【実施例】
【0227】
特に明記しない限り、全ての原料は、商用品一般供給業者(commercially available common supplier)から購入するものとする。トリメチルシラン(TMS)をCDCl
3溶解化合物の内部基準として用いて、
1H−NMRスペクトルを記録した。DMSO−d
6、MeODおよびD
2O溶解化合物に対して、装置をそれぞれδ2.5ppm、δ3.3ppmおよびδ4.82ppmでキャリブレーションした。化学シフト値はδ(百万分率)で引用された。
【0228】
LCMS分析では、LCMS/MS API 2000(アプライドバイオシステム社)装置が使用された。カラムとしては、以下のものが含まれた:
カラムV: Zorbax(登録商標)C18カラム、4.6×50mm、5μ
カラムW: Zorbax(登録商標)延長C18カラム、4.6×50mm、5μ
カラムX: Gemini(登録商標)NX C18カラム、4.6×50mm、5μ
カラムY: Xbridge(登録商標)C18カラム、4.6×50mm、5μ
カラムZ: Reprosil(登録商標)カラム、4.6×50mm、5μ
【0229】
溶出液(溶媒)には、典型的に以下のものが含まれた(水相としての酸性緩衝液または塩基性緩衝液):
Aチャネル:
(i) 0.05%ギ酸水溶液;
(ii) 10mM アンモニウム酢酸水溶液;または
(iii) 0.05%TFA水溶液。
Bチャネル: アセトニトリル(有機相)。
【0230】
検出器は、2波長:220nmおよび260nmで測定されるUVであった。
【0231】
LCMSの勾配は以下のうちの1つであった:
1. LCMS反応モニタリングおよび最終化合物分析法(一般的な極性化合物用)
勾配条件: 5分間の実行時間
時間プログラム:
P1:水/アセトニトリル中の10mM アンモニウム酢酸塩
Q1:水/アセトニトリル中の0.05%TFA、
R1:水/アセトニトリル中の0.05%ギ酸。
勾配はアセトニトリルを、10%〜90%〜10%と変化させた。
流速:1.2mL/分
【0232】
2. 12分間の実行での、LCMS反応モニタリングおよび最終化合物分析法(溶出が近い化合物用):
勾配条件: 12分間の実行時間
時間プログラム:
P2:水/アセトニトリル中の10mM アンモニウム酢酸塩
Q2:水/アセトニトリル中の0.05%TFA
R2:水/アセトニトリル中の0.05%ギ酸
勾配はアセトニトリルを、5%〜90%〜5%と変化させた。
流速:1.0mL/分
【0233】
3. HPLC−勾配条件における方法開発後のLCMSは、HPLCと同様である。
質量スペクトルのデータは、以下を用いて得られた:
イオン化法:API(大気圧イオン化)源を用いるESI(エレクトロスプレーイオン化)
デクラスタリングポテンシャル:化合物のイオン化に応じて、10〜70V
質量範囲:100〜800amu
スキャンタイプ:Q1
極性:+/−ve
イオン源:ターボスプレー
イオンスプレー電圧:+veモードについては+5500、−veモードについては−4500
質量源温度(Mass Source temperature):200℃
【0234】
HPLC分析は、Shimadzu(登録商標)LC−2010、Agilent(登録商標)1200シリーズ、およびWaters(登録商標)Alliance(登録商標)HT装置を用いて、実行された。カラムとしては、以下が含まれた:
(i)Zorbax(登録商標)SB C18カラム(50×4.6mm)1.8μ
(ii)Atlantis(登録商標)dC18カラム(150×4.6mm)5μ
(iii)Gemini(登録商標)NX C18カラム(50×4.6mm)3μ
(iv)XBridge(登録商標)C18カラム(50×4.6mm)3μ
(v)XBridge(登録商標)C18カラム(50×4.6mm)5μ
(vi)XTerra(登録商標)C18カラム(250×4.6mm)5μ
(vii)Gemini(登録商標)C18カラム(50×4.6mm)5μ
(viii)Zorbax(登録商標)SB−C18カラム(4.6×50mm)5μ
(ix)Sunfire(登録商標)−C18カラム(150×4.6mm)5μ。
【0235】
移動相としては以下が含まれ、その移動相の勾配は、A. 90%〜10%〜90%と変化された。流速は1mL/分であった。
A. 0.05%TFA水溶液、0.05%HCOOH水溶液、0.05%酢酸水溶液、10mMアンモニウム酢酸水溶液(酸性または塩基性の緩衝液);および
B. アセトニトリルまたはメタノール(有機相)。
【0236】
超高速クロマトグラフィー(UPLC)分析を、Agilent(登録商標)1100シリーズおよび1200シリーズ装置を用いて、実行した。カラムとしては、周囲温度で作動する、以下のものが含まれた:
(i)Zorbax(登録商標)SB C18カラム(50×4.6mm)1.8μ
(ii)Zorbax(登録商標)XDB C18カラム(50×4.6mm)1.8μ
(iii)Gemini(登録商標)NX C18カラム(50×4.6mm)3μ
(iv)XBridge(登録商標)C18カラム(50×4.6mm)3μ
【0237】
移動相としては以下のものが含まれ、移動相の勾配は、A.95%〜5%〜95%と変化された。流速は0.8〜1mL/分で変化した。
A. 0.05%TFA水溶液、0.05%HCOOH水溶液
B. アセトニトリル
【0238】
実施例1:基本手順A1−(S)−1,1,−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化202】
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【0239】
A. (S)−2−(メトキシカルボニルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物2)
テトラヒドロフラン(THF;175mL)中のboc−L−ピペコリン酸(1;15g、68.10mmol)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(9.4mL、85.12mmol)を−30℃で加え、続いてクロロギ酸イソブチル(9.8mL、74.90mmol)を−30℃で滴加した。得られた混合物をその温度で1時間撹拌した。次に、ジエチルエーテル中のジアゾメタンの溶液を反応混合物に加え、その混合物を室温(rt)で16時間撹拌した。氷酢酸(10mL)を加えることで反応混合物をクエンチし、次に濃縮した。残渣をジエチルエーテル(500mL)中に溶解し、水(100mL)およびブライン(25mL)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、濃縮した。
【0240】
その未精製物質をメタノール(130mL)中に溶解し、安息香酸銀(4g)を氷冷条件で分割添加し、その混合物を室温で16時間撹拌した。ブライン溶液(50mL)を反応混合物に加え、Celite(登録商標)試薬を通して濾過し、メタノールで洗浄した。有機層を減圧下で留去し、残渣を酢酸エチル(EtOAc、470mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、230〜400メッシュシリカゲルを用い、ヘキサン中3%EtOAcで溶出させるクロマトグラフィーで精製して、化合物2を液体として得た。
収率:10.2g(58.28%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.51 (s, 1H), 3.81 (d, J = 11 Hz, 1H), 3.57 (s, 3H), 2.77-2.74 (m, 1H), 2.55 (d, J = 7 Hz, 2H), 1.58-1.52 (m, 6H), 1.37 (s, 9H);
LCMS:[M+H]=258.2、室温=3.55分、(プログラムR1、カラムX)。
【0241】
B. (S)−2−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)酢酸メチルエステル(化合物4)
ジクロロメタン(DCM;70mL)中の化合物2(10g、38.91mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(TFA;20mL)を氷冷条件で滴加し、その反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下で留去した。その未精製物質をアセトニトリル(130mL)中に溶解し、K
2CO
3(27g、194.55mmol)を氷冷条件で分割添加し、その反応混合物を15分間撹拌した。次に臭化ベンジル(3;7mL、58.37mmol)を滴加し、得られた混合物を100℃で16時間加熱した。その混合物を濾過し、EtOAcで洗浄した。有機層を水(75mL)およびブライン(30mL)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、4.5%EtOAc−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物4を液体として得た。
収率:6.1g(63.47%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.32-7.21 (m, 5 H), 3.75 (d, J= 14 Hz, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.30 (d, J= 14 Hz, 1H), 2.87-2.84 (m, 1 H), 2.69 (dd, J= 15, 5 Hz, 1 H), 2.56-2.52 (m, 1 H), 2.47-2.41 (m, 1H), 2.15-2.10 (m, 1H), 1.64-1.52 (m, 2H), 1.44-1.32 (m, 4H);
LCMS:[M+H]=248.0、室温=3.61分(プログラムP1、カラムY)。
【0242】
C. (S)−2−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)エタノール(化合物5)
無水THF(200mL)中の化合物4(6g、24.29mmol)の撹拌溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H;トルエン中1.2M、81mL、97.16mmol)を−30℃で滴加した。次に、反応混合物を0〜5℃で4時間撹拌した。−50℃でNH
4Cl飽和溶液(15mL)を加えることで、反応混合物をクエンチした。反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、化合物5を得た。
収率:5.1g(95.87%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.18 (m, 5H), 4.40 (s, 1H), 3.87 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.51-3.44 (m, 2H), 3.23 (d, J = 14 Hz, 1H), 2.62-2.58 (m, 1H), 2.44-2.42 (m, 1H), 2.05-2.00 (m, 1H), 1.82-1.77 (m, 1H), 1.66-1.59 (m, 3H), 1.40-1.23 (m, 5H);
LCMS:[M+H]=220.5、室温=1.78分(プログラムP1、カラムY)。
【0243】
D. (S)−1−ベンジル−2−(2−クロロエチル)ピペリジン(化合物6)
クロロホルム(40mL)中の化合物5(3.5g、15.98mmol)
、塩化チオニル(6mL)、および4滴の濃HClの溶液を、75℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50mL)を加え、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、ヘキサン中3.5%EtOAcで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物6を液体として得た。
収率:3.1g(81.85%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.22 (m, 5H), 3.82 (d, J= 14 Hz, 1H), 3.72-3.62 (m, 2H), 3.32-3.30 (m, 1H), 2.63-2.55 (m, 2H), 2.12-2.04 (m, 2H), 1.99-1.89 (m, 1H), 1.66-1.59 (m, 2H), 1.42-1.32 (m, 4H);
LCMS:[M+H]=237.8、室温=3.78分(プログラムP1、カラムY)。
【0244】
E. (S)−N−[2−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)エチル]−N−フェニルインダン−2−イル−アミン(化合物8)
トルエン(80mL)中のNaNH
2(0.74g、18.99mmol)の撹拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物7(2.91g、13.92mmol)の溶液を氷冷条件で滴加し、その混合物を室温で3時間撹拌した。次に、トルエン(10mL)中の化合物6(3g、12.66mmol)の溶液を、反応混合物に氷冷条件で滴加し、その混合物を110℃で16時間加熱した。この反応混合物をEtOAc(70mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、ヘキサン中11.2%EtOAcで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物8を得た。化合物8は粘着性の固体として単離された。
収率:1.5g(28.90%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30 -7.10 (m, 11H), 6.79 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.64 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 3.67 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.23-3.15 (m, 5H), 2.95-2.90 (m, 2H), 2.53-2.50 (m, 1H), 2.31 (brs, 1H), 2.02-1.98 (m, 1H), 1.67-1.60 (m, 2H), 1.51-1.49 (m, 2H), 1.35-1.17 (m, 4H);
LCMS:[M+H]=411.0、室温=3.20分(プログラムP1、カラムY)。
【0245】
F. (S)−2−N−フェニル−N−[2−(ピペリジン−2−イル)エチル]インダン−2−イル−アミン(化合物9)
メタノール(30mL)中の化合物8(0.55g、1.34mmol)およびギ酸アンモニウム(0.85g、13.41mmol)の撹拌溶液を、N
2で30分間パージした。10%Pd−C(0.07g)を加え、パージをさらに5分間続けた。得られた混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その未精製物質を50%アセトニトリル−水混合物中に溶解し、凍結乾燥して、化合物9を得た。
収率:0.4g(93.14%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.24-7.10 (m, 6 H), 6.81 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.63 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.68-4.60 (m, 1 H), 3.38-3.36 (m, 1 H), 3.24-3.11 (m, 3 H), 2.96 (dd, J = 16, 8 Hz, 2 H), 2.93-2.88 (m, 1 H), 2.45-2.35 (m, 2 H), 1.66-1.65 (m, 1 H), 1.47-1.45 (m, 4 H), 1.27-1.23 (m, 2 H), 0.96-0.93 (m, 1 H);
LCMS:[M+H]=320.8、室温=3.03分(プログラムP1、カラムY)。
【0246】
G. (S)−N−フェニル−N−[2−(1−プロピル−ピペリジン−2−イル)エチル]インダン−2−イル−アミン(化合物11)
メタノール(15mL)中の化合物9(0.35g、1.09mmol)の撹拌溶液に、NaCNBH
3(0.082g、1.2mmol)を氷冷条件で加え、次にその混合物を室温で30分間撹拌した。プロパンアルデヒド(propanaldehyde)(10;0.1mL、1.37mmol)を、反応混合物に氷冷条件で滴加し、その混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、rotavapourを用いて濃縮した。その未精製物質を、DCM中4.6%MeOHで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物11を得た。
収率:0.37g(93.59%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.22-7.15 (m, 6H), 6.89-6.87 (m, 2H), 6.73-6.70 (m, 1H), 4.63-4.61 (m, 1H), 3.33-3.31 (m, 1H), 3.23-3.16 (m, 6H), 2.99-2.94 (m, 4H), 1.99-1.97 (m, 1H), 1.72-1.53 (m, 10H), 0.85-0.82 (m, 6H);
LCMS:[M+H]=363.0、室温=3.44分(プログラムP1、カラムY)。
【0247】
H. (S)−1,1−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
ジクロロエタン(DCE、5mL)中の化合物11(0.25g、0.69mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(1.15g、8.29mmol)および1−ヨードプロパン(3mL)を封管中で加え、その混合物を65℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、DCMで洗浄した。有機層を、rotavapourを用いて濃縮した。その未精製物質を、DCM中5.3%メタノール(MeOH)で溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、(S)−1,1−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物を得た。
収率:0.12g(31.32%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.73 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 3.40-3.35 (m, 2H), 3.27-3.13 (m, 8H), 3.01-2.95 (m, 3H), 1.95-1.82 (m, 2H), 1.70-1.50 (m, 10H), 0.87 (t, J = 7 Hz, 3H), 0.80 (t, J= 7 Hz, 3H);
LCMS:[M
+]=405.4、室温=3.49分;
UPLC:98.00%、室温=4.03分、λ
200nm、移動相(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB 1.8μ。
あるいは、実施例1の化合物は、スキーム27に記載された方法によっても調製することができる。
【0248】
実施例2:基本手順A2−(S)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(2mL)中の化合物9(0.15g、0.47mmol)およびK
2CO
3(0.78g、5.63mmol)の撹拌混合物に、ヨウ化エチル(2mL)を加え、封管中65℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、MeOH−DCMで洗浄し、rotavapourを用いて濃縮した。その茶色がかった固体の未精製物質を、230〜400メッシュシリカゲルカラムクロマトグラフを用い、DCM中4%MeOHで溶出させて、精製した。その固体物質をエーテル−ヘキサンで粉砕して、(S)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)−エチル]ピペリジニウムヨウ化物を得た。
収率:0.17g(71.62%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.26-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.68-4.61 (m, 1H), 3.52-3.47 (m, 1H), 3.39-3.16 (m, 9H), 3.04-2.92 (m, 3H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.66-1.47 (m, 6H), 1.19-1.08 (m, 6H);
LCMS:[M
+]=377.8、室温=3.33分;
HPLC:97.43%、室温=2.73分、λ
200nm、移動相(i)0.05%HCOOH水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm) 1.8μ。
あるいは、実施例2の化合物は、スキーム27に記載された方法によっても調製することができる。
【0249】
実施例3:手順B1−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
A. (1−ベンジルピペリジン−2−イル)メタノール(化合物13)
ジメチルホルムアミド(DMF、50mL)中のピペリジン−2−メタノール(12;6g、52.09mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(10.78g、78.14mmol)および臭化ベンジル(6.85mL、57.30mmol)を0℃で連続的に加え、その混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、有機層を水およびブライン溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、30%EtOAc−ヘキサンで溶出させる230〜400メッシュシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、化合物13を得た。
収率:6.0g(56.6%);
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.37-7.21 (m, 5H), 4.05 (d, J= 13 Hz, 1H), 3.85 (dd, J = 11, 4 Hz, 1H), 3.50 (dd, J = 11, 4 Hz, 1H), 3.30 (d, J = 13 Hz, 1H), 2.88-2.83 (m, 1H), 2.69 (brs, 1H), 2.47-2.43 (m, 1H), 2.17-2.11 (m, 1H), 1.70-1.54 (m, 4H), 1.40-1.33 (m, 2H).
【0251】
B. 1−ベンジル−2−(クロロメチル)ピペリジン(化合物14)
クロロホルム(50mL)中の化合物13(3.6g、15.00mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(1.34mL)を0℃で加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、その後濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、10%EtOAc−ヘキサンで溶出させる230〜400メッシュシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、化合物14を油状物質として得た。
収率:3.2g(82.0%);
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.37-7.28 (m, 4H), 7.23-7.21 (m, 1H), 4.01-3.96 (m, 1H), 3.79-3.66 (m, 2H), 3.32 (d, J = 13 Hz, 1H), 2.76-2.72 (m, 1H), 2.61 (brs, 1H), 2.13-2.11 (m, 1H), 1.73-1.50 (m, 5H), 1.42-1.33 (m, 1H);
LCMS:[M+H]=224.2、室温=3.77分(プログラムP1、カラムY)。
【0252】
C. N−[(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)メチル]−N−フェニルインダン−2−イル−アミン(化合物15)
トルエン(10mL)中のソーダアミド(706mg、18.1mmol)の撹拌懸濁液に、トルエン(10mL)中の化合物7(2.76g、13.2mmol)の溶液を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。トルエン中の化合物14(2.69g、12.1mmol)の溶液を、反応混合物に加え、得られた混合物を16時間加熱還流した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、15%EtOAc−ヘキサンで溶出させる230〜400メッシュシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、化合物15を得た。
収率:1.5g(31.9%);
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.32-7.27 (m, 4H), 7.23-7.13 (m, 7H), 6.89 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.80 (d, J= 7 Hz, 1H), 4.54-4.50 (m, 1H), 4.11 (d, J= 14 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 14, 4 Hz, 1H), 3.32 (d, J = 14 Hz, 1H) 3.24-3.04 (m, 5H), 2.76-2.71 (m, 1H), 2.64-2.62 (m, 1H), 2.16-2.10 (m, 1H), 1.82-1.76 (m, 1H), 1.63-1.61 (m, 1H), 1.48-1.31 (m, 4H).
【0253】
D. N−フェニル−N−(ピペリジン−2−イルメチル)インダン−2−イル−アミン(化合物16)
メタノール(50mL)中の化合物15(1.5g、3.79mmol)の溶液を、アルゴンで20分間パージした。次に、ギ酸アンモニウム(2.33g、37.87mmol)を加え、その溶液をさらに10分間パージした。Pd−C(10%;216mg)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その未精製物質を、2%メタノール−DCMで溶出させる230〜400メッシュシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、化合物16を得た。
収率:1.06g(92.1%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.21-7.13 (m, 6H), 6.95 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.73 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.67-4.63 (m, 1H), 3.15-2.93 (m, 7H), 2.68-2.66 (m, 1H), 2.45-2.42 (m, 1H), 1.70-1.60 (m, 2H), 1.51-1.48 (m, 1H), 1.33-1.19 (m, 2H), 1.06-1.00 (m, 1H).
