特許第6185966号(P6185966)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジの特許一覧

特許6185966テトラサイクリンおよびそれらの類似物の合成
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6185966
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】テトラサイクリンおよびそれらの類似物の合成
(51)【国際特許分類】
   C07C 231/10 20060101AFI20170814BHJP
   C07C 237/26 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   C07C231/10
   C07C237/26
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】182
(21)【出願番号】特願2015-168496(P2015-168496)
(22)【出願日】2015年8月28日
(62)【分割の表示】特願2013-164980(P2013-164980)の分割
【原出願日】2005年5月20日
(65)【公開番号】特開2015-221832(P2015-221832A)
(43)【公開日】2015年12月10日
【審査請求日】2015年8月28日
(31)【優先権主張番号】60/573,623
(32)【優先日】2004年5月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/660,947
(32)【優先日】2005年3月11日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507044516
【氏名又は名称】プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】アンドルー ジー. マイヤーズ
(72)【発明者】
【氏名】マーク ジー. シャレスト
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン ディー. ラーナー
(72)【発明者】
【氏名】ジェーソン ディー. ブルベイカー
(72)【発明者】
【氏名】ディオニシオ アール. シーゲル
【審査官】 斉藤 貴子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−500391(JP,A)
【文献】 米国特許第03019260(US,A)
【文献】 米国特許第03219671(US,A)
【文献】 米国特許第03338963(US,A)
【文献】 国際公開第02/085303(WO,A1)
【文献】 国際公開第04/038001(WO,A1)
【文献】 国際公開第05/030149(WO,A1)
【文献】 特表2007−515411(JP,A)
【文献】 国際公開第04/064728(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化215】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはそれらの塩、異性体または互変異性体を合成する方法であって、該方法が、式:
【化216】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、あるいはそれらの塩、異性体または互変異性体を脱保護して、式:
【化217】
[この文献は図面を表示できません]

のテトラサイクリン、あるいはそれらの塩、異性体または互変異性体を提供する工程を包含し、
ここで、
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換アシル;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである;
は、水素である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換アシル;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換アシル;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換アシル;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである;
の各存在は、別個に、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換アシル;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである;
nは、0または1〜3(nが1または3である場合も含めて)の範囲の整数である;そして
各P’は、別個に、水素または保護基であり、
但し、該方法は、式:
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、あるいはそれらの塩または互変異性体を脱保護して、式:
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、あるいはそれらの塩または互変異性体を提供する工程(ここで、Pは、水素、低級アルキル、アシルまたは保護基であり、R、R、R、R、R、R、R、およびP’は、上記のとおりである)を包含しない、
方法。
【請求項2】
が水素である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
が水素である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
が水素である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
が−N(Rである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
の各存在が、別個に、ハロゲン;環式置換または非置換ヘテロ脂肪族;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;または−NHC(O)Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アシル;アリール;ヘテロアリール;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
の少なくとも1つの存在が、−NHC(O)Rである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
の少なくとも1つの存在が、ハロゲンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
の少なくとも1つの存在が、−ORである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
の少なくとも1つの存在が、環式置換または非置換ヘテロ脂肪族である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、35 U.S.C.§ 119(e)に基づいて、米国仮特許出願USSN 60/660,947(これは、20053月11日に出願された)およびUSSN 60/573,623(これは、2004年5月21日に出願された)から優先権を主張しており、各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0002】
(政府の助成)
本明細書中で記述した研究は、一部には、the National Institutes of Health(R01 AI48825)およびthe National Science Foundation(博士号を受ける前の共同研究R10964)からの援助を受けて、行われた。従って、米国政府は、本発明の一定の権利を有し得る。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
テトラサイクリンは、広範囲の用途がある抗菌薬であり、これは、ヒトおよび動物の医薬で広く使用されている(非特許文献1;非特許文献2)。発酵または半合成によるテトラサイクリンの全生産量は、年に、数千トンになる。最初のテトラサイクリンであるクロロテトラサイクリン(1)(オーレオマイシン(商標))は、1945年に、Lederle Laboratories(Wyeth−Ayerst Research)により、土壌中のバクテリアであるStreptomyces aureofaciensから単離された(非特許文献3;Duggar、Aureomycin and Preparation of Some、特許文献1、1949年;その内容は、本明細書中で参考として援用されている)。オキシテトラサイクリン(2)は、それからすぐに、Pfizer Laboratoriesの研究者により、S.rimosusから単離された(非特許文献4)。クロロテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンの構造は、ハーバード大学のR.B.Woodwardおよび共同研究者と協力して、Pfizerの研究者により解明された(非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7;非特許文献8).テトラサイクリン(3)は、後に、クロロテトラサイクリンの水素化分解により調製され、そしてクロロテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンの抗菌活性を保持していることが発見され、また、安定性が高かった(非特許文献9;非特許文献10)。テトラサイクリンは、後に、S.aureofaciens、S.viridofaciens、およびS.rimosusの天然産物であることが発見された。
【0004】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
今日、臨床的に重要である主なテトラサイクリンには、テトラサイクリン(3)(非特許文献9)、オキシテトラサイクリン(2、テラマイシン(商標))(非特許文献11)、ドキシテトラサイクリン(非特許文献12)、およびミノサイクリン(非特許文献13;非特許文献14)が挙げられる。これらのテトラサイクリンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより、抗菌活性を与える(非特許文献15)。殆どのテトラサイクリンは、殺菌性というよりもむしろ静菌性である(非特許文献16;非特許文献17)。テトラサイクリンは、細菌の細胞質膜を通った後、Mg+2をキレート化し、このテトラサイクリン−Mg+2錯体は、細菌のリボソームの30Sサブユニットに結合することが報告されている(非特許文献18)。この錯体がリボソームと結合すると、アミノアシル−tRNAの結合を阻止し、その結果、タンパク質の合成が阻害される(非特許文献19;非特許文献20)。テトラサイクリンはまた、真核生物のリボソームの40Sサブユニットに結合することが発見されている;しかしながら、それらは、真核生物の細胞中では活発には輸送されないので、真核生物の細胞中において、タンパク質合成に影響を与えるのに十分な濃度に達しない(非特許文献21)。
【0005】
これらのテトラサイクリン抗生物質の構造と活性との関係は、50年にわたる親構造の半合成の変性から、実験的に決定されている(非特許文献22)。この天然産物の左上部分(これはまた、疎水性ドメインとして、知られている)を入れ替えると、新しい治療活性剤が得られるのに対して、極性疎水性ドメインを変性すると、活性の損失が起こる。しかしながら、半合成により、当然のことながら、調製でき研究できるテトラサイクリン類似物の数が制限される。
【0006】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
テトラサイクリンは、高密度の極性官能性および立体化学的複雑性を備えた4つの直線的に縮合された6員環から構成されている。1962年、Woodwardおよび共同研究者は、ラセミ6−デスメチル−6−デオキシテトラサイクリン(サンサイクリン(sancycline)、4)(これは、最も簡単な生物活性テトラサイクリンである)の最初の全合成を報告した(非特許文献23)。その合成経路は、時間について顕著な功績があり、22工程の直線的手順で、それらの環を段階的に構成することにより、進行した(全体的な収率、約0.003%)。A−環前駆体であるD−グルコサミンからの(−)−テトラサイクリン(3)の最初のエナンチオ選択的合成(34工程、0.002%の全収率)は、2000年に、Tatsudaおよび共同研究者により、報告された(非特許文献24)。テトラサイクリン構成物質を合成する他のアプローチ(これらはまた、DまたはCD前駆体で開始するABCD環系の段階的な組み立てにより、進行する)には、(±)−12a−デオキシ−5a,6−アンヒドロテトラサイクリンのShemyakin合成(非特許文献25;その内容は、本明細書中で参考として援用されている)および(±)−5−オキシテトラサイクリンのMuxfeldt合成(テラマイシン、22工程、収率0.06%)(非特許文献26;その内容は、本明細書中で参考として援用されている)が挙げられる。テトラサイクリンへの少数の既存の経路(これらは、決して、合成の可変性に向けて設計されていなかった)が長く非効率であるために、テトラサイクリン類似物の合成は、依然として、限られている。
【0007】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第2,482,055号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Schappingerら、「Tetracyclines:Antibiotic Action,Uptake,and Resistance Mechanisms」、Arch.Microbiol、1996年、第165巻、p.359−69
【非特許文献2】Mitscher、「The Chemistry of the Tetracycline Antibiotics」、Medicinal Research Series、1978年、第9巻、Marcel Dekker Inc.New York
【非特許文献3】Duggar、Ann.N.Y.Acad.Sci、1948年、第51巻、p.177−181
【非特許文献4】Finlayら、Science、1950年、第111巻、p.85
【非特許文献5】Hochstein、J.Am.Chem.Soc.、1952年、第74巻、p.3708−3709
【非特許文献6】Hochstein、J.Am.Chem.Soc.、1953年、第75巻、p.5455−75
【非特許文献7】Stephens、J.Am.Chem.Soc、1952年、第74巻、p.4976−77
【非特許文献8】Stephens、J.Am.Chem.Soc.、1954年、第76巻、p.3568−75
【非特許文献9】Bootheら,J.Am.Chem.Soc.、1953年、第75巻、p.4621
【非特許文献10】Conoverら、J.Am.Chem.Soc.、1953年、第75巻、p.4622−23
【非特許文献11】Finlayら、Science、1950年、第111巻、p.85
【非特許文献12】Stephensら、J.Am.Chem.Soc.、1963年、第85巻、p.2643
【非特許文献13】Martellら、J.Med.Chem、1967年、第10巻、p.44
【非特許文献14】Martellら、J.Med.Chem.、1967年、第10巻、p.359
【非特許文献15】BentleyおよびO’Hanlon著、「Anti−Infectives:Recent Advances in Chemistry and Structure−Activity Relationships」、The Royal Society of Chemistry、1997年、Cambridge、UK
【非特許文献16】Rasmussenら、Antimicrob.Agents Chemother、1991年、第35巻、p.2306−11
【非特許文献17】PrimroseおよびWardlaw著、「The Bacteriostatic and Bacteriocidal Action of Antibiotics」、Sourcebook of Experiments for the Teaching of Microbiology Society for General Microbiology、Academic Press Ltd.、1982年、London
【非特許文献18】Goldmanら、Biochemistry、1983年、第22巻、p.359−368
【非特許文献19】Wissmannら、Forum Mikrobiol、1998年、p.292−99
【非特許文献20】Epeら、EMBO J.、1984年、第3巻、p.121−26
【非特許文献21】Epeら、FEBS Lett、1987年、第213巻、p.443−47
【非特許文献22】Sumら、Curr.Pharm.Design、1998年、第4巻、p.119−32
【非特許文献23】Conoverら、J.Am.Chem.Soc、1962年、第84巻、p.3222−24
【非特許文献24】Tatsutaら、Chem.Lett.、2000年、p.646−47
【非特許文献25】Gurevichら、Tetrahedron Lett.、1967年、第8巻、p.131
【非特許文献26】Muxfeldtら、J.Am.Chem.Soc.、1979年、第101巻、p.689
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
テトラサイクリン類似物への実用的かつ効率的な合成経路が必要とされており、これは、抗菌活性および潜在的な抗腫瘍活性の向上について試験できる特定の類似物の迅速な調製に影響を与える。このような経路があれば、以前には調製されていなかったテトラサイクリン類似物の調製が可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要旨)
本発明は、テトラサイクリン類似物を調製する新規合成アプローチに焦点を当てる。これらの合成アプローチは、6−デオキシテトラサイクリン(これらは、酸および塩基に対して、6−ヒドロキシテトラサイクリンよりも安定である)を調製する際に、特に有用である。ドキシテトラサイクリンおよびミノサイクリン(これらは、2つの最も臨床的に重要なテトラサイクリンである)だけでなく、チゲサイクリン(最新の臨床候補物である)は、6−デオキシテトラサイクリン類である。
【0012】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
これらのアプローチはまた、6−ヒドロキシテトラサイクリン、ペンタサイクリン、ヘキササイクリン、C5−置換テトラサイクリン、C5−非置換テトラサイクリン、複素環D−環を備えたテトラサイクリン、および他のテトラサイクリン類似物を調製する際に、有用である。
【0013】
テトラサイクリン類似物へのこれらの新規合成アプローチは、重要な中間体として高度に官能化したキラルエノン(5)を使用して、テトラサイクリン環系の収束性合成を包含する。第一アプローチは、このエノンと、以下で示すようなトルエート(6)の脱保護またはハロゲン化ベンジルのメタレーションにより形成されたアニオンとの反応を包含する。トルエートの脱保護は、C5−置換基を有するまたは有しない6−デオキシテトラサイクリンを調製する際に、特に有用である。このメタレーション(例えば、金属−ハロゲン交換(例えば、リチウム−ハロゲン交換)、金属−メタロイド交換(例えば、リチウム−メタロイド交換))は、C5−置換基を有するまたは有しない6−デオキシテトラサイクリンだけでなくペンタサイクリンを調製する際に、特に有用である。この環化プロセスにおいて、任意の有機金属試薬が使用され得る。特に有用な試薬には、リチウム試薬、グリニャール試薬、ゼロ−原子価金属試薬、おほひエート(ate)錯体が挙げられ得る。特定の実施態様では、この環化反応には、より穏やかな条件が好まれ得る。
【0014】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
第二のアプローチは、ディールス−アルダー型反応において、エノン(5)とジエン(7)またはベンゾシクロブテノール(8)とを反応させる工程を包含する。
【0015】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
これらの両方のアプローチにおいて、そのキラルエノンは、テトラサイクリン核の官能化A環およびB環を提供し、そしてD−環は、トルエート(6)、ハロゲン化ベンジル、またはベンゾシクロブテノール(8)から誘導される。この分子の2つの部分を立体選択的な様式で合わせると、C−環が形成される。これらのアプローチは、以前には決して調製されなかった多種多様なテトラサイクリン類似物の立体選択的かつ効率的な合成を可能にするだけでなく、D−環を複素環(5員環)または他の環系で置き換えたテトラサイクリン類似物の調製を可能にする。それらはまた、種々のペンタサイクリン、あるいは芳香族および非芳香族炭素環と複素環とを含むそれより高級なサイクリン類の調製を可能にする。
【0016】
6−デオキシテトラサイクリン類似物のC6における酸化によって、以下のスキームで示すように、6−オキシテトラサイクリン類似物が調製され得る:
【0017】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
この6−デオキシテトラサイクリンは、芳香族ナフトール中間体に変換され、これは、自発的な自動酸化を受けて、ヒドロペルオキシドが形成される。このヒドロペルオキシドを水素化分解すると、この6−オキシテトラサイクリンが得られる。6−デオキシテトラサイクリン類似物のこの酸化は、D−環を複素環(5員環)で置き換えたテトラサイクリンだけでなく、ペンタサイクリンならびに芳香族および非芳香族炭素環と複素環とを含む他のポリサイクリンを調製するのに使用できる。
【0018】
本発明は、これらのテトラサイクリン類似物を調製する合成方法だけでなく、これらの合成で使用される中間体(キラルエノン(5)、トルエート(6)、ジエン(7)、ハロゲン化ベンジルおよびベンゾシクロブテノール(8)を含めて)およびそれらによりアクセスされる新規誘導体を提供する。
【0019】
これらの新しいアプローチによって利用可能であり本発明の一部と見なされる広範な化合物のいくつかには、テトラサイクリンおよび種々の類似物が挙げられる。テトラサイクリンの重要な下位分類には、C5−ヒドロキシル基を有するか有しない6−デオキシテトラサイクリン、およびC5−ヒドロキシル基を有するか有しない6−ヒドロキシテトラサイクリンが挙げられる。例えば、このD−環の周りの特定の置換基は、本発明の新規方法論を使用して、アクセス可能となる。特定の種類の本発明の化合物では、これらのテトラサイクリン類似物のD−環(それは、通常、フェニル環である)は、複素環部分であり、これは、二環式または三環式であり得る。他の種類では、このD−環は、非芳香環で置き換えられる。このD−環の大きさもまた、6員環には限定されず、それどころか、3員、4員、5員、7員、またはそれより大きくてもよい。ペンタサイクリンの場合、5個の環は、直線配列であっても、そうでなくてもよい。これらのD−環およびE−環の各々は、複素環または炭素環であり得、芳香族または非芳香族であり得、そして3個〜10個の範囲の任意の数の原子を含有し得る。それに加えて、ヘキササイクリンのような高級なサイクリンが調製され得る。特定の種類では、このC−環は、完全には形成され得ず、A−B縮合環系が無傷のジサイクリンが生じる。本発明の化合物には、任意の特定の化合物の異性体、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、互変異性体、保護した形状、プロドラッグ、塩、および誘導体が挙げられる。
【0020】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
本発明はまた、本発明の化合物を合成する際に有用な中間体を含む。これらの中間体には、キラルエノン、トルエート、ハロゲン化ベンジル、およびベンゾシクロブテノールが挙げられる。この中間体は、それらの種々の置換形状、異性体、互変異性体、立体異性体、塩、および誘導体を含む。
【0022】
別の局面では、本発明は、治療方法、および本発明の新規化合物を含有する医薬組成物を提供する。これらの医薬組成物はまた、薬学的に受容可能な賦形剤を含有し得る。これらの方法および医薬組成物は、任意の感染(コレラ、インフルエンザ、気管支炎、座瘡、マラリア、尿路感染症、性感染症(梅毒および淋病を含めて)、在郷軍人病、ライム病、ロッキー山紅斑熱、Q熱、チフス、腺ペスト、ガス壊疽、レプトスピラ症、百日咳、および炭疽を含む)を治療するのに使用され得る。特定の実施態様では、これらの感染は、テトラサイクリン耐性生物体により、引き起こされる。特定の実施態様では、本発明の化合物は、抗悪性腫瘍性または抗増殖活性を示し、この場合、これらの化合物は、癌、自己免疫疾患、炎症疾患および糖尿病性網膜症のような疾患を治療する際に、有用であり得る。これらの方法および組成物は、ヒトおよび他の動物(家畜を含めて)における疾患を治療するのに使用され得る。この医薬組成物の経口および非経口投与を含めた任意の投与様式が使用され得る。
【0023】
テトラサイクリンの合成における過去の研究を考えると、本発明の戦略は、大発見に相当し、テトラサイクリンおよび種々の類似物への新しい合成経路を提供する。多種多様なテトラサイクリン類似物を調製する性能、および癌および感染症のような疾患の治療におけるこれらの化合物の使用は、合成有機化学におけるだけでなく医学においても、進歩を印す。テトラサイクリン類の抗生物質は、過去50年間にわたって、医学および獣医学における感染症の治療において、重要な役割を果たしてきた;しかしながら、多年にわたるこれらの抗生物質の利用度が高いために、耐性は、重大な問題となっている。本発明は、幸いにも、テトラサイクリン耐性生物体に対する活性を有するテトラサイクリン類似物の開発を可能にする。従って、本明細書中で記述した開発は、テトラサイクリン類の抗生物質が感染症に対する医師の全設備の一部となることを可能にする。
【0024】
(定義)
特定の官能基および化学用語の定義は、以下でさらに詳細に記述する。本発明の目的のために、それらの化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75版、内表紙に従って同定され、特定の官能基は、一般に、本明細書中で記述したように定義される。さらに、有機化学の一般的な原理だけでなく、特定の官能部分および反応性は、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999で記述されている;それらの全内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0025】
本発明の特定の化合物は、特定の幾何異性または立体異性形状で存在し得る。本発明は、全てのこのような化合物を意図しており、これらには、シス−およびトランス−異性体、R−およびS−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ混合物、およびそれらの他の混合物が挙げられ、それらは、本発明の範囲内に入る。アルキル基のような置換基には、追加の非対称炭素が存在し得る。全てのこのような異性体だけでなく、それらの混合物は、本発明に含まれると解釈される。
【0026】
本発明に従って、、種々の異性体の比のいずれかを含む異性体混合物が利用され得る。例えば、2種だけの異性体を組み合わせる場合、50:50、60:40、70:30、80:20、90:10、95:5、96:4、97:3、98:2、99:1、または100:0の異性体の比を含む混合物は、全て、本発明で考慮される。当業者は、さらに複雑な異性体混合物について、類似の比が考慮されることを容易に理解する。
【0027】
もし、例えば、本発明の化合物の特定の鏡像異性体が望ましいなら、それは、不斉合成により、またはキラル補助剤を使う誘導により調製され得、この場合、得られたジアステレオマー混合物は、分離され、その補助基は、開裂されて、純粋な所望鏡像異性体が得られる。あるいは、その分子が塩基性官能基(例えば、アミノ)または酸性官能基(例えば、カルボキシル)を含有する場合、ジアステレオマー塩は、適当な光学活性酸または塩基で形成され、続いて、それにより形成されたジアステレオマーは、当該技術分野で周知の分別結晶化またはクロマトグラフィー手段により分割され、引き続いて、純粋な鏡像異性体が回収される。
【0028】
当業者は、これらの合成方法が、本明細書中で記述したように、種々の保護基を利用することを理解する。本明細書中で使用する「保護基」との用語は、特定の官能基(例えば、O、SまたはN)が一時的に遮断されて多官能性化合物の他の反応部位で反応が特異的に実行できることを意味する。好ましい実施態様では、保護基は、良好な収率で選択的に反応して、保護基質を生じ、これは、計画された反応で安定である;この保護基は、容易に入手でき好ましくは非毒性の試薬(これらは、他の官能基を攻撃しない)により、良好な収率で、選択的に除去可能であるべきである;この保護基は、(さらに好ましくは、新しいステレオジェニック中心を生じることなく)、容易に分離可能な誘導体を形成する;この保護基は、さらに別の反応部位を回避するために、追加官能性ができるだけ少ない。本明細書中で詳述するように、酸素、イオウ、窒素および炭素保護基が使用され得る。ヒドロキシル保護基には、メチル、メトキシルメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)、p−メトキシベンジルオキシメチル(PMBM)、(4−メトキシフェノキシ)メチル(p−AOM)、グアヤコールメチル(GUM)、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル(POM)、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル(MEM)、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEMOR)、テトラヒドロピラニル(THP)、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル(MTHP)、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S−ジオキシド、1−[(2−クロロ−4−メチル)フェニル]−4−メトキシピペリジン−4−イル(CTMP)、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イル、1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−ピコリル、4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、ジフェニルメチル、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシフェニル)ジフェニルメチル、4,4’,4”−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾール−1−イル)ビス(4’,4”−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジチオラン−2−イル、ベンズイソチアゾリルS,S−ジオキシド、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジメチルイソプロピルシリル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルセキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、t−ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)、ホルメート、ベンゾイルホルメート、アセテート、クロロアセテート、ジクロロアセテート、トリクロロアセテート、トリフルオロアセテート、メトキシアセテート、トリフェニルメトキシアセテート、フェノキシアセテート、p−クロロフェノキシアセテート、3−フェニルプロピオネート、4−オキソペンタノエート(レブリネート)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノエート(レブリノイルジチオアセタール)、ピバロエート、アダマントエート、クロトネート、4−メトキシクロトネート、ベンゾエート、p−フェニルベンゾエート、2,4,6−トリメチルベンゾエート(メシトエート)、メチルカーボネート、9−フルオレニルメチルカーボネート(Fmoc)、アルキルエチルカーボネート、アルキル2,2,2−トリクロロエチルカーボネート(Troc)、2−(トリメチルシリル)エチルカーボネート(TMSEC)、2−(フェニルスルホニル)エチルカーボネート(Psec)、2−(トリフェニルホスホニオ)エチルカーボネート(Peoc)、アルキルイソブチルカーボネート、アルキルビニルカーボネート、アルキルアリルカーボネート、アルキルp−ニトロフェニルカーボネート、アルキルベンジルカーボネート、アルキルp−メトキシベンジルカーボネート、アルキル3,4−ジメトキシベンジルカーボネート、アルキルo−ニトロベンジルカーボネート、アルキルp−ニトロベンジルカーボネート、アルキルS−ベンジルチオカーボネート、4−エトキシ−1−ナフチルカーボネート、メチルジチオカーボネート、2−ヨードベンゾエート、4−アジドブチレート、4−ニトロ−4−メチルペンタノエート、o−(ジブロモメチル)ベンゾエート、2−ホルミルベンゼンスルホネート、2−(メチルチオメトキシ)エチル、4−(メチルチオメトキシ)ブチレート、2−(メチルチオメトキシメチル)ベンゾエート、2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシアセテート、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシアセテート、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシアセテート、クロロジフェニルアセテート、イソブチレート、モノスクシネート、(E)−2−メチル−2−ブテノエート、o−(メトキシカルボニル)ベンゾエート、α−ナフトネート、硝酸エステル、アルキルN,N,N’,N’−テトラメチルホスホロジアミデート、アルキルN−フェニルカルバメート、ホウ酸エステル、ジメチルホスフィノチオイル、アルキル2,4−ジニトロフェニルスルフェネート、サルフェート、メタンスルホネート(メシレート)、ベンジルスルホネート、およびトシレート(Ts)が挙げられる。1,2−または1,3−ジオールを保護するためには、それらの保護基には、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、1−t−ブチルエチリデンケタール、1−フェニルエチリデンケタール、(4−メトキシフェニル)エチリデンアセタール、2,2,2−トリクロロエチリデンアセタール、アセトニド、シクロペンチリデンケタール、シクロヘキシリデンケタール、シクロヘプチリデンケタール、ベンジリデンアセタール、p−メトキシベンジリデンアセタール、2,4−ジメトキシベンジリデンケタール、3,4−ジメトキシベンジリデンアセタール、2−ニトロベンジリデンアセタール、メトキシメチレンアセタール、エトキシメチレンアセタール、ジメトキシメチレンオルトエステル、1−メトキシエチリデンオルトエステル、1−エトキシエチリジンオルトエステル、1,2−ジメトキシエチリデンオルトエステル、α−メトキシベンジリデンオルトエステル、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチリデン誘導体、α−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジリデン誘導体、2−オキサシクロペンチリデンオルトエステル、ジ−t−ブチルシリレン基(DTBS)、1,3−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサニリデン)誘導体(TIPDS)、テトラ−t−ブトキシジシロキサン−1,3−ジイリデン誘導体(TBDS)、環状カルボネート、環状ボロネート、ボロン酸エチルおよびボロン酸フェニルが挙げられる。アミノ−保護基には、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチル、カルバミン酸9−フルオレニルメチル(Fmoc)、カルバミン酸9−(2−スルホ)フルオレニルメチル、カルバミン酸9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル、カルバミン酸2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)]メチル(DBD−Tmoc)、カルバミン酸4−メトキシフェナシル(Phenoc)、カルバミン酸2,2,2−トリクロロエチル(Troc)、カルバミン酸2−トリメチルシリルエチル(Teoc)、カルバミン酸2−フェニルエチル(hZ)、カルバミン酸1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル(Adpoc)、カルバミン酸1,1−ジメチル−2−ハロエチル、カルバミン酸1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル(DB−t−BOC)、カルバミン酸1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル(TCBOC)、カルバミン酸1−メチル−1−(4−フェニルイル)エチル(Bpoc)、カルバミン酸1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル(t−Bumeoc)、カルバミン酸2−(2’−および4’−ピリジル)エチル(Pyoc)、カルバミン酸2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチル、カルバミン酸t−ブチル(BOC)、カルバミン酸1−アダマンチル(Adoc)、カルバミン酸ビニル(Voc)、カルバミン酸アリル(Alloc)、カルバミン酸1−イソプロピルアリル(Ipaoc)、カルバミン酸シンナミル(Coc)、カルバミン酸4−ニトロシンナミル(Noc)、カルバミン酸8−キノリル、カルバミン酸N−ヒドロキシピペリジニル、カルバミン酸アルキルジチオ、カルバミン酸ベンジル(Cbz)、カルバミン酸p−メトキシベンジル(Moz)、カルバミン酸p−ニトロベンジル、カルバミン酸p−ブロモベンジル、カルバミン酸p−クロロベンジル、カルバミン酸2,4−ジクロロベンジル、カルバミン酸4−メチルスルフィニルベンジル(Msz)、カルバミン酸9−アントリルメチル、カルバミン酸ジフェニルメチル、カルバミン酸2−メチルチオエチル、カルバミン酸2−メチルスルホニルエチル、カルバミン酸2−(p−トルエンスルホニル)エチル、カルバミン酸[2−(1,3−ジチアニル)]メチル(Dmoc)、カルバミン酸4−メチルチオフェニル(Mtpc)、カルバミン酸2,4−ジメチルチオフェニル(Bmpc)、カルバミン酸2−ホスホニオエチル(Peoc)、カルバミン酸2−トリフェニルホスホニオイソプロピル(Ppoc)、カルバミン酸1,1−ジメチル−2−シアノエチル、カルバミン酸m−クロロ−p−アシルオキシベンジル、カルバミン酸p−(ジヒドロキシボリル)ベンジル、カルバミン酸5−ベンズイソキサゾリルメチル、カルバミン酸2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチル(Tcroc)、カルバミン酸m−ニトロフェニル、カルバミン酸3,5−ジメトキシベンジル、カルバミン酸o−ニトロベンジル、カルバミン酸3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジル、カルバミン酸フェニル(o−ニトロフェニル)メチル、フェノチアジニル−(10)−カルボニル誘導体、N’−p−トルエンスルホニルアミノカルボニル誘導体、N’−フェニルアミノチオカルボニル誘導体、カルバミン酸t−アミル、チオカルバミン酸S−ベンジル、カルバミン酸p−シアノベンジル、カルバミン酸シクロブチル、カルバミン酸シクロヘキシル、カルバミン酸シクロペンチル、カルバミン酸シクロプロピルメチル、カルバミン酸p−デシル
オキシベンジル、カルバミン酸2,2−ジメトキシカルボニルビニル、カルバミン酸o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジル、カルバミン酸1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピル、カルバミン酸1,1−ジメチルピロピニル、カルバミン酸ジ(2−ピリジル)メチル、カルバミン酸2−フラニルメチル、カルバミン酸2−ヨードエチル、カルバミン酸イソボルニル、カルバミン酸イソブチル、カルバミン酸イソニコチニル、カルバミン酸p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジル、カルバミン酸1−メチルシクロブチル、カルバミン酸1−メチルシクロヘキシル、カルバミン酸1−メチル−1−シクロプロピルメチル、カルバミン酸1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、カルバミン酸1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチル、カルバミン酸1−メチル−1−フェニルエチル、カルバミン酸1−メチル−1−(4−ピリジル)エチル、カルバミン酸フェニル、カルバミン酸p−(フェニルアゾ)ベンジル、カルバミン酸2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル、カルバミン酸4−(トリメチルアンモニウム)ベンジル、カルバミン酸2,4,6−トリメチルベンジル、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3−フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p−フェニルベンズアミド、o−ニトロフェニルアセトアミド、o−ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセトアミド、(N’−ジチオベンジルオキシカルボニルアミノ)アセトアミド、3−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3−(o−ニトロフェニル)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4−クロロブタンアミド、3−メチル−3−ニトロブタンアミド、o−ニトロシンナミド、N−アセチルメチオニン誘導体、o−ニトロベンズアミド、o−(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミド、4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン、N−フタルイミド、N−ジチアスクシンイミド(Dts)、N−2,3−ジフェニルマレイミド、N−2,5−ジメチルピロール、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物(STABASE)、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、1−置換3,5−ジニトロ−4−ピリドン、N−メチルアミン、N−アリルアミン、N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N−3−アセトキシプロピルアミン、N−(1−イソプロピル−4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン(pyroolin)−3−イル)アミン、四級アンモニウム塩、N−ベンジルアミン、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチルアミン、N−5−ジベンゾスベリルアミン、N−トリフェニルメチルアミン(Tr)、N−[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N−9−フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレンアミン、N−フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N−2−ピコリルアミノN’−オキシド、N−1,1−ジメチルチオメチレンアミン、N−ベンジリデンアミン、N−p−メトキシベンジリデンアミン、N−ジフェニルメチレンアミン、N−[(2−ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N−(N’N’−ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’−イソプロピリデンジアミン、N−p−ニトロベンジリデンアミン、N−サリチリデンアミン、N−5−クロロサリチリデンアミン、N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N−シクロヘキシリデンアミン、N−(5,5−ジメチル−3−オキソ−1−シクロヘキセニル)アミン、N−ボラン誘導体、N−ジフェニルボリニン酸(borinic acid)誘導体、N−[フェニル(ペンタカルボニルクロム−またはタングステン)カルボニル]アミン、N−銅キレート、N−亜鉛キレート、N−ニトロアミン、N−ニトロソアミン、アミンN−オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホロアミデート、ジベンジルホスホロアミデート、ジフェニルホスホロアミデート、ベンゼンスルフェンアミド、o−ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4−ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、3−ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)、p−トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β−トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9−アントラセンスルホンアミド、4−(4’,8’−ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、およびフェナシルスルホンアミドが挙げられる。代表的な保護基は、本明細書中で詳述されているが、しかしながら、本発明は、これらの保護基に限定されるとは解釈されないことが分かる;むしろ、種々の等価な追加保護基は、上記基準を使用して容易に同定でき、そして本発明の方法で利用できる。さらに、種々の保護基は、「Protective Groups in Organic Synthesis」、3版、Greene,T.W.and Wuts,P.G.著、John Wiley & Sons,New York:1999で記述されており、その全内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0029】
これらの化合物は、本明細書中で記述されているように、任意数の置換基または官能部分で置換され得ることが分かる。一般に、「置換された」との用語(その前に「必要に応じて」との用語が付いていようといまいと)および本発明の式に含まれる置換基とは、特定した置換基のラジカルを有する所定の構造にある水素ラジカルを置き換えることを意味する。任意の所定の構造にある1つより多い位置が特定した基から選択される1個より多い置換基で置換され得るとき、その置換基は、どの位置でも、同一または異なり得る。本明細書中で使用する「置換された」との用語は、有機化合物の全ての許容できる置換基を包含すると見なされる。広い局面では、これらの許容できる置換基には、有機化合物の非環式および環式、分枝および非分枝、炭素環式および複素環式、芳香族および非芳香族の置換基が挙げられる。本発明の目的のために、窒素のようなヘテロ原子は、そのヘテロ原子の原子価を満たす本明細書中で記述した有機化合物の水素置換基および/または任意の許容できる置換基を有し得る。さらに、本発明は、いずれの様式でも、有機化合物の許容できる置換基に限定されるとは解釈されない。本発明で想定される置換基および変数の組合せは、好ましくは、例えば、感染症または増殖障害の治療で有用な安定な化合物の形成を生じるものである。本明細書中で使用する「安定な」との用語は、好ましくは、製造可能な十分な安定性を有し、検出する十分な時間(好ましくは、本明細書中で詳述する目的に有用な十分な時間)にわたってその化合物の完全性を維持する化合物を意味する。
【0030】
本明細書中で使用する「脂肪族」との用語は、飽和および不飽和の両方の直鎖(すなわち、非分枝)、分枝、非環式、環式または多環式脂肪族炭化水素を意味し、これらは、必要に応じて、1個またはそれ以上の官能基で置換されている。当業者に理解されるように、「脂肪族」とは、本明細書中にて、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびシクロアルキニル部分を含むと解釈されるが、これらに限定されない。それゆえ、本明細書中で使用する「アルキル」との用語は、直鎖、分枝および環式アルキル基を含む。「アルケニル」、「アルキニル」などのような他の一般用語には、類似の規定が適用される。さらに、本明細書中で使用する「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」などの用語は、置換基および非置換基の両方を包含する。ある種の実施態様では、本明細書中で使用する「低級アルキル」とは、1個〜6個の炭素原子を有するアルキル基(環式、非環式、置換、非置換、分枝または非分枝)を示すように使用される。
【0031】
ある実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。それゆえ、例証的な脂肪族基には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、−CH−シクロプロピル、ビニル、アリル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロブチル、−CH−シクロブチル、n−ペンチル、sec−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、シクロペンチル、−CH−シクロペンチル、n−ヘキシル、sec−ヘキシル、シクロヘキシル、−CH−シクロヘキシル部分などが挙げられるが、これらに限定されない。アルケニル基には、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。代表的なアルキニル基には、エチニル、2−プロピニル(プロパルギル)、1−プロピニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
本明細書中で使用する「アルコキシ」または「チオアルキル」との用語は、先に定義したように、酸素原子またはイオウ原子を介して親分子に結合したアルキル基を意味する。ある実施態様では、このアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、このアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用されるアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、第三級ブトキシ、ネオペントキシおよびn−ヘキソキシが挙げられるが、これらに限定されない。チオアルキルの例には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0033】
「アルキルアミノ」との用語は、−NHR’の構造を有する基を意味し、ここで、R’は、本明細書中で定義した脂肪族である。ある実施態様では、この脂肪族基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、この脂肪族基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、iso−プロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ネオペンチルアミノ、n−ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、シクロヘキシルアミノなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
「ジアルキルアミノ」との用語は、−NRR’の構造を有する基を意味し、ここで、RおよびR’は、それぞれ、本明細書中で定義した脂肪族基である。RおよびR’は、ジアルキルアミノ部分中にて、同一または異なり得る。ある実施態様では、この脂肪族基は、1個〜20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施態様では、この脂肪族基は、1個〜10個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜8個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施態様では、本発明で使用される脂肪族基は、1個〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。ジアルキルアミノ基の例には、ジメチルアミノ、メチル エチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルプロピルアミノ、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ(iso−プロピル)アミノ、ジ(シクロプロピル)アミノ、ジ(n−ブチル)アミノ、ジ(tert−ブチル)アミノ、ジ(ネオペンチル)アミノ、ジ(n−ペンチル)アミノ、ジ(ヘキシル)アミノ、ジ(シクロヘキシル)アミノなどが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施態様では、RおよびR’は、連結されて、環状構造を形成する。得られた環状構造は、芳香族または非芳香族であり得る。環状ジアミノアルキル基の例には、アジリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリル、イミダゾリル、1,3,4−トリアノイル(trianolyl)、およびテトラゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
本発明の化合物の上記脂肪族(および他の)部分の置換基の一部の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
【0036】
一般に、本明細書中で使用する「アリール」および「ヘテロアリール」との用語は、好ましくは、3個〜14個の炭素原子を有する安定で単環式または多環式の複素環および多価複素環不飽和部分を意味し、それらの各々は、置換または非置換であり得る。置換基には、先に述べた置換基(すなわち、脂肪族部分または本明細書中で開示した他の部分について列挙した置換基)のいずれかが挙げられるが、これらに限定されず、その結果、安定な化合物が形成される。本発明のある実施態様では、「アリール」との用語は、1個または2個の芳香環を有する単環式または二環式の炭素環式の環系を意味し、これには、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、インデニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。本発明のある実施態様では、本明細書中で使用する「ヘテロアリール」との用語は、5個〜10個の環原子を有する環式芳香族ラジカルを意味し、その1個の環原子は、S、OおよびNから選択される;1個または2個の環原子は、S、OおよびNから別個に選択された追加ヘテロ原子である;そして残りの環原子は、炭素であり、このラジカルは、例えば、以下の環原子のいずれかを介して、その分子の残りの部分に結合される:ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニルなど。
【0037】
アリール基およびヘテロアリール基は、置換または非置換であり得ることが分かり、ここで、置換には、その上の水素原子の1個、2個、3個またはそれ以上を以下の部分のいずれか1個またはそれ以上で置き換えることが挙げられ、これらの部分には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
【0038】
本明細書中で使用する「シクロアルキル」との用語は、具体的には、3個〜7個の炭素原子、好ましくは、3個〜10個の炭素原子を有する基を意味する。適当なシクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらは、他の脂肪族、ヘテロ脂肪族または複素環部分の場合と同様に、必要に応じて、置換基で置換され得、これらの置換基には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
【0039】
本明細書中で使用する「ヘテロ脂肪族」との用語は、例えば、炭素原子に代えて、1個またはそれ以上のイオウ原子、窒素原子、リン原子またはケイ素原子を含有する脂肪族部分を意味する。ヘテロ脂肪族部分は、分枝、非分枝、環式または非環式であり得、飽和および不飽和の複素環(例えば、モルホリノ、ピロリジニルなど)が挙げられる。ある実施態様では、ヘテロ脂肪族部分は、その上の水素原子の1個またはそれ以上を1個またはそれ以上の部分で別個に置き換えることにより置換され、これらの部分には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
【0040】
本明細書中で使用する「ハロ」、「ハロゲン」および「ハロゲン化物」との用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子を意味する。
【0041】
「ハロアルキル」との用語は、そこに1個、2個または3個のハロゲン原子が結合した上で定義したアルキル基を意味し、これは、クロロメチル、ブロモエチル、トリフルオロメチルなどのような基で例示される。
【0042】
本明細書中で使用する「ヘテロシクロアルキル」または「複素環」との用語は、非芳香族の5員環、6員環または7員環または多環式基を意味し、これらには、酸素、イオウおよび窒素から別個に選択された1個と3個の間のヘテロ原子を有する縮合6員環を含む二環式または三環式基が挙げられるが、これらに限定されず、ここで、(i)各5員環は、0個〜1個の二重結合を有し、そして各6員環は、0個〜2個の二重結合を有し、(ii)この窒素およびイオウヘテロ原子は、必要に応じて、酸化され得、(iii)この窒素ヘテロ原子は、必要に応じて、四級化され得、そして(iv)上記複素環のいずれかは、ベンゼン環に縮合され得る。代表的な複素環には、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびテトラヒドロフリルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様では、「置換ヘテロシクロアルキルまたは複素環」基が使用され、これは、本明細書中で使用するように、その上の水素原子の1個、2個または3個を以下(これらに限定されない)で置き換えて置換した上で定義したヘテロシクロアルキル基または複素環基を意味する:脂肪族;ヘテロ脂肪族;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルコキシ;アリールオキシ;ヘテロアルコキシ;ヘテロアリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;ヘテロアルキルチオ;ヘテロアリールチオ;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−CF;−CHCF;−CHCl;−CHOH;−CHCHOH;−CHNH;−CHSOCH;−C(O)R;−CO(R);−CON(R;−OC(O)R;−OCO;−OCON(R;−N(R;−S(O);−NR(CO)Rであって、ここで、Rの各出現例には、別個に、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、上記および本明細書中で記述した脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキル置換基のいずれかは、置換または非置換、分枝または非分枝、環式または非環式であり得、ここで、上記および本明細書中で記述したアリールまたはヘテロアリール置換基のいずれかは、置換または非置換であり得る。一般に適用可能な置換基の追加例は、本明細書中で記述された実施例で示された特定の実施態様により、例示される。
【0043】
「炭素環」:本明細書中で使用する「炭素環」との用語は、環の各原子が炭素原子である芳香環または非芳香環を意味する。
【0044】
「別個に、選択される」:「別個に、選択される」との用語は、本明細書中にて、R基が同一または異なり得ることを示すように、使用される。
【0045】
「標識された」:本明細書中で使用する「標識された」との用語は、化合物が、その化合物の検出を可能にするように結合された少なくとも1種の元素、同位体または化学化合物を有することを意味すると解釈される。一般に、標識は、典型的には、3つの種類に入る:a)同位体標識であって、これらは、放射活性または重い同位体であり、それらには、H、H、32P、35S、67Ga、99mTc(Tc−99m)、111In、123I、125I、169Ybおよび186Reが挙げられるが、これらに限定されない;b)免疫標識であって、これらは、抗体または抗原であり得、それらは、検出可能な試薬を生成する酵素(例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ)に結合され得る;およびc)着色、発光、燐光または蛍光染料。これらの標識は、検出される化合物の生物学的活性または特性を妨害しない任意の位置で、その化合物に組み込まれ得ることが理解される。特定の実施態様では、この化合物中の水素原子は、インビボでの化合物の分解を遅らせるために、重水素原子(H)で置き換えられる。同位体効果のために、重水素化テトラサイクリンの酵素分解は、遅らされ得、それにより、この化合物のインビボでの半減期が長くなる。本発明の特定の実施態様では、生体系における分子間相互作用を直接的に解明するために、光親和性標識化が利用される。種々の公知の発光器が使用でき、殆どは、ジアゾ化合物、アジドまたはジアジリンのニトレンまたはカルベンへの光変換に頼っている(Bayley,H.,Photogenerated Reagents in Biochemistry and Molecular Biology(1983),Elsevier,Amsterdam.を参照のこと;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。本発明の特定の実施態様では、使用される光親和性標識は、o−、m−およびp−アジドベンゾイルであり、これは、1個またはそれ以上のハロゲン部分で置換されており、それらには、4−アジド−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸が挙げられるが、これに限定されない。
【0046】
「互変異性体」:本明細書中で使用する「互変異性体」との用語は、水素および二重結合の位置が分子の他の原子に関して変えられた化合物の特定の異性体を意味する。一対の互変異性体が存在するためには、相互変換の機構がなければならない。互変異性体の例には、ケト−エノール形状、イミン−エナミン形状、アミド−イミノアルコール形状、アミジン−アミニジン形状、ニトロソ−オキシム形状、チオケトン−エンチオl形状、N−ニトロソ−ヒドロキシアゾ形状、ニトロ−αci−ニトロ形状、およびピリジオン−ヒドロキシピリジン形状が挙げられる。
【0047】
本明細書全体を通じて使用される非化学的な用語の定義には、以下が挙げられる:
「動物」:本明細書中で使用する「動物」との用語は、ヒトだけでなく、ヒト以外の動物を意味し、これには、例えば、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類および魚類が挙げられる。好ましくは、ヒト以外の動物は、哺乳類(例えば、齧歯類、マウス、ラット、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、霊長類またはブタ)である。動物は、遺伝子組換え動物またはヒトクローンであり得る。
【0048】
「会合された」:2個の要素が、本明細書中で記述したように、互いに会合されているとき、それらは、直接または間接の共有または非共有相互作用により、連結されている。好ましくは、この会合は、共有結合性である。望ましい非共有結合相互作用には、水素結合、ファンデルワールス相互作用、疎水性相互作用、磁気相互作用、静電相互作用、またはそれらの組合せなどが挙げられる。
【0049】
「有効量」:一般に、活性剤または微粒子の「有効量」とは、所望の生体応答を誘発するのに十分な量を意味する。当業者が理解するように、本発明の化合物の有効量は、所望の生物学的終点、その化合物の薬物動態、治療する疾患、投与様式、および患者に依存して、変えられ得る。例えば、テトラサイクリン類似物抗体の有効量は、感染部位において、その感染を引き起こす微生物を殺す(殺菌性)またはこのような微生物の繁殖の阻止する(静菌性)のに十分な濃度を生じる量である。他の例では、テトラサイクリン類似物抗体の有効量は、感染の臨床徴候および症状(これには、発熱、発赤、暖かみ、疼痛、悪寒、菌株および膿の発生が挙げられる)をなくすのに十分な量である。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
およびRは、もし、RおよびRが結合する炭素原子間の点線が結合を表わすなら、存在せず、または、それぞれ別個に、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
nは、0〜8(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
点線は、結合または結合不在を表わす、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目2)
次式の項目1に記載の化合物:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

