(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
超小型電子アセンブリと接続する構成要素を備えるシステムであって、前記超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、前記アセンブリの前記超小型電子素子は、前記記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信するように前記端子と接続される入力を有し、前記構成要素は、
前記コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、
前記1組の導体に結合される複数のコンタクトであって、前記コンタクトは前記超小型電子アセンブリの前記端子のうちの対応する端子と接続するように構成される、複数のコンタクトと
を備えてなり、
前記コンタクトは、
(a)第1のタイプの前記超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置であって、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、前記超小型電子素子が、前記コンタクトを通して前記超小型電子素子に結合される前記コマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、前記コンタクトは第1の数のコンタクトを有する、第1の所定の配置と、
(b)第2のタイプの前記超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置であって、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、前記超小型電子素子が、第2の数の前記コンタクトを含む前記コンタクトのサブセットを通して前記超小型電子素子に結合される前記コマンド及びアドレス情報を前記第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、前記サブセットは前記第1の所定の配置に割り当てられる前記コンタクトと同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、前記第2の数は前記第1の数より少ない、第2の所定の配置と
に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する、超小型電子アセンブリと接続する構成要素を備えるシステム。
前記超小型電子アセンブリを更に備え、前記コンタクトは前記超小型電子アセンブリの前記端子のうちの対応する端子と電気的に接続される、請求項1に記載のシステム。
前記第2の所定の配置に従って配置される前記コンタクトのサブセットの全てのコンタクトは、前記第1の所定の配置に割り当てられる前記コンタクトと同一の位置を占有する、請求項1又は2に記載のシステム。
前記1組の導体に結合されるデバイスを更に備え、該デバイスは前記コンタクトに前記コマンド及びアドレス情報を送出するように動作可能である、請求項1又は2に記載のシステム。
前記デバイスは、前記第1の配置を介して前記構成要素を前記第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1のモード、及び前記第2の配置を介して前記構成要素を前記第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成される、請求項5に記載のシステム。
少なくとも1つの中央演算装置(「CPU」)を更に備え、該CPUは、前記超小型電子アセンブリからの読出し演算及び前記超小型電子アセンブリへの書込み演算を含む、前記システム内の複数の構成要素の動作を制御するように構成される、請求項2に記載のシステム。
前記超小型電子アセンブリは超小型電子パッケージであり、前記端子は前記超小型電子パッケージの表面において露出する表面実装端子である、請求項13に記載のシステム。
前記回路パネルはモジュールカードであり、該モジュールカードは1つ以上の露出したモジュールコンタクト列を含み、該モジュールコンタクト列の少なくとも1つは、前記モジュールが第2の回路パネルのソケットに挿入されるときに、前記ソケットのコンタクトと係合するように第1の表面又は第2の表面の縁部に隣接して配置される、請求項13に記載のシステム。
前記超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含み、前記端子は、前記モジュールが前記ソケットに挿入されるときに、前記ソケットの前記コンタクトと係合するように前記第1の表面及び前記第2の表面のうちの少なくとも一方の表面の縁部に隣接する複数の露出した平行な端子である、請求項17に記載のシステム。
前記構成要素は回路パネルであり、前記コンタクトは前記回路パネルと電気的に接続されるコネクタ内に配置され、前記超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含み、前記端子は、前記モジュールが前記コネクタに取り付けられるときに、前記コネクタの前記コンタクトと係合するように前記第1の表面及び前記第2の表面のうちの一方において露出する複数の平行な端子である、請求項1又は2に記載のシステム。
前記超小型電子アセンブリは第1の超小型電子アセンブリであり、前記構成要素は第2の超小型電子アセンブリであり、前記コンタクトは前記第2の超小型電子アセンブリの端子である、請求項1又は2に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリは前記支持構造体に結合され、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含み、前記第1の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は、前記第1の超小型電子アセンブリ及び前記第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在する電気的接続によって前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子と結合される、請求項20に記載のシステム。
前記第1の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子と前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子との間の前記電気的接続は、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子が露出する前記第2の超小型電子アセンブリの表面に対して垂直な方向に延在する相互接続素子を含み、前記相互接続素子はパッケージオンパッケージで積重するように構成される、請求項21に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリは前記支持構造体に結合され、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含み、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子は、前記第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在する電気的接続によって前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子と結合される、請求項20に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子と前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子との間の前記電気的接続は、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子が露出する前記第2の超小型電子アセンブリの表面に対して垂直な方向に延在する相互接続素子を含み、前記相互接続素子はパッケージオンパッケージで積重するように構成される、請求項23に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリは、前記支持構造体に結合され、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含み、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子は前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子の表面において露出する、請求項20に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は第1の超小型電子素子であり、前記第2の超小型電子アセンブリは、それぞれその中に能動デバイスを有する少なくとも1つの第2の超小型電子素子を更に備え、前記第1の超小型電子素子及び前記第2の超小型電子素子はスタック構成において配置される、請求項25に記載のシステム。
前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子は、前記少なくとも1つの第2の超小型電子素子を貫通して延在するスルーシリコンビアによって前記支持構造体の前記1組の導体と電気的に接続される、請求項26に記載のシステム。
前記コンタクトは第1のコンタクトであり、前記導体は第1の組の導体であり、前記構成要素は第2の組の導体に結合される複数の第2のコンタクトを更に備え、該第2のコンタクトは、前記超小型電子アセンブリの対応する端子と接続するように構成され、前記第2のコンタクトは前記コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
前記コンタクトは第1のコンタクトであり、前記導体は第1の組の導体であり、前記構成要素は、第2の組の導体に結合される複数の電源コンタクト及び接地コンタクトを更に備え、該電源コンタクト及び該接地コンタクトは前記超小型電子アセンブリの対応する端子と接続するように構成され、前記電源コンタクト及び前記接地コンタクトはそれぞれ電源電位及び基準電位を搬送するように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
前記第1のコンタクトが前記第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は前記電源コンタクト及び前記接地コンタクトと接続するように構成され、前記電源コンタクト及び前記接地コンタクトは第3の数を有し、
前記第1のコンタクトが前記第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は、第4の数の前記電源コンタクト及び前記接地コンタクトを含む、前記電源コンタクト及び前記接地コンタクトのサブセットと接続するように構成され、前記第4の数は前記第3の数より少ない、請求項30に記載のシステム。
前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDRxからなり、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプLPDDRxからなる、請求項1又は2に記載のシステム。
超小型電子アセンブリと接続する構成要素を備えるシステムであって、前記超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、前記アセンブリの前記超小型電子素子は、前記記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信するように前記端子と接続される入力を有し、前記構成要素は、
前記コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、
前記1組の導体に結合される複数のコンタクトであって、前記コンタクトは前記超小型電子アセンブリの前記端子のうちの対応する端子と接続するように構成される、複数のコンタクトと
を備えてなり、
前記コンタクトは、
(a)第1のタイプの前記超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置であって、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、前記超小型電子素子が、第1の数の前記コンタクトを含む前記コンタクトの第1のサブセットを通して前記超小型電子素子に結合される前記コマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成される、第1の所定の配置と、
(b)第2のタイプの前記超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置であって、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、前記超小型電子素子が、第2の数の前記コンタクトを含む前記コンタクトの第2のサブセットを通して前記超小型電子素子に結合される前記コマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成され、前記第1のサブセット及び前記第2のサブセットは同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、前記第2の数は前記第1の数より少ない、第2の所定の配置と
に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する、超小型電子アセンブリと接続する構成要素を備えるシステム。
前記超小型電子アセンブリを更に備え、前記コンタクトは前記超小型電子アセンブリの前記端子のうちの対応する端子と電気的に接続される、請求項34に記載のシステム。
前記第1のタイプの超小型電子アセンブリの前記コマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含み、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子は前記パリティ情報をサンプリングするように構成され、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続する前記コンタクトの前記第2のサブセットは、前記パリティ情報をサンプリングするように構成されない、請求項34又は35に記載のシステム。
前記第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR3からなり、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR4からなる、請求項34又は35に記載のシステム。
前記DDR4タイプ超小型電子素子を有する前記第1のタイプの超小型電子アセンブリの前記コマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含み、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記DDR4タイプ超小型電子素子は、前記パリティ情報をサンプリングするように構成される、請求項37に記載のシステム。
前記第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDRxからなり、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR(x+1)からなる、請求項34又は35に記載のシステム。
【発明の概要】
【0009】
本発明の一態様によれば、超小型電子アセンブリと接続する構成要素を構成することができ、その超小型電子アセンブリは、1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、そのアセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信する端子と接続される入力を有する。その構成要素は、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、1組の導体に結合される複数のコンタクトとを含むことがあり、コンタクトは超小型電子アセンブリの端子のうちの対応する端子と接続するように構成される。
【0010】
コンタクトは、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、コンタクトを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、そのコンタクトは第1の数を有する。コンタクトは、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数のコンタクトを含むコンタクトのサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を、第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度においてサンプリングするように構成され、そのサブセットは、第1の所定の構成に割り当てられるコンタクトと同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0011】
