸ナトリウム濃度7%)である透析B液とした。
【0072】
【表3】
【0073】
個人用透析装置(DBB-26)を使用し、これに還元水素水を接続し、上記透析A液及び透析B液を用いて、A液:B液:希釈液(還元水素水)=1:1.26:32.74となるように透析液を調製した。
透析液調製時に個人透析装置に供給される還元水素水を、真空ポンプを調節することによって真空度を-99kPaから-20kPaへ段階的に変更させ、さらに0 kPa(真空ポンプoff)とさらに水素発生ユニットも停止させた場合の、水素濃度、酸素濃度、酸化還元電位等を測定した。なお、pH、pCO
2、pO
2及びHCO
3はi-STAT(扶桑薬品工業製)で測定した。
その結果を表4および
図2に示す。
【0074】
【表4】
【0075】
表4および
図2に示されるように、真空度を−99 Kpa〜−20 Kpaとすることで、透析液のpO
2を70 mmHg〜120 mmHg、−40kpaで110mmHg程度とすることができた。
【0076】
実施例2:疑似血液による透析実験
上記実施例1と同様の操作により、キンダリー2E号の還元水素処理透析液を調製した。
疑似血液は、ナトリウム118 mEq/L、カリウム5.0 mEq/L、カルシウム2.5 mEq/L、マグネシウム3.0 mEq/L、重炭酸20 mEq/L、ブドウ糖200 mg/dLとなるように、塩化ナトリウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、ブドウ糖等をRO水で溶解することによって得た。
なお、透析液調製時に個人透析装置に供給される還元水素水は、真空ポンプを調節し真空度が-99 kPaと0 kPaの2条件とした。
透析条件は、ダイアライザー(フレゼニウス製FX140)を用い、透析液流量(Qd) 500 mL/min、血液流量(Qb) 200 mL/minとし、水素濃度、酸素濃度、酸化還元電位等を測定した。なお、pH、pCO
2、pO
2、HCO
3はi-STAT(扶桑薬品工業製)で測定した。
その結果を表5および表6に示す。
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】
通常透析液のpO
2が119 mmHgであるのに対し、還元水素水を用いた透析液の場合のそれは75 mmHgを示した(表5)。これを用いて透析を行ったところ、疑似血液の透析後pO
2(透析前:約140 mmHg)は、通常透析液では119 mmHgと僅かな低下であったが、還元水素透析液では75 mmHgまで下げることができた(表6)。
【0080】
実施例3:ビーグル犬を用いた透析実験
1.試験方法
(1) 腎不全モデルの作製
麻酔下のビーグル犬の腹部を切開し、両側腎臓を摘出した。
(2) 透析(HD)の準備
モデル作製の約44時間後にHDを実施した。ビーグル犬が吸入麻酔によって十分な麻酔状態が得られた後、背位に固定した。HD用のブラッドアクセスは右大腿動脈及び左大腿静脈に挿入したカテーテルを血液回路及びダイアライザーに接続した。血液凝固阻害のためヘパリンナトリウム100 U/kgを動静脈シャントの採血用ポートより投与し、その後血液回路内に30〜50 U/kg/hrの用量で持続注入した。
(3) 透析(HD)の実施(各3例)
HDは、透析液流量(Qd) 100 mL/min、血液流量(Qb) 40 mL/min、除水量ゼロの条件で実施した。
(被験物質)
名称 :還元水素透析液
透析液 :キンダリーAF-2号(成分、濃度共に実施例1記載のキンダリー2Eと同様の液体製剤(表3))
還元水素水:実施例3と同様に調製し、その際の真空度は-99 kPaとした。
調製方法:市販透析A液を用いた以外はA液およびB液の各成分濃度が実施例1と同様の濃度となるように調製し、次いでA液:B液:希釈液(還元水素水)=1:1.26:32.74となるように希釈装置を用いて調製した。
当該透析液のpO
2は56.1 mmHg、溶存酸素濃度は1.17 ppm、溶存水素濃度は1.28 ppmであった。
(対照物質)
名称 :キンダリー液 AF-2号(K-AF2)
透析液 :キンダリーAF-2号
調製方法:A液およびB液を各成分濃度が実施例1と同様の濃度となるように調製し、次いでA液:B液:希釈液(精製水)=1:1.26:32.74となるように希釈装置を用いて調製した。
当該透析液のpO
2は183.1 mmHg、溶存酸素濃度は7.37 ppm、溶存水素濃度は0 ppmであった。
(4) 主な使用機器
