(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6184569
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】スタイル変更が可能なフォント生成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/24 20060101AFI20170814BHJP
G06F 17/21 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
G09G5/24 620L
G09G5/24 630Z
G09G5/24 650Z
G06F17/21 640
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-169529(P2016-169529)
(22)【出願日】2016年8月31日
【審査請求日】2016年8月31日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0102459
(32)【優先日】2016年8月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516262480
【氏名又は名称】ファウンデーション オブ スンシル ユニヴァーシティ インダストリー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, ジェ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ソン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, グン ホ
【審査官】
西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−117714(JP,A)
【文献】
特開平10−063249(JP,A)
【文献】
特開平02−287394(JP,A)
【文献】
米国特許第5586241(US,A)
【文献】
alexis reigel,metaflop,[online],[平成27年6月8日検索],インターネット<URL:http://www.metaflop.com/modulator>
【文献】
白崎 博生 HIROO SHIRASAKI,METAFONTの遊び方(16),UNIX MAGAZINE,日本,株式会社アスキー ASCII Corporation,1996年 8月 1日,第11巻 第8号,123-130
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00 − 5/42
G06F 17/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサが含まれた装置により遂行されるフォントを生成する方法であって、
文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTにおいて前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータを設定する段階(a)、
前記文字描画関数と前記固定スタイルパラメータに基づいて中間コードを生成する段階(b)、及び
前記中間コードと前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する段階(c)、を含むことを特徴とするスタイル変更が可能なフォント生成方法。
【請求項2】
前記段階(c)は、変数マッピングテーブルを用いて前記中間コードと前記可変スタイルパラメータを結合させることを特徴とする請求項1に記載のフォント生成方法。
【請求項3】
前記中間コードは、アセンブリコード形態であることを特徴とする請求項1に記載のフォント生成方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法を遂行するプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
【請求項5】
文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTに基づいてフォントを生成する装置であって、
前記文字描画関数及び前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータに基づいて生成される中間コードと前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する出力フォント生成部を含むことを特徴とするフォント生成装置。
【請求項6】
前記中間コードを生成する中間コード生成部をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のフォント生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多様なスタイル変更を配置作業なしに文字単位でリアルタイムに使用できるフォント生成方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
文(text)は、情報を記録して伝達する効果的な方法である。スマート機器の普遍化に従い、ユーザーは、ハンドライティング(handwriting)のようなアナログフォントよりは、デジタル機器に文字を表現するデジタルフォントを多く使用する。このような環境の中において、多様なスタイルのデジタルフォントが製作されている。
【0003】
一般的に使用されるデジタルフォントとしては、ビットマップフォントタイプとアウトラインフォントタイプがある。ビットマップフォントは、それぞれの文字をすべてビットマップ画像により作成し、文字の大きさをサポートするために各大きさに対する別途のファイルが用意されなければならない。アウトラインフォントは、文字の形を描く方法を関数により作成したフォントタイプであり、代表的には、トゥルータイプフォント(TTF、True Type Font)がある。トゥルータイプフォントは出力作業を遂行するラスタライザーがアウトライン関数を再計算して、自由に文字の大きさを変更できる。
【0004】
図1においては、従来のトゥルータイプフォントの出力概念を図示している。
図1を参照すると、スタイルが用意されたそれぞれのトゥルータイプフォントファイルがあってこそ、該当するスタイルをラスタライザーを通じて画面に出力できる。ただし、ラスタライザーはトゥルータイプフォントの出力の大きさを調節できるようにアウトライン式を再計算できる。
