【文献】
Qiang Wu et al.,cdma2000 Highly Detectable Pilot,IEEE International Conference on Communications Workshops Proceedings 2008,2008年 5月,第16-20頁
【文献】
Bingyu Qu,Pilot Arrangement in FUSC to Average Interference between Neighbor Cells [online],IEEE C802.16e-04/452,2004年11月,[検索日:2016.08.25],URL,http://grouper.ieee.org/groups/802/16/tge/contrib/C80216e-04_452.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
2つのシンボルからなる組合せの一部において、前記高検出性パイロットを受信することを更に備え、前記組合せは、前記少なくとも1つのデータ・シンボルおよび第2のシンボルを備える、請求項21に記載の方法。
2つのシンボルからなる組合せの一部において、前記高検出性パイロットを受信するための手段を更に備え、前記組合せは、前記少なくとも1つのデータ・シンボルおよび第2のシンボルを備える、請求項29に記載の装置。
2つのシンボルからなる組合せの一部において、前記高検出性パイロットを受信するためのコードを更に備え、前記組合せは、前記少なくとも1つのデータ・シンボルおよび第2のシンボルを備える、請求項33に記載のコンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、様々な態様が、図面を参照して説明される。以下の記述において、説明を目的として、1又は複数の態様についての完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかし、このような態様が、これら具体的な詳細を用いずに実現されうるということは明らかである。別の実例において、これらの態様を説明することを容易にするために、周知の構成およびデバイスが、ブロック図形式で図示される。
【0015】
用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」などは、本願において使用される際、コンピュータに関連するエンティティ、例えば、ハードウェアか、ファームウェアか、ハードウェアとソフトウェアとの組合せか、ソフトウェアか、実行中のソフトウェアかの何れかを称するように意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサにおいて動作する処理や、プロセッサや、オブジェクトや、実行ファイルや、実行スレッドや、プログラムおよび/又はコンピュータであるが、それらに限定はされない。実例として、コンピューティング・デバイスにおいて起動するアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が、構成要素でありうる。1又は複数の構成要素が、処理および/又は実行スレッド内に存在し、1つのコンピュータ上に局在化されるか、および/あるいは、2以上のコンピュータ間で分散されうる。加えて、これらの構成要素は、格納された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読取可能媒体から実行されうる。(例えば、ローカル・システムにおいてや、分散システムにおいてや、および/又は、その他のシステムを伴うインターネットのようなネットワークにわたって、信号によって別の構成要素と相互作用する1つの構成要素からのデータのような)1又は複数のデータ・パケットを有する信号に従うような、ローカルおよび/又はリモートな処理によって、構成要素が通信しうる。
【0016】
更に、モバイル・デバイスと関連付けて、様々な態様が、本明細書において説明される。モバイル・デバイスは、例えば、システム、サブキャリア・ユニット、サブキャリア局、モバイル局、モバイル、無線端末、ノード、デバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、無線通信装置、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ機器(UE)などとも称され、それらの機能のうちのいくつか又は全てを含みうる。モバイル・デバイスは、例えば、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、スマートフォン、無線ローカル・ループ(WILL)局、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、衛星ラジオ、無線モデム・カード、および/又は無線システムによる通信のためのその他の処理デバイスである。更に、様々な態様が、基地局と関連付けて、本明細書において説明される。基地局は、無線端末(単数又は複数)と通信するために利用され、アクセス・ポイントや、ノードや、ノードBや、eノードBや、e−NBや、あるいはその他何らかのネットワーク・エンティティとも称され、それらの機能のうちのいくつか又は全てを含みうる。
【0017】
複数のデバイスや、構成要素や、モジュールなどを含みうるシステムの観点から、様々な態様あるいは特徴が示されるだろう。様々なシステムが、更なるデバイス、構成要素、モジュールなどを含み、および/又は、図に関連付けて議論された全てのデバイス、構成要素、モジュールなどを必ずしも含んでいるわけではないということが理解および認識されるべきである。これらのアプローチの組合せも使用されうる。
【0018】
加えて、主題の説明において、用語「典型的」(およびそれの変形)は、例、実例、あるいは例示として役立つことを意味して使用される。「典型的」として本明細書において説明された態様および設計は、必ずしもその他の態様あるいは設計より好ましいあるいは有利なものとして解釈されるものではない。むしろ、用語「典型的」を使用することで、具体的な方式で概念を示すよう意図されている。
【0019】
図1では、開示された態様が利用されうる無線通信システム100が例示される。送信機102、104、106、108、および、受信機110、112が例示される。任意の数の送信機および受信機が、無線通信システム100に含まれうることと、例示された各受信機および送信機の数は、説明を目的としたものであることが留意されるべきである。送信機102、104、106、108は基地局であり、受信機110、1112はモバイル・デバイスでありうる。ここにおいて、多数の基地局およびモバイル・デバイスが、無線通信システム100において利用される。
【0020】
時として、受信機が送信機からのパイロットを検出することは困難である。例えば、例示されたように、受信機110は、送信機104に近接しており、これは、サービス提供中の基地局でありうる。この場合、送信機104が支配的な信号を発信し、それによって、送信機102、106、108からの信号のような、より弱いパイロット信号を検出することが受信機110にとって困難になる。説明されたこの状況は、「近遠効果」と称され、受信機の、多数の送信機を検出するための能力を制限する。例えば、無線通信システム100が、多数の基地局(例えば、送信機)を含みうるが、受信機は、2、3個の基地局からのパイロットしか検出できない可能性がある。これら受信された2、3個のパイロットが提供する情報は、測定誤差を訂正するのにも、位置検出に関連付けられたその他の利点を提供するのにも不十分である。しかし、1つの送信機からの支配的な信号が存在し、近遠効果が懸念される場合においても、開示された態様を利用することによって、受信機が多数の送信機からのパイロットを検出しうる。
【0021】
いくつかの態様によると、無線通信システム100が、高検出性パイロット構造を利用するように構成されうる。ここにおいて、1つのOFDMシンボルが利用される。これによって、決定時間(すなわち、モバイル・デバイスのポジションを決定するための時間)は、より短くなる。いくつかの態様によると、無線通信システム100は、2つのOFDMシンボルが利用される高検出性パイロット構造を利用するように構成されうる。2つのOFDMシンボルにわたって高検出性パイロット構造を復号しようとしている受信機(例えば、モバイル・デバイス)は、多数の送信機からそれぞれの高検出性パイロットを取得するために、余分な時間を必要とする。これらの高検出性パイロット構造に関連する更なる情報が以下に提供される。
【0022】
図2は、本明細書において開示される1又は複数の態様に従うモバイル・ポジショニングの検出のためのシステム200を例示する。システム200は、無線通信ネットワーク202において利用されうる。これは、セルラ・ネットワークのような任意のタイプの通信ネットワークであり、LTEシステムでありうる。無線通信ネットワーク202には、受信機206と通信する送信機204が含まれている。後に認識されうるように、任意の数の送信機204および受信機206が無線通信ネットワーク202に含まれうるが、簡略化のために、単一の受信機206に通信データ信号を送信する単一の送信機204しか例示されていないことが理解されるべきである。
【0023】
システム200は、近隣基地局の検出のために、高検出性パイロット(HDP)を利用するように構成されうる。本明細書において利用されるように、高検出性パイロットは、低再使用パイロットや、ポジショニング支援基準信号(PA−RS)や、あるいは低再使用プリアンブルとも称されうる。HDPによって、受信機が多数の送信機を検出できるようになる。例えば、モバイル・デバイスのような1又は複数の受信機が、(例えば、基地局のような)多数の送信機から送信されたHDPを検出するように構成されうる。無線通信ネットワーク202が各送信機204の位置を認識しているので、受信機206が各送信機204に対する自己の相対位置/距離を報告することによって、無線通信ネットワーク202は受信機206の近似位置を突き止めることができる。このように、受信機206ができるだけ多くの送信機からHDPを検出することが、効率のため(例えば、測定誤差を修正したり、任意の誤差を平均したりするため)に都合が良い。更に、受信機206の位置を可能な限り正確に決定することが、(例えば、緊急呼出、広告、および位置ベースのその他の通信のような)位置ベースのサービスのために利用されうる。
