【文献】
Alcatel-Lucent, Clearwire,CDMA inter-working in LTE shared networks,3GPP TSG RAN WG2 #77bis R2-121695,2012年 3月19日
【文献】
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【文献】
3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Services and System Aspects; Circuit Switched (CS) fallback in Evolved Packet System (EPS); Stage 2(Release 11),3GPP TS 23.272 V11.0.0 (2012-03),2012年 3月 9日,63、64、69−76ページ
【文献】
NEC Corporation,CDMA2000 interworking in shared RAN,3GPP TSG RAN2 Meeting #77bis R2-121577,2012年 3月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
LTEシステムにおけるユーザ装置において、前記LTEシステムのネットワークエレメントから、前記LTEシステムがインターワーキングをサポートする複数のコード分割多重アクセスシステムを少なくとも識別するメッセージを受信し、
前記ユーザ装置によって、前記複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの1つを選択し;及び
前記ユーザ装置によって、前記選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示をネットワークエレメントへシグナリングする;
ことを含む方法。
1つ以上のLTEシステムのうちの関連するシステムに対する前記複数のコード分割多重アクセスシステムのマッピングを受け取ることを更に含み;及び前記選択することは、前記マッピングを使用して前記複数のコード分割多重アクセスシステムの1つを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
前記選択することは、更に、前記選択された1x無線送信技術システムを回路交換フォールバックシステムとして選択することを含み;及び前記シグナリングすることは、更に、前記選択された1x無線送信システムの指示を、前記LTEシステムから前記選択された1x無線送信システムのパラメータを要求する目的でベースステーションへシグナリングすることを含む、請求項3に記載の方法。
1x無線送信技術システム又は高レートパケットデータシステムの一方を使用してアップリンク情報転送を遂行することを更に含み;前記アップリンク情報転送は、少なくとも、1x無線送信技術システム又は高レートパケットデータシステムのどちらが使用されているのを指示するメッセージを含む、請求項3に記載の方法。
1つの無線アクセス技術から前記選択された1x無線送信技術システムへのハンドオーバーの一部分として、及び前記選択された高レートパケットデータシステムへの同時ハンドオーバーの一部分として遂行される方法であって、更に、前記選択された1x無線送信技術システムの指示を含む拡張サービス要求をユーザ装置によりベースステーションへシグナリングすることを含む、請求項8に記載の方法。
前記選択された1x無線送信技術システムに対するボイスオーバーインターネットプロトコルコールの単一の無線ボイスコール継続性の一部分として遂行される、請求項10に記載の方法。
LTEシステムにおけるネットワークエレメントからユーザ装置に、前記LTEシステムがインターワーキングをサポートする複数のコード分割多重アクセスシステムを少なくとも識別するメッセージをシグナリングし、
前記ネットワークエレメントにおいて前記ユーザ装置から、そのネットワークエレメントがアクセスする前記複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの1つ以上の選択されたシステムの1つ以上の指示を受け取ることを含み、その1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムは、ユーザ装置による1つ以上の要求されたアクションと、複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの選択されたシステムをユーザ装置で選択すること、とに対応し;及び
前記1つ以上の要求されたアクションに対応する情報を前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングする;
ことを含む方法。
前記1つ以上の要求されたアクションは、選択されたコード分割多重アクセスシステムとの事前登録手順を含み、前記ルーティングすることは、更に、前記事前登録手順に対応する情報を前記選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングすることを含む、請求項13に記載の方法。
前記ネットワークエレメントがアクセスする前記複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システム及び複数の高レートパケットデータシステムを備え、前記1つ以上の選択された複数のコード分割多重アクセスシステムは、選択された1x無線送信技術システム又は選択された高レートパケットデータシステムの一方を含む、請求項14に記載の方法。
LTEシステムのネットワークエレメントにおいて、前記ネットワークエレメントが関連する1つ以上のLTEシステムのうちのいくつかのシステムに対する複数のコード分割多重アクセスシステムのマッピングの指示をユーザ装置へシグナリングし、前記関連する1つ以上のLTEシステムの少なくとも1つが前記複数のコード分割多重アクセスシステムとのインターワーキングをサポートするものであり;及び
ユーザ装置により選択された1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示を含むシグナリングをユーザ装置から受け取る;
ことを含む方法。
前記受け取ることに応答して、前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの前記1つ以上の指示をLTEシステムの第2のネットワークエレメントへシグナリングすることを更に含む、請求項17に記載の方法。
前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことを更に含む、請求項17に記載の方法。
前記要求をなすことは、少なくとも1x無線送信技術システムの指示を含むシグナリングをLTEシステムの第2のネットワークエレメントから受け取るのに応答して行われ、そして前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことは、更に、前記1x無線送信技術システムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことを含む、請求項20に記載の方法。
前記1つ以上のシグナリングされた指示は、選択された1x無線送信技術システム及び選択された高レートパケットデータシステムの指示の一方又は両方を含み、そして前記方法は、更に、ユーザ装置へ送出するために前記選択された1x無線送信技術システム又は前記選択された高レートパケットデータシステムの一方又は両方に関連したCDMA2000パラメータのセットを選択する指示を使用し;及び前記CDMA2000パラメータのセットをユーザ装置へ送出する;ことを含む請求項17に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
LTEシステムと、同じ形式の複数のCDMA2000システムとの間の相互作用を可能にすることに関して更に説明する前に、本発明の規範的実施形態が具現化される規範的なシステムを示す
