【文献】
鬼沢武、他、MIMO−OFDM協調伝送におけるパケット合成復調に関する一検討、電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集、日本、社団法人電子情報通信学会、2007年3月7日、通信(1)、第492頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明において、実施例の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかし、いくつかの実施例は、これらの具体的な詳細無しで実行され得るということは、当業者によって理解されるであろう。他の例では、議論を曖昧にしないように、周知の方法、手順、構成要素、ユニット、および/または、回路は詳細に説明されない。
【0008】
明細書中、例えば、「処理する」、「計算する(computing)」、「計算する(calculating)」、「決定する」、「確立する」、「解析する」、「確認する」、等の用語を用いた議論は、コンピュータ、コンピュータプラットフォーム、または、他の電子計算デバイスの動作、および/または、処理を参照し得る。これらのコンピュータ、コンピュータプラットフォーム、または、他の電子計算デバイスは、コンピュータのレジスタ、および/または、メモリの中の物理的(例、電気的)量として表現されたデータを、他のデータへ、操作、および/または、変換する。他のデータは、動作、および/または、処理を実行するための命令を格納し得る、コンピュータのレジスタ、および/または、メモリ、または、他の情報記録媒体の中の物理的量として同様に表現される。
【0009】
明細書内で用いられる「複数(plurality)」および「複数(a plurality)」の用語は、例えば、「複数の(multiple)」または「2以上の(two or more)」を含む。例えば、「複数の項目」は、2以上の項目を含む。
【0010】
いくつかの実施例は、様々なデバイスやシステムと連携して利用され得る。様々なデバイスやシステムとは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、携帯コンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス。車載デバイス、非車載デバイス、携帯又はポータブルデバイス、コンシューマデバイス、非携帯または非ポータブルデバイス、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線又は無線ルータ、有線又は無線モデム、ビデオデバイス、オーディオデバイス、オーディオ・ビデオ(A/V)デバイス、有線又は無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN(WPAN)、既存の無線ギガビットアライアンス(WGA)仕様書(ワイヤレスギガビットアライアンス、MACおよびPHY仕様書1.0版、2010年4月、最終仕様書)、および/または、その将来のバージョン、および/または、派生に従って動作する、デバイス、および/または、ネットワーク、既存のIEEE 802.11規格(IEEE 802.11-2007, 情報技術のためのIEEE規格−システム間の通信および情報交換−ローカルおよびメトロポリタンエリアネットワーク−具体的な要求仕様、パート11:無線LANメディアアクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様書(IEEE 802.11-2007, IEEE Standard for Information Technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks-Specific requirements, Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications); IEEE 802.11n-2009, 情報技術のためのIEEE規格−システム間の通信および情報交換−ローカルおよびメトロポリタンエリアネットワーク−具体的な要求仕様、パート11:無線LANメディアアクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様書、改正5:より高いスループットのための拡張(IEEE 802.11n-2009, IEEE standard for Information Technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks-Specific requirements, Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications, Amendment 5: Enhancements for Higher Throughput); IEEE802.11タスクグループac(TGac)(”IEEE802.11-09/0308r12−TGacチャネルモデル補遺資料”)(IEEE802.11 task group ac (TGac) ("IEEE802.11-09/0308r12 - TGac Channel Model Addendum Document"))、IEEE802.11タスクグループad(TGad)(IEEE P802.11ad/D1.情報技術のためのドラフト規格−システム間通信および情報交換−ローカルおよびメトロポリタンエリアネットワーク−具体的な要求仕様−パート11:無線LANメディアアクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様書、改正5: 60GHz帯における非常に高いスループットのための拡張)(IEEE 802.11 task group ad (TGad) (IEEE P802.11ad/D1.0 Draft Standard for Information Technology - Telecommunications and Information Exchange Between Systems - Local and Metropolitan area Networks - Specific Requirements - Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications - Amendment: Enhancements for for Very High Throughput in the 60GHz Band)、および/または、これらの将来のバージョン、および/または、派生に従って動作する、デバイス、および/または、ネットワーク、既存のIEEE802.16規格(IEEE-Std 802.16, 