【文献】
Samsung,Downlink Control Signalling for CoMP[online], 3GPP TSG-RAN WG1#67 R1-114229,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-114229.zip>,2011年11月18日
【文献】
ZTE,Downlink control signaling for CoMP[online], 3GPP TSG-RAN WG1#67 R1-113764,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-113764.zip>,2011年11月18日
【文献】
Huawei, HiSilicon,Signalling requirements for PDSCH mapping for DL CoMP[online], 3GPP TSG-RAN WG1#67 R1-113645,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-113645.zip>,2011年11月18日
【文献】
Samsung,PDSCH RE Mapping for CoMP among Multiple Cells[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121633,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121633.zip>,2012年 3月20日
【文献】
NEC Group,Remaining issues of PCFICH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#61b R1-103825,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_61b/Docs/R1-103825.zip>,2010年 7月 2日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
セルラー無線通信システムは、様々な高速大容量サービスを移動端末機に提供する形態で発展してきた。このようなセルラー無線通信システムの例は、高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:HSDPA)移動通信システムと、高速アップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access:HSUPA)移動通信システムと、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)移動通信システムと、ロングタームエボリューションアドバンスド(Long Term Evolution Advanced、LTE−A)移動通信システムと、第3世代プロジェクトパートナーシップ2(3rd Generation Project Partnership 2:3GPP2)により提案された高速パケットデータ(High Rate Packet Data:HRPD)移動通信システムと、国際電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers:以下、“IEEE”と称する)802.16m移動通信システムとを含む。
【0003】
高速無線パケットデータ送信を効率的にサポートするために開発されたLTE移動通信システムは、様々な無線接続(radio access:RA)技術を活用してセルラー無線通信システムの容量を最大化できる。LTEシステムから進歩したLTE−Aシステムは、LTEシステムと比較して向上したデータ送信能力を有する。
【0004】
HSDPA移動通信システム、HSUPA移動通信システム、及びHRPD移動通信システムのような現存する第3世代(3G)無線パケットデータ通信システムは、送信効率を向上させるために適応変調及び符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)方式及びチャネル適応スケジューリング(channel adaptation scheduling)方式のような技術を使用する。このとき、ACM方式及びチャネル適応スケジューリング方式を使用する場合に、信号送信装置は、信号受信装置から部分的なチャネル状態フィードバック情報を受信することにより、最も効率的な時点で最適の変調方式及び符号化方式を使用できる。
【0005】
AMC方式を使用する無線パケットデータ通信システムにおいて、信号送信装置は、チャネル状態に従って送信されるデータパケットの量を調整する。すなわち、チャネル状態が悪い場合に、信号送信装置は、送信されるデータパケットの量を減少させることにより受信エラー確率を信号送信装置がターゲットとするターゲット受信エラー確率で保持できる。他方、チャネル状態が良好な場合に、信号送信装置は、送信されるデータパケットの量を増加させることにより受信エラー確率をターゲット受信エラー確率で保持しつつも多くのデータパケットを効果的に送信できる。
【0006】
また、チャネル適応スケジューリング方式を使用する無線パケットデータ通信システムにおいて、信号送信装置は、複数の移動端末機の中で良好なチャネル状態を有する移動端末機を選択し、この選択された移動端末機にサービスを提供するために、1個の移動端末機にチャネルを割り当ててサービスを提供する場合に比べて、システムスループットが増加する。このようなシステムスループット増加は、‘マルチユーザダイバーシティ(multi-user diversity)利得’と称される。
【0007】
AMC方式は、多入力多出力(Multiple Input Multiple Output:以下、“MIMO”と称する)送信方式とともに使用される場合に、送信信号の空間層(spatial layer)の個数又はランク(rank)を決定する機能も含むことができる。この場合に、AMC方式を使用する無線パケットデータ通信システムは、最適のデータ送信率(data rate)を決定するにあたり、単純に符号化率及び変調方式だけを考慮せず、MIMOを用いて幾つかのレイヤーでデータを送信することを考慮する。
【0008】
一般的に、符号分割多重接続(code division multiple access:以下、“CDMA”と称する)方式に比べて、直交周波数分割多重接続(orthogonal frequency division multiple access:以下、“OFDMA”と称する)方式が使用される場合に、システム容量の増加を期待できる方式と知られている。
【0009】
OFDMA方式を使用する場合に、システムスループットが増加する幾つかの理由の内の1つは、OFDMAが周波数領域スケジューリング(frequency domain scheduling)を実行することができるという点である。基本的に、チャネル状態が時間により変わる特性に基づいてチャネル適応スケジューリング方式を使用することにより容量利得を得ることができ、チャネル状態が周波数により変わる特性を使用する場合にさらに多くの容量利得を得ることができる。したがって、次世代セルラー無線通信システムでは、第2世代(2G)セルラー無線通信システム及び第3世代(3G)セルラー無線通信システムで使用されたCDMA方式を次世代セルラー無線通信システムにおけるOFDMA方式に置き換えようとする研究が活発に進んでいる。3GPP及び3GPP2は、OFDMA方式を使用する向上したセルラー無線通信システムに関連した標準化プロジェクトを始めた。
【0010】
図1は、従来技術によるLTE−A移動通信システムの無線フレームの構造を概略的に示す図である。
図1を参照すると、1個の無線フレームは、10個のサブフレームを含み、10個のサブフレームの各々は、2個のスロットを含む。したがって、インデックス(図示せず)0乃至9は、1個の無線フレームに含まれた10個のサブフレームに割り当てられ、インデックス0乃至19は、1個のサブフレームに含まれた20個のスロットに割り当てられる。
【0011】
図2は、従来技術によるセルラー無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
図2に示すセルラー無線通信システムでは、送受信アンテナがセル別に中央に配置される。
図2を参照すると、複数のセルを含むセルラー無線通信システムにおいて、特定のユーザ端末機(user equipment:以下、“UE”と称する)は、比較的長い時間、例えば、半静的(semi-static)時間間隔の間に選択された1つのセルから上述したような複数の方式を使用する無線通信サービスを受信する。例えば、セルラー無線通信システムが3個のセル、すなわち、セル100、セル110、及びセル120の計3個のセルを含むと仮定する。セル100は、無線通信サービスをUE101及びUE102に提供し、セル110は、無線通信サービスをUE111に提供し、セル120は、無線通信サービスをUE121に提供する。基地局(Base Station:以下、“BS”と称する)130、131、及び132は、セル100、セル110、及びセル120をそれぞれ管理する。
【0012】
一方、セル100を使用して無線通信サービスを受信するUE102は、UE101に比べてBS130から相対的に遠い地点に位置する。また、UE102は、セル120のサービス領域を管理するBS132から比較的大きい干渉を経験する。したがって、UE102は、相対的に遅いデータ送信速度でデータを受信する。
【0013】
また、セル100、110、及び120から独立して無線通信サービスを提供する場合に、特定のUEがセル100、110、及び120のそれぞれのダウンリンクチャネル状態を測定できるようにセル100、110、及び120のそれぞれのサービス領域を管理するBSは、基準信号(reference signal:RS)を送信する。セルラー無線通信システムが3GPP LTE−A移動通信システムである場合に、RSは、セル特定基準信号(cell-specific reference signal:以下、“CRS”と称する)又はチャネル状態情報基準信号(channel status information reference signal:以下、“CSI−RS”と称する)である。
【0014】
一方、3GPP LTE−A移動通信システムにおいて、UEは、BSで送信したCRS又はCSI−RSを用いてBSとUEとの間のチャネル状態を測定し、この測定されたチャネル状態を示すチャネル状態情報をBSにフィードバックする。UEがチャネル推定のために使用する基準信号がCRS又はCSI−RSであることを示す情報は、BSがUEに送信する送信モード情報を通して伝達される。
【0015】
3GPP LTE−A移動通信システムにおいて、UEは、BSで送信したCRS又は復調基準信号(demodulation reference signal:以下、“DM−RS”と称する)を用いてBSとUEとの間のチャネル状態を測定し、この測定されたチャネル状態を使用して復調動作を実行することによりダウンリンクデータを検出する。UEが復調動作のために使用する基準信号がCRS又はDM−RSであることを示す情報は、BSがUEに送信する送信モード情報を通して伝達される。
【0016】
図3は、従来技術によるLTE−A移動通信システムのリソースブロックでCSI−RSが送信される位置を概略的に示す図である。
図3の各ブロックは、リソースブロックに含まれたリソースエレメント(resource element:以下、“RE”と称する)を示す。
図3を参照すると、縦軸は、サブキャリアインデックスを示し、横軸は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing:以下、“OFDM”と称する)シンボル時間を示す。
【0017】
また、RE200乃至219のそれぞれでは、2個のCSI−RSアンテナポートを識別するためのCSI−RSが転送される。すなわち、特定のBSは、RE200を通してダウンリンク測定のための2つのCSI−RSをブロードキャストする。
図2で説明したように、複数のセルを含むセルラー無線通信システムにおいて、各セルは、リソースブロックに含まれたREを割り当て、この割り当てられたREを通してCSI−RSが送信される。例えば、
図2において、セル100では、RE200を通してCSI−RSが送信され、セル110では、RE205を通してCSI−RSが送信され、セル120では、RE210を通してCSI−RSが送信される。上述したように、従来技術のLTE−A移動通信システムにおいて、セル別に異なる時間リソース及び周波数リソースを使用してCSI−RSを送信する理由は、CSI−RS間の相互干渉を防止するためである。
【0018】
一方、ダウンリンクでCSI−RSが送信されるサブフレームは、無線リソース制御(radio resource control:以下、“RRC”と称する)メッセージを通して送信されるパラメータI
CSI−RSを使用して決定される。UEは、I
CSI−RSを受信する場合に、下記の表1を使用してCSI−RSが送信されるサブフレームのサブフレーム期間T
CSI−RSと、CSI−RSが送信されるサブフレームのオフセットΔ
CSI−RSとを決定する。
【0019】
【表1】
【0020】
UEは、数式1で表現される基準を満足するサブフレームを通してCSI−RSを受信する。
【0021】
【数1】
【0022】
数式1において、n
fは、無線フレーム番号(Radio Frame Number:RFN)を示し、n
sは、無線フレームに含まれたスロット番号を示す。
図3において、DM−RSは、RE220及び221を通して送信される。1個又は2個のDM−RS送信ポートが特定のUEをターゲットとするデータ送信のために使用される場合に、DM−RSは、RE220を通して送信され、2個を超過するDM−RS送信ポートが特定のUEをターゲットとするデータ送信のために使用される場合に、DM−RSは、RE220及び221を通して送信される。
【0023】
図3において、CRSは、RE231を通して送信される。CRSは、特定のセルでCRS送信ポートの個数に従ってRE231の内の一部又は全体を通して送信される。CRS送信タイミングは、セル別に変わり得る。すなわち、
図3において、CRSは、サブキャリアインデックス#0を有するサブキャリアから始めて3個のサブキャリアの間隔で送信されるが、各セルに対するCRS送信の開始位置は、各セルに対するセル識別子(Cell−ID)にモジュロ(modulo)演算を適用することにより決定される。例えば、CRS送信の開始位置は、Cell−ID mod 6の値として決定される。
【0024】
ダウンリンクデータ、例えば、ダウンリンク物理共有チャネル(physical downlink shared channel:以下、“PDSCH”と称する)信号がCSI−RSリソース、DM−RSリソース、CRSリソース、及び制御チャネルリソースを通して送信されないと仮定した後に、UEは、残りのリソースの中で関連するリソースを通してPDSCH信号を受信する。
【0025】
また、基準信号がリソースを通して送信される場合の他にも、同期(SYNC)信号又は物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel:以下、“PBCH”と称する)信号が送信されるリソースを通してもダウンリンクデータは送信されない。例えば、SYNC信号は、サブフレームインデックス#0、#5を有するサブフレームで一部のOFDMシンボルを通して送信され、PBCH信号は、サブフレームインデックス#0を有するサブフレーム内の一部のOFDMシンボルを通して送信される。SYNC信号送信及びPBCH信号送信の位置は、LTE−A移動通信システムの標準に従って決定され、その具体的な説明は、省略する。
【0026】
LTE−A移動通信システムにおいて、各サブフレームは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast Multicast Service single Frequency Network:以下、“MBSFN”と称する)サブフレームとして設定され、特定のサブフレームがMBSFNサブフレームとして設定される場合に、CRSは、特定のサブフレームで制御チャネルリソースの他にはリソースを通して送信されない。
【0027】
MBSFNサブフレームの構成は、セル別に設定され、それぞれのセルは、異なるMBSFNサブフレーム構成を有する。MBSFNサブフレームは、物理マルチキャストチャネル(physical multicast channel:以下、“PMCH”と称する)送信又はPDSCH送信のために使用され、MBSFNサブフレームがPMCH送信のために使用される場合には、基準信号としてMBSFN基準信号が送信され、MBSFNサブフレームがPDSCH送信のために使用される場合に、基準信号としてDM−RS及びCSI−RSが送信される。
【0028】
図2に示すような各セルの中央に配置された送受信アンテナを仮定するLTE−A移動通信システムでは、UEがSYNC信号を検出することによりサブフレームインデックスを検出し、PBCH信号及びセル関連情報、例えばシステム情報ブロック(system information block:以下、“SIB”と称する)を受信することによりMBSFNサブフレーム構成情報及びCRS及びCSI−RSが送信されるリソースに関する情報を検出し、制御チャネルを通して送信されるPDSCHスケジューリング情報を用いてDM−RSリソースに関する位置情報を検出する。したがって、各UEは、PDSCH信号が送信されるリソースの正確な位置を把握することによりダウンリンクデータを受信する。
【0029】
図2で説明したように、セル別に中央に配置された送受信アンテナを仮定するLTE−A移動通信システムでは、UEがSYNC信号を検出することによりシステムフレーム番号(SFN)を検出し、PBCH信号及びSIBメッセージを受信することによりCSI−RSが送信されるサブフレームと、ページングメッセージ及びシステム情報が送信されるサブフレームと衝突してCSI−RSが送信されないサブフレームとを確認できる。
【0030】
図2で説明したセルラー無線通信システムにおいて、他のセルからの干渉により高いデータ送信率をセル境界領域に位置するUEに提供するのに限界がある。すなわち、高速のデータサービスの送信率は、UEの位置により大きく影響を受ける。したがって、従来技術によるセルラー無線通信システムでは、セル中央に相対的に近くに位置したUEには、比較的高い送信率が提供されることができるが、セル中央から相対的に遠くに位置したUEには、高い送信率が提供されることが難しい。
LTE−A移動通信システムでは、セル境界領域に位置するUEに高いデータ送信率を提供し、高いデータ送信率を提供するサービス領域を拡大するために、協調方式を使用して複数のセルが特定のUEに通信サービスを提供するCoMP方式が提案された。
【0031】
