(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
煎じチャンバが、茶葉から煎じを行うためのスペースを提供し得るけれども、この方法は、多数の欠点を有している。とりわけ、第1に、カートリッジは、抽出が行われた後に短時間で飲料を導出し得るよう、フィルタに対して十分な面積を提供しなければならない。第2に、カートリッジは、使用後の茶葉を収容するための十分な容積を有していなければならない。使用後の茶葉は、煎じ時に膨張するものであり、典型的には、乾燥時の容積の約4倍へと膨張するものである。よって、カートリッジは、比較的大きなものでなければならない。カートリッジは、また、カートリッジがデバイスから取り外される際に使用後の茶葉の重量を支持し得るよう、十分な強度を有していなければならない。よって、カプセルを形成するために、かなりの量の材料(例えば、プラスチック)が必要とされる。さらに、カプセルボディおよびフィルタは、典型的には、互いに異なる材料から形成される。そのため、カプセルを容易にリサイクルすることができない。このことは、コストの観点からも、また、経済的インパクトの観点からも、好ましくない。よって、本発明の目的は、上記の欠点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、フィルタをカプセル内に配置するのではなく、フィルタをカプセルホルダ内に配置することにより、上記の課題を解決するものである。カプセルホルダは、従来技術においてカプセルが果たしていた機能の多くを、特に使用後の茶葉を保持するための抽出済み飲料を濾過する機能といったような機能を、実行することができる。このためには、当然のことながら、カプセルホルダ内において、煎じチャンバからフィルタへと抽出済み飲料が通過するための経路が必要である。よって、カプセルは、カプセルホルダの上部リムの内部の全面積をカバーする必要はない。
【0007】
本発明者らは、特定形状のフランジを有したカプセルを使用することにより、カプセルホルダの内部に一切の支持リムや突起を必要とすることなく、カプセルのフランジをカプセルホルダの内部リムによって支持し得るとともに、煎じチャンバからフィルタへと抽出済み飲料を通過させ得ることを、見出した。
【0008】
したがって、第1見地においては、本発明は、抽出デバイス内において使用するためのカプセルを提供するものであって、カプセルは、
−キャビティを規定するボディ部分であるとともにフランジを有したボディ部分と、
−フランジに対して取り付けられた蓋と、
−カプセル内に収容された茶材料と、
を備え、
フランジの形状が、(上方から見た時に)互いに交差した2つの円弧によって規定されていることを特徴としている。
【0009】
クリーニングを容易とするためには、カプセルホルダが、茶葉が残ってしまうようなコーナー部分やギャップ部分を有していないことが重要である。したがって、カプセルホルダは、(上方から見たときに)実質的に円形とされている。互いに交差した2つの円弧であるとともにカプセルホルダの曲率半径と実質的に同じ曲率半径を有した2つの円弧によって規定された形状を有したフランジを備えたカプセルを使用することにより、カプセルのフランジを、カプセルホルダの内部の棚部によって、カプセルの一側部の全体に沿って、支持することができる。これにより、カプセルホルダ内に、支持リブや突起を設ける必要がない。そのような支持リブや突起は、茶葉を引っ掛けてしまったり、クリーニングを妨害してしまったり、してしまう。したがって、第2見地においては、本発明は、抽出デバイスを提供するものであり、この抽出デバイスは、
−開口を規定する底部リムを有した煎じチャンバと;
−カプセルを受領するためのカプセルホルダであるとともに、このカプセルホルダが、上方から見た時に円形とされた側壁であるとともに上部リムを有した側壁と、この側壁の内部の少なくとも一部に設けられた棚部と、フィルタと、フィルタを基準として上部リムとは反対側に配置された開閉可能な通路と、を備えている、カプセルホルダと;
−カプセルホルダおよび/または煎じチャンバを駆動し、これにより、カプセルホルダの上部リムを煎じチャンバの底部リムに対して連結させる、駆動手段と;
−カプセル内へと液体を導入し、これにより、液体と茶材料とを混合させて煎じチャンバ内へと流入させ、これにより、飲料を抽出する、導入手段と;
−カプセルホルダ内の通路を開放するためのバルブであり、その開放により、飲料を、煎じチャンバからフィルタを通してさらに通路を通して導出する、バルブと;
を具備している。
【0010】
第3見地においては、本発明は、本発明の第2見地による抽出デバイス内において茶ベースの飲料を調製するための方法を提供するものであって、
この方法においては、
a)本発明の第1見地によるカプセルを、カプセルホルダ内へと挿入し;
b)煎じチャンバの底部リムに対してカプセルホルダの上部リムを連結し;
c)カプセル内へと液体を導入するとともに、カプセルから茶材料を放出させ、これにより、液体と茶材料とを混合しながら煎じチャンバ内へと流入させ、これにより、飲料を抽出し;
