(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184055
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】屋根構造体
(51)【国際特許分類】
E04B 1/343 20060101AFI20170814BHJP
E04B 7/00 20060101ALI20170814BHJP
E04H 6/02 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
E04B1/343 V
E04B7/00 Z
E04H6/02 C
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-82957(P2012-82957)
(22)【出願日】2012年3月30日
(65)【公開番号】特開2013-213320(P2013-213320A)
(43)【公開日】2013年10月17日
【審査請求日】2015年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(74)【代理人】
【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 太郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 明
【審査官】
佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−256623(JP,A)
【文献】
特開2010−222955(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0065025(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/343
E04B 7/00
E04B 7/14
E04B 5/58
E04B 5/52
E04B 5/57
E04B 1/18
E04H 6/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梁に設けられた吊具によって屋根体を吊下げ支持する屋根構造体であって、前記梁はその両端で支持され、前後に少なくとも2本平行に配置され、前記吊具は、前記梁に間隔をおいて複数設けられ、前記吊具によって吊下げ支持した状態で、前記梁の両端側の吊具の長さに対して、梁の中央側の吊具の長さを短くしたことを特徴とする屋根構造体。
【請求項2】
梁に設けられた吊具によって屋根体を吊下げ支持する屋根構造体であって、前記梁はその両端で支持され、前後に少なくとも2本平行に配置され、前記吊具は、前記梁に間隔をおいて複数設けられ、前記吊具によって吊下げ支持した状態で、屋根体と梁との間の距離を、前記梁の両端側の方を中央側よりも大きくし、
屋根体を吊具で吊った状態の梁は、支持位置の両端部から遠い位置で重力方向に撓んだ状態で、屋根体を平坦になるように支持していることを特徴とする屋根構造体。
【請求項3】
前記屋根体には左右方向に設けられた複数の垂木が前後方向に平行に配設され、前記梁の下方に配置された垂木が前記吊具を介して吊下げ支持されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の屋根構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱間の梁の下に吊具を介して屋根体を吊り下げ支持した屋根構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車庫に設置されるカーポートは、左右両側の支柱の上部に架設された前部の梁と、両側支柱の後部にそれぞれ設けられた左右の支柱に架設された後部の梁とに屋根体を支持させたものであるが、梁に屋根体を支持する方式には、特許文献1に示されるように、梁の上部に屋根体を支持する方式と、梁の下に屋根体を吊り下げ支持する方式とが考えられている。
【0003】
梁の下に屋根体を吊り下げ支持する方式では、屋根体の両側を吊り部材を介して梁に吊り下げ支持している。
【0004】
ところで、最近は、屋根構造体の概念は、屋根が風雨等から人や車を守るという共通の観点に立ち、単にカーポートやテラス屋根や玄関アプローチにおける玄関庇を一体に構成した大型屋根構造体の実現に向けた機運が高まってきている。このような大型屋根構造体によれば、居心地のよいインテリアの延長空間を室外側に創出することができる。ところが、従来のカーポート型の構造体を大型化する場合を考えると、屋根体はアーチ形状を呈していた。屋根パネルを固定するための部材が多く、構造が複雑になり、屋根全体の重量が嵩むので、大型化することが難しい。
【0005】