LTE−A移動通信システムでは、CoMP方式を効率的に使用するために、複数のセルのそれぞれに割り当てられた基準信号(reference signal)リソースと、SYNC信号(SYNChronization signal)リソースと、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel:以下、“PBCH”と称する)リソースとを考慮してダウンリンクデータチャネル信号、例えば、ダウンリンク物理共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:以下、“PDSCH”と称する)信号を受信する方法が必要である。ここで、基準信号リソースは、基準信号が送信されるリソースを示し、SYNC信号リソースは、SYNC信号が送信されるリソースを示し、PBCHリソースは、PBCH信号が送信されるリソースを示す。
CoMP方式を使用するLTE−A移動通信システムでは、UEがPDSCH信号を効率的に受信するために、複数のセルの各々から送信されるサブフレームの中でPDSCH信号が送信されるサブフレームとPDSCH信号が送信されないサブフレームとを識別する必要性がある。
【0032】
上述した情報は、本発明の理解を助けるために背景情報だけとして提示される。本発明に対する先行技術で適用されることができるのか否かに関してはいかなる決定及びいかなる主張もない。
【発明を実施するための形態】
【0061】
本発明の実施形態の上述した及び他の様相、特徴、及び利点は、添付の図面が併用された後述の詳細な説明から、より一層明らかになるだろう。
【0062】
添付の図面を参照した下記の説明は、特許請求の範囲の記載及びその均等物の範囲内で定められるような本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供されるものであり、この理解を助けるために様々な特定の詳細を含むが、それらはあくまでも一実施形態に過ぎない。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、明細書中に記載する実施形態の様々な変更及び修正が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。
【0063】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用される。したがって、本発明の実施形態の説明は、単に実例を提供するためのものであって、特許請求の範囲及びその均等物に基づいて定義される発明を限定する目的で提供するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0064】
英文明細書に記載の単数形は、文脈中で特に明記されない限り、複数形を含むことは、当業者には理解されることである。したがって、例えば、“コンポーネント表面(a component surface)”との記載は、1つ又は複数の表面を含む。
本発明において、用語“基地局(BS)”及び“次世代基地局(evolved Node B:eNB)”は、交換可能なように使用される。同様に、用語“移動端末機(MS)”及び“ユーザ端末機(UE)”は、交換可能なように使用される。
【0065】
本発明の実施形態は、協調マルチポイント(Cooperative multi-point:以下、“CoMP”と称する)方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0066】
また、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、セル特定基準信号(cell-specific reference signal:以下、“CRS”と称する)が送信されるリソースを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0067】
さらに、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、チャネル状態情報基準信号(channel status information reference signal:以下、“CSI−RS”と称する)が送信されるリソースを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0068】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、システム情報送信を考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0069】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、同期信号(SYNChronization signal:以下、“SYNC”と称する)が送信されるリソースを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0070】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel:以下、“PBCH”と称する)信号が送信されるリソースを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0071】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、復調基準信号(demodulation reference signal:以下、“DM−RS”と称する)が送信されるリソースを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0072】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、システム情報無線ネットワーク一時識別子(system information-radio network temporary identifier:以下、“SI−RNTI”と称する)、ページング無線ネットワーク一時識別子(paging-radio network temporary identifier:以下、“P−RNTI”と称する)、セル無線ネットワーク一時識別子(cell-radio network temporary identifier:以下、“C−RNTI”と称する)、セミパーシステントスケジューリングセル無線ネットワーク一時識別子(Semi-Persistent Scheduling cell-radio network temporary identifier:以下、“SPS−C−RNTI”と称する)、及びランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(random access radio network temporary identifier:以下、“RA−RNTI”と称する)の中の少なくとも1つを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0073】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:以下、“DCI”と称する)フォーマットを考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0074】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、CoMP関連スケジューリング情報を考慮してダウンリンクデータチャネル信号を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0075】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける複数の信号送信装置が、送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々に関するダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0076】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、CRSが送信されるリソースを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0077】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、CSI−RSが送信されるリソースを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0078】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、システム情報送信を考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0079】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、SYNC信号が送信されるリソースを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0080】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、PBCH信号が送信されるリソースを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0081】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、DM−RSが送信されるリソースを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0082】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、SI−RNTI、P−RNTI、C−RNTI、SPS−C−RNTI、及びRA−RNTIの中の少なくとも1つを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0083】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける信号受信装置が、DCIフォーマットを考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0084】
さらにまた、本発明の実施形態は、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムで信号受信装置が、CoMP関連スケジューリング情報を考慮して複数の信号送信装置が送信したダウンリンクデータチャネル信号の各々を受信するようにダウンリンクデータチャネル信号送信情報を送受信する装置及び方法を提案する。
【0085】
本発明の実施形態は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式に基づくロングタームエボリューションアドバンスド(Long Term Evolution Advanced:LTE−A)移動通信システムを参照して説明する。しかしながら、本発明の実施形態は、高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:HSDPA)移動通信システム、高速アップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access:HSUPA)移動通信システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)移動通信システム、第3世代プロジェクトパートナーシップ2(3rd Generation Project Partnership 2:3GPP2)により提案された高速パケットデータ(High Rate Packet Data:HRPD)移動通信システム、及び国際電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers:以下、“IEEE”と称する)802.16m移動通信システムの内のいずれか1つに適用されることができることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。
【0086】
説明の便宜上、LTE−A移動通信システムがCoMP方式を使用してサービスをUEに提供し、ダウンリンクデータチャネル信号がダウンリンク物理共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:以下、“PDSCH”と称する)信号であると仮定する。
一方、セルラー無線通信システムは、限定された領域内に複数のセルを配置することにより具現され、各セルは、関連したセル内での無線通信サービスを提供する基地局(Base Station:以下、“BS”と称する)を通してセル内のユーザ端末機(UE)に無線通信サービスを提供する。このとき、特定のUEは、半静的(semi-static)に選択された1つのセルのみから無線通信サービスを受信する。このように、1個のBSを通して無線通信サービスが提供される方式を非協調マルチポイント(non-Cooperative multi-point:以下、“non−CoMP”と称する)方式と称する。
【0087】
non−CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおいて、セル内のすべてのUEの各々に提供される高速のデータ送信率は、各UEの位置に従って大きく変わる。すなわち、比較的高いデータ送信率は、セル中央に位置したUEに提供されるが、相対的に高いデータ送信率は、セル境界領域に位置したUEに提供されることが難しい。
一方、CoMP方式において、複数のセルは、相互に協調することによりセル境界領域に位置したUEにサービスを提供する。CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムは、non−CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムに比べて向上した無線通信サービスを提供できる。以下、説明の便宜上、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムを‘セルラーCoMP無線通信システム’と称し、non−CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムを‘セルラーnon−CoMP無線通信システム’と称する。
【0088】
また、本発明の実施形態は、典型的なCoMP方式であるダイナミックセル選択(dynamic cell selection:以下、“DS”と称する)方式、ダイナミックセル選択及びブランキング(dynamic cell selection with dynamic blanking:以下、“DS/DB”と称する)方式、ジョイント送信(joint transmission:以下、“JT”と称する)方式、及び協調スケジューリング/協調ビーム形成(coordinated scheduling/coordinated beam forming:以下、“CS/CB”と称する)方式などを使用してUEが複数のセルから送信されたPDSCH信号の効率的な受信を可能にするPDSCH信号送信情報送受信方法を提案する。
【0089】
DS方式において、UEは、セル別にチャネル状態を測定し、測定されたチャネル状態を示すフィードバック情報をBSに送信し、フィードバック情報を受信したBSは、UEをターゲットとするダウンリンクデータを送信するセルを動的に選択し、選択されたセルを通してデータを送信する。
DS/DB方式では、特定のセルが特定のセルから他のセルへの干渉を減少させるためにデータを送信しない。JT方式では、複数のセルが同時に特定のUEにデータを送信する。
CS/CB方式では、相互の干渉を減少させることにより相互の協調を通して協調されたセルは、データをスケジューリングし、ビームを形成する。
【0090】
本発明の実施形態において、UEは、LTE−A移動通信システムにおいて、DS方式、DS/DB方式、JT方式、及びCS/CB方式のようなCoMP方式を効率的に使用することができるようにPDSCH信号受信方式を設計することによりPDSCH信号を効率的に受信することができる。
【0091】
図4は、本発明の一実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
図4を参照すると、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムは、3個のセルを含み、各セルは、特定の送信地点がサービスを提供できるデータ送信領域を示す。各送信地点は、マクロ(macro)領域内でマクロBS及びセル識別子(Cell IDentifier:以下、“Cell−ID”と称する)を共通で使用する遠隔無線ヘッド(remote radio head:RRH)でもあり得、各送信地点が異なるCell−IDを使用するマクロセル又はピコ(pico)セルでもあり得る。
【0092】
本発明の一実施形態において、中央制御装置(central control apparatus:以下、“CCA”と称する)は、UEとデータを送受信し、送受信されたデータを処理できる基地局(BS)又は基地局制御器(base station controller:BSC)のような装置を意味する。ここで、各送信地点がマクロBSとCell−IDを共通で使用するRRHである場合に、マクロBSは、CCAとなる。また、各送信地点が異なるCell−IDを使用するマクロセル又はピコセルである場合に、各セルを統合し管理する装置は、CCAとなる。
【0093】
図4において、CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムは、3個のセル300、310、及び320と、最も近いセルからデータを受信するUE301、311、及び321と、CoMP方式を使用してセル300、310、及び320の各々からデータを受信するUE302とを含む。最も近いセルからデータを受信するUE301、311、及び321は、UE301、311、及び321の各々が位置したセルに対するチャネル状態を基準信号、すなわち、CSI−RSを使用して推定し、そのチャネル推定結果を含むフィードバック情報をCCA330に送信する。
図4において、参照符号331、332、及び333は、セル300、310、及び320の各々を管理するBSを示し、BS331、332、及び333の各々は、CCA330と通信できる。
【0094】
図4では、CoMP方式を使用して3個のセル300、310、及び320のすべてから送信されたデータを受信するUE302は、3個のセル300、310、及び320のすべてから送信されるセル特定CSI−RSを使用して各セルのチャネル状態を推定しなければならない。したがって、CCA330は、UE302により実行されたチャネル推定動作のために各セルに対応する3個のCSI−RSリソースをUE302に割り当てる。
