(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のセンサが前記支承コンポーネントの上関節面の大部分と整合するように、前記複数のセンサが前記プレートの大部分を占めている、請求項2に記載のシステム。
前記複数のセンサが、圧電センサ、力感知抵抗器、歪みゲージ、力ゲージ、ロードセル、ポテンショメータ、バロメータ、他の圧力センサ、及び他の力センサから成る群から選択される、請求項1又は2に記載のシステム。
ディスプレイ上の提示のために前記脛骨補綴物の面積又は体積を表示するユーザーインターフェイスをさらに含み、該表示は内側/外側指示及び前/後指示を含む、請求項1又は2に記載のシステム。
前記複数のセンサと前記ユーザーインターフェイスとの間の有線接続部又は無線接続部をさらに含み、前記ユーザーインターフェイスは、前記複数のセンサの少なくとも第1部分集合からの力又は圧力の感知データ及びセンサ位置に基づいて前記ディスプレイ上に提示するための少なくとも1つの力中心インジケータを含み、該少なくとも1つの力中心インジケータは、膝関節上の力又は圧力レベル間のバランス又はアンバランスを指し示す、請求項5に記載のシステム。
複数の個別の突起をさらに含み、該突起は前記フレームの複数のアパーチャ内部に嵌合するようにサイジングされて成形され、前記支承コンポーネントの上関節面と下面との間に位置決めされている、請求項1又は2に記載のシステム。
前記シム・コンポーネントが、前記支承コンポーネントと前記ベース・コンポーネントとの間の近位/遠位方向の間隔に基づいて、複数のシムから選択される、請求項1又は2に記載のシステム。
前記複数のシムが種々の異なるサイズのシムを含んでおり、少なくとも1つのシムが、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含む、請求項11に記載のシステム。
ハンドリング器具をさらに含み、該ハンドリング器具は、膝関節内の前記脛骨補綴物の挿入中に該脛骨補綴物の少なくとも1つのコンポーネントと係合するように形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のシステム。
種々のサイズの前記複数のシム・コンポーネントが、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を有する複数のシム・コンポーネントを含む、請求項14に記載のシステム。
前記少なくとも1つのシム・コンポーネントが第1シムと第2シムとを含み、該シムのそれぞれが、前記脛骨補綴物が膝関節内に挿入された後で前記支承コンポーネントの下面と前記ベース・コンポーネントの上面との間で摺動可能である、請求項14又は15に記載のシステム。
前記ユーザーインターフェイスが、前記ディスプレイ上の提示のための複数のセンサ・アイコンを含み、該センサ・アイコンが、前記支承コンポーネント内部の前記センサの相対位置に対応する、該ディスプレイ上の位置を有している、請求項14又は15に記載のシステム。
前記ユーザーインターフェイスと前記複数のセンサとの間の接続部が、前記複数のセンサから力又は圧力データを受信して処理するように形成されたプロセッサと、該プロセッサから該力又は圧力データを受信するコンピュータ・デバイスとを含み、前記プロセッサと該コンピュータ・デバイスとが無線接続される、請求項14又は15に記載のシステム。
【発明の概要】
【0004】
本特許文献は、概して、1つ又はそれ以上の仮脛骨コンポーネントを含む仮脛骨補綴システム、キット、及び方法であって、仮脛骨コンポーネントをまとめて使用して永久(又は最終)脛骨コンポーネントを複製し、或いは外科処置中に必要と考えられる骨切りを模倣することができる、仮脛骨補綴システム、キット、及び方法に関する。仮脛骨コンポーネントは永久脛骨コンポーネントのために設計することもでき、或いは永久脛骨コンポーネントとして使用することもできると考えられる。従って本開示は、本発明の脛骨補綴システム、キット、及び方法を仮に使用することに関するものの、言うまでもなく、これを永久的な用途に利用することもできる。仮のものとして使用する場合、本明細書に開示された脛骨補綴システム、キット、及び方法は、(例えば脛骨又は大腿骨に対する)形成されるべき適切な骨切り角度、又は膝関節の全て又は一部を置換するように設計される永久脛骨補綴システムのサイズ、形状、又はその他の形態を決定するのを助けることができる。本発明の脛骨補綴システム、キット、及び方法は、2010年9月10日付けで出願された「脛骨補綴促進回転配列(TIBIAL PROSTHESIS FACILITATING ROTATIONAL ALIGNMENT)」と題する米国仮特許出願第61/381,800号明細書に開示されているような永久脛骨補綴システム、又は2010年12月17日付けで出願された「外科的暫定措置に関するユーザーインターフェイス(USER INTERFACE RELATED TO A SURGICAL PROVISIONAL)」と題する米国仮特許出願第61/424,222号明細書に開示されているようなシム・ハンドリング器具及びユーザーインターフェイスのうちの一方又は両方とともに用いることができる。上記明細書のそれぞれの開示内容全体は参照することにより本明細書中に明示的に組み込まれる。
【0005】
本発明者が認識するのは、とりわけ、既存の仮システム、キット、及び方法では、角度付き骨切り(例えば膝の関節線に対して平行でない骨切り)を脛骨の近位端又は大腿骨の遠位端に施す場合に、外科医が膝関節運動特性を洞察できないことである。本発明者がさらに認識するのは、既存の仮システム、キット、及び方法の場合、永久脛骨補綴システムの適切な形態に達するために数多くの仮コンポーネントの積み重ねが必要となること、或いは仮膝関節バランスをリアルタイムに示す力感知データ又は圧力感知データを提供することができないことである。
【0006】
外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含み得る本発明のシム・コンポーネントは、角度付き骨切りを施す前に、この骨切りに関する膝関節運動特性を外科医が洞察するのを可能にし、そして永久システムのサイジングのための仮コンポーネントの所要個数を低減することができるので有利である。本発明のシム・コンポーネントは、特定の角度付き骨切りを行う前に、低減された数の仮コンポーネントを使用して、膝関節の欠陥(例えば内反、外反、前/後、又は後/前傾斜)を相殺するように、外科医が脛骨、大腿骨、及び/又は永久脛骨補綴システムを適切に形成するのを可能にする。
【0007】
脛骨補綴システムは仮支承コンポーネントと、支承支持コンポーネント、例えばベース又はプレート・コンポーネントと、仮シム・コンポーネントとを含むことができる。シム・コンポーネントは支承コンポーネントの下面と支承支持コンポーネントの上面との間に挿入することができる。シム・コンポーネントを挿入すると、支承コンポーネントと支承支持コンポーネントとの間の間隔調節が可能になる。リアルタイム膝関節バランス・テストのために、支承コンポーネント、支承支持コンポーネント、又はシム・コンポーネントに、センサを結合又は一体化することができる。
【0008】
本明細書中に開示されたシステム及び方法をさらに例示するために、非制限的な例リストをここに挙げる。
【0009】
例1において、外科処置中の膝関節の力バランスを判定するシステムは、脛骨補綴物を含むことができる。脛骨補綴物は、支承コンポーネントと、ベース・コンポーネントと、シム・コンポーネントとを含むことができる。支承コンポーネントは上関節面と下面とを有することができる。支承コンポーネントは、上側部分と、下側部分と、上側部分と下側部分との間に配置されたフレームと、フレームと下側部分との間に配置された複数のセンサとを含むことができる。フレームは、サイズ又は形状が複数のセンサに対応する複数のアパーチャを有することができる。ベース・コンポーネントは上面と下面とを有することができる。シム・コンポーネントは、支承コンポーネントの下面とベース・コンポーネントの上面との間で前/後方向にスライド可能であるように形成することができる。
【0010】
例2において、例1のシステムは、任意には、複数のセンサがフレームと下側部分との間に配置されたプレート上に位置決めされるように形成することができる。
【0011】
例3において、例2のシステムは、任意には、複数のセンサが支承コンポーネントの上関節面の大部分と整合するように、複数のセンサがプレートの大部分を占めるように形成することができる。
【0012】
例4において、例1〜例3のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、複数のセンサが、圧電センサ、力感知抵抗器、歪みゲージ、力ゲージ、ロードセル、ポテンショメータ、バロメータ、他の圧力センサ、及び他の力センサから成る群から選択されるように形成されることができる。
【0013】
例5において、例1〜例4のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、ディスプレイ上の提示のために脛骨補綴物の面積又は体積を表示するユーザーインターフェイスを含み、表示は内側/外側指示及び前/後指示をさらに含むことができる。
【0014】
例6において、例5のシステムは、任意には、複数のセンサとユーザーインターフェイスとの間の有線又は無線接続部をさらに含むことができる。
【0015】
例7において、例5又は例6のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、ユーザーインターフェイスが、複数のセンサの少なくとも第1部分集合からの力又は圧力の感知データ及びセンサ位置に基づいてディスプレイ上に提示するための少なくとも1つの力中心インジケータを含むように形成することができ、少なくとも1つの力中心インジケータは、膝関節上の力又は圧力レベル間のバランス又はアンバランスを指し示す。
【0016】
例8において、例5〜例7のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、複数のセンサからの情報を受信して処理するように形成された、ユーザーインターフェイスと接続されたプロセッサをさらに含むことができる。
【0017】
例9において、例8のシステムは、任意には、プロセッサが脛骨補綴物内に含まれるように形成することができる。
【0018】
例10において、例1〜例9のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、複数の個別の突起をさらに含み、これら突起は、フレームの複数のアパーチャ内部に嵌合するようにサイジングされて成形され、支承コンポーネントの上関節面と下面との間に位置決めされることができる。
【0019】
例11において、例10のシステムは、任意には、複数の個別の突起のそれぞれが複数のセンサのうちの1つと動作的に係合するように形成されることができる。
【0020】
例12において、例1〜例11のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、シム・コンポーネントが、支承コンポーネントとベース・コンポーネントとの間の近位/遠位方向の間隔に基づいて、複数のシムから選択されるように形成されることができる。
【0021】
例13において、例12のシステムは、任意には、複数のシムが種々の異なるサイズのシムを含み、少なくとも1つのシムが、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むように形成されることができる。
【0022】
例14において、外科処置中の膝関節の力バランスを判定するシステムは脛骨補綴物を含むことができる。脛骨補綴物は支承コンポーネントと、ベース・コンポーネントと、一連のシム・コンポーネントとを含むことができる。支承コンポーネントは上関節面と下面とを有し、複数のセンサを含むことができる。ベース・コンポーネントは上面と下面とを有することができる。一連のシム・コンポーネントのうちの少なくとも1つのシムは、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことができる。支承コンポーネントとベース・コンポーネントとの間の近位/遠位方向の間隔に基づいて、支承コンポーネントの下面とベース・コンポーネントの上面との間に前後方向で挿入するために、1つ又は2つ以上のシムを選択することができる。
【0023】
例15において、例14のシステムは、任意には、支承コンポーネントが、複数のセンサを保持するように構成されたプレートをさらに含むように形成されることができる。
【0024】
例16において、例15のシステムは、任意には、支承コンポーネントが、上側部分と、下側部分と、上側部分と下側部分との間に配置されたフレームとをさらに含み、フレームが、サイズ又は形状が複数のセンサに対応する複数のアパーチャを有するように形成されることができる。プレートはフレームと下側部分との間に配置することができる。
