【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成25年度国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
現在、導入が進展しているFTTH(Fiber to the Home)システム、特にPON(Passive Optical Network)システムは、1本の光ファイバで双方向通信を行う一芯双方向通信モジュールを使用することが多い。この一芯双方向通信モジュールは、従来、個別に実装していたLD(Laser Diode)やPD(Photo Diode)等の電子デバイスを、光回路の基板表面に実装することにより小型化を実現している。
【0003】
光回路は、Siを材料として用いる光導波路を採用している。例えば、Siをコアとして用い、且つSiよりも極めて屈折率が小さいSiO
2をクラッドとして用いたSi細線導波路が知られている。
Si細線導波路は、コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きいために、光をコアに強く閉じ込めることが可能である。その結果、Si細線導波路を用いた光学装置は、例えば、曲げ半径を1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路等、非常に微細なサブミクロンオーダの導波路を形成することが可能である。そのため、Si細線導波路は、Si電子デバイスと光デバイスとを同一のチップ上で融合することができる可能性を秘めた技術として注目されている。
【0004】
ところで、非特許文献1は、リブ型導波路に導波路型のPIN構造のフォトダイオード(以下、PIN−PDとも称する)を集積する技術を開示している。この集積技術は、SOI(Silicon On Insulator)ウエハのトップSi層を半導体プロセスにより成形したSiコアを光導波路とし、テーパ導波路を介した端部に対して不純物添加することでp型、又はn型の導電型を持たせた構造を採用している。そして、PIN−PDは、Siコアの導電型を持たせた部分の領域と、その領域に、例えば、Geを積層し、積層されたGe表面に不純物を添加することでSiコアと逆の導電型(Siがp型ならn型、Siがn型ならp型)をGeに持たせた領域と、p型領域とn型領域の中間に設けたi型領域とを備えた構造を採用している。
【0005】
また、非特許文献2は、Si導波路を集積した集積SACM構造のアバランシェフォトダイオード(以下、APDとも称する。)を開示している。ここで、集積SACM構造は、吸収(Absorption)領域と、チャージ(Charge)領域と、増倍(Multiplication)領域とが分離(Separate)されたものをいう。
【0006】
このように、Si導波路にSACM構造のAPDを集積する集積技術は、SOI基板のトップSi層によるSiスラブ導波路上にSACM構造を構築する必要があり、受光素子集積により生じるトップSi層の表面と、その表面に形成される半導体層の表面との段差が問題になる。この段差は、非特許文献2では1.3μmである。つまり、p−Ge層の厚(0.1μm)と、i−Ge層の厚み(0.5μm)と、p
+Si層の厚み(0.1μm)と、i−Si層の厚み(0.6μm)との和が1.3μmである。
【0007】
非特許文献3は、非特許文献2と同様に、SACM構造のAPDを開示している。非特許文献3に開示されているAPDは、Siスラブ導波路にイオン注入を施し、これをチャージ領域とすることで、Siスラブ導波路上には吸収領域だけ形成してSiスラブ導波路上の段差を小さくしている。これにより、非特許文献3では、受光素子集積により生じるトップSi層(i−Si層,p−Si層)上の段差は、i−Ge層の厚み0.38μmとp
+―Ge層の厚み0.12μmとの和0.5μmである。この段差は、SOIウエハのトップSi層の厚み220nmに近い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の平面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図である。
【
図4】光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向に対する、光軸からの距離と電界強度との関係を示す図である。
【
図5】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6A】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。
【
図6B】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(2)である。
【
図6C】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(3)である。
【
図6D】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(4)である。
【
図6E】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(5)である。
