(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キーシリンダ(150)内でのキー(122)の第1のあらかじめ選択された方向における回転により、前記キーレバー(146)は、前記第1の活動位置に動き、前記キー(122)の第2のあらかじめ選択された方向における回転により、前記キーレバー(146)は、前記第2の活動位置に動く、請求項1記載の車両ドアラッチ組立体(118)。
前記キーレバー(146)は、その入力側端部(182)とその出力側端部(184)との間に延び、前記入力側端部(182)は、前記キーシリンダ(150)内に受け入れられたときに前記キー(122)の回転を前記入力側端部(182)に伝達するために前記キーシリンダ(150)に機械的に連結され、前記出力側端部(184)は、前記キーレバー(146)が前記第1の活動位置にあるときに前記補助爪(140)に係合するよう構成されると共に前記キーレバー(146)が前記第2の活動位置にあるときに前記補助レバー(143)と係合するよう構成され、
前記キーレバー(146)は、前記第1の活動位置と前記第2の活動位置との間の中間位置に位置決め可能であり、前記中間位置では、前記キーレバーは、非活動状態にある、請求項1又は2記載の車両ドアラッチ組立体(118)。
前記キーシリンダ(150)内でのキー(122)の第1のあらかじめ選択された方向における回転により、前記キーレバー(146)は、前記第1の活動位置に動き、前記キー(122)の第2のあらかじめ選択された方向における回転により、前記キーレバー(146)は、前記第2の活動位置に動く、請求項6記載の車両ドアラッチ組立体(118)。
前記キーレバー(146)は、その入力側端部(182)とその出力側端部(184)との間に延び、前記入力側端部(182)は、前記キーシリンダ(150)内に受け入れられたときに前記キー(122)の回転を前記入力側端部(182)に伝達するために前記キーシリンダ(150)に機械的に連結され、前記出力側端部(184)は、前記キーレバー(146)が前記第1の活動位置にあるときに前記補助爪(140)に係合するよう構成されると共に前記キーレバー(146)が前記第2の活動位置にあるときに前記補助レバー(143)と係合するよう構成され、
前記キーレバー(146)は、前記第1の活動位置と前記第2の活動位置との間の中間位置に位置決め可能であり、前記中間位置では、前記キーレバーは、非活動状態にある、請求項6又は7記載の車両ドアラッチ組立体(118)。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の図面中、同一の参照符号は、全体にわたって対応の要素を示している。まず最初に全体が参照符号18で示された車両ドアラッチ組立体の実施形態を説明するために
図1A〜
図4を参照する。以下に説明するように、車両ドアラッチ組立体18は、好ましくは、ラチェットと爪の組み合わせ21(
図3及び
図4)を備えた車両ドアラッチ20を含む。
図3及び
図4で理解できるように、一実施形態では、車両ドアラッチ20は、好ましくは、本体28及び本体28に設けられた魚口状スロット30を含むベース26を有し、ストライカ24の少なくとも一部が魚口状スロット30内に受け入れ可能である。好ましくは、車両ドアラッチ20は、スロット34を備えたラチェットギヤ32を更に有し、ラチェットギヤ32は、ベース26に回動可能に取り付けられると共にそのスロット34を魚口状スロット30と少なくとも部分的に整列させるよう位置決め可能である。また、ラチェットギヤ32は、ストライカ24がラチェットギヤ32によって捕捉可能な閉鎖位置(
図3)とラチェットギヤ32のスロット34がストライカ24を解除するよう魚口状スロット30と少なくとも部分的に整列する開放位置(
図4)との間で回動可能であることが好ましい。好ましくは、ラチェットギヤ32は、開放位置に付勢されており、車両ドアラッチ20は、主爪36を更に有し、主爪36は、主爪36がラチェットギヤ32を閉鎖位置に位置決めする固定位置(
図3)とラチェットギヤ32がその開放位置まで動くことができるようにするよう主爪36が位置決めされる非固定位置(
図4)との間で動くことができる。
図3及び
図4で理解できるように、一実施形態では、車両ドアラッチ20は、好ましくは、主爪36が連結された主レバー38を更に有し、主レバー38は、主レバー38が主爪36をその固定位置に保持する第1の位置(
図3)と主レバー38が主爪36をその非固定位置に位置決めする第2の位置(
図4)との間で動くことができ、主レバー38は、その第2の位置に付勢されている。また、
図3及び
図4で理解できるように、車両ドアラッチ20は、好ましくは、補助爪40を更に有し、補助爪40は、補助爪40が主レバー38をその第1の位置に保持する係合位置(
図3)と、主レバー38がその第2の位置まで動くことができるよう補助爪40が主レバー38から係合解除され又は離脱する係合解除位置(
図4)との間で動くことができ、補助爪40は、係合位置に付勢されている。また、以下に説明するように、車両ドアラッチ20は、好ましくは、ラチェットギヤ(32)、主爪(36)、主レバー(38)及び補助爪40)の解除及び再設定のための起動力をもたらす電気モータ41)を更に有するのが良い。好ましくは、解除レバー42も又、車両ドアラッチ組立体18に含まれる。
図3及び
図4で理解できるように、解除レバー42は、補助爪40が係合位置にある間、解除レバー42の係合部分44が補助爪40に隣接して配置される待機位置と、解除レバー42が補助爪40をその係合解除位置に保持する活動位置との間で動くことができる。また、車両ドアラッチ組立体18は、解除レバー42をその待機位置からその活動位置に動かすようキーシリンダ50からの回転を解除レバー42に機械的に伝達するキーレバー46を含む。