【0025】
例17において、例14〜例16のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、複数のセンサが、圧電センサ、力感知抵抗器、歪みゲージ、力ゲージ、ロードセル、ポテンショメータ、バロメータ、他の圧力センサ、及び他の力センサから成る群から選択されるように形成されることができる。
【0026】
例18において、例14〜例17のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、ディスプレイ上の提示のために脛骨補綴物の面積又は体積を表示するのを可能にするユーザーインターフェイスをさらに含み、表示は内側/外側指示及び前/後指示を含むことができる。
【0027】
例19において、例18のシステムは、任意には、複数のセンサとユーザーインターフェイスとの間の有線又は無線接続部をさらに含むことができる。ユーザーインターフェイスは、複数のセンサの少なくとも第1部分集合からの力又は圧力の感知データ及びセンサ位置に基づいてディスプレイ上に提示するための少なくとも1つの力中心インジケータを含むことができる。少なくとも1つの力中心インジケータは、膝関節上のバランス又はアンバランスを指し示すことができる。
【0028】
例20において、例14〜例19のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、仮大腿骨補綴物をさらに含むことができる。
【0029】
例21において、例14〜例20のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、ハンドリング器具をさらに含むことができ、ハンドリング器具は、膝関節内の脛骨補綴物の挿入中に脛骨補綴物の少なくとも1つのコンポーネントと係合するように形成されている。
【0030】
例22において、外科処置中の膝関節の力バランスを判定するシステムは、複数のセンサを含む脛骨補綴物、少なくとも1つのシム・コンポーネント、ユーザーインターフェイス、及びユーザーインターフェイスと複数のセンサとの間の接続部を含むことができる。脛骨補綴物はさらに支承コンポーネント及びベース・コンポーネントを含むことができる。支承コンポーネントは上関節面と下面とを有し、且つ上側部分、下側部分、上側部分と下側部分との間に配置されたフレーム、及びフレームと下側部分との間に配置された複数のセンサを含むことができる。フレームは、サイズ又は形状が複数のセンサに対応する複数のアパーチャを有することができる。ベース・コンポーネントは上面と下面とを有することができる。少なくとも1つのシム・コンポーネントは、支承コンポーネントの下面とベース・コンポーネントの上面との間で前/後方向にスライド可能であるように形成することができる。少なくとも1つのシム・コンポーネントは種々のサイズの複数のシム・コンポーネントから選択することができる。ユーザーインターフェイスは、ディスプレイ上の提示のために脛骨補綴物の面積又は体積を表示することができる。接続部は、ユーザーインターフェイスが複数のセンサからの情報を受信して、ディスプレイ上の提示のために膝関節上のバランス又はアンバランスの少なくとも1つの力中心インジケータを提供するように形成することができる。
【0031】
例23において、例22のシステムは、任意には、種々のサイズの複数のシム・コンポーネントが、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を有する複数のシム・コンポーネントを含むように形成されることができる。
【0032】
例24において、例22又は例23のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、少なくとも1つのシム・コンポーネントが第1シムと第2シムとを含むように形成されることができる。シムのそれぞれは、脛骨補綴物が膝関節内に挿入された後で支承コンポーネントの下面とベース・コンポーネントの上面との間で摺動可能であってよい。
【0033】
例25において、例22〜例24のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは、任意には、ユーザーインターフェイスが、ディスプレイ上の提示のための複数のセンサ・アイコンを含むように形成されることができる。センサ・アイコンは、支承コンポーネント内部のセンサの相対位置に対応する、ディスプレイ上の位置を有することができる。
【0034】
例26において、例22〜例25のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステムは任意には、ユーザーインターフェイスと複数のセンサとの間の接続部がプロセッサとコンピュータ・デバイスとを含むように形成することができる。プロセッサは複数のセンサから力又は圧力データを受信して処理するように形成されることができる。コンピュータ・デバイスは、プロセッサから力又は圧力データを受信するように形成することができる。プロセッサとコンピュータ・デバイスとは無線接続されることができる。
【0035】
例27において、膝関節の一部に外科処置を施す方法は、補綴物を脛骨に埋め込むことを含むことができ、補綴物を脛骨に埋め込むことは、ベース・コンポーネントと、複数の支承コンポーネント・センサと、サイズ又は形状がセンサに対応する複数のアパーチャを有する支承コンポーネント・フレームと、上関節面を有する支承コンポーネント上側部分とを遠位から近位へ向かって埋め込むことを含む。方法はさらに、複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間に前後方向で第1脛骨シム・コンポーネントを挿入し、そして複数の支承コンポーネント・センサを使用して膝関節の少なくとも一部における力バランスをテストすることを含むことができる。力バランスが満足できない場合には、方法は、第1脛骨シム・コンポーネントを取り除き、そして複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間に第2脛骨シム・コンポーネントを前/後方向で挿入することを含むことができる。
【0036】
例28において、例27の方法は、任意には、そのうちの1つの脛骨シム・コンポーネントが外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含む、異なるサイズの一連の脛骨シム・コンポーネントから、第1及び第2の脛骨シム・コンポーネントを選択することをさらに含むことができる。
【0037】
例29において、例27及び例28のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせの方法は、任意には、第2脛骨シム・コンポーネントの挿入後、膝関節の少なくとも一部における力バランスを再テストすることをさらに含むことができる。
【0038】
例30において、例29の方法は、任意には、脛骨シム・コンポーネントを取り外す工程と、異なる脛骨シム・コンポーネントを挿入する工程と、膝関節の少なくとも一部における力バランスをテストする工程とを、この力バランスが、膝関節の少なくとも一部においてバランスがとれていることを指し示すまで、繰り返すことをさらに含むことができる。
【0039】
例31において、例27〜例30のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせの方法は、任意には、複数の支承コンポーネント・センサが支承コンポーネント・フレームと支承コンポーネント下側部分との間に配置されたプレート上に位置決めされ、そしてセンサが支承コンポーネント上側部分の上関節面の大部分と整合するようにセンサが前記プレートの大部分を占めるように構成されることができる。
【0040】
例32において、例27〜例31のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせの方法は、任意には、脛骨への補綴物の埋め込みが、複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間にスペーサを埋め込むことを含むように構成することができ、そして方法はさらに、第1脛骨シム・コンポーネントを複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間に挿入する前に、補綴物からスペーサを取り外すことを含むことができる。
【0041】
例33において、例27〜例32のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせの方法は、任意には、複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間に第3脛骨シム・コンポーネントを挿入して、第2及び第3脛骨シム・コンポーネントが複数の支承コンポーネント・センサとベース・コンポーネントとの間の空間を占めるようにすることをさらに含むことができる。
【0042】
例34において、例1〜例33のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせのシステム又は方法は、上記全てのエレメント又は選択肢を自由に利用又は選択できるように、任意に構成することができる。
【0043】
本発明のシステム及び方法のこれらの、そしてその他の例及び特徴を以下の「詳細な説明」において一部記載する。この「概要」は、本発明の対象の非制限的な例を提供するものであって、排他的又は網羅的な説明を提供するものではない。下記「詳細な説明」は、本発明の脛骨補綴システム、キット又は方法に関する更なる情報を提供するために含まれる。
【0044】
図面において、いくつかの図を通して同様のエレメントを記載するために同じ数字を用いることがある。同様のエレメントの異なる像又は特徴を表すために、異なる添え字を有する同じ数字を使用することがある。図面は、本明細書中で論じられる種々の実施態様を、限定を目的とせずに一例として概略的に示す。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】
図1は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムを使用し得る好適な環境を提供する膝関節構造を示す図である。
【
図2】
図2は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムを使用し得る好適な環境を提供する膝関節構造を示す図である。
【
図3】
図3は、部分的に切除された膝関節構造と、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムとを示す図である。
【
図4A】
図4Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムを示す組立図である。
【
図4B】
図4Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムを示す構成図である。
【
図5】
図5は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムの使用方法を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システム及びシム・ハンドリング器具を示す組立図である。
【
図6B】
図6Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システム及びシム・ハンドリング器具を示す構成図である。
【
図7】
図7は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのシム・コンポーネントを示す正面図である。
【
図8】
図8は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのシム・コンポーネントを示す正面図である。
【
図9】
図9は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのシム・コンポーネントを示す側面図である。
【
図10】
図10は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのシム・コンポーネントを示す側面図である。
【
図11】
図11は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのベース・コンポーネント及びプレート・コンポーネントを示す分解図である。
【
図12A】
図12Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのベース・コンポーネント及びプレート・コンポーネントを示す分解図である。
【
図12B】
