(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明に係るプログラム、カラオケ装置及びカラオケシステムについて、その実施形態であるカラオケシステムを示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施形態に係るカラオケシステムの構成例を示す模式図である。本実施形態のカラオケシステムは、カラオケ店舗に設置されたカラオケ装置2、カラオケ配信会社が管理するサーバ装置4、カラオケ店舗を利用するユーザの携帯端末1等を有する。
【0031】
カラオケ装置2及びサーバ装置4は、インターネット等のネットワークNに接続可能であり、サーバ装置4は、カラオケ装置2からの要求に応じて、カラオケに使用する楽曲に係る楽曲データをネットワークNを介してカラオケ装置2へ提供する。具体的には、サーバ装置4は、カラオケ装置2へ提供(配信)可能な楽曲データを多数蓄積しており、各楽曲データにそれぞれ楽曲IDを付して管理している。カラオケ装置2は、サーバ装置4に楽曲データを要求する際に楽曲IDを指定し、サーバ装置4は、要求された楽曲IDの楽曲データをカラオケ装置2へ提供する。なお、楽曲データは、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであり、楽曲に使用される全ての楽器の伴奏情報、伴奏情報に付随するテンポ、音色、強弱(ベロシティ)、コード構成音、歌詞、タイミング情報等を含む。
【0032】
携帯端末1は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の通信装置(コンピュータ)であり、ネットワークNに接続可能である。
カラオケ店舗には、カラオケ装置2のほかに、カラオケ装置2に対する入力を行う入力装置3、モニタ装置6、スピーカ7及びマイク8等が設置されている。本実施形態では、入力装置3はカラオケ装置2との間で無線通信を行い、モニタ装置6、スピーカ7及びマイク8はそれぞれ中継装置5を介してカラオケ装置2に接続されている。中継装置5は、無線通信に用いるアクセスポイントの機能を有しており、携帯端末1は、中継装置5との間で無線通信を行い、中継装置5を介してカラオケ装置2と通信できるように構成してある。入力装置3は、カラオケ装置2との間で直接的に無線通信を行う構成のほかに、携帯端末1と同様に、中継装置5を介してカラオケ装置2と通信する構成でもよい。また本実施形態では、カラオケシステムを構成する各機器を1つずつ備える構成について説明するが、それぞれの機器は複数ずつ備えてもよい。
【0033】
図2は、カラオケ装置2及び入力装置3の内部構成例を示すブロック図である。カラオケ装置2は、制御部20、RAM(Random Access Memory)21、記憶部22、第1通信部23、第2通信部24、第3通信部25等を備える。これらの各部はバスを介して相互に接続されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等であり、バスを介して接続される上述したハードウェア各部の動作を制御する。また制御部20は、記憶部22に予め記憶されている制御プログラムをRAM21に読み出して順次実行することにより所定の動作を実行する。
【0034】
RAM21は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等であり、制御部20による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等であり、制御部20が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。また記憶部22は予約曲テーブル22aを記憶している。更に記憶部22は、サーバ装置4からダウンロードした楽曲データ(MIDIデータ)も蓄積する。
【0035】
図3は、予約曲テーブル22aの構成例を示す模式図である。予約曲テーブル22aは、入力装置3又は携帯端末1を介してカラオケ予約された楽曲の情報を、予約された順に記憶する。予約曲テーブル22aは、予約された各楽曲について、楽曲ID、予約者情報、背景変更の有無等を対応付けて記憶する。楽曲IDの欄には、楽曲を識別するための楽曲識別情報が格納される。楽曲識別情報は、記憶部22に蓄積された楽曲データを特定できる情報である。予約者情報の欄には、予約したユーザ(予約者)を識別するためのユーザ識別情報が格納される。ユーザ識別情報には、カラオケ装置2が中継装置5を介して各ユーザの携帯端末1と通信する際に必要となる情報(以下、端末情報ともいう)が含まれている。背景変更の有無の欄には、楽曲の演奏中に任意の背景映像の表示が指示されているか否かを示す情報が格納され、指示された場合「有」が格納され、指示されていない場合「無」が格納される。なお、任意の背景映像の表示が指示されていない楽曲については、楽曲に対して予め設定してあるデフォルトの背景映像が表示される。
【0036】
予約曲テーブル22aの格納内容は、新たな楽曲が予約される都度、制御部20によって更新される。なお、任意の背景映像を表示させるか否かの指示は、カラオケ予約を行う際だけでなく、既に予約済みの楽曲に対しても行うことができる。従って、背景変更の有無の欄の格納内容は、任意の背景映像の表示が指示される都度、又はデフォルトの背景映像の表示が指示される都度、制御部20によって更新される。
予約曲テーブル22aは、例えば、先入れ先出し方式のテーブル(キュー)であり、予約された楽曲の情報が登録される際には、最後尾に追加され、読み出される際には、先頭から読み出される。
【0037】
第1通信部23は、ネットワークNに接続するためのインタフェースであり、例えば、ネットワークNを介してサーバ装置4と通信する。
第2通信部24は、中継装置5に接続するためのインタフェースであり、所定の信号線を介して接続された中継装置5との間で通信を行う。なお、第2通信部24は、制御部20からの指示に従って、中継装置5を介して、モニタ装置6に画面情報を出力し、スピーカ7に音声情報を出力する。また、第2通信部24は、中継装置5を介して、マイク8にて収集した音声情報を取得する。更に、第2通信部24は、中継装置5を介して携帯端末1との間で通信を行う。
【0038】
第3通信部25は、無線LAN(Local Area Network)モジュール、赤外線通信用モジュール又はBluetooth(登録商標)モジュール等であり、入力装置3との間で無線通信を行う。
なお、第1通信部23は、無線通信にてネットワークNに接続する構成でもよく、第2通信部24は、中継装置5との間で無線通信を行う構成でもよく、第3通信部25は、入力装置3との間で所定の信号線を介した有線通信を行う構成でもよい。
【0039】
入力装置3は、制御部30、RAM31、記憶部32、通信部33、タッチパネル34等を備える。これらの各部はバスを介して相互に接続されている。
制御部30は、CPU又はMPU等であり、バスを介して接続される上述したハードウェア各部の動作を制御する。また制御部30は、記憶部32に予め記憶されている制御プログラムをRAM31に読み出して順次実行することにより所定の動作を実行する。
【0040】
RAM31は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等であり、制御部30による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部32は、HDD又はフラッシュメモリ等であり、制御部30が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。
【0041】
通信部33は、カラオケ装置2の第3通信部25と同様の通信部であり、カラオケ装置2との間で無線通信を行う。なお、カラオケ装置2の第3通信部25が、所定の信号線を介した有線通信を行う構成の場合、通信部33も、カラオケ装置2との間で所定の信号線を介した有線通信を行うように構成される。
