特許第6184159号(P6184159)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社三共の特許一覧

<>
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000002
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000003
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000004
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000005
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000006
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000007
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000008
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000009
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000010
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000011
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000012
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000013
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000014
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000015
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000016
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000017
  • 特許6184159-遊技機設置島 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184159
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】遊技機設置島
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170814BHJP
【FI】
   A63F7/02 355C
   A63F7/02 349A
【請求項の数】1
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-96810(P2013-96810)
(22)【出願日】2013年5月2日
(65)【公開番号】特開2014-217455(P2014-217455A)
(43)【公開日】2014年11月20日
【審査請求日】2016年4月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】小沢 匡史
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−156020(JP,A)
【文献】 特開2012−139400(JP,A)
【文献】 特開平11−047417(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機が設置される設置部が複数設けられた躯体を有してなる遊技機設置島であって、
前記遊技機から払い出された遊技媒体を受け入れる箱体を載置するための載置板が前記躯体の特定部位に設けられる第1態様と、前記載置板が設けられない第2態様と、のいずれかに変更可能であり、
吸殻を回収する吸殻回収装置を備え、
前記吸殻回収装置は、
前記遊技機に対応して設けられ、吸殻を受け入れる吸殻受入部と、
前記吸殻受入部から受け入れた吸殻を回収部まで搬送する搬送手段と、を有し、
前記搬送手段は、前記躯体の前記特定部位以外の部位に支持されている
ことを特徴とする遊技機設置島。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機が設置される設置部が複数設けられた躯体を有してなる遊技機設置島に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の吸殻回収装置を備える遊技機設置島として、例えば、遊技機の一例であるパチンコ遊技機が並設される島台(躯体)に固定された膳板(載置板)に、各パチンコ遊技機に対応して配設される灰皿と、各灰皿に連通され島台の長手方向に向けて延設される吸殻用ダクト(回収路)とが設けられ、該吸殻用ダクトに落下した吸殻が該吸殻用ダクトの一端に吸引され回収されるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、遊技機設置島において、設置する遊技機をパチンコ遊技機からスロットマシンに変更する場合や、パチンコ遊技機とスロットマシンとを併設する場合等において、パチンコ遊技機やスロットマシンを支持する支持枠の高さ位置を調整可能としたもの等があった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−131646号公報
【特許文献2】特開平11−47417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の吸殻回収装置では、灰皿や吸殻用ダクトが、パチンコ遊技機から払い出される遊技球を受け入れる球箱(箱体)等を載置するための膳板(載置板)に設けられているが、例えば、スロットマシンの場合、払い出されるメダルを受け入れるメダル箱(箱体)等を載置するための膳板(載置板)を設ける必要がないため、上記特許文献2に記載の遊技機設置島のように、パチンコ遊技機とスロットマシンとを併設もしくは該スロットマシンのみを設置する場合に、本来不要である膳板を吸殻回収装置のために設ける必要があり、遊技機設置島の設計の自由度が制限されてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、吸殻回収装置を備える遊技機設置島の設計の自由度を向上させることができる遊技機設置島を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機設置島は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機2、スロットマシン3/封入式パチンコ遊技機2A)が設置される設置部(例えば、設置空間部SF,SB)が複数設けられた躯体(例えば、躯体5/躯体5A/躯体5B)を有してなる遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)であって、
前記遊技機から払い出された遊技媒体を受け入れる箱体(例えば、球箱20)を載置するための載置板(例えば、膳板13)が前記躯体の特定部位に設けられる第1態様(例えば、図2中の右側の設置空間部SFの態様)と、前記載置板が設けられない第2態様(例えば、図2中の左側の設置空間部SBの態様)と、のいずれかに変更可能であり、
吸殻(例えば、吸殻G)を回収する吸殻回収装置(例えば、吸殻回収装置100/吸殻回収装置100A)を備え、
前記吸殻回収装置は、
前記遊技機に対応して設けられ、吸殻を受け入れる吸殻受入部(例えば、吸殻受入部101/吸殻受入部101A)と、
前記吸殻受入部から受け入れた吸殻を回収部(例えば、回収部103/回収部103A)まで搬送する搬送手段(例えば、誘導路102、スパイラルコンベア104、回収路105/誘導路102A、回収路105A)と、を有し、