【0095】
図5は、本発明の一実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるCSI−RSがリソースブロックで送信されるCSI−RSリソースの位置を概略的に示す図である。
図5に図示されている各ブロックは、リソースブロックに含まれたリソースエレメント(resource element:以下、“RE”と称する)を示す。
【0096】
図4及び
図5を参照すると、CCA330は、CoMP方式を使用してCSI−RSを受信するUE302が3個のセル300、310、及び320のそれぞれのチャネルを推定でき、制御情報及びシステム情報が送信されるチャネルを推定できるように3個のCSI−RSリソース401、402、及び403を割り当て、3個のCSI−RSリソース401、402、及び403を使用してCSI−RSを送信する。すなわち、セル300のチャネルを推定するために使用されたCSI−RSが送信されるCSI−RSリソースは、RE401であり、セル310のチャネルを推定するために使用されたCSI−RSが送信されるCSI−RSリソースは、RE402であり、セル320のチャネルを推定するために使用されたCSI−RSが送信されるCSI−RSリソースは、RE403である。
【0097】
このように、CoMP方式を使用して複数のセルからデータを受信するUEがセル別にチャネル状態を推定するために使用されるCSI−RSが送信されるように割り当てられるリソースを含む集合を測定集合(measurement set)と称する。すなわち、測定集合は、任意のUEに割り当てられた、CSI−RSが送信されるように割り当てられたリソースを含む。説明の便宜上、CSI−RSが送信されるように割り当てられたリソースを‘CSI−RSリソース’と称する。また、測定集合は、少なくとも1個のCSI−RSリソースを含む。
【0098】
図5では、1個のリソースブロック内で3個のセルのためのCSI−RSリソースが割り当てられ、CSI−RS送信サブフレームに関する送信タイミング情報は、UEに提供される。すなわち、表1で説明したようなI
CSI−RSは、3個のセルに対するCSI−RSリソース401、402、及び403に送信されなければならない。UEは、I
CSI−RSを受信すると、送信タイミング情報として、例えば、表1に示すようなCSI−RSが送信されるサブフレームの期間T
CSI−RSと、CSI−RSが送信されるサブフレームのオフセットΔ
CSI−RSを取得できる。また、測定集合に含まれる各CSI−RSリソースがいくつの送信アンテナを使用するかに関する情報もUEに送信されなければならない。さらに、各CSI−RS送信のために使用される送信電力に関する情報も送信されなければならない。
【0099】
一方、CoMP方式を使用して各セルからダウンリンクデータチャネル信号を受信するUEに割り当てられた測定集合に含まれたすべてのCSI−RSリソースが、UEがアクセスするセル、すなわち、サービングセルと同一のCell−IDを使用するRRHに対するチャネル状態を推定するために割り当てられたCSI−RSリソースである場合に、CoMP方式を使用してダウンリンクデータチャネル信号を送信するセルで使用されるセル特定基準信号(Cell-Specific Reference Signal:以下、“CRS”と称する)リソースと、SYNC信号リソースと、PBCHリソースと、CRSの送信タイミングと、SYNC信号の送信タイミングと、PBCH信号の送信タイミングと、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast Multicast Service single Frequency Network:以下、“MBSFN”と称する)サブフレーム構成は、サービングセルで使用されるCRSリソースと、SYNC信号リソースと、PBCHリソースと、CRSの送信タイミングと、SYNC信号の送信タイミングと、PBCH信号の送信タイミングと、MBSFNサブフレーム構成と同一である。したがって、UEは、従来技術のLTE−A移動通信システムで使用された方式と同一の方式を用いてCRSリソース、SYNC信号リソース、及びPBCHリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信できる。ここで、CRSリソースは、CRSが送信されるリソースを示す。
【0100】
しかしながら、測定集合に含まれたCSI−RSリソースの中の少なくとも1個がサービングセルのCell−IDとは異なるCell−IDを使用するセルで割り当てられる場合には、UEが従来技術のLTE−A移動通信システムで使用された方式と同一の方式を使用してサービングセルのCell−IDとは異なるCell−IDを使用するセルで送信されたCRS、SYNC信号、及びPBCH信号の送信タイミングを検出することが不可能である。したがって、UEは、PDSCH信号を効率的に受信することが難しい。
【0101】
本発明の第1の実施形態乃至第11の実施形態では、CRS送信タイミング、SYNC送信タイミング、及びPBCH送信タイミングを考慮してPDSCH信号を効率的に受信できるようにすることによりPDSCH信号送信情報を送受信する方法を提案する。第1の実施形態乃至第11の実施形態について具体的に説明すると、次のようである。
【0102】
図6は、本発明の一実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるCRS−RSリソースを割り当てる方法を概略的に示す図である。
図6を参照すると、縦軸は、サブキャリアインデックスを示し、横軸は、OFDMシンボル時間を示す。
【0103】
また、Cell−ID1を使用するセルで割り当てられたCRSリソースの位置は、0番目のサブキャリア#0から開始され、Cell−ID2を使用するセルで割り当てられたCRSリソースの位置は、1番目のサブキャリア#1から開始される。したがって、UEは、Cell−ID1を使用するセル及びCell−ID2を使用するセルから動的に選択されたセルを通してPDSCH信号を受信するか、又はCell−ID1を使用するセル及びCell−ID2を使用するセルを通してPDSCH信号を受信する。したがって、UEは、どのセルを通してPDSCH信号を受信するかに従って使用可能なPDSCHリソースが変わり得る。
【0104】
図7は、本発明の一実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるMBSFNサブフレーム構成を使用する場合のサブフレーム構造を概略的に示す図である。
図7において、CRSリソースを含まないMBSFNサブフレームは、“MBSFN”として示され、CRSリソースを含む一般サブフレームは、“Normal”として示される。説明の便宜上、MBSFNサブフレームがPDSCH信号送信のために主に使用されると仮定する。
【0105】
図7を参照すると、サブフレーム#0、#4、#5、#9は、セル1(Cell 1)及びセル2(Cell 2)で一般サブフレームとして設定されるので、
図6で説明したように、セル1及びセル2で割り当てられたCRSリソースの中でどのリソースを考慮してPDSCH信号を受信するかに対する問題が発生する。他方、サブフレーム#2、#3、#7、#8は、セル1及びセル2でCRSリソースを含まないために、セル1及びセル2で割り当てられたCRSリソースの中でどのリソースを考慮してPDSCH信号を受信するかに対する問題が発生せず、UEは、復調基準信号(DeModulation Reference Signal:以下、“DM−RS”と称する)リソース及びCSI−RSリソースを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0106】
また、サブフレーム#1は、セル1で一般サブフレームとして設定され、セル2でMBSFNサブフレームとして設定されるので、セル1では、CRSリソースを含み、セル2では、CRSリソースを含まない。
すなわち、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースの各々を割り当てるセルに対するMBSFNサブフレーム構成を検出することにより、MBSFNサブフレーム構成に基づいてサブフレーム別に異なるPDSCHリソースが割り当てられることがわかる。
【0107】
図8は、本発明の一実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおける2個のセルが異なるサブフレームインデックスを使用する場合のサブフレーム構造を概略的に示す図である。
図8を参照すると、SYNC信号リソースを含むサブフレームは、“Synch.”として示され、PBCH信号リソースを含むサブフレームは、“PBCH”として示され、SYNC信号リソース及びPBCH信号リソースを含むサブフレームは、“Synch./PBCH”である。
【0108】
図8において、SYNC信号がセル1で送信されるサブフレームは、SYNC信号がセル2で送信されるサブフレームとは異なり、PBCH信号がセル1で送信されるサブフレームは、PBCH信号がセル2で送信されるサブフレームとは異なる。すなわち、セル1のサブフレームインデックスに基づいて、セル1に対するSYNC信号及びPBCH信号は、サブフレーム#0を通して送信され、セル1に対するSYNC信号は、サブフレーム#5を通して送信され、セル2に対するSYNC信号及びPBCH信号は、セル1のサブフレーム#4に対応するサブフレーム#0を通して送信され、セル2に対するSYNC信号は、セル1のサブフレーム#9に対応するサブフレーム#5を通して送信される。したがって、UEは、PDSCH信号送信のためにスケジューリングされたサブフレームインデックスに対応するセル1又はセル2のSYNC信号リソース又はPBCHリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信しなければならない。
本発明の第1の実施形態乃至第11の実施形態について説明すると、次のようである。
【0109】
<第1の実施形態>
図9は、本発明の第1の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図9の説明に先立って、本発明の第1の実施形態において、BSは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control CHannel:以下、“PDCCH”と称する)を通してダウンリンクスケジューリング情報を送信し、ダウンリンクスケジューリング情報は、PDSCH信号送信のために使用されたセル情報を含む。また、UEは、セル情報を使用してどのセルでPDSCH信号送信が発生するかを検出した後に、関連したセルのPDSCHリソースマッピング方式に基づいてPDSCH信号を受信する。
【0110】
図9を参照すると、ステップ911において、UEは、測定集合情報(Measurement Set Information:MSI)及びMBSFNサブフレーム構成情報(Sub-frame Configuration Information:SCI)をBSから受信する。BSは、様々な方式を用いてMBSFN SCIをUEに送信し、様々な方式について具体的に説明すると、次のようである。
【0111】
1番目の方式において、BSは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースの各々を割り当てるセルで使用されたMBSFN SCIをMSIとともにUEに送信する。
例えば、測定集合に含まれたCSI−RSリソースがCSI−RS−1リソース、CSI−RS−2リソース、及びCSI−RS−3リソースである場合に、MSIは、{CSI−RS−1,CSI−RS−2,CSI−RS−3}であり、各CSI−RSリソースに対するMBSFN SCIは、{MBSFN−1,MBSFN−2,MBSFN−3}であると仮定する。ここで、MBSFN−1は、CSI−RS−1リソースを割り当てるセルで使用されたMBSFN SCIを含み、MBSFN−2は、CSI−RS−2リソースを割り当てるセルで使用されたMBSFN SCIを含み、MBSFN−3は、CSI−RS−3リソースを割り当てるセルで使用されたMBSFN SCIを含む。
【0112】
MBSFN SCIは、サービングセルで使用されたサブフレームインデックスに対応する値であり得る。他方、MBSFN SCIは、CSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたサブフレームインデックスに対応する値であり得る。MBSFN SCIがCSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたサブフレームインデックスに対応する値である場合に、BSは、サービングセルで使用されたサブフレームインデックスとCSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたサブフレームインデックスとのサブフレームインデックスの差値をUEに送信しなければならない。この場合に、UEは、MBSFN SCI及びサブフレームインデックスの差値に基づいて関連するセルのMBSFNサブフレームインデックスを検出できる。例えば、UEは、サブフレームインデックスの差値をMBSFN SCIに加算することにより、関連するセルのMBSFNサブフレームインデックスを検出できる。
【0113】
2番目の方式において、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−ID、MSI、及び測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−IDの中でサービングセルで使用されたCell−IDとは異なるCell−IDを使用するセルのMBSFN SCIをUEに送信する。
例えば、特定のUEのMSI及び対応するCell−ID情報が{CSI−RS−1(Cell−ID−1),CSI−RS−2(Cell−ID−1),CSI−RS−3(Cell−ID−2)}であり、Cell−ID−1がサービングセルのCell−IDであると仮定する。この場合に、BSは、MSI、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−ID、サービングセルで使用されたCell−IDとは異なるCell−ID、すなわち、Cell−ID−2を使用するセルで使用されたMBSFN SCI、すなわち、MBSFN−2をUEに送信する。この場合に、UEは、各セルのシステム情報に含まれているサービングセルのMBSFN SCIを使用してCell−ID−1を使用するセルに対するMBSFN SCIを検出する。
【0114】
3番目の方式において、BSは、MSI、測定集合に含まれたCSI−RSリソースの各々がサービングセルで割り当てられるか否かを示す情報と、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でサービングセルとは異なるセルで使用されたMBSFN SCIをUEに送信する。
例えば、特定のUEのMSIが{CSI−RS−1,CSI−RS−2,CSI−RS−3}であり、測定集合に含まれるCSI−RSリソースのそれぞれがサービングセルで割り当てられるか否かを示す情報がビットマップ、すなわち、[1,0,0]であると仮定する。ここで、値‘1’は、関連したCSI−RSリソースがサービングセルで割り当てられたCSI−RSリソースであることを示し、値‘0’は、関連したCSI−RSリソースがサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCSI−RSリソースであることを示す。BSは、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCSI−RS−2リソース及びCSI−RS−3リソースに対するMBSFN SCIとして{MBSFN−2,MBSFN−3}をUEに送信する。この場合に、UEは、各セルのシステム情報に含まれているサービングセルのMBSFN SCIを使用してCSI−RS−1リソースに対するMBSFN SCIを検出する。
【0115】
一方、UEは、ステップ913において、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報を受信し、PDSCHスケジューリング情報を使用してPDSCH信号を送信するセルに関する情報を検出する。特定のUEのMSIが{CSI−RS−1,CSI−RS−2}である場合には、2ビットを含むビットマップは、特定のUEに送信され、ビットマップが[1,0]である場合には、CSI−RS−1リソースを割り当てるセルでPDSCH信号が送信される。ビットマップが[0,1]である場合には、PDSCH信号がCSI−RS−2リソースを割り当てるセルで送信され、ビットマップが[1,1]である場合には、CSI−RS−1リソースを割り当てるセル及びCSI−RS−2リソースを割り当てるセルのすべてでPDSCH信号が送信される。
【0116】
ステップ915において、UEは、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルのMBSFN SCIを検出する。ステップ917において、UEは、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルの中でスケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定されるセルのCRSリソースを検出する。CRSリソースの位置を検出する動作について説明すると、次のようである。
【0117】
1個のセルでPDSCH信号が送信される場合に、UEは、CRSリソースがMBSFNサブフレームとして設定される場合に、関連するセルのCRSリソースを考慮せずにPDSCH信号を受信し、CRSリソースが一般サブフレームとして設定される場合に、PDSCH信号がCRSリソースの位置で送信されないことを検出する。
【0118】
PDSCH信号が同時に複数のセルで送信される場合には、UEは、PDSCH信号が複数のセルで割り当てられたCRSリソースの中で一般サブフレームとして設定されたCRSリソースを通して送信されないことを検出する。BSは、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報をMSIとともにUEに送信でき、CRSリソースの位置に関する情報を送信する動作について具体的に説明すると、次のようである。
【0119】
1番目に、BSは、各CSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−IDをUEに送信することにより、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
