特許第6184624号(P6184624)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6184624
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】部材貼り付け装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/60 20060101AFI20170814BHJP
   H05K 13/04 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   H01L21/60 311T
   H05K13/04 A
【請求項の数】18
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-6283(P2017-6283)
(22)【出願日】2017年1月17日
【審査請求日】2017年2月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503210810
【氏名又は名称】株式会社 ベアック
(74)【代理人】
【識別番号】100104709
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 誠剛
(72)【発明者】
【氏名】河東 和彦
(72)【発明者】
【氏名】屋宜 健勇
【審査官】 堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−068487(JP,A)
【文献】 特開2003−077956(JP,A)
【文献】 特開2008−135660(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/60
H01L 21/52
H05K 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被貼り付け部材に複数の貼り付け部材を貼り付ける部材貼り付け装置であって、
基台と、
前記基台の中央部に配設され、前記基台の上面に垂直な所定の回転軸を中心に複数の作業領域が所定角度ピッチで周方向に沿って配置され、前記回転軸を中心に間欠的に回転する回転テーブルと、
前記回転テーブルの第1停止位置において、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における所定位置に載置するための搬入ステージと、
前記回転テーブルの第2停止位置において、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の所定位置に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置と、
前記回転テーブルの第3停止位置において、前記被貼り付け部材に仮圧着されている前記複数の前記貼り付け部材を前記被貼り付け部材に対して一括して本圧着する真空圧着装置とを備えることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項2】
請求項1に記載の部材貼り付け装置において、
前記移送・仮圧着装置は、前記基台の前記上面に平行なx軸及びy軸に沿って移動可能、かつ、前記x軸及び前記y軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、前記z軸に沿って昇降可能な吸着ノズルにより前記貼り付け部材の移送及び仮圧着をすることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項3】
請求項1に記載の部材貼り付け装置において、
前記移送・仮圧着装置は、前記基台の前記上面に平行なx軸及びy軸で規定される平面内の所定の位置に移動可能な多関節アームの先端部に吸着ノズルが取り付けられ、当該吸着ノズルが、前記x軸及び前記y軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、前記z軸に沿って昇降可能に構成された多関節アームロボットの前記吸着ノズルにより前記貼り付け部材の移送及び仮圧着をすることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の部材貼り付け装置において、
前記吸着ノズルには、吸着した前記貼り付け部材を加熱するヒータが配設されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記移送・仮圧着装置は、各前記貼り付け部材を前記被貼り付け部材に対して所定の第1押圧力で押圧することにより前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に仮圧着し、
前記真空圧着装置は、前記被貼り付け部材に仮圧着された前記複数の貼り付け部材を前記第1押圧力よりも高い第2押圧力で一括して押圧することにより、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記真空圧着装置は、150℃〜250℃の温度雰囲気、かつ、0.01〜30kPaの圧力雰囲気下で、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記真空圧着装置は、前記複数の貼り付け部材の平面形状に対応する平面形状を有する下向き突起部を有する押圧部材で前記複数の貼り付け部材を押圧することにより、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項8】
請求項7に記載の部材貼り付け装置において、
前記回転テーブルの前記作業領域及び前記真空圧着装置の前記押圧部材には、前記被貼り付け部材及び前記貼り付け部材を加熱するヒータが埋設されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記真空圧着装置は、上部チャンバの底面を、前記パレットを囲む位置において前記回転テーブルの上面に密着可能に構成されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記真空圧着装置は、上部チャンバの底面を、前記パレットの外周部において前記パレットの上面に密着可能に構成されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項11】
請求項2〜4のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記被貼り付け部材の載置位置及び姿勢を計測するための第1カメラ、及び、前記吸着ノズルが吸着した各前記貼り付け部材の前記吸着ノズルに対する吸着位置及び姿勢を計測するための第2カメラが配設されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記回転テーブルの各前記作業領域には、前記パレット及び前記トレイを固定するための複数のピン又は孔が配設され、
前記パレット及び前記トレイには、前記複数のピン又は孔に嵌合可能な複数の孔又はピンが配設されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記回転テーブルには、前記パレットを固定するためのパレット固定機構、及び、前記トレイを固定するためのトレイ固定機構が配設され、
前記パレット固定機構は、前記トレイ固定機構よりも前記回転テーブルの外周側に配設されていることを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記所定角度ピッチは120°であり、
前記搬入ステージは、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを搬出する搬出ステージを兼ね、
前記回転テーブルは、前記所定の回転軸を中心に、「順方向に120°の回転ピッチで間欠的に回転する」又は「120°で2回順方向に間欠的に回転した後240°で1回逆方向に回転して初期位置に戻るという動作を繰り返す」ことを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項15】