前記搬送手段は、前記躯体の前記特定部位以外の部位に支持されている(例えば、回収路105は躯体5の一部である連結ビーム71に取り付けられている。図2図4参照/例えば、回収路105Aは躯体5の一部である連結ビーム73に取り付けられている。図14参照/例えば、回収路105は躯体5の一部である連結ビーム131に取り付けられている。図17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、吸殻回収装置の搬送手段が載置板ではなく躯体に支持されることで、遊技機設置島が遊技機の種類に応じて載置板が設けられない第2態様に変更された場合でも搬送手段を支持することができるため、遊技機設置島の設計の自由度が向上する。
【0009】
本発明の手段1の遊技機設置島は、請求項1に記載の遊技機設置島であって、
前記吸殻受入部(例えば、吸殻受入部101/吸殻受入部101A)は、複数の前記設置部(例えば、設置空間部SF,SB)に設置される遊技機(例えば、パチンコ遊技機2、スロットマシン3/封入式パチンコ遊技機2A)のうち少なくとも一の遊技機と該一の遊技機と隣り合う他の遊技機との間に配設されている(例えば、図1参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の脚の邪魔にならない箇所に吸殻受入部を配設することができる。
【0010】
本発明の手段2の遊技機設置島は、請求項1または手段1に記載の遊技機設置島であって、
前記搬送手段は、
前記吸殻受入部(例えば、吸殻受入部101A)から延設され受け入れた吸殻(例えば、吸殻G)を誘導する誘導路(例えば、誘導路102A)と、
前記遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)の長手方向に向けて延設され、前記誘導路により誘導された吸殻を前記回収部(例えば、回収部103A)まで誘導する回収路(例えば、回収路105A)と、を有し、
前記誘導路は、前記躯体(例えば、躯体5A)から遊技者側に突出するように設けられ、該誘導路の突出側端部に前記吸殻受入部が配設されている(図14参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、吸殻受入部が躯体よりも遊技者側に配置されるので、遊技者は吸殻を投入しやすくなる。
【0011】
本発明の手段3の遊技機設置島は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機設置島であって、
前記搬送手段は、
前記吸殻受入部(例えば、吸殻回収装置100/吸殻回収装置100A)から延設され受け入れた吸殻(例えば、吸殻G)を誘導する誘導路(例えば、誘導路102/誘導路102A)と、
前記遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)の長手方向に向けて延設され、前記誘導路により誘導された吸殻を前記回収部(例えば、回収部103/回収部103A)まで誘導する回収路(例えば、回収路105/回収路105A)と、を有し、
前記誘導路は、前記吸殻受入部から前記回収路に向けて下方に傾斜するように設けられている(例えば、図2図7参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、吸殻受入部から受け入れた吸殻を自然流下により回収路に誘導できるので、製造コストを低減できる。
【0012】
本発明の手段4の遊技機設置島は、請求項1、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機設置島であって、
前記遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)は、該遊技機設置島の一面側(例えば、前面側)及び該一面の反対面側(例えば、背面側)に前記設置部(例えば、設置空間部SF,SB)が配設され、
前記吸殻受入部は、
前記遊技機設置島の一面側に配設される第1吸殻受入部(例えば、前面側の吸殻受入部101/吸殻受入部101A)と、
前記遊技機設置島の他面側に設けられた第2吸殻受入部(例えば、背面側の吸殻受入部101/吸殻受入部101A)と、を有し、
前記搬送手段は、前記第1吸殻受入部と前記第2吸殻受入部との間に設けられている(例えば、図2図3参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機設置島の一面側に設けられた第1吸殻受入部から受け入れた吸殻と遊技機設置島の反対面側に設けられた第2吸殻受入部から受け入れた吸殻とを共通の搬送手段にて回収することができる。
【0013】
本発明の手段5の遊技機設置島は、請求項1、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機設置島であって、
前記躯体(例えば、躯体5B)は、
設置面(例えば、床面上に設置された下部レール62,62)に立設される第1フレーム(例えば、下部フレーム体173,173の第2縦フレーム76,76)と、
前記第1フレームに対し高さ位置を調整可能に設けられた第2フレーム(例えば、昇降フレーム130,130、連結ビーム131)と、を有し、
前記搬送手段は、前記第2フレームに支持されている(例えば、躯体5Bの一部である昇降フレーム130,130を連結する連結ビーム131に取り付けられている。図17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2フレームの高さ位置を調整することに応じて搬送手段が上下動するので、設置する高さ位置が異なる遊技機を併設する場合でも対応することができる。
【0014】
本発明の手段6の遊技機設置島は、手段5に記載の遊技機設置島であって、
前記搬送手段は、
前記吸殻受入部(例えば、吸殻受入部101/吸殻受入部101A)から延設され受け入れた吸殻(例えば、吸殻G)を誘導する誘導路(例えば、誘導路102/誘導路102A)と、
前記遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)の長手方向に向けて延設され、前記誘導路により誘導された吸殻を前記回収部(例えば、回収部103/回収部103A)まで誘導する回収路(例えば、回収路105/回収路105A)と、を有し、
前記誘導路は、前記回収路または前記吸殻受入部に対する接続位置を変更可能に構成されている(例えば、図16参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、吸殻受入部を第1位置と該第1位置よりも高い第2位置とに配設する場合でも、接続位置を変更するだけで誘導路を容易に回収路または吸殻受入部に接続することができる。
【0015】
本発明の手段7の遊技機設置島は、請求項1、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機設置島であって、
前記遊技機(例えば、パチンコ遊技機2、スロットマシン3/封入式パチンコ遊技機2A)は、当該遊技機から払い出された遊技媒体(例えば、遊技球、メダルなど)を前記箱体(例えば、球箱20/メダル箱)に排出する排出部(例えば、排出口2c)を有する第1遊技機(例えば、パチンコ遊技機2)と前記排出部を有しない第2遊技機(例えば、スロットマシン3/パチンコ遊技機2A)とを含み、
前記遊技機設置島(例えば、遊技機設置島1)は、
前記第1遊技機を設置するときは前記第1態様(例えば、図2中の右側の設置空間部SFの態様)とし、前記第2遊技機を設置するときには前記第2態様(例えば、図2中の左側の設置空間部SBの態様)とされる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機の種類に応じて遊技機設置島の態様を変更可能であるため、第1遊技機と第2遊技機とを個別または併設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】遊技機設置島の前面及び背面を示す図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3】遊技機設置島の内部構造を示す斜視図である。
図4】遊技機設置島の躯体構造を示す斜視図である。
図5】吸殻受入部の内部構造を示す断面図である。
図6】回収路の内部構造を示す断面図である。