【0042】
タッチパネル34は、操作部34a及び表示部34bを備える。
操作部34aは、ユーザが入力装置3及びカラオケ装置2を操作するために必要な各種の操作キーを有し、ユーザが操作した操作キーに対応した情報を受け付け、受け付けた情報を制御部30へ送出する。制御部30は操作部34aから取得する情報に従って各種処理を実行する。
表示部34bは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であり、制御部30からの指示に従って各種情報を表示する。
【0043】
図4は、携帯端末1の内部構成例を示すブロック図である。携帯端末1は、制御部10、RAM11、記憶部12、タッチパネル13、第1通信部14、第2通信部15等を備える。これらの各部はバスを介して相互に接続されている。
制御部10は、CPU又はMPU等であり、バスを介して接続される上述したハードウェア各部の動作を制御する。また制御部10は、記憶部12に予め記憶されている制御プログラムをRAM11に読み出して順次実行することにより所定の動作を実行する。
【0044】
RAM11は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等であり、制御部10による各種の制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
記憶部12は、HDD又はフラッシュメモリ等であり、制御部10が実行する制御プログラム及び各種データを予め記憶している。例えば記憶部12は、ネットワークNを介して公開されている各種データを閲覧するためのブラウザ、各種データから所望のデータを探し出すための検索プログラム等を記憶している。また記憶部12は、本発明に係るプログラムであるカラオケアプリケーション(以下、カラオケアプリという)12aを記憶している。なお、制御部10がカラオケアプリ12aを実行することによって行う処理については後述する。カラオケアプリ12aは、ネットワークNを介して所定のウェブサーバからダウンロードされて記憶部12に記憶されている。
【0045】
タッチパネル13は、操作部13a及び表示部13bを備える。
操作部13aは、ユーザが携帯端末1を操作するために必要な各種の操作キーを有し、ユーザが操作した操作キーに対応した情報を受け付け、受け付けた情報を制御部10へ送出する。
表示部13bは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部10からの指示に従って各種情報を表示する。
【0046】
第1通信部14は、無線通信にてネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して各種データを公開している各種のサーバ装置と通信可能である。第2通信部15は、無線LANモジュール、赤外線通信用モジュール又はBluetoothモジュール等であり、中継装置5との間で無線通信を行う。
第1通信部14及び第2通信部15は、所定の信号線を介した有線通信を行う構成でもよい。
【0047】
本実施形態のカラオケシステムでは、カラオケ装置2が楽曲データに基づくオーディオ出力をスピーカ7にて行う際に、楽曲データに含まれる歌詞をモニタ装置6に表示する。またカラオケ装置2は、モニタ装置6に表示する歌詞の背景映像として、予め用意された動画データ又はユーザによって指定された動画データに基づく動画の表示が可能に構成してある。
【0048】
以下に、本実施形態のカラオケシステムにおいて、上述した構成を有する各機器が行う処理についてフローチャートに基づいて説明する。まず、ユーザが携帯端末1を用いてカラオケ予約を行う場合に携帯端末1が行う処理について説明する。なお、カラオケ予約とは、ユーザが歌いたい歌(楽曲)をカラオケ装置2に登録することである。
【0049】
図5及び
図6は、携帯端末1が行う処理の手順を示すフローチャートである。携帯端末1の制御部10は、記憶部12に記憶してあるカラオケアプリ12aを実行することにより、カラオケ予約の受付画面(以下、予約受付画面という)をタッチパネル13に表示している(S1)。なお携帯端末1は、所定のサーバ装置(例えばサーバ装置4)にアクセスし、所定のサーバ装置から予約受付画面を取得する構成でもよい。カラオケ店舗に入店(入室)したユーザは、タッチパネル13を操作し、予約受付画面を介して、予約したい楽曲を選択する。携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13を介して、ユーザによって選択された楽曲を受け付ける(S2)。
【0050】
またユーザは、選択した楽曲の演奏中に任意の背景映像を表示させたい場合、背景映像に使用したい動画データを予約受付画面にて指定する。なお、背景映像に使用する動画データには、携帯端末1の記憶部12に記憶してある動画データ、ネットワークNを介して公開されている動画データ等を用いることができる。また、これらの動画データには音声データが対応付けられていてもよい。
携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13を介して、背景映像に使用する動画データが指定されたか否かを判断する(S3)。指定されていないと判断した場合(S3:NO)、制御部10は、ステップS2で受け付けた楽曲の楽曲IDと、携帯端末1の識別情報(予約者情報)とを含む予約情報を、第2通信部15から中継装置5を介してカラオケ装置2へ送信する(S4)。制御部10は、処理を終了する。
【0051】
なお、携帯端末1の識別情報は、カラオケ装置2が携帯端末1と通信する際に用いる端末情報を含む。また、携帯端末1が所定のサーバ装置(例えばサーバ装置4)を介してカラオケ予約を行う構成の場合、サーバ装置に予め登録してあるユーザ情報を携帯端末1の識別情報に用いてもよい。
背景映像に使用する動画データが指定されたと判断した場合(S3:YES)、携帯端末1の制御部10は、ステップS2で受け付けた楽曲の楽曲IDと、携帯端末1の識別情報(予約者情報)と、背景映像の指定があることを示す情報とを含む予約情報を、第2通信部15から中継装置5を介してカラオケ装置2へ送信する(S5)。
【0052】
次に携帯端末1の制御部10は、背景映像に指定された動画データが、ユーザによって選択された楽曲のプロモーションビデオデータ(以下、PVデータという)であるか否かを判断する(S6)。
PVデータに付加されているタイトル、説明欄又はタグ等の付加データには、プロモーションビデオ、プロモーション、プロモ、ミュージックビデオ、MV等のようにPVデータであることを示す文言が含まれていることが多い。よって、制御部10は、指定された動画データの付加データに上述したような文言が含まれているか否かを判断し、含まれている場合には、PVデータであると判断する。また、PVデータには楽曲名及び歌手名等が付加されている。よって、制御部10は、ステップS2で受け付けた楽曲の楽曲名及び歌手名と、背景映像に指定された動画データ(PVデータ)に付加されている楽曲名及び歌手名とが一致するか否かを判断する。そして、一致すると判断した場合、制御部10は、背景映像に指定された動画データが、ユーザによって選択された楽曲のPVデータであると判断する。
【0053】
なお、指定された動画データが、ネットワークNを介して公開されている動画データである場合、制御部10は、指定された動画データの付加データのみを受信し、受信した付加データに基づいて、指定された動画データがユーザによって選択された楽曲のPVデータであるか否かを判断する。また、PVデータであるか否かの判断に用いる文言は、上述した文言に限らない。また、指定された動画データが、ユーザによって選択された楽曲のPVデータであるか否かの判断方法は、上述した方法に限らない。
【0054】
