(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6185619
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】立体自動倉庫
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20170814BHJP
B65G 1/14 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
B65G1/04 501
B65G1/04 555A
B65G1/14 A
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-29141(P2016-29141)
(22)【出願日】2016年2月18日
(65)【公開番号】特開2017-124933(P2017-124933A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2016年2月18日
(31)【優先権主張番号】特願2015-214779(P2015-214779)
(32)【優先日】2015年10月30日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-2651(P2016-2651)
(32)【優先日】2016年1月8日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502380361
【氏名又は名称】トーヨーカネツソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】星 俊臣
(72)【発明者】
【氏名】篠原 啓樹
【審査官】
八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−112565(JP,A)
【文献】
特開2000−118630(JP,A)
【文献】
特開平11−266938(JP,A)
【文献】
特開2006−117373(JP,A)
【文献】
特開2012−153482(JP,A)
【文献】
特開2008−222346(JP,A)
【文献】
実開平06−035209(JP,U)
【文献】
特開2009−062124(JP,A)
【文献】
特開平11−020909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00−1/133;1/14−1/20
A47B 43/00−45/00;47/00−47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を格納するための棚が多段に設けられ該物品の格納面が前記棚の一側に設けられた外側保管ラックと、
物品を格納するための棚が多段に設けられ該物品の格納面が前記棚の両側に設けられ前記物品を前記格納面から奥に向かって単数又は複数保管しうる単独保管ラックと、
前記外側保管ラックと該外側保管ラックに隣接する保管ラックである前記単独保管ラックとの間の外側―単独間通路、もしくは互いに隣接する二つの前記単独保管ラック間の単独―単独間通路を走行する搬送機構と、
前記搬送機構に搭載され、前記物品の格納面の奥行正方向の略全長に亘って物品を引き込み該引き込まれた前記物品を前記物品の格納面の奥行逆方向の略全長に亘って移動させることが可能な伸縮機構と、
前記単独保管ラックを構成する棚であって、前記物品が前記奥行正逆二方向に横断可能に空隙スペースを提供する特定収納棚であって、前記特定収納棚上では前記外側―単独間通路または前記単独―単独間通路のうちのいずれか一方の通路を走行する第1の搬送機構の持つ第1の前記伸縮機構によって引き込まれた物品が前記一方の通路に隣接する通路を走行する第2の搬送機構の持つ第2の前記伸縮機構によって前記一方の通路と反対側に所在する前記単独保管ラックもしくは前記外側保管ラックに移動されることを可能とする、特定収納棚と、
前記特定収納棚において同時刻では指示された唯一の搬送されるべき前記物品に対して、唯一つの前記第1の搬送機構もしくは第2の搬送機構のいずれか一方のみが稼働するようにすることで前記第1の搬送機構と前記第2の搬送機構とが接触もしくは衝突することを防止する手段と
を具備することを特徴とする立体自動倉庫。
【請求項2】