2番目に、BSは、CRSリソースの開始位置をUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
3番目に、BSは、CRSポートの個数をMSIとともにUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。この場合に、UEは、サービングセル以外のセルが常に4個のCRSポートを使用すると仮定してCRSリソースの位置を確認することができる。
【0120】
一方、ステップ919において、UEは、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルの中でSYNC信号又はPBCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルが存在するか否かを判定する。
判定の結果、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルの中でSYNC信号又はPBCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルが存在する場合に、UEは、ステップ921において、CRSリソース、SYNC信号リソース又はPBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0121】
他方、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルの中でSYNC信号又はPBCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルが存在しない場合に、UEは、ステップ923において、CRSリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0122】
図9において、UEがサービングセル以外のセルに対してもSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認することができると仮定する。
しかしながら、UEは、サービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを検出できないことがある。この場合に、ステップ919は、サービングセルの関連するサブフレームでSYNC信号送信又はPBCH信号送信が発生するか否かを判定するステップとして修正される。すなわち、UEがサービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを検出できない場合に、UEは、サービングセルのSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0123】
<第2の実施形態>
図10は、本発明の第2の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図10の説明に先立って、本発明の第2の実施形態において、BSは、PDCCHを通してダウンリンクスケジューリング情報を送信し、ダウンリンクスケジューリング情報は、PDSCH信号送信のために使用されたセル情報を含む。UEは、セル情報を使用してどのセルでPDSCH信号送信が発生するかを検出した後に、関連するセルのPDSCHリソースマッピング方式に基づいてPDSCH信号を受信する。
【0124】
図10を参照すると、UEは、ステップ1011において、MSI及び測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIを受信する。UEは、ステップ1013において、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報をBSから受信し、PDSCHスケジューリング情報を使用してPDSCH信号を送信するセルに関する情報を検出する。例えば、PDSCH信号を送信するセルに関する情報は、1ビットで具現されることができ、PDSCH信号を送信するセルに関する情報を受信したUEは、以下に述べられる表2のように、PDSCH信号を送信するセルに関する情報を解析する。
【0126】
一方、PDSCH信号を送信するセルに関する情報は、2ビットで具現されることができ、UEは、以下に述べられる表3のようにPDSCH信号を送信するセルに関する情報を解析する。
【0128】
表3で上述したように、UEがサービングセルでPDSCH信号が送信されることを検出するか(PDSCH信号==00を送信するセルに関する情報)、又はUEが無線リソース制御(radio resource control:以下、“RRC”と称する)メッセージを通して1番目のセルセットでPDSCH信号が送信されることを検出するか(PDSCH信号==01を送信するセルに関する情報)、又はUEがRRCメッセージを通して2番目のセルでPDSCH信号が送信されることを検出する(PDSCH信号==11を送信するセルに関する情報)場合に、UEは、関連するサブフレームに含まれているCRSリソース、PBCHリソース、SYNC信号リソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外した残りのリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0129】
他方、UEが測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルでPDSCH信号が送信されることを検出する(PDSCH信号==11を送信するセルに関する情報)場合に、UEは、関連するサブフレームがMBSFNサブフレームとして設定されない、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルに対して関連するサブフレームに含まれ得るCRSリソース、PBCHリソース、SYNC信号リソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外した残りのリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。上記の表3で説明したRRCメッセージは、下記のような6個の情報の中の少なくとも1つを含む。
Cell−ID
MBSFN SCI
CRSポートの個数
CRSリソース位置情報
サービングセルで使用されたサブフレームインデックスと関連するセルで使用されたサブフレームインデックスとの間のサブフレームインデックス差値
制御チャネルのために使用されるOFDMシンボルの個数
【0130】
ステップ1015において、UEは、スケジューリングされたサブフレームでPDSCH信号が送信されるセルに対するMBSFN SCIを検出する。UEは、ステップ1017において、PDSCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルの中で、スケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定されるセルのCRSリソース位置を検出する。ステップ1019において、UEは、PDSCH信号が送信されるセルの中でSYNC信号又はPBCH信号がスケジューリングされたサブフレームで送信されるセルを検出する。ステップ1021において、UEは、CRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0131】
図10において、UEがサービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認することができると仮定する。
しかしながら、UEは、サービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できないことがある。この場合には、UEがサービングセルのSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0132】
<第3の実施形態>
図11は、本発明の第3の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図11の説明に先立って、本発明の第3の実施形態において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルに対するMBSFN SCIを確認した後に、すべてのCRSリソース、SYNC信号リソース、及びPBCHリソースを除外した残りのリソースを通してPDSCH信号を受信する。
【0133】
図11を参照すると、ステップ1111において、UEは、MSI及び測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIをBSから受信する。BSが各セルのMBSFN SCIをUEに送信する方式は、本発明の第1の実施形態で説明したものと同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。ステップ1113において、UEは、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報をBSから受信した後に、ステップ1115において、スケジューリングされたサブフレームで測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIを検出する。
【0134】
ステップ1117において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定された各セルのCRSリソースの位置を検出する。すなわち、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定された各セルのすべてのCRSリソースの位置では、PDSCH信号が送信されないことを検出する。
BSは、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報をMSIとともにUEに送信し、これについて具体的に説明すると、次のようである。
【0135】
1番目に、BSは、各CSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−IDをUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
2番目に、BSは、CRSリソースの開始位置をUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
3番目に、BSは、CRSポートの個数をMSIとともに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。この場合には、UEが、サービングセル以外のセルが常に4個のCRSポートを使用すると仮定してCRSリソースの位置を確認することができる。
【0136】
一方、ステップ1119において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号が送信されるセルが存在するか否かを判定する。
判定の結果、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号が送信されるセルが存在する場合に、UEは、ステップ1121において、CRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0137】
他方、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号が送信されるセルが存在しない場合に、UEは、ステップ1123において、CRSリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0138】
図11では、UEがサービングセル以外のセルに対してもSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認することができると仮定する。
しかしながら、UEは、サービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できないこともある。この場合に、ステップ1119は、サービングセルの関連するサブフレームでSYNC信号送信又はPBCH信号送信が発生するか否かを判定するステップとして修正される。すなわち、UEがサービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを検出できない場合に、UEは、サービングセルのSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0139】
<第4の実施形態>
図12は、本発明の第4の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図12の説明に先立って、本発明の第4の実施形態において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルに対するMBSFN SCIを確認した後に、使用可能なすべてのCRSリソースをPDSCH信号を受信するリソースから除外する。UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがSYNC信号及びPBCH信号を同時に送信する場合のみに、SYNC信号リソース及びPBCHリソースをPDSCH信号を受信するリソースから除外する。測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中の少なくとも1個のセルがSYNC信号及びPBCH信号を送信しない場合には、UEは、関連するリソース、すなわち、SYNC信号リソース及びPBCHリソースをPDSCH信号を受信するリソースから除外せず、関連するSYNC信号リソース及びPBCHリソースを通してPDSCH信号を受信する。
【0140】
図12を参照すると、ステップ1211において、UEは、MSI及び測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIをBSから受信する。BSが各セルのMBSFN SCIをUEに送信する方式は、本発明の第1の実施形態で説明したものと同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0141】
UEは、ステップ1213において、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報をBSから受信する。UEは、ステップ1215において、スケジューリングされたサブフレームで測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIを検出する。UEは、ステップ1217において、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定された各セルのCRSリソースの位置を検出する。すなわち、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でスケジューリングされたサブフレームが一般サブフレームとして設定された各セルのすべてのCRSリソースの位置では、PDSCH信号が送信されないことを検出する。BSは、サービングセル以外のセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報をMSIとともにUEに送信でき、CRSリソースの位置に関する情報を送信する動作について具体的に説明すると、次のようである。
【0142】
1番目に、BSは、各CSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−IDをUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
2番目に、BSは、CRSリソースの開始位置をUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
3番目に、BSは、CRSポートの個数をMSIとともにUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。この場合には、UEが、サービングセル以外のセルが常に4個のCRSポートを使用すると仮定してCRSリソースの位置を確認することができる。
【0143】
一方、ステップ1219において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信するか否かを判定する。
この判定の結果、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信する場合に、UEは、ステップ1221において、CRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0144】
他方、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信しない場合、すなわち、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルの中の少なくとも1個のセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を送信しない場合に、UEは、ステップ1223において、CRSリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0145】
図12では、UEがサービングセル以外のセルに対してもSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認することができると仮定する。
しかしながら、UEは、サービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できないことがある。この場合には、ステップ1219がサービングセルの関連するサブフレームでSYNC信号送信又はPBCH信号送信が発生するか否かを判定するステップとして修正される。すなわち、UEがサービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できない場合に、UEは、サービングセルのSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0146】
<第5の実施形態>
図13は、本発明の第5の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図13の説明に先立って、本発明の第5の実施形態において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルに対するMBSFN SCIを検出した後に、関連するサブフレームが少なくとも1個のセルでMBSFNサブフレームとして設定される場合にCRSリソースを考慮せずにPDSCH信号を受信する。
【0147】
UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがSYNC信号及びPBCH信号を同時に送信する場合のみにSYNC信号リソース及びPBCHリソースをPDSCHリソースから除外し、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルの中の少なくとも1個のセルがSYNC信号及びPBCH信号を送信しない場合には、関連するリソースを考慮せずにPDSCH信号を受信する。したがって、UEは、本発明の第5の実施形態に基づいてPDSCH信号を受信する場合に、最大のリソースを割り当てるセルを通してPDSCH信号を受信する。
【0148】
図13を参照すると、ステップ1311において、UEは、MSI及び測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIをBSから受信する。BSが各セルのMBSFN SCIをUEに送信する方式は、本発明の第1の実施形態で説明したものと同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。UEは、ステップ1313において、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報をBSから受信する。UEは、ステップ1315において、スケジューリングされたサブフレームで測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルのMBSFN SCIを検出する。
【0149】
UEは、ステップ1317において、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルで関連するサブフレームが一般サブフレームとして設定されるか否かを判定する。判定の結果、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルで関連するサブフレームが一般サブフレームとして設定されていない場合には、UEは、ステップ1319において、CSI−RSリソース及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0150】
他方、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルで関連するサブフレームが一般サブフレームとして設定される場合には、UEは、ステップ1321において、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルのCRSリソースの位置を確認する。すなわち、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルのCRSリソースを通してPDSCH信号が送信されないことを検出する。BSは、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報をMSIとともにUEに送信でき、CRSリソースの位置に関する情報を送信する動作について具体的に説明すると、次のようである。
【0151】
1番目に、BSは、各CSI−RSリソースを割り当てるセルで使用されたCell−IDをUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
2番目に、BSは、CRSリソースの開始位置をUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。
3番目に、BSは、CRSポートの個数をMSIとともにUEに送信することによりサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソースの位置に関する情報を送信できる。この場合には、UEがサービングセル以外のセルが常に4個のCRSポートを使用すると仮定してCRSリソースの位置を確認できる。
【0152】
一方、ステップ1323において、UEは、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信するか否かを判定する。
この判定の結果、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信する場合に、UEは、ステップ1325において、CRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0153】
他方、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を同時に送信しない場合、すなわち、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるすべてのセルの中の少なくとも1個のセルがスケジューリングされたサブフレームでSYNC信号又はPBCH信号を送信しない場合に、UEは、ステップ1327において、CRSリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0154】
図13では、UEがサービングセル以外のセルに対してもSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認することができると仮定する。
しかしながら、UEは、サービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できないことがある。この場合には、ステップ1323がサービングセルの関連するサブフレームでSYNC信号送信又はPBCH信号送信が発生するか否かを判定するステップとして修正される。すなわち、UEがサービングセル以外のセルに対してSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを確認できない場合に、UEは、サービングセルのSYNC信号及びPBCH信号の送信タイミングを考慮してPDSCH信号を受信する。
【0155】
<第6の実施形態>
図14は、本発明の第6の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図14の説明に先立って、本発明の第1の実施形態乃至第5の実施形態において、UEは、PDSCH信号を受信するセルが動的に変更されるDS方式、DS/DB方式、及びJT方式を考慮してPDSCH信号を受信する。しかしながら、本発明の第6の実施形態において、UEは、DS方式、DS/DB方式、及びJT方式だけでなく、サービングセルからPDSCH信号を受信するCS/CB方式も考慮してPDSCH信号を受信する。
【0156】
したがって、本発明の第6の実施形態では、BSが測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルの中でサービングセル以外のセルで割り当てられたCRSリソース、SYNC信号リソース、又はPBCHリソースがPDSCH信号を受信するリソースに含まれるか否かを示すパラメータであるPDSCHオーバーヘッド(以下、“PDSCH_OVERHEAD”と称する)パラメータをRRCメッセージを用いてUEに送信する。ここで、PDSCH_OVERHEADパラメータを含むRRCメッセージは、新たなRRCメッセージとして具現されることもでき、又は既存のRRCメッセージとして具現されることもできる。PDSCH_OVERHEADパラメータを含むRRCメッセージの詳細な説明については、簡単のために省略する。UEは、PDSCH_OVERHEADパラメータの値に基づいてPDSCH信号を受信するリソースを決定する。
【0157】
ここで、PDSCH_OVERHEADパラメータは、1ビットで具現されることができる。例えば、PDSCH_OVERHEADパラメータの値‘1(ON)’は、サービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソース、SYNC信号リソース、又はPBCHリソースがPDSCH信号を受信するリソースに含まれることを示す。他方、PDSCH_OVERHEADパラメータの値‘0(OFF)’は、サービングセルで割り当てられたCRSリソース、SYNC信号リソース、又はPBCHリソースがPDSCH信号を受信するリソースに含まれることを示す。すなわち、PDSCH_OVERHEADパラメータの値‘1’は、UEが本発明の第1の実施形態乃至第5の実施形態で説明したPDSCH信号受信方法の中のいずれか1つを使用してPDSCH信号を受信することを示す。他方、PDSCH_OVERHEADパラメータの値‘0’は、本発明の第1の実施形態乃至第5の実施形態とは異なり、UEがサービングセルを考慮してPDSCH信号を受信することを示す。
【0158】
図14を参照すると、ステップ1411において、UEは、BSからMSIを受信する。ステップ1413において、UEは、PDSCH_OVERHEADパラメータをBSから受信する。ステップ1415において、UEは、PDSCH_OVERHEADパラメータの値が1(PDSCH_OVERHEADパラメータ値==1)として設定されるか否かを判定する。この判定の結果、PDSCH_OVERHEADパラメータの値が1として設定される場合に、UEは、ステップ1417において、本発明の第1の実施形態乃至第5の実施形態の中のいずれか1つを参照して上述したように、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルに対するMBSFN SCI、CRSリソースの位置、SYNC信号の送信タイミング、及びPBCH信号の送信タイミングを使用してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0159】
他方、PDSCH_OVERHEADパラメータの値が1として設定されていない場合に、すなわち、PDSCH_OVERHEADパラメータの値が0として設定されている場合に、UEは、ステップ1419において、MBSFN SCI、CRSリソースの位置、SYNC信号の送信タイミング、及びPBCH信号の送信タイミングを確認し、関連するCRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検知する。
【0160】
<第7の実施形態>
図15は、本発明の第7の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図15の説明に先立って、本発明の第1の実施形態乃至第6の実施形態では、従来技術のLTE方式を使用するUEのシステム情報受信又はページング情報受信を考慮しなかった。しかしながら、本発明の第7の実施形態では、UEが従来技術のLTE方式を使用するUEのためのシステム情報受信又はページング情報受信を考慮してPDSCH信号を受信する。
【0161】
本発明の第7の実施形態では、BSがシステム情報又はページング情報を送信する場合に、従来技術のLTE方式で定義されたサービングセルのPDSCH信号送信方法を使用する。
他方、BSは、本発明の第1の実施形態乃至第6の実施形態で説明したようなサービングセルだけでなくサービングセルとは異なるセルで割り当てられたCRSリソース、SYNC信号リソース、及びPBCHリソースを考慮してPDSCH信号を送信するリソースを決定する。BSは、システム情報を含むPDSCH信号の送信をスケジューリングするためには、LTE移動通信システムで使用しているシステム情報無線ネットワーク一時識別子(system information-radio network temporary identifier:以下、“SI−RNTI”と称する)を使用して生成されたサイクリックリダンダンシーチェック(cyclic redundancy check:以下、“CRC”と称する)を関連するスケジューリング情報に付加することにより関連するPDCCHを生成し、ページング情報を含むPDSCH信号の送信をスケジューリングするためには、LTE移動通信システムで使用しているページング無線ネットワーク一時識別子(paging-radio network temporary identifier:以下、“P−RNTI”と称する)を使用して生成されたCRCを使用する。
【0162】
図15を参照すると、ステップ1511において、UEは、PDCCHを通してPDSCHスケジューリング情報をBSから受信する。ステップ1513において、UEは、BSがPDCCH送信の間にSI−RNTI又はP−RNTIに対応するCRCを使用するか否かを判定する。この判定の結果、BSがPDCCH送信の間にSI−RNTI又はP−RNTIに対応するCRCを使用しない場合には、UEは、ステップ1515において、本発明の第1の実施形態乃至第6の実施形態の中のいずれか1つを参照して上述したように、測定集合に含まれたCSI−RSリソースを割り当てるセルに対するMBSFN SCI、CRSリソースの位置、SYNC信号の送信タイミング、及びPBCH信号の送信タイミングを使用してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0163】
他方、この判定の結果、BSがPDCCH送信の間にSI−RNTI又はP−RNTIに対応するCRCを使用する場合には、ステップ1517において、UEは、サービングセルのMBSFN SCI、CRSリソースの位置、SYNC信号の送信タイミング、及びPBCH信号の送信タイミングを確認し、関連するCRSリソース、SYNC信号リソース、PBCHリソース、CSI−RSリソース、及びDM−RSリソースを除外したリソースを通してPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。
【0164】
<第8の実施形態>
本発明の第8の実施形態において、UEは、PDCCHを通して送信された動的スケジューリング情報に含まれている特定のDCIフォーマットを解釈することにより現在のPDSCHリソースマッピング方式を検出し、この検出されたPDSCHリソースマッピング方式に基づいてPDSCH信号を受信することによりダウンリンクデータを検出する。このとき、特定のDCIフォーマットは、下記のような3つのCoMP方式関連スケジューリング情報の中の少なくとも1つをPDSCHリソースマッピング方式とともに通知できる。
PDSCH信号受信のためのDM−RSシーケンス情報
PDSCH信号受信を開始しなければならないOFDMシンボル位置(又は制御チャネル(例えば、PDCCH)信号送信のために使用されるOFDMシンボルの個数)
PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの間の関係
【0165】
3つのCoMP方式関連スケジューリング情報及びPDSCHリソースマッピング方式は、PDSCH信号が送信されるセルに対応して変更され得る。したがって、3つのCoMP方式関連スケジューリング情報及びPDSCHリソースマッピング方式は、同一のDCIフォーマットを通して同時に伝達される。
【0166】
LTE移動通信システムにおいて、DM−RSシーケンス情報は、n
SCID値に従って動的に決定され、n
SCID値が‘0’又は‘1’として設定される場合に、関連するPDSCH信号を受信するためにRRCメッセージにより構成された2つのシーケンスの中の1つは、DM−RSシーケンスとして適用される。例えば、n
SCID値は、3ビットで具現されたDCIフォーマットを通して決定され、したがって、8つの状態が表4で定義されるように可能である。すなわち、UEは、2種類のDM−RSシーケンスを使用することができ、特定のPDSCH信号が送信される場合には1つの符号語が送信され、関連するDCIフォーマットが第1の状態及び第3の状態を示す場合には、2つの符号語が送信され、関連するDCIフォーマットが第1の状態を示す場合には、n
SCID値‘1’に対応するDM−RSシーケンスが使用され、関連するDCIフォーマットが他の状態を示す場合には、n
SCID値‘0’に対応するDM−RSシーケンスが使用される。
【0168】
表5において、n
SCID値に従うBS及びUEのDM−RSシーケンス構成方式を示す。
【0170】
また、PDSCH信号を受信するセルが動的に変わるDS方式及びJT方式を考慮する際に、UEは、使用可能なPDSCHリソースを確認するために次のようなパラメータを通して各セルに対するCRSリソース位置を確認することができる。このパラメータは、v
shift(=PCID mod 6)又は物理Cell−ID(PCID)と、MBSFN SCIと、CRSアンテナポートの個数とを含む。
【0171】
したがって、BSは、PDSCH信号受信のためのDM−RSシーケンス構成情報と各セルに対するCRSリソースの位置に従って割り当て可能なPDSCHリソースの位置に関する情報とをUEに同時に送信することにより、以下に述べられる表6のように、UEは、n
SCID値に従ってDM−RSシーケンス構成情報及びPDSCHリソースの位置を動的に確認できる。すなわち、n
SCID値が‘0’として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された1番目のDM−RSシーケンスを設定し、RRCメッセージにより構成された1番目のCRSリソースに関する位置情報を検出することにより関連するCRSリソース以外のリソースを通してPDSCH信号が送信されることを検出する。
n
SCID値が‘1’として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された2番目のDM−RSシーケンス構成情報及びCRSリソース位置構成情報を検出する。
【0173】
CoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおいて、UEが2個以上のセルからPDSCH信号を受信することを可能にするために、BSは、2つのタイプのCRSリソース位置構成情報だけではなく追加のCRSリソース位置構成情報をUEに通知しなければならず、したがって、BSは、以下に述べられる表7に示すように、n
SCID値だけではなく追加のビットの使用を考慮できる。すなわち、DM−RSシーケンス構成は、n
SCID値を使用して通知され、UEは、追加の1ビットを用いて4種類のCRSリソース位置構成情報の中の1つを検出できる。以下に述べられる表7に示すようなDM−RSシーケンス構成情報及びCRSリソース位置構成情報を使用する場合に、BSは、表6に比べて、3つ以上のレイヤーを使用してPDSCH信号を送信する場合にも、PDSCHリソースの変化をUEに通知できる。
【0175】
一方、使用可能なPDSCHリソースは、CRSリソース位置だけではなくPDCCH信号送信のために使用されるOFDMシンボルの個数により影響を受ける。LTE移動通信システムにおいて、1つのサブフレーム内で1番目乃至3番目のOFDMシンボルは、PDCCH送信のために使用されることができ、使用されたOFDMシンボルの個数は、物理制御フォーマット指示チャネル(Physical Control Format Indication Channel:以下、“PCFICH”と称する)を通してUEに送信されることができる。PDCCH送信のために使用されたOFDMシンボルの個数は、セル別に異なり得るので、UEは、アクセスしたセル、すなわち、サービングセルのPCFICHを確認することができる。しかしながら、隣接セルのPCFICHを確認することは難しい。
