(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184192
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】ミシンの針板および該針板を備えたミシン
(51)【国際特許分類】
D05B 73/12 20060101AFI20170814BHJP
【FI】
D05B73/12
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-131595(P2013-131595)
(22)【出願日】2013年6月24日
(65)【公開番号】特開2015-2949(P2015-2949A)
(43)【公開日】2015年1月8日
【審査請求日】2016年6月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002244
【氏名又は名称】蛇の目ミシン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100186358
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 信人
(72)【発明者】
【氏名】畔柳 和好
【審査官】
田中 尋
(56)【参考文献】
【文献】
実公昭37−004319(JP,Y1)
【文献】
特開平04−102500(JP,A)
【文献】
米国特許第02751869(US,A)
【文献】
登録実用新案第3069939(JP,U)
【文献】
特開平03−231698(JP,A)
【文献】
特公昭47−015379(JP,B1)
【文献】
実開昭54−004146(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D05B1/00−97/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミシン針が貫通する針穴と送り歯が出没する送り歯用長穴とを備え、押え金との間で布を狭持するミシンの針板において、
前記針板の表面には、微小の凸凹が形成され、
前記微小の凸凹は、規則的に配列された突起を有し、
前記突起は、上面が平らでエッジがなく滑らかに形成されていることを特徴とするミシンの針板。
【請求項2】
前記突起は、縦横に等間隔で配置された非連続性の突起部であることを特徴とする請求項1記載のミシンの針板。
【請求項3】
前記突起は、布送り方向に沿って等間隔で配置された連続性の凸条であることを特徴とする請求項1記載のミシンの針板。
【請求項4】
前記針板の表面には、さらに自己潤滑性被膜による表面処理を施すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のミシンの針板。
【請求項5】
前記表面処理は、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキであることを特徴とする請求項4記載のミシンの針板。
【請求項6】
前記表面処理は、PTFE塗布、またはポリアミド樹脂塗布であることを特徴とする請求項4記載のミシンの針板。
【請求項7】
前記針板の表面には、針穴の周囲または、布に接する押え金の下面全域に対応する領域に粗面部を設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のミシンの針板。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の針板を備えたミシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン針が貫通する針穴と送り歯が出没する送り歯用長穴とを備え、押え金との間で布を狭持するミシンの針板に関し、とくに滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなど摩擦の大きな布を縫製する場合でも滑らかに布送りが可能なミシンの針板および該針板を備えたミシンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
家庭用のミシンでは、針板と押え金との間に狭持される布は、送り歯によって布送りが行われ、さらに布送りを補助するために操作者が手で布操作を行うことで縫製作業を行っている。
前記針板は、縫製時に布を滑らかに操作可能とするために、表面全体を平滑面とし、さらに所定の表面被膜が施されている。
【0003】
この表面被膜は、ニッケルを素地金属としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子を共析させ、これを熱処理硬化する無電解ニッケル・リンPTFE複合メッキにより形成される。
