(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モード切替メニューを介して前記テキストメッセージモードがユーザーによって選択されると、前記タッチスクリーンに表示された音声入力領域の代わりに、テキストメッセージ送受信メニューを表示する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の携帯端末のボイストーク制御方法。
前記音声入力領域は、一領域に、前記受信者携帯端末から受信した音声信号をリアルタイムで再生するためのリアルタイム再生メニューをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の携帯端末のボイストーク制御方法。
前記音声入力領域は前記タッチスクリーンのタッチ領域と比べて1/2ないし3/4の面積に対応することを特徴とする、請求項1に記載の携帯端末のボイストーク制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で言及される携帯端末は、音声通信およびデータ通信が可能で、かつタッチスクリーンを備える装置を意味することができる。現在、このような装置として、モバイルフォン(Mobile Phone)、スマートフォン(Smart Phone)、ノートブック、タブレット(Tablet)およびPDA(Personal Digital Assistant)などの装置があるが、この他にも、音声通信およびデータ通信が可能で且つタッチスクリーンを備える装置であれば、携帯端末と称することができる。
【0011】
本明細書では、携帯端末を発信者携帯端末と受信者携帯端末とに区分して記載する。しかし、発信者携帯端末と受信者携帯端末とはどちらからボイストークを伝送するかによる区分であるに過ぎず、発信者携帯端末と受信者携帯端末との役割は入れ替えてもよい。
【0012】
本明細書で言及されるアプリ(App)は、携帯端末にインストールされて起動されるプログラムであって、通常、スマートフォンにインストールされるものを意味する。
【0013】
本明細書の携帯端末のボイストーク制御方法は、携帯端末にインストールされるアプリ、携帯端末にインストールされるシステムプログラム、あるいはパーソナルコンピュータなどの端末にインストールされるプログラムによって行われ得る。さらに、同じソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)から提供するプログラムモジュールを含む異種のコミュニケーションプログラムによってもボイストークファイルの相互送受信および再生が可能である。本明細書では携帯端末にインストールされるアプリを利用してボイストークを制御する方法を中心に記載しているが、必ずしもアプリを介してのみ実現されるのではなく、本発明はアプリに限定されるのではないことを予め明らかにしておく。
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明に係るボイストーク制御方法を実現する全体システムを示す概念図である。
【0016】
図1を参照すると、本発明の実施例に係るボイストーク制御方法は、本出願人が開発中のボイストークサーバー200を中心に、無線ネットワークに接続される発信者携帯端末100から受信者携帯端末50a〜50nへボイストークファイルを伝送し、受信者携帯端末50a〜50nは発信者携帯端末100が伝送するボイストークファイルを受信して再生することができる。
【0017】
ここで、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nは、同じアプリ(App)がインストールされてなければならない。発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nにインストールされるアプリは、次の各号による機能を行うことができる。
【0018】
1)アプリが起動すると、ボイストークサーバー200に無線接続する機能、
2)アプリに対応するアイコンが、携帯端末100、50a〜50nに設けられるタッチスクリーンからユーザーによって選択されると、画面に音声入力領域を表示する機能、
3)音声入力領域に含まれる、あるいは、音声入力領域に隣接した位置に受信者を選択するためのアドレス帳を表示する機能、
4)音声入力領域に含まれる、あるいは、音声入力領域に隣接した位置にボイストークモードとテキストメッセージモードを互いに切り替えるためのモード切替メニューを表示する機能、
5)音声入力領域に対するタッチ入力有無を判断する機能、
6)音声入力領域にタッチ入力が加えられた状態でユーザーの音声が入力されると、予め定められたフォーマットで音声に対するデジタル音声信号を生成する機能、および、
7)音声入力領域に対するタッチ入力が解除されると、音声信号の生成を終了し、ユーザーによって設定された受信者携帯端末(50a〜50nのいずれか一つ)に無線伝送する機能、を行うことができる。