【
図6F】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(6)である。
【
図6G】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(7)である。
【
図6H】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(8)である。
【
図6I】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(9)である。
【
図6J】本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(10)である。
【
図7】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。
【
図8】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図である。
【
図9】光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向に対する、光軸からの距離と電界強度との関係を示す図である。
【
図10A】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。
【
図10B】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(2)である。
【
図10C】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(3)である。
【
図10D】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(4)である。
【
図10E】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(5)である。
【
図10F】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(6)である。
【
図10G】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(7)である。
【
図10H】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(8)である。
【
図10I】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(9)である。
【
図10J】本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(10)である。
【
図11】本発明の第1実施形態である半導体受光素子を適用した光電融合モジュールの構成図である。
【
図12】本発明の変形例である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0022】
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図であり、
図2は、その平面図である。つまり、
図1は、z軸を光の進行方向にしたときの(
図2参照)、x−y断面図である。また、
図2は、x−z平面図であるが、p−Geコンタクト領域109から下を覗いた図である。
【0023】
半導体受光素子100は、支持基板としてのSi基板101と、該Si基板101の表面に堆積された下部クラッド102と、該下部クラッド102の表面に形成されたSiスラブ導波路103、n−Siコンタクト領域104、リセス107を形成しているp−Si領域105(p−Siチャージ領域105a,介挿領域105b)、及びノンドープの増倍領域106と、リセス107に積層されたi−Ge吸収領域108と、i−Ge吸収領域108の基板反対側上部に形成されたp−Geコンタクト領域109と、これらを覆う上部クラッド111と、n−Siコンタクト領域104に接触する2箇所のAl電極110aと、p−Geコンタクト領域109に接触するAl電極110bとを備える。なお、p−Si領域105の介挿領域105bは、下部クラッド102とi−Ge吸収領域108との間を介挿する領域を意味する。
【0024】
図2において、Siスラブ導波路103と増倍領域106とSi細線導波路115とテーパ導波路116とは、コアが同一のSi層により一体形成されている。このため、Si細線導波路115とテーパ導波路116との境界と、テーパ導波路116とSiスラブ導波路103との境界、Siスラブ導波路103と増倍領域106との境界は、破線で示している。
【0025】
Siスラブ導波路103は、平面視長方形状であり、光軸に対して平行に配列している2本の増倍領域106、p−Si領域105等と併せて、光軸方向に光が導波される導波路を構成している。つまり、半導体受光素子100は、導波路型のアバランシェフォトダイオードとして機能する。
【0026】