上記構成の針板の表面は、無電解ニッケル・リンPTFE複合メッキによる自己潤滑性被膜の存在により、布送りの際の摩擦力が低減されることが従来からよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3069939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載の針板のように、表面に無電解ニッケル・リンPTFE複合メッキによる自己潤滑性被膜が形成されるものは、扱う布が通常の織物の場合には有効であるが、滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなど平滑面に対する密着度が高い布は、やはり、針板表面に吸いついた状態となり、滑りにくいために、布送りおよび布操作が改善されていないという問題があった。
【0006】
また、自己潤滑性被膜を形成して布滑りが良い針板としたことにより、布滑りの良い布または伸縮性の高い布の場合には、布にミシン針が貫通する際に布が引っ張られ、布がミシン針とともに針板の針穴に引き込まれることがある。
この状態からミシン針が上昇すると、引っ張られて針穴に引き込まれた部分の布が持ち上げられるので、布による上糸のしごき作用がうまく行われず、上糸ループの形成が困難になり、結果として、上糸捕捉手段による上糸の捕捉が行えず、目飛びを生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、布送りがスムーズで、布操作が容易なミシンの針板および該針板を備えたミシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するため、ミシンの針板として、ミシン針が貫通する針穴と送り歯が出没する送り歯用長穴とを備え、押え金との間で布を狭持するミシンの針板において、前記針板の表面に
は、微小の凸凹
が形成
され、前記微小の凸凹は、規則的に配列された突起を有し、前記突起は、上面が平らでエッジがなく滑らかに形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
本発明のミシンの針板の実施形態として、前記
突起は、
縦横に等間隔で配置された非連続性の突起部であることを特徴とする構成、さらに、前記
突起は、布送り方向
に沿って等間隔で配置された連続性の凸条であることを特徴とする構成を採用する。
本発明の針板の別の実施形態として、前記針板の表面には、さらに自己潤滑性被膜による表面処理を施すことを特徴とする構成を採用し、その具体的実施形態として、前記表面処理は、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキであることを特徴とする構成、また、前記表面処理は、PTFE塗布、またはポリアミド樹脂塗布であることを特徴とする構成を採用する。
本発明の針板の別の実施形態として、前記針板の表面には、針穴の周囲または、布に接する押え金の下面全域に対応する領域に粗面部を設けることを特徴とする構成を採用する。
さらに、本発明のミシンとして、前記針板を備えたことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の針板は、針板の表面に
は、微小の凸凹
が形成
され、前記微小の凸凹は、規則的に配列された突起を有し、前記突起は、上面が平らでエッジがなく滑らかに形成されていることにより、針板の全表面を平滑面としたものと比べて、布と微小な突起の上面だけが接触することで、
接触面積を小さくすることができるので、滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなど平滑面に対する密着度が高い布が針板表面に吸いつくのを防止することができる。
【0011】
また、微小の凸凹が形成された針板の表面に、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキ、PTFE塗布、またはポリアミド樹脂塗布による表面処理を施すことにより、自己潤滑性皮膜が形成されて、滑り止めなどの処理をした平滑面に対する密着度が高い布であっても、布滑りが良くなり、布送りおよび布操作をさらに良好にすることができる。
【0012】
さらに、針板の表面には、針穴の周囲または、布に接する押さえ金の下面全域に対応する領域に粗面部を設けるようにした実施形態では、布滑りの良い布および伸縮性の高い布であっても、ミシン針が布を貫通する際に針穴に布が引き込まれるのを抑えることで、ミシン針上昇時の上糸ループの形成を促し、目飛びの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】本発明の実施例1のミシンの針板における
図2の要部拡大図である。
【
図4】本発明の実施例1の針板表面の微小突起の配置パターンを示す図で、(a)は上面拡大図であり、(b)は横断面拡大図である。
【
図5】本発明の実施例2における針板表面の凸条の配置パターンを示す斜視拡大図である。
【
図6】本発明の実施例3における針穴周囲領域をブラスト処理した針板の上面図である。
【
図7】布が針板の針穴に引き込まれる様子を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明のミシンの針板および該針板を備えたミシンについて、実施例に示した図面を参照して説明する。
【0015】
図1において、1はミシンの上部フレームで、脚柱部2と、脚柱部2から左方に延びるアーム部3とからなる。
4はベッド部であり、5はベッド部4から筒状に延びるフリーアーム部、6はフリーアーム部5の上面に装着される針板である。