(項目3)
次式の項目1に記載の化合物:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

(項目4)
次式の項目1に記載の化合物:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

(項目5)
次式の項目1に記載の化合物:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(項目6)
が、水素;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在が、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、項目1に記載の化合物。
(項目7)
が、水素または低級(C〜C)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目8)
が、メチルである、項目1に記載の化合物。
(項目9)
が、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;−OR;−CN;−SCN;−SR;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在が、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、項目1に記載の化合物。
(項目10)
が、−ORである、項目1に記載の化合物。
(項目11)
が、−OHである、項目1に記載の化合物。
(項目12)
が、−Hである、項目1に記載の化合物。
(項目13)
が、低級(C〜C)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目14)
が、メチルである、項目1に記載の化合物。
(項目15)
が、水素、−OR、または低級(C〜C)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目16)
が、−ORである、項目1に記載の化合物。
(項目17)
が、−OHである、項目1に記載の化合物。
(項目18)
が、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目19)
が、水素、−OR、または低級(C1〜C6)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目20)
が、−ORである、項目1に記載の化合物。
(項目21)
が、−OHである、項目1に記載の化合物。
(項目22)
が、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目23)
およびRが、それぞれ、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目24)
が、−ORであり、そしてRが、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目25)
が、−OHであり、そしてRが、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目26)
が、−N(Rまたは−ORである、項目1に記載の化合物。
(項目27)
が、水素または低級(C〜C)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目28)
が、−N(Rであり、そしてRが、水素または低級(C〜C)アルキルである、項目1に記載の化合物。
(項目29)
が、−N(CHである、項目1に記載の化合物。
(項目30)
およびRが、存在せず、そしてRおよびRが結合する炭素間の点線が、結合を表わす、項目1に記載の化合物。
(項目31)
およびRが、それぞれ、水素である、項目1に記載の化合物。
(項目32)
次式の項目1に記載の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素または低級(C〜C)アルキル基からなる群から選択される;
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目33)
次式の項目1に記載の化合物:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

(項目34)
次式の項目1に記載の化合物:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

(項目35)
次式の項目1に記載の化合物:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

(項目36)
次式の項目1に記載の化合物:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

(項目37)
nが、2である、項目1に記載の化合物。
(項目38)
nが、3である、項目1に記載の化合物。
(項目39)
nが、4である、項目1に記載の化合物。
(項目40)
が、−ORである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目41)
が、−SRである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目42)
が、−N(Rまたは−NHC(O)Rである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目43)
が、−C(Rである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目44)
が、−CHである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目45)
が、ハロゲンである、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目46)
が、置換または非置換フェニル環ではない、項目33、34、35または36に記載の化合物。
(項目47)
以下からなる群から選択される、項目1に記載の化合物:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

および
【化12】
[この文献は図面を表示できません]

(項目48)
以下からなる群から選択される、項目1に記載の化合物:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]

(項目49)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
【化15】
[この文献は図面を表示できません]

は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである、
化合物、それらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目50)
【化16】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目49に記載の化合物:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]

(項目51)
【化18】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目49に記載の化合物:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]

(項目52)
【化20】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目49に記載の化合物:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]

(項目53)
以下からなる群から選択される、項目49に記載の化合物:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R’;−COR’;−CN;−SCN;−SR’;−SOR’;−SOR’;−NO;−N(R’);−NHC(O)R’;あるいは−C(R’)である;ここで、R’の各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
化合物。
(項目54)
以下からなる群から選択される、項目49に記載の化合物:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R’;−COR’;−CN;−SCN;−SR’;−SOR’;−SOR’;−NO;−N(R’);−NHC(O)R’;あるいは−C(R’)である;ここで、R’の各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
化合物。
(項目55)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化24】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Rは、別個に、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
【化25】
[この文献は図面を表示できません]

は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目56)
【化26】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化27】
[この文献は図面を表示できません]

(項目57)
【化28】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]

(項目58)
【化30】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]

(項目59)
以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]

(項目60)
以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]


ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R’;−COR’;−CN;−SCN;−SR’;−SOR’;−SOR’;−NO;−N(R’);−NHC(O)R’;あるいは−C(R’)である;ここで、R’の各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
化合物。
(項目61)
以下からなる群から選択される、項目55に記載の化合物:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R’;−COR’;−CN;−SCN;−SR’;−SOR’;−SOR’;−NO;−N(R’);−NHC(O)R’;あるいは−C(R’)である;ここで、R’の各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
化合物。
(項目62)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
【化36】
[この文献は図面を表示できません]

は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目63)
【化37】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目62に記載の化合物:
【化38】
[この文献は図面を表示できません]

(項目64)
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下からなる群から選択される、項目62に記載の化合物:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]