d)抽出の後に、カプセルホルダ内の通路を開放し、これにより、飲料を、煎じチャンバからフィルタを通してさらに通路を通して導出する。
【0011】
第4見地においては、本発明は、本発明の第1見地のカプセルの使用を提供するものであり、カプセルは、飲料を調製するために使用される。
【0012】
本明細書においては、「茶材料」という用語は、茶樹材料、ハーブプラント材料、あるいは、これらの混合物を意味している。疑義を避けるため、「茶材料」という用語は、コーヒー材料を含有していない。「茶樹材料」という用語は、Camellia sinensis var. sinensis および/または Camellia sinensis var. assamicaからの葉材料、芽材料、および/または、茎材料を意味する。茶樹材料は、実質的に発酵させることができる(すなわち、紅茶)、あるいは、部分的に発酵させることができる(すなわち、ウーロン茶)、あるいは、実質的に発酵していないものとすることができる(すなわち、緑茶あるいは白茶)。茶材料は、また、上記茶樹材料の1つまたは複数のものからなる混合物とすることができる。さらに、芳香性のリーフティー製品に関して共通して使用される他の成分(例えば、ベルガモット、シトラスピール、等)を、茶樹材料に対して組み合わせることができる。「ハーブプラント材料」という用語は、ハーブ煎じのための前駆体として共通して使用される材料を意味している。好ましくは、ハーブプラント材料は、カモミール、シナモン、ニワトコの花、ショウガ、ハイビスカス、ジャスミン、ラベンダー、レモングラス、ミント、ルイボス(Aspalathus linearis)、ローズヒップ、バニラ、および、バーベナの中から選択される。茶材料は、追加的には、フルーツピース(例えば、リンゴ、クロフサスグリの実、マンゴー、ピーチ、パイナップル、ラズベリー、いちご、等)を含有することができる。
【0013】
好ましくは、茶材料は、乾燥されたものとされ、30重量%よりも小さな湿気成分を有している、より好ましくは20重量%よりも小さな湿気成分を有している、最も好ましくは0.1〜10重量%という湿気成分を有している。好ましくは、茶材料粒子は、2〜10mmというサイズ(すなわち、最も長い直径)を有している、好ましくは、3〜7mmというサイズ(すなわち、最も長い直径)を有している。
【0014】
「飲料」という用語は、ヒトが消費するのに好適であるような、実質的に水性の飲用可能な組成物を意味している。好ましくは、飲料は、飲料の重量のうちの少なくとも85重量%の水を含有している、より好ましくは少なくとも90重量%の水を含有している、最も好ましくは95〜99.9重量%の水を含有している。好ましくは、飲料は、0.04〜3重量%の茶固体を含有している、より好ましくは0.06〜2重量%の茶固体を含有している、最も好ましくは0.1〜1重量%の茶固体を含有している。
【0015】
「抽出」という用語は、茶材料に対しての、特に高温水といったような液体の添加を意味している。よって、茶材料を液体内に浸漬することにより、可溶性物質(例えば、香料分子および/または芳香分子)が液体内に放出される。これにより、飲料を形成することができる。抽出は、任意の温度で行い得るものの、好ましくは、80〜95℃の範囲で行うことができる。
【0016】
「煎じチャンバ」という用語は、内部で茶材料の煎じ出しが行われる容器を意味している。煎じチャンバは、煎じ出し時に液体内で茶材料が動き回れる程度になおかつ最終飲料の容積の実質的な部分(すなわち、少なくとも50%)を収容し得る程度に十分に大きなものとされている。したがって、「煎じチャンバ」という用語は、典型的にはコーヒー機械の場合のように内部で抽出が行われるカプセルを意味しているわけではない。
【0017】
「カプセル」という用語は、剛直なあるいは半剛直な容器のことを意味している。カプセルの内部には、茶材料をパッケージすることができ、例えば、カプセルやカートリッジやポッド等として機能する。
【0018】
以下においては、本発明につき、添付図面を参照して説明する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明による抽出デバイスを示す非限定的な一実施形態である。デバイス1は、ケーシング2を備えている。ケーシング2は、前面3と背面4とを有している。煎じチャンバ10およびカプセルホルダ20は、デバイスの前面のところに配置されている。煎じチャンバ10は、底部リム12を有しており、この底部リム12は、底面のところに開口を形成している。煎じチャンバは、上面に開口を有することができ、この開口は、着脱可能な蓋15によってカバーされる。あるいは、煎じチャンバは、上面に開口を有することなく、容器として構成することができる。カプセルホルダ20は、カプセルを受領し得るよう構成されている。カプセルホルダ20は、支持体6内に配置されており、好ましくは、ハンドル22を有している。カプセルホルダは、好ましくは、上方から見た時に、実質的に円形とされている。円形は、クリーニングの容易さを提供する。なぜなら、茶葉が残ってしまうようなコーナー部分が存在しないからである。
