特許第6184008号(P6184008)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社キッツの特許一覧

<>
  • 特許6184008-メータユニット 図000002
  • 特許6184008-メータユニット 図000003
  • 特許6184008-メータユニット 図000004
  • 特許6184008-メータユニット 図000005
  • 特許6184008-メータユニット 図000006
  • 特許6184008-メータユニット 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184008
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】メータユニット
(51)【国際特許分類】
   E03B 7/07 20060101AFI20170814BHJP
   G01F 1/00 20060101ALI20170814BHJP
   G01F 15/18 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   E03B7/07 Z
   G01F1/00 G
   G01F15/18
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-213880(P2013-213880)
(22)【出願日】2013年10月11日
(65)【公開番号】特開2015-74962(P2015-74962A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002381
【氏名又は名称】株式会社キッツ
(74)【代理人】
【識別番号】100081293
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 哲男
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 幸一
【審査官】 小池 典子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−125469(JP,A)
【文献】 特開平09−105658(JP,A)
【文献】 特開平04−168321(JP,A)
【文献】 特開2007−078442(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03B 1/00−11/16
G01F 1/00−1/30,1/34−1/54
G01F 3/00−9/02,15/18
F16L 19/00
E03C 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース体の長手方向に、水道用メータを圧着固定する1次側取付部材と2次側取付部材とを配設し、1次側取付部材にメータの一端部を圧着させる圧着部材をメータ圧着方向に沿って進退自在に設けたメータユニットにおいて、前記圧着部材に流路を密封しつつ水道用メータの圧着方向に伸縮可能に設けた伸縮部材の一端側を連結し、この伸縮部材の他端側を前記1次側取付部材の固定部側に密封状態で連結したことを特徴とするメータユニット。
【請求項2】
前記伸縮部材を蛇腹状のベローズ管とし、このベローズ管の両端部を前記圧着部材と固定部側にそれぞれ溶接してこれらを連結した請求項1に記載のメータユニット。
【請求項3】
前記固定部側は前記1次側取付部材内に設けたコア部材であり、このコア部材に前記ベローズ管の一端を連結すると共に他端を前記圧着部材に連結し、この圧着部材を前記1次側取付部材に螺合を介して進退するスライド部材に取付けた請求項2に記載のメータユニット。
【請求項4】
前記コア部材にOリングを装着し、このOリングを介して配管を前記コア部材に回転可能に接続した請求項3に記載のメータユニット。
【請求項5】
前記コア部材のOリング装着部を前記1次側取付部材よりも上流側に突出させ、前記配管を着脱して前記Oリングを前記1次側取付部材の外部から交換可能に設けた請求項4に記載のメータユニット。
【請求項6】
前記圧着部材の内周に前記ベローズ管の伸縮と共に進退する保護筒を設け、この保護筒の一端を前記圧着部材に固着した請求項2乃至5の何れか1項に記載のメータユニット。