【0019】
一方、本明細書では、発信者携帯端末と受信者携帯端末との間でボイストークを送受信することに主眼点を置き、「アプリ」と呼んでいる。しかし、本発明に係る「携帯端末のボイストーク制御方法」は、携帯端末同士の間でのみボイストークファイルを送受信することができるのではなく、携帯端末とパソコンとの間または携帯端末と非携帯端末との間でも幾らでもボイストークファイルを送受信することができる。
【0020】
これに基づき、前述した「アプリ」のPC版を生成して配布してもよく、アプリと同じ機能を有しながら、携帯端末にインストールされないプログラムによってもボイストークファイルを送受信することができる。
【0021】
他方、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nに同じアプリやプログラム(またはシステムプログラム)がインストールされてなくとも、本発明に係るボイストークファイルを互いに送受信することも可能である。
【0022】
現在、アプリやプログラムは、開発用プログラムを提供する側から、モジュール化されたプログラムツールを提供しており、通常、これはSDK(Software Development Kit)と呼ばれている。提供されるSDKには機能別プログラムモジュールが備えられ、開発者は、複数のプログラムモジュールを結合する或いはプログラムモジュールの一部を修正する方式で所望のプログラムを開発している。したがって、前述した1)〜7)の機能を有するプログラムモジュールを備えるプログラムがあれば、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nに同じアプリやプログラム(またはシステムプログラム)がインストールされていなくても、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nは、互いにボイストークファイルを送受信したり、受信したボイストークファイルを再生したりすることが可能になる。
【0023】
1)〜7)の機能を備えるプログラムがパーソナルコンピュータに提供およびインストールされる場合、パーソナルコンピュータのユーザーは、携帯端末50a〜50n、100のユーザーとの間でボイストークファイルをやりとりしながら音声通話を行うことができる。そのために、パーソナルコンピュータでのインストールおよび起動が可能であり、かつ、1)〜7)の機能を行うプログラムがパーソナルコンピュータへ提供される必要があり、これは本出願人が開発および配布することができるものである。このように、本明細書において「アプリ」と記載されるものは、携帯端末にインストールされるもの以外に、パーソナルコンピュータにインストールされるプログラムを指し得るものである。
【0024】
前述したアプリがインストールされた発信者携帯端末100でアプリ(またはモジュール、以下省略する)が起動すると、受信者携帯端末100はタッチスクリーンに音声入力領域を表示するが、音声入力領域はタッチスクリーンで最大限多くの面積を占めるようにする。例えば、音声入力領域はタッチスクリーンの表示領域の全体、1/2ないし3/4であってもよいが、これは、タッチスクリーンで音声入力領域が最大限の面積を占めるようにすることにより、発信者携帯端末100のユーザーが音声入力領域を容易にタッチオン/タッチオフすることができるようにするためである。
【0025】
タッチスクリーンの表示領域全体が音声入力領域として設定される場合、発信者携帯端末100のユーザーは、タッチスクリーンのメニューを詳しく見ず適当にタッチした状態で、受信者携帯端末50a〜50nへ伝送すべき音声を発声し、以後、タッチスクリーンをタッチオフ(Touch−Off)すると、携帯端末100にインストールされるアプリは、ボイストークファイルの生成を終了し、タッチオフされる時点までの音声に対するボイストークファイルを受信者携帯端末50a〜50nへ伝送することができる。
【0026】
ここで、ボイストークファイルは、発信者携帯端末100で生成される音声ファイルであって、様々なフォーマットのファイル、または本出願人自体が開発するフォーマットのファイルであってもよい。ボイストークファイルは、発信者携帯端末100に入力されるアナログ音声を録音して生成されるデジタル音声ファイルであって、タッチスクリーンに対してタッチオンするときに生成され、タッチオフするときに生成が終了する。
【0027】
一方、発信者携帯端末100は、受信者携帯端末50a〜50nのいずれか一つまたは全体に対してボイストークファイルを伝送することができる。
【0028】
発信者携帯端末100のユーザーがアドレス帳から1つの受信者携帯端末(50a〜50nのいずれか一つ)を選択する場合、ボイストークファイルはその受信者携帯端末にのみ伝送されるが、もし発信者携帯端末100のユーザーがアドレス帳から全体受信者携帯端末50a〜50nを選択してボイストークファイルを伝送しようとする場合には、ボイストークファイルがボイストークサーバー200に伝送された後、ボイストークサーバー200が全体の受信者携帯端末50a〜50nへ発信者携帯端末100からのボイストークファイルを伝送することができる。