【0021】
図1においては、カプセルホルダ20は、抽出のための位置で図示されている。すなわち、カプセルホルダの上部リム23が、煎じチャンバ10の底部リム12に対して水密的に接触した状態で、図示されている。煎じチャンバ10は、マニホールド(図示せず)によって支持されて所定位置に保持されている。水のリザーバ(図示せず)とヒータ(図示せず)とポンプ(図示せず)とは、ケーシングの背面4の内部に配置されている。飲料が提供されるときには、ケーシングの前面3の底部のところに、トレイ8が配置され、このトレー8上にカップ9が配置される。導出口7が、カプセルホルダの直下に配置されている。
【0022】
図2は、デバイスの様々な主要構成部材を概略的に示す図である。リザーバ50からの水は、水フィルタ52と水ポンプ54とヒータ56とバルブ57とを介して、煎じチャンバ10に対して供給される。ヒータは、好ましくは、フロースルーヒータとされる。バルブ57は、ヒータ56と煎じチャンバ10との間における水流通の経路を制御する。例えば、飲料60を抽出する場合には、まず最初に、水を、カプセル30へと供給することができる。その後、バルブ57によって水の流れを変更することにより、水を、リンスヘッド18を介して煎じチャンバ10へと導入することができ、これにより、煎じチャンバ10をすすぐまたはクリーニングすることができる。さらに、エアポンプ58を設けて、例えばカプセルホルダ20内に配置されたカプセル30を介して、あるいは、カプセルホルダ自体を介して、煎じチャンバ10に対してエアをポンピングすることができる。導出口7とカップ9とトレイ8とは、カプセルホルダ20の直下に配置される。
【0023】
図3は、
図1のデバイスを示す図であるけれども、この図においては、カプセルホルダ20が、下方へと下げられている。これにより、カプセルホルダ20の上部リム23が、煎じチャンバ10の底部リム12から離間されている。カプセルホルダ20は、好ましくは、支持体6から取り外すことができる。これにより、カプセルを容易に挿入し得るとともに、クリーニングを容易に行うことができる。
図4は、デバイスを示す図であって、この図においては、カプセル30が、下方位置とされたカプセルホルダ20内に挿入されている。
【0024】
図5(a)は、カプセル30を示す側面図である。カプセルは、ボディ部分31と蓋32とを有している。ボディ部分31は、内部に茶材料36が配置されるキャビティ35を規定している。蓋は、ボディ部分に対して取り付けられるものであり、これにより、カプセル内に茶材料36を封入することができる。カプセルに要求される機能は、公知のカプセルと比較して、大幅に低減される。抽出液体は、一方サイドから流入する必要はなく、また、他方サイドから流出する必要はない。そのため、カプセルのボディ部分に開口を形成する必要がない。よって、カプセルの構成は、大幅に単純化される。よって、ボディ部分は、単一の不透過性部材であって、ボディ部分を通して液体をカプセルに対して流出入させるための何らかの手段(例えば、フィルタ、あるいは、開放可能領域、あるいは、脆弱化領域)を有する必要がない。ボディ部分は、好ましくは、プラスチックまたはアルミニウムから形成される。ボディ部分は、例えば、射出成型や熱成形によって形成することができる。
【0025】
キャビティ35は、好ましくは、
図5(b)に示すように、上方から見た時に、全体的に円形とされている。この形状は、製造という観点から有利であるとともに、カプセル内に茶材料を充填するのに有利である。その形状は、抽出時に、カプセルから茶材料を放出するのも容易である。なぜなら、茶材料が残ってしまうようなコーナー部分といったような領域が存在しないからである。「全体的に円形」という用語により、キャビティは、必ずしも厳密な円形を有している必要はない。よって、例えば、キャビティは、茶材料が残ってしまうような狭い凹所を有していない限りにおいては、小さな刻み目(インデント)を有することができる。
【0026】
ボディ部分は、好ましくは、フランジ33を有しており、蓋は、好ましくは、例えば熱シールによって、フランジに対して取り付けられている。蓋を安定的に取り付けるための十分な面積を提供し得るよう、フランジは、好ましくは、少なくとも3mmという幅を有している。フランジ33は、好ましくは、上述したようにカプセルホルダの内部の突起上に載置することによって、カプセルホルダ内にカプセルを支持するように機能する。よって、フランジは、好ましくは、カプセルホルダ内の対応部分に適合した形状およびサイズとされている。特に、キャビティとは異なり、フランジは、全体的に円形ではない。カプセルのフランジは、互いに交差した2つの円弧によって規定されている。各円弧は、カプセルホルダの曲率半径と実質的に同じであるような曲率半径を有している。すなわち、曲率半径は、
