(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6184554
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】着脱式キャップを有するノズルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B05B 15/00 20060101AFI20170814BHJP
B05B 1/14 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
B05B15/00
B05B1/14 Z
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-103131(P2016-103131)
(22)【出願日】2016年5月24日
【審査請求日】2016年6月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】397002360
【氏名又は名称】ヤマホ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由
(72)【発明者】
【氏名】今川 良成
【審査官】
安藤 達也
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭59−026166(JP,A)
【文献】
実開昭56−154861(JP,U)
【文献】
特開昭52−094514(JP,A)
【文献】
特開平04−371247(JP,A)
【文献】
特開2001−259483(JP,A)
【文献】
特開平4−227870(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B1/00〜B05B17/08
A01G25/00〜A01G27/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体供給管に連結される管継手(2)と、その管継手に着脱されるキャップ(3)と、胴部(4a)の後部外周にフランジ(4b)を有する液体噴霧用のノズルチップ(4)と、前記管継手(2)と前記キャップ(3)の端壁(3b)の内面との間に圧縮して挟む環状シール部材(5)と、前記キャップ(3)に取付けてノズルチップ(4)の先端側外周に配置するアダプタ(6)を具備し、
前記キャップ(3)は、中心対称の2つの円弧の穴面(as)と平坦な2面幅の穴面(ts)を有する非円形の貫通穴(3c)を前記端壁(3b)に備え、さらに、その端壁(3b)の外面に前記貫通穴(3c)よりも直径の大きい円形凹部(3d)を、前記貫通穴の2面幅の穴面(ts)に沿った位置に爪受け入れ孔(3e)を、その爪受け入れ孔(3e)の各々と前記2面幅の穴面(ts)との間に弾性変形可能な細長いブリッジ(3f)をそれぞれ備え、
前記ノズルチップ(4)は、前記胴部(4a)の外周の輪郭が、前記キャップの貫通穴(3c)と相似形をなし、
前記アダプタ(6)は、非円形の貫通穴(6a)と、前記爪受け入れ孔(3e)の各々に適合して挿入されて前記ブリッジ(3f)のキャップ内面側の面に係合する係止爪(6b)を有し、
前記フランジ(4b)が前記キャップの端壁(3b)と前記環状シール部材(5)との間に挟まれて前記ノズルチップ(4)が保持され、
さらに、前記アダプタ(6)が前記円形凹部(3d)に適合して嵌め込まれ、このアダプタ(6)に設けた非円形の貫通穴(6a)に前記ノズルチップの胴部(4a)が挿入されてノズルチップ(4)の周方向の向きの保持と回転防止が前記アダプタ(6)によってなされた着脱式キャップを有するノズルアセンブリ。
【請求項2】
前記管継手(2)に対する前記キャップ(3)の連結がバヨネットロックの連結機構(7)によってなされる請求項1に記載の着脱式キャップを有するノズルアセンブリ。
【請求項3】