請求項14に記載の部材貼り付け装置において、
前記回転テーブルの第1停止位置における、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを前記回転テーブルの前記作業領域から搬出するとともに、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する動作と、前記回転テーブルの第2停止位置における、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の前記所定位置に順次移送及び仮圧着する動作と、前記回転テーブルの第3停止位置における、前記被貼り付け部材に前記複数の前記貼り付け部材を一括して本圧着する動作を、前記回転テーブルの一の停止期間中に実施することを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記所定角度ピッチは90°であり、
前記回転テーブルの第4停止位置において、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを、前記回転テーブルの前記作業領域から搬出する搬出ステージをさらに備え、
前記回転テーブルは、前記所定の回転軸を中心に、「順方向に90°の回転ピッチで間欠的に回転する」又は「90°で3回順方向に間欠的に回転した後270°で1回逆方向に回転して初期位置に戻るという動作を繰り返す」ことを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項17】
請求項16に記載の部材貼り付け装置において、
前記回転テーブルの第1停止位置における、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する動作と、前記回転テーブルの第2停止位置における、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の前記所定位置に順次移送及び仮圧着する動作と、前記回転テーブルの第3停止位置における、前記被貼り付け部材に前記複数の前記貼り付け部材を一括して本圧着する動作と、前記回転テーブルの第4停止位置における、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを、前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置から搬出する動作を、前記回転テーブルの一の停止期間中に実施することを特徴とする部材貼り付け装置。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれかに記載の部材貼り付け装置において、
前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する搬入装置と、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット及び前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを前記回転テーブルの前記作業領域から搬出する搬出装置をさらに備えることを特徴とする部材貼り付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被貼り付け部材に貼り付け部材を貼り付ける部材貼り付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定方向に沿って搬送される基板の側辺部に異方性導電部材を介して電子部品を圧着する実装装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。図17は、特許文献1に記載の実装装置900の構成を示す図である。特許文献1に記載の実装装置900は、搬入された基板をストックするローダユニット910と、基板に異方性導電部材を貼着する貼着ユニット920と、基板の異方性導電部材が貼着された一側部に複数の電子部品を所定間隔で1つづつ仮圧着する仮圧着ユニット930と、基板の一側部に仮圧着された複数の電子部品を加圧加熱して一度に本圧着する本圧着ユニット940と、電子部品が本圧着された基板を受けてストックするアンローダユニット950とを備える(図17参照。)。
【0003】
そして、特許文献1に記載の実装装置900においては、ローダユニット910、貼着ユニット920、仮圧着ユニット930、本圧着ユニット940及びアンローダユニット950が基板の搬送方向に沿って一列に配置されている。また、貼着ユニット920、仮圧着ユニット930及び本圧着ユニット940が、長手方向を基板の搬送方向に交差する方向に沿わせて配置されている。
【0004】
特許文献1に記載の実装装置900によれば、貼着ユニット920、仮圧着ユニット930及び本圧着ユニット940が、長手方向を基板の搬送方向に交差する方向に沿わせて配置されていることから、特許文献2に記載の実装装置(パネルの組み立て装置)よりも、実装装置のライン長の短縮化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−182041号公報
【特許文献2】特開2003−059975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の実装装置900においては、ローダユニット910から貼着ユニット920への基板の受け渡し、貼着ユニット920から仮圧着ユニット930への基板の受け渡し、仮圧着ユニット930から本圧着ユニット940への基板の受け渡し、及び、本圧着ユニット940からアンローダユニット950への基板の受け渡しを受け渡し手段により行っているため、基板の搬送や位置決めに時間がかかり、生産性を高める上での障害となってしまうという問題がある。
【0007】
なお、このような問題は、基板の側辺部に異方性導電部材を介して電子部品を圧着する実装装置だけに起こるわけではなく、基板の任意の位置に部材を貼り付ける部材貼り付け装置、また、異方性導電部材を介さずに部材を貼り付ける部材貼り付け装置、また、基板以外の被貼り付け部材に部材を貼り付ける部材貼り付け装置、また、電子部品以外の貼り付け部材を貼り付ける貼り付け装置にも同様に起こりうる問題である。すなわち、上記のような問題は、被貼り付け部材に貼り付け部材を貼り付ける部材貼り付け装置全般に起こりうる問題である。
【0008】
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、基板の搬送や位置決めに要する時間が短く、生産性の高い部材貼り付け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明の部材貼り付け装置は、被貼り付け部材に複数の貼り付け部材を貼り付ける部材貼り付け装置であって、基台と、前記基台の中央部に配設され、前記基台の上面に垂直な所定の回転軸を中心に複数の作業領域が所定角度ピッチで周方向に沿って配置され、前記回転軸を中心に間欠的に回転する回転テーブルと、前記回転テーブルの第1停止位置において、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における所定位置に載置するための搬入ステージと、前記回転テーブルの第2停止位置において、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の所定位置に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置と、前記回転テーブルの第3停止位置において、前記被貼り付け部材に仮圧着されている前記複数の前記貼り付け部材を前記被貼り付け部材に対して一括して本圧着する真空圧着装置とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の部材貼り付け装置によれば、回転軸を中心に間欠的に回転する回転テーブルと、回転テーブルの第1停止位置において、被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の貼り付け部材が格納されているトレイを回転テーブルの作業領域における所定位置に載置するための搬入ステージと、回転テーブルの第2停止位置において、複数の貼り付け部材をトレイから被貼り付け部材の所定位置に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置と、回転テーブルの第3停止位置において、被貼り付け部材に仮圧着圧着されている複数の貼り付け部材を被貼り付け部材に対して一括して本圧着する真空圧着装置とを備えることから、ある工程の実施位置から次の工程の実施位置への基板の受け渡しを回転テーブルの間欠的な回転により行うことができ、特許文献1に記載の実装装置の場合のように、ある工程の実施位置から次の工程の実施位置への基板の受け渡しを受け渡し手段により行う必要がなくなる。