【0029】
このとき、受信者携帯端末50a〜50nは、ボイストークサーバー200から伝送したボイストークファイルを受信し次第にリアルタイムで再生するが、ボイストークサーバー200からボイストークファイルを完全に受信した後に再生してもよく、ボイストークサーバー200からある程度(例えば10%)受信される時点から再生してもよい。但し、これに限定されない。
【0030】
図2はアプリの起動画面の一実施例に係るインターフェースを示す。
【0031】
図2を参照すると、実施例に係るインターフェースは、音声入力領域120、スピーカーオン/オフメニュー130、リアルタイム再生メニュー140、モード切替メニュー150、ボイスメールメニュー160およびドロップダウンメニュー170を含んで構成できる。
【0032】
音声入力領域120は、タッチスクリーン110で最も多くの面積を占めるメニューであって、タッチスクリーン110のタッチ領域に比べて1/2ないし3/4であってもよい。または、一部のメニューに対するアイコンをタッチスクリーン110の一側に羅列し、ほとんどのタッチ領域を音声入力領域120として設定してもよい。アプリ(App)は、音声入力領域120に対するタッチ入力が発生するとユーザーの音声を録音し、ユーザーがタッチオフするとユーザーの音声録音を終了することができる。
【0033】
一方、アプリ(App)は、音声入力領域120においてユーザーが最初にタッチした位置121からA方向にドラッグ(Drag)入力を発生させたとき、ボイストークファイルの生成を中断することができる。A領域またはA領域とは180度反対の方向にドラッグ入力が発生する場合、アプリは、音声入力領域120がタッチ状態であるとしても、ボイストークファイルを生成しないことがある。
【0034】
参照符号「130」は、スピーカーオン/オフメニューであって、受信者携帯端末50a〜50nでボイストークファイルを再生するとき、受信者携帯端末50a〜50nに設けられるスピーカー(図示せず)、または受信者携帯端末50a〜50nに接続されるイヤホン(またはヘッドホン)での再生有無を設定することができる。
【0035】
参照符号「140」は、発信者携帯端末100から受信者携帯端末50a〜50nへ伝送されたボイストークファイルが受信者携帯端末50a〜50nで自動的にリアルタイムにて再生されるようにする自動再生メニューに対応する。
【0036】
ここで、受信者携帯端末50a〜50nは、アプリが起動状態にある場合、発信者携帯端末100から伝送されるボイストークファイルをリアルタイムで再生することができる。これに対し、受信者携帯端末50a〜50nにインストールされたアプリが起動状態ではない場合、受信者携帯端末50a〜50nにボイストークファイルが受信されると、受信者携帯端末50a〜50nには、ボイストークファイルの受信をユーザーに通知するためのアラームメッセージが表示できる。この場合、受信者端末50a〜50nのユーザーは、タッチスクリーン110に表示されるアラームメッセージをタッチして選択および確認し、別の再生プログラムを利用してボイストークファイルを再生しなければならない。すなわち、この場合、受信者端末50a〜50nは、ボイストークの受信および再生のみが可能であり、受信者端末50a〜50nから発信者端末100へボイストークファイルを伝送するためにはボイストークファイルの送受信のためのアプリを起動しなければならない。このとき、受信者端末50a〜50nに伝送されるアラームメッセージはボイストークサーバー200から提供するプッシュメッセージであってもよい。
【0037】
参照符号「150」はボイストークモードとテキストメッセージモードを互いに切り替えるためのモード切替メニューであり、参照符号「151」、「152」はそれぞれボイストークモードとテキストメッセージモードに対応するアイコンを示す。
【0038】
参照符号「160」は、ボイスメールメニューであって、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nが互いにやりとりしたボイストークファイルを表示する。ボイスメールメニューは受信者携帯端末50a〜50nに登録され、受信者携帯端末50a〜50nでユーザーによって呼び出されて再生できる。
【0039】
参照符号「170」は、ドロップダウンメニューであって、ユーザーによってタッチされると、ボイストークで会話すべき受信者グループを設定するための受信者グループ設定メニューをタッチスクリーン110に表示できる。
【0040】
図3は本発明の一実施例に係る携帯端末のボイストーク制御方法を示すフローチャートである。
【0041】