図6(a)に示すように、カプセルホルダの内径(D)の実質的に半分とされている。フランジのこの形状は、棚部に対応している。「実質的に」という用語は、半径が、約10%以内でもって変化しても良いことを意味している。それでもなお、カプセルを支持するためのフランジと棚部との間の十分なオーバーラップを維持しつつ、この形状からのわずかの変化を受け入れることができる。適切な形状のいくつかの例が、
図6(b)に示されている。これとは異なり、カプセルが円形のフランジを有しているならば、カプセルホルダの内部リムとカプセルのフランジとの間の接触面積が、カプセルを支持するには、不十分なものとなってしまう。よって、付加的な支持部材が、カプセルホルダの内部に必要とされることとなり、このような付加的な支持部材は、茶葉を引っ掛けてしまったり、あるいは、クリーニングを妨害してしまったり、してしまう。
【0027】
フランジの最も短い直径に対しての、フランジの最も長い直径の比率は、1.2:1〜1.5:1である。1.2:1という最小比率は、抽出飲料がカプセルを通過してカプセルホルダ内に流入するための十分な表面積を提供するのに必要とされる。また、1.5:1という最大比率は、過度に大きなカプセルホルダを必要とすることなく、カプセルを、十分な量の茶材料を収容し得るよう十分に大きなものとするために必要とされる。
【0028】
カプセルは、好ましくは対称であり、鉛直方向軸線まわりにおける180°の回転対称性を有している。よって、カプセルを、2つの向きのうちのいずれかの向きで、カプセルホルダ内に配置することができる。
【0029】
好ましい実施形態においては、カプセルのボディ部分は、透明とされる。これにより、カプセルの内部の茶材料を見ることができる。これは、消費者にとって魅力的であるとともに、さらに、例えば重量によってではなく光学的手段を使用して、充填後に品質管理の目的のために内容物を検査し得るという利点を有している。
【0030】
カプセルは、使用後の茶葉を保持している必要はなく、また、煎じチャンバに対して水密連結を形成する必要もない。実際、カプセルは、抽出液体内に浸漬される。カプセルは、1回分の乾燥した茶材料を収容するだけの大きさを有しているだけで良い。そのため、カプセルは、公知のカプセルよりも遥かに小さなものとすることができる。よって、カプセルの内容積(すなわち、キャビティの容積)は、10〜24cm
3 であり、好ましくは12〜19cm
3 であり、最も好ましくは14〜18cm
3 である。その上、カプセルは、乾燥した茶材料を支持するのに十分な強度を有するだけで良く、湿潤した茶材料を支持するほどの強度は必要ではない。よって、カプセルのボディ部分は、比較的薄い壁を有することができる。
【0031】
カプセルのサイズの低減は、カプセルを形成するのに必要な材料(例えば、プラスチック)の量が著しく低減されることを意味する。このことは、環境的にもまたコスト的にも有利である。さらに、カプセルのボディ部分は、より容易にリサイクルすることができる。なぜなら、カプセルのボディ部分が、フィルタを有した従来的なカプセルとは異なり、単一の材料から形成されるからである。小さなカプセルは、また、搬送時や、例えば消費者の食器棚内における貯蔵時に、小さなスペースしか必要としないという利点を有している。
【0032】
キャビティは、充填時にキャビティから茶材料が飛び出さないように、あまり浅いものである必要はない。よって、キャビティの深さは、好ましくは少なくとも10mmであり、より好ましくは少なくとも13mmである。他方、キャビティは、抽出の開始時にカプセルから茶材料を取り出すのが困難とならないように、あまり深いものである必要はない。よって、キャビティの深さは、好ましくは多くとも20mmであり、より好ましくは多くとも18mmである。キャビティの容積がその範囲の上限に近づいた時には(すなわち、キャビティが浅すぎることなくかつ深すぎることもない時には)、上記の範囲の深さを有したキャビティから茶材料を取り出すことが、より容易である。
【0033】
キャビティの断面積および直径は、必要とされた容積および深さに関連している。その結果、キャビティの直径は、好ましくは、30〜45mmとされる。蓋は、フランジとオーバーラップするものであり、あるいは、フランジをカバーするものである。また、蓋は、キャビティをカバーするものである。したがって、蓋の直径は、好ましくは45〜60mmであり、より好ましくは47〜58mmである。蓋は、好ましくは、フランジの形状に対して全体的に適合した形状とされる。
【0034】
蓋は、単純に、薄いフィルムまたは箔とすることができる。蓋は、好ましくは、金属箔またはラミネート箔から形成され、最も好ましくは、アルミニウム箔およびポリエチレンのラミネートから形成される。好ましい実施形態においては、蓋の形状は、互いに交差する2つの円弧によって規定されている。しかしながら、
図5(c)に示すように、先端が切り取られた端部38を有している。蓋のうちの、先端が切り取られた2つの端部の間の長さは、47〜58mmとされ、蓋の最大幅は、45〜50mmとされている。
【0035】
