(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
対象物と接続可能なコネクタであって、前記対象物は、被規制部と、前後方向に沿って延びる被ガイド部と、前記被ガイド部の前方に位置する前端部とを備えており、前記前端部は、前記被ガイド部を超えて側方に張り出した被受容部を有しており、前記被受容部には、接触端子が形成されており、
前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、規制部材とを備えており、
前記ハウジングは、ガイド部と受容部とを有しており、前記ガイド部は、前記前後方向に沿って延びており、前記受容部は、前記ガイド部の側方に位置しており、且つ、前方に開口しており、
前記コンタクトは、被保持部と接触部とを有しており、前記被保持部は、前記ハウジングに保持されており、前記接触部は、前記受容部内に位置しており、
前記規制部材は、バネ部と規制部とを有しており、前記規制部材は、前記ハウジングに固定されており、前記規制部は、前記バネ部に支持されており、且つ、上下に移動可能であり、
前記規制部を前記対象物によって押圧して初期位置から下方に移動させつつ、前記被ガイド部を前記ガイド部に沿って後方に向かって移動させると、前記コネクタは前記対象物と接続し、
前記コネクタが前記対象物と接続した接続状態において、前記受容部は前記被受容部を受容し、前記接触部は前記接触端子と接触し、
前記接続状態において、前記規制部は前記初期位置に戻って前記被規制部の前方に位置し、前記被規制部の前方への移動を規制する
コネクタ。
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のコネクタと、前記対象物の一つであるFPC(Flexible Printed Circuits)とを備えたコネクタ組立体であって、
前記被規制部は、前記前端部の前端の一部である
コネクタ組立体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコネクタが対象物と接続した接続状態にあるとき、コンタクトの接触部は、対象物の突出部を所定のバネ力によって上下に挟んでいる。コネクタと対象物との接続状態は、このバネ力によって維持されている。このため、コンタクトの数が少ない場合、十分なバネ力が得られず、継続的な振動や衝撃等によって接続状態が解除されるおそれがある。また、特許文献1のコネクタは、接触部が配線パターンと接触しているか否かを外部から確認し難い。換言すれば、コネクタと対象物とが適切に接続されているか否かを確認し難い。
【0006】
そこで、本発明は、対象物との接続状態をより確実に維持可能であり、且つ、対象物と適切に接続されていることをより容易に確認可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のコネクタとして、
対象物と接続可能なコネクタであって、前記対象物は、被規制部と、前後方向に沿って延びる被ガイド部と、前記被ガイド部の前方に位置する前端部とを備えており、前記前端部は、前記被ガイド部を超えて側方に張り出した被受容部を有しており、前記被受容部には、接触端子が形成されており、
前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、規制部材とを備えており、
前記ハウジングは、ガイド部と受容部とを有しており、前記ガイド部は、前記前後方向に沿って延びており、前記受容部は、前記ガイド部の側方に位置しており、且つ、前方に開口しており、
前記コンタクトは、被保持部と接触部とを有しており、前記被保持部は、前記ハウジングに保持されており、前記接触部は、前記受容部内に位置しており、
前記規制部材は、バネ部と規制部とを有しており、前記規制部材は、前記ハウジングに固定されており、前記規制部は、前記バネ部に支持されており、且つ、上下に移動可能であり、
前記規制部を前記対象物によって押圧して初期位置から下方に移動させつつ、前記被ガイド部を前記ガイド部に沿って後方に向かって移動させると、前記コネクタは前記対象物と接続し、
前記コネクタが前記対象物と接続した接続状態において、前記受容部は前記被受容部を受容し、前記接触部は前記接触端子と接触し、
前記接続状態において、前記規制部は前記初期位置に戻って前記被規制部の前方に位置し、前記被規制部の前方への移動を規制する
コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記規制部材は、前記ハウジングと別体に形成されている
コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記コネクタは、ホールドダウンを備えており、