【0024】
更に、本明細書に開示され、無線通信ネットワーク202において利用されるHDP構造によって、受信機は、送信機と受信機との距離と近遠効果を含むその他の要因とのために弱い信号を有する送信機を検出できるようになる。例えば、サービス提供中の基地局(例えば、送信機)は、近隣基地局からの信号の検出を困難にする強い信号を有しうる。本明細書において開示されるHDP構造を利用することによって、受信機から遠くに位置する、および/又は、弱い信号を有する送信機からのHDPを検出できるようになる。これは、基地局(例えば、送信機)による測定によるモバイル・ポジショニングを向上させうる。
【0025】
高検出性パイロット、すなわちHDPを利用することによって、モバイル・デバイス(例えば、受信機206)が比較的容易に検出できる信号を、本明細書において開示された様々な態様が提供する。多重化によって、複数のスロット(n個のスロット)がサブフレームにおいて利用可能であり、送信機204(例えば、基地局)はこれらn個のスロットの中からHDPを送信するための1スロットを選ぶ。態様によると、各送信機204は、HDPを送信するために、n個のスロットのうちの1スロットのみの利用を認められている。その他の選択されなかったn個のスロットの間、送信機204は、サイレント(例えば、送信しない)状態である。受信機206が著しく強い信号を発信している送信機204の近くにある場合、この送信機204は1つのnスロットの間だけしか送信していないため、この支配的な送信機のサイレント期間の間に、受信機206がその他の送信機(例えば、より弱い基地局)を検出しうるということがこの態様の利点である。
【0026】
いくつかの態様によると、送信機204が、ネットワーク計画および/又はランダム選択を利用して、n個のスロットのうちのどのスロットすなわちポジションで送信するかを決定しうる。いくつかの態様によると、送信ポジションを決定するために、送信ポジション決定器(determiner)208によって、下記の式が利用されうる。
HDP Cluster=Hash(CellGroupID+ClusterID)modM
ここで、Clusterは、HDPサブフレームすなわちバーストのグループである。CellGroupIDは、基地局あるいは送信機の識別情報である(これは、モバイル・デバイスあるいは受信機によって知られている)。このClusterIDは、HDP
Clusterである。更に、ハッシュ(hash)は予め定められており、送信機および受信機の両方によって知られている。いくつかの態様によると、送信機および受信機の両方が、ハッシュ関数が利用されていることを認識しているのであれば、ハッシュはランダムでありうる。HDPパイロットは、通信構成要素210によって、多数の受信機206に送信される。
【0027】
受信機206は、複数の送信機204によって送信されたHDPを受信するように構成されたHDP受信機212を含みうる。受信機206は、(例えば、1つのOFDMシンボルあるいは2つのODFMシンボルのような)HDPの送信位置を決定するように構成されたHDPポジション確認器(ascertainer)214をも含みうる。
【0028】
例えば、HDPポジション確認器214は、送信機204と関連付けられた送信ポジション決定器208によって利用される式に類似した式を利用しうる。例えば、受信機206は、HDP Cluster=Hash(CellGroupID+ClusterID)modMという式を利用しうる。Clusterは、HDPサブフレームすなわちバーストのグループを称する。例えば、21個のHDPシンボルが存在する場合、複数のサブフレームがこれらのHDPパイロットを送信する必要がある。このように、21個のHDPシンボルが存在する場合、実例において3つのサブフレームが存在する。CellGroupIDは、基地局あるいは送信機204の識別情報であり、送信機204は各々が異なる識別情報を有する。このように、HDPのポジションは、CellGroupIDおよび(複数のHDPパイロットを含むHDP Clusterであり、クラスタと称される)ClusterIDに応じて決定される。この式を利用することによって、ネットワーク(例えば、ネットワーク計画)の必要性を軽減する。
【0029】
更に、どの基地局あるいは送信機204が、各OFDMシンボルにおいて検出されるべきかを、HDPポジション確認器214(例えば、受信機206)が決定しうる。このように、受信機206は、全ての送信機204を無分別に検出するのではなく、そのOFDMシンボル(単数又は複数)において送信する送信機204だけを検出するだろう。ネットワーク計画が利用される場合、受信機206は、(ネットワークによって異なる)シンボルで送信している基地局(あるいは送信機204)の数を知らない可能性が高く、全ての可能性(例えば、512個の全基地局)を検出しなければならない。この処理のために、受信機206は大幅により長い時間を費やし、より多くのバッテリー電力および過度のリソースを消費する必要があり、誤認アラームが引き起こされうる。このように、HDPポジション確認器214は、開示された態様を利用することによって、電力およびシステム・リソースを節約し、誤認アラームを軽減する。
【0030】
システム200は、動作可能なように送信機204に結合されたメモリ216を含みうる。メモリ216は、送信機204の外側、あるいは、送信機204内に存在しうる。メモリ216は、高検出性パイロットを送信するための、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することと、この少なくとも1つのシンボルのうちの一部において、無線ネットワークにおける1又は複数の受信機に対して、高検出性パイロットを送信することとに関連する情報を格納しうる。
【0031】
いくつかの態様によると、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することに関連する命令群は、n個のスロットのセットから選び、メモリは、選ばれなかったn個のスロットの間、送信しないことに関連する命令群を更に保持する。その他の態様によると、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することに関連する命令群は、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を確認するために、セル・グループ識別情報を利用する。いくつかの態様において、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別する命令群は、少なくとも1つのシンボルをランダムに選ぶ。追加的にあるいは代替的に、メモリ216は、無線ネットワークからの情報を受信することに関連する命令群を更に保持する。この命令群は、少なくとも1つのシンボルの識別情報を提供する。
【0032】
いくつかの態様によると、メモリ216は、少なくとも1つのシンボルと第2のシンボルとを組み合わせて、これら2つのシンボルの組合せを生成することと、この組合せの一部において、高検出性パイロットを送信することとに関連する命令群を更に保持している。メモリ216は、通信ネットワークにおいて送信および受信された信号に関連するその他適切な情報も保持しうる。
【0033】
メモリ216は、高検出性パイロットに関連付けられたプロトコルを格納し、システム200が、格納されたプロトコルおよび/又はアルゴリズムを用いて、本明細書において説明された無線ネットワークにおける通信の改善を達成するように、送信機204や受信機206などの間の通信を制御するための動作を講じる。いくつかの態様によると、メモリおよびプロセッサが、動作可能なように、受信機206に結合されうる。
【0034】
本明細書において説明されたデータ格納構成要素(例えば、メモリ)が、揮発性メモリか不揮発性メモリのどちらかである、あるいは、揮発性および不揮発性メモリの両方を含みうる、ということが認識されるべきである。限定のためでなく実例として、非揮発性メモリが、読取専用メモリ(ROM)か、プログラマブルROM(PROM)か、電子的プログラマブルROM(EPROM)か、電子的消去可能ROM(EEPROM(登録商標))か、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定のためではなく実例として、RAMは、同期RAM(SRAM)と、動的RAM(DRAM)と、同期DRAM(SDRAM)と、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)と、改良SDRAM(ESDRAM)と、シンクリンク(synchlink)DRAM(SLDRAM)のような、多くの形態で利用可能である。開示された態様のメモリは、これらのメモリおよびその他適切なタイプのメモリを備えるよう意図されているが、それらに限定はされない。
【0035】
少なくとも1つのプロセッサ218は、動作可能なように送信機204(および/又はメモリ216)に結合され、通信ネットワークにおいて高検出性パイロットを送信することに関連する情報の分析を容易にする。プロセッサ218は、送信機204によって受信された情報を分析および/又は生成するためのプロセッサや、システム200の1又は複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/又は送信機204によって受信された情報の分析および生成の両方を行い、かつシステム200の1又は複数の構成要素を制御するプロセッサである。
