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特許6185196空気品質取得方法、空気品質取得装置、プログラム、及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6185196
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】空気品質取得方法、空気品質取得装置、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/02 20060101AFI20170814BHJP
   F24F 7/00 20060101ALI20170814BHJP
   F24F 7/007 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   F24F11/02 103A
   F24F11/02 103D
   F24F7/00 A
   F24F7/007 B
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-559493(P2016-559493)
(86)(22)【出願日】2015年4月29日
(65)【公表番号】特表2017-504783(P2017-504783A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(86)【国際出願番号】CN2015077823
(87)【国際公開番号】WO2016078344
(87)【国際公開日】20160526
【審査請求日】2015年6月24日
(31)【優先権主張番号】201410675672.2
(32)【優先日】2014年11月21日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ビン
(72)【発明者】
【氏名】スー ジュン
(72)【発明者】
【氏名】シャー ヨンフォン
(72)【発明者】
【氏名】フー ユンリン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ハオ
【審査官】 横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−028916(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103760859(CN,A)
【文献】 特開昭64−063741(JP,A)
【文献】 特開平08−136036(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103968304(CN,A)
【文献】 中国実用新案第203101358(CN,U)
【文献】 特開2014−206291(JP,A)
【文献】 特開2008−265504(JP,A)
【文献】 特開2000−274791(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/02
F24F 7/00
F24F 7/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得方法であって、
前記ファンが回転し、前記家電機器の所在環境の空気を流動させるように制御するステップと、
前記ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出し、前記回転時間が前記所定の時間経過した場合、家電機器の所在環境の空気が完全に流動し、前記空気品質検出装置により空気品質を検出するステップと、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するステップと、を含み、
前記ファンが回転し、前記家電機器の所在環境の空気を流動させるように制御するステップは、
現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出するステップと、
前記空気流動速度が前記所定の速度に達していない場合、前記ファンが回転するように制御するステップと、
を含むことを特徴とする空気品質取得方法。
【請求項2】
空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信するステップと、
前記トリガー信号を受信すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気品質取得方法。
【請求項3】
前記空気品質情報を直接前記移動端末に送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をサーバに送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するステップをさらに含み、
前記移動端末は、前記空気品質情報を表示するためのものであり、前記サーバは、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、前記ホームゲートウェイ装置は、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであることを特徴とする請求項に記載の空気品質取得方法。
【請求項4】
所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出するステップと、
前記所定の時点に達すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空気品質取得方法。
【請求項5】
前記空気品質情報をサーバに送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するステップをさらに含み、
前記サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記移動端末からの前記トリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、
前記移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものであることを特徴とする請求項に記載の空気品質取得方法。
【請求項6】
ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得装置であって、
前記ファンが回転し、前記家電機器の所在環境の空気を流動させるように制御するように構成される回転制御モジュールと、
前記ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出し、前記回転時間が前記所定の時間経過した場合、家電機器の所在環境の空気が完全に流動し、前記空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される空気品質検出モジュールと、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成される情報取得モジュールと、
を含み、