また、回転テーブルの作業領域における所定位置にパレット及びトレイをいったん載置した後は、回転テーブルの作業領域と、パレット及びトレイの位置関係は回転テーブルの回転中常に維持される。このため、本発明の部材貼り付け装置は、基板の搬送や位置決めに要する時間が短く、生産性の高い部材貼り付け装置となる。
【0011】
また、本発明の部材貼り付け装置によれば、比較的長時間を要する本圧着の工程中に、複数の貼り付け部材をトレイから被貼り付け部材の所定位置に順次移送して仮圧着することができるため、各工程で無駄な待ち時間がなく、作業も中断せずに、全体として、効率良く、貼り付け作業を行うことができる。
【0012】
なお、本発明において、被貼り付け部材には、フレキシブル基板、リジッド基板、ガラス基板などの基板、パネルその他の部材が含まれる。本発明において、貼り付け部材には、補強板、放熱板などの金属製の部材、保護フィルム、カバーレーフィルムなどの樹脂製の部材、半導体チップなどの電子部品その他の部材が含まれる。被貼り付け部材に貼り付け部材を貼り付けるための接着剤は、被貼り付け部材の貼り付け面に設けられていてもよいし、貼り付け部材の貼り付け面に設けられていてもよい。
【0013】
また、本発明において、「所定回転ピッチ」とは、回転テーブルがn回間欠的に回転すると回転テーブルが初期回転位置に戻るような条件を満たす回転ピッチであり、例えば、「60°」、「72°」、「90°」又は「120°」である。また、「間欠的に回転」とは、単一の所定回転ピッチ(例えば「120°」)で順方向に間欠的に回転する場合のみならず、2つの回転ピッチ(例えば、「120°」及び「−240°」)で順方向及び逆方向に間欠的に回転する場合(例えば「120°」→「120°」→「−240°」)も含む(後述する図15及び図16参照。)。
【0014】
[2]本発明の部材貼り付け装置においては、前記移送・仮圧着装置は、前記基台の前記上面に平行なx軸及びy軸に沿って移動可能、かつ、前記x軸及び前記y軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、前記z軸に沿って昇降可能な吸着ノズルにより前記貼り付け部材の移送及び仮圧着をすることが好ましい。
【0015】
本態様の部材貼り付け装置によれば、被貼り付け部材の所望の位置に貼り付け部材を正しい姿勢で貼り付けることができる。
【0016】
[3]本発明の部材貼り付け装置においては、前記移送・仮圧着装置は、前記基台の前記上面に平行なx軸及びy軸で規定される平面内の所定の位置に移動可能な多関節アームの先端部に吸着ノズルが取り付けられ、当該吸着ノズルが、前記x軸及び前記y軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、前記z軸に沿って昇降可能に構成された多関節アームロボットの前記吸着ノズルにより前記貼り付け部材の移送及び仮圧着をすることが好ましい。
【0017】
本態様の部材貼り付け装置によっても、被貼り付け部材の所望の位置に貼り付け部材を正しい姿勢で貼り付けることができる。
【0018】
[4]本発明の部材貼り付け装置においては、前記吸着ノズルには、吸着した前記貼り付け部材を加熱するヒータが配設されていることが好ましい。
【0019】
本態様の部材貼り付け装置によれば、被貼り付け部材に貼り付け部材を仮圧着する際に貼り付け部材を高い温度にすることができ、仮圧着を確実に行うことができるようになる。
【0020】
[5]本発明の部材貼り付け装置においては、前記移送・仮圧着装置は、各前記貼り付け部材を前記被貼り付け部材に対して所定の第1押圧力で押圧することにより前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に仮圧着し、前記真空圧着装置は、前記被貼り付け部材に仮圧着された前記複数の貼り付け部材を前記第1押圧力よりも高い第2押圧力で一括して押圧することにより、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することが好ましい。
【0021】
ところで、被貼り付け部材に貼り付け部材を本圧着により確実に貼り付けるためにはある程度の時間がかかる場合(例えば3分)がある。本態様の部材貼り付け装置によれば、被貼り付け部材に対して各貼り付け部材を1個ずつ順次貼り付ける間の時間を利用することにより、また、第1押圧力よりも高い第2押圧力を用いることにより、被貼り付け部材に対して複数の貼り付け部材を確実に本圧着することができるようになる。
【0022】
[6]本発明の部材貼り付け装置においては、前記真空圧着装置は、150℃〜250℃の温度雰囲気、かつ、0.01〜30kPaの圧力雰囲気下で、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することが好ましい。
【0023】
本態様の部材貼り付け装置によれば、高温・高圧の雰囲気下で本圧着できるため、複数の貼り付け部材を被貼り付け部材に確実に本圧着できる。
【0024】
[7]本発明の部材貼り付け装置においては、前記真空圧着装置は、前記複数の貼り付け部材の平面形状に対応する平面形状を有する下向き突起部を有する押圧部材で前記複数の貼り付け部材を押圧することにより、前記複数の貼り付け部材を前記被貼り付け部材に本圧着することが好ましい。
【0025】
本態様の部材貼り付け装置によれば、被貼り付け部材に対して複数の貼り付け部材を貼り付ける部位に確実に圧力がかかるため、複数の貼り付け部材を被貼り付け部材に確実に本圧着できる。
【0026】
[8]本発明の部材貼り付け装置においては、前記回転テーブルの前記作業領域及び前記真空圧着装置の前記押圧部材には、前記被貼り付け部材及び前記貼り付け部材を加熱するヒータが埋設されていることが好ましい。
【0027】
本態様の部材貼り付け装置によれば、被貼り付け部材に貼り付け部材を本圧着する際に貼り付け部材及び被貼り付け部材を高い温度にすることができ、本圧着を確実に行うことができるようになる。
【0028】
[9]本発明の部材貼り付け装置においては、前記真空圧着装置は、上部チャンバの底面を、前記パレットを囲む位置において前記回転テーブルの上面に密着可能に構成されていることが好ましい。
【0029】
本態様の部材貼り付け装置によれば、回転テーブルの作業領域が第3停止位置で停止したときに、回転テーブルと上部チャンバとで真空チャンバが構成され、当該真空チャンバ中で本圧着工程を実施できる。
【0030】
[10]本発明の部材貼り付け装置においては、前記真空圧着装置は、上部チャンバの底面を、前記パレットの外周部において前記パレットの上面に密着可能に構成されていることが好ましい。
【0031】
本態様の部材貼り付け装置によれば、回転テーブルの作業領域が第3停止位置で停止したときに、パレットと上部チャンバとで真空チャンバが構成され、当該真空チャンバ中で本圧着工程を実施できる。
【0032】