指定された動画データがユーザによって選択された楽曲のPVデータであると判断した場合(S6:YES)、携帯端末1の制御部10は、PVデータ(背景映像に指定された動画データ)に含まれる音声データ(動画データに対応付けられている音声データ)に基づいて、楽曲(PVデータ)における歌唱開始位置を特定する(S7)。制御部10は、例えば音声データを周波数変換し、人間の声の周波数成分(周波数波形)が最初に出現する位置を決定し、この位置を歌唱開始位置に特定する。なお、PVデータ(動画データ)に歌唱開始位置を示す情報が予め付加されていてもよく、このようなPVデータの場合、制御部10は、PVデータに付加されている情報に基づいて歌唱開始位置を特定することができる。
【0055】
また、ネットワークNを介して公開されているPVデータの場合、制御部10は、PVデータを先頭から順次受信し、受信したPVデータに含まれる音声データに基づいて歌唱開始位置を特定し、歌唱開始位置を特定できた時点で、PVデータの受信を停止する。即ち、制御部10は、歌唱開始位置を特定するために必要なデータのみを受信する。
また、ネットワークNを介して公開されているPVデータには、先頭に広告データが付加されているものがある。このようなPVデータの場合、制御部10は、広告データとPVデータとにおける音声データの特徴の相異に基づいて、PVデータの開始位置(歌唱開始位置)を特定することができる。また、動画データに対応付けられている音声データに基づいて歌唱開始位置を特定する構成のほかに、動画データに基づいて歌唱開始位置を特定してもよい。例えば、先頭に広告データが付加されているPVデータの場合、制御部10は、広告データとPVデータとにおける動画データの特徴の相異に基づいて、PVデータの開始位置(歌唱開始位置)を特定することができる。
【0056】
動画データ(PVデータ)における歌唱開始位置を特定した場合、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2から送信されてくる同期信号を第2通信部15にて受信したか否かを判断する(S8)。カラオケ装置2は、予約曲テーブル22aの格納内容に基づいてオーディオ出力を行う際に各楽曲の出力タイミングを同期するための同期信号を中継装置5を介して携帯端末1へ送信(出力)する。同期信号には、予約曲テーブル22aから読み出された楽曲ID及びカラオケ装置2が携帯端末1と通信する際に用いる端末情報が含まれている。携帯端末1の制御部10は、受信した同期信号に含まれる端末情報が自身の携帯端末1の情報である場合、自身の携帯端末1宛の同期信号であるとして受信し、自身の携帯端末1の情報でない場合、受信した同期信号を破棄する。また携帯端末1の制御部10は、同期信号に含まれる楽曲IDにて、次にカラオケ装置2にて出力される楽曲を把握する。
【0057】
携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2からの同期信号を受信していないと判断した場合(S8:NO)、受信するまで待機する。同期信号を受信したと判断した場合(S8:YES)、携帯端末1の制御部10は、同期信号に含まれる楽曲IDの楽曲データにおけるボーカル音開始位置を示す情報(楽曲データ情報)をカラオケ装置2から受信する(S9)。なお、楽曲データ情報は、同期信号と共にカラオケ装置2から送信される構成であってもよいし、同期信号を受信した携帯端末1が、同期信号の受信後にカラオケ装置2へ要求し、カラオケ装置2から受信する構成でもよい。
【0058】
携帯端末1の制御部10は、受信した楽曲データ情報と、ステップS7で特定した歌唱開始位置とに基づいて、背景映像に指定された動画データ(PVデータ)における再生開始位置を特定する(S10)。例えば、制御部10は、受信した楽曲データ情報に基づいて、楽曲データの演奏開始位置からボーカル音開始位置までの時間を算出する。そして制御部10は、動画データ(PVデータ)において、ステップS7で特定した歌唱開始位置から、算出した時間前の位置を再生開始位置に特定する。なお、制御部10は、動画データにおける再生開始位置を特定することにより、動画データのうちで、楽曲データに対応する部分(部分動画データ及び部分音声データ)を特定できる。
【0059】
動画データの再生開始位置を特定した後、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2との間で送信した同期信号に基づいて、特定した再生開始位置から動画データ(PVデータ)のカラオケ装置2への送信を開始する(S11)。なお、制御部10は、動画データだけでなく、動画データに対応付けられている音声データも、第2通信部(送信部)15から中継装置5を介してカラオケ装置2へ送信する。また制御部10は、動画データをカラオケ装置2へ送信するだけでなく、動画データに基づく動画を自装置のタッチパネル13に表示しつつカラオケ装置2へ送信してもよい。更に、背景映像に指定された動画データが、ネットワークNを介して公開されているPVデータである場合、制御部10は、第1通信部(受信部)14にてネットワークNを介して動画データ(PVデータ)を受信し、カラオケ装置2へ送信(転送)する。
【0060】
ステップS6で、背景映像に指定された動画データがPVデータでないと判断した場合(S6:NO)、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2から送信されてくる同期信号を第2通信部15にて受信したか否かを判断する(S12)。同期信号を受信していないと判断した場合(S12:NO)、携帯端末1の制御部10は受信するまで待機する。同期信号を受信したと判断した場合(S12:YES)、携帯端末1の制御部10は、受信した同期信号に基づいて、背景映像に指定された動画データのカラオケ装置2への送信を開始する(S11)。なお、背景映像に指定された動画データがPVデータでない場合であっても、例えば、動画データ又は動画データに対応付けられている音声データに基づいて、再生開始位置を決定してもよい。この場合、制御部10は、決定した再生開始位置から動画データをカラオケ装置2へ送信する。例えば、先頭に広告データが付加されている動画データの場合、制御部10は、広告データの終了位置を特定し、この位置を再生開始位置に決定してもよい。
【0061】
動画データのカラオケ装置2への送信を開始した後、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2から送信されてくる終了信号を第2通信部15にて受信したか否かを判断する(S13)。カラオケ装置2は、各楽曲の演奏(オーディオ出力)を終了する都度、演奏終了を通知する終了信号を中継装置5を介して携帯端末1へ送信する。終了信号には、演奏を終了した楽曲の楽曲ID及びカラオケ装置2が携帯端末1と通信する際に用いる端末情報が含まれている。携帯端末1の制御部10は、受信した終了信号に含まれる端末情報が自身の携帯端末1の情報である場合、自身の携帯端末1宛の終了信号であるとして受信し、自身の携帯端末1の情報でない場合、受信した終了信号を破棄する。また携帯端末1の制御部10は、終了信号に含まれる楽曲IDにて、演奏が終了した楽曲を把握する。
【0062】
携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2からの終了信号を受信したと判断した場合(S13:YES)、実行中の動画データの送信を終了し(S14)、処理を終了する。即ち、制御部10は、終了信号に含まれる楽曲IDの楽曲に対応してカラオケ装置2へ送信していた動画データの送信を終了する。これにより、カラオケ装置2によるオーディオ出力(楽曲演奏)の終了と共に携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信が終了し、カラオケ装置2(モニタ装置6)による動画の表示が終了する。