前記回転制御モジュールは、
現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出するように構成される速度検出サブモジュールと、
前記速度検出サブモジュールにより検出された結果、前記空気流動速度が前記所定の速度に達していない場合、前記ファンが回転するように制御するように構成される回転制御サブモジュールと、
を含むことを特徴とする空気品質取得装置。
【請求項7】
空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信するように構成される信号受信モジュールをさらに含み、
前記回転制御モジュールは、前記信号受信モジュールにより前記トリガー信号を受信すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行することを特徴とする請求項6に記載の空気品質取得装置。
【請求項8】
前記空気品質情報を直接前記移動端末に送信するように構成される第1の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をサーバに送信するように構成される第2の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するように構成される第3の送信モジュールをさらに含み、
前記移動端末は、前記空気品質情報を表示するためのものであり、前記サーバは、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、前記ホームゲートウェイ装置は、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであることを特徴とする請求項に記載の空気品質取得装置。
【請求項9】
所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出するように構成される時点検出モジュールをさらに含み、
前記回転制御モジュールは、前記時点検出モジュールにより検出された結果、前記所定の時点に達した場合、前記ファンが回転するように制御する操作を実行することを特徴とする請求項に記載の空気品質取得装置。
【請求項10】
前記空気品質情報をサーバに送信するように構成される第4の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するように構成される第5の送信モジュールをさらに含み、
前記サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記移動端末からの前記トリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、
前記移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものであることを特徴とする請求項に記載の空気品質取得装置。
【請求項11】
ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記ファンが回転し、前記家電機器の所在環境の空気を流動させるように制御し、
前記ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出し、前記回転時間が前記所定の時間経過した場合、家電機器の所在環境の空気が完全に流動し、前記空気品質検出装置により空気品質を検出し、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成され
前記ファンが回転し、前記家電機器の所在環境の空気を流動させるように制御することは、
現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出することと、
前記空気流動速度が前記所定の速度に達していない場合、前記ファンが回転するように制御することと、
を含むことを特徴とする空気品質取得装置。
【請求項12】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気品質取得方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知の技術分野に関し、特に、空気品質取得方法空気品質取得装置、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
工業化の発展につれて、大気汚染も、ますます深刻になりつつある。空気の品質を改善するために、空気清浄機が各家庭に普及されている。
【0003】
普通の空気清浄機には、通常、所在環境の空気品質を検出することができる空気品質検出装置が設けられている。
【0004】
本発明者は、本発明を実現する過程において、従来技術に少なくとも下記不備が存在することが分かった。空気の非流通時に、粉塵粒子が空気の中に浮遊してほぼ静止状態にあり、この場合、空気品質検出装置は、粉塵粒子の含有量を正確に測定することができない。そのため、測定した空気品質は、通常実際の空気品質より優れ、即ち、測定した空気品質の正確度が低い。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、従来技術において測定した空気品質の正確度が低いという問題を解決するために、空気品質取得方法空気品質取得装置、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【0006】
本発明の実施例の第1の態様によると、ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得方法を提供し、当該空気品質取得方法は、
前記ファンが回転するように制御するステップと、
前記空気品質検出装置により空気品質を検出するステップと、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するステップと、を含む。
【0007】
好ましくは、前記空気品質検出装置により空気品質を検出するステップは、
前記ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出するステップと、
前記回転時間が前記所定の時間経過した場合、前記空気品質検出装置により空気品質を検出するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記ファンが回転するように制御するステップは、
現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出するステップと、
前記空気流動速度が前記所定の速度に達していない場合、前記ファンが回転するように制御するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記空気品質取得方法は、
空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信するステップと、
前記トリガー信号を受信すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0010】