[11]本発明の部材貼り付け装置においては、前記被貼り付け部材の載置位置及び姿勢を計測するための第1カメラ、及び、前記吸着ノズルが吸着した各前記貼り付け部材の前記吸着ノズルに対する吸着位置及び姿勢を計測するための第2カメラが配設されていることが好ましい。
【0033】
本態様の部材貼り付け装置によれば、第1カメラにより被貼り付け部材の載置位置及び姿勢を計測するとともに、第2カメラにより貼り付け部材の吸着位置及び姿勢を計測した後、被貼り付け部材の正しい位置に貼り付け部材を正しい姿勢で仮圧着できる。
【0034】
[12]本発明の部材貼り付け装置においては、前記回転テーブルの各前記作業領域には、前記パレット及び前記トレイを固定するための複数のピン又は孔が配設され、前記パレット及び前記トレイには、前記複数のピン又は孔に嵌合可能な複数の孔又はピンが配設されていることが好ましい。
【0035】
本態様の部材貼り付け装置によれば、回転テーブルの作業領域にパレット及びトレイをそれぞれ正しい位置に、かつ、簡便に載置することができる。この場合、パレットをトレイよりも回転テーブルの外周側に載置することが好ましい。爾後の移送・仮圧着の工程と本圧着の工程を容易に実施できるようになるからである。
【0036】
[13]本発明の部材貼り付け装置においては、前記回転テーブルには、前記パレットを固定するためのパレット固定機構、及び、前記トレイを固定するためのトレイ固定機構が配設され、前記パレット固定機構は、前記トレイ固定機構よりも前記回転テーブルの外周側に配設されていることが好ましい。
【0037】
本態様の部材貼り付け装置によっても、回転テーブルの作業領域にパレット及びトレイをそれぞれ正しい位置に、かつ、簡便に載置することができる。また、パレットをトレイよりも回転テーブルの外周側に載置できるようになり、爾後の移送・仮圧着の工程と本圧着の工程を容易に実施できるようになる。
【0038】
[14]本発明の部材貼り付け装置においては、 前記所定角度ピッチは120°であり、前記搬入ステージは、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを搬出する搬出ステージを兼ね、前記回転テーブルは、前記所定の回転軸を中心に、「順方向に120°の回転ピッチで間欠的に回転する」又は「120°で2回順方向に間欠的に回転した後240°で1回逆方向に回転して初期位置に戻るという動作を繰り返す」ことが好ましい。
【0039】
本態様の部材貼り付け装置によれば、パレット及びトレイを搬出及び搬入する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に仮圧着する動作、及び、貼り付け部材を被貼り付け部材に本圧着する動作を3つの作業領域を用いて実施することができるようになる。
【0040】
[15]本発明の部材貼り付け装置においては、前記回転テーブルの第1停止位置における、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを前記回転テーブルの前記作業領域から搬出するとともに、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する動作と、前記回転テーブルの第2停止位置における、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の前記所定位置に順次移送及び仮圧着する動作と、前記回転テーブルの第3停止位置における、前記被貼り付け部材に前記複数の前記貼り付け部材を一括して本圧着する動作を、前記回転テーブルの一の停止期間中に実施することが好ましい。
【0041】
本態様の部材貼り付け装置によれば、パレット及びトレイを搬出及び搬入する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に仮圧着する動作、及び、貼り付け部材を被貼り付け部材に本圧着する動作を3つの作業領域を用いて同時に(同一タクトタイム内に)実施することができるようになる。
【0042】
[16]本発明の部材貼り付け装置においては、 前記所定角度ピッチは90°であり、前記回転テーブルの第4停止位置において、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを、前記回転テーブルの前記作業領域から搬出する搬出ステージをさらに備え、前記回転テーブルは、前記所定の回転軸を中心に、「順方向に90°の回転ピッチで間欠的に回転する」又は「90°で3回順方向に間欠的に回転した後270°で1回逆方向に回転して初期位置に戻るという動作を繰り返す」ことが好ましい。
【0043】
本態様の部材貼り付け装置によれば、パレット及びトレイを搬入する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に仮圧着する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に本圧着する動作、及び、パレット及びトレイを搬出する動作を4つの作業領域を用いて実施することができるようになる。
【0044】
[17]本発明の部材貼り付け装置においては、前記回転テーブルの第1停止位置における、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する動作と、前記回転テーブルの第2停止位置における、前記複数の貼り付け部材を前記トレイから前記被貼り付け部材の前記所定位置に順次移送及び仮圧着する動作と、前記回転テーブルの第3停止位置における、前記被貼り付け部材に前記複数の前記貼り付け部材を一括して本圧着する動作と、前記回転テーブルの第4停止位置における、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット、及び、前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを、前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置から搬出する動作を、前記回転テーブルの一の停止期間中に実施することが好ましい。
【0045】
本態様の部材貼り付け装置によれば、パレット及びトレイを搬入する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に仮圧着する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に本圧着する動作、及び、パレット及びトレイを搬出する動作を4つの作業領域を用いて同時に(同一タクトタイム内に)実施することができるようになる。
【0046】
[18]本発明の部材貼り付け装置においては、前記被貼り付け部材が格納されているパレット及び複数の前記貼り付け部材が格納されているトレイを前記回転テーブルの前記作業領域における前記所定位置に載置する搬入装置と、前記複数の貼り付け部材が本圧着された前記被貼り付け部材が格納された前記パレット及び前記複数の貼り付け部材が取り出された前記トレイを前記回転テーブルの前記作業領域から搬出する搬出装置をさらに備えることが好ましい。
【0047】
本態様の部材貼り付け装置によれば、、パレット及びトレイを搬入する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に仮圧着する動作、貼り付け部材を被貼り付け部材に本圧着する動作、及び、パレット及びトレイを搬出する動作を、人手を介さずに、全自動で実施することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の斜視図である。
図2】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の側面図である。
図3】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の側面図である。
図4】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の平面図である。