図12Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムのベース・コンポーネント及びプレート・コンポーネントを示す分解図である。
【
図13】
図13は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムの部分を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された脛骨補綴システムの部分を示す斜視図である。
【
図15A】
図15Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す斜視図である。
【
図15B】
図15Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す斜視図である。
【
図15C】
図15Cは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す斜視図である。
【
図15D】
図15Dは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す斜視図である。
【
図16A】
図16Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたベース・コンポーネントの上側を示す図である。
【
図16B】
図16Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたベース・コンポーネントの下側を示す図である。
【
図17】
図17は、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたスペーサ・コンポーネントを示す斜視図である。
【
図18】
図18は、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたシム・コンポーネントを示す斜視図である。
【
図19】
図19は、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたスペーサ・コンポーネントを示す斜視図である。
【
図20】
図20は、少なくとも1つの実施態様に従って構成されたスペーサ・コンポーネントを示す斜視図である。
【
図21】
図21は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、脛骨補綴システム内に位置決めされたスペーサ・コンポーネントを示す斜視図である。
【
図22】
図22は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された仮補綴システム又は試用補綴システムを示す斜視図である。
【
図23A】
図23Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す組立図である。
【
図23B】
図23Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントを示す構成図である。
【
図24】
図24は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された支承コンポーネントセンサ・プレートの上面を示す図である。
【
図25】
図25は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、フレーム及び支承コンポーネント上側部分の非関節側を示す図である。
【
図26A】
図26Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ハンドリング器具と一緒に使用される仮脛骨補綴システムの1つ又は2つ以上のコンポーネントを示す図である。
【
図26B】
図26Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ハンドリング器具と一緒に使用される仮脛骨補綴システムの1つ又はそれ以上のコンポーネントを示す図である。
【
図27A】
図27Aは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ハンドリング器具と一緒に使用される仮脛骨補綴システムの1つ又はそれ以上のコンポーネントを示す図である。
【
図27B】
図27Bは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ハンドリング器具と一緒に使用される仮脛骨補綴システムの1つ又はそれ以上のコンポーネントを示す図である。
【
図27C】
図27Cは、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ハンドリング器具と一緒に使用される仮脛骨補綴システムの1つ又はそれ以上のコンポーネントを示す図である。
【
図28】
図28は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、脛骨補綴システムを選択する前に適切な脛骨トレーサイズを決定するための複数のテンプレートを示す図である。
【
図29】
図29は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス、ハンドリング器具、及び試用補綴システムの複数のコンポーネントを含むことができるキットの例を示す図である。
【
図30】
図30は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス上で生成して表示することができるデジタル画像を示す図である。
【
図31】
図31は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス上で生成して表示することができるデジタル画像を示す図である。
【
図32】
図32は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス上で生成して表示することができるデジタル画像を示す図である。
【
図33】
図33は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス上で生成して表示することができるデジタル画像を示す図である。
【
図34】
図34は、少なくとも1つの実施態様に従って構成された、ユーザーインターフェイス上で生成して表示することができるデジタル画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明者の認識では、(例えば脛骨又は大腿骨に対して)所定の骨切りを施す前に外科医が膝関節運動特性を洞察するのを可能にし、また、仮コンポーネントを使用して永久脛骨補綴システムに適した形態を外科医が素早く形成するのを可能にすることが望ましい。本発明の脛骨補綴システム、キット、及び方法は、仮支承コンポーネントと、支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント又はプレート・コンポーネントと、仮シム・コンポーネントとを含むことができる。シム・コンポーネントは、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことができ、そして支承コンポーネントと支承支持コンポーネントとの間に挿入することができる。シム・コンポーネントの異なる高さプロフィールは、角度付き骨切りを施す前に、この骨切りに関する膝関節運動特性を外科医が洞察するのを可能にし、そして個数が低減された仮コンポーネントを使用して適切な永久補綴コンポーネントをサイジングすることを可能にする。リアルタイム膝関節バランス・テストのために、支承コンポーネント、支承支持コンポーネント、又はシム・コンポーネントにセンサを結合又は一体化することができる。
【0047】
膝関節置換処置をよりよく理解するために、骨の関係、及び膝関節内部に種々の仮永久補綴コンポーネント及び永久補綴コンポーネントを配向するために実施し得る骨切りを理解することが役立つ。
図1及び2は、膝関節の構造及び配向のいくつかの特徴を示している。
図1には、種々の下肢軸を説明するために、大腿骨104と脛骨106とを含む下肢102の正面図が示されている。大腿骨104は、その髄内管とほぼ一致する解剖学的軸108を有している。大腿骨104はまた、大腿骨頭112の中心から膝関節114の中心へ延びる機械軸110、又は負荷軸を有している。これら2つの軸間に延びる角度116は患者集団間で変動するが、しかし一般には、5〜7度のオーダーである。大腿骨104と同様に、脛骨106もその髄内管とほぼ一致する解剖学的軸を有している。脛骨106の機械軸118は、膝関節114の中心から足首領域120の中心へ延びていて、その解剖学的軸とほぼ共線的である。
【0048】
膝関節114がそれを中心として屈曲する関節線122が、内側及び外側大腿顆124を通る線に対して、そして脛骨プラトー126に対してほぼ平行である。
図1には垂直なものとして示されてはいるものの、関節線122は、大腿骨104の機械軸110及び脛骨106の機械軸118に対して内反角又は外反角を成して延びることもあり得る。通常の場合、膝置換処置の一部又は全体中、大腿部104の遠位端又は脛骨106の近位端の一部を切除して、これらの部分をそれぞれ符号128及び130で示すように、関節線122に対して平行又はほぼ平行にし、ひいては機械軸110及び118に対して垂直にする。
【0049】
図2は、膝関節114及びその座標系をより接近して見た図である。ここでは、内側/外側軸202が関節線122(
図1)にほぼ相当し、近位/遠位軸204が機械軸110及び118(
図1)にほぼ相当し、そして前/後軸206が他の2つの軸に対してほぼ垂直である。これら軸のそれぞれに沿った位置を矢印によって示すことができる。これらの矢印は、内側/外側方向208、前/後方向210、及び近位/遠位方向212における、挿入された補綴コンポーネントの位置を表すことができる。これら軸のそれぞれを中心とした回転も矢印によって示すことができる。近位/遠位軸204を中心とした回転は、大腿骨コンポーネントの外旋に解剖学的に相当し得るのに対して、前/後軸206及び内側/外側軸202を中心とした回転は、それぞれコンポーネントの伸展平面傾斜及び内反/外反角に相当し得る。形成された近位脛骨切除部分130(
図1)の位置に応じて、内反/外反角214、伸展平面角216、外旋218、又は関節伸展ギャップに影響を与え得る。同様に、大腿遠位切除部分128(
図1)の位置も、関節線122の位置、伸展ギャップ、内反/外反角214、又は伸展平面角216に影響を与え得る。
【0050】
図3は、脛骨近位切除部分130を含む部分切除を施された膝関節314の構造と、仮脛骨補綴システム340とを示している。仮脛骨補綴システム340は、支承コンポーネント342、ベース・コンポーネント344、プレート・コンポーネント350、及び支承コンポーネント342の下面348とベース・コンポーネント344の上面352との間に挿入され得るシム・コンポーネント346を含むことができる。シム・コンポーネント346は、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことができ、支承コンポーネント342とベース・コンポーネント344との間の、高さが変動するスペーサ・ブロックとして使用することができる。支承コンポーネント342とベース・コンポーネント344との間隔は、例えば、大腿骨104又は脛骨106又は永久脛骨補綴システムに施し得る種々の異なるサイズの角度付き骨切りを可能にするように調節することができる。シム・コンポーネント346は、支承コンポーネント342の下面348とベース・コンポーネント344の上面352との間に、シム・ハンドリング器具354を使用して挿入することができる。シム・ハンドリング器具354は、解放手段356を含むことによって、支承コンポーネント342とベース・コンポーネント344との間への挿入後に、シム・コンポーネント346を係合解除することができる。
【0051】
図4A及び
図4Bはそれぞれ、仮脛骨補綴システム340を示す組立図及び構成図である。仮脛骨補綴システム340、又はそのコンポーネントを使用して、施されるべき角度付き骨切り又は永久脛骨補綴システムのうちの一方又は両方のジオメトリを模倣することができる。例えば、
図4Aの組立られた仮脛骨補綴システム340は、支承コンポーネント342と、シム・コンポーネント346と、ベース・コンポーネント344と、プレート・コンポーネント350とを示している。プレート・コンポーネント350にステム・コンポーネント358を取り付けて、切除が施された脛骨106にプレート・コンポーネント350を固定するために、このステム・コンポーネント358を使用することができる。
【0052】