図1について説明する。
図1において、ユーザ装置(UE)は、ワイヤレスリンク115を経てネットワーク100とワイヤレス通信し、例えば、LTE RANのようなeNB107とワイヤレス通信する。本発明の規範的実施形態は、UEがLTE eNB107及びそれに対応するLTEシステムとで有する接続をCDMA2000システム140の1つへどのようにルーティングするかに関する。
【0020】
ユーザ装置110は、1つ以上のプロセッサ120、1つ以上のメモリ125及び1つ以上のトランシーバ130(受信器Rx及び送信器Txを含む)を備え、これらは、1つ以上のバス127を通して相互接続されている。1つ以上のトランシーバ130は、1つ以上のアンテナ128に接続される。1つ以上のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。1つ以上のメモリ125及びコンピュータプログラムコード123は、1つ以上のプロセッサ120とで、ユーザ装置110に、ここに述べるオペレーションの1つ以上を遂行させるように構成される。
【0021】
ネットワーク100は、eNB(eNode B、LTEベースステーション)107と、MME191と、複数のCDMA2000システム140とを備えている。この例では、3つのCDMA2000システム140が示されている。各CDMA2000システム140は、それに対応するeHRPDシステム(例えば、RAN)145と、1xRTTシステム(例えば、RAN)146とを含む。各CDMA2000システム140は、
図1では、eHRPDシステム145及び1xRTTシステム145の両方と共に示されているが、各CDMA2000システム140は、eHRPDシステム145だけを有してもよいし、1xRTTシステム146だけを有してもよいし、又はeHRPDシステム145及び1xRTTシステム145の両方を有してもよい。eNodeB107は、1つ以上のプロセッサ150と、1つ以上のメモリ155と、1つ以上のネットワークインターフェイス(N/W I/F)161と、1つ以上のトランシーバ160(受信器Rx及び送信器Txを各々含む)とを備え、これらは、1つ以上のバス157を通して相互接続されている。1つ以上のトランシーバ160は、1つ以上のアンテナ158に接続される。1つ以上のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。1つ以上のメモリ155及びコンピュータプログラムコード153は、規範的実施形態において、1つ以上のプロセッサ150とで、eNodeB107に、ここに述べるオペレーションの1つ以上を遂行させるように構成される。1つ以上のネットワークインターフェイス161は、ネットワーク175のようなネットワークを経て通信する。
【0022】
MME191は、1つ以上のプロセッサ180と、1つ以上のメモリ195と、1つ以上のネットワークインターフェイス(N/W I/F)190とを備え、それらは、1つ以上のバス187を経て相互接続される。1つ以上のメモリ195は、コンピュータプログラムコード197を含む。1つ以上のメモリ195及びコンピュータプログラムコード197は、規範的な実施形態において、1つ以上のプロセッサ180とで、MME191に、ここに述べる1つ以上のオペレーションを遂行させるように構成される。1つ以上のネットワークインターフェイス190は、ネットワーク173、175のようなネットワークを経て通信する。
【0023】
eNodeB(eNB)107及びMME191は、例えば、ネットワーク175を使用して通信する。ネットワーク175は、ワイヤード又はワイヤレス或いはその両方であり、例えば、S1APプロトコル(例えば、3GPP TS36.413を参照)を使用して、そして例えば、S1−MMEインターフェイスを実施することができる。MMEは、ネットワーク173を使用して、CDMA2000システム140と通信する。ネットワーク173は、ワイヤード又はワイヤレス或いはその両方であり、そして例えば、1xRTTについては3GPP TS29.277に関してS102インターフェイスを実施し、且つeHRPDについては3GPP TS29.276に関してS101インターフェイスを実施することができる。
【0024】
E−UTRANシステムは、eNB107(例えば、LTE RAN)及びMME191を備えている。E−UTRANシステムは、1つ以上のCDMA2000システム140の上に横たわる。E−UTRAN及びCDMA2000システムは、典型的に、
図1に示す以上の多数のエレメントを備えることに注意されたい。例えば、CDMA2000 1xシステムは、BSC、MSC、MGW、及びHLRを備えている。CDMA2000eHRPDシステムは、PCF、AN−AAA、及びHSGWを含む。又、E−UTRANシステムは、SGW(サービングゲートウェイ)、PDN−GW(パケットデータネットワークゲートウェイ)、PCRF(ポリシーコントロール及び課金ルール機能)、及びHSS(ホーム加入者サーバー)も備えている。これらシステムの各々について、コアネットワーク及びRANがある。例えば、LTEは、RAN(例えば、eNB107)と、MME191を含むEPCとを有する。簡単化のために、
図1は、ここに主として述べるこれらシステムの顕著なエレメントだけを示す。
【0025】
コンピュータ読み取り可能なメモリ125、155及び195は、ローカルな技術環境に適した任意の形式のものであり、そして適当なデータ記憶技術、例えば、半導体ベースのメモリ装置、フラッシュメモリ、磁気メモリ装置及びシステム、光学的メモリ装置及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能なメモリを使用して実施される。プロセッサ120、150及び180は、ローカル技術環境に適した任意の形式であり、そして非限定例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャーをベースとするプロセッサ、の1つ以上を含む。
【0026】
一般的に、UE110の種々の実施形態は、これに限定されないが、セルラー移動装置、スマートホン、ワイヤレス通信能力を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス通信能力を有するポータブルコンピュータ、ワイヤレス通信能力を有するデジタルカメラのような画像捕獲装置、ワイヤレス通信能力を有するゲーム機、ワイヤレス通信能力を有する音楽記憶及び再生機器、ワイヤレスインターネットアクセス及びブラウジングを許すインターネット機器、並びにそのような機能を組み合わせて合体するポータブルユニット又はターミナルを含む。
【0027】
3つのCDMA2000システム140は、例えば、1xRTT及びeHRPDサービスを(例えば、それに対応する1xRTTシステム146及びeHRPDシステム145を経て)UE110へ提供することができる。各CDMA2000システム140は、システム識別子(SID)(又はネットワーク識別子NID)に対応する。更に、eHRPDシステム145は、その「サブネット」により識別されることに注意されたい。オペレータは、対応する1xRTTネットワークのSIDを使用して「サブネット」識別子を生成する。しかしながら、オペレータがSIDを使用してサブネット識別子を生成するのは強制ではない。本開示は、一般的な用語「システム識別子」をサブネット及びSIDの両方に使用する。上述したように、現在LTE仕様は、単一のLTEシステムと、各タイプ(1xRTT及びeHRPD)の単一のCDMA2000システムとの間の相互作用(例えば、ハンドオーバー、CSFB、SRVCC手順)のみをサポートする。従って、LTEシステムが複数のCDMA2000システムとの重畳するカバレージエリアを有する場合に単一のLTEシステムと複数のCDMA2000システムとの間の相互作用(例えば、CDMA2000システムのシェアリング)をサポートすることが必要となる。EPCは、複数のオペレータに属する複数の1xRTTシステム146への(例えば、複数のIWSを経ての)接続性をサポートすることができる。