前記規制部材は、前記ホールドダウンの一部であり、
前記ホールドダウンは、回路基板に固定される基板固定部を有している
コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第4のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記規制部材は、前記ハウジングの一部である
コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第5のコネクタとして、第1乃至第4のいずれかのコネクタであって、
前記規制部材は、前記ハウジングの前端に固定されている
コネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第6のコネクタとして、第1乃至第5のいずれかのコネクタであって、
前記規制部は、前記前後方向と直交する後端面を有しており、
前記後端面は、前記接続状態において、前記被規制部の前方に位置している
コネクタを提供する。
【0013】
また、本発明は、第7のコネクタとして、第1乃至第6のいずれかのコネクタであって、
前記コンタクトの前記接触部は、第1接触部と第2接触部とから構成されており、
前記接続状態において、前記第1接触部及び前記第2接触部は、前記被受容部を上下に挟む
コネクタを提供する。
【0014】
また、本発明は、第1のコネクタ組立体として、第1乃至第7のいずれかのコネクタと、前記対象物の一つであるFPC(Flexible Printed Circuits)とを備えたコネクタ組立体であって、
前記被規制部は、前記前端部の前端の一部である
コネクタ組立体を提供する。
【0015】
また、本発明は、第2のコネクタ組立体として、第1のコネクタ組立体であって、
前記FPCは、2つの前記被受容部を備えており、
前記コネクタは、2つの前記受容部を備えており、
前記被受容部は、前記前端部の両側に夫々位置しており、
前記受容部は、前記ガイド部を挟んで前記ハウジングの両側に夫々位置している
コネクタ組立体を提供する。
【0016】
また、本発明は、第3のコネクタ組立体として、第1又は第2のコネクタ組立体であって、
前記前端部には、解除孔が形成されており、
前記解除孔は、前記前端部を上下に貫通しており、
前記接続状態において、前記解除孔を使用して前記FPCを操作することで前記規制部による前記被規制部の規制を解除できる
コネクタ組立体を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コネクタが対象物と接続した接続状態にあるとき、規制部が被規制部の前方に位置し、被規制部の前方への移動を規制する。このため、接続状態をより確実に維持できる。また、バネ部に支持された規制部は、コネクタが対象物と接続する際に下方に押圧されて初期位置から移動する一方、接続状態において初期位置に戻る。このため、コネクタが対象物と接続する際、クリック感が得られる。このクリック感により、コネクタが対象物と適切に接続したことが分かる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図11、
図12及び
図14に示されるように、本発明の実施の形態によるコネクタ組立体70は、コネクタ10と、FPC(対象物)60とを備えている。コネクタ10は、FPC60と接続可能であり、FPC60との接続状態(
図14の状態)を維持可能である。換言すれば、本実施の形態において、コネクタ10と接続する対象物はFPC60である。但し、本発明による対象物は、FPCでなくてもよい。本発明は、例えば、リジッドな回路基板(対象物)と接続可能なコネクタにも適用可能である。
【0020】
図10及び
図12に示されるように、本実施の形態によるFPC60は、基部610と、被ガイド部620と、前端部630とを備えている。被ガイド部620は、前後方向(X方向)に沿って延びており、基部610と前端部630とをX方向において連結している。基部610は、被ガイド部620の後方(−X側)に位置しており、前端部630は、被ガイド部620の前方(+X側)に位置している。前端部630は、前端632を有している。本実施の形態による前端632は、上下方向(Z方向)に薄く、幅方向(Y方向)に長く延びている。
【0021】
図10に示されるように、FPC60は、被規制部634と、解除孔636と、2つの被受容部640とを備えている。本実施の形態による被規制部634は、前端632のY方向における中間部分である。解除孔636は、前端部630に形成されている。詳しくは、解除孔636は、被規制部634の後方に位置しており、前端部630をZ方向に(上下に)貫通している。被受容部640は、前端部630のY方向における両側に夫々位置している。被受容部640は、被ガイド部620を超えてY方向外側に(側方に)張り出している。換言すれば、被ガイド部620及び前端部630は、全体としてT字形状を有している。