【0254】
E. N−[(1−メチル−ピペリジン−2−イル)メチル]−N−フェニルインダン−2−イル−アミン(化合物17)
DCE(10mL)中の化合物16(0.2g、0.65mmol)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(H
2O中35%、0.08mL、0.98mmol)、Na(OAc)
3BH(0.415g、1.95mmol)および酢酸(AcOH、0.1mL)を氷冷条件で連続的に加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、NaOH(1N)塩基性化した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、5%メタノール−DCMで溶出させる230〜400メッシュシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製して、化合物17を得た。
収率:0.12g(57.4%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.22-7.13 (m, 6H), 6.88 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.70 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.61-4.56 (m, 1H), 3.54 (dd, J = 14, 4 Hz, 1H), 3.15-2.96 (m, 5H), 2.71-2.66 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.11-2.03 (m, 1H), 2.00-1.91 (m, 1H), 1.70-1.59 (m, 2H), 1.47-1.35 (m, 2H), 1.13-1.06 (m, 2H);
LCMS:[M+H]=321.0、室温=3.32分(プログラムP1、カラムY)。
【0255】
F. 1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
DCE(5mL)中の化合物17(0.1g、0.31mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(0.058mL、0.94mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、その未精製物質を、メタノール−エーテルからの結晶化で精製して、1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物を得た。
収率:0.06g(41.62%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.27(t, J = 7.76 Hz, 2H), 7.22-7.19 (m, 2H), 7.15-7.13 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.96 Hz, 2H), 6.90 (t, J= 7 Hz, 1H), 4.50-4.46 (m, 1H), 3.83 (d, J= 12 Hz, 1H), 3.41-3.35 (m, 4H), 3.19 (s, 3H), 3.06 (d, J = 8 Hz, 2H), 3.00-2.98 (m, 5H), 1.95-1.92 (m, 1H), 1.79-1.64 (m, 4H), 1.33-1.30 (m, 1H);
LCMS:[M
+]=335.0、室温=3.26分;
UPLC:99.72%、室温=3.92分、λ
200nm、移動相(i)0.05%TFA水溶液、(i)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm) 1.8μ。
【0256】
実施例4:基本手順B2−1,1−ジメチル−2−[2−((2−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
封管中のCHCl
3(3mL)中の(2−フルオロ−フェニル)−インダン−2−イル−(2−ピペリジン−2−イル−エチル)−アミン(100mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(97μL、1.48mmol)および炭酸カリウム(204mg、1.48mmol)を加え、その反応混合物を50℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を、焼結式漏斗(sintered funnel)を通して濾過した。濾液を真空濃縮し、MeOH−DCM(1〜5%)を溶出液として用いる、230〜400 シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製した。その固体を凍結乾燥して、1,1−ジメチル−2−[2−((2−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)−エチル]ピペリジニウムヨウ化物を得た。
収率:84mg(57.47%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.33 (t, J = 15 Hz, 1 H), 7.22-7.11 (m, 7 H), 4.23-4.19 (m, 1 H), 3.42 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.31-3.22 (m, 2 H), 3.10-3.07 (m, 1 H), 3.05-3.03 (m, 1 H), 3.01-2.99 (m, 1 H), 2.91 (s, 3 H), 2.88-2.85 (m, 2 H), 2.80 (s, 3 H), 2.01-1.97 (m, 1 H), 1.86-1.76 (m, 2 H), 1.69-1.66 (m, 2 H), 1.56-1.53 (m, 2 H), 1.41-1.34 (m, 3 H);
LC−MS:[M
+]=367、室温=2.64分;
UPLC:98.63%、室温=3.96分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ)
【0257】
実施例5:基本手順C−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物の調製
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
A. インダン−2−イル−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチル]フェニルアミン(化合物19)
トルエン(10mL)中のソーダアミド(256mg、6.58mmol)の撹拌懸濁液に、トルエン(5mL)中のインダン−2−イル−フェニル−アミン(7;1.0g、4.78mmol)の溶液を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。トルエン(5mL)中の2−(2−クロロエチル)−1−メチル−ピロリジン塩酸塩(18;0.808g、4.39mmol)の溶液を反応混合物に加え、得られた混合物を、16時間還流した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、0.8%メタノール−DCMで溶出させる中性アルミナカラムクロマトグラフィで精製して、化合物19を得た。
収率:0.1g(7.1%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.26-7.14 (m, 6H), 6.81 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.65 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.65-4.62 (m, 1H), 3.22-3.14 (m, 4H), 2.97-2.88 (m, 3H), 2.10 (s, 3H), 1.94-1.91 (m, 2H), 1.77-1.68 (m, 2H), 1.57-1.53 (m, 2H), 1.29-1.23 (m, 2H);
LCMS:[M+H]=321.0、室温=3.22分(プログラムP1、カラムY)。
【0259】
B. 1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物
DCE(3mL)中の化合物19(0.1g、0.31mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(0.058mL、0.94mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、その未精製物質を、1%メタノール−DCMで溶出させる中性アルミナカラムクロマトグラフィで精製して、1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物を得た。
収率:0.06g(41.8%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.15 (m, 6H), 6.90 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.74 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.65-4.61 (m, 1H), 3.59-3.55 (m, 1H), 3.45-3.39 (m, 6H), 3.24-3.13 (m, 4H), 2.98-2.94 (m, 5H), 2.74 (s, 3H), 2.30-2.21 (m, 1H), 2.02-1.94 (m, 3H), 1.67-1.62 (m, 1H), 1.54-1.50 (m, 1H);
LCMS:[M
+]=335.4、室温=3.65分;
UPLC:97.93%、室温=3.37分、λ
200nm、移動相 (i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ。
【0260】
実施例6:N−(インダン−2−イル)フェニルアミン(化合物7)の調製のための基本手順
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(135mL)中の2−インダノン(5g、37.83mmol)の撹拌溶液に、連続的に、アニリノ(3.4mL、37.83mmol)、AcOH(2.16mL、37.83mmol)およびNa(OAc)
3BH(11.22g、52.96mmol)を、氷冷条件で分割添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物をEtOAc(450mL)で希釈し、水(150mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、Combiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製し、ヘキサン中1.7%EtOAcで溶出させて、化合物7を得た。
収率:7.1g(89.80%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.21 (m, 2H), 7.15-7.13 (m, 2H), 7.08 (t, J = 8 Hz, 2H), 6.61 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.53 (t, J = 7 Hz, 1H), 5.83 (d, J = 7 Hz, 1H), 4.24-4.16 (m, 1H), 3.28 (dd, J = 16, 7 Hz, 2H), 2.79 (dd, J = 16, 7 Hz, 2H);
LCMS:[M+H]=210.2、室温=3.72分(プログラムP1、カラムY)。
【0261】
実施例7:基本手順D−1,1−ジメチル−2−[3−((インダン−2−イル)フェニル)アミノ]プロピル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
A: 3−(ピペリジン−2−イル)プロパン−1−オール塩酸塩(化合物21)
エタノール(32mL)中の化合物20(5g、36.4mmol)の撹拌溶液に、濃HCl(3.2mL)を加え、その反応混合物をN
2で15分間脱気した。次に、酸化白金(PtO
2;1g)を加え、5分間脱気した。最後に、反応混合物を、室温で、Parr装置(Parr apparatus)中、45psiのH
2圧下で、16時間水素化した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、粗生成物21を得て、それをそのまま次のステップに使用した。
収率:6.2g(94.8%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.88 (brs, 1 H), 8.71 (brs, 1 H), 4.57 (s, 1 H), 3.40 (d, J = 4 Hz, 2 H), 3.17 (d, J = 12 Hz, 1 H), 2.96 (brs, 1 H), 2.81-2.79 (m, 1 H), 1.84 (d, J = 13 Hz, 1 H), 1.71-1.65 (m, 3 H), 1.62-1.58 (m, 1 H), 1.56-1.43 (m, 3 H), 1.40-1.38 (m, 1 H).
【0263】
B: 3−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)プロパン−1−オール(化合物22)
エタノール(23mL)中の化合物21(3g、16.71mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(11.5g、83.55mmol)を、氷冷条件で分割添加した。次に、臭化ベンジル(2mL、16.71mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をEtOAc中に溶解し、NaHCO
3飽和溶液およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、1〜3%MeOH−DCMを溶出液として用いる230−400 シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、化合物22を得た。
収率:2.6g(66.7%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.29 (m, 4 H), 7.23-7.21 (m, 1 H), 4.40 (s, 1 H), 3.91 (d, J = 14 Hz, 1 H), 3.37 (s, 2 H), 3.16 (d, J = 14 Hz, 1 H), 2.62 (d, J = 12 Hz, 1 H), 2.28 (s, 1 H), 1.99-1.94 (m, 1 H), 1.60-1.48 (m, 4 H), 1.43-1.24 (m, 4 H);
LCMS[M+H]:234.2、室温=2.07分、(プログラムP1、カラムY)。
【0264】
C: 3−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)オプロピオンアルデヒド(化合物23)
塩化オキサリル(0.55mL、6.44mmol)を、無水DCM(40mL)中のDMSO(0.92mL、12.87mmol)の撹拌溶液に−78℃で加え、その反応混合物を15分間撹拌した。DCM(15mL)中に溶解した化合物22(1g、4.29mmol)を滴加し、その反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。次に、Et
3N(2.9mL、21.45mmol)を滴加することで反応混合物をクエンチし、その溶液を室温で15分間撹拌した。次に、水をその溶液に加え、反応混合物をDCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物23を得て、それをそのまま次のステップに使用した。
収率:820mg(83%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.68 (s, 1 H), 7.52-7.31 (m, 5 H), 3.88-3.84 (m, 1 H), 3.55-3.47 (m, 1 H), 3.20-3.16 (m, 1 H), 2.67 (brs, 1 H), 2.33 (brs, 1 H), 2.10-2.01 (m, 1 H), 1.88-1.76 (m, 2 H), 1.72-1.61 (m, 3 H), 1.45-1.21 (m, 4 H).
【0265】
D: [3−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)−プロピル]インダン−2−イル−アミン(化合物24)
DCM(15mL)中の化合物23(820mg、3.55mmol)の撹拌溶液に、2−アミノ−インダン(472mg、3.55mmol)を氷冷条件で滴加した。酢酸(0.2mL)を反応混合物に加え、次にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.2g、10.65mmol)を氷冷条件で分割添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3飽和溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、1〜3%MeOH−DCMを溶出液として用いる230−400 シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、化合物24を得た。
収率:500mg(40.5%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.29 (d, J = 4 Hz, 4 H), 7.22-7.17 (m, 3 H), 7.12-7.11 (m, 2 H), 3.91 (d, J = 14 Hz, 1 H), 3.59 (t, J= 7 Hz, 1 H), 3.18 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.11-3.05 (dd, J = 7, 16 Hz, 2 H), 2.75-2.70 (dd, J = 6, 16 Hz, 2 H), 2.63 (brs, 3 H), 2.29 (brs, 1 H), 2.04-1.97 (m, 1 H), 1.58 (brs, 4 H), 1.45-1.28 (m, 5 H), 1.23 (s, 1 H);
LCMS[M+H]=349.2、室温=2.89分、(プログラムP1、カラムY)
【0266】
E: [3−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)−プロピル]インダン−2−イル−フェニルアミン(化合物25)
無水トルエン(12mL)中の化合物24(400mg、1.15mmol)の撹拌溶液に、ブロモベンゼン(0.12mL、1.15mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(322mg、2.87mmol)を加えた。反応混合物を30分間窒素でパージした。最後に、DavePhos(90mg、0.23mmol)およびPd
2(dba)
3(136mg、0.15mmol)を加え、その反応混合物を16時間かけて110℃に加熱した。薄層クロマトグラフィー(TLC)により、反応が完了したことが示された。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。未精製の反応混合物を、5〜20%EtOAc−ヘキサンを溶出液として用いる230−400 シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、化合物25を得た。
収率:290mg(59.5%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.29-7.21 (m, 6 H), 7.16-7.12 (m, 5 H), 6.79 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.63 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.86 (d, J = 14 Hz, 1 H), 3.17-3.07 (m, 5 H), 2.96-2.90 (dd, J = 6, 16 Hz, 2 H), 2.60-2.58 (m, 1 H), 2.20 (brs, 1 H), 1.98-1.89 (m, 1 H), 1.56 (brs, 2 H), 1.48-1.40 (m, 5 H), 1.30-1.23 (m, 3 H);
LCMS[M+H]=424.8、室温=3.14分、(プログラムP1、カラムY)。
【0267】
F: インダン−2−イル−フェニル−(3−ピペリジン−2−イル−プロピル)アミン(化合物26)
メタノール(20mL)中の化合物25(340mg、0.80mmol)およびギ酸アンモニウム(506mg、8.02mmol)を、N
2で15分間パージし、10%Pd−C触媒(68mg)を加え、パージをさらに5分間続け、その混合物を110℃で6時間加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、メタノールで洗浄した。合わせた有機層をロタベーパー(rotavapour)中で濃縮した。少量の水を残渣に加え、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮して、化合物26を得た。
収率:248mg(92.6%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.23 (m, 2 H), 7.19-7.15 (m, 4 H), 6.81 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.66 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.64 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.16-3.13 (m, 4 H), 3.06 (d, J = 13 Hz, 1 H), 2.99-2.93 (dd, J = 7, 16 Hz, 2 H), 2.67-2.61 (m, 2 H), 1.70-1.58 (m, 3 H), 1.51-1.45 (m, 2 H), 1.42-1.27 (m, 4 H), 1.14-1.09 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=335.2、室温=3.73分、(プログラムP1、カラムZ)。
【0268】
G: 1,1−ジメチル−2−[3−(インダン−2−イル)フェニル]アミノ)プロピル]ピペリジニウムヨウ化物
封管中のCHCl
3(3mL)中の化合物26(100mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(97μL、1.50mmol)および炭酸カリウム(207mg、1.50mmol)を加え、その反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を、焼結漏斗を通して濾過した。濾液を、ロタベーパー(rotavapour)中で濃縮し、MeOH−DCM(1〜3%)を溶出液として用いる230−400 シリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、2−[3−(インダン−2−イル−フェニル−アミノ)−プロピル]−1,1−ジメチル−ピペリジニウムヨウ化物を得た。
収率:51mg(46.9%);
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 (s, 1 H), 7.25 (s, 3 H), 7.16 (t, J = 3 Hz, 2 H), 6.89-6.82 (m, 3 H), 4.52 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.99 (d, J= 13 Hz, 1 H), 3.66-3.50 (m, 1 H), 3.38-3.33 (m, 4 H), 3.27-3.13 (m, 4 H), 3.04-2.97 (m, 5 H), 1.87-1.81 (m, 5 H), 1.68-1.61 (m, 1 H), 1.48-1.42 (m, 2 H), 1.29-1.23 (m, 2 H);
LCMS[M
+]=363、室温=3.32分。
UPLC:98.11%、室温=3.11分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ
【0269】
実施例8:基本手順E−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)フェニル)アミノ]メチル]ピロリジニウムヨウ化物の調製
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
A: ピロリジン−1,2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル 2−メチルエステル
DMF(25mL)中のピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(5.0g、23.25mmol)およびヨウ化メチル(6.0mL、93.02mmol)の撹拌溶液に、NaH(60%w/w、2.3g、57.09mmol)を0℃で分割添加した。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物2dを得た。
収率:5.0g(93.91%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.18-4.13 (m, 1 H), 3.65 (s, 3 H), 3.38-3.32 (m, 2 H), 2.22-2.18 (m, 1 H), 1.87-1.78 (m, 3 H), 1.32 (s, 9 H);
LCMS[M+H]=230.2、室温=3.28分(プログラムP1、カラムZ)。
【0271】
B: 1−ベンジル−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル
DCM(55mL)中の化合物2d(6.8g、29.69mmol)の撹拌溶液に、TFA(15.2mL、203.94mmol)を氷冷条件で滴加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、その未精製物質をアセトニトリル(100mL)中に溶解し、その混合物を0℃に冷却した。次に、K
2CO
3(20.48g、148.47mmol)を加え(pHを塩基性に調整した)、その混合物を0℃で15分間撹拌した。臭化ベンジル(5.2mL、44.54mmol)を加え、得られた混合物を16時間加熱還流した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解し、有機層を水およびブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物4dを得た。
収率:3.0g(46.11%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.32-7.21 (m, 5 H), 3.85 (d, J= 13 Hz, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.50 (d, J= 13 Hz, 1 H), 3.28-3.24 (m, 1 H), 2.86-2.81 (m, 1 H), 2.38-2.32 (m, 1 H), 2.08-2.03 (m, 1 H), 1.84-1.69 (m, 3 H);
LCMS[M+H]=219.6、室温=3.35分(プログラムP1、カラムX)。
【0272】
C: (1−ベンジル−ピロリジン−2−イル)メタノール
THF(120mL)中のLAH(1.03g、27.39mmol)の撹拌懸濁液に、THF(30mL)中の化合物4d(3.0g、13.69mmol)の溶液を氷冷条件で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。ブライン溶液を加えることで反応混合物をクエンチし、Celite(登録商標)パッドを通して濾過した。濾液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物5dを得た。
収率:2.5g(95.54%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.19 (m, 5 H), 4.37 (t, J= 5 Hz, 1 H), 4.04 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.47-3.41 (m, 1 H), 3.32 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.27-3.24 (m, 1 H), 2.76-2.74 (m, 1 H), 2.58-2.55 (m, 1 H), 2.16-2.10 (m, 1 H), 1.86-1.80 (m, 1 H), 1.60-1.55 (m, 3 H);
LCMS:[M+H]=192.0、室温=1.67分(プログラムP1、カラムY)。
【0273】
D: 1−ベンジルピロリジン−2−カルボキサルデヒド
DCM(120mL)中のDMSO(2.79mL、39.27mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.69mL、19.63mmol)を−78℃で滴加し、その混合物を15分間撹拌した。次に、DCM(30mL)中の化合物5d(2.5g、13.08mmol)の溶液をゆっくりと加え、−78℃で1時間撹拌した。トリエチルアミン(TEA;9.1mL、65.44mmol)を反応混合物に加え、その反応混合物をDCMで希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物31aを得た。
収率:2.59g;
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.26 (d, J = 4 Hz, 1 H), 7.32-7.23 (m, 5 H), 3.73 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.63 (d, J = 13 Hz, 1 H), 2.98-2.94 (m, 2 H), 2.39-2.32 (m, 1 H), 1.97-1.90 (m, 1 H), 1.83-1.72 (m, 3 H).