加入者がLTEネットワークに加入するときに、UEは、UEが事前登録手順を遂行するところの適当なネットワーク、例えば、1xRTTネットワークを選択する。UEは、例えば、CDMA2000手順を使用して、1xRTTネットワークを選択する(典型的にPRLを使用して)。CSFB手順を開始するのに使用される拡張サービス要求手順は、選択された1xRTTシステム識別子をUEが指示するのを許すように改善される必要がある。この1xRTTシステム識別子は、MMEによりeNodeBに与えられ、eNodeBは、適当な1xRTTシステム特有のパラメータ、測定構成及び1xRTTセル選択を使用して、UEを選択された1xRTTシステムへハンドオーバーさせることができる。それ故、ここに述べる規範的な実施形態では、UEは、複数のCDMAシステム140から選択を行うことが許される。“RAN”という語は、今日サポートされているものである同じシステムの複数のRANを意味することが推定されることに注意されたい。ここに述べる規範的実施形態は、独特の「システムid」を各々有する複数のCDMA2000システムへのインターフェイスを提供する。しかし、同時に、同じ「システムid」をもつ複数のCDMA2000RANへの複数のインターフェイスもある。
【0028】
本発明の規範的な実施形態は、更に、次のものを提供する。規範的な一実施形態において、eNB107は、例えば、オーバーヘッドシグナリングメッセージにおいて1xRTT及びeHRPDシステムのマッピングをLTE PLMNに与える。別の規範的な実施形態において、UE110は、そのマッピングを使用し、そして1xRTT及びeHRPDに対する選択されたCDMA2000システム識別子(SID)を、例えば、RRCシグナリングメッセージにおいて、E−UTRANのeNodeBに指示する。更に別の規範的な実施形態では、E−UTRANのeNodeB107は、CDMA2000システム識別子を、例えば、S1APシグナリングメッセージにおいて、MME191に指示する。別の規範的な実施形態では、MME191は、1x回路交換フォールバック手順のために、選択されたCDMA2000システム識別子をシグナリングメッセージにおいてeNodeB107に指示する。E−UTRANのeNodeB107は、1xRTT CSフォールバック、eHRPDへのハンドオーバー及びSRVCC手順のために、CDMA2000システム識別子をハンドオーバーシグナリングメッセージにおいてMME191に指示する。
【0029】
より特定の規範的な実施形態において、eNodeB107は、1xRTT/HRPDシステムのマッピングをオーバーヘッドシグナリングメッセージにおいてLTE PLMNへブロードキャストする。UE110は、E−UTRANにおいてブロードキャストされた複数のCDMA2000システムの情報を使用してサービングCDMA2000システム(例えば、1xRTT及びeHRPDのSID/NID)を選択し、そしてその選択されたCDMA2000システムの識別子をシグナリングメッセージにおいてeNodeB107に指示する。eNodeB107は、その選択されたCDMA2000システムに特有のパラメータをUE110へ送信する。eNodeB107は、その選択されたCDMA2000システムの識別子をシグナリングメッセージにおいてMME191に指示する。MME191は、登録及びハンドオーバーシグナリング手順の間に、その選択されたCDMA2000システムの識別子及びそれに関連した参照セル情報を使用して、CDMA2000シグナリングメッセージを適当な1xRTT及びeHRPDネットワーク(例えば、CDMA2000システム140)へルーティングする。UE110は、その選択されたCDMA2000システムの識別子を1xRTT CSフォールバックシグナリングメッセージにおいてMME191に与え、次いで、MME191は、その選択されたCDMA2000システムの識別子をCSフォールバック手順のためにeNodeBに与える。
【0030】
それ故、本発明は、ある規範的実施形態において、UE110がその好ましい1xRTT及びeHRPDシステム情報をネットワーク110に(例えば、eNodeB107に又はそれを通して)指示して、E−UTRAN及びEPCが、例えば、CDMA2000シグナリングメッセージをUEと選択されたCDMAシステム140との間にLTEシグナリングトンネルを経てルーティングできるようにする技術を提供する。
【0031】
図2を参照すれば、1xRTT/eHRPD事前登録手順のための規範的なシグナリング図が示されている(3GPP TS23.272、及び3GPP TS23.402も参照されたい)。事前登録手順は、UEとeHRPD/1xRTTシステムとの間で行われる。事前登録手順は、1つの意味として、1xRTT/eHRPDのための加入手順の等効物である(例えば、以下のオペレーションを参照)。このコールフローは、1xRTT及びeHRPDのための事前登録を示す。実際には、それらは、同じLTEシグナリングを使用する2つの個別の独立した手順である。しかしながら、CSFBParametersRequest/CSFBParametersResponseメッセージは、1xRTTに対して事前登録に適用されるだけである。1xRTTの事前登録及びeHRPDの事前登録に対して2つの個別のコールフローがある(図示された1つではなく)。唯一の相違は、
図2のコールフローにおけるオペレーション6、7、8、9が1xRTTの事前登録についてのみ示していることである。
【0032】
UEは、3つの無線アクセス技術、即ち1xRTT、eHRPD、及びLTE、を実施することができる。この場合には、UEは、UEがLTEに加入した後に1xRTT及びeHRPDに別々に事前登録される。CSFBは、UEがLTEに加入するときに、1xボイスコールを行うためにUEにより使用される手順である。UEは、それがボイスコールを行いたいときに、
図4に示す「拡張サービス要求」手順を開始し、1xにおける1xボイスコールを行うために1xRTTへのハンドオーバーをトリガーする。「回路交換」は、1xRTTを指し、そして「フォールバック」は、ボイスコールを行うためのLTEから1xへのフォールバックを指す。
【0033】
図2のオペレーション1において、eNodeB107は、LTE PLMN IDのリストを収容するLTE PLMNIdリストを含むSIB1メッセージをシグナリングする。典型的に、LTE PLMN IDは、MCC、MNC(移動カントリーコード、移動ネットワークコード)である。従って、LTE PLMN IDは、ネットワークオペレータを識別する。従って、LTE PLMN IDは、ネットワークオペレータを識別する。オペレーション2において、eNodeB107は、CDMA/eHRPD RAN特有のパラメータ、及びCDMA−LTE−PLMNマッピングを含むSIB8メッセージをシグナリングする。より詳細には、オペレーション3において、eNodeBは、CDMA/eHRPD RA特有のパラメータを経て、複数の1xRTT及びeHRPDシステム(例えば、CDMAシステム140)のためのパラメータを与える。オペレーション4において、eNodeB107は、1xRTT/HRPDシステムのマッピングを(オペレーション2の「CDMA−LTE−PLMNマッピング」において)LTE PLMNに与える。従って、eNodeB107は、1xRTT及びeHRPDシステムのマッピングをSIB8シグナリングメッセージにおいてLTE PLMNに与える。eNodeB107は、マッピングをそのデータベース構成の一部分として得、例えば、LTEシステムオペレータは、マッピングをeNodeBのデータベースへプロビジョニングする。このマッピングは、
図2−5の各々において与えられるが、
図2にしか示されていないことに注意されたい。
【0034】