図7】誘導路と回収路との接続部を示す断面図である。
図8】躯体に支持された回収路を示す一部破断図である。
図9】遊技機設置島の前後面にパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。
図10】遊技機設置島の前後面にスロットマシンを設置した状態を示す断面図である。
図11】遊技機設置島の前後面に封入式のパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。
図12】遊技機設置島の前面側のみに封入式のパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。
図13】遊技機設置島の前面及び背面を示す図である。
図14図13のB−B断面図である。
図15】遊技機設置島の要部を示す斜視図である。
図16】本発明の変形例としての誘導路の構成を示す断面図である。
図17】本発明の変形例としての躯体の要部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る遊技機設置島、吸殻回収装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0018】
本発明の実施例としての遊技機設置島について、図面に基づいて説明する。図1は、遊技機設置島の前面及び背面を示す図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、遊技機設置島の内部構造を示す斜視図である。図4は、遊技機設置島の躯体構造を示す斜視図である。図5は、吸殻受入部の内部構造を示す断面図である。図6は、回収路の内部構造を示す断面図である。図7は、誘導路と回収路との接続部を示す断面図である。図8は、躯体に支持された回収路を示す一部破断図である。尚、以下の説明においては、説明の便宜上、図1におけるパチンコ遊技機の正面側を遊技機設置島の前面側、スロットマシンの正面側を遊技機設置島の背面(後面)側として説明する。
【0019】
図1図3に示すように、本発明の実施例としての遊技機設置島1は、例えば、遊技店(図示略)内に複数配設されている。遊技機設置島1は、遊技機を左右方向に向けて複数設置可能に横長に構成され、その前後面には、遊技機が設置される設置空間部SF,SBが長手方向に向けて複数個所に形成されている。前面側の各設置空間部SFには、遊技機の一例であるパチンコ遊技機2が設置されているとともに、各パチンコ遊技機2に対応してカードユニット6及びユーティリティーユニット7が複数設置されている。また、背面側の複数の設置空間部SBには、遊技機の他の例であるスロットマシン3が複数設置されているとともに、各スロットマシン3に対応してメダル貸出機8及びユーティリティーユニット7が複数設置されている。また、遊技機設置島1は、これら設置空間部SF,SBが設けられる躯体5を有してなるとともに、吸殻を回収するための吸殻回収装置100を備えている。
【0020】
本実施例における躯体5は、パチンコ遊技機2やスロットマシン3等を支持する支持体であって、遊技店等の床面上に敷設される前後一対のレール部材としての下部レール62,62と、該下部レール62,62上に立設される躯体ユニットとしての下部ユニット60と、下部ユニット60の上部に設置される上部ユニット61と、から主に構成される。
【0021】
下部レール62,62は、チャンネル状(断面略上向きC字形)の金属製レールからなり、遊技店等の床面、すなわち、下部ユニット60を設置する設置面上にアンカーボルト(図示略)等を介して略水平に固設される。尚、下部ユニット60は、床面上に直接設置されてもよい。
【0022】
上部ユニット61は、金属製フレーム及び木板により中空箱状に形成され、遊技機設置島の上部である幕板部を構成するユニットであり、その前後面には、遊技店員を呼出す呼出しスイッチ(図示略)や遊技に関する情報の表示が可能、つまり、遊技店員の呼出しや遊技に関連する情報の報知等が可能な報知装置としての呼出しランプ200が配設された幕板50が、上辺を中心として開閉可能に取り付けられるようになっている。
【0023】
図2図4に示すように、下部ユニット60は、管状の金属製フレームからなり、遊技機設置島1の下部である腰部及び中間部である設置部を構成するユニットであり、その前後面下部には、木製の扉枠12及びその上部に固定される膳板13、固定板13aが取り付けられるようになっており、該固定板13aの上面、つまり設置空間部SF,SBには、パチンコ遊技機2、スロットマシン3、カードユニット6、ユーティリティーユニット7、メダル貸出機8が設置固定されるようになっている。
【0024】
詳しくは、図4に示すように、下部ユニット60は、互いに長手方向に対向して配置される左右一対の支持枠66L,66Rと、これら支持枠66L,66R間を連結する前後一対の連結フレーム67F,67Bと、からなる。連結フレーム67F,67Bを介して一体化された左右一対の支持枠66L,66Rからなる下部ユニット60は、下部レール62,62の長手方向にわたり所定間隔おきに設置される。
【0025】
以下、支持枠66L,66Rの構成について説明する。尚、支持枠66L,66Rは、連結フレーム67F,67Bが左側か右側のいずれかに連結されている点のみが異なり、その他は同様に構成されているため、以下においては左側の支持枠66Lについて説明し、右側の支持枠66Rについての説明は省略することとする。
【0026】
支持枠66Lは、前支持枠70Fと、後支持枠70Bと、これら前支持枠70Fと後支持枠70Bとを連結する上下の連結ビーム71,72と、から構成されている。前支持枠70F及び後支持枠70Bは、パチンコ遊技機2やスロットマシン3の下部を支持する前後一対の下部フレーム体173,173と、下部フレーム体173,173の上方に設けられパチンコ遊技機2やスロットマシン3の上部を支持する上部フレーム体174,174と、から構成されている。
【0027】
下部フレーム体173,173は、設置面となる下部レール62,62に立設される第1縦フレーム74,74と、第1縦フレーム74,74の上部から互いに他方の支持枠に向けて略水平に延設され、遊技機を支持する横フレーム75,75と、横フレーム75,75から上方に延設され上部フレーム体174,174が上下方向に位置調整可能に設けられる第2縦フレーム76,76と、を備えている。
【0028】
尚、本実施例では、これら各フレーム74〜76及び連結ビーム71,72は、断面略長方形状の金属管にて構成されているが、合成樹脂材からなる管体や非中空の柱状部材にて構成されていてもよく、素材や断面形状などは種々に変形可能である。また、第1縦フレーム74,74は、高さ位置を調整可能に構成されており、床面の不陸に対応して左右の支持枠66L,66Rそれぞれの前後の支持枠70F,70Bの高さ位置を調整することで、膳板13を略水平に配置できるようになっている。
【0029】
横フレーム75,75は、一端が第1縦フレーム74,74の上端に溶着固定され、互いに他方の支持枠に向けて略水平に延設された短寸のフレームにて構成されている。第2縦フレーム76,76は、横フレーム75,75における互いに対向する端部から上方に向けて延設されている。つまり、前支持枠70F、後支持枠70Bは、下端から上方に向けてクランク状に形成されている。第2縦フレーム76,76の上下部には、連結ビーム71,72の端部がそれぞれ溶着により固定されている。また、上部フレーム体174,174には、上部ユニット61(図3参照)が取り付けられる。
【0030】
また、各支持枠66L,66Rの横フレーム75,75には固定板13aが左右方向に架け渡され、これら固定板13aの上面にパチンコ遊技機2やスロットマシン3を載置できるようになっている。また、本実施例では、各支持枠66L,66Rにおける前面側の各横フレーム75の上面に、躯体5とは別個に側面視四角枠状に形成された載置枠120がネジ(図示略)等により着脱可能に取り付けられ、各載置枠120の上面に膳板13が架け渡され、該膳板13の上面に固定板13aが載置される。一方、各支持枠66L,66Rにおける背面側の各横フレーム75の上面には、固定板13aが直接左右方向に架け渡される。
