特許第6184098号(P6184098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184098
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】電子装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/44 20110101AFI20170814BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20170814BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   H04N5/44 003
   G10L15/00 200G
   H04Q9/00 301E
【請求項の数】15
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2012-286588(P2012-286588)
(22)【出願日】2012年12月28日
(65)【公開番号】特開2013-141237(P2013-141237A)
(43)【公開日】2013年7月18日
【審査請求日】2015年12月16日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147512
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】韓 ▲尚▼珍
(72)【発明者】
【氏名】權 容煥
(72)【発明者】
【氏名】金 正根
【審査官】 鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−203357(JP,A)
【文献】 特表2004−538680(JP,A)
【文献】 特開2004−031999(JP,A)
【文献】 特表2003−508857(JP,A)
【文献】 特開2006−251298(JP,A)
【文献】 特開2002−108390(JP,A)
【文献】 特表2002−525690(JP,A)
【文献】 特開2001−197379(JP,A)
【文献】 特開2003−241784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/44
G10L 15/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置の制御方法において、
前記電子装置を制御するための音声命令語を含む第1音声ガイド情報を、コンテンツと共にディスプレイするステップと、
前記電子装置に接続された複数の外部機器に対応する第2音声ガイド情報をディスプレイするための音声命令語が入力されるステップと、
前記音声命令語が入力されると、複数の外部機器に関する複数の音声命令語を含む第2音声ガイド情報を、前記コンテンツと共にディスプレイするステップと、
前記複数の外部機器のうちの一つの外部機器に対応する音声命令語が入力されるステップと、
前記音声命令語が入力されると、入力された前記音声命令語に対応する前記外部機器を制御するための音声命令語を含む音声ガイド情報を、コンテンツと共にディスプレイするステップと
を含む制御方法。
【請求項2】
前記電子装置に予め保存された複数の音声ガイド情報のうち、前記外部機器に対応する第音声ガイド情報を検索して読み取るステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記電子装置がテレビである場合、
前記第1音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語と、チャネル設定に関する音声命令語および音量設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含み、
前記外部機器がDVDプレーヤおよびBDプレーヤの何れかである場合、
前記第音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語および再生設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第1音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第1音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記ユーザ音声命令語に従って、前記電子装置を制御するステップと、
前記第音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成して、前記生成された制御信号を前記外部機器に伝送するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項5】
前記第音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第音声ガイド情報に含まれた音声命令語のうちの一つに対応するユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成するステップと、
前記生成された制御信号を前記外部機器に伝送するための中継機器に無線で伝送するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項6】
前記生成された制御信号は、ブルートゥース(登録商標)通信によって前記中継機器に伝送され、
前記中継機器は、
前記伝送された制御信号をIR信号に変換して前記外部機器に伝送することを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報の各々は、前記電子装置のモードが音声制御モードであることを示すアイコンを含むことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項8】
前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報は、コンテンツがディスプレイされる画面の下段にディスプレイされることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項9】
前記音声命令語は、
外部機器を制御するための音声入力部を介して入力されたユーザ音声命令であることを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項10】
電子装置において、
音声命令語が入力される音声入力部と、
ディスプレイ部と、
