特許第6184216号(P6184216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6184216-不用配管の埋没方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184216
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】不用配管の埋没方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 1/028 20060101AFI20170814BHJP
   E02B 9/06 20060101ALI20170814BHJP
   E02F 5/10 20060101ALI20170814BHJP
   F16L 1/038 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   F16L1/028 L
   F16L1/028 P
   E02D29/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2013-149059(P2013-149059)
(22)【出願日】2013年7月18日
(65)【公開番号】特開2015-21538(P2015-21538A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年2月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】591088489
【氏名又は名称】株式会社松岡カッター製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】松 岡 晴 男
【審査官】 藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−124322(JP,U)
【文献】 特開平10−183743(JP,A)
【文献】 特開2002−210611(JP,A)
【文献】 実開平03−071817(JP,U)
【文献】 特開2005−083036(JP,A)
【文献】 特開2012−36616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 1/02
F16L 1/028
F16L 1/038
E02D 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋没した不用配管の内方に回転刃を挿入し、前記不用配管の先端が地面より低い位置になるように切断し、切断後、切断した不用配管を除去した後、露出した地中壁面と前記地面より低い位置にある前記不用配管の先端に当接するように、充填材を充填すると共に、切断した前記不用配管の先端が地中に埋没するように前記充填材を充填して前記不用配管を覆い隠し、この覆い隠した面は平らで、地中に埋没した前記不用配管の周囲面と同面である
ことを特徴とする不用配管の埋没方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不用配管の埋没方法に係り、特に、不用配管を簡易且つ迅速に覆い隠すことができる不用配管の埋没方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、図5に示すような地中に埋没した不用配管1がある。この不用配管1の上端面が地面Gの面に露出しているため、見映えが悪い。
そのため、不用配管1の上端面が地面Gから見えないように、例えば、図6に示すように、不用配管1の周囲を掘り起こし、該掘り起こした部材を除去する。
除去後、図7に示すように、回転刃2’を用いて、不用配管1の外周側から不用配管1を切断していく(図8参照)。
切断後、図8の切断した不用配管1の先端が地中に埋没するように充填材5を充填するようにしている(図9参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
即ち、上述の不用配管の埋没方法にあっては、地中に埋没した不用配管の周囲を掘り起こさなければならず、不用配管を簡易且つ迅速に埋没することができないという問題点が生じた。
【0004】
本発明は、前記問題点を考慮したなされた不用配管の埋没方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の不用配管の埋没方法は、地中に埋没した不用配管の内方に回転刃を挿入し、前記不用配管の先端が地面より低い位置になるように切断し、切断後、切断した不用配管を除去した後、露出した地中壁面と前記地面より低い位置にある前記不用配管の先端に当接するように、充填材を充填すると共に、切断した前記不用配管の先端が地中に埋没するように前記充填材を充填して前記不用配管を覆い隠し、この覆い隠した面は平らで、地中に埋没した前記不用配管の周囲面と同面である
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の不用配管の埋没方法によれば、従来のように、地中に埋没した不用配管の周囲を掘り起こすことなく、地中に埋没した不用配管の内方に回転刃を挿入し、前記不用配管の先端が地面より低い位置になるように切断し、切断後、切断した前記不用配管の先端が地中に埋没するように充填材を充填して前記不用配管を覆い隠すため、簡易かつ迅速に不用配管を埋没させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一実施例の不用配管の埋没方法を示すもので、地中に埋没した不用配管の内方に回転刃を挿入する前の状態を示す概略的図である。
図2図2は、図1の回転刃を不用配管の内方に挿入し、不用配管の一部を切断する状態を示す概略的図である。
図3図3は、図2の不用配管の先端が地面より低い位置になるように切断し、充填材を充填する前の状態を示す概略的図である。
図4図4は、図3の切断した不用配管の先端が地中に埋没するように充填材を充填した状態を示す概略的図である。
図5図5は、従来の不用配管の埋没方法の対象である不用配管を示す概略的図である。
図6図6は、図5の不用配管の周囲を掘り起こし、該掘り起こした部材を除去した状態を示す概略的図である。
図7図7は、図6の不用配管を切断する状態を示す概略的図である。
図8図8は、図7の不用配管の先端を切断した状態を示す概略的図である。
図9図9は、図8の切断した不用配管の先端が地中に埋没するように充填材を充填した状態を示す概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施例の不用配管の埋没方法を図面(図1乃至図4)を参照して説明する。
図1に示す1は、地中に埋没した不用配管で、不用配管1は、例えば、不用ガス管である[ガス管の材質は、例えば、JISに規定された配管用炭素鋼鋼管(SGP)]。
【0010】
また、2は回転刃で、回転刃2は、例えば、電動ドライバー3に装着されるもので、軸(回転軸)4の先端に取り付けられ、回転刃2の外径は、不用配管1の内径より小さくなっている。
回転刃2の外周部は、例えば、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素 (CBN)等のパウダーを電着により固着されているものである。
【0011】
先ず、地中に埋没した不用配管1の内方に回転刃2挿入する(図1参照)。
挿入後、不用配管1の先端が地面Gより低い位置になるように切断していく(図2参照)。
切断後(図3参照)、切断した不用配管1の先端が地中に埋没するように充填材(例えば、モルタル、セメント、土砂等)を充填し、地面Gが平になるようにして、不用配管1を覆い隠すようにする(図4参照)。
【0012】
従って、上述した不用配管の埋没方法によれば、従来のように、地中に埋没した不用配管の周囲を掘り起こすことなく、地中に埋没した不用配管1の内方に回転刃2を挿入し、不用配管1の先端が地面Gより低い位置になるように切断し、切断後、切断した不用配管1の先端が地中に埋没するように充填材5を充填して不用配管1を覆い隠すため、簡易かつ迅速に不用配管1を埋没させることができる。
【符号の説明】
【0013】
1 不用配管
2 回転刃
5 充填材
G 地面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9