(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記実物器具は、筒状のリールと、前記本体において前記リールを回転可能なように支持するリール支持棒および前記リールを回転させるリール回転モーターを備えることを特徴とする請求項1に記載の立体映像装置。
前記実物器具は、前記実物器具の動作状態または位置を判断する動作検出部を備え、前記制御部は、前記動作検出部において検出された情報に基づいて、予め設定された前記制御部の情報と一致する場合にイベントを行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の立体映像装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題を解消するために案出されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、鮮明な立体感を有する優れた映像品質の2次元および3次元映像を提供し、且つ、様々な視覚的な効果または聴覚的な効果を提供することにより、3次元の生動感および現実感が増加して興味を増大させることのできる立体映像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を達成するために、本発明の一実施形態による立体映像装置は、立体映像を提供する立体映像表示ウィンドウが設けられた本体と、前記本体の内部空間を、前記立体映像表示ウィンドウに虚像を提供する第1の空間と、前記立体映像表示ウィンドウに実像を提供する第2の空間とに仕切り、電源の投入時に透明度が変わる映像合成パネルと、前記第1の空間に配設されて前記映像合成パネルを介して前記立体映像表示ウィンドウに虚像を提供する第1のディスプレイと、前記第2の空間に配設されて前記映像合成パネルを介して前記立体映像表示ウィンドウに実像を提供する実物器具と、前記第2の空間に配設されて前記実物器具に光を照射する照明器具と、前記各構成要素を制御する制御部と、を備える。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、前記映像合成パネルと重なり合う半透明パネルをさらに備えていてもよい。
【0010】
また、本発明の一実施形態による立体映像装置は、前記映像合成パネルは向かい合うように隔設されて互いに通電される一対の透明電極板と、前記一対の透明電極板の間に配設されて電気の選択的な供給に応じて規則的にまたは不規則的に配列される液晶分子を含む高分子液晶層と、を備えていてもよい。
【0011】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記映像合成パネルは、前記透明電極板の外面に取り付けられて前記透明電極板を保護する透明保護層をさらに備えていてもよい。
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記映像合成パネルは、前記本体に回転自在に取設されてもよい。
【0012】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記映像合成パネルは、前記映像合成パネルを前記本体において回転させる駆動器具を備えていてもよい。
【0013】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置は、前記第2の空間に配設されて前記映像合成パネルを介して実像を提供する第2のディスプレイをさらに備えていてもよい。
【0014】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記実物器具または第2のディスプレイはモーターにより噛合されることにより、前記第2の空間内において移動可能であってもよい。
【0015】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記実物器具は、筒状のリールと、前記本体において前記リールを回転可能なように支持するリール支持棒および前記リールを回転させるリール回転モーターを備えていてもよい。
【0016】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記実物器具は、前記実物器具の動作状態または位置を判断する動作検出部を備え、前記制御部は、前記動作検出部において検出された情報に基づいて、予め設定された前記制御部の情報と一致する場合にイベントを行うように制御してもよい。
【0017】
さらに、本発明の一実施形態による立体映像装置において、前記制御部は、イベントを行う際に、前記映像合成パネルが透明から不透明へと切り替わる時点と、前記照明器具が点灯される時点との間に時間差が生じるように前記映像合成パネルおよび前記照明器具を制御してもよい。
【0018】