【0031】
膳板13及び固定板13aは、パチンコ遊技機2やスロットマシン3を設置可能な前後幅寸法を有し、遊技機設置島1の長手方向に向けて延びる所定長さの帯状の板部材からなる。膳板13の前後幅寸法は、固定板13aの前後幅寸法よりも長寸(例えば、約2倍)とされ、後述する設置空間部SF,SBに取り付けられた状態において、膳板13は固定板13aよりも遊技者側に突出するように設けられる。
【0032】
これにより、躯体5における下部ユニット60と上部ユニット61との間の前後面に、パチンコ遊技機2やスロットマシン3などの遊技機を設置可能な設置空間部SF,SBが設けられる。詳しくは、設置空間部SFは、下部ユニット60における各横フレーム75の上面に膳板13を介して架け渡される固定板13aと上部ユニット61との間に前面側に開放するように形成され、設置空間部SBは、下部ユニット60における各横フレーム75の上面に架け渡される固定板13aと上部ユニット61との間に背面側に開放するように形成される。そして、設置空間部SF,SBに設置された遊技機の下面は、下部ユニット60における横フレーム75の上面により下方から支持され、設置空間部SF,SBに設置される遊技機の上面は、上部ユニット61の下面により支持される。
【0033】
図1及び図2には、躯体5における前面側の設置空間部SFにパチンコ遊技機2を設置し、後面側の設置空間部SBにスロットマシン3を設置した状態が示されている。本実施例においては、パチンコ遊技機2とスロットマシン3の上下幅寸法はほぼ同一とされている。また、左右の支持枠66L,66Rの離間幅は、所定台数(本実施例では2台)の遊技機とそれに対応するカードユニット6、ユーティリティーユニット7、メダル貸出機8等の合計幅寸法とほぼ同じとされているため、遊技機を設置する際に支持枠66L,66Rが邪魔になることがないが、遊技機の幅寸法に応じて連結フレーム67F,67Bの長さを調整することができるようにしてもよい。
【0034】
パチンコ遊技機2は、遊技を行うために遊技球を遊技領域(図示略)に発射するが、この遊技を行う際に遊技者により操作されるハンドルなどの操作部2aが、遊技機本体の下部位置に配設されている。よって、パチンコ遊技機2を設置空間部SFに設置する場合、横フレーム75の上面に載置枠120を配置して横フレーム75よりも上方位置に遊技機の支持面を形成する。具体的には、各載置枠120の上面(第2支持面)に膳板13及び固定板13aを配設し、この固定板13a上にパチンコ遊技機2の下面を釘(図示略)等により固定する。また、載置枠120の上面に合わせて、第2縦フレーム76に対して上部フレーム体174を上昇させて所定の高さ位置にて保持することで設置空間部SFの上下幅寸法が確保され、パチンコ遊技機2の上面を釘(図示略)等により上部ユニット61の下面に固定することによって、パチンコ遊技機2を設置空間部SFに設置固定することができる。
【0035】
一方、スロットマシン3は、遊技を行うためにメダルを投入したり、複数種類の図柄が可変表示される可変表示装置(リール)の回転を開始または停止する各種スイッチなどの操作部3aが、遊技機本体の上下方向の略中央位置に配設されている。よって、スロットマシン3を設置空間部SBに設置する場合、横フレーム75の上面(第1支持面)に固定板13aのみを配設し、この固定板13a上にスロットマシン3の下面を釘(図示略)等により固定する。また、横フレーム75の上面に合わせて、第2縦フレーム76に対して上部フレーム体174を下降させて下限位置にて保持することで設置空間部SBの上下幅寸法が確保され、スロットマシン3の上面を釘(図示略)等により上部ユニット61の下面に固定することによって、スロットマシン3を設置空間部SBに設置固定することができる。
【0036】
このように本実施例の躯体5には、パチンコ遊技機2やスロットマシン3等の遊技機を設置するための複数の設置空間部SF,SBが長手方向(左右方向)に向けて設けられる。また、パチンコ遊技機2の場合、図1及び図2に示すように、遊技者がパチンコ遊技機2にて遊技を行った結果該パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を貯留可能な下皿2bの下面に、払い出された遊技球を所定の操作により排出可能な排出口2cが設けられており、該排出口2cから排出された遊技球を、膳板13の上面に載置された球箱20にて受け入れて貯留できるようになっているため、パチンコ遊技機2は、膳板13を必要とする遊技機とされている。よって、パチンコ遊技機2が設置される設置空間部SFには、横フレーム75の上面に取り付けた載置枠120の上面(第2支持面)に膳板13が載置され、該膳板13の上面に固定板13aが載置される。つまり、膳板13は、パチンコ遊技機2の排出口2cの直下に球箱20を載置可能に設けられ、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を受け入れる箱体としての球箱20を載置するための載置板を構成している。
【0037】
一方、スロットマシン3の場合、図1及び図2に示すように、遊技者がスロットマシン3にて遊技を行った結果該スロットマシン3から払い出されたメダルを貯留可能な下皿3bの下面に、払い出されたメダルを排出可能な排出口は存在せず、該排出口から排出されたメダルを膳板13の上面に載置されたメダル箱(図示略)にて受け入れて貯留することはないので、スロットマシン3は、膳板13を必要としない遊技機とされている。よって、スロットマシン3が設置される設置空間部SBには、横フレーム75の上面(第1支持面)に固定板13aが直接載置される。
【0038】
このように本実施例の遊技機設置島1の設置空間部SF,SBは、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を受け入れる箱体としての球箱20を載置するための載置板としての膳板13が設けられる第1態様と、膳板13が設けられない第2態様と、のいずれかに個別に変更可能に構成されている。
【0039】
尚、本実施例では、パチンコ遊技機2は、払い出された遊技球を排出可能な排出口2cを有し、球箱20を載置するための膳板13が必要な遊技機であり、スロットマシン3は、払い出されたメダルを排出可能な排出口を有しておらず、メダル箱を載置するための膳板13が不要な遊技機であったが、パチンコ遊技機2が、払い出された遊技球を排出可能な排出口を有しておらず、球箱20を載置するための膳板13が不要な遊技機であってもよいし、スロットマシン3が、払い出されたメダルを排出可能な排出口を有し、メダル箱を載置するための膳板13が必要な遊技機であってもよい。
【0040】
また、第1支持面や第2支持面に合わせて第2縦フレーム76に対して上部フレーム体174を昇降させて上限位置や下限位置に高さ位置調整できることで、パチンコ遊技機2やスロットマシン3の上面に対する上部ユニット61の高さ位置関係が変化することがないので、遊技者に違和感を与えることがない。例えば、上部ユニット61の高さ位置を、パチンコ遊技機2に対応する高さ位置に合わせて固定してしまう場合、スロットマシン3を設置したときに、スロットマシン3の上面と上部ユニット61との間に隙間が生じてしまうので、違和感を与えてしまうばかりか、スロットマシン3から離れてしまうため、例えば、呼出しランプ200に遊技に関する情報(例えば、大当り回数やスランプグラフなど)が表示される場合に、スロットマシン3にて遊技を行っている遊技者がその情報を見るときに、目線を大きくずらさなければならなくなるため、情報の視認性が損なわれることになる。よって、第1支持面や第2支持面に合わせて第2縦フレーム76に対して上部フレーム体174を昇降させることで、情報が見難くなることを防止できる。
【0041】
尚、本実施例では、設置空間部SFにパチンコ遊技機2を設置し、設置空間部SBにスロットマシン3を設置したが、言うまでもなく、設置空間部SBにパチンコ遊技機2を設置し、設置空間部SFにスロットマシン3を設置してもよい。
【0042】