2009年版、固定広帯域ワイヤレスアクセスシステムのための無線インターフェイス(IEEE-Std 802.16, 2009 Edition, Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems);IEEE-Std 802.16e, 2005年版、ライセンス帯における固定及び移動を組合せた運用のための物理及び媒体アクセス制御層(IEEE-Std802.16e, 2005 Edition, Physical and Medium Access Control Layers for Combined Fixed and Mobile Operation in Licensed Bands);タスクグループmによって開発された、IEEE-Std 802.16, 2009年版の改定版(amendment to IEEE Std 802.16-2009, developed by Task Group m))、および/または、これらの将来版、および/または、派生に従って動作するデバイス、および/または、ネットワーク、既存の無線−無線HD(Wireless-WirelessHD
TM)仕様書、および/または、その将来版、および/または、派生に従って動作するデバイス、および/または、ネットワーク、上記ネットワークの部分であるユニット、および/または、デバイス、片方向、および/または、双方向無線通信システム、セルラ無線電話通信システム、セルラ電話、無線電話、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)デバイス、無線通信デバイスを取り込むPDAデバイス、移動または携帯グローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス、GPS受信機または送受信機またはチップを組み込むデバイス、RFIDエレメントまたはチップを組み込むデバイス、多入力多出力(MIMO)送受信機またはデバイス、単入力多出力(SIMO)送受信機またはデバイス、多入力単出力(MISO)送受信機またはデバイス、1以上の内部アンテナ、および/または、外部アンテナを持つデバイス、デジタルビデオ放送(DVB)デバイスまたはシステム、マルチ規格無線デバイスまたはシステム、有線または無線ハンドヘルドデバイス(例、ブラックベリー(BlackBerry)、パームトレオ))、無線応用プロトコル(WAP)デバイス、等々である。
【0011】
いくつかの実施例は、無線通信信号、および/または、システムの1以上の種類と連携して用いられ得る。無線通信信号、および/または、システムは、例えば、無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重化(FDM)、直交FDM(OFDM)、時分割多重化(TDM)、時分割多元接続(TDMA)、拡張TDMA(E-TDMA)、一般パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、CDMA 2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(MDM)、離散マルチトーン(DMT)、ブルートゥース(登録商標)、グローバル位置システム(GPS)、Wi-Fi、Wi-Max、ZigBee(登録商標)、ウルトラワイドバンド(UWB)、移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、2G、2.5G、3G、3.5G、GSMエボリューションのための拡張データレート(EDGE)、等である。他の実施例は、様々な他のデバイス、システム、および/または、ネットワークにおいて利用され得る。
【0012】
本明細書において使用される「無線デバイス」という用語は、例えば、無線通信が可能なデバイス、無線通信が可能な通信デバイス、無線通信が可能な通信局、無線通信が可能なポータブルまたは非ポータブルデバイス、等を含む。いくつかの実施例において、無線デバイスは、コンピュータに統合された周辺機器、または、コンピュータに付属する周辺機器であり得る、または、含み得る。いくつかの実施例において、「無線デバイス」という用語は、オプションとして、無線サービスを含み得る。
【0013】
いくつかの実施例は、無線エリアネットワーク、「ピコネット(piconet)」、WPAN、WVAN、等の、適切な制限された範囲の、または、狭い範囲の無線通信ネットワークと連携して利用され得る。他の実施例は、いかなる他の適切な無線通信ネットワークと連携して利用され得る。
【0014】
いくつかの実施例は、60GHz帯の周波数帯域を介して通信する無線通信ネットワークと連携して利用される。しかし、他の実施例は、例えば、極めて高い周波数(EHF)帯(ミリ波(mmwave)周波数帯)、30GHZと300GHZとの間の周波数帯内の周波数帯、WLAN周波数帯、WPAN周波数帯、WGA仕様書に従った周波数帯、等のいかなる他の適切な無線通信周波数帯を利用して実装され得る。
【0015】
本明細書で使用される「アンテナ」という用語は、1以上のアンテナエレメント、コンポーネント、ユニット、アセンブリー、および/または、アレイの、いかなる適切な構成、構造、および/または、配置を含み得る。
【0016】
いくつかの実施例において、アンテナは、別々の送信および受信アンテナエレメントを使って、送信および受信機能を実装し得る。いくつかの実施例において、アンテナは、共通の、および/または、統合された、送受信エレメントを使って、送信および受信機能を実装し得る。アンテナは、疑似オムニ(全方向性)アンテナパターンによってカバーされるアンテナを含み得る。例えば、アンテナは、位相アレイアンテナ、シングルエレメントアンテナ、切換えビームアンテナの組、等の中の少なくとも1つであり得る。
【0017】
本明細書で使用される「疑似オムニアンテナパターン」というフレーズは、特定のアンテナにとって達成し得る最も幅広い実際のビーム幅を伴う動作モードを含み得る。
【0018】
いくつかの実施例は、例えば以下で詳細に説明されるように、1以上の無線通信デバイス間で1以上の無線周波数(RF)モジュールがコラボレーションするためのシステム、デバイス、および/または、方法を含む。
【0019】
いくつかの実施例において、RFモジュールは、適切なワイヤレスフィデリティ(Wireless-Fidelity)(WiFi)プロトコルに従った無線通信を実行するように構成されたRFモジュールを含み得る。WiFiプロトコルは、例えば、IEEE 802.11-2007 情報技術のためのIEEE規格−システム間の通信および情報交換−ローカルおよびメトロポリタンエリアネットワーク−具体的な要求仕様、パート11:無線LAN媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様書、および/または、その将来のバージョン、および/または、派生、等のIEEE 802.11仕様書に従った通信プロトコルを含み得る。他の実施例において、RFモジュールは、いかなる他の適切な無線通信プロトコルに従って構成され得る。