カラオケ装置2からの終了信号を受信していないと判断した場合(S13:NO)、制御部10は、動画データのカラオケ装置2への送信が終了したか否かを判断する(S15)。動画データの送信が終了していないと判断した場合(S15:NO)、即ち、カラオケ装置2によるオーディオ出力及び携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信が共に終了していない場合、制御部10は、ステップS13に処理を戻す。
【0063】
動画データの送信が終了したと判断した場合(S15:YES)、即ち、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了する前に、携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信が終了した場合、携帯端末1の制御部10は、ステップS11に処理を戻し、動画データのカラオケ装置2への送信を再度開始する(S11)。なお、このとき、携帯端末1の制御部10は、先に送信した動画データと同一の動画データを送信する構成でもよいし、異なる動画データを新たに送信する構成でもよい。例えば、予約受付画面を介して背景映像に使用する動画データを指定する際に、同一の動画データを1回だけ使用(再生)するか、繰り返して使用(再生)するかをユーザが指定できる構成としてもよい。また、予約受付画面を介して背景映像に使用する動画データを指定する際に、複数の動画データと、各動画データの使用順序(再生順序)とをユーザが指定する構成としてもよい。これにより、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了する前にカラオケ装置2への動画データの送信が終了した場合に、ユーザの指定に従って、動画データの送信を終了すべきか、同一又は異なる動画データを送信すべきかを切り替えることができる。
【0064】
また、同一の動画データを送信する場合、制御部10は、ステップS10で決定した再生開始位置から送信する構成でもよいし、再生開始位置の特定処理を新たに行った後にカラオケ装置2へ送信する構成でもよい。また、異なる動画データを送信する場合、制御部10は、この動画データに対して再生開始位置の特定処理を行った後にカラオケ装置2へ送信する構成でもよいし、特定処理を行わずにカラオケ装置2へ送信する構成でもよい。
【0065】
図5及び
図6に示した処理では、背景映像に指定された動画データがPVデータである場合、携帯端末1は、PVデータにおける歌唱開始位置を特定し、特定した歌唱開始位置及びカラオケ装置2から受信した楽曲データ情報に基づいて、PVデータにおける再生開始位置を特定する構成であった。このほかに、ユーザが、背景映像に指定した動画データにおける再生開始位置を手動で指定する構成でもよい。例えば、予約受付画面において、ユーザが、背景映像に指定した動画データを携帯端末1にて再生(動画表示及び音声出力)可能とし、更に早送り機能及び巻き戻し機能の実行を可能とする。そしてユーザが、表示された動画及び出力された音声に基づいて、カラオケ装置2で再生すべき再生開始位置を特定し、予約受付画面を介して指定できる構成としてもよい。この場合、任意の再生開始位置から、指定された動画データに基づく動画表示が可能となる。またこの場合、指定された動画データが携帯端末1の記憶部12に記憶されているデータであれば、ユーザによって指定された再生開始位置を示す情報を、動画データに対応付けて記憶部12に記憶しておいてもよい。これにより、次に同一の動画データをカラオケの背景映像に使用する場合に、再生開始位置を再度指定する必要がない。また、このように携帯端末1の記憶部12に記憶された各動画データの再生開始位置の情報を、複数の携帯端末1間で共有できるようにしてもよい。例えば、携帯端末1が、複数の他の携帯端末に対して、ある動画データの再生開始位置の情報を要求し、他の携帯端末のうちで、要求された情報を有する携帯端末が、要求元の携帯端末1へ再生開始位置の情報を送信する構成としてもよい。
【0066】
次に、ユーザが携帯端末1を用いてカラオケ予約を行う場合にカラオケ装置2が行う処理について説明する。
図7は、カラオケ装置2が行う処理の手順を示すフローチャートである。
カラオケ装置2の制御部20は、
図5中のステップS4又はS5で携帯端末1が送信した予約情報を、中継装置5を介して第2通信部24にて受信したか否かを判断している(S21)。受信していないと判断した場合(S21:NO)、制御部20は受信するまで待機する。受信したと判断した場合(S21:YES)、カラオケ装置2の制御部20は、受信した予約情報の内容を予約曲テーブル22aに登録する(S22)。具体的には、制御部20は、予約情報に含まれる楽曲ID及び携帯端末1の識別情報を、予約曲テーブル22aの楽曲IDの欄及び予約者情報の欄にそれぞれ格納する。また制御部20は、予約情報に背景映像の指定があることを示す情報が含まれる場合、予約曲テーブル22aの背景変更の有無の欄に「有」を格納し、含まれない場合、背景変更の有無の欄に「無」を格納する。
【0067】
カラオケ装置2の制御部20は、予約曲テーブル22aに格納した楽曲IDに基づいて、この楽曲IDの楽曲データをサーバ装置4に要求し、ネットワークNを介してサーバ装置4から取得(ダウンロード)する(S23)。制御部20は、取得した楽曲データを記憶部22に記憶させ、処理を終了する。
楽曲データは、サーバ装置4からカラオケ装置2へ一旦ダウンロードされると、カラオケ装置2の記憶部22に蓄積される。よって、
図7に示した処理において、カラオケ装置2の制御部20は、サーバ装置4に楽曲データを要求する際に、記憶部22に既に蓄積されているか否かを確認し、蓄積されていない場合にのみサーバ装置4に要求してもよい。
【0068】
次に、上述したようにカラオケ予約が行われ、カラオケ装置2の予約曲テーブル22aに予約情報が格納された後、カラオケ装置2が予約曲テーブル22aに基づいて行うカラオケ処理について説明する。なお、カラオケ装置2が行うカラオケ処理とは、カラオケを行う際に必要な処理であり、例えば、楽曲データに基づいてスピーカ7にオーディオ出力(音声出力、楽曲演奏)する処理、楽曲データに基づいてモニタ装置6に歌詞を表示する処理等がある。また、カラオケ装置2は、マイク8を介して入力されたユーザの歌声を、サーバ装置4からダウンロードした楽曲データに基づいて採点する処理、採点結果をモニタ装置6に表示する処理等も行う。
【0069】
図8は、カラオケ装置2が行うカラオケ処理の手順を示すフローチャートである。カラオケ処理を開始する場合、カラオケ装置2の制御部20は、予約曲テーブル22aの先頭に記憶してある楽曲の情報を読み出す(S31)。制御部20は、読み出した情報に基づいて、この楽曲に対して、ユーザが任意の動画データを背景映像に指定したか否かを判断する(S32)。具体的には、制御部20は、読み出した情報のうちで、背景変更の有無を示す情報が「有」であるか否かを判断し、「有」である場合、背景映像の指定があると判断する。
【0070】
背景映像の指定があると判断した場合(S32:YES)、カラオケ装置2の制御部20は、楽曲データに基づくオーディオ出力のタイミングを同期するための同期信号を第2通信部24から中継装置5を介して携帯端末1へ出力(送信)する(S33)。ここでカラオケ装置2から出力された同期信号は、
図5中のステップS8又はS12で携帯端末1が受信する。また同期信号に基づいてカラオケ装置2及び携帯端末1間での同期が取れた場合、
図6中のステップS11で携帯端末1は、動画データのカラオケ装置2への送信を開始する。
【0071】
カラオケ装置2の制御部20は、