また、図2に示す躯体5における前後の設置空間部SF,SB間の上部位置には、それぞれの遊技機に対応して配置されるカードユニット6やメダル貸出機8に投入された紙幣を搬送する紙幣搬送ユニット150が長手方向にわたり延設されている。また、スロットマシン3の上方位置には、スロットマシン3に補給するメダルを搬送するメダル補給ユニット160が長手方向にわたり延設されているとともに、スロットマシン3の下方位置には、スロットマシン3からオーバーフローして排出されたメダルを搬送するメダル回収ユニット170が長手方向にわたり延設されている。また、パチンコ遊技機2側には、遊技球を補給するための補給経路(図示略)、パチンコ遊技機2から排出された遊技球を回収する回収経路(図示略)、回収した遊技球を躯体1の上方に揚送する揚送装置210及び揚送経路220、揚送された遊技球を貯留する上部タンク230といった遊技球の循環経路を配設可能である。
【0043】
次に、吸殻回収装置100について説明する。図1図4に示すように、吸殻回収装置100は、各パチンコ遊技機2及び各スロットマシン3に対応して設けられる吸殻受入部101と、該吸殻受入部101から延設され受け入れた吸殻を誘導する誘導路102と、該誘導路102により誘導された吸殻を、遊技機設置島1の左側部に設けられた回収部103まで搬送するスパイラルコンベア104(図6参照)が設けられた回収路105と、を有している。
【0044】
図1及び図4に示すように、本実施例では、吸殻受入部101は、各パチンコ遊技機2、各スロットマシン3それぞれの左側に対応して設けられたユーティリティーユニット7に設けられている。図1及び図5に示すように、ユーティリティーユニット7は、上部ユニット61と固定板13aとの間に立設される支持フレーム310を備え、該支持フレーム310には、例えば、空気清浄装置301と、分煙ボード302と、吸殻受入部101と、が配設されている。尚、本実施例では、ユーティリティーユニット7には、空気清浄装置301と、分煙ボード302と、吸殻受入部101と、が配設されているが、配設される装置や部位は種々に変更可能である。
【0045】
図5に示すように、吸殻受入部101は、支持フレーム310の前面に形成された受入口311と、該受入口311の下辺に回動軸313を介して軸支され、該受入口311を閉鎖する閉鎖位置(図5中1点鎖線位置)と受入口311を開放する開放位置(図5中実線位置)との間で回動可能に設けられた蓋体312と、から主に構成されている。本実施例では、吸殻受入部101は、支持フレーム310の前面における操作部2aとほぼ同じ高さ位置に配設されている。
【0046】
尚、蓋体312は、開放位置において吸殻受入部を構成する。また、受入口311の背面側は耐熱性を有するカバー部材314により覆われている。このカバー部材314の背面下部には接続口315が形成されているとともに、内部には、受入口311の下辺から接続口315の下辺に向けて下方に傾斜する傾斜板316が設けられている。尚、傾斜板316は誘導路102の一部を構成している。
【0047】
カバー部材314の背面には、誘導路102を構成する誘導路部材102aの上端が接続口315を覆うように接続されており、これにより受入口311と誘導路102とが接続口315を介して連通されている。よって、遊技者等により受入口311に投入され該受入口311から受け入れた吸殻Gは、傾斜板316を滑り落ちて接続口315から誘導路102内に流入するようになっている。
【0048】
このように、各吸殻受入部101から延設された誘導路102は、それぞれ回収路105に連通している。回収路105は、図1図4に示すように、遊技機設置島1の長手方向に向けて略水平に延設されており、左側端部は回収部103に連通されている。
【0049】
図6図8に示すように、回収路105は、断面視略U字形をなし上面が開放する樋状の本体105aと、該本体105aの上面開口を閉鎖する帯状の蓋板105bと、から構成され、本体105aの内部には、スパイラルコンベア104が軸心周りに回動可能に収容されている。これら本体105aおよび蓋板105bは、金属材等の耐熱性を有する部材にて構成されている。回収路105は、回収部103に形成された連通口321を介して連通されており、スパイラルコンベア104の一端は連通口321を介して回収部103に設けられた駆動源320に連結されている。よって、駆動源320によりスパイラルコンベア104が回転されることで、回収路105内に誘導された吸殻Gがスパイラルコンベア104により搬送され、連通口321から回収部103内に設けられたダストボックス322内に排出されるようになっている。尚、ダストボックス322は、回収部103の本体から取り出し可能に設けられているため、吸殻Gが溜まったら適宜取り出して廃棄できるようになっている。
【0050】
また、本実施例では、回収路105の一端に回収部103が配設されていたが、回収路105の端部以外の箇所に配設されていてもよい。また、一の回収路105に対し複数の回収部を設けてもよい。
【0051】
図7に示すように、蓋板105bは、ネジにより本体105aに取り付けられ、これら本体105aと蓋板105bとにより、管状の回収路105を構成する。また、蓋板105bにおける各誘導路102に対応する位置には接続口325が複数形成されており、これら各接続口325には、誘導路部材102aの下端がそれぞれ接続されている。よって、回収路105は、接続口325を介して各誘導路102に連通されているので、各吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gは、誘導路102を自然流下して回収103に誘導され、スパイラルコンベア104により回収103内を搬送されて回収部103のダストボックス322内に貯留される。
【0052】
このように構成される回収路105は、図4及び図8に示すように、蓋板105bにおける長手方向の複数箇所が、各支持枠66L,66Rの連結ビーム71の下面における左右方向の略中央位置にボルト326a及びナット326bにより取り付けられていることにより、躯体5の下部を構成する下部ユニット60に支持されている。つまり、回収路105は、前支持枠70Fと後支持枠70Bとの間に、遊技機設置島1の長手方向に向けて延設されている。
【0053】
また、回収路105は、連結ビーム71の下面に取り付けられていることで、固定板13aや膳板13及び固定板13aよりも下方位置、つまり、パチンコ遊技機2やスロットマシン3の下部よりも下方位置に配設されている。そして、吸殻受入部101は、膳板13及び固定板13aよりも上方位置に配設されているため、誘導路102は、吸殻受入部101から回収路105に向けて下方に傾斜するように配設される。よって、吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gは、誘導路102を自然流下により誘導されて回収路105内に流入し、スパイラルコンベア104により回収部103まで搬送される。このように、誘導路102、スパイラルコンベア104、回収路105は、各吸殻受入部101から受け入れた吸殻を回収部103まで搬送する搬送手段を構成している。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施例としての遊技機設置島1、吸殻回収装置100にあっては、パチンコ遊技機2やスロットマシン3が設置される設置部としての設置空間部SF,SBが複数設けられた躯体5を有してなり、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を受け入れる球箱20を載置するための膳板13が設けられる第1態様(例えば、図2中の右側の設置空間部SFの態様)と、膳板13が設けられない第2態様(例えば、図2中の左側の設置空間部SBの態様)と、のいずれかに変更可能であり、吸殻回収装置100は、各パチンコ遊技機2やスロットマシン3に対応して設けられる吸殻受入部101と、各吸殻受入部101から受け入れた吸殻を回収部103まで搬送する搬送手段としてのスパイラルコンベア104、回収路105と、を有し、スパイラルコンベア104を有する回収路105は、躯体5の一部である連結ビーム71に支持されていることで、吸殻回収装置100の回収路105(詳しくは、回収路105を構成する本体105a及び蓋105b)が、膳板13ではなく、躯体5の一部である連結ビーム71に取り付けられ、長手方向に向けて略水平に支持されることで、遊技機設置島1が遊技機の種類に応じて膳板13が設けられない第2態様に変更された場合でも回収路105を支持することができるため、遊技機設置島1の設計の自由度が向上する。