【0274】
E: (1−ベンジル−ピロリジン−2−イルメチル)インダン−2−イル−アミン
DCM(30mL)中の化合物31a(1.6g、8.46mmol)の撹拌溶液に、連続的に、2−アミノインダン(1.12g、8.46mmol)、Na(OAc)
3BH(5.38g、25.40mmol)および酢酸(0.5mL)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、その有機層をNaHCO
3飽和溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、その未精製物質を、8%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)で精製して、粘着性の化合物24dを得た。
収率:1.5g(57.94%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.09 (m, 9 H), 3.96 (d, J= 13 Hz, 1 H), 3.46-3.42 (m, 1 H), 3.25 (d, J= 13 Hz, 1 H), 3.07-2.99 (m, 2 H), 2.78-2.74 (m, 1 H), 2.68-2.55 (m, 5 H), 2.15-2.08 (m, 1 H), 1.87-1.82 (m, 1 H), 1.67-1.55 (m, 3 H);
LCMS[M+H]=307.0、室温=3.23分(プログラムP1、カラムX)。
【0275】
F: (1−ベンジルピロリジン−2−イルメチル)インダン−2−イル−フェニルアミン(化合物33)
1,4−ジオキサン(30mL)中の化合物24d(1.0g、3.26mmol)、ブロモベンゼン(0.6mL、6.53mmol)、KO
tBu(0.92g、8.16mmol)およびDavePhos(0.26g、0.65mmol)の撹拌混合物を、15分間窒素でパージした。次に、Pd
2(dba)
3(0.3g、0.33mmol)を加え、得られた混合物をマイクロ波の条件下、100℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、その有機層を水およびブラインで洗浄した。Na
2SO
4での乾燥、濾過、濃縮、および6%酢酸エチル−ヘキサンを用いて溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーによって、粘着性の化合物8dを得た。
収率:0.24g(9.62%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30-7.27 (m, 2 H), 7.23-7.13 (m, 9 H), 6.88-6.86 (m, 2 H), 6.76-6.68 (m, 1 H), 4.64-4.60 (m, 1 H), 4.00 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.26-3.22 (m, 2 H), 3.15-3.09 (m, 4 H), 3.04-2.98 (m, 1 H), 2.80-2.77 (m, 2 H), 2.15-2.09 (m, 1 H), 1.82-1.77 (m, 1 H), 1.62-1.57 (m, 2 H), 1.51-1.48 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=383.2、室温=2.69分(プログラムP1、カラムY)。
【0276】
G: インダン−2−イル−フェニルピロリジン−2−イル−メチルアミン(化合物34)
MeOH(30mL)中の化合物8d(0.7g、1.83mmol)およびHCOONH
4(2.32g、36.79mmol)の撹拌混合物を、窒素で15分間パージした。10%Pd−C(0.28g)を加え、得られた混合物を6時間加熱還流した。反応混合物をCelite(登録商標)パッドを通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その残渣を酢酸エチルに溶かした。その有機層を水およびブラインで洗浄した。Na
2SO
4での乾燥、濾過、濃縮、および10%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィー によって、化合物9gを得た。
収率:0.35g(65.50%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.23-7.20 (m, 4 H), 7.15-7.13 (m, 2 H), 6.97 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.78 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.61-4.57 (m, 1 H), 3.33-3.30 (m, 1 H), 3.16-3.06 (m, 4 H), 3.01-2.89 (m, 4 H), 1.86-1.67 (m, 3 H), 1.44-1.38 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=293.0、室温=2.90分(プログラムP1、カラムY)。
【0277】
H: 1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)フェニル)アミノ]メチル]ピロリジニウムヨウ化物
CHCl
3(4mL)中の化合物9g(0.12g、0.41mmol)の撹拌溶液に、連続的に、K
2CO
3(0.57g、4.1mmol)およびヨウ化メチル(0.3mL、4.1mmol)を加えた。得られた混合物を封管中、50℃で40時間加熱した。反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その未精製物質を、2.5%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体を得て、それをペンタンおよびエーテルで粉砕して、2−[(インダン−2−イル−フェニル−アミノ)−メチル]−1,1−ジメチル−ピロリジニウムヨウ化物を得た。
収率:0.056g(30.48%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.32-7.28 (m, 2 H), 7.20-7.10 (m, 6 H), 6.96 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.43-4.38 (m, 1 H), 3.79-3.74 (m, 1 H), 3.60-3.54 (m, 2 H), 3.52-3.46 (m, 2 H), 3.16 (s, 3 H), 3.09-2.99 (m, 4 H), 2.92 (s, 3 H), 2.18-2.15 (m, 1 H), 1.97-1.90 (m, 3 H);
LCMS [M
+]=321.2、室温=2.99分;
UPLC:97.43%、室温=4.44分、λ
200nm、移動相(i)0.05%HCOOH水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NXC18(50×4.6mm)、3μ。
【0278】
実施例9−35
表2に記載されるさらなる化合物を、実施例1〜8およびスキーム1〜27に記載された方法を用いて、同様に調製した。実施例9〜35についての、収率および
1H−NMR、LCMS、およびHPLCの特徴付けデータは、以下の表2に直ちに提供される。
【0279】
実施例36:基本手順F−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物の調製
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
A: 2−メトキシカルボニルメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物36)
無水THF中のピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル35(10g、46.46mmol)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(6.4mL、58.1mmol)およびクロロギ酸イソブチル(6.7mL、65.1mmol)を−30℃で滴加した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌し、ジアゾメタン溶液(in situ調製)を−30℃で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。過剰なジアゾメタンを酢酸(15mL)でクエンチし、減圧留去した。残渣をエーテル中に溶解し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をメタノール(100mL)中に溶解し、Ag
2O(5.5g)を氷冷条件で分割添加し、その後室温で2時間撹拌した。クロロホルムを加え、Celite(登録商標)試薬を通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その未精製物質を、1〜5%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるシリカゲル(230〜400メッシュ)クロマトグラフィーで精製して、淡黄色の液体化合物36を得た。
収率:4.0g(45%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 3.99-3.95 (m, 1 H), 3.59 (s, 3 H), 3.23-3.21 (m, 2 H), 2.72-2.65 (m, 1 H), 2.38-2.34 (m, 1 H), 1.98-1.95 (m, 1 H), 1.81-1.72 (m, 2 H), 1.65-1.63 (m, 1 H), 1.39 (s, 9 H).
【0281】
B: 2−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物37)
無水THF(100mL)中のLAH(0.94g、24.69mmol)の撹拌溶液に、THF(40mL)中の化合物36(3.0g12.34mmol)の溶液を0℃で加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物をブライン溶液でクエンチし、Celite(登録商標)層を通して濾過した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、蒸発させた。その未精製物を、2〜3%のメタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、液体化合物37を得た。
収率:1.4g(52.8%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.37 (t, J = 5 Hz, 1 H), 3.73-3.71 (m, 1 H), 3.42-3.37 (m, 2 H), 3.22-3.19 (m, 2 H), 1.83-1.64 (m, 5 H), 1.43-1.41 (m, 1 H), 1.39 (s, 9 H);
LCMS[M+H]=216.0、室温=2.83分、(プログラムP1、カラムY)
【0282】
C: 2−(2−オキソエチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物38)
DCM(60mL)中のDMSO(2.08mL、29.30mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.26mL、14.65mmol)を−78℃で加え、15分間撹拌した。次に、DCM(30mL)中の化合物37(2.1g、9.76mmol)の溶液を−78℃で加え、同じ温度で1時間撹拌した。TEA(4.9mL、48.83mmol)を加え、その反応混合物を室温まで温めた。反応混合物をDCMで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させて、未精製の化合物38を得た。
収率:2.3g(未精製)
【0283】
D: 2−[2−((インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物39)
DCM(90mL)中の化合物38(2.3g、10.80mmol)の撹拌溶液に、連続的に、2−アミノインダン(1.4mL、10.80mmol)、Na(OAC)
3BH(6.86g、32.39mmol)および酢酸(2mL)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMに希釈し、1N NaOH、水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。その未精製物質を、3〜4%のメタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物39を得た。
収率:3.0g(84.26%)。
【0284】
E: 2−[2−(((インダン−2−イル)フェニル)アミノ)−エチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物40)
ジオキサン(22mL)中の化合物39(1.5g、4.54mmol)の撹拌溶液に、ブロモベンゼン(1mL、9.09mmol)、DavePhos(0.36g、0.91mmol)、およびKO
tBu(1.28g、11.36mmol)を加え、アルゴンで15分間パージした。次に、Pd
2(dba)
3(0.42g、0.45mmol)を加え、その溶液を再度15分間パージした。反応混合物をマイクロ波中、100℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルに希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、5〜6%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物40を得た。
収率:1.7g(94.44%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.22 (m, 2 H), 7.18-7.14 (m, 4 H), 6.81 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.65 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.66-4.64 (m, 1 H), 3.62-3.60 (m, 1 H), 3.21-3.14 (m, 6 H), 2.97-2.90 (m, 2 H), 1.82-1.77 (m, 2 H), 1.67-1.65 (m, 2 H), 1.40-1.35 (m, 11 H);
LCMS[M+H]=407.0、室温=2.53分、(プログラムP1、カラムY)。
【0285】
F: 2−[2−(((インダン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル]ピロリジン(化合物41)
ジオキサン−HCl(25mL)を、化合物40(1g、2.46mmol)に0℃で加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、酢酸エチルに希釈し、炭酸水素ナトリウム溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、蒸発させて、未精製の化合物41を得た。
収率:0.6g(未精製)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.22 (m, 2 H), 7.18-7.14 (m, 4 H), 6.83 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.63 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.67-4.63 (m, 1 H), 3.21-3.13 (m, 3 H), 3.00-2.95 (m, 2 H), 2.83-2.75 (m, 2 H), 2.66-2.64 (m, 1 H), 1.74-1.71 (m, 1 H), 1.57-1.50 (m, 4 H), 1.08-1.07 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=307.0、室温=3.01分、(プログラムP1、カラムY)。
【0286】
G: 1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物
クロロホルム(6mL)中の化合物41(0.3g、0.98mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.68g、4.90mmol)およびヨウ化エチル(0.75mL、9.8mmol)を加えた。反応混合物を、封管中で、50℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、蒸発させた。粗生成物を、1〜2%のメタノール−DCMで溶出させるフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、粘着性の化合物を得た。その化合物を凍結乾燥し、高真空下で乾燥させて、所望の化合物を得た。
収率:0.12g(24.99%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6 H), 6.89 (d, J= 8 Hz, 2 H), 6.73 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.65-4.61 (m, 1 H), 3.59-3.55 (m, 1 H), 3.45-3.36 (m, 2 H), 3.25-3.05 (m, 8 H), 3.02-2.94 (m, 2 H), 2.22-2.20 (m, 1 H), 1.92-1.90 (m, 3 H), 1.69-1.64 (m, 2 H), 1.18-1.08 (m, 6 H);
LCMS[M
+]=363.0、室温=3.07分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:98.00%(RT=4.97分、λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0287】
実施例37:基本手順G−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
A. 2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物42)
DCM(80m:)中のピペリジン−2−エタノール(5g、38.69mmol)の撹拌溶液に、TEA(6.5mL、46.43mmol)、続いてBOC無水物(9.8mL、42.56mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、その後無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、未精製の化合物42を得た。
収率:10g(未精製);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.33 (t, J = 5 Hz, 1 H), 4.20-4.18 (m, 1 H), 3.82-3.79 (m, 2 H), 3.37-3.34 (m, 1 H), 2.73 (t, J = 13 Hz, 1 H), 1.79-1.72 (m, 1 H), 1.61-1.47 (m, 7 H), 1.38 (s, 9 H), 1.26-1.22 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=230.2、室温=2.95分、(プログラムP1、カラムY)。
【0289】
B. 2−(2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物43)
DCM(60mL)中のDMSO(1.86mL、26.2mmol)の撹拌溶液に、(COCl)
2(1.13mL、13.1mmol)を−78℃で加え、反応混合物を−78℃で15分間撹拌した。次に、DCM(20mL)中の化合物42(2g、8.733mmol)を−78℃で滴加し、その後その溶液を同じ温度で1時間撹拌した。次に、TEA(6.06mL、43.66mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粘着性の未精製の化合物43を得た。
収率:2.4g(未精製)。
【0290】
C. 2−[2−((インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物44)
DCM(50mL)中の化合物43(2.4g、10.57mmol)の撹拌溶液に、連続的に、2−アミノインダン(1.37mL、10.57mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.72g、31.72mmol)および酢酸(2滴)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1N NaOHで塩基性化した。有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。未精製の化合物を、4〜5%メタノール−DCMで溶出させるカラムクロマトグラフィー(230〜400シリカメッシュを使用)で精製して、所望の化合物44を得た。
収率:1.6g(44.4%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.18-7.13 (m, 2 H), 7.11-7.08 (m, 2 H), 4.19 (brs, 1 H), 3.84-3.81 (m, 1 H), 3.52-3.49 (m, 1 H), 3.07-3.02 (m, 2 H), 2.76-2.60 (m, 5 H), 1.86-1.83 (m, 1 H), 1.57-1.50 (m, 7 H), 1.39 (s, 9 H), 1.25-1.23 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=345.0、室温=3.04分、(プログラムP1、カラムY)。
【0291】
D: 2−[2−((インダン−2−イル)(ピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物45)
トルエン(20mL)中の化合物44(0.6g、1.74mmol)、2−ブロモ−ピリジン(0.17mL、1.74mmol)およびNaO
tBu(0.23g、2.44mmol)の撹拌混合物を、アルゴンで15分間パージした。次に、Pd
2(dba)
3(0.08g、0.09mmol)およびP(i−BuNCH
2CH
2)
3N(0.12mL、0.35mmol)を加えた。得られた混合物を再度アルゴンで15分間脱気し、110℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。未精製の化合物を、1〜2%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるカラムクロマトグラフィー(230〜400メッシュシリカゲルを使用)で精製して、所望の化合物45を得た。
収率:0.32g(43.6%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.10-8.08 (m, 1 H), 7.51-7.47 (m, 1 H), 7.25-7.23 (m, 2 H), 7.17-7.15 (m, 2 H), 6.62 (d, J = 9 Hz, 1 H), 6.57-6.54 (m, 1 H), 5.29-5.26 (m, 1 H), 4.10-4.08 (m, 1 H), 3.78-3.75 (m, 1 H), 3.36-3.34 (m, 1 H), 3.22-3.13 (m, 3 H), 2.98-2.91 (m, 2 H), 2.65-2.59 (m, 1 H), 1.83-1.80 (m, 1 H), 1.67-1.61 (m, 1 H), 1.54-1.50 (m, 1 H), 1.45-1.42 (m, 4 H), 1.32 (s, 9 H), 1.26-1.17 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=422.6、室温=3.18分、(プログラムR1、カラムX)。
【0292】
E. 2−[2−((インダン−2−イル)(ピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物46)
ジオキサン−HCl(10mL)を化合物45(0.35g、0.83mmol)に0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で乾燥した。未精製の化合物を酢酸エチル中に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の化合物46を得た。
収率:0.23g(87%);
LCMS[M+H]=322.4、室温=2.25分、(プログラムR1、カラムZ)。
【0293】
F. 1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
クロロホルム(5mL)中の化合物46(0.12g、0.37mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.257g、1.87mmol)およびヨウ化メチル(0.12mL、1.87mmol)を加えた。得られた混合物を封管中、50℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。その未精製物質を、2〜3%のメタノール−DCMで溶出させるカラムクロマトグラフィー(230〜400メッシュシリカを使用)で精製して、所望の化合物を得た。
収率:0.08g(44.96%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.11 (d, J = 3 Hz, 1 H), 7.52 (t, J = 7 Hz, 1 H), 7.27-7.25 (m, 2 H), 7.19-7.17 (m, 2 H), 6.74 (d, J= 10 Hz, 1 H), 6.63-6.60 (m, 1 H), 5.17-5.10 (m, 1 H), 3.46-3.43 (m, 3 H), 3.28-3.25 (m, 2 H), 3.20-3.13 (m, 2 H), 3.07-2.99 (m, 5 H), 2.85 (s, 3 H), 2.12-2.09 (m, 1 H), 1.92-1.89 (m, 1 H), 1.82-1.76 (m, 1 H), 1.70-1.67 (m, 2 H), 1.60-1.50 (m, 2 H), 1.40-1.37 (m, 1 H);
LCMS[M
+]=350.4、室温=1.72分(プログラムR1、カラムZ)
UPLC:99.57%(RT=2.70分、λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)XDB−C18(4.6×50mm)、1.8μ)。
【0294】
実施例38:基本手順H−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
A. 2−[2−((インダン−2−イル)(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物47)
無水トルエン(35mL)中の化合物44(1.2g、3.48mmol)の撹拌溶液に、2−ブロモ−ピリミジン(0.55g、3.48mmol)およびNaO
tBu(0.47g、4.88mmol)を加え、その溶液をアルゴンで30分間パージした。次に、Pd
2(dba)
3(0.159g、0.17mmol)およびベルカーデ超強塩基(Verkade’s super base)(0.24g、0.70mmol)を加え、その溶液を一晩還流した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、14〜15%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物47を得た。
収率:0.303g(20.6%);
1H -NMR (DMSO-d
6): d 8.35 (d, J= 5 Hz, 2 H), 7.22 (s, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 6.61 (t, J = 5 Hz, 1 H), 5.47-5.43 (m, 1 H), 4.07 (s, 1 H), 3.77-3.74 (m, 1 H), 3.42-3.39 (m, 1 H), 3.18-3.11 (m, 2 H), 3.03-2.97 (m, 2 H), 2.65 (t, J = 12 Hz, 1 H), 1.89-1.87 (m, 1 H), 1.66-1.63 (m, 1 H), 1.55-1.37 (m, 6 H), 1.31 (s, 9 H), 1.26-1.17 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=423.2、室温=2.62分、(プログラムP1、カラムY)。
【0296】
B. 2−[2−((インダン−2−イル)(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物48)
化合物47(0.303g、0.72mmol)に、ジオキサン−HCl(20mL)を氷冷条件で加え、その溶液を4時間室温で撹拌した。次に、その溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中に溶解した。有機層をNaHCO
3飽和溶液、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粘着性の化合物48を得た。
収率:0.21g(90.83%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): d 8.34 (d, J = 5 Hz, 2 H), 7.22-7.21 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 6.59 (t, J = 9 Hz, 1 H), 5.37-5.34 (m, 1 H), 4.07 (s, 1 H), 3.77-3.74 (m, 1 H), 3.55-3.53 (m, 2 H), 3.16-3.01 (m, 4 H), 2.9-2.88 (m, 1 H), 1.53-1.45 (m, 5 H), 1.35-1.23 (m, 3 H);
LCMS[M+H]=322.8、室温=3.08分、(プログラムP1、カラムY)。
【0297】
C. 1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
CHCl
3(5mL)中の化合物48(0.21g、0.65mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.45g、3.26mmol)を加え、次にヨウ化メチル(0.2mL、3.26mmolを加えた。その溶液を封管中、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を、焼結漏斗を通して濾過し、濃縮した。その未精製物質を、1〜1.5%メタノール−DCMで溶出させる中性アルミナカラムクロマトグラフィで精製して、所望の化合物を得た。
収率:0.16g(51.34%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): d
8.39 (d, J= 5 Hz, 2 H), 7.25-7.24 (m, 2 H), 7.18-7.16 (m, 2 H), 6.68-6.66 (m, 1 H), 5.45-5.41 (m, 1 H), 3.55-3.51 (m, 2 H), 3.46-3.42 (m, 1 H), 3.26-3.23 (m, 2 H), 3.12-3.05 (m, 7 H), 2.86 (s, 3 H), 2.20-2.17 (m, 1 H), 1.93-1.36 (m, 7 H);
LCMS[M
+]=351、室温=2.90分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.9%(RT=4.70分、λ
220nm、移動相;A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0298】
実施例39:基本手順I−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
A. 2−(1−ベンジルピペリジン−2−イル)エタノール(化合物49)
エタノール(240mL)中のピペリジン−2−エタノール(20g、155mmol)の撹拌溶液に、0℃で、K
2CO
3(106g、775.1mmol)を加え、続いて臭化ベンジル(18.4mL、155.04mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、焼結漏斗を通して濾過し、濃縮した。その未精製物質を酢酸エチル中に溶解し、その有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、液体の化合物49を得た。
収率:25g(73.65%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 13 Hz, 4 H), 7.24-7.19 (m, 1 H), 4.41 (s, 1 H), 3.88 (d, J= 14 Hz, 1 H), 3.54-3.41 (m, 2 H), 3.31-3.23 (m, 1 H), 2.62-2.58 (m, 1 H), 2.45 (s, 1 H), 2.06-2.01 (m, 1 H), 1.83-1.76 (m, 1 H), 1.66-1.57 (m, 3 H), 1.42-1.26 (m, 4 H);
LCMS[M+H]=220.4、室温=2.35分、(プログラムP1、カラムY)。
【0300】
B. (1−ベンジルピペリジン−2−イル)アセトアルデヒド(化合物50)
無水DCM(220mL)中のDMSO(5.84mL、82.2mmol)の撹拌溶液に、(COCl)
2(3.55mL、41.1mmol)を−78℃で加え、その混合物を同じ温度で20分間撹拌した。次に、DCM(30mL)中の化合物49(6g、27.4mmol)の溶液をゆっくりと加え、その反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。TEA(13.8mL、137mmol)を−78℃で加え、その反応混合物を撹拌し、室温まで昇温させた。反応混合物をDCMで希釈し、その有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粘着性の化合物50を得た。
収率:7.0g(未精製);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.76 (s, 1 H), 7.43-7.21 (m, 5 H), 3.81 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.24 (d, J= 8 Hz, 1 H), 3.06 (d, J = 6 Hz, 1 H), 2.92 (s, 1 H), 2.71-2.62 (m, 2 H), 2.58-2.49 (m, 3 H), 2.13-2.03 (m, 1 H), 1.79-1.59 (m, 3 H), 1.44-1.35 (m, 4 H), 1.23-1.16 (m, 1 H).