図5】パレット10及びトレイ20を説明するために示す図である。
図6】フレキシブル基板30及び補強板40を説明するために示す図である。
図7】移送・仮圧着装置140の斜視図である。
図8】真空圧着装置150を説明するために示す図である。
図9】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の動作を説明するために示す図である。
図10】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の動作を説明するために示す図である。
図11】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の動作を説明するために示す図である。
図12】実施形態に係る補強板貼り付け装置100の動作を説明するために示す図である。
図13】変形例1における真空圧着装置の要部拡大図である。
図14】変形例2における真空圧着装置の要部拡大図である。
図15】変形例3における回転テーブルの回転動作を説明するために示す図である。
図16】変形例4及び5における回転テーブルの回転動作を説明するために示す図である。
図17】特許文献1に記載の実装装置900の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0050】
実施形態においては、貼り付け部材としての補強板を被貼り付け部材としてのフレキシブル基板に貼り付ける貼り付け部材、すなわち、補強板貼り付け装置を用いて、本発明の部材貼り付け装置を説明する。
【0051】
1.実施形態に係る補強板貼り付け装置の構成
図1は、実施形態に係る補強板貼り付け装置100の斜視図である。図2は、実施形態に係る補強板貼り付け装置100の側面図である。図3は、実施形態に係る補強板貼り付け装置100の側面図である。図4は、実施形態に係る補強板貼り付け装置100の平面図である。図5は、パレット10及びトレイ20を説明するために示す図である。図5(a)は複数の補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する前の段階のパレット10及びトレイ20を示す図であり、図5(b)は複数の補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着した後のパレット10及びトレイ20を示す図である。図6は、フレキシブル基板30及び補強板40を説明するために示す図である。図6(a)はフレキシブル基板30及び補強板40の平面図であり、図6(b)はフレキシブル基板30及び補強板40の側面図である。図7は、移送・仮圧着装置140の斜視図である。図8は、真空圧着装置150を説明するために示す図である。図8(a)は真空圧着装置150の全体を含む断面図であり、図8(b)は図8(a)の符号Aの部分を拡大した要部拡大断面図であり、図8(c)は図8(b)の要部拡大断面図をさらに拡大して示す断面図である。
【0052】
実施形態に係る補強板貼り付け装置100は、フレキシブル基板に複数の補強板を貼り付ける補強板貼り付け装置であって、図1図8に示すように、基台110と、基台110の中央部に配設され、基台110の上面に垂直な所定の回転軸121を中心に複数の作業領域122が所定角度ピッチ(120°)で周方向に沿って配置され、回転軸121を中心に間欠的に回転する回転テーブル120と、回転テーブル120の第1停止位置において、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域122における所定位置に載置するための搬入ステージ130と、回転テーブル120の第2停止位置において、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30の所定位置に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置140と、回転テーブル120の第3停止位置において、フレキシブル基板30に仮圧着されている複数の補強板40をフレキシブル基板30に対して一括して本圧着する真空圧着装置150とを備える。
【0053】
移送・仮圧着装置140は、図7に示すように、基台110の上面に平行なx軸及びy軸に沿って移動可能、かつ、x軸及びy軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、z軸に沿って昇降可能な吸着ノズル145により補強板40の移送及び仮圧着をする。吸着ノズル145には、吸着した補強板40を加熱する図示しないヒータが配設されている。
【0054】
移送・仮圧着装置140は、各補強板40をフレキシブル基板30に対して所定の第1押圧力で押圧することにより、複数の補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着し、真空圧着装置150は、フレキシブル基板30に仮圧着された複数の補強板40を第1押圧力よりも高い第2押圧力で一括して押圧することにより、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する。
【0055】
真空圧着装置150は、150℃〜250℃の温度雰囲気、かつ、0.01〜30kPaの圧力雰囲気下で、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する。
【0056】
真空圧着装置150は、図8に示すように、複数の補強板40の平面形状に対応する平面形状を有する下向き突起部156を有する押圧部材155で複数の補強板40を押圧することにより、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する。
【0057】
回転テーブル120の作業領域及び真空圧着装置150の押圧部材155には、フレキシブル基板30及び補強板40を加熱するための図示しないヒータが埋設されている。
【0058】
真空圧着装置150は、上部チャンバの底面を、パレット10を囲む位置において回転テーブル120の上面に密着可能に構成されている。
【0059】
移送・仮圧着装置140には、図7に示すように、フレキシブル基板30の載置位置及び姿勢を計測するための第1カメラ146が配設され、基台110には、図4に示すように、吸着ノズル145が吸着した補強板40の吸着ノズル145に対する吸着位置及び姿勢を計測するための第2カメラ111が配設されている。
【0060】
回転テーブル120の各作業領域122には、パレット10及びトレイ20を固定するための図示しない複数のピン又は孔が配設され、パレット及びトレイには、回転テーブル120の複数のピン又は孔に嵌合可能な図示しない複数の孔又はピンが配設されている。
【0061】
実施形態に係る補強板貼り付け装置100においては、所定角度ピッチは120°であり、搬入ステージ130は、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が載置されたパレット10、及び、複数の補強板40が取り出されたトレイ20を搬出する搬出ステージを兼ね、回転テーブル120は、所定の回転軸を中心に、順方向に120°の回転ピッチで間欠的に回転する。
【0062】
そして、実施形態に係る補強板貼り付け装置100においては、回転テーブル120の第1停止位置における、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が格納されたパレット10、及び、複数の補強板40が取り出されたトレイ20を回転テーブル120の作業領域122から搬出するとともに、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域122における所定位置に載置する動作と、回転テーブル120の第2停止位置における、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30の所定位置に順次移送及び仮圧着する動作と、回転テーブル120の第3停止位置における、フレキシブル基板30に仮圧着された複数の補強板40をフレキシブル基板30に対して一括して本圧着する動作を、回転テーブル120の一の停止期間中に実施する。