【0055】
つまり、遊技機設置島1の長手方向に向けて延設される回収路105の長手方向の複数個所が躯体5の一部に支持されることで、設置する遊技機の種別に応じて、躯体5における横フレーム75に膳板13を取り付けたり取り外したりすることができる。これにより、スロットマシン3や後述する封入式パチンコ遊技機2A等を設置する場合において、回収路105を支持するために本来必要ない膳板13を設けなくて済むとともに、複数の吸殻受入部101から収集される吸殻Gが搬送される回収路105が、遊技機を支持する強度の高い躯体5に安定して支持されるので、例えば、火がついたままの吸殻Gなどを搬送する危険な回収路105が振動や何らかの外力を受けることなどにより落下することが防止される。
【0056】
さらに、このような回収路105が躯体5の内部、つまり、遊技機設置島1の内部に配設されるので、回収路105内部や遊技機設置島1の内部に煙探知機等を設け、吸殻Gが詰まったときなどに図示しないホールコンピュータや従業員等に報知されるようにしておくことが好ましい。
【0057】
また、本実施例では、回収路105は躯体5における連結ビーム71に支持されていたが、躯体5であれば支持部は任意に変更可能であり、例えば、第2縦フレーム76等に支持部材を介して間接的に支持されてもよいし、横フレーム75の下方位置等に直接支持されてもよい。また、躯体5は、遊技機が設置される設置部(設置空間部SF,SB)が複数設けられたものであり、本実施例では、主に下部ユニット60や上部ユニット61などの金属製のフレームと固定板13aとから主に構成されていたが、例えば、下部ユニット60などに一体に組付けられる固定板13aや扉枠12など、膳板13を除く板材等の他の部材を含んでいてもよい。具体的には、例えば、下部ユニット60、固定板13a、扉枠12等が予め一体に形成された躯体の場合、膳板13のみが該躯体に対し着脱可能とされ、該躯体に回収路105が支持されればよい。
【0058】
さらに、本実施例では、回収路105は前支持枠70Fと後支持枠70Bとの間に配設されている。つまり、回収路105が躯体5の内部に配設されていることで、遊技者の脚などがぶつかることがないので、遊技者の脚元に広いスペースを確保することが可能となる。尚、本発明にあっては、このように躯体5の内部に配設されるものに限定されるものではなく、躯体5に支持されていれば、例えば、第1縦フレーム74の外面等、躯体5の外部に支持されてもよい。
【0059】
また、本実施例では、遊技機が設置される設置部としての設置空間部SF,SBを構成する固定板13aと、遊技機から払い出された遊技媒体を受け入れる箱体を載置するための膳板13と、は別個に構成されていたが、これら固定板13aと膳板13とが一体化されていてもよい。この場合、固定板13aと膳板13とが一体化された合板を設けた場合は第1態様となり、固定板13aのみを設けた場合は第2態様となる。また、膳板13の上面に固定板13aを介さずに直接遊技機を載置するようにしてもよい。
【0060】
尚、本実施例では、遊技機から払い出された遊技媒体を受け入れる箱体の一例として、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を受け入れる球箱20が記載されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球数を計数可能な計数装置が各パチンコ遊技機2に対応して配設されたもの等においては、パチンコ遊技機2から払い出された遊技球を受け入れて計数装置に誘導する箱体等も含む。
【0061】
また、本実施例では、吸殻を回収部103まで搬送する搬送手段の一例として、回収路105内に配設されたスパイラルコンベア104が適用されていたが、吸殻を搬送可能な搬送手段であればスパイラルコンベア104に限定されるものではなく、例えば、ベルトコンベアやチェーンコンベア等であってもよいし、あるいは、回収路105内の吸殻をブロアにより移送するものや、吸引により移送するもの等であってもよい。
【0062】
また、本実施例では、吸殻受入部101は、図1に示すように、複数の設置空間部SF,SBに設置されるパチンコ遊技機2やスロットマシン3のうち少なくとも一の遊技機と該一の遊技機と隣り合う他の遊技機との間に配設されたユーティリティーユニット7に配設されていることで、遊技者の脚の邪魔にならない箇所に吸殻受入部101を配設することができる。尚、本実施例では、吸殻受入部101はユーティリティーユニット7に配設されていたが、一の遊技機と該一の遊技機と隣り合う他の遊技機との間に配設する場合、例えば、設置空間部SF,SBの長手方向の所定箇所に立設される間柱等、躯体5の一部を構成する他の部材に配設してもよい。
【0063】
また、吸殻回収装置100は、吸殻受入部101から延設され受け入れた吸殻Gを誘導する誘導路102と、遊技機設置島1の長手方向に向けて延設され、誘導路102により誘導された吸殻Gを回収部103まで誘導する回収路105と、を有し、誘導路102は、吸殻受入部101から回収路105に向けて下方に傾斜するように設けられている。つまり、回収路105は、吸殻受入部101よりも下方位置に配設されていることで、吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gを、搬送機構等を用いることなく自然流下により回収路105に誘導できるので、製造コストを低減できる。また、回収路105が遊技機を支持する躯体5に支持されることで、回収路105から各誘導路102に遊技機などからの振動が伝達されるので、誘導路102を流下する吸殻Gが振動により滞留しにくくなるので、流下しやすくなる。
【0064】
また、本実施例では、遊技機設置島1は、該遊技機設置島1の前面側及び背面側に設置空間部SF,SBが配設され、前面側の設置空間部SFに配設される吸殻受入部101と、背面側の設置空間部SBに配設される吸殻受入部101と、を有し、回収路105は、前後の吸殻受入部101,101との間に設けられていることで、遊技機設置島1の前面側に設けられた複数の吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gと、遊技機設置島1の背面側に設けられた複数の吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gとを、一の回収路105、つまり、前後面で共通の回収路105にて回収することができるため、吸殻回収装置100の設置作業が容易になるとともに、遊技機設置島1の製造コストを低減できる。
【0065】
また、遊技機は、当該遊技機から払い出された遊技媒体を箱体に排出する排出口2cを有する第1遊技機(例えば、パチンコ遊技機2)と前記排出部を有しない第2遊技機(例えば、スロットマシン3/パチンコ遊技機2A)とを含み、遊技機設置島1は、パチンコ遊技機2を設置するときは第1態様(例えば、図2中の右側の態様)とし、スロットマシン3を設置するときには第2態様(例えば、図2中の左側の態様)に変更可能であることで、第1遊技機と第2遊技機とを個別または併設することができる。
【0066】
遊技機設置島1における遊技機の設置態様例について、図9図12に基づいて説明する。図9は、遊技機設置島の前後面にパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。図10は、遊技機設置島の前後面にスロットマシンを設置した状態を示す断面図である。図11は、遊技機設置島の前後面に封入式のパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。図12は、遊技機設置島の前面側のみに封入式のパチンコ遊技機を設置した状態を示す断面図である。
【0067】
