特許第6184948号(P6184948)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6184948
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】リンパ排液処置用のローラー装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20170814BHJP
【FI】
   A61H15/00 310C
   A61H15/00 310B
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-519687(P2014-519687)
(86)(22)【出願日】2012年7月13日
(65)【公表番号】特表2014-520626(P2014-520626A)
(43)【公表日】2014年8月25日
(86)【国際出願番号】IB2012053594
(87)【国際公開番号】WO2013008210
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2015年6月19日
(31)【優先権主張番号】TO2011A000623
(32)【優先日】2011年7月14日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】500112984
【氏名又は名称】チゼタ メディカリ ソシエテ,ペル,アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】リナルド・カルディローラ
【審査官】 増山 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−097637(JP,U)
【文献】 実開平02−130630(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3042081(JP,U)
【文献】 実公昭28−002165(JP,Y1)
【文献】 米国特許第05224469(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(2)と、該ハンドル(2)に接続された一端を有する棒(4)と、当該棒の他端に回転自在に取り付けられたローラー(6)と、を備えるリンパ排液処置用のローラー装置であって、
前記棒(4)は、前記ハンドルに関して進退可能に取り付けられ、前記ローラーに働く圧力上昇が、前記棒の引っ込みをもたらすように、前記棒を延伸位置に維持するための弾性手段(14)のアクションに抗して、前記延伸位置と引込位置との間で移動可能であり、処置中に、前記ローラーに働く圧力のレベルを示す信号をオペレーターに表示することを可能にする信号手段(36)を備え、
前記信号手段は、圧力レベル、あるいは前記ローラーに働く圧迫力を示す信号を提供することを目的とし、カーソル(20)に関して円筒状の管状ボディ(16)の相対的位置を示す信号を生成するように構成された位置検出手段(50, 52; 50a, 52a)を含み、
前記円筒状の管状ボディ(16)が、前記ハンドル(2)として機能し、
前記カーソル(20)が、前記棒(4)に固定されるとともに前記円筒状の管状ボディ(16)において長手方向に滑動可能に取り付けられており、
前記弾性手段(14)としての弾性コイルばね手段(14)が、前記延伸位置から前記引込位置への前記カーソルの長手方向の滑動に対抗するために、前記カーソル(20)と前記円筒状の管状ボディ(16)の端壁(16b)との間での介在位置で前記円筒状の管状ボディに挿入されていることを特徴とする、リンパ排液処置用のローラー装置。
【請求項2】
前記棒(4)は、前記カーソルの貫通穴(24, 26)に挿入されるとともに、前記カーソル(20)に固定されて、前記円筒状の管状ボディ(16)の端壁(16b)に滑動可能に挿入された端部(8)を有することを特徴とする、請求項に記載のローラー装置。
【請求項3】
停止手段(28)は、前記棒の前記端部(8)に付随し、前記円筒状の管状ボディ(16)に対する前記棒のストローク端の位置を規定することを特徴とする、請求項に記載のローラー装置。
【請求項4】
前記信号手段が、前記棒(4)に付随した、目盛りを刻んだスケール(36)を含むことを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載のローラー装置。
【請求項5】
前記目盛りを刻んだスケール(36)は、前記カーソル(20)に隣接して、前記棒の長手方向の延伸部に沿って延在することを特徴とする、請求項に記載のローラー装置。
【請求項6】
前記位置検出手段は、前記円筒状の管状ボディ(16)に付随した放射線トランスミッタと、前記カーソルに付随して、トランスミッタとセンサとの間のパスを示す信号を発することができるセンサ(52)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のローラー装置。
【請求項7】