【0036】
いくつかの態様によると、プロセッサ218は、モバイル・デバイス位置決定のために、高検出性パイロットを送信するように構成されている。プロセッサ218は、少なくとも1つのデータ・シンボルにおけるポジションを選択するための第1のモジュールを含みうる。このポジションの間に高検出性パイロットを伝送し、少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジションの間はサイレント状態に留まるための第2のモジュールも、プロセッサ218は含みうる。サイレント状態に留まることによって、受信機はその他の送信機から送信されたパイロットを検出することができる。いくつかの態様によると、プロセッサ218は、少なくとも1つのデータ・シンボルと第2のデータ・シンボルとを組み合わせて組合せを生成するための第3のモジュールを含む。ここにおいて、第1のモジュールは、この組合せにおけるポジションを選択し、第2のモジュールは、この組合せにおけるポジションにおいて、高検出性パイロットを伝送する。
【0037】
図3は、態様に従うLTEプラットフォームのためのHDP構造を例示する。300において、LTEフレーム・タイプ0のためのHDP構造が例示され、302において、LTEフレーム・タイプ1のためのHDP構造が例示されている。フレーム・タイプ0(300)のための2つのサブフレーム304、306が例示され、各サブフレーム304、306は、(0乃至13とラベルされた)14個のOFDMシンボルを含む。更に、フレーム・タイプ1(304)のための2つのサブフレーム308、310が例示され、各サブフレーム308、310は、(0乃至11とラベルされた)12個のOFDMシンボルを含む。簡略化のために、各フレーム・タイプ300、302のために2つのサブフレームしか例示されていないが、開示された態様で、多数のサブフレームが利用されうると理解されるべきである。
【0038】
利用可能なOFDMシンボルのサブセットのみが、HDPのために利用される。これらは、HDPCH(高検出性パイロット・チャネル)とラベルされる。例えば、サブフレーム304、306においてHDPのために利用可能なシンボルは、シンボル3、5、6、9、10、12、13である。別の実例において、サブフレーム308、310において利用可能なシンボルは、シンボル4、5、8、10、11である。その他のシンボル(例えば、シンボル0、1、2など)は、その他の目的(例えば、パイロット、制御信号など)のために確保されうる。例示されたサブフレームにおけるシンボルのポジションは、例示のみを目的としたものであり、ネットワーク、システム、およびその他の事項に依存して変わる可能性がある。
【0039】
HDPCHのために利用されうるシンボルはデータ・シンボルであり、これらのシンボルのうちのいくつかはデータのために利用される必要があるため、HDPCHのために利用可能なシンボルのうちの全てが必ずしも利用されるわけではない。このように、HDPは、低オーバヘッドを利用して送信されうる。ここにおいて、シンボルは、HDPのために第1のサブフレームにおいて利用され、次のサブフレーム(あるいは、任意のナンバのサブフレーム)においては利用されない。このように、HDPはサブフレーム毎に連続的に送信されるのではなく時々送信されるだけなので、このシステムに対する全体的な影響は最小限に保たれる。
【0040】
限定のためではなく実例として、サービス提供中の基地局はOFDMシンボル5においてHDPを送信することを選ぶ。サービス提供中の基地局は、その他の基地局によるHDP送信のために、利用可能な残りのOFDMシンボルにおいてサイレント(HDPを送信しない)状態である。このような方式において、受信モバイル・デバイスは、受信される信号がサービス提供中の基地局から受信された信号よりも弱い基地局から受信されたHDPを検出する機会を提供される。
【0041】
いくつかの態様によると、利用可能なスロットよりも多くの基地局が存在しうる。示された実例において、フレーム・タイプ0(300)は、HDPバースト毎に7つのHDP送信機会/OFDMシンボル(例えば、シンボル3、5、6、9、10、12、13)を有する(最小サブキャリアは72に等しくなりうる)。フレーム・タイプ1(302)は、HDPバースト毎に5つのHDP送信機会/OFDMシンボル(例えば、シンボル4、5、8、10、11)を有する(最小サブキャリアは72に等しくなりうる)。フレーム・タイプ0(300)では、衝突が7の倍数によって低減され、フレーム・タイプ1(302)については、衝突機会は5の倍数によって低減される。このように、利用可能なHDP機会(OFDMシンボル)が多い程、衝突の可能性は低くなる。
【0042】
いくつかの態様によると、HDP Clusterは、多重化係数(M>7、5)を得るために、複数のHDPバーストを含みうる。このように、複数のサブフレームによって、より多くのOFDMシンボルが利用されうる。この態様のトレードオフは、時間的に更に離れて広げられるHDPCHのためにより多くのリソースが利用されることである。例えば、各々が14個のOFDMシンボルを有する2つのサブフレームでは、2つのサブフレームが利用されうる。これは、1つのサブフレームのみを利用する場合より時間がかかるだろう。このように、「決定時間」すなわち全ての基地局からのHDPCHを検出するための時間が長くなる。この実例について続けると、14個のシンボルが1回の送信のために選ばれる場合、合計14個のHDPチャネルにおいて1つのOFDMシンボルで送信することしか基地局は許可されない。別の実例において、21個のOFDMシンボルがHDP Clusterを備えている場合、「決定時間」は、1つのサブフレーム(7つのHDP/OFDMシンボル)のみが利用される場合の3倍の長さ(例えば、3つのサブフレーム)となる。例えば、Mが15に等しい場合、3つのHDPバーストは1つのHDP
Clusterに等しくなる(例えば、M=15のHDP Clusterは、3つのHDPバーストを有する)。
【0043】
1つのセクタ(例えば、基地局)は、1つのHDP Clusterにおいて1つのHDP送信機会を有する。HDP Clusterにおける送信トレーニング・ポジションは、Hash(CellGroupID+ClusterID)modMによって決定されうる。
【0044】
図4では、態様に従うLTEプラットフォームのための別のHDP構造が例示される。上記に示されたHDP構造300は、比較的短いOFDMシンボルを有する。受信機が入力シンボルを制御するために自動利得制御(AGC)を利用する場合、AGCが収束するのに時間がかかりうる。例えば、受信機は、OFDMシンボル3のような、HDPパイロットのうちの1つを検出しようと試みている。この間、著しく強い基地局(例えば、サービス提供中の基地局)がHDPを送信している。送信後、(例えば、OFDMシンボル4において)この強い基地局はシャット・オフする。このように、シンボル0、1、2、3の間、およびOFDMシンボル4において、受信機は強い信号に注意を向けており、受信機によって検出されるエネルギーはごく小さい(例えば、サービス提供中の基地局が送信していない場合は、検出されるエネルギーは強い)。後に著しく低い信号へと下降する著しく強い信号が存在する。受信機におけるAGCは、入力信号を特定のレベルへと制御しようとする。(例えば)信号が50dBから0dBに下降した場合、これは著しい変化であり、AGCが収束するのには時間がかかる。OFDMシンボルは著しく短いため、AGCが収束するための時間までに、次のOFDMシンボルの一部が失われるだろう。優れた応答レートを有するAGCは、上述のHDP構造300を利用しうる(これは、より多くのHDPパイロットが各サブフレームに配置されうるために優れている)。しかし、応答レートが遅いAGCは、
図4に例示されたHDP構造400を利用するほうが望ましい可能性がある。
【0045】
400において、LTEフレーム・タイプ0のためのHDP構造が例示され、402はLTEフレーム・タイプ1のためのHDP構造である。フレーム・タイプ0のための2つのサブフレーム404、406が例示される。各サブフレーム404、406は、(0乃至13とラベルされた)14個のOFDMシンボルを有する。更に、フレーム・タイプ1(404)のための2つのサブフレーム408、410が例示される。各サブフレーム408、410は、(0乃至11とラベルされた)12個のOFDMシンボルを含む。簡略化のために、各フレーム・タイプ400、402のためにサブフレームが2つずつしか例示されていないが、開示された態様で、多数のサブフレームが利用されうると理解されるべきである。
【0046】
この構造に従って、各HDPCHは2つのOFDMシンボルを利用する。例えば、サブフレーム404、406は、3つのHDPCH機会を各々有する(M=3/バースト)。第1のHDPCHがシンボル5、6を占め、第2のHDPCHはシンボル9、10を占め、第3のHDPCHはシンボル12、13を占める(シンボル3は利用されない)。サブフレーム402、410は、2つのHDPCH機会を各々含みうる(M=2/バースト)。第1のHDPCHはシンボル4、5を占め、第2のHDPCHはシンボル10、11を占めうる(シンボル8は利用されない)。
【0047】
2つのOFDMシンボルを組み合わせて1つのHDP機会にすることによって、AGCはより収束時間が長くなる。このように、AGCが収束するのには時間(例えば、OFDMシンボルの一部)がかかりうるが、そのOFDMシンボルの残りだけでなく、次の(例えば、第2の)OFDMシンボルもまた存在する。このように、AGCが著しく遅く(例えば、OFDM全体で)収束する場合でも、受信機は、検出のために利用可能な第2の部分(例えば、第2のOFDMシンボル)をまだ有しているので、HDPパイロットを検出することができるだろう。このように、
図4に例示された第2のHDP構造によって、AGCは収束時間がより長くなる(例えば、緩和時間が長くなる)。