このマッピングに関しては、eNodeB107及びMME191が、LTE PLMN、例えば、LTE PLMN1のためのものであるケースがある。それ故、LTE PLMN1は、CDMAシステム140−1、140−2及び140−3へマッピングされる。しかしながら、E−UTRANが複数のLTEオペレータの間でシェアされることも考えられる。例えば、各LTEオペレータPLMN1、PLMN2は、E−UTRANが個別のエンティティにより所有されるか又はLTE PLMNの1つに属する場合には、同じE−UTRAN(eNodeB)をシェアすることができる。このケースでは、eNodeBは、複数のPLMN(例えば、そのID)をSIB1においてブロードキャストする。SIB8は、複数のCDMA2000システムのマッピングを複数のLTE PLMNに示す。
【0035】
従って、オペレータ1は、EPC及びE−UTRANの両方を伴うLTEオペレータPLMN1として働くことができる。オペレータ1は、オペレータ2(PLMN2)のような別のオペレータのパートナーであり、この別のオペレータは、E−UTRANをもたないが、オペレータ1自身のLTEサービスに加えてオペレータ2のためのLTEサービスを提供するためにMME/EPCを有している。このケースでは、オペレータ1のeNodeBは、PLMN1及びPLMN2をブロードキャストする。更に、LTE装置をもたないがオペレータ1又はオペレータ2とパートナーであって、CDMA2000の加入者がPLMN1又はPLMN2に加入しそしてLTEサービスを受けて1xボイスコールのためにそれ自身のCDMA2000ネットワークへハンドオーバーすることを許す他のCDMA2000オペレータもいる。
【0036】
例:各LTE PLMN1、PLMN2、PLMN3は、複数のCDMAシステムSID1/NID1、SID2/NID2、SID3/NID3、SID4/NID4へ次のようにマップされる。
SID1/NID1 → PLMN1、PLMN3
SID2/NID2 → PLMN1、PLMN2、PLMN3
SID3/NID3 → PLMN2
SID4/NID4 → PLMN1、PLMN2
【0037】
オペレーション5において、UE110は、eHRPDシステム、1xRTTシステム及びLTE PLMNを選択し、そしてMME191に加入する。加入手順(オペレーション5)は、MMEに対するものである。選択される1xRTT及びeHRPDシステムは、個別のCDMA2000システム140から選択される。オペレーション6において、UEは、選択された1xRTT SID/NID情報をCSFBParametersRequestCDMA2000シグナリングメッセージにおいてeNodeBに与える。即ち、オペレーション7において、UE110は、選択された1xRTTシステムをeNodeB107に指示する。eNodeB107は、オペレーション9において、選択された1xRTT PLMNのためのCDMA2000パラメータ(CDMA2000Parms)をCSFBParametersResponseCDMA2000メッセージ(オペレーション8)においてUEに与える。
【0038】
オペレーション10において、UE110は、1xRTT SID/NID又はeHRPD SID/NIDの1つを含むULInformationTransferメッセージを経てeNodeB107へシグナリングする。このULInformationTransferメッセージは、1xRTT又はeHRPDのいずれかを搬送するが、両方は搬送しない。従って、1xRTT事前登録メッセージがこのメッセージにおいて搬送される場合には、1xRTT SID/NIDが使用される。eHRPD事前登録メッセージがこのメッセージにおいて搬送される場合には、eHRPD識別子が使用される(例えば、サブネット)。即ち、UE110は、オペレーション11において、事前登録が遂行される1xRTTシステム又はeHRPDシステムを指示する。上述したように、典型的に、eHRPD「サブネット」は、eHRPD識別子として使用される。従って、eHRPDの“SID/NID”は、典型的に、サブネットである。しかしながら、eHRPDシステムを識別するのに適したシステム識別子が使用されてもよい。同様に、1xRTTシステムを識別するためにSID/NIDが図中に使用されているが、1xRTTシステムを識別するのに適した任意のシステム識別子が使用されてもよい。オペレーション12において、eNodeB107は、UPLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGシグナリングを遂行し、1xRTT SID/NID又はeHRPD SID/NID及びCDMA2000 SectorIDを含む。即ち、オペレーション13において、eNodeB107は、UE110により事前登録が要求されるところのCDMA/HRPDシステムをMME191に指示する。
【0039】
オペレーション14において、MME191は、RATごとにeNodeBによって与えられるCDMA2000 セクタID及び1xRTT又はeHRPD SID/NID情報を使用して行先システム(CDMA2000 SID−A 140−1又はCDMA2000−SID B 140−2又は他のCDMA2000 SID 140−3)(及びそれに対応するシステム145/146)へ事前登録情報をルーティングする。
【0040】
オペレーション15において、MME191は、DOWNLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGメッセージを経てeNodeB107へシグナリングする。オペレーション16において、eNodeB107は、DLInformationTransferメッセージを経てLE110へシグナリングする。これらのメッセージは、トンネル化1xRTT/eHRPD事前登録応答メッセージを、それに対応する1xRTT/eHRPDシステムから搬送する。それらは、オペレーション12で送信された事前登録メッセージに対する応答である。
【0041】
図3を参照すれば、eHRPDシステムへハンドオーバーするための規範的なシグナリング図が示されている(3GPP TS23.402も参照されたい)。オペレーション1において、UEは、MeasurementReport(例えば、選択されたeHRPD SID/NIDを含む)をMME191へシグナリングする。即ち、UE110は、オペレーション2において、eNodeB107が複数の1xRTT/eHRPDシステムのためのサポートをSIB8メッセージングでブロードキャストするときに、選択されたeHRPDシステムを全ての測定レポートにおいて与える。この特定例は、eHRPDハンドオーバーに関連していることに注意されたい。
【0042】
オペレーション3において、eNodeB107は、選択されたeHRPDシステムにおける(UE110からの)測定を要求する。オペレーション4において、UE110は、選択されたeHRPD SID/NIDを含むMeasurementReportメッセージをシグナリングする。従って、UE110は、選択されたeHRPDシステム及びeHRPD登録状態を指示する(オペレーション5)。UE110がeHRPDシステム145に登録されると、UE110は、実際に、eHRPDシステム145に加入し、即ちUE110は、eHRPDシステム145とのセッションを有する。UE110は、eHRPDシステム145とのワイヤレスインターフェイスを経てeHRPDシステムに接続されるのではなく、むしろ、リンク115(及びそれに対応するインターフェイス)並びにリンク175、173及びそれに対応するインターフェイスを経てeHRPDシステム145に接続される。オペレーション6において、eNodeB107は、HandoverFromEUTRAPreparationRequest()メッセージをUE110へシグナリングする。即ち、eNodeB107は、オペレーション7において、eHRPDシステムへのハンドオーバー手順を開始するようにUEに要求する。選択されたシステムは、UE110に与えられる必要がない。というのは、UE110は、選択されたeHRPDシステム指示子(例えば、サブネット)、及びハンドオーバーをトリガーした測定レポートの事前登録状態、により指示される1つのeHRPDシステムのみに登録されたままとなるからである。
【0043】