前記搬送機構が前記通路内の水平および垂直方向に移動可能なスタッカークレーン方式であることを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項3】
前記搬送機構が前記通路内の水平方向にのみ移動可能な走行台車方式であることを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項4】
前記特定収納棚は、前記搬送機構が走行する前記通路に面した単一の保管スペース内で行われるエリアか、もしくは更に奥行き方向に位置する複数の保管スペースを貫通して行われるエリアであることを特徴とする請求項1記載の立体倉庫。
【請求項5】
前記単独保管ラックには、複数の前記物品に対応する複数の前記特定収納棚を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の立体自動倉庫。
【請求項6】
前記保管スペースの底面は、平板もしくは前記物品の移動方向に沿って配置される軸材を含むものであって、前記平板もしくは前記軸材は、前記単独保管ラックを構成する複数の保管スペースに複数の前記平板もしくは複数の前記軸材が配置され該配置された複数の前記平板もしくは複数の前記軸材のそれぞれがつなぎ材を介して連接されて構成されるか、もしくは前記単独保管ラックを構成する複数の保管スペースを貫通する領域内に前記平板もしくは前記軸材が単一部材として配置されて構成され、且つ前記単独保管ラックを構成する複数の保管スペースに複数の前記平板もしくは複数の前記軸材が配置され該配置された複数の前記平板もしくは複数の前記軸材のそれぞれが前記つなぎ材を介して連接されて構成される場合は前記連接されるそれぞれの前記平板同士もしくは前記軸材同士の表面高さ位置が移動に支障のない範囲でほぼ同一高さであることを特徴とする請求項4記載の立体自動倉庫。
【請求項7】
一つの前記特定収納棚の位置並びに搬送方向は、前記単独保管ラックの何れの位置に、何れの方向にでも設置されることが可能であることを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項8】
前記単独保管ラックの前記特定収納棚に保管された前記物品に対し前記搬送機構を単数又は複数用いて別の前記単独保管ラックの前記特定箇所もしくは前記特定収納棚に移動可能なことを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項9】
前記単独保管ラックの前記特定収納棚に保管された前記物品に対し前記搬送機構を用いて同じ前記単独保管ラックの前記特定箇所もしくは前記特定収納棚に移動可能なことを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項10】
前記伸縮機構として多段式のアーム、ボールネジ、ラック・アンド・ピニオン又は多節リンクのうちの少なくともいずれかを用いることを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【請求項11】
前記搬送機構に構成される前記伸縮機構の底部には、少なくとも一か所に前記伸縮機構の先端側底部に、保管ラックの棚表面に接する回転体を含む低摩擦ガイド機構を有することを特徴とする請求項1記載の立体自動倉庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は立体自動倉庫に係り、例えば縦横方向に多段に積層された複数の保管ラックで構成される立体自動倉庫に関する。
【背景技術】
【0002】
立体自動倉庫に関しては、例えば特許文献1に記載される如くの方式が知られている。特許文献1において、保管ラックの奥行き方向に複数列の保管棚を設けることで保管効率を高め、上下方向に移動可能なスタッカークレーン全体を保管棚表面に沿って水平
方向に移動し、且つスタッカークレーンに搭載され奥行き方向に独立して移動可能な横行台車が複数列の前記保管棚を設けても有効に稼働するとした立体自動倉庫の例が開示されている。ここでは、立体自動倉庫における保管効率を高
め、総合的な入出庫サイクルタイムを短縮する目的で、前記横行台車をスタッカークレーンから独立させて別動作を可能としたものであるが、スタッカークレーンが他の移動体と衝突することなく移動、操作するためにはスタッカークレーンは1台に限られる。奥行き方向に複数列の保管棚を設ける際には、同一物品が並んで保管されることが出し入れには有効であるが、異なる物品を並べる際には、手前側の物品を仮に避けるなどの操作が必要となるなどの煩雑な工程も考えられる。