【0005】
しかし、トゥルータイプフォントは、文字の大きさ以外に、他のスタイルの変形は不可能であり、多様なスタイルを提供するためには、各スタイルが適用された別のフォントファイルが製作されていなければならない。即ち、トゥルータイプフォントは、スタイルが適用されたフォントファイルの有無に応じてスタイル表現が可能なので、自由なスタイル変更が難しいという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来技術の問題点を解決するために、本発明においては、多様なスタイル変更を配置作業なしに文字単位でリアルタイムに使用できるフォント生成方法及び装置を提案する。
本発明の他の目的は、下記の実施例を通じて当業者が導出できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するための本発明の好適な一実施例によると、プロセッサが含まれた装置により遂行されるフォントを生成する方法であって、文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTにおいて、前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータを設定する段階(a)、前記文字描画関数と前記固定スタイルパラメータに基づいて中間コードを生成する段階(b)、及び前記中間コードと前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する段階(c)、を含むことを特徴とする、スタイルが変更可能なフォント生成方法が提供される。
【0008】
前記段階(c)は、変数マッピングテーブルを用いて前記中間コードと前記可変スタイルパラメータを結合させることを特徴とする。
前記中間コードは、アセンブリコード形態であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の他の実施例によると、文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTに基づいてフォントを生成する装置であって、前記文字描画関数及び前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータに基づいて生成される中間コードと前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する出力フォント生成部を含むことを特徴とするフォント生成装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるフォント生成方法及び装置は、多様なスタイル変更を配置作業なしに文字単位でリアルタイムに使用できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】従来のトゥルータイプフォントの出力概念を示した図である。
【
図2】英語文字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。
【
図3】ハングル文字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。
【
図4】漢字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。
【
図5】従来のMETAFONTによるフォントの出力概念を示した図である。
【
図6】太さと傾きを対象として一つのMETAFONTを多様なスタイルのフォントに派生させた一例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施例によるフォント生成方法のフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施例によるフォント生成装置の概略的な構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書において使用される単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された様々な構成要素、または様々な段階を必ず全て含むものと解釈されてはならず、その一部の構成要素または一部の段階を含まないこともあり、あるいは追加の構成要素または段階をさらに含むこともあると解釈されるべきである。また、明細書に記載された「〜部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアにより具現されるか、又は、ハードウェアとソフトウェアとの結合により具現される。
【0013】
以下においては、本発明の多様な実施例を添付した図面を参照して説明する。
【0014】
まず、本明細書においては、本発明の基礎となるMETAFONTの概念について説明する。
METAFONTはTeXシステムで使用するフォント供給システムであり、すべての文字ごとに描く方法を表現した「文字描画関数」と文字を飾る「スタイルパラメータ」により構成される。即ち、文字を描く方法は決まっているが、スタイルを決定するパラメータ(スタイル値)が分離されているので、METAFONTはスタイルパラメータを変更して希望するどのようなスタイルのフォントにも変形できる。
【0015】
図2乃至
図4においては、スタイルパラメータの一例を図示する。
【0016】
より詳細に、
図2は、英語文字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。英語の文字に対するスタイルパラメータは、アセンダ(ascender)、ディセンダ(descender)、アルファベットを出力する範囲区域であるアセンダライン(ascender line)及びディセンダライン(descender line)、大文字の高さ(cap height)、小文字の高さ(x‐height)、文字の位置基準線であるベースライン(baseline)、バー(bar)、ステム(stem)、ウェイト(weight)、ボウル(bowl)、ループ(loop)、シェリフ(serif)などを含む。
【0017】
図3は、ハングル文字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。ハングル文字に対するスタイルパラメータは、文字の幅/高さ、初声の幅/高さ、中声の幅/高さ、終声の幅/高さ、シェリフの幅/高さ、初声と中声との間の幅、初声及び中声と終声との間の幅、傾き、ペンの太さ/形状などを含む。
【0018】