好ましくは、前記空気品質取得方法は、
前記空気品質情報を直接前記移動端末に送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をサーバに送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するステップをさらに含み、
前記移動端末は、前記空気品質情報を表示するためのものであり、前記サーバは、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、前記ホームゲートウェイ装置は、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものである。
【0011】
好ましくは、前記空気品質取得方法は、
所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出するステップと、
前記所定の時点に達すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0012】
好ましくは、前記空気品質取得方法は、
前記空気品質情報をサーバに送信するステップ、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するステップをさらに含み、
前記サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記移動端末からの前記トリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、
前記移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0013】
本発明の実施例の第2の態様によると、ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得装置を提供し、当該空気品質取得装置は、
前記ファンが回転するように制御するように構成される回転制御モジュールと、
前記空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される空気品質検出モジュールと、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成される情報取得モジュールと、を含む。
【0014】
好ましくは、前記空気品質検出モジュールは、
前記ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出するように構成される時間長検出サブモジュールと、
前記時間長検出サブモジュールにより検出された結果、前記回転時間が前記所定の時間経過した場合、前記空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される空気品質検出サブモジュールと、を含む。
【0015】
好ましくは、前記回転制御モジュールは、
現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出するように構成される速度検出サブモジュールと、
前記速度検出サブモジュールにより検出された結果、前記空気流動速度が前記所定の速度に達していない場合、前記ファンが回転するように制御するように構成される回転制御サブモジュールと、を含む。
【0016】
好ましくは、前記空気品質取得装置は、空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信するように構成される信号受信モジュールをさらに含み、
前記回転制御モジュールは、前記信号受信モジュールにより前記トリガー信号を受信すると、前記ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0017】
好ましくは、前記空気品質取得装置は、
前記空気品質情報を直接前記移動端末に送信するように構成される第1の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をサーバに送信するように構成される第2の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するように構成される第3の送信モジュールをさらに含み、
前記移動端末は、前記空気品質情報を表示するためのものであり、前記サーバは、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、前記ホームゲートウェイ装置は、前記空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものである。
【0018】
好ましくは、前記空気品質取得装置は、所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出するように構成される時点検出モジュールをさらに含み、
前記回転制御モジュールは、前記時点検出モジュールにより検出された結果、前記所定の時点に達した場合、前記ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0019】
好ましくは、前記空気品質取得装置は、
前記空気品質情報をサーバに送信するように構成される第4の送信モジュール、及び/又は、
前記空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するように構成される第5の送信モジュールをさらに含み、
前記サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を前記移動端末に転送するためのものであり、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記移動端末からの前記トリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、
前記移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0020】
本発明の実施例の第3の態様によると、ファンと空気品質検出装置を含む家電機器に用いられる空気品質取得装置を提供し、当該空気品質取得装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
前記ファンが回転するように制御し、
前記空気品質検出装置により空気品質を検出し、
前記空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成される。
【0021】
本発明の実施例の第4の態様によると、プログラムを提供し、当該プログラムは、プロセッサに実行されることにより、上記空気品質取得方法を実現する。
【0022】
本発明の実施例の第5の態様によると、記録媒体を提供し、当該記録媒体には、上記プログラムが記録されている。
【0023】
本発明の実施例による技術案は、以下の有益な効果を有することができる。
【0024】
家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0025】