前記位置検出手段は、両者が前記円筒状の管状ボディに付随する放射線トランスミッタ(50a)及び放射線センサ(52a)と、前記放射線トランスミッタによって送られた信号を前記放射線センサに向けて反射するために前記カーソルの表面に付随する反射手段(51a、51b)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のローラー装置。
【請求項8】
前記ローラーに働く圧力を示す信号を生成するために、前記放射線センサによって発せられた信号の処理手段(54)と、前記信号を表示するための手段(40)と、を含むことを特徴とする、請求項に記載のローラー装置。
【請求項9】
前記処理手段(54)は、前記ハンドル(2)に付随しているか、又は、前記ハンドル(2)の外部にあるマイクロプロセッサー(54)を含むことを特徴とする、請求項に記載のローラー装置。
【請求項10】
前記処理手段(54)は、下記の1つ以上から選ばれたパラメーターの表示を提供するように構成されている、請求項又はに記載のローラー装置。
・オペレーターによって個々の処置ゾーンに加えられた最小圧力、最大圧力、平均圧力
・各ゾーンに対する処理時間
・個々のエリアの処置シーケンス。
【請求項11】
浮腫の処置で使用するためのものであることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のローラー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、局所的な皮下の浮腫を処置する(treat)ために、特にリンパ排液処置に用いられることを目的としたローラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリンパ排液処置(treatment)は、浮腫の吸収を促進するためにリンパ系に作用し、浮腫によって影響を受けたボディの表面上を適切に寸法構成されたローラーが走行することによって得られた、処置される身体(例えば、下肢と上肢、胸及び顔)の表面を圧迫するための機械的なアクションに存する(consist in)。
【0003】
処置されるゾーンの時間シーケンス及び作動圧力は、浮腫の空間的位置とその範囲に応じて(as a function of)選択されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の目的は、個々の処置ゾーンにオペレーターによって加えられて、それによって処置の効果を最大限にすることを可能にする、最も重要な処置パラメーター(特に、最小圧力、最大圧力、平均圧力)を、オペレーターが決定するとともに規制することを可能にする、制御されて再現可能な操作(operation)を実行することを可能にするローラー装置を提供することである。
【0005】
特別な実施形態では、この発明の目的は、オペレーターが個々の処置ゾーンに対する処置時間及び/又は個々のゾーンの処置シーケンスも決定することを可能にする装置を提供することである。
【0006】
この発明のさらなる目的は、構造上の観点から、比較的簡単で且つ経済的である構造によって前述の目的を達成する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの目的を考慮して、この発明は、この明細書の一体の部分を補う(supplement)とともにこの明細書の一体の部分である添付クレームに示された特徴を有するローラー装置に関する。
【0008】
この発明の装置の他の利点及び特徴は、添付図面を参照して与えられた装置の実施形態の、限定しない単なる例として提供された、次の詳細な記載から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】装置の斜視図である。
図2】装置の一部分についての分解組立断面図である。
図2a】延伸位置での装置の一部分を示す断面図である。
図2b】引込位置での装置の一部分を示す断面図である。
図3a】相対的な信号手段を持った装置のハンドル部分を示す、図2aに対応した、断面図である。
図3b】相対的な信号手段を持った装置のハンドル部分を示す、図2aに対応した、断面図である。
図4】複数の処置ゾーンに対する、処置の継続時間(縦座標)に応じて、加えられた力(横座標)の図形を含む表示スクリーンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照する。この発明の装置は、ハンドル2と、ハンドル2に接続された一端を有する棒4と、棒4の他端に回転自在に取り付けられたローラー6と、を備える。
【0011】
棒4は、端部8と、中間の折曲部12と、ローラー6の関節(articulation)の軸を画定する直線の端部10と、を有する。
【0012】
棒4は、進退可能に(retractably)ハンドル2に接続され、安定した延伸位置に棒を維持するために、ハンドルに付随した、弾性手段14のアクションに抗して、延伸位置と引込位置との間でハンドル2に関して移動してもよい。このように、圧力上昇がローラー6に加えられるとき、弾性手段14のアクションに抗して棒4が引っ込められる。
【0013】
示された実施形態では、ハンドル2は管状の円筒状ボディ16を備える。ここで、「円筒状」という用語は、この明細書で使用されるとき、円柱に限定されると理解されるべきではない。管状の円筒状ボディ16は、オペレーターのためのハンドリング部材を形成し、開口端16aと、棒4の端部8が滑動する貫通穴18を有する端壁によって閉じられた端16bと、を有する。