・ダイアライザー(APS-08MD(膜面積0.8m
2)、旭メディカル)
・持続ろ過用血液回路(JCH-26SX、ウベ循研)
・血液浄化装置(JUN-505、ウベ循研)
・水素水発生ユニット(オルガノ)
(水素ガス発生器:HORIBA、OPGU-2200、ガス溶解モジュール、水素濃度計)
・真空ポンプ(MD-4、VACUUBRAND)
・水素濃度計(DH-35A、TOADKK)
・酸素濃度計(DO-32A、TOADKK)
・ORP計(PST-2729C、TOADKK)
(5) 分析項目
(5)-1. 血液ORP
HD開始時、終了時(透析開始4時間後)及び透析終了2時間後の血液のORPを測定した。その際、動脈側の採血ポートと静脈側の採血ポートから、血液をシリンジに抜き取り1分後の値をデータとした。その結果を表7に示す。
(5)-2. PO
2
Pre(腎臓摘出前)、HD開始時(0分)、開始60、120、240分後、HD終了60及び120分後の動脈(脱血)側と、HD開始60、120及び240分後の静脈(返血)側のPO
2を測定した。その結果を表8に示す。
(5)-3. 血中8-OHdG
DNA中のグアニン塩基は活性酸素の作用により酸化損傷を受け、8位の炭素が酸化されることにより、8-OHdGが生成されるため、活性酸素による生体損傷を鋭敏に反映する優れたバイオマーカーとされている。8-OHdG定量キット(コスモバイオ、STA-320)を用いて、Pre(腎臓摘出前)、HD開始時(0分)、開始120、240分後及びHD終了120分後の動脈(脱血)側と、HD開始120及び240分後の静脈(返血)側の8-OHdGを測定した。その結果を表9に示す。
(5)-4. 血中脂肪酸(オレイン酸)
飽和脂肪酸であるステアリン酸の酸化体であるオレイン酸を定量することにより生体内での酸化還元状態がわかるマーカーである。採取した血漿を一度-80℃に凍結し、後日ラベル化の後、HPLCにて分析を行った。ラベル化は長鎖・短鎖脂肪酸ラベル化試薬キット(YMC co. Ltd)を使用し、Pre(腎臓摘出前)、HD開始時(0分)、開始120、240分後及びHD終了120分後の動脈(脱血)側と、HD開始120及び240分後の静脈(返血)側の血中脂肪酸(オレイン酸)を測定した。その結果を表10に示す。
(5)-5. 血中マロンジアルデヒド
マロンジアルデヒドは脂質過酸化分解生成物の一つであり、脂質過酸化の主要なマーカーとして使われている。マロンジアルデヒドアッセイキット(フナコシ、21044)を用いて、Pre(腎臓摘出前)、HD開始時(0分)、開始120、240分後及びHD終了120分後の動脈(脱血)側と、HD開始120及び240分後の静脈(返血)側の血中マロンジアルデヒドを測定した。その結果を表11に示す。
【0081】
2.結果
(1) 血液ORPの測定
【0082】
【表7】
【0083】
循環血の酸化還元電位(ORP)を各群2例ずつ測定したところ、還元水素水を用いた透析の場合、透析回路から送られてきた血液(返血側)のORPが-523〜-433 mVであったのに対し、通常透析は+40〜+66 mVであった。これは血液中に水素ガスが投与されている、つまり還元水素透析が確実に行われていることを証明するものである。
【0084】
(2) HD実施時におけるPO
2の変化
【0085】
【表8】
【0086】
HD実施中、還元水素透析群の返血側で通常透析群に比べ有意に低値になった。これは、還元水素透析を行うことによって、より生体の酸素分圧に近い値で返血できることを意味している。
【0087】
(3) 血中8-OHdG
【0088】
【表9】
【0089】
還元水素透析液は、透析実施中並びに透析後120分後においても通常透析と比べ、8-OHdGの産生を抑えた。これは、活性酸素の作用による酸化損傷が抑制されていることを意味している。
【0090】
(4) 血中脂肪酸(オレイン酸)
【0091】
【表10】
【0092】
透析終了後120分のオレイン酸濃度は、還元水素透析おいては49.91μmoL/Lで、通常透析は67.73 μmoL/Lであったことから、還元水素透析液は、生体内を還元状態にすることが確認できた。
【0093】
(5)血中マロンジアルデヒドの測定
【0094】
【表11】
【0095】
透析実施中並びに透析終了後のマロンジアルデヒドの濃度は、還元水素透析は通常透析と比べて低値を示した。
【0096】
実施例4:活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)測定実験