【0024】
また、以下に説明するように、車両ドアラッチ組立体18は、キーシリンダ50からの回転をキーレバー46に機械的に伝達する連結要素54を更に含むことが好ましい。
【0025】
また、
図3及び
図4で理解できるように、一実施形態では、キーレバー46は、キーレバー46が解除レバー42をその待機位置に保持する休止位置(
図3)と、キーレバー46が解除レバー42をその活動位置に保持する回転位置(
図4)との間で動くことができ、キーレバー46は、その休止位置に付勢されている。好ましくは、これ又以下に説明するように、
図1Cにおいて矢印“A”で示される所定の方向におけるキーシリンダ50内のキー22の回転により、キーレバー46は、休止位置からその回転位置に動く。理解されるように、キーレバー46を休止位置からその回転位置に動かすため、好ましくは、キー22を所定の方向に所定の距離回転させる。
【0026】
図1A〜
図1Cで理解できるように、一実施形態では、車両ドアラッチ組立体18は、好ましくは、車両ドア48内に収納されている。車両ドアの外側“X”が
図1Aに示されている。
図1B及び
図1Cに示されているキー22を受け入れ可能なキーシリンダ50は、好ましくは、外側“X”に設けられた車両ドアハンドル49内に収納され、このキーシリンダは、ドアの外部から接近可能である。当業者であれば理解されるように、キーシリンダ50は、任意適当な仕方でドア内に収納可能である。キー22は、説明を分かりやすくするために
図1Aから省かれていることは理解されよう。キーシリンダ50は、好ましくは、リンケージ要素52を有し、リンケージ要素52は、このリンケージ要素52をキーレバー46に連結する連結要素53に作動可能に連結されている。
【0027】
キー22をキーシリンダ50内に位置決めして所定の方向に回すと、リンケージ要素52は、同じ半径方向距離だけ同じ方向に回され、このリンケージ要素は、連結要素54を
図1A及び
図1Bに矢印“B”で示されている方向に引く。キーレバー46を休止位置から回転位置に動かすため、キー22を所定の方向に所定の半径方向距離回す。連結要素54がキーレバー46に連結されているので、キーレバー46は、連結要素54が矢印“B”により示される方向に動かされると、
図4に矢印“C”で示された方向に回される。このように、回転は、キーシリンダ50から解除レバー42に機械的に伝達される。
【0028】
理解されるように、連結要素54は、説明を分かりやすくするために
図2A〜
図4から省かれている。
【0029】
上述したように、キー22を所定の方向に回すと、キーレバー46が動かされる。キーレバー46を休止位置(
図3)から回転位置(
図4)に動かすため、キー22を所定の半径方向距離(例えば、90°)回す。
【0030】
当業者であれば認識されるように、所定の半径方向距離は、任意適当な距離であって良い。キーシリンダ50及び連結要素54は、当該技術分野においては知られているので、これらについてのそれ以上の説明は不要である。
【0031】
上述の説明から、当業者であれば、車両ドアラッチ20が
図3では閉鎖状態で示され、
図4では開放状態で示されていることが理解されよう。
図4では、スロット34は、魚口状スロット30と少なくとも部分的に整列しており、従って、ストライカ24は、スロット34内に少なくとも部分的に受け入れ可能である。
図2Aで理解できるように、ラチェットギヤ32が開放位置にあり、ドア48が矢印“D”で示される方向にスイングすると、ストライカ24は、スロット34内に少なくとも部分的に受け入れられる。
【0032】
また、当業者であれば理解されるように、ストライカ24がスロット34の端部分56(
図3)内に部分的に位置決めされると、開放位置から閉鎖位置へのラチェットギヤ32の回転の結果として、ストライカ24は、ラチェットギヤ32によって捕捉される。理解されるように、車両ドアラッチ20は、モータ41(
図2C)によって開放状態から閉鎖状態(即ち、再設定状態)に動くことができ、そして閉鎖状態から開放状態(即ち、解除状態)に動くことができ、モータ41は、好ましくは、本出願人の同時係属国際出願PCT/EP2012/002238号明細書(発明の名称:Double Ratchet, Double Pawl Vehicular Latch with Soft Stop on Reset)に図示されると共に記載されているように車両内に提供されるエネルギー及びこれと関連した機構体によって付勢可能であり、この国際出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
【0033】
車両ドアラッチの一例が
図2B及び
図2Cに示されており、この車両ドアラッチは、便宜上、全体が参照符号20′で示されている。理解されるように、車両ドアラッチ20′(
図2B及び
図2C)は、車両ドアラッチ20(
図2A、
図3及び
図4)と実質的に同一であり、これらの唯一の僅かな違いは、本発明の目的上、重要ではない。車両ドアラッチ20′は、説明を分かりやすくするために
図2B及び
図2Cから省かれているカバープレートを有することが理解されよう。
【0034】
車両ドアラッチ20′は、キーシリンダに連結可能なキーレバー46を有することも又、理解されよう。連結要素54及びキーシリンダ50は、説明を分かりやすくするため
図2B及び
図2Cから省かれている。車両ドアラッチ20′は、電気モータ41及びラチェット・爪組み合わせの選択された要素を付勢するために用いられる付勢手段が見えるように
図2B及び
図2Cに示されている。
図2Cで理解できるように、例えば、付勢手段2は、ラチェットギヤ32(
図2B)を付勢してこれがポスト4回りにラチェットギヤ32の開放位置に回動するようにするためのばねである。また、