図4は、漢字に対するスタイルパラメータの一例を示した図である。漢字に対するスタイルパラメータは、文字(character)の幅/高さ、部首(radical)の幅/高さ、部首の間の幅、傾き、ペンの太さ/形状、シェリフ、上段バー(top bar)の幅/高さ、中段バー(middle bar)の幅/高さ、下段バー(bottom bar)の幅/高さなどを含む。
【0019】
また、
図5においては、従来のMETAFONTによるフォントの出力概念を示している。
例えば、METAFONTを使用する場合において、デフォルト太さのフォントよりも少し細い太さのフォントを使用しようとする場合、太さを決定するスタイルパラメータを変更させ、文字の傾きを変更しようとする場合、傾き値を決定するスタイルパラメータを変更させる。
【0020】
図6は、太さと傾きを対象として一つのMETAFONTを多様なスタイルのフォントに派生させた一例を示した図である。
図6を参照すると、一つのMETAFONTにより多数のスタイルのフォントを生成して、英語文字の「A」字と漢字の「漢」字に対して2つのスタイル値を適用した一例を示している。このようにMETAFONTを利用すれば、多様なスタイルのフォントを提供できるので、ユーザーの満足感を非常に高めることができる。
【0021】
しかし、ユーザーの要請によるフォントを生成する場合、従来のMETAFONTはフォント生成の全体過程を最初からまた始めなければならないという問題点がある。
【0022】
本発明は、上記のMETAFONTの問題点を解決するために提案された発明であって、
図7及び
図8を参照して本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0023】
図7は、本発明の一実施例によるフォント生成方法のフローチャートである。上記方法は、プロセッサが含まれた装置において遂行される。以下、各段階ごとに遂行される過程を説明する。
【0024】
まず、段階(710)においては、METAFONTにおいてスタイルパラメータのうち固定パラメータを設定する。
【0025】
即ち、上述したようにMETAFONTは文字描画関数とスタイルパラメータにより構成され、段階(710)においては、METAFONTにおいてスタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な、即ち、修正されてはならない固定スタイルパラメータを設定する。
【0026】
この時、固定スタイルパラメータは、フォント製作者が設定できるものであって、フォントの骨組み(frame)を構成する基本値であるスタイルパラメータであり、以下において説明する中間コードに吸収される変更不可能な固定値である。この時、固定スタイルパラメータは、フォント製作者ごとに異なるように設定できる。
【0027】
上記の
図2を参照すると、例えばアルファベットを出力する範囲区域(アセンダライン、ディセンダライン)、文字の位置基準線であるベースライン、大文字の高さなどが固定スタイルパラメータである。また、
図3を参照すると、例えばハングル文字の字の組み合わせ要素(初声、中声、終声)、文字の出力範囲区域(上線、下線、左線、右線)、初声/中声/終声の間の幅などが固定スタイルパラメータである。
【0028】
次に、段階(720)においては、文字描画関数と固定スタイルパラメータに基づいて中間コードを生成する。ここで、中間コードは、機械コードであるアセンブリコードである。即ち、段階(720)においては文字描画関数に固定スタイルパラメータを代入して、アセンブリコード形態の中間コードを生成し、これは基本形フォントと対応する。
【0029】
つまり、段階(720)においては、プログラムコードにより作成されたMETAFONTを一定の規則を通じて再定義及び再整列して最適化した中間コードに変更する。この時、固定スタイルパラメータは変更されないため、アセンブリコードに直ちに適用可能である。
【0030】
要するに、中間コードは固定スタイルパラメータの値が変化しないように固定する役割を果たし、これによって、以下において説明する可変スタイルパラメータを用いてフォントのスタイルを変更してもフォント製作者が意図したフォントの本質的な枠組みを変更せずに、過度の文字変形や可読不可能な変形などを防止する。
【0031】
一方、METAFONTのパラメータの中にはスタイルを決定するパラメータ以外にも基本的に使用するフォント設定値も一緒に存在する。上記のフォント設定値は、METAFONTを使用するための基本的な値であって、メタデータとして考えることができる。この時、本発明の一実施例によると、上記したフォント設定値が固定スタイルパラメータに含まれるようにする。
【0032】
例えば、フォント製作者の署名やバージョン情報、適用可能なMETAFONTエンジンのバージョン、コンパイル中のログ記録有無変数、フォント製作者の意図に応じて追加された他のデータなどが上記したフォント設定値である。METAFONTは、フォント設定値も変更でき、フォントに対する著作権や権利義務が脆弱である短所があったが、この部分を中間コードにより全て固定することにより、暗号化作業において保護して解決する。
【0033】
続いて、段階(730)においては、中間コードとスタイルパラメータのうち可変スタイルパラメータを用いて出力フォントを設定する。
【0034】
つまり、スタイルパラメータは、上記した固定スタイルパラメータ以外にも、スタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを含み、段階(730)においては、中間コードに可変スタイルパラメータを代入して出力フォントを生成する。
【0035】
この時、可変スタイルパラメータは、フォントのユーザーが設定できるものであって、ユーザーの要請によって設定されるパラメータである。例えば、可変スタイルパラメータは、フォントの太さ、傾き、シェリフなどを含む。
【0036】
より詳細に、
図2を参照すると、英語の文字において、文字の太さを表現するためにバー、ステム、ウェイト、ボウル、ループなどの属性が必要であり、それぞれの属性に対する幅の変化が複合的に適用されてこそ、文字の太さを多様に表現できる。この時、文字の傾きに関連しては、ステム、ウェイトなどの属性が複合的に適用されて文字の傾きを表現する。また、文字の端の形状(折れ)を表現するシェリフも変更できる。従って、ステム、ウェイト、ボウル、ループ、シェリフなどが可変スタイルパラメータである。
【0037】
また、
図3を参照すると、ハングル文字において、文字の太さを表現するための要素、シェリフ、文字の傾きなどが可変スタイルパラメータである。
【0038】