【0048】
図4に例示された設計におけるトレードオフは、HDPが2つのOFDMシンボルを拡張しているために、各サブフレームにおける利用可能なHDPCHの数が低減されることである。例えば、21個のHDPを提供するためには、全ての基地局を検出するために、より多くのサブフレームが必要となる(例えば、「決定時間」が増加する)。
【0049】
いくつかの態様によると、送信機(および/又は受信機)は、HDPCHのために、(決定時間が比較的短い)1つのシンボルか、(取得するのに比較的長い時間がかかる)2つのOFDMシンボルかのどちらかを利用してパイロットを送信するように構成されうる。
【0050】
開示された態様を完全に理解するために、CDMA2000(登録商標)1xおよび1xEV−DO下りリンク波形のいくつかの態様が以下で議論され、1xEV−DO下りリンク・スロット構造の例500が
図5に示される。CDMA2000(登録商標)下りリンク搬送波は、1.25MHzの帯域幅に割り当てられる。下りリンク信号は、PNオフセットとして知られたセクタ特有のオフセットで、およそ1.2288Mcpsのレートで、PNシーケンスによって拡散される。オフセットPNシーケンスは、およそ32,768チップ(26.66...ミリ秒)毎にロール・オーバ(roll over)し、CDMAシステム時間と同調する。
【0051】
1x下りリンクにおいて、パイロット・チャネルは、その他のチャネルで符号分割多重化される。このように、パイロット・チャネルは、最大電力に比べてわずかな電力で連続的に送信される。一方で、1xEV−DO下りリンクにおいて、パイロット・チャネルは、その他のチャネルで時分割多重化される。このように、パイロット・チャネルは、最大電力でバーストにおいて送信される。
【0052】
1xEV−DO下りリンク送信は、2048チップ(1.66...ミリ秒)の長さの時間スロットを含む。16スロットのグループ(26.66...ミリ秒)は、オフセットPNシーケンスと同調する。各スロットにおいて、パイロットと、MACと、トラフィック又は制御チャネルとが、
図5に従って時分割多重化される。例えば、データ502は400チップであり、MAC504は64チップであり、パイロット506は96チップでありうる。データ部分は、トラフィックあるいは制御チャネルのどちらかを伝送する。
【0053】
図6は、態様に従って1xEV−DO HDPスロット構造の例600を示す。1xEV−DO下りリンクでは、特定の時間スロットが割り当てられ、これらの時間スロットは、HDPスロット602と称される。HDPチャネルは、これらの専用スロットのデータ部分において送信される。レガシ・パイロットおよびMACチャネルは、下位互換性のために保持される。HDPは、HDPを認識しないレガシ・モバイル・デバイス用には意図されていないパケットのように見える。HDPスロットは、1%前後の低デューティ・サイクルしか有していないので、下りリンク・キャパシティには最小限の影響しか与えない。
【0054】
専用スロットおよびセクタの両方が、K個のグループに区分化され、区分間の一対一の関連性が定義される。セクタの各グループは、関連付けられたスロットにおいてのみ、HDPを送信する。これは、係数Kを用いて、時間にわたる再使用と称される(時々、係数1/Kとも称されうる)。
【0055】
セクタの区分化は、「カラーリング」と称される。各セルおよびセクタは、カラーと関連付けられる。セルのカラーは、{R、G、B}と略された{赤、緑、青}のようなセットからの値を取り、セクタのカラーは、セット{R、G、B}×{α、β、γ}からの値を取る。ここで、「×」はデカルト積を表す。セクタのカラーは、例えば、Rαとして省略される(R、α)のような2タプルであり、第1のエレメントは、セクタが属するセルのカラーから来ている。その結果、再使用係数K=9が、HDP送信のために利用される。
【0056】
図7は、態様に従って、計画されたカラーリングの例700を示す。計画されたカラーリングにおいて、バランスの取れた方式で同じカラーのセクタ間の干渉を最小限に抑えるために、カラーが固定の方式で割り当てられる。図において、セルの異なる種類のシェーディングによってカラーが示される。
【0057】
セクタのカラーは、セクタのためのHDPスロット送信タイミングを独自に決定する。
図8は、1xEV−DO HDP送信タイミングの例を示す。ここにおいて、時間は横軸で表される。この図において、HDPスロット804とセクタ・グループ806の送信順序とが例示されている。期間およびオフセットのような、送信タイミングに関連する更なる情報が更に詳細に以下に説明される。
【0058】
専用リソースおよび再使用が、その他のチャネルによる干渉を緩和し、同一チャネルによる干渉も緩和しうる。このように、専用リソースおよび再使用は、近遠効果を緩和し、ヒアアビリティ(hearability)を改善しうる。
【0059】
1つのHDPスロット804に基づいて、モバイル・デバイスは、9つのグループのうちの1つにおいて、セクタを検出する機会を有する。モバイル・デバイスは、推定された位置を計算する前に、9つのHDPスロットを受信するのを待つ必要はない。このように、モバイル・デバイスは自立的に、遅延をヒアアビリティとトレードオフしうる。
図8に例示されるように、モバイル・デバイスは、9つのHDPスロットのうちの1/3か、2/3か、あるいは全てを受信した後、ポジション決定を実行しうる。遅延が長くなれば、検出される基地局も増えることが、インクリメンタル検出という用語で表される。
【0060】
インクリメンタル検出が位置精度と遅延との円滑なトレードオフを提供するためには、モバイル・デバイスが、より早期において全ての方向から十分な数の基地局を検出できる必要がある。これは、
図8に例示された送信順序によって提供される。このことが、以下の2つの反対の例によって、より良く理解されうる。起こり得る1つの送信順序は、Rα、Rβ、Rγ、Gα、Gβ、Gγ、Bα、Bβ、Bγである。Rαセクタに位置するモバイル・デバイスは、近遠効果のために、期間のうちの最初の1/3においては十分な数の基地局を検出できない。
【0061】
起こり得る別の送信順序は、Rα、Gα、Bα、Rβ、Gβ、Bβ、Rγ、Gγ、Bγである。全てのαセクタが、
図8に図示されたのと同じ方向の指向性アンテナ・ビームを有しているので、モバイル・デバイスは、期間の1/3の各々において、全ての方向からの基地局を検出できる訳ではない。更に、βおよびγセクタは、それぞれ、同じ方向の指向性アンテナ・ビームを有している。 通信システムは、
図8の方向とは異なる、イレギュラーなセルを有しうる。バランスの取れた方式で同じカラーのセクタ間の干渉を最小化するために、計画されたカラーリングはカラー割当においてオペレータの労力を必要とする。ランダム・カラーリングは、計画の労力を解消し、インクリメンタル検出を遵守する。
【0062】
ランダム・カラーリングにおいて、セクタのカラーは、ランダム方式で時間と共に変化する。9つのHDPスロットの各期間では、後にカラーへとマッピングされる0から8の間のランダムな整数をセルが生成する。セル内のセクタは、0、1、2...とナンバリングされ、上記で決定されたカラーは、セクタ0に割り当てられる。セル内のその他のセクタは、セクタ0、1、2...のためのカラーのうちの第2のエレメントが、ラップを伴う、α、β、γのシーケンシャル順に従うようにカラーリングされる。例えば、セクタ0が自己のカラーの第2のエレメントとしてβを有している場合、セクタ1は、自己のカラーの第2のエレメントとしてγを有し、セクタ2は、自己のカラーの第2のエレメントとしてαを有する。
【0063】
ランダム・カラーリングは、計画されたカラーリングによって提供される静的K=9再使用よりも有利な統計的K=9再使用を提供しうる。ランダムなカラーリングでは、任意のカラー・グループが、平均的な意味において、総てのセクタのうちの1/9を有する。しかし、任意のランダムなカラー割当の実現のためには、グループが複数のセクタの1/9よりも多い又は少ないセクタを有しうる。このため、時間とともに弱いパイロットが検出されるようになり、これは静的モバイル・デバイスのポジショニングにとって有益である。
【0064】
上記で示され、説明された典型的なシステムを考慮すると、開示された要旨に従って実施される方法体系は、様々なフロー・チャートを参照して、正しく認識されるだろう。説明の簡略化のために、方法体系が一連のブロックとして図示および説明されているが、権利主張される要旨が、ブロックの数又は順序に制限されないことが理解および認識されるべきである。いくつかのブロックは、本明細書において図示および説明されたブロックとは異なる順序で、および/又は、それら以外のその他のブロックと同時に生じうる。更に、本明細書で説明された方法体系を実施するのに、必ずしも例示されたブロック全てが必要となるわけではない。ブロックに関連付けられた機能が、ソフトウェアや、ハードウェアや、それらの組合せや、その他任意の適切な手段(例えば、デバイス、システム、処理、構成要素)によって実現されることが認識されるべきである。加えて、本明細書にわたって開示された方法体系は、このような方法体系を様々なデバイスに伝送および転送することを容易にするために、製造物品に格納されることが可能であるということが更に認識されるべきである。方法体系が、代替的に一連の相関関係にある状態あるいはイベントとして表されることを当業者は理解および認識するだろう。
【0065】
図9は、態様に従って、通信環境において高検出性パイロットを提供するための方法900を例示する。様々な態様によると、コンピュータ読取可能記憶媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令群を実行するプロセッサが、方法900を実施するために用いられうる。
【0066】