【0014】
今後「カーソル」という用語で使用される第2の管状の円筒状ボディ20が、示されている。カーソル20は、第1の管状ボディ16のキャビティ22において、長手方向に滑動するように取り付けられている横断面の寸法を有するとともに、棒4がカーソル20と固定される(rigid)ように棒4が挿入され且つロックされる貫通穴24を有する。棒4は、例えば、棒4の喉状部(throat)21(図2b)に係合するように構成されたカーソル20の管状壁の貫通穴に挿入されたネジ込みピン19によってカーソルに関してロックされる。
【0015】
カーソル20の貫通穴24は、コイルばねによって実施形態において形成された弾性手段14を収容するように構成された幅広部26を有する。カーソル20が滑動する方法で第1の管状ボディに挿入されるとき、棒4を囲むバネ14は、端壁16bと幅広部26の環状壁26aとの間で形成されたキャビティに収容される。
【0016】
上述したように、この発明の装置では、ハンドルに挿入されたカーソル20と、カーソル20に固定された棒4とは、管状ボディ16すなわちハンドルの端16aとカーソル20の端面20aとが好ましくは略同一平面上にある(flush)引込位置(図2aに図示)と、カーソル20がキャビティ22内に位置する引込位置との間で移動してもよい。
【0017】
延伸位置から引込位置へのカーソル20及び棒4の移動は、弾性手段14によって対抗されている(opposed)。処置中にローラー6に加えられた圧力上昇によって、カーソル20が引っ込む。
【0018】
このように、処置中に、ローラー6によって処置表面に働く圧力は、弾性手段14の圧縮によって生成された弾性力に比例する。ネジ28aと、座金28bと、ネジ28a用の穴28cと、を備える、実施形態に示された、停止手段28は、棒4のストローク端(end-of-stroke)の位置を規定し、かつハンドルを形成する管状ボディ16から棒が離脱不可であることを保証するために、棒4の端に設けられる。
【0019】
実施形態では、カーソル20及びそれに付随した棒4が、所定の相対的位置にロックされるように、第2の停止手段が設けられてもよい。これらの停止手段は、例えば、滑動するのを止めるためにその端がカーソル20の外側表面とかみ合う(mesh with)ボディ16の管状壁の穴に挿入されたネジ込みピン30によって形成される。
【0020】
棒4の端10を中心に、すなわち、ハンドル2の軸及び棒4の終端部8に対して実質的に垂直である軸を中心に、回転するように取り付けられたローラー6は、棒の端を中心に回転するように取り付けられた剛性のある管状ボディ32と、管状のカバーボディ34と、を備える。管状のカバーボディ34は、交換されてもよく、好ましくは、弾力があり且つスポンジ状の構造であるが、必ずしも吸収性のある構造である必要が無い。管状のカバーボディ34は、例えば、ネオプレンの、あるいは可撓性材料のような管状ボディである。
【0021】
この発明のさらなる特徴によれば、装置は、処置中における、圧力レベル、すなわちローラーに働く圧迫(compression)力を示す信号を提供することを目的とする信号手段を好ましくは備える。
【0022】
実施形態では、信号手段は、棒4に付随した、目盛りを刻んだ(graduated)スケール36を含む。棒4の安定した延伸位置(図2aに図示)では、目盛りを刻んだスケール36は、管状の円筒状ボディ16の外部位置にあり、カーソル20の端面20aから棒に沿って延在している。
【0023】
圧力上昇に続いて、カーソル20及び棒4が、円筒状ボディ16内に引込位置をとる(assume)とき、目盛りを刻んだスケール36は、オペレーターに単に部分的に目に見える。視覚領域の延在により、圧力を示す信号をオペレーターに表示することができる。例えば、目盛りを刻んだスケール36は、異なる色の連続する領域によって形成されたスケールであってもよく、あるいは代案として、数字のスケールであってもよい。
【0024】
代案として、あまり好ましくはないが、目盛りを刻んだスケール36は棒4の終端部8に付随することができ、壁16bの外部にある棒の長手方向の延伸に応じて(as a function of)加えられた圧力のレベルをオペレーターに表示することを可能にする。
【0025】
さらなる実施形態では、信号手段は、カーソル20に関する、あるいはカーソル20に付随した棒4に関する、円筒状ボディ16の相対的位置を示す電気的信号を生成するように構成された位置検出手段と、弾性手段14の伸長/圧縮の機能(function)であり、したがって円筒状ボディ16及びカーソル20間の相対的位置の機能である、ローラー上で生成された圧力又は力を示す信号を送るように構成された、前記信号用の処理手段54(例えばマイクロプロセッサー)と、を備える。
【0026】
圧力を示す信号は、アナログディスプレイ又はデジタルディスプレイ(例えば、ハンドル2に付随したディスプレイ40)によって、あるいはローラー装置の外部にあるスクリーンを介して、表示されてもよい。
【0027】