上述した課題を解決するために本発明の他の実施形態による立体映像装置は、立体映像を提供する立体映像表示ウィンドウが設けられた本体と、前記本体の内部空間を、前記立体映像表示ウィンドウに虚像を提供する第1の空間と、前記立体映像表示ウィンドウに実像を提供する第2の空間とに仕切る透明材質製の映像合成パネルと、前記第1の空間に配設されて前記映像合成パネルを介して前記立体映像表示ウィンドウに虚像を提供する第1のディスプレイと、前記第2の空間に配設されて前記映像合成パネルを介して前記立体映像表示ウィンドウに実像を提供する実物器具と、前記第2の空間に配設されて前記実物器具に光を照射する照明器具と、前記各構成要素を制御する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、電気により透明度が変わる映像合成パネルが設けられることにより、第2のディスプレイまたは実物器具が映像合成パネルを透過して提供される実像が鮮明であるので、実像と第1のディスプレイが映像合成パネルに反射されて提供される虚像が合成された立体映像の立体感を向上させることにより、3次元の生動感および現実感を増大させることができる。
また、電気により透明度が変わる映像合成パネルが設けられることにより、不要な映像のない鮮明な2次元映像を提供することができる。
【0020】
さらに、映像合成パネルは半透明パネルが重なるように設けられて第1のディスプレイが映像合成パネルに反射される反射率を高めて立体映像表示ウィンドウに設けられた3次元立体映像の立体感を向上させることができる。
さらに、実物器具は回転自在に設けられて視覚的な演出効果を高めることにより、3次元の生動感および現実感を増大させることができる。
【0021】
さらに、動作検出部は実物器具の動作状態または位置を判断し、制御部は動作検出部において検出された情報が制御部に予め設定された情報と一致すればイベントを行うように制御することにより、イベントを行う際に立体映像表示ウィンドウを介して様々な視覚的または聴覚的な効果を提供して興味を増大させることができる。
これらに加えて、映像合成パネルは比較的に安価な透明材質のガラスまたは合成樹脂により製作されるので、製作コストを下げることができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づき、本発明の一実施形態による立体映像装置について説明する。
【0024】
この明細書における虚像とは、後述する映像合成パネル200に反射された映像を意味し、実像とは、立体映像表示ウィンドウ110を介して直接的に視認されるか、あるいは、映像合成パネル200を透過した映像を意味する。
図1に示すように、本発明の一実施形態による立体映像装置は、本体100を備えていてもよい。
【0025】
この本体100は、立体映像を提供するために一方の面が開口された箱状に形成され、開口された一方の面には立体映像を提供する立体映像表示ウィンドウ110が形成されてもよい。
【0026】
また、本体100の内部は、後述する映像合成パネル200により、虚像を提供する第1の空間130と、実像を提供する第2の空間120とに仕切られてもよい。
【0027】
一方、この明細書においては、本体100の内部空間を、虚像を提供する第1の空間130と、実像を提供する第2の空間120とに仕切っているが、第1の空間130と第2の空間120が互いに逆になって、実像を提供する第1の空間130と、虚像を提供する第2の空間120とに仕切ってもよいということはいうまでもない。
このとき、本体100の内部空間は鮮明な立体映像を提供するように黒色に塗られ、内部空間が暗室のように暗くてもよい。
【0028】
このように、本体100の内部空間が暗室のように暗いため、第1の空間130が提供した虚像と、第2の空間120が提供した実像がなお一層明確に視認されるので、なお一層鮮明な立体映像を提供することができる。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、映像合成パネル200を備えていてもよい。
【0029】
この映像合成パネル200は、本体100の内部空間に虚像を提供する第1の空間130と、本体100の内部空間に実像を提供する第2の空間120とを側面から眺めたときに対角線方向に仕切ってもよい。
【0030】
図2および
図3に示すように、映像合成パネル200は向かい合うように隔設されて互いに通電される一対の透明電極板220と、この一対の透明電極板220の間に電源の選択的な供給に応じて規則的にまたは不規則的に配列される液晶分子231を含む高分子液晶層230と、を備えていてもよい。
また、映像合成パネル200は、透明電極板220を保護するように透明電極板220の外面に透明保護層210が取り付けられてもよい。
【0031】
このような構成を有する映像合成パネル200は、電源を供給すれば高分子液晶層230の液晶分子231が規則的に配列されて光を透過可能な透明状態となり、電源の供給を遮断すれば、規則的な液晶分子231が不規則的に変化されて光を散乱させるため不透明状態になる。
【0032】
ここで、映像合成パネル200が不透明状態であるときには光を反射させる鏡のような役割を果たして第1の空間130が提供する映像を反射させて虚像を立体映像表示ウィンドウ110に提供することができる。
【0033】