仮脛骨補綴システム340のそれぞれのコンポーネントは、関連する高さを含んでいる。シム・コンポーネント高さ347は、支承コンポーネント高さ343及びベース・コンポーネント高さ345と組み合わせることによって、例えば永久脛骨補綴システムの所期高さを形成することができる。支承コンポーネント342と支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント344との間に、異なる又は様々なサイズの複数のシム346を前/後210方向で摺動可能に挿入することができる。異なる又は様々なサイズのシム346は、膝関節314(
図3)内から支承コンポーネント342又は支承支持コンポーネントを取り外すことなしに、挿入し、取り外すことができるので有利である。それどころか、必要とされるのは、特定のシム・コンポーネント346の高さプロフィールと等しい又はほぼ等しい量で膝関節314を牽引する(distraction)ことだけである。一つの例において、シム・ハンドリング器具354を使用して、シム・コンポーネント346に設けられた1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイドに係合させることによって、支承コンポーネント342と支承支持コンポーネント344との間のシム・コンポーネント346の挿入及び取り外しを支援することができる。シム・コンポーネント346の1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイドは、シム・ハンドリング器具354との普遍的な適合性のために、広範囲の異なるサイズのシム・コンポーネントにわたって一貫したものであってよい。
【0053】
仮脛骨補綴システム340のそれぞれのコンポーネントは種々の表面、ボイド、又はキャビティによって形成された構造を含むことができる。
図4Bに示されているように、支承コンポーネント342は、例えば、下面348と、対向する上面460と、下面348から上面460へ延びる周壁462とを含むことができる。支承コンポーネント342はさらに前側464と、後側466と、外側468と、内側470とを含むことができる。上面460は、天然の又は人工の大腿遠位顆と関節結合するように形成することができ、また支承外側関節面部分と、支承内側関節面部分とを含むことができ、これらの関節面部分間には中央脛骨隆起が配置されている。下面348は支承キャビティと、1つ又はそれ以上の支承ナブ(凸部)・キャビティ(bearing nub cavities)とを含むことができる。支承キャビティは下面348から上面460に向かって延びることができ、そしてベース・コンポーネント344の突起を受容するようにサイジングして成形することができる。支承ナブ・キャビティは支承キャビティの対向側に延びることができ、そしてそれぞれベース・コンポーネント344の突起上に配置されたナブ(凸部:nub)を受容するようにサイジングして成形することができる。
【0054】
関節面間の後側466に後十字靱帯(PCL)切欠き474を配置することができる。PCL切欠き474は、膝関節314のPCLに対応するようにサイジングして位置決めすることができる。
図4Bの例では、支承コンポーネント342は靱帯温存型支承コンポーネントとして示されているが、他の脛骨支承コンポーネントを使用することも考えられる。
図4Aの例に示されているような、後方安定型補綴物を形成するように協働する支承コンポーネント、又は後方安定型補綴物と靱帯温存型補綴物との中間の拘束レベルを有する膝補綴物が本開示の範囲に含まれる。支承コンポーネント342は、種々の患者膝関節に対応するように種々の形状及びサイズで利用可能にすることができる。
【0055】
ベース・コンポーネント344は下面476と、対向する上面352と、下面476から上面352へ延びる周壁480とを含むことができる。ベース・コンポーネント344はさらに前側481と、後側482と、外側484と、内側486とを含むことができる。上面352から、1つ又はそれ以上のナブ490を含む突起488が延びることができる。突起488及びナブ490は、支承コンポーネント342の支承キャビティ及び支承ナブ・キャビティ内に受容されて、これらに結合するように形成することができる。ベース・コンポーネント344は、後側482にW字形切り込み492、プレート・コンポーネント350の隆起周囲と嵌合するためのアンダーカット部分、内側溝、及び外側溝、のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。
【0056】
支承コンポーネント342及びベース・コンポーネント344は互いに結合又は係合することができる。一例において、支承コンポーネント342は、ベース・コンポーネント344の上側に位置決めすることができ、そしてベース・コンポーネント344の、1つ又はそれ以上のナブ490を含む突起488は、支承コンポーネント342の支承キャビティ及び支承ナブ・キャビティ内部に位置決めすることができる。ベース・コンポーネント344は、突起488が支承キャビティによって受容されると、内側/外側方向208(
図2)で支承コンポーネント342に固定されることができ、そして1つ又はそれ以上のナブ490がそれぞれのナブ・キャビティで受容されると、前/後方向210(
図2)で支承コンポーネント342に固定されることができる。支承キャビティの壁は物理的バリアを形成することによって、ベース・コンポーネント344と支承コンポーネント342との内側/外側方向208における顕著な相対運動を阻止することができる。同様に、支承ナブ・キャビティの壁も物理的バリアを形成することによって、ベース・コンポーネント344と支承コンポーネント342との前/後方向210における顕著な相対運動を阻止することができる。支承コンポーネント342をベース・コンポーネント344の上側に位置決めしたとき、シム・コンポーネント346の挿入前には、支承コンポーネント342をベース・コンポーネント344に対して近位/遠位方向212(
図2)において運動させることができる。
【0057】
図11および
図12に関連してさらに後述して例示するように、ベース・コンポーネント344はベースプレート350に固定されて、ベース・コンポーネント344が支承コンポーネント342とベースプレート350との間に配置されるようにすることができる。
【0058】
図4Bを再び参照すると、シム・コンポーネント346は下面461と、対向する上面463と、下面461から上面463へ延びる周壁465とを含むことができる。周壁465は、シム・コンポーネント346の外側プロフィールを形成することができる。一例において、シム・コンポーネント346の外側プロフィールはベース・コンポーネント344又はプレート・コンポーネント350の外側プロフィールとほぼ一致することができる。シム・コンポーネント346はさらに前側467と、後側469と、外側471と、内側473とを含むことができる。
【0059】
上面463は1つ又はそれ以上のレール475と、1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイド477とを含むことができる。1つ又はそれ以上のレール475は、支承コンポーネント342の下面348に設けられた1つ又はそれ以上のスロットに摺動可能に係合するように形成することができる。レール475は、前側467から後側469に向かって、例えば前/後方向210に対して平行な方向に延びることができる。レール475は、支承コンポーネント342のスロットとの整合及び係合を容易にするための導入エッジ479を含むことができる。シム・コンポーネント346と支承コンポーネント342との間のレール475/スロットの係合は、支承コンポーネント342のシム・コンポーネント346からの持ち上がりを阻止することができる。1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイド477は、
図6Aに示されているようなシム・ハンドリング器具のインターフェイスと係合するように形成することができる。
【0060】
種々異なるサイズの一連のシム・コンポーネント346をキット内に提供することにより、仮脛骨補綴システム340の種々の調節レベルを可能にし、そして脛骨106(
図1)又は大腿骨104(
図1)に所定の骨切りを施す場合に膝関節運動特性を洞察することができる。具体的に言えば、支承コンポーネント342とベース・コンポーネント344との間隔は、異なるサイズのシム・コンポーネント346を挿入して取り外すことによって増減することができる。シム・コンポーネント346の少なくとも1つは、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことができる。内側縁高さ及び外側縁高さは、シム・コンポーネント346の下面461の内側・外側間の角度が包括的に+3度〜−3度であるようにサイジングすることができる。前縁高さ及び後縁高さは、シム・コンポーネント346の下面461の前部・後部間の角度が包括的に+3度〜−3度であるようにサイジングすることができる。一連のシム・コンポーネントから2つ又は3つ以上のシム・コンポーネント346を例えば積み重ねることによって、所望の膝関節運動特性を達成することができる。種々異なるサイズの一連のシム・コンポーネント346は、一定の高さ又は異なる高さを有する任意の所望の個数のシムを含むことができると考えられる。
【0061】
図5は、仮脛骨補綴システムを使用して、骨切りを施す場合に、その適切な角度、及び膝関節における永久脛骨補綴システムに適したサイズ(例えば高さ)を決定する方法500を示している。502において、外科医又は他の介護人は、患者に適すると考えられる特定サイズの仮脛骨補綴システムを選択する。仮脛骨補綴システムは、支承部材、ベース・コンポーネント又はプレート・コンポーネントのうちの一方又は両方を含む支承支持コンポーネント、及びシム・コンポーネントを含むことができる。プレート・コンポーネントは、脛骨の切除部分に接触するように形成された下面と、対向する上面とを含むことができる。ベース・コンポーネントはベース・コンポーネント高さを含むことができ、プレート・コンポーネントに取り付け可能であってよい。支承コンポーネントは支承コンポーネント高さを含むことができ、そしてシム・コンポーネントはシム・コンポーネント高さを含むことができる。シム・コンポーネントは、支承コンポーネントと支承支持コンポーネントとの間に前/後方向で摺動可能に受容されるように形成することができる。
【0062】
504において、患者の脛骨の近位端部を、膝関節線に対して平行又はほぼ平行になるように切除する。脛骨は標準的な外科技術を用いて、プレート・コンポーネントの骨接触下面を受容するようにほぼ平らな表面を提供することができる。脛骨の近位端部が切除されたら、506においてプレート・コンポーネントを切除を施された脛骨に埋め込み、固定することができる。
【0063】
508において、選択された支承コンポーネント、シム・コンポーネント、及びベース・コンポーネントのうちの1つ又はそれ以上をプレート・コンポーネントの上側に位置決めすることができる。一つの例において、選択された支承コンポーネント及びベース・コンポーネントを最初にプレート・コンポーネントの上側に位置決めすることができ、続いて、支承コンポーネントとベース・コンポーネントとの間に、選択されたシム・コンポーネントを前/後方向で挿入することができる。挿入されたシム・コンポーネントは、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことにより、膝関節の欠陥(例えば内反、外反、前/後、又は後/前傾斜)を相殺することができる。
【0064】
510において、外科医は、膝関節の安定性、力バランス、又は可動域のうちの1つ又はそれ以上をテストすることによって、適切な関節運動特性が存在するかどうかを判断することができる。テストは仮コンポーネントと結合又は一体化されたセンサを使用して、膝関節の圧力、力、又は位置のうちの少なくとも1つを感知することを含むことができる。適切な膝関節運動特性が存在すると外科医が判断したならば、516でサイジング処置を開始することができる。サイジング処置は、例えば膝関節欠陥を相殺するために、又は仮脛骨補綴システムの高さを決定するために、517において脛骨及び/又は大腿骨に対する角度付き骨切り(例えば膝関節線に対して平行ではない骨切り)が必要であるかどうかを判断することを含むことができる。脛骨及び/又は大腿骨に対する角度付き骨切りは、選択されたシムの高さプロフィールに相応することができる。サイジング処置では、整合ピンを含むサイジング・ガイドを使用することができる。整合ピンは、1つ又はそれ以上の仮コンポーネントに設けられたそれぞれの外部ボイド内に嵌合することによって、サイジング・ガイドをコンポーネントと適切に整合させることができる。適切に整合したら、サイジング・ガイドのロック・コンポーネントを例えばシム傾斜面に沿って摺動させることができ、そしてロック・コンポーネントが摺動してシム傾斜面を通り過ぎたら、ロック・コンポーネントに加えられる付勢力によって、ロック・コンポーネントを下方に向かって移動させ、そしてシム傾斜面の背後に係合させることによって、サイジング・ガイドをシム・コンポーネントに対してロックすることができる。