位置検出手段は、例えば、その端壁16bに付随して、円筒状ボディ16に配置されたトランスミッタ50(例えば、放射線ダイオード)と、カーソル20の環状表面20bに付随して(図2a)、トランスミッタによって送られた放射線(radiation)を受け取ることを目的とするセンサ(例えば、光トランジスター)52と、を備える(図3a)。
【0028】
代案として、位置検出手段は、上述したように、端壁16bに付随したトランスミッタ(フォトダイオード)50aと、端壁16bに付随した光トランジスター52aと、をさらに備えてもよい。カーソル20は、フォトダイオード50aから光トランジスター52aに送られた(transmitted)放射線を反射することができる反射面あるいは反射手段51b及び/又は51aを備えてもよい。これらの反射面あるいは反射手段は、例えば、カーソル20の環状表面20bあるいはカーソル20のチャンバ26の環状表面26aに付随している。
【0029】
両方の場合では、光トランジスター52aによって送られた信号は、信号を処理するとともに、圧力を示す信号をディスプレイに送るためにマイクロプロセッサー54に供給される。
【0030】
マイクロプロセッサー54は、ローラー装置に(例えばハンドルの部品に)一体化されてもよいし、あるいは外部のマイクロプロセッサー、又はパソコンに一体化されたマイクロプロセッサーであってもよい。
【0031】
この発明のマイクロプロセッサーは、処置パラメーターの瞬間のディスプレイ信号を生成すること、及び/又は、後続のデータ分析段階で、処置の正確な適用を客観的にモニターすることを可能にする、ある処置パラメーターを取得して蓄えるように構成されてもよい。
【0032】
マイクロプロセッサー54は、特に、次の表示を示すパラメーターを供給するように構成される。
【0033】
加えられた圧力の表示
上述されるように、加えられた圧力を示す信号は、上に説明された光学式の位置検出手段によって得られる。光学式の位置検出手段は、弾性手段14の伸長(又は圧縮)に応じて(as a function of)ローラー6に加えられた力を決定することを可能にする。マイクロプロセッサー54は、適切な伝達関数を介して、受け取った光強度に比例して、トランスミッタ50,50a及び光トランジスター間の放射線(radiation)のパスの二乗で変化する、光トランジスター52,52aによって送られた信号の線形化を実施する(undertake)。
【0034】
個々のゾーンでの稼働時間(working time)
個々の処置ゾーンでの稼働時間は、稼働開始信号と稼働終了信号との間の差として測定される。加えられた力に対する閾値(先行ポイントにおいて)をセットすることによって、オペレーターが作業を開始する瞬間と、前記作業が完了する瞬間との両方を確立することが可能である。
特に、
・加えられた力が、(ある継続的な時間に対して)所定の最小の閾値よりも常に大きいとき、すなわち、閾値を超えるとき、作業の開始の合図をする。
・加えられた力が、(ある継続的な時間に対して)所定の最小の閾値よりも小さいとき、作業の終了を合図する。
【0035】
閾値は、処置方法によって要求される最小の力よりも明らかに小さい値でセットされてもよい。
【0036】
上述のように、マイクロプロセッサー54は、ハンドルに一体化されてもよい。その場合、マイクロプロセッサー54によって送られた信号は、ハンドル2によって支持されたディスプレイ40上に表示されてもよいし、ローラー装置の外側にあってもよい。その場合、それは、パソコンに一体化された装置であるか、あるいはパソコンに外部にある装置である。
【0037】
この第2の実施形態では、処理ユニット又はパソコンは、スクリーン上において取得情報を表示することができるアプリケーションに従って作動するように構成されてもよい。
【0038】
例として、処理ユニットは、図4に示されるタイプのディスプレイを、すなわち、作業の各ゾーンに対して、縦座標での個々の圧縮処置の継続時間(duration time)に応じて(as a function of)、横座標での加えられた力の範囲を提供する図形を、提供するように構成されてもよい。スクリーンは、複数の稼働ゾーンを示すものを提供してもよい。
【0039】
例として、加えられた力の範囲及び処置の継続時間は、処置によって提供されるように、個々の稼働ゾーンにわたる(over)ローラー装置の複数の流れ(multiple passage)の平均値として計算されてもよい。
【0040】
上述のように、マイクロプロセッサー54も、次のパラメーターの値を供給するように構成されてもよい。
・個々の処置ゾーンにおいてオペレーターによって加えられた最小圧力、最大圧力、平均圧力
・各ゾーンに対する処理時間
・個々のエリアの処置シーケンス
【0041】
この発明のローラー装置は、特に、リンパ排液処置方法を目的にしている。しかしながら、この装置は、厳密な治療目的ではなくて美容目的(例えばマッサージ処置)である局所的な皮膚の処置にも使用可能であることが認識されるであろう。
【0042】
当然に、この発明と同様の原理、実施形態の態様及び構成の詳細は、この発明の範囲から逸脱することなく、単なる例として与えられた説明及び図示のなされたものに関して広範に変更してもよい。
図1
図2
図2a
図2b
図3a
図3b
図4