【請求項7】
前記ベース体に前記圧着部材の前進操作を阻止するピンを配置し、このピンを前記圧着部材に設けたメータ端部支受用の支受部に形成した回転防止溝に係止して前記ベローズ管を最大伸長以下に規制した請求項2乃至6の何れか1項に記載のメータユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、水道の使用量を計量するための水道用メータ取付け用のメータユニットであって、特に、圧着固定式のメータユニットの1次側の機構部分に関する。
【背景技術】
【0002】
水道用メータは、8年ごとの交換が義務付けられており、近年では、この水道用メータ用のメータユニットとして、水道用メータの着脱が容易な圧着固定式のメータユニットが利用されることが多い。
このようなメータユニットとして、例えば、特許文献1のような水道用メータユニットが開示されている。この種の水道用メータユニットにおいては、一般的に、図6に示したメータユニット1の1次側取付部2と、図示しない2次側取付部とがベース4の上面部5に取付けられ、これらの1次側取付部2と2次側取付部とに設けられた略円弧状の載置部位に水道メータ6の1次側、2次側をそれぞれ載置して支受け可能になっている。水道メータ6は、水道用メータユニット1の1次側取付部2側の操作により、この1次側取付部2と2次側取付部との間に圧着される。水道用メータユニット1の1次側取付部2側には、基体部7、配管部8、スライダー9、操作用ハンドル10が設けられている。
【0003】
図6において、配管部8とスライダー9とは、スライダー9の1次側が配管部8内に嵌入された状態で双方が基体部7内に設けられ、スライダー9に設けられたおねじ11が、基体部7の当該位置に形成されためねじ12に螺合している。スライダー9の外周には、配管部8との間をシールするシール用Oリング13が装着されている。この構造により、1次側取付部2において、操作用ハンドル10を回転操作したときにスライダー9が回動し、このスライダー9が基体部7に対して進退して水道メータ6が圧着又は圧着解除され、この水道メータ6を着脱できるようになっている。スライダー9の進退時には、このスライダー9と基体部7側とがシール用Oリング13でシールされることで、メータユニット1の1次側の外部漏れが防がれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−101386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や図6の圧着固定式のメータユニット1は、水道メータ6を圧着又は圧着解除するためにスライダー9を進退させたときに、このスライダー9に装着されたシール用Oリング13がシール部位に対して圧着方向に摺動する。この場合、シール用Oリング13とスライダー9とのシール部位が流体に接触するために、長期間の使用等で水垢や緑青などがこれらに付着し、この付着物がシール用Oリング13に巻き込まれたり、シール用Oリング13が引っ掛かってねじれや損傷が生じるおそれがある。
そのため、このメータユニットでは、シール性を確保するために、水道メータ6の交換時等にシール用Oリング13の交換やメンテナンスが必要になっていた。その際、水道メータ6の面間寸法の差異の影響によりシール用Oリング13のシールポイントが変わり、このシール用Oリング13が付着物の凹凸部位に接触してシール性の確保が困難になることもあった。これによって、シール用Oリング13を交換した直後に漏れを生じたり、或は、水道メータ6の交換直後に漏れがない場合でも、数日後に漏れが発生するおそれもある。
【0006】
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、水道用メータを圧着固定式によって容易に着脱できるメータユニットであり、シール部分を摺動させることなく水道用メータを着脱し、水道用メータの圧着固定に伴うシール部分の交換やメンテナンスを行うことなくシール性を確保して、長期に渡って漏れを防止できるメータユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ベース体の長手方向に、水道用メータを圧着固定する1次側取付部材と2次側取付部材とを配設し、1次側取付部材にメータの一端部を圧着させる圧着部材をメータ圧着方向に沿って進退自在に設けたメータユニットにおいて、圧着部材に流路を密封しつつ水道用メータの圧着方向に伸縮可能に設けた伸縮部材の一端側を連結し、この伸縮部材の他端側を1次側取付部材の固定部側に密封状態で連結したメータユニットである。