前記アダプタ(6)が、前記ノズルチップの胴部の2面幅の外面(Ots)と前記キャップのブリッジ(3f)との間の隙間を埋める突条(6c)を具備する請求項1又は2に記載の着脱式キャップを有するノズルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液体散布システムや液体散布装置のノズルアセンブリ、詳しくは、液体供給管などに装着された管継手に対して簡単に着脱できるキャップを有し、そのキャップで液体噴霧用のノズルチップを保持したノズルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
管継手に対して簡単に所謂ワンタッチ操作で着脱できるキャップを有し、そのキャップで液体噴霧用のノズルチップを保持したノズルアセンブリの従来例として、下記特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
その特許文献1に記載されたノズルアセンブリは、液体供給管に固定された管継手(メインボディエレメント)にバヨネットロックの連結機構を用いて装着するキャップを有しており、そのキャップでノズルチップを保持している。
【0004】
前記ノズルチップは、後端外周にフランジを有する。また、このノズルチップの胴部は、外周が断面非円形になっており、この断面非円形の外周を持つノズルチップの胴部が、前記キャップに対応させて設けられた、2つの中心対称の円弧面と平行な2平面からなる内周面を有した端面視非円形の穴に適合して嵌まってノズルチップの向きの保持と回転の阻止が前記キャップによってなされている。
【0005】
さらに、前記後端外周のフランジと前記キャップを被せた前記管継手の先端との間に環状シール部材(ガスケット)が圧縮して挟まれてノズルチップと管継手との間が液密に封止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】US−A1−4527745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
液体散布システムや液体散布装置のノズルアセンブリに設けられるノズルチップは、規格化されたものが何種類も存在する。
【0008】
現状における規格の主流は、ISO規格である。そのISO規格品のノズルチップの中には、サイズの異なるものが存在する。
【0009】
数多く存在するノズルチップの中には、噴霧形態の違いや内部構造の違いなどから同一サイズにできないものがある。
【0010】
また、小さくてよいノズルチップについては、形状、構造面から小さくすることができない大サイズのノズルチップにサイズを合わせることができるものもあるが、小さくてよいノズルチップをあえて大きくすると材料が浪費され、材料の使用量が少なくて済むはずのノズルチップのコストアップを招いて好ましくない。
【0011】
このため、小さくてよいノズルチップは小さなサイズのままで規格化されて提供されているが、この方法によると、ノズルチップのサイズに合った専用のワンタッチ着脱式のキャップが必要になり、経済的ロスや、管理の手間の増加に繋がる。
なお、前記特許文献1は、上記の問題の対応策を示すものではない。
【0012】
この発明は、上記の現状技術に鑑みてなされたものであって、着脱式のキャップを管継手に装着して管継手の先端に配置するノズルチップを保持するノズルアセンブリについて、形状、サイズの異なるノズルチップを同一キャップで保持できるようにして着脱式キャップの共通化を図れるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、この発明においては、ノズルアセンブリを以下の通りに構成した。
【0014】
即ち、液体供給管に連結される管継手と、その管継手に着脱されるキャップと、胴部の後部外周にフランジを有する液体噴霧用のノズルチップと、前記管継手と前記キャップの端壁の内面との間に圧縮して挟む弾性変形可能な環状シール部材と、前記ノズルチップの先端側外周に配置するアダプタを備えるものにした。
【0015】
さらに、前記キャップは、中心対称の2つの円弧の穴面と平坦な2面幅の穴面を有する非円形の貫通穴を前記端壁に備え、さらに、その端壁の外面に前記貫通穴よりも直径の大きい円形凹部を、前記貫通穴の2面幅の穴面に沿った位置に爪受け入れ孔を、その爪受け入れ孔の各々と前記2面幅の穴面との間に弾性変形可能な細長いブリッジをそれぞれ備え、