【0020】
いくつかの実施例において、第1および第2の無線通信デバイスの少なくとも1つのデバイスは、第1および第2の無線通信デバイスの他のデバイスの1以上の内部RFモジュールを、例えば、少なくとも第3の無線通信デバイスとの通信のために、共有し得る。例えば、以下で詳しく説明されるように、第1の無線通信デバイスは、第2の無線通信デバイスの内部RFモジュールを使用し得、そして/または、第2の無線通信デバイスは、第1の無線通信デバイスの内部RFモジュールを使用し得る。
【0021】
いくつかの実施例において、例えば、以下で詳しく説明されるように、コラボレーション通信リンクが、第1及び第2の無線通信デバイス間に確立され得、第1の無線通信デバイスが、第2の無線通信デバイスの内部RFモジュールを制御できるようになる、または、第2の無線通信デバイスが、第1の無線通信デバイスの内部RFモジュールを制御できるようになる。
【0022】
いくつかの実施例において、コラボレーション通信リンクは、例えば、60ギガヘルツ通信リンク等の、高スループット、および/または、低遅延、通信リンクを含み得る。例えば、コラボレーション通信リンクは、高スループット通信プロトコルに従った通信リンクを含み得る。高スループット通信プロトコルは、IEEE 802.11TGad仕様書、および/または、WGA仕様書(無線ギガビットアライアンスWiGig MacおよびPHY仕様書第1.0版、2010年4月)、および/または、これらの将来の版、および/または、派生に従った通信プロトコルを含み得る。他の実施例において、コラボレーション通信リンクは、いかなる他の適切な通信リンクを含み得る。
【0023】
いくつかの実施例に従ったシステム100のブロック図を概略図的に示す
図1を参照する。
【0024】
図1に示されるように、いくつかの実施例において、システム100は、例えば、無線チャネル、赤外線チャネル、RFチャネル、WiFiチャネル、等の1以上の適切な無線通信リンク上で、コンテンツ、データ、情報、および/または、信号を通信することのできる、無線通信デバイス102、104、および/または、106等の1以上の無線通信デバイスを含む無線通信ネットワークを含み得る。
【0025】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102、104、および/または、106は、例えば、PC、デスクトップコンピュータ、携帯コンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、PDAデバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス(例、セルラ電話の機能とPDAデバイスの機能とを組み合わせた)、コンシューマデバイス、車載デバイス、非車載デバイス、携帯またはポータブルデバイス、非携帯または非ポータブルデバイス、セルラ電話、PCSデバイス、無線通信デバイスを組み込んだPDAデバイス、携帯またはポータブルGPSデバイス、DVBデバイス、比較的小さいコンピューティングデバイス、非デスクトップコンピュータ、「小さく運んで大きく生活」(CSLL)デバイス、ウルトラ携帯デバイス(UMD)、ウルトラ携帯PC(UMPC)、携帯インターネットデバイス(MID)、「折り紙」デバイスまたはコンピューティングデバイス、動的に構成可能なコンピューティング(DCC)、文脈知覚(context-aware)デバイス、ビデオデバイス、オーディオデバイス、A/Vデバイス、セットトップボックス(STB)、ブルーレイディスク(BD)プレーヤ、BDレコーダ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、高精細度(HD)DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、放送HD受信機、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、放送ラジオ受信機、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレーヤ(PMP)、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオ受信機、オーディオ増幅器、ゲームデバイス、データソース、データシンク、デジタルスチルカメラ(DSC)、メディアプレーヤ、スマートフォン、テレビ、音楽プレーヤ、等を含み得る。
【0026】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102、104、および/または、106は、1以上の無線通信リンク上で無線通信を行うためのいかなる適切なコンポーネントを含み得る。
【0027】
例えば、無線通信デバイス102は、1以上のアンテナ132を含み得る、または、関連付けられ得る。無線通信デバイス104は、1以上のアンテナ148を含み得る、または、関連付けられ得る。そして/または、無線通信デバイス106は、1以上のアンテナ168を含み得る、または、関連付けられ得る。アンテナ132、148、および/または、168は、無線通信の信号、ブロック、フレーム、伝送ストリーム、パケット、メッセージ、および/または、データを、送信、および/または、受信するために適するアンテナの、いかなる種類を含み得る。例えば、アンテナ132、148、および/または、168は、1以上のアンテナのエレメント、コンポーネント、ユニット、アセンブリー、および/または、アレイの、いかなる適切な構成、構造、および/または、配置を含み得る。アンテナ132、148、および/または、168は、疑似オムニアンテナパターンでカバーされたアンテナを含み得る。例えば、アンテナ132、148、および/または、168は、位相アレイアンテナ、単エレメントアンテナ、切換えビームアンテナの組、等の少なくとも1つを含み得る。いくつかの実施例において、アンテナ132、148、および/または、168は、別々の送信および受信アンテナエレメントを使用して送信および受信機能を実装し得る。いくつかの実施例において、アンテナ132、148、および/または、168は、共通の、および/または、統合された、送受信エレメントを使って、送信および受信機能を実装し得る。