図3を参照すると、本発明の実施例に係る携帯端末のボイストーク制御方法は、まず、発信者携帯端末100のユーザーが、携帯端末100にインストールされたアプリ(App)を起動する(S302)。次に、アプリは携帯端末100のタッチスクリーン110に音声入力領域120を表示する。このとき、タッチスクリーン110に表示される音声入力領域の面積は、携帯端末100に設けられるタッチスクリーン110の表示領域に比べて1/2ないし3/4であってもよい。このような面積の割り当てに応じて、携帯端末100のユーザーは、タッチスクリーン110に表示される特定のメニューまたはアイコンをタッチする代わりに、タッチスクリーン110の中心部を適当にタッチすることにより、ボイストークファイルを生成することができる。
【0042】
次に、アプリはボイストークを行う受信者携帯端末50a〜50nに対するユーザーの選択を受けるかあるいは発信者携帯端末100とボイストークを行うべきグループ(受信者グループ)を設定することができる(S305)。
【0043】
その後、アプリは発信者携帯端末100側のタッチスクリーン110に示された音声入力領域120に対してユーザーのタッチが発生したか否かを判断する(S306)。このとき、アプリは、音声入力領域110に対してユーザーのタッチが発生した後、タッチ入力が維持される間にボイストークファイルを生成する(S307)。
【0044】
次いで、アプリは、発信者携帯端末100側のタッチスクリーン110に対してユーザーのタッチ入力が加えられた状態でドラッグ入力が発生したか否かを判断する(S308)。
【0045】
アプリは、タッチスクリーン110にタッチ入力が加えられた後、第1方向または該第1方向とは180度の位相差を有する第2方向にドラッグ入力が加わる場合、ボイストークファイルの生成を中断することができる。ここで、第1方向は、先に
図2を介して説明されたA方向、あるいはA方向に対して垂直な方向である。ここで、アプリはタッチスクリーン110にタッチ入力が加えられた後、第1方向または該第1方向とは180度の位相差を有する第2方向にドラッグ入力が加わる場合、ボイストークファイルの生成を中断することができる(S309)。
【0046】
次に、アプリは、発信者携帯端末100側のタッチスクリーン110に対してユーザーのタッチオフが発生するか否かを判断する(S310)。タッチオフが発生する場合、アプリは発信者携帯端末100でのボイストークファイルの生成を終了し(S311)、タッチオフが発生した時点までに生成したボイストークファイルを受信者携帯端末50a〜50nへ伝送する(S312)。このとき、受信者携帯端末50a〜50nへ伝送されるボイストークファイルは、ストリーミングデータではなく、一つの完成したファイル形式であるため、受信者携帯端末50a〜50nで受信して再生する場合、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nとの間のネットワーク状態を問わずに、安定した品質の再生音を提供することができる。
【0047】
図4〜
図6は本発明の一実施例に係る携帯端末のボイストーク制御方法を示す参照図である。
【0048】
図4と
図6を共に参照して説明すると、まず、
図4で発信者携帯端末100側のユーザーは、音声入力領域120にタッチ入力を加え、タッチ入力を加えた状態でタッチオフをしない。
【0049】
次に、
図5を参照すると、発信者携帯端末100のユーザーは、音声入力領域120にタッチ入力を加えた状態を維持し、音声入力領域120にタッチ入力を加える状態で受信者携帯端末50a〜50nへ伝送しようとする音声を発声し、発信者携帯端末100側に設けられるマイクは、ユーザーの音声を録音してデジタル音声ファイルを生成する。このときに生成される音声信号がボイストークファイルに該当する。
【0050】
次いで、
図6を参照すると、発信者携帯端末100のユーザーが音声入力領域120でタッチオフ(Touch−Off)するとき、アプリは発信者携帯端末100で生成していたボイストークファイルの生成を終了する。アプリは、音声入力領域120にタッチ入力が加えられる瞬間から、音声入力領域120に加えられたタッチ入力が解除されるまでボイストークファイルを生成することができる。発信者携帯端末100のユーザーが音声入力領域120に対してタッチオフするときまで生成したボイストークファイルは、ボイストークサーバー200へ伝送される。ボイストークサーバー200は、発信者携帯端末100から伝送したボイストークファイルを発信者携帯端末100側のアプリで設定した宛先(または受信グループ)へ伝送する。これにより、Wi−Fi網、3G網および4G網のネットワーク状態が不安定であっても、発信者携帯端末100と受信者携帯端末50a〜50nは、互いにファイル(ボイストークファイル)をやりとりする過程によって音声信号を送受信するので、ボイストークファイルの伝送遅延は発生することがあっても、通話品質の低下は発生しない。
【0051】
図7はアプリの起動画面の他の実施例に係るインターフェースを示す。
【0052】