以上の一般的な記述と、以下の詳細の記述は、ただ例示的なものであって、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここの図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈するために用いられる。
【0027】
図1図1は、一部の例示的な実施例にかかる空気品質取得方法に関する実施環境の模式図である。
図2図2は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。
図3A図3Aは、別の例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。
図3B図3Bは、別の例示的な実施例にかかる、移動端末がトリガー信号を受信する時の表示模式図である。
図3C図3Cは、別の例示的な実施例にかかる、移動端末が空気品質情報を表示する時の模式図である。
図3D図3Dは、別の例示的な実施例にかかる、空気清浄機が空気品質を検出する時の移動端末の表示模式図である。
図4図4は、さらに別の例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。
図5図5は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得装置のブロック図である。
図6図6は、別の例示的な実施例にかかる空気品質取得装置のブロック図である。
図7図7は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得用装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、図面に示される例示的な実施例について詳細に説明する。以下、図面に関連して説明する際に、特別な説明がない限り、異なる図面での同一符号は、同一または類似な要素を示す。以下の例示的な実施例で記載する実施形態は、本発明に一致する全ての実施形態を代表するわけではない。かえって、それらは、添付される特許請求の範囲で詳細に記載される本発明の一部の態様に一致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0029】
図1は、本発明の各例示的な実施例に関する実施環境の構成模式図である。図1に示すように、当該実施環境には、家電機器110、ホームゲートウェイ装置120、移動端末130、及びサーバ140が含まれる。
【0030】
家電機器110には、家電機器の所在環境の空気を流動させるためのファンと、所在環境の空気品質を検出するための空気品質検出装置を含む。当該ファンは、元々家電機器110に設けられているものであってもよく、わざわざ空気品質検出装置の付近位置に設けたものであってもよい。当該家電機器110は、有線や無線ネットワークを介してホームゲートウェイ装置120に接続することができ、ホームゲートウェイ装置120を介して、移動端末130、及びサーバ140に接続される。実際に、当該家電機器110は、空気清浄機又は空気品質検出器である。
【0031】
移動端末130には、クライアントがインストールされている。当該クライアントは、サービス提供側から提供されるものである。ユーザは、当該クライアントを通じて家電機器110を制御することができる。実際に、移動端末130と家電機器110が同一のLANにある場合、移動端末130は、ホームゲートウェイ装置120を通じて家電機器110を検索することができ、移動端末130と家電機器110との間にバインディング関係を確立することができる。家電機器110は、1つ又は複数の移動端末130とのバインディングが可能である。
【0032】
サーバ140は、サービス提供側から提供されるバックグランドサーバであり、移動端末130のクライアントと協力して、サービス提供側からのサービスをユーザに提供する。
【0033】
図2は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。図2に示すように、当該空気品質取得方法は、図1に示す家電機器110に適用される。当該空気品質取得方法は、以下のステップを含む。
【0034】
ステップ201において、ファンが回転するように制御する。
【0035】
ステップ202において、空気品質検出装置により空気品質を検出する。
【0036】
ステップ203において、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成する。
【0037】
以上をまとめると、本発明の実施例にかかる空気品質取得方法によると、家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0038】
実際に、家電機器は、以下の2つの場合に空気品質を検出することができる。
【0039】
ケース1:空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信したときに検出する。
【0040】
ケース2:所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に検出する。
【0041】
そのため、以下、上記2つの場合について、2つの例示的な実施例において詳細に説明する。
【0042】
図3Aは、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。本実施例は、当該空気品質取得方法が図1に示す家電機器110に適用され、且つ家電機器が上記ケース1に空気品質を検出することを例として説明する。図3Aに示すように、当該空気品質取得方法は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ301において、空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信する。
【0044】
本実施例は、家電機器が空気清浄機であることを例とする。ユーザは、空気品質を確認したい場合、空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を空気清浄機に送信するように移動端末を操作することができる。当該空気清浄機は、当該トリガー信号を受信することができる。
【0045】
例えば、明さんは、自宅の空気品質を確認したい場合、携帯電話にインストールされている、空気清浄機にサービスを提供するクライアントを開く。図3Bに示すように、明さんは、クライアントで「室内の空気品質を検出」をクリックすることができる。携帯電話は、クリック信号を受信すると、空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を空気清浄機に送信する。対応的に、空気清浄機は、携帯電話からのトリガー信号を受信することができる。
【0046】
ステップ302において、トリガー信号を受信すると、ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0047】