オペレーション8において、UE110は、ULHandoverPreparationTransfer(HRPD)メッセージで応答する。eNodeB107は、オペレーション9において、eHRPD SID/NID及びCDMA2000 SectorIDを含むUPLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGメッセージをシグナリングする。即ち、オペレーション10において、eNodeB107は、ハンドオーバーが要求されるeHRPDシステムを指示する(eHRPD SID/NIDを経て)。
【0044】
オペレーション11において、MME191は、eNodeB107により与えられるeHRPD SID/NID情報及びCDMA2000 SectorIDを使用して、ハンドオーバー情報を行先システム(例えば、RAN)(例えば、システムCDMA2000 SID−A 140−1又はCDMA2000−SID B 140−2又は他のCDMA2000 SID 140−3の一部分)へルーティングする。例えば、UEは、LTEメッセージにおいてLTEシステムを経てeHRPDシステムへ(オペレーション8の“eHRPD”で示された)eHRPDメッセージを送信する。従って、ULHandoverPreparationTransferメッセージは、オペレーション9において、MME191に送信されたeHRPDメッセージを含み、次いで、MME191は、オペレーション11において、eHRPDメッセージをeHRPDシステムへ送信する。オペレーション12において、MME191は、DOWNLINK S1 CDMA2000 TUNNELING()メッセージ(このメッセージは、eHRPDシステムによりMMEを経てUEへ送信される応答eHRPDメッセージを含む)をeNodeB107へシグナリングする。オペレーション13において、eNodeB107は、ModifyFromEUTRACommand()メッセージをUE110へシグナリングし、そしてオペレーション14において、UEは、UEが登録されているeHRPDシステム145とのハンドオーバーシグナリングを開始する。
【0045】
eHRPD PLMNへの同時ハンドオーバーを伴う1xCSFB対1xRTTのための規範的シグナリング図である
図4A及び4Bより成る
図4について以下に述べる(3GPP TS23.272も参照)。eHRPDへの同時ハンドオーバーを伴うCSFB手順では、UEがボイスコールを行うときに、CSFB手順を使用してUEをボイスコールに対して1xRTTへハンドオーバーする。同時に、UEのLTEパケットデータセッションがeHRPDへ転送され、即ちパケットデータサービス(例えば、ウェブブラウジング)がeHRPDにより提供される。このケースでは、LTEパケットセッションは、eHRPDシステム145へのハンドオーバー後に終了となる。
【0046】
CSFB中のeHRPDへの同時ハンドオーバーは、任意である。即ち、LTEシステムは、パケットデータセッションeHRPDをハンドオーバーしないと決定し、セッションをLTEに保持し、そしてボイスコールのためにUEを1xのみに送る。このケースでは、パケットデータセッションは、LTEに保持されて保留される。UEが1xRTTにおいてボイスコールを完了すると、UEは、LTEへ復帰し、LTEにおいてパケットデータセッション(例えば、ウェブブラウジング)を再開する。
図4は、コールフローにおける同時のCSFB/eHRPDハンドオーバーを示す。というのは、それが最も複雑なケースだからである。
【0047】
この例では、UE110は、オペレーション1において、選択された1xRTT SID/NID及び選択されたeHRPD SID/NIDを含むMeasurementReportメッセージをeNodeB107へシグナリングする。即ち、UEは、eNodeB107が複数の1xRTT/eHRPDシステムのためのサポートをSIB8メッセージングにおいてブロードキャストするとき、選択された1xRTT及びeHRPD SID/NIDを全ての測定レポートにおいて与える(オペレーション2)。このコールフローにおいて、2つのケースについて考え、1つは、UEがアイドルモードにある場合であり(以下のオペレーション5Aを参照)、もう1つは、UEが接続モードにある場合である(即ち、eNodeB107へのアクティブな接続を有する;以下のオペレーション5Bを参照)。アイドルモードでは、オペレーション1及び2が遂行されず、オペレーション1及び2は、接続モードに対して遂行することができる。
【0048】
オペレーション3において、UE110は、選択された1xRTT SID/NIDを含む拡張サービス要求メッセージを(例えば、eNodeB107を通して)MME191へシグナリングし、従って、UEは、選択された1xRTTシステムをCSFB要求において指示する(オペレーション4)。
【0049】
MME191は、オペレーション5A又は5Bの一方を遂行する。オペレーション5Aでは、MME191は、選択された1xRTT SID/NIDを含むINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをeNodeB107へシグナリングする。このINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージは、UEがLTEにおいてアイドルである間にUEがCSFB手順を開始するときに使用される。オペレーション5Bにおいて、MME191は、選択された1xRTT SID/NIDを含むUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをeNodeB107へシグナリングする。このUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージは、UEがLTEサービスのためにeNodeBへのアクティブな接続を有するときにUEがCSFB手順を開始するときに使用される。それ故、MME191は、選択された1xRTTシステムをeNodeB107へ送る(オペレーション6)。これは、eNodeB107が、UE110からの測定レポートを最初に待機することなく、UE110による測定を要求できるようにする。
【0050】
オペレーション7において、eNodeB107は、選択された1xRTTシステムにおけるCDMA2000測定を要求する(そしてUEは測定を実行する)。オペレーション8において、eNodeB107は、選択されたeHRPDシステムにおけるCDMA2000測定を要求する(そしてUEは測定を実行する)。オペレーション9において、UEは、選択された1xRTT SID/NID及び選択されたeHRPD 1xRTTと共にMeasurementReportをシグナリングする(例えば、各々、1xRTT及びeHRPDシステム146、145に対する測定)。UEは、個別のMeasurementReport(1xRTT測定を伴うもの及びeHRPD測定を伴う別のもの)を送信する。従って、UEは、選択された1xRTT及びeHRPDシステムを指示する(オペレーション10)。
【0051】
オペレーション11において、eNodeB107は、HandoverFromEUTRAPreparationRequest()メッセージをUE110へシグナリングし、従って、eNodeBは、eHRPDへの同時ハンドオーバーを伴う1xRTTへのハンドオーバーを要求する(オペレーション12)。オペレーション13において、UE110は、1xRTTメッセージを含むULHandoverPreparationTransferメッセージをeNodeB107へシグナリングする。オペレーション14において、UE110は、eHRPDメッセージを含むULHandoverPreparationTransferメッセージをeNodeB107へシグナリングする。
【0052】