また、映像合成パネル200が不透明状態である場合には、映像合成パネル200が第2の空間120が提供する実像を遮断することにより、第1の空間130が提供する虚像である映像のみを提供して不要な映像のない高品質の2次元映像を提供することができる。
【0034】
これに対し、映像合成パネル200が透明状態である場合には、第1の空間130が提供する映像を反射させて虚像を立体映像表示ウィンドウ110に提供するだけではなく、第2の空間120が提供する映像または物体の形状が映像合成パネル200を透過して実像を立体映像表示ウィンドウ110に提供することができる。
【0035】
このとき、映像合成パネル200は透明状態であるため、映像または物体の形状が透過して実像が一層鮮明に見えるので、鮮明な立体映像を提供することができる。
【0036】
このように、映像合成パネル200が透明状態である場合に、立体映像表示ウィンドウ110に実像および虚像を提供するが、この虚像が実像から離れた位置に提供されるので、深さ感を有する立体映像を提供することができる。
【0037】
一方、映像合成パネル200は、上端の両側または下端の両側にヒンジ軸243が取設されて本体100において映像合成パネル200がヒンジ軸243を中心に回転して映像合成パネル200の設置角度を調節することができる。
【0038】
このように、映像合成パネル200の設置角度を調節することにより、立体映像表示ウィンドウ110に表示される虚像の深さを異ならせることができるので、立体感をさらに向上させることができる。
図4に示すように、映像合成パネル200は駆動器具240を備えていてもよい。
この駆動器具240は、本体100に回転自在に取設された映像合成パネル200を回転させる駆動力を提供することができる。
【0039】
一方、駆動器具240はモーター242であってもよく、駆動器具240は映像合成パネル200のヒンジ軸243に直結されてもよく、複数のギア241が噛み合ってモーター242の力および速度を調節して映像合成パネル200を駆動するように構成されてもよい。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、半透明パネル300をさらに備えていてもよい。
【0040】
この半透明パネル300は、第1の空間130が提供する映像を反射させて立体映像表示ウィンドウ110に虚像を提供するように、第1の空間130と向かい合う映像合成パネル200の面に重なってもよい。
ここで、半透明パネル300とは、例えば、ハーフミラーのように材料の分子構造により反射率および透過率が半分ずつである特性を有するパネルを意味する。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、第1のディスプレイ400を備えていてもよい。
この第1のディスプレイ400は第1の空間130に配設されて映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に虚像を提供することができる。
【0041】
すなわち、第1のディスプレイ400において再生される映像が映像合成パネル200に反射されて立体映像表示ウィンドウ110を介して見えるように虚像を提供することができる。
【0042】
また、第1のディスプレイ400は映像合成パネル200を向くが、一方の端は映像合成パネル200を向き、且つ、他方の端は立体映像表示ウィンドウ110を向くように第1の空間130に配設されてもよい。
【0043】
ここで、第1のディスプレイ400とは、映像信号を受信して映像を提供するものを意味し、例えば、第1のディスプレイ400は液晶ディスプレイであってもよい。
本発明の一実施形態による立体映像装置(
図5、
図6)は、実物器具500を備えていてもよい。
この実物器具500は、映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に実像を提供するように、第2の空間120に配設されてもよい。
すなわち、実物器具500が映像合成パネル200を透過して立体映像表示ウィンドウ110を介して見えるように実像を提供することができる。
【0044】
このとき、映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に提供された実像は、映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に提供された深さ感を有する虚像と合成されて観察者に深さ感を有する立体映像を提供することができる。
また、実物器具500は、立体映像表示ウィンドウ110に実像を提供する様々な形状を呈してもよい。
さらに、実物器具500はモーターと噛合されることにより、第2の空間120内において自由に移動可能である。
ここで、実物器具500は、立体映像装置がゲーム機である場合、ゲーム用リール520に適用されることを想定して説明する。
実物器具500は、リール520と、リール支持棒530およびリール回転モーター540を備えていてもよい。
リール520は筒状に形成されてリール520の外面には複数の絵柄が描かれてもよい。
【0045】
また、リール回転モーター540はリール520に回転力を伝え、リール520は回転を通じて立体映像表示ウィンドウ110に複数の絵柄を提供することができる。
