(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの操作レバー(8、8a、8b)は、関連する前記ばね力締付接続部(3、3a、3b)が閉じた状態において前記導体挿入方向(L)に延びる操作アーム(10)を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の接続端子(1)。
前記少なくとも1つの操作レバー(8、8a、8b)は、前記接続端子(1)の下方側または上方側において、前記導体挿入方向(L)または前記導体挿入方向の反対方向に延びる操作アーム(10)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の接続端子(1)。
前記接続端子(1)は、少なくとも1対の対向するばね力締付接続部(3、3a、3b)と、前記接続端子(1)における、対向する前側および後側において互いに向かって延びる導体挿入開口(7)と備え、
1対のばね力締付接続部(3、3a、3b)の各々は、それぞれ、操作アームを備える操作レバーに関連付けられ、
前記操作レバーの操作アームは互いから反対の方向を向くことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の接続端子(1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のことから、本発明の目的は、できるだけ小さく、ばね力端子接続部および操作レバーを具備し、操作レバーは接続端子への操作レバーの力の作用において改善された、改良された接続端子を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、請求項1の特徴を備えた接続端子によって達成される。
導入部において引用した一般的なタイプの接続端子では、操作レバーの回転軸線は、関連する導体挿入開口の導体挿入方向、または、導体挿入方向において締付点へと続く導体挿入開口の伸長部を横断するように配置される。
【0007】
操作レバーは、その回転軸線が、導体挿入開口内にある状態か、締付点の方向における導体挿入開口の経路にある状態で配置されるため、締付点の領域または締付点の前の空間において回転する。この接続端子は、操作レバーを、空間を非常に節約する方法で絶縁材料筺体内に収容することができ、また、操作レバーは、その作業において同時に、導体を案内するための導体挿入経路の壁として作用するという有利性がある。そのため、操作レバーは、導体のための、導体挿入開口の案内壁の一部に取って代わる。
【0008】
回転軸線を、締付点の領域内、あるいは、締付点の前に定められた導体挿入開口の経路に位置付けることは、締付ばねが回転軸線の比較的近くで作動されるという運動学的な有利性が追加的にあり、これによって絶縁材料筺体へのレバー力が低減される。
【0009】
そのため、操作レバーが、導体挿入方向において導体挿入開口に挿入された導体を関連する締付点へと案内するための少なくとも1つの側面境界壁を備える場合には、有利である。
【0010】
また、少なくとも1つの操作レバーは、関連する母線の一部に隣接するように配置されており、母線の一部は、操作レバーの回転軸線が、母線片の一部によって拡がる平面と、母線片の一部によって拡がる平面に平行で、操作レバーが回動されたときに完全に開く締付ばねの締付端によって画定される平面との間の空間に配置されるように締付点を形成する場合には、特に有利である。この場合、操作レバーは、回転軸線において、導体挿入方向における母線片の一部の下であって、締付点のいくらか前または直下に位置付けられるのが好ましい。締付点を形成する一部において母線は、接触端用の持ち上げられた部分に拘わらず、第1の平面を画定し、その第1の平面に対して第2の仮想平面が拡がる。この第2の平面は、開いた締付ばねの締付端がこの平面に接するように、母線片の平面から離間させられている。平面同士の間の中間領域は、機械的に安定した、構造が極めてコンパクトな接続端子を提供するために、操作レバーの回転軸線が位置付けられるべき好ましい空間を形成する。
【0011】