方法900は、高検出性パイロットが送信されうる少なくとも1つのシンボルの決定がなされる902において開始する。この少なくとも1つのシンボルは、少なくとも1つのデータ・シンボルである。いくつかの態様によると、この少なくとも1つのシンボルは、OFDMシンボルである。902における少なくとも1つのシンボルの決定は、セル・グループ識別情報に応じる。いくつかの態様によると、この決定は、通信ネットワークから命令を受信することに基づいて、少なくとも1つのシンボルを使用する。
【0067】
904において、高検出性パイロットが、少なくとも1つのシンボルのうちの一部において送信される。少なくとも1つのシンボルのうちのその他の部分の間(あるいはその他のシンボルの間)、高検出性パイロットは送信されない(例えば、サイレント状態の期間が観測される)。
【0068】
いくつかの態様によると、方法900は、少なくとも1つのシンボルと第2のシンボルとからなる組合せを形成することと、この組合せの一部において、高検出性パイロットを送信することとを含む。
【0069】
いくつかの態様において、コンピュータ・プログラム製品は、方法900の様々な態様を実行するためのコードを備えるコンピュータ読取可能媒体を含みうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、少なくとも1つのデータ・シンボルにおけるポジションを選択させる第1のコード・セットを含みうる。この少なくとも1つのデータ・シンボルが、高検出性パイロット機会としてスケジュールされる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、このポジションにおいて高検出性パイロットを送信させ、少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジションの間は送信させないようにするための第2のコード・セットを含みうる。いくつかの態様によると、コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、少なくとも1つのデータ・シンボルを、第2のデータ・シンボルと組み合わさせる第3のコード・セットを含む。
【0070】
いくつかの態様によると、HDPのための専用リソースは、例えば、時間セグメント、周波数帯域、あるいは時間周波数ビンのような異なる形態でありうる。本明細書において説明されたように、専用時間周波数リソースは、K個のグループに区分化されうる。この区分は、全次元にわたる任意の直交ベースに基づいて実行されうる。その後、セクタは、K個のグループに区分化され、リソースおよびセクタの区分間の一対一の関連性が定義されうる。セクタの各グループは、(その他の時間においてではなく)リソースの自己に関連付けられた僅かな部分で、HDPを送信しうる。インクリメンタル検出は、モバイル・デバイスが、K個のグループより少ないHDP送信に基づいて、基地局検出および区分化を実行する場合を称する。ランダムなカラーリングが適用されるが、いくつかの態様によると、ランダムさの範囲を限定するために特定の条件が含まれうる。このように、HDPは、LTEおよびUMPや、4Gや、その他のシステムのような、OFDMシステムにまで拡張される。
【0071】
図10では、開示された態様の1又は複数に従って、高検出性パイロットの受信を容易にするシステム1000が例示される。システム1000は、ユーザ・デバイス内に存在しうる。システム1000は、例えば、受信アンテナから信号を受信しうる受信機構成要素1002を備える。受信機構成要素1002は、受信された信号に、例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバーティングすることのような、典型的な動作を実行しうる。受信機構成要素1002は更に、調整された信号をデジタル化して、サンプルを取得しうる。復号器1004は、各シンボル期間のために受信されたシンボルを取得するのに加えて、受信されたシンボルをプロセッサ1006に提供しうる。
【0072】
プロセッサ1006は、受信機構成要素1002によって受信された情報を分析すること、および/又は送信機1008による送信のための情報を生成することのために設けられたプロセッサである。加えて、あるいは、代替的に、プロセッサ1006は、システム1000の1又は複数の構成要素を制御し、受信機構成要素1002によって受信された情報を分析し、送信機1008による送信のための情報を生成し、および/又は、システム1000の1又は複数の構成要素を制御しうる。プロセッサ1006は、追加のユーザ・デバイスとの通信を調整することができる制御構成要素を含みうる。
【0073】
システム1000は更に、動作可能なようにプロセッサ1006に結合されたメモリ1010を備えうる。メモリ1010は、通信を調整することに関連する情報と、その他任意の適切な情報とを格納しうる。メモリ1010は更に、高検出性パイロットと関連付けられたプロトコルを格納しうる。システム1000は更に、シンボル変調器1012を備える。ここにおいて、送信機1008は、変調された信号を送信する。
【0074】
図11は、本明細書において示された様々な態様に従って、高検出性パイロットの送信を容易にするシステム1100の例示である。システム1100は、基地局あるいはアクセス・ポイント1102を備える。例示されたように、基地局1102は、受信アンテナ1106によって1又は複数の通信デバイス1104(例えば、ユーザ・デバイス)から信号を受信し、送信アンテナ1108によって1又は複数の通信デバイス1104に送信する。
【0075】
基地局1102は、受信アンテナ1106から情報を受信し、動作可能なように、受信された情報を復調する復調器1112に関連付けられた受信機1110を備える。通信環境において高検出性パイロットを伝送することに関連する情報を格納するメモリ1116に結合されたプロセッサ1114によって、復調されたシンボルが分析される。変調器1118は、デバイス1104と通信するために、送信アンテナ1108を介した送信機1120による送信のために信号を多重化しうる。
【0076】
プロセッサ1114は更に、HDP機会として少なくとも1つのOFDMシンボルを提供し、このHDP機会に応じてHDP Clusterにおける送信ポジションを決定するように構成された高検出性パイロット生成器1122に結合されている。HDP機会は1つのOFDMシンボルであり、HDP Clusterにおける送信ポジションはHDP Cluster=Hash(CellGroupID+ClusterID)modMという式によって決定されうる。いくつかの態様によると、HDP機会は、2つのOFDMシンボルであり、より多くの収束時間をAGC(あるいは受信機)に提供する。各セクタは、1つのHDP Clusterにおいて1つのHDP送信機会を有しうる。
【0077】
図12には、態様に従って、モバイル・デバイス・ポジショニングのために利用されうる高検出性パイロットを伝送する実例的なシステム1200が例示される。システム1200は、送信機あるいは基地局内に少なくとも部分的に存在しうる。システム1200が、プロセッサ、ソフトウェア、あるはそれらの組合せ(例えば、ファームウェア)によって実現された機能を表す機能ブロックを含むように表されていることが認識されるべきである。
【0078】
システム1200は、個別にあるいは連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1202を含む。論理グループ1202は、高検出性パイロットの伝送のために少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションを識別するための電子構成要素1204を含む。いくつかの態様によると、電子構成要素1204は、通信ネットワークから情報を取得する。ここにおいて、情報は、少なくとも1つのデータ・シンボルおよびその他のデータ・シンボルにおける複数のポジションに関連し、複数のポジションのうちの1つを選ぶ。いくつかの態様によると、電子構成要素1204は、セル・グループ識別情報に応じてポジションを識別する。いくつかの態様によると、電子構成要素1204は、HDP Cluster=Hash(CellGroupID+ClusterID)mod Mという式の関数のポジションを識別する。
【0079】
論理グループ1202は更に、少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションにおいて高検出性パイロットを伝送するための電子構成要素1206を含む。ここにおいて、高検出性パイロットは、ポジション決定のために、1又は複数の受信機に伝送される。電子構成要素1206は、少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジションあるいはその他のデータ・シンボルにおいては、高検出性パイロットを送信しない。これは、その他の送信機(例えば、基地局)からのパイロットを検出するための機会を受信機に与える。
【0080】
いくつかの態様によると、論理グループ1202は、少なくとも1つのシンボルと第2のシンボルとからなる組合せを生成するための電子構成要素1208を含む。高検出性パイロットを伝送する手段は、この組合せの一部において、高検出性パイロットを送信する。
【0081】
加えて、システム1200は、電子構成要素1204、1206、1208と、あるいはその他の構成要素と関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1210を含みうる。電子構成要素1204、1206、1208のうちの1又は複数が、メモリ1210の外側にあるように図示されているが、メモリ1210内に存在しうるということが理解されるべきである。
【0082】