図2Cで理解できるように、付勢手段6は、補助爪40の回動の中心としてのポスト64回りに少なくとも部分的に配置されたばねである。ばね6は、補助爪40をその係合位置に付勢する。電気モータ41及びこの電気モータと関連していて、電気モータ41とラチェット・爪組み合わせ21を作動的に連結する機構体も又
図2Cに見える。電気モータ41とラチェット・爪組み合わせ21の作動的連結方式が上述の国際出願PCT/EP2012/002238号明細書に記載されているので、これらについてのそれ以上の説明も又不要である。理解されるように、付勢手段並びに車両ドアラッチ20の電気モータ及びこの電気モータと関連していて、電気モータ41とラチェット・爪組み合わせ21を作動的に連結する機構体は、説明を分かりやすくするために
図3及び
図4には示されていない。付勢手段の使用は、当該技術分野においては周知なので、これについてのそれ以上の説明は不要である。
【0035】
車両ドアラッチ20は、好ましくは、カバープレート57を有する。カバープレート57は、説明を分かりやすくするために
図3及び
図4から省かれていることは理解されよう。
【0036】
図3及び
図4で最も明確に理解できるように、車両ドアラッチ20は、好ましくは、ラチェット・爪組み合わせ21を有し、この組み合わせは、ラチェットギヤ32、主爪36、主レバー38及び補助爪40を含む。上述したように、電気モータ41(
図3及び
図4には示されていない)は、好ましくは、ラチェット・爪組み合わせ21を解除したり再設定したりすることができるようラチェット・爪組み合わせ21に作動的に連結されている。車両ドアラッチ組立体18は、車両ドアラッチ20を含み、この車両ドアラッチ組立体は、好ましくは、キーレシーバ(又はキーシリンダ)50を更に含み、キー22は、このキーレシーバ内で回転可能である。また、車両ドアラッチ組立体18は、キーレシーバ50に機械的に連結されたキーレシーバ用メカニカルアドバンテージ手段51を含むことが好ましい。好ましくは、キーレシーバ50は、キー22を機械的に係合させたときにキーレシーバ50の少なくとも一部52の動きによりラチェット・爪組み合わせ21を解除できるようキーレシーバ用メカニカルアドバンテージ手段51を介してラチェット・爪組み合わせ21に作動上、機械的に連結されている。このように、車両ドアラッチ組立体18は、車両ドアラッチ20を閉鎖状態から開放状態に動かすための機械式解除手段となる。上述したことから、車両ドアラッチ組立体18は、車両の外部から作動可能であることが理解できる。したがって、車両ドアラッチ組立体18は、例えばモータ41に対する電力供給が行われないことに起因してモータ41が不作動状態であっても使用できる。
【0037】
次に、車両ドアラッチ組立体18について詳細に説明する。上述したように、ラチェットギヤ32は、好ましくは、開放位置に付勢されている。
図3では、ラチェットギヤ32の閉鎖位置から開放位置への運動方向は、矢印“E”で示されている。また、主爪36は、その非固定位置に付勢されており、即ち、主爪36は、
図3に矢印“F”で示された方向に動くことができるよう付勢されていることが好ましい。主レバー38は、好ましくは、その第2の位置に付勢されている。
図3では、主レバー38の第1の位置から第2の位置への運動方向は、矢印“G”で示されている。
【0038】
図3で理解できるように、車両ドアラッチ20が閉鎖状態にあるとき、補助爪40は、係合位置にあって主レバー38をその第1の位置に保持している。補助爪40は、係合位置に付勢されていることが好ましい。補助爪40の係合解除位置から係合位置への運動方向は、矢印“H”で示されている。また、一実施形態では、キーレバー46は、好ましくは、その休止位置に付勢されている。
【0039】
上述したように、キー22を所定の方向に所定の半径方向距離だけ回すと、キー22とキーレバー46の機械的連結のために、キーレバー46は、それによりその休止位置からその回転位置に動くようになる。これにより、車両ドアラッチ20は、
図3に示された閉鎖状態から
図4に示された開放状態に動く。理解されるように、車両ドアラッチ組立体18の種々の要素のそれぞれの一続きの動きを後で説明するが、かかる動きは、事実上同時に起こる。
【0040】
上述したように、所定方向におけるキー22の回転により、最終的には、キーレバー46は、
図4に矢印“C”で示された方向に回転する。所定方向における所定の半径方向距離のキー22の回転により、キーレバー46は、休止位置(
図3に示されている)から回転位置(
図4に示されている)まで回転する。
【0041】
キーレバー46は、好ましくは、解除レバー42のタブ60と係合可能に配置されたフィンガ58を有する。
図4で理解できるように、キーレバー46を矢印“C”により示された方向に回すと、フィンガ58は、矢印“J”により示された方向でタブ60に押し当たり、それにより解除レバー42は、ピボット軸線61を中心として矢印“K”で示された方向に回動する。
【0042】
また、
図4で理解できるように、矢印“K”で示された方向における解除レバー42の回転により、係合部分44は、補助爪40の端部62に押し当たる。解除レバー42の係合部分44は、補助爪40を
図4に矢印“M”で示された方向に押圧する。
【0043】
図4で理解できるように、補助爪40は、ピボットピン64を中心として回動可能であり、補助爪40は、比較的長く、ピボット軸線61と端部62との間に長さ“L”を有している。付勢荷重は、事実、実質的にピン64のところに加えられ、それにより補助爪40が係合位置に付勢される。上述したように、解除レバー42は、補助爪40を係合解除位置に押圧する。付勢手段に打ち勝とうとする力は、端部62のところ、即ち、ピボットピン64から距離“L”のところに位置する箇所に加えられる。したがって、当業者であれば理解されるように、ピン64から比較的長い長さ“L”のところで付勢力に打ち勝つよう荷重を加えることは、機械的利益(メカニカルアドバンテージ)をもたらし、その結果、車両ドアラッチ20を閉鎖状態から開放状態に動かすためにキー22を所定の方向に回す際に及ぼすことが必要な力が比較的小さい。