【0028】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102、104、および/または、106は、アナログフロントエンド(FE)を含み得る。例えば、無線通信デバイス102は、FE 120を含み得、無線通信デバイス104は、FE 146を含み得、および/または、無線通信デバイス106は、FE 160を含み得る。フロントエンド120、146、および/または、160は、例えば、1以上の適切なパワー増幅器、および/または、フィルタ、等のいかなる適切なFEエレメントを含み得、少なくとも1つの適切な送信経路、および/または、少なくとも1つの適切な受信経路を形成する。
【0029】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102、104、および/または、106は、内部無線周波数(RF)モジュール(「無線機」とも参照される)を含み得る。例えば、無線通信デバイス102は、RFモジュール118を含み得、無線通信デバイス104は、RFモジュール144を含み得、および/または、無線通信デバイス106は、RFモジュール162を含み得る。RFモジュール118、144、および/または、162は、例えば、いかなる適切なシンセサイザ、アップコンバータ、ダウンコンバータ、フィルタ、等のいかなる適切なRF送信、および/または、受信エレメントを含み得、アナログ無線通信信号を送信するために処理し、そして/または、受信したアナログ無線通信信号を処理する。
【0030】
いくつかの実施例において、RFモジュール118、144、および/または、162は、例えばIEEE 802.11仕様書等の適切なWiFiプロトコルに従った無線通信を実行するように構成され得る。他の実施例において、RFモジュール118、144、および/または、162は、いかなる他の適切な無線通信プロトコルと関連付けられて構成され得る。
【0031】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102、104、および/または、106は、適切なベースバンド(BB)モジュールを含み得る。例えば、無線通信デバイス102は、BBモジュール110を含み得、無線通信デバイス104は、BBモジュール142を含み得、および/または、無線通信デバイス106は、BBモジュール164を含み得る。BBモジュール110、142、および/または、164は、RFモジュール118、144、および/または、162によって送信されるべきBB信号の、および/または、RFモジュール118、144、および/または、162によって受信された信号の、デジタル信号処理を実行する、いかなる適切なBBエレメントを含み得る。
【0032】
いくつかの実施例において、以下に詳しく説明されるように、システム100の1以上の無線通信デバイスは、1以上のRFモジュールを共有する、および/または、コラボレート(collaborate)する。
【0033】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102および104は、例えば、無線通信デバイス106と、および/または、1以上の他の無線通信デバイスと、通信するために、
RFモジュール118、および/または、144を共有し得る。例えば、以下に詳しく説明されるように、無線通信デバイス102は、無線通信デバイス104の内部RFモジュール144を使用し得、そして/または、無線通信デバイス104は、無線通信デバイス102の内部RFモジュール118を使用し得る。
【0034】
いくつかの実施例において、例えば、以下に詳細に説明されるように、無線通信デバイス102および104は、コラボレーション通信リンク134を確立し得、無線通信デバイス102による無線通信デバイス104のRFモジュール144の制御を可能にし、そして/または、無線通信デバイス104による無線通信デバイス102のRFモジュール118の制御を可能にする。
【0035】
いくつかの実施例において、コラボレーション通信リンク134は、例えば、60ギガヘルツ通信リンク等の、高スループット通信リンクを含み得る。例えば、コラボレーション通信リンク134は、高スループットプロトコルに、および/または、その将来のバージョン、および/または、派生に従った通信リンクを含み得る。他の実施例において、コラボレーション通信リンク134は、いかなる他の適切な通信リンクを含み得る。
【0036】
いくつかの実施例において、例えば以下に説明されるように、無線通信デバイス102、および/または、104は、それぞれ、無線通信ユニット112、および/または、140を含み得、リンク134上で無線通信を実行する。
【0037】
いくつかの実施例において、無線通信モジュール112は、1以上のアンテナ114を含み得、または、関連付られ得、そして/または、無線通信モジュール140は、1以上のアンテナ150を含み得、または、関連付られ得る。アンテナ114、および/または、150は、無線通信の、信号、ブロック、フレーム、伝送ストリーム、パケット、メッセージ、および/または、データを、送信、および/または、受信するために適するアンテナのいかなる種類を含み得る。例えば、アンテナ114、および/または、150は、1以上のアンテナのエレメント、コンポーネント、ユニット、アセンブリー、および/または、アレイの、いかなる適切な構成、構造、および/または、配置を含み得る。一例において、アンテナ114、および/または、150は、疑似オムニアンテナパターンでカバーされたアンテナを含み得る。例えば、アンテナ114、および/または、150は、位相アレイアンテナ、単エレメントアンテナ、切換えビームアンテナの組、等の少なくとも1つを含み得る。いくつかの実施例において、アンテナ114、および/または、150は、別々の送信および受信アンテナエレメントを使用して送信および受信機能を実装し得る。いくつかの実施例において、アンテナ114、および/または、150は、共通の、および/または、統合された、送受信エレメントを使って、送信および受信機能を実装し得る。
【0038】
いくつかの実施例において、無線通信モジュール112、および/または、140は、例えば、無線通信の、信号、フレーム、ブロック、伝送ストリーム、パケット、メッセージ、データ項目、および/または、データを送信、および/または、受信できる1以上の無線送信機、受信機、および/または、送受信機を含む。例えば、無線通信モジュール112、および/または、140は、無線ネットワークインターフェイスカード(NIC)、等を含み得る、または、NICの一部として実装され得る。
【0039】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102は、無線通信ユニット112とRFモジュール118との間を接続するデジタルRFインターフェイス119を含み得る。デジタルRFインターフェイス119は、無線通信ユニット112とRFモジュール118との間で、例えばデジタルBB信号等のデジタル信号を転送させ得る。