空気清浄機は、トリガー信号を受信すると、当該空気清浄機におけるファンが回転するように制御することができる。当該ファンは、所在環境の空気を流動させるためのものである。当該ファンは、空気清浄機に元々あるものであってもよく、空気品質検出装置の前に別途に設けたものであってもよいが、本実施例では、これについて限定しない。
【0048】
空気清浄機は、トリガー信号を受信すると、ファンのモータを動作させ、モータの回転によりファンを回転させる。
【0049】
ステップ303において、空気品質検出装置により空気品質を検出する。
【0050】
ファンが回転して空気清浄機の所在環境の空気が流動し始めると、空気清浄機は、内部の空気品質検出装置により、所在環境の空気品質を検出することができる。
【0051】
ステップ304において、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成する。
【0052】
空気清浄機は、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成することができる。ここで、空気品質情報は、空気品質レベル、AQI(Air Quality Index、空気品質指数)、微細粒子含有量、呼吸域粒子含有量、二酸化硫黄含有量、二酸化窒素含有量、オゾン含有量、及び一酸化炭素含有量のうちの少なくとも一つを含む。
【0053】
空気清浄機は、空気品質情報を取得すると、取得した空気品質情報をユーザにフィードバックすることができる。実際に、空気清浄機は、以下の方式のうちの少なくとも一つによりフィードバックすることができる。
【0054】
第1の方式
空気品質情報を表示するための移動端末に直接空気品質情報を送信する。
【0055】
空気清浄機は、空気品質情報を移動端末に送信する。当該移動端末は、空気品質情報を受信すると、当該空気品質情報を表示する。
【0056】
第2の方式
空気品質情報を移動端末に転送するためのサーバに空気品質情報を送信する。移動端末は、空気品質情報を表示するために用いられる。
【0057】
空気清浄機は、取得した空気品質情報をサーバに送信し、サーバは、当該空気品質情報を移動端末に転送する。移動端末は、サーバから送信された空気品質情報を受信して表示する。
【0058】
サーバは、例えば、クライアントにサービスを提供するバックグランドサーバであり、移動端末には当該クライアントがインストールされている。従って、サーバは、クライアントのアカウント情報に基づいて、当該空気品質情報を当該移動端末に送信することができる。本実施例は、これについて限定しない。
【0059】
第3の方式
空気品質情報を移動端末に転送するためのホームゲートウェイ装置に空気品質情報を送信する。移動端末は、空気品質情報を表示するために用いられる。
【0060】
移動端末がホームゲートウェイ装置の情報にアクセスすることができるため、空気清浄機は、取得した空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信して、ホームゲートウェイ装置から当該空気品質情報を移動端末に転送するようにしてもよい。移動端末は、対応的に当該空気品質情報を受信して表示する。
【0061】
例えば、空気品質情報が空気品質レベルと粒子総量を含み、且つ空気品質レベルが優、粒子総量が30であることを例とする。携帯電話は、空気品質情報を受信すると、図3Cに示す表示画面を表示する。図3Cに示すように、携帯電話は、空気清浄機により測定された空気品質情報を表示するとともに、室外の空気品質情報を表示することもできる。室外の空気品質情報は、携帯電話がサーバから取得した情報であってもよいが、本実施例では、これについて限定しない。
【0062】
なお、移動端末は、トリガー信号を空気清浄機に送信してから、空気品質情報を表示する前に、空気清浄機が空気品質の検出中にあることを示すための表示画面を表示することができる、という点に留意すべきである。例えば、同じく上記例を挙げ、明さんが図3Bの「室内の空気品質を検出」をクリックし、携帯電話がトリガー信号を空気清浄機に送信した後に、携帯電話は、図3Dに示す画面を表示することができ、空気品質情報を受信すると、図3Cに示す画面を表示する。
【0063】
なお、本実施例は、ユーザが移動端末を通じてトリガー信号を空気清浄機に送信する場合を例としたが、実際に、空気清浄機に空気品質の検出をトリガーするためのスイッチを設けることができるため、ユーザは、直接空気清浄機におけるスイッチを通じて空気品質の検出をトリガーすることもできる、という点にさらに留意すべきである。即ち、空気清浄機は、ユーザによるスイッチをオンさせるトリガー信号を直接受信することができ、本実施例は、これについて限定しない。
【0064】
なお、空気清浄機に、空気品質を示すための表示ランプを設けることができるため、空気清浄機は、空気品質情報を測定して得ると、測定結果を表示灯によりユーザにフィードバックすることができる、という点にさらに留意すべきである。例えば、緑のランプは、空気品質が優、黄色のランプは、空気品質が良、赤のランプは、空気品質が汚染であることを示すが、実施例では、これについて限定しない。また、実際に、空気清浄機に表示パネルが設けられている場合、空気清浄機は、表示パネルを通じて空気品質情報をユーザに対して表示することもでき、本実施例では、これについても限定しない。
【0065】
以上をまとめると、本発明の実施例にかかる空気品質取得方法によると、家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0066】
図4は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得方法のフローチャートである。本実施例は、当該空気品質取得方法が図1に示す家電機器110に適用され、且つ家電機器が上記ケース2において空気品質を検出することを例として説明する。図4に示すように、当該空気品質取得方法は、以下のステップを含む。
【0067】
ステップ401において、所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出する。
【0068】
本実施例は、同じく家電機器が空気清浄機であることを例とする。空気清浄機は、所定の時点に達したか否かをリアルタイムに検出することができる。
【0069】
ここで、所定の時点は、所定の時間間隔おきに設定された時点である。所定の時間間隔は、空気清浄機におけるデフォルトの時間間隔であってもよく、ユーザによって予め設定された時間間隔であってもよい。例えば、ユーザが予め携帯電話を通じて「正時の時点に室内の空気品質を検出する」と設定し、当該設定情報を空気清浄機に送信した場合、所定の時点は、「1時、2時、3時」などの正時の時点である。
【0070】
又は、所定の時点は、ユーザによって設定された検出時点である。例えば、ユーザが予め「午後5:30に室内の空気品質を検出する」と設定すると、所定の時点は、ユーザによって設定された午後5:30である。
【0071】
ステップ402において、所定の時点に達すると、ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0072】