【0044】
上述のことから理解できるように、メカニカルアドバンテージ手段51は、好ましくは、キーレバー又はキーシリンダ50を解除レバー42に機械的に連結する要素を含み、このメカニカルアドバンテージ手段は、上述の機械的利益を利用する。好ましくは、メカニカルアドバンテージ手段51は、連結要素54、キーレバー46及び解除レバー42を含む。
【0045】
図3に示されているように、車両ドアラッチ20が閉鎖状態にあるとき、主レバー38のトウ(toe)66が補助爪40の停止部分68に係合する。
図3で理解できるように、トウ66は、好ましくは、停止部分68に嵌着するよう形成されており、その結果、主レバー38は、補助爪40によってしっかりと保持されるようになる。
しかしながら、
図4で理解できるように、補助爪40の付勢力に打ち勝って補助爪40を係合解除位置に動かすと、停止部分68は、トウ66から遠ざけられ、その結果、主レバー38は、
図4に示されているその第2の位置まで回動するようになる。主レバー38の第1の位置から第2の位置への運動方向は、
図3に矢印“G”で示されている。
【0046】
図3及び
図4で理解できるように、停止部分68は、好ましくは、作用面70がピボット軸線61を中心とする補助爪40の運動方向と実質的に整列するよう形成されている。好ましくは、トウ66は、対応の端面72を有し、この端面72は、作用面70と端面72が互いに係合すると、作用面70に全体として平行であるよう形成されている。これにより、補助爪40がその係合位置からその係合解除位置まで回動するときに作用面70と端面72の分離が容易になる。
【0047】
図3で理解できるように、車両ドアラッチ20が閉鎖状態にあるとき、主爪36の端部分74がラチェットギヤ32に形成された段部76に係合する。この係合により、主爪36は、ラチェットギヤ32をその閉鎖位置に保持する。
【0048】
しかしながら、主レバー38がその第2の位置(
図4に示されている)まで回動すると、主爪36が主レバー38に連結されているので、主爪36は、それにより、ラチェットギヤ32との係合状態から引き離され、即ち、主爪36は、その固定位置からその非固定位置に動かされる。この動きは、
図3に矢印“F”で示された方向である。端部分74は、好ましくは、実質的に平坦な表面78を有し、この実質的に平坦な表面78は、段部76(
図4)に設けられた相手方の表面80に係合し、これらの表面は、非固定位置への主爪36の運動が比較的妨げられないように形成されると共に位置決めされている。
【0049】
主爪36をその固定位置からその非固定位置に動かすと、ラチェットギヤ32は、その閉鎖位置からその開放位置(
図4に示されている)まで、即ち、
図3に矢印“E”で示されている方向に回動するようになる。上述したように、ラチェットギヤ32は、これが開放位置に付勢されているので矢印“E”で示された方向に回動する。
【産業上の利用可能性】
【0050】
使用にあたり、車両ドアラッチ20が閉鎖状態にあるとき(例えば、ドアが閉じられ、ストライカ24がラチェットギヤ32によって少なくとも部分的に捕捉されている状態)、車両の外部に位置するユーザ(図示せず)は、キー22をキーシリンダ50中に差し込んでキー22を所定の方向に所定の半径方向距離だけ回すことによって、車両ドアラッチ20を閉鎖位置から開放位置に動かす。上述したように、車両ドアラッチ20の要素の配置状態及び形態に起因して、これを達成するためにキーを回す際、ユーザが及ぼすのに必要な力は比較的小さい。車両ドアラッチ20が開放状態にあるとき、ストライカ24は、ラチェットギヤ32によって解除され、するとドアを開くことができる。
【0051】
上述したように、車両ドアラッチ20は、常態では、図示されていない制御手段により制御される電気モータ41によってその閉鎖状態からその開放状態に動かされる。車両ドアラッチ組立体18は、モータ又はモータに関連した機構体が不作動状態であるとき、車両ドアラッチ20を開くための機械的手段となる。例えば、車両ドアラッチ20のモータが不作動状態にあるので乗員が車両の内部に閉じ込められた場合、車両ドアラッチ組立体18により、ユーザは、唯一の機械的手段を用いて車両の外部から車両ドアラッチ20を開くことができる。
【0052】
キー22をキーシリンダ50内に入れた状態で所定の方向(即ち、
図1Cの矢印“A”で示された方向)に回すと、連結要素54は、
図1A及び
図1Bの矢印“B”で示された方向に動かされる。また、矢印“B”で示された方向における連結要素54の動きにより、キーレバー46は、
図4に矢印“C”で示された方向に回転する。キー22を所定の方向において所定の半径方向距離回した場合、キーレバー46は、その休止位置(
図3)からその回転位置(
図4)位置まで動かされ、それにより、そのフィンガ58は、
図4の矢印“J”で示された方向に動く。
【0053】
上述したように、キーレバー46がその回転位置まで矢印“C”で示された方向に回ると、フィンガ58は、解除レバー42を押してこれがその待機位置(
図3)からその活動位置(
図4)まで
図4の矢印“K”で示された方向に回動する。これが起こると、解除レバー42の係合部分44は、補助爪40の端部62に押し当たり、それにより補助爪40をそのピボット軸線61回りに
図4の矢印“M”で示された方向にその係合位置からその係合解除位置まで回動する。これにより、主レバー38のトウ66が補助爪40の停止部分68との係合状態から解除され、それにより主レバー38は、