少なくとも1つの操作レバーは、関連する母線片の締付部に隣接するように形成された、母線片の切り欠きに入る場合に特に有利である。したがって、締付ばねを開くために、操作レバーは、操作部によって、関連する締付ばねの幅方向に締付ばねの締付部の隣に配置された操作タブに作用する。母線片の側端にある切り欠きのおかげで、空間を節約する方法で操作レバーを収容することができる。したがって、操作タブは、母線片および関連する締付ばねの幅方向において見られるように、前記切り欠きの下にある締付ばねの締付部に作られ、そのため、前記操作タブは、締付ばねを開くために、操作レバーが回動された場合に操作レバーの操作部による作用を受ける。次いで、母線片のこの部分に隣接する、つまり、幅全体に見たときに、締付ばねの締付部のそばの操作タブに隣接する導体と、好ましくは前に位置が定められた母線片の接触端とで電気接触が行われる。
【0012】
操作タブは、例えば、自在に押され、あるいは、自在に切断されることで、締付ばねによって解放されるのが好ましく、締付ばねの締付部から斜めに突出する。
少なくとも1つの締付ばねは、U字形に曲げられつつ、自由な締付部が関連する母線片の方向に斜めに向く締付ばねの形態であるのが好ましい。U字形に曲げられたこの種の締付ばねのおかげで、関連する操作レバーによって締付ばねを始めに開くことなく導体を直接に締め付けることができる。これは、直プラグ接続技術としても知られている。
【0013】
好ましい実施形態においては、少なくとも1つの操作レバーは、一方の側だけにおいて突出ピボットピンを具備する。そのとき、このピボットピンは、接続端子の絶縁材料筺体において対応する開口に、回転速度によって画定される回転軸線で収容される。そのため、操作レバーは、ピボットピンのおかげで、接続端子の絶縁材料筺体に一方の側で回転可能となるように備え付けられる。対照的に、その一方のピボットピンと反対の側では、操作レバーが、定められたピボットピンなしで、絶縁材料筺体の壁だけによって案内される。
【0014】
少なくとも1つの操作レバーは、関連するばね力端子接続部が閉じた状態において導体挿入方向に延びる操作アームを備えるのが好ましい。そのため、操作アームの自由端は、接続端子の後側の領域で、導体挿入開口の反対において終端する。そのため、接続端子を非常にコンパクトな構造とすることができる。
【0015】
しかしながら、少なくとも1つの操作レバーが、接続端子の下方側または上方側において、導体挿入方向または前記導体挿入方向の反対方向に延びる操作アームを備えることもまた実現可能である。できるだけコンパクトな構造のものとされる接続端子を変形するために、組合せが実現可能であり、具体的には、操作レバーの操作アームが、導体挿入方向とその導体挿入方向の反対方向とに交互に延びたり、同じ方向または交互に反対方向において下方側および上方側で交互に延びたりする組合せが実現可能である。
【0016】
これらの実施形態は、ばね力接続端子の特定の組合せ、および、ばね力接続端子の互いに対する物理的位置に具体的には依存する。
この点において好ましい実施形態では、接続端子は、接続端子の前側および後側の両方において互いに向かって延びる導体挿入開口を含む少なくとも1対の対向するばね力接続端子を備える。そのため、この実施形態では、導体を、接続端子の前側および後側の両方から、対向する導体挿入方向において挿入することができ、関連するばね力接続端子はそれぞれの導体と接することができる。たぶんオフセットされて互いに反対の位置に定められたこの種の1対の導体挿入開口の各ばね力接続端子は、いずれの場合でも、操作アームを具備する操作レバーを備え、その操作レバーの操作アームは互いから反対の方向を向く。
【0017】
この場合、操作アームは、絶縁材料筺体の関連する凹部にある接続端子の上方側または下方側の導体挿入開口の上方および下方にある、2つの導体挿入開口の間の空間に収容されているのが好ましい。
【0018】
この実施形態では、1対の操作レバーの操作アームが、接続端子の同じ側または交互に反対側に配置されている場合に特に好ましい。
