(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、上記感知手段(5)は、上記薄層の支持布(2)の内側に一体化されていることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、上記薄層の支持布(2)は、ポリエステル、ポリアミド、または他の合成繊維で作られていることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、上記薄層の支持布(2)の厚さが、0.1mmと0.6mm間、好ましくは、0.2mmと0.4mmの間に含まれることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、上記少なくとも一つの膨張可能な袋(13)は、使用者の胸部および/または肋骨および/または肩部および/または背中および/または臀部を覆うための上記薄層の支持布(2)上に配置されていることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、膨張可能な袋(13)のシート(19)は、上記薄層の支持布(2)の内面に配置されたポケットであることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
請求項1の独立型の着用できる保護具(1)であって、複数のガス発生器(12)を含み、該ガス発生器(12)は、上記制御ユニット(10)によって同時に作動化され得るか、または、異なる時点で上記制御ユニット(10)によって作動化され得ることを特徴とする独立型の着用できる保護具(1)。
【背景技術】
【0003】
オートバイ乗車は、ライダーが衝突状況に関与する場合に、ライダーが走行するスピード、衣類が提供できる限られた保護により、危険な活動であることが知られている。衝突状況として、車両のコントロールの喪失に続くライダーの落下、および/または、ライダーによって運転されるオートバイの他の車両または障害物との衝突、の両方が意図されるべきである。
【0004】
車両のコントロールの喪失は、地面の上でのライダーの滑りか、地面に衝突する前に空中に放たれるライダーの突然の落車のいずれかをもたらし得る。
【0005】
傷害のリスクを低減するため、ライダーは防護衣類を着用する。そのような防護衣類は、一般的に、いくつかの領域、例えば、肩、膝、背中の領域に、衣服に作用する衝撃力を制限するのに適したいくつかの身体防護具を備えた、革や合成材料で作られた、耐摩耗性の衣服から成る。
【0006】
最近、衝撃に対してオートバイ乗車用防護衣類によって提供される保護は、膨張可能な保護器具の、耐摩耗性衣服への一体化により改善されている。
【0007】
特許文献1および特許文献2は、長年にわたって、同じ出願人によって提案された、膨張可能な保護器具を備える、耐摩耗性衣服のいくつかの例を示している。
【0008】
耐摩耗性衣服は、膨張式保護器具の構成要素、すなわち、センサのネットワーク、制御ユニット、膨張手段および膨張式袋が、衣服の構造と統合され、したがって、耐摩耗性の衣服と一緒に全体を形成するという事実によって特徴づけられる。
【0009】
制御ユニットは、ライダーの状態を監視するのに適しており、衝突状況が検出されたとき、膨張手段を迅速に活性化することができ、それによって、膨張手段に接続された膨張式袋は、防護衣服の衝撃吸収性を向上させるために膨張させられる。
【0010】
有利には、膨張式袋は、その収縮した状態において、非常に小さな厚みとされ、したがって、衝突状況に応じてのみ膨張させられ、それらが一体化された耐摩耗性衣服の嵩および/または厚みは、実質的に増加させられない。そのため、耐摩耗性衣服の構造への膨張可能な保護器具の一体化は、通常の乗車中、ライダーに邪魔にならない。
【0011】
しかし、前述の耐摩耗性衣服が、高く評価され、ライダーに安全性の高いレベルを提供しているとしても、いくつかの問題が、耐摩耗性衣服への膨張可能な保護器具の一体化から生じる。
【0012】
第1の欠点は、ライダーが事故を経験するなら、または、するときに、耐摩耗性衣服が破損されることを引き起こし、ライダーは、同じレース、および/または、同じレースシーズンを続行するために、彼にとって適切なサイズの、その単独で膨張可能な保護器具を備える、別の新しい耐摩耗性衣服を手に入れねばならないということである。