【0176】
したがって、DS方式又はJT方式を使用するUEは、PDSCH信号を受信するセルに対応してPDSCH信号送信のために使用されるOFDMシンボルの開始位置を調整しなければならない。この場合に、OFDMシンボルの開始位置をUEに送信するために使用されるRRCメッセージは、次のような4つの情報のうちの1つを含み、UEは、次のような4つの情報の中の1つを用いてOFDMシンボルの開始位置を設定できる。4つの情報は、
情報1:UEがアクセスしたセルで使用された、PDSCH信号送信が開始されるOFDMシンボルの位置
情報2:2番目のOFDMシンボル
情報3:3番目のOFDMシンボル
情報4:4番目のOFDMシンボル
を含む。
【0177】
RRCメッセージが情報1を含む場合には、UEは、PCFICHを検出するか又はキャリアアグリゲーション(carrier aggregation:以下、“CA”と称する)方式のために他のRRCメッセージを使用して設定されたPDSCH信号送信開始位置情報に対応してPDSCH信号を受信することができる。
RRCメッセージが情報2乃至情報4の中の1つを含む場合には、UEは、PCFICHを検出するか又はCA方式のために他のRRCメッセージを使用して設定されたPDSCH信号送信開始位置情報を無視し、RRCメッセージに対応してPDSCH信号を受信することができる。
【0178】
PDSCH信号送信開始位置を示すPDSCH信号送信開始位置構成情報が表6に示すようなDM−RSシーケンス構成情報及びCRSリソース位置構成情報に付加される場合に、UEは、表8で表現されるようなn
SCID値に従うDM−RSシーケンス構成情報及びPDSCH送信のために使用可能なリソースを確認することができる。すなわち、n
SCID値が‘0’として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された1番目のDM−RSシーケンス構成情報、1番目のCRSリソース位置構成情報、及び1番目のPDSCH信号送信開始位置情報に従ってDM−RSシーケンス構成情報及びPDSCHリソース構成情報を検出できる。
【0179】
n
SCID値が‘1’として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された2番目のDM−RSシーケンス構成情報、2番目のCRSリソース位置構成情報、及び2番目のPDSCH信号送信開始位置情報に従ってDM−RSシーケンス構成及びPDSCHリソース構成情報を検出できる。
【0181】
PDSCH信号送信開始位置構成情報が表7に示すようなDM−RSシーケンス構成情報及びCRSリソース位置構成情報に付加される場合に、UEは、表9に示すように、n
SCID値及び追加の1ビットに従ってDM−RSシーケンス構成情報及びPDSCH信号送信開始情報を検出できる。
【0183】
上述したように、PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの関係がDM−RSシーケンス構成情報、CRSリソース位置構成情報、及びPDSCH送信開始位置構成情報とともにUEに伝達されることもできる。UEがPDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの関係を分かる場合には、DM−RSチャネル推定性能は、PDSCH信号検出のためのDM−RSチャネルを推定する際に、特定のCSI−RSを通して推定されたチャネル情報を使用して改善することができる。
【0184】
ここで、PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの間の関係を示すパラメータは、RRCメッセージを通して送信され、次のような4つのパラメータの中の1つを含むことができる。この4つのパラメータは、次のようである。
パラメータ1:PDSCH信号は、測定集合に含まれたCSI−RSリソースの中で1番目のCSI−RSリソースを通して送信される。
パラメータ2:測定集合に含まれたCSI−RSリソースの中で2番目のCSI−RSリソースを通して送信される。
パラメータ3:測定集合に含まれたCSI−RSリソースの中で3番目のCSI−RSリソースを通して送信される。
パラメータ4:PDSCH信号は、測定集合内に含まれたCSI−RSリソースを通しても送信されない。
【0185】
すなわち、PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの間の関係を示すパラメータがパラメータ1乃至パラメータ3の中の1つとして設定される場合に、UEは、測定集合に含まれた1番目のCSI−RSリソース乃至3番目のCSI−RSリソースの中の1つを通してPDSCH信号が送信されることを検出し、関連するCSI−RSから取得されたチャネル情報を使用してDM−RSチャネルを推定した後にPDSCH信号を検出する。ここで、PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの間の関係を示すパラメータは、RRCメッセージを用いて送信される。PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの間の関係を示すパラメータを含むRRCメッセージは、新たなRRCメッセージ又は従来技術のRRCメッセージとして具現されることができる。PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの関係を示すパラメータを含むRRCメッセージについての詳細な説明を省略する。
【0186】
PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの関係を示すパラメータがパラメータ4として設定される場合に、UEは、DM−RSチャネルの推定のためにCSI−RSから取得されたチャネル情報を使用しない。
PDSCH信号が送信されるセルとCSI−RSとの関係を示す情報が表8に示すようなDM−RSシーケンス構成情報、CRSリソース位置構成情報、及びPDSCH送信開始位置(OFDMシンボル位置)構成情報に付加される場合に、UEは、以下に述べられる表10に示すように、n
SCIDに従うDM−RSシーケンス構成情報、PDSCH信号送信のために使用可能なリソース、及びDM−RSとCSI−RSとの関係を示す情報を検出できる。
【0187】
n
SCID値が0として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された1番目のDM−RSシーケンス構成情報、1番目のCRSリソース位置構成情報、1番目のPDCCHリソース情報、及びDM−RSとCSI−RSとの間の1番目の関係情報に従ってDM−RSシーケンス構成情報、PDSCHリソース構成情報、及びDM−RSチャネル推定情報を検出する。
他方、n
SCID値が1として設定される場合に、UEは、RRCメッセージにより構成された2番目のDM−RSシーケンス構成情報、2番目のCRSリソース位置構成情報、2番目のPDCCHリソース情報、及びDM−RSとCSI−RSとの2番目の関係情報に従ってDM−RSシーケンス構成情報、PDSCHリソース構成情報、及びDM−RSチャネル推定情報を検出する。表10において、DM−RSとCSI−RSとの間の関係情報は、PDSCH信号送信とCSI−RSとの間の関係情報に変更され得る。
【0189】
PDCCHリソースのための情報が表9に示すようなDM−RSシーケンス構成情報、CRSリソース位置構成情報、及びPDSCH送信開始位置(OFDMシンボル位置)構成情報に付加される場合に、UEは、表11に示すように、n
SCID及び追加1ビットを使用してDM−RSシーケンス構成情報、PDSCH送信のために使用可能なリソース、及びDM−RSとCSI−RSとの間の関係を示す情報を検出できる。
【0191】
表11において、DM−RSとCSI−RSとの間の関係情報は、PDSCH信号送信とCSI−RSとの間の関係情報に変更され得る。表6乃至表11において、DM−RSシーケンス構成情報、PDSCH信号送信のために使用可能なリソース、及びDM−RSとCSI−RSとの関係を示す情報を設定するDCIフォーマットの各ビット状態がRRCメッセージにより構成された情報に対応して決定される。しかしながら、特定のビット状態がRRCメッセージにより構成されることなしに特定の情報に固定されることは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかであろう。
【0192】
例えば、表11の最後の状態‘11’において、DM−RSシーケンス構成情報を除外した他の情報は、RRCメッセージにより構成されず、以下に述べられる表12のように構成される。本実施形態において、状態‘11’を除外した状態は、表12のように設定される。表12におけるすべての情報の中の一部は、DCIフォーマットを用いてUEに伝達される。この場合に、DCIフォーマットを用いて伝達された対応する情報を含む例は、表12から削除される。
【0194】
<第9の実施形態/第10の実施形態/第11の実施形態>
LTE移動通信システムにおいて、システム情報及びページング情報は、UE能力に関係なくセルですべてのUEに送信される。すなわち、システム情報及びページング情報は、Release 11 UEだけでなく、Release8/9/10 UEに送信される。
したがって、ページング情報及びシステム情報に対するPDSCH REマッピングは、サービングセルのPDSCH REマッピングと同一のPDSCH REマッピングを使用しなければならない。UEがシステム情報又はページング情報とともにスケジューリングされる場合に、スケジューリングに対するPDCCHは、それぞれSI−RNTI又はP−RNTIのCRCを使用する。
したがって、UEは、P−RNTI又はSI−RNTIを使用してPDCCHを検出する場合に、サービングセルのPDSCH REマッピングを使用する。他方、UEは、P−RNTI又はSI−RNTIでないRNTIを使用してPDCCHを検出する場合に、UEは、表13又は表14に関連して説明される方法で以下に述べられるような新たなPDSCH REマッピングの中の少なくとも1つを使用することができる。
【0195】
表13及び表14について説明すると、次のようである。
LTE Release 10において、n
SCIDは、1個のレイヤー又は2個のレイヤーのPDSCH送信とともにスケジューリングされる場合のみに対して0と1との間でスイッチングされる。UEが2個より多いレイヤーのPDSCH送信とともに構成される場合に、n
SCIDは、0に固定される。したがって、下記の表15又は表16が使用される場合に、PDSCH REマッピングは、UEが2個より多いレイヤーのPDSCH送信とともにスケジューリングされる場合に、2個の候補の間でスイッチングされることができない。したがって、表13におけるように、2個より多いレイヤーのPDSCH送信でダイナミックポイント選択(DPS)方式及びJT方式をサポートするPDSCH REマッピングを可能にする追加の特徴が適用されることができる。ここで、DPS方式は、DS方式と同一である。
【0197】
表13において、スケジューリングされるレイヤーの個数に対するPDSCH REマッピングが表現される。
表13に対して、UEが1個又は2個のレイヤーのPDSCH送信とともに構成される場合に、UEは、n
SCIDの値に基づく表15(又は表16)に示すようなPDSCH REマッピングを仮定することができる。他方、UEが2個より多いレイヤーのPDSCH送信とともに構成される場合に、UEは、すべてのCoMPセルの中でJT方式に対するPDSCH REマッピングを仮定できる。表13に対するもう1つの方式として、第2の行及び第2の列のエントリー(entry)は、表14のような、上位レイヤーシグナリングにより構成されるセルの集合の中でJT方式に対するPDSCH REマッピングに置き換えられることができる。この場合に、2個より多いレイヤーのPDSCH REマッピングを示すための追加のRRCシグナリングが導入されなければならない。
【0198】
しかしながら、表13及び表14において、PDSCH REマッピングは、PDSCH送信のレイヤーの個数が“1個又は2個”、あるいは“2個を超過”するか否かにより決定され、本発明は、このような場合に限定されないことはもちろんである。すなわち、PDSCH REマッピングのスイッチングポイントは、任意の個数のレイヤーであり得る。例えば、PDSCH REマッピングは、PDSCH送信のレイヤーの個数が“1個”又は“1個を超過”するか否かにより決定されることができる。この例の設計仮定は、CoMP UEに対する1個のレイヤーを超過するPDSCH送信がJT方式が適用される場合のみに発生することができる。
【0200】
表14において、スケジューリングされるレイヤーの個数に対するPDSCH REマッピングが表現される。
表15及び表16について説明すると、次のようである。
PDSCH REマッピングの指示は、DM−RSスクランブリング指示に関連する。DM−RSスクランブリングとPDSCH REマッピングとの間のジョイント指示(joint indication)に対する理由は、DM−RSスクランブリング及びPDSCH REマッピングのすべての決定がどの送信ポイント(TP)がPDSCH送信のために使用されるかに関連する。
【0201】
1つの例において、PDSCH REマッピングの指示は、表15又は表16のように表17又は表18の各々に関連することができる。ここで、C
iは、セルを示し、RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K)は、セルC
1,C
2,...,C
K(ただし、K≧1である)の中でJT方式に対するPDSCH REマッピングを示す。ここで、K=1である場合に、RE_マッピング(C
1)は、セルC
1に対するPDSCH REマッピングを示す。
【0202】
複数のセルの中でJT方式に対するPDSCH REマッピングの仮定の下で、UEがPDSCH信号をデコーディングする2つの方式が存在する。1番目の方式は、eNBが
図16に示すようにJT方式に対する複数のセルに対するCRS位置をスキップする順にデータビットをREにマッピングするという仮定の下で、UEがPDSCH信号をデコーディングするレート−マッチング方法である。他方、2番目の方式は、eNBがサービングセルの順にデータビットをREにマッピングするが、
図17に示すように、JT方式に対する複数のセルに対するCRS位置をパンクチャーリングするという仮定の下で、UEがPDSCH信号をデコーディングするパンクチャーリング方法である。
UEがセルC
iに対するPDSCH REマッピングを決定するために、eNBは、次のようなパラメータの中の少なくとも1つをUEにシグナリングしなければならないという点に留意すべきである。
a.C
iの物理Cell−ID(又はCell−ID mod 6)
b.C
iのMBSFN SCI
c.C
iのCRSポートの個数
d.基準(サービング/基本)セルからのC
iのサブフレームオフセット値
e.制御領域に対して仮定するOFDMシンボルの個数
【0203】
すなわち、表15が使用される場合に、(D1,X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))及び(D2,X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))の2個の集合が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出されたn
SCIDを使用してPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで2つの集合の中の1つを決定できる。
他方、表16が使用される場合に、(X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))及び(X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))の2個の対が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出されたn
SCIDを使用してPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで2つの対の中の1つを決定できる。
【0204】
もう1つの方式として、表15及び表16の最後の列は、最後の列に対するRRCシグナリングなしに固定されたPDSCH REマッピング方法を含むことができ、したがって、“n
SCID=0”は、サービングセルのPDSCH REマッピングを示し、“n
SCID=1”は、隣接セルのPDSCH REマッピングを示す。また、これとは反対に、“n
SCID=1”は、サービングセルのPDSCH REマッピングを示し、“n
SCID=0”は、隣接セルのPDSCH REマッピングを示す。
【0206】
表15において、
【数2】
、
【数3】
、及びn
SCIDに対するPDSCH REマッピング(K≧1,L≧1)が表現されている。
【0208】
表16において、
【数4】
及びn
SCIDに対するPDSCH REマッピング(K≧1,L≧1)が表現されている。
表17及び表18について説明すると、次のようである。
まず、DM−RSスクランブリングシーケンスの動的適応を実現するための方式において、下記数式2のようなDM−RSランダムシーケンスの初期値がUEに対して使用される。
【0210】
ここで、n
SCIDは、LTE Release10のように0と1との間のDCIにより動的に決定される。数式2において、他のパラメータ
【数6】
は、
【数7】
により与えられ、ここで、n
sは、UEのサービング(又は基本)セルのスロット番号であり、
【数8】
は、[0,9]又は[−4,5]のようなサイズ10の範囲内のn
SCIDに基づくサブフレームオフセット値である。
パラメータ
【数9】
及び
【数10】
を決定する1つの方式は、表17を使用するものであり、D1、X1、D2、及びX2は、上位レイヤーによりシグナリングされる。すなわち、(D1,X1)及び(D2,X2)の2つの対が上位レイヤーシグナリングによりUEに構成された後に、UEは、DCIで抽出されたn
SCIDを使用することによりPDSCH送信のためにスケジューリングされる1個のサブフレームで2つの対の中の1つを決定できる。
【0212】
表17において、n
SCIDに対する
【数11】
及び
【数12】
が表現される。パラメータ
【数13】
及び
【数14】
を決定するもう1つの方式において、
【数15】
は、表18により決定され、ここで、X1及びX2は、上位レイヤーによりシグナリングされ、
【数16】
は、次のように決定される。
【0213】
a.