前記電子装置を制御するための音声命令語をガイドする第1音声ガイド情報を前記ディスプレイ部にコンテンツと共にディスプレイし、前記電子装置に接続された複数の外部機器に対応する第2音声ガイド情報をディスプレイするための音声命令語が入力されると、前記複数の外部機器に関する複数の音声命令語を含む第2音声ガイド情報を前記コンテンツと共にディスプレイし、前記複数の外部機器のうちの一つの外部機器に対応する音声命令語が入力されると、入力された前記音声命令語に対応する前記外部機器を制御するための音声命令語を含む音声ガイド情報をコンテンツと共にディスプレイするように前記ディスプレイ部を制御する制御部と
を含む電子装置。
【請求項11】
複数の音声ガイド情報を保存する保存部を更に含み、
前記制御部は、
前記保存部に保存された複数の音声ガイド情報のうち、前記外部機器に対応する第音声ガイド情報を検索して読み取ることを特徴とする請求項10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記電子装置がテレビである場合、
前記第1音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語と、チャネル設定に関する音声命令語および音量設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含み、
前記外部機器がDVDプレーヤおよびBDプレーヤの何れかである場合、
前記第音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語および再生設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項10または11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記外部機器と接続を行う外部端子入力部を更に含み、
前記制御部は、
前記第1音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第1音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記ユーザ音声命令語に従って、前記電子装置を制御し、
前記第音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成して、前記生成された制御信号を前記外部端子入力部を介して前記外部機器に伝送することを特徴とする請求項10ないし12の何れか一項に記載の電子装置。
【請求項14】
前記外部機器と通信を行う中継機器と通信を行うネットワークインターフェース部を更に含み、
前記制御部は、
前記第音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第音声ガイド情報に含まれた音声命令語のうちの一つに対応するユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成し、前記生成された制御信号を前記ネットワークインターフェース部を介して前記中継機器に無線で伝送することを特徴とする請求項10ないし12の何れか一項に記載の電子装置。
【請求項15】
前記生成された制御信号は、ブルートゥース(登録商標)通信によって前記中継機器に伝送され、
前記中継機器は、
前記伝送された制御信号をIR信号に変換して前記外部機器に伝送することを特徴とする請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及びその制御方法に関し、より詳細には、ユーザ音声またはユーザモーションに応じて制御される電子装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発展により、多様な種類の電子装置が開発され普及している。特に、最近はテレビを始めとする多様な類型の電子装置が一般家庭でも使われている。これらの電子装置は、ユーザの要求に応じてより多様な機能を備えるようになっている。特に、テレビの場合、最近はインターネットと接続してインターネットサービスまでサポートしている。なお、ユーザはテレビを通じて数多くのデジタル放送チャネルも視聴できるようになっている。
【0003】
よって、電子装置の多様な機能を効率的に使うための多様な入力方法が要求されている。例えば、リモコンを用いた入力方法、マウスを用いた入力方法、及びタッチパッドを用いた入力方法等が電子装置に適用されている。
【0004】
ところが、このような単純な入力方法だけでは、電子装置の多様な機能を効果的に使いこなすことが困難であった。仮に、電子装置のすべての機能をリモコンだけで制御するように実現すると、リモコンのボタン数を増やさざるを得なかった。この場合、一般のユーザがリモコンの使用法を習得することは決して容易なことではない。なお、多様なメニューを画面上に表示してユーザが当該メニューを探し当てて選択する方法の場合、ユーザが複雑なメニューツリーを一々確認し、自分の望むメニューを選択しなければならないため、不便であった。
【0005】
従って、近年では、電子装置を一層便利かつ直観的に制御するために、音声認識およびモーション認識を用いた技術が開発されている。特に、ユーザが音声認識またはモーション認識を用いてより効率よく電子装置を制御するために、電子装置は音声認識またはモーション認識をガイドするUIが必要となる。
【0006】
しかし、従来の音声認識およびモーション認識をガイドするUIは、電子装置の機能および外部機器との接続状態によらず、同一の形態で提供されている。例えば、電子装置がテレビである場合、電子装置がセットトップボックスと接続されて放送受信機能を行うとしても、電子装置がDVDと接続されて放送受信機能を行うとしても、同様の形態のUIが提供されるという問題点が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第2007−0055210号公報
【特許文献2】韓国公開特許第2010−0102354号公報
【特許文献3】韓国公開特許第2006−0084251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電子装置が接続された外部機器の種類および機能に応じて異なる音声ガイド情報またはモーションガイド情報を提供する電子装置の制御方法およびそれを用いた電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る電子装置の制御方法は、前記電子装置を制御するためのユーザ音声をガイドする第1音声ガイド情報をディスプレイするステップと、前記電子装置に接続された外部機器を制御するためのユーザ命令が入力されるステップと、前記ユーザ命令が入力されると、前記第1音声ガイド情報を、前記外部機器を制御するためのユーザ音声をガイドする第2音声ガイド情報に変更してディスプレイするステップとを含む。