オペレーション15において、eNodeB107は、eHRPD SID/NIDを含むUPLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGメッセージをMME191へシグナリングする。即ち、eNodeB107は、ハンドオーバーが要求されるeHRPDシステム145を指示する(オペレーション16)。オペレーション17において、eNodeB107は、1xRTT SID/NIDを含むUPLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGメッセージをMME191へシグナリングする。従って、eNodeB107は、ハンドオーバーが要求される1xRTTシステム146を指示する(オペレーション18)。
【0053】
オペレーション19において、MME191は、RATごとにeNodeBによって与えられるCDMA2000 セクタID及び1xRTT又はeHRPD SID/NID情報を使用して行先CDMA2000システム(例えば、システムCDMA2000 SID−A 140−1又はCDMA2000−SID B 140−2又は他のCDMA2000 SID 140−3)へハンドオーバー情報をルーティングする。この例のハンドオーバー情報は、オペレーション13からの1xRTTメッセージと、オペレーション14からのeHRPDメッセージとを含む。オペレーション20において、MME191は、DOWNLINK S1 CDMA2000 TUNNELING()メッセージをeNodeB107へシグナリングし、そしてオペレーション21において、MME191は、DOWNLINK S1 CDMA2000 TUNNELING()メッセージをeNodeB107へシグナリングする。これらのメッセージは、1xRTT及びeHRPDシステムからの対応する応答メッセージを含む。例示として、UEは、各システムへ個別の要求メッセージをトンネリングすることにより、1xRTTへのハンドオーバーを要求すると同時に、eHRPDへのハンドオーバーを要求する。次いで、各システム(例えば、145、146)は、各スタック、即ち1xRTTスタックを1xRTTシステム146へそしてeHRPDスタックをeHRPDシステム145へハンドオーバーするためにUEが使用する情報と共に応答メッセージを送信する。
【0054】
オペレーション22において、eNodeB107は、MobilityFromEUTRACommand()をUE110へシグナリングする。このメッセージは、1xRTT及びeHRPDの両システムからの応答メッセージを含む。従って、eNBは、それが両応答メッセージを受信するまで待機し、そして両応答をこのメッセージに入れ、両システムへの同時ハンドオーバーをトリガーする。この例では、eHRPD及び1xRTTシステムは、互いに独立しており、そのため、UEは、各システムへ独立したシグナリングメッセージを送信する。オペレーション23において、UE110は、CSFBのための1xRTTシステムとの、及び同時eHRPDハンドオーバーのためのeHRPDシステムとのハンドオーバーシグナリングを開始する。
【0055】
図5を参照すれば、1xRTT PLMNへのVoIPコールのSRVCC(単一無線ボイスコール連続性)のための規範的なシグナリング図が示されている(3GPP TS23.216を参照)。オペレーション1において、UE110は、選択された1xRTT SID/NIDを含むMeasurementReportメッセージをシグナリングする。従って、UEは、eNodeB107が複数の1xRTTシステム146のためのサポートをSIB8メッセージングにおいてブロードキャストするときに、選択された1xRTTシステムを全ての測定レポートにおいて与える(オペレーション2)。
【0056】
オペレーション3において、eNodeB107は、選択された1xRTTシステムにおける測定を要求する(そしてUE110が測定を実行する)。オペレーション4において、UE110は、選択された1xRTT SID/NIDを含むMeasurementReportメッセージをeNodeB107へシグナリングし、それ故、UE110は、例えば、1xRTT SID/NIDを経て、選択された1xRTTシステムを指示する(オペレーション5)。
【0057】
オペレーション6において、eNodeB107は、HandoverFromEUTRAPreparationRequest()メッセージでUE110に応答する。それ故、eNodeB107は、1xRTTシステムへのハンドオーバー手順を開始するようにUEに要求する(オペレーション7)。選択されたシステムは、オペレーション6のメッセージングにおいてUE110に与えられる必要はない。オペレーション8において、UE110は、1xRTTメッセージと共にULHandoverPreparationTransfer()メッセージをeNodeB107へシグナリングする。オペレーション9において、eNodeB107は、1xRTT SID/NID及びCDMA2000 SectorIDを含むUPLINK S1 CDMA2000 TUNNELINGメッセージをMME191へシグナリングする。その結果、eNodeB107は、ハンドオーバーが要求されるところの1xRTTシステムをMMEに指示する(オペレーション10)。
【0058】
オペレーション11において、MME191は、eNodeBによって与えられる1xRTT SID/NID情報及びCDMA2000 SectorIDを使用して行先システム(例えば、システムCDMA2000 SID−A 140−1又はCDMA2000−SID B 140−2又は他のCDMA2000 SID 140−3)へハンドオーバー要求情報をルーティングする。このハンドオーバー要求情報は、オペレーション8からの1xRTTメッセージを含む。オペレーション12において、MME191は、1xRTTからのハンドオーバー応答メッセージを含むDOWNLINK S1 CDMA2000 TUNNELING()メッセージをeNodeB107へシグナリングする。オペレーション13において、eNodeB107は、ModifyFromEUTRACommand()メッセージをUE110へシグナリングする。オペレーション14において、UE110は、選択された1xRTTシステム146とのハンドオーバーシグナリングを開始する。
【0059】
図6、7及び8は、本発明の規範的な実施形態による方法のオペレーションを示すと共に、コンピュータ読み取り可能なメモリで実施されるコンピュータプログラムインストラクションの実行の結果を示す論理フロー図である。
【0060】
図6は、UE110により遂行される。
図6において、UE110は、ブロック610において、複数のコード分割多重アクセスシステムの1つを選択する。ブロック620において、UE110は、その選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示をネットワークエレメントにシグナリングする。
【0061】
図7は、LTEシステムのMME191のようなネットワークエレメントにより遂行される。ブロック710において、ネットワークエレメントは、そのネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの1つ以上の選択されたシステムの1つ以上の指示を受け取る。その1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムは、ユーザ装置による1つ以上の要求されたアクションと、複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの選択されたシステムをユーザ装置で選択することと、に対応する。ブロック720において、ネットワークエレメントは、1つ以上の要求されたアクションに対応する情報を1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングする。
【0062】
図8は、LTEシステムのeNodeB107のようなネットワークエレメントにより遂行される。ネットワークエレメントは、ブロック810において、1つ以上のLTEシステムのうちの関連するシステムに対する複数のコード分割多重アクセスシステムのマッピングの指示をユーザ装置へシグナリングする。ブロック820において、ネットワークエレメントは、ユーザ装置によって選択された1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示を含むシグナリングをユーザ装置から受信する。