【0022】
FPC60には、複数の(本実施の形態によれば、6つの)導体パターン660が設けられている。本実施の形態において、導体パターン660は、FPC60の裏面(−Z側の面)のみに露出している。詳しくは、導体パターン660は、基部610の前端(+X側の端)近傍において露出し、被ガイド部620を経由して被受容部640まで延びている。被受容部640には、導体パターン660の端部である接触端子662が形成されている。本実施の形態によれば、被受容部640の夫々は、3つの接触端子662を有している。
【0023】
図1に示されるように、本実施の形態によるコネクタ10は、絶縁体からなるハウジング200と、導電体からなる複数の(本実施の形態によれば、6つの)コンタクト300と、金属製のホールドダウン400とを備えている。本実施の形態によるコネクタ10は、使用時に回路基板80に固定される基板コネクタである。
【0024】
図2乃至
図4に示されるように、本実施の形態によるハウジング200は、概ねZ方向に薄い平板形状を有しており、X方向において前端202と後端204とを有している。また、ハウジング200は、基部210と、2つの側壁250と、2つのカバー部260とを有している。
【0025】
基部210は、Z方向において上面212と下面214とを有している。本実施の形態において、上面212及び下面214の夫々は、X方向及びY方向と平行な水平面である。基部210には、2つの固定溝220が形成されている。固定溝220は、X方向において、ハウジング200の前端202から後端204に向かって凹んだ凹みである。
【0026】
図2及び
図3に示されるように、側壁250は、ハウジング200のY方向における両側部に夫々形成されている。側壁250は、基部210の上面212から上方(+Z方向)に突出しており、X方向において前端202と後端204との間を延びている。
【0027】
カバー部260は、側壁250からY方向内側に夫々張り出している。詳しくは、カバー部260の夫々は、後壁262と、上壁264とを有している。後壁262は、上面212から上方に突出しており、後端204から前端202に向かって比較的長く延びている。上壁264は、後壁262の前端から前端202に向かって更に延びており、上面212の一部を上方から覆っている。
【0028】
図2、
図3、
図5及び
図6に示されるように、ハウジング200には、複数の(本実施の形態によれば、6つの)収容溝230が形成されている。本実施の形態によれば、カバー部260の夫々に、3つの収容溝230が設けられている。収容溝230は、後壁262の下部(−Z側の部位)と基部210の上部(+Z側の部位)を穿つようにして、後端204から前端202に向かって延びている。収容溝230の前部(+X側の部位)は、上面212から下方(−Z方向)に凹んだ凹みであり、収容溝230の後部(−X側の部位)は、主として後壁262をX方向に貫通する孔である。
【0029】
ハウジング200は、ガイド部240を有している。本実施の形態によるガイド部240は、上面212とカバー部260とによって規定される空間である。より具体的には、ガイド部240は、Y方向において2つのカバー部260の間に位置しており、Z方向において上面212上に位置している。即ち、ガイド部240は、X方向に沿って延びており、上方、前方及び後方に開いている。
【0030】
図6及び
図15を参照すると、ガイド部240の幅(Y方向におけるサイズ):W1は、FPC60の被ガイド部620の幅:W2よりも少し大きく、ガイド部240の長さ(X方向におけるサイズ)は、被ガイド部620の長さよりも小さい。また、本実施の形態において、ガイド部240の幅:W1は、2つの後壁262の間のY方向における距離と等しい。
【0031】
図3及び
図5に示されるように、ハウジング200は、2つの受容部270を有している。換言すれば、コネクタ10は、2つの受容部270を備えている。本実施の形態による受容部270は、カバー部260に夫々設けられている。受容部270は、側壁250、後壁262及び上壁264によって囲まれた空間である。受容部270は、前方及びY方向内側に開口している。受容部270は、ガイド部240のY方向外側(側方)に位置している。即ち、受容部270は、ガイド部240を挟んでハウジング200のY方向における両側に夫々位置している。受容部270は、収容溝230と連通している。
【0032】