図3の矢印“G”で示された方向にその第1の位置から第2の位置まで動くことができ、その理由は、主レバー38がそのように付勢されているからである。
【0054】
主レバー38は、そのようにする際、主爪36をラチェットギヤ32との係合状態から引き離し、即ち、主爪36の端部分74の平坦な表面78は、ラチェットギヤ32の段部76の表面80から滑って離れる。これが起こると、ラチェットギヤ32は、矢印“E”で示された方向にその閉鎖位置からその開放位置まで動くようになり、その理由は、ラチェットギヤ32がそのようにするよう付勢されているからである。
【0055】
上述したように、2つの爪36,40が車両ドアラッチ20内で互いに働く配置状態に起因して、キーシリンダ50内のキー22を回して車両ドアラッチ20を閉鎖位置から開放位置に動かす際に必要な力は、比較的小さい。利点のうちでとりわけ、このために、比較的軽量の連結要素54(例えば、鋼若しくはプラスチック又は任意他の適当な材料で作られている)を使用することができる。
【0056】
車両ドアラッチ組立体118及びこれに含まれる車両ドアラッチ120の変形実施形態が
図5A〜
図5Gに示されている。車両ドアラッチ組立体118のこの実施形態では、車両ドアラッチ120を機械的にその開放状態に動かすことができ、又、車両ドアラッチ120を機械的に閉鎖状態に再設定することができる。上述したように、車両ドアラッチ組立体118は、電気モータ又は車両ドアラッチ120とラチェット・爪組み合わせ121との機械的連結部が不作動状態になった場合であっても使用できる車両ドアラッチ120を作動させる変形例としての機械的手段となる。
【0057】
車両ドアラッチ組立体118は、好ましくは、ストライカ124(
図5A)を捕捉して解除するためのキー122(
図5E及び
図5F)の回転によって作動可能である。一実施形態では、車両ドアラッチ120は、好ましくは、本体128及び本体128に設けられていて、ストライカ124の少なくとも一部を受け入れ可能な魚口状スロットを備えたベース126を有する。
図5Aで理解できるように、車両ドアラッチ120は、好ましくは、スロット134が設けられたラチェットギヤ132を更に有し、ラチェットギヤ132は、ベース128に回動可能に取り付けられると共にそのスロット134を魚口状スロット130と少なくとも部分的に整列させるよう位置決め可能である。以下に説明するように、ラチェットギヤ132は、好ましくは、ストライカ124がラチェットギヤ132によって捕捉可能な閉鎖位置(
図5A)とラチェットギヤ132のスロット134がストライカ124を解除するよう魚口状スロット130と少なくとも部分的に整列する開放位置との間で回動可能であり、ラチェットギヤ132は、開放位置に付勢されている。また、車両ドアラッチ120は、主爪136を有し,主爪136は、主爪136がラチェットギヤ132を閉鎖位置に位置決めする固定位置(
図5A)とラチェットギヤ132がその開放位置まで動くことができるようにするよう主爪136が位置決めされる非固定位置(
図5C)との間で動くことができることが好ましい。一実施形態では、車両ドアラッチ120は、好ましくは、主爪136が連結された主レバー138を更に有し、主レバー138は、主レバー138が主爪136をその固定位置に保持する第1の位置(
図5A,5B)と主レバー138が主爪136をその非固定位置に位置決めする第2の位置(
図5C)との間で動くことができ、主レバー138は、その第2の位置に付勢されている。加うるに、車両ドアラッチ120は、好ましくは、補助爪140を更に有し、補助爪140は、補助爪140が主レバー138をその第1の位置に保持する係合位置(
図5A,5B)と、主レバー138がその第2の位置まで動くことができるよう補助爪140が主レバー138から係合解除され又は離脱する係合解除位置(
図5C)との間で動くことができ、補助爪140は、係合位置に付勢されている。また、車両ドアラッチ120は、ラチェットギヤ132、主レバー138及び補助爪140の解除及び再設定のためにラチェットギヤ132、主レバー138及び補助爪140に作動可能に連結された電気モータ141を有することが好ましい。また、補助レバー143が車両ドアラッチ組立体118に含まれている。補助レバー143は、好ましくは、補助レバー143が主レバー138をその第1の位置に押圧する再設定位置(
図5D)及び補助レバー143が主レバー138をその第2の位置に動かすことができる非活動位置
図5B及び
図5Cまで動くことができる。一実施形態では、車両ドアラッチ組立体118は、キーレバー146を含み、キーレバー146は、キーレバー146が補助爪140をその係合解除位置に押圧する第1の活動位置(
図5C)及びキーレバー146が補助レバー143をその再設定位置に押圧する第2の活動位置(
図5D)までキーレバー146を動かすためにキーシリンダ150からの回転を機械的に伝達することも又好ましい。
【0058】
以下に説明するように、第1のあらかじめ選択された方向(
図5Fの矢印“2A
1”で示されている)におけるキーシリンダ内のキー122の回転により、キーレバー146が第1の活動位置まで動き、第2のあらかじめ選択された方向(矢印“2A
2”により示されている)におけるキー122の回転により、キーレバー146が第2の活動位置まで動くことが好ましい。一実施形態では、第2のあらかじめ選択された方向は、好ましくは、第1のあらかじめ選択された方向とは逆である。
【0059】
キーシリンダ150内に受け入れられたキー122を第1のあらかじめ選択された方向に第1のあらかじめ選択された半径方向距離だけ動かすと、車両ドアラッチ組立体118は、その開放状態にある場合、以下に説明するように閉鎖状態に再設定される。また、キーシリンダ150内のキー122を第2のあらかじめ選択された方向に第2のあらかじめ選択された半径方向距離だけ動かすと、車両ドアラッチ組立体118は、その閉鎖状態にある場合、開放状態まで動かされる。理解されるように、車両ドアラッチ組立体118が開放状態にあり、しかもこの車両ドアラッチ組立体が収納されているドアが