【数17】
である場合に、UEは、Cell−iのスロット番号を使用する。
b.すべてのiに対して、
【数18】
である場合に、スロット番号は、デフォルト値(例えば、
【数19】
)に設定される。
ここで、
【数20】
は、UEが少なくても1回基準信号受信電力(RSRP)を報告したセルであるCell−1、Cell−2、...、Cell−MのCell−IDであり、又はeNBによりシグナリングされる物理Cell−IDのリストに含まれているCell−IDである。
【0215】
表18において、n
SCIDに対する
【数21】
が表現されている。
図16は、本発明の第9の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図16を参照すると、UEは、ステップ1611において、PDSCHスケジューリングに対するPDCCH信号を受信する。UEは、ステップ1613において、SI−RNTI又はP−RNTIがPDCCH信号に対して使用されたか否かを判定する。この判定の結果、SI−RNTI又はP−RNTIがPDCCH信号に対して使用されなかった場合には、UEは、ステップ1615において、表13又は表14を使用する新たなPDSCH REマッピングを選択する。
他方、SI−RNTI又はP−RNTIがPDCCH信号に対して使用された場合には、UEは、ステップ1617において、サービングセルのレガシーPDSCH REマッピングを選択する。
UEは、ステップ1619において、この選択されたPDSCH REマッピングに基づいてPDSCH信号を受信する。
【0216】
CoMP送信モード(LTE Relaease 10の送信モード9に対応する)において、UEは、PDCCH(又はePDCCH)で次のようなDCIフォーマットとRNTIとの組み合せの中の1つによりスケジューリングされることができる。
a.DCIフォーマット2C及びC−RNTI
b.DCIフォーマット2C及びSPS C−RNTI
c.DCIフォーマット1A及びC−RNTI
d.DCIフォーマット1A及びSPS C−RNTI
e.DCIフォーマット1A及びP−RNTI
f.DCIフォーマット1A及びSI−RNTI
g.DCIフォーマット1A及びRA−RNTI
h.DCIフォーマット1C及びP−RNTI
i.DCIフォーマット1C及びSI−RNTI
j.DCIフォーマット1C及びRA−RNTI
ここで、C−RNTIは、セルRNTIであり、SPS−C−RNTIは、セミパーシステントスケジューリング(Semi-Persistent Scheduling)C−RNTIであり、RA−RNTIは、ランダムアクセスRNTIである。
【0217】
上記のような組み合せに対して、DCIフォーマット2Cは、DM−RSに基づく8レイヤーまでのPDSCHスケジューリングのために使用され、可能な動的CoMP動作を実現する指示フィールドを含む。DCIフォーマット1Aは、小さな指示フィールドを有するコンパクトPDSCHスケジューリングに対して使用される。
DCIフォーマット1Cは、非常に小さなPDSCHスケジューリングに対して使用され、ページング情報及びシステム情報に対するスケジューリング又はランダムアクセス手順に専用で使用される。追加で、C−RNTIは、データスケジューリングのために使用され、SPS C−RNTIは、データのセミパーシステントスケジューリングのために使用される。P−RNTI、SI−RNTI、及びRA−RNTIは、それぞれページング情報、システム情報、及びランダムアクセスメッセージのスケジューリングのために存在する。
【0218】
任意のUEに対して、データは、UEに専用され、したがって、データは、DPS方式又はJT方式を使用して送信されることができる。これに反して、ページング情報及びシステム情報は、Release 11 UEだけではなく、Release 8/9/10 UEを含む複数のUEに対するブロードキャスト情報である。
ランダムアクセスメッセージは、UEに対するSYNCの損失を含む様々な場合のために使用される。DCIフォーマット及びRNTIの使用に対する説明に基づいて、CoMP送信モードにおいて、DCIフォーマットとRNTIとの各組み合せに対するPDSCH REマッピングに対するUE仮定は、表19のように定義されることができる。
【0220】
表19において、CoMPに対する新たなREマッピングは、上述したようなCoMPに対するPDSCH REマッピング方式の中の少なくとも1つを意味する。サービングセルに対するレガシーREマッピングは、LTE Release 10標準に定義されている各場合のPDSCH REマッピング方法を示す。
表19に示すようなPDSCH REマッピングに対するUE仮定が使用される場合に、新たなREマッピングとレガシーREマッピングとの間のスイッチングは、RNTIに基づくことができる。すなわち、C−RNTI又はSPS RNTIがCoMP UEのスケジューリングのために使用される場合には、新たなPDSCH REマッピングが適用され、これとは異なり、P−RNTI、SI−RNTI、又はRA−RNTIがスケジューリングのために使用される場合には、レガシーPDSCH REマッピングが使用される。
【0221】
図17は、本発明の第10の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図17を参照すると、UEは、ステップ1711において、PDSCHスケジューリングに対するPDCCH信号を受信する。UEは、ステップ1713において、C−RNTI又はSPS C−RNTIがPDCCH信号に対して使用されたか否かを判定する。この判定の結果、C−RNTI又はSPS C−RNTIがPDCCH信号に対して使用された場合に、UEは、ステップ1715において、表19を使用する新たなPDSCH REマッピングを選択する。
他方、C−RNTI又はSPS C−RNTIがPDCCH信号に対して使用されなかった場合に、UEは、ステップ1717において、サービングセルのレガシーPDSCH REマッピングを選択する。
UEは、ステップ1719において、この選択されたPDSCH REマッピングに基づいてPDSCH信号を受信する。
【0222】
図17において、UEがDCIフォーマット及びRNTIのすべてを検出した後に、新たなREマッピングとレガシーREマッピングとの間のUEのPDSCH REマッピング仮定を決定できることに留意しなければならない。この決定は、表19に基づくことができる。
【0223】
一方、DCIフォーマット1Aは、小さな指示フィールドを含むために、CoMPスケジューリングに適合しないことがある。このような理由で、DCIフォーマット1Aによるスケジューリングのデータ送信は、DPS方式又はJT方式とともに使用されることができないこともある。DCIフォーマット1Aに対するこのような状況に基づいて、CoMP送信モードにおいて、DCIフォーマットとRNTIとの各組み合せに対するPDSCH REマッピング上のUE仮定は、表20のように定義されることができる。
【0225】
表20において、PDSCH REマッピング上のUE仮定が表現されている。
表20に示すようなPDSCH REマッピングに対するUE仮定が使用される場合に、新たなREマッピングとレガシーREマッピングとの間のスイッチングは、DCIフォーマットに基づくことができる。すなわち、DCIフォーマット2CがCoMP UEのスケジューリングのために使用される場合には、新たなPDSCH REマッピングが適用され、これとは異なり、DCIフォーマット1A又はDCIフォーマット1Cがスケジューリングのために使用される場合には、レガシーPDSCH REマッピングが使用される。
【0226】
図18は、本発明の第11の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEがPDSCH信号を受信する方法を示すフローチャートである。
図18を参照すると、UEは、ステップ1811において、PDSCHスケジューリングに対するPDCCH信号を受信する。UEは、ステップ1813において、PDCCH信号に対してDCIフォーマット2Cが使用されたか否かを判定する。この判定の結果、PDCCH信号に対してDCIフォーマット2Cが使用された場合に、UEは、ステップ1815において、表20を使用する新たなPDSCH REマッピングを選択する。
他方、PDCCH信号に対してDCIフォーマット2Cが使用されなかった場合に、UEは、ステップ1817において、サービングセルのレガシーPDSCH REマッピングを選択する。
【0227】
UEは、ステップ1819において、この選択されたPDSCH REマッピングに基づいてPDSCH信号を受信する。
図18において、UEは、DCIフォーマット2CがPDCCH信号のために使用されたか否かを検出し、この検出の結果に従って、PDCCH信号受信のために使用されるPDSCH REマッピングを選択する。しかしながら、DCIフォーマット2CがPDCCH信号のために使用された場合には、UEは、サービングセルに対してレガシーPDSCH REマッピングを選択し、DCIフォーマット1A、DCIフォーマット1Cなどのような様々なDCIフォーマットの中の1つがPDCCH信号のために使用された場合には、UEは、新たなPDSCH REマッピングを選択することができることはもちろんである。
【0228】
図18において、UEがDCIフォーマット及びRNTIのすべてを検出した後に、新たなREマッピングとレガシーREマッピングとの間のUEのPDSCH REマッピング仮定を決定できることに留意しなければならない。この決定は、表20に基づくことができる。
【0229】
もう1つの例において、PDSCH REマッピングの指示は、表21又は表22のように、表23又は表24の各々に関連することができる。ここで、C
iは、セルを示し、RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K)は、セルC
1,C
2,...,C
K(ただし、K≧1である)の中でJT方式に対するPDSCH REマッピングを示す。ここで、K=1である場合に、RE_マッピング(C
1)は、セルC
1に対するPDSCH REマッピングを示す。UEがセルC
iに対するPDSCH REマッピングを決定するために、eNBは、下記のようなパラメータの中の少なくとも1つをUEにシグナリングすべきである。
a.C
iの物理Cell−ID(又はCell−ID mod 6)
b.C
iのMBSFNサブフレーム構成
c.C
iのCRSポートの個数
d.基準(サービング/基本)セルからのC
iのサブフレームオフセット値
e.制御領域に対して仮定するOFDMシンボルの個数
【0230】
すなわち、表21が使用される場合に、(D1,X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))及び(D2,X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))の2個の集合が上位レイヤーシグナリングを通してUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出されたn
SCID2を使用してPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで2個の集合の中の1つを決定できる。
これとは異なり、表22が使用される場合には、(X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))及び(X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))の2つの対が上位レイヤーシグナリングを通してUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出されたn
SCID2を使用してPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで2つの対の中の1つを決定できる。
【0232】
表21において、
【数22】
、
【数23】
、及びn
SCID2、(K≧1,L≧1)に対するPDSCH REマッピングが表現されている。
【0234】
表22において、
【数24】
及びn
SCID2に対するPDSCH REマッピング(K≧1,L≧1)が表現されている。
表23及び表24について説明すると、次のようである。
DM−RSスクランブリングシーケンスの動的適応を実現するためのもう1つの方式において、DM−RSスクランブリングシーケンスの初期値がUEに対して使用される。
【0236】
ここで、n
SCIDは、PDSCHスケジューリングに対するDCIによりRelease10におけるように0と1との間で動的に決定され、n
SCID2は、[0,N−1]の範囲内の整数の中でPDSCHスケジューリングに対するDCIにより決定される追加動的パラメータである。
【0237】
また、n
SCID及びn
SCID2は、PDSCHスケジューリングに対するDCIフォーマットでジョイント符号化された(jointly coded)2個の異なるDCIフィールド又は1個のDCIフィールドから導出されることができる。n
SCID及びn
SCID2が異なるフィールドを有する場合に、n
SCIDは、アンテナポート(複数のアンテナポート)、スクランブリング識別子、及びレイヤーの個数を示すレガシー3ビットフィールドから導出され、n
SCID2は、それぞれN=2又はN=4を有する1ビットフィールド又は2ビットフィールドから導出される。他方、n
SCID及びn
SCID2が1個のDCIフィールドでジョイント符号化される場合に、n
SCID及びn
SCID2は、アンテナポート(複数のアンテナポート)、スクランブリング識別子(n
SCID)、n
SCID2、及びレイヤーの個数を示す3ビットフィールド、4ビットフィールド、又は5ビットフィールドから導出される。
【0238】
数式3において、他のパラメータ
【数26】
は、
【数27】
により与えられ、ここで、n
sは、UEのサービング(又は基本)セルのスロット番号であり、
【数28】
は、[0,9]又は[−4,5]のようなサイズ10の範囲内のn
SCID2に基づくサブフレームオフセット値である。パラメータ
【数29】
及び
【数30】
を決定する1つの方式は、表23を使用するものであり、表23において、D1、X1、D2、及びX2は、上位レイヤーによりシグナリングされる。
【0239】
表23での仮定は、n
SCID2が0と1との間で決定されるものである。すなわち、(D1,X1)及び(D2,X2)の2つの対が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで抽出されたn
SCID2を使用することによりPDSCH送信のためにスケジューリングされる1個のサブフレームで2つの対の中の1つを決定できる。
【0241】
表23において、n
SCID2に対する
【数31】
及び
【数32】
が表現されている。
パラメータ
【数33】
及び
【数34】
を決定するもう1つの方式において、
【数35】
は、表24により決定され、表24において、X1及びX2は、上位レイヤーによりシグナリングされ、
【数36】
は、次のように決定される。
【0242】
a.