図7に示されるように、本実施の形態によるコンタクト300は、被固定部310と、被保持部320と、連結部330と、第1バネ部340と、第1接触部(接触部)342と、第2バネ部350と、第2接触部(接触部)352とを有している。被固定部310は、下方に延びている。被保持部320は、被固定部310から前方に延びている。被保持部320には、圧入突起が形成されている。
【0033】
連結部330、第1バネ部340及び第2バネ部350は、全体として音叉形状を有している。詳しくは、連結部330は、被保持部320から前方に延びている。第1バネ部340及び第2バネ部350は、連結部330から前方に更に延びている。第1バネ部340は、第2バネ部350の上方に位置している。第1接触部342は、第1バネ部340の先端近傍に設けられており、第2接触部352は、第2バネ部350の先端近傍に設けられている。
【0034】
第1接触部342は下方に突出しており、第2接触部352は上方に突出している。即ち、コンタクト300の接触部は、Z方向に(上下に)対向する第1接触部342と第2接触部352とから構成されている。第1バネ部340及び第2バネ部350の夫々は、弾性変形可能であり、第1接触部342及び第2接触部352の夫々は、Z方向に(上下に)移動可能である。Z方向における第1接触部342と第2接触部352との間の距離は、FPC60(
図10参照)の厚み(Z方向におけるサイズ)よりも小さい。
【0035】
図1及び
図17に示されるように、コンタクト300の大部分は、収容溝230又は受容部270の内部に配置されている。詳しくは、コンタクト300の被保持部320は、後方から収容溝230に圧入され保持されている。但し、被保持部320がハウジング200に確実に保持されている限り、コンタクト300は、これと異なる方法でハウジング200に取り付けられていてもよい。
【0036】
収容溝230に圧入されたコンタクト300の第1接触部342及び第2接触部352は、受容部270内に位置している。詳しくは、第1バネ部340は、受容部270内を延びており、第1接触部342は、受容部270内に位置している。第2バネ部350は、収容溝230内を延びており、第2接触部352は、受容部270内に突出している。
【0037】
図1に示されるように、コンタクト300の被固定部310は、ハウジング200の後端204から外部に突出している。コネクタ10が使用される際、被固定部310は、回路基板80の導電パターン(図示せず)に半田付け等により接続され固定される。
【0038】
図8及び
図9に示されるように、本実施の形態によるホールドダウン400は、基板固定部410と、2つの被固定部420と、連結部422と、バネ部440と、規制部450とを有している。バネ部440及び規制部450は、規制部材430を構成している。換言すれば、規制部材430は、バネ部440と、規制部450とを有している。本実施の形態による規制部材430は、ホールドダウン400の一部であり、ハウジング200と別体に形成されている。但し、規制部材430は、ホールドダウン400と別体の部材であってもよい。
【0039】
基板固定部410は、Y方向に長く延びX方向に短く延びる平板形状を有している。被固定部420は、基板固定部410から後方に向かって(−X方向に)延びている。被固定部420には、圧入突起が形成されている。連結部422は、2つの被固定部420の先端部をY方向に連結している。
【0040】
規制部材430は、ホールドダウン400のY方向における中間部に設けられている。詳しくは、バネ部440は、Y方向において2つの被固定部420の間に位置している。規制部450が力を受けていないとき、規制部450は初期位置(
図9の位置)にある。
【0041】
規制部450が初期位置にあるとき、バネ部440は、基板固定部410から上方に傾斜しつつ後方に延びた後、後方に長く延びている。バネ部440の先端部分は、上方に傾斜しつつ後方に更に延びている。このように構成されたバネ部440は、弾性変形可能である。初期位置にある規制部450は、バネ部440から概ね下方に向かって延びている。即ち、規制部450は、バネ部440に支持されており、Z方向に(上下に)移動可能である。本実施の形態による規制部450は、後端面452を有している。後端面452は、初期位置においてX方向と直交している。
【0042】
図1及び
図3から理解されるように、被固定部420は、ハウジング200の固定溝220に前方から圧入されている。即ち、本実施の形態によれば、規制部材430は、ホールドダウン400の被固定部420によって、ハウジング200に間接的に固定されている。但し、例えば、規制部材430をホールドダウン400と別体に形成して、ハウジング200に直接的に固定してもよい。
【0043】