テーパ導波路116は、Siスラブ導波路103を介して、p−Si領域105(p−Siチャージ領域105a)に結合しており、信号光をp−Si領域105まで導光する光導波路である。i−Ge吸収領域108は、光軸を通っており、n−Siコンタクト領域104、p−Si領域105、ノンドープの増倍領域106、Al電極110a等は、i−Ge吸収領域108の両側に、光軸に対して平行に配列している。
【0027】
図1の説明に戻り、Si基板101は、例えば、厚さt
1=525μmの支持基板である。下部クラッド102は、例えば、厚さt
2=3μmのSiO
2であり、Si基板101の全面に堆積された絶縁層である。Siスラブ導波路103は、例えば、厚さt
3=300nmのSiである。Siスラブ導波路103は、光軸方向(z方向)に形成されており、
図1の断面図では、光軸中心に左右の2箇所に形成されている。
【0028】
n−Siコンタクト領域104は、Siスラブ導波路103と同一深さt
3=300nmの領域であり、例えば、キャリア濃度1×10
20cm
−3でP(リン)がイオン注入されている。p−Si領域105は、例えば、キャリア濃度1×10
17cm
−3でB(ホウ素)がイオン注入されている。つまり、p−Si領域105は、n−Siコンタクト領域104よりもキャリア濃度が低く導電性が低い。また、p−Si領域105は、例えば、深さ(t
3−t
6)=250nmでリセス107が形成されている。リセス107を側面107aと底面107bとで区別したとき、p−Si領域105は、x方向両側のp−Siチャージ領域105aと、厚さt
6=50nmの介挿領域105bとに区別される。ここで、介挿領域105bは、i−Ge吸収領域108をエピタキシャル成長させるために、必要性が高いSi層である。
【0029】
増倍領域106は、ノンドープSi(i−Si)であり、n−Siコンタクト領域104とp−Siチャージ領域105aとの間に形成されている。i−Ge吸収領域108は、リセス107上に、例えば、厚さt
7=0.5μmで形成されている。p−Geコンタクト領域109は、i−Ge吸収領域108の上部に、例えば、深さt
8=0.16μm、キャリア濃度1×10
20cm
−3で形成されている。
【0030】
Al電極110aは、n−Siコンタクト領域104の上に、例えば、厚さt
4=1μmで形成され、Al電極110bは、p−Geコンタクト領域109の上に、例えば、厚さt
4=1μmで形成されている。
【0031】
上部クラッド111は、厚さt
9=1μmのSiO
2からなり、Siスラブ導波路103とi−Ge吸収領域108とを覆い、Al電極110a,111bが露出するよう形成されている。
【0032】
(動作の説明)
図3は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図であり、特に、
図3(a)は、光軸に平行なy−z断面図であり、
図3(b)は、光軸に垂直なx−y断面図である。
本実施形態の半導体受光素子100は、SACM構造を有する導波路型アバランシェフォトダイオードと動作原理がほぼ同じである。
【0033】
先ず、
図3(a)に示す通り、Si細線導波路115、及びSiスラブ導波路103を伝搬してきた信号光は、p−Siチャージ領域105aで屈折しつつ、i−Ge吸収領域108にバットカップリングし、i−Ge吸収領域108を伝搬する。なお、p−Si領域105の介挿領域105bは、長さが長いので、p−Siチャージ領域105aよりも電流が流れにくい。つまり、電子が流れる電流経路は、p−Siチャージ領域105aに限定される。リセス107が形成されていない非特許文献3の技術は、p−Si層の両側のi−Si層側に電流が集中し、中心部の電流密度が小さくなる。つまり、非特許文献3の技術は、p−Si層の中心部の方が両側よりも電流の経路長が長く、p−Si層(チャージ領域)の電流経路の平均長さ(実効長)が本実施形態のp−Si領域105よりも長い。言い換えれば、本実施形態のp−Si領域105(p−Siチャージ領域105a)は、実質的な厚さが非特許文献3の技術よりも薄い。
【0034】
次に、
図3(b)に示す通り、i−Ge吸収領域108は、信号光を吸収し、吸収された信号光がキャリアである電子と正孔とを発生させる。このとき、同図に示す通り、直流電源Eが逆バイアス(n−Siコンタクト領域104側が正、p−Geコンタクト領域109側が負)を印加すると、電子はn−Siコンタクト領域104の方向にドリフトし、正孔はp−Geコンタクト領域109の方向に、i−Ge吸収領域108内部の電界に従ってドリフトする。つまり、i−Ge吸収領域108で発生した電子は、p−Siチャージ領域105a、及び増倍領域106を介して、n−Siコンタクト領域104に流れる。
【0035】
図4は、光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向に対する、光軸からの距離と電界強度との関係を示す図である。
本実施形態の半導体受光素子100は、SACM構造を有し、p−Siチャージ領域105aが存在するために、i−Ge吸収領域108の内部電界が低く抑えられる。ここで、n−Siコンタクト領域104は、導電性が高いので、電界強度がほぼゼロになるが、p−Siチャージ領域105aは、キャリア密度が低く、導電性が低いので、電界強度が、x方向の距離に従って、徐々にゼロに変化する。