【0013】
また、各ライダーは、彼/彼女が操縦せねばならない、異なる気候季節や地域の環境条件により、また、少なくとも二つの異なる季節、つまり、秋プラス冬と春プラス夏に適した、(膨張可能な保護器具付きの)入手できる耐摩耗性の衣服を持つ必要がある。
【0014】
実際のところ、秋/冬の間に使用される耐摩耗性衣服は、春/夏の間に使用されるものとは異なって製造される。
【0015】
さらに、膨張可能な器具は、衣服の構造を損なうことなく、容易に摩耗防護衣服から分離されることができないので、膨張可能な器具が作動されたとき、したがって、膨張手段が再装着されねばならないとき、全体の防護衣服が、製造業者に戻されねばならない。この場合には、防護衣服の輸送は、衣服が嵩高であるためコストがかかる。
【0016】
さらに、摩耗防護衣服のライフサイクルと膨張可能な保護器具のそれとは、時間的に異なるかもしれない。例えば、衣服が何らかの形で破れたり、経時的にまさに使い果たされたりするとき、膨張可能な器具は、まだ完全に使用可能であるかもしれない。したがって、これまで、ライダーが、彼/彼女の摩耗防護服を交換する意思があるなら、彼/彼女は、少なくとも一つの別の膨張可能な保護器具の不要なコストを維持せねばならなかっただろう。
【0017】
上記の状況および要請は、無視できないほどに、各ライダーのコストを増加させることが容易に理解される。
【0018】
特許文献3から、衣類に着脱自在に組み込まれるか、または取り付けられるのに適した保護器具が知られている。
【0019】
特許文献3に開示された保護器具の要素は、皮革、または、同様の特性を提示する合成材料で作られた2重の層から構成され、内層は、繊細で柔らかであり、外層は、より厚く、より剛性である。
【0020】
保護機能を有する外層の存在により、特許文献3の保護器具は、使用者の身体の異なる形状に、それ自身で容易には適応できない。
【0021】
さらに、特許文献3の保護装置は、危険な状況を検出するのに適した感知手段を備えていない。実際のところ、特許文献3の保護器具は、オートバイに関してオートバイ乗車者の飛び出しが、繋留ケーブルの突然の取外しにつながるときに作動され、繋留ケーブルは、オートバイに固定されたまま留まり、保護器具へのガスの導入を解放する。したがって、特許文献3の保護器具は、独立型の器具ではない。
【0022】
特許文献4から、エアバッグを備えた防護衣類が知られている。特許文献4の防護衣類は、エアバッグの膨張、展開を可能にする伸縮性インサートを含む。
【0023】
しかし、特許文献4の防護衣類は、分離可能な裏地を備えておらず、エアバッグは、直接、防護服の上に配置される。したがって、全体の防護服を交換することなくエアバッグを交換することは不可能である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下の説明においては、「独立型の器具」として、適切にその機能を達成するために、いかなる他の器具にも接続される必要がない器具が示されるであろう。具体的には、「独立型の器具」として、いかなる他の器具からも独立して動作することができる器具が意味されねばならない。
【0035】
「内面」または「内部」として、使用中、すなわち、使用者によって装着されるときに、使用者の身体に近い、器具およびその個々の構成要素の表面または部分が示され、「外面」または「外部」として、使用中、内面または内部と反対側である、器具およびその個々の構成要素の表面または部分が示されるであろう。
【0036】
添付の図面を参照して、本発明による独立型の着用できる保護具の例が、参照数字1により、その全体として示される。この独立型の着用できる保護具1は、特に、オートバイ運転者によって使用されるのに好適である。にもかかわらず、独立型の着用できる保護具1は、自転車乗り、または、使用者の身体の効果的な保護が得られなければならない他の分野において、効果的に使用され得ることが、以下の説明からより明らかになるであろう。
【0037】
独立型の着用できる保護具1は、シャツやTシャツのような、使用者によって装着されるのに適した、薄層の支持布2を含む。薄層の支持布2は、使用者の体の少なくとも胴部を覆う。
【0038】