(項目65)
【化41】
[この文献は図面を表示できません]

が、以下からなる群から選択される、項目62に記載の化合物:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]

(項目66)
以下からなる群から選択される、項目62に記載の化合物:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]

(項目67)
以下からなる群から選択される、項目62に記載の化合物:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R’;−COR’;−CN;−SCN;−SR’;−SOR’;−SOR’;−NO;−N(R’);−NHC(O)R’;あるいは−C(R’)である;ここで、R’の各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である、
化合物。
(項目68)
前記化合物が、(−)−テトラサイクリン、クロロテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメクロサイクリン、メタサイクリン、サンサイクリン、(−)−ドキシサイクリン、オーレオマイシン、テラマイシン、チゲサイクリン、およびミノサイクリンではない、項目1に記載の化合物。
(項目69)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Xは、N、SまたはOである;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
およびRは、もし、RおよびRが結合する炭素原子間の点線が結合を表わすなら、存在せず、または、それぞれ別個に、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
nは、0〜8(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
点線は、結合または結合不在を表わす、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目70)
Xが、Nである、項目69に記載の化合物。
(項目71)
次式の項目69に記載の化合物:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]

(項目72)
項目1に記載の化合物と薬学的に受容可能な賦形剤とを含有する、医薬組成物。
(項目73)
感染を治療する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:該感染を治すのに十分な量の項目1に記載の化合物を投与する工程。
(項目74)
前記感染が、グラム陽性生物体により、引き起こされる、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記感染が、グラム陰性生物体により、引き起こされる、項目73に記載の方法。
(項目76)
前記感染が、リケッチア、クラミジア、および肺炎マイコプラズマからなる群から選択される、項目73に記載の方法。
(項目77)
前記感染が、テトラサイクリンに耐性である生物体により、引き起こされる、項目73に記載の方法。
(項目78)
前記感染が、メチシリンに耐性である生物体により、引き起こされる、項目73に記載の方法。
(項目79)
前記感染が、バンコマイシンに耐性である生物体により、引き起こされる、項目73に記載の方法。
(項目80)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化47】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目81)
次式の項目80に記載の化合物:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]

(項目82)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化49】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目83)
およびRの各々が、別個に、水素;ハロゲン;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;または低級アルキル(C〜C)基からなる群から選択される、項目82に記載の化合物。
(項目84)
およびRの両方が、水素である、項目82に記載の化合物。
(項目85)
が、メチルである;そしてRが、水素である、項目82に記載の化合物。
(項目86)
が、−N(Rである、項目80または82に記載の化合物。
(項目87)
が、水素または低級アルキル(C〜C)基からなる群から選択される、項目86に記載の化合物。
(項目88)
両方のRが、メチル基である、項目82に記載の化合物。
(項目89)
が、水素である、項目82に記載の化合物。
(項目90)
が、−SArであり、ここで、Arが、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール部分である、項目82に記載の化合物。
(項目91)
R6が、−SPhであり、ここで、Phが、置換または非置換フェニル部分である、項目82に記載の化合物。
(項目92)
次式の項目82に記載の化合物:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]

(項目93)
次式の項目82に記載の化合物:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]

(項目94)
次式の化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、水素または保護基である;
は、水素;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;あるいは−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;そして
10は、環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;あるいは置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール部分である、
化合物、ならびにそれらの誘導体、塩、プロドラッグ、異性体および互変異性体。
(項目95)
が、−N(Rであり、ここで、Rが、水素または低級(C〜C)アルキルである、項目94に記載の化合物。
(項目96)
が、水素である、項目94に記載の化合物。
(項目97)
が、低級(C1〜C6)アルキル、アルケニル、またはアルキニル部分である、項目94に記載の化合物。
(項目98)
10が、置換または非置換アリール部分である、項目94に記載の化合物。
(項目99)
10が、置換または非置換フェニル環である、項目94に記載の化合物。
(項目100)
次式の化合物を合成する方法:
【化53】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
該方法は、塩基性条件下にて、次式のトルアートと:
【化54】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、Rおよびnは、上で定義したとおりである;
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される;そして
Pは、水素、低級(C〜C)アルキル基、アシル基、および保護基からなる群から選択される;
次式のエノンとを反応させることによる:
【化55】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される、
方法。
(項目101)
が、メチルである、項目100に記載の方法。
(項目102)
が、フェニルである、項目100に記載の方法。
(項目103)
が、置換フェニルである、項目100に記載の方法。
(項目104)
Pが、BOC保護基である、項目100に記載の方法。
(項目105)
Pが、ベンジルである、項目100に記載の方法。
(項目106)
Pが、C1〜6アルキルである、項目100に記載の方法。
(項目107)
次式の化合物を調製する方法:
【化56】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
該方法は、次式のエノンと:
【化57】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
次式のベンゾシクロブテノールとを反応させることによる:
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、R、Pおよびnは、上で定義したとおりである、
方法。
(項目108)
前記エノンが、次式である、項目107に記載の方法:
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

(項目109)
前記ベンゾシクロブテノールが、次式である、項目107に記載の方法:
【化60】
[この文献は図面を表示できません]

(項目110)
次式の化合物を調製する方法:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素および保護基からなる群から選択される;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
該方法は、次式のエノンと:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
次式のジエンとを反応させることによる:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、Pおよびnは、上で定義したとおりである、
方法。
(項目111)
前記エノンが、次式:
【化64】
[この文献は図面を表示できません]

である、項目110に記載の方法。
(項目112)
前記Rが、低級(C〜C)アルキルである、項目110に記載の方法。
(項目113)
次式の化合物を合成する方法:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素、低級アルキル基、アシル基または保護基からなる群から選択される;
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
該方法は、塩基性条件下にて、次式のトルアートと:
【化66】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、R、Pおよびnは、上で定義したとおりである;
次式のエノンとを反応させることによる:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される、
方法。
(項目114)
次式の化合物を合成する方法:
【化68】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
該方法は、次式のエノンの存在下にて:
【化69】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
金属試薬と次式のトルアートとを反応させることによる:
【化70】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、Rおよびnは、上で定義したとおりである;
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される;そして
Yは、ハロゲンまたはSn(Rであり、ここで、Rは、アルキルである、
方法。
(項目115)
が、水素である、項目114に記載の方法。
(項目116)
Yが、Brである、項目114に記載の方法。
(項目117)
Yが、Iである、項目114に記載の方法。
(項目118)
Yが、−Sn(Me)である、項目114に記載の方法。
(項目119)
が、メチルである、項目114に記載の方法。
(項目120)
が、フェニルである、項目114に記載の方法。
(項目121)
が、置換フェニルである、項目114に記載の方法。
(項目122)
前記金属試薬が、リチウム試薬である、項目114に記載の方法。
(項目123)
前記リチウム試薬が、n−ブチルリチウム、フエニルリチウム、t−ブチルリチウム、メチルリチウム、およびメシチルリチウムからなる群から選択される、項目122に記載の方法。
(項目124)
前記金属試薬が、亜鉛試薬である、項目114に記載の方法。
(項目125)
前記金属試薬が、マグネシウム試薬である、項目114に記載の方法。
(項目126)
前記金属化トルエートが、グリニャール試薬である、項目114に記載の方法。
(項目127)
前記金属試薬が、0原子価金属またはエート錯体である、項目114に記載の方法。
(項目128)
次式の化合物を合成する方法:
【化71】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Rは、別個に、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Pは、別個に、水素、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、保護基、置換または非置換アシル、置換または非置換アリール、あるいは置換または非置換ヘテロアリールである;
【化72】
[この文献は図面を表示できません]

