特許第6183868号(P6183868)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6183868
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】ガイドワイヤ
(51)【国際特許分類】
   B65D 73/00 20060101AFI20170814BHJP
   A61B 50/30 20160101ALI20170814BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20170814BHJP
   A61M 39/08 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   B65D73/00 D
   A61B50/30
   A61M25/00
   A61M39/08
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-51205(P2016-51205)
(22)【出願日】2016年3月15日
(62)【分割の表示】特願2014-98192(P2014-98192)の分割
【原出願日】2014年5月10日
(65)【公開番号】特開2016-166050(P2016-166050A)
(43)【公開日】2016年9月15日
【審査請求日】2016年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】390030731
【氏名又は名称】朝日インテック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】勝野 領太
(72)【発明者】
【氏名】武 凛
【審査官】 吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−527295(JP,A)
【文献】 実開昭60−116879(JP,U)
【文献】 実開昭60−141778(JP,U)
【文献】 特開2010−029558(JP,A)
【文献】 特開平08−033717(JP,A)
【文献】 特開2014−018209(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 73/00
A61B 50/30
A61M 25/00
A61M 39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の可撓性医療部材を平坦面と、
その平坦面に切込みを入れて形成され、一部が前記平坦面から離間するように底辺から折れる第1のタブと、
前記平坦面に切込みを入れて形成され、前記第1のタブの前記平坦面から離間した前記一部に対向する部分が前記平坦面から離間するように折れる第2のタブと
によって挟んで保持する台紙であって、
前記第1のタブは、前記第2のタブの外形に沿いながら、前記底辺からU字形状に形成され、そのU字形状の頂部が前記底辺の端部よりも、前記第2のタブとは反対側に突出していることを特徴とする台紙。
【請求項2】
前記第2のタブは、前記第1のタブに向かって突出するV字形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の台紙。
【請求項3】
前記第2のタブに対して前記第1のタブとは反対側に隣接して形成され、前記第1のタブとは向きが異なるように前記平坦面に切込みを入れて形成され、一部が前記平坦面から離間するように第2の底辺から折れる第3のタブと、
前記第2のタブとは向きが異なるように前記平坦面に切込みを入れて形成され、前記第3のタブの前記平坦面から離間した前記一部に対向する部分が前記平坦面から離間するように折れる第4のタブとを備え、
前記第3のタブは、前記第4のタブの外形に沿いながら、前記第2の底辺からU字形状に形成され、そのU字形状の頂部が前記第2の底辺の端部よりも、前記第4のタブとは反対側に突出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の台紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台紙に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、カテーテル等の可撓性医療部材は、平坦面を有する台紙上に保持されて、滅菌状態で包装体とされるのが一般的である。このような台紙は、カテーテル等の可撓性医療部材を保持するために、複数のタブを備えており、前記タブは、V字状、U字状等の形状に台紙を切り込むことで形成されている。そして、台紙を切り込まれて形成されたタブを、台紙の平坦面よりも若干持ち上げ、台紙の平坦面とタブとの間に可撓性医療部材を挟むことにより、可撓性医療部材が台紙に保持される。この時、タブの挟み込み力、即ち、持ち上げられたタブが元の平坦面に戻ろうとする力が弱いと、可撓性医療部材の保持力が不足するという問題が生じる。一方、タブの挟み込み力、即ち、持ち上げられたタブが元に平坦面に戻ろうとする力が強いと、包装体とされた後、使用時に可撓性医療部材を包装体から取り出し難くなるという別の問題が生じる。特に、可撓性医療部材が長尺の場合は、包装体から取り出す際に、可撓性医療部材の基端側を把持し、包装体から引き抜くように可撓性医療部材を取り出すことが多いが、その際、先端部に湾曲を有するカテーテルのように、可撓性医療部材の先端部が直線状ではない場合、先端部がタブに引っ掛かり、先端部が変形したり破損したりするという問題が生じる。