前記ノズルチップは、前記胴部の外周の輪郭が、前記キャップの貫通穴と相似形をなし、
前記アダプタは、非円形の貫通穴と、前記爪受け入れ孔の各々に適合して挿入されて前記ブリッジのキャップ内面側の面に係止する爪を有し、
前記フランジが前記端壁と環状シール部材との間に挟まれて前記ノズルチップが保持され、
さらに、前記アダプタが前記円形凹部に適合して嵌め込まれ、このアダプタに設けた非円形の貫通穴に前記ノズルチップの胴部が挿入されてノズルチップの周方向の向きの保持と回転防止が前記アダプタによってなされるものにした。
【0016】
なお、前記管継手に対する前記キャップの連結は、前記特許文献1に示されるようなバヨネットロックの連結機構を用いて行うと好ましい。
【0017】
また、前記アダプタに、前記ノズルチップの胴部の2面幅の外面と前記キャップのブリッジとの間の隙間を埋める突条を追設したり、前記キャップの前記端壁の内面に前記ノズルチップの後部外周のフランジを適合して受け入れるフランジ厚みと同一深さの溝を設けたりするのも好ましい。
【発明の効果】
【0018】
この発明のノズルアセンブリは、前記アダプタを追設したことによって、キャップの端壁に設けられた端面視非円形の貫通穴よりも胴部のサイズの小さなノズルチップを位置決めして保持することができる。
【0019】
これにより、キャップの貫通穴に適合して嵌る胴部を備えたノズルチップとアダプタの貫通穴に適合して嵌る胴部を備えたノズルチップを共通のキャップを使用して管継手に装着することが可能になる。
【0020】
また、サイズの異なる貫通穴を有する交換用のアダプタを複数具備することで、胴部サイズの異なる数種類のノズルチップを共通のキャップを使用して管継手に装着することも可能になる。
このように、この発明によれば、キャップの共通化が図れ、ノズルチップのサイズを大きくしたり、ノズルチップのサイズに合った専用キャップを複数用いたりする必要がなくなる。
【0021】
なお、管継手に対するキャップの連結を、バヨネットロックの連結機構を用いて行うものは、ノズルチップの交換を簡単に、迅速に行うことができる。
【0022】
また、アダプタに前記突条を追設したものは、前記爪受け入れ孔が係止爪によって埋められ、同時に、ノズルチップの胴部の2面幅の外面と前記キャップのブリッジとの間の隙間も突条によって埋められるため、前記ブリッジの変形が抑制されてそのブリッジの折損防止の効果が高まる。
【0023】
さらに、キャップの端壁の内面に前記溝を設けたものは、前記環状シール部材として厚みの一定した汎用ガスケットを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】この発明のノズルアセンブリの一例を示す分解斜視図である。
【
図3】
図1のノズルアセンブリに含ませたキャップの平面図である。
【
図5】同上のキャップの
図3のA−Aに沿った断面図である。
【
図6】
図1のノズルアセンブリに含ませたアダプタの平面図である。
【
図8】同上のアダプタの
図6のB−Bに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1及び
図2に示した着脱式キャップを有するノズルアセンブリ1は、管継手2と、その管継手2の先端側に装着される着脱自在の樹脂製のキャップ3と、これも樹脂製の液体噴霧用のノズルチップ4と、弾性変形可能な環状シール部材5と、アダプタ6を組み合わせて構成されている。
【0026】
管継手2は、液体供給管(図示せず)に連結されるものであり、この管継手2の内部を通った液体がノズルチップ4の噴口4cから外部に噴射される。
【0027】
液体供給管は、定位置に固定された管、可動体に取付けられた管、作業者が手で持って操作する中空杆などである。
【0028】
キャップ3は、
図3〜
図5に詳しく示すように、中心対称の2つの円弧の穴面asと、平坦な2面幅の穴面tsからなる非円形の貫通穴3cを胴部3aの先端に設けられた端壁3bに備えている。
【0029】