【0301】
C. 2−[1−ベンジル−2−((インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物51)
DCM(120mL)中の化合物50(7g、32.2mmol)の撹拌溶液に、連続的に、2−アミノインダン(4.29mL、32.2mmol)、Na(OAc)
3BH(20.5g、96.7mmol)および酢酸(3mL)を0℃で加えた。得られた混合物を室温16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1N NaOH溶液で塩基性化した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、1〜2%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィー(chromatrography)で精製して、化合物51を得た。
収率:6.6g(61.37%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.29-7.0 (m, 9 H), 3.91 (d, J= 14 Hz, 1 H), 3.48-3.46 (m, 1 H), 3.21 (s, 1 H), 3.18-3.12 (m, 1 H), 3.05-2.99 (m, 2 H), 2.64 (d, J = 8 Hz, 1 H), 2.62-2.55 (m, 5 H), 2.38 (s, 1 H), 2.01-1.95, (m, 1 H), 1.78 (s, 1 H), 1.74-1.70 (m, 1 H), 1.67-1.60 (m, 3 H), 1.41-1.27 (m, 6 H);
LCMS[M+H]=334.8、室温=3.0分、(プログラムP1、カラムY)。
【0302】
D. 2−[1−ベンジル−2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物52)
無水トルエン(35mL)中の化合物51(2g、5.98mmol)の撹拌溶液に、2−ブロモ−チアゾール(0.53mL、5.98mmol)およびNaO
tBu(0.805g、8.38mmol)を加え、その溶液をアルゴンで30分間脱気した。次に、Pd
2dba
3(0.274g、0.30mmol)およびベルカーデ超強塩基(0.42mL、1.19mmol)を加え、得られた混合物を16時間還流した。反応混合物をCelite(登録商標)パッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、20〜22%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物52を得た。
収率:0.688g(27.42%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.29-7.20 (m, 9 H), 7.12 (m, 1 H), 6.73 (d, J = 4 Hz, 1 H), 4.79-4.75 (m, 1 H), 3.82 (d, J = 14 Hz, 1 H), 3.40-3.37 (m, 1 H), 3.35-3.25 (m, 2 H), 3.23-3.07 (m, 3 H), 2.67-2.61 (m, 1 H), 2.5-2.49 (m, 1 H), 2.32-2.26 (m, 1 H), 2.22-1.98 (m, 1 H), 1.97-1.95 (m, 1 H), 1.93-1.82 (m, 3 H), 1.73-1.51 (m, 4 H);
LCMS[M+H]=418.1、室温=3.95分、(プログラムP1、カラムY)。
【0303】
E. 2−[2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物53)
DCE(15mL)中の化合物52(0.688g、1.64mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸イソブチル(0.53mL、4.94mmol)を0℃で加え、その溶液を9.5時間還流した。メタノール(30mL)を加え、その混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、化合物53を得た。
収率:0.53g(98.78%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.4-7.18 (m, 4 H), 7.0 (d, J = 4 Hz, 1 H), 6.52-6.48 (m, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.70-4.67 (m, 1 H), 3.78 (s, 3 H), 3.73-3.59 (m, 1 H), 3.28-3.10 (m, 3 H), 3.08-2.98 (m, 1 H), 2.78-2.75 (m, 1 H), 1.99-1.97 (m, 1 H), 1.86-1.82 (m, 1 H), 1.78-1.75 (m, 2 H), 1.7-1.68 (m, 2 H), 1.58-1.55 (m, 1 H), 1.39-1.34 (m, 2 H);
LCMS[M+H]=328、室温=3.08分、(プログラムP1、カラムX)。
【0304】
F. 2−[2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]−1−メチルピペリジン(化合物54)
DCE(25mL)中の化合物53(0.53g、1.62mmol)の撹拌溶液に、連続的に、ホルムアルデヒド(H
2O中35%溶液、0.2mL、2.43mmol)、Na(OAc)
3BH(1.03g、4.86mmol)および酢酸(0.2mL)を0℃で加え、その溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH溶液で塩基性化した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、1%メタノール−DCM溶出の、中性アルミナ上でのクロマトグラフィーで精製して、化合物54を得た。
収率:0.25g(45.25%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.26-7.24 (m, 2 H), 7.18-7.15 (m, 2 H), 7.13 (d, J = 4 Hz, 1 H), 6.74 (d, J = 4 Hz, 1 H), 4.80-4.76 (m, 1 H), 3.35-3.31 (m, 1 H), 3.31-3.20 (m, 3 H), 3.12-3.06 (m, 2 H), 2.67-2.64 (m, 1 H), 2.03 (s, 3 H), 1.87-1.84 (m, 1 H), 1.75-1.69 (m, 2 H), 1.61-1.55 (m, 2 H), 1.45-1.38 (m, 1 H), 1.35-1.32 (m, 2 H), 1.23-1.11 (m, 3 H);
LCMS[M+H]=342、室温=2.91分、(プログラムP1、カラムY)。
【0305】
G. 1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
DCE(5mL)中の化合物54(0.25g、0.733mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(0.2mL、2.93mmol)を加え、その反応混合物を封管中、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、その未精製物質を、1%メタノール−DCMで溶出させる中性アルミナカラムクロマトグラフィで精製して、固体の化合物を得た。固体物質をメタノール−エーテルから結晶化させて、所望の化合物をオフホワイトの固体として得た。
収率:0.146g(41.24%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.28-7.22 (m, 2 H), 7.19-7.16 (m, 3 H), 6.83 (d, J = 4 Hz, 1 H), 3.39-3.32 (m, 3 H), 3.2-3.08 (m, 6 H), 3.01 (s, 3 H), 2.84 (s, 3 H), 2.32-2.21 (m, 1 H), 1.86-1.78 (m, 2 H), 1.67 (d, J = 12 Hz, 2 H), 1.52-1.49 (m, 2 H), 1.38-1.35 (m, 1 H);
LCMS[M
+]=356.2、室温=2.44分、(プログラムR1、カラムZ);
UPLC:99.28%(RT=4.56分、λ
260nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0306】
実施例40:基本手順J−1,1−ジメチル−4−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物の調製
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(20mL)中の化合物55(化合物7の代わりに化合物7eを用い、化合物5の代わりに4−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチルピペリジンを用いる以外は、化合物8の調製のための基本手順A1に従って調製された)(1.2g、3.45mmol)の撹拌溶液に、メチルブロマイド(トルエン中25%溶液、5.23mL、13.79mmol)の溶液を加え、その反応混合物を封管中、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、その未精製物質を、10%メタノール−DCMで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィー(230〜400メッシュ)により精製して、次にメタノール−エーテルから結晶化して、所望の化合物を得た。
収率:1.5g(98.15%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.28 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.21 (t, J = 8 Hz, 2 H), 7.17-7.14 (m, 2 H), 7.11-7.09 (m, 2 H), 7.03 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.98-3.94 (m, 1 H), 3.37-3.33 (m, 2 H), 3.24-3.18 (m, 2 H), 3.06 (s, 3 H), 3.02-2.92 (m, 7 H), 2.79 (dd, J= 15, 8 Hz, 2 H), 2.28 (s, 3 H), 1.69-1.66 (m, 2 H), 1.51-1.46 (m, 3 H), 1.27-1.25 (m, 2 H);
LCMS:[M
+]=363.2、室温=3.30分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.54%(RT=3.21分、λ
200nm、移動相:A 0.05%TFA水溶液、B アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0307】
実施例41:基本手順K−7−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニ)アミノ)エチル]−3−オキサ−6−アザスピロ[5.5]ウンデカン‐6−イウム塩化物の調製
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
水(16mL)中のNaOH(78mg、1.95mmol)の撹拌溶液に、1−クロロ−2−(2−クロロ−エトキシ)エタン(0.3mL、2.6mmol)を加え、その溶液を1時間還流した。次に、メタノール(4〜5滴)および水(4mL)中の化合物56(435mg、1.3mmol)の溶液を加え、得られた溶液を16時間還流した。40%NaOHを反応混合物に氷塩条件(ice salt condition)で加え、クロロホルムで抽出した。次に、その溶液を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、2〜3%メタノール−DCMで溶出させる中性アルミナカラムクロマトグラフィで精製して、固体を得た。その固体物質を乾燥エーテルで粉砕し、真空下で乾燥して、所望の化合物を白色固体として得た。
収率:88mg(15.35%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.33-7.31 (m, 1 H), 7.26-7.21 (m, 4 H), 7.19-7.10 (m, 2 H), 7.07-7.03 (m, 1 H), 4.06-4.02 (m, 1 H), 3.96-3.90 (m, 1 H), 3.84-3.73 (m, 3 H), 3.59-3.49 (m, 5 H), 3.12-3.10 (m, 2 H), 3.02-2.95 (m, 3 H), 2.92-2.81 (m, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 1.97 (brs, 1 H), 1.88 (brs, 1 H), 1.71 (brs, 2 H), 1.58-1.48 (m, 4 H);
LCMS[M
+]=405、室温=3.32分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:98.59%(RT=5.47分、λ
220nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)XDB−C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0308】
実施例42:基本手順L−1,1−ジメチル−2−[2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の調製
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
A. N−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ダイオキシン−6−イル−N−インダン−2−イルアミン(化合物57)
DCE(50mL)中の2−インダノン(2g、15.1mmol)の撹拌溶液に、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ダイオキシン−6−イルアミン(2.28g、15.1mmol)、Na(OAc)
3BH(4.81g、22.6mmol)、AcOH(1.8mL)を連続的に0℃で加え、その混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル中に溶解し、1N NaOH、水およびブラインで洗浄した。その溶液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、9〜10%酢酸エチル−ヘキサンで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物57を得た。
収率:3.9g(96.5%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.21-7.11 (m, 4 H), 6.60-6.56 (m, 1 H), 6.14-6.11 (m, 2 H), 5.41 (d, J = 7 Hz, 1 H), 4.16-4.02 (m, 6 H), 3.32-3.21 (m, 2 H), 2.77-2.71 (m, 2 H);
LCMS[M+H]=268.2、室温=3.54分、(プログラムP1、カラムY)。
【0310】
B. 2−[1−ベンジル−2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物59)
無水トルエン(25mL)中の化合物57(1g、3.74mmol)の撹拌溶液に、KO
tBu(0.63g、5.61mmol)を0℃で加え、その溶液を50℃で5時間加熱した。次に、無水トルエン(5mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸2−(1−ベンジル−ピペリジン−2−イル)−エチルエステル(58)(1.4g、4.11mmol)の溶液を0℃で加え、16時間還流した。TLCにより出発物質の変換が不完全であることが示されたため、さらに0.5当量の化合物58を加え、16時間還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、その有機層を水およびブラインで洗浄した。その溶液を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、7〜8%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィで精製して、化合物59を得た。
収率:1.8g(68.46%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.28-7.10 (m, 9 H), 6.69-6.67 (m, 1 H), 6.38 (m, 2 H), 4.35-4.34 (m, 1 H), 4.17-4.14 (m, 4 H), 3.67-3.63 (m, 1 H), 3.14-3.07 (m, 4 H), 2.87-2.81 (m, 3 H), 2.49-2.5 (m, 1 H), 2.32-2.28 (m, 1 H), 2.00-1.95 (m, 2 H), 1.61-1.23 (m, 8 H);
LCMS[M+H]=468.8、室温=4.37分、(プログラムP1、カラムY)。
【0311】
C. 2−[2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジン(化合物60)
メタノール(30mL)中の化合物59(1.55g、3 31mmol)の撹拌溶液に、HCOONH
4(2.08g、33.11mmol)を加え、その溶液を30分間窒素パージした。次に、10%Pd−C(0.4g)を加え、その溶液を6時間還流した。反応混合物をCelite(登録商標)試薬を通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチル中に溶解し、水およびブラインで洗浄した。その溶液を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、化合物60を得た。
収率:0.98g(78.2%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.20-7.11 (m, 4 H), 6.74-6.71 (m, 1 H), 6.47-6.46 (m, 2 H), 4.33-4.29 (m, 1 H), 4.20-4.15 (m, 4 H), 3.16-3.11 (m, 3 H), 3.07-3.01 (m, 2 H), 2.88-2.81 (m, 3 H), 2.78-2.71 (m, 1 H), 1.75-1.67 (m, 4 H), 1.48-1.37 (m, 2 H), 1.37-1.34 (m, 1 H), 1.23-1.17 (m, 1 H);
LCMS[M+H]=469.2、室温=3.05分、(プログラムP1、カラムY)。
【0312】
D. 2−[2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]−1−メチルピペリジン(化合物61)
DCE(25mL)中の化合物60(0.5g、1.32mmol)の撹拌溶液に、ホルムアルデヒド(H
2O中35%溶液、0.17mL、1.98mmol)、Na(OAc)
3BH(0.84g、3.96mmol)およびAcOH(0.2mL)を、0℃で連続的に加え、その混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル中に溶解し、1N NaOHで塩基性化した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄した。その溶液を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。その未精製物質を、5〜5.2%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、化合物61を得た。
収率:0.25g(48.2%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.21-7.19 (m, 2 H), 7.13-7.11 (m, 2 H), 6.71-6.69 (m, 1 H), 6.41-6.37 (m, 2 H), 4.36-4.33 (m, 1 H), 4.19-4.14 (m, 4 H), 3.14-3.01 (m, 4 H), 2.84 (dd, J = 16, 8 Hz, 2 H), 2.67-2.64 (m, 1 H), 1.97 (s, 3 H), 1.91-1.86 (m, 1 H), 1.78 (s, 1 H), 1.58-1.55 (m, 1 H), 1.50-1.33 (m, 5 H), 1.20-1.11 (m, 2 H);
LCMS[M+H]=393.2、室温=3.02分、(プログラムP1、カラムY)
【0313】
E. 1,1−ジメチル−2−[2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
DCE(3mL)中の化合物61(0.25g、0.64mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(0.15mL、2.55mmol)を加え、その混合物を封管中、室温で40時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、その未精製物質を6〜7%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで精製して、固体を得た。その固体物質をエーテルで粉砕し、焼結漏斗を通して濾過し、高真空下で乾燥して、所望の化合物を得た。
収率:0.185g(54.39%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.20-7.19 (m, 2 H), 7.14-7.12 (m, 2 H), 6.75-6.73 (m, 1 H), 6.50-6.49 (m, 2 H), 4.34-4.30 (m, 1 H), 4.19-4.17 (m, 4 H), 3.43-3.40 (m, 1 H), 3.15-3.05 (m, 6 H), 3.03-2.8 (m, 8 H), 1.96-1.94 (m, 1 H), 1.85-1.76 (m, 2 H), 1.69-1.65 (m, 2 H), 1.54-1.51 (m, 1 H), 1.39-1.34 (m, 2 H);
LCMS[M
+]=407、室温=2.90分、(プログラムP1、カラムY);
HPLC:99.78%(RT=3.01分、λ
220nm、移動相 A.10mM アンモニウム酢酸水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NX−C18(4.6×50mm)3μ)。
【0314】
実施例43:基本手順M−(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物の調製
【化217】
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【0315】
アルコール37bを先の記述(Tetrahedron 2007, 63, 3000-3005)の通りに合成した。
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
250mL丸底フラスコに、2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル37b(5.0g、21.80mmol)、ジクロロメタン(7.50mL)、2.0mLの水中のKBr(0.52g、4.36mmol)の溶液、およびTEMPO(0.1g、0.64mmol)を充填した。その混合物を約−5℃に冷却した。NaOCl(31.1mL、5.25%、24.1mmol)の溶液を20分間かけてゆっくりと加え、その間温度を0℃に維持した。その混合物を0℃でさらに20分間撹拌した。有機層を分離し、その水層をジクロロメタンで抽出した。合わせたジクロロメタン抽出液を、水(50mL)、続いてブラインで洗浄した。MgSO
4で乾燥した後、その混合物を濾過し、濃縮した。その未精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、生成物38b(4.1g、83%)を無色の油状物質として得た。
【化219】
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【0317】
きれいで乾燥した250mL丸底フラスコに、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(5.59g、26.40mmol)、4Åモレキュラーシーブ(10.0g)、アミン7e(7.37g、33.00mmol)およびジクロロメタン(20.0mL)を充填した。その混合物を撹拌し、約0℃に冷却し、40mLのジクロロメタン中のアルデヒド38b(5.0g、22.00mmol)の溶液を加えた。次に、その混合物を0℃で約1時間、周囲温度で40分間さらに撹拌した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(100mL)でクエンチした。有機層を分離し、その混合物をジクロロメタンで抽出した。MgSO
4で乾燥した後、その有機層を濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、生成物40f(7.2g、75.3%)を無色の油状物質として得た。
【化220】
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【0318】
きれいで乾燥した250mL丸底フラスコに、水素化アルミニウムリチウム(1.53g、40.27mmol)およびTHF(30.0mL)を充填した。その混合物を加熱還流した。THF(40.0mL)中のカルバメート40f(7.0g、16.11mmol)の溶液を5分間かけて滴加した。15時間還流させた後、その反応混合物を0℃に冷却し、水(1.55mL)をゆっくりと慎重に加え、続いてTHF(100mL)および15%NaOH(1.55mL)を加えた。その混合物を室温で1.0時間撹拌した後、MgSO
4を加え、その混合物をさらに15分間撹拌した。その混合物を濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、生成物11e(4.7g、84%)を淡黄色の油状物質として得た。キラルHPLCによる光学純度:99.3%ee。
【化221】
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【0319】
きれいで乾燥した250mL丸底フラスコに、ジアミン11e(4.70g、13.49mmol)およびMTBE(126.0mL、134.8mmol)中の1.07M ブロモメタンを充填した。室温で20時間撹拌した後、その反応混合物を濾過した。固体の濾滓をMTBEで洗浄して、生成物(4.40g、73%)を白色の粉末として得た。キラルHPLCによる光学純度:99.3%ee。
【0320】
実施例44:基本手順N−(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物の調製
【化222】
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実施例35の化合物(0.185g、0.50mmol)を、メタノール:水(1:9、20mL)中に溶解し、Amberlite IRA−400 塩化物型(chloride form)樹脂で2時間処理した。溶液を濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、その残渣を0.5N HCl(10mL)で30分間処理した。反応混合物を濃縮し、その残渣を2回、トルエンと共沸した。その未精製物質を、15%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィー(chromatrography)で精製し(2回)、4〜5のpHを示す粘着性の化合物を得た。次に、その化合物を16時間かけて凍結乾燥した。凍結乾燥後、その固体物質を、15%メタノール−DCMで溶出させるCombiflash(登録商標)クロマトグラフィーで再度精製して、pH6を示す無色の粘着性化合物を得た。その粘着性化合物を16時間かけて凍結乾燥して、所望の化合物を白色固体として得た。
収率:0.075g(49.84%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.15 (m, 4 H), 7.13-7.09 (m, 2 H), 7.04 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.04-4.0 (m, 1 H), 3.43 (d, J= 12 Hz, 1H);3.32-3.26 (m, 1 H), 3.23-3.11 (m, 2 H), 3.01-2.81 (m, 8 H), 2.79 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.96-1.93 (m, 1 H), 1.79-1.65 (m, 4 H), 1.54-1.49 (m, 1 H), 1.40-1.38 (m, 1 H), 1.28-1.26 (m, 1 H);
LCMS:[M
+]=363.2、室温=3.14分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:98.07%(RT=5.66分、λ
200nm、移動相:A 0.05%TFA水溶液、B アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0321】
実施例45〜52
表2に記載されるさらなる化合物を、実施例36〜44およびスキーム1〜27に記載された方法を用いて、同様に調製した。実施例45〜52についての、収率、並びに
1H−NMR、LCMS、およびHPLCの特徴付けデータは、以下の表2に直ちに提供される。
【表2】
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【0322】