【0010】
そして、前記電子装置に予め保存された複数の音声ガイド情報のうち、前記外部機器に対応する第2音声ガイド情報を検索して読み取るステップを更に含んでよい。
【0011】
なお、前記電子装置がテレビである場合、前記第1音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語と、チャネル設定に関する音声命令語および音量設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含み、前記外部機器がDVDプレーヤおよびBDプレーヤの何れかである場合、前記第2音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語および再生設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含んでよい。
【0012】
そして、前記第1音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第1音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記ユーザ音声命令語に従って、前記電子装置を制御するステップと、前記第2音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第2音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成して、前記生成された制御信号を前記外部機器に伝送するステップとを更に含んでよい。
【0013】
なお、前記第2音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第2音声ガイド情報に含まれた音声命令語のうちの一つに対応するユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成するステップと、前記生成された制御信号を前記外部機器に伝送するための中継機器に無線で伝送するステップとを更に含んでよい。
【0014】
そして、前記生成された制御信号は、ブルートゥース通信によって前記中継機器に伝送され、前記中継機器は、前記伝送された制御信号をIR信号に変換して前記外部機器に伝送してよい。
【0015】
なお、前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報の各々は、前記電子装置のモードが音声制御モードであることを示すアイコンを含んでよい。
【0016】
そして、前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報は、コンテンツがディスプレイされる画面の下段にディスプレイされてよい。
【0017】
なお、前記ユーザ命令は、外部機器を制御するための音声入力部を介して入力されたユーザ音声命令であってよい。
【0018】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る電子装置は、ユーザ音声が入力される音声入力部と、ディスプレイ部と、前記電子装置を制御するためのユーザ音声をガイドする第1音声ガイド情報を前記ディスプレイ部にディスプレイし、前記電子装置に接続された外部機器を制御するためのユーザ命令が入力されると、前記第1音声ガイド情報を、前記外部機器を制御するためのユーザ音声をガイドする第2音声ガイド情報に変更してディスプレイするように前記ディスプレイ部を制御する制御部とを含む。
【0019】
そして、複数の音声ガイド情報を保存する保存部を更に含み、前記制御部は、前記保存部に保存された複数の音声ガイド情報のうち、前記外部機器に対応する第2音声ガイド情報を検索して読み取ってよい。
【0020】
なお、前記電子装置がテレビである場合、前記第1音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語と、チャネル設定に関する音声命令語および音量設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含み、前記外部機器がDVDプレーヤおよびBDプレーヤの何れかである場合、前記第2音声ガイド情報は、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語および再生設定に関する音声命令語のうち、少なくとも何れか一つを含んでよい。
【0021】
そして、前記外部機器と接続を行う外部端子入力部を更に含み、前記制御部は、前記第1音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第1音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記ユーザ音声命令語に従って、前記電子装置を制御し、前記第2音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第2音声ガイド情報に含まれたユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成して、前記生成された制御信号を前記外部端子入力部を介して前記外部機器に伝送してよい。
【0022】
なお、前記外部機器と通信を行う中継機器と通信を行うネットワークインターフェース部を更に含み、前記制御部は、前記第2音声ガイド情報がディスプレイされた場合、前記第2音声ガイド情報に含まれた音声命令語のうちの一つに対応するユーザ音声命令語が入力されると、前記入力されたユーザ音声命令語に対応する制御信号を生成し、前記生成された制御信号を前記ネットワークインターフェース部を介して前記中継機器に無線で伝送してよい。
【0023】
そして、前記生成された制御信号は、ブルートゥース通信によって前記中継機器に伝送され、前記中継機器は、前記伝送された制御信号をIR信号に変換して前記外部機器に伝送してよい。
【0024】
なお、前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報の各々は、前記電子装置のモードが音声制御モードであることを示すアイコンを含んでよい。
【0025】
そして、前記第1音声ガイド情報および前記第2音声ガイド情報は、コンテンツがディスプレイされる画面の下段にディスプレイされてよい。
【0026】
なお、前記ユーザ命令は、前記外部機器を制御するための前記音声入力部を介して入力されたユーザ音声命令であってよい。