【0036】
半導体受光素子100は、i−Ge吸収領域108の内部電界が低いので、逆バイアスを大きくしても、電界が主にi−Si増倍領域106に印加され、i−Ge吸収領域108では増倍が発生しにくく、壊れにくい特徴がある。
【0037】
そして、i−Ge吸収領域108で発生した電子は、p−Siチャージ領域105aをドリフトして通り抜け、i−Si増倍領域106に到達する。i−Si増倍領域106に到達した電子は、i−Si増倍領域106の高い内部電界によりドリフトが加速し、これにより雪崩増倍が発生して多数の電子が発生する。
【0038】
i−Si増倍領域106で増倍した電子は、そのままドリフトしてn−Siコンタクト領域104へ到達し、Al電極110aを介して発生電流として外部回路へ出力される。一方、i−Ge吸収領域108で発生した正孔は、i−Ge吸収領域108の内部電界によりドリフトして、p−Geコンタクト領域109へ到達し、Al電極110bを通じて発生電流として外部回路へ出力される。
【0039】
Siは、真性キャリア濃度がGeよりも低く、抵抗率が高い。このため、アバランシェフォトダイオードは、Siを増倍領域に用い、Geを吸収領域に用いた方が、より高い電界を印加でき、効率的である。また、半導体材料によって、各キャリアの増倍率に固有の値が存在する。例えば、Siは電子増倍率が正孔よりも10倍程度大きいので、i−Si増倍領域が電子を増倍できるように、アバランシェフォトダイオードは、Ge側をp型にし、Si側をn型にするのが効率的である。
【0040】
(PIN−PDとAPDとの比較)
ここで、PIN−PDとAPD(特に、SACM構造のAPD)とを比較する。
PIN−PDの受光感度R(PDへの入力光パワーPinで発生電流Iphを除した値[A/W])は、一般に、電子素量をe[C]、外部量子効率をη、プランク定数をh[m
2kg/s]、光の振動数をν[/s]とすると、次式で表される。
R=eη/hν
上式から、波長1490nmの光を受光する場合、外部量子効率を理想状態の1にまで高めることができたとしても、PIN−PDでは受光感度は約1.2[A/W]が上限である。
【0041】
APDは、ダイオードの雪崩降伏現象を利用し、PIN−PDよりも高い受光感度を得ることができる半導体受光素子である。PIN−PDであっても、バイアスを深くすることによって、光吸収領域において、雪崩増倍が生じる。したがって、Ge−PDは、i−Ge層に高い電界が印加され、i−Ge層で雪崩増倍が生じていることになる。しかしながら、Geは、耐圧が低く、Siよりも低い電界で絶縁破壊を起こしてしまう。この絶縁破壊を抑制するために、開発されたのがSAM(Separeted Absorption and Multiplication Layer)構造である。このSAM構造は、光吸収領域と増倍領域とが分離された構造であり、増倍領域にSiを用いることで、Geに比べて高抵抗なSiに高い電界を印加することができ、Geの絶縁破壊を抑制することができる。
【0042】
しかしながら、SAM構造は、Siで高効率な雪崩増倍が得られるだけの電界を印加すると、Geにも相当高い電界が印加されることになり、Geが絶縁破壊されやすくなる問題点が残っている。この問題点を解決するために、開発されたのがSACM構造である。SACM構造は、光吸収領域のコンタクト領域と同じ極性のチャージ領域(例えば、p−Geならp−Si)を光吸収領域と増倍領域との間に設けている。SACM構造は、チャージ領域が光吸収領域に高い電界が印加されることを抑制し、Geの絶縁破壊を抑制しつつ、Siで高効率な雪崩増倍を得ることができる。
【0043】
(製造方法の説明)
図5は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明するためのフローチャートである。
製造者又は製造装置は、まず、SOI基板を準備し(S1)、Siスラブ導波路を形成し(S3)、n−Siコンタクト領域を形成し(S5)、n−Siチャージ領域を形成する(S7)。次に、製造者又は製造装置は、形成されたSOI基板のトップSi層に対して、リセスを形成し(S9)、i−Ge吸収領域を選択成長する(S11)。次に、製造者又は製造装置は、p−Geコンタクト領域を形成し(S13)、上部クラッド層を堆積し(S15)、コンタクトホール形成後(S17)、p−Geコンタクト領域に接Al電極を合する(S19)。
【0044】
図6A乃至
図6Jは、第1実施形態の半導体受光素子の製造方法の一例を説明するための工程図である。半導体受光素子100は、通常の半導体製造プロセスで作成することができる。
まず、製造者又は製造装置は、Si基板101の表面にSiO
2による下部クラッド102とトップSi層112を積層したSOI基板113を準備する(
図6A、S1)。次に、SOI基板113に対して、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、トップSi層112をパターニングして、Siスラブ導波路103を形成する(
図6B、S3)。
【0045】