【0040】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス104は、無線通信ユニット140とRFモジュール144との間を接続するデジタルRFインターフェイス145を含み得る。デジタルRFインターフェイス145は、無線通信ユニット140とRFモジュール144との間で、例えばデジタルBB信号等のデジタル信号を転送させ得る。
【0041】
デジタルRFインターフェイス119、および/または、145は、例えば、仕様書DigRF 3G, 2006、および/または、DigRF v4, April 2010、および/または、その将来のバージョン、および/または、その派生、等のDigRF仕様書に従ったインターフェイスを、含み得る。
【0042】
無線通信デバイス102、104、および/または、106はまた、例えば、1以上のプロセッサ122、入力ユニット124、出力ユニット126、メモリユニット130、および、記憶ユニット128、を含み得る。無線通信デバイス102、104、および/または、106は、オプションとして、他の適切なハードウェアコンポーネント、および/または、ソフトウェアコンポーネントを含み得る。いくつかの実施例において、1以上の無線通信デバイス102、104、および/または、106の、いくつかの、または、すべてのコンポーネントは、共通のハウジング、または、筐体の中に封入され得、そして、1以上の有線、または、無線リンクを使用して、相互接続され、または、関連付けられて動作し得る。他の実施例において、1以上の、無線通信デバイス102、104、および/または、106のコンポーネントは、複数の、または、別々の、デバイスの間に分散し得る。
【0043】
プロセッサ122は、例えば、中央処理装置(CPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、1以上のプロセッサコア、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、マルチプルコアプロセッサ、マイクロプロセッサ、ホストプロセッサ、コントローラ、複数のプロセッサ、または、コントローラ、チップ、マイクロチップ、1以上の回路(circuits)、電気回路(circuitry)、ロジックユニット、集積回路(IC)、特定用途向けIC(ASIC)、または、いかなる他の適切な多目的、または、特定のプロセッサまたはコントローラを含み得る。プロセッサ122は、例えば、無線通信デバイス102のオペレーティングシステム(OS)の、および/または、1以上の適切なアプリケーションの、命令を実行する。
【0044】
入力ユニット124は、例えば、キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、トラックボール、スタイラス(stylus)、マイクロフォン、または、他の適切なポインティングデバイス、または、入力デバイスを含む。出力ユニット126は、例えば、モニター、スクリーン、フラットパネルディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、プラズマディスプレイユニット、1以上のオーディオスピーカまたはイヤホン、または、他の適切な出力デバイス、を含む。
【0045】
メモリユニット130は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期式DRAM(SD-RAM)、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、キャッシュメモリ、バッファ、ショートタームメモリユニット、ロングタームメモリユニット、または、他の適切なメモリユニット、を含む。記憶ユニット128は、例えば、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、または、他の適切なリムーバブルまたは非リムーバブル記憶ユニット、を含む。メモリユニット130、および/または、記憶ユニット128は、例えば、無線通信デバイス102によって処理されたデータを格納し得る。
【0046】
いくつかの実施例において、無線通信デバイス102は、無線通信デバイス102の無線通信のために、無線通信デバイス104のRFモジュール144を、共同で(collaboratively)使用し得る。そして/または、無線通信デバイス104は、無線通信デバイス104の無線通信のために、無線通信デバイス102のRFモジュール118を、共同で使用し得る。例えば、以下に詳しく説明されるように、無線通信ユニット112と140との間のコラボレーションリンク134を介して、無線通信デバイス102はRFモジュール144を制御し得、そして/または、無線通信デバイス104は、RFモジュール118を制御し得る。
【0047】
いくつかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えば、RFモジュール144と160との間の無線通信リンク172を使って、無線通信デバイス102と106との間の通信のために、無線通信デバイス104のRFモジュール144を使用し得る。そして/または、無線通信ユニット140は、例えば、RFモジュール118と160との間の無線通信リンク170を使って、無線通信デバイス104と106との間の通信のために、無線通信デバイス102のRFモジュール118を使用し得る。
【0048】
いくつかの実施例において、例えば、無線通信デバイス120および104等の1以上の無線通信デバイスによる、RFモジュール118および/またはRFモジュール144等のRFモジュールのコラボレーションの利用は、デバイス102、104および/または106等のシステム100の1以上の無線通信デバイスの、スループット、帯域幅利用、無線通信範囲、接続信頼性、バッテリ利用、電力消費、等の面においてパフォーマンスを改善し得る。
【0049】
一例において、無線通信デバイス102の通信範囲は、無線通信デバイス104の通信範囲よりも狭いかもしれない。例えば、RFモジュール118のWiFi通信範囲は、RFモジュール144のWiFi通信範囲よりも狭いかもしれない。例えば、無線通信デバイス102はスマートフォンを含み得る。そして/または、無線通信デバイス104はノートブックコンピュータを含み得る。無線通信デバイス106は、例えば、RFモジュール118のWiFi通信範囲の外にあり得、そして/または、無線通信デバイス104により近く位置し得る。
【0050】
他の実施例において、無線通信デバイス102は、無線通信デバイス104のバッテリレベルに比べて、より少ないバッテリレベルを有しているかもしれない。例えば、無線通信デバイス102は、比較的低いバッテリレベルで動作しているかもしれない。一方で無線通信デバイス104は、実質的にフルバッテリレベルで動作しているかもしれない。この例によると、無線通信デバイス102は、例えば、無線通信デバイス106と通信するために、無線通信デバイス102の内部RFモジュール118を利用する代わりに、無線通信デバイス104のRFモジュール144を利用し得る。一方で、無線通信デバイス102によって消費される電力を低減する。