【0063】
2.実施形態に係る補強板貼り付け装置の動作
図9図12は、実施形態に係る補強板貼り付け装置100の動作を説明するために示す図である。図9は以下の第1工程における動作を示す図であり、図10は第2工程における動作を示す図であり、図11は第3工程における動作を示す図であり、図12は第4工程における動作を示す図である。
【0064】
(1)第1工程
まず、最初に回転テーブル120を回転して、回転テーブル120の作業領域Aを回転テーブル120の第1停止位置(0°)に移動する(図9(a)参照。)。このとき、回転テーブル120の作業領域Bは回転テーブル120の第2停止位置(120°)に位置することになり、回転テーブル120の作業領域Cは回転テーブル120の第3停止位置(240°)に位置することになる。
【0065】
次に、回転テーブル120の第1停止位置(0°)において、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域Aにおける所定位置に載置する(図9(a)及び図9(b)参照。)。
【0066】
(2)第2工程
次に、回転テーブル120を120°回転して、回転テーブル120の作業領域Aを回転テーブル120の第2停止位置(120°)に移動する(図9(c)及び図10(a)参照。)。このとき、回転テーブル120の作業領域Bは回転テーブル120の第3停止位置(240°)に位置することになり、回転テーブル120の作業領域Cは回転テーブル120の第1停止位置(0°)に位置することになる。
【0067】
次に、回転テーブル120の第2停止位置(120°)において、移送・仮圧着装置140を用いて、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送して仮圧着する動作を行う(図10(a)及び図10(b)参照。)。このとき、回転テーブル120の第1停止位置(0°)においては、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域Bにおける所定位置に載置する動作も行う。
【0068】
(3)第3工程
次に、回転テーブル120を120°回転して、回転テーブル120の作業領域Aを回転テーブル120の第3停止位置(240°)に移動する(図10(c)及び図11(a)参照。)。このとき、回転テーブル120の作業領域Bは回転テーブル120の第1停止位置(0°)に位置することになり、回転テーブル120の作業領域Cは回転テーブル120の第2停止位置(120°)に位置することになる。
【0069】
次に、回転テーブル120の第3停止位置(240°)において、真空圧着装置150を用いて、フレキシブル基板30に複数の補強板40を一括して本圧着する動作を行う(図11(a)及び図11(a)参照。)。このとき、回転テーブル120の第2停止位置(120°)においては、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送して仮圧着する動作も行い、回転テーブル120の第1停止位置(0°)においては、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域Cにおける所定位置に載置する。
【0070】
(4)第4工程
次に、回転テーブル120を120°回転して、回転テーブル120の作業領域Aを回転テーブル120の第1停止位置(0°)に移動する(図11(c)及び図12(a)参照。)。このとき、回転テーブル120の作業領域Bは回転テーブル120の第2停止位置(120°)に位置することになり、回転テーブル120の作業領域Cは回転テーブル120の第3停止位置(240°)に位置することになる。
【0071】
次に、回転テーブル120の第1停止位置(0°)においては、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が格納されたパレット10、及び、複数の補強板40が取り出されたトレイ20を回転テーブル120の作業領域Aから搬出するとともに、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域Aにおける所定位置に載置する(図12(a)〜図12(c)参照。)。このとき、回転テーブル120の第2停止位置(120°)においては、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送して仮圧着する動作も行い、回転テーブル120の第3停止位置(240°)において、真空圧着装置150を用いて、フレキシブル基板30に複数の補強板40を一括して本圧着する動作も行う。
【0072】
(5)第5工程以降
次に、回転テーブル120を120°回転して、回転テーブル120の作業領域Aを回転テーブル120の第2停止位置(120°)に向けて移動し(図12(d)参照。)、その後、上記第2工程から第4工程までの工程を繰り返す。これにより、複数の補強板40が貼り付けられた多数のフレキシブル基板30を高い生産性で製造することとができる。
【0073】
3.実施形態に係る補強板貼り付け装置の効果
実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、回転軸を中心に間欠的に回転する回転テーブル120と、回転テーブル120の第1停止位置において、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域における所定位置に載置するための搬入ステージ130と、回転テーブル120の第2停止位置において、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30の所定位置に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置140と、回転テーブル120の第3停止位置において、フレキシブル基板30に仮圧着されている複数の補強板40をフレキシブル基板30に対して一括して本圧着する真空圧着装置150とを備えることから、ある工程の実施位置から次の工程の実施位置への基板の受け渡しを回転テーブルの間欠的な回転により行うことができ、特許文献1に記載の実装装置の場合のように、ある工程の実施位置から次の工程の実施位置への基板の受け渡しを受け渡し手段により行う必要がなくなる。また、回転テーブル120の作業領域122における所定位置にパレット10及びトレイ20をいったん載置した後は、回転テーブル120の作業領域122と、パレット10及びトレイ20の位置関係は回転テーブル120の回転中常に維持される。このため、実施形態に係る補強板貼り付け装置100は、基板の搬送や位置決めに要する時間が短く、生産性の高い補強板貼り付け装置となる。
【0074】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、比較的長時間を要する本圧着の工程中に、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送して仮圧着することができるため、各工程で無駄な待ち時間がなく、作業も中断せずに、全体として、効率良く、貼り付け作業を行うことができる。
【0075】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、移送・仮圧着装置140が、基台110の上面に平行なx軸及びy軸に沿って移動可能、かつ、x軸及びy軸に垂直なz軸の回りに回転可能、かつ、z軸に沿って昇降可能な吸着ノズル145により補強板40の移送及び仮圧着をすることから、フレキシブル基板30の所望の位置に補強板40を正しい姿勢で貼り付けることができる。