【0003】
例えば、特許文献1には、カテーテル等の長尺の可撓性医療部材を保持するための平坦面を有する台紙であって、平坦面に、可撓性医療部材を保持するように、比較的大型のタブ及び比較的小型のタブが対で形成されており、比較的大型のタブ及び比較的小型のタブは、頂部が丸みを帯びた三角形状(U字状)に台紙が切り込まれて形成された台紙が開示されている。また、上記のような形状のタブを対で形成することにより、可撓性医療部材を台紙から取り出す時の可撓性医療部材の損傷が低減されることが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、カテーテル等の長尺の可撓性医療部材を保持するための平坦面を有する台紙であって、平坦面に、可撓性医療部材を保持するように、L字状又はへ字状のタブが対で形成されており、L字状又はへ字状のタブは、台紙が切り込まれて形成されてなることが開示されている。また、上記タブの両端部に、可撓性医療部材の先端方向に向かって切り込みを入れることで、可撓性医療部材の引き抜き抵抗が低減されることが開示されている。
【0005】
上記のように、従来から、可撓性医療部材を引き抜いた場合であっても、可撓性医療部材の損傷を防止し、引き抜き抵抗が小さい、台紙のタブの形状が提案されている。
しかしながら、可撓性医療部材の形状は様々であり、種々の形状の可撓性医療部材に適用できるように、さらに、可撓性医療部材の保持力に優れ、かつ、可撓性医療部材を台紙から引き抜いた場合であっても、可撓性医療部材が変形したり破損したりすることがない台紙が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2007−527295号公報
【特許文献2】特開2009−201826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、長尺の可撓性医療部材を保持するための平坦面を有する台紙において、可撓性医療部材の保持力に優れ、かつ、可撓性医療部材を基端側から引き抜いた場合であっても、可撓性医療部材が変形したり破損したりすることがない台紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、長尺の可撓性医療部材を平坦面と、その平坦面に切込みを入れて形成され、一部が前記平坦面から離間するように底辺から折れる第1のタブと、前記平坦面に切込みを入れて形成され、前記第1のタブの前記平坦面から離間した前記一部に対向する部分が前記平坦面から離間するように折れる第2のタブと、によって挟んで保持する台紙であって、前記第1のタブは、前記第2のタブの外形に沿いながら、前記底辺からU字形状に形成され、そのU字形状の頂部が前記底辺の端部よりも、前記第2のタブとは反対側に突出していることを特徴とする。
【0009】
また、前記第2のタブは、前記第1のタブに向かって突出するV字形状に形成されていることが好ましい。
【0010】
さらに、前記第2のタブに対して前記第1のタブとは反対側に隣接して形成され、前記第1のタブとは向きが異なるように前記平坦面に切込みを入れて形成され、一部が前記平坦面から離間するように第2の底辺から折れる第3のタブと、前記第2のタブとは向きが異なるように前記平坦面に切込みを入れて形成され、前記第3のタブの前記平坦面から離間した前記一部に対向する部分が前記平坦面から離間するように折れる第4のタブとを備え、前記第3のタブは、前記第4のタブの外形に沿いながら、前記第2の底辺からU字形状に形成され、そのU字形状の頂部が前記第2の底辺の端部よりも、前記第4のタブとは反対側に突出していることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の台紙は、長尺の医療部材を保持するための平坦面と、その平坦面に切込みを入れて形成され、一部が平坦面から離間するように第1の底部から折れる第1のタブと、平坦面に切込みを入れて形成され、第1のタブの平坦面から離間した一部に対向する部分が平坦面から離間するように折れる第2のタブとを備え、第1のタブは、第1の底部からU字形状に形成され、そのU字形状の頂部が第1の底部の端部よりも、第2のタブとは反対側に突出しているので、医療部材として先端に湾曲を有するカテーテル等を保持させた場合であっても、可撓性医療部材を台紙から引き抜いたりする際に先端部が引っ掛かることがなく、可撓性医療部材が変形したり破損したりすることがない。また、第1のタブと第2のタブとで、可撓性医療部材を確実に保持することが可能であり、可撓性医療部材の保持力にも優れている。
【0012】
また、上記第2のタブの形状をV字状とした場合には、台紙と第2のタブとが切り離されていない、いわゆる第2のタブの底辺の長さを長く確保することができるので、第2のタブを必要以上に大きく形成することなく優れた挟み込み力を発現させることができ、可撓性医療部材に対する優れた保持力を容易に発現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の台紙の実施の形態の1つを模式的に示した正面図である。