独立型の着用できる保護具1は、また、薄層の支持布2に設けられたシート19内に収容される少なくとも一つの膨張可能な袋13、および、膨張手段として作用する、少なくとも一つのガス発生器12を含む。ガス発生器12は、少なくとも一つの膨張可能な袋13に接続され、それは、薄層の支持布2に直接的または間接的に固定される。
【0039】
独立型の着用できる保護具1は、さらに、薄層の支持布2に、また、直接的または間接的に固定される、制御ユニット10を含み、それは、膨張手段12を作動させるのに適している。
【0040】
独立型の着用できる保護具1は、また、制御ユニット10に接続され、薄層の支持布2に設けられる感知手段5を含む。
【0041】
制御ユニット10は、感知手段5によって、危険な状況が検出されるとき、ガス発生器12を作動させるのに適している。
【0042】
これまでになされた定義によれば、本発明の着用可能な保護具1は、そのすべての機能要素、すなわち、膨張可能な袋13、検出手段5、制御ユニット10、および、ガス発生器12が、薄層の支持布2に配置されているので、独立型の器具である。独立型の着用できる保護具1を着用した後、使用者は、着用できる保護具1を作動させるために、着用できる保護具1のどの構成要素をも外部器具と接続する必要はない。
【0043】
例えば、制御ユニット10は、外部電源に結合される必要はなく、ガス発生器12は、外部ガス源に接続される必要はない。さらに、制御ユニット10は、適切にその機能を実現するために、独立型の着用できる保護具1の外部に配置された感知部品を必要としない。
【0044】
感知手段5、および、着用できる保護具1の様々な構成要素間の接続部材でさえ、薄層の支持布2に配置される。いずれにしろ、ネットワーク接続具は、無線であり得る。
【0045】
図1、
図2および
図2Aに示される実施形態によれば、薄層の支持布2は、使用者の体の胴部、臀部、および、少なくとも部分的に腕部を覆う。
【0046】
図6、
図7、および、
図10に示される実施形態によれば、薄層の支持布2は、使用者の体の胴部と、少なくとも部分的に腕部を覆う。
【0047】
図8に示される実施形態によれば、薄層の支持布2は、使用者の体の胴部のみを覆う。
【0048】
図9に示される実施形態によれば、薄層の支持布2は、使用者の体の胴部と、臀部を覆う。
【0049】
明らかに、薄層の支持布2の異なる配置は、他の特定の必要性を満たすために、可能である。
【0050】
使用者は、シャツやTシャツと同様に、薄層の支持布2、したがって、全体の独立型の着用できる保護具1を着用し得ることが、添付の図面から理解されるであろう。
【0051】
図1に示された独立型の着用できる保護具の実施形態を参照して、独立型の着用できる保護具1の着用をより簡単にするために、独立型の着用できる保護具1は、フロントファスナー7を設けられ得る。フロントファスナー7は、薄層の支持布2の袖に、彼/彼女の腕を挿入した後、使用者によって閉じられ得る。
【0052】
使用者の身体上でのより良いフィット性を確保するため、独立型の着用できる保護具1は、締結用腰紐8を設けられ得る。
【0053】
薄層の支持布2によって達成される機能は、特に、使用者の動きを妨げることなく、独立型の着用できる保護具1の様々な構成要素を支持することである。実際のところ、いくつかの実施形態によれば、薄層の支持布2は、摩耗および摩擦応力に実質的に抵抗し得ない、薄い材料で形成される。したがって、そのような薄層の支持布2は、それが、障害物や地面と直接的に接触するに至る場合には、多少の断裂または損傷を受け得る。
【0054】
好ましくは、薄層の支持布2は、ポリエステル、ポリアミド、または他の合成繊維で作られる。
【0055】
薄層の支持布2は摩耗に対する保護を提供する必要がないので、小さな厚さを有し得る。好ましい実施形態によれば、薄層の支持布2は、0.1mmから0.6mmの間に含まれる厚さを有する。好ましくは、薄層の支持布2は、約0.3mmの厚さを有する。
【0056】
薄層の支持布2の減少された厚さは、独立型の着用できる保護具1が、通常の乗車運転中に使用者を妨げることなく、彼の身体に密着したままであることを可能にする。以下に詳細に開示されるように、薄層の支持布2の減少された厚さは、独立型の着用できる保護具1が、異なる衣服の下と、上の両方に、容易に着用されることを可能にする。
【0057】