図1から理解されるように、コネクタ10が使用される際、基板固定部410は、回路基板80に半田付け等により固定される。即ち、基板固定部410は、ハウジング200を回路基板80に固定するために必要な部材である。また、本実施の形態による規制部材430は、この基板固定部410の一部である。このため、規制部材430を設けても、コネクタ10のX方向におけるサイズは大きくならない。また、規制部材430をホールドダウン400と別体に形成する場合でも、規制部材430をホールドダウン400と同様にハウジング200の前端202に固定する限り、コネクタ10のX方向におけるサイズは大きくならない。
【0044】
以下、上述のような構造を有するコネクタ10(
図1参照)にFPC60(
図10参照)を接続する際の操作等について説明する。
【0045】
図11乃至
図13に示されるように、FPC60をコネクタ10と接続する際、まず、FPC60を、ハウジング200の上面212上に置く。詳しくは、FPC60の被ガイド部620をハウジング200のガイド部240に上方から挿入し、被受容部640を受容部270の前方に夫々位置させる。このとき、規制部材430の規制部450は、FPC60によって押圧され、初期位置(
図1参照)から下方に移動する。下方に移動した規制部450は、弾性変形したバネ部440から上方に向かう復元力を受け、FPC60の下面(−Z側の面)に押し付けられる。
【0046】
次に、
図12及び
図14に示されるように、規制部450を下方に移動させた状態で、被ガイド部620をガイド部240に沿って後方に向かって移動させると、被受容部640は、受容部270に夫々挿入される。被ガイド部620を後方に向かって更に移動させると、被受容部640は後壁262と突き当たり(
図17参照)、コネクタ10はFPC60と接続する。
【0047】
図14及び
図15を参照すると、本実施の形態によるガイド部240の幅:W1は、被ガイド部620の幅:W2とほぼ等しい。このため、FPC60をコネクタ10に接続する際、受容部270は、被受容部640に向かって適切にガイドされる。また、このとき、被ガイド部620は、ハウジング200の上面212上をスライドする。このため、被受容部640を、受容部270に向かってスムーズにガイドすることができる。但し、被ガイド部620は、上面212から多少上方に離れて移動してもよい。
【0048】
図14、
図15及び
図17に示されるように、コネクタ10がFPC60と接続した接続状態において、受容部270は、被受容部640を夫々受容されている。即ち、被受容部640の大部分は、受容部270の内部に挿入されている。更に、被受容部640の後端部(−X側の端部)は、コンタクト300の第1接触部342と第2接触部352との間に挿入されている。詳しくは、被受容部640は、第1接触部342に上方に向かう力を加えて上方に移動させ、第2接触部352に下方に向かう力を加えて下方に移動させる。このとき、コンタクト300の第2接触部352は、被受容部640の接触端子662と接触する。
【0049】
図14乃至
図16に示されるように、接続状態において、規制部450は、バネ部440の復元力によって初期位置に戻る。規制部450が初期位置に戻る際にクリック感が得られる。FPC60の操作者は、このクリック感によって、コネクタ10がFPC60と適切に接続したことを容易に知ることができる。
【0050】
更に、本実施の形態によれば、規制部450が初期位置に戻ったとき、規制部450の後端面452は垂直に延びている。このため、後端面452がFPC60の前端632の少し前方に位置していることを上方から容易に視認できる。本実施の形態によれば、後端面452及び前端632のX方向における位置を視認することによっても、コネクタ10がFPC60と適切に接続したことを容易に知ることができる。
【0051】
図17を参照すると、接続状態において、コンタクト300の第1接触部342及び第2接触部352は、被受容部640をZ方向に(上下に)挟んでいる。換言すれば、被受容部640は、第1バネ部340のバネ力(保持力)によって下方に押圧され、第2バネ部350のバネ力(保持力)によって上方に押圧されている。特に、本実施の形態においては、第1接触部342と第2接触部352とがX方向において同じ位置にあるため、被受容部640の夫々は、3つのコンタクト300の保持力によって確実に保持されている。
【0052】
更に、
図6及び
図15を参照すると、ガイド部240の幅(後壁262の間の距離):W1は、被ガイド部620の幅:W2とほぼ等しい。このため、接続状態にあるFPC60は、Y方向における適切な位置に確実に維持される。即ち、コネクタ10が衝撃を受けた場合も、FPC60は、Y方向に殆ど移動しない。
【0053】
更に、