【0065】
512において、仮脛骨補綴システムが、存在する関節運動特性が不適当であることにより適切にサイジングされないと判断された場合、付加的な又は異なるサイズのシム・コンポーネントを選択することができる。514において、最初に選択されたシム・コンポーネントを支承コンポーネントと支承支持コンポーネントとの間から取り外すことができ、且つ/又は、新たに選択されたシム・コンポーネントを支承コンポーネントと支承支持コンポーネントとの間に挿入することができる。新たに選択されたシム・コンポーネントは、最初に選択されたシム・コンポーネントとは異なる高さを有する内側縁、外側縁、前縁、後縁のうちの少なくとも1つを含むことができる。シム・コンポーネントの挿入及び取り外しはシム・ハンドリング器具を使用して前/後方向に行うことができる。支承コンポーネント及び支承支持コンポーネントは、シム・コンポーネントの挿入又は取り外しが結合配置関係を妨害することがないように形成され且つ互いに結合されることができる。
【0066】
新たに選択されたシム・コンポーネントを所定の位置に配置することによって、外科医は、510において膝関節の安定性、力バランス、又は可動域のうちの1つ又はそれ以上を再びテストし、これによって適切な関節運動特性が存在するかどうかを判断することができる。種々の異なる又は同様のサイズのシム、及び種々異なる個数のシムを使用して、適切な関節運動特性が存在すると外科医が判断するまで、シム・コンポーネントの交換又は積み重ねを繰り返すことができる。
【0067】
最後に、518において、永久脛骨補綴システムを選択して埋め込むことができる。永久脛骨補綴システムは、1つ又はそれ以上の仮脛骨補綴システム・コンポーネントの高さに相当する高さを含むことができる。
【0068】
図6A及び6Bはそれぞれ、仮脛骨補綴システム340と、システムのシム・コンポーネント346に取り付け可能なシム・ハンドリング器具354とを示す組立図及び構成図である。上記
図5に関連して論じたように、シム・ハンドリング器具354は、異なるサイズのシム・コンポーネント346の挿入又は取り外しのために使用することができる。シム・ハンドリング器具354はとりわけ、ハンドル本体602と、ユーザーによって関与可能な端部604と、対向するアタッチメント端部606と、1つ又はそれ以上の整合ピン608と、解放手段356(例えば解放ボタン)と、係合可能な歯610とを含むことができる。1つ又はそれ以上の整合ピン608は係合可能な歯610のそれぞれの側方に位置決めすることができる。整合ピン608は、シム・コンポーネント346の前側467の近くに位置決めされたそれぞれのハンドリング整合ボイド477内に嵌合するように形成することができる。
【0069】
シム・ハンドリング器具354とシム・コンポーネント346とが適切に整合されると、係合可能な歯610は、シム傾斜面612に沿って摺動するように形成することができる。係合可能な歯610がシム傾斜面612に沿って摺動すると、係合可能な歯610に加えられる付勢力によって、歯を下方に向かって移動させ、そしてシム傾斜面612の背後に係合させることによって、シム・ハンドリング器具354をシム・コンポーネント346に対してロックすることができる。付勢力は引張りばねによって、係合可能な歯610に加えることができる。
【0070】
シム・ハンドリング器具354がシム・コンポーネント346に対してロックされたら、シム・ハンドリング器具354の、ユーザーによって関与可能な端部604を保持する外科医は、支承コンポーネント342と、支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント344又はプレート・コンポーネント350のうちの一方又は両方との間にシム・コンポーネント346を前/後方向210(
図2)で挿入することができる。シム・コンポーネント346の挿入により、近位/遠位軸204(
図2)に沿ってシム・コンポーネント高さ347(
図4A)に等しい距離だけ、支承コンポーネント342を支承支持コンポーネントから離すことができる。シム・コンポーネント346の挿入中、シム・コンポーネント346の後側469に設けられた進入傾斜面614を使用して、傾斜式に支承コンポーネント342と支承支持コンポーネントとを分離するのを促すことができる。シム・コンポーネント346が支承コンポーネント342と支承支持コンポーネントとの間に完全に挿入されると、解放手段356を押し下げることによって、係合可能な歯610に加えられる下向きの付勢力に打ち勝つことができる。こうして、係合可能な歯610をシム傾斜面612の背後から係合解除することができ、そしてシム・ハンドリング器具354をシム・コンポーネント346から係合解除することができる。同様に、シム・ハンドリング器具354を使用して、支承コンポーネント342と支承支持コンポーネントとの間からシム・コンポーネント346を取り外すこともできる。
【0071】
本発明の仮脛骨補綴システム340は、シム・コンポーネント346の高さプロフィールに等しい距離だけ膝関節114(
図2)を牽引するだけで調節し得るので有利である。
図8及び
図10に示されたシム・コンポーネント346は、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を含むことができる。シム・コンポーネント346の高さが異なることによって、角度付き骨切りを施す前に、この骨切りに関する膝関節運動特性を外科医が洞察するのを可能にし、そして膝関節コンポーネント間を状況に合わせて分離することによって、外科的サイジング実施中に必要となる仮コンポーネントの個数を低減できるので有利である。また、支承コンポーネント342及び支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント344を、シム・コンポーネント346の挿入及び取り外しのために膝関節114から取り外す必要はない。
【0072】
図7及び
図8は、仮脛骨補綴システムのシム・コンポーネントの少なくとも2つの実施態様を示す正面図である。
図7のシム・コンポーネント346Aは、外側縁高さ704と同じ又はほぼ同じ内側縁高さ702を含んでいる。対照的に、
図8のシム・コンポーネント346Bは、外側縁高さ704とは異なる内側縁高さ702を含んでいる。図示の例では、内側縁高さ702は外側縁高さ704よりも大きく、そして内反(又はO脚)膝関節患者に対して可能な骨切りを分析するために、外科医によって用いることができる。或いは、内側縁高さ702は外側縁高さ704よりも小さくてもよく、そして外反(又はX脚)膝関節患者に対して可能な骨切りを分析するために、外科医によって用いることもできる。内側縁と外側縁との高さの差に基づいて、シム・コンポーネントの下面461の、内側・外側間の角度は包括的に+3度〜−3度であり得る。シム・コンポーネント346Bの楔様形状は、特定の骨切りが施される場合に膝関節の運動特性を評価するために外科医によって使用することができる。このように、楔様形状はフィードバック・メカニズムとして使用することができる。
【0073】
いくつかの実施態様では、内側縁高さ702又は外側縁高さ704は、支承コンポーネント342(
図4A)と支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント344(
図4A)又はプレート・コンポーネント350(
図4A)との間に、10mm〜20mmの間隔調節を可能にする。いくつかの例において、内側縁高さ702又は外側縁高さ704は、10mm〜14mmの間隔調節を可能にし、また異なるサイズの支承支持コンポーネントによって付加的な0mm〜6mmの間隔調節を可能にする。
【0074】
図9及び10は、仮脛骨補綴システムのシム・コンポーネントの少なくとも2つの実施態様を示す側面図である。
図9のシム・コンポーネント346Cは、後縁高さ708と同じ又はほぼ同じ前縁高さ706を含んでいる。対照的に、
図10のシム・コンポーネント346Dは、後縁高さ708とは異なる前縁高さ706を含んでいる。図示の例では、前縁高さ706は後縁高さ708よりも小さく、そして前部から後部へ傾斜する膝関節の患者に対して可能な骨切りを分析するために、外科医によって用いることができる。或いは、前縁高さ706は後縁高さ708よりも大きくてもよく、そして後部から前部へ傾斜する膝関節患者に対して可能な骨切りを分析するために、外科医によって用いることもできる。前縁と後縁との高さの差に基づいて、シム・コンポーネントの下面461の、前部・後部間の角度は包括的に+3度〜−3度であり得る。シム・コンポーネント346Dの楔様形状は、特定の骨切りが施される場合に膝関節の運動特性を評価するために外科医によって使用することができる。このように、楔様形状はフィードバック・メカニズムとして使用することができる。
【0075】
いくつかの実施態様では、前縁高さ706又は後縁高さ708は、支承コンポーネント342(
図4A)と支承支持コンポーネント、例えばベース・コンポーネント344(
図4A)又はプレート・コンポーネント350(
図4A)との間に、10mm〜20mmの間隔調節を可能にする。いくつかの例において、前縁高さ706又は後縁高さ708は、10mm〜14mmの間隔調節を可能にし、また異なるサイズの支承支持コンポーネントによって付加的な0mm〜6mmの間隔調節を可能にする。
【0076】
いくつかの例において、シム・コンポーネント346C及び346Dは進入傾斜面709を含むことができる。進入傾斜面709は、
図6Bに示された上記進入傾斜面614と同様であってよい。傾斜面709の始点からそれぞれのシム・コンポーネント346C及び346Dのダブテール(dovetail)の始まりまでの比Rを用いて、シム挿入処置中にダブテールの係合状態を維持することができる。
【0077】
図11、
図12A及び
図12Bは、脛骨補綴システム340(
図4A)のベース・コンポーネント344及びプレート・コンポーネント350を示す分解図である。プレート・コンポーネント350のサイズ及び形状は、切除を施された脛骨近位面に密接に相応することができる。プレート・コンポーネント350は、上面1102と、対向する骨接触面1104と、骨接触面1104から上面1102へ延びる周壁1106とを含むことができる。周壁1106は、隆起周囲と、前側1108と、後側1110と、内側1112と、外側1114とを含むことができる。プレート・コンポーネント350は、後側1110に配置されたPCL切欠き1116を含むことにより、膝関節の後十字靱帯を収容することができる。プレート・コンポーネント350は、本明細書中に開示された仮補綴システムの一部であるが、これは永久補綴システム又はサイジング・システムの一部であってもよい。
【0078】
ベース・コンポーネント344は、プレート・コンポーネント350の上面1102上にベース・コンポーネント344の下面476を位置決めすることによって、プレート・コンポーネント350に固定することができる。ベース・コンポーネント344は、その下面476とその上面352との間に延びる少なくとも1つの傾斜面1122を含むことができる。この少なくとも1つの傾斜面1122は、プレート・コンポーネント350の1つ又はそれ以上のアンダーカット1120に係合するように形成することができる。少なくとも1つの傾斜面1122と1つ又はそれ以上のアンダーカット1120との間の例えばダブテール状の係合が、ベース・コンポーネント344とプレート・コンポーネント350との内側/外側運動を阻止するように作用することができる。ベース・コンポーネント344の下面476を取り囲む周囲アンダーカットがさらにプレート・コンポーネント350の隆起周囲と嵌合することによって、ベース・コンポーネント344とプレート・コンポーネント350との前/後運動及び内側/外側運動を阻止することができる。ベース・コンポーネント344とプレート・コンポーネント350との近位/遠位運動を阻止するために、ベース・コンポーネント344の下面476からロック突起1202が延びることができ、ロック突起は、プレート・コンポーネント350の上面1102から下方に延びるロック・キャビティ1204と係合するように形成することができる。
図12Bに示されているように、ロック突起1202及びロック・キャビティ1204は干渉ロック装置1206を形成することができる。
【0079】
図13及び
図14は、脛骨補綴システム720の部分を示す斜視図である。これらの部分は上記脛骨補綴システム340の部分と類似していてよく、永久脛骨補綴システムを選択するのに備えて使用される。
図13は、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724とを示している。ベース・コンポーネント724はここでは支承支持コンポーネントとも呼ばれる。