一例では、第2の所定の配置に従って配置されるコンタクトのサブセットの全てのコンタクトが、第1の所定の配置に割り当てられるコンタクトと同一の位置を占有することができる。一実施形態では、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の整数倍とすることができる。特定の例では、その構成要素は、1組の導体に結合されるデバイスも含むことがあり、そのデバイスはコマンド及びアドレス情報をコンタクトに送出するように動作可能である。例示的な実施形態では、そのデバイスはマイクロプロセッサとすることができる。一例では、そのデバイスはバッファリング素子とすることができる。特定の実施形態では、そのデバイスは、その構成要素を第1の配置を介して第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1のモード、及び第2の配置を介して第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。
【0012】
特定の例では、その構成要素は第1のタイプの超小型電子アセンブリも含むことがあり、コンタクトは端子と電気的に接続される。一実施形態では、その構成要素は第2のタイプの超小型電子アセンブリも含むことがあり、コンタクトは端子と電気的に接続される。例示的な実施形態では、その構成要素は回路パネルとすることができ、コンタクトは回路パネルの表面において露出することができる。一例では、超小型電子アセンブリは超小型電子パッケージとすることができ、端子は表面実装端子とすることができ、超小型電子パッケージの表面において露出することができる。特定の実施形態では、その構成要素は回路パネルとすることができ、コンタクトは回路パネルと電気的に接続されるソケット内に配置することができる。
【0013】
例示的な実施形態では、超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含みうる。端子は、モジュールがソケットに挿入されるときにソケットのコンタクトと係合するように第1の表面及び第2の表面のうちの少なくとも一方において露出する複数の平行な端子とすることができる。一実施形態では、その構成要素は回路パネルとすることができ、コンタクトは回路パネルと電気的に接続されるコネクタ内に配置することができる。超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含みうる。端子は、モジュールがコネクタに取り付けられるときにコネクタのコンタクトと係合するように第1の表面及び第2の表面のうちの一方において露出する複数の端子とすることができる。
【0014】
特定の例では、超小型電子アセンブリは第1の超小型電子アセンブリとすることができ、その構成要素は第2の超小型電子アセンブリとすることができ、コンタクトは第2の超小型電子アセンブリの端子とすることができる。一例では、第2の超小型電子アセンブリは、支持構造体に結合することができ、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含みうる。第2の超小型電子アセンブリの端子は、第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在する電気的接続によって、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子と結合することができる。
【0015】
特定の実施形態では、第2の超小型電子アセンブリの端子と、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子との間の電気的接続は、第2の超小型電子アセンブリの端子が露出する第2の超小型電子アセンブリの表面に対して垂直な方向に延在する相互接続要素を含みうる。相互接続要素は、パッケージオンパッケージによって積重するように構成することができる。一実施形態では、第2の超小型電子アセンブリの端子と、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子との間の電気的接続は、第2の超小型電子アセンブリの端子から、第2の超小型電子アセンブリの基板の表面に露出するコンタクトまで延在するボンドビアアレイを含みうる。
【0016】
特定の例では、第2の超小型電子アセンブリは、支持構造体に結合することができ、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含みうる。第2の超小型電子アセンブリの端子は、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子の表面において露出することができる。例示的な実施形態では、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子は第1の超小型電子素子とすることができる。第2の超小型電子アセンブリは、その中に能動デバイスをそれぞれ有する少なくとも1つの第2の超小型電子素子も含みうる。第1の超小型電子素子及び第2の超小型電子素子は、スタック構成において配置することができる。一例では、第2の超小型電子アセンブリの端子は、少なくとも1つの第2の超小型電子素子を貫通して延在するスルーシリコンビアによって支持構造体の1組の導体と電気的に接続することができる。
【0017】
特定の実施形態では、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、論理機能を含みうる。一実施形態では、コンタクトは第1のコンタクトとすることができ、導体は第1の組の導体とすることができる。その構成要素は第2の組のコンタクトに結合される複数の第2のコンタクトも含みうる。第2のコンタクトは、超小型電子アセンブリの対応する端子と接続するように構成することができる。第2のコンタクトは、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成することができる。特定の例では、コンタクトは第1のコンタクトとすることができ、導体は第1の組の導体とすることができる。その構成要素は、第2の組の導体に結合される複数の電源コンタクト及び接地コンタクトも含みうる。電源コンタクト及び接地コンタクトは、超小型電子アセンブリの対応する端子と接続するように構成することができる。電源コンタクト及び接地コンタクトはそれぞれ電源電位及び基準電位を搬送するように構成することができる。
【0018】
例示的な実施形態では、第1のコンタクトが、第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第2のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、電源コンタクト及び接地コンタクトと接続するように構成することができ、電源コンタクト及び接地コンタクトは、第3の数を有する。第1のコンタクトが第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第1のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、第4の数の電源コンタクト及び接地コンタクトを含む、電源コンタクト及び接地コンタクトのサブセットと接続するように構成することができ、第4の数は第3の数より少ない。
【0019】
一例では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプDDRxからなることができる。特定の実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプLPDDRxからなることができる。一実施形態では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプGDDRxからなることができる。特定の例では、システムが、上記のような構成要素と、その構成要素に電気的に接続される1つ以上の他の電子構成要素とを含みうる。例示的な実施形態では、そのシステムはハウジングも含むことがあり、構成要素及び1つ以上の他の電子構成要素はハウジングとともに組み立てられる。
【0020】
本発明の別の態様によれば、超小型電子アセンブリと接続する構成要素を構成することができ、超小型電子アセンブリは、1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、そのアセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信するように端子と接続される入力を有する。その構成要素は、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、1組の導体に結合される複数のコンタクトとを含むことがあり、コンタクトは超小型電子アセンブリの端子のうちの対応する端子と接続するように構成される。
【0021】
コンタクトは、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第1の数のコンタクトを含むコンタクトの第1のサブセット通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成される。コンタクトは、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数のコンタクトを含むコンタクトの第2のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成され、第1のサブセット及び第2のサブセットは同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0022】
一例では、第1のタイプの超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はパリティ情報をサンプリングするように構成することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続する第2のサブセットのコンタクトは、パリティ情報をサンプリングするように構成されなくてもよい。例示的な実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR3からなることができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR4からなることができる。
【0023】
一実施形態では、DDR4タイプ超小型電子素子を有する第1の超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内のDDR4タイプ超小型電子素子はパリティ情報をサンプリングするように構成することができる。特定の例では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDRxからなることができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR(x+1)からなることができる。
【0024】
本発明の一態様によれば、少なくとも1つの超小型電子アセンブリと接続するモジュールを構成することができ、各超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、各超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報とを受信する端子と接続される入力を有する。そのモジュールは、反対に位置する第1及び第2の表面を有し、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する回路パネルと、1組の導体に結合される少なくとも1組の共通サポートコンタクトとを含みうる。共通サポートコンタクトの各組は、第1の表面又は第2の表面において露出することができる。共通サポートコンタクトの各組は、少なくとも1つの超小型電子アセンブリの単一の超小型電子アセンブリの1組の端子に接続するように構成することができる。
【0025】
そのモジュールは、1組の導体に結合される複数のモジュールコンタクトも含みうる。そのモジュールコンタクトは、少なくとも1組の共通サポートコンタクトとの間で転送する情報を搬送するように構成することができる。モジュールコンタクトは、モジュールの外部にある構成要素と接続するように構成することができる。少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が第1のコンタクトを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、第1のコンタクトは第1の数を有する。
【0026】
少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含むことがあり、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトのサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を、第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、サブセットは第1の所定の配置に割り当てられる第1のコンタクトと同一の位置を占有する幾つかの第1のコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0027】
一例では、第2の所定の配置に従って配置される第1のコンタクトのサブセットの全てのコンタクトは、第1の所定の配置に割り当てられる第1のコンタクトと同一の位置を占有することができる。一実施形態では、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の整数倍とすることができる。特定の例では、共通サポートコンタクトの各組内の第1のコンタクトは、メモリストレージアレイ内の場所を特定するために使用可能なアドレス情報を搬送するために割り当てられたコンタクトを含みうる。例示的な実施形態では、そのモジュールは、1組の導体に結合されるデバイスを含むことがあり、そのデバイスは、コマンド及びアドレス情報を第1のコンタクトに送出するように動作可能である。一例では、そのデバイスはバッファリング素子とすることができる。特定の実施形態では、そのデバイスは、そのモジュールを第1の配置を介して第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1のモード、及び第2の配置を介して第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。
【0028】
特定の例では、そのモジュールは、第1のタイプの超小型電子アセンブリを含みうる。少なくとも1組の共通サポートコンタクトのうちの1組が、第1のタイプの超小型電子アセンブリの端子と電気的に接続することができる。一実施形態では、そのモジュールは、第2のタイプの超小型電子アセンブリを含みうる。少なくとも1組の共通サポートコンタクトのうちの1組が第2のタイプの超小型電子アセンブリの端子と電気的に接続することができる。例示的な実施形態では、超小型電子アセンブリは、超小型電子パッケージとすることができる。端子は、表面実装端子とすることができ、超小型電子パッケージの表面において露出することができる。一例では、回路パネルはモジュールカードとすることができる。モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルのソケットに挿入されるときにそのソケットのコンタクトと係合するために第1の表面及び第2の表面のうちの少なくとも一方において露出する複数の平行なコンタクトとすることができる。
【0029】
特定の実施形態では、回路パネルは、モジュールカードとすることができる。モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルのコネクタに取り付けられるときにそのコネクタのコンタクトと係合するために第1の表面及び第2の表面のうちの一方にある複数のコンタクトとすることができる。一実施形態では、モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルと接合されるときに第2の回路パネルのコンタクトに面し、かつ電気的に接続するために第1の表面及び第2の表面のうちの一方において露出する表面実装コンタクトとすることができる。特定の例では、少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成される第2のコンタクトを含みうる。