は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである;
該方法は、次式のエノンの存在下にて:
【化73】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、RおよびRの各々は、上で定義したとおりである;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
金属試薬と次式のトルアートとを反応させることによる:
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、R、R、Xおよびnは、上で定義したとおりである;
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される;そして
Yは、ハロゲンまたはSn(Rであり、ここで、Rは、アルキルである、
方法。
(項目129)
が、水素である、項目128に記載の方法。
(項目130)
Yが、Brである、項目128に記載の方法。
(項目131)
Yが、Iである、項目128に記載の方法。
(項目132)
Yが、−Sn(Me)である、項目128に記載の方法。
(項目133)
が、フェニルである、項目128に記載の方法。
(項目134)
が、置換フェニルである、項目128に記載の方法。
(項目135)
前記金属試薬が、リチウム試薬である、項目128に記載の方法。
(項目136)
前記リチウム試薬が、n−ブチルリチウム、フエニルリチウム、t−ブチルリチウム、メチルリチウム、およびメシチルリチウムからなる群から選択される、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記金属試薬が、亜鉛試薬である、項目128に記載の方法。
(項目138)
前記金属試薬が、マグネシウム試薬である、項目128に記載の方法。
(項目139)
前記金属化トルエートが、グリニャール試薬である、項目128に記載の方法。
(項目140)
前記金属試薬が、0原子価金属またはエート錯体である、項目128に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1図1は、安息香酸から出発するテトラサイクリンおよびテトラサイクリン類似物のモジュラー合成を示す。
図2図2は、安息香酸から出発してキラルエノン10とベンゾシクロブテノール11との間のo−キノンジメチドディールス−アルダー反応が関与する(−)−テトラサイクリンの全合成を描写する。この17工程の合成の全収率は、1.1%であった。
図3図3は、18工程での(−)−ドキシテトラサイクリンの全合成である(全収率8.2%)。この合成は、テトラサイクリン核を生じるキラルエノン23とアニオン24との反応を包含する。最初の7工程は、図2で示した(−)−テトラサイクリンの合成の最初の7工程と同じである。
図4図4は、図2で示した(−)−テトラサイクリンおよび(−)−ドキシテトラサイクリンの合成で使用されるイソオキサゾール4の第一および第二世代合成を示す。
図5図5は、図2で示した(−)−テトラサイクリンの合成で使用されるベンゾシクロブテノール11の合成を示す。
図6図6は、ジサイクリンの合成を示す。ジサイクリンは、テトラサイクリンの抗菌活性に重要であると考えられる親水性領域を維持する。
図7図7は、キラルエノン10およびジエン(41)とのディールス−アルダー反応によるトリサイクリンの合成を描写する。トリサイクリンは、テトラサイクリンの抗菌活性に重要であると考えられる疎水性領域を維持する。
図8図8は、ペンタサイクリンの合成を示す。
図9図9は、アニオン47とキラルエノンとを反応させることによる架橋ペンタサイクリンの合成を示す。
図10図10は、テトラサイクリン類似物を合成するたろの類似物プラットフォームとして使用され得る5種の化合物を示す。
図11図11は、サンサイクリンのピリドン/ヒドロキシピリジン類似物の合成を示すスキームである。
図12図12は、14工程での安息香酸からの6−デオキシテトラサイクリンの全合成を示す(全収率8%)。最初の10工程は、図2で示した(−)−テトラサイクリンの合成における最初の10工程と同じである。
図13図13Aは、サンサイクリンのピリジン類似物である7−アザ−10−デオキシサンサイクリンの合成を示す。図13Bは、10−デオキシサンサイクリンの合成を示す。
図14A図14Aは、本発明の方法によりアクセス可能になる可能性があるヘテロサイクリン、テトラサイクリン類似物、ペンタサイクリンおよびポリサイクリンの多数の例を示す。
図14B図14Bは、本発明の方法によりアクセス可能になる可能性があるヘテロサイクリン、テトラサイクリン類似物、ペンタサイクリンおよびポリサイクリンの多数の例を示す。
図15図15は、種々のテトラサイクリン抗生物質の化学構造を示す。(−)−テトラサイクリン(1)は、まず最初に、発酵生成物であるオーレオマイシン(7−クロロテトラサイクリン)の水素化分解により、半合成的に生成されたが、後に、天然産物であることが発見され、現在では、発酵により、生成される(M.Nelson,W.Hillen,R.A.Greenwald,Eds.,Tetracyclines in Biology,Chemistry and Medicine(Birkhauser Verlag,Boston,2001);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。(−)−ドキシテトラサイクリン(2)およびミノサイクリン(3)は、臨床的に重要な非天然抗生物質であり、両方共に、発酵生成物の多段階化学変換(半合成)により、製造される(M.Nelson,W.Hillen,R.A.Greenwald,Eds.,Tetracyclines in Biology,Chemistry and Medicine(Birkhauser Verlag,Boston,2001);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。構造4〜6は、任意の公知の半合成経路では調製できないが、図15Bで描写された収束性アセンブリにより現在アクセス可能であるテトラサイクリン様分子の代表的なものである。図15Bは、構造的に様々なカルボアニオンD−環前駆体とAB前駆体7または8のいずれかとのカップリングからテトラサイクリンのC−環を形成する一般的なマイケル−ディックマン反応手順を描写する。
図16図16は、7工程での安息香酸の重要な二環式中間体14への変換を示す。次いで、この生成物は、示された4工程手順により、AB前駆体エノン7を調製するのに使用されるか、または示された8工程手順により、エノン8(6−デオキシ−5−ヒドロキシテトラサイクリン誘導体に対するAB前駆体)を調製するのに使用される。
図17図17は、18から誘導されたo−トルエートアニオンとAB前駆体エノン8との収束性カップリングによる、臨床的に重要な抗生物質である(−)−ドキシテトラサイクリン(2)の合成を示す。
図18図18は、構造的に多様なD−環前駆体とAB前駆体7または8とのカップリングによる構造的に多様な6−デオキシテトラサイクリンの合成を示す。安息香酸からの工程数および全収率は、合成された各構造の下の括弧内で示されている。MIC値(μg/mL)もまた、5種のグラム陽性微生物および5種のグラム陰性微生物に対する各類似物の全細胞抗菌試験について、示されている。テトラサイクリン(1)、試験対照に対応するMICは、下部で示されている。
図19図19は、リチウムアニオンとキラルエノンとの生成物としての結晶性マイケル付加物を示す。
図20図20は、マイケル−ディックマン反応手順によるペンタサイクリンの合成を示す。
図21A図21Aは、種々の新規なテトラサイクリン類似物およびそれらの対応するD−環前駆体の合成を示す。これらの化合物は、テトラサイクリン分野における重要なギャップに相当し、実行可能な合成を欠いているために、文献で見つかりそうにない。
図21B図21Bは、種々の新規なテトラサイクリン類似物およびそれらの対応するD−環前駆体の合成を示す。これらの化合物は、テトラサイクリン分野における重要なギャップに相当し、実行可能な合成を欠いているために、文献で見つかりそうにない。
図21C図21Cは、種々の新規なテトラサイクリン類似物およびそれらの対応するD−環前駆体の合成を示す。これらの化合物は、テトラサイクリン分野における重要なギャップに相当し、実行可能な合成を欠いているために、文献で見つかりそうにない。
図22図22は、1S,2R−シス−ジヒドロキシ安息香酸からのABエノン前駆体の代替手順を示す。
図23図23は、AB前駆体への新規経路を示す。これらの経路は、安息香酸の微生物ジヒドロキシル化を含まない。
【発明を実施するための形態】
【0051】
(本発明の特定の好ましい実施態様の詳細な説明)
本発明は、中間体として、以下で示すような非常に官能化されたキラルエノンを使用する収束合成(convergent synthesis)によってテトラサイクリンおよびテトラサイクリン類似物を合成する方法を提供する:
【0052】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される。キラルエノン9は、フタリド(phthalides)のアニオン、トルエートのアニオン、ベンゾシクロブテノール、またはジエンと反応でき、テトラサイクリン類似物(複素環テトラサイクリン、ジサイクリン、トリサイクリン、ペンタサイクリン、複素環ペンタサイクリン、ポリサイクリン、および複素環ポリサイクリンを含めて)が生じる。これらの新しい化合物は、伝統的にテトラサイクリンに感受性の生物体だけでなくテトラサイクリンに耐性であると知られている生物体を含めた微生物に対する抗菌活性について、試験される。殺菌性または静菌性であることが発見された化合物は、医学および獣医学における感染を治療する医薬品を処方する際に、使用される。これらの化合物はまた、抗増殖活性について試験される。このような化合物は、抗増殖疾患(癌を含めて)、抗炎症疾患、自己免疫疾患、良性新生物および糖尿病性網膜症の治療で有用である。テトラサイクリンを合成する本発明のアプローチにより、初期の経路および半合成技術ょを使用しても以前には決して調製または利用可能ではなかった多くの化合物の効率的な合成が可能となる。
【0053】
(化合物)
本発明の化合物には、テトラサイクリン類似物、複素環テトラサイクリン類似物、ジサイクリン、トリサイクリン、ペンタサイクリン、複素環ペンタサイクリン、架橋ペンタサイクリン、複素環ポリサイクリン、架橋ポリサイクリン、および他のポリサイクリンが挙げられる。本発明の特に有用な化合物には、生物学的活性を有するものが挙げられる。特定の実施態様では、本発明の化合物は、抗菌活性を示す。例えば、この化合物は、特定の細菌に関して、50μg/mL未満、好ましくは、25μg/mL未満、さらに好ましくは、5μg/mL未満、最も好ましくは、1μg/mL未満の平均阻害濃度を有する。例えば、以下の生物体により引き起こされる感染は、本発明の抗菌化合物で治療され得る:グラム陽性−黄色ブドウ球菌、連鎖球菌グループA、緑連菌、肺炎連鎖球菌;グラム陰性−髄膜炎菌、淋菌、インフルエンザ菌、大腸菌、バクテロイデスフラジリス、他のバクテロイド属;および他のもの−肺炎マイコプラズマ、梅毒トレポネーマ、リケッチア属、およびクラミジア。他の実施態様では、本発明の化合物は、抗増殖活性を示す。
【0054】
特定の実施態様では、本発明のテトラサイクリン類似物は、次式で表わされる:
【0055】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
10のD−環は、1個、2個または3個の二重結合を含み得る。特定の実施態様では、このD−環は、芳香族である。他の実施態様では、このD−環は、1個だけの二重結合を含み、さらに他の実施態様では、このD−環は、2個の二重結合を含み、これらは、共役し得るか、または共役し得ない。このD−環は、以下で定義する種々の基R、RおよびRで置換され得る。
【0056】
10において、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rであり得る;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、水素であり、他の実施態様では、Rは、低級アルキル、アルケニル、またはアルキニルである。さらに他の実施態様では、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、シクロプロピル、またはイソプロピルである。さらに他の実施態様では、Rは、メチルである。
【0057】
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rであり得る;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、水素である。他の実施態様では、Rは、ヒドロキシルまたは保護ヒドロキシル基である。特定の実施態様では、Rは、アルコキシである。さらに他の実施態様では、Rは、低級アルキル、アルケニル、またはアルキニル基である。特定の実施態様では、Rは、メチルであり、そしてRは、ヒドロキシルである。他の実施態様では、Rは、メチルであり、そしてRは、水素である。特定の実施態様では、RおよびRは、一緒になって、10にスピロ連結された炭素環系または複素環系を形成する。
【0058】
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、水素である。他の実施態様では、Rは、ヒドロキシル基または保護ヒドロキシル基である。さらに他の実施態様では、Rは、アルコキシである。さらに別の実施態様では、Rは、低級アルキル、アルケニル、またはアルキニルである。
【0059】
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、水素である。他の実施態様では、Rは、ヒドロキシル基または保護ヒドロキシル基である。さらに他の実施態様では、Rは、アルコキシである。さらに別の実施態様では、Rは、低級アルキル、アルケニル、またはアルキニルである。特定の実施態様では、RおよびRの両方は、水素である。他の実施態様では、RおよびRは、一緒になって、10のB−環にスピロ連結された炭素環系または複素環系を形成する。
【0060】
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分であり得る。特定の実施態様では、Rは、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノ;好ましくは、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル(エチル)アミノ、ジプロピルアミノ、メチル(プロピル)アミノ、またはエチル(プロピル)アミノである。他の実施態様では、Rは、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、またはアルコキシである。さらに他の実施態様では、Rは、スルフヒドリル、保護スルフヒドリル、またはアルキルチオキシである。
【0061】
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、R7は、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、またはハロゲンである。
【0062】
およびRは、もし、RおよびRが結合する炭素原子間の点線が結合を表わすなら、存在せず、または、それぞれ別個に、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される。特定の実施態様では、RおよびRは、存在しない。他の実施態様では、RまたはRは、存在しない。
【0063】
変数nは、0〜8(それらの数を含めて)の範囲の整数である。当業者が理解するように、D−環が芳香族であるとき、nは、0と4の間の整数、好ましくは、1と3の間の整数、さらに好ましくは、1と2の間の整数である。特定の実施態様では、nが2であるとき、置換基Rは、オルト立体配置にある。他の実施態様では、nが2であるとき、置換基Rは、パラ立体配置にある。さらに他の実施態様では、nが2であるとき、置換基Rは、メタ立体配置にある。
【0064】
式10の点線は、結合または結合不在を表わし得る。
【0065】
当業者が理解するように、式10の化合物には、それらの誘導体、標識された形状、塩、プロドラッグ、異性体、および互変異性体が挙げられる。誘導体には、保護形状が挙げられる。塩には、任意の薬学的に受容可能な塩(HCl、HBr、HI、酢酸塩、および脂肪酸(例えば、乳酸、クエン酸、ミリストレイン酸、オレイン酸、吉草酸)塩が挙げられる。特定の実施態様では、本発明の化合物は、式10aで示すように、中性pHにて、双性イオン形状で存在しており、Rは、プロトン化アミノ基であ、そしてC−3ヒドロキシル基は、脱プロトン化されている。
【0066】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
異性体には、幾何異性体、ジアステレオマー、および鏡像異性体が挙げられる。互変異性体には、カルボニル部分のケト形状およびエノール形状の両方だけでなく、置換および非置換複素環の種々の互変異性形状が挙げられる。例えば、式10で示されたB−環は、描写されているように、エノール部分を含むが、このエノールは、式10bおよび10cで以下で示すような特定の化合物では、ケト形状として、存在し得る:
【0067】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
他の互変異性形状は、当業者に理解され、そして核環構造の置換パターンに依存している。描写された式は、例として示されているにすぎず、いずれの様式でも、特定の化合物について存在し得る全範囲の互変異性体を代表するものではない。
【0068】
置換または非置換芳香族D−環を含む式10の化合物の種々の下位分類は、以下で示す。これらの下位分類には、非置換、一置換、二置換および三置換D−環が挙げられる。
【0069】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0070】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、RおよびRの定義は、上記のとおりであり、そしてRは、ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、またはハロゲンである。他の実施態様では、Rは、環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;または環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族である。さらに他の実施態様では、Rは、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである。他の実施態様では、Rは、置換または非置換環式、複素環、アリール、またはヘテロアリールである。特定の実施態様では、Rは、分枝または非分枝アシルである。
【0071】
C10でヒドロキシル基を含む式10の化合物の種々の下位分類は、以下で示す:
【0072】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、R、RおよびRの定義は、上記のとおりである。特定の実施態様では、これらの化合物は、以下の式で示す6−デオキシテトラサイクリンである:
【0075】
【化93-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
【化93-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0077】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素であり、そしてR、R、R、R、RおよびRの定義は、上記のとおりである。
【0078】
本発明の別の局面では、テトラサイクリンのD−炭素環は、式(11)で示すように、複素環または炭素環部分で置き換えられる:
【0079】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
、R、R、RおよびRの定義は、式10について上記のとおりである。
【0080】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
で表わされるD−環は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分であり得、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである。特定の実施態様では、
【0081】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
は、多環式環系(例えば、二環式または三環式部分)である。他の実施態様では、
【0082】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式部分である。さらに他の実施態様では、
【0083】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換複素環部分である。特定の実施態様では、
【0084】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換フェニル環ではない。他の実施態様では、
【0085】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下で示すピリジル部分である:
【0086】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
別の実施態様では、
【0087】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下からなる群から選択される:
【0088】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
さらに別の実施態様では、
【0089】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下からなる群から選択される5員複素環である:
【0090】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
本発明の種々のテトラサイクリン(ヘテロサイクリン)はまた、図14で示されている。
【0091】
本発明の他の化合物には、次式のペンタサイクリンが挙げられる:
【0092】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、R、および
【0093】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
は、上で定義したとおりである。特定の実施態様では、この化合物の環は、直鎖である。他の実施態様では、この環系は、直鎖ではない。環
【0094】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
の各存在は、特定の実施態様では、単環式環系である。
【0095】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
の各存在は、複素環または炭素環である。
【0096】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
は、3員、4員、5員、6員または7員;好ましくは、5員または6員である。他の種類のペンタサイクリンには、式(12)、(13)および(14)の化合物が挙げられる:
【0097】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、RおよびRは、上で定義したとおりである。式12、13および14において、
【0098】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環、または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである。特定の実施態様では、
【0099】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
は、多環式環系(例えば、二環式または三環式部分)である。他の実施態様では、
【0100】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式部分である。他の実施態様では、
【0101】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換、芳香族または非芳香族炭素環部分、例えば、フェニル環である。さらに他の実施態様では、
【0102】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換複素環部分である。特定の実施態様では、
【0103】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換フェニル環である。他の実施態様では、
【0104】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下で示すようなピリジニル部分である:
【0105】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
別の実施態様では、
【0106】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下からなる群から選択される:
【0107】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
さらに別の実施態様では、
【0108】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下からなる群から選択される5員複素環である:
【0109】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
式(12)の種々の下位分類には、以下が挙げられる:
【0110】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
式(13)の種々の下位分類には、以下が挙げられる:
【0111】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
式(14)の種々の下位分類には、以下が挙げられる:
【0112】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
本発明の種々のペンタサイクリンはまた、図14で示されている。
【0113】
特定の実施態様では、本発明のテトラサイクリン類似物は、次式で表わされる:
【0114】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Xは、窒素、イオウおよび酸素であり、そしてR、R、R、R、R、R、R、およびnは、上で定義したとおりであるが、但し、XがSまたはOであるとき、Rは、存在しない。
【0115】
本発明の化合物の他の種類には、式(15)のジサイクリンが挙げられる。
【0116】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、RおよびRは、上で定義したとおりである.Pは、水素または保護基である。Rは、水素;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;あるいは−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。特定の実施態様では、Rは、水素または低級(C〜C)アルキル、アルケニル、またはアルキニルである。他の実施態様では、Rは、ビニル基である。さらに他の実施態様では、Rは、置換または非置換アリール基である。さらに他の実施態様では、Rは、置換または非置換複素環基である。
【0117】
10は、環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;あるいは置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール部分である。特定の実施態様では、R10は、置換または非置換フェニル環である。特定の実施態様では、R10は、置換または非置換複素環である。特定の実施態様では、R10は、置換または非置換アリール環である。他の実施態様では、R10は、低級(C〜C)アルキル、アルケニル、またはアルキニル基である。
【0118】
(合成方法)
本発明はまた、本発明の化合物だけでなく合成経路に沿った中間体を調製する際に使用される全ての工程および方法を包含する。本発明は、非常に官能化されたキラルエノン(これは、テトラサイクリン核のA−環およびB−環となる)とテトラサイクリン核のD−環となる分子とを結合することによるテトラサイクリンおよび種々の類似物のモジュラー合成(modular synthesis)を提供する。これらの2種の中間体を結合すると、好ましくは、エナンチオ選択的様式で、C−環が得られる。この方法により、また、ペンタサイクリン、ヘキササイクリン、またはそれより高級な環系の合成だけでなく、その環系への複素環の取り込みが可能となる。特に、これらの2つの断片の結合は、上記のように、エノン(9)との種々の求核付加反応および環化付加反応を含む。
【0119】
この合成は、安息香酸から出発するエノン(9)の調製で開始する。図2で示すように、この合成の第一工程は、Alcctligenes eulrophusを使用する安息香酸の微生物ジヒドロキシル化を包含する。次いで、このジオール(図2の1)(これは、好ましくは、光学的に純粋である)は、ヒドロキシル指示エポキシ化にかけられて、アリルエポキシド(図2の2)が生じる。アリルエポキシド2を脱保護し再配列すると、異性体アリルエポキシド(図2の3)が生じた。この異性体アリルエポキシドにメタレート化イソオキサゾール(図2の4)が加えられて、5(図2)が生じ、これは、引き続いて、メタレートされて、このエポキシドへの求核攻撃により、その6員環を閉じた。次いで、中間体6(図2)は、再配列され、脱保護され、そして酸化されて、キラルエノン9(図2)が生じた。当業者が理解するように、図2の中間体6、7、8および9を官能化し再配列すると、異なる種類の本発明の化合物を調製することが可能となる。
【0120】
1実施態様では、エノン(9)は、トルエート(6)の脱プロトン化から生じるアニオンと反応される。次式のトルエート:
【0121】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
は、−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基;環式または非環式、置換または非置換脂肪族部分;環式または非環式、置換または非置換ヘテロ脂肪族部分;置換または非置換アリール部分;または置換または非置換ヘテロアリール部分である;そして
Pは、水素、低級(C〜C)アルキル基、アシル基、および保護基からなる群から選択される;
は、塩基性条件(例えば、LDA、HMDS)下にて、脱プロトン化され、そして得られたアニオンは、次式のエノンと反応されて:
【0122】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
以下の生成物を形成する:
【0123】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、R、P、およびnは、上で定義したとおりである;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。当業者が理解するように、このトルエートは、特定の実施態様では、さらに置換され得る。それに加えて、このトルエートのフェニル環は、図11および13で示すように、芳香族複素環(例えば、ピリジン環)と置き換えられる。トルエート(6)の炭素環および複素環類似物には、以下が挙げられる:
【0124】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
他のトルエートは、図21で示されている。特定の実施態様では、多環式トルエートは、マイケル−ディックマン(Michael−Dieckmann)反応手順で使用され、ペンタサイクリン、ヘキササイクリン、またはそれより高級なサイクリンが形成される。ペンタサイクリンを調製する際に有用なトルエートは、次式で例示される:
【0125】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Rは、別個に、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
【0126】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである;そして
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される。
【0127】
別の実施態様では、エノン(9)は、アニオンと反応されるが、これは、次式のトルエートのメタレーション(例えば、このトルエートと適当な金属試薬との反応による金属−ハロゲン交換、金属−メタロイド交換、リチウム−ハロゲン交換、リチウム−スズ交換など)を介して、発生される:
【0128】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される;そして
Yは、ハロゲンまたはSn(Rであり、ここで、Rは、アルキルである。発生したアニオンは、次式のエノンと反応され:
【0129】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
次式の生成物を発生する:
【0130】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、R、P、およびnは、上で定義したとおりである;そして
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。
【0131】
エノンと反応される金属アニオン試薬を発生するメタレーション反応では、任意の金属が使用され得る。特定の実施態様では、この金属は、周期表の第I族元素である。他の実施態様では、この金属は、周期表の第II族元素である。他の実施態様では、この金属は、遷移金属である。このメタレーション反応で有用な代表的な金属には、ナトリウム、リチウム、カルシウム、アルミニウム、カドミウム、銅、ベリリウム、ヒ素、アンチモン、スズ、マグネシウム、チタン、亜鉛、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、白金、パラジウム、水銀、およびルテニウムが挙げられる。特定の好ましい実施態様では、この金属は、リチウム、マグネシウム、チタン、亜鉛、および銅から選択される。さらに他の実施態様では、この金属は、マグネシウム、リチウム、ナトリウム、ベリリウム、亜鉛、水銀、ヒ素、アンチモン、またはスズである。ある特定の実施態様では、リチウム−ハロゲン交換が使用される。このリチウム−ハロゲン交換は、このエノンの存在下にて、その場で実行され得る。このリチウム−ハロゲン交換は、任意のリチウム試薬(これには、例えば、アルキルリチウム試薬、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、フェニルリチウム、メシチルリチウム、およびメチルリチウムが挙げられる)を使用して、前形成され得る。特定の実施態様では、他の有機金属試薬が発生され、このエノンと反応される。例には、グリニャール試薬、ゼロ−原子価金属錯体、エート錯体などが挙げられる。特定の実施態様では、この金属試薬は、マグネシウム試薬であり、これには、金属マグネシウム、マグネシウムアントラセン、活性化マグネシウムターニングなどが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施態様では、この試薬は、亜鉛ベースである。この試薬は、このエノンの存在下にて、その場で発生され得るか、またはこの試薬は、別々に発生され得、後に、このエノンと接触され得る。特定の実施態様では、この環化には、より穏やかな条件(例えば、亜鉛試薬)が使用される。
【0132】
当業者が理解するように、このトルエートは、特定の実施態様では、さらに置換され得る。それに加えて、このトルエートのフェニル環は、芳香族複素環または環系(例えば、ピリジン環)で置換され得る。トルエートの炭素環および複素環類似物の例には、以下が挙げられる:
【0133】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
特定の実施態様では、ハロゲンYは、臭素である。他の実施態様では、Yは、ヨウ素である。さらに他の実施態様では、Yは、塩化物である。特定の実施態様では、Yは、メタロイド(例えば、スズ、セレン、テルルなど)である。特定の実施態様では、Yは、−SnRであり、ここで、Rの各存在は、別個に、アルキル(例えば、−Sn(CH)である。このメタレーション反応後、Yは、金属(例えば、リチウム、マグネシウム、亜鉛、銅、アンチモン、ナトリウムなど)である。特定の実施態様では、Rは、水素または低級アルキル(C〜C)である。ある特定の実施態様では、Rは、水素である。他のトルエートは、図21で示されている。
【0134】
他の実施態様では、ペンタサイクリン、ヘキササイクリン、またはそれより高級なサイクリンを調製するために、多環式トルエートが使用され得る。このようなサイクリンの調製で有用なトルエートは、以下の式を有する:
【0135】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
各Rは、別個に、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
【0136】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
は、置換または非置換アリール、ヘテロアリール、炭素環または複素環部分を表わし、ここで、Xの各存在は、−O−、−S−、−NR−、−C(R−からなる群から選択される;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
nは、1〜5(それらの数を含めて)の範囲の整数である;そして
隣接X部分間の結合は、単結合または二重結合のいずれかである;
は、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基からなる群から選択される;そして
Yは、ハロゲンまたはSn(Rであり、ここで、Rは、アルキルである。特定の実施態様では、ハロゲンYは、臭素である。他の実施態様では、Yは、ヨウ素である。さらに他の実施態様では、Yは、塩化物である。特定の実施態様では、Yは、メタロイド(例えば、スズ、セレン、テルルなど)である。特定の実施態様では、Yは、−SnRであり、ここで、Rの各存在は、別個に、アルキル(例えば、−Sn(CH)である。このメタレーション反応後、Yは、金属(例えば、リチウム、マグネシウム、亜鉛、銅、ナトリウム、水銀、アンチモンなど)である。特定の実施態様では、Rは、水素または低級アルキル(C〜C)である。ある特定の実施態様では、Rは、水素である。特定の実施態様では、Rは、フェニルまたは置換フェニルである。特定の実施態様では、オルト−Rは、アルコキシ(例えば、メトキシ)である。他の実施態様では、Rは、水素である。代表的な多環式トルエートには、以下が挙げられる:
【0137】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
複素環C−環を有する以下の式の化合物:
【0138】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
は、対応するアニリド、フェノールまたはチオフェノールから誘導されたD−環前駆体のマイケル−ディックマン反応により、調製され得る。アントラニル酸(すなわち、このマイケル付加反応における求核試薬としてのアニリド)を使用する代表例は、以下で示す:
【0139】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
別の実施態様では、エノン(9)は、o−キノンジメチドのディールス−アルダー反応において、ベンゾシクロブテノールと反応される。次式のエノン:
【0140】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
は、適当な条件(例えば、加熱)下にて、次式のベンゾシクロブテノールと反応され:
【0141】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
次式の生成物を形成する:
【0142】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R、R、R、R、R、R、およびPは、上で定義したとおりである;そして
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。当業者が理解するように、これらの反応物は、さらに置換され得、それでもなお、請求発明の範囲内に入る。例えば、このベンゾシクロブテノール環のフェニル環は、さらに置換され得る。
【0143】
別の実施態様では、このエノンは、ディールス−アルダー反応において、ジエンと反応されて、トリサイクリンを生じる。次式のエノン:
【0144】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオキシ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;これらは、上で定義したとおりである;そして
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
は、適当な条件(例えば、加熱)下にて、次式のジエンと反応され:
【0145】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;そして
Pは、それぞれ、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
次式の保護トリサイクリンを生じる:
【0146】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。当業者が理解するように、このエノンおよびジエンは、さらに置換され得、それでもなお、本発明の範囲内に包含される。
【0147】
さらに別の実施態様では、このエノンは、フタリドまたはシアノ−フタリドのアニオンと反応される。次式のエノン:
【0148】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;−CN;−SCN;−SR;または−N(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素、ハロゲン、置換または非置換脂肪族、置換または非置換ヘテロ脂肪族、置換または非置換アルコキシ、−OH、−CN、−SCN、−SH、アルキルチオ、アリールチオ、−NO、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノ基からなる群から選択される;
Pは、別個に、水素または保護基からなる群から選択される;