図6中のステップS11で携帯端末1が送信を開始した動画データの受信を開始したか否かを判断する(S34)。なお、制御部20は、携帯端末1が送信した動画データを中継装置5を介して第2通信部(受信部)24にて受信する。動画データの受信を開始していないと判断した場合(S34:NO)、制御部20は、動画データを受信するまで待機する。動画データの受信を開始したと判断した場合(S34:YES)、カラオケ装置2の制御部(表示制御部)20は、順次受信する動画データに基づく動画のモニタ装置(表示部)6への表示を開始する(S35)。具体的には、制御部20は、第2通信部24にて順次受信する動画データを、第2通信部24から中継装置5を介してモニタ装置6へ順次送信し、動画データに基づく動画をモニタ装置6に表示させる。なお、制御部20は、動画データに基づく動画を、楽曲データに含まれる歌詞の背景映像としてモニタ装置6に表示させる。
【0072】
一方、カラオケ装置2の制御部(音量制御部)20は、動画データと共に携帯端末1から受信した音声データに基づく音声の音量を低減する処理(例えばミュート処理)を行う(S36)。またカラオケ装置2の制御部20は、ステップS31で予約曲テーブル22aから読み出した楽曲IDの楽曲データを記憶部22から読み出し、読み出した楽曲データに基づくオーディオ出力をスピーカ7にて開始する(S37)。このとき、制御部(音声出力部)20は、楽曲データに基づくオーディオ出力だけでなく、動画データと共に携帯端末1から受信した音声データに基づく音声も出力する。なお、音声データに基づく音声の音量はステップS36で低減されているので、オーディオ出力の邪魔にはならない。また、動画データに対応付けられている音声データに基づく音声の音量を低減する処理は、カラオケ装置2にて行われる構成のほかに、携帯端末1にて行ってもよい。この場合、携帯端末1の制御部10が、動画データと共に音声データをカラオケ装置2へ送信する際に、音声データに対して、この音声データに基づく音声の音量を低減する処理を行った後、カラオケ装置2へ送信すればよい。
【0073】
カラオケ装置2の制御部20は、ステップS37で開始したオーディオ出力が終了したか否かを判断する(S38)。具体的には、楽曲データに基づくオーディオ出力が最後まで実行された場合、又はオーディオ出力の実行中にユーザが入力装置3(カラオケ装置2)を操作して出力停止を指示した場合、制御部20は、オーディオ出力が終了したと判断する。オーディオ出力が終了していないと判断した場合(S38:NO)、制御部20は、楽曲データに基づくオーディオ出力及び動画データに基づく動画表示を継続する。オーディオ出力が終了したと判断した場合(S38:YES)、制御部20は、オーディオ出力の終了を通知する終了信号を第2通信部24から中継装置5を介して携帯端末1へ送信する(S39)。ここでカラオケ装置2から送信された終了信号は、
図6中のステップS13で携帯端末1が受信する。制御部20は、ステップS42に処理を移行する。
【0074】
ステップS32で、背景映像の指定がないと判断した場合(S32:NO)、カラオケ装置2の制御部20は、ステップS31で予約曲テーブル22aから読み出した楽曲IDの楽曲データを記憶部22から読み出し、読み出した楽曲データに基づくオーディオ出力をスピーカ7にて開始する(S40)。そしてカラオケ装置2の制御部20は、開始したオーディオ出力が終了したか否かを判断し(S41)、終了していないと判断した場合(S41:NO)、楽曲データに基づくオーディオ出力を継続する。オーディオ出力が終了したと判断した場合(S41:YES)、カラオケ装置2の制御部20は、動作終了を指示されたか否かを判断する(S42)。なお、ユーザが入力装置3(カラオケ装置2)を操作してカラオケ装置2の動作終了を指示した場合、制御部20は、動作終了を指示されたと判断する。
【0075】
動作終了を指示されていないと判断した場合(S42:NO)、カラオケ装置2の制御部20は、ステップS31に処理を戻し、予約曲テーブル22aの先頭に記憶してある楽曲の情報を読み出す(S31)。即ち、次に予約された楽曲の情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、ステップS32以降の処理を繰り返す。動作終了を指示されたと判断した場合(S42:YES)、カラオケ装置2の制御部20はカラオケ処理を終了する。
【0076】
上述したように携帯端末1及びカラオケ装置2がそれぞれの処理を行うことにより、携帯端末1からカラオケ装置2へ送信された動画データに基づく動画のモニタ装置6による表示開始と、カラオケ装置2によるオーディオ出力の開始とを同期させることができる。なお、
図8中のステップS35の処理と、ステップS36,S37の処理とは並列に実行することができる。
上述した処理では、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了した場合に、携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信も終了していた。このほかに、オーディオ出力が終了した後も、次に予約されている楽曲データに基づくオーディオ出力をカラオケ装置2が開始するまで、携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信を継続する構成でもよい。またこの場合、オーディオ出力が終了してから次のオーディオ出力が開始されるまでの間は、携帯端末1からカラオケ装置2へ送信される音声データに基づく音声の音量を元の音量に戻して音声出力するようにしてもよい。即ち、オーディオ出力中は動画データに基づく動画の表示のみを行い、オーディオ出力の待ち状態の場合は動画データに基づく動画の表示及び音声データに基づく音声出力を行う構成としてもよい。
【0077】
本実施形態では、モニタ装置6に表示する歌詞の背景映像に使用する任意の動画データの指定は、カラオケ予約を行う際だけでなく、既にカラオケ予約されている楽曲又は既にオーディオ出力が開始されている楽曲に対しても行うことができる。
以下に、カラオケ予約を行う場合以外のときに、ユーザが携帯端末1を用いて背景映像に使用する動画データの指定を行う場合に携帯端末1が行う処理について説明する。
【0078】
図9及び
図10は、携帯端末1が行う処理の手順を示すフローチャートである。携帯端末1の制御部10は、記憶部12に記憶してあるカラオケアプリ12aを実行することにより、既に演奏中の楽曲又は既に予約してある楽曲(オーディオ出力待ちの楽曲)の背景映像に用いる任意の動画データの指定を受け付けるための受付画面(以下、背景受付画面という)をタッチパネル13に表示している。なお、背景受付画面は、楽曲が指定され、指定された楽曲が演奏(オーディオ出力)される際の背景映像に用いられる動画データだけでなく、楽曲が指定されず、いずれかの楽曲が演奏される際の背景映像に用いられる動画データの受け付け(指定)も可能である。ユーザは、タッチパネル13を操作し、背景映像に使用したい動画データを背景受付画面にて指定する。なお、ここでも背景映像に使用する動画データには、携帯端末1の記憶部12に記憶してある動画データ、ネットワークNを介して公開されている動画データ等を用いることができ、これらの動画データには音声データが対応付けられていてもよい。
【0079】
携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13を介して、動画データの指定を受け付けたか否かを判断する(S51)。受け付けていないと判断した場合(S51:NO)、携帯端末1の制御部10は受け付けるまで待機する。動画データの指定を受け付けたと判断した場合(S51:YES)、携帯端末1の制御部10は、指定された動画データを背景映像に使用する楽曲の指定を受け付けたか否かを判断する(S52)。楽曲の指定を受け付けていないと判断した場合(S52:NO)、即ち、指定された動画データを背景映像に使用する楽曲が指定されていない場合、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2が現在いずれかの楽曲データに基づくオーディオ出力の実行中であるか否かを判断する(S53)。
【0080】