【0030】
例示的な実施形態では、少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、回路パネルの第1の表面の対応する領域において露出することができる。少なくとも1組の共通サポートコンタクトのそれぞれのうちの第2のコンタクトの少なくとも幾つかは、共通サポートコンタクトの各組の領域の周辺部に対向して位置する少なくとも第1の縁部及び第2の縁部に隣接する第1のエリア及び第2のエリア内に配置することができる。共通サポートコンタクトの各組の全ての第1のコンタクトを、共通サポートコンタクトの各組の第1のエリアと第2のエリアとの間に配置することができる。
【0031】
一例では、少なくとも1組の共通サポートコンタクトのそれぞれの第2のコンタクトのうちの少なくとも幾つかは、共通サポートコンタクトの各組の領域の周辺部に対向して位置する少なくとも第3の縁部及び第4の縁部に隣接する第3のエリア及び第4のエリア内に配置することができる。第3の縁部及び第4の縁部はそれぞれ、第1の縁部と第2の縁部との間の方向に延在することができる。共通サポートコンタクトの各組の全ての第1のコンタクトを、共通サポートコンタクトの各組の第3のエリアと第4のエリアとの間に配置することができる。
【0032】
特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプDDRxからなることができる。一実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプLPDDRxからなることができる。特定の例では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプGDDRxからなることができる。例示的な実施形態では、少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第1の表面にある第1の組と、第1の表面に対して平行な方向において第1の組から離間して配置される第1の表面にある第2の組とを含みうる。一例では、少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第1の表面にある第1の組と、第2の表面にある第2の組とを含みうる。
【0033】
一実施形態では、共通サポートコンタクトの各組内の第1のコンタクトは、第1のコンタクトの第1のグループ及び第2のグループを含むことがあり、第1のコンタクトの各グループは、メモリストレージアレイ内の場所を特定するために使用可能なアドレス情報を搬送するために割り当てられる。特定の実施形態では、共通サポートコンタクトの各組内で、第1のグループの第1のコンタクトはそれぞれ、第2のグループの対応する第1のコンタクトの信号割当てと理論軸に対して対称である信号割当てを有することができる。特定の例では、共通サポートコンタクトの各組が第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第1のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、第1のグループ及び第2のグループのそれぞれの第1のコンタクトと接続するように構成することができる。
【0034】
例示的な実施形態では、第1のタイプの超小型電子アセンブリは、複数の超小型電子素子を含みうる。共通サポートコンタクトの各組が、第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第1のタイプの超小型電子アセンブリの複数の超小型電子素子はそれぞれ、第1のグループ及び第2のグループのそれぞれの第1のコンタクトと電気的に接続するように構成することができる。一例では、共通サポートコンタクトの各組が、第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第2のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、第1のグループの第1のコンタクトと接続し、第2のグループの第1のコンタクトと接続しないように構成することができる。
【0035】
特定の実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリは、第1の半分の超小型電子素子と第2の半分の超小型電子素子とを含む複数の超小型電子素子を含みうる。共通サポートコンタクトの各組が、第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第2のタイプの超小型電子アセンブリの第1の半分の超小型電子素子はそれぞれ、第1のコンタクトの第1のグループと接続するが、第1のコンタクトの第2のグループと接続しないように構成することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリの第2の半分の超小型電子素子はそれぞれ、第1のコンタクトの第2のグループと接続するが、第1のコンタクトの第1のグループと接続しないように構成することができる。特定の例では、システムが、上記のようなモジュールと、そのモジュールに電気的に接続される1つ以上の他の電子構成要素とを含みうる。例示的な実施形態では、そのシステムはハウジングも含むことがあり、モジュール及び1つ以上の他の電子構成要素はハウジングとともに組み立てられる。
【0036】
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの超小型電子アセンブリと接続するモジュールを構成することができ、各超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、各超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信する端子と接続される入力を有する。そのモジュールは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有し、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する回路パネルを含みうる。
【0037】
そのモジュールは、1組の導体に結合される少なくとも1組の共通サポートコンタクトも含むことがあり、共通サポートコンタクトの各組は、第1の表面又は第2の表面において露出し、共通サポートコンタクトの各組は、少なくとも1つの超小型電子アセンブリのうちの単一の超小型電子アセンブリの1組の端子に接続するように構成される。そのモジュールは、1組の導体に結合される複数のモジュールコンタクトも含むことがあり、モジュールコンタクトは、少なくとも1組の共通サポートコンタクトとの間で転送する情報を搬送するように構成され、モジュールコンタクトはモジュールの外部にある構成要素と接続するように構成される。
【0038】
少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第1の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトの第1のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成される。少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含むことがあり、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトの第2のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成され、第1のサブセット及び第2のサブセットは同一の位置を占有する幾つかの第1のコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0039】
一例では、第1のタイプの超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はパリティ情報をサンプリングするように構成することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続する第1のコンタクトの第2のサブセットは、パリティ情報をサンプリングするように構成されない場合もある。例示的な実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR3からなることができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプDDR4からなることができる。
【0040】
一実施形態では、DDR4タイプ超小型電子素子を有する第1のタイプの超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内のDDR4タイプ超小型電子素子はパリティ情報をサンプリングするように構成することができる。特定の例では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDRxからなることができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR(x+1)からなることができる。
【0041】
本発明の一態様によれば、システムが超小型電子アセンブリを含むことがあり、超小型電子アセンブリは、1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、アセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信するように端子と接続される入力と、超小型電子アセンブリと接続する構成要素とを有する。その構成要素は、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、1組の導体に結合される複数のコンタクトとを含むことがあり、コンタクトは超小型電子アセンブリの端子のうちの対応する端子と電気的に接続される。
【0042】
コンタクトは、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、コンタクトを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、そのコンタクトは第1の数を有する。コンタクトは、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数のコンタクトを含むコンタクトのサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を、第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、そのサブセットは、第1の所定の配置に割り当てられるコンタクトと同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0043】
一例では、前記第2の所定の配置に従って配置される前記コンタクトのサブセットの全てのコンタクトは、前記第1の所定の配置に割り当てられる前記コンタクトと同一の位置を占有することができる。一実施形態では、前記第2のサンプリング速度は前記第1のサンプリング速度の整数倍とすることができる。特定の実施形態では、システムは前記1組の導体に結合されるデバイスを更に備えることができ、前記デバイスは前記コンタクトに前記コマンド及びアドレス情報を送出するように動作可能である。一例示の実施形態では、前記デバイスはマイクロプロセッサとすることができる。一例では、前記デバイスは、前記第1の配置を介して前記構成要素を前記第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1のモード、及び前記第2の配置を介して前記構成要素を前記第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。特定の実施形態では、システムは、少なくとも1つの中央演算装置(「CPU」)を備えることもできる。該CPUは、前記超小型電子アセンブリからの読出し演算及び前記超小型電子アセンブリへの書込み演算を含む、前記システム内の複数の構成要素の動作を制御するように構成することができる。
【0044】
特定の実施形態では、システムは、前記構成要素及び前記超小型電子アセンブリが使用する電力を供給するように構成される電源を備えることができる。一実施形態では、前記超小型電子アセンブリは前記第1のタイプの超小型電子アセンブリとすることができる。一例示の実施形態では、前記超小型電子アセンブリは前記第2のタイプの超小型電子アセンブリとすることができる。一例では、前記構成要素は回路パネルとすることができ、前記コンタクトは前記回路パネルの表面において露出することができる。特定の実施形態では、前記超小型電子アセンブリは超小型電子パッケージとすることができる。前記端子は前記超小型電子パッケージの表面において露出する表面実装端子とすることができる。
【0045】
一例示の実施形態では、前記回路パネルはマザーボードとすることができる。一実施形態では、前記回路パネルはモジュールカードとすることができ、該モジュールカードは1つ以上の露出したモジュールコンタクト列を含み、該モジュールコンタクト列の少なくとも1つは、前記モジュールが第2の回路パネルのソケットに挿入されるときに、そのソケットのコンタクトと係合するために第1の表面又は第2の表面の縁部に隣接して配置される。特定の実施形態では、前記構成要素は回路パネルとすることができ、前記コンタクトは前記回路パネルと電気的に接続されるソケット内に配置することができる。一例では、前記超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含みうる。前記端子は、前記モジュールが前記ソケットに挿入されるときに、そのソケットの前記コンタクトと係合するように前記第1の表面及び前記第2の表面のうちの少なくとも一方の表面の縁部に隣接する複数の露出した平行な端子とすることができる。
【0046】
特定の実施形態では、その構成要素は回路パネルとすることができ、コンタクトは回路パネルと電気的に接続されるコネクタ内に配置することができる。超小型電子アセンブリは、反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有するモジュールカードを含みうる。端子は、モジュールがコネクタに取り付けられるときにコネクタのコンタクトと係合するように第1の表面及び第2の表面のうちの一方において露出する複数の平行な端子とすることができる。一実施形態では、超小型電子アセンブリは第1の超小型電子アセンブリとすることができ、構成要素は第2の超小型電子アセンブリとすることができ、コンタクトは第2の超小型電子アセンブリの端子とすることができる。
【0047】
特定の実施形態では、前記第2の超小型電子アセンブリは前記支持構造体に結合することができ、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含む。前記第1の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は、前記第1の超小型電子アセンブリ及び前記第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在する電気的接続によって前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子と結合することができる。一例示の実施形態では、前記第1の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子と前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子との間の前記電気的接続は、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子が露出する前記第2の超小型電子アセンブリの表面に対して垂直な方向に延在する相互接続素子を含みうる。前記相互接続素子はパッケージオンパッケージで積重するように構成することができる。
【0048】
一例では、第1の超小型電子アセンブリの超小型電子素子と、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子との間の電気的接続は、第2の超小型電子アセンブリの端子から第2の超小型電子アセンブリの基板の表面において露出するコンタクトまで延在するボンドビアアレイを含みうる。特定の実施形態では、第2の超小型電子アセンブリは支持構造体に結合することができ、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子を含み、第2の超小型電子アセンブリの端子は第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子の表面において露出する。
【0049】