空気清浄機の検出結果として、所定の時点に達すると、空気清浄機は、ファンが回転するように制御することができる。当該ファンは、所在環境の空気を流動させるためのものである。当該ファンは、空気清浄機に元々あるものであってもよく、空気品質検出装置の前に別途に設けたものであってもよいが、本実施例では、これについて限定しない。
【0073】
空気清浄機は、ファンのモータを動作させ、モータの回転によりファンを回転させる。
【0074】
ステップ403において、空気品質検出装置により空気品質を検出する。
【0075】
ファンが回転して空気清浄機の所在環境の空気が流動し始めると、空気清浄機は、内部の空気品質検出装置により、所在環境の空気品質を検出することができる。
【0076】
ステップ404において、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成する。
【0077】
空気清浄機は、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成することができる。ここで、空気品質情報は、空気品質レベル、AQI、微細粒子含有量、呼吸域粒子含有量、二酸化硫黄含有量、二酸化窒素含有量、オゾン含有量、及び一酸化炭素含有量のうちの少なくとも一つを含む。
【0078】
空気清浄機は、空気品質情報を取得すると、取得した空気品質情報をユーザにフィードバックすることができる。実際に、空気清浄機は、以下の方式のうちの少なくとも一つによりフィードバックすることができる。
【0079】
第1の方式
空気品質情報をサーバに送信する。サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0080】
空気清浄機は、空気品質情報を取得すると、当該空気品質情報をサーバに送信する。サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0081】
移動端末は、クライアントの所在する端末であり、サーバは、当該クライアントにサービスを提供するバックグランドサーバである。移動端末は、トリガー信号をサーバに送信し、サーバは、トリガー信号を受信すると、空気清浄機から受信した各空気品質情報を移動端末に転送する。又は、サーバは、トリガー信号を受信すると、最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送する。ここで、当該トリガー信号は、ユーザがクライアントにおける情報取得ボタンを長時間押すことにより、移動端末から送信されるトリガー信号であってもよいが、本実施例では、これについて限定しない。
【0082】
移動端末からサーバへのトリガー信号の送信は、以下のありうる実現方式のうちの少なくとも一つを含む。
【0083】
(1)移動端末のスクリーンが点灯すると、自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0084】
ユーザが端末のスクリーンを点灯させると、移動端末から自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0085】
(2)移動端末の画面のロック解除時に、自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0086】
(3)移動端末においてクライアントを運転させると、自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0087】
ユーザがクライアントを開くと、移動端末から自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0088】
(4)移動端末がネットワークに接続されると、自動的にトリガー信号をサーバに送信する。
【0089】
移動端末は、空気品質情報を受信すると、当該空気品質情報を表示する。
【0090】
第2の方式
空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信する。ホームゲートウェイ装置は、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0091】
上記の実現方式と類似的に、空気清浄機は、測定した空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信することができる。ホームゲートウェイ装置は、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。本実施例では、ここで繰り返して説明しない。
【0092】
以上をまとめると、本発明の実施例にかかる空気品質取得方法によると、家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0093】
本実施例において、家電機器は、所定の時点に達したときに、直接、ファンが回転するように制御し、更に空気品質情報を測定することで、空気品質取得時のユーザの操作を簡単化した。
【0094】
なお、上記各実施例において、家電機器がファンを制御して回転するようにすることが以下のステップを含んでもよい、という点に留意すべきである。
【0095】
第1に、現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出する。
【0096】
家電機器は、現在の環境の空気流動速度を取得し、取得した空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出することができる。
【0097】
第2に、空気流動速度が所定の速度に達していない場合、ファンが回転するように制御する。
【0098】
家電機器により検出した結果、空気流動速度が所定の速度に達していない場合、空気流動がスムーズではないことにより、測定した空気品質が正確ではないという問題を避けるために、家電機器は、ファンが回転するように制御する。家電機器は、ファンの回転により空気を流動させてから空気品質を検出することにより、測定した空気品質の正確度を高める。
【0099】
一方、空気流動速度が所定の速度に達した場合、家電機器は、直接空気品質検出装置により空気品質を検出する。本実施例では、これについて限定しない。
【0100】
なお、上記各実施例において、家電機器が空気品質検出装置により空気品質を検出するステップは、以下のステップを含むことができる、という点に留意すべきである。
【0101】
第1に、ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出する。
【0102】
家電機器は、ファンが回転するように制御してから、ファンの回転時間を統計し、ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出する。
【0103】
例えば、所定の時間を30Sに設定すると、家電機器は、ファンが回転するように制御してから、ファンの回転時間が30S経過したか否かを検出する。
【0104】
第2に、回転時間が所定の時間経過すると、空気品質検出装置により空気品質を検出する。
【0105】
家電機器により検出した結果、所定の時間経過した場合、家電機器の所在環境の空気が完全に流動していることを表す。このとき、家電機器は、空気品質検出装置により空気品質を検出する。