そこで、特許文献1に示されるような、屋根体をフラットにして梁から吊り下げ支持するという構造が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−97364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような構造のものは、小さな構築物には適するが、大型化には不向きである。その理由は、屋根体を大型化すると、それを支持する吊具も梁に沿って複数個配置する必要があるが、梁は屋根体の重量によってたわむ可能性がある。梁がたわむと、吊具の位置もたわみ量に応じて変わるから、屋根体もたわみ、その影響が屋根体の各所や屋根パネルに歪みなどの変形となって現れる。特に、梁が複数の梁材を連結材によって連結される構造の場合、たわみが生じやすい。このため、全体の外観が損なわれてしまうという問題がある。
【0008】
本発明は上記問題点を解消し、屋根パネルを常にフラットに支持して全体の外観を良好に保持するとともに、耐久性も向上することができる屋根構造体を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、梁に設けられた吊具によって屋根体を吊下げ支持する屋根構造体であって、前記梁はその両端で支持され、前後に少なくとも2本平行に配置され、前記吊具は、前記梁に間隔をおいて複数設けられ、前記吊具によって吊下げ支持した状態で、
前記梁の両端側の吊具の長さに対して、梁の中央側の吊具の長さを短くしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、
梁に設けられた吊具によって屋根体を吊下げ支持する屋根構造体であって、前記梁はその両端で支持され、前後に少なくとも2本平行に配置され、前記吊具は、前記梁に間隔をおいて複数設けられ、前記吊具によって吊下げ支持した状態で、屋根体と梁との間の距離を、前記梁の両端側の方を中央側よりも大きくし、屋根体を吊具で吊った状態の梁は、支持位置の両端部から遠い位置で重力方向に撓んだ状態で、屋根体を平坦になるように支持している。
【0011】
本発明は、前記全ての吊具の長さを一定とし、前記梁に対する両端側の吊具の吊位置よりも、中央側の吊具の吊位置の方をより高くし
た。
【0012】
本発明は、前記全ての吊具の長さを一定とし、両端側の吊具の屋根体吊下げ位置よりも、中央側の吊具の屋根体吊下げ位置の方をより低くし
た。
【0013】
本発明は、前記屋根体には左右方向に設けられた複数の垂木が前後方向に平行に配設され、前記梁の下方に配置された垂木が前記吊具を介して吊下げ支持されてい
る。
【0014】
本発明は、前記梁は両端部が支持されており、屋根体を吊具で吊った状態の梁は、支持位置の両端部から遠い位置で重力方向に撓んだ状態で、屋根体を平坦になるように支持してい
る。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、吊具は、梁に間隔をおいて複数設けられ、吊具によって吊下げ支持した状態で、屋根体の荷重による梁のたわみ量に応じて屋根体と梁との間の距離を、前記梁の両端側の方を中央側よりも大きくしたので、梁のたわみ変形は屋根体と梁との間の距離によって吸収され、屋根体は水平に保たれる。したがって、屋根体を常にフラットに吊り下げ支持して全体の外観を良好に保持することができる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、梁のたわみ変形は吊具の長さの調整によって吸収され、屋根体は水平に保たれる。吊具は小型部品であるため、調整の取り扱い性がよい。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、梁に対する両端側の吊具の吊位置よりも、中央側の吊具の吊位置の方をより高くしたことにより、梁のたわみ変形を吸収し、屋根体を水平に保つことができる。梁に対して等長の吊具の位置を変えるだけであるので、部材の共通化を図ることができる。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、両端側の吊具の屋根体吊下げ位置よりも、中央側の吊具の屋根体吊下げ位置の方をよ低くしたことにより、梁のたわみ変形を吸収し、屋根体を水平に保つことができる。屋根体に対して等長の吊具の位置を変えるだけであるので、部材の共通化を図ることができる。
【0019】
請求項5に係る発明によれば、屋根体には左右方向に設けられた複数の垂木が前後方向に平行に配設され、前記梁の下方に配置された垂木が前記吊具を介して吊下げ支持されているから、前後方向は垂木によりたわみを防止することができる。
【0020】
請求項6に係る発明によれば、前記梁は両端部が支持されており、屋根体を吊具で吊った状態の梁は、支持位置の両端部から遠い位置で重力方向に撓んだ状態で、屋根体を平坦になるように支持しているから、屋根体が撓んで外観を損ねたり、雨水やゴミが溜まったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】梁に吊具を取り付けた状態を示す正面の断面図
【
図3】吊具に垂木及び垂木に屋根パネルを取り付けた状態の正面の断面図
【
図5】上記屋根構造体の吊具と屋根体とを支持する吊具の取付態様の他の実施形態の原理説明図
【
図6】上記屋根構造体の吊具と屋根体とを支持する吊具の取付態様のさらに他の実施形態の原理説明図