実施例9:(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.25g(66.48%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 3.44-3.41 (m, 1H), 3.27-3.15 (m, 6H), 3.02-2.92 (m, 5H), 2.82 (s, 3H), 2.02-1.98 (m, 1H), 1.85-1.77 (m, 2H), 1.69-1.65 (m, 2H), 1.55-1.52 (m, 1H), 1.42-1.33 (m, 2H);
LCMS:m/z=349.6[M
+]、室温=3.18分;
HPLC:98.41%、室温=2.73分、λ
200nm、移動相 (i)0.05%TFA水溶液(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ。
【0323】
実施例10:(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.1g(33.35%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 3.45-3.42 (m, 1H), 3.28-3.15 (m, 6H), 3.02-2.93 (m, 5H), 2.82 (s, 3H), 2.02-1.99 (m, 1H), 1.85-1.77 (m, 2H), 1.69-1.66 (m, 2H), 1.55-1.52 (m, 1H), 1.42-1.36 (m, 2H);
LCMS:m/z=349.2[M
+]、室温=8.98分;
HPLC:96.78%、室温=2.73分、λ
200nm、移動相 (i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ。
【0324】
実施例11:(R)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.23g(72.29%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.26-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.68-4.63 (m, 1H), 3.50-3.47 (m, 1H), 3.39-3.16 (m, 9H), 3.02-2.92 (m, 3H), 1.89-1.85 (m, 2H), 1.66-1.47 (m, 6H), 1.10 (t, J = 7 Hz, 6H);
LCMS:m/z=377.0[M
+]、室温=3.35分;
UPLC:96.63%、室温=3.66分、λ
200nm、移動相 (i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ。
【0325】
実施例12:(R)−1,1−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.12g(32.69%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2H), 6.73 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.68-4.64 (m, 1H), 3.41-3.37 (m, 3H), 3.27-3.13 (m, 8H), 3.01-2.85 (m, 3H), 1.95-1.82 (m, 2H), 1.70-1.50 (m, 9H), 0.87 (t, J = 7 Hz, 3H), 0.80 (t, J= 7 Hz, 3H);
LCMS:m/z=405.0[M
+]、室温=3.54分;
UPLC:97.82%、室温=4.00分、λ
200nm、移動相 (i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ。
【0326】
実施例13:1,1−ジエチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.06g(21.15%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.33 (t, J = 8 Hz, 2H), 7.18-7.11 (m, 6H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 8 Hz, 1H), 3.69-3.64 (m, 2H), 3.51-3.47 (m, 1H), 3.43-3.39 (m, 1H), 3.22-3.16 (m, 4H), 3.09-3.03 (m, 2H), 2.96-2.78 (m, 3H), 2.10-2.07 (m, 1H), 1.94-1.82 (m, 1H), 1.71-1.62 (m, 3H), 1.51-1.39 (m, 1H), 1.16 (t, J = 7 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7 Hz, 3H);
LCMS:m/z=363.1[M
+]、室温=3.37分;
HPLC:95.74%、室温=11.27分、λ
200nm、移動相 (i)アセトニトリル、(ii)0.05%TFA水溶液;カラム:Atlantis(登録商標)dC18(150×4.6mm)5μ。
【0327】
実施例14:1,1−ジメチル−2−[2−((3−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:63mg(44.9%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.27-7.17 (m, 5 H), 1.63 (t, J= 8 Hz, 2 H), 6.46 (t, J = 8 Hz, 1 H), 4.73-4.66 (m, 1 H), 3.45-3.39 (m, 2 H), 3.26-3.17 (m, 6 H), 3.03-2.93 (m, 5 H), 2.81 (s, 3 H), 2.00-1.98 (m, 1 H), 1.80 (t, J = 15 Hz, 2 H), 1.67 (d, J= 13 Hz, 2 H), 1.54-1.51 (m, 1 H), 1.45-1.34 (m, 2 H);
LCMS:m/z=367.2[M
+]、室温=2.66分;
UPLC:97.81%、室温=3.97分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0328】
実施例15:1,1−ジメチル−2−[2−((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.065g(46%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.22 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 7.07 (t, J = 9 Hz, 2 H), 6.97-6.93 (m, 2 H), 4.51-4.47 (m, 1 H), 3.42 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.32-3.26 (m, 2 H), 3.17-3.09 (m, 4 H), 2.96-2.87 (m, 5 H), 2.80 (s, 3 H), 1.97 (brs, 1 H), 1.81 (t, J = 16 Hz, 2 H), 1.67 (d, J = 12 Hz, 2 H), 1.55-1.51 (m, 1 H), 1.39-1.37 (m, 2 H);
LCMS:m/z=367.2[M
+]、室温=2.59分;
HPLC:98.57%、室温=4.01分、λ
204nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)5μ。
【0329】
実施例16:1,1−ジエチル−2−[2−((2−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:119mg(38.53%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30 (t, J = 16 Hz, 1 H), 7.19-7.09 (m, 7 H), 4.25-4.21 (m, 1 H), 3.54-3.49 (m, 1 H), 3.30 (s, 1 H), 3.28-3.19 (m, 4 H), 3.11-2.97 (m, 4 H), 2.89-2.84 (m, 2 H), 1.87-1.84 (m, 2 H), 1.65 (brs, 4 H), 1.49-1.47 (brs, 2 H), 1.09-1.02 (m, 6 H);
LCMS:m/z=395.4[M
+]、室温=3.25分;
HPLC:98.74%、室温=3.77分、λ
200nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)3μ。
【0330】
実施例17:1,1−ジエチル−2−[2−((3−フルオロ−フェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.060g(35.32%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.27-7.17 (m, 5 H), 6.65-6.59 (m, 2 H), 6.47 (t, J = 9 Hz, 1 H), 4.71-4.68 (m, 1 H), 3.48-3.46 (m, 1 H), 3.40-3.34 (m, 2 H), 3.30-3.19 (m, 5 H), 3.03-2.93 (m, 4 H), 1.85 (m, 2 H), 1.66-1.44 (m, 7 H), 1.11 (t, J= 6 Hz, 6 H);
LCMS:m/z=395.4[M
+]、室温=3.25分;
HPLC:97.91%、室温=4.28分、λ
200nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)5μ。
【0331】
実施例18:1,1−ジエチル−2−[2−((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.101g(32%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.23 (brs, 2 H), 7.17-7.14 (m, 2 H), 7.07 (t, J = 9 Hz, 2 H), 6.95-6.92 (m, 2 H), 4.51 (m, 1 H), 3.55-3.45 (m, 1 H), 3.31 (s, 1 H), 3.29-3.23 (m, 2 H), 3.19-3.11 (m, 5 H), 3.01-2.91 (m, 4 H), 1.85 (brs, 2 H), 1.66-1.62 (m, 4 H), 1.46 (brs, 2 H), 1.11-1.06 (m, 6 H);
LCMS:m/z=395.4[M
+]、室温=3.21分;
HPLC:99.51%、室温=3.71分、λ
200nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)3μ。
【0332】
実施例19:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(3−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.053g(40.47%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24 (brs, 2 H), 7.16 (t, J= 3 Hz, 2 H), 7.09 (t, J = 8 Hz, 1 H), 6.69-6.66 (m, 2 H), 6.55 (d, J = 7 Hz, 1 H), 4.65-4.61 (m, 1 H), 3.43 (d, J= 12 Hz, 1 H), 3.28-3.22 (m, 2 H), 3.19-3.13 (dd, J = 7, 16 Hz, 3 H), 3.00-2.91 (m, 5 H), 2.81 (s, 3 H), 2.25 (s, 3 H), 2.00 (brs, 1 H), 1.81 (t, J = 14 Hz, 2 H), 1.67 (d, J = 13 Hz, 2 H), 1.54-1.51 (m, 2 H), 1.39-1.36 (m, 2 H);
LCMS:m/z=363.4[M
+]、室温=1.21分;
HPLC:95.71%、室温=3.79分、λ
200nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)3μ。
【0333】
実施例20:6−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]−5−アゾニアスピロ[4.5]デカン臭化物
収率:0.020g(11.72%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6 H), 6.88 (d, J= 8 Hz, 2 H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.67-4.64 (m, 1 H), 3.59-3.57 (m, 1 H), 3.50-3.39 (m, 1 H), 3.31 (s, 1 H), 3.26-3.17 (m, 7 H), 3.00-2.96 (m, 2 H), 1.99-1.72 (m, 10 H), 1.49-1.44 (m, 3 H);
LCMS:m/z=375 [M
+]、室温=3.63分;
UPLC:99.64%、室温=3.62分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0334】
実施例21:1,1-ジエチル-2-[2-((インダン-2-イル)(3-メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.194g(47.38%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.25 (brs, 2 H), 7.17 (t, J= 3 Hz, 2 H), 7.09 (t, J = 8 Hz, 1 H), 6.67 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.55 (d, J = 7 Hz, 1 H), 4.65-4.62 (m, 1 H), 3.49-3.46 (m, 1 H), 3.36-3.31 (m, 2 H), 3.25-3.15 (m, 6 H), 3.03-2.90 (m, 4 H), 2.24 (s, 3 H), 1.84 (brs, 2 H), 1.66-1.58 (m, 4 H), 1.46 (brs, 2 H), 1.11-1.10 (m, 6 H);
LCMS:m/z=391.2[M
+]、室温=3.95分;
UPLC:97.75%、室温=3.73分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0335】
実施例22:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.202g(73.56%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.23-7.22 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 7.04 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.83 (d, J = 8 Hz, 2 H), 4.54-4.50 (m, 1 H), 3.42 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.29-3.23 (m, 3 H), 3.16-3.09 (m, 3 H), 2.96-2.88 (m, 5 H), 2.80 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.98 (brs, 1 H), 1.84-1.73 (m, 2 H), 1.67 (d, J= 12 Hz, 2 H), 1.53-1.47 (m, 1 H), 1.39-1.36 (m, 2 H);
LCMS:m/z=363.2[M
+]、室温=3.33分;
UPLC:99.25%、室温=3.38分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0336】
実施例23:1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.318mg(51.26%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.22 (m, 2 H), 7.17-7.15 (m, 2 H), 7.04 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.81 (d, J = 8 Hz, 2 H), 4.54-4.52 (m, 1 H), 3.52-3.48 (m, 1 H), 3.30-3.23 (m, 3 H), 3.21-3.11 (m, 6 H), 3.00-2.90 (m, 3 H), 2.20 (s, 3 H), 1.84 (brs, 2 H), 1.65-1.59 (m, 4 H), 1.45 (brs, 2 H), 1.11-1.07 (m, 6 H);
LCMS:m/z=391.2[M
+]、室温=3.28分;
HPLC:98.10%、室温=3.95分、λ
200nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)MeOH;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)5μ。
【0337】
実施例24:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.092g(31.35%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.30 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.12-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.04-4.01 (m, 1 H), 3.41 (d, J = 13 Hz, 1 H), 3.32-3.22 (m, 2 H), 3.19-3.10 (m, 2 H), 3.02-2.96 (m, 2 H), 2.93-2.84 (m, 2 H), 2.79 (s, 6 H), 2.31 (s, 3 H), 2.05-1.93 (m, 1 H), 1.77 (d, J = 14 Hz, 2 H), 1.67 (d, J = 10 Hz, 2 H), 1.53-1.50 (m, 1 H), 1.43-1.37 (m, 1 H), 1.29-1.23 (m, 1 H);
LCMS:m/z=363.1[M
+]、室温=2.85分;
HPLC:98.66%、室温=4.20分、λ
210nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Xbridge(商標)C18(50×4.6mm)5μ。
【0338】
実施例25:1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.140g(30.15%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.23 (m, 1 H), 7.20-7.17 (m, 3 H), 7.12-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.02-3.98 (m, 1 H), 3.50-3.47 (m, 1 H), 3.25-3.17 (m, 6 H), 3.02-2.93 (m, 3 H), 2.87 (d, J = 8 Hz, 2 H), 2.84-2.80 (m, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 1.84-1.79 (m, 2 H), 1.69-1.62 (m, 4 H), 1.49-1.43 (m, 2 H), 1.04 (t, J = 6 Hz, 3 H), 0.89 (t, J = 7 Hz, 3 H);
LCMS:m/z=391.2[M
+]、室温=3.49分;
HPLC:99.51%、室温=8.11分、λ
210nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:XTerra(登録商標)C18(250×4.6mm)5μ。
【0339】
実施例26:1,1−ジエチル−2−[3−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)プロピル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:58mg(33%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.24-7.15 (m, 6 H), 6.85 (d, J= 8 Hz, 2 H), 6.69 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.63 (t, J = 7 Hz, 1 H), 3.59-3.52 (m, 1 H), 3.48-3.42 (m, 1 H), 3.36-3.34 (m, 1 H), 3.19-3.13 (m, 6 H), 3.04-2.93 (m, 4 H), 1.76-1.62 (m, 6 H), 1.46-1.35 (m, 4 H), 1.16 (t, J = 7 Hz, 6 H);
LCMS:m/z=391.2[M+]、室温=3.29分;
UPLC:99.47%、室温=3.27分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0340】
実施例27:1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:193mg(32%);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.18 (t, J = 4 Hz, 2 H), 7.14-7.10 (m, 4 H), 7.02 (d, J = 3 Hz, 2 H), 7.01 (d, J = 8 Hz, 2 H), 4.33-4.29 (m, 1 H), 3.77 (d, J = 12 Hz, 1 H), 3.38 (d, J = 7 Hz, 2 H), 3.20 (s, 1 H), 3.16 (s, 3 H), 2.99-2.92 (m, 8 H), 2.24 (s, 3 H), 1.97 (d, J = 13 Hz, 1 H), 1.72-1.63 (m, 4 H), 1.39-1.23 (m, 1 H);
LCMS:m/z=349[M+]、室温=1.40分;
UPLC:99.42%、室温=4.40分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%TFA水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB C18(50×4.6mm)1.8μ。
【0341】
実施例28:1,1−ジメチル−2−[((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:164mg(30%);
1H -NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.19-7.11 (m, 8 H), 4.29-4.25 (m, 1 H), 3.77 (d, J = 11 Hz, 1 H), 3.39-3.35 (m, 2 H), 3.25-3.15 (m, 5 H), 3.01-2.87 (m, 7 H), 1.98 (d, J = 14 Hz, 1 H), 1.78-1.64 (m, 4 H), 1.33-1.30 (m, 1 H);
LCMS:m/z=353.2[M+]、室温=3.17分;
UPLC:99.87%、室温=3.19分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%酢酸水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NX C18(50×4.6mm)3μ。
【0342】
実施例29:1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(3−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:193mg(42%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.23-7.13 (m, 5 H), 6.86 (t, J= 8 Hz, 2 H), 6.72 (d, J = 7 Hz, 1 H), 4.46 (t, J = 8 Hz, 1 H), 3.82 (d, J = 11 Hz, 1 H), 3.42-3.37 (m, 2 H), 3.25 (s, 1 H), 3.19 (s, 3 H), 3.03 (t, J= 9 Hz, 2 H), 2.98-2.95 (m, 5 H), 2.26 (s, 3 H), 1.95 (d, J = 13 Hz, 1 H), 1.76-1.65 (m, 4 H), 1.35-1.31 (m, 1 H);
LCMS:m/z=348.8[M+]、室温=3.34分、(移動相:アンモニウム酢酸水溶液/アセトニトリル;カラム:X−Bridge);
UPLC:99.85%、室温=3.19分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%酢酸水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NX C18(50×4.6mm)3μ。
【0343】
実施例30:1,1−ジエチル−2−[((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:90mg(29%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.17-7.10 (m, 8 H), 4.14-4.08 (m, 1 H), 3.66-3.60 (m, 2 H), 3.52-3.47 (m, 1 H), 3.39-3.34 (m, 1 H), 3.25-3.15 (m, 5 H), 3.07-3.01 (m, 1 H), 2.91-2.82 (m, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 2.12 (d, J= 14 Hz, 1 H), 1.89-1.86 (m, 1 H), 1.66 (brs, 3 H), 1.43 (brs, 1 H), 1.16 (t, J = 8 Hz, 3 H), 0.95 (t, J = 7 Hz, 3 H);
LCMS:m/z=377[M+]、室温=3.40分;
HPLC:95.06%、室温=6.08分、λ
210nm、移動相:(i)10mM NH
4OAc水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:XBridge(登録商標)C18(50×4.6mm)5μ。
【0344】
実施例31:1,1−ジメチル−2−[((3−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:75mg(25%);
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.28-7.16 (m, 5 H), 6.79 (t, J= 4 Hz, 2 H), 6.64-6.60 (q, J = 6 Hz, 1 H), 4.58 (q, J = 9 Hz, 1 H), 3.86 (d, J = 11 Hz, 1 H), 3.47-3.41 (m, 4 H), 3.21 (s, 3 H), 3.13-3.02 (m, 4 H), 3.00 (s, 3 H), 1.88-1.70 (m, 5 H), 1.35-1.32 (m, 1 H);
LCMS:m/z=353[M+]、室温=3.09分;
UPLC:99.58%、室温=3.15分、λ
200nm、移動相:(i)0.05%酢酸水溶液、(ii)アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NX C18(50×4.6mm)3μ。
【0345】
実施例32:(S)−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:1g(69.2%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.27 (t, J = 8 Hz, 2 H), 7.22-7.20 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 7.05 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.90 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.52-4.44 (m, 1 H), 3.85 (d, J = 12 Hz, 1 H), 3.43-3.36 (m, 4 H), 3.21 (s, 3 H), 3.06 (d, J = 8 Hz, 2 H), 3.01-2.99 (m, 5 H), 1.96-1.92 (m, 1 H), 1.76-1.69 (m, 4 H), 1.34-1.31 (m, 1 H);
LCMS:m/z=335.4[M
+]、室温=2.97分;
UPLC:98.93%(RT=3.13分;λ
200nm、移動相 A.0.05%HCOOH水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Gemini NX C18(50×4.6mm)3μ);
比旋光度:約25℃で[−9.3°](MeOH中の0.60%溶液);
キラルHPLC:100%ee(RT=5.47分;λ
254nm、移動相。
ヘキサン:EtOH:DEA:TFA=60:40:0.1:0.1;カラム:Chiralpak(登録商標)−IC(4.6×250mm)5μ)。
【0346】
実施例33:(R)−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.62g(78%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.27 (t, J = 8 Hz, 2 H), 7.22-7.20 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 7.05 (d, J = 8 Hz, 2 H), 6.90 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.52-4.44 (m, 1 H), 3.84 (d, J = 12 Hz, 1 H), 3.43-3.35 (m, 4 H), 3.19 (s, 3 H), 3.06 (d, J = 8 Hz, 2 H), 3.01-2.99 (m, 5 H), 1.96-1.92 (m, 1 H), 1.76-1.69 (m, 4 H), 1.34-1.31 (m, 1 H);