さらに、いくつかの実施形態によれば、薄層支持布2は、良好な弾性特性を有し、その結果、それは、使用者の身体の異なる形状にそれ自身で容易に適応し得る。さらに、その弾力性により、薄層の支持布2は、膨張可能な袋13が作動されるとき、膨張可能な袋13の膨張を妨げず、それが、非常に短い時間でその最大容積に到達することを可能にする。
【0058】
薄層の支持布2の構造は、使用者の身体を圧縮しないように、膨張可能な袋13の膨張が、独立型の着用できる保護具1の外方に向かって生じることを可能にする。
【0059】
好ましくは、制御ユニット10とガス発生器12は、使用者の背部を覆う薄層の支持布2の一部に適用される。
【0060】
好ましい実施形態では、ガス発生器12と制御ユニット10が適用される領域において、薄層の支持布2は、衝撃吸収発泡体を備える。衝撃吸収発泡体は、薄層の支持布2に適用され、制御ユニット10とガス発生器12に直接接触することから、使用者の背中を保護するのに適している。
【0061】
さらに、衝撃吸収発泡体は、膨張可能な袋13が膨張されない事故の場合に、使用者の背中が、制御ユニット10およびガス発生器12と直接的に衝突することを防止するのに適している。
【0062】
図2A、
図8、
図9、
図10を参照すると、独立型の着用できる保護具1は、好ましくは、半硬質の背中保護体3を含む。半硬質の背中保護体3は、着用できる保護具1が使用者によって着用されるとき、使用者の背中部分を覆うのに適している。
【0063】
さらに、
図3に明瞭に示されるように、半硬質の背中保護体3は、制御ユニット10とガス発生器12を収容するのに適している。
【0064】
好ましくは、半硬質の背中保護体3は、例えば縫着によって、薄層の支持布2に不変的に固定される。
【0065】
半硬質の背中保護体3は、薄層の支持層2が適切に着用されたとき、使用者の背中の上で長手方向に延び、使用者の脊椎の領域を覆うように成形される。
【0066】
半硬質の背中保護体3は、好ましくは、楕円の外側輪郭を有する。
【0067】
図3の実施形態を参照すると、半硬質の背中保護体3の外面は、ポリプロピレンのようなポリマー材料で作られた複数の要素9A、9B、9Cを含み得る。好ましくは、半硬質の背中保護体3の内面に、衝撃吸収発泡体14が適用される。衝撃吸収発泡体14は、発泡ポリスチレンまたは他のエネルギー吸収材から製造され得る。
【0068】
要素9A、9B、9Cは、少なくとも一つの膨張可能な袋13と一緒に、衝撃吸収発泡体14上で、使用者の背中に作用する衝撃力を分散させることを支援する。同時に、要素9A、9B、9Cは、衝撃吸収発泡体14と一緒に、膨張可能な保護器具1の制御ユニット10およびガス発生器12のための筐体として機能する。実際には、制御ユニット10とガス発生器12は、要素9A、9B、9Cと衝撃吸収発泡体14との間に配置される。
【0069】
図3の実施形態を参照すると、中央要素9Bは、制御ユニット10を収容するように設計された開口部11を有し得、搭載された時に、制御ユニット10は、背中保護体3の連続的な滑らかな外面を完成させる。
【0070】
しかしながら、
図2Aおよび
図8に示されるような他の実施形態では、制御ユニット10は、背中保護体3の内部に完全に隠され得る。
【0071】
ガス発生器12は、好ましくは、背中保護体3の要素9Cに固定される。背中保護体3の一部である要素9Cは、使用中、使用者の腰部に重ねられる。
【0072】
図3に示される実施形態では、ガス発生器12は、2つの固定リング15によって要素9Cの内面に固定された、円筒状のガス発生器から成る。
【0073】
要素9Cに設けられた適切な形状の開口部16を通してそのような固定リング15に作用することが可能である。そのような開口部16は、独立型の着用できる保護具1が使用時にあるとき、対応する蓋17によって覆われ得る。
【0074】
独立型の着用できる保護具1は、好ましくは、単一の膨張可能な袋13を含む。好ましくは、単一の膨張可能な袋13は、使用者の胸、肋骨、肩、背中、および臀部を覆うように、薄層の支持層2に配置される。
【0075】
しかし、単一の膨張可能な袋13の異なる配置は、他の特定の必要を満たすために、可能である。
【0076】
明らかに、独立型の着用できる保護具1は、複数の膨張可能な袋13を含み得、膨張可能な袋13は、身体の他の部分を覆うのに、および、互いに組み合わせて作動させるのに適している。