図13には、1又は複数の態様に従って、多元接続無線通信システム1300が例示されている。無線通信システム1300は、1又は複数のユーザ・デバイスと通信している1又は複数の基地局を含みうる。各基地局は、複数のセクタに対してカバレッジを提供する。3セクタ基地局1302は、複数のアンテナ・グループを含み、1つのアンテナ・グループはアンテナ1304、1306を含み、別のグループはアンテナ1308、1310を含み、第3のグループは1312、1314を含むように例示されている。図によると、各アンテナ・グループのために2つのアンテナしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが、各アンテナ・グループのために利用されうる。モバイル・デバイス1316は、アンテナ1312、1314と通信している。ここで、アンテナ1312、1314は、フォワード・リンク1318によってモバイル・デバイス1316に情報を送信し、リバース・リンク1320によってモバイル・デバイス1316から情報を受信する。フォワード・リンク(すなわち、下りリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、リバース・リンク(すなわち、上りリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。モバイル・デバイス1322は、アンテナ1304、1306と通信している。ここで、アンテナ1304、1306はフォワード・リンク1324によってモバイル・デバイス1322に情報を送信し、リバース・リンク1326によって、モバイル・デバイス1322から情報を受信する。FDDシステムにおいて、例えば、通信リンク1318、1320、1324、1326は、通信のために異なる周波数を利用しうる。例えば、フォワード・リンク1318は、リバース・リンク1320によって利用される周波数とは異なる周波数を使用しうる。
【0083】
アンテナの各グループおよび/あるは、それらが通信するように設計されているエリアは、基地局1302のセクタと称されうる。1又は複数の態様において、アンテナ・グループは、各々、基地局1302によってカバーされたセクタあるいはエリアにおいて、モバイル・デバイスと通信するように設計されている。基地局は、モバイル・デバイスと通信するために使用される固定局である。
【0084】
フォワード・リンク1318、1324による通信において、基地局1302の送信アンテナは、異なるモバイル・デバイス1316、1322のためのフォワード・リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用しうる。更に、カバレッジ・エリアにわたってランダムに散在するモバイル・デバイスに対して、ビームフォーミングを利用して送信する基地局は、カバレッジ・エリアにおける全てのモバイル・デバイスに対して、単一のアンテナによって送信する基地局に起因する干渉より少ない干渉しか、近隣セルにおけるモバイル・デバイスにもたらさない。
【0085】
図14は、様々な態様に従う、典型的な無線通信システム1400を例示する。無線通信システム1400は、簡潔さのために、1つの基地局と1つの端末しか図示しない。しかし、システム1400が1より多い基地局あるいはアクセス・ポイントおよび/又は1より多い端末あるいはユーザ・デバイスを含みうることが認識されるべきである。ここにおいて、追加の基地局および/又は端末は、以下で説明される典型的な基地局および端末に類似しうる、あるいはそれらとは異なりうる。加えて、基地局および/又は端末が、本明細書に説明された様々な態様を用いて、無線通信を容易にする。
【0086】
下りリンクでは、アクセス・ポイント1402において、送信(TX)データ・プロセッサ1404は、トラフィック・データを、受信、フォーマット、符号化、インタリーブ、および変調(あるいは、シンボル・マッピング)して、変調シンボル(「データ・シンボル」)を提供する。シンボル変調器1406は、データ・シンボルとパイロット・シンボルとを受信および処理して、シンボル・ストリームを提供する。シンボル変調器1406は、データおよびパイロット・シンボルを多重化し、N個の送信シンボルのセットを取得する。各送信シンボルは、データ・シンボルや、パイロット・シンボルや、あるいはゼロの信号値である。パイロット・シンボルは、各シンボル期間において、連続的に送信されうる。パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)されているか、直交周波数分割多重化(OFDM)されているか、時分割多重化(TDM)されているか、周波数分割多重化(FDM)されているか、あるいは符号化分割多重化(CDM)されている。
【0087】
送信ユニット(TMTR)1408は、シンボル・ストリームを受信し、1又は複数のアナログ信号にコンバートして、更に、アナログ信号を調整(増幅、フィルタ、周波数アップコンバートなど)して、無線チャネルによる送信に適切な下りリンク信号を生成する。下りリンク信号は、その後、アンテナ1410によって端末に送信される。端末1412において、アンテナ1414は下りリンク信号を受信し、受信された信号を受信機ユニット(RCVR)1416に提供する。受信機ユニット1416は、受信された信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、周波数ダウンコンバートなど)して、調整された信号をデジタル化して、サンプルを取得する。シンボル復調器1418は、N個の受信されたシンボルを取得し、受信されたパイロット・シンボルを、チャネル推定のためにプロセッサ1420に提供する。シンボル復調器1418は更に、プロセッサ1420から下りリンクについての周波数応答推定値を受信し、受信されたデータ・シンボルにデータ復調を実行して、データ・シンボル推定値(送信されたデータ・シンボルの推定値)を取得する。更に、シンボル復調器1418は、RXデータ・プロセッサ1422にデータ・シンボル推定値を提供する。これは、データ・シンボル推定値を復調(例えば、シンボル・デマッピング)、デインタリーブ、および復号して、送信されたトラフィック・データを復元する。シンボル復号器1418およびRXデータ・プロセッサ1422による処理は、それぞれ、アクセス・ポイント1402におけるシンボル復調器1406およびTXデータ・プロセッサ1404による処理に対して相補的である。
【0088】
上りリンクにおいて、TXデータ・プロセッサ1424は、トラフィック・データを処理し、データ・シンボルを提供する。シンボル変調器1426は、パイロット・シンボルを用いてデータ・シンボルを受信および多重化し、変調を実行し、シンボル・ストリームを提供する。送信機ユニット1428は、シンボル・ストリームを受信および処理して、上りリンク信号を生成する。これは、アンテナ1414によってアクセス・ポイント1402に送信される。
【0089】
アクセス・ポイント1402において、端末1412からの上りリンク信号がアンテナ1410によって受信され、受信ユニット1430によって処理されて、サンプルが取得される。シンボル復調器1432は、その後、このサンプルを処理して、受信されたパイロット・シンボルおよび上りリンクについてのデータ・シンボル推定値を提供する。RXデータ・プロセッサ1434は、データ・シンボル推定値を処理して、端末1412によって送信されたとトラフィック・データを復元する。プロセッサ1436は、上りリンクで送信する各アクティブ端末のためにチャネル推定を実行する。
【0090】
プロセッサ1436、1420は、アクセス・ポイント1402および端末1412における動作をそれぞれ指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ1436、1420は、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ・ユニット(図示せず)に関連付けられうる。プロセッサ1436、1420は更に、計算を実行して、上りリンクおよび下りリンクについて周波数応答推定値およびインパルス応答推定値をそれぞれ導出しうる。
【0091】
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)では、複数の端末が上りリンクで同時に送信しうる。このようなシステムでは、パイロット・サブ帯域が、異なる端末間で共有されうる。各端末のためのパイロット・サブ帯域が、(おそらく帯域の端を除く)動作帯域全体にわたっている場合において、チャネル推定技術が使用されうる。このようなパイロット・サブ帯域構造は、各端末のために周波数ダイバーシチを得るために望ましいだろう。本明細書において説明された技術は、様々な手段によって実施されうる。例えば、この技術は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそれら任意の組合せにおいて実施されうる。ハードウェアにおける実施では、1あるいは複数のアプリケーション特有集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書において説明される機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、あるいはそれらの組合せ内で、チャネル推定のために使用される処理ユニットが実現されうる。ソフトウェアでは、本明細書において説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)によって実施がなされうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに格納され、プロセッサ1436、1420によって実行されうる。
【0092】