【0003】
更に、特許文献2における立体自動倉庫においては、同様のスタッカークレーンを用いて保管棚の稼働率ならびに建屋の有効利用率を高めるために、隣り合う2列の保管棚を共有することを可能とした立体自動倉庫の例が開示されている。但しここでは、物品の大小が混在する場合の保管棚は大きい物品に合わせざるを得ない
ので、小型物品の保管に対する効率の低下を、隣り合う保管棚の奥行き方向にスペースを共有して、例えば小型の物品を従来の2個から3個配置できるようにしたものである。
【0004】
前記の特許文献1並びに特許文献2においては、複数列もしくは隣り合う二つの保管棚に対し、それぞれに隣り合う何れのスタッカークレーンも保管棚の物品に操作することが可能であることも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−324712号公報
【特許文献2】特開2000−318812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここに、特許文献1および特許文献2において、両者が課題として明記していることは、保管効率を高め、入出庫サイクルタイムを短縮することに他ならない。しかしながら、保管効率を高めることは、移動対象となる物品が多くなることであり、即ち、構造の複雑さや移動の煩雑さを伴うことになりかねない。ここでは、立体自動倉庫システムにおける保管効率を高め、一連の動作における無駄時間を低減することである。
【0007】
立体的自動倉庫における搬送手段は、一般的にコンベアや走行する移動体などにより水平方向(x方向)に移動する手段と、リフトのような垂直方向(y方向)に移動する手段と、その他のコンベアなどで立体自動倉庫の幅方向(z方向)に移動する手段との組み合わせにより、それら三軸方向の直線的な一次元的移動を組み合せて移動対象となる荷を必要時に、所定の場所から所定の場所へ移動していた。なお、それらの移動に際しては、特許文献1および特許文献2で示されているようなx−y方向を組み合せた二次元平面的な動きをするスタッカークレーンの如くの事例もあるが、立体自動倉庫内でx−y−zの三軸方向に自由に移動する手法を経済的に得る工法は確立されていなかった。
【0008】
特に立体自動倉庫の大型化、大規模化が進むと、倉庫内に配置される物品の種類や物量が増大するために、搬送のための移動が複雑になることが予測され、短時間で効率的に荷の移動処理をすることが従来以上に望まれている。
【0009】
本願発明は上記の課題点を解決し、スムーズな物品の移動を行うことで、立体自動倉庫の稼働システム全体での無駄時間を低減すると同時に、立体自動倉庫における物品のスペース占有率を向上させ、トータル的に経済効果が得られる立体自動倉庫の提供を目的とする。因みに、ここで、「無駄時間を低減する」とは、リフトや物品を移動するための搬送機構などのメンテナンスを行う際に、装置を強制的に停止することなく搬送ルートを迂回することで稼働を継続させることも含まれる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願では、特に立体自動倉庫における移動領域を設けた構造として、入出庫部と保管ラック間で物品の移動や保管を行う他に、保管ラック内で、並びに保管ラック間での通路を介さずに互いに隣り合う保管ラック間での移動を可能とする構造を実現し、さらには、立体自動倉庫における互いに隣り合う保管ラックは、高さ方向に同一階にあり、奥行き方向に同列に位置する保管スペースの間で物品の移動が可能な状態において稼働する搬送機構により、物品を移動する構造とする。本願の一態様においては、多段の棚を設けた保管ラックが複数の列で構成される立体倉庫であって、物品の格納面が前記棚の両側に設けられ前記物品を前記格納面から奥に向かって単数又は複数保管しうる単独保管ラックと、前記単独保管ラックの前記格納面の脇に設けられた通路を走行する搬送機構とを具備し、前記搬送機構によって前記単独保管ラックに保管しうる全ての物品を保管又は取り出し可能とすることで、前記物品が前記単独保管ラック間を有効に移動することが可能となる。