カラオケ装置2の制御部(出力部)20は、楽曲データに基づくオーディオ出力の実行中であること、オーディオ出力の実行中でないこと(オーディオ出力の待ち状態であること)等の各状況を示す信号(状況情報)を適宜出力している。よって、携帯端末1の制御部(取得部)10は、カラオケ装置2から出力される信号を受信することによってカラオケ装置2によるオーディオ出力の実行状況を示す信号(状況情報)を取得する。そして制御部10は、取得した信号に基づいて、カラオケ装置2が現在オーディオ出力中であるか否かを判断できる。カラオケ装置2がオーディオ出力の実行中でないと判断した場合(S53:NO)、携帯端末1の制御部10は、指定された動画データをカラオケ装置2に表示できないことを示すエラーメッセージをタッチパネル13(表示部13b)に表示し(S54)、処理を終了する。
【0081】
カラオケ装置2がオーディオ出力の実行中であると判断した場合(S53:YES)、携帯端末1の制御部10は、指定された動画データのカラオケ装置2への送信を開始する(S55)。なお、制御部10は、動画データと共に、動画データに対応付けられている音声データもカラオケ装置2へ送信する。また携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2がオーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間が所定時間(例えば10秒)以上である場合に、カラオケ装置2へ動画データを送信する構成としてもよい。また、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2がオーディオ出力中でない場合、又は、オーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間が所定時間未満である場合には、動画データのカラオケ装置2への送信を保留し、カラオケ装置2が次に予約されている楽曲データに基づいてオーディオ出力を開始するタイミングに同期させて、保留しておいた動画データのカラオケ装置2への送信を行う構成としてもよい。これにより、カラオケ装置2によるオーディオ出力が実行されていない場合、又はオーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間が所定時間未満である場合には、携帯端末1から新たな動画データがカラオケ装置2へ送信されることを禁止できる。なお、携帯端末1の制御部10は、オーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間の情報もカラオケ装置2から取得でき、取得した情報に基づいて、残りのオーディオ出力時間が所定時間以上であるか否かを判断できる。
【0082】
携帯端末1の制御部10は、指定された動画データの送信が終了したか否かを判断しており(S56)、終了していないと判断した場合(S56:NO)、動画データのカラオケ装置2への送信を継続する。動画データの送信が終了したと判断した場合(S56:YES)、携帯端末1の制御部10は、処理を終了する。これにより、カラオケ装置2は、携帯端末1から送信されてくる動画データに基づく動画をモニタ装置6に表示することができる。
【0083】
指定された動画データを背景映像に使用する楽曲が指定されていると判断した場合(S52:YES)、携帯端末1の制御部10は、指定された楽曲が、現在カラオケ装置2にてオーディオ出力中の楽曲であるか否かを判断する(S57)。例えば、制御部10は、カラオケ装置2から現在オーディオ出力中の楽曲及び予約中(オーディオ出力待ち)の楽曲の情報(楽曲ID、楽曲名、歌手名等)を取得し、各楽曲の情報をタッチパネル13に表示させる。そして制御部10は、ユーザによるタッチパネル13の操作によって、表示中の楽曲から、指定された動画データを背景映像に使用する楽曲の選択を受け付ける。この場合、制御部10は、指定された動画データを背景映像に使用する楽曲が現在オーディオ出力中の楽曲であるか、オーディオ出力待ちの楽曲であるかを判断できる。
【0084】
オーディオ出力中の楽曲ではないと判断した場合(S57:NO)、即ち、オーディオ出力待ちの楽曲である場合、携帯端末1の制御部10は、指定された楽曲の楽曲IDと、背景映像の指定があることを示す情報とを含む予約情報を、第2通信部15から中継装置5を介してカラオケ装置2へ送信する(S58)。なお、このような予約情報を受信したカラオケ装置2の制御部20は、予約曲テーブル22aにおいて、受信した予約情報の楽曲IDに対応する背景変更の有無の欄を「無」から「有」に更新する。
その後、携帯端末1の制御部10は、
図5及び
図6中のステップS6以降の処理と同様の処理を行う。これにより、オーディオ出力待ちの楽曲に対して、背景映像に使用する動画データが指定された場合は、カラオケ予約を行う際に背景映像に使用する動画データが指定された場合と同様の処理が行われる。
【0085】
オーディオ出力中の楽曲であると判断した場合(S57:YES)、携帯端末1の制御部10は、背景映像に指定された動画データが、該動画データを背景映像に使用する楽曲のPVデータであるか否かを判断する(S59)。なお、制御部10は、
図5中のステップS6と同様の処理によって、PVデータであるか否かを判断する。指定された動画データがPVデータであると判断した場合(S59:YES)、携帯端末1の制御部10は、背景映像に指定された動画データ(PVデータ)における歌唱開始位置を特定する(S60)。なお、制御部10は、
図5中のステップS7と同様の処理によって歌唱開始位置を特定する。
【0086】
次に携帯端末1の制御部10は、オーディオ出力中の楽曲の楽曲データにおけるボーカル音開始位置及び現在の出力位置を示す情報(楽曲データ情報)をカラオケ装置2に要求し、カラオケ装置2から受信する(S61)。携帯端末1の制御部10は、受信した楽曲データ情報と、ステップS60で特定した歌唱開始位置とに基づいて、背景映像に指定された動画データ(PVデータ)における再生開始位置を特定する(S62)。例えば、制御部10は、受信した楽曲データ情報に基づいて、楽曲データのボーカル音開始位置から現在の出力位置までの時間を算出する。そして制御部10は、背景映像に指定された動画データ(PVデータ)において、ステップS60で特定した歌唱開始位置から、算出した時間後の位置を再生開始位置に特定する。
【0087】
動画データの再生開始位置を特定した後、携帯端末1の制御部10は、特定した再生開始位置から動画データ(PVデータ)のカラオケ装置2への送信を開始する(S63)。なお、制御部10は、動画データだけでなく、動画データに対応付けられている音声データもカラオケ装置2へ送信する。また制御部10は、動画データをカラオケ装置2へ送信するだけでなく、動画データに基づく動画を自装置のタッチパネル13に表示しつつカラオケ装置2へ送信してもよい。更に制御部10は、カラオケ装置2から所定の信号(状況情報)を受信し、オーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間を取得する。そして制御部10は、残りのオーディオ出力時間が所定時間(例えば10秒)以上である場合に、動画データのカラオケ装置2への送信を行うようにしてもよい。即ち、残りのオーディオ出力時間が所定時間未満である場合には、制御部10は、カラオケ装置2への動画データの送信を行わないようにしてもよい。
【0088】
ステップS59で、背景映像に指定された動画データがPVデータでないと判断した場合(S59:NO)、携帯端末1の制御部10は、ステップS63に処理を移行し、背景映像に指定された動画データのカラオケ装置2への送信を開始する(S63)。なお、ここでも、例えば、動画データ又は動画データに対応付けられている音声データに基づいて、再生開始位置を決定し、決定した再生開始位置から動画データを送信してもよい。また、ここでも、オーディオ出力中の楽曲データにおける残りのオーディオ出力時間が所定時間以上であるか否かに応じて、携帯端末1が動画データをカラオケ装置2へ送信するか否かを切り替える構成でもよい。