【0076】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、吸着ノズル145には、吸着した補強板40を加熱する図示しないヒータが配設されていることから、フレキシブル基板30に補強板40を貼り付ける際に補強板40を高い温度にすることができ、仮圧着を確実に行うことができるようになる。
【0077】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、移送・仮圧着装置140が、各補強板40をフレキシブル基板30に対して所定の第1押圧力で押圧することにより複数の補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着し、真空圧着装置150が、フレキシブル基板30に仮圧着された複数の補強板40を第1押圧力よりも高い第2押圧力で一括して押圧することにより、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着することから、フレキシブル基板30に対して各補強板40を1個ずつ仮圧着する間の時間を利用することにより、また、第1押圧力よりも高い第2押圧力を用いることにより、フレキシブル基板30に対して複数の補強板40を確実に本圧着することができるようになる。
【0078】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、真空圧着装置150が、150℃〜250℃の温度雰囲気、かつ、0.01〜30kPaの圧力雰囲気下で、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着することから、高温・高圧の雰囲気下での本圧着となり、複数の補強板40をフレキシブル基板30に確実に本圧着できる。
【0079】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、真空圧着装置150が、複数の補強板40の平面形状に対応する平面形状を有する下向き突起部156を有する押圧部材155で複数の補強板40を押圧することにより、複数の補強板40をフレキシブル基板30に本圧着することから、フレキシブル基板30に対して複数の補強板40を貼り付ける部位に確実に圧力がかかるようになり、複数の補強板40をフレキシブル基板30に確実に本圧着できる。
【0080】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、回転テーブル120の作業領域及び真空圧着装置150の押圧部材155に、フレキシブル基板30及び補強板40を加熱するヒータが埋設されていることから、フレキシブル基板30に補強板40を本圧着する際にフレキシブル基板30及び補強板40を高い温度にすることができ、本圧着を確実に行うことができる。
【0081】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、真空圧着装置150が、上部チャンバの底面を、パレット10を囲む位置において回転テーブル120の上面に密着可能に構成されていることから、回転テーブル120の作業領域122が第3停止位置で停止したときに、回転テーブル120と上部チャンバとで真空チャンバが構成され、当該真空チャンバ中で本圧着工程を実施できる。
【0082】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、フレキシブル基板30の載置位置及び姿勢を計測するための第1カメラ146が配設され、基台110に、吸着ノズル145が吸着した補強板40の吸着ノズル145に対する吸着位置及び姿勢を計測するための第2カメラ111が配設されていることから、第1カメラ146によりフレキシブル基板30の載置位置及び姿勢を計測するとともに、第2カメラ111により補強板40の吸着位置及び姿勢を計測した後、フレキシブル基板30の正しい位置に補強板40を正しい姿勢で仮圧着できる。
【0083】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、回転テーブル120の各作業領域122には、パレット10及びトレイ20を固定するための複数のピン又は孔が配設され、パレット10及びトレイ20には、複数のピン又は孔に嵌合可能な複数の孔又はピンが配設されていることから、回転テーブル120の作業領域にパレット10及びトレイ20をそれぞれ正しい位置に、かつ、簡便に載置することができる。
【0084】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、所定角度ピッチが120°であり、かつ、搬入ステージ130が、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が格納されたパレット10、及び、複数の補強板40が取り出されたトレイ20を搬出する搬出ステージを兼ね、回転テーブル120が、所定の回転軸を中心に、順方向に120°の回転ピッチで間欠的に回転することから、パレット10及びトレイ20を搬出及び搬入する動作、補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する動作、及び、補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する動作を3つの作業領域を用いて実施することができるようになる。
【0085】
また、実施形態に係る補強板貼り付け装置100によれば、回転テーブル120の第1停止位置における、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が格納されたパレット10、及び、複数の補強板40が取り出されたトレイ20を回転テーブル120の作業領域から搬出するとともに、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域における所定位置に載置する動作と、回転テーブル120の第2停止位置における、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送及び仮圧着する動作と、回転テーブル120の第3停止位置における、フレキシブル基板30に圧着されている複数の補強板40をフレキシブル基板30に対して一括して本圧着する動作を、回転テーブル120の一の停止期間中に実施することから、パレット10及びトレイ20を搬出及び搬入する動作、補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する動作、及び、補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する動作を3つの作業領域を用いて同時に(同一タクトタイム内に)実施することができるようになる。
【0086】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、下記に示すような変形実施も可能である。
【0087】
(1)上記した実施形態においては、基台の上面に平行なx軸及びy軸に沿って移動可能、かつ、z軸の回りに回転可能、かつ、z軸に沿って昇降可能な吸着ノズルにより補強板の移送及び仮圧着をする移送・仮圧着装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、基台の上面に平行なx軸及びy軸で規定される平面内の所定の位置に移動可能な多関節アームの先端部に吸着ノズルが取り付けられ、当該吸着ノズルがz軸の回りに回転可能、かつ、z軸に沿って昇降可能に構成された多関節アームロボットの吸着ノズルにより補強板の移送及び仮圧着をする移送・仮圧着装置を用いてもよい。このような補強板貼り付け装置によっても、フレキシブル基板の所望の位置に補強板を正しい姿勢で貼り付けることができる。
【0088】