【0027】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る電子装置の制御方法は、前記電子装置を制御するためのユーザモーションをガイドする第1モーションガイド情報をディスプレイするステップと、前記電子装置に接続された外部機器を制御するためのユーザ命令が入力されるステップと、前記ユーザ命令が入力されると、前記第1モーションガイド情報を、前記外部機器を制御するためのユーザモーションをガイドする第2モーションガイド情報に変更してディスプレイするステップとを含む。
【0028】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る電子装置は、ユーザモーションが入力されるモーション入力部と、ディスプレイ部と、前記電子装置を制御するためのユーザモーションをガイドする第1モーションガイド情報を前記ディスプレイ部にディスプレイし、前記電子装置に接続された外部機器を制御するためのユーザ命令が入力されると、前記第1モーションガイド情報を、前記外部機器を制御するためのユーザモーションをガイドする第2モーションガイド情報に変更してディスプレイするように前記ディスプレイ部を制御する制御部とを含む。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように、本発明によれば、選択された外部機器の種類に応じて、音声ガイド情報が異なるようにディスプレイされることにより、ユーザは音声認識を用いて接続された外部機器をより便利かつ直観的に制御することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の多様な実施形態に係る電子装置の構成を説明するためのブロック図である。
図2】本発明の多様な実施形態に係る電子装置の構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の多様な実施形態に係る電子装置の構成を説明するためのブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る電子装置と接続された外部機器に応じて異なる音声ガイド情報を提供する方法を説明するための図である。
図5】本発明の一実施形態に係る電子装置と接続された外部機器に応じて異なる音声ガイド情報を提供する方法を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態に係る電子装置と接続された外部機器に応じて異なる音声ガイド情報を提供する方法を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態に係る電子装置と接続された外部機器に応じて異なる音声ガイド情報を提供する方法を説明するための図である。
図8】本発明の一実施形態に係る電子装置と接続された外部機器に応じて異なる音声ガイド情報を提供する方法を説明するためのフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態に係る電子装置と、外部機器および電子装置と外部機器とを中継する中継機器とを含むシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施形態に係る電子装置を示す概略ブロック図である。
【0033】
図1を参照すると、電子装置100は、音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130と、制御部140及びディスプレイ部193を含む。このとき、電子装置100は、外部のネットワークと接続可能なスマートテレビ、セットトップボックス、PCとして、又はデジタルテレビや携帯電話等で実現されてよいが、これらに限られるものではない。
【0034】
音声入力部110には、ユーザが発話(Utterance)した音声が入力される。音声入力部110は、入力された音声信号を電気信号に変換して制御部140に出力する。例えば、音声入力部110は、マイクロフォンで実現されてよい。なお、音声入力部110は、電子装置100と一体型(All−in−one)だけでなく、分離した形で実現されてよい。分離された音声入力部110は、電子装置100と有線又は無線ネットワークを通じて接続されてよい。
【0035】
モーション入力部120は、ユーザのモーションを撮像した映像信号(例えば、連続するフレーム)が受信して制御部140に提供する。例えば、モーション入力部120は、レンズ及びイメージセンサで構成されるカメラユニットで実現されてよい。なお、モーション入力部120は、電子装置100と一体型だけでなく、分離した形で実現されてよい。分離したモーション入力部120は、電子装置100と有線又は無線ネットワークを通じて接続されてよい。
【0036】
保存部130は、電子装置100を駆動して制御するための多様なデータ及びプログラムを保存する。保存部130は、音声入力部110を介して入力された音声を認識するための音声認識モジュール及びモーション入力部120を介して入力されたモーションを認識するためのモーション認識モジュールを保存する。
【0037】
保存部130は、音声データベース及びモーションデータベースを含んでよい。音声データベースは、予め設定された音声及び予め設定された音声にマッチする音声タスクが記録されたデータベースのことを意味する。モーションデータベースとは、予め設定されたモーション及び予め設定されたモーションにマッチするモーションタスクが記録されたデータベースのことを意味する。
【0038】
ディスプレイ部193は、放送受信部を介して受信された放送信号に対応する映像を表示する。ディスプレイ部193は、外部端子入力部を介して入力される映像データ(例えば、動画)を表示することができる。ディスプレイ部193は、制御部140の制御に応じて音声タスクを行うための音声ガイド情報及びモーションタスクを行うためのモーションガイド情報を表示することができる。
【0039】
制御部140は、音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130及びディスプレイ部193を制御する。ここで、制御部140は、CPU(Central Processing Unit)及び電子装置100を制御するためのモジュール及びデータを保存するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでよい。
【0040】