【0077】
各々の膨張可能な袋13は、薄層の支持布2に配置されたシート19内に収容されている。シートとして、薄層の支持布2に適用される膨張可能な袋13を支持し、適切な位置に維持するのに好適な、薄層の支持布2の部分または要素が示されねばならない。シート19は、好ましくは、薄層の支持層2の内面に配置されたポケットとして構成される。
【0078】
膨張可能な袋13が収容されるポケット19は、有利には、薄層の支持布2と同じ材料で作られ得る。
【0079】
好ましくは、膨張可能な袋13は、ポリアミドなどのシート材料から作られる。類似の膨張可能な袋は、同じ出願人の名義で出願された特許文献2に開示されている。
【0080】
膨張可能な袋は、大きな膨張を達成することができ、それは、折り畳まれ、または、詰められることを必要とすることなく、平坦な形状で、そのシート内に挿入され得る。このようにして、薄層の支持層2上への膨張可能な袋の提供は、薄層の支持層2をかさばらせず、使用者が独立型の着用できる保護具を装着することを妨げない。
【0081】
各ポケット19は、そこを通して、膨張可能な袋13の開口部が、ガス発生器12に、直接、または、接続チューブによって、接続され得る、適切な開口を備える。
【0082】
有利には、
図3に示されるように、膨張可能な袋13は、適切なポケット19の内側の背中保護体3の下に配置され得る。この場合には、膨張可能な袋13と対応するポケット19は、ガス発生器12と制御ユニット10の下に配置される。
【0083】
この場合、更なる補強層22が、使用者に追加の快適さを提供するために、および、薄層の支持布2のより良い構造化のために、ポケット19の下方に設けられる。この補強層22は、発泡フォームおよび/または堅い織物で構成され得、背中保護体3の全体構造の重量配分のための手段を提供し得る。
【0084】
図3の実施形態によれば、固定リング21は、膨張可能な袋13の開口部をガス発生器12に固定するために、ガス発生器12の開通リップ18上で使用され得る。有利には、開通リップ18は、膨張可能な袋13が、膨張中にガス発生器12によって放出されることを防止するように、固定用リングと協働する。
【0085】
ガス発生器12の端部に膨張可能な袋13の開口部を固定するために、着用できる保護具1の別の実施形態は、解放可能な固定手段の使用を想定する。
【0086】
この事例において、薄層の支持層2は、腰部に、ファスナー26を設け得る(
図2、
図2Aおよび
図9を参照)。この場合、使用者は、ファスナー26を開いた後、ガス発生器12が収容された、背中保護体3の部分にアクセスし得る。続いて、使用者は、解放可能な固定手段を緩め、空のガス発生器12を新しいものと交換し得る。
【0087】
好ましくは、独立型の着用できる保護具1は、単一のガス発生器12を備える。しかし、本発明のあり得る実施形態は、複数のガス発生器12の使用を想定する。
【0088】
この特定の実施形態では、検出手段5によって衝突状況が検出された場合、複数のガス発生器12が、同時に、または、所定のシーケンスに従って、制御ユニット10によって作動させられ得る。
【0089】
このように、独立型の着用できる保護具1が、複数の膨張可能な袋13を含む場合、各々の膨張可能な袋13は、異なるガス発生器12によって膨張させられ得る。
【0090】
別の方法では、膨張可能な袋13が、チャンバの緩やかな収縮を可能にするための脱気口を備えるなら、袋が一旦膨張させられると、それは、ゆっくりと収縮し、それにより、次のガス発生器は、将来における異なる時間に作動させられ得る。このように、独立型の着用できる保護具は、メンテナンスや充電を受けることを必要とせずに、たとえ同じレース中であっても、再び使用され得る。この場合、膨張袋13に重畳される薄層の支持布2の部分は、薄層の支持布の弾性により、膨張可能な袋13からのガスの排出を支援する圧縮力を、膨張可能な袋13に加え得る。
【0091】
予想されたように、独立型の着用できる保護具1は、制御部12に接続され、薄層の支持布2の上に配置された感知手段5を含む。
【0092】
感知手段5は、好ましくは、それらの要素を支持することを意図される、プリント回路基板35、またはPCBを含む。
図3Aおよび