好ましくは、蓋は、後述するように水の注入のためにまた茶材料の放出のためにカプセルの開放を容易とし得るよう、切込線を有している。より好ましくは、蓋32は、曲線の態様で、切込線34を有している。
図5(c)に示すように、曲線の両端部から後方に延在する部分が存在する。この構成により、非尖鋭な開放部材(後述)によって蓋が押圧された時には、明確な開口を形成する。これにより、茶葉を、カプセルから放出することができる。より好ましくは、蓋には、2組の切込線が
図5(c)に示すように対称的に設けられている。これにより、2つの可能な向きのいずれの向きでカプセルが挿入されたにしても、どちからの組の切込線が、常に開放部材の直下に位置することとなる。切込線の切断:連結比率は、例えば輸送時といったような時にあまり容易に裂けることがないものであるべきであり、なおかつ、あまり大きな力を要することなく開放されるものであるべきである。例えば、アルミニウム箔およびポリエチレンのラミネートからなる蓋の場合には、およそ1:2という切断:連結比率が適切である。
【0036】
典型的には、カプセルは、消費者に対して、複数のカプセル(例えば、10個のカプセル)を収容したマルチパックといったような態様の気密的な二次的パッケージングでもって、提供される。マルチパックは、単一タイプの複数のパッケージを収容することができる、あるいは、様々なタイプの茶(例えば、緑茶、紅茶、ハーブティー)を有した様々なパッケージの混合物を収容することができる。切込線を有した蓋を備えることは、茶の香りの一部が、カプセルの内部の茶材料から、二次的パッケージングの内部のスペース内へと、放出されるというさらなる利点を有している。よって、消費者は、二次的パッケージングを開ける際に、茶の香りを得ることとなる。
【0037】
図7は、デバイスから取り外されたカプセルホルダの一実施形態を示す横断面図である。カプセルホルダ20は、上部リム23付きの側壁24と、ベース26と、を有している。クリーニングを容易なものとし得るよう、カプセルホルダが、茶葉が残ってしまうようなコーナー部分やギャップ部分を有していないことが重要である。したがって、側壁24は、好ましくは、上方から見たときに、円形とされている。
【0038】
フィルタ25は、カプセルホルダの内部に配置されている。側壁24の内部における棚部28が、上部リム23の直下位置において、フィルタ25の上方にカプセル30を支持する。フィルタ25の直下には、通路29が存在する。この通路29を通して、導出時には、飲料が流れることができる。通路29は、抽出時には、ドレーンバルブ21によって閉塞される。
【0039】
フィルタは、好ましくは、例えばステンレススチールやナイロンやポリエステルやPTFEといったようなものから形成された微細メッシュから構成されている。メッシュのサイズは、茶材料からなる微小ピースを捕獲し得るように十分に小さなものでなければならず、なおかつ、排出が遅すぎないことを確保し得るように十分に大きなものでなければならない。好ましくは、メッシュのサイズは、100〜500μmとされ、より好ましくは、150〜300μmとされる。好ましくは、フィルタは(デバイス内における通常の位置にある場合には)、水平方向に対して、5〜45°という角度で、好ましくは10〜30°という角度で、例えば約20°という角度で、傾斜したものとされる。フィルタを水平方向に対して傾斜した角度とすることは、以下の2つの利点を有している。第1に、フィルタが、大きな表面積を示すことである。これにより、排出の速度を増大させることができる。第2に、フィルタの上部に茶材料を残すことなく、茶材料を、傾斜したフィルタの底部に収集し得ることである。これにより、飲料は、フィルタを通して自由に流れることができる。
【0040】
図8は、カプセルホルダ20の第2実施形態を示す斜視図である。カプセルホルダ20は、2つの個別の部材から構成されている。すなわち、レセプタクル70とストレーナ72とから構成されている。
図8(a)は、カプセル30が所定位置に組み込まれた状態で、カプセルホルダを示している。
図8(b)は、互いに分離された態様で、カプセルと、ストレーナと、レセプタクルと、を示している。
【0041】
レセプタクル70は、側壁24とベース26とを有している。この場合にも、側壁は、好ましくは、上方から見た時に、円形とされている。ベース26内には、通路29が設けられている。導出時には、通路29を通して、飲料が流れることができる。通路29は、抽出時には、ドレーンバルブ(図示せず)によって閉塞される。レセプタクル70は、ハンドル22を有している。
【0042】
ストレーナ72は、ベース73と、リム74と、ハンドル75と、を有している。側壁24の内部上の棚部78が、リム74の直下の位置において、カプセル30のフランジ33を支持している。棚部は、側壁のうちの、フランジ33の一方サイドに対応した部分に沿って延在している。側壁は、円形(上方から見た時に)であり、そのため、棚部は、円弧の形態とされている。棚部がカプセルのフランジを支持し得る限りにおいては、棚部が連続的であることは重要ではない。よって、例えば、棚部は、1つまたは複数の小さなギャップを有することができる。棚部の幅は、好ましくは、フランジの幅に対して適合している。すなわち、フランジの幅は、少なくとも3mmとされている。フランジ33のうちの、棚部78上に載置される部分80が、