例えば、前記荷を押すかもしくは引くかの何れかによって前記単独保管ラック内を移動させる前記搬送機構は、隣り合う前記搬送機構に挟まれる前記単独保管ラック部の幅に実質的に相当する長さまでが伸縮可能な機構を有し、前記搬送機構の伸縮機構によって前記に物品を移動する際に、前記単独保管ラックの両側に二台の前記搬送機構が位置する場合には、いずれか一方の前記搬送機構のみが操作を行い、前記立体自動倉庫の外側に位置する前記保管ラックを除く中間部に位置する前記単独保管ラックの両側を走行する何れもが前記物品の搬送並びに移動に対応可能である前記搬送機構と、前記立体自動倉庫における高さ方向に同一の階における前記中間部に位置する前記単独保管ラックに対し、前記搬送機構が走行する方向と直角方向に、移動対象となる単一の前記物品のみが配置され、前記搬送機構の走行方向に対し直角方向となる前記単独保管ラック奥行き方向に最大幅まで双方向に移動可能とする最少でも二列の移動領域を確保することで、前記保管ラックおよび前記単独保管ラック間で物品の移動が必要な場合に効率的に移動することが可能となる。
【0011】
ここに前記保管ラックにおいてはその奥行方向の長さがL’であり、搬送対象の前記物品の奥行き方向の最大寸法をDとした際に、D<L’<2Dの関係にあり、前記単独保管ラックにおいてはその奥行方向の長さがLであり、前記D寸法に対し、D<L<n×Dの関係にある。即ち、換言すれば、単独保管ラックは奥行き方向に複数の前記物品を保管し得る領域を有した一体型構造による保管ラックであり、重複する構成機構部材を低減することも可能とするものである。
【0012】
更に、本願の別の態様においては、前記搬送機構が通路内の水平及び垂直方向に移動可能な例えばスタッカークレーン方式の搬送構造であるか、もしくは水平方向にのみ移動可能な走行台車などによる搬送機構によって、前記通路を効果的
に走行
することを可能としている。
【0013】
更に別の態様においては、単一もしくは複数の単独保管ラックを持ちうる保管スペース内で対象とする物品を移動する特定収納棚には、同時刻では指示された唯一の搬送されるべき前記物品に対して、唯一つの前記搬送機構のみが稼働することで、異なる場所の搬送機構もしくは搬送機構が有する伸縮機構に接触もしくは衝突することなく、安定した走行と稼働が可能となる。ここに、保管スペースとは保管ラックの構造内において搬送される物品が保管もしくは移動する領域を示している。
【0014】
また別の態様においては、前記特定収納棚は、前記搬送機構が走行する前記通路に面した単一の保管スペース内で行われるエリアか、もしくは更に奥行き方向に位置する複数の保管スペースを貫通して行われるエリアであることによって、立体自動倉庫全体において自由度を高める特定収納棚を設けることが可能となる。
【0015】
更に別の態様においては、前記単独保管ラックには、複数の前記物品に対応する複数の前記特定収納棚を有することで、立体自動倉庫全体において必要時に、必要箇所に必要な数の特定収納棚を設けることが可能となり更に自由度が高まる。
【0016】
一方、また別の態様においては、前記保管スペースの底面は、平板もしくは前記物品の移動方向に沿って配置される軸材であって、前記平板もしくは前記軸材は、前記単一の単独保管ラックの領域内に構成するか、もしくは複数の単独保管ラックを貫通する領域内に構成し、且つ前記単一の単独保管ラックの領域内に前記平板もしくは前記軸材が構成される場合はそれぞれの前記平板もしくは前記軸材の表面高さ位置が移動に支障のない範囲でほぼ同一高さであることで、立体自動倉庫に設けられる前記特定収納棚における移動がよりスムーズな動きとなる。
【0017】
なお、また別の態様においては、一つの前記特定収納棚の位置並びに搬送方向は、前記単独保管ラックの何れの位置に、何れの方向にでも設置されることが可能で、指示された前記物品によって決まるものであり、前記特定収納棚によって限定されるものではないので、倉庫内に保管された前記物品の情報を基にした最適な特定収納棚を構築することが可能となる。
【0018】
ここでは、また別の態様においては、前記単独保管ラックの特定収納棚もしくは特定箇所に保管された前記物品に対し前記搬送機構を単数又は複数用いて別の前記単独保管ラックの特定箇所もしくは特定収納棚に移動可能とするので立体自動倉庫内での移動の自由度を増すことになるので効果的な移動をタイムリーに行うことが可能となる。因みに、ここに記載の特定収納棚とは、単一の前記搬送機構で収納領域内の全ての領域で保管もしくは取出しが可能な棚を意味し、特定箇所とは、移動指示を受けた前記保管ラック内の特定の収納箇所を意味する。
【0019】