図16を参照すると、初期位置に戻った規制部450は、被規制部634の前方に位置し、被規制部634の前方への移動を規制する。例えば、コネクタ10が衝撃を受けて被受容部640が前方に移動したとしても、被規制部634が規制部450と突き当たる。このため、被受容部640が受容部270から抜け出ることが防止される。換言すれば、接続状態が維持される。特に、本実施の形態によれば、接続状態において、垂直に延びる後端面452が、被規制部634の前方に位置している。このため、被規制部634の前方への移動がより確実に規制される。
【0054】
図14から理解されるように、規制部450を下方に押圧して移動させることで、接続状態にあるFPC60をコネクタ10から外すことができる。特に、本実施の形態によれば、FPC60の解除孔636を使用することで、FPC60を容易に外すことができる。例えば、治具(図示せず)を解除孔636に挿入して前端部630を上方及び前方に強く引くことで、FPC60を外すことができる。換言すれば、接続状態において、解除孔636を使用してFPC60を操作することで規制部450による被規制部634の規制を解除できる。
【0055】
本実施の形態によるコネクタ組立体70(
図14参照)は、既に説明した変形例に加えて様々に変形可能である。
【0056】
例えば、
図1を参照すると、コネクタ10の規制部材430は、バネ部440が十分なバネ力を有し、規制部450が十分な規制力を有する限り、ハウジング200と一体に形成されていてもよい。例えば、規制部材430は、インサート成型によりハウジング200と一体に形成されていてもよいし、ハウジング200の一部であってもよい。
【0057】
図14を参照すると、コネクタ10は、複数の規制部材430を備えていてもよい。例えば、2つの規制部材430が、受容部270の前方に夫々位置していてもよい。この場合、FPC60の前端632のうちの2つの部位が、被規制部634として機能する。
【0058】
図1を参照すると、コネクタ10は、より多数のコンタクト300を備えていてもよい。この場合、コネクタ10は、より多数の接触端子662(
図10参照)が形成されたFPC60と接続可能である。コンタクト300の数が多い場合、接続状態におけるコンタクト300の保持力が大きい。即ち、接続状態を、より確実に維持できる。但し、
図10から理解されるように、本実施の形態において、FPC60の幅は、接触端子662の数の概ね2倍に比例して広くなり、これによりコネクタ10の幅も広くなる。コネクタ10を設置するためのスペースを小さくするという観点からは、FPC60の接触端子662の数が少ない方が好ましい。
【0059】
図10を参照すると、FPC60の形状は、本実施の形態と異なっていてもよい。例えば、FPC60の被ガイド部620及び前端部630は、全体としてL字形状を有していてもよい。換言すれば、FPC60は、被受容部640を1つのみ備えていてもよい。この場合、コネクタ10(
図1参照)は、受容部270を1つのみ備えていればよい。但し、接続状態(
図14参照)を安定的に維持するという観点からは、被受容部640は、FPC60の両側部に夫々設けられていることが好ましい。
【0060】
図10を参照すると、解除孔636は、前端部630に位置していなくてもよい。例えば、解除孔636は、被ガイド部620に設けられていてもよい。また、Y方向における解除孔636の位置は、前端部630の中間部からずれていてもよい。また、FPC60は、解除孔636を有していなくてもよい。但し、FPC60の幅を広くせず、且つ、FPC60を解除孔636を使用して容易に操作するという観点からは、解除孔636を本実施の形態のように形成することが好ましい。
【0061】
図10を参照すると、被規制部634は、前端632と同じ位置になくてもよい。例えば、前端632のY方向における中間部分は、後方に向かって凹んでいてもよい。この場合、被規制部634は、前端632の後方に位置する。更に、解除孔636を、接続状態において規制部450が挿入されるように形成してもよい。この場合、解除孔636の端面が被規制部634として機能する。但し、
図15から理解されるように、この場合、解除孔636を設けるためだけに前端部630を長くする必要がある。従って、特別な理由がない限り、被規制部634を本実施の形態のように設けることが好ましい。
【0062】
図10を参照すると、導体パターン660は、FPC60の裏面でなく表面に露出していてもよい。この場合、
図17から理解されるように、接続状態において、コンタクト300の第2接触部352ではなく、第1接触部342が接触端子662と接触する。換言すれば、本実施の形態によるコネクタ10は、導体パターン660がFPC60のどの面に形成されていても、FPC60と接続可能である。更に、本実施の形態によるコネクタ10は、導体パターン660がFPC60の両面に形成されていても、FPC60と接続可能である。