図5Aの矢印“2D”により示された方向に動かされると、ストライカ124は、魚口状スロット130及びラチェットギヤスロット134内に受け入れられる。以下に説明するように、ラチェットギヤ132をストライカ124がスロット134内に位置した状態で十分な力でストライカ124に当てた場合、ストライカ124によりラチェットギヤ132は、その開放位置からその閉鎖位置まで動く。
【0060】
図5C及び
図5Dで理解できるように、キーレバー146は、好ましくは、その入力側端部182とその出力側端部184との間に延び、入力側端部182は、キーシリンダ150内に受け入れられたときにキー122の回転を入力側端部182に伝達するためにキーシリンダ150に機械的に連結されている。出力側端部184は、好ましくは、キーレバー146が第1の活動位置にあるときに補助爪140に係合すると共にキーレバー146が第2の活動位置にあるときに補助レバー143と係合する。また、キーレバー146は、第1の活動位置と第2の活動位置との間の中間位置(
図5Bに示されている)に位置決め可能であることが好ましく、中間位置では、キーレバーは、非活動状態にある。
【0061】
一実施形態では、補助レバー143は、その第1の端部186とその第2の端部188との間に延びている(
図5B〜
図5D)。キーレバー146の出力側端部184が補助レバー143の第1の端部186に係合して第1の端部186を第1の所定の方向(
図5Dに矢印“P”で示されている)に動かすと、補助レバー143の第2の端部188も又、第1の所定の方向に動いて主レバー138に係合して主レバー138をその第1の位置に押圧する。
【0062】
理解されるように、車両ドアラッチ組立体118(
図5G)は、好ましくは、上述の車両ドアラッチ組立体18と同様、車両ドア内に収納される。
図5E及び
図5Fで理解できるように、キーシリンダ150は、好ましくは、リンケージ要素152を有し、このリンケージ要素152は、リンケージ要素152とキーレバー146をその入力側端部182のところで連結する連結要素154に連接されている。また、理解されるように、連結要素154は、説明を分かりやすくするために
図5A〜
図5Cには示されていない。
キー122がキーシリンダ150内に受け入れられると、第1のあらかじめ選択された方向におけるキー122の回転の結果として、連結要素154は、
図5D及び
図5Eに矢印“2B
1”で示された方向に動く。これが起こると、キーレバー146は、
図5Dに“Q”で示された方向にその軸線190を中心として回動する。上述したように、キーシリンダ150内のキー122を第1のあらかじめ選択された方向に第1のあらかじめ選択された半径方向距離だけ回すと、車両ドアラッチ組立体118は、再設定状態まで動かされる。
【0063】
加うるに、これ又上述したように、キーシリンダ150内のキー122を第2のあらかじめ選択された方向に第2のあらかじめ選択された半径方向距離だけ動かすと、車両ドアラッチ組立体118は、閉鎖状態から開放状態まで動かされる。次に、この動きについて詳細に説明する。
図5E及び
図5Fで理解できるように、キー122を第2のあらかじめ選択された方向(
図5F矢印“2A
2”で示されている)に回すと、連結要素154は、
図5C及び
図5Eに矢印“2B
2”で示されている方向に動かされる。
図5Cに示されているように、これが起こると、キーレバー146は、矢印“R”で示された方向に回動する。キー122を第2のあらかじめ選択された方向に第2のあらかじめ選択された半径方向距離だけ回すと、出力側端部184は、補助爪140を
図5Cに矢印“2M”で示された方向に押圧する。
【0064】
車両ドアラッチ組立体118の或る特定の要素は、上述したように付勢されていることが理解されよう。好ましくは、ラチェットギヤ132は、
図5Aに矢印“2E”で示されているように閉鎖位置から開放位置まで動くことができるよう付勢されている。また、主レバー138は、
図5Aに矢印“2G”で示されている方向に動くことができるよう付勢されていることが好ましい。また、補助爪140は、好ましくは、
図5Aに矢印“2H”で示されている方向に動くよう付勢される。
【0065】
付勢される車両ドアラッチ120の要素を付勢する手段は、説明を分かりやすくするために
図5A〜
図5Gから省かれていることが理解されよう。かかる付勢手段は、全体が
図2Bに示されている。ただし、重要ではない幾つかの差異が存在する。付勢手段は、当該技術分野においては周知なので、これについてのそれ以上の説明は不要である。
【0066】
以下に説明するように、車両ドアラッチ120は、好ましくは、ラチェット・爪組み合わせ121を有する。電気モータ141及び電気モータ141とラチェット・爪組み合わせ121を機械的に連結する機械的手段が
図5Aに破線で示されている。しかしながら、説明を分かりやすくするために、電気モータ141及び電気モータ141とラチェット・爪組み合わせを連結する手段は、その他の点においては
図5A〜
図5Gから省かれている。電気モータの作動は、上述の国際出願PCT/EP2012/002238号明細書に記載されているので、これについてのそれ以上の説明は不要である。
【0067】
したがって、
図5A及び
図5Bで理解できるように、車両ドアラッチ組立体118が閉鎖状態にあるとき、補助爪140は、これが付勢されているその係合位置にある。車両ドアラッチ組立体118を開放状態まで動かすため、キー122を第2のあらかじめ選択された方向(
図5Fに矢印“2A