制御部140は、音声入力部110を介して音声が入力される場合、音声認識モジュール及び音声データベースを用いて音声を認識する。音声認識(Voice Recognition)は入力される音声の形態によって、各々の単語を区分して発話した音声を認識する孤立単語認識(Isolated Word Recognition)、連続単語、連続文章及び会話体音声を認識する連続音声認識(Continuous speech Recognition)及び孤立単語認識と連続音声認識との中間形態で、予め定められたキーワードを検出して認識するキーワード検出(Keyword Spotting)で区分されてよい。
【0041】
ユーザ音声が入力される場合、制御部140は入力された音声信号内でユーザが発話した音声の始めと終わりを検出して音声区間を判断する。制御部140は、入力された音声信号のエネルギーを計算し、計算されたエネルギーに応じて音声信号のエネルギーレベルを分類し、動的プログラミングを通じて音声区間を検出することができる。制御部140は、検出された音声区間内の音声信号に音響モデル(Acoustic Model)に基づいて、音声の最小単位である音素を検出して音素データを生成する。制御部140は、生成された音素データにHMM(Hidden Markov Model)確率モデルを適用してテキスト情報を生成する。しかし、上述のように、ユーザの音声を認識する方法は一実施形態に過ぎず、他の方法を用いてユーザ音声を認識することができる。それにより、制御部140は、音声信号の中に含まれたユーザの音声を認識することができる。
【0042】
制御部140は、モーション入力部120を介してモーションが入力される場合、モーション検知モジュール及びモーションデータベースを用いてモーションを認識する。モーション認識(Motion Recognition)は、モーション入力部120を介して入力される映像(例えば、連続するフレーム)を周囲の背景とユーザモーションの対象であるオブジェクト(例えば、ユーザの手)領域に分離し、連続するオブジェクトの動きを認識することができる。ユーザモーションが入力される場合、制御部140は受信された映像をフレーム単位で保存し、保存されたフレームを用いてオブジェクトを検知する。制御部140は、フレームに含まれたオブジェクトの形、色、動きのうち、少なくとも一つを検知してオブジェクトを検出する。制御部140は、複数のフレームに含まれた各々のオブジェクトの位置や各々のオブジェクトの形を用いて検出されたオブジェクトの動きを追跡することができる。
【0043】
制御部140は、追跡されたオブジェクトの動きに応じてユーザモーションを判断する。例えば、制御部140は、オブジェクトの形の変化、速度、位置、方向のうち、少なくともいずれか一つを用いてユーザのモーションを判断する。ユーザのモーションは、手を握るモーションであるグラブ(Grab)、表示されたカーソルを手で移動させるモーションであるポインティング移動(Pointing move)、手を一定速度以上で一方向に動かすモーションであるスラップ(Slap)、手を左/右又は上/下に振るモーションであるシェイク(Shake)及び手を回転させるモーションである回転(Rotate)を含む。上述の実施形態以外の他のモーションにも本発明の技術的思想が適用されてよい。例えば、握られた手を開くスプレッド(Spread)モーション等が更に含まれてよく、一定時間の間手が固定した位置にある場合にも特定モーションと判断してよい。
【0044】
制御部140は、ユーザのモーションがポインティング移動であるか、スラップであるかを判断するために、オブジェクトが一定時間(例えば、800ms)内に一定領域(例えば、40cm×40cmの四角)から外れているかを判断する。オブジェクトが一定時間内に一定領域から外れていない場合、制御部140は、ユーザのモーションをポインティング移動と判断してよい。オブジェクトが決定された時間内に決定された領域から外れている場合、制御部140はユーザのモーションをスラップと判断してよい。別の一例として、オブジェクトの速度が予め設定された速度(例えば、30cm/s)以下であると判断された場合、制御部140はユーザのモーションをポインティング移動と判断する。オブジェクトの速度が予め設定された速度超過であると判断される場合、制御部140はユーザのモーションをスラップと判断する。
【0045】
制御部140は、認識された音声およびモーションを用いて、電子装置100のタスク(Task)を行う。電子装置100のタスクは、電源制御、チャネル変更、音量調節、コンテンツ(例えば、動画や音楽、写真等)の再生、画面に表示されるGUI(Graphical User Interface)の選択またはインターネットサービス(例えば、検索やブラウジング等)等のように、電子装置100によって実行可能な機能の少なくとも一つを含む。
【0046】
なお、制御部140は、音声タスクモードで電子装置100を制御するための音声命令語をガイドする第1音声ガイド情報をディスプレイ部193にディスプレイする。このとき、音声タスクモードは、音声入力部110を介して音声開始命令が入力されると開始され、その後に入力された音声命令語によって電子装置100が制御されるモードである。なお、音声タスクモードは、音声開始命令なしに入力された音声命令語によって電子装置100が制御されるモードであってよい。この場合、音声開始命令の代わりに音声タスクモードを開始するための別の種類のユーザ命令を利用することができる。別の種類のユーザ命令は、リモコンの特定ボタン入力、電子装置100の特定ボタン入力、ユーザの特定モーション等を含んでよい。
【0047】
そして、電子装置100に接続された外部機器を制御するためのユーザ命令が入力されると、制御部140は、第1音声ガイド情報を、外部機器を制御するためのユーザ音声をガイドする第2音声ガイド情報に変更してディスプレイするようにディスプレイ部193を制御する。特に、複数の音声ガイド情報が保存部130に保存されており、制御部140は、保存部130に保存された複数の音声ガイド情報のうち、外部機器に対応する第2音声ガイド情報を検索して読み取り、読み取られた第2音声ガイド情報をディスプレイ部193にディスプレイしてよい。複数の音声ガイド情報は、各々電子装置100および電子装置100に接続された複数の外部機器に対応する。仮に、ユーザが制御しようとする外部機器に対する音声ガイド情報が保存部130に保存されていない場合、外部端子入力部160と、ネットワークインターフェース部180を介して受信してよい。
【0048】
このとき、第1音声ガイド情報と第2音声ガイド情報とは、異なる音声命令語を含んでよい。例えば、電子装置100がテレビである場合、前記第1音声ガイド情報には、電源制御に関する音声命令語と、外部機器実行に関する音声命令語と、チャネル設定に関する音声命令語および音量設定に関する音声命令語等が含まれてよい。そして、外部機器がDVDプレーヤおよびBDプレーヤの何れかである場合、前記第2音声ガイド情報には、テレビ電源制御に関する音声命令語と、外部機器電源制御に関する音声命令語および外部機器の機能実行に関する音声命令語が含まれてよい。