【0016】
図1および2に示すように、縫製される2枚の布7a、7bは針板6の表面で支持されるとともに、アーム部3から下方へ延びる押え棒8に装着される押え金9によって所定の圧力で上方から押圧される。
図6に示すように、針板6には、ジグザグ縫いが可能な横長の針穴10と、複数の縦長の送り歯用長穴11と、下糸ボビン交換用の開口部12が形成されている。
【0017】
上部フレーム1のアーム部3内に収容される上軸運動機構によって針棒13に固定されるミシン針14が布7a、7bを貫通して針板6の針穴10に挿通駆動され、フリーアーム部5内に収容される図示しない下軸運動機構によって駆動される上糸捕捉手段がミシン針14の上昇時に形成される上糸ループを捕捉して縫い目が形成される。
同時に、フリーアーム部5内に収容される図示しない布送り機構によって駆動される送り歯15が針板6の送り歯用長穴11を通して出没することで、布7a、7bが一定方向に送られる。
【実施例1】
【0018】
実施例1において、針板6の表面には、一辺の長さが1.5mmで、高さが50μm(0.05mm)の複数の正方形型突起部16が縦横2.5mmの間隔をもって、
図4(a)に示す配置パターンで、規則的に配列され、前記突起部16は
、上面が平らでエッジがなく滑らかに形成されている。
さらに、針板6の表面全体には、
図3に示すように、PTFE含有重量比率25%の無電解ニッケル・リンPTFE複合メッキが施され、厚さ10μmの被覆層17が形成されている。
【0019】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の針板6がフリーアーム部5の上面に装着されるミシンにより、滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなどの摩擦力の大きな布を縫製すると、針板の表面に複数の正方形型突起部16が規則的に形成されることにより、布が正方形型突起部16の上面だけに接触することで、
接触面積を小さくすることができ、平滑面に対する密着度が高い布が針板6表面に吸いつくのを防止することができる。
さらに、針板6表面に形成される正方形型突起部16は、縦横に等間隔で配置されることにより、布7a、7bをどの方向にもスムーズに送ることができる。
【0020】
また、複数の正方形型突起部16が形成された針板6の表面全体に、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキによる表面処理を施すことにより、自己潤滑性皮膜が形成されて、滑り止めなどの処理をした平滑面に対する密着度が高い布であっても、布滑りがさらに良くなり、布送りおよび布操作を良好にすることができる。
このように、本実施例では、滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなど平滑面に対する密着度が高い布が針板表面に吸いつくのを防止して、布送りおよび布操作を良好にすることができる。
なお、本実施例では、ベッド部4のフリーアーム部5に針板6を取り付けているが、本発明は、このようなフリーアーム部5を有するミシンに限定されることはなく、種々の形態のベッド部を有するミシンに適用することができることはもちろんである。
【0021】
また、本実施例では、前記突起部16は、平面形状が正方形のエッジを滑らかに成形したものとしているが、前記平面形状は、長方形、円形または楕円形などであっても構わない。
そして、前記平面形状が正方形の場合、その一辺の長さは1〜2mmくらいが好ましく、一辺の長さが1mm未満では、
接触面積が小さくなりすぎて摩擦抵抗が増す傾向にあり、反対に2mmを超えると
接触面積が大きくなりすぎて、これも摩擦抵抗が増す傾向にある。
さらに、前記突起部16の高さは40〜70μmくらいが好ましく、高さが40μm未満では、布7b下面が突起部と突起部の間の凹部に接触して摩擦抵抗を増す傾向にあり、反対に高さが70μmを超えると摩擦の低減が頭打ちとなり、かえって加工コストがかかることになる。
さらに、前記突起部16の縦横の間隔は正方形の一辺の長さにもよるが、1.5〜3.5mmくらいが好ましい。
【0022】
また、本実施例の針板6の表面全体に、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキによる表面処理を施すことにより、皮膜層17が形成されているが、本発明には必ずしも皮膜層17が必要ではなく、表面処理についても、本実施例の無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキに限定されず、PTFE塗布、またはポリアミド樹脂塗布など、種々の公知の表面処理を施すことが可能である。
【実施例2】
【0023】
実施例2において、針板6の表面には、
図5に示すように、布送り方向Fに沿って、幅が1mmで、高さが60μmの凸条18が2mm間隔で規則的に配列され、前記凸条18の断面は、
上面が平らでエッジのない滑らかな形状に形成されている。
さらに、針板6の表面全体には、PTFE塗布が施され、厚さ20μmの被覆層が形成されている。