さらに、また別の態様においては、前記単独保管ラックの特定収納棚もしくは特定箇所に保管された前記物品に対し前記搬送機構を用いて同じ前記単独保管ラックの特定箇所もしくは特定収納棚に移動可能であるため、同一の保管ラック内での移動の自由度を増すことが可能となる。因みに、ここに記載の特定収納棚と特定箇所とは前項で規定した内容を意味する。
【0020】
ここに、これらの移動に関しては、また別の態様として、前記搬送機構に構成され、前記物品の保管又は取り出しを行なうための伸縮機構を多段式のアーム、ボールネジ、ラック・アンド・ピニオン又は多節リンクを用いることで、特定収納棚の奥行き方向への操作が容易になる。
【0021】
更にまた別の態様においては、前記搬送機構に構成される伸縮機構の底部には、少なくとも一か所に好ましくは前記伸縮機構の先端側底部に、保管ラックの棚表面に接する回転体を含む低摩擦ガイド機構を有することで、前記保管ラック部の幅に実質的に相当する充分な長さまで伸縮する機構の自重による変形がなくなるので、軽量化可能で安定した軸力伝達が可能な伸縮機構部を構成することが可能となる。
【0022】
上記の通りの特定収納棚を設けることで、立体自動倉庫システムにおける保管効率を高めると同時に、リアルタイムで移動の最適ルートを適宜選択しながら一連の動作を行うので、無駄時間を低減することが可能となる。ここで、「無駄時間を低減する」とは、リフトや物品を移動するための搬送機構などのメンテナンスを行う際に、装置を強制的に停止することなく搬送ルートを迂回することで稼働を継続させることも含まれる。すなわち、仮にあるリフトを点検するとした場合、これまでの技術では、当該リフトが所掌する範囲の搬送自体はストップせざるを得なかったのに対し、本願発明では、リフト1の所掌範囲とリフト2の所掌範囲とをオーバーラップさせることが可能となるために、非稼働のリフト1の所掌範囲を稼働中のリフト2で所掌させることによって、全体の搬送系として稼働が停止されず搬送作業を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本願の一実施形態に係る保管ラックの斜視図である。
【
図2】本願の一実施形態に係る複数の保管ラックと入出庫コンベア部による立体自動倉庫の概念図である。
【
図3】本願の一実施形態に係る複数の保管ラックによる従来の構成例である。
【
図4】本願の一実施形態に係る複数の保管ラック並びに単独保管ラックの構成例である。
【
図5】本願の一実施形態に係る従来構造における立体自動倉庫の概念図である。
【
図6A】本願の一実施形態に係る特定収納棚の例を示す図である。
【
図6C】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その一)を示す図である。
【
図6D】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その二)を示す図である。
【
図6E】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その三)を示す図である。
【
図6F】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その四)を示す図である。
【
図6G】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その五)を示す図である。
【
図6H】本願の一実施形態に係る特定収納棚の底面形状例(その六)を示す図である。
【
図7】本願の一実施形態に係る特定収納棚を通過するイメージの一例である。
【
図8】本願の一実施形態に係る特定収納棚を通過するイメージのその他の例である。
【
図9】本願の一実施形態に係る特定収納棚と搬送機構の操作領域の例を示す図である。
【
図10】本願の一実施形態に係る特定収納棚と搬送機構の操作領域のその他の例を示す図である。
【
図11】本願の一実施形態に係る搬送機構の伸縮機構の例を示す図である。
【
図12】本願の一実施形態に係る伸縮機構の一例を示す図である。
【
図13】本願の一実施形態に係る伸縮機構のその他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、複数段複数列で保管スペース22を有する保管ラック21を示し、ここでは簡便的に3段
5列の一例を示している。
【0025】
図2は、並列に複数の前記保管ラック21と、例えばコンベア並びにリフトで構成される入出庫部4の一部を示した立体自動倉庫1の概念図であり、以下の図で表現する物品5の移動方向を「通路方向」、「高さ方向」、「保管ラック間方向」に対し、x−y−z方向として示している。