【0046】
このように、リール520がリール回転モーター540により回転されることにより、3次元的な事実性を高めて立体映像表示ウィンドウ110を介して立体映像を観察する観察者の興味を増大させることにより、ゲームへの参与度を高めることができる。
【0047】
リール支持棒530は、リール520が回転軸521を中心として回転可能なように棒状に形成されてリール支持棒530の一方の端はリール520の回転軸521と連結され、リール支持棒530の他方の端は本体100と連結されてリール520を支持することができる。
【0048】
一方、実物器具500は動作検出部550を介してリール回転モーター540により回転されるリール520の動作および位置を判断することにより、リール520の回転が止まったときに立体映像表示ウィンドウ110に提供されたリール520の図柄を検出し、この検出された情報を制御部に提供することができる。
【0049】
例えば、動作検出部550にはリール520の位置を判断するようにセンサーが配設されて、リール520の回転が止まったときのリール520の位置を判断することにより、立体映像表示ウィンドウ110に配設されたリール520の絵柄を検出することができる。
【0050】
他の例を挙げると、リール回転モーター540は、後述する制御部600から供給された駆動パルスごとに所定の角度で回転することによりリール520を回転させ、動作検出部550は駆動パルスを計数することにより立体映像表示ウィンドウ110に配設されたリール520の絵柄を検出することができる。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、照明器具510を備えていてもよい。
【0051】
この照明器具510は、実物器具500が映像合成パネル200を透過して立体映像表示ウィンドウ110に実像をより鮮明に提供するように、第2の空間120に配設されて実物器具500に光を照射することができる。
【0052】
すなわち、第2の空間120の内部が暗室のように暗いため、照明器具510が実物器具500に光を照射すれば実物器具500が相対的に映像合成パネル200に透けて見えるため、立体映像表示ウィンドウ110に実像を一層鮮明に提供して立体映像の立体感を向上させ、その結果、観察者に生動感および現実感の高い立体映像を提供することができる。
【0053】
ここで、照明器具510は、例えば、発光ダイオード、蛍光灯であってもよく、照明器具510が実物器具500内部に配設されるか、あるいは、実物器具500に集中的に光を照射することが好ましい。
図5に示すように、本発明の一実施形態による立体映像装置は、第2のディスプレイ700を備えていてもよい
この第2のディスプレイ700は第2の空間120に配設されて映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に実像を提供することができる。
【0054】
すなわち、第2のディスプレイ700において再生される映像が映像合成パネル200に透過されて立体映像表示ウィンドウ110を介して見えるように実像を提供することができる。
【0055】
このとき、映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に提供された実像は、映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に提供された深さ感を有する虚像と合成されて観察者に深さ感を有する立体映像を提供することができる。
【0056】
ここで、第2のディスプレイ700とは、映像信号を受信して映像を提供するものを意味し、例えば、第2のディスプレイ700は、液晶ディスプレイであってもよい。
また、第2のディスプレイ700はモーターによりギア結合されることにより、第2の空間120内において自由に移動可能である。
本発明の一実施形態による立体映像装置は、制御部600を備えていてもよい
【0057】
この制御部600は、映像合成パネル200と、第1のディスプレイ400と、実物器具500と、照明器具510および第2のディスプレイ700の動作を制御することができる。
【0058】
また、制御部600は、動作検出部550において検出された情報に基づいて、制御部600に予め設定された情報と比較して、動作検出部550の情報と制御部600に予め設定された情報が一致するか、または、一致しない場合にこれに関するイベントを行うように制御することができる。
【0059】
さらに、制御部600は、イベントを行う際に、映像合成パネル200が透明から不透明に切り換わる時点と、リール520を照射する照明器具510が点灯される時点との間に時間差が生じるように映像合成パネル200と照明器具510を制御することができる。
例えば、映像合成パネル200を透明から不透明に切り換えて第1のディスプレイ400を介して提供されるイベントに関する映像を観察者に提供する。
【0060】
また、再び映像合成パネル200を不透明から透明に切り換えるとき、照明器具510が点灯される時点を映像合成パネル200が不透明から透明に切り換わる時点よりも遅くする。
【0061】