一実施形態では、前記第2の超小型電子アセンブリの前記超小型電子素子は、第1の超小型電子素子とすることができる。前記第2の超小型電子アセンブリは、それぞれその中に能動デバイスを有する少なくとも1つの第2の超小型電子素子も備えることができる。前記第1の超小型電子素子及び前記第2の超小型電子素子は、スタック構成において配置することができる。特定の実施形態では、前記第2の超小型電子アセンブリの前記端子は、前記少なくとも1つの第2の超小型電子素子を貫通して延在するスルーシリコンビアによって前記支持構造体の前記1組の導体と電気的に接続することができる。
【0050】
一例示の実施形態では、第2の超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、論理機能を含みうる。一例では、コンタクトは第1のコンタクトとすることができ、導体は第1の組の導体とすることができる。その構成要素は、第2の組の導体に結合される複数の第2のコンタクトも含みうる。第2のコンタクトは、超小型電子アセンブリの対応する端子と接続するように構成することができる。第2のコンタクトは、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成することができる。
【0051】
特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDRxからなることができる。一実施形態では、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプLPDDRxからなることができる。特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子は、タイプGDDRxからなることができる。例示的な実施形態では、上記のようなシステムが、その構成要素に電気的に接続される1つ以上の他の電子構成要素を含みうる。一例では、そのシステムはハウジングを含むことがあり、その構成要素及び1つ以上の他の電子構成要素はハウジングとともに組み立てられる。
【0052】
本発明の別の態様によれば、システムが超小型電子アセンブリを含むことがあり、超小型電子アセンブリは、1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、アセンブリの超小型電子素子は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信する端子と接続される入力と、超小型電子アセンブリと接続する構成要素とを有する。その構成要素は、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する支持構造体と、1組の導体に結合される複数のコンタクトとを含むことがあり、コンタクトは超小型電子アセンブリの端子のうちの対応する端子と電気的に接続される。
【0053】
コンタクトは、第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第1の数のコンタクトを含むコンタクトの第1のサブセット通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成される。コンタクトは、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数のコンタクトを含むコンタクトの第2のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成され、第1のサブセット及び第2のサブセットは同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない。
【0054】
一例では、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリの前記コマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子は前記パリティ情報をサンプリングするように構成することができ、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続する前記コンタクトの前記第2のサブセットは、前記パリティ情報をサンプリングするように構成されない場合がある。一例示の実施形態では、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR3からなることができ、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR4からなることができる。
【0055】
一実施形態では、前記DDR4タイプ超小型電子素子を有する前記第1のタイプの超小型電子アセンブリの前記コマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含むことがあり、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記DDR4タイプ超小型電子素子は前記パリティ情報をサンプリングするように構成することができる。特定の例では、前記第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDRxからなることができ、前記第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の前記超小型電子素子はタイプDDR(x+1)からなる。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本発明の一実施形態による構成要素5が
図1に例示される。
図1において見られるように、構成要素5は超小型電子アセンブリ10と接続されるように構成される。
【0058】
超小型電子アセンブリ10は、1組の端子25と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子30とを含む。超小型電子素子30は、記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信するために端子25と接続される入力35aと、コマンド及びアドレス情報以外の情報(例えば、データ情報)を送信及び受信する他の素子コンタクト35bとを含む、素子コンタクト35を有する。超小型電子アセンブリ10は、例えば、
図2〜
図5を参照しながら以下で説明されるように、種々の形をとることができる。
【0059】
超小型電子アセンブリ10は、その上に能動素子、例えば、トランジスタの能動デバイス又は他の能動素子を含むことがあり、それらの能動素子は、更なる素子とともに、又は更なる素子を用いることなく、メモリストレージアレイを画定する。一例では、能動素子、及び能動素子によって画定されるメモリストレージアレイは、超小型電子アセンブリ10の超小型電子素子30の一部に組み込むことができるか、又は1つ以上の超小型電子素子、例えば、1つ以上の半導体チップに組み込むことができるか、又は超小型電子アセンブリの1つ以上の超小型電子パッケージ内に組み込むことができる。
【0060】
限定はしないが、一例では、超小型電子アセンブリ10は、例えば、超小型電子パッケージ又はその一部とすることができ、端子25は超小型電子パッケージの表面において露出する。別の例では、超小型電子アセンブリは、電気的に接続される複数の超小型電子パッケージを含みうるか、又は電気的に接続される超小型電子素子、半導体チップ、若しくは超小型電子素子若しくは半導体チップの一部、若しくは超小型電子パッケージの一部を含む構造体を含みうる。
【0061】
本明細書において用いられるときに、導電性素子が構造体の表面「において露出する」という言い方は、その表面に対して垂直な方向に、その構造体の外部からその表面に向かって移動する理論点と接触するために、その導電性素子が利用可能であることを示す。したがって、構造体の表面において露出する端子又は他の導電性素子は、そのような表面から突出することもできるし;そのような表面と同一平面をなすこともできるし;そのような表面より奥まって位置し、構造体内の穴又は凹部を通して露出することもできる。
【0062】
一例では、1つ以上の超小型電子素子30のメモリストレージアレイは、その役割が超小型電子アセンブリの別の機能部分に従属する場合がある、超小型電子アセンブリ10の機能部分を含む。例えば、超小型電子アセンブリ10は論理機能部分、例えば、プロセッサと、メモリ機能部分とを含むことがあり、メモリ機能部分は、論理機能部分の機能を補助するか、又は論理機能部分の機能を果たすのを助けることができる。しかしながら、特定の例では、超小型電子アセンブリ10は、主にメモリストレージアレイ機能を提供するように構成することができる。後者の場合、超小型電子アセンブリ10は、メモリストレージアレイ機能を提供するように構成される能動素子、例えば、トランジスタ等の能動デバイスを、メモリストレージアレイ機能以外の機能を提供するように構成される超小型電子アセンブリの他の構成要素内の能動素子の数よりも、多く有することができる。
【0063】
一例では、超小型電子アセンブリ10は、その中に、1組の端子25、例えば、「第1の端子」25aを超小型電子素子30の対応するアドレス入力35aと電気的に直接結合する配線を含みうる。本明細書において用いられるとき、各「第1の端子」25aは、アドレス入力35aのうちの1つ以上のものを含む、超小型電子アセンブリ10上の信号割当てを有する。別の例では、以下で更に説明されるように、超小型電子アセンブリ10は、その上に、複数の能動素子を有する半導体チップ等のバッファ素子を含むことがあり、そのような半導体チップは、超小型電子構造体によってアドレス入力に転送するために端子25において受信されたアドレス又はコマンド情報の少なくとも1つを再生するか、部分的に復号するか、又は完全に復号するかの少なくとも1つを実施するように構成される。コマンド情報は、超小型電子アセンブリ10内のメモリストレージアレイ又はその一部の動作モードを制御する情報とすることができる。
【0064】
超小型電子アセンブリ10は、第1の端子25aにおいて受信されたアドレス情報を、1つ以上の超小型電子素子30のアドレス入力35aに与えるように構成される。本明細書において、超小型電子素子若しくはその一部のアドレス情報、又はコマンドアドレスバス情報若しくは信号及びアドレス入力の文脈において用いられるときに、端子上のアドレス情報が「アドレス入力に与えられる」という言い方は、端子上のアドレス情報が、その電気的接続を介して、又は端子において受信されたアドレス情報の再生、部分的復号又は完全復号のうちの少なくとも1つを実行することができるバッファ素子を通して、アドレス入力に転送されることを意味する。
【0065】
1つのタイプのそのような超小型電子素子30では、アドレス入力35aの幾つかのコンタクトはそれぞれ、超小型電子素子に供給されるアドレス情報のうちの特定のアドレス情報を受信するように構成することができる。特定の実施形態では、そのようなコンタクトはそれぞれ、超小型電子素子の外部から、すなわち、ワイヤボンド等の超小型電子パッケージ10の配線を通して、かつ第1の端子25aを通して超小型電子素子30に供給されるアドレス情報を受信するように構成されるアドレス入力35aとすることができる。また、超小型電子素子30のコンタクトは、超小型電子素子の外部から他の情報又は信号を受信するように構成することもできる。
【0066】
例えば、超小型電子素子30がDRAM半導体チップを含むか、又はDRAM半導体チップであるとき、第1の端子25aは、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子内部のメモリストレージアレイの全ての利用可能なアドレス指定可能記憶場所の中から1つのアドレス指定可能記憶場所を決定するのに、超小型電子アセンブリ内の回路、例えば、行アドレスデコーダ及び列アドレスデコーダと、存在するなら、バンク選択回路とによって使用可能である、超小型電子アセンブリ10に転送されるアドレス情報を搬送するように構成することができる。特定の実施形態では、第1の端子25aは、そのようなメモリストレージアレイ内の1つのアドレス指定可能記憶場所を決定するために超小型電子アセンブリ10内のそのような回路によって使用される全てのアドレス情報を搬送するように構成することができる。第1の端子25aはそれぞれ、超小型電子アセンブリ10のメモリストレージアレイ内の1つの場所を指定するのに十分なアドレス情報を搬送するように構成することができる。
【0067】
通常、超小型電子アセンブリ10内の超小型電子素子30が、DRAMチップであるか、又はDRAMチップを含むとき、一実施形態におけるアドレス情報は、DRAMチップへの読出しアクセスのための、又はDRAMチップへの読出し、若しくは書込みいずれかのアクセスのための超小型電子アセンブリ内のランダムアクセスアドレス指定可能記憶場所を決定するために用いられる、超小型電子構造体の外部にある構成要素、例えば、構成要素5から超小型電子アセンブリに転送される全てのアドレス情報を含みうる。
【0068】
特定の実施形態では、第1の端子25aは、超小型電子素子30のうちの1つ以上の超小型電子素子の動作モードを制御する情報を搬送するように構成することができる。より具体的には、第1の端子25aは、超小型電子アセンブリ10に転送される特定の1組のコマンド信号及び/又はクロック信号の全てを搬送するように構成することができる。一実施形態では、第1の端子25aは、外部構成要素、例えば、構成要素5からアセンブリ10に転送されるコマンド信号、アドレス信号、バンクアドレス信号及びクロック信号の全てを搬送するように構成することができ、コマンド信号は行アドレスストローブ、列アドレスストローブ及び書込みイネーブルを含む。
【0069】
超小型電子素子30のうちの1つ以上のものが、ダイナミックランダムアクセスメモリ(「DRAM」)半導体チップ、又はDRAMチップのアセンブリ等によって提供されるダイナミックメモリストレージアレイ機能を提供するように構成される実施形態では、コマンド信号は、書込みイネーブル信号、行アドレスストローブ信号及び列アドレスストローブ信号とすることができる。ODT(オンダイターミネーション)、チップ選択、クロックイネーブル等の他の信号が、第1の端子25aによって搬送される場合もあるし、搬送されない場合もある。クロック信号は、アドレス信号をサンプリングするために超小型電子素子のうちの1つ以上のものによって用いられるクロックとすることができる。
【0070】
第1の端子25aに加えて、端子25(又は本明細書において説明される他の実施形態のいずれかにおける端子)は、データ信号等の、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送する(送信し、及び/又は受信する)ように構成される第2の端子25bも含みうる。第2の端子25bのうちの少なくとも幾つかは、第1の端子25aによって搬送されるアドレス信号以外の信号を搬送するように構成することができる。特定の例では、第2の端子25bは、データ信号、データストローブ信号、又はチップ選択、リセット、電源電圧、例えば、Vdd、Vddq及び接地、例えば、Vss及びVssq等の他の信号若しくは基準電位のうちの1つ以上のものを搬送することができる。第2の端子25bは、コマンド及びアドレス情報以外の情報を送信及び受信する他の素子コンタクト35bと電気的に接続することができる。
【0071】
一例では、第2の端子25bは、超小型電子素子30への、及び/又は超小型電子素子30からの一方向又は双方向データ信号、及びデータストローブ信号、並びにデータマスク、及び終端抵抗への並列終端をオン又はオフにするために用いられるODT、すなわち「オンダイターミネーション」信号を搬送するために用いられる端子を含みうる。特定の例では、第2の端子25bは、リセット等の信号、並びに電源電圧、例えば、Vdd、Vddq、又は接地、例えば、Vss及びVssq等の基準電位を搬送することができる。
【0072】
そのような超小型電子素子30の1つの特定の例では、素子コンタクト35aにおいて存在するコマンド及びアドレス情報は、それぞれの超小型電子素子によって用いられるクロックのエッジに対して、すなわち、異なる第1の電圧状態と第2の電圧状態との間のクロックの遷移時にサンプリングすることができる。すなわち、各コマンド及びアドレス信号は、クロックの低電圧状態と高電圧状態との間の立ち上がり遷移時に、又はクロックの高電圧状態と低電圧状態との間の立ち下がり遷移時にサンプリングすることができる。したがって、複数のコマンド及びアドレス信号は全て、クロックの立ち上がり遷移時にサンプリングすることができるか、若しくはそのようなコマンド及びアドレス信号は全て、クロックの立ち下がり遷移時にサンプリングすることができるか、又は別の例では、素子コンタクト35aのうちの1つにおけるコマンド又はアドレス信号は、クロックの立ち上がり遷移時にサンプリングすることができ、1つの他の外部コンタクトにおけるコマンド又はアドレス信号は、クロックの立ち下がり遷移時にサンプリングすることができる。
【0073】