その貫通穴3cは、ノズルチップ4の胴部サイズよりも大きな胴部サイズを有するノズルチップ(これは図示せず)の胴部が適合して嵌る穴になっている。
【0030】
キャップ3は、さらに、端壁3bの外面に前記貫通穴3cよりも直径の大きい円形凹部3dを備え、さらに、前記貫通穴の2面幅の穴面tsの各々に沿った位置に爪受け入れ孔3eを、その爪受け入れ孔3eの各々と前記2面幅の穴面tsとの間に弾性変形可能な細長いブリッジ3fをそれぞれ備えている。
【0031】
また、このキャップ3は、ノズルチップの後部外周のフランジ4bを適合して受け入れるフランジ厚みと同一深さの溝3gを端壁3bの内面に有しており、その溝3gにフランジ4bが収められた状態で端壁3bの溝3gよりも径方向外側にある内面とフランジ4bの端面の位置が揃うようにしている。3hは、つまみであり、これに指を掛けてキャップ3の回転操作を行う。
【0032】
図1、
図2に示したノズルチップ4は、胴部4aの後部外周に既述のフランジ4bを有しており、そのフランジ4bがキャップの端壁3bと環状シール部材5との間に挟まれてノズルチップ4が管継手2の先端に保持される。
【0033】
このノズルチップ4の胴部4aは、外周の輪郭が前記貫通穴3cの端面視形状と相似形をなしている。そして、図示のノズルチップ4については、その胴部4aの平坦な2面幅の外面Ots,Ots間の距離L1(
図1参照)がキャップ3に設けられた貫通穴3cの2面幅の穴面ts,ts間の距離L2(
図3、
図4参照)よりも小に設定されている。
【0034】
環状シール部材5は、
図2のように、キャップの端壁3bの内面及びノズルチップのフランジ4bと管継手2の先端との間に圧縮して挟まれて管継手2からノズルチップ4に導入される液体の外部への漏れを阻止する。
【0035】
例示のノズルアセンブリ1は、上述したように、キャップ3の溝3gの周囲にある内面とフランジ4bの端面の位置が揃うので、環状シール部材5は、図示した平坦な汎用のガスケットでよい。
【0036】
アダプタ6は、前記円形凹部3dに適合して嵌め込まれてノズルチップ4の先端側外周に配置される。
【0037】
このアダプタ6は、
図6〜
図8に詳しく示すように、ノズルチップ4の胴部4aを挿通する非円形の貫通穴6aと、前記爪受け入れ孔3eの各々に適合して挿入されて前記ブリッジ3fのキャップ内面側の面に係合する係止爪6bを有している。
【0038】
前記係止爪6bは、先端に「返し」(ランス)の付いた逆止爪である。この係止爪6bが爪受け入れ孔3eに差し込まれるときに前記ブリッジ3fは係止爪6bに押されて弾性変形する。これにより、先端の「返し」が爪受け入れ孔3eを通り抜け、弾性復元したブリッジ3fに係止する。
【0039】
図示のアダプタ6は、ノズルチップの胴部の2面幅の外面Otsと前記キャップのブリッジ3fとの間の隙間に挿入する突条6cも有している。
【0040】
その突条6cがあると、爪受け入れ孔3eが係止爪6bによって、2面幅の外面Otsとキャップのブリッジ3fとの間に生じる隙間が突条6cによってそれぞれ埋められてブリッジ3fの変形が阻止され、ブリッジの折損防止の効果が高まる。
【0041】
前記貫通穴6aは、ノズルチップ4の胴部4aを適合して受け入れる形状、サイズの穴となっている。
【0042】
前記アダプタ6を、キャップ3の端壁3bに設けられた円形凹部3dに入り込ませて端壁3bの外部に取付けると、そのアダプタ6が、ノズルチップの胴部4aに外嵌された状態になり、そのアダプタ6の貫通穴6aにノズルチップの胴部4aが嵌合してノズルチップ4の周方向の向きの保持と回転防止がアダプタ6によってなされる。
【0043】
例示のノズルチップ4は、薬剤などの液体をフラットな状態で拡散させて噴出させるものである。この種のノズルを有する液体噴霧システムや液体噴霧装置は、噴霧の方向決めが重視され、例えば、噴霧の方向が取り付け基準面(
図3のA−A線に沿った面)に対してθ(そのθは約10度)傾くようにノズルチップ4をセットすることが多い。
【0044】
この発明のノズルアセンブリによれば、胴部サイズの大きい他のノズルチップ保持用のキャップを用いてそのキャップのみでは位置決めと回り止めが行えないノズルチップの保持と位置決めと回り止めを行うことができる。