図3Bの実施形態によれば、PCB35は、「T」形状を有する。PCB35は、可撓性支持体36を使用して薄層の支持布2に配置される。可撓性支持体36は、好ましくは、ゴム製である。さらに、可撓性支持体36は、恒久的に、または、取り外し可能に、薄層の支持布2に固定され得る。
【0093】
可撓性支持体36は、PCBを少なくとも部分的に収容するために、例えば、T字型のPCB35のヘッド端38を少なくとも部分的に収容するために適した、キャビティ37を含む。
【0094】
可撓性支持体36の内部にPCB35を挿入するための有利な方法によれば、可撓性支持体36は、PCB35が、支持体36のキャビティ37の内部に少なくとも部分的に挿入されることを可能にするために撓められる。支持体36が解放されると、センサ5は、所定の位置に保持される。具体的には、可撓性支持体36の内部にT字型のPCB35の挿入を可能にするために、可撓性支持体36は、T字型PCB35のヘッド端38が、支持体36のキャビティ37内に挿入されることを可能にするために撓められる。支持体36が解放されると、センサ5は、所定の位置に保持される。
【0095】
このようにして、それらが置換される必要がある場合には、薄層の支持布2の一体性を損なうことなく、センサ5を交換することが容易である。
【0096】
代わりに、感知手段5は、薄層の支持布2に一体化され得る。
【0097】
薄層の支持布2に一体化されることは、感知手段5が、薄層の支持布2の内面または外面に設けられたシートまたはポケットに配置されることを意味する。
【0098】
この実施形態では、感知手段5は、シートまたはポケット内に配置されるほか、以前に開示された可撓性支持体を使用して、薄層の支持布2に、また、固定され得る。
【0099】
好ましくは、ポケットの開口部は、シールによって閉鎖される。この場合、ポケットは、使用者がシールを破ることなしに、ポケットの内部にアクセスすることができないように閉じられている。
【0100】
感知手段5は、好ましくは、加速度計であり、独立型の着用できる保護具の外部の任意の他のセンサ(例えば、オートバイに搭載される)から独立している。感知手段5は、薄層の支持布2の異なる領域に配置され得る(添付図面の実施形態においては、明確にするため、薄層の支持布2の肩部分に位置決めされたセンサのみが示される)。
【0101】
そのような感知手段5は、有線45、および/または、無線接続によって、独立型の着用できる保護具1の制御ユニット10に接続される。
【0102】
薄層の支持布2に配置された様々なセンサ5によって受信される入力は、継続的に、制御ユニット10により監視され、衝突状況が検出された場合(組み込み済みの論理式に従って)、発射信号が、ガス発生器12に伝達され、約50〜100ミリ秒での、膨張可能な袋13の急速な膨張を許容する。
【0103】
上記の説明から、独立型の着用できる保護具1は、単独で、または使用者により着用される衣服の上で使用されるのに好適であることが理解され得る。
【0104】
独立型の着用できる保護具1が単独で使用される場合、薄層の支持布2は、摩耗および摩擦応力に耐えることができず、追加の保護要素24,25が、薄層の支持布2の外表面に付加され得る。追加の保護要素24、25の機能は、独立型の着用できる保護具1により提供される衝撃保護を改善し、摩耗および引き裂きに対して膨張可能な袋13を保護することである。
【0105】
図6に示されるように、追加の保護要素24,25は、肩保護要素24、および/または、胸部保護要素25を含み得、それらは背中保護体3と組み合わせて使用され得る。
【0106】
上述したように、独立型の着用できる保護具1は、また、通常の衣服の上、または、防護衣服の上に着用され得る。
【0107】
通常の衣服として、使用者の身体の一部を覆うために単純に設計された衣服が意図されねばならず、一方、防護衣服として、使用者の身体の少なくとも一部を覆うと同時に、いくつかの方法で保護するように設計された衣服が意図されねばならない。
【0108】
両方の場合において、独立型の着用できる保護具1の下に着用される衣服が、独立型の着用できる保護具1と組み合わせて使用されるように、具体的に設計されていることは必要とされない。
【0109】
実際のところ、その弾性特性のために、薄層の支持布2は、使用者によって下に着用される衣服に、それ自身で適応し得る。
【0110】