次に、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、例えばP(リン)をイオン注入して、n−Siコンタクト領域104を2箇所形成する(
図6C、S5)。
【0046】
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、2か所形成したn−Siコンタクト領域104の間で、増倍領域106が形成されるように間隔を開けて、例えば、B(ホウ素)をイオン注入し、p−Si領域105を形成する(
図6D、S7)。
【0047】
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、p−Si領域105をパターニングして、側面がテーパ形状のリセス107を形成する(
図6E、S9)。このときのp−Si領域105のドライエッチングは、次工程のGe選択成長に鑑み、例えば、SiO
2膜をハードマスクとして用いる。
【0048】
次に、製造者又は製造装置は、リセス107上にi−Ge吸収領域108を選択成長させる(
図6F、S11)。このとき、前工程のハードマスク(例えばSiO
2膜)がGe成長の選択マスクとして作用し、リセスのみにGeを成長させることができる。次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、i−Ge吸収領域108の上面に部分的に、例えば、B(ホウ素)をイオン注入して、厚さt
8=0.16μmのp−Geコンタクト領域109を形成する(
図6G、S13)。
【0049】
次に、製造者又は製造装置は、化学気相成長法により、例えば、SiO
2膜を厚さt
9=1μmに堆積させて上部クラッド111とする(
図6H、S15)。次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングにより、上部クラッド111をパターニングして、n−Siコンタクト領域104とp−Geコンタクト領域109上にコンタクトホール114を形成する(
図6I、S17)。
【0050】
最後に、製造者又は製造装置は、コンタクトホール114を覆うようにAl膜をスパッタにて形成し、フォトリソグラフィ及びドライエッチングによるパターニングを行い、厚さt
4=1μmのAl電極110a,110bとすることで、本実施形態の半導体受光素子100が製造される(
図6J、S19)。
【0051】
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の半導体受光素子100(SACM構造を有する導波路型のアバランシェフォトダイオード)は、p−Si領域105にリセス107を形成し、当該リセス107にi−Ge吸収領域108を形成している。この形成により、SOI基板113のトップSi層112(
図6A)を加工したSiスラブ導波路103の上面と、i−Ge吸収領域108の上面との段差t
9(
図1)は、(i−Ge吸収領域108の厚さt
7=0.5μm)−{リセス107の深さ(t
3−t
6)=250nm}=250nmである。この段差t
9は、SOI基板113のトップSi層112の厚さt
3=300nmよりも小さい。このため、量産設備は、半導体プロセス全体をSiコア加工にチューニングしていたとしても、Si電子デバイスと導波路等の光デバイスとを容易に集積することができる。
【0052】
また、半導体受光素子100は、p−Si領域105にリセス107を形成することにより、p−Siチャージ領域105aに電子が流れるようになる。つまり、半導体受光素子100は、p−Siチャージ領域105aの幅を実効的に薄くすることができるので、先に示した複数の課題を解決することができる。つまり、半導体受光素子100は、
1.Ge吸収領域で発生したキャリアがp−Siチャージ領域105aをドリフトして通過するので、通過に時間を要すことがなく、動作速度は速くなる。つまり、キャリア(電子)は、p−Siチャージ領域105aに流れるので、実効的な電流経路が短い。
2.p−Siチャージ領域105aでの電圧降下が小さいので、増倍に必要な印加電圧を低く抑えられる。
3.キャリア(電子)がp−Siチャージ領域105aをドリフトする間の再結合確率が小さいため、所望の受光感度を得やすい。
【0053】
(第2実施形態)
第1実施形態の半導体受光素子100は、Si基板101に対して、縦方向に電流を流す縦型デバイスであったが、Si基板101に対して平行な面内であって、光軸に対して垂直な方向に電流を流す横型デバイスとして構成することができる。
(構成の説明)
図7は、本発明の第2実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面図である。つまり、
図7は、信号光の方向をz方向としたときのx−y断面図である。
【0054】
本実施形態の半導体受光素子150は、第1実施形態の半導体受光素子100の縦型構造ではなく、横型構造であり、2つのAl電極110a,110aに逆バイアスを印加している。
【0055】