【0008】
請求項2に係る発明は、伸縮部材を蛇腹状のベローズ管とし、このベローズ管の両端部を圧着部材と固定部側にそれぞれ溶接してこれらを連結したメータユニットである。
【0009】
請求項3に係る発明は、固定部側は1次側取付部材内に設けたコア部材であり、このコア部材にベローズ管の一端を連結すると共に他端を圧着部材に連結し、この圧着部材を1次側取付部材に螺合を介して進退するスライド部材に取付けたメータユニットである。
【0010】
請求項4に係る発明は、コア部材にOリングを装着し、このOリングを介して配管をコア部材に回転可能に接続したメータユニットである。
【0011】
請求項5に係る発明は、コア部材のOリング装着部を1次側取付部材よりも上流側に突出させ、配管を着脱してOリングを1次側取付部材の外部から交換可能に設けたメータユニットである。
【0012】
請求項6に係る発明は、圧着部材の内周にベローズ管の伸縮と共に進退する保護筒を設け、この保護筒の一端を圧着部材に固着したメータユニットである。
【0013】
請求項7に係る発明は、ベース体に圧着部材の前進操作を阻止するピンを配置し、このピンを圧着部材に設けたメータ端部支受用の支受部に形成した回転防止溝に係止してベローズ管を最大伸長以下に規制したメータユニットである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によると、水道用メータを圧着固定式によって容易に着脱できるメータユニットであり、圧着部材に流路を密封する伸縮部材の一端側を連結し、この伸縮部材の他端側を1次側取付部材の固定部側に密封状態で連結していることで、圧着部材にシール用のOリングを設けることなく、伸縮部材を密封状態を確保しながら伸縮させて圧着部材を進退移動できる。そのため、8年ごとの水道用メータの着脱時にも、シール部分を摺動させることなく水垢や緑青などの巻き込みや引っ掛かりを防ぐことができ、高いシール性を発揮して漏れを防止しながら水道用メータを圧着できる。さらに、シール用Oリングの交換やメンテナンスも不要になり、長期に渡って漏れを防止しながら圧着部分のメンテナンスフリーを実現可能となる。
【0015】
請求項2に係る発明によると、蛇腹状のベローズ管からなる伸縮部材により圧着部材と固定部側とを溶接して連結していることで、このベローズ管の伸縮により、シール性を確保しながら圧着部材を進退させて異なる面間寸法の水道用メータの圧着にも対応して強固に圧着できる。さらに、ベローズ管をステンレス等の材料で形成するようにすれば、優れた耐食性を発揮させることも可能になる。
【0016】
請求項3に係る発明によると、固定部側をコア部材とし、このコア部材に圧着部材に連結したベローズ管を連結できるため製作が容易となり、このコア部材を1次側取付部材に装着したときにベローズ管を介して圧着部材を所定の位置に配置できる。スライド部材の回転時には、水道用メータに対して圧着部材を回転させることなく進退できるため、水道用メータとの密封性を確保しながら圧着固定できる。
【0017】
請求項4に係る発明によると、Oリングによりシール性を保持しながら配管を回転できるため、設置場所や向きに応じてこの配管を回転して外部の接続用配管を容易に接続できる。
【0018】
請求項5に係る発明によると、配管を着脱して1次側取付部材の外部からOリングを交換できるため、コア部材やベローズ管、圧着部材を1次側取付部材に装着した状態のままで簡単にコア部材と配管とのシール性を回復できる。
【0019】
請求項6に係る発明によると、保護筒でベローズ管を流路から遮蔽できることで、このベローズ管への滞流を抑制して流れをスムーズにでき、しかも、ベローズ管への流体の接触を極力抑えて劣化を抑えることが可能となる。
【0020】
請求項7に係る発明によると、圧着部材の抜け出しを阻止しつつ、ベローズ管の最大伸長を制限して伸長方向の破壊を防止でき、かつベローズ管のねじれを防ぐことでその回転方向の破壊も阻止できる。このため、圧着部材の進退時における耐久性を向上でき、水道用メータの回転を防ぎつつ所定の状態までスムーズに動作させてこの水道用メータを圧着可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明におけるメータユニットの第1実施形態を示す要部断面図である。