【数37】
である場合に、UEは、Cell−iのスロット番号を使用し、
b.すべてのiに対して、
【数38】
である場合に、スロット番号は、デフォルト値(例えば、
【数39】
)に設定される。
ここで、
【数40】
は、UEが少なくても1回RSRPを報告したセルであるCell−1、Cell−2、Cell−MのCell−IDを示し、又はeNBによりシグナリングされる物理Cell−IDのリストに含まれているCell−IDを示す。
【0244】
表24において、n
SCID2に対する
【数41】
が表現されている。
【0245】
もう1つの例において、PDSCH REマッピングの指示は、表25又は表26のように表27又は表28の各々に関連することができる。ここで、C
iは、セルを示し、RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K)は、セルC
1,C
2,...,C
K(ただし、K≧1である)の中でJT方式に対するPDSCH REマッピングを示す。ここで、K=1である場合に、RE_マッピング(C
1)は、セルC
1に対するPDSCH REマッピングを示す。UEがセルC
1に対するPDSCH REマッピングを決定するために、eNBは、下記のようなパラメータの中の少なくとも1つをUEにシグナリングしなければならない。
a.C
iの物理Cell−ID(又はCell−ID mod 6)
b.C
iのMBSFNサブフレーム構成
c.C
iのCRSポートの個数
d.基準(サービング/基本)セルからのC
iのサブフレームオフセット値
e.制御領域に対して仮定するOFDMシンボルの個数
【0246】
すなわち、表25が使用される場合に、(D1,X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))、(D2,X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))、(D3,X3,RE_マッピング(C
K+L+1,C
K+L+2,...,C
K+L+P))、及び(D4,X4,RE_マッピング(C
K+L+P+1,C
K+L+P+2,...,C
K+L+P+Q))の4個の集合が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出された(n
SCID,n
SCID2)を使用することによりPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで4つの集合の中の1つを決定できる。
【0247】
他方、表26が使用される場合に、(X1,RE_マッピング(C
1,C
2,...,C
K))、(X2,RE_マッピング(C
K+1,C
K+2,...,C
K+L))、(X3,RE_マッピング(C
K+L+1,C
K+L+2,...,C
K+L+P))、及び(X4,RE_マッピング(C
K+L+P+1,C
K+L+P+2,...,C
K+L+P+Q))の4つの対が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで導出された(n
SCID,n
SCID2)を使用することによりPDSCH送信のためにスケジューリングされた1つのサブフレームで4つの対の中の1つを決定できる。
【0249】
表25において、
【数42】
、
【数43】
、(n
SCID,n
SCID2)に対するPDSCH REマッピング、及び(K≧1、L≧1、P≧1、Q≧1)が表現されている。
【0251】
表26において、
【数44】
、(n
SCID,n
SCID2)に対するPDSCH REマッピング、及び(K≧1,L≧1,P≧1,Q≧1)が表現されている。
表27及び表28について説明する。
DM−RSスクランブリングシーケンスの動的適応を実現するためのもう1つの方式では、次のようなDM−RSスクランブリングシーケンスの初期値がUEに対して使用される。
【0253】
ここで、n
SCIDは、Release 10におけるように0と1との間でPDSCHスケジューリングに対するDCIにより動的に決定され、n
SCID2は、[0,N−1]の範囲にある整数の中でPDSCHスケジューリングに対するDCIにより決定される追加動的パラメータである。また、n
SCID及びn
SCID2は、PDSCHスケジューリングに対するDCIフォーマットを使用してジョイント符号化された2個の異なるDCIフィールド又は1個のDCIフィールドから導出されることができる。
【0254】
n
SCID及びn
SCID2が異なるフィールドを有する場合に、n
SCIDは、アンテナポート(複数のアンテナポート)、スクランブリング識別子、及びレイヤーの個数を示すレガシー3ビットフィールドから導出され、n
SCID2は、それぞれN=2又はN=4を有する1ビットフィールド又は2ビットフィールドから導出される。他方、n
SCID及びn
SCID2が1つのDCIフィールドでジョイント符号化される場合に、n
SCID及びn
SCID2は、アンテナポート(複数のアンテナポート)、スクランブリング識別子(n
SCID)、n
SCID2、及びレイヤーの個数を示す3ビットフィールド、4ビットフィールド、又は5ビットフィールドから導出される。
【0255】
数式4において、他のパラメータ
【数46】
は、
【数47】
により与えられ、ここで、n
Sは、UEのサービング(又は基本)セルのスロット番号であり、
【数48】
は、[0,9]又は[−4,5]のようなサイズ10の範囲内のn
SCID及びn
SCID2の対に基づくサブフレームオフセット値を示す。パラメータ
【数49】
及び
【数50】
を決定する1つの方式は、表27を使用するものであり、ここで、D1、D2、D3、D4、X1、X2、X3、及びX4は、上位レイヤーによりシグナリングされる。
【0256】
表27での仮定は、n
SCID2が0と1との間で決定されるものである。すなわち、(D1,X1)、(D2,X2)、(D3,X3)、及び(D4,X4)の4つの対が上位レイヤーシグナリングによりUEに対して構成された後に、UEは、DCIで抽出されたn
SCID2を使用することによりPDSCH送信のためにスケジューリングされる1個のサブフレームで4つの対の中の1つを決定できる。
【0258】
表27において、(n
SCID,n
SCID2)に対する
【数51】
及び
【数52】
が表現されている。
パラメータ
【数53】
及び
【数54】
を決定するもう1つの方式において、
【数55】
は、表28により決定され、表28において、X1、X2、X3、及びX4は、上位レイヤーによりシグナリングされ、
【数56】
は、次のように決定される。
【0259】
a.
【数57】
である場合に、UEは、Cell−iのスロット番号を使用し、
b.すべてのiに対して、
【数58】
である場合に、スロット番号は、デフォルト値(例えば、
【数59】
)に設定される。
ここで、
【数60】
は、UEが少なくても1回RSRPを報告したセルであるCell−1、Cell−2、Cell−MのCell−IDを示するか、又はeNBによりシグナリングされる物理Cell−IDのリストに含まれているCell−IDを示す。
【0261】
表28において、(n
SCID,n
SCID2)に対する
【数61】
が表現されている。
図19は、本発明の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるUEの内部構造を概略的に示す図である。
図19を参照すると、UEは、受信部1911、制御部1913、送信部1915、及び格納部1917を含む。
【0262】
制御部1913は、UEの全般的な動作を制御する。特に、制御部1913は、本発明の第1の実施形態乃至第11の実施形態に従うPDSCH信号を受信する動作を実行するように制御する。PDSCH信号を受信する動作は、
図4乃至
図18を参照して上述したような方法で実行されるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
受信部1911は、制御部1913の制御の下に各種信号をCCA、BSなどから受信する。受信部1911が受信した各種信号は、
図4乃至
図18を参照して上述したので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
送信部1915は、制御部1913の制御の下に、各種信号をCCA、BSなどに送信する。送信部1915が送信した各種信号は、
図4乃至
図18を参照して上述したので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
格納部1917は、受信部1911が受信した各種信号及びUEの動作に必要な各種データ、例えば、PDSCH信号を受信する動作に関連した情報を格納する。
【0263】
一方、
図19には、受信部1911、制御部1913、送信部1915、及び格納部1917が個別のユニットとして図示されているが、これは、説明の便宜のためのものであることを理解すべきである。言い換えれば、受信部1911、制御部1913、送信部1915、及び格納部1917の中の2つ又はそれ以上は、1つに統合された統合ユニットとして実現可能である。
【0264】
図20は、本発明の実施形態によるCoMP方式を使用するセルラー無線通信システムにおけるCCAの内部構造を概略的に示す図である。
図20を参照すると、CCAは、受信部2011、制御部2013、送信部2015、及び格納部2017を含む。
【0265】
制御部2013は、CCAの全般的な動作を制御する。特に、制御部2013は、CCAが本発明の第1の実施形態乃至第11の実施形態によるUEのPDSCH信号受信動作に関連した全般的な動作を実行するように制御する。UEのPDSCH信号受信動作に関連した全般的な動作については、
図4乃至
図18を参照して上述したので、その詳細な説明を省略する。
受信部2011は、制御部2013の制御の下に、各種信号をUE、BSなどから受信する。受信部2011が受信した各種信号は、
図4乃至
図18を参照して上述したので、その詳細な説明を省略する。
送信部2015は、制御部2013の制御の下に、各種信号をCCA、BSなどに送信する。送信部2015が送信した各種信号は、
図4乃至
図18を参照して上述したので、その詳細な説明を省略する。
格納部2017は、受信部2011が受信した各種信号及びCCAの動作に必要な各種データ、例えば、UEのPDSCH信号受信動作に関連した情報を格納する。
【0266】
一方、
図20には、受信部2011、制御部2013、送信部2015、及び格納部2017が個別のユニットとして図示されているが、これは、説明の便宜のためのものであることを理解すべきである。言い換えれば、受信部2011、制御部2013、送信部2015、及び格納部2017の中の2つ又はそれ以上は、1つに統合された統合ユニットとして実現可能である。
【0267】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びその均等物の範囲内で定められるべきである。