図7を参照すると、実施例に係るインターフェースは、タッチスクリーン110に表示され、タッチスクリーン110のタッチ領域全体が音声入力領域に対応する。したがって、本実施例において、タッチスクリーンと音声入力領域は、識別のために、それぞれ参照符号「110」と「110−A」が付与されている。
【0053】
音声入力領域110−Aは、タッチスクリーン110のタッチ可能な領域全体にわたって形成される。これにより、
図7に示したアプリのインターフェースは、タッチ入力領域をユーザーがタッチした状態であるときにはユーザーの音声を録音してボイストークファイルを生成し、ユーザーのタッチ入力が終了する時点には音声の録音を中断し、それまで録音されたユーザーの音声に対するボイストークファイルを受信者携帯端末50a〜50nへ伝送する。
【0054】
ここで、音声入力領域110−Aがタッチスクリーン110の全領域にわたって形成されるので、ユーザーはタッチスクリーン110のどこかの領域をタッチしながらボイストークファイルを生成することができるが、これはユーザーがタッチスクリーン110でボイストークファイルを生成するためのメニューを選択または照会する必要がないことを意味する。
【0055】
ユーザーは、ボイストークサービスを利用するにはタッチスクリーン110のどこかの領域をタッチすれば済む。タッチ入力が維持される状態で所望の音声を発声すると、アプリではユーザーの音声に対するデジタル音声信号を生成し、ボイストークファイルとして形成することができる。
【0056】
もし、タッチスクリーン110の一領域にボイストークサービスを利用するためのメニューが小さく存在すると仮定すると、ユーザーは、当該メニューを見つけなければならず、見つけた後は、該当メニューのタッチ領域を見計らってメニューを選択しなければならない不便さが発生することがあるが、本実施例では、タッチスクリーン110のタッチ領域全体が音声入力領域として設定されるため、このような不便さが発生することはない。
【0057】
一方、タッチスクリーン110全体が音声入力領域として設定されることにより、ボイストークサービスの利用のために要求されるメニューがタッチスクリーン110に表示されない問題と、ボイストークファイルの生成をキャンセルし難い問題が発生するおそれがある。この問題については、本出願人は、携帯端末50a〜50n、100に設けられるボタンキー111、112、113を用いて、ボイストークサービスに関連するメニューがタッチスクリーン110に表示されるようにし、パターンタッチを用いてボイストークファイルの生成を中断する方案を提案する。
【0058】
図示したボタンキーのうち、参照符号「111」はメニューボタンに該当し、参照符号「112」はホームボタンに該当し、参照符号「113」はキャンセルボタンに該当しうる。前述したボタンキー111、112、113は機械式ボタンまたはタッチ式ボタンである。タッチ方式の場合、ボタンキー111、112、113は、タッチスクリーン110とは異なり、映像を表示する機能はない。
【0059】
図7に示した音声入力領域110−Aで制御メニューをタッチスクリーン110に表示しようとする場合、ユーザーがメニューボタン111を選択すると、タッチスクリーン110には、
図2に示した参照符号130、140、150、160および170に対する制御メニューが表示される。表示される制御メニュー(
図2の参照符号130、140、150、160および170)は、
図7に示したタッチスクリーン110の上端または下端に配置されてもよく、
図2に示したのと同様に配置されてもよい。
【0060】
図8および
図9は本発明の他の実施例に係る携帯端末のボイストーク制御方法を示す参照図である。
【0061】
まず、
図8は音声入力領域110−Aでパターンタッチ入力によってユーザーの音声に対するボイストークファイルの生成を中断する一例を示す参照図である。
【0062】
図8に示すように、ユーザーがタッチスクリーン110をタッチした状態で、音声に対するボイストークファイルを生成する途中で、ボイストークファイルの生成をキャンセルしたいときは、タッチスクリーン110をタッチした状態で「B」方向にドラッグ入力を加えてボイストークファイルの生成をキャンセルすることができる。ユーザーは、タッチスクリーン110で「B」方向にドラッグ入力を加えることで、所望しないボイストークファイルが受信者携帯端末50a〜50nへ伝送されないようにする。
【0063】
次に、
図9はボイストークファイルの生成を中断するパターン入力の他の例を示す参照図である。
【0064】
図9を参照すると、ユーザーがタッチスクリーン110をタッチした状態でP1−P2の順のパターンに応じたドラッグ入力を加える場合、発信者携帯端末100にインストールされるアプリは、タッチスクリーン110にドラッグ入力P1が発生すると、一応ボイストークファイルの伝送を保留し、追加されるドラッグ入力P2が、以前に入力されたドラッグ入力P1とX字状のパターンをなすと、保留されていたボイストークファイルの伝送をキャンセルすることができる。前述したパターンのドラッグ入力はタッチスクリーン110のいずれの領域に入力されても有効である。