1.実験手順
(1)20L容量の容器にヘパリン加牛血(5U/mL)15Lを準備し、以下の装置を用いて本容器を生体と見立て、本容器とダイアライザーを循環する形態にて、表12に示す条件で血液透析実験を行った。なお、A液およびB液は各成分濃度が実施例1と同様の濃度となるように作製し、透析液はA液:B液:希釈液(精製水又は還元水素水)=1:1.26:32.74となるように調製した。
透析剤:キンダリー2E号
ダイアライザー:旭化成メディカル 旭ホローファイバー人工腎臓APS #APS-15MD
血液回路:日機装 NK-Y/Zシリーズ #3499102
水素水発生ユニット:水素水透析時に接続した。なお、還元水素水は実施例1と同様に 調製し、その際の真空度は-99 kPaとした。
(2)血液透析開始後、0、60、90、120分後に返血部より採血を行った。
(3)上記血液についてノボ・硫酸プロタミン(濃度10mg/mL ;持田製薬)で処理した後、APTTを測定キット(コアグピア APTT-N;積水メディカル)を用いて測定した。
【0097】
2.実験条件
【0098】
【表12】
【0099】
※サンプリング場所
・透析液:Na, K, HCO
3, pH → 透析装置
dH, dO, ORP → 透析液廃液
・血液:APTT, ORP → 返血側出口
【0100】
3.結果
上記の実験結果を
図3に示す。
図3から還元水素透析液及び通常透析液においてAPTTの推移に差が無かったことから、安全な透析ができると考えられた。
【0101】
実施例5:還元水素透析液の安定性実験
1.実験手順
(1) 通常透析液の作製:
キンダリー2E A剤285.6 gを精製水で溶解し、1Lとした(A液)。キンダリー2E B剤も同様に精製水で70 gを溶解し、1Lとした(B液)。これらから通常透析液を、A液:B液:精製水=1:1.26:32.74の割合で調製した。
【0102】
(2) 還元水素透析液の作製:
精製水を真空ポンプで脱気処理を行い、続けて水素水発生ユニットを用いて水素ガスを溶存させた水(還元水素水)を用いて、キンダリー2E号 A剤285.6 gを溶解し、1 Lとした(水素含有A液)。B液は、B剤70 gを還元水素水で溶解し、1 Lとした(水素含有B液)。これらを用いて、水素含有A液:水素含有B液:還元水素水=1:1.26:32.74の割合で混合し、還元水素透析液を調製した。
【0103】
(3) それぞれの透析液を500mLのビーカーに入れ、室温下、必要なタイミングでCaCO
3の析出確認及び水面近くからサンプリングを行い、pHを測定した。
【0104】
2.結果
上記実験の結果を表13および
図4に示す。
【0105】
【表13】
【0106】
表13および
図4に示されるように、還元水素透析液でも通常透析液と同等の安定性を有することを確認できた。
【0107】
実施例6:透析A液の安定性
1.実験手順
(1)市販のキンダリー2E号 A剤を精製水で溶解し、透析液としたときに下表14で示される濃度を有する透析A液を作製した。
【0108】
【表14】
【0109】
(2) 濃厚液である透析A液を作製後、水素ガス発生器(HORIBA, OPGU-2200)、ガス溶解モジュール及び水素濃度計からなる水素水発生ユニットと真空ポンプ(MD-4、VACUUBRAND)を使用して、透析A液に脱気及び水素ガス添加処理を行い、下記サンプル群を作製した。
<サンプル群 (各n=2)>
透析A液
透析A液+脱気
透析A液+水素ガス
透析A液+脱気+水素ガス
各サンプル群を作製し、500 mlのガラス瓶に空隙なく満たし、密封した。
(3)0日目と25℃、60%RH保管後28日目に、溶存酸素濃度は溶存酸素計(DO-32A、TOADKK)、溶存水素濃度は溶存水素計(DH-35A、TOADKK)、酸化還元電位はORP計(PST-2729C、TOADKK)をそれぞれ用いて測定した。
その結果を表15〜表17に示す。
【0110】
2.結果
【0111】
【表15】
【0112】
【表16】
【0113】
【表17】
【0114】
通常の透析A液中の溶存酸素濃度は4 ppm程度を示したが、これは脱気のみでも1 ppm以下とすることが出来る。しかし酸化還元電位は水素ガスの添加により大きく低下し、水素濃度の上昇は脱気を併用することで高められた。
【0115】
実施例7:透析A液中の還元型アスコルビン酸の安定性試験
1.実験手順