【0106】
本実施例においては、ファンを一定時間回転させてから空気品質を検出することにより、空気流動がスムーズではないことにより、空気品質検出装置が空気品質を正確に検出できないという問題を避け、測定した空気品質の正確度をさらに高める。
【0107】
なお、家電機器が空気清浄機の場合、空気清浄機が空気を浄化できるため、空気清浄機が測定した空気品質情報が、空気品質が比較的悪いことを示す情報である場合、空気清浄機は、直接空気浄化を開始するか、知らせをする(アラーム、提示灯又は提示音)か、現在の空気品質が比較的悪く空気清浄機の稼動をユーザに薦めるための知らせ情報を移動端末に送信することができる、という点に留意すべきである。移動端末は、当該知らせ情報を表示し、ユーザからの確認信号を受信すると、空気清浄機が空気浄化を行うように制御する。本実施例では、これについて限定しない。
【0108】
以下は、本発明の方法の実施例を実行可能な本発明の装置の実施例である。本発明の装置の実施例に開示されない詳細は、本発明の方法の実施例を参照すればよい。
【0109】
図5は、一つの例示的な実施例にかかる空気品質取得装置のブロック図である。図5に示すように、当該空気品質取得装置は、図1に示す家電機器110に適用される。当該空気品質取得装置は、回転制御モジュール510、空気品質検出モジュール520、及び情報取得モジュール530を含むが、それらに限らない。
【0110】
回転制御モジュール510は、ファンが回転するように制御するように構成される。
【0111】
空気品質検出モジュール520は、空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される。
【0112】
情報取得モジュール530は、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成される。
【0113】
以上をまとめると、本発明の実施例にかかる空気品質取得装置によると、家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0114】
図6は、別の例示的な実施例にかかる空気品質取得装置のブロック図である。図6に示すように、当該空気品質取得装置は、図1に示す家電機器110に適用される。当該空気品質取得装置は、回転制御モジュール610、空気品質検出モジュール620、及び情報取得モジュール630を含むが、それらに限らない。
【0115】
回転制御モジュール610は、ファンが回転するように制御するように構成される。
【0116】
空気品質検出モジュール620は、空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される。
【0117】
情報取得モジュール630は、空気品質検出装置の検出結果に基づいて空気品質情報を生成するように構成される。
【0118】
また、空気品質検出モジュール620は、ファンの回転時間が所定の時間経過したか否かを検出するように構成される時間長検出サブモジュール621と、時間長検出サブモジュール621により検出された結果、回転時間が所定の時間経過した場合、空気品質検出装置により空気品質を検出するように構成される空気品質検出サブモジュール622とを含む。
【0119】
また、回転制御モジュール610は、現在の環境の空気流動速度が所定の速度に達したか否かを検出するように構成される速度検出サブモジュール611と、速度検出サブモジュールにより検出された結果、空気流動速度が所定の速度に達していない場合、ファンが回転するように制御するように構成される回転制御サブモジュール612とを含む。
【0120】
また、当該装置は、空気品質の検出をトリガーするためのトリガー信号を移動端末から受信するための信号受信モジュール640をさらに含み、回転制御モジュール610は、信号受信モジュール640によりトリガー信号を受信すると、ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0121】
また、当該装置は、第1の送信モジュール650、及び/又は、第2の送信モジュール660、及び/又は、第3の送信モジュール670をさらに含む。上記第1の送信モジュール650は、空気品質情報を直接移動端末に送信するように構成される。上記第2の送信モジュール660は、サーバに空気品質情報を送信するように構成される。上記第3の送信モジュール670は、ホームゲートウェイ装置に空気品質情報を送信するように構成される。ここで、上記移動端末は、空気品質情報を表示するためのものであり、上記サーバは、空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、上記ホームゲートウェイ装置は、空気品質情報を移動端末に転送するためのものである。
【0122】
また、当該装置は、所定の時間間隔おきに設定された時点、又はユーザによって設定された検出時点である所定の時点に達したか否かを検出するように構成される時点検出モジュール680をさらに含み、回転制御モジュール610は、時点検出モジュールにより検出された結果、所定の時点に達した場合、ファンが回転するように制御する操作を実行する。
【0123】
また、当該装置は、第4の送信モジュール690、及び/又は、第5の送信モジュール691をさらに含む。
【0124】
第4の送信モジュール690は、空気品質情報をサーバに送信するように構成される。サーバは、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0125】
第5の送信モジュール691は、空気品質情報をホームゲートウェイ装置に送信するように構成される。ホームゲートウェイ装置は、移動端末からのトリガー信号を受信すると、過去に受信した全ての空気品質情報又は最後に受信した最も新しい空気品質情報を移動端末に転送するためのものであり、移動端末は、受信した空気品質情報を表示するためのものである。
【0126】
以上をまとめると、本発明の実施例にかかる空気品質取得装置によると、家電機器のファンが回転するように制御して、家電機器の所在環境の空気を流動させた後に、家電機器の空気品質検出装置により空気品質を検出して空気品質情報を得ることにより、従来技術において測定した空気品質が正確ではないという問題を解決し、所在環境の空気の流動時に空気品質を検出でき、さらに粉塵粒子の含有量を正確に測定することができ、測定した空気品質の正確度を向上させるという効果を達した。
【0127】
上記実施例における装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に係る実施例において詳しく説明されたので、ここで詳しい説明を省略する。
【0128】
図7は、1つの例示的な実施例に係る空気品質取得用装置700のブロック図である。例えば、装置700は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療設備、フィットネス装置、PDAなどである。
【0129】