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に大型屋根構造体の斜視図を示す。この大型屋根構造体は、設置スペースの間口部1を基準として左右1対の中空の金属製支柱2、2が前後に配置されている。左右の支柱2、2の上部には中空の金属製梁3が設けられている。前後の梁3は平行で、梁3の両端はブラケット((図示せず))を介して支柱2の上端に連結され、これにより門形の屋根支持部材が構成されている。なお、設置スペースとしては、自動車2、3台分の駐車スペースや、あるいは自動車1台分と玄関アプローチ、さらにはテラス部分も含むような大きなスペースが想定されている。
【0023】
前後の梁3には複数の吊具10が取り付けられ、吊具10に屋根体Aが吊り下げ支持されている。屋根体Aは前後枠11、12と左右の両側枠13とを方形に組んでなる屋根枠14と、前後枠11、12に平行に架け渡された垂木15と、屋根枠14と垂木15との間の空間部内に固定された屋根パネル16とから構成されている。梁3の吊具10には垂木15が固定され、これにより屋根体Aが吊り下げ支持されている。
【0024】
次に、梁3の下部に吊具10を取り付ける構成と吊具10に屋根体Aを吊り下げる構成について説明する。
【0025】
すなわち、梁3の下部には間隔をおいて複数の吊具10が取り付けられている。
【0026】
図2に示されるように、梁3の中空部3aの下部には下方に開口するアリ溝(取付溝)18が長手方向に沿って形成されている。アリ溝18の開口部19をはさんで両側には先端が上方に屈曲した第1の開口縁20と第2の開口縁21が向き合うように形成されている。また、第1の開口縁20の方が第2の開口縁21よりも長く形成されている。さらに、第2の開口縁21側の溝壁にはネジ挿通孔24が形成されている。
【0027】
これに対し、吊具10は
図2及び
図3に示されるように、上端部に形成された取付部10aの前後両端にそれぞれ同じ長さの第1の係合片25と第2の係合片26を下向きに屈曲形成し、取付部10aの左右両側からは1対の吊り片17を垂下形成し、吊り片17の両側に補強リブ10bを形成した金属製部材で、両側の補強リブ17aの下部には斜め上向きに突出する係合部30が互いに向き合う位置に形成されている。取付部10aの前後の幅はアリ溝18の開口部19の幅よりも大きくなるように形成されている。また、第1の係合片25の吊り片17からの出量は、第2の係合片26の吊り片17からの出量よりも大きくなるように形成されている。さらに、第2の係合片26にはネジ孔27が、左右の吊り片17の対応する位置にはボルト挿通孔28がそれぞれ形成されている。
【0028】
上記構成の吊具の上端の第1及び第2の係合片25、26は、それぞれ第1及び第2の開口縁20、21に係合するとともに、水平方向に自由に移動するのを規制されるから、吊具10は梁3から吊り下げられた状態となる。さらに、第2の開口縁21側の溝壁23のネジ挿通孔24からネジ31を挿通し、吊具10の第2の係合片26に形成したネジ孔27にネジ止めして固定する。同じ要領で、梁3の下部に一定の間隔をおいて複数の吊具10が取り付けられる。
【0029】
次に、吊具10の下部にはフラットな屋根体Aの垂木15が取り付けられている。垂木15は、
図1の屋根枠14の前枠11と後枠12とに架設され、
図3に示されるように、上部中央には中空の立上がり部22を上向きに突出形成し、立上がり部22の両側に屋根パネル16の支持部29を張り出し形成した真直状の金属製部材で、立上がり部22の両側下部には下向きに開口する係合部32と斜め下向きのネジ受け溝33が形成されている。支持部29上面の外側と内側にはそれぞれ外側ビート36と内側ビート37が嵌合固定されている。
【0030】
このように、屋根体Aには、左右方向に設けられた複数の垂木15が前後方向に平行に配設され、梁3の下方に配置された垂木15が吊具10を介して吊下げ支持されている
吊具10の下部に垂木15を固定するときは、前後の梁3の下に垂木15を配置し、梁3に固定した吊具10の下方位置から垂木15を押し上げ、吊り片17の係合部30に立上がり部22の係合部32を弾発係合させ、さらに、吊り片17のボルト挿通孔28から立上がり部22のボルト挿通孔44に管状スペーサ38を嵌合し、このスペーサ38の内部に固定ボルト40を嵌挿し、パッキン等を介してナット41で止着固定する。
【0031】
さらに、各垂木15の前後端部にはそれぞれ前枠11と後枠12が固定され、前後枠11、12の両端には側枠13が固定されている。
【0032】
次に、屋根パネル16はアクリルやポリカーボネートなどの透光性合成樹脂の細長平板で、上記垂木15とネジ受け溝33にネジ止めされたパネル押え42とによって上下から挟持固定されている。
【0033】
屋根パネル16はアクリルやポリカーボネートなどの透光性合成樹脂の細長平板によって構成されている。屋根パネル16の側縁は垂木15の両側支持部29の2条のビート36、37とパネル押え42のビート39とによって挟持固定されている。なお、43は垂木連結材である。
【0034】