は、塩基性条件(例えば、LDA、PhCLi)下にて、次式のフタリドと反応され:
【0149】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
は、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である;
Pは、それぞれ、別個に、水素、低級アルキル基、アシル基、または保護基からなる群から選択される;そして
nは、0〜3(それらの数を含めて)の範囲の整数である;
次式の生成物を生じる:
【0150】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Rは、水素;ハロゲン;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝脂肪族;環式または非環式、置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロ脂肪族;置換または非置換、分枝または非分枝アシル;置換または非置換、分枝または非分枝アリール;置換または非置換、分枝または非分枝ヘテロアリール;−OR;=O;−C(=O)R;−CO;−CN;−SCN;−SR;−SOR;−SO;−NO;−N(R;−NHC(O)R;あるいは−C(Rである;ここで、Rの各存在は、別個に、水素、保護基、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、アシル部分;アリール部分;ヘテロアリール部分;アルコキシ;アリールオキシ;アルキルチオ;アリールチオ;アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ;またはヘテロアリールチオ部分である。
【0151】
次いで、上記反応の生成物は、さらに、官能化、還元、酸化、再配列、保護および脱保護されて、所望の最終生成物が生じる。本発明の化合物の最終合成において使用される種々の代表的な反応は、図2、3、11、12および13で示されている。当業者が理解するように、本発明の化合物を合成する過程において、種々の単離および精製技術(これには、フラッシュクロマトグラフィー、結晶化、蒸留、HPLC、薄層クロマトグラフィー、抽出、濾過などが挙げられる)が使用され得る。これらの技術は、中間体、試薬、生成物、出発物質または溶媒の調製および精製において、使用され得る。
【0152】
(医薬組成物)
本発明はまた、少なくとも1種の上記化合物および本明細書中で記述した化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な誘導体を含有する医薬組成物を提供し、これらの化合物は、微生物を殺すかその成長を阻止し、特に重要な特定の実施態様では、テトラサイクリン耐性生物体(クロルテトラサイクリン耐性生物体、オキシテトラサイクリン耐性生物体、デメクロサイクリン耐性生物体、ドキシサイクリン耐性生物体、ミノサイクリン耐性生物体、あるいは医学または獣医学で使用されるテトラサイクリン類の抗生物質に対して耐性であるいずれかの生物体を含めて)を殺すかその成長を阻止する。他の実施態様では、これらの化合物は、新生物細胞(例えば、癌細胞)に対して、細胞分裂停止または細胞毒性活性を示す。さらに他の実施態様では、これらの化合物は、急速に分裂している細胞(例えば、刺激された炎症細胞)を殺すかその成長を阻止する。
【0153】
上述のように、本発明は、抗菌活性および抗増殖活性を有する新規化合物を提供し、それゆえ、本発明の化合物は、種々の病態(感染症、癌、自己免疫疾患、炎症疾患、および糖尿病性網膜症を含めて)を治療するのに有用である。従って、本発明の別の局面では、医薬組成物が提供され、ここで、これらの組成物は、本明細書中で記述した化合物のいずれか1種を含有し、必要に応じて、薬学的に受容可能な担体を含有する。特定の実施態様では、これらの組成物は、必要に応じて、さらに、1種またはそれ以上の追加治療薬(例えば、他の抗菌剤または他の抗増殖剤)を含有する。他の実施態様では、これらの組成物は、さらに、抗炎症剤(例えば、アスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなど)、鎮痛剤、または解熱剤を含有する。
【0154】
また、本発明の化合物のある種のものは、治療に自由な形態で存在でき、または適当な場合、それらの薬学的に受容可能な誘導体として存在できることが分かる。本発明によれば、薬学的に受容可能な誘導体には、薬学的に受容可能な塩、エステル、このようなエステルの塩、または任意の他の付加物または誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、それらは、必要な患者に投与すると、直接または間接に、本明細書中で記述した化合物またはそれらの代謝物または残留物(例えば、プロドラッグ)を提供できる。
【0155】
本明細書中で使用する「薬学的に受容可能な塩」とは、適切な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適当な塩であって、合理的な有益性/リスク比と釣り合った塩を意味する。薬学的に受容可能な塩は、当該技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、J.Pharmaceutical Sciences、66:1−19,1977(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)において、薬学的に受容可能な塩を詳細に記述している。これらの塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製中にて、その場で調製できるか、遊離塩基官能基と適当な有機または無機酸とを反応させることにより、別々に調製できる。薬学的に受容可能な非毒性の酸付加塩の例には、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸)または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸)と共にまたは当該技術分野で使用される他の方法(例えば、イオン交換)を使用することにより形成されたアミノ基の塩がある。他の薬学的に受容可能な塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸、ラウリン酸、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらに別の薬学的に受容可能な塩には、適当なとき、非毒性のアンモニウム、四級アンモニウム、およびアミンカチオンが挙げられ、これらは、対イオンを使用して形成される(例えば、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩)。
【0156】
さらに、本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なエステル」との用語とは、インビボで加水分解するエステルを意味し、これらには、ヒトの体内で容易に分解して親化合物またはその塩を残すものが挙げられる。適当なエステル基には、例えば、薬学的に受容可能な脂肪族カルボン酸(特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカンジオン酸)から誘導されたものが挙げられ、ここで、各アルキル部分またはアルケニル部分は、有利には、6個以下の炭素原子を有する。特定のエステルの例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステルが挙げられる。特定の実施態様では、これらのエステルは、エステラーゼのような酵素で開裂される。
【0157】
さらに、本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なプロドラッグ」との用語は、本発明の化合物のプロドラッグであって、適切な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適当なプロドラッグであって、合理的な有益性/リスク比と釣り合いかつそれらの目的用途に有効なプロドラッグを意味するだけでなく、可能な場合、本発明の化合物の双性イオン形状も意味する。「プロドラッグ」との用語は、例えば、血液内の加水分解により、インビボで急速に変換されて、上式の親化合物を生じる化合物を意味する。詳細な論述は、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel
Delivery Systems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびEdward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987で提供されており、両方の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0158】
上記のように、本発明の医薬組成物は、さらに、薬学的に受容可能な担体を含有し、これは、本明細書中で使用するように、望ましい特定の剤形に適するように、任意の全ての溶媒、希釈剤、または他の液状ビヒクル、分散体または懸濁助剤、界面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、防腐剤、固形結合剤、潤滑剤などが挙げられる。Remington’s Pharmaceutical Sciences,Fifteenth Edition,E.W.Martin(Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1975)は、医薬組成物を処方するのに使用される種々の担体およびそれらの公知の調製技術を開示している。任意の通常の担体媒体が、例えば、望ましくない生体効果を生じることにより、あるいは、有害な様式で、医薬組成物の任意の他の成分と相互作用することにより、本発明の抗癌化合物と非相溶性である範囲以外は、その用途は、本発明の範囲内であると見なされる。薬学的に受容可能な担体として役立ち得る物質の一部の例には、糖(例えば、ラクトース、グルコースおよびスクロース);デンプン(例えば、コーンスターチおよびポテトスターチ);セルロースおよびその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース);粉末化トラガカント;モルト;ゼラチン;タルク;Cremophor;Solutol;賦形剤(例えば、ココアバターおよび座剤ワックス);オイル(例えば、落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、とうもろこし油および大豆油);グリコール(例えば、フロピレングリコール);エステル(オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル);寒天;緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム);アルギン酸;発熱物質なし水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコールおよびリン酸緩衝液だけでなく、他の非毒性相溶性潤滑剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム)および着色剤、解離剤、被覆剤、香料、調香剤および防腐剤および酸化防止剤が挙げられるが、これらに限定されず、それらは、調合者の判断に従って、その組成物中に存在し得る。
【0159】
(化合物および医薬組成物の用途)
本発明は、さらに、感染を治療し腫瘍の成長を阻止する方法を提供する。この方法は、それを必要とする被験体(これには、ヒトまたは動物が挙げられるが、これらに限定されない)に、この化合物またはそれらの薬学的に受容可能な誘導体の治療有効量を投与する工程を包含する。
【0160】
本発明の化合物および医薬組成物は、感染(例えば、皮膚感染、GI感染、尿路感染症、尿生殖器感染症、全身性感染)、増殖疾患(例えば、癌)、および自己免疫疾患(例えば、関節リウマチ、狼瘡)を含む任意の疾患または病気を治療または予防する際に、使用され得る。これらの化合物および医薬組成物は、動物、好ましくは、哺乳動物(例えば、家畜、ネコ、イヌ、マウス、ラット)、さらに好ましくは、ヒトに投与され得る。これらの化合物および医薬組成物を動物に送達するには、任意の投与方法が使用され得る。特定の実施態様では、この化合物または医薬組成物は、経口投与される。他の実施態様では、この化合物または医薬組成物は、非経口投与される。
【0161】
さらに別の局面では、本発明の治療方法に従って、本明細書中で記述するように、細菌を本発明の化合物または組成物と接触させることにより、細菌が殺されるか、またはそれらの成長が阻止される。それゆえ、さらに別の局面では、感染を治療する方法が提供され、該方法は、所望の結果を達成するのに必要な量および時間にわたって、それを必要とする被験体に、本発明の化合物、または本発明の化合物を含有する医薬組成物の治療有効量を投与する工程を包含する。本発明の特定の実施態様では、本発明の化合物または医薬組成物の「治療有効量」とは、細菌を殺すかその成長を阻止するのに有効な量である。これらの化合物および組成物は、本発明の方法に従って、細菌を殺すかその成長を阻止するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して、投与され得る。必要な正確な量は、被験体の種、年齢および一般的な健康状態、感染の重症度、特定の化合物、その投与様式、その活性様式などに依存して、被験体ごとに変わる。本発明の化合物は、好ましくは、投与を容易にし投薬を均一にするために、単位剤形で処方される。しかしながら、本発明の化合物および組成物の全毎日用法は、適切な医学的判断の範囲内で、担当医により決定されることが分かる。任意の特定の患者または生物体に特定の治療有効用量レベルは、種々の要因に依存しており、これらには、治療する障害およびその障害の重症度;使用する特定の化合物の活性;使用する特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および常食;使用する特定の化合物の投与時間、投与経路および排出速度;治療の持続時間;使用する特定の化合物と併用または同時使用する薬剤;および医学分野で周知の類似の要因が挙げられる。
【0162】
さらに、適当な薬学的に受容可能な担体を所望の投薬量で処方した後、本発明の医薬組成物は、治療する感染の重症度に依存して、経口的、直腸的、非経口的、大槽内的、膣内的、腹腔内的、局所的(粉末、軟膏または小滴により)、舌下的、経口または鼻内スプレーとしてなどで、投与できる。特定の実施態様では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日1回またはそれ以上で、1日あたり、被験体の体重1kgあたり、約0.001mg/kg〜約100mg/kg、約0.01mg/kg〜約50mg/kg、好ましくは、約0.1mg/kg〜約40mg/kg、好ましくは、約0.5mg/kg〜約30mg/kg、約0.01mg/kg〜約10mg/kg、約0.1mg/kg〜約10mg/kg、さらに好ましくは、約1mg/kg〜約25mg/kgを送達するのに十分な投薬レベルで、経口または非経口投与され得る。所望の投薬量は、1日3回、1日2回、1日1回、1日おき、3日おき、毎週、2週ごと、3週ごと、または4週ごとに、送達され得る。特定の実施態様では、所望の投薬量は、複数回の投与(例えば、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、またはそれ以上の投与)を使用して、送達され得る。
【0163】
経口および非経口投与用の液状剤形には、薬学的に受容可能な乳濁液、微小乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤が挙げられるが、これらに限定されない。これらの活性化合物に加えて、これらの液状剤形は、当該技術分野で通例使用される不活性希釈剤(例えば、水および他の溶媒)、可溶化剤および乳化剤(例えば、エチレングリコール、イソプロピレングリコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油))、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、およびそれらの混合物を含有し得る。不活性希釈剤以外に、これらの経口組成物はまた、補助剤(例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁液、甘味料、香料および調香剤)も含有できる。非経口投与に特定の実施態様では、本発明の化合物は、可溶化剤(例えば、Cremophor、アルコール、オイル、変性オイル、グリコール、ポリソルベート、シクロデキストリン、重合体、およびそれらの組み合わせ)と混合される。
【0164】
注射可能製剤(例えば、無菌注射可能水性または油性懸濁液)は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁液を使用して、公知技術に従って、処方され得る。この無菌注射可能製剤はまた、非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤または溶媒中の無菌注射可能溶液、懸濁液または乳濁液(例えば、1,3−ブタンジオール溶液)であり得る。使用され得る受容可能なビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液がある。それに加えて、無菌の不揮発性油は、通常、溶媒または懸濁媒体として、使用される。この目的のために、任意のブランドの不揮発性油が使用でき、これらには、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドが挙げられる。それに加えて、注射可能物の調製では、脂肪酸(例えば、オレイン酸)が使用される。
【0165】
これらの注射可能処方は、例えば、細菌保持フィルターで濾過することにより、または使用前に滅菌水または他の無菌注射可能媒体に溶解または分散できる無菌固形組成物の形状で可溶化剤を取り込むことにより、滅菌できる。
【0166】
薬剤の効果を延ばすために、しばしば、皮下注射または筋肉内注射からのその薬剤の吸収を遅くすることが望ましい。これは、液状懸濁液、または水溶性に乏しい結晶性物質または非晶質物質の使用を伴い得る。次いで、この薬剤の吸収速度は、その溶解度に依存し、これは、順に、結晶の大きさおよび結晶形状に依存し得る。あるいは、非経口投与した薬剤形状の遅延吸収は、その薬剤をオイルビヒクルに溶解または懸濁することを伴う。注射可能デポー形状は、その薬剤のマイクロカプセル化マトリックスを生物分解性重合体(例えば、ポリラクチド−ポリグリコチド)で形成することにより、行われる。薬剤と重合体との比および使用する重合体の性質に依存して、薬剤放出速度が制御できる。他の生体分解性重合体の例には、(ポリ(オルトエステル))およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射可能処方もまた、その薬剤をリポソームまたは微小乳濁液(これらは、体組織と相溶性である)に取り込むことにより、調製される。
【0167】
直腸投与または膣内投与用の組成物には、好ましくは、座剤があり、これらは、本発明の化合物を適当な非刺激性賦形剤または担体(例えば、ココアバター。ポリエチレングリコールまたは座剤ワックス(これらは、室温で固形であるが、対応で液状となり、従って、直腸または膣腔で溶解して、活性化合物を放出する))と混合することにより、調製できる。
【0168】
経口投与用の固形剤形には、カプセル、錠剤、丸薬、粉剤および顆粒が挙げられる。このような剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性で薬学的に受容可能な賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム)および/またはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアカシア)、c)湿潤剤(例えば、グリセロール)、d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウム)、e)溶解遅延剤(例えば、バラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、四級アンモニウム化合物)、g)加湿剤(例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート)、h)吸収剤(例えば、カオリンおよびベントナイト、粘土)、およびi)潤滑剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物)と混合される。
【0169】
類似の種類の固形組成物もまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質ゼラチンカプセルの充填剤として、使用され得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および殻(例えば、腸溶性被覆および医薬処方技術で周知の他の被覆)と共に調製できる。それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また、優先的には、腸管の一部にて、必要に応じて、遅延様式で、その活性成分のみを放出する組成であり得る。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスが挙げられる。類似の種類の固形組成物もまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質ゼラチンカプセルの充填剤として、使用され得る。
【0170】
これらの活性化合物はまた、上で述べたような1種またはそれ以上の賦形剤とのマイクロカプセル化形状であり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および殻(例えば、腸溶性被覆および医薬処方技術で周知の他の被覆)と共に調製できる。このような固形剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤(例えば、スクロース、ラクトースまたはデンプン)と混合され得る。このような剤形はまた、通常の方法と同様に、不活性希釈剤以外の追加物質(例えば、錠剤化潤滑剤および他の錠剤化助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶セルロース))を含有し得る。カプセル、錠剤および丸薬の場合、それらの剤形はまた、緩衝剤を含有し得る。それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また、優先的には、腸管の一部にて、必要に応じて、遅延様式で、その活性成分のみを放出する組成であり得る。使用できる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスが挙げられる。
【0171】
本発明の化合物を局所投与または経皮投与する剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、噴霧剤、吸入剤またはパッチが挙げられる。その活性成分は、必要に応じて、無菌条件下にて、薬学的に受容可能な担体および任意の必要な防腐剤または緩衝剤と混合される。眼科処方、点耳液および点眼液もまた、本発明の範囲内であると見なされる。さらに、本発明は、経皮パッチの使用を考慮しており、これらは、ある化合物を体内に制御した送達するという追加の利点がある。このような剤形は、その化合物を適当な媒体に溶解または分散することにより、製造できる。この化合物が皮膚を横切る流動を高めるために、吸収向上剤もまた使用できる。その速度は、速度制御膜を提供することにより、またはその化合物を重合体マトリックスまたはゲルに分散させることにより、いずれかにより、制御できる。
【0172】
また、本発明の化合物および医薬組成物は、併用療法で使用でき、すなわち、これらの化合物および医薬組成物は、1つまたはそれ以上の所望の療法または医学手順と同時に、その前に、またはそれに引き続いて、投与できることが分かる。組合せレジメンで使用する療法(治療法または処置)の特定の組合せは、所望の治療法および/または処置と達成すべき所望の治療効果との適合性を考慮している。また、使用する療法は、同じ障害に対して所望の効果を達成し得る(例えば、本発明の化合物は、他の抗癌剤と同時に投与され得る)か、または異なる効果を達成し得る(例えば、任意の好ましくない影響を制御する)ことが分かる。
【0173】
さらに別の局面では、本発明はまた、医薬パックまたはキットを提供し、これは、1個またはそれ以上の容器を含み、この容器は、本発明の医薬組成物の1種またはそれ以上の成分で満たされ、特定の実施態様では、併用療法として使用する認可された追加薬剤を含む。必要に応じて、このような容器には、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府機関により規定された形態の通知を含めることができ、この通知は、その機関によるヒトへの投与のための製造、使用または販売の認可を示している。
【0174】
本発明のこれらの局面および他の局面は、以下の実施例を考慮すると、さらに理解されるが、これらは、本発明のある特定の実施態様を例示すると解釈され、請求の範囲で規定されるその範囲を限定するとは解釈されない。
【実施例】
【0175】
(実施例1−(−)−テトラサイクリンの合成)
(一般的な手順)
全ての反応は、特に明記しない限り、ゴム製隔壁を取り付けた火炎乾燥丸底フラスコまたは改良シュレンク(Kjeldahl形)フラスコ中で、アルゴンの正圧下にて、実行した。注射器またはステンレス鋼カニューレを経由して、空気および水分感受性液体および溶液を移した。必要な場合(そう記している)、溶液は、代わりの凍結(液体窒素)/脱気/解凍サイクル(3回以上の反復)により、酸素化した。有機溶液は、約25Torr(ハウス真空)で、回転乾燥により、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Stillら(Still、W.C;Kahn、M.;Mitra、A.J Org.Chem.1978,43、2923−2925;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)により記載されているように、シリカゲル(60Å、標準等級)にて、実行した。分析用薄層クロマトグラフィーは、蛍光指示薬を含浸した0.25mMの230〜400メッシュシリカゲルを予め被覆したガラス製プレートを使用して、実行した。(254nm)。薄層クロマトグラフィープレートは、紫外光に晒すか、および/または含セリウムアンモニウム一水和物かp−アニスアルデヒド溶液に晒し、続いて、ホットプレートにて加熱することにより、視覚化した。
【0176】
(物質)
以下の例外を除いて、市販の試薬および溶媒をそのまま使用した。クロロトリメチルシラン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、DMPU、HMPA、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミンは、二窒素雰囲気下にて、水素化カルシウムから蒸留した。ベンゼン、ジクロロメタン、エチルエーテル、メタノール、ピリジン、テトラヒドロフラン、ヘキサン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、およびトルエンは、Pangbornらの方法(Pangborn,A.B.;Giardello,M.A.;Grubbs,R.H.;Rosen,R.K.;Timmers,F.J.Organometallics 1996,75,1518−1520;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)で精製した。n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、およびt−ブチルリチウムのモル濃度は、指示薬としてトリフェニルメタンを使用して、2−ブタノールのテトラヒドロフラン溶液で滴定することにより、決定した(Duhamel,L.;Palquevent,J.−C.J.Org.Chem.1979,44,3404−3405;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。
【0177】
(機器)
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルおよびカーボン核磁気共鳴(13C NMR)は、Varian Unity/Inova 600(600MHz)、Varian Unity/Inova 500(500MHz/125MHz)、またはVarian Mercury 400(400MHz/100MHz)NMR分光器で記録した。プロトンに対する化学シフトは、テトラメチルシランから低磁場に百万分率のスケール(δスケール)で報告され、そしてNMR溶媒中のプロチウムに対して参照される(CHCl:δ 7.26、CH:δ 7.15、DHCOD:δ 3.31、CDHCl:δ 5.32、(CDH)CDSO:δ 2.49)。カーボンに対する化学シフトは、テトラメチルシランから低磁場に百万分率(δスケール)で報告され、そして溶媒中の炭素共鳴に対して参照される(CDCl:δ 77.0、C:δ 128.0、DCOD:δ 44.9、CDCl:δ 53.8、(CDSO:δ 39.5)。データは、以下のようにして、表わされる:化学シフト、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、br=ブロード)、積分、カップリング定数(Hz)、および帰属。赤外(IR)スペクトルは、ポリスチレン標準を参照して、Perkin−Elmer 1600 FT−IR分光光度計を使用して、得た。データは、以下のようにして、表わされる:吸収の周波数(cm−1)、吸収の強度(s=強い、sb=強いブロード、m=中程度、w=弱い、br=ブロード)、および帰属(適当な場合)。光学回転は、200μLまたは2mLの溶液セルを使用して、ナトリウムランプ源を備え付けたJASCO DIP−370デジタル旋光計にて、決定した。高解像度質量スペクトルは、the Harvard University
Mass Spectrometry Facilitiesにて、得た。
【0178】
(微生物ジヒドロキシル化生成物DRS1)
【0179】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
(グリセロールストック溶液の調製)
Alcaligenes eutrophus B9細胞(凍結乾燥した粉末、20mg、一般に、Prof.George D.Hegeman(Indiana University);Reiner,A.M.;Hegeman,G.D.Biochemistry 1971,10,2530から提供される)を、20mL無菌培養チューブにて、栄養ブロス(5mL、prepared by dissolving of Difco Bacto(登録商標)Nutrient Broth(8g)をナノピュア水1Lに溶解することに続いて、オートクレーブにて、125℃で滅菌することにより、調製した)に懸濁した。コハク酸ナトリウム水溶液(2.5M水溶液16.7μL、5mMの最終濃度)を加え、この培養チューブを、250rpmにて、30℃で、細胞の成長が明らかとなるまで(3日間)、振盪した。次いで、この細胞懸濁液のアリコート(250μL)を、20mLの無菌培養チューブにて、ハンター無機基本培地(HMB、以下の段落を参照のこと)(これは、コハク酸ナトリウム(2.5M水溶液16.7μL、5mMの最終濃度)を含有する)5mLに移した。この培養チューブを、250rpmにて、30℃で、2日間振盪し、それから、その発酵溶液のアリコート(250μL)を、無菌三角フラスコ(これは、HMB(50mL)およびコハク酸ナトリウム水溶液(2.5M溶液167μL、5mMの最終濃度)を含有する)にて、継代培養した。このフラスコを、250rpmにて、30℃で、24時間振盪した。得られた溶液を、グリセロールストック溶液の調製に直接使用した。それゆえ、継代培養した細胞懸濁液の一部(5mL)を、等容量の無菌グリセロールで希釈し、そして得られた溶液を、2mLの無菌エッペンドルフチューブに等分割した。次いで、個々のストック溶液を、−80℃で保存した。
【0180】
(ハンター無機基本培地)
以下のようにして、ハンター無機基本培地(HMB)を調製した。固形水酸化カリウム(400mg)を、2Lの三角フラスコにて、ナノピュア水500mLに溶解した。ニトリロ三酢酸(200mg)、硫酸マグネシウム(283mg)、塩化カルシウム二水和物(67mg)、モリブデン酸アンモニウム(0.2mg)、硫酸鉄(II)(2.0mg)、ハンター金属(Hutner’s Metals)44溶液(1mL、以下の段落を参照のこと)、硫酸アンモニウム(1.0g)、リン酸二水素カリウム(2.72g)およびリン酸一水素ナトリウム七水和物(5.36g)を連続的に加えた。この溶液を、1Lの全容量まで希釈し、そのpHを、濃塩酸で、6.8に調節した。この培地を、濾過により、またはオートクレーブにて加熱することにより、滅菌した。
【0181】
ハンター金属44溶液は、以下のようにして、調製した。250mLの三角フラスコにて、濃硫酸(100μL)をナノピュア水(50mL)に加えた。次いで、固形EDTA(0.50g)、硫酸亜鉛七水和物(2.20g)、硫酸鉄(II)七水和物(1.0g)、硫酸銅(I)(0.39g)、硝酸コバルト(II)六水和物(50mg)および四ホウ酸ナトリウム十水和物(36mg)を順に加え、続いて、ナノピュア水50mLを加えた。
【0182】
(安息香酸ナトリウムの細胞ジヒドロキシル化)
凍結したグリセロールストック溶液の表面を横切って、無菌ピペットの先端に筋を付けて、小さい破片(約10mg)を得た。この凍結破片を125mLの無菌三角フラスコ(これは、HMB(25mL)およびコハク酸ナトリウム水溶液(1.5M溶液140μL、5mMの最終濃度)を含有する)に加えた。このフラスコを、250rpmにて、30℃で、2日間振盪した。無菌ピペットを使用して、その白色不均一溶液のアリコート(10mL)を哺乳動物細胞成長ジャー(これは、HMB(6L)およびコハク酸ナトリウム水溶液(1.5M溶液20mL、5mMの最終濃度)を含有する)に移した。このジャーを、ホットプレートにて、30℃の内部温度まで温めた;この培地に、綿で濾過した空気を散布した。2日後、この白色不均一溶液を安息香酸ナトリウム水溶液(1.0M溶液18mL)およびコハク酸ナトリウム水溶液(1.5M溶液10mL)で処理して、ジヒドロキシル化を誘発した。得られた混合物を、30℃の内部温度で、6時間にわたって、激しく通気した。誘発後、十分な安息香酸ナトリウム水溶液(消費速度に依存して、1.0M溶液24〜48mL)を1時間ごとに加えて、10〜20mMの濃度(これは、225nmでのUV吸光度により、決定した)を維持した。14時間ごとに、コハク酸ナトリウム水溶液(1.5M溶液10mL)を加えた。これらの添加は、18時間にわたって、進行させ、次いで、その溶液を、30℃の内部温度で、一晩通気して、完全な変換を確保した。その発酵ブロスを、6000rpmで、少しずつ遠心分離して(Sorvall GS−3ローター、モデルSLA−3000)、細胞物質を除去した。その上澄み液を、ロータリーエバポレーター(浴温<45℃)を使用して、400mLの容量まで濃縮した。この濃縮物を0℃まで冷却し、次いで、濃塩酸水溶液を使用して、pH3.0まで酸性化した。酸性化した水溶液を、酢酸エチル(8×500mL、4×800mL、8×1L)で繰り返し抽出した。酢酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した後、ロータリーエバポレーター(浴温<45℃)を使用して、濃縮して、淡黄色固形物残渣を得た。この残渣をジクロロメタン(2×200mL)で滴定し、続いて、真空乾燥すると、白色粉末として、純粋な(1S,2R)−1,2−ジヒドロキシシクロヘキサ−3,5−ジエン−1−カルボン酸(DRSl)が得られた。融点95〜96℃(分解点)(38g、74%、[α]−114.8(EtOH中でc 0.5)、lit.、[α]−106(EtOH中でc 0.5) Jenkins,G.N.;Ribbons,D.W.;Widdowson,D.A.;Slawin,A.M.Z.;Williams,D.J.J.Chem.Soc.Perkin Trans.1 1995,2647.)。
【0183】
(エポキシドDRS2)
【0184】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
微生物ジヒドロキシル化生成物DRS1(8.10g、51.9mmol、1.0当量)の酢酸エチル(400mL)懸濁液に、23℃で、m−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBAは、以下のようにして、精製した:77%mCPBA(Alrich)50gをベンゼン(1L)に溶解し、次いで、そのベンゼン溶液をpH7.4リン酸緩衝液(3×1L)で洗浄し、NaSOで3時間乾燥し、そして濃縮して(<40℃、熱爆発の危険)、白色固形物として、純粋なmCPBAを得た;10.7g、62.3mmol、1.2当量)を3つの等部分で加えた。その不均一溶液を10時間撹拌し、次いで、ベンゼン(80mL)で希釈し、そして1時間撹拌した。その上澄み液をデカントし、そして固形残渣をベンゼン(2×15mL)で倍散した。得られたペースト状固形物を真空乾燥して、非晶質白色粉末(7.36g、83%)として、エポキシドDRS2を得た。
【0185】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
(エポキシドDJB1)
【0186】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
エポキシドDRS2(7.36g、42.8mmol、1.0当量)のメタノール−ベンゼン(1:3、160mL)溶液に、23℃で、トリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(2.0M、25.5mL、51.0mmol、1.2当量)を加えた。添加するとすぐに、広範囲にわたる気体の発生が観察された。その黄色溶液を5分間撹拌し、次いで、濃縮して、淡黄色固形物を得た。この固形物を、ベンゼン(2×25mL)から共沸蒸留することにより、乾燥し、乾燥した固形物をジクロロメタン(200mL)に懸濁した。次いで、トリエチルアミン(20.8mL、149mmol、3.5当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸第三級ブチルジメチルシリル(29.4mL、128mmol、3.0当量)を連続して加えて、均一溶液を得た。この反応溶液を、23℃で、30分間撹拌した。リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、300mL)を加え、続いて、ジクロロメタン(100mL)を加えた。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:95の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、淡黄色油状物(12.4g、2段階で70%)として、エポキシドDJB1を得た。
【0187】
【数2】
[この文献は図面を表示できません]
(イソキサゾールMGC2(方法A))
【0188】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
アルコールMGC1(これは、以下により以前に報告されたようにして、市販の3−ヒドロキシ−5−イソキサゾールカルボン酸メチルから、2段階で調製した:Reiss,R.;Schon,M.;Laschat,S.;Jager,V.Eur.J.Org.Chem.1998,473−479)(48.0g、0.234 mol、1.0当量)のジクロロメタン(450mL)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(37.5mL、0.269mol、1.15当量)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(289mg、2.34mmol、0.01当量)および塩化メタンスルホニル(20.8mL、0.269mol、1.15当量)を連続して加えた。その反応混合物を、0℃で、2.5時間撹拌し、次いで、濃縮して、橙色油状物を得た。上で調製した橙色油状物およびN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)の混合物に、0℃で、冷却したジメチルアミン(これは、コールドフィンガーを使用して、ドライアイス/アセトンで凝縮した、26.2mL、0.480mol、2.0当量)を加えて、均一溶液を得た。この溶液を、0℃で、2時間撹拌し、次いで、23℃まで温めた;その温度で、撹拌を24時間継続した。この溶液を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液−ブライン(2:1、300mL)と酢酸エチル−ヘキサン(1:1、500mL)の間で分配した。有機相を分離し、ブライン(2×200mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色残渣を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:4〜1:1の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、淡黄色油状物(40.1g、74%)として、イソキサゾールMGC2を得た。
【0189】
【数3】
[この文献は図面を表示できません]
(イソキサゾールMGC4)
【0190】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
イソキサゾールMGC3(これは、以下で報告されたように、グリオキシル酸から、2段階で調製した:Pevarello,P.;Varasi,M.Synth.Commun.1992,22,1939.)(174g、0.884mol、1.0当量)のアセトニトリル(2L)溶液に、0℃で、カニューレを経由して、冷却したジメチルアミン(コールドフィンガーを使用して、ドライアイス/アセトンで、0℃浴に浸した反応容器に凝縮させた、106mL、1.94mol、2.2当量)を滴下した。その反応混合物を、0℃で、2時間撹拌し、次いで、冷却浴を取り除いた。この反応混合物を23℃まで温めた;その温度で、撹拌を8時間継続した。この混合物をブライン−炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1:1、1.5L)と酢酸エチル(1.5L)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を酢酸エチル(3×400mL)でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を500mLの容量まで濃縮すると、白色沈殿物が形成された。この濃縮物を濾過し、そして濾液を濃縮して、橙色油状物(143g、79%)として、イソキサゾールMGC4を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜2:8の酢酸エチル−ヘキサン)により、分析用試料を調製して、淡黄色油状物として、イソキサゾールMGC4を得た。