図7を参照すると、装置700は、プロセスアセンブリ702、メモリ704、電源アセンブリ706、マルチメディアアセンブリ708、オーディオアセンブリ710、入出力(I/O)インタフェース712、センサアセンブリ714、及び通信アセンブリ716のような一つ或いは複数のアセンブリを含んでもよい。
【0130】
プロセスアセンブリ702は、一般的には装置700の全体の動作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作と関連する操作を制御する。プロセスアセンブリ702は、一つ以上のプロセッサ718を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ702は、一つ以上のモジュールを含んでプロセスアセンブリ702と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ702は、マルチメディアモジュールを含んでマルチメディアアセンブリ708とプロセスアセンブリ702の間のインタラクションを容易にしてもよい。
【0131】
メモリ704は、各種類のデータを記憶することにより装置700の動作を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置700において操作されるいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ704は、いずれかの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0132】
電源アセンブリ706は、装置700の各アセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ706は、電源管理システム、一つ或いは複数の電源、及び装置700のための電力の生成、管理、及び割り当てに関連する他のアセンブリを含んでもよい。
【0133】
マルチメディアアセンブリ708は、上記装置700とユーザの間に一つの出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。部分実施例において、スクリーンは、液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは、一つ以上のタッチセンサを含み、タッチ、スライド、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。上記タッチセンサは、タッチ、或はスライド動作の境界だけでなく、上記タッチ、或はスライド操作に係る継続時間、及び圧力も検出できる。部分実施例において、マルチメディアアセンブリ708は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置700が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の操作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0134】
オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を入出力するように構成される。例えば、オーディオアセンブリ710は、一つのマイク(MIC)を含み、装置700が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ704に記憶されたり、通信アセンブリ716を介して送信されたりする。部分実施例において、オーディオアセンブリ710は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0135】
I/Oインタフェース712は、プロセスアセンブリ702と周辺インタフェースモジュールの間にインタフェースを提供するものであり、上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、起動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0136】
センサアセンブリ714は、装置700に各方面の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ714は、装置700のON/OFF状態、装置700のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、センサアセンブリ714は、装置700、或いは装置700の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと装置700とが接触しているか否か、装置700の方位、又は加速/減速、装置700の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ714は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ714は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。部分実施例において、当該センサアセンブリ714は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0137】
通信アセンブリ716は、装置700と他の機器の間に有線、又は無線形態の通信を提供する。装置700は、例えばWiFi、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ716は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、上記通信アセンブリ716は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信をプッシュする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth(登録商標))技術、及び他の技術に基づいて実現できる。
【0138】
例示的な実施例において、装置700は、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0139】
例示的な実施例において、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ704をさらに提供し、装置700のプロセッサ718により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、上記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ記憶デバイス等である。
【0140】
本発明は、上記で記述し、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様様な修正と変更を実現できる。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
【0141】
本願は、出願番号がCN201410675672.2であって、出願日が2014年11月21日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7