図2】(a)図1のA部の拡大図である。(b)図1のB部の拡大図である。
図3】本発明の台紙の実施の形態に可撓性医療部材を保持させた使用状態の1つを模式的に示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、図1において、図示左側が台紙に保持される可撓性医療部材の先端側であり、図示右側が、台紙に保持される可撓性医療部材において、コネクタ等が接続される基端側である。
【0015】
図1は、本発明の台紙の第1の形態を模式的に示した正面図である。図2(a)は、図1のA部の拡大図であリ、図2(b)は、図1のB部の拡大図である。また、図3は、本発明の台紙の第1の形態に可撓性医療部材を保持させた使用状態の1つを模式的に示した正面図である。
【0016】
台紙1は、平坦面2を有しており、平坦面2上に、先端側タブ3、4と基端側タブ5、6とが形成されている。先端側タブ3、4及び基端側タブ5、6は、いずれも台紙2をカッター等で切り込むことで形成されている。先端側タブ3と先端側タブ4とは向きが異なっており、先端側タブ3は、平坦面2と切り離されていないタブの底辺31が図示上側に位置しており、先端側タブ4は、平坦面2と切り離されていないタブの底辺41が図示下側に位置している。同様に、基端側タブ5と基端側タブ6とは向きが異なっており、基端側タブ5は、平坦面2と切り離されていないタブの底辺51が図示下側に位置しており、基端側タブ6は、平坦面2と切り離されていないタブの底辺61が図示上側に位置している。先端側タブ3、4及び基端側タブ5、6は、先端側タブ3と基端側タブ5とが対で可撓性医療部材7を保持するように形成され、また、先端側タブ4と基端側タブ6とが対で可撓性医療部材7を保持するように形成されている。いずれか一方の対のみが平坦面2上に形成されていてもよいが、保持させる可撓性医療部材7に応じていずれでも選択できるように、両方の対が平坦面2上に複数形成されているのが好ましい。
【0017】
上記台紙1の形状及び大きさは、長尺の可撓性医療部材7を保持できる形状及び大きさであれば特には限定されず、例えば、長尺の可撓性医療部材7としてカテーテルを保持する場合は、カテーテルよりも長さの長い長方形のシート状であるのが好ましい。また、可撓性医療部材7の全体を保持できる形状及び大きさであるのが好ましいが、可撓性医療部材7を部分的に保持できる形状及び大きさであってもよい。図3は、台紙1に、カテーテル等の長尺の可撓性医療部材7を保持させた使用状態を示している。台紙1は、カテーテル等の可撓性医療部材7の全体を保持できる長方形のシート状であり、平坦面2上に可撓性医療部材7を載置するとともに、平坦面2と先端側タブ3及び基端側タブ4との間に可撓性医療部材7を挟むことで、保持している。
上記台紙1を構成する材料は、特には限定されず、紙、樹脂、発泡樹脂等の従来公知の任意の材料が挙げられる。
【0018】
上記台紙1は、可撓性医療部材7を保持するための平坦面2を有する。平坦面2は、厳密な平坦面である必要はなく、可撓性医療部材7を載置できる程度の平坦面であればよい。
【0019】
上記先端側タブ3、4は、滑らかな頂部32、42を有するU字状であり、対となる基端側タブ5、6よりも先端側に位置している。また、U字状であるとは、図1図3に示している通り、U字が歪んだような形状も含む。
先端側タブ3、4は、その頂部32、42が先端側に指向するように、台紙1がU字状に切り込まれて形成されてなる。頂部32、42が先端側に指向しているとは、保持される可撓性医療部材7の軸方向において、頂部32、42が、タブの底辺31、41の先端311、411よりも先端側に位置している状態をいう。
【0020】
先端側タブ3、4の先端側33、43は、直線状であってもなだらかな曲線状であってもいずれでもよい。また、先端側タブ3、4の基端側34、44は、直線状であってもなだらかな曲線状であってもよいが、後述する基端側タブ5、6の先端側53、63との位置関係を調整し易いので、直線状であるのが好ましい。
【0021】
先端側タブ3、4を上記のような形状とすることにより、台紙1に、先端部71に湾曲を有する可撓性医療部材7を保持させた場合であっても、可撓性医療部材7を台紙1から取り外す際に、可撓性医療部材7の先端部71が先端側タブ3、4に引っ掛かることがない。従って、可撓性医療部材7が先端側タブ3、4により変形したり破損したりすることがない。
【0022】
上記基端側タブ5、6は、対となる先端側タブ3、4よりも基端側に位置している。
基端側タブ5、6は、その先端側53、63が、上記先端側タブ3、4の基端側34、44と並行に向き合うように形成されている。従って、先端側タブ3、4の基端側34、44が直線状である場合は、基端側5、6の先端側53、63も直線状であり、先端側タブ3、4の基端側34、44が曲線状である場合は、基端側5、6の先端側53、63もそれに対応する曲線状である。先端側タブ3、4の基端側34、44、及び基端側タブ5、6の先端側53、63は、位置関係を調整し易いので、直線状であるのが好ましい。
【0023】