半導体受光素子150は、第1実施形態の半導体受光素子100に比較して、i−Ge吸収領域108の上部にコンタクト領域、及びAl電極が存在していない。半導体受光素子100は、n−Siコンタクト領域104が両側に存在していたが、半導体受光素子150は、一方がn−Siコンタクト領域104であるが、他方がp−Siコンタクト領域117である点で相違する。このp−Siコンタクト領域117は、キャリア濃度が、例えば1×10
20cm
−3であり、n−Siコンタクト領域104と共通する。つまり、n−Siコンタクト領域104は、光軸に対して垂直な断面視で、i−Ge吸収領域108の一方の側面側に増倍領域106を介して形成されており、p−Siコンタクト領域117は、他方の側面に形成されている。
【0056】
また、半導体受光素子100のp−Si領域105は、リセス107によって、p−Siチャージ領域105a、及び介挿領域105bに区別されていたが、半導体受光素子150は、p−Si領域105の介挿領域105bの代わりに、Siスラブ導波路103が形成されている点で相違する。つまり、p−Siチャージ領域105aは、光軸に対して垂直な断面視でL字状に形成されており、i−Ge吸収領域108の一方の側面側にのみ設けられている。
【0057】
また、増倍領域106は、p−Siチャージ領域105aの隣接領域であって、吸収領域108や光軸に対して反対側の領域に形成されている。リセス107は、p−Siチャージ領域105a、Siスラブ導波路103、及びp−Siコンタクト領域117に対して形成されている。なお、Siスラブ導波路103は、テーパ導波路116と同一のi−Si(真性半導体)で形成されている。
【0058】
(動作の説明)
図8は、本発明の第2実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図であり、
図8(a)は、光軸に平行な断面図であり、
図8(b)は、光軸に対して垂直な面を示す断面図である。
本実施形態の半導体受光素子150は、SACM構造を有する導波路型アバランシェフォトダイオードと同一の動作原理である。
図8(a)に示す通り、Si細線導波路115、及び、Siスラブ導波路103を伝搬してきた信号光は、i−Ge吸収領域108にバットカップリングし、i−Ge吸収領域108を伝搬する。また、本実施形態の半導体受光素子150は、i−Ge吸収領域108上にAl電極110bが存在しないので、金属装荷による伝搬光の散乱や吸収が生じない。このため、半導体受光素子150は、低損失でi−Ge吸収領域108を伝搬することができる。
【0059】
次に、
図8(b)に示す通り、i−Ge吸収領域108は、信号光を吸収し、キャリアである電子と正孔とを発生させる。このとき、本実施形態の半導体受光素子150は、i−Ge吸収領域108の基板反対側表面にp−Geコンタクト領域109が存在しないので、半導体受光素子150は、p−Geコンタクト領域109によるキャリア不発生(光吸収)が生じないメリットがある。
【0060】
また、同じ厚さだけGeを選択成長させた場合、本実施形態の半導体受光素子150は、第1実施形態の半導体受光素子100よりもi−Ge吸収領域108が厚く形成されるので、効率的にキャリアを発生させることができる。言い換えれば、半導体受光素子150は、第1実施形態の半導体受光素子100よりも薄くGeを選択成長させて受光素子集積による段差の影響を小さくすることができるメリットがある。
【0061】
そして、
図8(b)に示す通り、直流電源Eが逆バイアス(n−Siコンタクト領域104側が正、p−Siコンタクト領域117側が負)を印加すると、電子はn−Siコンタクト領域104方向へ、正孔はp−Siコンタクト領域117方向へi−Ge吸収領域108内部の電界に沿ってドリフトする。つまり、電子は、p−Siコンタクト領域117から、i−Ge吸収領域108、p−Siチャージ領域105a、及び増倍領域106を介して、n−Siコンタクト領域104に流れる。
【0062】
図9は、光軸に対して垂直であって、Si基板に平行な方向に対する、光軸からの距離と電界強度との関係を示す図である。
半導体受光素子150は、SACM構造を有し、p−Siチャージ領域105aが存在するために、i−Ge吸収領域108の内部の電界が低く抑えられる。このため、半導体受光素子150は、バイアス電圧を高くしても、主に電界はi−Si増倍領域106に印加されるので、i−Ge吸収領域108では雪崩増倍が発生しにくく、壊れにくい特徴がある。
【0063】
そして、i−Ge吸収領域108で発生した電子は、p−Siチャージ領域105aをドリフトして通り抜け、i−Si増倍領域106に到達する。i−Si増倍領域106に到達した電子は、i−Si増倍領域106内部の高い電界によりドリフトが加速し、これにより雪崩増倍が発生して多数の電子が発生する。i−Si増倍領域106で増倍した電子は、そのままドリフトしてn−Siコンタクト領域104まで到達し、Al電極110aを介して発生電流として外部回路に出力される。一方、i−Ge吸収領域108で発生した正孔は、i−Ge吸収領域108内部の電界によりドリフトして、p−Siコンタクト領域201まで到達し、Al電極110aを通じて発生電流として外部回路に出力される。
【0064】
(製造方法)
図10A乃至
図10Jは、本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。