図9に示すように、前後面の設置空間部SF,SB双方にパチンコ遊技機2を設置する場合は、設置空間部SF,SBそれぞれの各載置枠120の上面に膳板13及び固定板13aを配設し、この固定板13a上にパチンコ遊技機2の下面を釘(図示略)等により固定することにより設置される。つまりこの場合、遊技機設置島1における前後側双方の設置空間部SF,SBは、パチンコ遊技機から払い出された遊技球を受け入れる球箱20を載置するための膳板13が設けられる第1態様とされる。このように、パチンコ遊技機を設置するために第1態様とされた場合でも、回収路105が膳板13ではなく躯体5の一部である連結ビーム71に支持されることで、回収路105を支持することができる。
【0068】
図10に示すように、前後面の設置空間部SF,SB双方にスロットマシン3を設置する場合は、設置空間部SF,SBそれぞれの横フレーム75,75の上面に固定板13aのみを配設し、この固定板13a上にスロットマシン3の下面を釘(図示略)等により固定することにより設置される。つまりこの場合、遊技機設置島1における前後側双方の設置空間部SF,SBは、膳板13が設けられない第2態様とされる。このように、スロットマシン3を設置するために第2態様とされた場合でも、回収路105が膳板13ではなく躯体5の一部である連結ビーム71に支持されることで、回収路105を支持することができる。
【0069】
また、図11に示すパチンコ遊技機は、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式パチンコ遊技機であるため、遊技機設置島1には、封入式パチンコ遊技機2Aに遊技球を補給するための補給経路、封入式パチンコ遊技機2Aから排出された遊技球を回収する回収経路、回収した遊技球を躯体5の上方に揚送する揚送装置及び揚送経路、揚送された遊技球を貯留する上部タンクといった遊技球の循環経路が不要とされている。
【0070】
また、封入式パチンコ遊技機2Aからは遊技球が払い出されることはないので、下皿や排出口等も存在しない。このように封入式パチンコ遊技機2Aは循環経路が不要であるため、循環経路等が内設された遊技機設置島に比べて構造が簡素でコンパクトな遊技機設置島を構成できるとともに、スロットマシン3と併設しやすくなる。
【0071】
ここで、前後面の設置空間部SF,SB双方に、封入式パチンコ遊技機2Aを設置する場合は、設置空間部SF,SBそれぞれの横フレーム75,75の上面に固定板13aのみを配設し、この固定板13a上に封入式パチンコ遊技機2Aの下面を釘(図示略)等により固定することにより設置される。つまりこの場合、スロットマシン3と同様に、遊技機設置島1における前後側双方の設置空間部SF,SBは、膳板13が設けられない第2態様とされる。このように、スロットマシン3を設置するために第2態様とされた場合でも、回収路105が膳板13ではなく躯体5の一部である連結ビーム71に支持されることで、回収路105を支持することができる。
【0072】
また、前述したように、封入式パチンコ遊技機2Aを前後面の設置空間部SF,SB双方に設置する場合、循環経路が不要であるため、連結ビーム71の下方位置に循環経路等がない空間が形成されるため、扉枠12を除去して躯体5の内部における連結ビーム71の下方が前後に開放し、遊技者の脚周りの空間を躯体5内部に確保することが可能となる。
【0073】
また、本実施例では、遊技機設置島1は、前面側及び背面側に遊技機を設置するための設置空間部SF,SBが設けられていたが、前面側及び背面側のうちいずれか一面にのみ設置空間部が設けられていてもよい。具体的には、図12に示すように、躯体5Aの支持枠66L,66Rは、前支持枠70Fのみが形成され、後支持枠70Bは形成されていない。このような躯体5Aにて構成される遊技機設置島1にあっても、設置空間部SFにパチンコ遊技機2Aを設置する場合は、設置空間部SFの横フレーム75の上面に固定板13aのみを配設し、この固定板13a上にパチンコ遊技機2Aの下面を釘(図示略)等により固定することにより設置される。つまりこの場合、スロットマシン3と同様に、遊技機設置島1における前後側双方の設置空間部SFは、膳板13が設けられない第2態様とされる。このように、スロットマシン3を設置するために第2態様とされた場合でも、回収路105が膳板13ではなく躯体5の一部である連結ビーム71に支持されることで、回収路105を支持することができる。
【0074】
また、前記実施例では、搬送手段としての回収路105が躯体5の連結ビーム71に取り付けられることで支持されていたが、搬送手段としての誘導路102が躯体5の連結ビーム71などに支持されていてもよい。また、誘導路102は、回収路105とは別個に形成され、ネジにより接続可能とされていたが、例えば、回収路105の蓋板105bに誘導路102が一体に形成されていてもよい。
【0075】
さらに、本実施例では、吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gは、誘導路102及び回収路105を介して回収部103まで搬送されるようになっていたが、例えば、回収部103を所定台数の遊技機に対応して複数設け、各吸殻受入部101から受け入れた吸殻Gが誘導路102のみにより回収部103まで搬送され回収されるようにしてもよい。
【0076】
次に、本発明の変形例としての吸殻回収装置100Aについて、図13図15に基づいて説明する。図13は、遊技機設置島の前面及び背面を示す図である。図14は、図13のB−B断面図である。図15は、遊技機設置島の要部を示す斜視図である。尚、以下の説明において、前記実施例と同様の部位に関しては、同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略することとする。
【0077】
前記実施例の吸殻回収装置100は、吸殻受入部101がユーティリティーユニット7の前面に設けられていたが、本変形例の吸殻回収装置100Aにおける吸殻受入部101Aは、図13図15に示すように、固定板13aの前端面における各カードユニット6及びユーティリティーユニット7に対応する位置から前方に向けて突出するように設けられた突出板13bに設けられており、ユーティリティーユニット7には設けられていない。尚、突出板13bは、固定板13aの前端における各カードユニット6及びユーティリティーユニット7に対応する位置に該固定板13aとは別個に設けてもよいし、固定板13aから一体的に突設されていてもよい。
【0078】
突出板13bは、固定板13aの前端から前方に向けて略水平に突出しており、その前端部には、吸殻Gを受け入れる吸殻受入部101Aが設けられている。つまり、突出板13bは、長手方向に延設される固定板13aの前端における各カードユニット6及びユーティリティーユニット7に対応する位置、つまり、遊技機の側方位置から遊技者側に向けて部分的に突設されているため、封入式パチンコ遊技機2A、スロットマシン3にて遊技を行う遊技者の左側方において、吸殻受入部101Aが遊技者側に近づくように配設されている。よって、各遊技機の下方位置において遊技機設置島1の長手方向に向けて延設される膳板13のように遊技者の脚の邪魔になることがなく、かつ、ユーティリティーユニット7に設けた場合よりも遊技者側に吸殻受入部101Aを設けることができる。
【0079】
また、突出板13bの下面における吸殻受入部101Aに対応する位置からは、誘導路102Aが下方に向けて延設されている。誘導路102Aは、吸殻受入部101Aから下方に向けて垂下した後、躯体5内に向けて斜め下方に屈曲して延設され、回収路105Aに接続されていることで、誘導路102の上部は躯体5(第1縦フレーム74)から遊技者側に突出した位置(躯体5の外部)に配置され、下部は躯体5の内部に配置されている。つまり、誘導路102Aは、該誘導路102Aの上部が躯体5から遊技者側に突出するように設けられ、該誘導路102Aの突出側端部である上端部に吸殻受入部101Aが配設されている。
【0080】
また、この場合、吸殻受入部101Aの配置位置は、前記実施例の吸殻受入部101よりも下方位置になるため、回収路105Aの配置位置も、前記実施例の回収路105よりも下方位置にて支持される。具体的には、図14に示すように、連結ビーム71よりも下方位置において第1縦フレーム74,74同士を連結する連結ビーム73が設けられており、この連結ビーム73に取り付けられている。
【0081】