上述のように、梁3には間隔をおいて複数個の吊具10が取り付けられ、吊具10の下にフラットな屋根体Aが吊り下げ支持されているが、屋根体Aの重量は大きいので、梁3の中央部が下にたわんで湾曲状態となり、これに伴い、屋根体Aの垂木15も同様の湾曲状態となる。
【0035】
そこで、屋根体A水平に保つため、屋根体Aと梁3との間の距離を、梁3の両端側の方を中央側よりも大きくし、これにより、梁3のたわみ変形が屋根体Aと梁3との間の距離によって吸収されるようになっている。
【0036】
すなわち、上記実施形態においては、屋根体Aの荷重による梁3のたわみ量に応じて梁3に設けられる吊具の下端位置を変え、たわみ量が大きい位置の吊具の下端位置をたわみ量が小さい位置の吊具10の下端位置よりも高くなるように構成されている。
【0037】
図4に示されるように、梁3に設けた吊具10の長さは、梁3の両端側のa部に配置された吊具10aが最も長く、それよりもやや内側のb部に配置された吊具10bは中程度の長さであり、中央側のc部に配置された吊具10cの長さは最も短くなっている。これによれば、梁3に屋根体Aを吊り下げ支持したとき、梁3の中央部側が下方にたわみ変形しても、吊具10cの長さが外側よりも中央側のものが短くなっているので、梁3のたわみ変形は吊具10の長さ調整によって吸収され、前後方向における屋根体Aのたわみは有効に防止され、屋根体Aの水平バランスが損なわれることはない。
【0038】
また、上述の屋根構造体は、屋根体Aがフラットであるから、屋根体Aの全体重量は垂木形状のものに比べて軽減され、地面を覆う面積を考慮すれば、梁3に対する荷重負担はあまり大きくならず、しかも従来のカーポートの中骨のような屋根パネルの支持部材を設けることなく、屋根パネル16を垂木15とパネル押え42だけの最少の部品によって確実に屋根体Aの垂木15に取り付けることができるから、例えば、車庫と玄関とテラスとを覆うような大型屋根構造体を実現することができ、屋根構造体の多用途展開が可能となる。
【0039】
また、屋根体Aはフラットで、内側には主に複数の垂木15が平行に現れるだけであり、梁3や柱2の上部は目立たない構成であるから、構造体が大型化しても、シンプルで優美なデザインとなり、居心地がよく、快適で、居住性に優れるインテリアの空間を室外側にまで延長して創出することができる。
【0040】
さらに、吊具10は小型部品であるため、調整のための取り扱い性がよい。
【0041】
なお、梁3のたわみ変形は吊具10の長さ調整によって吸収する構成に限定されない。要するに、屋根体Aの荷重による梁3のたわみ量に応じて吊具10の下端位置を調整すればよい。その実施形態をいくつかについて述べる。
【0042】
(1)上述の実施形態と同じ構成の屋根構造体において、
図5に示されるように、全ての吊具10の長さを一定とし、
梁が撓んでいない状態で、梁3の両端側の吊具10aの吊位置よりも、梁3の中央側の吊具10cの吊位置の方をより高くする。
【0043】
この実施形態においても、吊具10の下端位置は、たわみ量が大きい
中央側の吊具10の下端位置
が、たわみ量が小さい
外側の吊具10の下端位置よりも
、吊位置を調整しない場合と比較してより高くなるから、梁
3のたわみ変形は吊具10の高さ調整によって吸収され、屋根体Aの水平バランスを保つことができる。吊具の高さ位置を調整する手段としては、例えば上述の実施形態のアリ溝の高さを大きくし、アリ溝の第1及び第2の開口縁の内側に厚さ調整板を敷き、その上に吊具の第1の係合片と第2の係合片を係合させるようにすればよい。
【0044】
上記構成によれば、梁3に対して等長の吊具10の位置を変えるだけであるので、部材の共通化を図ることができる。この場合、梁3に吊具10の取付孔などを複数設け、希望する位置に取り付ければよい。
【0045】
(2)
図6に示されるように、全ての吊具10の長さを一定とし、
梁が撓んでいない状態で、梁3の両端側の吊具10aの屋根体(垂木15)の吊下げ位置よりも、梁3の中央側の吊具10cの屋根体吊下げ位置の方をより
高くする。
【0046】
上記構成によれば、梁3のたわみ変形を吸収し、屋根Aを水平に保つことができる。屋根体Aの垂木15に対して等長の吊具10の位置を変えるだけであるので、部材の共通化を図ることができる。また、屋根体Aにある吊具を、希望する高さ位置に取り付けることができる。
【0047】
上述のように、屋根体Aの荷重による梁3のたわみ量に応じて、屋根体Aと梁3との間の距離を、前記梁3の両端側の方を中央側よりも大きくし、これにより、梁3のたわみ変形が屋根体Aと梁3との間の距離によって吸収されるようにしたから、梁3のたわみ変形は吊具10の長さや、吊具10の梁3及び屋根体Aに対する吊り位置及び吊下げ位置などの調整によって吸収され、屋根体Aは水平に保たれる。したがって、屋根体Aを常にフラットに吊り下げ支持して全体の外観を良好に保持することができる。また、屋根体Aの中央部が沈み込んで雨水やゴミが溜まることを防止することができる。
【符号の説明】
【0048】
A 屋根体
3 梁
10 吊具
11 前枠
12 後枠
15 垂木
16 屋根パネル
22 立上がり部
29 支持部
33 ネジ受け溝
36 外側ビート
37 内側ビート
39 上部ビート
42 パネル押え