図2】メータユニットの2次側を示す要部断面図である。
図3図1の圧着部材を後退させた状態を示す要部断面図である。
図4図1の一部省略A−A断面図である。
図5】本発明におけるメータユニットの第2実施形態を示す要部断面図である。
図6】従来のメータユニットの1次側を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明におけるメータユニットの実施形態を図面に基づいて説明する。図1においては、本発明のメータユニットの第1実施形態の1次側の要部を示しており、図2においては、メータユニットの2次側を示している。
図において、本発明のメータユニット(以下、メータユニット本体20という)は、ベース体21、水道用メータ22を圧着固定するための1次側取付部材23、2次側取付部材24を有している。これら1次側取付部材23と2次側取付部材24とは、ベース体21の長手方向の1次側、2次側にそれぞれ配設され、1次側取付部材23には、メータ22の一端部を圧着させる圧着部材30がメータ圧着方向に沿って進退自在に設けられている。
【0023】
ベース体21は、例えば、鋼材等の金属製板材からプレス絞り成形加工により長尺状に形成される。このベース体21は、下向きに開口し、両側垂下面31、31と上面32とを有する断面略コ字形状のベース部33と、このベース部33両側にフランジ部34、34とを有している。ベース部33の長手方向の両側、すなわち、上面32の両側には、図示しない案内レールが突設形成されている。これら案内レールの間の上面32には、保持帯35が載置される。
【0024】
ベース体21の1次側取付部材23側には、例えば穴径φ4mm程度の有底穴からなる取付孔36が設けられ、この取付孔36にピン37がベース体上面32から突出して取付けられる。ピン37は、圧着部材30がメータ装着前の状態でメータ22の圧着固定位置を越えて前進操作されることを阻止する位置に配置される。これにより、メータ22装着前にメータの最小面間以上の間隔が1次側取付部材23と2次側取付部材24との間に確保される。
【0025】
ベース体21の上面32の両端近傍位置には、ボルト41挿入用の挿通孔42が2ヶ所ずつ形成され、フランジ部34の外端の中央位置には、図示しないアンカーボルト固定用の切欠溝43が形成されている。
なお、ベース体21の成形加工手段である絞り加工とは、一般的に平面を縮めて継ぎ目のない容体形状を形成するプレス加工のことをいう。また、ベース体21は、案内レールに代えて上面32に部分的に突部を有し、この突部により保持帯35を保持する構造に設けられていてもよい。
【0026】
図1において、1次側取付部材23には基部50が設けられ、この基部50に上記圧着部材30に加えて、伸縮部材51、コア部材52、配管53、スライド部材54、ハンドル55が設けられる。一方、図2において、2次側取付部材24には基部60が設けられ、この基部60に固着部材61、逆止弁62が設けられている。
【0027】
基部50、60は、例えば鋳造によって適宜の金属(例えば、ステンレス鋼)で成形され、ベース体21側には挿通孔42と連通する雌ねじ63が設けられている。この雌ねじ63に、例えば六角穴付きボルトなどのボルト41を螺着することで、1次側、2次側の基部50、60、ベース体21、保持帯35がそれぞれ一体化され、これらの間に水道用メータ22を支受け可能になっている。
【0028】
1次側の基部50の水道用メータ22装着側には雌ネジ部64が軸方向に形成され、この雌ネジ部64に続けて空間からなる装着部65が設けられている。装着部65の略中央付近には、環状の係止片66が内周方向に突出形成され、この基部50に圧着部材30、伸縮部材51、コア部材52が装着される。
【0029】
図1において、圧着部材30は、水道用メータ22の1次側を圧着するために設けられ、この圧着部材30に伸縮部材51の一端側が連結され、この伸縮部材51の他端側が1次側取付部材23の固定部側に密封状態で連結される。
【0030】