【0191】
【数4】
[この文献は図面を表示できません]
(イソキサゾールMGC2(方法B))
【0192】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
ベンジルアルコール(1L)に、23℃で、8時間にわたって、金属ナトリウム(32.63g、1.42mol、2.03当量)を少しずつ加えた。得られた混合物を24時間激しく攪拌し、次いで、大口径カニューレ(large bore cannula)を経由して、23℃で、純粋イソキサゾールMGC4(143g、0.700mol、1.0当量)に移した。得られた淡褐色混合物を油浴(これは、120℃まで予備加熱した)に入れ、その温度で、20時間撹拌した。冷却した反応混合物に酢酸エチル(2L)を加え、そして撹拌を15分間継続した。塩酸水溶液(1.0M、2L)を加え、そして水相を分離した。有機相を1.0M塩酸水溶液の2つの300mL部分でさらに抽出した。水相を合わせ、そのpHを、水酸化ナトリウム水溶液(6.0M、およそ350mL)をゆっくり加えることにより、9に調節した。得られた混合物をジクロロメタン(3×500mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物(102g、63%)として、イソキサゾールMGC2を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(3:7の酢酸エチル−ヘキサンに次いで、酢酸エチル中の5:95メタノール)により、分析用試料を調製して、淡黄色油状物として、イソキサゾールMGC2を得た(スペクトルデータは、方法Aで調製した物質について得られたものと同じであった)。
【0193】
(ケトンMGCS)
【0194】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
イソキサゾールMGC2(9.16g、39.5mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(150mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.47M、16.0mL、39.5mmol、1.0当量)を加えた。得られた錆色溶液を、−78℃で、1時間撹拌し、それから、カニューレを経由して、メチルエステルDJB1(9.82g、23.7mmol、0.6当量)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液を滴下した。その移動は、テトラヒドロフランの2つの1mL部分で定量化した。得られた褐色溶液を、−78℃で、1時間撹拌し、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、250mL)を加えた。その二相混合物を23℃まで温め、次いで、ジクロロメタン(2×300mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜1:3の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、淡黄色固形物(10.6g、73%)として、ケトンMGC5を得た。
【0195】
【数5】
[この文献は図面を表示できません]
(ケトンMGC6およびMGC7)
【0196】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
ケトンMGC5(6.02g、9.80mmol、1.0当量)のトルエン(500mL)溶液に、23℃で、固形トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(76.0mg、0.490mmol、0.05当量)を加えた。得られた不均一淡黄色混合物を油浴(これは、65℃まで予備加熱した)に入れ、その温度で、3時間撹拌した。その反応混合物を23℃まで冷却し、そして濾過した。固形物をトルエン(50mL)で洗浄し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この油状物をジクロロメタン−トリフルオロ酢酸(10:1、165mL)で覆い、そして得られた混合物を、23℃で、18時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)を加え、添加するとすぐに、広範囲にわたる気体の発生が観察された。その二相混合物をジエチルエーテル(4×300mL)で抽出し、有機抽出物を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜1:5の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色発泡体(3.20g、62%)として、ケトンMGC6を得、そして粘稠な黄色油状物(1.68g、28%)として、ケトンMGC7を得た。
【0197】
ケトンMGC6:
【0198】
【数6】
[この文献は図面を表示できません]
ケトンMGC7:
【0199】
【数7】
[この文献は図面を表示できません]
(アルケンDRS3)
【0200】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
ケトンMGC6(500mg、1.00mmol、1.0当量)およびトリフェニルホスフィン(789mg、3.00mmol、3.0当量)のトルエン(6.0mL)溶液に、0℃で、アゾジカルボン酸ジエチル(472μL、3.00mmol、3.0当量)を加えた。その混合物を、0℃で、90分間撹拌し、それから、カニューレを経由して、2−ニトロベンゼンスルホニルヒドラジン(651mg、3.00mmol、3.0当量)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を滴下した。得られた混合物を、0℃で、10分間撹拌し、次いで、23℃まで温めた;撹拌を、その温度で、23時間継続した。リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、30mL)を加え、得られた二相混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色スラッジを得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(95:5〜1:9の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(356mg、74%)として、アルケンDRS3を得た。
【0201】
【数8】
[この文献は図面を表示できません]
(ジオールDRS4)
【0202】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
オレフィンDRS3(350mg、0.723mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(7.0mL)溶液に、0℃で、酢酸(83.0μL、1.44mmol、2.0当量)と、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M、1.44mL、1.44mmol、2.0当量)とを連続して加えた。得られた淡灰色溶液を、0℃で、30分間撹拌し、次いで、23℃まで温めた;撹拌を、その温度で、5時間継続した。その反応混合物を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:4〜1:1の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、ワックス状白色固形物(202mg、76%)として、ジオールDRS4を得た。
【0203】
【数9】
[この文献は図面を表示できません]
(シクロヘキサノンDRS5)
【0204】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
ジオールDRS4(246mg、0.665mmol、1.0当量)のジメチルスルホキシド(5.0mL)溶液に、23℃で、固形o−ヨードキシ安息香酸(558mg、1.99mmol、3.0当量)を加えた。得られた不均一混合物を5分間撹拌すると、均一になった。その褐色反応混合物を、23℃で、36時間撹拌した。水(10mL)を加えると、過剰のo−ヨードキシ安息香酸が沈殿した。この混合物を濾過し、そして濾液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液−ブライン(1:1、20mL)と酢酸エチル−ヘキサン(2:1、45mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチル−ヘキサン(2:1)の45mL部分でさらに抽出した。有機抽出物を合わせ、亜硫酸ナトリウム水溶液(2.0M、50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡褐色発泡体(206mg、84%)として、シクロヘキサノンDRS5をえた。
【0205】
【数10】
[この文献は図面を表示できません]
(シリル−シクロヘキサノンDRS6)
【0206】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
シクロヘキサノンDRS5(47.0mg、0.130mmol、1.0当量)のジクロロメタン(3mL)溶液に、23℃で、2,6−ルチジン(75.0μL、0.640mmol、5.0当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸第三級ブチルジメチルシリル(88.0μL、0.380mmol、3.0当量)を連続して加えた。その混合物を、23℃で、3時間撹拌し、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、15mL)を加えた。この二相混合物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、有機抽出物を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、白色結晶固形物(56.0mg、91%)として、シリル−シクロヘキサノンDRS6を得た。
【0207】
融点157〜158℃(分解点);
【0208】
【数11】
[この文献は図面を表示できません]
(ケトンMGC9)
【0209】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
アルデヒドMGC8(これは、以下で報告されているように、市販の3−ベンジルオキシベンジルアルコールから、2段階で合成した:Hollinshed,S.P.;Nichols,J.B.;Wilson,J.W.J.Org.Chem.1994,59,6703.)(10.0g、34.3mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(90mL)溶液に、−5℃(NaCl/氷浴)で、臭化メチルマグネシウムのエーテル溶液(3.15M、11.6mL、36.7mmol、1.07当量)を加えた。その淡褐色溶液を、−5℃で、60分間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(400mL)と酢酸エチル(400mL)の間で分配した、有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡黄色油状物(10.1g、95%の粗製物)を得た。この生成物を、さらに精製することなく、使用した。
【0210】
上で調製した淡黄色油状物(10.1g、32.8mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、0℃で、臭化ナトリウム(846mg、8.22mmol、0.25当量)および2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシル(51.0mg、0.329mmol、0.01当量)を連続して加えた。炭酸水素ナトリウム(690mg、8.22mmol、0.25当量)の新たに調製した市販Clorox漂白剤(90mL)溶液を0℃まで冷却し、0℃で、上で調製した混合物に一度に加えた。得られた山吹色混合物を、0℃で、1.5時間、激しく攪拌し、それから、亜硫酸ナトリウム(1.0g)を加えた。得られた混合物を、23℃で、15分間撹拌し、次いで、水(400mL)と酢酸エチル(400mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡褐色油状物を得た。この生成物をエタノールから再結晶して、白色固形物(8.08g、2段階にわたって、80%)として、ケトンMGC9を得た。
【0211】
【数12】
[この文献は図面を表示できません]
(エポキシドMGC10)
【0212】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
固形ヨウ化トリメチルスルホキソニウム(694mg、3.15mmol、1.3当量)および固形水素化ナトリウム(オイル中で60%、126mg、3.15mmol、1.3当量、n−ヘキサンの3つの2mL部分で洗浄した)の混合物に、23℃で、注射器を経由して、ジメチルスルホキシド(90mL)を滴下した。添加するとすぐに、激しい気体の発生が観察された。得られた濁った灰色混合物を、23℃で、40分間撹拌し、次いで、カニューレを経由して、ケトンMGC9(8.08g、26.5mmol、1.0当量)のジメチルスルホキシド(30mL)溶液を滴下した。その移動は、ジメチルスルホキシドの2mL部分で定量化した。得られた橙色混合物を、23℃で、35時間撹拌し、次いで、ブライン(1L)とエーテル(500mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、エーテルの1つの500mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:95の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、透明油状物(7.94g、94%)として、エポキシドMGC10を得た。
【0213】
【数13】
[この文献は図面を表示できません]
(ベンゾシクロブテノールMGC11)
【0214】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
エポキシドMGC10(3.11g、9.74mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(90mL)を含有する反応容器の側面から下に、−78℃で、注射器を経由して、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.60M、8.25mL、13.6mmol、1.4当量)を滴下した。得られた黄色溶液を、−78℃で、20分間撹拌し、それから、カニューレを経由して、臭化マグネシウム(3.95g、21.4mmol、2.2当量)のテトラヒドロフラン(25mL)懸濁液を滴下した。その移動は、テトラヒドロフランの2つの2.5mL部分て、定量化した。得られた濁った混合物を、−78℃で、60分間撹拌し、次いで、冷却浴を取り除き、その反応混合物を23℃まで温めた。この混合物は、温めるとすぐに、透明になり、そして23℃で、1時間撹拌した。この反応混合物をロシェル塩水溶液(10重量%、1L)に注ぎ、そして得られた混合物を酢酸エチル(2×400mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、灰白色固形物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜2:9の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(1.57g、67%)として、トランス−ベンゾシクロブテノールMGC11を得た。
【0215】
【数14】
[この文献は図面を表示できません]
(ベンゾシクロブテノールMGC12)
【0216】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
ベンゾシクロブテノールMGC11(500mg、1.72mmol、1.0当量)のジクロロメタン(10mL)溶液に、23℃で、トリエチルアミン(336μL、2.41mmol、1.4当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸トリエチルシリル(468μL、2.07mmol、1.2当量)を連続して加えた。その淡黄色溶液を、23℃で、15分間撹拌し、次いで、水(30mL)とジクロロメタン(30mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:95の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、透明油状物として、ベンゾシクロブテノールMGC12(609mg、99%)を得た。
【0217】
【数15】
[この文献は図面を表示できません]
(ビニルスルフィドMGC13)
【0218】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
シクロヘキサノンDRS5(135mg、0.367mmol、1.0当量)のジクロロメタン(4mL)溶液に、23℃で、固形臭化水素酸過臭化ピリジニウム(pyridinium hydrobromide perbromide)(293mg、0.917mmol、2.5当量)を加えた。その褐色溶液を、23℃で、17時間激しく攪拌し、それから、亜硫酸ナトリウム(150mg、1.19mmol、3.25当量)を加えた。得られた混合物を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、30mL)とジクロロメタン(30mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡褐色泡状固形物を得た。この生成物を、さらに精製することなく、直ちに使用した。
【0219】
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
上で調製した生成物(164mg、0.367mmol、1.0当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)溶液に、0℃で、ベンゼンチオール(39.0μL、0.378mmol、1.03当量)および1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(56.0μL、0.378mmol、1.03当量)を連続して加えた。得られた黒褐色混合物を、0℃で、25分間激しく攪拌し、次いで、酢酸エチル−ヘキサン(1:1、30mL)とリン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、30mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)の2つの15mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(15:85〜1:4の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色発泡体(116mg、2段階にわたって66%)として、ビニルスルフィドMGC13を得た。
【0220】
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
(ディールス−アルダー付加生成物MGC14およびラクトンMGC15)
【0221】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
ビニルスルフィドMGC13(131mg、0.275mmol、1.0当量)およびベンゾシクロブテノールMGC12(750mg、2.11mmol、7.7当量)の混合物を含有する反応容器を油浴(これは、85℃まで予備加熱した)に入れた。その淡黄色溶液を、85℃で、48時間撹拌し、次いで、23℃まで冷却した。冷却した混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:19〜1:4の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、灰白色泡状固形物(145mg、64%)として、ディールス−アルダー付加生成物MGC14を得、透明油状物(20.0mg、9%)として、ラクトンMGC15を得、そして透明油状物(650mg)として、ベンゾシクロブテノールMGC12を回収した。
【0222】
ディールス−アルダー付加生成物MGC14:融点178〜179℃;
【0223】
【数18】
[この文献は図面を表示できません]
ラクトンMGC15:
【0224】
【数19】
[この文献は図面を表示できません]
(アルコールMGC16)
【0225】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
ディールス−アルダー付加生成物MGC14(120mg、0.144mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に、23℃で、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(200μL、1.23mmol、8.5当量)を加えた。その混合物を、23℃で、12時間激しく攪拌し、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、30mL)と酢酸エチル(30mL)の間で分配した。
有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡褐色固形物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:4〜1:1の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、無色油状物(78.3mg、76%)として、アルコールMGC16を得た。
【0226】
【数20】
[この文献は図面を表示できません]
(トリケトンMGC17)
【0227】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
アルコールMGC16(78.3mg、0.109mmol、1.0当量)のジメチルスルホキシド(3.0mL)溶液に、23℃で、固形o−ヨードキシ安息香酸(459mg、1.64mmol、15.0当量)を一度に加えた。得られた不均一混合物を5分間撹拌すると、均一になった。反応容器を光から保護し、そして油浴(これは、35℃まで予備加熱した)に入れた。その褐色溶液を、35℃で、18時間激しく攪拌し、次いで、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液−ブライン−水(2:1:1、75mL)と酢酸エチル−エーテル(1:2、35mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチル−エーテル(1:2)の2つの25mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:2の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、黄色油状物(61.7mg、79%)として、ケトンMGC17を得た。
【0228】
【数21】
[この文献は図面を表示できません]
(過酸化物MGC18)
【0229】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
スルフィドMGC17(54.2mg、0.0758mmol、1.0当量)のジクロロメタン(4.0mL)溶液に、−78℃で、トリフルオロ酢酸のジクロロメタン溶液(1.0M、0.189mL、0.189mmol、2.5当量)およびm−クロロペルオキシ安息香酸のジクロロメタン溶液(0.5M、0.228mL、0.114mmol、1.5当量)を連続して加えた。得られた濁った混合物を、−78℃で、10分間撹拌し、次いで、−78℃浴を0℃浴に置き換えた。この混合物は、温めるとすぐに、均一になった。その溶液を、0℃で、30分間撹拌し、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、10mL)とジクロロメタン(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、山吹色油状物を得た。この油状物にトルエン(1mL)を吸収させ、そして40℃で、高真空下にて、共沸蒸留により乾燥した。得られた黄色油状物をクロロホルム(2mL)に溶解し、そして反応容器を大気中の酸素に晒した。この混合物を、H NMR分光法で証明されるように、酸化が完結するまで、放置した。この混合物を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物として、過酸化物MGC18を得た。この生成物を、テトラサイクリンに直ちに還元した。
【0230】
過酸化物MGC18はまた、Wassermanにより報告された手順(J.Am.Chem.Soc.1986,108,4237−4238)により、調製できる:
スルフィドMGC17(7.00mg、0.00979mmol、1.0当量)のジクロロメタン(0.5mL)溶液に、−78℃で、トリフルオロ酢酸のジクロロメタン溶液(1.0M、24.5L、0.0245mmol、2.5当量)およびm−クロロペルオキシ安息香酸のジクロロメタン溶液(0.5M、29.4L、0.0147mmol、1.5当量)を連続して加えた。得られた濁った混合物を、−78℃で、10分間撹拌し、次いで、−78℃浴を0℃浴に置き換えた。この混合物は、温めるとすぐに、均一になった。その溶液を、0℃で、30分間撹拌し、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、8mL)とジクロロメタン(8mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、山吹色油状物を得た。この油状物にトルエン(1mL)を吸収させ、そして40℃で、高真空下にて、共沸蒸留により乾燥した。得られた黄色油状物をクロロホルム(2mL)に溶解し、そしてメソ−テトラフェニルポルフィン(0.6mg、0.979mol、0.10当量)を一度に加えた。UV照射(200WHgのランプ)下にて、10分間にわたって、得られた混合物に酸素を泡立たせた。この混合物を0.5mLまで濃縮し、そしてメタノール(5mL)で希釈して、メソ−テトラフェニルポルフィンの沈殿物を得た。得られた混合物を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡黄色固形物として、過酸化物MGC18を得た。
【0231】
【数22】
[この文献は図面を表示できません]
((−)−テトラサイクリン(MGC29))
【0232】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
過酸化物MGC18(48.2mg、0.0758mmol、1.0当量)のジオキサン(3mL)溶液に、23℃で、Pdブラック(14.1mg、0.133mmol、1.75当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。このPd触媒は、最初は、細かい分散液として存在していたが、5分以内に、凝集塊に集まった。この黄色不均一混合物を、23℃で、2時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μM、250×10mm、流速4.0mL/分、溶媒A:メタノール−0.005N HCl水溶液(1:4)、溶媒B:アセトニトリル、これは、シュウ酸(10mg)を含有する注入容量の溶媒A(500μL)および2分間にわたり5%Bのアイソクラティック溶出を使用し、次いで、20分間にわたる5〜50%Bの勾配溶出を使用する)で精製した。11〜16分間でのピーク溶出を集め、そして濃縮して、黄色粉末(16.0mg、トリケトンMGC17から44%)として、(−)−テトラサイクリン塩酸塩を得、これは、全ての点で、天然(−)−テトラサイクリン塩酸塩と同一であった。
【0233】
【数23】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例2−(−)−ドキシサイクリンの合成)
(臭化アリルMGC19)
【0234】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
アリルアルコールMGC6(162mg、0.324mmol、1.0当量)のアセトニトリル(2.5mL)溶液に、0℃で、トリフェニルホスフィン(297mg、1.13mmol、3.5当量)および四臭化炭素(376mg、1.13mmol、3.5当量)を連続して加えた。得られた褐色懸濁液を、0℃で、10分間撹拌し、次いで、次いで、冷却浴を取り除いた。その混合物を23℃まで温め、そして撹拌を、その温度で、10分間継続した。この混合物を、酢酸エチル(50mL)と炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(40mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチルの追加50mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状固形物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜2:8の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物として、臭化アリルMGC19(164mg、90%)を得た。
【0235】
【数24】
[この文献は図面を表示できません]
(硫化アリルMGC20)
【0236】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
臭化アリルMGC19(712mg、1.26mmol、1.0当量)のアセトニトリル(17mL)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(0.229mL、1.64mmol、1.3当量)およびベンゼンチオール(0.150mL、1.45mmol、1.15当量)を連続して加えた。その混合物を、0℃で、20分間撹拌し、次いで、冷却浴を取り除いた。この反応混合物を23℃まで温め、そして撹拌を、その温度で、10分間継続した。この反応混合物を、酢酸エチル(100mL)とリン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、100mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチルの追加30mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、透明油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.01:2:8〜0.013:7のトリエチルアミン−酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色泡状固形物(728mg、97%)として、硫化アリルMGC20を得た。
【0237】
【数25】
[この文献は図面を表示できません]
(低RスルホキシドMGC21)
【0238】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
硫化アリルMGC20(156mg、0.263mmol、1.0当量)のジクロロメタン(2mL)溶液に、23℃で、(−)−[(8,8)−(ジクロロカルホリル)サンホニル]オキサジリジン((−)−[(8,8)−(Dichlorocamphoryl)sunfonyl]oxaziridine)(118mg、0.395mmol、1.5当量)を加えた。その混合物を、23℃で、20時間撹拌し、次いで、濃縮して、淡褐色固形物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.001:2:8〜0.001:3:7のトリエチルアミン−酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(165mg、99%)として、低RアリルスルホキシドMGC21を得た。
【0239】
【数26】
[この文献は図面を表示できません]
(転位アリルアルコールMGC22)
【0240】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
低RアリルスルホキシドMGC21(160mg、0.263mmol、1.0当量)のメタノール(5mL)溶液に、23℃で、亜リン酸トリメチル(0.620mL、5.26mmol、20.0当量)を加えた。その溶液を油浴(これは、65℃まで予備加熱した)に入れ、その温度で、36時間撹拌した。この溶液を濃縮して、淡黄色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.001:1:9〜0.001:2:8のトリエチルアミン−酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(100mg、76%)として、アリルアルコールMGC22を得た。
【0241】
【数27】
[この文献は図面を表示できません]
(炭酸ベンジルMGC23)
【0242】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
アリルアルコールMGC22(142mg、0.284mmol、1.0当量)のジクロロメタン(3mL)溶液に、23℃で、クロロギ酸ベンジル(120μL、0.841mmol、2.95当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(104mg、0.852mmol、3.0当量)を連続して加えた。その反応混合物を、23℃で、2時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(50mL)と炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチルの追加30mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、透明油状物(180mg、99%)を得た。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程で使用した。この粗反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0.001:2:8〜0.001:3:7のトリエチルアミン−酢酸エチル−ヘキサン)で精製することにより、分析用試料を調製して、白色固形物として、炭酸ベンジルMGC23を得た。
【0243】
【数28】
[この文献は図面を表示できません]
(ジオールMGC24)
【0244】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
炭酸ベンジルMGC23(180mg、0.284mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、23℃で、酢酸(40.0μL、0.709mmol、2.5当量)とフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M、0.709mL、0.709mmol、2.5当量)とを連続して加えた。得られた黄色溶液を、23℃で、4時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(50mL)とリン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、50mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチルの2つの20mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(2:8〜1:1の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(135mg、2段階にわたって92%)として、ジオールMGC24を得た。
【0245】
【数29】
[この文献は図面を表示できません]
(シクロヘキサノンMGC25)
【0246】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
ジオールMGC24(22.5mg、0.0433mmol、1.0当量)のジメチルスルホキシド(0.7mL)溶液に、23℃で、固形o−ヨードキシ安息香酸(79.0mg、0.281mmol、6.5当量)を一度に加えた。その反応混合物は、最初は、不均一であったが、5分以内に、均一になった。この褐色反応混合物を光から保護し、そして23℃で、12時間激しく攪拌した。得られた橙色反応混合物を、エーテル(20mL)と水(20mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、エーテルの2つの10mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(8mL、これは、亜硫酸水素ナトリウム30mgを含有する)およびブライン(10mL)で洗浄した。洗浄した溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濾過した。濾液を濃縮して、白色油状固形物(22.2mg、99%)として、シクロヘキサノンMGC25を得た。
【0247】
【数30】
[この文献は図面を表示できません]
(シリル−シクロヘキサノンMGC26)
【0248】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
シクロヘキサノンMGC25(183mg、0.353mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(172μL、1.24mmol、3.5当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸第三級ブチルジメチルシリル(243μL、1.06mmol、3.0当量)を連続して加えた。その反応混合物を、0℃で、40分間撹拌し、次いで、酢酸エチル(50mL)とリン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、50mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、酢酸エチルの25mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状固形物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9〜2:8の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、透明油状物(207mg、93%)として、シリル−シクロヘキサノンMGC26を得た。
【0249】
【数31】
[この文献は図面を表示できません]
(マイケル−ディックマン付加生成物MGC27)
【0250】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(39.0μL、0.261mmol、5.5当量)およびジイソプロピルアミン(34.0μL、0.249mmol、5.25当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.55M、155μL、0.241mmol、5.1当量)を加えた。得られた混合物を、−78℃で、30分間激しく攪拌し、それから、カニューレを経由して、エステルCDL−I−280(73.0mg、0.213mmol、4.5当量)のテトラヒドロフラン(1mL)を滴下した。得られた深紅色混合物を、−78℃で、75分間激しく攪拌し、次いで、カニューレを経由して、シリルシクロヘキサノンMGC26(30.0mg、0.0474mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(1mL)を滴下した。得られた淡赤色混合物を、2時間にわたって、0℃までゆっくりと温め、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、10mL)とジクロロメタン(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの2つの10mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(10μM、250×10mm、流速3.5mL/分、溶媒A:メタノール、溶媒B:水);これは、400μL(メタノール)の注入容量および75分間にわたり10%Bのアイソクラティック溶出を使用する)で精製した。36〜42分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、淡黄色固形物として、マイケル−ディックマン付加生成物MGC27(33.0mg、80%)を得た。
【0251】
【数32】
[この文献は図面を表示できません]
(マイケル−ディックマン付加生成物MGC28の初期脱保護)
【0252】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、マイケル−ディックマン付加生成物MGC27(33.0mg、0.0375mmol、1.0当量)のアセトニトリル(7.0mL)溶液を含有する)に、23℃で、フッ化水素酸(1.2mL、48%水溶液)を加えた。得られた混合物を、23℃で、60時間激しく攪拌し、次いで、KHPO(7.0g)を含有する水(50mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物(25.0mg、99%)として、五環式フェノールMGC28を得た。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程で使用した。
【0253】
【数33】
[この文献は図面を表示できません]
((−)−ドキシサイクリン(MGC30))
【0254】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