【0024】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例では、突起部形状を布送り方向Fに沿って等間隔で配列される凸条18とすることにより、布が凸条18の上面だけに接触することで、
接触面積を小さくすることができ、平滑面に対する密着度が高い布が針板6表面に吸いつくのを防止することができるだけでなく、布送り方向Fに沿って連続した凸条18が形成されるので、布送り方向Fのみに特に優れた滑り性を有するものとなり、布送りの直進性を確保でき、縫い目が蛇行するのを防止することができる。
【0025】
また、本実施例では、前記凸条18の幅を1mmとしているが、0.8〜2mmくらいが好ましく、高さを60μmとしているが、40〜70μmくらいが好ましく、間隔を2mmとしており、前記凸条18の幅にもよるが、1〜3mmくらいが好ましい。
また、針板6の表面処理については、実施例1と同様に、必ずしも必要としないし、必要とする場合でも、種々の公知の表面処理を施すことが可能であることはいうまでもない。
【実施例3】
【0026】
実施例3において、針板6の表面には、
図6に示すように、布送り方向Fに沿って、幅が1.5mmで、高さが60μmの凸条19が1.5mm間隔で規則的に配列され、前記凸条19の断面は、実施例2と同様に、
上面が平らでエッジのない滑らかな形状に形成されている。
さらに、本実施例では、針板6表面のうち、針穴周囲領域6aに、凸条19を形成しないようにするとともに、研磨剤によるブラスト処理を施すことにより針板6表面の他の表面領域6bよりも摩擦係数が大きな粗面部としている。
また、針板6表面の針穴周囲領域6aは、
図7に示すように、布7a上面に接する押え金9の下面9a全域に対応する領域であることが望ましい。
【0027】
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
図7においては、各部材を表示する便宜上、互いに上下に離れて図示されているが、実際の縫製作業においては、ミシン針14が布7a、7bに貫通しているタイミングでは、布7a上面および7b下面は、押え金9の下面9aおよび針板6の表面に接触している。
一方、針板6の送り歯用長穴11(
図6参照)を通して上昇する送り歯15(
図2参照)によって布7a、7bが下から押し上げられて布送りが行われるタイミングでは、布7bの下面は針穴周囲領域6aの粗面部とは接しないようになっている。
【0028】
本実施例では、針板6表面のうち、針穴周囲領域6aには、凸条19を形成しないようにするとともに、研磨剤によるブラスト処理を施すことにより、ミシン針14が布7a、7bを貫通しているタイミングにおいては、押え金9の下面9aが布滑り性の良い平滑面であっても、布7a、7bを経て押え金9の押圧力が作用する針穴周囲領域6aが摩擦係数の大きな粗面部となっているため、針板6に対する布押さえを確実に行うことができる。
そして、従来の平滑な表面を有する針板にあっては、針穴10周辺の布7a、7bが針板6表面の摩擦に抗して
図7に示すように、針穴10内に引き込まれ易くなり、ミシン針14上昇時の上糸ループの形成が不十分となり、目飛びの原因となるものであるのに対し、本実施例では、上記のように、針板6の針穴周囲領域6aのみを粗面部とし、針板に対する布押さえを確実に行うことができることによって、針穴10への布7a、7bの引き込みを防止し、円滑な縫製作業を行うことができる。
【0029】
また、本実施例では、針板6の針穴周囲領域6aのみを粗表面とし、他の表面領域6bに微小な凸条19を形成することで優れた滑り性を付与することにより、送り歯によって布7a、7bが持ち上げられて布送りされるときにも、布7a、7bの自重により、または添えられた手指等による圧力により針板6表面に摺接される布7b下面に対しての接触面は布滑りが良好な他の表面領域6bであるから、布7b下面が凸条19の上面だけに接触することで、
接触面積を小さくすることができ、平滑面に対する密着度が高い布が針板6表面に吸いつくのを防止することができる。
【0030】
また、針板6表面の他の領域6bには、実施例1および2と同様に、無電解ニッケル・リン・PTFEの複合メッキ、PTFE塗布、またはポリアミド樹脂塗布など、種々の公知の表面処理を施すことが可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のミシンの針板および該針板を備えたミシンは、針板の表面に微小の凸凹を形成することにより、針板の全表面を平滑面としたものと比べて、布と微小な突起の上面だけが接触することで、
接触面積を小さくすることができるので、滑り止めなどの処理をした織物、皮革、ビニールなど平滑面に対する密着度が高い布が針板表面に吸いつくのを防止することができ、種々のミシンに広く適用して有利なものである。
【符号の説明】
【0032】
F 布送り方向
1 上部フレーム
2 脚柱部
3 アーム部
4 ベッド部
5 フリーアーム部
6 針板
6a 針穴周囲領域
6b 他の表面領域
7a、7b 布
8 押え棒
9 押え金
9a 下面
10 針穴
11 送り歯用長穴
12 開口部
13 針棒
14 ミシン針
15 送り歯
16 突起部
17 被覆層
18、19 凸条