圧着部材30は、略円板状に形成され、水道用メータ22の圧着側にシール用のシール部材71が装着されている。圧着部材30の圧着側の下部には、円弧状の支受部72が突出形成され、この支受部72に水道用メータ22のメータ端部22aを支受け可能になっている。支受部72にはピン37を係止可能な回転防止溝73が直線状に切欠き形成され、圧着部材30の取付け後に、この回転防止溝73にピン37が係止して圧着部材30の回転を防止する。回転防止溝73は、伸縮部材51を最大伸長以下に規制する長さに設けられ、ピン37の係止によって伸縮部材51が最大伸長以下で伸縮するように規制されている。
【0031】
この圧着部材30は、スライド部材54を介して基部50に取付けられる。スライド部材54は、円筒状の小径部75と、大径部76とが接続された形状に設けられ、小径部75の外周には、基部50の雌ネジ部64に螺合する雄ネジ部77が設けられる。スライド部材54は、この雄ネジ部77と雌ネジ部64との螺合を介して基部50に進退可能に設けられる。
【0032】
大径部76の内側には収容部78、環状の装着凹溝79が設けられ、収容部78に圧着部材30が収容され、装着凹溝79にスナップリング80が嵌め込まれることで圧着部材30がスライド部材54に抜け止め状態で取付けられる。これにより、スライド部材54が圧着部材30に対して回転可能になっている。大径部76の外周には、例えば六角形からなる多角形部81が形成され、この多角形部81にハンドル55が装着される。
【0033】
伸縮部材51は、例えばSUS等の材料により設けられ、1次側取付部材に設けられる流路82を密封しつつ水道用メータ22の圧着方向に伸縮可能に設けられる。この伸縮部材51は、蛇腹状のベローズ管からなり、このベローズ管51の両端部は圧着部材30と固定部側とにそれぞれ溶接されて連結される。本実施形態において、ベローズ管51の一端部は、後述の流路82よりもやや外周となる、コア部材52の端部に設けた円柱突部56の外周Pに溶接されて連結される。また、ベローズ管52の他端部は、圧着部材30の円周端部Qに溶接されているが、コア部材52の場合と同様に円柱突部を設け(図示せず)、この円柱突部の外周に溶接して連結されていてもよい。
伸縮部材51の伸縮により、圧着部材30が水道用メータ22の圧着方向に進退自在となり、密封性を確保しながら圧着部材30で水道用メータ22を圧着可能になる。
【0034】
図4に示すように、コア部材52は略円筒状に形成され、1次側取付部材23内に固定部側として設けられる。このコア部材52にベローズ管51の一端が連結され、他端が上記のように圧着部材30に連結される。コア部材52の2次側外周には環状の係止凸部83が形成され、この係止凸部83外周には環状の凹溝84が2ヶ所に対向して形成されている。コア部材52は、係止凸部83が基部50の係止片66に係止することで1次側への移動が阻止され、さらに、基部50の側面の2ヶ所に対向して設けたメネジ85に止めネジ86を螺着し、この止めネジ86の先端側を凹溝84に係止することで、基部50に対して回転が防止された状態で固定される。
【0035】
コア部材52の1次側外周には溝状のOリング装着部87が設けられ、このOリング装着部87にシール用Oリング90が装着される。コア部材52には、Oリング90を介して配管53が回転可能に接続されている。
シール用Oリング90は、コア部材52と配管53(または1次側取付部材23)との間をシールする固定用シール部品であり、本発明の課題に示す、水道用メータ22への圧着部材30やスライド部材54と1次側取付部材23との間をシールする運動用シール部品とは異なるので、水垢や緑青等の付着のおそれはない。
【0036】
Oリング装着部87は、1次側取付部材23よりも上流側に突出されるように設けられ、配管53を着脱したときに1次側取付部材23の外部に露出するようになっている。これにより、Oリング90は、1次側取付部材23の外部から交換可能に設けられる。
【0037】
配管53は、例えば、図1図3に示すようにエルボ状に形成され、図示しない外部配管と接続可能に設けられる。配管53の基部50への挿入側には、環状凹溝91が形成され、図4において、配管53は、基部50の1次側から挿入され、この基部50の側面の2ヶ所に対向形成された雌螺子部92に止めボルト93を螺着したときに、その先端側が環状凹溝91に係止することで、基部50に対して回転可能に設けられる。これにより、止めボルト93を緩めて配管53を回転させることで、外部配管との接続向きを変更することが可能になる。さらに、環状凹溝91から係止が外れるまで止めボルト93を緩めるようにすれば、配管53の基部50への着脱が可能になる。