【0045】
なお、例示のノズルアセンブリ1では、管継手2に対するキャップ3の連結が、バヨネットロックの連結機構7を用いて行われている。
【0046】
そのバヨネットロックの連結機構7は、キャップ3の胴部3aの内面に設ける係合溝7aと管継手2の先端近くの外周に設ける係止用凸部7bとで構成されている。
【0047】
係合溝7aは、キャップの胴部3aの背面に開放する軸方向に延びた縦溝Lgと、その縦溝Lgの奥端から周方向に延びる横溝Tgを有する。その縦溝Lgと横溝Tgは、前記係止用凸部7bを受け入れ可能なサイズを有する。
【0048】
また、横溝Tgは、溝底gb(
図4参照)がキャップの胴部3aの内径面よりも外径側にあり、さらに、その横溝Tgの始端側のキャップ背面側溝側面gsは、
図5に示すように、胴部3aの背面までの距離が始端(縦溝に繋がる側を始端と考える)側に向かって小さくなる方向に傾斜している。
【0049】
バヨネットロックの連結機構7は、係止用凸部7bを縦溝Lgに入り込ませてキャップ3を管継手2の先端側外周に押し込む。そして、その係止用凸部7bが縦溝Lgの奥端に到達したら、キャップ3を回転させて係止用凸部7bを横溝Tgの終端位置に移動させる。
【0050】
このとき、横溝の傾斜した溝側面gsによる案内作用でキャップ3が管継手2側に引き動かされる。その動作により、管継手2とキャップの端壁3bとの間に挟まれた環状シール部材5が圧縮され、ノズルチップ4と管継手2との間が液密に封止される。
【0051】
また、横溝Tgに入り込んだ係止用凸部7bは、溝側面gsに係合し、これにより、キャップ3が管継手2に固定される。
【0052】
なお、バヨネットロックの連結機構7は、この発明の必須の要素ではないが、ノズルチップの交換の手間を考えると、そのバヨネットロックの連結機構を有する製品が好ましい。
【0053】
なお、ノズルチップ4は、前記2面幅の外面Ots,Ots間の距離L1がキャップの貫通穴3cの2面幅の穴面ts,ts間の距離L2と同じものやその距離L1が距離L2よりも僅かに大きいものもある。この場合には、前記アダプタ6を使用せずにキャップの貫通穴3cにノズルチップ4の胴部4aを直接差し込んでノズルアセンブリを組み立てる。
前記距離L1が距離L2よりも僅かに大きいものも、ブリッジ3fが弾性変形可能であるので、キャップの貫通穴3cに胴部4aを差し込むことができる。
【符号の説明】
【0054】
1 ノズルアセンブリ
2 管継手
3 キャップ
3a 胴部
3b 端壁
3c 貫通穴
as 円弧の穴面
ts 2面幅の穴面
3d 円形凹部
3e 爪受け入れ孔
3f ブリッジ
3g 溝
3h つまみ
4 ノズルチップ
4a 胴部
Ots 2面幅の外面
4b フランジ
4c 噴口
5 環状シール部材
6 アダプタ
6a 貫通穴
6b 係止爪
6c 突条
7 バヨネットロックの連結機構
7a 係合溝
Lg 縦溝
Tg 横溝
gb 溝底
gs キャップ背面側の溝側面
7b 係止用凸部
L1 ノズルチップの胴部の2面幅の外面間の距離
L2 キャップに設けられた貫通穴の2面幅の穴面間の距離
θ ノズルチップの基準面に対する傾き
【要約】 (修正有)
【課題】形状、サイズの異なるノズルチップを同一キャップで保持できる様にして着脱式キャップの共通化を図れるようにするノズルアセンブリの提供。
【解決手段】管継手2に装着されるキャップ3が非円形の貫通穴3cを端壁に備え、貫通穴よりも直径の大きい円形凹部3dと、爪受け入れ孔とブリッジ3fを夫々備え、ノズルチップ4は、胴部4aの端面視輪郭が、貫通穴と相似形をなし、更に、キャップに取付けてノズルチップの先端側外周に配置するアダプタ6を具備し、アダプタ6は、貫通穴6aと爪受け入れ孔に挿入されてブリッジ3fに係合する係止爪6bを有し、フランジ4bがキャップの端壁と環状シール部材5との間に挟まれてノズルチップが保持され、更に、アダプタ6が円形凹部に適合して嵌め込まれ、アダプタ6の貫通穴にノズルチップの胴部が挿入されてノズルチップの周方向の向きの保持と回転防止がアダプタによってなされる構造のノズルアセンブリ。
【選択図】
図1