このように、立体映像表示ウィンドウ110に提供する実像と虚像が現れる時間差を用いることにより、視覚的な効果を提供してゲームの現実感およびゲームへの興味を高めることができる。
【0062】
一方、制御部600は、イベントを行う際に、第2のディスプレイ700にイベントに関する情報を生成することにより、ゲームへの興味および参与度を高めることができる。
【0063】
また、制御部600は、イベントを行う際に、実物器具500および第2のディスプレイ700が第2の空間120内において自由に移動できるように実物器具500および第2のディスプレイ700を制御することにより、視覚的な効果を高めてゲームの興味を高めることができる。
【0064】
さらに、制御部600は、イベントを行う際に、音響器具800がイベントに関する効果音を発生することにより、ゲームへの興味および参与度を高めることができる。
上述した各構成要素間の作用および効果について説明する。
【0065】
本発明の一実施形態による立体映像装置は、制御部600により映像合成パネル200に電源が供給されて液晶分子231の配列が規則的になることにより、光が透過可能な透明状態となる。
【0066】
また、制御部600は、第1のディスプレイ400に必要な映像情報を提供し、第1のディスプレイ400が提供する映像が映像合成パネル200に反射されて立体映像表示ウィンドウ110を介して見えるように深さ感を有する虚像を提供する。
【0067】
このとき、本体100の内部空間が暗室のように暗いため、第1のディスプレイ400が映像合成パネル200に反射されて立体映像表示ウィンドウ110に提供される虚像が一層鮮明に表示されることにより、立体映像表示ウィンドウ110を介して立体映像を観察する観察者にさらに鮮明な3次元立体映像を提供することができる。
【0068】
一方、実物器具500は、照明器具510により光が照射されて透明状態となった映像合成パネル200を介して立体映像表示ウィンドウ110に実像を鮮明に提供する。
【0069】
このとき、映像合成パネル200は透明状態であるため、実物器具500が映像合成パネル200を抜け出る透過率を高めることにより、立体映像表示ウィンドウ110に鮮明な実像を提供することができる。
【0070】
また、実物器具500に光を照射することにより、実物器具500が相対的に映像合成パネル200に透けて見えるため、立体映像表示ウィンドウ110に実像が一層鮮明に表示される。
【0071】
さらに、本体100の内部空間が暗室のように暗いため、第2の空間120が提供した実像が鮮明であり、その結果、立体映像の生動感および現実感を増大させることができる。
【0072】
このように、映像合成パネル200が透明状態である場合、立体映像表示ウィンドウ110に鮮明な実像および虚像を提供するが、この虚像が実像から離れた位置に提供されるので、生動感および現実感があふれ、且つ、深さ感を有する立体映像を提供することができる。
【0073】
一方、実物器具500は、リール520がリール回転モーター540により回転されることにより、立体映像表示ウィンドウ110を介して立体映像を観察する観察者の興味を高めることができるという効果がある。
【0074】
すなわち、立体映像表示ウィンドウ110がリール520の外面に描かれている複数の図柄を動かす突出形状を呈することにより、視覚的な演出効果を高めてゲームの興味および参与度を高めることができる。
【0075】
また、実物器具500は、動作検出部550を介して実物器具500の動作状態または位置を判断し、制御部600は、動作検出部550において検出された情報に基づいて、制御部600に予め設定された情報と比較して、動作検出部550の情報と制御部600に予め設定された情報が一致するか、あるいは、一致しない場合、これに関するイベントを行うように制御することができる。
【0076】
また、制御部600は、イベントを行う際に、ゲームの生動感および現実感を増大させるために、映像合成パネル200が透明から不透明に切り換わる時点と、照明器具510が点灯される時点との間に時間差を生じさせる。
【0077】
例えば、制御部600は、イベントを行う際に、映像合成パネル200を透明から不透明に切り換えて第1のディスプレイ400を介して提供されるイベントに関する映像を観察者に提供する。
【0078】
さらに、再び映像合成パネル200を不透明から透明に切り換えるとき、照明器具510が点灯される時点を映像合成パネル200が不透明から透明に切り換わる時点よりも遅くする。
【0079】
このように、立体映像表示ウィンドウ110に提供する実像および虚像が現れる時間の差を用いて立体映像を観察する観察者の興味を誘発することにより、ゲームの興味を高めることができる。
【0080】
また、第1のディスプレイ400または第2のディスプレイ700は、ゲームに関する情報およびイベントを行う際のイベントに関する情報を観察者に提供することにより、ゲームへの理解度を高めてゲームへの興味および参与度を高めることができる。
【0081】
さらに、制御部600は、イベントを行う際に、音響器具800にイベントに関する効果音を発生することにより、ゲームの生動感および現実感を増大させることができる。