【0051】
他の例において、無線通信リンク170の信頼性および/または通信品質は、無線通信リンク172の信頼性および/または通信品質よりも低いかもしれない。この例によると、無線通信デバイス102は、無線通信デバイス106と通信するために、例えば、無線通信デバイス102の内部RFモジュール118を利用する代わりに、無線通信デバイス104のRFモジュール144を利用し得る。一方で、無線通信リンク172の、より高い信頼性および/または通信品質を利用する。
【0052】
いくつかの実施例において、無線通信ユニット112および140は、例えば、無線通信デバイス106との無線通信を実行するためにBBモジュール110がRFモジュール144を利用できるように、BBモジュール110とRFモジュール144との間をコラボレーションリンク134を介して接続し得る。例えば、BBモジュール110は、コラボレーションリンク134を介してRFモジュール144を制御し得る。
【0053】
いくつかの実施例において、無線通信ユニット112および140は、例えば、無線通信デバイス106との無線通信を実行するためにBBモジュール142がRFモジュール118を利用できるように、BBモジュール142とRFモジュール118との間をコラボレーションリンク134を介して接続し得る。例えば、BBモジュール142は、コラボレーションリンク134を介してRFモジュール118を制御し得る。
【0054】
いくつかの実施例において、BBモジュール110は、無線通信ユニット112に、無線通信デバイス104のRFモジュール144によって送信されるべきデジタルBB信号を提供し得る。そして、無線通信ユニット112は、コラボレーションリンク134を介して、デジタルBB信号を無線通信ユニット140に送信し得る。無線通信ユニット140は、BBモジュール110からのBB信号に基づいてリンク172を介して伝送するためにRFモジュール144を制御し得る。
【0055】
いくつかの実施例において、BBモジュール142は、無線通信ユニット140に、無線通信デバイス102のRFモジュール118によって送信されるべきデジタルBB信号を提供し得る。そして、無線通信ユニット140は、コラボレーションリンク134を介して、デジタルBB信号を無線通信ユニット112に送信し得る。無線通信ユニット112は、BBモジュール142からのBB信号に基づいてリンク170を介して伝送するためにRFモジュール118を制御し得る。
【0056】
いくつかの実施例において、RFモジュール144は、無線通信デバイス106から、無線通信デバイス102のためを意図してBBモジュール164によって生成されたデジタルBB信号を、受信し得る。RFモジュール144は、BB信号を無線通信ユニット140に提供し得る。そして無線通信ユニット140は、コラボレーションリンク134を介して、無線通信ユニット112にBB信号を送信する。無線通信ユニット112は、BB信号をBBモジュール110に提供し得る。
【0057】
いくつかの実施例において、RFモジュール118は、無線通信デバイス106から、無線通信デバイス104のためを意図してBBモジュール164によって生成されたデジタルBB信号を、受信し得る。RFモジュール118は、BB信号を無線通信ユニット112に提供し得る。そして無線通信ユニット112、コラボレーションリンク134を介して、無線通信ユニット140にBB信号を送信する。無線通信ユニット140は、BB信号をBBモジュール142に提供し得る。
【0058】
いくつかの実施例において、例えば、無線通信デバイス102および104等の2以上の無線通信デバイスによって利用される、RFモジュール118および/またはRFモジュール144等のRFモジュールのコラボレーションは、自動的に実行され得る。無線通信デバイス102および/または104のユーザによって構成されるいかなる適切な基準に基づいて、自動的に実行され得る。例えば、無線通信デバイス102は、無線通信デバイス104の検出、無線通信デバイス102のバッテリレベル、および/または、無線通信デバイス102、104、106の間の相対的位置および/または距離、および/または、いかなる他の適切な基準に基づいて、無線通信デバイス104のRFモジュール144に自動的に、接続、および/または、利用し得る。
【0059】
いくつかの実施例において、第1の無線通信デバイス(「マスタ」)は、第2の無線通信デバイス(「スレーブ」)との少なくとも1つのRFモジュールのコラボレーションのためのコラボレーションセッションを開始し得る。例えば、マスタデバイスのBBモジュールは、スレーブデバイスのRFモジュールを使用するためにコラボレーションセッションを開始し得る。コラボレーションリンクの開始は、例えば、マスタとスレーブとの間のリンク134等のコラボレーションリンクを設定するステップ、サポートされているモード、較正データ、等のスレーブデバイスのRFモジュールに関連する情報を交換するステップ、および/または、無線コラボレーションリンクを介してマスタデバイスがスレーブデバイスのRFモジュールを制御できるようにするためのいかなる適切な動作ステップ、を含み得る。例えば、無線通信デバイス102および104は、所定の開始プロトコルに従ってコラボレーションセッションを開始し得る。所定の開始プロトコルは、例えば、マスタデバイスのBBモジュールとスレーブデバイスのRFモジュールによって、マスタデバイスの無線通信ユニットとスレーブデバイスの無線通信ユニットによって、および/または、システム100のいかなる他の適切な通信レイヤによって、実装され得る。開始プロトコルは、例えば、マスタデバイスによるスレーブデバイスのスキャニング及び発見の1以上;周波数、送信電力、使用されるアンテナの数、アンテナ利得、使用についての規制当局の承認/制限事項、等の、1以上のRFに関連する属性をサポートおよび/または選択するための、マスタデバイスおよび/またはスレーブデバイスの能力に関する情報の交換;所定のパーセンテージ%X以上でない、デューティサイクル、適切な時間期間Y分以内に終了、今から、所定値Zを超えない送信電力で、等の、スレーブデバイスのRFモジュールの利用に関する「利用規約」の交渉;マスタとスレーブデバイスとのペアリング;操作構成データの交換;時間の同期;および、コラボレーションセッションを開始するためのいかなる他の適切な操作、を含む。
【0060】