図14は、
図13と同様の支承コンポーネント722及びベース・コンポーネント724、並びにスペーサ・コンポーネント726及びファスナ728を示している。一例において、脛骨補綴システム720は、後方安定型(PS)インプラントが特定の患者に適していると外科医が判断する場合に実施される膝関節全置換処置にならって使用することができる。脛骨補綴システム720の1つ又はそれ以上の部分を、永久脛骨補綴システム、例えばPSインプラントと一緒に使用することができる。ファスナ728は、支承コンポーネント722をベース・コンポーネント724に「ロックダウン(lock down)」又は固定するために使用することができる。一例において、ファスナ728はロックダウンねじであってよい。
【0080】
図15A〜
図15Dは、
図13及び14の支承コンポーネント722を示す種々の斜視図である。
図15Aは、支承コンポーネント722の上側又は関節側を示している。
図15Bは支承コンポーネント722を、前/後方向で正中線に沿って切断した状態で示す図である。
図15Cは支承コンポーネント722を、内側/外側方向で正中線に沿って切断した状態で示す図である。
図15Dは、支承コンポーネント722の下面又は下側を示す図である。
【0081】
支承コンポーネント722は、大腿骨コンポーネントと係合するように形成された、関節面732から延びるポスト730と、ファスナ728を受容するように形成されたアパーチャ734(
図14参照)とを含むことができる。ポスト730は、支承コンポーネント722の下面738から延びるポケット736を含むことができる。ポケット736はその断面ジオメトリ(例えば台形断面ジオメトリ)において1つ又はそれ以上の平面壁を有することができ、これにより支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との相対変位を防止又は排除することができる。
【0082】
支承コンポーネント722の下側739は、スペーサ・コンポーネント726(
図14参照)又はシム・コンポーネント、例えば
図17〜20に示す下記シム・コンポーネントのうちの一方又は両方を受容するために、開口740と下側部分739とを含むこともできる。
【0083】
図16Aは、ベース・コンポーネント724の上側746を示しており、
図16Bはベース・コンポーネント724の下側748を示している。ベース・コンポーネント724は内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間にプラットフォーム750を含むことができる。プラットフォーム750は、支承コンポーネント722のポケット736と整合するように形成されたポスト752と、支承コンポーネント722のアパーチャ734と整合してファスナ728を受容するように形成されたアパーチャ754とを含むことができる。
【0084】
ベース・コンポーネント724は、ポスト752に対する対称平面が開口754の軸と整合するように形成することができる。ポスト752の位置は、特定の支承コンポーネント722と特定のベース・コンポーネント724との正しくない組み合わせを防止するのを助けることができる。特定の支承コンポーネント722及び特定のベース・コンポーネント724とが一緒に使用されるようには意図されていない場合には、支承コンポーネント形体とベース・コンポーネント形体との相対位置をオフセットすることができ、シム・コンポーネントの挿入を防止することができる。このような防止によって、適合性がないことを指し示すことができる。ベース・コンポーネント724は、プラットフォーム750の周りに延びるレール756を含むことができ、このレールはシム・コンポーネントと係合するように形成されている。
【0085】
図17は、
図14に示されたスペーサ・コンポーネント726を示す斜視図である。
図18はシム・コンポーネント758を示す斜視図である。一例において、スペーサ・コンポーネント726はシム・コンポーネント758と比較して薄いサイズで利用することができる。スペーサ・コンポーネント726及びシム・コンポーネント758は、シム・コンポーネント346(
図4A及び
図4B参照)に関して同様に上述したように、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間に間隔を提供するという同様の機能を提供することができる。一例において、スペーサ・コンポーネント726は、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724とが組み立てられたときに2つのコンポーネント722及び724の間に提供される間隔とほぼ同様の間隔を提供することができる。シム・コンポーネント758は、スペーサ・コンポーネント726と組み合わせて、又はその代わりに使用することによって、上述のように、そしてさらに後述するように、付加的な間隔又は状況に応じた間隔(例えば内側/外側、又は前/後で異なる間隔)を提供することができる。一例において、スペーサ・コンポーネント726は、膝関節内に埋め込まれると、脛骨補綴システム720の一部となり得る。支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間に付加的な間隔又は状況に応じた間隔が必要となる場合、スペーサ・コンポーネント726を任意に取り外してシム・コンポーネント758を挿入することができる。
【0086】
図14に示されているように、スペーサ・コンポーネント726は、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間に摺動可能に挿入することができる。スペーサ・コンポーネント726は2つの延長部760及び762を含むことができる。延長部は、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間にスペーサ・コンポーネント726が挿入されたときに前/後方向に延びるように形成されている。延長部760及び762はそれぞれ、支承コンポーネントの下側738及びベース・コンポーネントの上側746と係合することができる。延長部760及び762と、支承コンポーネント722及びベース・コンポーネント724のうちの一方又は他方との係合はダブテール状の係合を含むことができる。一例において、延長部762は延長部762の外側部分にダブテール・ジオメトリ763を含むことができる。ダブテール・ジオメトリ763は、支承コンポーネント722上のダブテール・ジオメトリと係合するために使用することができる。一例において、延長部760及び762とベース・コンポーネント724との係合はレール・ジオメトリ765を含むことができ、レール・ジオメトリ765はベース・コンポーネント724上のレール756と適合して嵌合することができる。スペーサ・コンポーネント726は、ハンドリング器具、例えばハンドリング器具354(
図6A)のインターフェイスと係合するために、1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイド764、又はその他の結合構造を含むことができる。
【0087】
図18のシム・コンポーネント758を同様に、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間に摺動可能に挿入することもでき、シム・コンポーネント758は、第1パドル770、第2パドル772、1つ又はそれ以上のハンドリング・ボイド773、及び第1パドル770と第2パドル772との間の切欠き形体774を含むことができる。切欠き形体774は、ロックダウンねじ728を収容するように形成することができる。スペーサ・コンポーネント726の延長部760及び762と同様に、シム・コンポーネント758の一部は、支承コンポーネント722及びベース・コンポーネント724の一方又は両方とダブテール状に係合することができる。一例において、シム・コンポーネント758は、支承コンポーネント722と嵌合する、上面のダブテール・ジオメトリ771と、ベース・コンポーネント724と嵌合する、底面のレール・ジオメトリ773とを含むことができる。一例において、第1パドル770及び第2パドル772のうちの一方又は両方は、シム・コンポーネント758の上面にそれぞれ進入傾斜面776及び778を含むことができる。進入傾斜面776及び778は、
図9及び10に示された進入傾斜面709と同様であってよい。
【0088】
脛骨補綴システム720は、スペーサ・コンポーネント726及びシム・コンポーネント758の両方が
図14に示されたロックダウンねじ728を収容し得るように形成されることができる。ロックダウンねじ728(
図14)は種々異なるサイズで利用可能であり、ねじのサイズは一つには支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間隔に基づいて選択することができる。例えば支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間隔が著しく大きい場合には、支承コンポーネント722とベース・コンポーネント724との間隔がより小さい場合と比較して長いねじを使用することができる。
【0089】
図18のシム・コンポーネント758は複数のサイズで利用することができる。シム・コンポーネント346に関して上述したように、異なるサイズの一連のシム・コンポーネント758をキット内に提供することにより、仮脛骨補綴システム720のための種々の調節レベルを可能にする。さらに、
図18のシム・コンポーネント758は、シム・コンポーネント346B及び346Dに関連して
図8及び10に示されているように、前縁と後縁との間、及び/又は内側縁と外側縁との間に高さの差を有するように改変することができる。前縁と後縁との間、及び/又は内側縁と外側縁との間に高さの差を有するシム・コンポーネントは、種々異なるサイズのシム・コンポーネントのキット内に含むことができる。キットはまた、均一の高さを有する種々異なるサイズのシム・コンポーネントを含むこともできる。
【0090】
スペーサ・コンポーネント726及びシム・コンポーネント768は、左右両方の脛骨補綴システムに使用されることができ、左右いずれかの側に限定される必要はない。
【0091】
図19は、脛骨補綴システムと組み合わせて使用し得るスペーサ・コンポーネント780の別の例を示している。スペーサ・コンポーネント780は、
図4Bに示された脛骨補綴システム340と一緒に使用することができる。一例において、スペーサ・コンポーネント780は、シム・コンポーネント346と比較して小さな間隔を提供するために使用することができる。スペーサ・コンポーネント726と同様に、スペーサ・コンポーネント780はいくつかの例では、ベース・コンポーネント344と支承コンポーネント342との間に提供されるものとほぼ同じ間隔を提供するために使用することができる。スペーサ・コンポーネント726に関して同様に上述したように、スペーサ・コンポーネント780は、膝内に埋め込まれると脛骨補綴システム340の一部となり得る。
図19ではその配向により見ることができないが、スペーサ・コンポーネント780は、ハンドリング器具と係合するための1つ又はそれ以上のハンドリング整合ボイドを含むことができる。
【0092】
図20は、
図17のスペーサ・コンポーネント726と同様であり得るスペーサ・コンポーネント784の一例を示しており、やはり延長部786を含むことができる。ロックダウンねじを収容するために、延長部786内に切欠き形体788を形成することができる。
【0093】
図21は、脛骨補綴システム720と同様であり得る脛骨補綴システム790内のスペーサ・コンポーネント784を示している。スペーサ・コンポーネント784は延長部786を含むことができ、そして支承コンポーネントの前部と一緒に、ファスナ728を受容するように形成されたアパーチャ792を形成することができる。一例において、脛骨補綴システム790はより小さなサイズの補綴物のために使用することができる。脛骨補綴物のサイズ全体が小さくなると、クランプのために利用可能な材料が少なくなる。延長部786は、ロックダウンねじを脛骨補綴システム790を通してアパーチャ792内に挿入するときに付加的なクランプ材料を提供するために使用することができる。
【0094】
図5の方法500において上述したように、患者の脛骨内に仮脛骨補綴物を埋め込んだ後、適切な膝関節運動特性が存在しているかどうかを判断するためにテストを行うことができる。
図22〜34は、外科処置中の膝関節上の力バランスを判定するためのシステム例を示しており、システムは、膝関節の軟組織バランスを含む、膝関節運動特性を判定するための全面感知型又はほぼ全面感知型の感知装置を含むことができる。システムはとりわけ、補綴物の面積又は体積、例えば脛骨補綴物の関節面面積の二次元又は三次元表示として感知データを表示するためのユーザーインターフェイスを含むことができる。システムの種々のコンポーネントは