図8(b)に示されている。棚部上における小さな部材71は、カプセルが、2つの可能な向きのうちの1つの向きでもって適切な位置に配置されることを、保証する。
【0043】
ストレーナのベース73の少なくとも一部は、フィルタ25から構成されている。
図8(b)に示す好ましい実施形態においては、ベース73のうちの、カプセルの直下に位置した部分は、中実とされており、ベースの残部は、フィルタから構成されている。フィルタは、好ましくは、例えばステンレススチールやナイロンやポリエステルやPTFEといったようなものから形成された微細メッシュから構成されている。メッシュのサイズは、茶材料からなる微小ピースを捕獲し得るように十分に小さなものでなければならず、なおかつ、排出が遅すぎないことを確保し得るように十分に大きなものでなければならない。好ましくは、メッシュのサイズは、100〜500μmとされ、より好ましくは、150〜300μmとされる。
【0044】
図8(a)に示すように、使用時には、ストレーナ72は、レセプタクル上に載置され、側壁24によって支持される。ストレーナのリム74は、カプセルホルダ20の上部リム23を形成する。ストレーナは、レセプタクル70の上面全体をカバーする。これにより、液体は、ストレーナのリム74とレセプタクルの側壁24との間を通過することができない。よって、液体は、フィルタを通過することによってのみ、レセプタクル70に入ることができる。フィルタは、使用後の茶葉がレセプタクル70内へと入ることを防止する。好ましくは、リム74は、弾性材料から形成されている。これにより、リム74は、実際に、ガスケットとして機能し、レセプタクルとストレーナとの間のシールと、カプセルホルダと煎じチャンバとの間のシールと、を形成する。
【0045】
この実施形態は、クリーニングのためにストレーナとレセプタクルとを容易に着脱し得るという利点を有している。さらに、カプセルホルダから使用後の茶葉を取り除くに際しては、ストレーナを取り外して、使用後の茶葉を取り除くだけで良い。
【0046】
好ましくは、ストレーナのハンドル75は、レセプタクルのハンドル22と比較してより大きなものとされており、レセプタクルのハンドル22に対してオーバーラップしている。ストレーナがレセプタクルに配置されたときには、ストレーナのハンドル75は、
図8(a)に示すように、レセプタクルのハンドル22の上に載置される。これにより、それら両ハンドルを上下から挟んで把持することにより、レセプタクルおよびストレーナを一緒に持ち上げることができる。しかも、ハンドル75のうちの、レセプタクルのハンドル22から張り出しているエッジを把持することにより、ストレーナを、レセプタクルから容易に取り外すことができる。
【0047】
ストレーナのハンドル75は、付加的に、底面上に突起77を有することができる。この突起77は、レセプタクルのハンドル22の上面に設けられた対応凹所79に載置されるものである。このことは、ストレーナをレセプタクルに対して正確に位置合わせすることを補助する。ストレーナは、付加的に、リム上に、例えばハンドルとは反対側の位置に、リップ(図示せず)を有することができる。このリップは、レセプタクルの側壁の上面の対応ノッチに載置されるものである。このことは、ストレーナをレセプタクルに対して正確に位置合わせすることを補助するとともに、ストレーナを支持することを補助する。
【0048】
使用時には、デバイスは、以下のように動作する。カプセルホルダが下方位置とされた状態で、ユーザーが、支持体からカプセルホルダを取り外す。あるいは、
図8に示すカプセルホルダの第2実施形態においては、ユーザーは、レセプタクルからストレーナを取り外すことができる。茶材料を収容したカプセルは、カプセルホルダ内に配置される。これにより、カプセルは、カプセルホルダ内において上部リムの直下の位置のところにおいて、カプセルホルダの側壁の内部上の棚部上に載置され、その棚部によって支持される。
【0049】
その後、カプセルホルダは、支持体上に再配置される。その次に、ユーザーは、例えばデバイス上のボタンを押圧することによって、支持体を持ち上げる。そのようなボタンは、アクチュエータを起動するためのボタンである。カプセルホルダは、鉛直方向上向きに持ち上げられ、最終的には、カプセルホルダは、煎じチャンバに対して連結され、これにより、水密シールが形成される。代替可能な実施形態においては、煎じチャンバを、カプセルホルダに向けて下降させることができる。
【0050】