【0026】
図3は、従来構造例において前記保管ラック211が複数配置される場合の構成例を示し、背面を合わせた組み合わせを含み前記保管ラック211の格納面から奥行方向(
図2のz方向)の長さ(L’)が共通で、前記物品5の奥行き方向の最大寸法をDとした時に、D<L’<2Dの関係にある。
【0027】
図4は本案構造の構成例であり、倉庫全体の外側には格納面から奥行方向にL’の長さを有
する保管ラック211と、それ以外の中間部に位置し、例えば図の例では外側に位置する前記保管ラック211の略2倍の長さ(L)を有する単独保管ラック212とで構成される場合を示すが、前記物品5の奥行き方向の最大寸法をDとした時に、D<L<n×Dの関係にある。
【0028】
図5は、従来構造における立体自動倉庫の一例を示し、保管倉庫部2と入出庫部4で構成され、前記保管ラック211間の通路23を搬送機構3が走行し、前記物品5を所定の位置から所定の位置まで搬送するのである。例えば、矢印Aは入庫〜保管の流れの例を示し、第3のコンベア43から送られる前記物品5は保管されるべき前記保管ラック211に位置する第2のコンベア42〜リフト44〜異なる階の第2のコンベア42〜第1のコンベア41を経由し、搬送機構3に搭載されて所定の位置に保管される。また、矢印Bは保管〜出庫の流れの例を示し、前記とは逆方向に、搬送機構3に搭載されて第1のコンベア41〜第2のコンベア42〜リフト44〜第3のコンベア43の高さに位置する第2のコンベア42〜第3のコンベア43を経由してその後工程に移動するのである。
【0029】
図6Aは、本案の保管倉庫部2における前記特定収納棚6の例を示す図であり、例えば、外側に位置する二台の前記保管ラック211および、もしくは前記単独保管ラック212とその間に位置し、それぞれを挟み込む三か所の前記通路23に前記搬送機構3が走行する状態で設置された二か所の前記保管ラック部211および、もしくは前記単独保管ラック212に、前記物品5がz方向の正逆二方向に横断可能に空隙スペース状態となった前記特定収納棚6を有する例を示している。
【0030】
ここでは、第2列の前記単独保管ラック212に保管される第1の物品51が第2の搬送機構3bの伸縮機構31により引き込まれ、更に第3列の前記単独保管ラック212に移動して破線で示す位置に移動する状態を示し、前記特定収納棚6において並行する逆方向へのエリアにおいて、第3列の前記単独保管ラック212に保管される第2の物品52が第3の搬送機構3cの前記伸縮機構31により引き込まれ、更に第2列の保管ラック212に移動して破線で示す位置に移動する状態を示している。
【0031】
図6Bは、
図6Aで示した前記特定収納棚の一部であり、矢印Eで示した領域の底面部7の形態例を以下の
図6C〜
図6Fで示す。
【0032】
図6Cは、特定収納棚の底面形状の一例を上面図、側面図で示し、前記L’の幅を有する前記単独保管ラック211の略2倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースを貫通する状態で配置される平板71の状態を示している。ここに、補強部75は平板71の下から支える梁構造の例を示しているが、平板71の撓み量を制御する構造であれば図示する形状に拘るものではない。
【0033】
図6Dは、特定収納棚の底面形状のその他の例であり、前記L’の幅を有する前記保管ラック211の略2倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースにおいて二段に配置される平板
72の状態を示している。
【0034】
図6Eは、特定収納棚の底面形状のさらにその他の例であり、前記L’の幅を有する前記保管ラック211の略3倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースを貫通する状態で配置される平板71の状態を示している。
【0035】
図6Fは、特定収納棚の底面形状のさらにその他の例であり、前記L’の幅を有する前記保管ラック211の略2倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースを貫通する状態で配置される軸材73の状態を示している。ここに、補強部75は軸材73の下から支える筋交い構造の例を示しているが、軸材73の撓み量を制御する構造であれば図示する形状に拘るものではない。
【0036】