2”で示されている)に第2のあらかじめ選択された半径方向距離だけ回し、それによりキーレバー146が矢印“R”で示された方向に(キーレバー146の第1の活動位置まで)回動し、その結果、その出力側端部184が補助爪140を押圧してこれが矢印“2M”で示された方向に、即ち、補助爪の付勢力に抗して、その係合解除位置まで回動するようになっている。
【0068】
図5Cで理解できるように、キーレバー146がその第1の活動位置まで動くと、キーレバー146の出力側端部184は、好ましくは、補助爪140の端部162に係合する。付勢力は、ばね(図示せず)によって補助爪140に対して実質的にその回動軸線164のところで加えられる。端部162は、補助爪140の回動の中心となる補助爪140のピン164から比較的距離を置いたところに位置しているので、しかも付勢力が実質的にピン164のところに加えられるので、補助爪140の付勢力に打ち勝つために端部162に加えることが必要な力は、比較的小さい。出力側端部184を介して伝達される力は、補助爪140にその端部162のところで加わるようになる。したがって、付勢手段に打ち勝つための力は、端部162のところで、即ち、ピン164から距離“2L”(
図5C)だけ離れた箇所に加えられる。当業者であれば理解されるように、ピン164から比較的長い距離“2L”を置いたところで付勢力に打ち勝つよう荷重を加えることにより、機械的利益が得られる。したがって、車両ドアラッチ組立体118をその閉鎖状態からその開放状態に動かすためにキー122を第2のあらかじめ選択された方向に回す際にユーザが及ぼす必要のある力は、比較的小さい。
【0069】
補助爪140がその係合解除位置まで回動すると、その停止部分168は、主レバー138のトウ166から離脱し、それにより、主レバー138は、
図5Aに矢印“2G”で示された方向においてその第2の位置まで回動することができる。というのは、主レバー138は、かかる方向に動くことができるよう付勢されているからである。
【0070】
主レバー138がその第2の位置(
図5Cに示されている)まで動くと、それにより、主爪136は、ラチェットギヤ132との係合状態から引き離される。したがって、この時点において、ラチェットギヤ132は、その付勢力に起因してその開放位置まで回動する。
【0071】
上述のことから、車両ドアラッチ組立体118は、キー122が第2のあらかじめ選択された方向において第2のあらかじめ選択された距離だけ回されると、閉鎖状態から開放状態に動かされることが理解できる。上述したように、車両ドアラッチ組立体118の要素の構成又は配置状態に鑑みて、車両ドアラッチ組立体118は、比較的小さな力を加えることにより開放状態まで動くことができ、それによりキーを第2のあらかじめ選択された方向に回すことができる。利点のうちでとりわけ、このことは、連結要素154が比較的軽量の要素で良いことを意味している。
【0072】
車両ドアラッチ組立体118がいったん開放状態になると、車両ドアラッチ組立体118は、機械的に再設定することができ、即ち、車両ドアラッチ組立体118を開放状態から再設定状態まで機械的に動かされ、次に、閉鎖状態まで動かされるようになる。
【0073】
車両ドアラッチ120を機械的に再設定するため、ラチェットギヤ132をその開放位置から閉鎖位置まで動かす。好ましくは、ラチェットギヤ132は、ストライカ124がこれに係合すると、即ち、ドアを動かして閉鎖すると、その開放位置からその閉鎖位置まで押される。
図5Aで理解できるように、ラチェットギヤスロット134は、第1のスロット壁191及び第2のスロット壁192によって少なくとも部分的に構成され、第1及び第2のスロット壁191,192は、ラチェットギヤ132がその開放位置にあり且つ車両ドアラッチ120をストライカ124に接触させると(例えば、ドアを閉じると)ストライカ124がまず最初に、第1のスロット壁191に係合し、次に第2のスロット壁192に係合するよう形成されている。第1のスロット壁191は、ストライカ124と第1のスロット壁191との係合により、ラチェットギヤ132が開放位置から閉鎖位置に向かって回動するよう差し向けられている。ドアが閉じると、ストライカ124は、第1のスロット壁191に摺動的に係合し、ラチェットギヤ132をその閉鎖位置に向かって次第に押す。ドアが引き続き閉じているとき、ストライカ124は、第2のスロット壁192に摺動的に係合し、それによりラチェットギヤ132は、最終的に閉鎖位置まで動き、ストライカ124は、その時点では、ラチェットギヤ132によって捕捉されている。ラチェットギヤ132は、車両ドアラッチ120が再設定されるまでユーザがドアを閉鎖状態に保つことによって(かくして、ラチェットギヤを閉鎖位置に維持することによって)閉鎖位置に保持されるのが良い。
【0074】
上述したように、車両ドアラッチ組立体118を再設定するため、キー122をキーシリンダ150内で
図5Fに矢印“2A
1”で示された第1のあらかじめ選択された方向に回す。この回転は、第1のあらかじめ選択された半径方向距離の回転である。
リンケージ要素152を対応の回転により、連結要素154は、矢印“2B
1”(
図5D及び
図5E)により示された方向に動く。次に、連結要素154は、キーレバー146の入力側端部182を引っ張り、それによりキーレバー146は、
図5に矢印“Q”で示された方向に回動する。
【0075】
理解されるように、連結要素154は、説明を分かりやすくするために
図5Dから省かれている。
【0076】
当業者であれば理解されるように、キーレバー146の出力側端部184が補助爪140をその係合解除位置に向かって押圧しなくなるやいなや、補助爪140は、矢印“2H”(
図5A)により示された方向にかかる方向への運動を可能にするその付勢に起因して回動する。しかしながら、