本明細書において説明された態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはそれら任意の組合せで実現されうるということが理解されるべきである。ソフトウェアにおいて実現される場合、機能は、1あるいは複数の命令群あるいはコードとして、コンピュータ読取可能媒体に格納されうる、もしくはそれによって送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体である。限定ではなく例として、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAMや、ROMや、EEPROMや、CD−ROMもしくはその他の光ディスク記憶装置や、磁気ディスク記憶装置もしくはその他の磁気記憶デバイスや、あるいは命令群もしくはデータ構造の形態で希望のプログラム・コードを伝達するあるいは格納するために使用され、汎用又は専用コンピュータ、あるいは汎用又は専用プロセッサによって処理されうる、その他任意の媒体を備えうる。更に、任意のコネクションが、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。例えば、同軸ケーブルや、光ファイバ・ケーブルや、ツイスト・ペアや、デジタル加入者回線(DSL)や、あるいは、赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブルや、光ファイバ・ケーブルや、ツイスト・ペアや、DSLや、あるいは赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようなディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(CD)(disc)、レーザ・ディスク(登録商標)(disc)、光学ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)(disk)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)及びブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含む。ここで、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生する一方、ディスク(disc)はレーザを用いてデータを光学的に再生する。上記のものによる組合せも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0093】
本明細書で開示された態様に関連付けて説明された多様な実例的な論理ブロック、モジュール、および回路は汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アプリケーション特有集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいは他のプログラマブル・ロジック・デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、離散ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するために設計されたそれらの任意の組合せによって実施あるいは実行されうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでありうるが、別の方法としては、プロセッサは従来型の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステート・マシンでありうる。プロセッサは例えば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つあるいは複数のマイクロプロセッサ、あるいはその他の任意の構成のようなコンピューティング・デバイスとしても実施されうる。加えて、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書において説明された1又は複数のステップおよび/あるはアクションを実行するように動作可能な1又は複数のモジュールを備えうる。
【0094】
ソフトウェアにおける実施では、本明細書において説明された技術は、本明細書において説明された機能を実行する(例えば、手順、機能などのような)モジュールを用いて実施されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサ内に、あるいはプロセッサの外側に実装されうる。外側の場合、メモリ・ユニットは、当該技術分野において周知の様々な手段によって、プロセッサに通信可能なように結合されうる。更に、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書において説明された機能を実行するように動作可能な1又は複数のモジュールを含みうる。
【0095】
本明細書において説明された技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよびその他のシステムのような、様々な無線通信システムのために使用されうる。用語「システム」および「ネットワーク」は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)やcdma2000などのようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))およびCDMAのその他の変形を含む。cdma200は、IS−2000規格、IS−95規格、IS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えば、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードキャスト(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20.Flash−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新リリースである。これは、下りリンクでOFDMAを用いて、上りリンクでSC−FDMAを用いる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)と命名された団体からの文書において説明される。加えて、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ・プロジェクト2」(3GPP2)と命名された団体からの文書において説明される。更に、このような無線通信システムは、追加的に、不対無認可スペクトル、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)、およびその他任意の近距離あるいは長距離無線通信技術をしばしば使用するピア・ツー・ピア(例えば、モバイル・ツー・モバイル)のアドホック・ネットワーク・システムを含む。
【0096】
単一キャリア変調と周波数領域等値化を利用する単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、開示された態様を用いて利用されうる技術である。SC−FDMAはOFDMAシステムのものと類似の性能と本質的に類似した総合複雑性とを有している。SC−FDMA信号はその固有の単一キャリア構造のためにより低いピーク対平均電力比(PAPR)を有している。特により低いPAPRが送信電力効率の点において移動端末に利点を与える上りリンク通信において、SC−FDMAが利用されうる。 更に、本明細書において説明された様々な態様あるいは機能は、標準的なプログラミング技術及び/あるいはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、あるいは製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能デバイス、キャリア、あるいは媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、磁気ストリップなどのような)磁気ストレージ・デバイス、(例えば、コンパクト・ディスク(CD)やデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)などのような)光学ディスク、スマート・カード、(例えば、EPROM、カード、スティックなどのような)フラッシュ・メモリ・デバイスを含みうるが、それらに限定されない。加えて、本明細書において説明された様々な記憶媒体は、1又は複数のデバイスおよび/又は情報を格納するその他の機械読取可能媒体を表しうる。用語「機械読取可能媒体」は、無線チャネルと、命令群および/又はデータを格納、包含、および伝送できるその他様々な媒体とを含みうるが、それらに限定されない。更に、コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータに、本明細書において説明された機能を実行させるように動作可能な1又複数の命令群あるいはコードを有するコンピュータ読取可能媒体を含みうる。
【0097】
更に、本明細書において開示された実施形態に関連付けて説明された方法あるいはアルゴリズムのステップ及び/あるいはアクションは、直接的にハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールにおいて、あるいはそれらの組合せにおいて実施されうる。ソフトウェア・モジュールはRAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野において周知のその他任意の形態の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、記憶媒体からの情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサと結合されうる。別の方法としては、記憶媒体はプロセッサに統合されうる。更に、いくつかの態様において、プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在しうる。加えて、ASICはユーザ端末内に存在しうる。別の選択肢として、プロセッサおよび記憶媒体は離散的な構成要素としてユーザ端末内に存在しうる。加えて、いくつかの態様において、方法あるいはアルゴリズムのステップ及び/あるいは動作は、コードおよび/又は命令群のうちの1つ、あるいは任意の組合せもしくはセットとして機械読取可能媒体及び/あるいはコンピュータ読取可能媒体上に存在しうる。これは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