このことは、彼/彼女が、独立型の着用できる保護具1と一緒に使用されるように具体的に設計された衣服を所有していない場合でも、ライダーが、独立型の着用できる保護具1によって提供される高レベルの保護から利益を得ることを許容する。
【0111】
また、この事例において、追加の材料層、および、背中保護体3のものに加え、別のプラスチック保護体の可能な追加は、独立型の着用できる保護具1の衝撃保護、および、摩耗抵抗を改善するために、薄層の支持布2に付加され得る(
図6参照)。
【0112】
上記の説明によれば、独立型の着用できる保護具1は、一般的な衣服の下に着用されるのに適していないことが留意されるべきである。実際問題として、薄層の支持布2の上に着用される衣服は、膨張可能な袋の正確な膨張を、不可避的に妨げるであろう。そのような膨張は、危険な状況の場合に、外向きよりも、それに代わって、使用者の身体に向けて生ずるであろう。
【0113】
したがって、摩耗抵抗性衣服の下においても、また、独立型の着用できる保護具1の使用を可能にするために、新規かつ革新的な防護衣類アセンブリが考案された。
【0114】
そのような防護衣類アセンブリは、摩耗と摩擦応力とに抵抗性の材料で作られた、適合性のある防護服30、50、および、上記において開示された、独立型の着用できる保護具1を含む。
【0115】
適合性のある防護衣服として、独立型の着用できる保護具1が適合性のある防護衣服の下に着用されるとき、独立型の着用できる保護具1の少なくとも一つの膨張可能な袋13の上に少なくとも部分的に重ねられるのに適した、可撓領域31,32、51を備える保護衣服が、意図されねばならない。
【0116】
この事例において、可撓領域31、32、51は、衝突状況の検出に続き、一旦、膨張可能な袋13が、独立型の着用できる保護具1のガス発生器12によって膨張させられると、膨張可能な袋13が膨張することを可能にする。
【0117】
さらに、可撓領域31、32、51は、また、膨張可能な袋13が膨張させられるとき、ライダーにかけられる圧力を軽減できる。
【0118】
本発明による防護衣類アセンブリの第1の実施形態は、耐摩耗スーツ30と独立型の着用できる保護具1を含む。
【0119】
独立型の着用できる保護具1が、適合性のある耐摩耗性スーツ30の下に着用されるときの、
図1の独立型の着用できる保護具1の例示の実施形態のハッチング輪郭が、
図4に概略的に示される。適合性のあるスーツ30は、頭部、手および足を除いて、使用者の身体の全体を覆うように設計される。当技術分野でよく知られているように、スーツ30は、肩、肘、膝および背中の領域内の保護要素40を備え得る。
【0120】
図4の例示の実施形態によれば、適合性のあるスーツ30は、脇の下、腕および脚の付け根の領域に、可撓領域31、32を備える。可撓領域31,32は、好ましくは、伸縮性材料で作られる。
【0121】
スーツ30の腕や脇の下の部分に沿って配置される伸縮性のある領域31は、使用者の身体の肩、胸、背中を保護するために設計された、下側の膨張可能な袋13の部分が、スーツ30の皮革または耐摩耗性材料によって妨害されることなく膨張することを可能にする。
【0122】
同様に、スーツ30の鼠蹊部に沿って配置される伸縮性のある領域32は、使用者の身体の臀部を保護するために設計された、下側の膨張可能な袋13の部分が、スーツ30の皮革または耐摩耗性材料によって妨害されることなく膨張することを可能にする(
図5参照)。
【0123】
さらに、伸縮性のある領域31、32を設けることで、膨張可能な袋13の膨張の時は、独立型の着用できる保護具1の薄層の支持布2の上のスーツ30の存在にもかかわらず、わずかな程度遅延されるだけである。したがって、独立型の着用できる保護具1が、適合性のあるスーツ30の下に着用されるときに、独立型の着用できる保護具1によって提供される安全性のレベルは、独立型の着用できる保護具1が、それ単独で着用されるときに提供されるレベルに匹敵する。
【0124】
さらに、伸縮性のある領域31,32、51を設けることは、それらが、ライダーの落下の場合に、めったに地面と直接接触しない領域に配置されるので、スーツ30によって提供される耐摩耗性を低下させない。
【0125】
本発明による防護衣類アセンブリの第2の実施形態は、耐摩耗性ジャケット50と独立型の着用できる保護具1を含む。
【0126】
図7において、皮革や他の耐摩耗性材料で作られた適合性のある保護ジャケット50の下に着用されるときの、