本実施形態の半導体受光素子150は、通常の半導体製造プロセスで作成することができる。
まず、製造者又は製造装置は、Si基板101の表面にSiO
2による下部クラッド102とトップSi層112を積層したSOI基板113を準備する(
図10A)。
次に、SOI基板113に対して、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、トップSi層112をパターニングして、Siスラブ導波路103を形成する(
図10B)。
次に、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、例えばP(リン)をイオン注入して、n−Siコンタクト領域104を1箇所形成する(
図10C)。
【0065】
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、n−Siコンタクト領域104との間に増倍領域106が形成されるように間隔を開けて、例えばB(ホウ素)をイオン注入してp−Si領域105を形成する(
図10D)。このとき、製造者又は製造装置は、次工程でSiスラブ導波路103中に形成するリセスの一端側が重なるように、p−Si領域105を形成する。
【0066】
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、例えばB(ホウ素)をイオン注入してp−Siコンタクト領域117を形成する(
図10E)。このとき、製造者又は製造装置は、リセスの他端側がp−Siコンタクト領域117に重なるように、p−Siコンタクト領域117を形成する。
【0067】
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、p−Siチャージ領域105a、Siスラブ導波路103、及びp−Siコンタクト領域117をパターニングして、リセス107を形成する(
図10F)。このときのp−Siチャージ領域105a、Siスラブ導波路103、及びp−Siコンタクト領域117のドライエッチングは、次工程のGe選択成長に鑑み、例えば、SiO
2膜をハードマスクとして用いる。次に、製造者又は製造装置は、リセス107の表面にi−Ge吸収領域108を選択成長させる(
図10G)。このとき、前工程のハードマスク(例えば、SiO
2膜)がGe成長の選択マスクとして作用するので、製造者又は製造装置は、リセス107のみにGeを成長させることができる。
【0068】
次に、製造者又は製造装置は、化学気相成長法により、例えば、SiO
2膜を堆積させて上部クラッド111を形成する(
図10H)。次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィとドライエッチングにより上部クラッド111をパターニングして、n−Siコンタクト領域104とp−Siコンタクト領域201との表面上にコンタクトホール114を形成する(
図10I)。最後に、製造者又は製造装置は、コンタクトホール114を覆うようにAl膜をスパッタにて形成し、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによるパターニングを行い、Al電極110aを形成する(
図10J)。これらの工程により、半導体受光素子150が形成される。
【0069】
(効果の説明)
以上説明したように本実施形態の半導体受光素子150は、第1実施形態の半導体受光素子100と同様の効果が得られる上に、i−Ge吸収領域108の上のAl電極110b(
図1)に起因する金属装荷による伝搬光の散乱や吸収が生じない。このため、半導体受光素子150は、信号光が低損失でi−Ge吸収領域を伝搬することができ、より高効率な受光感度を得ることができる。
【0070】
さらに、半導体受光素子150は、i−Ge吸収領域上面にp−Geコンタクト領域が存在しないので、p−Geコンタクト領域によるキャリアを発生しない光吸収が生じない。また、同じ厚さだけGeを選択成長させた場合、半導体受光素子150は、i−Ge吸収領域108が半導体受光素子100よりも厚く形成されるため、効率的にキャリアを発生させることができる。また、半導体受光素子150は、半導体受光素子100よりも薄く、Geを選択成長させることができるので、製造プロセス上、受光素子集積による段差の影響を小さくすることができる。
【0071】
(光電融合モジュール)
図11は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子を適用した光電融合モジュールの構成図である。
光電融合モジュール200は、例えば、PONシステムに使用される一芯双方向通信モジュールであり、Si基板101に積層された下部クラッド102の表面に光回路210、及び電気回路220とが形成されている。ここで、光回路210は、スポットサイズ変換器211と波長合分波器212とから構成されており、波長合分波器212は、光導波路としてのSi細線導波路115から構成されている。また、電気回路220は、半導体受光素子100と半導体発光素子としてのレーザダイオード222とトランスインピーダンスアンプ221とモニタ用フォトダイオード223とを備えている。つまり、光電融合モジュール200は、前記したSi細線導波路115と半導体受光素子100とが結合された構成になっており、光回路210、及び電気回路220とが一体化されている。