(1) 下表18で示される組成を有するA剤を精製水で溶解し、透析液としたときに下表19で示される濃度を有する透析A液を作製した。なお、還元型アスコルビン酸は脱気処理や水素ガス添加の操作後、溶存酸素や溶存水素が安定濃度になった後、最後に加えた。
【0116】
【表18】
【0117】
【表19】
【0118】
(2) 濃厚液である透析A液を作製後、実施例6と同様の方法にて下記サンプル群を作製した。
<サンプル群 (各n=2)>
アスコルビン酸入り透析A液
アスコルビン酸入り透析A液+脱気
アスコルビン酸入り透析A液+水素ガス
アスコルビン酸入り透析A液+脱気+水素ガス 各サンプル群を作製し、500 mlのガラス瓶に空隙なく満たし、密封した。
(3)0日目と25℃、60%RH保管後28日目に溶存酸素濃度、溶存水素濃度、酸化還元電位を上述の装置で、還元型アスコルビン酸濃度をHLPCで測定した。
【0119】
2.結果
【0120】
【表20】
【0121】
【表21】
【0122】
【表22】
【0123】
【表23】
【0124】
水素ガスを添加した透析A液(3)は、添加しなかった透析A液(1)に比べ、還元型アスコルビン酸量の減少を抑える傾向が見られた。さらに、脱気処理のみの透析A液(2)と、脱気処理し且つ水素ガスを添加した透析A液(4)を比べたとしても、同様に還元型アスコルビン酸量の減少を抑える傾向があった。
【0125】
実施例8:水素水による透析液中還元型グルタチオンと還元型アスコルビン酸安定性試験
1.実験手順
(1) 下表24で示される組成を有するA剤を精製水で溶解し、透析液としたときに下表25で示される濃度を有する透析A液を作製した。本透析A液及び本透析A液を脱気、水素ガスを添加処理した還元水素処理A液を以下の[1]〜[4]群、計8種を作製した。
なお、還元型アスコルビン酸(AA)及び還元型グルタチオン(GSH)は脱気処理や水素ガス添加の操作後、溶存酸素や溶存水素が安定濃度になった後に、最後に加えた。
[1]還元型アスコルビン酸(AA)及び還元型グルタチオン(GSH)を共に含まないもの
[2]還元型アスコルビン酸(AA)のみ含むもの
[3]還元型グルタチオン(GSH)のみ含むもの
[4]還元型アスコルビン酸(AA)及び還元型グルタチオン(GSH)を共に含むもの
【0126】
【表24】
【0127】
【表25】
【0128】
(2) 濃厚液である上記透析A液8種を作製後、500 mlのガラス瓶に空隙なく満たして密封し(各n=2)、開始時と25℃、60%RH保管後28日目に溶存酸素濃度、溶存水素濃度、酸化還元電位を上述の装置で、還元型アスコルビン酸濃度をHLPCで、トータルグルタチオン及び酸化型グルタチオン濃度をグルタチオン測定キット(日本老化制御研究所KGS−001W)で測定した。
【0129】
2.結果
【0130】
【表26】
【0131】
溶存酸素濃度は、通常A液及び還元水素処理A液共にAAを含む場合に著しい減少がみられたが、その程度は還元水素処理A液で軽度であった。
【0132】
【表27】
【0133】
溶存水素濃度は、還元水素処理A液においてGSH存在下で経時的な減少が抑制される傾向がみられた。溶存酸素濃度の結果から還元水素処理A液にはアスコルビン酸の酸化を抑制する効果があると考えられた。
【0134】
【表28】
【0135】
酸化還元電位については還元水素処理A液[1]〜[3]において経時的な低下傾向がみられたが、誤差範囲であると考えられる。
【0136】
【表29】
【0137】
還元型アスコルビン酸濃度は、[2]AAのみ含むものも、[4]AA及びGSHを共に含むものも通常A液より還元水素処理A液において経時的な減少(AAの酸化)が抑制された。そしてその作用はGSHの有無に無関係であった。
【0138】
【表30】
【0139】
【表31】
【0140】
トータルグルタチオン濃度は、[3]GSHのみ含むものも、[4]AA及びGSHを共に含むものも通常A液より還元水素処理A液において減少が抑制された。また、酸化型グルタチオン濃度の経時的な増加も、[3]GSHのみ含むものも、[4]AA及びGSHを共に含むものも通常A液より還元水素処理A液において抑制された。この現象は[4]AA及びGSHを共に含むものにおいてさらに顕著であった。以上から、還元水素処理A液にはGSHの酸化を抑制する効果があると考えられた。そしてその効果はAA存在下で増強された。
【0141】
以上より、透析液中の還元型アスコルビン酸と還元型グルタチオンは、通常A液より還元水素処理A液中で安定性が向上し、透析液中の還元型アスコルビン酸と還元型グルタチオンの共存は、還元水素処理A液の安定性を向上させることが明らかとなった。