図6の独立型の着用できる保護具1の例示の実施形態のハッチングされた外郭が示される。
【0127】
当技術分野でよく知られているように、保護ジャケット50は、肩、肘および背中の領域に保護要素55を備え得る。
【0128】
図7の例示の実施形態によれば、適合性のある保護ジャケット50は、脇の下、腕の領域内の可撓領域51を備える。可撓領域51は、好ましくは、伸縮性材料で作られる。
【0129】
ジャケット50の腕や脇の下の部分に沿って配置された可撓領域51は、使用者の身体の肩部、胸部および背中部を保護するために設計された、下側の膨張可能な袋13の一部が、ジャケット50の皮革や耐摩耗性材料によって邪魔されることなく膨張することを可能にする。
【0130】
適合性のある服30を参照して以前に述べたように、可撓領域51を設けることで、独立型の着用できる保護具1の薄層の支持布2の上のジャケット50の存在にもかかわらず膨張可能な袋13の膨張の時間は、わずかな程度に遅れるだけである。したがって、それが適合性のあるジャケット50の下に着用されるとき、独立型の着用できる保護具1によって提供される安全性のレベルは、それ単独で着用されるときに提供されるものに匹敵する。
【0131】
可撓領域31、32、51の異なる配置は、他の特定のニーズを満たすために、可能である。さらに他の配置が、膨張可能な袋13の膨張を可能にするために、防護衣服30、50に対して使用され得る。例えば、外側に開き得るフラップが、外側の耐摩耗性衣服に、設けられ得る(同様の解決策のための、同一出願人の名義の、特許文献1を参照)。
【0132】
フラップは、ベルクロ(Velcro(登録商標))ストリップ、または、フラップの縁部に沿って配置され、所与の破壊強度を備えるステッチによって、摩耗防護服30またはジャケット50に、離脱可能に結合され得る。
【0133】
独立型の着用できる保護具1の革新的なコンセプトは、純粋に、上掲の実施形態に限定されない。独立型の着用できる保護具1の単一の膨張可能な袋または複数の膨張可能な袋は、ジャケット(上半身保護)やパンツ(下半身の保護)のように、異なる耐摩耗性衣服と共に作動させるように、また、使用者の身体の異なる領域を覆うように、拡大または縮小され得る。
【0134】
ガス発生器12と制御ユニット10の配置は、また、薄層の支持布2の適用範囲におけるどこにでも位置され得る。
【0135】
上記の説明から、本発明の独立型の着用できる保護具1を用いることにより、使用者がもはや膨張可能な器具の重複するセットを所有することを強いられないことは明らかである。実際のところ、彼/彼女は、異なる耐摩耗性の衣服と一緒に、同一の独立型の着用できる保護具1を使用し得る。
【0136】
さらに、独立型の着用できる保護具が再充電される必要があるとき、それは、他のどの保護構成要素または衣服からも独立しているので、それは、修理センターに単独で送られ得る。このようにして、所有とメンテナンスのコストの大幅な低減が達成される。
【0137】
例えば、もし、ライダーが、耐摩耗性衣服の下に、独立型の着用できる保護具を着用し、彼/彼女が、独立型の着用できる保護具の作動を引き起こさないが、外側の耐摩耗性衣服に損傷を引き起こす、小さな事故に関与するなら、同一の独立型の着用できる保護具が、別の耐摩耗性衣服と共に、単純に着用され得る。
【0138】
実際のところ、ライダーは、予備で、別の完全な革のスーツ(膨張可能な保護器具付き)を持つ必要はない。本発明の独立型の着用できる保護具1を使用することにより、ライダーは、単に、彼の体から損傷した革のスーツ(膨張可能な保護装置が設けられていない)を除去し、彼/彼女の独立型の着用できる保護具をその位置に保つことによって、彼/彼女は、新しいスーツを着用できる。
【0139】
このように、膨張可能な保護器具を備えた衣服によって提供される同じレベルの安全性を得るために、ライダーは、新しい膨張可能な器具を備えた新しい耐摩耗性衣服を購入することを強いられない。
【0140】
さらに、独立型の着用できる保護具の技術的特徴により、ライダーは、異なる衣服と一緒に、独立型の着用できる保護具を交換可能に使用する機会を有することが留意されるべきである。
【0141】
本発明は、好ましい実施形態を参照して説明されたが、機械的に同等の解決策は、以下の特許請求の範囲の範囲内に、予測可能に属している。