【0089】
動画データのカラオケ装置2への送信を開始した後、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2から送信されてくる終了信号を受信したか否かを判断し(S64)、受信したと判断した場合(S64:YES)、動画データの送信を終了し(S65)、処理を終了する。カラオケ装置2からの終了信号を受信していないと判断した場合(S64:NO)、制御部10は、動画データのカラオケ装置2への送信が終了したか否かを判断する(S66)。動画データの送信が終了していないと判断した場合(S66:NO)、制御部10は、ステップS64に処理を戻す。
【0090】
動画データの送信が終了したと判断した場合(S66:YES)、携帯端末1の制御部10は、ステップS63に処理を戻し、動画データのカラオケ装置2への送信を再度開始する(S63)。なお、このとき、携帯端末1の制御部10は、先に送信した動画データと同一の動画データを送信する構成でもよいし、異なる動画データを新たに送信する構成でもよい。ここでも、背景受付画面を介して背景映像に使用する動画データを指定する際に、同一の動画データを1回だけ使用(再生)するか、繰り返して使用(再生)するかをユーザが選択できる構成としてもよい。また、背景受付画面を介して背景映像に使用する動画データを指定する際、複数の動画データと、各動画データの使用順序(再生順序)の指定をユーザが行う構成としてもよい。
【0091】
上述したようにオーディオ出力中の楽曲に対して、背景映像に使用する動画データが指定された場合、カラオケ装置2は、携帯端末1から順次送信されてくる動画データに基づく動画をモニタ装置6に表示させる。なお、カラオケ装置2は、動画データに基づく動画を、楽曲データに含まれる歌詞の背景映像としてモニタ装置6に表示させる。よって、既にオーディオ出力中の楽曲に対しても背景映像を任意の動画に変更することができる。また、指定された動画データがPVデータである場合、現在のオーディオ出力位置に基づいて、動画データにおける再生開始位置(送信開始位置)が特定される。よって、既にオーディオ出力が開始されている楽曲についても、動画データに基づく動画のモニタ装置6による表示タイミングと、カラオケ装置2によるオーディオ出力のタイミングとを同期させることができる。
【0092】
図9及び
図10に示す処理においても、オーディオ出力が終了した後も、次に予約されている楽曲データに基づくオーディオ出力をカラオケ装置2が開始するまで、携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信を継続する構成でもよい。またこの場合、オーディオ出力が終了してから次のオーディオ出力が開始されるまでの間は、携帯端末1からカラオケ装置2へ送信される音声データに基づく音声の音量を元の音量に戻して音声出力するようにしてもよい。これにより、携帯端末1からカラオケ装置2へ送信された動画データに基づく動画の表示だけでなく、音声データに基づく音声出力によって、任意のコンテンツデータの視聴が可能となる。
【0093】
図9及び
図10に示した処理においても、動画データ(PVデータ)における再生開始位置をユーザが手動で指定する構成としてもよい。
また上述した処理において、オーディオ出力中の楽曲の背景映像に指定された動画データがPVデータでない場合、携帯端末1は、動画データにおける再生開始位置を特定することなく、指定された動画データの先頭から順にカラオケ装置2へ送信する構成でもよい。また、ユーザの選択により、携帯端末1が動画データにおける再生開始位置を特定する処理を行うか否かを切り替える構成としてもよい。
【0094】
本実施形態のカラオケシステムでは、携帯端末1は、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了するまでの間、カラオケ装置2への動画データの送信を継続する構成である。更に、携帯端末1は、カラオケ装置2によるオーディオ出力に要する出力時間と、カラオケ装置2へ送信する動画データに基づく動画の表示時間とに応じて、動画表示時間がオーディオ出力時間と同程度となるように動画データを処理する構成を有してもよい。具体的には、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2によってオーディオ出力中の楽曲における残りの出力時間をカラオケ装置2から取得し、現在カラオケ装置2へ送信中の動画データに基づく動画の残りの表示時間と比較する。そして、例えば、オーディオ出力時間よりも動画表示時間の方が長い場合、携帯端末1の制御部10は、動画表示時間が短くなるように動画データを処理し(例えば再生速度を速める)、処理後の動画データをカラオケ装置2へ送信する。またカラオケ装置2によるオーディオ出力待ちの楽曲について、携帯端末1の制御部10は、カラオケ装置2によってオーディオ出力に要する出力時間をカラオケ装置2から取得し、この楽曲のオーディオ出力中にカラオケ装置2へ送信すべき動画データに基づく動画の表示時間と比較する。そして、オーディオ出力時間よりも動画表示時間の方が長い場合、携帯端末1の制御部10は、動画表示時間がオーディオ出力時間と同程度となるように動画データを処理し、処理後の動画データをカラオケ装置2へ送信する。これにより、カラオケ装置2によるオーディオ出力の終了タイミングと、携帯端末1から送信された動画データに基づく動画のモニタ装置6による表示の終了タイミングとを合わせることができる。
【0095】
本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザは、カラオケの背景映像に使用する動画データを予め検索しておき、予約受付画面又は背景受付画面を介して、検索しておいた動画データの指定を行う構成であった。更に、携帯端末1は、ユーザがカラオケ予約した楽曲又は予約受付画面を介してカラオケ予約しようとしている楽曲の楽曲情報に基づいて、自動的に動画データを検索する構成を有してもよい。
以下に、カラオケの背景映像に使用する動画データを携帯端末1が自動で検索する処理について説明する。
【0096】
図11は、携帯端末1による動画データの検索処理の手順を示すフローチャート、
図12は、携帯端末1の表示画面例を示す模式図である。
携帯端末1の制御部10は、ユーザが任意の動画データをカラオケの背景映像に指定する際に、以下の処理を行う。まず、携帯端末1の制御部10は、任意の動画データを背景映像に使用したい楽曲の楽曲ID、楽曲名及び歌手名等の楽曲情報を取得する(S71)。具体的には、ユーザが予約受付画面を介してカラオケ予約したい楽曲を選択した場合、制御部10は、選択された楽曲の楽曲情報を取得する。また、ユーザが背景受付画面を介して背景映像に使用したい動画データを指定する場合、ユーザは、動画データを指定する前に背景映像を任意の動画データに変更したい楽曲を、現在オーディオ出力中の楽曲及びオーディオ出力待ちの楽曲から選択する。そして、制御部10は、ユーザが背景受付画面を介して選択した楽曲の楽曲情報を取得する。例えば制御部10は、ユーザによって選択された楽曲の楽曲情報をカラオケ装置2から取得する。
【0097】
携帯端末1の制御部10は、
図12Aに示すように、取得した楽曲情報を表示すると共に、自動検索を行うか手動検索を行うかの選択を受け付ける検索画面をタッチパネル13に表示する(S72)。
図12Aに示す検索画面では、楽曲情報に基づく検索処理を、携帯端末1に記憶されている動画データに対して自動的に行うか(「携帯端末内自動検索」)、ネットワークNを介して公開されている動画データに対して自動的に行うか(「ネットワーク内自動検索」)、ユーザが手動で行うか(「手動検索」)の選択が可能である。
【0098】