【0049】
特に、第1音声ガイド情報がディスプレイされた場合、音声入力部110を介して第1音声ガイド情報に含まれた音声命令語が入力されると、制御部140は入力された音声命令語に従って電子装置100を制御する。
【0050】
しかし、第2音声ガイド情報がディスプレイされた場合、音声入力部110を介して第2音声ガイド情報に含まれた音声命令語が入力されると、制御部130は入力された音声命令語に対応する制御信号を生成し、生成された制御信号を外部端子入力部160を介して外部機器に伝送してよい。
【0051】
電子装置100と外部機器との通信のために設けられた中継機器が存在する場合、音声入力部110を介して第2音声ガイド情報に含まれた音声命令語が入力されると、制御部140は、入力された音声命令語に対応する制御信号を生成し、生成された制御信号を中継機器を通じて外部機器に伝送することができる。ここで、中継機器と電子装置100とは、ネットワークインターフェース部180を介して通信でき、中継機器と外部機器とは、無線通信インターフェースを介して通信することができる。この場合、生成された制御信号は、ブルートゥース通信によって電子装置100から中継機器に伝送されてよく、中継機器は伝送された制御信号をIR(Infrared)信号に変換して外部機器に制御信号を伝送するように実現してよい。中継機器と外部機器とが通信するのに使われる無線通信インターフェースは、IR通信インターフェースの他にRF通信インターフェースを含んでよく、RF(Radio Frequency)通信インターフェースは、NFC(Near Field Communication)通信インターフェース、Zigbee(登録商標)通信インターフェースおよびブルートゥース通信インターフェース等が使われてよい。中継機器と電子装置100との間のインターフェースと、中継機器と外部機器との間のインターフェースとは、上述のインターフェースに限定されず、有線/無線通信インターフェースで実現可能であり、多様な種類の双方向通信インターフェースで実現可能である。特に、中継機器と外部機器との通信のために、外部機器のリモートコントロールに使用される従来のインターフェースを使用する場合、本発明の電子装置100を介して入力される音声命令語やユーザのモーションを通じて外部機器を制御するように実現することが容易である。
【0052】
接続された外部機器に応じて、音声ガイド情報を提供する具体的な実施形態については、今後図4ないし図7を参照して詳細に説明する。
【0053】
図2は、本発明の別の実施形態に係る電子装置100の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、電子装置100は、音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130と、制御部140と、放送受信部150と、外部端子入力部160と、リモコン信号受信部170と、ネットワークインターフェース部180及び映像出力部190を含む。図2に示す電子装置100は、セットトップボックス(Set Top Box)やスマートテレビ等で実現されてよい。
【0054】
一方、図2に示す音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130及び制御部140に対する説明は、図1において説明した音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130及び制御部140に対する説明と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0055】
放送受信部150は、有/無線で外部から放送信号を受信する。放送信号は、映像(Video)、オーディオ(Audio)及び付加データ(例えば、EPGやメタデータ等)を含む。放送受信部150は、地上波放送、ケーブル放送、衛星放送、インターネット放送等のような多様なソースから放送信号を受信することができる。
【0056】
外部端子入力部160は、電子装置100の外部から映像データ(例えば、動画や写真等)、オーディオデータ(例えば、音楽等)等を受信する。外部端子入力部160は、HDMI入力端子(High−Definition Multimedia Interface Input)、コンポーネント入力端子、PC入力端子、又はUSB入力端子の少なくとも一つを含んでよい。リモコン信号受信部170は、外部のリモコンから入力されるリモコン信号を受信する。リモコン信号受信部170は、電子装置100が音声タスクモードか、モーションタスクモードでも、リモコン信号を受信することができる。リモコン信号受信部170は、有線または無線通信インターフェースで実現可能であり、片方向または双方向通信インターフェースで実現可能である。
【0057】
ネットワークインターフェース部180は、制御部140の制御によって電子装置100と外部装置(例えば、サーバ、他の電子装置等)を接続することができる。制御部140は、ネットワークインターフェース部180を介して接続された外部装置からアプリケーションをダウンロードしたり、ウェブブラウジング等インターネットサービスがユーザに提供するように制御することができ、外部装置から映像データ、オーディオデータ、テキストデータ等を受信するように制御してよい。ネットワークインターフェース部180は、有線/無線通信インターフェースで実現可能であり、多様な種類の双方向通信インターフェースで実現可能である。例えば、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))、無線LAN及びブルートゥース(Bluetooth(登録商標))の少なくとも一つを提供することができる。
【0058】
映像出力部190は、放送受信部150を介して受信される外部の放送信号、又は外部端子入力部160で入力される映像データ、または保存部130に保存されたデータ、またはネットワークインターフェース部180を介して受信されるデータを外部の電子装置(例えば、モニタやテレビ、スピーカ等)で出力する。なお、電子装置100がディスプレイやスピーカ等を備えている場合には、電子装置100のディスプレイやスピーカを通じて出力することができる。
【0059】