(2)上記した実施形態においては、上部チャンバの底面を、パレット10を囲む位置において回転テーブル120の上面に密着可能に構成された真空圧着装置150を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図13は、変形例1における真空圧着装置の要部拡大図である。例えば、図13に示すように、上部チャンバの底面を、パレット10の外周部においてパレット10の上面に密着可能に構成された真空圧着装置を用いてもよい。この場合、回転テーブル10の作業領域122が第3停止位置で停止したときに、パレット10と上部チャンバとで真空チャンバが構成され、当該真空チャンバ中で本圧着工程を実施できる。
【0089】
(3)上記した実施形態においては、貼り付け部材として、底面から2つの側面が立設した構造の補強板を用いたため、各補強板の凹部に対応した下向き突起部を有する押圧部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図14は、変形例2における真空圧着装置の要部拡大図である。貼り付け部材として、例えば、平面状の補強板を用いる場合には、図14に示すように、複数の補強板をまたぐように連続した下向き突起部を有する押圧部材を用いることができる。
【0090】
(4)上記した実施形態においては、回転テーブルの作業領域に配設されたピン又は孔と、パレット及びトレイに配設された孔又はピンを用いて、回転テーブルの作業領域にパレット及びトレイを固定したが、本発明はこれに限定されるものではない。種々のパレット固定機構及びトレイ固定機構を用いて、回転テーブルの作業領域にパレット及びトレイを固定してもよい。この場合、パレット固定機構は、トレイ固定機構よりも回転テーブルの外周側に配設されていることが好ましい。このような構成とすることにより、仮圧着の工程と本圧着の工程を容易に実施できるようになる。
【0091】
(5)上記した実施形態においては、図9図12に示すように、回転テーブルを「120°」の回転ピッチで順方向に間欠的に回転させながら、被貼り付け部材に対する貼り付け部材の貼り付け動作を行ったが(図15(a)参照。)、本発明はこれに限定されるものではない。回転テーブルを「120°」の回転ピッチで2回順方向に間欠的に回転させた後「240°」の回転ピッチで1回逆方向回転させて初期位置に戻るという動作を繰り返しながら、被貼り付け部材に対する貼り付け部材の貼り付け動作を行ってもよい(変形例3、図15(b)参照。)。
【0092】
また、回転テーブルを「90°」の回転ピッチで順方向に間欠的に回転させながら、被貼り付け部材に対する貼り付け部材の貼り付け動作を行ってもよい(変形例4、図16(a)参照。)、また、回転テーブルを「90°」の回転ピッチで3回順方向に間欠的に回転させた後「270°」の回転ピッチで1回逆方向に回転させて初期位置に戻るという動作を繰り返しながら、被貼り付け部材に対する貼り付け部材の貼り付け動作を行ってもよい(変形例5、図16(b)参照。)。これにより、パレット10及びトレイ20を搬入する動作、補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する動作、補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する動作、及び、パレット10及びトレイ20を搬出する動作を4つの作業領域を用いて実施することができるようになる。
【0093】
この場合、回転テーブル120の第1停止位置における、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域における所定位置に載置する動作と、回転テーブル120の第2停止位置における、複数の補強板40をトレイ20からフレキシブル基板30に順次移送及び仮圧着する動作と、回転テーブル120の第3停止位置における、フレキシブル基板30に仮圧着されている複数の補強板40をフレキシブル基板30に対して一括して本圧着する動作と、回転テーブル120の第4停止位置における、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が格納されたパレット10、及び、補強板40が取り出されたトレイ20を、回転テーブル120の作業領域から搬出する動作を、回転テーブル120の一の停止期間中に実施することが好ましい。これにより、パレット10及びトレイ20を搬入する動作、補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する動作、補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する動作、及び、パレット10及びトレイ20を搬出する動作を4つの作業領域を用いて同時に(同一タクトタイム内に)実施することができるようになる。
【0094】
(6)実施形態に係る補強板貼り付け装置100は、フレキシブル基板30が格納されているパレット10及び複数の補強板40が格納されているトレイ20を回転テーブル120の作業領域における所定位置に載置する搬入装置と、複数の補強板40が本圧着されたフレキシブル基板30が載置されたパレット10及び複数の補強板40が取り出されたトレイ20を回転テーブル120の作業領域から搬出する搬出装置をさらに備えていてもよい。これにより、パレット10及びトレイ20を搬入する動作、補強板40をフレキシブル基板30に仮圧着する動作、補強板40をフレキシブル基板30に本圧着する動作、及び、パレット10及びトレイ20を搬出する動作を、人手を介さずに、全自動で実施することができるようになる。
【0095】
(7)上記した実施形態においては、被貼り付け部材として、フレキシブル基板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。被貼り付け部材として、例えば、リジッド基板、ガラス基板などの基板、パネルその他の部材を用いることもできる。
【0096】
(8)上記した実施形態においては、貼り付け部材として、補強板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。貼り付け部材として、例えば、放熱板などの金属製の部材、保護フィルム、カバーレイフィルムなどの樹脂製の部材、半導体チップなどの電子部品その他の部材を用いることもできる。
【符号の説明】
【0097】
10・・・パレット、11・・・溝、20・・・トレイ、21・・・凹部、30・・・フレキシブル基板、31・・・位置決め用孔又はマーク、32・・・接着剤、40・・・補強板、41・・・位置決め用孔、42・・・底部、43・・・側部、100・・・補強板貼り付け装置、110・・・基台、111・・・第2カメラ、112・・・円形レール、113・・・撮影用孔、120・・・回転テーブル、121・・・回転駆動部、122・・・作業領域、130・・・搬入ステージ、140・・・移送・仮圧着装置、141・・・門型フレーム、142・・・X駆動部、143・・・Y駆動部、144・・・Zθ駆動部、145・・・吸着ノズル、146・・・第1カメラ、150・・・真空圧着装置、151・・・真空チャンバ、152・・・上部チャンバ昇降装置、153・・・押圧装置、154,157・・・上部チャンバの底部、155・・・押圧部材、156・・・下向き突起部、158・・・位置決め治具
【要約】
【課題】基板の搬送や位置決めに要する時間が短く、生産性の高い部材貼り付け装置を提供する。
【解決手段】被貼り付け部材に複数の貼り付け部材を貼り付ける部材貼り付け装置であって、基台110と、回転軸121を中心に間欠的に回転する回転テーブル120と、回転テーブル120の第1停止位置において、フレキシブル基板が格納されているパレット10及び複数の補強板が格納されているトレイ20を回転テーブル120の所定位置に載置するための搬入ステージ130と、回転テーブル120の第2停止位置において、複数の補強板をトレイ20からフレキシブル基板に順次移送して仮圧着する移送・仮圧着装置140と、回転テーブル120の第3停止位置において、フレキシブル基板に仮圧着されている補強板をフレキシブル基板に対して一括して本圧着する真空圧着装置150とを備える部材貼り付け装置100。
【選択図】図1
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