このように、吸殻受入部101Aは、前記実施例のように、各遊技機に対応して並設されるユーティリティーユニット7に配設されるものに限定されるものではなく、固定板13aよりも遊技者側に突出した位置などに配設してもよい。そして、このように躯体5よりも遊技者側に吸殻受入部101Aを配設することで、遊技者は遊技をしながらでも吸殻Gを吸殻受入部101Aに投入しやすくなる。
【0082】
吸殻回収装置100Aは、吸殻受入部101Aから延設され受け入れた吸殻Gを誘導する誘導路102Aと、遊技機設置島1の長手方向に向けて延設され、誘導路102Aにより誘導された吸殻Gを回収部103Aまで誘導する回収路105Aと、を有し、誘導路102Aは、躯体5から遊技者側に突出するように設けられ、該誘導路102Aの突出側端部に吸殻受入部101Aが配設されていることで、吸殻受入部101Aが躯体5よりも遊技者側にあるので、遊技者は吸殻Gを投入しやすくなる。
【0083】
すなわち、搬送手段の一部(例えば、回収路105A)が躯体5に支持されていれば、搬送手段の他部(例えば、誘導路102Aの上部など)は躯体5の外部に設けられていてもよく、このようにすることで、吸殻受入部101Aをより遊技者側に近づけて配設することができるため、吸殻を吸殻受入部101Aに投入しやすくなる。
【0084】
次に、図16には、誘導路102の変形例が示されている。誘導路102は、吸殻受入部101から斜め下方に延設される誘導路部材102aと、誘導路部材102aに対し伸縮可能に嵌合された調整用部材102bと、から構成されており、吸殻受入部101の配置位置に応じて、誘導路部材102aに対する調整用部材102bの取付位置を変更することができるようになっている。
【0085】
具体的には、誘導路部材102a及び調整用部材102bにおける垂直部は互いに軸心方向に摺動可能に嵌合されており、誘導路部材102aに対し調整用部材102bを伸縮させることで、誘導路102における垂直部の長さを調整できる。よって、例えば、図14に示すように、封入式パチンコ遊技機2Aとスロットマシン3とで吸殻受入部101Aの設置高さ位置が異なる場合でも、誘導路部材102aに対し調整用部材102bを伸縮させることで高さ位置を合わせることができるので、配設高さ位置の変更にも容易に対応することが可能となる。
【0086】
すなわち、誘導路102は、誘導路部材102aに対し調整用部材102bを伸縮させることで、回収路105の接続口325に対する接続位置を上下方向に変更可能に構成されているため、例えば、図14に示すように、一の遊技機設置島1に、設置する高さ位置が異なる遊技機(例えば、封入式パチンコ遊技機2Aとスロットマシン3等)を併設する際において、吸殻受入部101を第1位置(例えば、図14中左側の位置)と該第1位置よりも高い第2位置(例えば、図14中右側の位置)とに配設する場合でも、接続位置を変更するだけで誘導路102を容易に回収路105に接続することができる。
【0087】
尚、ここでは誘導路102の一部の上下長さを調整可能な構成を記載したが、誘導路102は、回収路105の接続口325に対する接続位置を変更可能に構成されていれば、例えば、蛇腹部を有する管体やフレキシブル管など、その少なくとも一部が変形可能に構成された管状の通路部材にて構成されていてもよいし、あるいは、図16に示すように、互いに相対移動可能に嵌合された複数の通路部材等により、誘導路102の長さを変更可能に構成されていてもよい。また、誘導路102は、吸殻受入部101に対する接続位置を変更可能に構成されていてもよく、この場合、例えば、誘導路102の上部が長さ調整可能に構成されていればよい。さらに、上下方向の長さを調整可能なだけではなく、左右方向の長さを調整可能としてもよい。
【0088】
次に、本発明の変形例としての躯体5Bについて、図17に基づいて説明する。図17は、本発明の変形例としての躯体の要部を示す図である。尚、以下の説明において、前記実施例と同様の部位に関しては、同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略することとする。
【0089】
図17に示すように、躯体5Bは、床面に立設される第1フレームとしての下部フレーム体173,173と、下部フレーム体173,173の第2縦フレーム76,76に対し高さ位置調整可能に設けられる第2フレームとしての昇降フレーム130,130と、を有し、搬送手段としての回収路105は、前後の昇降フレーム130,130を連結する連結ビーム131に支持されている。
【0090】
具体的には、昇降フレーム130,130は、横フレーム75の上方位置に配置される水平フレーム130aと、水平フレーム130aの一端に溶着され第2縦フレーム76,76に対し昇降可能に嵌合される垂直フレーム130bと、から構成され、第2縦フレーム76,76に対しボルト132、ナット133を介して固定されるようになっている。
【0091】
このように構成された昇降フレーム130,130は、例えば、図17(A)に示すように、前後の設置空間部SF,SB双方にスロットマシン3を設置する場合、水平フレーム130aが横フレーム75の上部に載置される第1支持位置に固定され、図17(B)に示すように、前後の設置空間部SF,SB双方にパチンコ遊技機2を設置する場合、水平フレーム130aが横フレーム75よりも上方に位置する第2支持位置に固定される。
【0092】
よって、昇降フレーム130,130の高さ位置を調整することに応じて回収路105が上下動するので、設置する高さ位置が異なる遊技機(例えば、パチンコ遊技機2とスロットマシン3等)を併設する場合でも、回収路105の高さ位置を該設置した遊技機に対応する位置に配設することができるため、例えば、図16にて説明したように、誘導路102の長さを変更したりしなくても、遊技機に対応した高さ位置に吸殻受入部101を配設することができる。
【0093】
尚、設置面に立設される第1フレームに対し高さ位置調整可能に設けられ第2フレームの一例として、第2縦フレーム76,76に対し昇降可能に設けられた昇降フレーム130,130を記載したが、これに限定されるものではなく、躯体の一部を構成する第1フレームに対し昇降可能に設けられていれば、第2縦フレーム76,76に対し昇降可能に設けられたものに限定されるものではない。
【0094】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0095】
例えば、前記実施例では、スロットマシン3として、遊技用価値としてメダル(遊技媒体)やクレジット等を用いて遊技を行うスロットマシン3が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用価値として遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うスロットマシンであってもよいし、雀球遊技機等にも適用可能である。
【0096】
また、前記実施例では、遊技者所有の遊技用価値としてのメダルの一部(前記実施例では50枚まで)をクレジットとして記憶可能であり、メダルまたはクレジットを用いることで遊技(ゲーム)を行うことができるようになっていたが、例えば貸出要求に応じて貸し出された価値や入賞に応じて付与された価値を全てクレジットとして記憶し、該クレジットのみの使用で遊技を行うことが可能な遊技機であってもよく、この場合、遊技用価値とはクレジットにあたる。
【0097】
また、前記実施例では、遊技機設置島1は、複数の遊技機を横並びに直線状に設置可能な設置空間部を有しているが、このように複数の遊技機を横並びに直線状に設置するものだけでなく、例えば、複数の遊技機を横並びに環状に設置するものであってもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 遊技機設置島
2 パチンコ遊技機
2A 封入式パチンコ遊技機
3 スロットマシン
5、5A、5B 躯体
13 膳板
13a 固定板
13b 突出板
71〜73 連結ビーム
100,100A 吸殻回収装置
101,101A 吸殻受入部
102,102A 誘導路
103,103A 回収部
105,105A 回収路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17