図3は、本発明の更に別の実施形態に係る電子装置100のブロック図を示す図である。図3に示すように、電子装置100は、音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130と、制御部140と、放送受信部150と、外部端子入力部160と、リモコン信号受信部170と、ネットワークインターフェース部180と、ディスプレイ部193及びオーディオ出力部196を含む。このとき、電子装置100は、デジタルテレビであってよいが、それに限られるものではない。
【0060】
一方、図3において、音声入力部110と、モーション入力部120と、保存部130と、制御部140と、放送受信部150と、外部端子入力部160と、リモコン信号受信部170、ネットワークインターフェース部180及びディスプレイ部193に対する説明は、図1及び図2で同じ参照番号を有する構成に対する説明と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
オーディオ出力部196は、制御部140の制御によって放送信号に対応する音響を出力したり、ネットワークインターフェース部180を介して受信される音響を出力する。オーディオ出力部196は、スピーカ196a、ヘッドホン出力端子196b又はS/PDIF出力端子196cの少なくともいずれか一つを含んでよい。
【0062】
一方、保存部130は、図3に示すように、電源制御モジュール130a、チャネル制御モジュール130b、音量制御モジュール130c、外部入力制御モジュール130d、画面制御モジュール130e、オーディオ制御モジュール130f、インターネット制御モジュール130g、アプリケーションモジュール130h、検索制御モジュール130i、UI処理モジュール130j、音声認識モジュール130k、モーション認識モジュール130l、音声データベース130m及びモーションデータベース130nを含む。これらのモジュール130aないし130nは、それぞれ、電源制御機能、チャネル制御機能、音量制御機能、外部入力制御機能、画面制御機能、オーディオ制御機能、インターネット制御機能、アプリケーション実行機能、検索制御機能、UI処理機能を行うためにソフトウェアで実現されてよい。制御部140は、保存部130に保存されたこれらのソフトウェアを実行させて当該機能を実行することができる。
【0063】
上述のように、各制御モジュール130aないし130nを保存部130に保存されているソフトウェアで実現されてよいが、別々のハードウェアで実現されてよい。
【0064】
接続された外部機器に応じて音声ガイド情報を提供する具体的な実施形態については、図4ないし図7を参照して詳細に説明する。
【0065】
制御部140は、放送受信部150を介して外部の放送局から送出される放送信号を受信し、受信された放送信号に対する信号処理を行う。そして、図4に示すように、制御部140は、信号処理された放送映像をディスプレイ部193にディスプレイし、信号処理された放送信号の音響をオーディオ出力部196を介して出力する。
【0066】
そして、音声入力部110を介して音声開始命令が入力されると、制御部140は音声開始命令を認識して音声タスクモードに切り替える。このとき、音声開始命令は、音声タスクモードを開始するためのユーザ命令であり、音声タスクモードは、電子装置100が音声入力部110に入力された音声命令語によって制御されるモードである。上述のように、音声開始命令の代わりに音声タスクモードを開始するための別の種類のユーザ命令を利用することができる。別の種類のユーザ命令は、リモコンの特定ボタン入力、電子装置100の特定ボタン入力、ユーザの特定モーション等を含んでよい。
【0067】
そして、音声タスクモードに切り替わると、制御部140は、図5に示すように、音声タスクモードを行うための第1音声ガイド情報500をディスプレイする。このとき、第1音声ガイド情報500は、放送映像がディスプレイされる画面の下段にディスプレイされる。なお、第1音声ガイド情報500は、現在のディスプレイ装置のモードが音声タスクモードであることを報知するアイコン510およびユーザに音声命令語をガイドする複数の音声命令語521ないし526、530が含まれる。音声ガイド情報のディスプレイ位置は変更可能であり、音声ガイド情報内のアイコン500および複数の音声命令語521ないし526、530がディスプレイされる位置は、変更可能である。
【0068】
複数の音声命令語には、電源オフの音声命令語521と、外部入力の音声命令語522と、チャネルショートカットの音声命令語523と、チャネルアップ/ダウン(UP/DOWN)の音声命令語524と、音量アップ/ダウンの音声命令語525と、消音の音声命令語526及びMoreの音声命令語530が含まれる。Moreの音声命令語530は、ディスプレイされた音声命令語以外の音声命令語を更に見るための命令語である。しかし、上述のような第1音声ガイド情報500に含まれた音声命令語は、一実施形態に過ぎず、他の音声命令語(例えば、チャネルリスト音声命令語等)が含まれてよい。
【0069】
第1音声ガイド情報500がディスプレイされた状態で、音声入力部110を介して“Universal Control”という音声命令語が入力されると、制御部140は、図6に示すような、制御しようとする外部機器を選択することができる第3音声ガイド情報600が表示される。このとき、第3音声ガイド情報600には、現在のディスプレイ装置のモードが、音声タスクモードであることを報知するアイコン610およびユーザの音声をガイドする複数の音声命令語621ないし625、630が含まれる。複数の音声アイテムには、Watch TVの音声命令語621と、Watch Videoの音声命令語622と、TVの音声命令語623と、セットトップボックス(STB)の音声命令語624と、ブルーレイディスクプレーヤ(BD)の音声命令語625およびMoreの音声命令語630が含まれる。しかし、上述のような第3音声ガイド情報600に含まれた音声命令語は、一実施形態に過ぎず、他の音声命令語(例えば、DVDプレーヤの音声命令語やUSBの音声命令語等)が含まれてよい。
【0070】
第3音声ガイド情報がディスプレイされた状態で、音声入力部110を介して“BD”というユーザ音声が入力されると、制御部140は、ユーザ音声を用いてBDを制御することができる。そして、制御部140は、保存部130に保存された複数の音声ガイド情報の中から、BDを制御するための音声ガイド情報を検索して、図7に示すようにディスプレイする。
【0071】