本発明は、添付の図面と共に、例示の実施形態を参照しつつ以下でより詳細に説明される。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1には、互いに対向する位置で定められた少なくとも1対のばね力端子接続部3a、3bが設けられた絶縁材料筺体2を具備する接続端子1が示される。ばね力端子接続部3a、3bは、それぞれ、U字形に曲げられた締付ばね4、および、共通の母線片5を具備する。
【0021】
各ばね力端子接続部3a、3bは、締付ばねの自由に移動する端部に形成された締付部6、具体的には、締付ばね4の自由端にある締付端と、締付点6の反対側に位置が定められた母線片の一部5aとによって、締付点を提供する。導体を締付点に挿入するために、関連する導体挿入開口7が、絶縁材料筺体に、各ばね力端子接続部3a、3bに対して形成されている。導体挿入開口7は、導体の絶縁材料被覆を合わせて許容できる最大断面積に合うような直径となっている。
【0022】
締付ばね4を開くために、各ばね力端子接続部3a、3bは、操作部9と、前記操作部に隣接して長手方向に延びる操作アーム10とを具備する操作レバー8を備えている。
図1では、左手側にある操作レバー8aは、締付ばねが閉位置にある状態で示されており、右手側にある操作レバー8bは、締付ばねが開位置にある状態で示されている。操作レバー8a、8bは、閉位置から開位置へと約90°回動させられるのがわかる。操作レバー8aは、その操作部9によって、具体的には、それの周りに操作レバー8a、8bが接続端子の絶縁材料筺体2に回動可能に備え付けられた回転軸線Dによって、関連する導体挿入開口7内の空間において、つまり、導体挿入開口7から締付点へと連続して延びる導体挿入方向Lにおいて配置されていることは明らかである。しかしながら、回転軸線Dは、導体挿入方向Lで見たときに、締付点の前方に位置が定められており、導体挿入方向Lで見て、締付ばね4の締付部6の後方にはまったく位置していない。
【0023】
前記図ではまた、締付ばね4の幅方向において見たときに、締付部6に加えて操作タブ11が解放され、締付部6から斜めに突出するのが示されている。偏心状の、関連する操作レバー8a、8bの操作部9の突出する形状は、操作レバー8a、8bが閉位置(左手側の操作レバー8a)から開位置(右手側の操作レバー8b)に回動させられるときの一連の動作の間に、前記操作タブ11に少なくとも部分的に作用する。このようにして、締付ばね4の締付部6は、締付ばね4を開くために、締付点を形成する隣接する母線片の一部5aから離れていく。
【0024】
前記図ではまた、操作レバー8a、8bが、操作アーム10の一部を収容するように、絶縁材料筺体2の凹部に収容されているのが示されている。この場合、閉位置にある操作アーム10(
図1の左手側にある操作レバー8a)は、絶縁材料筺体2から、関連する導体挿入開口7の各前側において、導体挿入方向Lの反対の方向に突出する。
【0025】
操作アーム10が180°回転させられ、閉位置で導体挿入方向Lを向く実施形態もまた任意に実施可能である。これは、具体的には、1つだけのばね力端子接続部が、導体挿入方向Lにおける接続端子の例示の長さ方向に存在し、複数のばね力端子接続部が、
図1の視点方向において見たときの幅方向に配置されている接続端子について実施可能である。
【0026】
図1に例示される接続端子1では、1対のばね力端子接続部3a、3bに関連する操作レバー8a、8bが提供されるだけでなく、複数のこのような配置のものが、視点方向において見たときに接続端子の幅にわたって互いに隣り合って配置されても実施可能である。
【0027】
図1からは、示された例示の実施形態において、連結挿入開口12が絶縁材料筺体の上側に設けられており、前記連結挿入開口は、絶縁材料筺体2の上側に開口することもまた明らかである。連結挿入開口12は、母線5の材料タブ13と、締付ばね4の下向きに曲げられた端部14とによって形成された連結端子接続部へと延び入る。このようにして、互いに隣り合って配置され、関連するばね力端子接続部3a、3bを有する母線5は、
図1の視点方向において見られる幅方向に、所望により、互いに通電して接続することができる。この種の連結具は、互いに平行に延び、これを横断するように延びる腕材(換言すれば、ウェブ)によって互いに通電して接続された少なくとも2つの櫛歯(comb tine)を具備する。少なくともこの横方向に延びる腕材は、公知の方法による絶縁被覆によって包囲され得る。