【0063】
以上の開示を、多数の実施例を通して以下に示す。
【0064】
例1:LTEシステムのユーザ装置において、複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの1つを選択し;及びその選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示をネットワークエレメントへシグナリングする;ことを含む方法。
【0065】
2.1つ以上のLTEシステムのうちの関連するシステムに対する複数のコード分割多重アクセスシステムのマッピングを受け取ることを更に含み;及び前記選択することは、前記マッピングを使用して複数のコード分割多重アクセスシステムの1つを選択することを含む、例1に記載の方法。
【0066】
3.前記マッピングは、1つ以上のLTEシステムに対する複数の高レートパケットデータシステム及び1x無線送信技術システムのマッピングを含み、前記選択することは、更に、高レートパケットデータシステム及び1x無線送信技術システムを選択することを含み、前記シグナリングすることは、更に、前記選択された高レートパケットデータシステムの指示及び前記選択された1x無線送信技術システムの指示を前記ネットワークエレメントへシグナリングすることを含む、例2に記載の方法。
【0067】
4.前記選択することは、更に、前記選択された1x無線送信技術システムを回路交換フォールバックシステムとして選択することを含み;及び前記シグナリングすることは、更に、前記選択された1x無線送信システムの指示を、前記LTEシステムから前記選択された1x無線送信システムのパラメータを要求する目的でベースステーションへシグナリングすることを含む、例3に記載の方法。
【0068】
5.LTEシステムを使用して、1x無線送信技術システム又は高レートパケットデータシステムの一方に関する情報のアップリンク情報転送を遂行することを更に含み;前記アップリンク転送は、少なくとも、前記情報が1x無線送信技術システム又は高レートパケットデータシステムのどちらに関するものか指示するメッセージを含む、例3に記載の方法。
【0069】
6.前記複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、高レートパケットデータシステムを備え;前記選択することは、更に、前記複数の高レートパケットデータシステムの1つを選択することを含み;及び前記シグナリングすることは、更に、前記選択された高レートパケットデータシステムを測定レポートにおいてベースステーションへシグナリングすることを含む;例1に記載の方法。
【0070】
7.前記選択された進化型高レートパケットデータシステムへのハンドオーバーの一部分として遂行される、例6に記載の方法。
【0071】
8.前記複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システムを備え;前記選択することは、更に、前記複数の1x無線送信技術システムの1つを選択することを含み;及び前記シグナリングすることは、更に、前記選択された1x無線送信技術システムを測定レポートにおいてベースステーションへシグナリングすることを含む;例6に記載の方法。
【0072】
9.LTEシステムから前記選択された1x無線送信技術システムへのハンドオーバーの一部分として、及び前記選択された高レートパケットデータシステムへの同時ハンドオーバーの一部分として遂行される方法であって、更に、前記選択された1x無線送信技術システムの指示を含む拡張サービス要求をユーザ装置によりベースステーションへシグナリングすることを含む、例8に記載の方法。
【0073】
10.前記複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システムを備え;前記選択することは、更に、前記複数の1x無線送信技術システムの1つを選択することを含み;及び前記シグナリングすることは、更に、前記選択された1x無線送信技術システムを測定レポートにおいてベースステーションへシグナリングすることを含む;例1に記載の方法。
【0074】
11.前記選択された1x無線送信技術システムに対するボイスオーバーインターネットプロトコルコールの単一の無線ボイスコール継続性の一部分として遂行される、例10に記載の方法。
【0075】
12.ユーザ装置により遂行される前記方法例のいずれか1つの方法。
【0076】
13.コンピュータに使用するために実施されたコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記方法例のいずれか1つを遂行するためのコードを含むものであるコンピュータプログラム製品。
【0077】
14.1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを備えた装置において、1つ以上のメモリ及びコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサとで、装置に、前記方法例のいずれか1つを遂行させるように構成された装置。
【0078】
例15.LTEシステムのネットワークエレメントにおいて、そのネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの1つ以上の選択されたシステムの1つ以上の指示を受け取ることを含み、その1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムは、ユーザ装置による1つ以上の要求されたアクションと、複数のコード分割多重アクセスシステムのうちの選択されたシステムをユーザ装置で選択すること、とに対応し;及び1つ以上の要求されたアクションに対応する情報を1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングする;ことを含む方法。
【0079】
16.前記1つ以上の要求されたアクションは、選択されたコード分割多重アクセスシステムとの事前登録手順を含み、前記ルーティングすることは、更に、前記事前登録手順に対応する情報を前記選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングすることを含む、例15に記載の方法。
【0080】
17.前記ネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システム及び複数の高レートパケットデータシステムを備え、前記1つ以上の選択された複数のコード分割多重アクセスシステムは、選択された1x無線送信技術システム又は選択された高レートパケットデータシステムの一方を含む、例16に記載の方法。
【0081】
18.前記1つ以上の要求されたアクションは、選択されたコード分割多重アクセスシステムへのユーザ装置のハンドオーバーを含み、前記ルーティングすることは、更に、前記ハンドオーバーに対応する情報を前記選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングすることを含む、例15に記載の方法。
【0082】
19.前記ネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の高レートパケットデータシステムを備え、前記1つ以上の選択された複数のコード分割多重アクセスシステムは、選択された高レートパケットデータシステムを含み、前記ルーティングすることは、更に、前記ハンドオーバーに対応する情報を前記選択された高レートパケットデータシステムへルーティングすることを含む、例18に記載の方法。
【0083】
20.前記ネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システムを備え、前記1つ以上の要求されたアクションは、LTEシステムから1x無線送信技術システムへの回路交換フォールバックを含み、前記ルーティングすることは、更に、前記回路交換フォールバックに対応する情報を前記複数の選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングすることを含む、例15に記載の方法。