主にメモリストレージアレイ機能を提供するように構成することができる別のタイプの超小型電子素子30では、その上にあるコマンド又はアドレスコンタクト35aのうちの1つ以上のものを多重化して用いることができる。この例では、それぞれの超小型電子素子30の特定の素子コンタクト35aは、外部から超小型電子素子に供給される2つ以上の異なる信号を受信することができる。したがって、第1のコマンド又はアドレス信号は、異なる第1の電圧状態と第2の電圧状態との間のクロックの第1の遷移(例えば、立ち上がり遷移)時に特定のコンタクト35aにおいてサンプリングすることができ、第1のコマンド又はアドレス信号以外の信号は、第1の遷移と逆である第1の電圧状態と第2の電圧状態との間のクロックの第2の遷移(例えば、立ち下がり遷移)時に特定のコンタクトにおいてサンプリングすることができる。
【0074】
そのように多重化する場合、それぞれの超小型電子素子30の同じ素子コンタクト35a上でクロックの同じサイクル内に2つの異なる信号を受信することができる。特定の場合には、このように多重化することによって、それぞれの超小型電子素子30の同じ素子コンタクト35a上で同じクロックサイクル内に、第1のコマンド又はアドレス信号と、異なる信号とを受信できるようになる。更に別の例では、このように多重化することによって、それぞれの超小型電子素子30の同じ素子コンタクト35a上で同じクロックサイクル内に、第1のコマンド又はアドレス信号と、第2の異なるコマンド又はアドレス信号とを受信できるようになる。
【0075】
一例では、動作パラメータは、行アドレスストローブ信号が超小型電子アセンブリ10の回路によってイネーブル状態において検出された後の待ち時間(これ以降、「RAS待ち時間」)のクロックサイクル数等のタイミングに関連することができるか、又は列アドレスストローブ信号が超小型電子アセンブリの回路によってイネーブル状態において検出された後の待ち時間のクロックサイクル数に関連することができるか、又は、例えば、1ギガビット(「1Gb」)、2ギガビット(「2Gb」)等の超小型電子アセンブリの容量に関連することができるか、又は「単一ランク」、「2ランク」、「4ランク」若しくは他の構造体等の超小型電子アセンブリの編成に関連することができるか、又は他の動作パラメータに、若しくは上記の動作パラメータの組み合わせに、若しくは他の動作パラメータに関連することができる。一例では、限定はしないが、不揮発性メモリが上記のパラメータのうちの1つのパラメータの情報を記憶することができるか、又は動作パラメータの任意の組み合わせの情報を記憶することができる。特定の例では、不揮発性メモリは、メモリストレージアレイに対する読出し又は書込みアクセス中に回避されるべきである、超小型電子アセンブリ10のメモリストレージアレイ内の既知の不良記憶場所のテーブルを含みうる。
【0076】
構成要素5は、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される第1の組の導体70を支持する支持構造体60(例えば、回路パネル)を含む。支持構造体60は、数ある中でも、回路パネル160(
図2A)、モジュールカード160b(
図2B)、相互接続基板342(
図4B)、モールド領域348(
図4C)、超小型電子素子440(
図5B)、又は超小型電子素子の上に重なる誘電体層(図示せず)等の、数多くの異なる形をとることができる。
【0077】
構成要素5は、1組の導体70に結合され、超小型電子アセンブリ10の端子25の対応する端子と接続するように構成される複数の第1のコンタクト65も含む。第1の組の導体70は、第1のコンタクト65に転送される全てのアドレス情報を搬送するように構成される複数の信号線を有する少なくとも1つのバスを含みうる。第1のコンタクト65は、第1の組の導体70からなる少なくとも1つのバスと電気的に接続することができる。
【0078】
構成要素5のコンタクト65と、超小型電子アセンブリ10の端子25との間の接続は、例えば、
図2〜
図5を参照しながら以下で説明されるように、種々の形をとることができる。コンタクト65は、アドレス及びコマンド情報割当ての複数の所定の割当てを有し、それにより、コンタクトは、複数のタイプ(例えば、DDRx、GDDRx、LPDDRx等)の1つ以上の超小型電子素子30を有する超小型電子アセンブリ10の端子25と接続することができる。
【0079】
コンタクト65は、第1のタイプの超小型電子アセンブリ10と接続するための第1の所定の配置に従って配置され、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、1つ以上の超小型電子素子30が、(それはコンタクトのうちの幾つか又は全てとすることができる)第1の数のコンタクトを含む、コンタクトの第1のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成される(例えば、DDR3又はDDR4)。同じコンタクト65を第2のタイプの超小型電子アセンブリ10と接続するための第2の所定の配置に従って配置することができ、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、1つ以上の超小型電子素子30が、第1の数より少ない第2の数のコンタクトを含む、コンタクトの第2のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を、第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成される(例えば、LPDDR3)。コンタクト65の第1のサブセット及び第2のサブセットは、同一の位置を占有する幾つかのコンタクトを含む。2つの異なるタイプの超小型電子アセンブリ10と接続するための2つの異なる所定の配置に従ってそれぞれ配置することができるコンタクト65は、本明細書において「共通サポートコンタクト」とも呼ばれる。
【0080】
特定の実施形態では、第2のサンプリング速度は、第1のサンプリング速度の整数倍とすることができる。例えば、DDR3又はDDR4メモリを有する第1のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるとき、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第1の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり1回等の第1のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの立ち上がりエッジにおいて)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。この同じ例において、その中にLPDDR3メモリを有する第2のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第2の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり2回等の第2のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのそれぞれにおいて1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。それゆえ、この例では、第2のサンプリング速度は、第1のサンプリング速度の整数(2)倍である。
【0081】
第2のサンプリング速度が第1のサンプリング速度の整数倍である別の実施形態では、その中にDDR3又はDDR4メモリを有する第1のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第1の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり1回の第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。この同じ例において、その中に異なるタイプのメモリを有する第2のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第2の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり4回の第2のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの4分の1ごとに1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。それゆえ、この例でも、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の整数(4)倍である。
【0082】
更に別の実施形態では、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の非整数倍とすることができる。例えば、その中にメモリを有する第1のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第1の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり4回の第1のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの4分の1ごとに1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。この同じ例において、その中にメモリを有する第2のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第2の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり6回の第2のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの6分の1ごとに1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。それゆえ、この例では、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の非整数(1.5)倍である。
【0083】
第2のサンプリング速度が第1のサンプリング速度の非整数倍である別の実施形態では、第1のサンプリング速度と第2のサンプリング速度との間のそのような非整数の関係は、超小型電子素子30によるコマンド及びアドレス情報のサンプリングが幾つかのクロックサイクル中にのみ実行され、他のクロックサイクル中に実行されないときに生じることができる。例えば、その中にDDR3又はDDR4メモリを有する第1のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第1の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を1つおきのクロックサイクルに1回の第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。この同じ例において、その中に別のタイプのメモリを有する第2のタイプの超小型電子アセンブリ10が構成要素5に取り付けられるときに、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子30を、第2の数のコンタクト65を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を2つおきのクロックサイクル当たり2回の第2のサンプリング速度で(例えば、2つおきのクロックサイクルの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジそれぞれに1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素5を構成することができる。それゆえ、この例では、第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の非整数(0.5)倍である。
【0084】
本発明は、上記の具体例に加えて、超小型電子素子30によるコマンド及びアドレス情報のサンプリングがクロックサイクルごとに実行される例において、及び超小型電子素子によるコマンド及びアドレス情報のサンプリングが幾つかのクロックサイクル中にのみ実行され、他のクロックサイクル中に実行されない例において、第2のサンプリング速度と第1のサンプリング速度との間の数多くの他の整数及び非整数倍の関係を考慮する。
【0085】
一例では、構成要素5のコンタクト65の同じ所定の配置を用いて、業界標準DDR3又はDDR4仕様に従って動作する超小型電子素子を含む第1のタイプの超小型電子アセンブリ10と接続することができるか、又は業界標準LPDDR3仕様に準拠する超小型電子素子を含む第2のタイプの超小型電子構造体と接続することができる。
【0086】
本明細書において図示される例では、第1のタイプより少ないコンタクト60を用いてコマンド及びアドレス情報をサンプリングする第2のタイプの超小型電子アセンブリ10において、端子25のうちの幾つかは、超小型電子アセンブリ10内の1つ以上のメモリストレージアレイのアドレス入力35aにアドレス情報を転送するために必要とされない場合がある非接続端子とすることができる。
【0087】
本明細書において用いられるときに、超小型電子アセンブリの「非接続端子」は、いかなる電気経路にも接続されない端子、例えば、そのような非接続端子上に何らかの情報が存在することがあってもなくても、超小型電子アセンブリ10内の任意の超小型電子素子30、例えば、半導体チップに情報を伝達するための経路に接続されない端子を意味する。したがって、非接続端子に接続される構成要素5から非接続端子に結合される場合等がある情報が、非接続端子上に存在する場合であっても、非接続端子上に存在する情報は、いかなる経路においても、超小型電子アセンブリ10内のいかなる超小型電子素子30にも与えられない。
【0088】
本明細書における実施形態のいずれかにおいて、第1のコンタクト65に加えて、構成要素5は、第2の組の導体71に結合され、超小型電子アセンブリ10の第2の端子25bのうちの対応する端子と接続するように構成される複数の第2のコンタクト67も含みうる。第2のコンタクト67は、超小型電子アセンブリ10の対応する第2の端子25bと接続するように構成することができ、第2のコンタクトは、データ信号等の、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成される。第2の組の導体71は、第2のコンタクト67のうちの少なくとも幾つかに電気的に接続される少なくとも1つの第2のバスを有することができる。そのような第2のバスは、アドレス及びコマンド情報以外の情報を搬送するように構成される複数の信号線を有することができる。
【0089】
構成要素5は、1組の導体に結合されるデバイス80も含むことがあり、そのデバイスは、コマンド及びアドレス情報をコンタクトに送出(drive)するように動作可能である。一例では、デバイス80は、1組の導体70に電気的に接続される送出素子(driving element)とすることができる。例えば、デバイス80は、マイクロプロセッサ又はダイレクトメモリアクセスコントローラ(「DMAコントローラ」)とすることができる。特定の実施形態では、デバイス80は、バッファリング素子とすることができるか、又は構成要素5によって用いることができる第1のプロトコルを有するアドレス情報を、超小型電子アセンブリ10内の特定のタイプの超小型電子素子30によって用いることができる第2のプロトコルに変換するように構成されるプロトコル変換器とすることができる。デバイス80は、構成要素5をアドレス及びコマンド情報割当ての第1の配置を介して第1のタイプの超小型電子アセンブリ10と接続するための第1のモード、並びにアドレス及びコマンド情報割当ての第2の配置を介して第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。
【0090】
特定の例では、デバイス80は、少なくとも1つの中央演算装置(「CPU」)とすることができ、CPUは超小型電子アセンブリ10からの読出し演算及び超小型電子アセンブリへの書込み演算を含む、システム内の複数の構成要素の演算を制御するように構成される。構成要素5は、例えば、ダイレクトメモリアクセスコントローラ及びCPUの両方を含む、2つ以上のデバイス80も含みうる。一実施形態では、構成要素5は、構成要素及び超小型電子アセンブリ10が使用する電力を供給するように構成される電源を更に含みうる。
【0091】
図1は、構成要素5に電気的に接続される単一の超小型電子アセンブリ10のみを示すが、他の実施形態では、複数の超小型電子アセンブリを構成要素に電気的に接続することができる。
【0092】
図2Aは、
図1に示される本発明の特定の例による構成要素105を示す。