LCMS:m/z=335.0[M
+]、室温=3.07分;
UPLC:99.83%(RT=3.13分;λ
200nm、移動相 A.0.05%HCOOH水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Gemini NX C18(50×4.6mm)3μ);
比旋光度:約25℃で[+9.3°](MeOH中0.60%溶液);
キラルHPLC:99.3%ee(RT=5.97分;λ
254nm、移動相。
ヘキサン:EtOH:DEA:TFA=60:40:0.1:0.1;カラム:Chiralpak(登録商標)−IC(4.6×250mm)5μ)。
【0347】
実施例34:(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.193g(39.9%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.13-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.05-4.00 (m, 1 H), 3.43-3.40 (m, 1 H), 3.26-3.12 (m, 3 H), 3.02-2.93 (m, 2 H), 2.90-2.82 (m, 5 H), 2.79 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99-1.95 (m, 1 H), 1.79-1.66 (m, 4 H), 1.53-1.50 (m, 1 H), 1.40-1.37 (m, 1 H), 1.29-1.23 (m, 1 H);
LCMS:m/z=363.0[M
+]、室温=3.23分;
HPLC:99.11%(RT=4.28分;λ
212nm、移動相 A.10mM NH
4OAc水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Xbridge−C18(50×4.6mm)5μ);
比旋光度:約25℃で[+13.5°](MeOH中0.599%溶液);
キラルHPLC:100%ee(RT=8.66分;λ
212nm、移動相。ヘキサン:EtOH:DEA:TFA=70:30:0.1:0.1;カラム:Chiralpak(登録商標)−IC(4.6×250mm)5μ)。
【0348】
実施例35:(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.4g(41.9%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.13-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.05-4.00 (m, 1 H), 3.43-3.40 (m, 1 H), 3.26-3.12 (m, 3 H), 3.02-2.96 (m, 2 H), 2.91-2.84 (m, 5 H), 2.79 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99-1.95 (m, 1 H), 1.79-1.66 (m, 4 H), 1.53-1.50 (m, 1 H), 1.40-1.37 (m, 1 H), 1.29-1.24 (m, 1 H);
LCMS:m/z=362.8[M
+]、室温=3.20分;
UPLC:98.82%(RT=4.86分;λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax SB C18(50×4.6mm)1.8μ);
約25℃で比旋光度:[−14.5°](MeOH中0.60%溶液);
キラルHPLC:98.5%ee(RT=12.79分;λ
212nm、移動相。ヘキサン:EtOH:DEA:TFA=70:30:0.1:0.1;カラム:Chiralpak(登録商標)−IC(4.6×250mm)5μ)。
【0349】
実施例45:1,1−ジメチル−4−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.081g(13.9%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ
7.29-7.27 (m, 1 H), 7.23-7.19 (m, 2 H), 7.16-7.14 (m, 2 H), 7.10-7.08 (m, 2 H), 7.04-7.01 (m, 1 H), 3.98-3.94 (m, 1 H), 3.36-3.31 (m, 2 H), 3.23-3.17 (m, 2 H), 3.05 (s, 3 H), 3.01-2.90 (m, 7 H), 2.82-2.76 (m, 2 H), 2.28 (s, 3 H), 1.69-1.66 (m, 2 H), 1.50-1.45 (m, 3 H), 1.26 (brs, 2 H);
LCMS[M
+]=363、室温=3.38分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.47%(RT=5.02分、λ
220nm、移動相 A.0.05%TFA、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)XDB−C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0350】
実施例46:1,1−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物
収率:0.033g(10%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.30-7.28 (m, 1 H), 7.24-7.09 (m, 6 H), 7.04 (t, J = 7 Hz, 1 H), 5.35-5.34 (m, 1 H), 5.27-5.24 (m, 1 H), 4.04-4.02 (m, 1 H), 3.73-3.55 (m, 6 H), 3.50 (s, 3 H), 3.41-3.32 (m, 1 H), 3.07-2.95 (m, 5 H), 2.88-2.77 (m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.95 (brs, 1 H), 1.86-1.83 (m, 2 H), 1.64-1.61 (m, 3 H), 1.46-1.36 (m, 2 H);
LCMS[M
+]=423、室温=3.19分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.71%(RT=4.89分、λ
220nm、移動相:A 0.05%TFA水溶液、B アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0351】
実施例47:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(6−メチルピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物
収率:0.15g(36.20%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.40 (t, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.25 (m, 2 H), 7.18-7.16 (m, 2 H), 6.54 (d, J = 8 Hz, 1 H), 6.48 (d, J = 7 Hz, 1 H), 5.12-5.05 (m, 1 H), 3.46-3.41 (m, 3 H), 3.28-3.22 (m, 2 H), 3.19-3.13 (m, 2 H), 3.05 (s, 3 H), 3.02-2.98 (m, 2 H), 2.86 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.17-2.13 (m, 1 H), 1.97-1.93 (m, 1 H), 1.83-1.77 (m, 1 H), 1.70-1.67 (m, 2 H), 1.61-1.55 (m, 1 H), 1.51-1.37 (m, 2 H);
LCMS[M
+]=364.2、室温=3.19分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.39%(RT=4.04分、λ
220nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)XDB−C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0352】
実施例48:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(6−メチルピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物
収率:0.057g(18.8%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.40 (t, J = 8 Hz, 1 H), 7.26-7.25 (m, 2 H), 7.19-7.16 (m, 2 H), 6.54 (d, J = 8 Hz, 1 H), 6.48 (d, J = 7 Hz, 1 H), 5.10-5.06 (m, 1 H), 3.46-3.42 (m, 3 H), 3.26-3.22 (m, 2 H), 3.19-3.13 (m, 2 H), 3.05-2.98 (m, 5 H), 2.86 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.17-2.13 (m, 1 H), 1.97-1.93 (m, 1 H), 1.83-1.77 (m, 1 H), 1.70-1.57 (m, 3 H), 1.47-1.37 (m, 2 H);
LCMS:[M
+]=364.2、室温=3.04分、(プログラムP1、カラムV);
UPLC:99.87%(RT=4.02分、λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(4.6×50mm)1.8μ)。
【0353】
実施例49:(S)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物
収率:2.9g(25%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.25-7.16 (m, 6 H), 6.87 (d, J= 8 Hz, 2 H), 6.72 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.67-4.63 (m, 1 H), 3.52-3.47 (m, 1 H), 3.40-3.34 (m, 1 H), 3.28-3.16 (m, 8 H), 3.04-2.92 (m, 3 H), 1.88-1.86 (m, 2 H), 1.67-1.47 (m, 6 H), 1.10 (t, J = 6 Hz, 6 H);
LCMS[M
+]=377.0、室温=3.11分、(プログラムP1、カラムY);
UPLC:99.77%(RT=5.08分、λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ);
キラルHPLC:100%ee(RT=6.47分、λ
257nm、移動相.MeOH:DEA:TFA=100:0.1:0.1、カラム:Chiralpak(登録商標)−IA(4.6×250mm)5μ);
比旋光度:約25℃で[−10.8°](CHCl
3中0.39%溶液)
【0354】
実施例50:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物
収率:0.14g(43%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.12-7.11 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.05-4.01 (m, 1 H), 3.43 (d, J= 12 Hz, 1 H), 3.28-3.12 (m, 4 H), 3.00-2.96 (m, 2 H), 2.92-2.80 (m, 8 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99-1.96 (m, 1 H), 1.79-1.65 (m, 4 H), 1.57-1.47 (m, 1 H), 1.41-1.36 (m, 1 H), 1.28-1.26 (m, 1 H);
LCMS:[M
+]=363.2、室温=2.85分、(プログラムP1、カラムW);
UPLC:99.29%(RT=5.80分、λ
200nm、移動相:A 0.05%TFA水溶液、B アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0355】
実施例51:(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物
収率:0.033g(20%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.13-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.05-4.01 (m, 1 H), 3.43 (d, J= 12 Hz, 1 H), 3.26-3.10 (m, 3 H), 3.02-2.96 (m, 2 H), 2.93-2.80 (m, 9 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99-1.95 (m, 1 H), 1.79-1.65 (m, 4 H), 1.55-1.47 (m, 1 H), 1.40-1.36 (m, 1 H), 1.29-1.26 (m, 1 H);
LCMS[M
+]=363、室温=3.53分、(プログラムP1、カラムV);
UPLC:98.46%(RT=4.94分、λ
200nm、移動相:A 0.05%HCOOH水溶液、B アセトニトリル;カラム:Gemini(登録商標)NX C18(50×4.6mm)3μ)。
【0356】
実施例52:1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物
収率:0.215g(42%);
1H-NMR (DMSO-d
6): δ 7.31 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.25-7.17 (m, 4 H), 7.12-7.10 (m, 2 H), 7.05 (t, J = 7 Hz, 1 H), 4.05-4.01 (m, 1 H), 3.42 (d, J= 12 Hz, 1 H), 3.26-3.12 (m, 3 H), 3.02-2.96 (m, 2 H), 2.91-2.79 (m, 9 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99-1.95 (m, 1 H), 1.79-1.65 (m, 4 H), 1.57-1.47 (m, 1 H), 1.43-1.36 (m, 1 H), 1.29-1.26 (m, 1 H);
LCMS:[M
+]=363.4、室温=1.83分、(プログラムP1、カラムV);
UPLC:99.74%(RT=5.80分、λ
200nm、移動相 A.0.05%TFA水溶液、B.アセトニトリル;カラム:Zorbax(登録商標)SB−C18(50×4.6mm)1.8μ)。
【0357】
実施例53:hTRVI1発現細胞およびIn vitroアッセイ
hTRPV1を発現する細胞において、熱(47℃)による刺激後の、化合物でのナトリウムチャネル応答の阻害を評価するためのin vitroアッセイを開発した。
【0358】
A. hTRPV1を発現する細胞の作製
in vivoアッセイにおけるさらなる評価へと進展するであろう化合物の選択を促進するために、予備的な選別として、以下の細胞を開発した。
(i) hTRPV1を細胞に送達するためのプラスミド
細胞株を作製するために、hTRPV1をコードするオープンリーディングフレームを、以下のプライマーを用い、ヒト神経芽腫細胞株IMR322[NCBI dbEST ID:18353]に基づいて、cDNAライブラリーからのPCRにより増幅した:
(a)TRPV1_KpnIF(フォワードプライマー)[配列番号2]
5’−ATAAAC
GGTACCGCCGCCACCATGAAGAAATGGAGCAGCAC−3’
(b)TRPV1_PmeIR(リバースプライマー)[配列番号3]
5’−ATCG
GTTTAAACTCACTTCTCTCCGGAAGCGGC−3’
フォワードプライマーは、KpnI部位[GGTACC(上記(a)で下線を引かれた)およびコザック配列[GCCGCCACC((a)で二重線を引かれた)を含有する。リバースプライマーは、PmeI部位[(b)で下線を引かれた、GTTTAAAC]を含有する。
【0359】
hTRPV1のオープンリーディングフレーム(NCBI NM_080706.3に対応)は、以下の配列番号4である:
ATGAAGAAATGGAGCAGCACAGACTTGGGGGCAGCTGCGGACCCACTCCAAAAGGACACCTGCCCAGACCCCCTGGATGGAGACCCTAACTCCAGGCCACCTCCAGCCAAGCCCCAGCTCTCCACGGCCAAGAGCCGCACCCGGCTCTTTGGGAAGGGTGACTCGGAGGAGGCTTTCCCGGTGGATTGCCCTCACGAGGAAGGTGAGCTGGACTCCTGCCCGACCATCACAGTCAGCCCTGTTATCACCATCCAGAGGCCAGGAGACGGCCCCACCGGTGCCAGGCTGCTGTCCCAGGACTCTGTCGCCGCCAGCACCGAGAAGACCCTCAGGCTCTATGATCGCAGGAGTATCTTTGAAGCCGTTGCTCAGAATAACTGCCAGGATCTGGAGAGCCTGCTGCTCTTCCTGCAGAAGAGCAAGAAGCACCTCACAGACAACGAGTTCAAAGACCCTGAGACAGGGAAGACCTGTCTGCTGAAAGCCATGCTCAACCTGCACGACGGACAGAACACCACCATCCCCCTGCTCCTGGAGATCGCGCGGCAAACGGACAGCCTGAAGGAGCTTGTCAACGCCAGCTACACGGACAGCTACTACAAGGGCCAGACAGCACTGCACATCGCCATCGAGAGACGCAACATGGCCCTGGTGACCCTCCTGGTGGAGAACGGAGCAGACGTCCAGGCTGCGGCCCATGGGGACTTCTTTAAGAAAACCAAAGGGCGGCCTGGATTCTACTTCGGTGAACTGCCCCTGTCCCTGGCCGCGTGCACCAACCAGCTGGGCATCGTGAAGTTCCTGCTGCAGAACTCCTGGCAGACGGCCGACATCAGCGCCAGGGACTCGGTGGGCAACACGGTGCTGCACGCCCTGGTGGAGGTGGCCGACAACACGGCCGACAACACGAAGTTTGTGACGAGCATGTACAATGAGATTCTGATCCTGGGGGCCAAACTGCACCCGACGCTGAAGCTGGAGGAGCTCACCAACAAGAAGGGAATGACGCCGCTGGCTCTGGCAGCTGGGACCGGGAAGATCGGGGTCTTGGCCTATATTCTCCAGCGGGAGATCCAGGAGCCCGAGTGCAGGCACCTGTCCAGGAAGTTCACCGAGTGGGCCTACGGGCCCGTGCACTCCTCGCTGTACGACCTGTCCTGCATCGACACCTGCGAGAAGAACTCGGTGCTGGAGGTGATCGCCTACAGCAGCAGCGAGACCCCTAATCGCCACGACATGCTCTTGGTGGAGCCGCTGAACCGACTCCTGCAGGACAAGTGGGACAGATTCGTCAAGCGCATCTTCTACTTCAACTTCCTGGTCTACTGCCTGTACATGATCATCTTCACCATGGCTGCCTACTACAGGCCCGTGGATGGCTTGCCTCCCTTTAAGATGGAAAAAACTGGAGACTATTTCCGAGTTACTGGAGAGATCCTGTCTGTGTTAGGAGGAGTCTACTTCTTTTTCCGAGGGATTCAGTATTTCCTGCAGAGGCGGCCGTCGATGAAGACCCTGTTTGTGGACAGCTACAGTGAGATGCTTTTCTTTCTGCAGTCACTGTTCATGCTGGCCACCGTGGTGCTGTACTTCAGCCACCTCAAGGAGTATGTGGCTTCCATGGTATTCTCCCTGGCCTTGGGCTGGACCAACATGCTCTACTACACCCGCGGTTTCCAGCAGATGGGCATCTATGCCGTCATGATAGAGAAGATGATCCTGAGAGACCTGTGCCGTTTCATGTTTGTCTACATCGTCTTCTTGTTCGGGTTTTCCACAGCGGTGGTGACGCTGATTGAAGACGGGAAGAATGACTCCCTGCCGTCTGAGTCCACGTCGCACAGGTGGCGGGGGCCTGCCTGCAGGCCCCCCGATAGCTCCTACAACAGCCTGTACTCCACCTGCCTGGAGCTGTTCAAGTTCACCATCGGCATGGGCGACCTGGAGTTCACTGAGAACTATGACTTCAAGGCTGTCTTCATCATCCTGCTGCTGGCCTATGTAATTCTCACCTACATCCTCCTGCTCAACATGCTCATCGCCCTCATGGGTGAGACTGTCAACAAGATCGCACAGGAGAGCAAGAACATCTGGAAGCTGCAGAGAGCCATCACCATCCTGGACACGGAGAAGAGCTTCCTTAAGTGCATGAGGAAGGCCTTCCGCTCAGGCAAGCTGCTGCAGGTGGGGTACACACCTGATGGCAAGGACGACTACCGGTGGTGCTTCAGGGTGGACGAGGTGAACTGGACCACCTGGAACACCAACGTGGGCATCATCAACGAAGACCCGGGCAACTGTGAGGGCGTCAAGCGCACCCTGAGCTTCTCCCTGCGGTCAAGCAGAGTTTCAGGCAGACACTGGAAGAACTTTGCCCTGGTCCCCCTTTTAAGAGAGGCAAGTGCTCGAGATAGGCAGTCTGCTCAGCCCGAGGAAGTTTATCTGCGACAGTTTTCAGGGTCTCTGAAGCCAGAGGACGCTGAGGTCTTCAAGAGTCCTGCCGCTTCCGGAGAGAAGTGA
【0360】
ATG:遺伝子の開始コドン(ORFの開始)
TGA:遺伝子の終止コドン(ORFの終止)
GGG→GGA:リバースプライマーにおいてなされたゆらぎ(グリシンからグリシン)
ATG→ATC:Genecardにおいて報告された一塩基多型(SNP)、Met――――>Ile、SNP ID:rs222747
【0361】
以下のように、2種類の市販ベクターからハイブリッド発現ベクターを作製した。ベクターpTK−Hygro(クローンテック社 カタログ番号631750)を、HindIIIand Avalで消化して、TKプロモーター、ハイグロマイシン遺伝子およびHSV−TKポリAシグナルを含有するハイグロマイシンカセットを放出した。このハイグロマイシンカセットを、AvrII部位を用いて、pcDNA4myc−HisB(インビトロジェン社 カタログ番号V863−20)にクローン化した。hTRPV1コード配列を、得られたpcDNA HygroベクターのKpnl(5’)部位およびPmel(3’)部位に挿入し、それにより、hTRPV1コード配列は、サイトメガロウイルスプロモーターが上流に隣接し、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナルが下流に隣接した。ORF全体が組み換え発現ベクターDNA(以後DNAと記載)に正しく挿入されているかを配列解析により確認した。完全なプラスミド骨格は、hTRPV1 ORFに加えて、開始点(ori)のpUCポイント、アンピシリン耐性遺伝子、pCMVプロモーター、KpnI部位およびPmeI部位を含有する多重クローニング部位、大腸菌EM−7プロモーター、並びにハイグロマイシン耐性遺伝子を含有する。
【0362】
(ii) hTRPV1を発現する組換えN1E115の開発
以下の物質を方法に使用した:
【0363】
リポフェクタミン2000(インビトロジェン社、カタログ番号11668−019)、ポリ−エチレンイミン(アルドリッチ社(Aldrich)、カタログ番号J40872)、ハイグロマイシン−B(インビトロジェン社、カタログ番号10687−010)。超高純度キット(ultra pure kit)により、スーパーコイルDNAが調製され、その間、トランスフェクションが抗菌剤および血清を含まないDMEM中で実行された。
【0364】
細胞継代について、N1E115細胞(アメリカ合衆国培養細胞系統保存機関、バージニア州マナッサス(米国)、受託番号CRL2263)を、175cm
2フラスコ(ヌンク社)の中で、1×DMEM(シグマ社)+10%FBS(ギブコ社)+1%ペニシリン−ストレプトマイシン(ギブコ社)を含有する増殖培地中で培養した。播種をする日に、フラスコからの使用済み培地を吸引し、掌でフラスコを側面から軽く叩いて、細胞をフラスコの底から剥がした。10mLの増殖培地を加えて細胞を懸濁し、1mLの懸濁細胞液を、35mL増殖培地を含む新品のT−175フラスコに播種した。
【0365】
トランスフェクション用の細胞播種プロトコールは以下の通りである。2mL増殖培地中の0.2×10
6個の細胞を、層流空気流内で、蓋付き6ウェルプレートの各ウェルに加えた。プレートを、CO
2恒温器(サーモ社(Thermo))中、37℃、5%CO
2で、24時間インキュベートした。
【0366】
リポフェクタミンによるトランスフェクションの日に、ドラフトチャンバー(laminar hood)中で、DNAおよびリポフェクタミンを以下の方法で希釈した:4μgのDNAを250μLのDMEM中に希釈した。次に、10μgのリポフェクタミンを250μLのDMEMに希釈した。それらの溶液を室温に(RT)7分間置いて、その後、それらを混合し、室温にさらに20分間置いた。トランスフェクションミックスを調製した後、播種細胞を500μLのDMEMで洗浄した。洗浄後、500μLのリポフェクタミン−DNAミックスをウェルに加えた。対照ウェルに、リポフェクタミン−DMEMを加え、そのプレートを37℃、5%CO
2で4.5時間インキュベートした。インキュベーション後、トランスフェクト細胞からの培地を、細胞を障害せずに慎重にデカントした。次に、細胞を1mLのDMEMで1回洗浄した。洗浄後に増殖培地(DMEM+10%FBS)を細胞に加え、細胞を37℃、5%CO
2で24時間インキュベートした。
【0367】
インキュベーションの24時間後、トランスフェクト細胞を、生存能および接着性について視覚的に検査した。使用済み培地をウェルから除去し、300μg/mLのハイグロマイシンを含有する1.2mLの新しい増殖培地を各ウェルに加えた。ピペッティングで細胞を剥がした。各ウェルから得られた細胞を1:4に分割し、新品の6ウェルプレートに移した(300μL細胞/ウェル)。トランスフェクト細胞および対照細胞を毎日観察し、使用済み培地を一日おきに最初に交換した。2週間目の終わりに、形質移入された安定なコロニーが現われた。次にそれを増殖させ、以下の通りのカルシウムアッセイおよびナトリウムアッセイで機能検査をした。
【0368】
(iii) 細胞継代および細胞のクローン単離
【0369】
上記の細胞継代プロトコールは、従来通りの細胞継代に従った。そして、以下の通りに、限界希釈法によるクローン単離を行った。
【0370】
支持細胞の調製:健常に見えるN1E115(野生型細胞)を回収した。1×10
6細胞/mLのN1E115細胞を、10μg/L×10
6細胞の濃度のマイトマイシンCで、CO
2恒温器中37℃で20分間、処理した。20分後、細胞をDMEMで5〜6回洗浄した。次に、細胞を15mLの増殖培地を含有する75cm
2フラスコに移し、CO
2恒温器中37℃で4時間インキュベートした。インキュベーション後、支持細胞をDMEMで洗浄し、細胞を播種可能な状態にした。
【0371】
安定な細胞の調製:TRPV1−N1E115の健常に見える細胞をペレットにし、増殖培地中に、96ウェルプレートに播種された場合に分布が0.3細胞/ウェル/100μL培地となる濃度で、再懸濁した。選択的抗菌剤ハイグロマイシンb(300μg/mL)をそれに加えた。
【0372】
支持細胞を、1000細胞/100μL/ウェルの濃度で、96ウェルプレートに播種した。細胞はウェルの縁に播種されなかった。200μLの無菌リン酸緩衝食塩水(PBS)を代わりに加えた。支持細胞層に、0.3細胞/ウェル/100μL含有の、100μLの安定な細胞の懸濁液を加えた。プレートを37℃、5%CO
2でインキュベートした。プレートを、CO
2恒温器中で10日間そのまま放置した。10日目以降、全ての細胞プレートを、単一コロニー(1個の単一細胞から生じたと考えられる)について、極めて慎重に観察した。1つ1つのウェルを慎重にチェックした。単一コロニーのみを含むウェルに印を付けた。
【0373】
印を付けたウェルに対して、培地交換を行い、使用済み培地を廃棄し、300μg/mLハイグロマイシンBを含む新しい増殖培地を加えた。単一コロニーを含む、印を付けたウェルを、96ウェルプレートから48ウェルプレートへ、続いて6ウェルプレートへと拡張した。最後に、25cm
2フラスコ(5mL増殖培地+300μg/mLハイグロマイシンB)に、細胞を移した。培養を行ったフラスコから、細胞をカウントし、ナトリウムおよびカルシウムアッセイのプラットフォームに、機能的スクリーニング用に播種した。カルシウムアッセイにおけるカプサイシン誘発カルシウム応答を用いるhTRPV1の強発現、および、膜電位アッセイにおいて強いベラトリジン応答によって判定される恒常的なナトリウムチャネル活性の喪失がないこと、を確認したアッセイデータに基づいて、試験用の最終的なクローン候補を選択した。
【0374】
(iv) hTRPV1発現細胞の機能を評価するためのカルシウムアッセイ
【0375】
カルシウムアッセイについて、細胞を、5000個/50μLのDMEM+10%FBS+300μg/mLハイグロマイシン/ウェルで、384透明底ポリ−D−リジンコートプレートに播種し、37℃、5%CO