【0028】
絶縁材料筺体2は、2つの部材から構成されたものであり、下方部材2aを具備し、その上に上方部材2bが掛止(latch)されていることもまた明らかである。この目的のため、下方部材2aの掛止突起16が上方部材2bの関連する掛止開口17に入りこむ。
【0029】
図2には、U字形に曲げられた締付ばね4から形成されたばね力端子接続部3、および、母線片の一部5aの斜視図が示される。締付点を形成する母線片の一部5aは、それの自由端に締付突出部18を具備し、その締付突出部は、縮小された表面積の画定した当接領域を導体に対して提供することは明らかである。そのとき、締付ばね4の締付力は、導体によって、締付突出部18により画定されるこの締付面積に集中し、表面の圧力は、平面的な支持面積と比較して増加する。締付点を形成する母線片の一部5aの自由端は、導体を締付端18へと案内するために、斜め上方の角度とされていることも明らかである。
【0030】
また、締付点を形成する母線片の一部5aは、操作レバー8の操作部9が入り、かつ、締付端18に側方で隣接する窪んだ形状とされた切り欠き19を備えていることも明らかである。締付ばね4の幅にわたって、つまり、おおよそ
図2の視点方向において、操作タブ11は、この切り欠き19の下で締付ばね4の締付部6によって解放され、導体挿入方向Lの方向に延びる。
【0031】
操作レバー8の操作部9の側壁は、締付点に挿入される導体に対して側面境界壁を形成し、その境界壁は、導体を締付点へと案内するのに用いられる。
締付点を形成する母線片の一部5aの背後では、母線5は、締付ばね4の当接腕21を支持する支持領域20が、締付点を形成する母線片の一部5aから所定距離離れ且つ平行に作り出されるように、側方に折り曲げられている。
【0032】
図3は、
図2とは別の側からの、操作レバー8を具備するばね力端子接続部3の斜視図を示す。ピボットピン22が、
図3で見ることができる側だけで操作部9から突出していることは明らかである。ピボットピン22は円形であるため回転軸線Dを画定し、その回転軸線Dの周りにおいて、操作レバー8は回転可能なように絶縁材料筺体2に収容される。ピボットピン22は、接続端子1の絶縁材料筺体にある対応する開口または凹部(図示せず)に入るように設けられる。そのため、操作レバー8は、一方の側において、軸受として作用するピボットピン22によって回転可能に絶縁材料筺体2に取り付けられる。対照的に、操作レバー8は、
図2において見ることができる反対側において、絶縁材料壁2、および/または、絶縁材料筺体2の母線片の一部5aによる部分において、特定の回転取り付け部なしに、横方向で案内される。
【0033】
例示のように、開かれた操作レバー8は、回転軸線Dの位置と相まった操作部の適切な形状によって、死点を越えた位置(over-dead-center position)において自らを保持することができる。
【0034】
図2および
図3から、締付ばね4は、当接部21、隣接するばね半円部23、および、当該ばね半円部に隣接し、当接腕21の方向にほぼ延びる締付部6を具備するU字形の締付ばねの形態で形成されていることもまた明らかである。
【0035】
図4は、接続端子1の変形形態の簡略化した側断面図を示す。左手側のばね力端子接続部の左手側の操作レバー8aは、絶縁材料筺体の上側から上方に突出しているのは明らかである。対照的に、右手側のばね力端子接続部3bの右手側の操作レバー8bは、絶縁材料筺体2の下側から突出するように、右手側の前記操作レバーに対して鏡像(mirror-inverted)となるように配置されている。
【0036】
さらなる変形形態も実施可能である。これは、具体的には、ばね力端子接続部が1つだけ設けられており、
図1および
図4による例示の実施形態にあるような、接続端子の長さ方向に直列に接続された2つのばね力端子接続部3a、3bが設けられていない接続端子の変形形態に適用される。これらの実施形態では、複数のこのようなばね力端子接続部3aは、幅方向にわたって見るときに、つまり、