五環式フェノールMGC28(25.0mg、0.0375mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、2.0mL)溶液に、23℃で、Pdブラック(7.00mg、0.0657mmol、1.75当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。このPd触媒は、最初は、細かい分散液として存在していたが、5分以内に、凝集塊に集まった。この黄色不均一混合物を、23℃で、2時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物(H NMR分析に基づいて、>95%ドキシサイクリン)を得た。この生成物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μM、250×10mm、流速4.0mL/分、溶媒A:メタノール−0.005N HCl水溶液(1:4)、溶媒B:アセトニトリル、これは、シュウ酸(10mg)を含有する注入容量の溶媒A(400μL)および2分間にわたり5%Bのアイソクラティック溶出を使用し、次いで、20分間にわたる5〜50%Bの勾配溶出を使用する)で精製した。12〜17分間でのピーク溶出を集め、そして濃縮して、黄色粉末(16.2mg、90%)として、(−)−ドキシサイクリン塩酸塩を得、これは、全ての点で、天然(−)−ドキシサイクリン塩酸塩と同一であった。
【0255】
【数34】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例3−6−デオキシテトラサイクリンの合成)
(エステルCDL−1−280)
【0256】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(4.9mL、33mmol、2.5当量)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、−78℃で、sec−ブチルリチウムのシクロヘキサン(1.40M、24.0mL、33.6mmol、2.6当量)溶液を加えた。得られた黄色溶液を、液体窒素−エタノール浴にて、−90℃(内部温度)まで冷却した。この黄色溶液に、カニューレを経由して、30分間にわたって、o−アニス酸(2.00g、13.1mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下した。得られた橙色懸濁液を、−90℃で、さらに30分間撹拌し、次いで、15分間にわたって、−78℃まで温め、それから、ヨードエタン(4.2mL、52mmol、4.0当量)を加えた。この混合物を、15分間にわたって、23℃まで温め、そして水(50mL)とエーテル(50mL)の間で分配した。水層を分離し、そして塩酸水溶液(1.0M、100mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(4×80mL)で抽出した。有機層を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物(1.8g)を得た。その粗生成物のH NMR(500MHz、CDCl)分析により、8:2の比のカルボン酸CDL−1−279(δ3.89、OCH)と未反応アニス酸(δ4.07、OCH)とが明らかとなった。その残渣のジクロロメタン(20mL)溶液に、23℃で、塩化オキサリル(1.0mL、11mmol、0.8当量)およびN,N−ジメチルホルムアミド(100μL)を連続して加えた。N,N−ジメチルホルムアミドを加えるとすぐに、激しい気体の発生が観察された。その反応混合物を、23℃で、2時間撹拌し、それから、23℃で、フェノール(1.4g、15mmol、1.1当量)、ピリジン(2.4mL、30mmol、2.3当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(10mg、0.081mmol、0.006当量)を連続して加えた。次いで、得られた褐色反応混合物を、23℃で、2時間撹拌した。塩酸水溶液(1M、50mL)を加え、そして得られた混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(0.1M、50mL)で洗浄し、続いて、ブライン(50mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、透明油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5:95 酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、無色油状物(1.7g、50%)として、エステルCDL−I−280を得た。
【0257】
【数35】
[この文献は図面を表示できません]
(フェノールCDL−I−298)
【0258】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
エステルCDL−I−280(662mg、2.58mmol、1.0当量)のジクロロメタン(10mL)溶液に、0℃で、三臭化ホウ素のジクロロメタン(1.0M、5.2mL、5.2mmol、2.0当量)溶液を加えた。得られた黄色溶液を、0℃で、70分間撹拌し、それから、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)を加えた。得られた二相混合物を、0℃で、20分間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)を加え、層分離し、そして水相をジクロロメタン(50mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、無色油状物(605mg、97%)として、フェノールCDL−I−298を得た。
【0259】
【数36】
[この文献は図面を表示できません]
(エステルCDL−I−299)
【0260】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
フェノールCDL−I−298(605mg、2.50mmol、0.1当量)のジクロロメタン(10mL)溶液に、23℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(520μL、2.99mmol、1.2当量)、二炭酸ジ−t−ブチル(645mg、2.96mmol、1.2当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(31mg、0.25mmol、1.5当量)を連続して加えた。その反応混合物を、23℃で、1時間撹拌し、それから、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えた。ジクロロメタン(50mL)を加え、層分離し、そして水相をジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、褐色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9のエーテル−ヘキサン)で精製して、無色油状物として、エステルCDL−I−299を得、これは、−14℃で一晩放置すると、結晶化した(733mg、86%)、融点58℃。
【0261】
【数37】
[この文献は図面を表示できません]
(マイケル−ディックマン付加生成物 CDL−I−287)
【0262】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(10μL、0.071mmol、7.1当量)およびN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(10μL、0.066mmol、6.6当量)のテトラヒドロフラン(300μL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン(1.45M、47μL、0.068mmol、6.8当量)溶液を加えた。得られた溶液を、−78℃で、30分間撹拌し、それから、エステルCDL−I−299(17mg、0.050mmol、5.0当量)のテトラヒドロフラン(200μL)を加えて、深紅色溶液を形成した。この溶液を、−78℃で、75分間撹拌し、次いで、−78℃で、エノンDRS6(5.0mg、0.010mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(100μL)溶液を加えた。その反応混合物の色は、この添加に続いて、深紅のままであった。この混合物を、150分間にわたって、0℃まで温めた。0℃に達するとすぐに、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、15mL)を加えた。得られた黄色混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(5μM、250×10mm、流速3.5mL/分、溶媒A:水、溶媒B:メタノール);これは、メタノール500μLの注入容量および89.5%Bのアイソクラティック溶出を使用する)で精製した。31〜40分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、淡黄色固形物(6.1mg、83%、融点114℃)として、マイケル−ディックマン生成物CDL−I−287を得た。
【0263】
【数38】
[この文献は図面を表示できません]
(6−デオキシテトラサイクリンCDL−I−322)
【0264】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、マイケル−ディックマン付加生成物CDL−I−287(15mg、0.021mmol、1.0当量)のアセトニトリル(3.5mL)溶液を含有する)に、23℃で、フッ化水素酸(0.6mL、48%水溶液)を加えた。その反応混合物を、23℃で、55時間攪拌し、次いで、KHPO(4.0g)を含有する水(20mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。有機相を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡黄色油状物を得た。その残渣のメタノール−テトラヒドロフラン(1:1、2mL)溶液に、Pdブラック(7.6mg、0.071mmol、3.4当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その混合物を、23℃で、2時間撹拌した。5分以内に、その色は、淡黄色が暗黄色に変わった。この反応混合物を、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物(10mg)を得た。この生成物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μm、250×10mm、流速5mL/分、溶媒A:メタノール−0.02N HCl(1:4)、溶媒B:アセトニトリル、365nmでのUV検出);これは、シュウ酸一水和物(10mg)を含有するメタノール400μLの注入容量および15分間にわたる18%Bのアイソクラティック溶出に次いで、15分間で18〜60%Bの線形勾配溶出を使用する)で精製した。17.5〜22.5分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、黄色粉末(8.1mg、81%)として、6−デオキシテトラサイクリン塩酸塩(CDL−I−322.HCl)を得た。
【0265】
【数39】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例4−ピリドンサンサイクリン類似物の合成)
(フェニルエステルCDL−II−464)
【0266】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
カルボン酸CDL−II−417(これは、A.N.Osman,M.M Ismail,M.A.Barakat,Revue Roumaine de Chime 1986,31,615−624により、報告されている)(534mg、2.08mmol.1.0当量)およびトリエチルアミン(320μL、2.28mmol、1.1当量)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、23℃で、塩化2,4,6−トリクロロベンゾイル(356μL、2.28mmol、1.1当量)を加えた。添加するとすぐに、白色沈殿物が形成された。その反応混合物を、23℃で、30分間撹拌した。上で調製した反応混合物に、カニューレを経由して、0℃で、フェノール(489mg、5.20mmol、2.5当量)および4−(ジメチルアミノ)ピリジンmg、5.20mmol、2.5当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加えた。得られた混合物を、10分間にわたって、23℃まで温め、その温度で、90分間撹拌した。次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、30mL)を加え、そして得られた混合物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、無色油状物を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(6:94の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、白色固形物(590mg、85%、融点65℃)として、フェニルエステルCDL−II−464を得た。
【0267】
【数40】
[この文献は図面を表示できません]
(マイケル−ディックマン付加生成物CDL−II−466)
【0268】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(20μL、0.14mmol、4.5当量)のテトラヒドロフラン(2.5mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.67M、80μL、0.13mmol、4.2当量)を加えた。得られた溶液を、15分間にわたって、0℃まで温めた。上で調製した混合物に、0℃で、N,N’−ジメチルプロピレン尿素(17μL、0.14mmol、4.5当量)を加え、それから、この混合物を−78℃まで冷却した。次いで、−78℃で、エステルCDL−II−464(31mg、0.093mmol、3.0当量)のテトラヒドロフラン(250μL)を加えた。得られた黄色溶液を、−78℃で、5分間撹拌し、次いで、−78℃で、エノンDRS6(15mg、0.031mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(250μL)溶液を加えた。得られた深紅色混合物を、4時間にわたって、0℃まで温めた。この深紅色混合物に、0℃で、酢酸(40μL)を加え、続いて、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0.2M、15mL)を加えた。得られた黄色混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(5μm、250×10mm、流速3.5mL/分、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、350nmでのUV検出)、DMSO(500μL)の注入容量および30分間にわたる92〜100%Bの勾配溶出を使用する)で精製した。21〜29分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、淡黄色固形物(15.0mg、67%)として、エノールCDL−II−466を得た。
【0269】
【数41】
[この文献は図面を表示できません]
(ピリドンサンサイクリン類似物CDL−II−460)
【0270】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
マイケル−ディックマン付加生成物 CDL−II−466(10mg、0.014mmol、1.0当量)のジオキサン−メタノール(1:1、10mL)溶液に、23℃で、炭素上水酸化パラジウム(20重量%Pd、湿潤、水の最大値50%、10mg、0.0094mmol、0.7当量)を加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。得られた混合物を、23℃で、2時間撹拌した。さの色は、5分後、緑色に変わり、次いで、反応時間内に、徐々に黄色になった。この混合物を綿のプラグで濾過し、次いで、濃縮して、黄色油状物を得た。その残渣のメタノール(10mL)溶液に、23℃で、塩酸水溶液(37%、100μL)を加えた。この反応は、分析用HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(5μm、250×4.6mm、流速1mL/分、溶媒A:水中の0.1%TFA、溶媒B:アセトニトリル中の0.1%TFA、395nmでのUV検出);これは、15分間にわたる10〜100%Bの勾配溶出を使う)でモニターした。7.0分間でのピークは、所望生成物を示していた。23℃で3時間撹拌した後、この脱保護は完結し、その混合物を濃縮して、黄色油状物を得た。この粗混合物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μm、250×10mm、流速4mL/分、溶媒A:0.01N塩酸水溶液、溶媒B:アセトニトリル、365nmでのUV検出);これは、シュウ酸一水和物(30mg)を含有するメタノール500μLの注入容量および40分間にわたる0〜20%Bの線形勾配を使用する)で精製した。20〜29分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、黄色粉末(4.8mg、74%)として、CDL−II−460の塩酸塩を得た。
【0271】
【数42】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例5−ピリジンサンサイクリン類似物(7−アザ−10−デオキシサンサイクリン)の合成)
【0272】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−ニコチン酸エチルエステルJDB1−67−SM(0.589g、3.56mmol、1.0当量)、水酸化ナトリウム水溶液(1.0M、3.9mL、3.9mmol、1.1当量)およびエタノール(5mL)の溶液を、還流状態で、18時間加熱した。その反応混合物を23℃まで冷却し、そして濃縮して、白色固形物として、そのカルボン酸塩(710mg)を得た。ジクロロメタン(20mL)中のこのカルボン酸塩の混合物に、23℃で、塩化オキサリル(357μL、4.09mmol、1.15当量)を加えた。添加するとすぐに、激しい気体の発生が観察された。この反応混合物を、23℃で、30分間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(20μL)を加えた。23℃で、さらに30分間撹拌した後、フェノール(837mg、8.90mmol、2.5当量)、ピリジン(864μL、10.7mmol、3.0当量)およびジメチルアミノピリジン(3mg)を連続して加えた。得られた溶液を、23℃で、90分間撹拌し、それから、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.05、0.2M、5.0mL)を加えた。得られた混合物を、水(30mL)と酢酸エチル(50mL)の間で分配した。水相を、酢酸エチルの追加50mL部分で抽出した。有機層を合わせ、そして水酸化ナトリウム水溶液(50mL、1M)、ブライン(50mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液をデカントし、そして濃縮して、無色油状物(900mg)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(25:75の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、無色油状物(500mg、66%)として、エステルJDB1−67を得た。
【0273】
【数43】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(26.5μL、0.202mmol、8.05当量)のテトラヒドロフラン(0.750mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン(1.47M、136μL、0.200mmol、8.03当量)溶液を加えた。その反応混合物を、撹拌しながら、短時間(10分間)で、氷浴に移し、次いで、−78℃まで冷却した。上で調製した混合物に、−78℃で、ヘキサメチルホスホラミド(49.0μL、0.399mmol、16.0当量)を加えた。得られた混合物を5分間撹拌すると、無色溶液が形成された。得られた溶液を、カニューレを経由して、−95℃で、エステルJDB1−67(36.0mg、0.169mmol、6.79当量)およびエノンDRS6(12.2mg、0.0249mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に滴下した。その淡赤色混合物を、50分間にわたって、−50℃まで温め、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、5.0mL)とジクロロメタン(25mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタン(3×15mL)でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液をデカントし、そして濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(10μm、250×10mm、3.5mL/分、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、350nmでのUV検出);これは、メタノール500μLの注入容量および30分間にわたる85〜100%Bの勾配抽出を使用する)で精製した。21〜27分間でのピークを集め、そして濃縮して、白色固形物(11.0mg、72%)として、エノールJDB1−87を得た。
【0275】
【数44】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
エノールJDB1−87(6.5mg、0.011mmol、1.0当量)のジオキサン−メタノール(7:2、9.0mL)溶液に、23℃で、Pdブラック(3.0mg、0.028mmol、2.6当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その緑色混合物を7時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物(7.0mg)として、カルボキサミドを得た。ポリプロピレン反応容器(これは、このカルボキサミドのアセトニトリル(4.5mL)溶液を含有する)に、23℃で、フッ化水素酸水溶液(48%、0.5mL)を加えた。その反応混合物を35℃まで加熱し、その温度で、27時間撹拌した。過剰のフッ化水素酸をメトキシトリメチルシラン(3.5mL、25mmol)でクエンチした。この反応混合物を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μm、250×10mm、4mL/分、溶媒A:水中の0.5%トリフルオロ酢酸、溶媒B:メタノール−アセトニトリル(1:1)中の0.5%トリフルオロ酢酸、350nmでのUV検出);これは、メタノール500μLの注入容量および40分間にわたる0〜20%Bの線形勾配を使用する)で精製した。35〜45分間でのピークを集め、そして濃縮して、黄色油状物を得た。この油状物をメタノール1mLに溶解し、濃塩酸(20μL)で処理し、次いで、濃縮して、黄色粉末(3.7mg、86%)として、JDB1−109の塩酸塩を得た。
【0277】
【数45】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例6−10−デオキシサンサイクリンの合成)
【0278】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
カルボン酸JDB1−113−SM(500mg、3.67mmol、1.0当量)および塩化オキサリル(367μl、4.22mmol、1.15当量)のジクロロメタン(20mL)溶液に、23℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(20μL)を加えた。激しい気体の発生が観察された。23℃で、80分間撹拌した後、フェノール(863mg、9.18mmol、2.5当量)、ピリジン(890μL、11.0mmol、3.0当量)およびジメチルアミノピリジン(3mg)を、連続して加えた。得られた溶液を、23℃で、90分間撹拌し、それから、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.05、0.2M、5.0mL)を加えた。得られた混合物を、水(30mL)と酢酸エチル(50mL)の間で分配した。水相を酢酸エチルの追加50mL部分で抽出した。有機層を合わせ、そして水酸化ナトリウム水溶液(50mL、1M)、ブライン(50mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液をデカントし、そして濃縮して、無色油状物(850mg)を得た。この生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(25:75の酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、無色油状物(774mg、99%)として、エステルJDB1−113を得た。
【0279】
【数46】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(7.4μL、0.057mmol、8.3当量)のテトラヒドロフラン(0.50mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.47M、38.0μL、0.0565mmol、8.26当量)を加えた。その反応混合物を、撹拌しながら、短時間(10分間)で氷浴に移し、次いで、−78℃まで冷却した。上で調製した混合物に、−78℃で、ヘキサメチルホスホラミド(13.9μL、0.113mmol、16.5当量)を加えた。得られた混合物を5分間撹拌すると、無色溶液が形成された。得られた溶液を、カニューレを経由して、−95℃で、エステルJDB1−113(10.0mg、0.0471mmol、6.88当量)およびエノンDRS6(3.3mg、0.00684mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(0.50mL)溶液に滴下した。その淡赤色混合物を、30分間にわたって、−70℃まで温め、次いで、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、5.0mL)とジクロロメタン(20mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの追加20mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液をデカントし、そして濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム(10μm、250×10mm、3.5mL/分、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、350nmでのUV検出);これは、メタノール500μLの注入容量および30分間にわたる85〜100%Bの勾配抽出を使用する)で精製した。25〜30分間でのピークを集め、そして濃縮して、白色固形物(3.5mg、85%)として、エノールJDBI−87を得た。
【0281】
【数47】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
エノールJDB1−114(15.1mg、0.0251mmol、1.0当量)のアセトニトリル(10mL)溶液を含有するポリプロピレン反応容器に、23℃で、フッ化水素酸(1.1mL、48%水溶液)を加えた。得られた混合物を、23℃で、12時間激しく攪拌し、次いで、KHPO(4.7g)を含有する水(50mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色固形物(12.2mg、99%)として、中間体アルコールを得た。その残渣のメタノール−ジオキサン(1:1、3.0mL)溶液に、Pdブラックを一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その混合物を、23℃で、20分間撹拌した。5分以内に、その色は、淡黄色から緑色に変わった。この反応混合物を、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色固形物(13mg)を得た。この生成物を分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μm、250×10mm、流速5mL/分、溶媒A:0.01N HCl、溶媒B:アセトニトリル、350nmでのUV検出);これは、2回の注入でシュウ酸一水和物(10mg)を含有するメタノール450μLの注入容量および30分間で5〜50%Bの線形溶出を使用する)で精製した。16〜22分間で溶出するピークを集め、そして濃縮して、白色粉末(9.1mg、91%)として、10−デオキシサンサイクリン塩酸塩(JDB1−130−HCl)を得た。
【0283】
【数48】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例7−構造的に多様な6−デオキシテトラサイクリン抗生物質への収束性のエナンチオ選択的合成経路)
テトラサイクリン類のうちで、半合成アプローチは、6−デオキシテトラサイクリン類のドキシサイクリン(図15Aの2)およびミノサイクリン(図15Aの3)(これらは、この種類において、臨床的に最も重要な薬剤である)の発見につながった。6−デオキシテトラサイクリンは、それらの6−ヒドロキシ相当物と比較して、かなり改善された安定性を示し、そして抗菌アッセイにおいて、同等またはそれ以上の有効性を示す(Stephensら、J.Am.Chem.Soc.85,2643(1963);M.Nelson,W.Hillen,R.A.Greenwald,Eds.,Tetracyclines in Biology,Chemistry and Medicine(Birkhauser Verlag,Boston,2001);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)。現在では、半合成または改良生合成のいずれも、テトラサイクリンに似たリード構造を追求して化学者が探索しようとし得る新規構造の大多数に対応できないことが明白である;図15AにおけるD−環の複素環類似物4および5、またはペンタサイクリン6のような新しい環系(図15A)のような構造は、代表的なものである。実現可能な実験室での合成経路なしでは、これらの構造およびそれらが代表する複雑な化学空間の領域は、新しい抗生物質の研究に譲らなければならない。ここで、本発明者は、安息香酸から鏡像異性的に純粋な部類の6−デオキシテトラサイクリンを合成する効率的で短い経路を報告する。本発明者が記述する経路により、AB前駆体7または8(図15B)と種々の異なるD−環前駆体との著しく後期のカップリング反応により、(C5においてヒドロキシルを備えているか備えていない)6−デオキシテトラサイクリンの合成が可能となり、そしてドキシサイクリン(図15Aの2)、それらの複素環類似物4および5(図15A)、ペンタサイクリン6(図15A)だけでなく、他の6−デオキシテトラサイクリン類似物が提供される。
【0284】
後期C−環構築(AB+D→ABCD、図15B)が関与している合成アプローチの戦略的に有利な点は、細菌性リボースへのテトラサイクリンの結合において重要な役割を果たすことが知られている極性官能基の多くが、AB断片内に存在していることにある(D.E.Brodersenら、Cell 103,1143(2000);M.Piolettiら,EMBO J.20,1829(2001);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)のに対して、このD−環またはその近くにおける非常に大きい構造的な変化は、許容されるだけでなく、細菌耐性を克服する手段として言及されている。最新の臨床候補物であるチゲサイクリン(P.−E.Sum,P.Petersen,Bioorg.Med.Chem.Lett.9,1459(1999);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、すなわち、D−環置換基を有するミノサイクリン誘導体は、代表的なものであり、FDAによる評価では、最も有望な新抗生物質の1つであると報告されている(K.Bush,M.Macielag,M.Weidner−Wells,Curr.Opin.Microbiol.7,466(2004);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。古典的には、これらのテトラサイクリン抗生物質を合成するアプローチは、(±)−6−デオキシ−6−デメチルテトラサイクリンのWoodward合成(サンサイクリン、25工程、収率約0.002%)(J.J.Korstら、J.Am.Chem.Soc.90,439(1968);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、(±)−12a−デオキシ−5a,6−アンヒドロテトラサイクリンのShemyakin合成(A.I.Gurevichら、Tetrahedron Lett.8,131(1967);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、および(±)−5−オキシテトラサイクリンのMuxfeldt合成(テラマイシン、22工程、収率0.06%)(H.Muxfeldtら、J.Am.Chem.Soc.101、689(1979);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)で代表されるように、ABCD環系の段階的な組み立てにより進行し、そしてDまたはCD前駆体で開始する。(−)−テトラサイクリンそれ自体の公開された合成は、1つだけ現れ、これは、D−グルコサミン(A−環前駆体、34工程、収率0.002%)(K.Tatsutaら、Chem.Lett.646(2000);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)からであるのに対して、このテトラサイクリン環系の最も効率的な構築は、今までのところ、Stork研究所による(±)−12a−デオキシテトラサイクリンの合成であることは、疑う余地がない(16工程、収率18〜25%)(G.Storkら、J.Am.Chem.Soc.118,5304(1996);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。後者の研究は、多分、テトラサイクリン合成における最も大きな難題である(それは、12a−デオキシテトラサイクリンを基質として使っても、達成できず、このことは、それ以前の合成の努力の結果により裏付けられた結論である)C12a酸素化を確認するのに役立った(J.J.Korstら、J.Am.Chem.Soc.90,439(1968);A.I.Gurevichら、Tetrahedron Lett.8,131(1967);H.Muxfeldtら、J.Am.Chem.Soc.101,689(1979);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)。この問題は、重大であり、C12aにとっては、酸素化は、抗菌活性を大きく高めると思われる(W.Rogalski,in Handbook of Experimental Pharmacology,J.J.Hlavka,J.H.Boothe,Eds.(Springer−Verlag,New York,1985),vol.78,chap.5;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。本発明者が開発した6−デオキシテトラサイクリンへの合成アプローチの重要な特徴は、その手順の第一工程においてC12aヒドロキシル基を導入すること(図16)、およびその工程で生成されるステレオジェニック(stereogenic)中心を使用して、標的分子内の全ての他のもの精巧化することにある。A−環におけるビニル様(vinylogous)カルバミン酸官能基を保護するために、本発明者は、その目的のためにStorkおよびHaggedomにより開発された5−ベンジルオキシイソキサゾール基を使用した(G.Stork,A.A.Hagedom,III,J.Am.Chem.Soc.100,3609(1978);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)(これは、本書において、臨床的に可能であることが証明された技術革新である)のに対して、A−環のジメチルアミノ基は、変性せずに組み込まれた。
【0285】
本発明による6−デオキシテトラサイクリンの合成は、Alcaligenes eutrophusの突然変異株を使う安息香酸の全細胞微生物ジヒドロキシル化により、開始し(A.M.Reiner,G.D.Hegeman,Biochemistry 10,2530(1971);A.G.Myersら,Org.Lett.3,2923(2001);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)、収率79%(90gのバッチ、約13g/L、図16)で、>95%eeで、ジオール9(図16)が生成された。この微結晶生成物(9、m−CPBA、EtOAc)のヒドロキシル指示エポキシ化により、収率83%で、α−配向エポキシド10(図16)が得られた;この生成物(トリメチルシリルジアゾメタン)のエステル化に続いて、トリフリト酸第三級ブチルジメチルシリル(3当量)の存在下にて、ビス−シリル化およびそれと同時に起こるエポキシドの異性化により、収率70%で、エポキシエステル11が得られた(図16)(A.G.Myersら,Org.Lett.3,2923(2001);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。それとは別に、3−ベンジルオキシ−5−ジメチルアミノメチルイソキサゾール(これは、モル規模で、簡単な4工程の手順により、グリオキシル酸から調製した)(D.M.Vyas,Y.Chiang,T.W.Doyle,Tetrahedron Lett.25,487(1984);P.Pevarello,M.Varasi,Synth.Commun.22,1939(1992);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)は、C4にて、n−ブチルリチウムで、脱プロトン化され、次いで、得られた有機リチウム試薬(図16の12)は、エポキシエステル11(図16)に加えられ、ケトン13(73%)(図16)が形成された。この合成の注目すべき変換および重要な工程では、ケトン13(図16)を、60℃で、トリフリト酸リチウム(5mol%)に晒し、続いて、その転位生成物(TFA)のアリルシリルエーテルを選択的に除去すると、フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、収率62%で、三環式AB前駆体14(図16)が得られた。13の14(図16)への変換には、そのNN−ジメチルアミノ基によるアリルエポキシドの初期S−プライム開環(prime opening)に続いて、イリド形成および[2,3]−シグマトロピック転位(Sommelet−Hauser転位を思い起こさせるプロセス)が関与していると考えられている(S.H.Pine,Organic
Reactions,18,403(1970);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。化合物14(図16)は、AB融合に必要なシスの空間的配置だけでなく、α−配向N,N−ジメチルアミノ置換基(これは、誘導体のX線結晶解析により、確認した)を有し、そして以下で連続して詳述するように、AB前駆体エノン7(4工程、収率49%、図16)および5−α−ヒドロキシ−6−デオキシテトラサイクリンのAB前駆体であるエノン8(8工程、収率56%、図16)の両方を合成するための共通の中間体として、役立つ。
【0286】
AB前駆体エノン7(図15)を合成するために、中間体14は、トリフェニルホスフィン、アゾジカルボン酸ジエチルおよびo−ニトロベンゼンスルホニルヒドラジド(最後に加えた、手順の変更)の存在下にて、還元転位(A.G.Myers,B.Zheng,Tetrahedron Lett.37,4841(1996);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)にかけられて、収率74%で、転位されたシクロアルケン15が得られた。次いで、15内のシリルエーテル基を加水分解し(HCl、メタノール)、得られたアリルアルコールを酸化し(IBX、DMSO)(M.Frigerio,M.Santagostino,Tetrahedron Lett.35,8019(1994);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、そして残留している(第三級)カルビノールを保護すると(TBSOTf、2,6−ルチジン)(E.J.Coreyら、Tetrahedron Lett.22,3455(1981);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、フラッシュカラムクロマトグラフィー後、収率66%(3工程)で、エノン7(図15)が得られた。ある程度長いが僅かに効率的な手順により、中間体14(図15)はまた、エノン8(図15)(5−α−ヒドロキシ−6−デオキシテトラサイクリンのAB前駆体)に変換できた。この手順は、14(図15)のフェニルチオエーテル16への変換(網目構造を保持して(with
net retention))、キラル酸化剤を使用するジアステレオ選択的スルホキシル化(F.A.Davisら、J.Org.Chem.57,7274(1992);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)(99:1 selectivity)、およびMislow−Evans転位(E.N.Prilezhaeva,Russ.Chem.Rev.70,897(2001);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)を含み、収率66%(4工程)で、アリルアルコール17が生成した。このスルホキシル化工程における高いジアステレオ選択性は、効率的な熱的転位を受けたジアステレオマー(特定された条件下にて、主要な異性体)の1つだけに対して、必須であった。クロロギ酸ベンジルを使用してアリルアルコール17(図15)を保護した後、7(図15)の合成の最後の3工程とほぼ同じ手順を使用して、収率85%(14からの収率56%および8工程)で、得られた炭酸ベンジルがエノン8(図15)に変換された。
【0287】