図2Aにおいて見られるように、構成要素105は回路パネル160を含み、コンタクト165が回路パネルの第1の表面161において露出している。回路パネル160(及び本明細書において説明される他の実施形態における回路パネル)は、数ある中でも、デュアルインラインメモリモジュール(「DIMM」)において用いられるプリント回路基板、システム内の他の構成要素と接続されることになる回路基板若しくは回路パネル、又はマザーボード等の種々のタイプからなることがある。
【0093】
回路パネル160に接合される超小型電子アセンブリは、超小型電子パッケージ110の形をとる。超小型電子パッケージ110はその中に、パッケージ基板120の第1の表面121に面する表面を有する1つ以上の超小型電子素子130を有する。超小型電子素子130は、第1の表面121の反対に位置する基板120の第2の表面122において露出する端子125に電気的に接続されるアドレス入力135を有する。第2の表面122は、超小型電子パッケージ110の露出面である。端子125は表面実装端子(例えば、タイプBGA、LGA、PGA等からなる)とすることができる。
【0094】
図2Aは、構成要素105と電気的に接続される単一の超小型電子パッケージ110のみを示すが、他の実施形態では、複数の超小型電子パッケージを構成要素と電気的に接続することができる。そのような実施形態では、全ての超小型電子パッケージ110を回路パネル160の第1の表面161に取り付けることもできるし、全ての超小型電子パッケージを回路パネルの第2の表面162に取り付けることもできるし、1つ以上の超小型電子パッケージを回路パネルの第1の表面に取り付けることもでき、1つ以上の超小型電子パッケージを第2の表面に取り付けることができる。
【0095】
超小型電子パッケージ110は、メモリストレージアレイ内の場所を指定するアドレス情報を受信するための複数のアドレス入力135を有することができる。したがって、アドレス入力135は、上記のように超小型電子素子130の表面において露出するコンタクトとすることができる。超小型電子パッケージ110は、超小型電子構造体の特定の端子125において受信されたアドレス情報を入力アドレス135に転送するように構成される。例えば、超小型電子パッケージ110は、構造体の特定の端子125上で受信された信号を対応する特定のアドレス入力135に結合することができる。
【0096】
特定の例では、アドレス入力135は、超小型電子素子130、例えば、半導体チップの面において露出することができ、その面は、基板120の第1の表面121に面する。別の例では、アドレス入力135は、第1の表面121から離れて面する、超小型電子素子130の面において露出することができる。場合によっては、アドレス入力135が、第1の表面121から離れて面する、超小型電子素子130の面において露出するとき、超小型電子素子の背面と基板120の第1の表面121との間にダイアタッチ接着剤を配置することができ、それにより、超小型電子素子と基板との間の接続を機械的に補強することができる。
【0097】
図2Aの特定の例において更に見られるように、超小型電子アセンブリ110内に組み込まれる超小型電子素子130は、その表面において、基板120の第1の表面121又は第2の表面122においてそれぞれの基板コンタクト124に電気的に接続される素子コンタクト135を有することができる。一例では、超小型電子素子130は超小型電子素子の素子コンタクト135と、基板120の第1の表面121にある対応する基板コンタクト124との間に延在する導電性接合素子を介して基板120にフリップチップボンディングすることができる。
【0098】
別の例では、ワイヤボンドが基板120内の開口部を通って延在することができ、素子コンタクト135を基板の第2の表面122にある基板コンタクトと電気的に接続することができる。代替的には、他のタイプの導体、例えば、リードフレームの一部、可撓性リボンボンド等を用いて、素子コンタクト135をそれぞれの基板コンタクト124と電気的に接続することができ、場合によっては、素子コンタクトを、第1の表面121からの高さが超小型電子素子130の前面より高い場所に配置される他の導電性素子と接続することもできる。
【0099】
幾つかの実施形態では、コンタクト135は、場合によっては、半導体のバックエンドオブライン(「BEOL」)配線を通して、半導体チップ130の能動デバイスと電気的に接続される場合もあり、その配線はビア又は他の導電性構造体を含むことがあり、場合によってはコンタクト135の下に配置される場合がある。
【0100】
端子125(及び本明細書において説明される他の端子のいずれか)は、超小型電子パッケージ110の第1の表面112において露出する導電性素子、例えば、コンタクト、パッド、ポスト、ピン、ソケット、配線又は他の導電性構造体とすることができ、
図2Aに示される例では、その表面は、基板120の第2の表面122と同じ表面である。
【0101】
場合によっては、端子125は、導電性接合素子111等を用いて、回路パネル160等の別の素子の対応するコンタクト165に導通可能に結合されるように構成することができる。導電性接合素子111は、数ある中でも、ハンダ、スズ、インジウム、金、共晶材料、金属を含む導電性マトリックス材料及び高分子材料等の可融導電性材料の結合金属、又は他の導電性結合材料の結合金属を含むことがあり、場合によっては、導電性パッド若しくはポスト等の、基板120の導電性構造体に取り付けられる導電性バンプ等の付加構造体も含みうる。他の場合には、端子125は、各構成要素の対応する導電性素子間の圧入又は締り嵌め等によって、回路パネル160の対応する機構と機械的かつ電気的に係合するように構成することができ、場合によっては、それらの端子が係合する対応する導電性表面に対して滑らせるか、又は擦りつけることができる。端子125は、例えば、トレース及びビア等の、基板120上の導電性構造体を通して基板コンタクト124と電気的に接続することができる。
【0102】
図2Aに示されるように、導電性接合ユニット111(例えば、ハンダボール)は、超小型電子アセンブリの全ての端子125と、対応する回路パネルコンタクト165との間に延在することができる。しかしながら、超小型電子アセンブリ110の端子125のうちの幾つかが非接続端子である実施形態では(例えば、超小型電子素子が、LPDDR3等の第2のタイプからなるとき)、そのような非接続端子は対応する回路パネルコンタクト165に接続することができるが、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子130に情報を伝達するためのいかなる電気経路においても、超小型電子アセンブリ110内に接続されない。
【0103】
幾つかの実施形態では、
図2Aに示される基板120(又は本明細書において説明される他のパッケージ基板のいずれか)及び/又は回路パネル160(又は本明細書において説明される他の回路パネルのいずれか)は、シート状又は板状の誘電体素子を含むことがあり、誘電体素子は基本的に高分子材料、例えば、数ある中でも、樹脂又はポリイミドからなることができる。代替的には、基板120及び/又は回路パネル160は、ガラス繊維強化エポキシ等の複合構成物、例えば、BT樹脂又はFR−4構成物を有する誘電体素子を含みうる。幾つかの例では、基板120及び/又は回路パネル160の誘電体素子は、誘電体素子の平面において、すなわち、その第1の表面110に対して平行な方向において、最大で摂氏1度当たり30百万分率(これ以降、「ppm/℃」)の熱膨張係数を有することができる。
【0104】
別の例では、基板120は、摂氏1度当たり12百万分率未満の熱膨張係数(「CTE」)を有する材料からなり、その上に端子125及び他の導電性構造体を配置することができる支持素子を含みうる。例えば、そのような低CTE素子は、基本的に、ガラス、セラミック若しくは半導体材料若しくは液晶ポリマー材料、又はそのような材料の組み合わせからなることができる。
【0105】
一例では、1組の導体170は、回路パネル160の第1の表面161に対して平行な第1の方向Xに延在することができる少なくとも1つのバスを含みうる。特定の例では、1組の導体170からなる少なくとも1つのバスは、回路パネル160の第1の表面161に対して平行な第2の方向Yに延在することができ、第2の方向は第1の方向Xを横切る。幾つかの実施形態では、1組の導体170からなるバスの信号線は、互いに同じ平面内に位置することができ、個々の信号線は、複数の平面内に、かつ複数の方向に延在する導体部分を含みうる。
【0106】
1組の導体170からなる少なくとも1つのバスは、回路パネル160のコンタクト165に転送される全てのアドレス情報を搬送するように構成される複数の信号線を有することができる。コンタクト165は、1組の導体170からなる少なくとも1つのバスと電気的に接続することができる。一例では、1組の導体170からなる少なくとも1つのバスは、コンタクト165に転送される全てのコマンド信号を搬送するように構成することができ、コマンド信号は書込みイネーブル信号、行アドレスストローブ信号及び列アドレスストローブ信号を含む。
【0107】
回路パネル160は、任意選択的に1つ以上の終端抵抗を含むことがあり、終端抵抗は端子電圧源に接続することができる。1組の導体170からなるバスのうちの1つ以上のバスの複数の信号線のうちの1つ以上のものは、任意選択的に終端抵抗に電気的に接続することができる。
【0108】
図2Aに示されるコンタクト165は、アドレス及びコマンド情報並びにデータを搬送するコンタクトの、回路パネル160の第1の表面161(又はコンタクト165が第2の表面において露出する場合には第2の表面162)上の相対的な位置を規定する所定の配置に従って配置することができる。
【0109】
回路パネル160は、第1のモード及び第2のモードにおいて変更を必要とすることなく使用可能にすることができ、各モードは、所与の1組のコンタクト165が対応するタイプの超小型電子パッケージ110の端子と接続されるときに生じる。例えば、構成要素105が、回路パネル160と、回路パネルの第1のコンタクト165に接合される第1の端子125を有する第1のタイプの超小型電子パッケージ110とを含みうる。別の例では、構成要素5が、回路パネル160と、回路パネルの第1のコンタクト165に接合される第1の端子125を有する第2のタイプの超小型電子パッケージ110とを含みうる。
【0110】
例えば、第1のモードでは、回路パネル160は、第1のタイプの超小型電子パッケージ110に結合することができ、そのパッケージは、第1のコンタクト165によって搬送されるアドレス及びコマンド情報をクロックサイクル当たり1回サンプリングするように動作可能である。そのような超小型電子パッケージは、例えば、タイプDDR3若しくはDDR4からなることができるか、又はタイプGDDR3、GDDR4若しくはGDDR5からなることができる。
【0111】
これからしばらくの間、将来にわたって継続することが予想されるダブルデータレートDRAMメモリ及び低電力ダブルデータレートDRAM並びにグラフィックスダブルデータレートDRAMメモリに関連する標準規格の策定が進められる。DDR3標準規格、LPDDR3標準規格及びGDDR3標準規格を始めとする現在及び将来の標準規格は、本明細書では、まとめてそれぞれ「DDRx」、「LPDDRx」及び「GDDRx」と呼ばれる。
【0112】
特定の例では、第2のモードにおいて、回路パネル160は第2のタイプの超小型電子パッケージ110に結合することができ、そのパッケージは、第1のコンタクト165によって搬送されるアドレス及びコマンド情報をクロックサイクル当たり2回サンプリングするように動作可能である。そのような超小型電子パッケージ110は、既存の標準規格及び計画される標準規格の中でも、タイプLPDDRx、例えば、LPDDR3又はLPDDR4からなることができる。
【0113】
一実施形態では、回路パネル160は、第1のコンタクト165の第1のサブセットを用いて第1のタイプの超小型電子パッケージ110に結合することができ、同回路パネルは、第1のコンタクトの第2のサブセットを用いて第2のタイプの超小型電子パッケージに結合することができる。第2のサブセットは第1のサブセットより少ない数のコンタクトを有する。そのような実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ110は、第2のタイプの超小型電子パッケージ110が第1のコンタクトの第2のサブセットによって搬送されるアドレス及びコマンド情報をサンプリングするために動作可能であるクロックサイクル当たりの回数と同じ回数(例えば、クロックサイクル当たり1回)だけ、第1のコンタクト165の第1のサブセットによって搬送されるアドレス及びコマンド情報をサンプリングするように動作可能である。
【0114】
この実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ110はタイプDDR4の超小型電子素子を有することができ、第2のタイプの超小型電子パッケージはタイプDDR3の超小型電子素子を有することができる。第1のコンタクト165の第1のサブセットは、例えば、ALERT_N(パリティエラーを知らせるために用いられる出力とすることができるI/O信号)、BG(バンクグループ信号)、任意の他のコマンド−アドレス信号と同様にサンプリングされる、チップPARに入力されるパリティビット、ACT入力、チップによって受信され、アドレス情報、PARビット及び受信されたコマンド情報(すなわち、RAS、CAS、ACT(アクティブローの信号を起動する))を含む情報に基づいてパリティをチェックするDRAM等の、第1のコンタクトの第2のサブセットによって搬送されないコマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される幾つかのコンタクトを含みうる。さらに、第1のコンタクト165の第2のサブセットには、第1のサブセットより少ないコンタクトが存在するが、第1のコンタクトの第2のサブセットは3つのバンクアドレス信号(DDR3超小型電子素子とともに用いられる)を含むことがあり、一方、第1のコンタクトの第1のサブセットは2つのバンクアドレス信号(DDR4超小型電子素子とともに用いられる)を含みうる。
【0115】
特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ内の1つ以上の超小型電子素子130は、第2のタイプの超小型電子パッケージ内の1つ以上の超小型電子素子とは異なるタイプのメモリストレージアレイを組み込むことができる。別の例では、回路パネル160は、第1のコンタクト165によって搬送されるアドレス及びコマンド情報をクロックサイクル当たり4回サンプリングするように動作可能である別のタイプの超小型電子パッケージ110に結合することができる。
【0116】
図2Aの実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ110が複数の超小型電子素子130を含むとき等の一例において、第1のタイプの超小型電子パッケージの全ての超小型電子素子は、単一の1組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成される同じ1組の導体170と接続するように構成することができる。そのような実施形態では、その中にDDR3又はDDR4メモリを有する第1のタイプの超小型電子パッケージ110が構成要素105に取り付けられるときに、超小型電子パッケージ内の超小型電子素子130を、第1の数のコンタクト165を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり1回等の第1のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの立ち上がりエッジにおいて)サンプリングするように構成できるように、構成要素105を構成することができる。
【0117】
図2Aの実施形態では、第2のタイプの超小型電子パッケージ110が複数の超小型電子素子130を含むとき等の別の例において、第1のコンタクト165の第1のグループが、超小型電子素子の第1の半分に接続することができる、1組の導体170からなる第1のコマンド−アドレス信号バスに接続することができ、コンタクト165の第2のグループが、超小型電子素子の第2の半分に接続することができる、1組の導体からなる第2のコマンド−アドレス信号バスに接続することができる。その中にLPDDR3メモリを有する第2のタイプの超小型電子パッケージ100が構成要素105に取り付けられるときに、超小型電子パッケージ内の超小型電子素子130を、第2の数のコンタクト165を通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をクロックサイクル当たり2回等の第2のサンプリング速度で(例えば、クロックサイクルの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジにおいてそれぞれ1回)サンプリングするように構成できるように、構成要素105を構成することができる。
【0118】