上記基端側タブ5、6及び上記先端側タブ3、4は、並行に向き合う上記基端側タブ5、6の先端側53、63と上記先端側タブ3、4の基端側34、44との間隙が、保持する可撓性医療部材7の直径よりも大きくなるように形成されている。即ち、基端側タブ5の先端側53と先端側タブ3の基端側34との間隙L1、及び基端側タブ6の先端側63と先端側タブ4の基端側44との間隙L2は、保持する可撓性医療部材7の直径よりも大きくされている。
【0024】
基端側タブ5、6の頂部52、62は、V型であっても、滑らかな曲面であるU型であってもよいが、V型であるのが好ましい。頂部52、62がV型であると、底辺51、61から頂部52、62までの長さを長くとることができるので、可撓性医療部材7を保持し易い。なお、V型の頂部52、62は、可撓性医療部材7を保持させる際に頂部52、62が操作者の手に突き刺ささることがないように、また、包装体とした際に頂部52、62が包装体のフィルム等を傷つけることがないように、角は若干滑らかにされているのが好ましい。
【0025】
基端側タブ5、6の基端側54、64は、直線状であってもなだらかな曲線状であってもいずれでもよい。基端側タブ5、6の挟み込み力、即ち、可撓性医療部材7の保持力を向上させるためには、基端側タブ5、6の面積が大きく、かつ、基端側タブ5、6の底辺51、61が長い方が好ましいが、基端側タブ5、6の面積を維持しつつ、底辺51、61の長さも確保できるので、基端側タブ5、6の基端側54、64は直線状であるのが好ましい。
【0026】
従って、基端側タブ5、6は、先端側53、63及び基端側54、64が直線状であり、かつ、頂部52、62がV型のV字状であるのが好ましい。
【0027】
基端側タブ5、6を上記のように形成することにより、可撓性医療部材7を確実に保持することができ、さらに、台紙1に、先端部71に湾曲を有する可撓性医療部材7を保持させた場合であっても、可撓性医療部材7を台紙1から取り外す際に、可撓性医療部材7の先端部71が基端側タブ5、6に引っ掛かることがなく、カテーテル7が先端側タブ3、4により変形したり破損したりすることがない。
【0028】
上記平坦面2上には、上記先端側タブ3、4及び上記基端側タブ5、6の他にも、必要に応じて他の形状のタブが形成されていてもよい。
例えば、可撓性医療部材7の基端側に取り付けられることが多い嵩高なコネクタ72を保持するための、内部に貫通孔を有するトンネル状タブ8や、可撓性医療部材7の保持位置が平坦面2上でずれることを抑制する、位置規制用タブ9などを設けてもよい。
【0029】
上記可撓性医療部材7としては、カテーテル、シース等が挙げられる。また、可撓性医療部材7は、その先端部71に湾曲を有していてもよい。例えば、カテーテルは先端部に湾曲を有するものが多く、このようなカテーテルを保持するのに、本発明の台紙1は適している。
【0030】
次に、台紙1の使用方法を説明する。長尺の可撓性医療部材7を、必要に応じて設けられた上記トンネル状タブ8や上記位置規制用タブ9に保持させつつ、先端側タブ3、4及び基端側タブ5、6を持ち上げ、平坦面2と先端側タブ3、4及び基端側タブ5、6との間に可撓性医療部材7を挟みこむことで、台紙1の平坦面2上に可撓性医療部材7を保持させる。
【0031】
先端側タブ3、4及び基端側タブ5、6は、全てを使用する必要はなく、使用するタブを適宜調整する。例えば、先端部71に湾曲を有する可撓性医療部材7を保持させる場合は、先端部71の湾曲方向と同じ向きに形成されている先端側タブ3、4を選択して使用する。図3では、可撓性医療部材7は、図示下側に湾曲している先端部71を有しているので、このような可撓性医療部材7を保持させる場合は、先端部71の湾曲方向と同じ図示下側に向いて形成されている先端側タブ3を選択して使用する。即ち、先端側タブ3と基端側タブ5との対で可撓性医療部材7を保持させる。この場合、先端側タブ4と基端側タブ6との対は使用せずに、平坦面2から持ち上げることなく平坦面2を構成する一部分としておく。
【0032】
台紙1に可撓性医療部材7を保持させた後、従来公知の方法で包装袋に収納し、包装体とする。その後、必要に応じて滅菌、減菌等を行う。
【0033】
上記のようにして得られた包装体は、医師等により包装体が開封され、可撓性医療部材7が包装袋から取り出されて使用される。取り出す際は、可撓性医療部材7を台紙1ごと包装袋から取り出した後、可撓性医療部材7を台紙1から丁寧に取り外すことが多いが、可撓性医療部材7は長尺であるので、可撓性医療部材7の基端側から包装袋を開封した後、可撓性医療部材7の基端を把持して、可撓性医療部材7を包装袋及び台紙1から抜き出すことも多い。本発明の台紙1は、上記のような構成を有しているので、可撓性医療部材7が台紙1から引き抜かれた場合であっても、可撓性医療部材7が変形したり破損したりすることがない。
【符号の説明】
【0034】
1・・・台紙
2・・・平坦面
3、4・・・先端側タブ
5、6・・・基端側タブ
31、41、51、61・・・底辺
311、411・・・底辺の先端
32、42、52、62・・・頂部
33、43、53、63・・・先端側
34、44、54、64・・・基端側
7・・・可撓性医療部材
71・・・先端部
8・・・トンネル状タブ
9・・・位置規制用タブ
図1
図2
図3