いくつかの実施例において、例えばデバイス102のBBモジュール120等のマスタデバイスのBBモジュールは、例えばデバイス104のRFモジュール144等のスレーブデバイスのRFモジュールを、制御し得る。例えば、BBモジュール110から受信したデータ、および/または、BBモジュール110に転送されるべきデータ、をRFモジュール144が通信できるようにするために、BBモジュール110が内部RFモジュール118を制御し得る方法と似た方法等の、いかなる他の適切な方法で、BBモジュール110は、RFモジュール144を構成し得、RFモジュール144を較正し得、および/または、RFモジュール144を制御し得る。
【0061】
いくつかの実施例において、コラボレーションセッション中に、マスタデバイスのBBモジュールはスレーブデバイスのRFモジュール(「接続された無線機」)と通信し得る。例えば、コラボレーションセッション中に、BBモジュール110は、例えばデータ信号を含む、および/または、制御信号を含む信号を、例えば無線通信ユニット112およびリンク134を介して、RFモジュール144に転送し得る。BBモジュール110は、データ信号および/またはフィードバック信号等の信号を、例えば無線通信ユニット112およびリンク134を介して、RFモジュール144から受信し得る。
【0062】
いくつかの実施例において、コラボレーションセッションは、例えば、コラボレーションリンク134上で終了メッセージを送信する等の、適切なセッション終了表示を使って、スレーブおよびマスタデバイスのうちの1つによって終了させられ得る。一例において、スレーブデバイスは、別のRFモジュールを使用するようにマスタデバイスのBBモジュールが切り換えられるようにするために、コラボレーションセッションを終了する少なくとも所定の時間期間前に、例えばコラボレーションリンク134を介して、終了表示をマスタデバイスに提供し得る。
【0063】
いくつかの実施例において、例えば以下で説明されるように、1以上の適切なコラボレーション方式に従って、デバイス102および104のBBモジュール間で、デバイス102および104の1以上のRFモジュールがコラボレーションにおいて使用され得る。
【0064】
いくつかの実施例において、BBモジュールは、共通の無線通信デバイス内のBBモジュールと一緒に配置された1以上の内部RFモジュールと、他の無線通信デバイスの1以上の外部RFモジュールとを含む、複数のRFモジュールに接続され得る。例えば、BBモジュール110は、デバイス104のRFモジュール144とともに、デバイス102の内部RFモジュール118の両方と接続され得る。
【0065】
一実施例において、BBモジュールは、集計(aggregative)コラボレーション方式に従って、接続されたRFモジュールを利用し得る。例えば、BBモジュールは、マルチキャリア通信方式、マルチ入力マルチ出力(MIMO)方式、最大比率組合せ(maximal-ratio-combining)(MRC)方式、等の適切なマルチ無線通信方式に従って無線通信を実行するために、接続されたRFモジュールの2以上を、組合せるように、および/または、同時に、制御し得る。一例において、BBモジュール110は、例えば、無線通信デバイス106との、および/または、1以上の他の無線通信デバイスとの無線通信のために、デバイス104のRFモジュール144とデバイス102の内部RFモジュール118との両方を同時に使用するように構成され得る。例えば、BBモジュール110は、組合せ通信リンク上でデバイス106との適切なマルチ無線通信を実行するために、RFモジュール118とRFモジュール144との両方を利用し得る。
【0066】
図4は、いくつかの実施例に従った、集計無線コラボレーション方式を示す模式図である。
図4に示されるように、マスタデバイス402は、別のデバイス406と通信するためにスレーブデバイス404を利用する。
図4の集計無線コラボレーション方式によれば、デバイス402は、デバイス406との通信のために、デバイス402の内部RFモジュールとデバイス404のRFモジュールとの両方を組合せておよび/または同時に利用し得る。
【0067】
他の実施例において、BBモジュールは、選択的コラボレーション方式に従って、接続されたRFモジュールを利用し得る。例えば、BBモジュールは、ある時点で、無線通信をするために、接続されたRFモジュールの1以上を、選択的に使用し得る。一実施例において、BBモジュールは、デバイス106から無線通信信号を受信するために、および/または、デバイス106および/または1以上の他の無線通信デバイスに無線通信信号を送信するために、デバイス102のRFモジュール118とデバイス104のRFモジュール144との間で選択し得る。例えば、BBモジュール110は、リンク170上でデバイス106と通信するためにRFモジュール118を使用することと、リンク172上でデバイス106と通信するためにRFモジュール144を使用することとの間で選択し得る。
【0068】
図5は、いくつかの実施例に従った、選択的無線コラボレーション方式の概略図である。
図5に示されるように、マスタデバイス503は、他のデバイス506と通信するために、スレーブデバイス504を利用し得る。
図5の選択的無線コラボレーションに従えば、デバイス502は、例えば、デバイス502の内部RFモジュールを使う代わりに、および/または、もし、デバイス502が内部RFモジュールを含まないなら、デバイス506と通信するために、デバイス504のRFモジュールを利用することを選択し得る。
【0069】
他の実施例において、BBモジュールは、選択的/集計的の組合せコラボレーション方式に従って、接続されたRFモジュールを利用し得る。例えば、BBモジュールは、集計方式に従って通信するために、接続されたRFモジュールのいくつかだけを選択的に使い得る。
【0070】
いくつかの実施例において、上述のコラボレーション方式の1以上は、様々なユーザケースに従って、例えば、MIMOおよび/またはマルチキャリア集計通信方式、単一のプラットフォームの送信制限によって制限されない等のより高い集計送信電力、および/または、改善された、または最高の、通信チャネルに関係付けられたRFモジュールとの信号の組合わせ、および/または、選択による等の低消費電力、を利用してデータレート転送を改善および/または最適化させるために、実装され得る。
【0071】
図2が参照される。
図2は、いくつかの実施例に従って、無線通信のための無線コラボレーションの方法の概略を示す図である。いくつかの実施例において、
図2の方法の動作の1つ以上が、いかなる適切な、システム100(
図1)等の無線通信システム、および/または、デバイス102、104および/または106(
図1)等の無線通信デバイスによって、実行され得る。
【0072】