【0038】
ハンドル55は、多角形部81に嵌合可能な六角形状部位が内周側に形成され、この六角形状部位に多角形部81を嵌合してスライド部材54が一体化する。この場合、ハンドル55は、例えば、ポリアセタール等の樹脂製からなり、多角形部81にプレスフィット嵌合されて強固にスライド部材54に一体化される。ハンドル55を回転操作すると、スライド部材54にこの回転力が伝達され、雄ネジ部77と雌ネジ部64との螺着を介してスライド部材54がハンドル55と一体に基部50に対して進退する。ハンドル55には貫通孔94が形成され、この貫通孔94を介して水道用メータ22の圧着後にハンドル55を固定することが可能になっている。
【0039】
ハンドル55を回転操作したときには、スライド部材54が基部50に対して回転しながら進退し、このスライド部材54に抜け止めされた圧着部材30も進退移動しようとする。このとき、スライド部材54が圧着部材30に回転可能に設けられ、回転防止溝73にピン37が係止していることでベース体21(基部50)に対して回転規制されるため、圧着部材30は、スライド部材54と共に回転することはなく、支受部72が水道用メータ22を支受け可能な向きを保持しながら進退可能になる。このように圧着部材30が回転規制されつつ進退することで、水道用メータ22の1次側を所定の位置に圧着又は圧着解除できる。
【0040】
一方、図2に示した2次側取付部材24において、固着部材61は、略筒状に形成され、外周側のおねじ部100と、水道用メータ22の2次側と圧接シールするシール部材71が装着された圧着部101とを有している。逆止弁62は、適宜の内部構造に設けられ、2次側からの逆流を防ぐために設けられる。このように逆止弁62は2次側の基部60に内蔵され、この上からおねじ部100を基部60に形成しためねじ部102に螺合して固着部材61が一体化される。固着部材61は、水道用メータ22の2次側を圧着固定可能であれば任意の形状に設けることができる。
【0041】
ベース体21上の保持帯35は、例えば、ABS樹脂、ポリアセタール等の弾性を有する樹脂により長尺状に形成され、案内レール間の上面32に載置可能な幅に形成される。保持帯35の2次側の上面には、水道用メータ22の2次側の支受け用となる支受部材105が設けられる。
【0042】
保持帯35の1、2次側の両端近傍において、ベース体21の挿通孔42が対向する位置には、ボルト41固定用の貫通孔106、突部107がそれぞれ形成される。貫通孔106は、挿通孔42の位置に合わせて各端部側に2個ずつ設けられる。突部107は、位置決め用として設けられ、ベース体21に保持帯35を載置したときに、この突部107が挿通孔42に挿入されることで保持帯35がベース体21の所定箇所に取付けられる。
【0043】
2次側の支受部材105には略円弧状の載置部108が形成され、この載置部108に水道用メータ22の2次側を支受け可能になっている。支受部材105の載置部108よりも1次側には、溝状のリブ受け部109が長手方向に形成されている。支受部材105は、凹凸部位によるスナップ嵌合等の適宜の手段で保持帯35の所定位置に固定される。
【0044】
支受部材105に水道用メータ22を載置させると、リブ受け部109の間に水道用メータ22の底面側に形成されたリブ22bが嵌まって水道用メータ22が適切な装着向きであることを確認でき、水道用メータ22の逆方向の設置を防止できる。しかも、リブ22bとリブ受け部109の嵌合により、水道用メータ22のメータユニット本体20に対する回転も防がれる。
【0045】
メータユニット本体20に水道用メータ22を圧着固定する場合には、図1図2において水道用メータ22の1次側、2次側を支受部72、支受部材105にそれぞれ載置し、図1においてハンドル55を上方向に回転させる。これにより基部50に螺着されているスライド部材54がハンドル55と共に回転して進出し、圧着部材30がピン37により回転規制された状態で水道用メータ22の載置状態を保持しながら圧着方向に進み、この水道用メータ22を調心しながら圧着固定できる。このとき、圧着部材30の進出に合わせて伸縮部材51が伸長して流路82の密封性が確保される。伸縮部材51の伸長ストロークは、例えば6mm以下に抑えられているとよく、この場合、伸縮部材51の消耗を抑えやすくなる。