2で48時間インキュベートした。アッセイ当日、培地を穏やかに除去し、改変タイロード緩衝液(modified Tyrodes buffer)(20μL/ウェル)で洗浄し、その後それを穏やかに除去した。
【表3】
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【0376】
プルロニック酸(pluronic acid)を、FLIPR(登録商標)Calcium 4 dye(モレキュラーデバイス社)に、0.025%の濃度(10mLの色素に対して250μLの1%ストック)で加えた。次に、ウェルごとに、改変タイロード緩衝液(pH調整前に、プロベネシド(60μLの5N NaOH中42mg)を、50mL 改変タイロード緩衝液に加えた)中で調製された20μLのFLIPR(登録商標)Calcium 4 dye(モレキュラーデバイス社)を加え、プレートを25℃で30分間インキュベートし、その後、カプサイシンを添加した(カプサイシンストックはDMSO中で20mM、作業中ストックは1mM(緩衝液中)であり、アッセイプレート中の最終濃度は10μMであり、製造業者の取扱説明書に従ってカルシウムアッセイに使用された)。20μLの2×(20μM)カプサイシンを、FLIPR(登録商標)(モレキュラーデバイス社)中で細胞に加え、15分間読み取りを行った。
【0377】
(v) hTRPV1発現細胞におけるナトリウムチャネル機能を評価するための膜電位アッセイ
【0378】
細胞を、5000/50μL(DMEM+10%FBS+300μg/mLハイグロマイシン)/ウェルで、384透明底ポリ−D−リジンコートプレートに播種し、37℃、5%CO
2で48時間インキュベートした。アッセイ当日、培地を穏やかに除去し、各ウェルに30μLの色素(FMP青色色素をアッセイ緩衝液中で調製した)を加え、室温で20分間、色素取り込み(dye-loading)を行った。「アゴニスト」薬物添加プレートを、製造業者の取扱説明書に従って、FLIPR(登録商標)機器用に準備した;このプレートは、ベラトリジン(veratidine)(シグマ・アルドリッチ社、カタログ番号V5754)およびアネモニア・スルカタ(Anemonia sulcata)由来のトキシンII(ATX−II、シグマ・アルドリッチ社 カタログ番号T3268)の両方を含む。FLIPR(登録商標)機器を用いて、10μLの混合溶液が細胞プレートに分与されたときに、最終アッセイ濃度である100μMおよび3μMを達成するために、薬物添加プレート中のベラトリジンおよびATX−IIの濃度は、それぞれ400μMおよび12μMであった。蛍光シグナルの読み取りの開始(intiation)と同時になるように、アゴニスト添加をFLIPR(登録商標)機器にプログラムし、そのような読み取りを、10分間の間、一定間隔で行った。
【0379】
B. hTRPV1発現細胞における、熱(47℃)による刺激後の、化合物によるナトリウムチャネル応答の阻害を評価するために開発されたin vitroアッセイ
hTRPV1−N1E115細胞を、175mLフラスコ(ヌンク社)中の増殖培地(1×DMEM(シグマ社)+10%FBS(ギブコ社)+1%ペニシリン−ストレプトマイシン(ギブコ社)+300μg/mLハイグロマイシンB(インビトロジェン社、選択マーカーとして)含有)中で培養することにより、継代した。細胞を1:10に分割した。そのフラスコからの使用済み培地を吸引し、フラスコを掌で側面から軽く叩いて、細胞をフラスコの底から剥がした。増殖培地(10mL)を加えて細胞を懸濁し、懸濁させた細胞(1mL)を、増殖培地(35mL)を含む新品のT−175フラスコに播種した。アッセイ用の細胞播種について、50μLの増殖培地中の5000個の細胞を、層流空気流内で、蓋(グライナー・バイオ・ワン社(Greiner-bio one))付きの、384ウェル、透明底、無菌のポリ−D−リジンコートプレートの各ウェルに加えた。プレートをCO
2恒温器(サーモ社)中、37℃、5%CO
2でインキュベートした。48時間後、アッセイの日に、細胞が播種されたプレートを、顕微鏡下で観察して、アッセイ前に健康、接着性および単層の培養密度をチェックした。
【0380】
細胞を播種したプレートからの使用済み培地を穏やかにデカントし、FLIPR(登録商標)膜電位色素‐青(Membrane potential Dye-Blue)(「FLIPR膜電位アッセイキット青」と同様に、モレキュラーデバイス社、米国から市販)を、プレートの各ウェル加えた。製造業者の取扱説明書に従って、色素をアッセイ緩衝液中で調製した。色素を加えられたプレートを、プレート恒温器(サーモ社)内で、25°で30分間インキュベートした。アッセイ緩衝液を表3に従って調製した。pHをKOH(シグマ社)で7.4に調整し、体積をMilli−Q(登録商標)水(ミリポア社)で500mLにメスアップした。特に断りがない限り、全ての希釈はアッセイ緩衝液でなされた。
【表4】
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【0381】
化合物はアッセイ緩衝液中に希釈され、384ウェル−ポリプロピレン丸底ウェルプレート(コースター社(Costar))に添加されて、化合物添加のソースプレート(source plate)として機能した。色素インキュベーション期間が終了した後、色素を添加されたプレートおよび化合物ソースプレート(compound source plate)を、384 FLIPR(登録商標)チップボックス(モレキュラーデバイス社)を備えたFLIPR(登録商標)
Tetra(モレキュラーデバイス社)の内部に挿入した。化合物を、FLIPR(登録商標)
Tetra(第一添加)システムによって、色素添加プレートに加えた。化合物を添加した後、直ちに、プレートを47℃プレート恒温器(サーモ社)に移し、10分間インキュベートして、hTRPV1を活性化させた。その後直ちに、プレートを25℃プレート恒温器(サーモ社)に移し、30分間インキュベートした。活性化させない細胞を播種したプレートを、25℃プレート恒温器(サーモ社)に移し、30分間インキュベートした。上記の通りに、第二添加の前に、ベラトリジン(シグマ社)およびATX−IIを含むアゴニストプレートを調製した。アゴニスト添加を、FLIPR(登録商標)ソフトウェアを用いて達成し、合計12分間の間、一定間隔で行われる蛍光の読み取りと同時になるように時間を調節した。
【0382】
基準化合物、QX−314は、FLIPR(登録商標)アッセイにおいて、733mMの、hTRPV1−N1E115に対する47℃でのIC50値を有していた。100μM以下のIC
50は、QX−314よりも10倍高い活性を示している。
【0383】
C. hNav1.5−HEK293細胞における、化合物によるナトリウムチャネル応答の阻害の程度を評価するための方法
以下のアッセイを用いて、試験化合物の、最も優勢な心ナトリウムチャネルアイソフォームを遮断する傾向を評価した。Nav1.5ナトリウムチャネルは、QX−314等の第4級のナトリウムチャネル遮断薬を透過させることが知られており、そのため、前記アッセイは、化学的なTRPV1アゴニスト無しで行われた。
【0384】
hNav1.5−HEK−293細胞(クレアセル社(CreaCell)、フランス、ヒトNav1.5ナトリウムチャネルを発現するヒト胎生腎細胞株)を、75mL細胞結合フラスコ(cell bind flask)(コーニング社)中で、増殖培地(1×DMEM(ギブコ社)+10%FBS(PAA Gold)+2%グルタミン 100mM(ギブコ社)+1%ペニシリン 10,000U/mLストレプトマイシン 10,000μg/mL(インビトロジェン社)+1.2mg/mL ジェネテシン G418(インビトロジェン社)を含有)中で、培養した。以下のステップは記述の通りに行われた。消費された培地を廃棄し、細胞を1×PBSで一回すすいだ。Accutase(登録商標)(1〜2mL;PAA)溶液を加えた。プレートを、37℃に加温する恒温器に、3〜5分間置いた。細胞が剥がれたらすぐに、37℃の完全培地(9mL)を加えた。細胞懸濁液を無菌のピペットに吸い込み、細胞を穏やかにホモジナイズして、細胞集合体を分離させた。トリパンブルー(Blue Trypan)を用い、血球計数器を使用して、細胞をカウントし、次に400gで5分間遠心した。細胞は、T75フラスコ中に2,105細胞/mL(最終体積:15mL)を播くことによって、増幅(amplify)または維持され得る。50μLの増殖培地中の8000個の細胞を、層流空気流内で、蓋付きの、384ウェル、透明底、無菌のポリ−D−リジンコートプレート(グライナー・バイオ・ワン社)の各ウェルに加えた。プレートを、CO
2恒温器(サーモ社)中、37℃、5%CO
2で、48時間インキュベートした。
【0385】
アッセイ当日、表4中の成分および量を用いて調製したアッセイ緩衝液で、細胞を洗浄した。pHをNaOHで7.4に調整し、体積をMilli−Q(登録商標)水で500mLにメスアップした。
【表5】
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【0386】
アッセイ緩衝液を細胞に加え、室温で(25℃)10分間インキュベートした。化合物をアッセイ緩衝液で希釈した。化合物を添加し、室温で(25℃)10分間インキュベートした。赤色FMP色素(MDC)を細胞に加え、プレートを室温で(25℃)30分間インキュベートした。ベラトリジンストック(20mM;シグマ社)をDMSO中で調製し;アッセイ緩衝液中のベラトリジン(30μMの最終濃度)を、FLIPR(登録商標)系中で、細胞を播種したプレートの各ウェルに加え、読み取りを10分間行った。表5は、hTRPV1発現細胞における、熱刺激の存在または非存在に対する応答における、試験化合物のナトリウムチャネル活性を示すデータを提供している。化合物を、25℃および47℃での、並びに2つの試験濃度での、活性の差異について、試験した。最も促進的な特性を示す化合物を、47℃アッセイにおけるIC
50について、さらに評価した。例を表5に示す。
【表6】
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【0387】
同様に、表6は、47℃で応答の顕著な阻害および25℃で最小の阻害を示した試験化合物のナトリウムチャネル活性が、Nav1.5発現細胞における心ナトリウムチャネルを遮断するそれらの能力について評価されたことを示すデータを提供する。いくつかのそのような化合物についてのデータは表6に示され、NaV1.5を遮断するのに必要とされるこれらの化合物の濃度は、TRPV1−N1E115細胞株においてナトリウムチャネル応答を遮断するのに必要とされる濃度よりも高いことが示されている。
【表7】
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【0388】
実施例54:機械的侵害受容のin vivoアッセイ
このアッセイは、化合物が、単独で、またはリドカインとの組み合わせで、坐骨神経の近傍に直接注射されたときの無痛の時間経過をモニターするために行われた。
【0389】
雄スプラーグドーリー(SD)ラットは、180〜220グラムの体重範囲であった。動物を、3日間、検査技師および実験環境に順化させた。1日目、全ての動物に対し、実験室への順化(30〜45分)およびタオルで巻くこと(動物あたり1分)を、3セッション行った。2日目、同じ順化スケジュールに従い、それに加えて、セッション3において、鉗子と接触させた(力を加えずに)。3日目、2日目のそれと同様の順化スケジュールに従い、最初のベースラインが記録された。4日目、薬剤/試験化合物注入物(injection)を投与する前に、第二のベースラインが記録された。第二のベースラインは治療効果の評価が考慮された。
【0390】
実験日の朝に、全ての動物について、同側(右後)の足の、肢逃避/啼鳴の力の閾値(PWF)を記録した。鉗子を、500グラムのカットオフで、末節骨(last phalange)の付け根、第5中足骨および第4中足骨の中ほどのどこか、に取り付けた。鉗子の鉗子片を、基準化端(gauged end)が足の背側の方を向き、平端が足底面の方を向くように、保持した。ゆっくりと着実に増加するように、鉗子片による加力を行った。およそ6〜7秒でカットオフ値(500g)に達するように訓練して、加力速度を最適化した。
【0391】
注射について、ラットをイソフルラン(バクスター・ファーマ社(Baxter Pharm)(米国)から入手)で短時間麻酔し、肢を広げて腹臥位で固定した。大転子および坐骨結節の場所を触診で確認し、その2つの間に仮想線を引き、その線上、大転子に対し遠位尾側の約3分の1で、一点を推定した。注射針を背外側方向から45度の角度で進め、針の先端を坐骨に接触させて、それぞれの試験化合物/ビヒクル溶液(約100μLまたは200μL、別々の実験)を注射した。ツベルクリン注射器に接続した27ゲージ針を注射に使用した。注入量をゆっくりと押し入れた。注射後、動物を回復用チャンバに入れ、麻酔からの回復を完了した後に限り、それらをケージに戻した。動物が非常に短い時間だけ麻酔された状態であるように、軽度の麻酔を与えるよう注意した。
【0392】
生理食塩液に可溶ではなかった試験化合物を、改変されたビヒクル(クレモフォール(登録商標)試薬の0〜15%水溶液)中で必要とされる濃度で処方して、溶液製剤を得た。可能であれば、化合物は全て、簡便な生理食塩水製剤の状態で投与した。クレモフォール(登録商標)試薬は、最後の手段として、使用された。次に、リドカインHCl粉末(シグマ社、米国)を、同じ溶液中に溶解して、試験化合物およびリドカインの混合溶液製剤を得た。必要な場合は、超音波処理を用いて粒径を縮小した。投与前に、最終的な製剤を、注射器の先端に取り付けたフィルター(0.22μm)で、フィルター滅菌した。
【0393】
4日目、化合物/ビヒクルの注射後、注射の0.5時間後および2時間後にPWLのその2つの読み取りを行い、その後は、応答がカットオフのままであるかどうか、または感受性回復の兆候を示したかどうかに応じて、1時間または2時間の間隔を置いた読み取りを行った。重量グラム応答(gram-force response)が、薬剤前(pre-drug)のベースラインから大きくは異ならないレベルにまで低下するまで、記録を続けた。別の方法では、14時間まで記録を続け、次の読み取りを、5日目の、注射から24時間後に行った。顕著な抗侵害受容効果が24時間の時点でも観察された場合、4日目のように、記録をさらに継続した。
【0394】
GraphPad(登録商標)Prism 5統計ソフトウェアを、解析に用いた。カラム分析の下、各群に対して一元配置分散分析(ANOVA)を行い、続いて、異なる時点におけるベースライン値と読み取り値間の 差異の有意性を調べるためのダネット検定を行った。
【0395】
A: 化合物と既知の発明QX−314の比較
上で提供された概要およびアッセイを用いて、表7の製剤を調製し、試験した。これらのアッセイの結果を
図1〜
図7に提供し、表7に要約する。特に、
図1〜
図7は、肢逃避・啼鳴の力(g) 対 時間(時間)のプロットである。
【表8】
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【0396】
これらのデータは、実施例2、3、11、24および43の化合物が、鎮痛効果を少なくとも7時間与えたことを示しており、これは、QX−314よりもより大きい。重要なことは、実施例3の化合物が、リドカイン非存在下で、かなりの期間、鎮痛効果を与えたことである。
【0397】
B: 式(I)の化合物の比較
上で提供された概要およびアッセイを用いて、表8の製剤を調製し、試験した。これらのアッセイの結果を
図5に提供し、表8に要約する。特に、
図5は、肢逃避・啼鳴の力(g) 対 時間(時間)のプロットである。
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
これらのデータは、100μLの注入量での実施例24の化合物が、32時間まで、抗侵害受容効果を示したことを表している。さらに、100μLの注入量での実施例16の化合物は、6時間まで、抗侵害受容効果を示した。
【0399】
C: 注入量および濃度の影響
注射剤を、上に提供された記述に従って調製した。注射剤には、(i)0.5%の実施例24の化合物および2%リドカインを含有する100μLの溶液、並びに(ii)0.25%の実施例24の化合物および1%リドカインを含有する200μLの溶液が含まれた。これらの注射剤を、上記と同様に投与し、それによって、100μL対200μLの、製剤の体積の影響が分析可能となった。
【0400】
これらのアッセイの結果を
図6および
図7に提供する。特に、
図6および
図7は、肢逃避・啼鳴の力(g) 対 時間(時間)のプロットである。0.5%の試験化合物量では、抗侵害受容の全体的な持続時間が、100μLの注入量に対して、減少したことに注目されたい。100μLから200μLへの注入量増加は、約12時間までの応答分布に影響を与えず、リドカイン併用は、その固有の効果を除いて、影響を与え、この試験化合物に対して、20時間の時点で未変化のままであったことにも注目されたい。
【0401】
実施例55:坐骨機能アッセイ
坐骨機能試験は、平面上を歩行する際の動物の足跡の目視検査に基づき、所定のスコア化の尺度に従って、後肢の運動機能の初歩的な評価を与える、単純な、観察に基づく歩行分析である(この試験の基本原理は、Lowdon(Journal of Neuroscience Methods 24(3), 1988, 279-281)に提供される)。試験物質の注射後、動物の後肢にインクを塗り、その後、動物を平らな紙表面の上に置いて、自由に歩行させた。インクを付けた足蹠によって紙上に残された足跡パターンを詳しく調べ、主観的な評価に基づいて、「足跡スコア」を割り当てた。採点法により、以下のスキームに従って、機能障害の重症度が評価される:0の足跡スコアは、注射された足に体重が全く負荷されなかったことを示しており、足は、足底面が上に向けられて、引きずられるか、またはひねられた。1〜3の足跡スコアは、体重負荷が主に膝に乗せられたこと、足首および足の指が控えめに使用されたことを示しており、足の指は曲げられ、およびまたは、足の足底面が凹状で持ち上げられた。4〜6の足跡スコアは、体重負荷が、主に膝および角(angle)に載せられ、足の指にはほんの少しの体重負荷しかかけられなかったことを示している。6〜10の足跡スコアは、体重負荷が、膝、足首、および足の指にわたって分配されたこと、並びに、不定期に膝関節が使用されないことがあること、を示している。11の足跡スコアは、体重分配が正常であり、足の足底面が完璧な配置であることを示している。
【0402】
図8におけるデータは、定量(1および2%)のリドカインの存在下および非存在下で、1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物の0.25%および0.5%溶液の用量を、坐骨周囲への注射により、投与を受けたラットのコホートについての、平均足跡スコア 対 時間を示している。四角(■)は、1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物(0.5%)およびリドカイン(2%)の混合溶液の200μL注射についての結果を表している。丸(●)は、1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物(0.25%)およびリドカイン(1%)の混合溶液の200μL注射についての結果を表している。上向き三角(▲)は、1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物のみ(0.25%)の溶液の200μL注射についての結果を表している。逆三角形(▼)は、リドカインのみ(2%)溶液の溶液の200μL注射についての結果を表している。
【0403】
図10におけるデータは、2%リドカインと組み合わせて、0.2%の実施例43の化合物、すなわち、((R)−2−[2−(インダン−2−イル−o−トリル−アミノ)−エチル]−1,1−ジメチル−ピペリジニウム臭化物)の200μLの用量を、片側坐骨周囲への注射により、投与を受けたラットのコホートについての、平均足跡スコア 対 時間を示している。注射によって、注射後の2時間、著しい運動障害が生じ、それは、その後4時間をかけて中等症の機能障害(スコア5〜8)に改善し、その後、評価の、残りのおよそ20時間をかけて徐々に「正常」に戻った。
【0404】
実施例56:局所的な麻酔活性
一定量(0.25mL)の試験溶液を、意識のあるウサギ(いずれかの性別;2〜4kg)の結膜嚢に塗り込み、眼瞼を約20秒間閉じたままにする。角膜反射を、試験溶液の塗付の前、およびその後の5分毎に調べる。角膜反射を試験するために、角膜を柄のある弾性毛と6回接触させる。麻酔の持続時間を、動物が毛の6回の接触のいずれかを感知しない時点から、動物が再度、6回の接触のうち3回に応答する時点までの期間として、算出する。局所的な麻酔効果の可逆性を検証するために、少なくとも15分間、動物が6回の毛の接触全てに応答するまで、試験を継続する。
【0405】
実施例57:皮膚麻酔活性
試験を開始する前に、ラットを、環境および研究者に対して数日間順化させた。各実験の約24時間前に、雄ラットの背中の皮膚を、電動剃刀(electroinc clipper)を用いて剪毛した。試験薬剤の麻酔作用を、皮下注射後に、Khan(Khan et al., Anesthesiology, Jan 2002, 96(1): 109-116)に記載の「ピンプリック」法を用いて決定した。注入量を100μLに統一した。各々の注射により小さな膨疹が生じ、その境界をインクで印を付けた。体幹皮筋反射(cutaneous trunci muscle reflex)(CTMR)は、背側皮膚領域の侵害刺激により誘発される、外側胸棘筋(lateral thoracospinal muscle)の単収縮による、皮膚の反射運動である。18ゲージ針を侵害刺激として使用し、6回の刺激を、「正常な」皮膚の領域に与えて、ベースライン感受性を決定し、次にこれを、膨疹の領域において再び行った。局所麻酔を、応答を誘発しなかった刺激提示の回数に基づいて、評価した。データを、最大可能効果%(MPE)として示し、そこで、100%は、注射された領域における、6回の針の提示(needle presentation)のそれぞれに対する応答の完全な欠如を示している。効力−継続時間プロットを作成するために、局所麻酔の程度を一定間隔で評価した。
【0406】
実施例58:C.局所(浸潤)麻酔活性
各試験の約18〜24時間前に、実施例36に従って、皮膚の準備を行った。皮内注射後の各薬剤の麻酔作用を、実施例36に記載のものと同様の「ピンプリック」法を用いて決定する。処置前、および処置後の様々な時点で、20グラムの所定の最大力で、先の尖った金属性の「痛覚計」を用いる、6回の標準化された皮膚プロービング(probing)に応答しての皮膚単収縮の有無について、前記皮膚領域を試験する。皮膚単収縮応答を生じなかったプロービングの平均回数を、「麻酔スコア」と称する。この系では、6回の刺激に対する6回の応答は、「麻酔活性無し」を表し、6回の刺激に対して応答が無いことは、「最大麻酔活性」を表す。薬剤の皮内注射を用いる実験では、モルモットの背中がマーキングペンにより4つのセクションに分割され、試験化合物の0.25%、0.5%および1.0%生理食塩水溶液、ビヒクル(生理食塩水)および少なくとも1種の基準化合物の、0.1mLの注射剤が作製され、4つの限定領域のそれぞれに一回注射される。
【0407】
実施例59:マウスにおける急性静脈内投与毒性
20〜22gの重さのNMRI系のマウス(雄)は、試験施設において少なくとも10日間、および実験室において少なくとも1時間の安定化期間の後に、使用される。試験前の16時間、水以外の食物を、全ての動物に与えないでおく。動物は、薬剤投与の2時間後から、食物を自由に与え、それは、通常、午前9.00頃に行われる。全ての動物を投与後7日間、毎日観察する。
【0408】
本明細書で引用される全ての出版物は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。本発明は特定の実施形態に関して記載されているが、本発明の精神から逸脱することなく、変更を行うことが可能であることは理解されよう。そのような変更は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるよう意図されている。
本発明は、以下の態様を包含する。
[1]
以下の式(I)または(II)の化合物であって、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
Aはフェニルまたはヘテロアリールであり、
R
1およびR
4は独立してC
1〜C
6アルキルまたはCH
2CH
2OHであり、または
R
1およびR
4は結合して4または6員の炭素環式または複素環であり、
R
2は独立して水素、ハロゲン、NO
2、OH、およびC
1〜C
6アルコキシから成る群から選択され、
R
3は独立して水素、ハロゲン、CN、NO
2、NH
2、置換されていてもよいC
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルキニル、OH、CF
3、OCF
3、SCF
3、置換されていてもよいC
1〜C
6アルコキシ、C
2〜C
6アルキニルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリールオキシ、置換されていてもよいC
1〜C
6アルキルチオ、ヘテロアリールチオ、C(O)O(C
1〜C
6アルキル)、C(O)(C
1〜C
6アルキル)、C(O)(アリール)、C(O)(複素環)、C(O)NH
2、C(O)NH(C
1〜C
6アルキル)、C(O)NH(アリール)、C(O)NH(複素環)、C(O)NH(ヘテロアリール)、C(O)N(C
1〜C
6アルキル)(C
1〜C
6アルキル)、C(O)N(アリール)(C
1〜C
6アルキル)、C(S)NH
2、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、複素環、NHC(O)(C
1〜C
6アルキル)、NHC(O)(アリール)、NHC(O)(ヘテロアリール)、NHC(O)O(C
1〜C
6アルキル)、N(C
1〜C
6アルキル)C(O)(C
1〜C
6アルキル)、N(C
1〜C
6アルキル)C(O)O(C
1〜C
6アルキル)、NHC(O)NH
2、NHC(O)NH(C
1〜C
6アルキル)、NHC(O)NH(ヘテロアリール)、NHSO
2(C
1〜C
6アルキル)、SO
2(C
1〜C
6アルキル)、SO
2NH
2、SO
2NH(C
1〜C
6アルキル)、SO
2NH(C
2〜C
6アルキニル)、SO
2N(C
1〜C
6アルキル)(C
1〜C
6アルキル)、SO
2NH(ヘテロアリール)、NH(C
1〜C
6アルキル)、N(C
1〜C
6アルキル)(C
1〜C
6アルキル)、N(C
1〜C
6アルキル)(C
2〜C
6アルケニル)、およびN(C
1〜C
6アルキル)(複素環)からなる群より選択され、または
qは2であり、2つのR
3基は結合して、置換されていてもよい6員のアリール、置換されていてもよい5または6員の炭素環、または1〜3個の酸素、窒素、若しくは硫黄原子および4または5個の炭素原子を含む置換されていてもよい5または6員の複素環若しくはヘテロアリールを形成し、
mは1〜5であり、
nは1〜3であり、
pは0〜2であり
qは0〜4であり、および
X
−はハロゲンイオン、トリフルオロ酢酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、ピルビン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、重硫酸塩、マロン酸塩、キシナホ酸、アスコルビン酸塩、オレイン酸塩、ニコチン酸塩、サッカリン酸塩、アジピン酸塩、ギ酸塩、グリコール酸塩、L−乳酸塩、D−乳酸塩、アスパラギン酸塩、リンゴ酸塩、L−酒石酸塩、D−酒石酸塩、ステアリン酸塩、2−フロ酸塩、3−フロ酸塩、ナパジシル酸塩、エジシル酸塩、イセチオン酸塩、D−マンデル酸塩、L−マンデル酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フタル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ナプタレンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、カンフルスルホン酸塩またはトリフルオロメタンスルホン酸塩である化合物。
[2]
炭素原子に結合している2つの水素原子が二重結合で酸素原子に置換されて、カルボニルを形成する、上記[1]に記載の化合物。
[3]
少なくとも1つのキラル中心を含む上記[1]に記載の化合物。
[4]
鏡像異性体の混合物である、上記[1]に記載の化合物。
[5]
R−鏡像異性体である、上記[1]に記載の化合物。
[6]
S−鏡像異性体である、上記[1]に記載の化合物。
[7]
pが0である、上記[1]に記載の化合物。
[8]
qが0である、上記[1]に記載の化合物。
[9]
nが1である、上記[1]に記載の化合物。
[10]
nが2である、上記[1]に記載の化合物。
[11]
nが3である、上記[1]に記載の化合物。
[12]
mが3である、上記[1]に記載の化合物。
[13]
mが2である、上記[1]に記載の化合物。
[14]
以下の構造:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[15]
以下の構造:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[16]
以下の構造:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[17]
以下の構造:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[16]に記載の化合物。
[18]
以下の構造:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[19]
以下の構造:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[20]
以下の構造:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[19]に記載の化合物。
[21]
以下の構造:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[1]に記載の化合物。
[22]
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
および
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
のラセミ混合物である、上記[1]に記載の化合物。
[23]
以下から成る群から選択される、上記[1]に記載の化合物:
(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(S)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(S)−1,1−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジプロピル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(S)−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((2−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((3−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((2−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((3−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(3−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(3−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
6−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]−5−アゾニアスピロ[4.5]デカン臭化物、
1,1−ジメチル−2−[3−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)プロピル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[3−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)プロピル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((4−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(3−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[((インダン−2−イル)(4−メチルフェニル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((3−フルオロフェニル)(インダン−2−イル)アミノ)メチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)メチル]ピロリジニウムヨウ化物、
1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピロリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(ピリミジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(チアゾール−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−4−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物、
7−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニ)アミノ)エチル]−3−オキサ−6−アザスピロ[5.5]ウンデカン−6−イウム塩化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1、4]ジオキシン−6−イル)(インダン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物、
(S)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物、
1,1−ジメチル−4−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(6−メチルピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウムヨウ化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(6−メチルピリジン−2−イル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物、
(S)−1,1−ジエチル−2−[2−((インダン−2−イル)(フェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物、
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物、
(R)−1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム塩化物、および
1,1−ジメチル−2−[2−((インダン−2−イル)(2−メチルフェニル)アミノ)エチル]ピペリジニウム臭化物。
[24]
(i)TRPV1受容体活性化因子;および
(ii)その組み合わせの、上記[1]〜[23]のいずれか1項に記載の式(I)または式(II)の化合物、
を含むレジメン。
[25]
当該TRPV1受容体活性化因子が、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイン、リドカイン、アルチカイン、プロカイン、テトラカイン、メピビカイン、ブピビカイン、オイゲノール、カンフル、クロトリマゾール、N−アラキドノイルバニラミン、アナンドアミド、ホウ酸2−アミノエトキシジフェニル、AM404、レシニフェラトキシン、ホルボール12−フェニルアセタート13−アセタート20−ホモバニラート、オルバニル、N−オレオイルドーパミン、N−アラキドニルドーパミン、6’−ヨードレシニフェラトキシン、C
18N−アシルエタノールアミン、リポオキシゲナーゼ誘導体、ノニバミド、テトラヒドロイソキノリン阻害剤システインノットペプチドの脂肪アシルアミド、ピペリン、N−[2−(3、4−ジメチルベンジル)−3−(ピバロイルオキシ)プロピル]−2−[4−(2−アミノエトキシ)−3−メトキシフェニル]アセトアミド、N−[2−(3、4−ジメチルベンジル)−3−(ピバロイルオキシ)プロピル]−N’−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)チオ尿素、ヒドロキシ−α−サンショオール、ホウ酸2−アミノエトキシジフェニル、10−ショウガオール、オレイルジンゲロール、オレイルショウガオール、N−(4−tert−ブチルベンジル)−N’−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)チオ尿素、アプリンジン、ベンゾカイン、ブタカイン、コカイン、ジブカイン、エンカイニド、メキシレチン、オキセタカイン、プリロカイン、プロパラカイン、プロカインアミド、n−アセチルプロカインアミド、クロロプロカイン、ジクロニン、エチドカイン、レボブピバカイン、ロピバカイン、シクロメチカイン、ジメトカイン、プロポキシカイン、トリメカイン、およびシンポカインから成る群から選択される、上記[24]に記載のレジメン。
[26]
当該TRPV1受容体活性化因子がリドカインである、上記[24]に記載のレジメン。
[27]
対象への経口、筋肉内、直腸、皮膚、皮下、局所、経皮、舌下、鼻腔、膣、硬膜外、髄腔内、膀胱内または眼投与用に処方される、上記[24]に記載のレジメン。
[28]
約2%の当該TRPV1受容体活性化因子を含む、上記[24]に記載のレジメン。
[29]
約0.5%の、式(I)、式(II)の当該化合物、またはその組み合わせを含む、上記[24]に記載のレジメン。
[30]
上記[1]〜[23]のいずれか1項に記載の式(I)もしくは式(II)の当該化合物、またはその組み合わせ、および担体を含む、組成物。
[31]
上記[1]に記載の当該化合物(I)を調製する方法であって、Aはフェニルであり、
(i)1aを2aに変換し、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)当該化合物2aを4aに変換し、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)当該化合物4aを5aに還元し、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)当該化合物5aを塩素化し、6aを形成し、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(v)当該化合物6aを7aと
カップリングして、8aを形成し、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)水素化によって化合物8aのベンジル基を除去して、9aを形成し、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
(vii)化合物9aをR
1置換して、11aを形成し、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(viii)化合物11aをR
4置換すること、
を含む方法。
[32]
当該化合物1aが
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物2aが
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物4aが
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物5aが
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物6aが
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物8aが
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物9aが
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物11aが
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[31]に記載の方法。
[33]
上記[1]に記載の当該化合物を調製する方法であり、式中、Aはフェニルであり、
(vii)化合物9c:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
をR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[34]
当該化合物9cが
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[33]に記載の方法。
[35]
上記[1]に記載の当該化合物を調製する方法であり、Aはフェニルであり、
(i)12aの窒素原子を保護して、13aを形成し、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)当該化合物13aを塩素化して、14aを形成し、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)当該化合物14aを7aと
カップリングして、15aを形成し、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物15aを脱保護して、16aを形成し、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(v)当該化合物16aをR
1置換して、17aを形成し、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)化合物17aをR
4置換すること、
を含む、方法。
[36]
当該化合物12aがピペリジン−2−メタノールであり、化合物13aが
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物14aが
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物15aが
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物16aが
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物17aが
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[35]に記載の方法。
[37]
上記[1]に記載の当該化合物を調製する方法であり、Aはフェニルであり、R
3は2−Fであり、mは2であり、およびqは1であり、
(vi)化合物9d:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
をR
1置換およびR
4置換すること、を含む方法。
[38]
化合物9dが以下の構造:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、上記[37]に記載の方法。
[39]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、Aはフェニルであり、
(i)7aと18aを
カップリングして、17aを形成し、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物17aをR
4置換すること、
を含む方法。
[40]
当該化合物18aが
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物17aが
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[39]に記載の方法。
[41]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であり、mは3であり、
(i)酸を用いて20aを還元して、21aを形成し、
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)ベンジル基で化合物21aを保護して、22aを提供し、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物22aを酸化して、23aを提供し、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物23aを式7bと
カップリングして、24aを提供し、
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
(v)当該化合物24aの窒素原子をR
3置換フェニル基に置換して、25aを形成し、
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)当該化合物25aを脱保護して、26aを提供し、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
(v)26aをR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[42]
当該化合物20aが
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物21aが
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物22aが
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物23aが
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物24aが
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物25aが
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物26aが
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[41]に記載の方法。
[43]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であり、Aはフェニルであり、
(i)1aを2aに変換し、
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物2aを4aに変換し、
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)4aを5aに還元し、
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物5aを酸化して、23aを提供し、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物23aを7bと
カップリングして、24cを提供し、
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物24cの窒素原子をR
3置換フェニル基に置換して、8cを提供し、
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)化合物8cを脱保護して、9fを形成し、
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
(vii)窒素環をR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[44]
当該化合物1aが
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物2cが
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物4cが
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物5cが
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物31が
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物24cが
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物8cが
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物9fが
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[43]に記載の方法。
[45]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、
(i)1aを2bに変換し、
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物2bを37aに還元し、
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物37aを38aに酸化し、
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物38aを7bと
カップリングして、39aを提供し、
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物39aをA−(R
3)
q基と
カップリングして、40aを形成し、
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)化合物40aを脱保護して、41aを形成し、
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
(vii)化合物41aをR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[46]
化合物1aが
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物2bが
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物37aが
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物38aが
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物39aが
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物40aが
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物41aが
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[45]に記載の方法。
[47]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、
(i)BOCが12bを保護して、37aを形成し、
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物37aを酸化して、38aを形成し、
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物38aを7bと
カップリングして、39aを形成し、
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物39aをA−(R
3)
qに置換して、40aを形成し、
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物40aを脱保護して、41aを形成し、
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)化合物41aをR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[48]
化合物12bが
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物37aが
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物38aが
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物39aが
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物40aが
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物41aが
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[47]に記載の方法。
[49]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、nは2であり、
(i)39aをA−(R
3)
qに置換して、40aを形成し、
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物40aを脱保護して、41aを形成し、
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物41aをR
1置換およびR
4置換すること、
を含む方法。
[50]
化合物39aが
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物40aが
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物41aが
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[49]に記載の方法。
[51]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、
(i)12bを脱保護して、5aを形成し、
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物5aを酸化して、23cを形成し、
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物23aを7bと
カップリングして、24fを形成し、
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物24fをA−(R
3)
qに置換して、8eを形成し、
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物8eを脱保護して、41aを形成し、
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
(vi)化合物41aをR
1置換して、61cを形成し、
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(vii)化合物61cをR
4置換すること、
を含む方法。
[52]
化合物12bが
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物5aが
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物23cが
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物24fが
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物8eが
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物41aが
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物61cが
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[51]に記載の方法。
[53]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、
41aをX”−(CH
2)
r−Y−(CH
2)
s−X”と反応させることを含み、
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
rは1〜4であり、
sは1〜4であり、
YはCH
2、O、またはSであり、
X”は脱離基である、方法。
[54]
化合物41aが
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X”−(CH
2)
r−Y−(CH
2)
s−X”がClCH
2CH
2OCH
2CH
2Clである、上記[53]に記載の方法。
[55]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、
(i)70aをH
2N−A−(R
3)
qと反応させて、7cを形成し、
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物7cを58aと
カップリングして、8fを形成し、
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物8fを脱保護し、9hを形成し、
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物9hをR
1置換し、61aを形成し、
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
(v)化合物61aをR
4置換すること、
を含む方法。
[56]
H
2N−A−(R
3)
qが
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物7cが
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物58aが
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物8fが
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物9hが
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
であり、化合物61aが
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記[55]に記載の方法。
[57]
上記[1]の当該化合物を調製する方法であって、R
4はCH
3であり、
(i)37aを酸化して、38aを形成し、
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
(ii)化合物38aを7cと
カップリングして、40aを形成し、
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
(iii)化合物40aを還元して、41cを形成し、
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
(iv)化合物41cをR
1置換すること、
を含む方法。
[58]
化合物7cおよび効果が緩やかな還元剤を含む溶液に化合物38aを加えることによって化合物40aが調製される、
上記[57]に記載の方法。
[59]
当該効果が緩やかな還元剤がNa(OAc)
3BHである、上記[58]に記載の方法。
[60]
化合物40aの%eeが少なくとも約97%eeである、上記[57]〜[59]のいずれか1項に記載の方法。
[61]
対象の疼痛またはかゆみを治療するのに用いる、上記[1]〜[23]のいずれか1項に記載の式(I)もしくは式(II)の化合物、またはその組み合わせ。
[62]
対象の疼痛またはかゆみを治療するのに用いる、上記[24]〜[29]のいずれか1項に記載のレジメン。
[63]
当該TRPV1受容体が侵害受容器、掻痒受容器またはその組み合わせ上に存在する、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[64]
当該疼痛が神経因性疼痛である、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[65]
当該疼痛が炎症性疼痛である、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[66]
当該疼痛が侵害受容性疼痛である、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[67]
当該疼痛が処置痛である、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[68]
当該疼痛が食道癌、過敏性腸症候群、または特発性ニューロパチーによって引き起こされる、上記[61]に記載の化合物または上記[62]に記載のレジメン。
[69]
当該TRPV1受容体活性化因子と、式(I)、式(II)の当該化合物またはその組み合わせとの比が約4:1である、上記[62]に記載のレジメン。
[70]
当該TRPV1受容体活性化因子と、式(I)、式(II)の当該化合物またはその組み合わせとの比が約10:1である、上記[62]に記載のレジメン。
[71]
上記[1]〜[23]のいずれか1項に記載の化合物の、薬剤の調製における使用。