ブロック202に示されるように、上記方法は、例えば、第1の無線通信デバイスと第2の無線通信デバイスとの間の無線通信リンクを介して第2の無線通信デバイスにあるRFモジュールを制御することにより、少なくとも1つの第2の無線通信デバイスの無線通信のために、少なくとも1つの第1の無線通信デバイスの少なくとも1つのRFモジュールを共同して(collaboratively)利用することを含み得る。例えば、無線通信デバイス102(
図1)は、例えば上記のように無線通信リンク134(
図1)を介してRFモジュール144(
図1)を制御することにより、無線通信のために、無線通信デバイス104(
図1)のRFモジュール144(
図1)を共同して利用し得る。
【0073】
ブロック204に示されるように、上記制御は、BB信号を、第2の無線通信デバイスから第1の無線通信デバイスへ、無線通信リンクを介して送信することを含み得る。例えば、無線通信デバイス102(
図1)は、上記のように、無線通信リンク134(
図1)を介して、BB信号を無線通信デバイス104(
図1)に送信し得る。他の実施例において、上記制御は、中間周波数信号等のいかなる他の適切なフォーマットの制御信号を、無線通信リンクを介して第2の無線通信デバイスから第1の無線通信デバイスへ送信することを含み得る。
【0074】
ブロック206に示されるように、上記方法は、第2の無線通信デバイスの無線通信のために、第1の無線通信デバイスのRFモジュールと第2の無線通信デバイスのRFモジュールの両方を同時に使用することを含み得る。例えば、上記のように、BBモジュール110(
図1)は、無線通信デバイス106(
図1)との無線通信のために、RFモジュール144(
図1)と内部RFモジュール118(
図1)の両方を同時に使用し得る。
【0075】
ブロック208に示されるように、上記方法は、第2の無線通信デバイスの無線通信のために、第1の無線通信デバイスのRFモジュールと第2の無線通信デバイスのRFモジュールとの間で選択をすることを含み得る。例えば、上記のように、BBモジュール110(
図1)は、無線通信デバイス106(
図1)との無線通信のために、RFモジュール118(
図1)とRFモジュール144(
図1)との間で選択をし得る。
【0076】
図3が参照される。
図3は、いくつかの実施例に従った、製造品300の概略を示す図である。製造品300は、ロジック304を格納するための機械読み取り可能な記憶媒体302を含み得る。上記ロジック304は、例えば、BB 110および/または142(
図1)、無線通信ユニット112および/または140(
図1)、無線通信デバイス102および/または104(
図1)の機能の少なくとも一部分を実行するために、および/または、
図2の方法の1以上の動作を実行するために、使用され得る。
【0077】
いくつかの実施例において、製造品300および/または機械読み取り可能な記憶媒体302は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、リムーバブルまたは非リムーバブルメモリ、消去可能または非消去可能メモリ、書き込み可能または再書き込み可能メモリ、等の、データ格納可能なコンピュータ読込み可能記憶媒体の1以上の種類を含み得る。例えば、機械読み取り可能な記憶媒体302は、RAM、DRAM、ダブルデータレートDRAM(DDR-DRAM)、SDRAM、スタティックRAM(SRAM)、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、コンパクトディスクレコーダブル(CD-R)、コンパクトディスクリライタブル(CD-RW)、フラッシュメモリ(例、NORまたはNANDフラッシュメモリ)、コンテンツアドレッサブルメモリ(CAM)、ポリマメモリ、相変化メモリ、強誘電体メモリ、シリコン酸化物窒化物酸化物シリコン(SONOS)メモリ、ディスク、フロッピーディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク、カード、磁気カード、光カード、テープ、カセット、等を含み得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、モデム、無線、またはネットワーク接続等の通信リンクを通して搬送波または他の伝搬媒体において具現化されるデータ信号によって、遠隔コンピュータから要求コンピュータに運ばれるコンピュータプログラムのダウンロードまたは転送に関与するいかなる適切な媒体を含み得る。
【0078】
いくつかの実施例において、ロジック304は、命令、データ、および/または、コードを含み得る。その命令、データ、および/または、コードは、もし機械によって実行されるならば、その機械に、本明細書に記載されたような方法、処理、および/または、動作を実行させ得る。機械は、例えば、いかなる適切な処理プラットフォーム、計算プラットフォーム、計算デバイス、処理デバイス、計算システム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ、等を含み得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、等のいかなる適切な組み合わせを利用して実装され得る。
【0079】
いくつかの実施例において、ロジック304は、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令の集合、計算コード、ワード、値、シンボル、等、を含み得、または、として実装され得る。命令は、ソースコード、コンパイルされたコード、インタープリットされたコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、等のいかなる適切なコードの種類を含み得る。命令は、プロセッサに所定の機能を実行させるように命令するために、所定のコンピュータ言語、方法またはシンタックスに従って実装され得る。命令は、C、C++、Java(登録商標)、BASIC、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、機械コード、等のいかなる適切なハイレベル、ローレベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイルされた、および/または、インタープリットされたプログラミング言語を利用して実装され得る。1以上の実施例を参照して本明細書において説明された機能、動作、構成要素、および/または、特徴は、1以上の他の実施例を参照して本明細書において説明された1以上の他の機能、動作、構成要素、および/または、特徴と組み合わせられ得、または、組み合わせて利用され得る。
【0080】
本明細書において本発明の特定の特徴が示され説明されてきたが、当業者には、多くの修正、置換、変更、および等価が起こりうる。したがって、添付されたクレームは、すべてのそのような修正および変更を、本発明の真の精神に該当するものとして包含することを意図していることが理解されるべきである。