6−デオキシテトラサイクリンは、単一の操作において、全ての必須の官能基および原子の空間的配置を備えて、組み立てられた。このプロセスでは、AB前駆体7または8(図15)は、マイケル−ディックマン反応手順において、ある範囲の異なるカルボアニオンD−環前駆体とカップリングされ(T.−L.Ho,Tandem Organic Reactions(Wiley,New York,1992);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、これは、6−デオキシテトラサイクリンの2個の炭素−炭素結合およびC−環を形成する(図15B、17および18)。このプロセスは、多分、AB前駆体8からの(−)−ドキシサイクリンの3−工程により、最もよく詳述される(図17)。D−環前駆体18(4.5当量、LDA、TMEDA、THF、約78℃)(これは、アニス酸から、5工程(収率42%)で合成された)の脱プロトン化に続いて、エノン8(1当量、約78℃→0℃)を加えると、rp−HPLCで精製した後、収率79%で、ジアステレオ的に純粋な形状で、四環式カップリング生成物19(図17)が得られた。その保護基を除去し(2工程、収率90%)、そして精製すると(rp−HPLC)、(−)−ドキシサイクリン塩酸塩(18工程、安息香酸から収率8.3%)が得られた。四環式生成物19(図17)を生成する収束性カップリング反応の驚くべき特徴は、その立体選択性にある。理論上、4種のジアステレオ異性生成物が形成できるものの、主として、1種が生成され、これは、公知の生物学的に活性な6−デオキシテトラサイクリンのものに対応する立体配置(5aR,6R)を有する。少ない方のジアステレオマー不純物は、6−エピ−19(図17)であると考えられるず、これもまた、別のrp−HPLC画分(収率<7%)で、単離された。特に、o−トルエートアニオンのマイケル−ディックマン環化手順(T.−L.Ho,Tandem Organic Reactions(Wiley,New York,1992);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)、および縮合(F.J.Leeper,J.Staunton,J.C.S.Chem.Comm.,406(1978);F.M.Hauser,R.P.Rhee,J Org.Chem.43,178,(1978);J.H.Dodd,S.M.Weinreb,Tetrahedron Lett.20,3593(1979);これらの各々の内容は、本明細書中で参考として援用されている)は、合成において、広範囲に前例が挙げられているが、本発明者は、本発明の場合のような高い程度のジアステレオ選択性を示す例を知らない。トルエート縮合におけるフェニルエステル活性化もまた、前例が挙げられているが、完全に芳香族化された環化生成物を形成する系におけるものである(Whiteら,J Org.Chem.51,1150(1986);この内容は、本明細書中で参考として援用されている)。本発明者は、D−環前駆体18(図17)のフェニルエステル基が環化の成功に必須であること;簡単なアルキルエステルおよびフタリド誘導アニオンから誘導されたアニオンがマイケル付加を受けるが、得られた付加物は環化しないことを認めた。多分、19(図17)を生成する縮合よりもさらに驚くべきことは、18とエノン7(図18、エントリー1)との平行変換であり、これは、rp−HPLC(ジアステレオ異性的に純粋;C6でエピ異性である少ない方のジアステレオマーもまた、別に単離された)による精製後、>20:1のジアステレオ選択性で、収率81%で、保護形状で、(−)−6−デオキシテトラサイクリンを形成する。7および8への付加は、(図示しているように)、各エノンの「上」面に付加することにより、殆ど排他的に進行すると思われ、天然テトラサイクリンに対応するC5a−立体配置を生じるが、この場合にこうなる理由は明らかではない。
【0288】
エントリー2〜5(図18)の例で示すように、効率的かつ立体選択的な縮合は、D−環基質18(図17)から誘導されたo−トルエートアニオンには限定されない;新規D−環複素環類似物4および5(図18)は、ペンタサイクリン誘導体6(図18)のように、関連した手順により、種々の異なる構造のo−トルエートアニオンから合成された。各場合において、o−トルエートアニオンの発生および捕獲には、特別な条件が必要であった。エントリー3〜5(図18)については、アニオンの発生は、エノン7の存在下にて、選択的脱プロトン化(エントリー3)またはリチウム−ハロゲン交換(エントリー4および5)のいずれかにより、その場で、最もうまく行われた。多数の潜在的に競合する非生成的な反応手順(例えば、7のエノール化)は、その場でのアニオンの発生中に、行われ得る;これらの変換で認められた効率は、この点から見ると、驚くべきである。その場でのアニオンの発生により、o−アルコキシ置換基を欠いたo−トルエート(エントリー3および4)(これは、以前の研究では問題であることが知られている基質である(F.M.Hauserら、Synthesis 72(1980);この内容は、本明細書中で参考として援用されている))を使用することが可能となることもまた、注目に値する。最後に、その場でのまたは段階的なハロゲン−金属交換によりo−トルエートアニオン形成(エントリー4および5)は、前例がない。
【0289】
これらの合成手順が効率的であることにより、標準的な連続希釈法(5〜20mgの量)を使用する抗菌性試験に十分な量の各テトラサイクリン類似物を調製することが可能となった。5種のグラム陽性および5種のグラム陰性生物体(図18)を使用する全細胞抗菌アッセイにおいて、各類似物に対して、最小阻止濃度(MICs)が報告されている。今までのところ、ペンタサイクリン誘導体6(図18)は、試験した各グラム陽性株(テトラサイクリン、メチシリンおよびバンコマイシンに耐性を有する株を含む)の各々において、テトラサイクリンと同等またはそれ以上の活性を有し、最も有望な抗菌特性を示した。
【0290】
(実験)
(一般的な手順)
全ての反応は、特に明記しない限り、ゴム製隔壁を取り付けた火炎乾燥丸底フラスコまたは改良シュレンク(Kjeldahl形)フラスコ中で、アルゴンの正圧下にて、実行した。注射器またはステンレス鋼カニューレを経由して、空気および水分感受性液体および溶液を移した。有機溶液は、約25Torr(ハウス真空)で、回転乾燥により、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Stillら(Still、W.C;Kahn、M.;Mitra、A.J Org.Chem.1978,43、2923−2925;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)により記載されているように、シリカゲル(60Å、標準等級)にて、実行した。分析用薄層クロマトグラフィーは、蛍光指示薬を含浸した0.25mMの230〜400メッシュシリカゲルを予め被覆したガラス製プレートを使用して、実行した。(254nm)。薄層クロマトグラフィープレートは、紫外光に晒すか、および/または含セリウムアンモニウム一水和物かp−アニスアルデヒド溶液に晒し、続いて、ホットプレートにて加熱することにより、視覚化した。
【0291】
(物質)
以下の例外を除いて、市販の試薬および溶媒をそのまま使用した。トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、DMPU、HMPA、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミンは、二窒素雰囲気下にて、水素化カルシウムから蒸留した。ジクロロメタン、メタノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、およびトルエンは、Pangbornらの方法(Pangborn,A.B.;Giardello,M.A.;Grubbs,R.H.;Rosen,R.K.;Timmers,F.J.Organometallics 1996,75,1518−1520;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)で精製した。
【0292】
(機器)
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルおよびカーボン核磁気共鳴(13C NMR)スペクトルは、Varian Unity/Inova 600(600MHz)、Varian Unity/Inova 500(500MHz/125MHz)、またはVarian Mercury 400(400MHz/100MHz)NMR分光器で記録した。プロトンに対する化学シフトは、百万分率(δスケール)で報告され、そしてNMR溶媒中のプロチウムに対して参照される(CHCl:δ 7.26、CH:δ 7.15、DHCOD:δ 3.31、CDHCl:δ 5.32、(CDH)CDSO:δ 2.49)。カーボンに対する化学シフトは、百万分率(δスケール)で報告され、そして溶媒中の炭素共鳴に対して参照される(CDCl:δ 77.0、C:δ 128.0、DCOD:δ 44.9、CDCl:δ 53.8、(CDSO:δ 39.5)。データは、以下のようにして、表わされる:化学シフト、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、br=ブロード)、積分、カップリング定数(Hz)、および帰属。赤外(IR)吸光度スペクトルは、ポリスチレン標準を参照して、Perkin−Elmer 1600
FT−IR分光光度計を使用して、得た。データは、以下のようにして、表わされる:吸収の周波数(cm−1)、吸収の強度(s=強い、m=中程度、w=弱い、br=ブロード)、および帰属(適当な場合)。光学回転は、ナトリウムランプ源を備え付けたJASCO DIP−370デジタル旋光計を使用して、決定した。高解像度質量スペクトルは、the Harvard University Mass Spectrometry Facilitiesにて、得た。
【0293】
((−)−ドキシサイクリンの合成)
(環化工程)
【0294】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(39μL、0.26mmol、5.5当量)およびジイソプロピルアミン(34μL、0.25mmol、5.1当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.55M、155μL、0.240mmol、5.1当量)を加えた。得られた混合物を、−78℃で、30分間激しく攪拌し、それから、カニューレを経由して、t−ブチル炭酸2−(フェノキシカルボニル)−3−エチルフェニル(73.0mg、0.213mmol、4.5当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を滴下した。得られた深紅色混合物を、−78℃で、75分間激しく攪拌し、次いで、カニューレを経由して、エノン8(30.0mg、0.0474mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を滴下した。得られた淡赤色混合物を、2時間にわたって、0℃までゆっくりと温めた。次いで、この氷冷生成物溶液を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、10mL)とジクロロメタン(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの2つの10mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、注入容量:400μL(メタノール)、メタノール−水(9:1)を使うアイソクラティック溶出、流速:3.5mL/分]で精製した。36〜42分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状で描写される五環式付加生成物(33.0mg、79%、淡黄色固形物)を得た。
【0295】
【数49】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護工程1)
【0296】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、上記実験から得た精製五環式付加生成物(33.0mg、0.0375mmol、1当量)のアセトニトリル(7.0mL)溶液を含有する)に、23℃で、フッ化水素酸(1.2mL、48%水溶液)を加えた。得られた混合物を、23℃で、60時間激しく攪拌し、次いで、リン酸水素二カリウム(7.0g)を含有する水(50mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物(25.0mg、100%)として、描写された生成物を得た。この生成物を、さらに精製することなく、次の工程で使用した。
【0297】
【数50】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護工程2)
【0298】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
上記手順から得た生成物(25.0mg、0.0375mmol、1当量)のテトラヒドロフラン−メタノール(1:1、2.0mL)溶液に、23℃で、パラジウムブラック(7.00mg、0.0657mmol、1.75当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。このパラジウム触媒は、最初は、細かい分散液として観察されたが、5分以内に、凝集塊に集まった。この黄色不均一混合物を、23℃で、2時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム(10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:メタノール−0.005N HCl水溶液(1:4)、溶媒B:アセトニトリル、注入容量:400μL(溶媒Aは、シュウ酸10mgを含有する)、2分間にわたる5%Bのアイソクラティック溶出、次いで、20分間にわたる5→50%Bの勾配溶出、流速:4.0mL/分]で精製した。12〜17分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、黄色粉末(16.2mg、90%)として、(−)−ドキシサイクリン塩酸塩を得、これは、天然(−)−ドキシサイクリン塩酸塩と同一であった[逆相HPLC(同時注入)、H NMR(合成および天然ドキシサイクリンの混合物の測定を含む)、13C NMR、[α]、UV)。
【0299】
【数51】
[この文献は図面を表示できません]
文献値(The Merck Index:An Encyclopedia of Chemicals,Drugs,and Biologicals,12th ed.Budavari,S.;O’Neal,M.J.;Smith,A.;Heckelman,P.E.;Kinneary,J.F.,Eds.;Merck & Co.:Whitehouse Station,NJ,1996;エントリー3496):UV max(0.01Mの含メタノールHCl)、nm 267、351;[α]=−110°(0.01M含メタノールHCl中のc=1)。
【0300】
((−)−6−デオキシテトラサイクリンの合成)
(環化工程)
【0301】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(17μL、0.12mmol、3.9当量)およびN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(19μL、0.13mmol、4.1当量)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、−78℃で、N−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.65M、75μL、0.12mmol、3.9当量)を加えた。得られた溶液を、−78℃で、30分間撹拌し、それから、注射器を経由して、炭酸2−(フェノキシカルボニル)−3−エチルフェニル(31.8mg、0.093mmol、3.0当量)のテトラヒドロフラン(250μL)溶液を滴下した。得られた深紅色混合物を、−78℃で、90分間激しく攪拌し、次いで、注射器を経由して、エノン7(15.0mg、0.031mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(250μL)溶液を滴下した。得られた淡赤色混合物を、3時間にわたって、0℃までゆっくりと温めた。次いで、この氷冷生成物溶液を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、15mL)とジクロロメタン(15mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの2つの15mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[5μm、250×10mm、350nmでのUV検出、注入容量:500μL(メタノール)、メタノール−水(89:11)を使うアイソクラティック溶出、流速:3.5mL/分]で精製した。39〜60分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状で描写される五環式付加生成物(18.5mg、81%、淡黄色発泡体)を得た。
【0302】
【数52】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護)
【0303】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、上記実験から得た精製五環式付加生成物(15.0mg、0.0205mmol、1当量)のアセトニトリル(3.5mL)溶液を含有する)に、23℃で、濃フッ化水素酸水溶液(48重量%、0.6mL)を加えた。その反応混合物を、23℃で、55時間撹拌し、次いで、リン酸水素二カリウム(4.0g)を含有する水(20mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、淡黄色油状物を得た。その残渣をメタノール−テトラヒドロフラン(1:1、2mL)に溶解し、得られた溶液に、パラジウムブラック(7.6mg、0.071mmol、3.5当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その黄色混合物を、23℃で、2時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物(10mg)を得た。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム[10μm、250×10mm、365nmでのUV検出、溶媒A:メタノール−0.02N HCl(1:4)、溶媒B:アセトニトリル、注入容量:400μL(10mgのシュウ酸を含有するメタノール)、15分間にわたる18%Bを使うアイソクラティック溶出に次いで、15分間にわたる18→60%Bを使う勾配溶出、流速:5mL/分]で精製した。17.5〜22.5分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、黄色粉末(8.1mg、85%)として、6−デオキシテトラサイクリン塩酸塩を得た。
【0304】
【数53】
[この文献は図面を表示できません]
(テトラサイクリンの(−)−D−環ピリドン類似物)
(環化工程)
【0305】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
ジイソプロピルアミン(20μL、0.14mmol、4.6当量)のテトラヒドロフラン(2.5mL)溶液に、−78℃で、N−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.67M、80μL、0.13mmol、4.3当量)を加えた。得られた溶液を、15分間にわたって、0℃まで温めた。N,N’−ジメチルプロピレン尿素(17μL、0.14mmol、4.5当量)を加え、そして得られた溶液を−78℃まで冷却した。次いで、注射器を経由して、この冷却した反応溶液に、2−(ベンジルオキシ)−4,6−ジメチルピリジン−3−カルボン酸フェニル(31.0mg、0.0930mmol、2.99当量)のテトラヒドロフラン(250μL)を加えた。得られた黄色溶液を、−78℃で、5分間撹拌し、次いで、注射器を経由して、エノン7(15.0mg、0.0311mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(250μL)溶液を加えた。得られた深紅色混合物を、4時間にわたって、0℃まで温めた。この深紅色混合物に、0℃で、酢酸(40μL)を加えた。次いで、この氷冷生成物溶液を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、15mL)とジクロロメタン(15mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの2つの15mL部分でさらに抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を、分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[5μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、注入容量:500μLのDMSO、30分間にわたる92→100%Bを使う勾配溶出、流速:3.5mL/分]で精製した。21〜29分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状で描写される五環式付加生成物(15.0mg、67%、淡黄色固形物)を得た。
【0306】
【数54】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護)
【0307】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
上記実験から得た精製五環式付加生成物(10mg、0.014mmol、1当量)のジオキサン−メタノール(1:1、10mL)溶液に、23℃で、パールマン触媒(10mg、0.0094mmol、0.68当量)を加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その反応混合物は、10分以内に、緑色になるのが観察された。23℃で、2時間撹拌した後、この反応混合物を綿のプラグで濾過し、そして濾液を濃縮した。その油状黄色残渣をメタノール(10mL)に溶解し、そして得られた溶液に、23℃で、濃塩酸水溶液(37重量%、100μL)を加えた。この反応混合物を、23℃で、3時間撹拌し、次いで、濃縮した。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム[10μm、250×10mm、365nmでのUV検出、溶媒A:0.01N塩酸水溶液、溶媒B:アセトニトリル、注入容量:500μL(シュウ酸30mgを含有するメタノール)、40分間にわたる0→20%Bを使う線形溶出、流速:4mL/分]で精製した。20〜29分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、黄色粉末(4.8mg、74%)として、D−環ピリドン塩酸塩を得た。
【0308】
【数55】
[この文献は図面を表示できません]
((−)−ペンタサイクリンの合成)
(環化工程)
【0309】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ブロモメチル)−1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸フェニル(105mg、0.283mmol、4.02当量)およびエノン7(34.0mg、0.0705mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(2.80mL)溶液に、−100℃で、N−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.65M、107μL、0.284mmol、4.03当量)を加えた。得られた淡赤色反応混合物を、70分間にわたって、0℃まで温めた。次いで、この氷冷生成物溶液を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、15mL)とジクロロメタン(15mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの2つの15mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、濾液を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を、分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、2回の別々の注入(各750μL、アセトニトリル)、20分間にわたる94%Bを使うアイソクラティック溶出に続いて、20分間にわたる94→100%Bを使う勾配溶出、流速:3.5mL/分]で精製した。24〜38分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状で描写される六環式付加生成物(36.1mg、75%、白色固形物)を得た。
【0310】
【数56】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護)
【0311】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、上記実験から得た精製六環式付加生成物(24.0mg、0.035、1当量)のアセトニトリル(9.0mL)溶液を含有する)に、23℃で、濃フッ化水素酸水溶液(48重量%、1.0mL)を加えた。その反応混合物を、23℃で、22時間撹拌し、次いで、リン酸水素二カリウム(12.0g)を含有する水(50mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。その残渣をメタノール−ジオキサン(1:1、5mL)に溶解し、得られた溶液に、パラジウムブラック(10.0mg、0.0940mmol、2.67当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。その黄色混合物を、23℃で、4時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物を得た。その残渣をジクロロメタン(4.5mL)に溶解し、得られた溶液に、−78℃で、三臭化ホウ素の溶液(ジクロロメタン中で1.0M、0.5mL、14当量)を加えた。その暗赤色混合物を、−78℃で、15分間、次いで、23℃で、3.5時間撹拌した。メタノール(20mL)を加え、得られた黄色溶液を、23℃で、1時間撹拌した。この溶液を濃縮して、黄色油状物を得た。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム[7μm、150×21.2mm、350nmでのUV検出、溶媒A:0.01N HCl、溶媒B:アセトニトリル、注入容量:500μL(シュウ酸10mgを含有するメタノール)、60分間にわたる25→50%Bを使う勾配溶出、流速:6mL/分]で精製した。30〜35分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、黄色粉末(13.1mg、74%)として、ペンタサイクリン塩酸塩を得た。
【0312】
【数57】
[この文献は図面を表示できません]
((−)−7−アザ−10−デオキシサンサイクリンの合成)
【0313】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
(環化工程)
ジイソプロピルアミン(13.2μL、0.0945mmol、5.00当量)のテトラヒドロフラン(0.750mL)溶液に、−78℃で、N−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.65M、33.0μL、0.0945mmol、5.00当量)を加えた。得られた溶液を、氷浴(10分間)にて、短時間温め、次いで、−78℃まで冷却した。ヘキサメチルホスホラミド(33.0L、0.189mmol、10.0当量)を加えると、無色溶液が生成し、次いで、この溶液を、カニューレを経由して、−95℃で、テトラヒドロフラン(0.750mL)中に2−メチルピリジン−3−カルボン酸フェニル(16.0mg、0.0755mmol、4.00当量)およびエノン7(9.1mg、0.019mmol、1当量)を含有する溶液に滴下移動(冷)して、淡赤色混合物を形成した。この反応溶液を、50分間にわたって、−50℃まで温めた。次いで、この生成物を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、10mL)とジクロロメタン(25mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの3つの15mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を、分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、注入容量:500μL(メタノール)、30分間にわたる85→100%Bの勾配溶出、流速:3.5mL/分]で精製した。21〜27分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状の五環式付加生成物(8.6mg、76%、白色固形物)を得た。
【0314】
【数58】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護)
【0315】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
上記実験から得た精製五環式付加生成物(6.5mg、0.011mmol、1当量)のジオキサン−メタノール(7:2、9.0mL)溶液に、23℃で、パラジウムブラック(3.0mg、0.028mmol、2.6当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。得られた緑色混合物を、23℃で、7時間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色油状物(7.0mg)を得た。その残渣をアセトニトリル(4.5mL)に溶解し、ポリプロピレン反応容器に移し、そして得られた溶液に、23℃で、濃フッ化水素酸水溶液(48重量%、0.5mL)を加えた。その反応混合物を、27時間にわたって、35℃まで加熱した。メトキシトリメチルシラン(3.5mL、25mmol)を加えることにより、過剰のフッ化水素酸をクエンチした。この反応混合物濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム[10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:水中の0.5%トリフルオロ酢酸、溶媒B:メタノール−アセトニトリル(1:1)中の0.5%トリフルオロ酢酸、注入容量:500μL(メタノール)、40分間にわたる0→20%Bを使う勾配溶出、流速:4mL/分]で精製した。35〜45分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、黄色油状物を得た。この油状物を含メタノールHCl(1.0mL、0.10M)に溶解し、そして濃縮して、黄色粉末(3.7mg、79%)として、7−アザ−10−デオキシサンサイクリン塩酸塩を得た。
【0316】
【数59】
[この文献は図面を表示できません]
((−)−10−デオキシサンサイクリンの合成)
(環化工程)
【0317】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
2−(ブロモメチル)安息香酸フェニル(45.6mg、0.157mmol、3.97当量)およびエノン7(19.0mg、0.0394mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(1.57mL)溶液に、−100℃で、N−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.65M、59μL、0.16mmol、4.0当量)を加えた。得られた淡赤色溶液を、30分間にわたって、0℃まで温めた。次いで、この氷冷生成物溶液を、リン酸カリウム緩衝水溶液(pH7.0、0.2M、5mL)とジクロロメタン(25mL)の間で分配した。有機相を分離し、そして水相を、ジクロロメタンの追加15mL部分でさらに抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を、分取HPLC(Coulter Ultrasphere ODSカラム[10μm、250×10mm、溶媒A:水、溶媒B:メタノール、注入容量:1.0mL(メタノール)、30分間にわたる85→100%Bを使う勾配溶出、350nmでのUV検出、流速:3.5mL/分]で精製した。25〜30分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、ジアステレオ異性的に純粋な形状の五環式付加生成物(19.2mg、81%、白色固形物)を得た。
【0318】
【数60】
[この文献は図面を表示できません]
(脱保護)
【0319】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
ポリプロピレン反応容器(これは、上記実験から得た五環式付加生成物(15.1mg、0.0251mmol、1当量)のアセトニトリル(10mL)溶液を含有する)に、23℃で、濃フッ化水素酸水溶液(48重量%、1.1mL)を加えた。その反応混合物を、23℃で、12時間激しく撹拌し、次いで、リン酸水素二カリウム(4.7g)を含有する水(50mL)に注ぎ、この生成物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機相を合わせ、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色固形物(12.2mg、99%)を得た。その残渣をメタノール−ジオキサン(1:1、3.0mL)に溶解し、得られた溶液に、パラジウムブラック(6.5mg、0.061mmol、2.4当量)を一度に加えた。フラスコを短時間脱気することにより、次いで、純粋な水素(1atm)でフラッシュすることにより、水素雰囲気を導入した。得られた淡黄色混合物を、23℃で、20分間撹拌し、次いで、綿のプラグで濾過した。濾液を濃縮して、黄色固形物を得た。この生成物を、分取HPLC(Phenomenex Polymerx DVBカラム[10μm、250×10mm、350nmでのUV検出、溶媒A:0.01N HCl、溶媒B:アセトニトリル、注入容量:1.0mL(10mgのシュウ酸を含有するメタノール)、30分間にわたる5→50%Bを使う抽出、流速:5mL/分]で精製した。16〜22分間で溶出する画分を集め、そして濃縮して、白色粉末(9.1mg、83%)として、10−デオキシサンサイクリン塩酸塩を得た。
【0320】
【数61】
[この文献は図面を表示できません]
(生物学的試験)
NCCLSにより推奨された方法(National Committee for Clinical Laboratory Standards.2002.Methods、for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically:approved standard−fifth edition.NCCLS document M100−S12.National Committee
for Clinical Laboratory Standards.Wayne,PA.;この内容は、本明細書中で参考として援用されている)に従って、全細胞抗菌活性を決定した。試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、得られた溶液を水で希釈して(1:10)、1mLあたり256gのテトラサイクリン類似物の最終濃度を有するストック溶液を生成した。96−ウェルマイクロタイタープレートにてストック溶液の50μLアリコートを、カチオン調節Mueller−Hintonブロス(MHB;Becton−Dickinson,Cockeysville、MD)で連続希釈した。次いで、このマイクロタイタープレートの適当なウェルに、試験生物体(溶液の50μLアリコート−5×10−5CFU/mL)を加えた。接種したプレートを、35℃で、18〜24時間にわたって、好気的にインキュベートした。MICは、目に見える成長を阻害する測定された最も低い濃度であった。最小阻害濃度(MIC)アッセイにおいて、5種のグラム陽性および5種のグラム陰性菌株を検査した。これらのグラム陽性株は、Staphylococcus aureus ATCC 29213、Staphylococcus epidermidis ACH−0016、Staphylococcus haemolyticus ACH−0013、Enterococcus faecalis ATCC 700802(VREまたはバンコマイシン耐性腸球菌株)、およびStaphylococcus aureus ATCC 700699(これは、tetM耐性遺伝子を運ぶ)であった。これらのグラム陰性株は、Pseudomonasaeruginosa ATCC 27853、Klebsiella pneumoniae ATCC 13883、E.coli ATCC 25922、E.coli ACH−0095(これは、抗生物質に多剤耐性である)、およびE.coli ATCC 53868::pBR322(これは、テトラサイクリン耐性をコード化するプラスミドを含む)であった。これらの菌株は、それらの起源および抗生物質に対する公知の耐性の他の特定の詳細と共に、以下で列挙する。
【0321】
(細菌菌株)
(グラム陽性生物体)
Staphylococcus aureus ATCC 29213
MIC試験用のQC株
Staphylococcus aureus ATCC 700699 メチシリン耐性およびテトラサイクリン耐性の臨床分離株であり、バンコマイシンに対して中間の耐性を有する
Staphylococcus epidermidis ACH−0018
臨床分離株(Achillion株コレクション)
Staphylococcus haemolyticus ACH−0013
臨床分離株(Achillion株コレクション)
Enterococcus faecalis ATCC 700802
バンコマイシン耐性臨床分離株
(グラム陰性生物体)
E coli ATCC 25922
MIC試験用のQC株
E.coli ATCC 53868::pBR322
テトラサイクリン耐性マーカーを備えたプラスミドを運ぶ実験室株
E coli ACH−0095
多剤耐性臨床分離株(Achillion strain collection)
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883
MIC試験用のQC株
Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853
MIC試験用のQC株
ATCC=American Type Culture Collection、Manassas,VA
(実施例8−テトラサイクリン類似物への代替経路)
上記研究の多くは、o−トルエート誘導体のフェニルエステルのメタライゼーションによるカルボアニオンD−環前駆体の発生を示す。これらの自己縮合反応は、時には、4〜5当量までの所定のD−環前駆体を使用する必要があった。α−炭素上の電子吸引性置換基の存在は、実施例7および本明細書中の他の箇所で記述したように、メタレーションおよびカップリングの効率を大きく改善する。AB求電子試薬の存在下にて、その場で行われる臭化ベンジルのリチウム−ハロゲン交換は、ベンジルメタレーションが失敗する場合、カップリング生成物を生じることが分かった(実施例7を参照のこと)。これらの臭化ベンジルは、驚くべき効率(定量収率に近い)で調製でき、驚くほどに安定である。それらが開発されると、数キロ規模で行うことが可能なカップリング反応につながり得る。カップリング反応を最適化するために、多くの異なるフェニルエステル置換基(下記を参照)が使用され得る。
【0322】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
しかしながら、ベンジルメタレーションに最適な基は、リチウム−ハロゲン交換に最適な基と同じではあり得ない。それに加えて、このリチウム−ハロゲン交換プロセスには、エステル変性を除いて、他の金属試薬が使用され得、これには、他のアルキルリチウム試薬(例えば、フェニルリチウム、メシルリチウム)、グリニャール試薬(例えば、塩化イソプロピルマグネシウム)および亜鉛系が挙げられるが、これらに限定されない。カップリング用の種々のゼロ原子価金属を使用するバルビエ(Barbier)型カップリングが探索される。
【0323】
これらのAB−環前駆体はまた、代替経路により、調製され得る。殆どの6−デオキシテトラサイクリン類似物の合成工程数は、安息香酸から14工程である。これらの14工程のうちの11工程は、AB−環前駆体の合成に捧げられる。これらのAB−環前駆体への経路の長さまたは効率におけるいずれかの改良は、その合成に全体的に影響を及ぼす。このAB−環前駆体の代替合は、図22および23で示す。代替的なA−環の閉環手順のうちには、マイケル付加、パラジウム媒介プロセス、およびイミニウム(iminium)イオン誘発閉環がある。図23で示すように、このAB−環前駆体の合成において、微生物ジヒドロキシル化に代えて、超原子価(Hypervalent)ヨウ素試薬もまた、使用され得る。
【0324】
(他の実施態様)
前述のものは、本発明の特定の非限定的な好ましい実施態様の記述である。当業者は、上記請求の範囲で規定される本発明の精神または範囲から逸脱することなく、この記述に対して種々の変更および改良を行い得ることを理解する。
図1
[この文献は図面を表示できません]
図2
[この文献は図面を表示できません]
図3
[この文献は図面を表示できません]
図4
[この文献は図面を表示できません]
図5
[この文献は図面を表示できません]
図6
[この文献は図面を表示できません]
図7
[この文献は図面を表示できません]
図8
[この文献は図面を表示できません]
図9
[この文献は図面を表示できません]
図10
[この文献は図面を表示できません]
図11
[この文献は図面を表示できません]
図12
[この文献は図面を表示できません]
図13
[この文献は図面を表示できません]
図14A
[この文献は図面を表示できません]
図14B
[この文献は図面を表示できません]
図15
[この文献は図面を表示できません]
図16
[この文献は図面を表示できません]
図17
[この文献は図面を表示できません]
図18
[この文献は図面を表示できません]
図19
[この文献は図面を表示できません]
図20
[この文献は図面を表示できません]
図21A
[この文献は図面を表示できません]
図21B
[この文献は図面を表示できません]
図21C
[この文献は図面を表示できません]
図22
[この文献は図面を表示できません]
図23
[この文献は図面を表示できません]