図4の視点方向で、直列に配置されるのが有利である。設置空間を抑えるためには、幅方向にわたって見たときに操作レバー8が上側と下側とで交互に突出する場合に有利であり得る。
【0037】
この場合、操作アーム10が、先ず導体挿入方向に突出し、それの隣のばね力端子接続部3では、後側または前側から導体挿入方向Lと反対方向に突出するのが交互に行われる変形形態もまた実現可能である。
【0038】
この場合、変形形態は、操作アーム10の方向が交互に変化するだけでなく、操作レバーの方向が、絶縁材料筺体2の上側から突出して隣では下側から突出するように、あるいは、上側の凹部と下側の凹部とに交互に収容されるように、交互になっていても実現可能である。
【0039】
図5では、例えば、アウトレットボックス端子の形態の複数列の接続端子1の実施形態が示されている。この接続端子1は、互いに隣同士で位置が定められ、互いに通電して接続された複数のばね力端子接続部3を有しており、それの左手側のばね力端子接続部が示されている。締付ばね4は母線片5に吊り下げられているのを見ることができる。締付ばね4はここでもU字形に曲げられ、自由端にあって締付点を形成する締付口金を具備する締付領域6は、母線片領域5aに向かって突出する。導体を締め付けていない無負荷の状態において、締付端は母線片の一部5aに位置が定められている。
【0040】
この実施形態において、締付ばね4は、締付部6の両側において操作タブ11を具備する。
互いに隣り合い、後方右側に向かって斜めに配置されるばね力端子接続部3の母線片5は、互いに通電して接続することができる。しかしながら、互いに隣り合って位置が定められた2つのばね力端子接続部3が互いに通電して接続された接続端子1や、2対または3対のこのようなばね力端子接続部3が互いに通電して接続されて提供される接続端子1のいずれの場合の実施形態もまた実施可能である。そのため、いずれの場合でも、接続部L(相)、N(中性線)、およびPE(接地)への1相の電圧供給接続において2つの導体は、それぞれ、電源供給システムの接続端子が形成されるように互いに接続される。
【0041】
操作レバー8はそれぞれ、締付点の隣に、つまり、絶縁材料筺体2に形成された導体挿入開口7の端の直ぐ後において、母線片の一部5aおよび締付部6の隣に配置されることは明らかである。操作レバー8の操作部9は、導体を締付点に案内するために、それぞれの導体挿入開口7の壁の延長部を形成する。各操作部9は、締付ばね4の関連する操作タブ11と相互作用する。操作レバー8の回転軸線は、上記の例示の実施形態にあるように、締付点の領域の母線片の一部5の下に位置が定められている。回転軸線は、導体挿入開口7の延びる方向によってあらかじめ定めされた導体挿入方向を横断するように延びている。
【0042】
操作アーム10は、導体挿入方向Lと反対方向に延びており、絶縁材料筺体2の上側に配置されていることもまた明らかである。操作アーム10の自由端は、前面の領域に位置が定められている。操作アーム10の自由端は、導体挿入開口7の境界壁から、あるいは、絶縁材料筺体2から、把持することができ、かつ、回動することができるようにして離間されている。
【0043】
図5から、具体的には、隣接する操作レバー8を備える(中央に例示された)導体挿入開口7を参照すると、例示の実施形態のいずれの場合でも、操作レバーは、互いに隣り合って位置が定められた2つのばね力端子接続部3を開くように、いずれの場合も設けられていることは明らかである。代わりに、いずれの場合でも、1つの操作レバー8が各締付点に対して設けられてもよい。
【0044】
図6は、このような操作レバー8の前方からの斜視図である。しかしながら、この場合でも、中間の開口24と、中央の領域と、絶縁材料筺体2にある操作レバー8が傾くことがないようにそれを案内するために前記開口に入る絶縁材料筺体の案内壁とがあることは明らかである。開口24は、上側の領域の周囲カラーによって囲まれている。前記カラーは、操作レバー8を強化して補強するように作用する。
【0045】
操作レバーは、2つの外方側端部において軸受として作用するピボットピン22を具備していることもまた明らかである。ピボットピン22は、絶縁材料筺体2で対応する開口に収容されている。
【0046】
前記