【0072】
波長合分波器212は、レーザダイオード222が発光した信号光をスポットサイズ変換器211に導き、スポットサイズ変換器211から導かれた信号光を半導体受光素子100に入射させるものであり、テーパ導波路116(
図2)を含む。また、1本の光ファイバで、双方向通信を行うため、フォトダイオード222が入射する光の波長は、光ファイバの他端に設けられているレーザダイオードが発光した光の波長を遮断するようにしている。例えば、レーザダイオード222の送信波長を1.310nmとし、半導体受光素子100の受信波長を1.49nmとした場合、半導体受光素子100が入射する光の波長は、光ファイバの他端に設けられているレーザダイオードが発光した光の波長1.310nmを遮断するようにしている。なお、Si細線導波路115は、コア材をシリコンとし、クラッド材を石英とする光導波路であり、従来から用いられる石英光導波路に比べて光の経路を鋭く曲げることができる。
【0073】
スポットサイズ変換器211は、図示しない光ファイバとシリコン細線導波路との間を結合するものであり、先細テーパ型を用いている。つまり、スポットサイズ変換器211は、光のビームスポットの大きさを変換する機能を持ち、光入出力における光パワー損失を低減するために設けられている。なお、レーザダイオード222と導波路との間は、テーパ型スポットサイズ変換を用い、半導体受光素子100と導波路との間は、グレーティング型を採用している。
【0074】
トランスインピーダンスアンプ221は、半導体受光素子100の両端電圧を仮想接地させつつ、半導体受光素子100が発生する電流を電圧に変換するものである。
モニタ用フォトダイオード223は、レーザダイオード222の光出力をモニタして帰還制御するためのものであり、レーザダイオード222と近接配置されている。
【0075】
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記第1実施形態の半導体受光素子100は、p−Geコンタクト領域109/i−Ge吸収領域108/p−Siチャージ領域105a/i−Si増倍領域106/n−Siコンタクト領域104の構成である。この構成は、Siは、真性キャリア濃度がGeよりも低く、抵抗率が高いので、Siを増倍領域に用い、Geを吸収領域に用いた方が、より高い電界を印加できるから採用している。また、Siの増倍率は、電子の方が正孔よりも10倍程度高いことが知られており、i−Si増倍領域が電子を増倍できるように、Ge側をp型にし、Si側をn型にしているからである。言い換えれば、Siを吸収領域に用い、Geを増倍領域に用いることが可能である。また、p型、n型の導電型を入れ替えることも可能である。また、チャージ層をn型にすることも可能である。
【0076】
(2)前記各実施形態の半導体受光素子100,150は、Al電極を用いたが、SiやGeとオーミック接触を形成できる金属材料であればこれに限らない。例えば、Cuなども可能である。半導体受光素子100,150は、上クラッド材料にSiO
2を用いたが、使用波長範囲でSi及びGeよりも屈折率の小さな透明材料であればこれに限らない。例えば、SiONなども可能である。
【0077】
(3)前記各実施形態の半導体受光素子100,150は、Si層上に直接Ge層が存在する構成及び製造方法を示したが、Si層とGe層との間にはSiGe層等のバッファ層を介在させても構わない。同様に、Ge層上にSi層等の保護層を設けても構わない。
【0078】
(4)前記各実施形態の半導体受光素子100,150は、Si層上へのGe層選択成長について説明したが、材料の組み合わせはこれに限らない。例えば、Si層上へのSiGe混晶層選択成長等の他、下地材料上に選択成長できる材料を組み合わせることが可能である。
【0079】
(5)前記各実施形態のリセス107は、側面107aをテーパ形状にして、凹部を形成したが、底面に対して垂直にしても構わない。
【0080】
(6)前記第1実施形態の半導体受光素子100は、p−Si領域105にリセス107が形成されているが、
図12に示す通り、リセス107の両端面に隣接する2か所に、断面視L字状のp−Siチャージ領域105aを設けてもよい。つまり、半導体受光素子160は、i−Ge吸収領域108の下部にSiスラブ導波路103を薄く設け、両側のp−Siチャージ領域105a、及びSiスラブ導波路103が構成される領域に対して、リセス107が形成されている。
【0081】
(7)前記各実施形態や、上記変形例(6)の半導体受光素子100,150,160は、i−Ge吸収領域108の下部に、p−Si領域105の介挿領域105bを設けたり、Siスラブ導波路103を薄く設けたりしていた。これらの介挿領域105bや、Siスラブ導波路103を設けることなく、下部クラッド102の基板反対側表面にi−Ge吸収領域108を成長させても構わない。言い換えれば、i−Ge吸収領域108は、p−Siチャージ領域105aに隣接した領域に積層されていることになる。