【0082】
加えて、制御部600は、イベントを行う際に、実物器具500および第2のディスプレイ700が第2の空間120内において自由に移動できるように実物器具500および第2のディスプレイ700を制御することにより、視覚的な効果を高めてゲームへの興味を高めることができる。
【0083】
一方、立体映像装置は、制御部600により映像合成パネル200への電源の供給が遮断されて液晶分子231の配列が不規則的になることにより、光が散乱されて不透明状態になる。
【0084】
ここで、制御部600は、第1のディスプレイ400に必要な映像情報を提供することにより、不透明状態になった映像合成パネル200が光を反射させる鏡のような役割を果たして第1のディスプレイ400が提供する映像を反射させることにより、立体映像表示ウィンドウ110に虚像を提供する。
【0085】
このとき、半透明パネル300は、第1の空間130と向かい合う映像合成パネル200の面に重なるように配設されて、第1のディスプレイ400が提供した映像が映像合成パネル200に反射される反射率をさらに高めて立体映像の品質をさらに向上させることができる。
【0086】
また、映像合成パネル200が不透明状態である場合には、映像合成パネル200が第2の空間120が提供する実像を遮断することにより、第1の空間130が提供する映像のみを提供して不要な映像のない高品質の2次元映像を提供することができる。
【0087】
このため、本発明の一実施形態による立体映像装置には、電源の供給により透明度が変わる映像合成パネル200が配設されることにより、第2のディスプレイ700または実物器具500が映像合成パネル200を透過して提供される実像が鮮明であるため、実像と第1のディスプレイ400が映像合成パネル200に反射されて提供される虚像が合成された立体映像の立体感を向上させることにより、3次元の生動感および現実感を増大させることができる。
また、電源の供給により透明度が変わる映像合成パネル200が配設されることにより、不要な映像のない高品質の2次元映像を提供することができる。
【0088】
さらに、映像合成パネル200は、半透明パネル300が重なるように配設されて第1のディスプレイ400が映像合成パネル200に反射される反射率を高めて立体映像表示ウィンドウに提供された立体映像の立体感を向上させることができる。
さらにまた、実物器具500は回転自在に配設されて視覚的な演出効果を高めることにより、3次元の生動感および現実感を増大させることができる。
【0089】
加えて、動作検出部550は、実物器具500の動作状態または位置を判断し、制御部600は動作検出部550において検出された情報が制御部600に予め設定された情報と一致すればイベントを行うように制御することにより、イベントを行う際に立体映像表示ウィンドウ110を介して様々な視覚的または聴覚的な効果を提供し、その結果、立体映像の生動感および現実感を増大させることができる。
【0090】
本発明の他の実施形態による立体映像装置は、本発明の一実施形態による映像合成パネル200を除いては、残りの構成要素が同様であるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、同じ構成要素は同じ作用および効果を有するためその詳細な説明は省略する。
本発明の他の実施形態による立体映像装置の映像合成パネル200?は、透明な材質のパネルであってもよい。
この映像合成パネル200?は、例えば、透明なガラス、透明な合成樹脂などの透明性を有するパネルで製作されてもよい。
【0091】
一方、本発明の他の実施形態による映像合成パネル200?は、本発明の一実施形態における映像合成パネル200と同様に、本体100の内部空間に虚像を提供する第1の空間130と、本体100の内部空間に実像を提供する第2の空間120を側面から眺めたときに対角線の方向に仕切ってもよい。
【0092】
すなわち、映像合成パネル200?は、第1の空間130が提供する映像を反射させて虚像を立体映像表示ウィンドウ110に提供するだけではなく、第2の空間120が提供する映像または物体の形状が映像合成パネル200?を透過して実像を立体映像表示ウィンドウ110に提供することができる。
【0093】
このため、本発明の他の実施形態による立体映像装置の映像合成パネル200?は、本体100の暗い内部空間に配設されるため、第1の空間130が提供される映像の反射率が高く、第2の空間120に配設される実物器具500の形状を一層鮮明にするので、一層鮮明な立体映像を提供することができる。
また、映像合成パネル200?は比較的に安価な透明な材質のガラスまたは合成樹脂で製作されるので、製作コストを下げることができる。
【0094】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の範囲はこのような特定の実施形態にのみ何ら限定されるものではなく、当該分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の特許請求の範囲に記載の範囲内において適切に変更可能であるということはいうまでもない。