本明細書においては、「煎じチャンバの底部リムに対してカプセルホルダの上部リムを連結する」という記載、および、「煎じチャンバの底部リムに対して上部リムを連結する」という記載は、カプセルホルダの上部リムと煎じチャンバの底部リムとが、水密コンタクトを形成し、これにより、カプセルホルダと煎じチャンバとが、抽出を行いつつも内部に抽出液体を保持し得る容器を形成し得ることを意味するものとして理解されたい。カプセルホルダおよび煎じチャンバは、良好なシールを提供し得るよう、例えばガスケット(例えば、ゴムや他のソフトな材料から形成されたリングであって、カプセルホルダの上部リムと煎じチャンバの底部リムとの一方または双方に配置されたリング)といったような中間介在部材を使用して、連結することができる。煎じチャンバおよびカプセルホルダは、互いに連結された際には、抽出のためのスペースを形成する。好ましくは、抽出のためのスペースの容積は、最終的な飲料の容積と比較して、少なくとも75%であり、より好ましくは少なくとも90%である。
【0051】
デバイスは、カプセルを認識するための手段、および/または、カプセルまたはカプセルホルダに関連したコードから情報を読み取るための手段、を有することができる。様々なコードを、様々なタイプの茶(例えば、緑茶、紅茶、ハーブティー、等)に対して関連づけることができる。これにより、カプセルを、デバイスによって認識することができる。これにより、デバイスは、例えば抽出時間や水温等といったような抽出操作のためのパラメータを自動的にセットすることができる。また、デバイスは、適切なタイプのカプセルが存在する場合にのみ動作するように、プログラムすることができる。よって、正当なコードは、所定のタイプのカプセルが存在することを意味し、誤ったコードは、例えば使用済みのカプセルといったような不適切なタイプのカプセルが存在することを意味する、あるいは、カプセルが存在しないことを意味する。認識システムは、任意のタイプの適切なものとすることができる。例えば、カプセルとカプセルホルダとの間の機械的なロックや、光学的な認識システム(例えば、色を利用した認識、蛍光を利用した認識、あるいは、バーコード)や、電気的な認識システムや、磁気的な認識システムや、高周波識別(RFID)チップ、等とすることができる。
【0052】
付加的には、デバイスは、例えば抽出時間やレセプタクルサイズ等といったような抽出操作のためのパラメータをユーザーが調節するための手段を有することができる。その手段は、適切には、制御システムと連係するような、デバイス上のボタンや他の入力手段を有することができる。
【0053】
カプセルの蓋は、茶材料を放出するに際して開放されたりあるいは取り外されたりする必要はない。好ましくは、蓋は、カプセルがカプセルホルダ内に挿入された後に、例えばカプセルホルダの上部リムが煎じチャンバの底部リムに対して連結される際に、自動的に開放される。好ましくは、蓋には2つの開口が形成され、一方の開口は、カプセル内に液体を導入するためのものとされ、他方の開口は、液体および茶材料を煎じチャンバ内へと放出するためのものとされる。しかしながら、カプセルがフィルタを有していないことのために、カプセルのベースを穿孔したりあるいはカプセルのベースに開口を形成したりする必要はない。
【0054】
好ましい実施形態においては、
図9に示すように、蓋は、カプセルホルダが上方へと移動して煎じチャンバの底部リムに対して連結される際に、固定された1つまたは複数の開放部材によって押圧されることにより、開放される。蓋32は、煎じチャンバのマニホールド16上に配置された固定開放部材40によって押圧される。開放部材の機能は、液体および茶材料を放出し得るよう、蓋に開口を形成することである。これは、蓋を切断するあるいは蓋を穿孔する尖鋭エッジを有した開放部材によって、行うことができる。これに代えて、蓋は、例えば切込線34といったような予成形された脆弱化構成を有することができる。そのような脆弱化構成は、蓋の開放に必要な力を低減させる。この場合、開放部材40は、鈍いものとされており、例えばワイヤとされている。好ましくは、開放部材は、傾斜したものとされる、あるいは、傾斜部分41を有したものとされる。これにより、開放部材がカプセル内へと移動するにつれて、蓋を開放することによって形成されたフラップは、開口から離間する向きに押し込まれ、カプセルからの茶材料の放出時にはその離間した位置で保持される。
【0055】
図9に示す好ましい実施形態においては、カプセル内へと液体を導入するための第2開口が、尖鋭な先端を有したチューブからなる固定ニードル42に対して蓋を押圧することによって、形成される。ニードル42は、蓋を穿孔する。その後、水が、リザーバから、好ましくはフロースルーヒータとされたヒータへと、ポンピングされる。その後、結果的に得られた高温水(および、付加的には、スチーム)は、カプセルへとポンピングされ、ニードルを通してカプセル内へと導入される。高温水の流入により、茶材料が、開放部材40によって形成された開口を通して、カプセルから煎じチャンバ10内へと、押し出される。
【0056】
ヒータおよびポンプは、煎じチャンバ内において、目標をなす抽出温度(典型的には、80〜95℃という範囲)が得られるように、制御される。典型的には、飲料の所望サイズに応じて、水の流速は、200〜400ml/minという範囲であり、水の量は、150〜300mlである。