【0084】
21.前記ネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の高レートパケットデータシステムを備え、前記1つ以上の要求されたアクションは、更に、LTEシステムから複数の高レートパケットデータシステムのうちの選択されたシステムへのパケットデータセッションのハンドオーバーを含み、前記ルーティングすることは、更に、前記ハンドオーバーに対応する情報を前記選択された高レートパケットデータシステムルーティングすることを含む、例20に記載の方法。
【0085】
22.前記1つ以上の要求されたアクションは、選択されたコード分割多重アクセスシステムへのユーザ装置のボイスオーバーインターネットプロトコルコールの単一の無線ボイスコール継続性を含み、前記ルーティングすることは、更に、前記単一の無線ボイスコール継続性に対応する情報を前記選択されたコード分割多重アクセスシステムへルーティングすることを含む、例15に記載の方法。
【0086】
23.前記ネットワークエレメントがアクセスする複数のコード分割多重アクセスシステムは、更に、複数の1x無線送信技術システムを備え、前記ルーティングすることは、更に、前記単一の無線ボイスコール継続性に対応する情報を前記選択された1x無線送信技術システムへルーティングすることを含む、例22に記載の方法。
【0087】
24.前記情報をルーティングすることは、更に、前記LTEシステムを通して前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムへ情報をトンネリングすることを含む、前記方法例のいずれかに記載の方法。
【0088】
25.LTEシステムにおいて移動管理エンティティにより遂行される前記方法例のいずれかに記載の方法。
【0089】
26.コンピュータに使用するために実施されたコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記方法例のいずれか1つを遂行するためのコードを含むものであるコンピュータプログラム製品。
【0090】
27.1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを備えた装置において、1つ以上のメモリ及びコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサとで、装置に、前記方法例のいずれか1つを遂行させるように構成された装置。
【0091】
例28.LTEシステムのネットワークエレメントにおいて、1つ以上のLTEシステムのうちの関連するシステムに対する複数のコード分割多重アクセスシステムのマッピングの指示をユーザ装置へシグナリングし;及びユーザ装置により選択された1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの1つ以上の指示を含むシグナリングをユーザ装置から受け取る;ことを含む方法。
【0092】
29.前記受け取ることに応答して、前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの前記1つ以上の指示をLTEシステムの第2のネットワークエレメントへシグナリングすることを更に含む、例28に記載の方法。
【0093】
30.ユーザ装置による1つ以上の要求されたアクションに対応し且つ1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムに対応するシグナリングを受け取り;及び前記1つ以上の要求されたアクションを第2のネットワークエレメントへシグナリングする;ことを更に含む例29に記載の方法。
【0094】
31.前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことを更に含む、例28に記載の方法。
【0095】
32.前記要求をなすことは、少なくとも1x無線送信技術システムの指示を含むシグナリングをLTEシステムの第2のネットワークエレメントから受け取るのに応答して行われ、そして前記1つ以上の選択されたコード分割多重アクセスシステムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことは、更に、1x無線送信技術システムの測定を行うことをユーザ装置にシグナリングすることで要求をなすことを含む、例31に記載の方法。
【0096】
33.前記1つ以上のシグナリングされた指示は、選択された1x無線送信技術システム及び選択された高レートパケットデータシステムの指示の一方又は両方を含み、そして前記方法は、更に、ユーザ装置へ送出するために前記選択された1x無線送信技術システム又は前記選択された高レートパケットデータシステムの一方又は両方に関連したCDMA2000パラメータのセットを選択する指示を使用し;及び前記CDMA2000パラメータのセットをユーザ装置へ送出する;ことを含む例28に記載の方法。
【0097】
34.LTEシステムのベースステーションにより遂行される前記方法例のいずれかに記載の方法。
【0098】
35.コンピュータに使用するために実施されたコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記方法例のいずれか1つを遂行するためのコードを含むものであるコンピュータプログラム製品。
【0099】
36.1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを備えた装置において、1つ以上のメモリ及びコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサとで、装置に、前記方法例のいずれか1つを遂行させるように構成された装置。
【0100】
本発明の実施形態は、ソフトウェア(1つ以上のプロセッサにより実行される)、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路)、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで具現化される。規範的な実施形態において、ソフトウェア(例えば、アプリケーションロジック、インストラクションセット)は、種々の従来のコンピュータ読み取り可能な媒体のいずれかに維持される。本書の文脈において、「コンピュータ読み取り可能な媒体」とは、コンピュータのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイスに関連して又はそれにより使用するためにインストラクションを収容し、記憶し、通信し、伝播し又は搬送することのできる媒体又は手段であり、コンピュータの一例は、
図1に示して説明した。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイスに関連して又はそれにより使用するためにインストラクションを収容し又は記憶することのできる媒体又は手段であるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、メモリ125、155、195又は他のデバイス)を含む。
【0101】
要望があれば、ここに述べた異なる機能は、互いに異なる順序で及び/又は同時に遂行することもできる。更に、要望があれば、上述した機能の1つ以上は、任意なものでもよいし、又は組み合わせてもよい。
【0102】
本発明の種々の態様を独立請求項に述べるが、本発明の他の態様は、請求項に明確に述べる組み合わせだけでなく、ここに述べる実施形態、及び/又は独立請求項の特徴をもつ従属請求項からの特徴の他の組み合わせも包含する。
【0103】
又、本発明の規範的な実施形態を上述したが、本発明は、それらの説明に限定されないことに注意されたい。むしろ、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱せずに多数の変更や修正がなされ得る。