例えば、第2のタイプの超小型電子パッケージ110が複数の超小型電子素子130を含むことがあり、超小型電子素子の第1の半分は第1のコンタクトの第1のグループ内の第1のコンタクト165と接続するが、第1のコンタクトの第2のグループと接続しないように構成され、超小型電子素子の第2の半分は第1のコンタクトの第2のグループ内の第1のコンタクトと接続するが、第1のコンタクトの第1のグループと接続しないように構成される。そのような実施形態では、1組の導体170は、同一の2組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成することができ、それにより、超小型電子素子130のそれぞれ半分を、1組の導体の2組のコマンド−アドレス信号のうちの一方に接続できるようになる。本発明の利点は、導体に電気的に接続される超小型電子パッケージ110のタイプにかかわらず、導体170の物理的配置が変更されない可能性があることである。
【0119】
1組の導体170の全てが信号を搬送するために用いられる必要はない。例えば、1組の導体170が同一の2組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成される一実施形態では、導体が超小型電子パッケージ110に電気的に接続されるとき、全ての導体が超小型電子パッケージに信号を搬送する必要はない。1組の導体170が同一の2組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成されるときでも、1組の導体170によって搬送される信号を切り替える回数を減らし、電力損を削減するために、超小型電子アセンブリは、重複する組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成される導体のうちの幾つか又は全てを使用しないことができる。
【0120】
特定の例では、第2のタイプの超小型電子パッケージ110は、第1のコンタクトの第1のグループ内の第1のコンタクト165と接続されるが、第1のコンタクトの第2のグループと接続されない単一の超小型電子素子を含むことがあり、それにより、単一の超小型電子素子は、1組の導体170からなる第1のコマンド−アドレス信号バスと接続されるが、1組の導体からなる第2のコマンド−アドレス信号バスと接続されない。
【0121】
構成要素105は1組の導体170に結合されるデバイス180も含むことがあり、そのデバイスは、コンタクト165にコマンド及びアドレス情報を送出するように動作可能である。デバイス180は、導体170の物理的構成を変更することなく、構成要素105をアドレス及びコマンド情報割当ての第1の配置を介して第1のタイプの超小型電子アセンブリ110と接続するための第1のモード、並びにアドレス及びコマンド情報割当ての第2の配置を介して第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。
【0122】
図2Bは、
図2Aに示される本発明の変形形態による構成要素105bを示す。
図2Bにおいて見られるように、構成要素105bは回路パネル160bを含み、その回路パネルは、回路パネルの縁部163に隣接する少なくとも1列の露出したコンタクト164を有する。露出したコンタクト164は、例えば、1つ以上の平行な列に構成することができ、露出したコンタクトは、
図3A〜
図3Cを参照しながら以下で説明される方法のいずれかにおいて構成することができる。構成要素105bは、第2の回路パネルの対応するソケット193の中に縁部163を挿入することによって、第2の回路パネル190に結合することができる。構成要素105bは、
図3A〜
図3Cを参照しながら以下で説明される方法のいずれかにおいて、回路パネル190に結合することができる。
【0123】
第2の回路パネル190は、第2の回路パネルの1組の導体195に結合されるデバイス180aを含むことがあり、そのデバイスは、回路パネル160bのコンタクト165にコマンド及びアドレス情報を送出するように動作可能である。構成要素105bは、1組の導体に結合されるデバイス180bを含みうる。一例では、デバイス180bはバッファリング素子とすることができるか、又は構成要素5若しくは回路パネル190によって用いることができる第1のプロトコルを有するアドレス情報を、超小型電子アセンブリ110内の特定のタイプの超小型電子素子130によって用いることができる第2のプロトコルに変換するように構成されるプロトコル変換器とすることができる。
【0124】
デバイス180a及び180bの一方又は両方を、構成要素105をアドレス及びコマンド情報割当ての第1の配置を介して第1のタイプの超小型電子アセンブリ110と接続するための第1のモード、並びにアドレス及びコマンド情報割当ての第2の配置を介して第2のタイプの超小型電子アセンブリ110と接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成することができる。
【0125】
本明細書において説明される実施形態のいずれかにおいて示される回路パネル(例えば、
図2C及び
図2Dの回路パネル160c)は、回路パネル190等の第2の回路パネルとの電気的接続のためのコネクタインターフェースを有する、回路パネル160b等の第1の回路パネルとすることができ、コネクタインターフェースは、コンタクト165との間で転送するために情報を搬送するように構成される。そのような配置の特定の例が
図7に示されており、それぞれが回路パネル160bを含みうる複数の構成要素606が示され、それぞれのコネクタインターフェースを介して第2の回路パネル602に結合される。
【0126】
図7に示される例では、コネクタインターフェースは、ソケットの片側又は両側に複数のコンタクト607を有するソケット605を含むことがあり、ソケットは回路パネルの少なくとも1つの縁部163に配置される対応する露出したエッジコンタクトを有する回路パネル160b等の回路パネルを収容するように構成される。他の実施形態では、回路パネル160cと第2の回路パネル190との間のコネクタインターフェースは、
図3A及び
図3Bに示されるタイプからなることができるか、又は表面実装接続(例えば、BGA、LGA等)とすることができる。
【0127】
図2Cは、1つ以上の超小型電子パッケージ110cに結合するように構成される回路パネル160cを含む構成要素105cを示す。
図2C及び
図2Dに示される回路パネル160cは、同じ回路パネルであり、
図2C及び
図2Dはそれぞれ、異なる超小型電子アセンブリ110c又は110dに結合される回路パネル160cを含む構成要素105cを示す。
【0128】
図2Cにおいて見ることができるように、回路パネル160cは、第1の表面161及び第2の表面162を画定することができる。回路パネル160cは、メモリストレージアレイを有する1つ以上の超小型電子素子131を組み込む超小型電子パッケージ110cの対応する表面実装端子125及び127(例えば、タイプBGA、LGA等からなる)と接続するために第1の表面161において露出する少なくとも1組のコンタクト168を有することができる。
【0129】
回路パネル160cは、複数の組のコンタクト165及び167を有することができ、各組168のコンタクト165、167は単一の超小型電子パッケージ110cに接続するように構成される。各組168内のコンタクトは、アドレス及びコマンド情報を搬送する第1のコンタクト165と、コマンド及びアドレス情報以外の情報(例えば、データ入力/出力情報)を搬送する第2のコンタクト167とを含みうる。
【0130】
図2Aと同様に、各組168のコンタクトは、アドレス及びコマンド情報並びにデータを搬送するコンタクトの、第1の表面161(又は1組のコンタクトが第2の表面において露出する場合には第2の表面162)上の相対的な位置を規定する所定の配置を有することができる。各組168内のコンタクトは、所定の配置に従って配置することができる。2つの異なるタイプの超小型電子アセンブリ110とそれぞれ接続するための2つの異なる所定の配置に従って配置することができる1組168のコンタクトは、本明細書において1組の「共通サポートコンタクト」とも呼ばれる。
【0131】
回路パネル160cは、変更を必要とすることなく、第1のモード及び第2のモードにおいて使用可能とすることができ、各モードは、所与の1組168のコンタクトが対応するタイプの超小型電子パッケージ110c又は110dの端子と接続されるときに生じる。例えば、構成要素105cが、回路パネルの第1のコンタクト165に接合される第1の端子125を有する第1のタイプの超小型電子パッケージ110c(
図2c)と接合することができる。別の例では、同じ構成要素105cが、回路パネルの第1のコンタクト165に接合される第1の端子125を有する第2のタイプの超小型電子パッケージ110d(
図2D)と接合することができる。
【0132】
例えば、第1のモードでは、回路パネル160cは第1のタイプの超小型電子パッケージ110cに結合することができ、第1のタイプの超小型電子パッケージは、第1のコンタクト165によって搬送されるアドレス及びコマンド情報をクロックサイクル当たり1回サンプリングするように動作可能である。そのような第1のタイプの超小型電子パッケージの例は、
図2Cに示されるように、4つの超小型電子素子131a、131b、131c及び131dを有するか、以下で説明されるように他の数の超小型電子素子を有する超小型電子パッケージ110cを含む。そのような超小型電子パッケージ110cは、例えば、タイプDDR3若しくはDDR4(包括的にDDRxと呼ばれる)からなるか、又はタイプGDDR3又はGDDR4(包括的にGDDRxと呼ばれる)からなる超小型電子素子131を含みうる。
【0133】
特定の例では、第2のモードにおいて、回路パネル160cは第2のタイプの超小型電子パッケージ110dに結合することができ、第2のタイプの超小型電子パッケージは、第1のコンタクト165によって搬送されるアドレス及びコマンド情報をクロックサイクル当たり2回サンプリングするように動作可能である。そのような第2のタイプの超小型電子パッケージの例は、
図2Dに示される、4つの超小型電子素子132a、132b、132c及び132dを有するか、以下で説明されるように他の数の超小型電子素子を有する超小型電子パッケージ110dを含む。そのような超小型電子パッケージ110dは、タイプLPDDR3又はLPDDR4(包括的にLPDDRxと呼ばれる)からなる超小型電子素子132を含みうる。
【0134】
特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ(例えば、
図2Cに示される超小型電子パッケージ110c)内の1つ以上の超小型電子素子130は、第2のタイプの超小型電子パッケージ(例えば、
図2Dに示される超小型電子パッケージ110d)内の1つ以上の超小型電子素子とは異なるタイプのメモリストレージアレイを組み込むことができる。
【0135】
図2Cにおいて見ることができるように、回路パネル160cは、各組のコンタクト168内に第1のコンタクト165を含むことがあり、第1のコンタクトは、第1のグループの第1のコンタクト165a及び第2のグループの第1のコンタクト165bを含みうる。各グループの第1のコンタクト165a及び165bは、1つ以上の超小型電子素子131のメモリストレージアレイ内の場所を指定するために使用可能なアドレス情報を搬送するために割り当てることができる。
【0136】
回路パネル160cが
図2Cに示される超小型電子パッケージ110c等の第1のタイプの超小型電子パッケージに接続されるとき、第1及び第2の両方のグループの第1のコンタクト165a及び165bを用いて、1つ以上の超小型電子素子110cのメモリストレージアレイ内の場所をまとめて指定することができる。
【0137】
そのような例では、第1のグループの第1のコンタクト165aは、各超小型電子素子131に接続することができる1組の導体170からなる第1のコマンド−アドレス信号バスF0に接続することができ、第2のグループのコンタクト165bは、同じく各超小型電子素子131に接続することができる1組の導体からなる第2のコマンド−アドレス信号バスF1に接続することができる。特定の実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージは1つ又は2つの超小型電子素子131を含むことがあり、各超小型電子素子は、第1及び第2のそれぞれのグループの第1のコンタクト165a、165b内の第1のコンタクト165と接続するように構成される。他の実施形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージは3つ以上の超小型電子素子131を含むことがあり、各超小型電子素子は、第1及び第2のそれぞれのグループの第1のコンタクト165a、165b内の第1のコンタクト165と接続するように構成される。
【0138】
図2Cに示される例では、超小型電子パッケージ110cは4つの超小型電子素子131を有し、それらの超小型電子素子はそれぞれ、1組の導体170からなる第1及び第2の両方のコマンド−アドレス信号バスF0及びF1に接続することができる。
図2Cに示される例では、各超小型電子素子131a、131b、131c及び131dは、16ビットのコマンド−アドレス信号情報(信号バスF0から8ビット及び信号バスF1から8ビット)を受信することができる。信号バスF0及びF1と超小型電子素子131との間のこれらの接続が、
図2Cにおいて、信号バスF0と接続される導体G0及び信号バスF1と接続される導体G1として概略的に示される。
【0139】
図2Cに示される実施形態の変形形態では、第1のタイプの超小型電子パッケージ110cは8つの超小型電子素子131を有することができ、これらの超小型電子素子はそれぞれ、第1及び第2の両方のコマンド−アドレス信号バスF0及びF1に接続することができる。そのような例では、各超小型電子素子131は16ビットのコマンド−アドレス信号情報(信号バスF0から8ビット及び信号バスF1から8ビット)を受信することができる。
【0140】
代替的には、回路パネル160cが
図2Dに示される超小型電子パッケージ110d等の第2のタイプの超小型電子パッケージに接続されるとき、第1及び第2の両方のグループの第1のコンタクト165a及び165bを別々に用いて、1つ以上の超小型電子素子132a、132b、132c及び132dのメモリストレージアレイ内の場所をそれぞれ指定することができる。
【0141】
そのような例では、第1のグループの第1のコンタクト165aは、超小型電子素子132の第1の半分に接続することができる1組の導体170からなる第1のコマンド−アドレス信号バスF0に接続することができ、第2のグループのコンタクト165bは、超小型電子素子132の第2の半分に接続することができる1組の導体からなる第2のコマンド−アドレス信号バスF1に接続することができる。例えば、第2のタイプの超小型電子パッケージは複数の超小型電子素子132を含むことがあり、超小型電子素子の第1の半分は、第1のグループの第1のコンタクト165a内の第1のコンタクト165と接続するが、第2のグループの第1のコンタクト165bと接続しないように構成され、超小型電子素子の第2の半分は、第2のグループの第1のコンタクト165b内の第1のコンタクトと接続するが、第1のグループの第1のコンタクト165aと接続しないように構成される。
【0142】
特定の例では、第2のタイプの超小型電子パッケージが単一の超小型電子素子132を含むことがあり、第2のタイプの超小型電子パッケージは、第1のグループの第1のコンタクト165a内の第1のコンタクト165と接続されるが、第2のグループの第1のコンタクト165bとは接続されず、それにより、単一の超小型電子素子は第1のコマンド−アドレス信号バスF0と接続されるが、第2のコマンド−アドレス信号バスF1とは接続されない。
【0143】
図2Dでは、超小型電子パッケージ110dは4つの超小型電子素子132a、132b、132c及び132dを有する。それらの超小型電子素子のうちの2つ132a及び132bは、第1のグループの第1のコンタクト165aと接続することができるが、第2のグループの第1のコンタクト165bとは接続できず、それにより、超小型電子素子132a及び132bは、1組の導体170からなる第1のコマンド−アドレス信号バスF0と接続されるが、第2のコマンド−アドレス信号バスF1とは接続さない。超小型電子素子のうちの2つ132c及び132dは、第2のグループの第1のコンタクト165bと接続することができるが、第1のグループの第1のコンタクト165aとは接続できず、それにより、超小型電子素子132c及び132dは、第2のコマンド−アドレス信号バスF1に接続されるが、第1のコマンド−アドレス信号バスF0には接続されない。
【0144】
この実施形態では、各信号バスF0及びF1は同一の2組のコマンド−アドレス信号を搬送するように構成され、それにより、4つの超小型電子素子132はそれぞれ、特定の信号バスF0又はF1の2組のコマンド−アドレス信号のうちの一方に接続することができる。
【0145】