図6からはまた、いずれの場合でも、2つの相対向する操作部9が各ばね力締付接続部3に対して設けられており、導体は、締付点の方向において、側方周囲に境界が設けられた導体挿入開口7から出た後に、これら操作部9の両側で締付点へと案内されるのが分かる。
【0047】
そのため、相対向する操作部9は、導体挿入開口7からの連続部として作用する。
操作レバー8は、操作レバーを閉じた状態で絶縁材料筺体2に掛止させるために、ならびに、力が低下して操作レバー8が偶発的に開くのを防止するために、操作アーム10の両方の側端に掛止溝26または突出掛止ピンを備え得る。
【0048】
図7は、
図6の操作レバーの後方からの図である。スロットとして設計された凹部24が、操作レバー8の中央にあることは明らかである。
前記
図7にはまた、操作アーム10の上側の周囲に延び、操作部9の間に位置させられた開口24(スロット)で操作部9を形成する壁に移行するカラー25が示されている。
【0049】
図8は、
図6および
図7の操作レバーの下方からの斜視図である。この場合、開口24は下側の領域では再び閉じられているのは明らかである。操作部9を形成する壁は、操作アーム10を補強し、操作部9に対する跳ね返りを防止するために、前記操作アームの下側に向かう腕材27によって操作アーム10に移行することもまた明らかである。操作部9は、操作レバー8が開いた状態で死点を越えた位置において自己保持を保つようにして回転軸線Dに適合する形状を具備している。
【0050】
前記
図8には、中間の領域にあるピボットピン22に加え、軸受の目的のための案内領域22aがあることも示されている。
図9には、視点方向において重なるよう配置された複数のばね力端子接続部3と、関連する操作レバー8とを具備する接続端子1のさらに別の実施形態が示されている。図では、操作レバー8は、ばね力端子接続部3の締付ばね4が閉じられた閉位置での上部が示されている。
【0051】
図10では、同じ操作レバー8が、ばね力端子接続部3が開かれた開位置において示されている。
操作レバー8は、その操作部9によって、導体挿入開口7の直ぐ後において、締付点を形成する母線片5または母線片の一部5aの横方向において隣に再度配置されることは明らかである。回転軸線Dもまた、導体挿入開口7またはその導体挿入開口7の直後に位置が定められ、かつ、導体挿入方向Lで見たときに、締付点の直前、および、締付点を形成する母線片の一部5aの直下に位置が定められる。操作レバー8の操作アーム10は、導体挿入方向Lにおいて導体挿入開口7から離れる、接続端子1の後側の方向に向けられる。そのため、ばね力端子接続部3の簡単で信頼性のある操作と共に、接続端子1を非常にコンパクトな構造とすることができる。
【0052】
前記
図10ではまた、試験用開口28が、下側において絶縁材料筺体2の後側に設けられており、その試験用開口28は締付ばね4に対して開かれている。このようにして、ばね力端子接続部に印加される電圧差は、試験用開口28に挿入される試験ピンのおかげで測定することができる。
【0053】
図11には、
図9および
図10の接続端子1の操作レバー8の側面図が示される。操作アーム10は、最初に、操作部9から後に向かって斜めに突出し、次いで導体挿入方向Lに突出することは明らかである。前記
図11ではまた、操作アーム10の下側の自由端において横断片10cが示されている。
【0054】
操作部9は、開いた操作レバー8が死点を越えた位置において自己保持を保つようにして回転軸線の位置に適合する突起30を具備している。
図12では、
図11の操作アームの下からの平面図が示されている。この図では、2つのアーム部10a、10b、および、アーム部10a、10bを自由端で接続する横断片10cを具備する操作アーム10の構造が明確に示されている。
【0055】
前記
図11ではまた、ピボットピン22が、操作部9の外側面で横方向に突出しており、接続端子1の絶縁材料筺体2にある対応する凹部に取り付けられているのが示されている。
【0056】
前記図ではまた、操作部9の向かい合う内側面同士が、自由端の方向に傾斜され、干渉する縁部のない状態で導体を案内するための挿入傾斜部29を備えているのが示されている。