図29に関して後述するように、キットとして提供することができる。
【0095】
図22は、全面又はほぼ全面の感知を行うために膝手術中に使用される仮補綴システム又は試用補綴システム800の例を示している。システム800は、感知データを表示するためのユーザーインターフェイスと組み合わせて使用されることができる。試用補綴システム800は、仮大腿骨補綴物802、仮脛骨補綴システム804、及びハンドリング器具806のうちの1つ又はそれ以上を含むことができる。仮脛骨補綴システム804は上記の仮脛骨補綴システムと同様であってよく、支承コンポーネント808と、シム・コンポーネント810と、ベース・コンポーネント812と、プレート・コンポーネント814とを含むことができる。ベース・コンポーネント812及び/又はプレート・コンポーネント814は本明細書中では支承支持コンポーネントとも呼ばれる。
【0096】
図23A及び
図23Bはそれぞれ、支承コンポーネント808を示す組立図及び構成図である。支承コンポーネント808は、
図4Bに示された単一の支承コンポーネント342と同様であってよく、或いは、複数のコンポーネント、例えば上側部分816と、フレーム818と、センサ・プレート820と、下側部分823とを含むことができる。センサ・プレート820は複数のセンサ822又はプロセッサ824のうちの一方又は両方を含むことができる。センサ822又はプロセッサ824はセンサ・プレート820の上面826上に配置することができる。フレーム818は複数のアパーチャ又は開口828を含むことができる。アパーチャ又は開口828は、センサ・プレート820上の複数のセンサ822に対応するようにサイジング及び/又は成形することができ、これにより正確な力感知又は圧力感知を可能にする。支承コンポーネント808の上側部分816は関節側830と非関節側832とを含むことができる。支承コンポーネントの下側部分823はセンサ・プレート820を支持するように形成することができ、支承コンポーネント808の底部非関節側834を形成することができる。
【0097】
図24は、センサ822とプロセッサ824とを含むセンサ・プレート820の上面826を示している。一例において、センサ・プレート820は24個のセンサ822を含むことができる。他の例では、センサ822の形態及び量、並びにフレーム818は
図23Bに示されたものとは異なっていてもよい。支承コンポーネント808は、センサ・プレート820上に複数のセンサ822があり、そしてフレーム818のアパーチャ828のサイズ、形状、又は量がセンサ822に相応するように形成されることができる。
【0098】
センサ822は、任意の好適な力センサ又は圧力センサ又は力リーダ又は圧力リーダ、例えば圧電センサ、力感知抵抗器、力ゲージ、歪みゲージ、ロードセル、ポテンショメータ、バロメータなどを含むことができる。力センサの一例としては、力検知抵抗器、容量フレックス回路、圧電フィルム、圧電素子、ピエゾ抵抗型及び圧電型のポリマー、金属フォイル歪みゲージ、半導体歪みゲージ、ピエゾ抵抗型及び容量型の圧力センサ、干渉光学センサ、光路変位光学センサ、光ファイバ力センサ、及び他の好適な感知技術が挙げられる。
【0099】
センサ822は、センサ・プレート820の上面826の大部分を占めることができるので、センサは支承コンポーネント808の上関節面の大部分と整合する。上関節面は上側部分816の関節側830であってよい。センサ・プレート820は、内側M、外側L、前側A、及び後側Pを有することができる。これらの全ては、脛骨補綴システム804の他のコンポーネントにも同様に当てはめることができる。上側部分816の関節側830に対して平行な、関節側830と整合する表面の大部分にわたって全体的に所定の間隔を置いて位置するようにセンサ822を形成することによって、センサ822は内側M・外側L、及び/又は前側A・後側Pの両方における正確な感知を容易にすることができる。同様に、センサ822は、
図24の内側後領域846及び外側後領域848によって表されるように、後方深部の感知を容易にすることができる。後方感知は例えば、高屈曲(high-flex)バランス及びロールバックを判定する場合に、且つ/又は摩耗を予測するために有用である。センサ822から収集されたデータに関しては
図30〜
図34を参照してさらに後述する。
【0100】
図25は、フレーム818と、上側部分816の非関節側832(又は下側)とを示している。上側部分816の非関節側832は複数の突起850を含むことができる。突起のそれぞれは、フレーム818上の対応アパーチャ828内部に嵌め込むようにサイジングして成形することができる。或いは、複数の突起850は上側部分816から分離して、上側部分の下方に位置決めすることができる。
【0101】
上記のように、フレームのアパーチャ828は、センサ822と対応して整合するように形成することができる。このように、上側部分816の関節側830に加えられた力に応じて、突起850は、代表的な力をこのような力と整合した1つ又はそれ以上のセンサ822に伝達するように形成することができる。上側部分816の関節側830は、(例えば材料特性又は厚さを介して)固有の可撓性を含むことにより、加えられた力が、整合するセンサ822によって適宜に測定され、そして1つ又はそれ以上の膝関節バランス判定のために処理されるのを可能にすることができる。
【0102】
別々の突起850と、フレーム818の別々の開口828とによって形成された、隔離された感知区分は、特定の1つ又はそれ以上のセンサ822の真上に加えられた力だけを測定することを保証することができる。突起850は上側部分816の他の部分と同じ又は異なる材料から形成することができ、そしてこのような材料は、外科処置において使用される、力を十分に伝達するのに十分な強度を有するものであればいかなる材料であってもよい。一例において、突起850又はその一部を金属から形成することができる。
【0103】
一例において、上側部分816は射出成形によって形成することができ、そして突起850は上側部分816のキャビティ内に挿入することができる。上側部分816のキャビティは近位・遠位方向又は遠位・近位方向に延びることができ、突起850のサイズ及び形状に対応することができる。
図25に示されたものに加えて、上側部分816及び突起850のために他の設計を用いることもできる。例えば関節側830は、上側部分816を形成されるために使用される1つ又はそれ以上の他のコンポーネントに取り付け可能な別個の部材から形成することができる。一例において、突起850は、関節側830と非関節側832との間の距離として定義される、上側部分816のより大きい深さを占めることができる。突起850は所定の位置に配置されると、上側部分816の底部を貫通して延びることができる。
【0104】
図26A〜
図27Cは、
図22に示されたハンドリング器具806と一緒に使用される仮脛骨補綴システム804の種々異なるコンポーネントを示している。これは、仮脛骨補綴システム340と一緒に使用される、
図6Aに示されたシム・ハンドリング器具354と同様に使用することができる。
図26Aは、ハンドリング器具806に取り付けられた脛骨補綴システム804のプレート・コンポーネント814を示している。一例において、プレート・コンポーネント814は、プレート・コンポーネント814の前部に設けられたハンドリング整合ボイド852を使用して、ハンドリング器具806に取り付けることができる。
図26Bは、支承コンポーネント808の前部に形成されたハンドリング整合ボイド854を使用してハンドリング器具806に取り付けられた支承コンポーネント808を示している。ハンドリング器具806は、さらに
図27Aに示されているように、脛骨補綴システム804の種々のコンポーネントを解放可能に固定するように形成することができる。一例において、ハンドリング器具806は、これが固定するコンポーネントに設けられた1つのハンドリング整合ボイドと係合するように形成することができる。他の例では、ハンドリング器具806は、これが固定するコンポーネントに設けられた2つのハンドリング整合ボイドと係合するように形成することができる。
【0105】
一例において、脛骨に脛骨補綴システム804を埋め込むための備えとして、支承コンポーネント808、ベース・コンポーネント812、及びプレート・コンポーネント814を組み立てることができ、そして
図22に示されているように、ハンドリング器具806をプレート・コンポーネント814に取り付けることができる。シム・コンポーネント810は他のコンポーネントが埋め込まれるときに、
図22に示されているように脛骨補綴システム814内部に含むことができ、或いは、シム・コンポーネント810は後続のステップで埋め込むこともできる。
【0106】
図27Aは、ハンドリング整合ボイド856を備えたハンドリング器具806に取り付けられたシム・コンポーネント810であって、シム・コンポーネント810を支承コンポーネント808とベース・コンポーネント812との間に挿入する前の状態のシム・コンポーネント810を示している。一例において、シム・コンポーネント810は厚さT1を有することができる。
図27Bは、(近位から遠位への方向で)厚さが増大する付加的なシム・コンポーネント858,860,862及び864を示している。シム・コンポーネント858の厚さT2は、シム・コンポーネント810の厚さT1よりも大きくてよい。同様に、シム・コンポーネント860の厚さT3は、シム・コンポーネント858の厚さT2よりも大きくてよい。一例において、シム・コンポーネント810,858,860,862及び864の厚さは10mm〜14mmであってよい。
【0107】
脛骨補綴システム340に関して上述したように、脛骨上に埋め込まれた支承コンポーネント808とベース・コンポーネント812との間隔に基づいて、特定のシム・コンポーネントを選択して挿入することができる。また、
図5の方法500に関して上述したように、シム・コンポーネント810,858,860,862及び864から選択されたシム・コンポーネントを挿入し、次いで異なるシム・コンポーネントを選択して最初に選択されたシム・コンポーネントと交換するべきかどうかを判断するためにテストを実施することができる。一例において、支承コンポーネント808のセンサ822を使用して膝関節の少なくとも一部における力又は圧力のバランスを分析するように、テストを実施することができる。収集された力データ又は圧力データが満足できるものではない場合、異なるシム・コンポーネントを挿入することができる。満足できる力データ又は圧力データが観察されるまで、これらのステップを繰り返すことができる。任意には、シムの選択とともに、又はシムの選択の代わりに、バランス・テストのデータが満足できるものではない場合に、外科医は靱帯切離によって靱帯バランスを調節することができる。センサ822及びフレーム818を含む支承コンポーネント808は、膝関節における力バランスに関する包括的な感知データ集合を提供するように形成することができる。
【0108】
図27Cは、厚さT6を有するシム・コンポーネント866を示している。一例において、シム・コンポーネント866の厚さT6は、シム・コンポーネント810の厚さT1よりも小さくてよい。一例において、シム・コンポーネント866の厚さT6は約6mmであってよい。他の例では、厚さT6は6mm未満又は6mm超であってよい。一例において、シム・コンポーネント866はシム・コンポーネント810,858,860,862及び864のうちの1つと組み合わせて使用して、支承コンポーネント808とベース・コンポーネント812との付加的な間隔を提供することができる。
図27Cに示されているように、シム・コンポーネント866は、ハンドリング器具806と係合するためのアパーチャ868を含むことができ、シム・コンポーネントと支承コンポーネント808との間に挿入されるように形成することができる。
【0109】
試用補綴システム800のコンポーネントは、種々異なるサイズの膝関節に対応するために様々なサイズで利用することができる。一例では、外科医又は他の介護人は、テンプレートを使用して、試用補綴システム800のおおよその好適なサイズ又は形状を判定することができる。
図28は複数のテンプレート880を示している。これらのテンプレートは、脛骨補綴システム804の好適なサイズ又は形状を選択する前に適切な脛骨トレーサイズを判定する際に使用するためにサイジング及び/又は成形することができる。テンプレート880は図示のように、最小サイズAから最大サイズFまでのサイズであってよい。
【0110】