【0098】
前述の開示が例示的な態様および/又は実施形態を説明している一方で、添付された請求項によって定義されて説明された態様および/又は実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形例が本明細書においてなされうるということが留意されるべきである。従って、説明された態様は、添付された特許請求の範囲内に含まれるこのような修正、変形例、バリエーション全てを含むように意図されている。更に、説明された態様および/又は実施形態におけるエレメントが単数形で、説明あるいは権利主張されているが、単数形に限定されると明白に述べられていない限りは、複数が考慮される。加えて、任意の態様および/又は実施形態の全てあるいは一部が、そうではないと述べられていない限り、その他任意の態様および/又は実施形態の全てあるいは一部で利用されうる。
【0099】
用語「含む」が詳細な説明あるいは特許請求の範囲の何れかにおいて使用される場合に、このような用語は、用語「備える」と類似して、「備える」が請求項において、遷移語として用いられる場合のように包括的であることが意図されている。更に、用語「あるいは/又は(or)」は、詳細な説明あるいは特許請求の範囲の何れかにおいて使用される場合に、排他的な「あるいは/又は」ではなく、包括的な「あるいは/又は」を意味するよう意図されている。すなわち、そうではないと明記されない限り、あるいはコンテキストから明らかではないか限り、フレーズ「Xは、AあるいはBを用いる」は、通常の包括的な置換の何れかを意味するよう意図されている。すなわち、フレーズ「Xは、AあるいはBを用いる」は、XはAを用いる、XはBを用いる、あるいは、XはAとBの両方を用いる、の何れかによって満たされる。加えて、本願および添付の特許請求の範囲において使用されるような冠詞「a」および「an」は、そうではないと明記されていない限り、あるいは、コンテキストから明らかでない限り、単数形を示しているものと一般に解釈されるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[発明1]
通信ネットワークにおいて利用される方法であって、
高検出性パイロットを送信するための少なくとも1つのシンボルを決定することと、
前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部において、前記高検出性パイロットを送信することとを実施するために、
コンピュータ読取可能媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令群を実行するプロセッサを用いることを備え、
前記少なくとも1つのシンボルは、少なくとも1つのデータ・シンボルである方法。
[発明2]
前記少なくとも1つのシンボルのうちのその他の部分の間、およびその他のシンボルの間は、送信しないと決定することを更に備える発明1に記載の方法。
[発明3]
前記高検出性パイロットを送信するための少なくとも1つのシンボルを決定することは、セル・グループ識別情報に応じている発明1に記載の方法。
[発明4]
前記高検出性パイロットを送信するための少なくとも1つのシンボルを決定することは、前記通信ネットワークから命令を受信して、前記少なくとも1つのシンボルを使用することを備える発明1に記載の方法。
[発明5]
前記高検出性パイロットを送信するための少なくとも1つのシンボルを決定することは、
前記少なくとも1つのシンボルと第2のシンボルとからなる組合せを生成することと、
前記組合せの一部において、前記高検出性パイロットを送信することと
を備える発明1に記載の方法。
[発明6]
無線通信装置であって、
高検出性パイロットを送信するための、少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することと、前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部において、無線ネットワークにおける受信機に対して前記高検出性パイロットを送信することとに関連する命令群を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリに保持された命令群を実行するように構成されたプロセッサと
を備える装置。
[発明7]
前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することに関連する命令群はn個のスロットのセットの中から選び、前記メモリは更に、選ばれなかったn個のスロットの間、送信しないことに関連する命令群を保持する発明6に記載の無線通信装置。
[発明8]
前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することに関連する命令群は、セル・グループ識別情報を利用して、前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部を確認する発明6に記載の無線通信装置。
[発明9]
前記メモリは更に、前記無線ネットワークから情報を受信することに関連する命令群を保持し、前記命令群は、前記少なくとも1つのシンボルの識別情報を提供する発明6に記載の無線通信装置。
[発明10]
前記少なくとも1つのシンボルのうちの一部を識別することに関連する命令群は、前記少なくとも1つのシンボルをランダムに選ぶ発明6に記載の無線通信装置。
[発明11]
前記メモリは更に、前記少なくとも1つのシンボルと第2のシンボルとを組み合わせて、2つのシンボルからなる組合せを生成することと、
前記2つのシンボルの組合せの一部において、前記高検出性パイロットを送信することとに関連する命令群を保持する
発明6に記載の無線通信装置。
[発明12]
通信ネットワークにおいて、高検出性パイロットを伝送する無線通信装置であって、
前記高検出性パイロットの送信のための、少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションを識別する手段と、
前記少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションにおいて、前記高検出性パイロットを伝送する手段とを備え、
前記高検出性パイロットは、前記ポジションの識別のために1又は複数の受信機に伝送される装置。
[発明13]
前記高検出性パイロットを伝送する手段は、前記少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジション、あるいはその他のデータ・シンボルにおいて、前記高検出性パイロットを送信しない発明12に記載の無線通信装置。
[発明14]
前記高検出性パイロットの送信のための、少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションを識別する手段は、前記少なくとも1つのデータ・シンボルにおける複数のポジションとその他のデータ・シンボルとに関連する情報を前記通信ネットワークから取得し、前記複数のポジションのうちの1つを選ぶ発明12に記載の無線通信装置。
[発明15]
前記高検出性パイロットの送信のための、少なくとも1つのデータ・シンボルのポジションを識別する手段は、セル・グループ識別情報に応じて、前記ポジションを識別する発明12に記載の無線通信装置。
[発明16]
前記少なくとも1つのデータ・シンボルと第2のデータ・シンボルとからなる組合せを生成する手段を更に備え、前記高検出性パイロットを伝送する手段は、前記組合せの一部において前記高検出性パイロットを送信する発明12に記載の無線通信装置。
[発明17]
コンピュータに、少なくとも1つのデータ・シンボルにおけるポジションを選択させる第1のコード・セットと、
前記コンピュータに、前記ポジションにおいて高検出性パイロットを送信させ、前記少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジションの間は送信しないようにさせる第2のコード・セットと
を備えるコンピュータ読取可能媒体を備え、
前記少なくとも1つのデータ・シンボルは、高検出性パイロット機会としてスケジュールされるコンピュータ・プログラム製品。
[発明18]
前記コンピュータ読取可能媒体は更に、前記コンピュータに、前記少なくとも1つのデータ・シンボルを第2のデータ・シンボルと組み合わさせる第3のコード・セットを備える発明17に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[発明19]
モバイル・デバイス位置決定のために高検出性パイロットを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
少なくとも1つのデータ・シンボルにおけるポジションを選択するための第1のモジュールと、
前記ポジションの間に高検出性パイロットを伝送し、前記少なくとも1つのデータ・シンボルのうちのその他のポジションの間はサイレント状態に留まるための第2のモジュールと
を備える少なくとも1つのプロセッサ。
[発明20]
前記少なくとも1つのデータ・シンボルと、第2のデータ・シンボルとを組み合わせて、組合せを生成するための第3のモジュールを更に備え、前記第1のモジュールは、前記組合せにおけるポジションを選択し、前記第2のモジュールは、前記組合せにおけるポジジョンにおいて、前記高検出性パイロットを伝送する発明19に記載の少なくとも1つのプロセッサ。