携帯端末1の制御部10は、検索画面を介して自動検索の実行が選択されたか否かを判断する(S73)。自動検索の実行が選択されたと判断した場合(S73:YES)、具体的には「携帯端末内自動検索」又は「ネットワーク内自動検索」が選択された場合、制御部10は、選択された処理に応じて、携帯端末1に記憶されている動画データ、又はネットワークNを介して公開されている動画データに対して、楽曲情報に基づく検索処理を実行する(S74)。なお、動画データに対する検索処理は、公知の検索プログラムを用いて行われる。また、検索処理は、動画データに付加されたタイトル、説明欄、タグ、ファイル名等の付加データに、楽曲情報のいずれかの文言が含まれている動画データを抽出する処理である。
【0099】
携帯端末1の制御部10は、検索された動画データの情報(動画データに関するデータ情報)を検索先の装置から受信し、
図12Bに示すように、検索処理の結果を示す検索結果画面をタッチパネル13に表示する(S75)。
図12Bに示す検索結果画面では、検索結果として3つの動画データのサムネイル画像及びデータ名(ファイル名)が表示されている。なお、検索結果画面に表示される情報は、これらに限らず、各動画データを識別できる情報(動画データに関するデータ情報)であればよい。
図12Bに示す検索結果画面は、検索結果の各動画データからカラオケの背景映像に使用する動画データを指定できるように構成してある。なお、検索結果画面は、検索結果の各動画データを、背景映像に指定する前にユーザが確認できるようにプレビュー表示できるように構成してあってもよい。携帯端末1の制御部10は、検索結果画面を介して、背景映像に使用する動画データの指定(選択)を受け付けた場合(S76)、上述の検索処理を終了する。なお、ユーザが予約受付画面を介してカラオケ予約を行っていた場合、携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13の表示画面を予約受付画面に戻し、ステップS76で指定された動画データを、背景映像に使用する動画データとして受け付ける。また、ユーザが背景受付画面を介して背景映像に使用したい動画データの指定を行っていた場合、携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13の表示画面を背景受付画面に戻し、ステップS76で指定された動画データを、背景映像に使用する動画データとして受け付ける。なお、携帯端末1の制御部10は、背景映像に使用する動画データの指定を受け付けた後は、例えば
図5中のステップS5以降の処理、また、
図9中のステップS52以降の処理を行う。
【0100】
ステップS73で自動検索の実行が選択されていないと判断した場合(S73:NO)、具体的には「手動検索」が選択された場合、携帯端末1の制御部10は、タッチパネル13を介したユーザの操作に従った処理を行い、背景映像に使用する動画データの指定を受け付ける(S76)。なお「手動検索」が選択された場合、携帯端末1の制御部10は、
図5及び
図6に示した処理、又は、
図9及び
図10に示した処理と同様の処理を行う。
【0101】
図11に示す処理では、ユーザが、背景映像に使用する動画データを検索結果の中から指定する構成である。このほかに、携帯端末1が、検索結果から、カラオケの背景映像に最適な動画データを自動的に選択する構成を更に有してもよい。例えば、携帯端末1の制御部10は、検索結果の各動画データのうちで、動画の表示時間が、ユーザが選択した楽曲のオーディオ出力時間に最も近い動画データを特定し、背景映像に使用する動画データに選択してもよい。また、携帯端末1の制御部10は、検索結果の各動画データのうちで、動画データに付加されたデータに、ユーザが選択した楽曲の楽曲情報が最も多く含まれる動画データを特定し、背景映像に使用する動画データに選択してもよい。
【0102】
上述したように動画データを自動で検索する構成を有する携帯端末1によれば、カラオケ装置2によるオーディオ出力中に携帯端末1からカラオケ装置2への動画データの送信が終了した場合に、携帯端末1が、オーディオ出力中の楽曲の楽曲情報に基づいて動画データの検索処理を行い、検索された動画データのカラオケ装置2への送信を開始するように構成することもできる。この場合、オーディオ出力が行われている間、オーディオ出力中の楽曲に関連した複数の動画が順次モニタ装置6に表示される。
【0103】
本実施形態のカラオケシステムでは、携帯端末1にて再生(視聴)可能な各種の動画データをカラオケの背景映像に使用することができる。よって、携帯端末1に予め記憶してある動画データだけでなく、例えばネットワークNを介して公開されている各種の動画データもカラオケの背景映像に使用することができる。また、携帯端末1からカラオケ装置2へ送信される動画データに基づく動画は、カラオケの歌詞の背景映像だけでなく、カラオケ装置2によるオーディオ出力が行われていない場合にも、モニタ装置6に表示させることができる。このとき、動画データと共に送信される音声データに基づく音声をスピーカ7にて出力させることにより、例えばカラオケの休憩中に、任意の動画データ(コンテンツデータ)をモニタ装置6及びスピーカ7にて視聴することができる。
【0104】
本実施形態のカラオケシステムでは、無線通信に用いるアクセスポイントの機能を中継装置5に設け、携帯端末1が、カラオケの背景映像に使用する動画データを、中継装置5を介してカラオケ装置2へ送信する構成であった。このほかに、アクセスポイントの機能をカラオケ装置2に設け、携帯端末1が、動画データを直接カラオケ装置2へ送信する構成としてもよい。また、ネットワークNに所定のサーバ装置を予め用意しておき、携帯端末1が、ネットワークN上のサーバ装置を経由させて動画データをカラオケ装置2へ送信する構成としてもよい。なお、これらの構成において、送信対象の動画データのデータ量、各機器間の通信速度等に応じて最適な構成を採用すればよい。
また、モニタ装置6、スピーカ7及びマイク8がカラオケ装置2に直接接続される構成としてもよい。
【0105】
本実施形態のカラオケシステムでは、カラオケ装置2が、携帯端末1から動画データ及び音声データを受信し、動画データに基づく動画をモニタ装置6に表示させる際に、音声データに基づく音声をスピーカ6にて出力させる構成である。またこのとき、楽曲データに基づくオーディオ出力を行う場合、カラオケ装置2は、携帯端末1から受信した音声データに基づく音声の音量を小さく制御(例えばミュート処理)して出力する構成である。このほかに、携帯端末1が、音声データに対して音量を制御する処理を行った後にカラオケ装置2へ送信する構成としてもよいし、音声データを送信せずに動画データのみをカラオケ装置2へ送信する構成としてもよい。
【0106】
本実施形態のカラオケシステムでは、携帯端末1は、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了した場合、カラオケ装置2への動画データの送信を終了する構成、又は、次に予約されている楽曲データに基づくオーディオ出力をカラオケ装置2が開始するまで、カラオケ装置2への動画データの送信を継続する構成であった。このほかに、携帯端末1は、カラオケ装置2によるオーディオ出力が終了した場合に一旦カラオケ装置2への動画データの送信を停止し、同一の楽曲のオーディオ出力が再度行われる場合、同一のユーザが予約した楽曲のオーディオ出力が行われる場合、又は、オーディオ出力が終了した楽曲とジャンルが同一又は類似する楽曲のオーディオ出力が行われる場合に、停止した箇所から動画データの送信を再開する構成でもよい。
【0107】
本実施形態のカラオケシステムにおいて、カラオケ装置2は、カラオケ店舗に設置されている装置のほか、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、テレビジョン装置等に所定のカラオケプログラムをインストールすることによって実現される構成でもよい。
【0108】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。