【0046】
水道用メータ22の圧着後には、1、2次側のシール部材71、71により圧着部位のシール性を確保でき、ハンドル55を必要以上に回転操作しようとした場合には、ピン37が回転防止溝73の端部側に係止して圧着部材30の必要以上の前進が確実に阻止され、シール部材71が過剰に押圧されることはない。
【0047】
水道用メータ22を交換する場合には、図1においてハンドル55を下方向に回転させることで、圧着固定時と逆の動作により図3に示すように伸縮部材51が縮まりながら圧着部材30が圧着解除方向に後退し、水道用メータ22に対する圧着を緩めることができる。
【0048】
本発明のメータユニットは、上述したように圧着部材30にベローズ管からなる伸縮部材51の一端側を連結し、このベローズ管51の他端側を1次側取付部材23内に設けた固定部側であるコア部材52に密封状態で連結しているため、水道用メータ22の着脱時には、Oリングシールを必要とすることなくベローズ管51を介して圧着部材30を進退させることができる。このため、水垢や緑青などの付着による密封性の劣化を回避でき、長期に渡って内部部品の交換を必要とすることなく漏れを防ぐことができる。
【0049】
この場合、コア部材52を用いることで、ベローズ管51を予めコア部材52や圧着部材30と溶接した、ベローズ管付スライド部材ユニット部位として一体に構成でき、1次側取付部材23への装着が容易となる。本実施形態においては、これらのベローズ管51、コア部材52、圧着部材30は、ステンレス製からなっている。
【0050】
しかも、図1において、これらの組立ての際には、上記ユニット部位に、ハンドル55を取付けたスライド部材54をコア部材52側から挿通し、スライド部材54の収容部78に圧着部材30を嵌合させてスナップリング80でこの圧着部材30を係止する。そして、これらの部品を1次側取付部材23に装着する際に、ユニット部位の内周を、例えば二点鎖線で示した円筒治具58で支えるようにすれば、ベローズ管51をたわませることなく直線状態で装着することができ、メータユニット本体20の組立作業が容易となる。
【0051】
図5においては、本発明のメータユニットの第2実施形態を示している。なお、この実施形態において上記実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態におけるメータユニットでは、圧着部材30の内周にベローズ管51の伸縮と共に進退する保護筒110が設けられ、この保護筒110の一端が圧着部材30に溶接部111を介して固着されている。保護筒110の他端側は固着されておらず、コア部材52の内周に摺接されている。
これにより、保護筒110により伸縮部材51が流路82から遮蔽され、内部を流れる流体の接触が回避される。そのため、ベローズ管51への滞流が防がれて流体をスムーズに流すことができ、伸縮部材51への水垢や緑青やゴミなどの付着も防がれて劣化しにくくなる。
【0052】
図示しないが、本発明のメータユニットにおける圧着構造を設ける場合、本実施形態のように圧着部材とスライド部材とを別体に設ける以外にも、これらを一体に設けることもできる。この場合、例えば、基部に回転可能に設けたハンドルに対して一体型の圧着部材を螺合させ、ハンドルの回動により圧着部材を進退させるようにすればよい。
【0053】
本実施形態の伸縮部材としてベローズ管を用いているが、流路を封止しつつ圧着部材と固定部側とを連結可能であれば、その他の態様の伸縮部材を用いることもできる。
メータユニットのベース体は、プレス加工以外の加工手段により設けられていてもよく、例えば、鋳造等によって基部がベース体と一体化された構造であってもよい。
【符号の説明】
【0054】
20 メータユニット本体
21 ベース体
22 水道用メータ
23 1次側取付部材
24 2次側取付部材
30 圧着部材
37 ピン
51 ベローズ管(伸縮部材)
52 コア部材(固定部)
53 配管
54 スライド部材
72 支受部
73 回転防止溝
82 流路
87 Oリング装着部
90 Oリング
110 保護筒
図1
図2
図3
図4
図5
図6