図5Cに示されているような補助爪140及び主レバー138の位置に基づいて理解できるように、補助爪140がまず最初に、キーレバー146によって解除されると、補助爪140の停止部分168は、実質的に滑らかなキーレバー端壁193に係合する。(停止部分168は、説明を分かりやすくするために端壁193に係合するものとしては
図5Cには示されていないことは理解されよう。)主レバー138のトウ166の端面172を停止部分168の作用面170に当てて位置決めするため、主レバー138を以下に説明するように
図5Dに矢印“S”で示された方向に回動させる。この方向における主レバー138の動きは、主レバー138の受ける付勢とは逆方向である。
【0077】
図5Dで理解できるように、キーレバー146の回動運動(即ち、
図5Dに矢印“Q”で示されている方向における運動)により、その出力側端部184は、補助レバー143の第1の端部186のところに設けられた第1のロッド194に押し当たる。その結果、補助レバー143は、矢印“P”で示された方向にそのピン195を中心として回動し、その結果、補助レバー143の第2の端部188は、主レバー138の側部196に係合するようになる。
【0078】
図5Dに示されているように、補助レバー143の第2の端部188は、主レバー138の側部196に押し当たり、それにより、停止部分168の作用面170に係合可能に端面172を位置決めするのに十分主レバー138を矢印“S”で示されている方向に回動させる。この時点で、補助レバー143の第2の端部188は、主レバー138を矢印“S”で示されている方向に押圧しなくなり、それにより、トウ166の端面172は、停止部分168の作用面170に係合することができる。
【0079】
上述したように、車両ドアが閉じられた状態では、ラチェットギヤ132は、閉鎖位置のままである。理解されるように、車両ドアラッチ組立体118のキーシリンダ150を作動させて(以下に説明するように)車両ドアラッチ120を再設定している間、ラチェットギヤ132を閉鎖位置に維持するよう車両ドアは、車両ドアラッチ120が再設定されるまで閉鎖状態に保たれる。車両ドアは、外部から車両内部に差し向けられた状態で及ぼされる(例えば、ユーザ(図示せず)により及ぼされる)圧力によって閉鎖状態に保持される。
【0080】
理解されるように、ラチェットギヤ132が閉鎖位置にあるとき(上述したように)、主レバー138が補助レバー143によってその第1の位置まで押されているとき、主爪136の端部分174の平坦な表面178は、ラチェットギヤ132に形成された段部176の表面180に係合する位置に動かされる。ラチェットギヤ132は、開放位置に付勢されているので、車両ドアの外部に加わる圧力がいったん除かれると、ラチェットギヤ132は、その開放位置に向かって回動し、それにより段部176の表面180を端部分174の平坦な表面178にしっかりと係合させる。したがって、車両ドアラッチ120は、閉鎖状態に機械的に再設定される。
【0081】
図5Aで最も明確に理解できるように、車両ドアラッチ120は、好ましくは、ラチェット・爪組み合わせ121を有し、この組み合わせは、ラチェットギヤ132、主爪136、主レバー138及び補助爪140を含む。上述したように、電気モータ141は、好ましくは、ラチェット・爪組み合わせ121の解除及び再設定のためにラチェット・爪組み合わせ121に作動的に連結されている。しかしながら、車両ドアラッチ組立体118は、モータが不作動状態にある場合、車両ドアラッチ120を作動させることができる。車両ドアラッチ組立体118は、車両ドアラッチ120を含み、この車両ドアラッチ組立体は、好ましくは、キーレシーバ(又はキーシリンダ)150を更に含み、キー122は、このキーレシーバ150内で回転可能である。また、車両ドアラッチ組立体118は、以下に説明するようにキーレシーバ150に機械的に連結されたキーレシーバ用メカニカルアドバンテージ手段151を含むことが好ましい。好ましくは、キーレシーバ150は、キー122を機械的に係合させたときにキーレシーバ150の少なくとも一部152の動きによりラチェットギヤ132を解除したり再設定したりすることができるようキーレシーバ用メカニカルアドバンテージ手段151を介してラチェットと爪の組み合わせ121に作動上、機械的に連結されている。このように、車両ドアラッチ組立体118は、車両ドアラッチ120を閉鎖状態から開放状態に動かすための機械的解除手段となると共に更に、車両ドアラッチ120を開放状態から閉鎖状態に再設定するための機械的再設定手段となる。車両ドアラッチ組立体118は、車両の外部から作動可能である。したがって、この機械的解除手段は、例えばモータ41に対する電力供給が行われないことに起因してモータ141が不作動状態であっても使用できる。
【0082】
上述したことから理解できるように、車両ドアラッチ組立体118は、モータ141を用いなくても車両ドアラッチ120を開放状態に動かすよう車両の外部から利用でき、例えばその結果としてドアを開くことができ、それにより乗員(図示せず)が車両から出ることができるようになる。同様に、車両ドアラッチ組立体118を利用して車両ドアラッチ120を再設定することができ、その結果、モータ141を用いなくても車両ドアを閉じることができ、そしてストライカ124をラチェットギヤ132によって捕捉することができるようになる。
【0083】
当業者であれば理解されるように、本発明は、多くの形態を取ることができ、かかる形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれる。特許請求の範囲に記載された本発明の範囲は、実施例の状態で説明した好ましい実施形態によって限定されるものではなく、かかる範囲には全体として本明細書と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。