【0057】
好ましくは、煎じチャンバ10は、例えばガラスや透明プラスチックといったような透明材料から形成される。これにより、ユーザーは、飲料の抽出時には、茶材料(例えば、茶葉)の動きを見ることができる。最も好ましくは、煎じチャンバは、Tritan(登録商標)コポリエステルから形成される。なぜなら、この材料は、透明であって、汚れに対して良好な耐性を有している。ことが判明しているからである。エアを、カプセルホルダ20内へとポンピングすることができる(例えば、固定ニードルを通して)。あるいは、エアは、煎じチャンバ10内へと直接的にポンピングすることができる。これにより、水内にバブルを形成することができ、これにより、茶材料を攪拌することができる。このことは、視覚的な見栄えを増強するだけでなく、煎じ出しを補助し得るとともに、煎じチャンバの側壁に対して茶材料がくっついてしまうことを防止する。さらに、エアの導入は、香りを放出させる。香りの放出は、付加的にチューブを通して行うことができる。例えば、チューブは、導出口の近くにあるいは煎じチャンバの上部近傍に、出口を有している。これにより、抽出時には、ユーザーに対して、茶の香りが提供される。抽出時間は、典型的には10〜120秒間という範囲のものであり、この抽出時間は、好ましくは、ユーザー入力によって、および/または、カプセルから読み取られた情報によって、セットされる。
【0058】
所望時間にわたって抽出が行われた後には、カプセルホルダ20のベースのところに配置されたドレインバルブ21が開放され、これにより、飲料が、煎じチャンバから排出される。好ましくは、ドレインバルブの開放は、デバイスによって自動的に制御される。飲料は、煎じチャンバから、カプセルの直下の位置においてカプセルホルダ内に配置されたフィルタ25を通して、さらに通路29を通して、最終的には、ユーザーが前もってトレイ8上に配置しておいたカップ9内へと、流れる。茶材料は、フィルタ25のために、カップ9内へと流入することがない。
【0059】
付加的には、
図1に示すように、カプセルホルダの直下に配置された導出口7を設けることができる。これにより、飲料は、ドレインバルブから導出口を通して導出される。よって、レセプタクル内へと鉛直方向下向きに導出されるのではなく、飲料は、ティーポットの注ぎ口から流れるのと同様にして、円弧にしたがって流れることとなる。このことは、ユーザーに対してデバイスが提供する「演出性」を増強するとともに、コーヒーメーカーとは違って、飲料の「茶らしさ」を強調する。
【0060】
飲料が導出された後には、使用後の茶材料は、さらなる高温水によって煎じチャンバの壁からすすぎ流すことができる。好ましくは、すすぎ水は、煎じチャンバの頂部近傍に配置された回転式リンスジェット18を通して導入される。固定的なリンスジェットではなく、回転式のリンスジェットを使用することによって、より良好なすすぎが得られる。好ましい実施形態においては、すすぎは、飲料が導出された直後に行われ、すすぎ水も、また、レセプタクル内へと導出されて、飲料の一部となる。このことは、すすぎ水を別途廃棄する必要性をなくす。この場合、すすぎ水は、飲料の合計容量の約15〜30%である。例えば、使用されるすすぎ水の容量は、約50mlである。
【0061】
最後に、飲料が導出された後に、カプセルホルダが、下げられる、好ましくは自動的に下げられる。あるいはこれに代えて、カプセルホルダは、例えばボタンを駆動するといったような手法により、ユーザーによって下げられる。その後、ユーザーは、ハンドル22を使用して、支持体からカプセルホルダを取り外す。あるいは、
図8に示すカプセルホルダの第2実施形態においては、ユーザーは、レセプタクルからストレーナを取り外すことができる。そして、使用後のカプセルおよび使用後の茶葉は、廃棄され、カプセルホルダを、すすぐことができる。
【0062】
カプセルホルダが抽出デバイスから取り外し可能であることにより、容易にクリーニングすることができる。その後、カプセルホルダは、支持体へと戻され、次なる使用のための待ち受け状態となる。
【0063】
デバイスは、例えば茶材料が無い状態ですすぎサイクルを実行することにより、あるいは、例えば過塩素酸ナトリウムといったようなクリーニング材料を使用したサイクルを実行することにより、クリーニングすることができる。クリーニング材料は、カプセル内に提供することができる。あるいはこれに代えて、クリーニング材料は、カプセルホルダ内に単に配置された錠剤として提供することができる。
【0064】
各構成部材に関して上述されたような、本発明の様々な実施形態における様々な特徴点は、適切であれば、必要な変更を加えて、他の構成部材に対して適用される。その結果、ある構成部材に関して規定された特徴点は、適切であれば、他の構成部材に関して規定された特徴点と組み合わせることができる。本発明を実施するに際しての上記の様々な実施態様に関しての、当業者に自明であるような様々な修正は、特許請求の範囲内であることが意図されている。