図6Gは、特定収納棚の底面形状のさらにその他の例であり、前記L’の幅を有する前記保管ラック211の略2倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースにおいて二段に配置される軸材74の状態を示している。
【0037】
図6Hは、特定収納棚の底面形状のさらにその他の例であり、前記L’の幅を有する前記保管ラック211の略3倍の長さを有する前記単独保管ラック212のスペースを貫通する状態で配置される軸材73の状態を示している。
【0038】
図7は、前記特定収納棚6を通過するイメージの一例を示し、第1列の前記保管ラック211に保管されていた前記物品5を、第3の搬送機構3cが走行する第4列の前記保管ラック211の位置に移動させる場合のルートを示し、第1の搬送機構3aにより第2列の前記保管ラック212の前記特定収納棚6に配置され、第2の搬送機構3bの伸縮機構31の操作により、第3列の前記単独保管ラック212の前記特定収納棚6を経由して第3の搬送機構3cにより第4列の前記保管ラック211に保管される例を太矢印で示している。
【0039】
図8は、前記特定収納棚6を通過するその他のイメージの例を示し、第4列の前記保管ラック211に保管されていた前記物品5を、第2の搬送機構3bが走行する第2列の前記単独保管ラック212の位置に移動させる場合のルートを示し、第3の搬送機構3cにより第3列の前記単独保管ラック212の前記特定収納棚6に配置され、第3の搬送機構3cの前記伸縮機構31の操作により、第3列の前記単独保管ラック212の前記特定収納棚6を経由して第2の搬送機構3bにより第2列の前記単独保管ラック212に保管される例を太矢印で示している。
【0040】
図9は、前記特定収納棚6と前記搬送機構3の操作領域の例を示す図であり、
図4〜6でも描いたように入出庫側に前記特定収納棚6を設けた場合で、
図5および
図6とも一部重複している。
【0041】
図10は前記特定収納棚6と前記搬送機構3の操作領域のその他の例を示す図であり、前記特定収納棚6が前記保管ラック212のほぼ中央部に位置し、更に1箇所の前記特定収納棚6で双方向の移動を行う場合を示し、保管エリアの数を増やすことにもなるので、全体の前記物品5の流れの中で前記保管ラック211および、もしくは前記単独保管ラック212間をz方向に移動する頻度が少ない場合には有効である。
【0042】
図9および
図10で二つの事例を示したが、あくまでも一例であって、前記単独保管ラック212の列ごとに前記特定収納棚6の位置や数並びに移動方向が変わっても有効であり、立体自動倉庫1の全体における前記物品5の配置と前記保管ラック間をz方向に移動する頻度によって任意に選択することが可能である。
【0043】
図11は搬送機構3の伸縮機構31の例を示す図であり、ガイドレール25に沿って走行ホイール
34の回転によって走行する前記搬送機構3に取付けられた、摺動する複数の板状構造物の組合せによる摺動式伸縮機構32の例を示している。
【0044】
図12は伸縮機構の具体的例を示す図であり、前記摺動式伸縮機構32が充分長く伸びても、組み合わせ構造物が常に伸縮方向に対して撓みなどの変形をしないように前記伸縮機構31の先端部には回転体35を設けると効果的である。
【0045】
図13は伸縮機構のその他の具体例であり、剛性を保持する梁状の両端を交互に組み合わせた蛇腹式伸縮機構33の例を示している。前記同様先端部に回転体35を設けることでスムーズな伸縮移動が可能となる。
【符号の説明】
【0046】
1 立体自動倉庫
2 保管倉庫部
21 保管ラック
211 保管ラック
212 単独保管ラック
22 保管場所
23 通路
24 保管ラック床面
25 ガイドレール
3 搬送機構
3a 第1の搬送機構
3b 第2の搬送機構
3c 第3の搬送機構
31 伸縮アーム
32 摺動式伸縮機構
33 蛇腹式伸縮機構
34 走行ホイール
35 回転体
4 入出庫部
41 第1のコンベア
42 第2のコンベア
43 第3のコンベア
44 リフト
5 物品
51 第1の物品
52 第2の物品
6 特定収納棚
7 特定収納棚の底面部
71 複数の保管スペースを貫通する平面
72 単一の保管スペースに位置する平面
73 複数の保管スペースを貫通する軸材
74 単一の保管スペースに位置する軸材
75 補強部
D 物品の奥行き方向の最大寸法
L 単独保管ラック(212)の奥行き長さ(保管スペース)
L’ 保管ラック(211)の奥行き長さ(保管スペース)