図29はキット900の例を示している。キット900はユーザーインターフェイス902と、ハンドリング器具904と、複数のコンポーネント906とを含むことができる。コンポーネント906は、試用補綴システム800に関して上述したコンポーネントのうちのいくつか又は全て、或いはやはり上述のこのようなコンポーネントの関連変更形を含むことができる。ユーザーインターフェイスは、脛骨補綴システム804の支承コンポーネント808のセンサ822及びプロセッサ824に接続されるように形成することができる。ユーザーインターフェイス902は、センサ822又はプロセッサ824からのデータを処理し、このようなデータをヒストリカル・データベースと比較し、そしてユーザーインターフェイスのスクリーン上に1つ又はそれ以上のバランス判定事項を表示するように形成されたコンピュータ・デバイスを含むことができる。ユーザーインターフェイス902は小型で可搬性であり、また無線式であるように形成することができるので、ユーザーインターフェイス902を外科処置の区域、又は周辺区域内で使用することができる。いくつかの例では、ユーザーインターフェイス902は別のディスプレイ装置、例えば外科処置区域内のコンピュータ又はTVモニタに接続することができる。
【0111】
一例において、キット900は、
図27Bに関して上述したように、仮大腿骨補綴物802と複数のシム・コンポーネントとを含む、試用補綴システム800のための全てのコンポーネントを含むことができる。一例において、キット900は前縁と後縁との高さ差、及び/又は内側縁と外側縁との高さ差を有する少なくとも1つのシム・コンポーネントを含むことができる。キット900は、一緒に配置される膝処置用コンポーネントのうちのいくつか又は全てを有し得るように設計することができる。キット900のコンポーネントはトレー907内部に収容することができる。トレーは、これに収容されたコンポーネントのうちの1つ又はそれ以上と一緒に、単回の使用後に廃棄することができる。一例において、キット900は、試用補綴システム800コンポーネントのうちのいくつかを収容することができ、そして、他のコンポーネントのうちのいくつかを外科処置中に別個に用意することができる。
【0112】
図30は、ユーザーインターフェイス902上に生成して表示し得るデジタル画像908の一例を示している。上記のように、脛骨補綴システム804の支承コンポーネント808は、複数のセンサ822を有するセンサ・プレート820を含むことができる。一例において、センサ・プレート820は24個のセンサ形態を有することができる。センサ・プレート820はプロセッサ824を含むことができる。プロセッサは、データをユーザーインターフェイス902に伝達する前に複数のセンサ822からのデータを受信して処理するように形成することができる。或いは、プロセッサ824はユーザーインターフェイス902のコンピュータ・デバイスと一体化することもできる。ユーザーインターフェイス902はセンサ・プレート820と有線接続又は無線接続することができる。有線接続又は無線接続は、あらゆるタイプのネットワーク、例えばインターネット、電話ネットワーク、ケーブル・ネットワーク、又は無線ネットワークを利用することができる。
【0113】
デジタル画像908は、センサ822と整合する脛骨補綴物800の区域を二次元的(図示)、又は任意には三次元的に表示したものであってよい。センサ822からのデータを多点データ・レジストリ内にマッピングすることができる。一例において24点データ・レジストリは、24個のセンサ822を有することに基づいてマッピングされる。他の例では、データ・レジストリは、センサ・プレート820上に24個未満又は24個超のセンサ822を有することに基づいて24個未満又は24個超の点を有することができる。上述のように、センサ822と整合する開口828を有するフレーム818を含む支承コンポーネント808の形態及び設計は、独立した感知区域を可能にし、これらの感知区域はユーザーインターフェイス902上に認識可能にマッピングして提示することができる。
【0114】
図31は、ユーザーインターフェイス902上に表示し得るデジタル画像910の例を示している。デジタル画像912は、センサ・プレート820上のセンサ822のそれぞれによって生成された力の値を示すことができる。生成された力の値は、上側部分816の突起850、又はセンサ822と相互作用する、上側部分816と下側部分823との間に延びるカラムによって伝達された力の結果であってよい。デジタル画像912内に示されたデータに基づいて、ユーザーインターフェイス902のコンピュータ装置は画像914を生成することができる。画像914は、仮脛骨補綴システム804上の2つの半部又は4つの象限のそれぞれにおける集合力を含むことができる。画像914は、仮脛骨補綴システムの内側M、外側L、前側A、及び後側P、又はこれらの組み合わせを表すインジケータを含むことができる。力データの内側・外側間及び前側・後側間の中心を示す画像916をユーザーインターフェイス902によって生成することもできる。
【0115】
図32は、ユーザーインターフェイス902上に表示し得る別のデジタル画像918の例を示す。外科医又は他のユーザーは、屈曲及び/又は伸展の許容力限界を表すグリーンゾーン又は安全ゾーンとして概念化することができる特定ゾーンを選択することができる。屈曲の場合、グリーンゾーンは例えば極限点920及び922によって表すことができ、また伸展の場合、グリーンゾーンは例えば極限点924及び926によって表すことができる。任意にはグリーンゾーンは、少なくとも一つには、1回又は2回以上の患者試行から得られた統計学的に重要なヒストリカル・データに基づいて確立することができる。例えば、多数回の試行から得られた実験データを収集したら、(分析プログラム、又は別の外部プログラムによって)データを統計的に分析することによって、推奨所定圧力基準、すなわち上限及び下限を形成し、これにより外科医が潜在的な高圧測定値を認識するのを助けることができる。推奨所定圧力基準は、所定の条件下での統計的に正常な閾値、及び許容限界を定義することができ、そしてより多くの情報がデータベース内で利用可能になるのに伴って絶えず調節することができる。
【0116】
センサ822によって生成され、センサ822から取得された力の値を次いでマッピングし、例えば
図33の画像928で示すことができる。画像928は、グリーンゾーンと比較してあまりにも高い力又は力ゾーン(符号930)、許容グリーンゾーン内の力又は力ゾーン(符号931)、そしてグリーンゾーンと比較してあまりにも低い力又は力ゾーン(符号932)(例えば内側ゾーン、外側ゾーン、前ゾーン、後ゾーン、内側/前ゾーン、内側/後ゾーン、外側/前ゾーン、外側/後ゾーン)を指示することができる。ユーザーインターフェイスのコンピュータ・デバイスは、取得した力データをグリーンゾーンデータと比較するように形成することができる。グリーンゾーンデータはユーザーインターフェイスのハードドライブ上のソフトウェア内に記憶することができる。
図34は、外科医によって選択されたグリーンゾーンに基づく複数の画像を有するユーザーインターフェイス902を示している。1つ又はそれ以上の画像を外科医によって使用することにより、例えば過剰の力又は力ゾーンを補正することができる。
【0117】
他の例では、外科医をガイドするために付加的な又は別のデータを表示することができる。
図31〜
図34の力の値として示された数値は、外科医による使用のために生成して表示し得るデータのタイプを示すための一例である。表示された具体的な数値は制限的であることを意図するものではなく、膝関節のバランス又はアンバランスを判定するための一例である。センサによって生成されデータ点レジストリ内にマッピングされた数値を、前に収集された経時的数値と比較することができる。これらの経時的数値は十分ないしは不十分なバランス及び整合状態を指示することができる。
【0118】
一例において、上記のように、ユーザーインターフェイス902はコンピュータ・デバイスを含むように形成することができ、ユーザーインターフェイス902はキット900の一部として提供することができる。他の例では、センサ822及びプロセッサ824を任意の他のタイプのコンピュータ・デバイスに接続することによって、センサ822からのデータに基づいて上記タイプのデータを生成することができる。
【0119】
締めくくりの注記:
既存の仮システム、キット、及び方法では、角度付き骨切り(例えば膝の関節線に対して平行でない骨切り)を脛骨の近位端又は大腿骨の遠位端に施す場合に、外科医は骨関節運動特性を洞察することができない。既存の仮システム、キット、及び方法の場合、さらに、永久脛骨補綴システムの適切な形態に達するために比較的数多くの仮コンポーネントの積み重ねが必要となり、或いは仮膝関節バランスをリアルタイムに示す力又は圧力感知データを提供することができない。本発明の仮システム、キット、及び方法は、外側縁とは異なる高さを有する内側縁、又は後縁とは異なる高さを有する前縁、のうちの一方又は両方を有するシム・コンポーネント、又は支承コンポーネント、支承支持コンポーネント、又はシム・コンポーネントと結合又は一体化されたセンサを含むことができる。このようなシム・コンポーネント形態は、大腿骨又は脛骨に角度付き骨切りを施す前に、この骨切りに関する膝関節運動特性を外科医が洞察するのを可能にし、そして外科的サイジング中に必要となる仮コンポーネントの個数を低減することができる。センサはリアルタイムの膝関節バランス・テストを容易にすることができる。
【0120】
上記「詳細な説明」は添付の図面を参照することを含み、これらの図面は「詳細な説明」の一部を形成する。図面は、本発明の脛骨補綴システム、キット、及び方法を実施し得る特定の実施態様を例示のために示している。これらの実施態様は本明細書中では「例(examples)」とも呼ばれる。特定の例が左膝又は右膝に関して示され説明されているが、言うまでもなく、本開示内容は左膝又は右膝の両方に対して等しく適用することができる。全ての例は部分又は全膝置換処置に用いることもできる。
【0121】
上記「詳細な説明」は例示を意図するものであって、制限的ではない。例えば上記例(又はこれらの1つ又はそれ以上のエレメント)を互いに組み合わせて使用することができる。上記記述を検討すれば、例えば当業者であれば他の実施態様を用いることができる。また種々の特徴又はエレメントを一緒にグループ分けすることにより開示内容を簡素化することもできる。このことは、請求項以外で開示された特徴がいずれかの請求項に必須であることを意図するものと解釈されるべきではない。それどころか、本発明の対象は、開示された特定実施態様の全ての特徴にあるとは限らない。従って、下記請求項は「詳細な説明」に組み込まれ、各請求項は別個の実施態様としてそれ自体で成り立つ。本発明の範囲は、添付の請求項を参照して、このような請求項と同等のものの全範囲とともに決定されるべきである。
【0122】
本文献と、引用することにより組み込まれた文献との利用に矛盾が生じた場合には、本文献における利用が優先する。
【0123】
本文献において、「a」又は「an」という用語は、他の事例又は「少なくとも1つ(at least one)」又は「1つ又はそれ以上(one or more)」の使用から独立して、1つ又はそれ以上を含むために用いられる。本文献において「又は(or)」という用語は、非排他的orを意味するために用いられるので、「A又はB」は他に指示がない限り、「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、そして「AでありBである」を含む。この文献において、「前方(anterior)」は概ね患者前面に向かう方向を意味し、「後方(posterior)」は概ね患者背面に向かう方向を意味し、「内側(medial)」は概ね患者中央に向かう方向を意味し、「外側(lateral)」は概ね患者側方に向かう方向を意味する。この文献において、「前/後方向」という語句は、前から後への又は後から前への方向を含むために使用される。
【0124】
添付の請求項において「含む(including)」及び「ここで(in which)」という用語は、それぞれ「含む(comprising)」及び「ここで(wherein)」という用語と同等の平易な英語として使用される。「含む(including)」及び「含む(comprising)」はオープンエンドであり、すなわち請求項におけるこのような用語の後に挙げられるエレメントに加えられたエレメントを含むシステム、キット、又は方法も、依然としてその請求項の範囲に含まれると見なされる。また下記請求項において、「キット」の請求項はとりわけ、少なくとも1つが異なる高さを含む一連の新規シム・コンポーネント、センサ、支承コンポーネント、及び新規シム・コンポーネントとの機能的関係を有するハンドリング器具コンポーネントを保護するように意図される。さらに、下記請求項において、「第1」、「第2」及び「第3」などという用語は標識として用いられるにすぎず、対象物に数的要件を与えるものではない。
【0125】
「要約書」は、技術開示内容の性質を読者が素早く解明するのを可能にするために提供される。これは、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するためには使用されないという了解のもとに提出される。