本発明の一実施例によると、段階(730)においては、変数マッピングテーブルを用いて中間コードと可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する。この時、変数マッピングテーブルは、可変スタイルパラメータを中間コードに代入する際のガイドテーブルを意味する。
【0039】
まとめると、本発明によるフォント生成方法によって生成される出力フォントは、自由にスタイル変形が可能なMETAFONTの特徴と、文字単位によりラスタライジングできるトゥルータイプフォントの特徴をすべて有する新しいフォント形式であって、本発明においては、これを「STEMFONT」と称することにする。この時、STEMFONTは、文字描画関数と変更が不可能な固定スタイルパラメータを用いてアセンブリコード形態の中間コードを生成し、上記の中間コードは、従来のMETAFONTによるフォントよりも軽くて、出力フォントを出力するために最適化されたコードである。
【0040】
即ち、本発明は、中間コードをあらかじめ生成し、可変スタイルパラメータのみを中間コードに代入することにより、フォント生成の全体過程を遂行しないので重複作業を減らすことができる。従って、フォント製作のための所要時間と費用を削減できる長所がある。
【0041】
つまり、STEMFONTは一つのファイルにおいても多様なスタイルのフォントを使用できるので、従来のフォントファミリのように多数のフォントファイルを製作する必要がない。そして、多様なスタイルに対する変形がリアルタイムにより可能なため、多様なスタイルのフォントを使用しようとする多様な顧客の要求条件を満足させる。
【0042】
図8は、本発明の一実施例によるフォント生成装置(800)の概略的な構成を示した図である。
【0043】
図8を参照すると、本発明の一実施例によるフォント生成装置(800)は、端末装置(700)内に含まれ、文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTに基づいてフォントを提供する。この時、端末装置(700)は、デスクトップコンピュータ、モバイル端末、PDA、ノートパソコン、タブレットPCなどのマイクロプロセッサ基盤の装置を総称する概念である。
【0044】
そして、フォント生成装置(800)は、中間コード生成部(810)及び出力フォント生成部(820)を含む。以下、各構成要素の機能を説明する。
【0045】
まず、中間コード生成部(810)は、文字描画関数及びスタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータに基づいて中間コードを生成する。
【0046】
一方、中間コードは、あらかじめフォント製作者の端末装置(700)乃至サーバ装置から受信して格納されたものである。この場合、中間コード生成部(810)は、何らの動作も遂行しない。
【0047】
出力フォント生成部(820)は、中間コードとスタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する。
【0048】
この時、出力フォント生成部(820)は、変数マッピングテーブルを用いて、中間コードと可変スタイルパラメータを結合させる。そして、中間コードは、アセンブリコード形態である。
【0049】
これまで、本発明によるフォント生成装置(800)の実施例について説明し、先に
図7において説明したフォント生成方法に関する構成は本実施例にもそのまま適用可能である。従って、より詳細な説明は省略する。
【0050】
また、前述した技術的な内容は、多様なコンピュータ手段を通じて行われるプログラム命令形態に具現され、コンピュータにより読み取り可能媒体に記録される。上記コンピュータにより読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独にまたはその組み合わせを含む。上記媒体に記録されるプログラム命令は実施例のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものである。コンピュータにより読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(megneto−optical media)、及びロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどの、プログラム命令を格納して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラにより作成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータにより実行可能な高級言語コードを含む。ハードウェア装置は実施例の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0051】
上述したように本発明においては、具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施例及び図面によって説明したが、これは本発明のより全般的な理解を容易にするために提供されたものだけであって、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常的な知識を有する者であればこのような記載から多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明の思想は、説明された実施例に限って定められてはならず、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等乃至等価的な変形のある全てのものは本発明の思想の範疇に属するものである。
【符号の説明】
【0052】
700 端末装置
800 フォント生成装置
810 中間コード生成部
820 出力フォント生成部
【要約】
【課題】スタイル変更が可能なフォントを生成する方法及びこれを用いた端末装置が提供される。
【解決手段】
本発明によると、プロセッサが含まれた装置により遂行されるフォントを生成する方法であって、文字描画関数とスタイルパラメータにより構成されるMETAFONTにおいて前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が不可能な固定スタイルパラメータを設定する段階(a)、前記文字描画関数と前記固定スタイルパラメータに基づいて中間コードを生成する段階(b)、及び前記中間コードと前記スタイルパラメータのうちスタイル変更が可能な可変スタイルパラメータを結合させて出力フォントを生成する段階(c)を含む、スタイルが変更可能なフォント生成方法が提供される。
【選択図】
図7