即ち、制御部140は、放送受信機能を担う場合、図5に示すような第1音声ガイド情報500をディスプレイするが、制御しようとする外部機器が選択されると、図7に示すような第2音声ガイド情報700に変更してディスプレイする。このとき、第2音声ガイド情報700には、現在のディスプレイ装置のモードが音声タスクモードであることを報知するアイコン710およびユーザの音声をガイドする複数の音声命令語721ないし726、730が含まれる。複数の音声命令語には、電源オフの音声命令語721と、外部入力の音声命令語722と、再生(一時停止)の音声命令語723と、以前のファイルへの音声命令語724と、次のファイルへの音声命令語725および音量アップ/ダウンの音声命令語726が含まれる。しかし、上述のような第2音声ガイド情報700に含まれた音声命令語は、一実施形態に過ぎず、別の音声命令語(例えば、早送りの音声命令語、巻き戻しの音声命令語等)が含まれてよい。
【0072】
したがって、上述のように、選択された外部機器の種類に応じて、相違なる音声ガイド情報を提供することにより、ユーザは音声認識を用いて、より便利かつ直観的に外部機器を制御することができる。
【0073】
一方、上述の実施形態では、音声命令語を通じて制御しようとする外部機器にBDを選択したが、それは一実施形態に過ぎず、リモコン等を用いてBDを選択することができる。なお、上述の実施形態では、選択された外部機器の種類に応じて、音声タスクモードで音声ガイド情報が異なるように提供されると説明したが、それは一実施形態に過ぎず、選択された外部機器の種類に応じて、モーションタスクモードでモードガイド情報が異なるように提供されてよい。
【0074】
以下では、図8を参照して、本発明の一実施形態に係る電子装置の制御方法を説明する。
【0075】
まず、電子装置100は、音声タスクモードに切り替える(S810)。具体的に、電子装置100の音声入力部110を介して音声開始命令が入力されると、電子装置100は、電子装置100の制御モードをユーザ音声によって電子装置100が制御される音声タスクモードに切り替える。
【0076】
音声タスクモードに切り替わると、電子装置100は、第1音声ガイド情報をディスプレイする(S820)。このとき、電子装置100が放送受信機能を担う場合、第1音声ガイド情報は放送受信機能を制御するための音声命令語が含まれる。例えば、第1音声ガイド情報には、チャネル設定のための音声命令語が含まれてよい。
【0077】
そして、電子装置100には、外部機器を制御しようとするユーザ命令が入力されたか否かを判断する(S830)。このとき、ユーザ命令は、図6において説明したようなユーザ音声命令であってよく、電子装置100と連動するリモコンに備えられた外部入力変更ボタンによる命令であってよい。
【0078】
外部機器を制御しようとするユーザ命令が入力されると(S830−Y)、電子装置100は、第1音声ガイド情報を第2音声ガイド情報に変更してディスプレイする(S840)。このとき、外部機器の種類を選択することができるが、外部機器がBD(Blue−ray)プレーヤまたはDVDプレーヤである場合、第2音声ガイド情報にはチャネル設定のための音声命令語が消え、映像再生のための音声命令語(例えば、再生停止のための音声命令語や、次のファイル再生のための音声命令語等)が含まれてよい。しかし、外部機器を制御しようとするユーザ命令が入力されなければ(S830−N)、第1音声ガイド情報は依然としてディスプレイされる(S820)。
【0079】
上述のように、選択された外部機器の種類に応じて、音声ガイド情報が異なるようにディスプレイされることにより、ユーザは音声認識を用いて接続された外部機器をより便利かつ直観的に制御することができるようになる。
【0080】
一方、上述の実施形態においては、電子装置100が外部端子入力部160を介して直接外部機器と接続されると説明したが、それは一実施形態に過ぎず、電子装置100がネットワークインターフェース部180を介して接続された中継機器を用いて外部機器と接続される実施形態も、本発明の技術的思想が適用され、外部端子入力部160と中継機器をすべて用いて電子装置100と外部機器と接続される実施形態も本発明の技術的思想が適用される。具体的に、図9に示すようなシステム10は、電子装置100と、中継機器200および外部機器300を含む。このとき、電子装置100は、中継機器200を介して外部機器300と接続されてよい。
【0081】
具体的に、音声入力部110を介して第2音声ガイド情報に含まれた音声命令語に対応するユーザ音声が入力されると、電子装置100は入力された音声命令語に対応する制御信号を生成する。そして、電子装置100は、ネットワークインターフェース部180のブルートゥース通信を用いて中継機器200に制御信号を伝送する。制御信号が伝送されると、中継機器200は受信された制御信号をIR信号の形態に変換して外部機器300に伝送する。外部機器300がIR信号を受信すると、外部機器300はIR信号を復調し、電子装置100に入力された音声命令語に従って制御される。
【0082】
中継機器と電子装置100との間のインターフェースと、中継機器と外部機器との間のインターフェースとは、上述のインターフェースに限定されるわけではなく、有線/無線通信インターフェースで実現可能であり、多様な種類の双方向通信インターフェースで実現可能である。
【0083】
なお、以上のような多様な実施形態に係る制御方法を行うためのプログラムコードは、多様な類型の記録媒体に保存されてよい。具体的には、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、メモリカード、USBメモリ、CD−ROM等のように、端末機で読み取り可能な多様な類型の記録媒体に保存されていてよい。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0085】
110 音声入力部
120 モーション入力部
130 保存部
130a 電源制御モジュール
130b チャネル制御モジュール
130c 音量制御モジュール
130d 外部入力制御モジュール
130e 画面制御モジュール
130f オーディオ制御モジュール
130g インターネット制御モジュール
130h アプリケーションモジュール
130i 検索制御モジュール
130j UI処理モジュール
130k 音声認識モジュール
130l モーション認識モジュール
130m 音声データベース
130n モーションデータベース
140 制御部
150 放送受信部
160 外部端子入力部
161 HDMI端子
162 コンポーネント端子
163 PC端子
164 USB端子
170 リモコン信号受信部
180 ネットワークインターフェース部
182 無線LAN
183 ブルートゥース
190 映像出力部
193 ディスプレイ部
196 オーディオ出力部
196a スピーカ
196b ヘッドホン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9