図2Dに示される実施形態の一例では、超小型電子素子のうちの2つ132a及び132bが、第1のコマンド−アドレス信号バスF0から32ビットのコマンド−アドレス信号情報を受信することができ、超小型電子素子のうちの2つ132c及び132dが、第2のコマンド−アドレス信号バスF1から32ビットのコマンド−アドレス信号情報を受信することができる。
図2Dに示される実施形態の別の例では、超小型電子素子のうちの2つ132a及び132bが、第1のコマンド−アドレス信号バスF0から16ビットのコマンド−アドレス信号情報を受信することができ、超小型電子素子のうちの2つ132c及び132dが、第2のコマンド−アドレス信号バスF1から16ビットのコマンド−アドレス信号情報を受信することができる。信号バスF0及びF1と超小型電子素子132との間のこれらの接続が、
図2Dにおいて、信号バスF0と接続される導体G0及び信号バスF1と接続される導体G1として概略的に示される。
【0146】
図2Dに示される実施形態の変形形態では、第2のタイプの超小型電子パッケージ110dは、2つの超小型電子素子132を有することができる。超小型電子素子132のうちの第1の超小型電子素子は、第1のグループの第1のコンタクト165aと接続することができるが、第2のグループの第1のコンタクト165bとは接続できず、それにより、第1の超小型電子素子は第1のコマンド−アドレス信号バスF0と接続されるが、第2のコマンド−アドレス信号バスF1とは接続されない。超小型電子素子132のうちの第2の超小型電子素子は、第2のグループの第1のコンタクト165bと接続することができるが、第1のグループの第1のコンタクト165aとは接続できず、それにより、第2の超小型電子素子は第2のコマンド−アドレス信号バスF1と接続されるが、第1のコマンド−アドレス信号バスF0とは接続されない。そのような例では、各超小型電子素子132が、第1のコマンド−アドレス信号バスF0又は第2のコマンド−アドレス信号バスF1のいずれかから32ビットのコマンド−アドレス信号情報を受信することができる。
【0147】
図2Cに示される回路パネル160cの特定の実施形態では、第1のグループの第1のコンタクト165aはそれぞれ、第2のグループの対応する第1のコンタクト165bの信号割当てと理論軸174に対して対称である信号割当てを有することができる。理論軸174に対して対称である信号割当てを有する超小型電子パッケージ110c等の第1のタイプの超小型電子パッケージ、又は理論軸に対して対称(例えば、アドレス信号及び非接続対称)である信号割当てを有する超小型電子パッケージ110d等の第2のタイプの超小型電子パッケージは、同じ回路パネル160cに実装することができる。
【0148】
本明細書において示される回路パネル160cの実施形態は、第2のグループの対応する第1のコンタクト165bの信号割当てと理論軸174(
図2C)に対して対称である信号割当てを有する第1のグループの第1のコンタクト165aを有するが、その要件はいつでも当てはまるとは限らない。本明細書において説明され、特許請求される発明は、第2のグループの対応する第1のコンタクト165bの信号割当てと理論軸に対して対称でない信号割当てを有する第1のグループの第1のコンタクト165aを有する回路パネル160cも考慮する。
【0149】
図2Cにおいて見ることができるように、回路パネル160cは、各組のコンタクト168内に第2のコンタクト167を更に含むことがあり、各組のコンタクト内のそのような第2のコンタクトは、第1のグループ及び第2のグループの第2のコンタクト167a及び167bを含みうる。第2のコンタクト167は、アドレス及びコマンド情報以外の情報を搬送するために割り当てることができる。回路パネル160cは、第2のコンタクト167のうちの少なくとも幾つかと電気的に接続される1組の導体171からなる少なくとも1つの第2のバスF2、F3を有することができる。そのような第2のバスF2、F3は、アドレス及びコマンド情報以外の情報を搬送するように構成される複数の信号線を有することができる。
【0150】
一例では、4つの超小型電子素子131はそれぞれ、1組の導体171内の異なる信号線と電気的に接続することができる。例えば、超小型電子素子131aは、信号バスF2の導体の第1の半分から16ビットのデータ信号情報を受信することができ、超小型電子素子131bは、信号バスF2の導体の第2の半分から16ビットのデータ信号情報を受信することができ、超小型電子素子131cは、信号バスF3の導体の第1の半分から16ビットのデータ信号情報を受信することができ、超小型電子素子131dは、信号バスF3の導体の第2の半分から16ビットのデータ信号情報を受信することができる。信号バスF2及びF3と超小型電子素子との間のこれらの接続が、
図2C及び
図2Dにおいて、信号バスF2と接続される導体G2及び信号バスF3と接続される導体G3として概略的に示される。
【0151】
一例では、
図2Cにおいて見ることができるように、少なくとも1組のコンタクト168のそれぞれの第2のコンタクト167のうちの少なくとも幾つかを、各組のコンタクトの所定の周辺部に対向して位置する少なくとも第1の縁部168a及び第2の縁部168bに隣接する第1のエリア167a及び第2のエリア167b内に配置することができ、それにより、各組のコンタクトの第1のコンタクト165の全てを各組のコンタクトの第1のエリアと第2のエリアとの間に配置できるようにする。
【0152】
また、そのような例では、少なくとも1組のコンタクト168のそれぞれの第2のコンタクト167のうちの少なくとも幾つかは、各組のコンタクトの所定の周辺部に対向して位置する少なくとも第3の縁部及び第4の縁部に隣接する第3のエリア及び第4のエリア内に配置することができ、第3の縁部及び第4の縁部は、第1の縁部168aと第2の縁部168bとの間の方向に延在し、各組のコンタクトの第1のコンタクト165の全てが各組のコンタクトの第3のエリアと第4のエリアとの間に配置されるようにする。
【0153】
図2C及び
図2Dの実施形態のいずれかに示される回路パネル160cは、第1の表面161にある第1の組のコンタクト168と、第2の表面162にある第2の組のコンタクト168とを有することができ、各組のコンタクト168内の第1のコンタクト165及び第2のコンタクト167はそれぞれ、同じ所定の配置に従って配置される。
図2C及び
図2Dの実施形態のいずれかに示される回路パネル160cは、第1の表面161にある第1の組のコンタクト168と、第1の組から離間し、第1の表面に対して平行な方向に配置される、第1の表面にある第2の組のコンタクト168とを有することができ、各組のコンタクト168内の第1のコンタクト165及び第2のコンタクト167はそれぞれ同じ所定の配置に従って配置される。
【0154】
幾つかの実施形態では、2組以上のコンタクト168を有する回路パネル160cが、複数組のコンタクトの各組にコンタクト及びアドレス情報を搬送するための導体170からなる同じチャネルを用いることができる。他の実施形態では、2組以上のコンタクト168を有する回路パネル160cが、導体170からなる異なるチャネルを用いることができ、各導体のチャネルは、複数組のコンタクトのうちの異なる1組のコンタクトにコマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される。
【0155】
図3Aは、
図1に示される本発明の特定の例による構成要素205aを示す。
図3Aにおいて見られるように、構成要素205aは、回路パネル260を含み、コンタクト265aは、回路パネルの第1の表面261に取り付けられるソケット266a内に配置され、1組の導体270と電気的に接続される。
【0156】
回路パネル260aに接合される超小型電子アセンブリは、モジュールカード220aと、モジュールカードに取り付けられる1つ以上の超小型電子素子230とを含むモジュール210aであり、各超小型電子素子はモジュールカードの第1の表面221に面する表面を有する。超小型電子素子230は、モジュールカード220aの端子225aに電気的に接続されるアドレス入力235を有する。特定の実施形態では、モジュール210aは、超小型電子素子が第1のタイプからなるか、第2のタイプからなるかによって、
図2C又は
図2Dに関して図示及び説明されたのと同じようにして1組の導体270のバスF0、F1、F2及びF3と接続される複数の超小型電子素子230を含みうる。
【0157】
図3Aにおいて見ることができるように、端子225aは、モジュールがソケットに挿入されるときに、より多くのソケット226aのコンタクト265aと係合するためにモジュールカード220aの第1の表面221及び第2の表面222の少なくとも一方の縁部223に隣接する複数の露出した平行な縁部端子である。
図3Aには、モジュールカード220aの第1の表面221及び第2の表面222の両方において露出する端子225aが示されるが、端子225aは、モジュールカードの第1の表面のみ、第2の表面のみ、又は第1の表面及び第2の表面の両方において露出することができる。
【0158】
図3Cにおいて見ることができるように、モジュールカード220aは、縁部223に隣接する1列の露出した平行な縁部端子225aを有することもできるし、第1の列の露出した平行な縁部端子226aと、第1の列の端子に隣接する第2の列の露出した平行な端子226bとを有することもできるし、第1の列の露出した平行な縁部端子227aと、複数の列の露出した平行な縁部端子227b、227c(
図3Cには2つの更なる列227b及び227cが示されるが、モジュールカードは3つ以上の更なる列を含むこともできる)とを有することもできる。第2の列の端子227bは第1の列の端子227aに隣接し、第3の列の端子227cは第2の列の端子227bに隣接する。モジュールカード220aは、縁部223から延在する切欠き228を有することができ、そのような切欠きは、モジュールカードと、モジュールカードを収容するように構成されるマルチパートソケット266aとの位置合わせを容易にする。
図3Cに示される端子225、226及び227はモジュールカード220aの第1の表面221において露出するように示されるが、端子225、226及び227は、モジュールカードの第1の表面においてのみ、第2の表面222においてのみ、又は第1の表面及び第2の表面の両方において露出することができる。
【0159】
図3Bは、
図3Aに示される本発明の変形形態による構成要素205bを示す。
図3Bにおいて見られるように、構成要素205bは回路パネル260を含み、コンタクト265bは、回路パネルの第1の表面261に取り付けられるコネクタ266b内に配置され、1組の導体270と電気的に接続される。モジュール210bの端子225bは、モジュールがコネクタに取り付けられるときに、コネクタ226bのコンタクト265bと係合するためにモジュールカード220bの第1の表面221及び第2の表面222の一方において露出する複数の平行な端子である。特定の実施形態では、モジュール210bは、超小型電子素子が第1のタイプからなるか、第2のタイプからなるかによって、
図2C又は
図2Dに関して図示及び説明されたのと同じようにして1組の導体270のバスF0、F1、F2及びF3と接続される複数の超小型電子素子230を含みうる。
【0160】
上記の
図3Aの実施形態と同様に、モジュールカード220bは、モジュールカードの表面において露出する2列の露出した平行な端子225bを有することもできるし、4つの平行な列の露出した端子(例えば、各列の端子225bに隣接して配置される1つの更なる列の平行な端子)を有することもできるし、又は6つ以上の平行な列の露出した端子(例えば、各列の端子225bに隣接して配置される2つ以上の更なる列の平行な端子)を有することもできる。また、
図3Aの実施形態と同様に、モジュールカード220bは、モジュールカードと、モジュールカードを収容するように構成されるソケット266bとの位置合わせを容易にするように構成される1つ以上の切欠きを有することができる。
【0161】
この実施形態では、モジュール210bのソケット266b、コンタクト265b及び端子225bは、モジュールがソケットに取り付けられるときに、モジュールカード220bの第2の表面222が回路パネル260bの第1の表面261に対して実質的に平行に向けられるように構成される。
【0162】
図3A及び
図3Bはそれぞれ構成要素205a又は205bと電気的に接続される単一のモジュール210a又は210bのみを示すが、他の実施形態では、複数のモジュールを構成要素と電気的に接続することができる。そのような実施形態では、モジュール210a若しくは210bの全てを回路パネル260a若しくは260bの第1の表面261に取り付けることができるか、モジュールの全てを回路パネルの第2の表面262に取り付けることができるか、又は1つ以上のモジュールを回路パネルの第1の表面に取り付けることができ、1つ以上のモジュールを第2の表面に取り付けることができる。
【0163】
図3A及び
図3Bは、回路パネル260a又は260bの第1の表面261に対して実質的に垂直に(
図3A)又は平行に(
図3B)向けられるモジュールカード220a又は220bを示すが、他の実施形態では、モジュール210a又は210bに類似のモジュールのモジュールカードは、例えば、15度、30度、45度、60度又は75度等の、回路パネルの第1の表面に対する任意の他の角度に傾けることができる。
【0164】
図3A及び
図3Bは、ソケット266a、266bを介して回路パネル260a、260bに電気的に接続されるモジュールカード220a、220bを示すが、他の接続構成を用いることもできる。例えば、本発明は、モジュールカードの端子と回路パネルのコンタクトとの間に延在するリボンコネクタを用いて、回路パネルに電気的に接続されるモジュールカードを考慮する。
【0165】
図4Aは、
図1に示される本発明の別の特定の例による構成要素305を示す。
図4Aにおいて見られるように、構成要素305は回路パネル360を含み、コンタクト365は、第2の超小型電子アセンブリの第1の表面347において露出する第2の超小型電子アセンブリ340の上側端子である。第2の超小型電子アセンブリ340は、回路パネルの第1の表面361に取り付けられ、1組の導体370と電気的に接続される。第2の超小型電子アセンブリ340の下側端子345は、回路パネル360の第1の表面361において露出する対応するコンタクト375と電気的に接続される。
【0166】
回路パネル360に接合される超小型電子アセンブリは、第1の超小型電子アセンブリ310の形をとる。
図4Aに示される例では、超小型電子アセンブリ310は、その中に、1つ以上の超小型電子素子330を有する超小型電子パッケージであり、それらの超小型電子素子はパッケージ基板320の第1の表面321に面する表面を有する。特定の実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ310は、超小型電子素子が第1のタイプからなるか、又は第2のタイプからなるかによって、
図2C又は
図2Dに関して図示及び説明されたのと同じようにして1組の導体370のバスF0、F1、F2及びF3と接続される複数の超小型電子素子330を含みうる。
【0167】
特定の例では、超小型電子アセンブリ310は、スルーシリコンビア(「TSV」)等の導電性構造体によって電気的に相互接続される複数の積重された超小型電子素子330を含みうる。超小型電子素子330は、第1の表面321の反対に位置する基板320の第2の表面322において露出する端子325に電気的に接続されるアドレス入力335を有する。
【0168】
第2の超小型電子アセンブリ340は、その中に能動デバイスを有する超小型電子素子341を含み、第2の超小型電子アセンブリの上側端子365は第2の超小型電子アセンブリを通って延在する回路パネルの1組の導体370と電気的に接続される。
【0169】
図4Aの実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ(又は超小型電子パッケージ)310の超小型電子素子330はメモリストレージアレイ機能を有することができ、第2の超小型電子アセンブリ(又は超小型電子パッケージ)340の超小型電子素子341はマイクロプロセッサ機能を有することができる。
【0170】
例示的な実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ310の超小型電子素子330は、第1及び第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在し、回路パネル360内に延在しない電気的接続によって、第2の超小型電子アセンブリ340の超小型電子素子341に電気的に直接接続することができる。本明細書において用いられるときに、第1の超小型電子素子と第2の超小型電子素子との間に延在する電気的接続が第1の超小型電子アセンブリ及び第2の超小型電子アセンブリ内にのみ延在し、第1の超小型電子アセンブリ及び第2の超小型電子アセンブリの外部にある構造体(例えば、回路パネル)内に延在しないときに、第1の超小型電子アセンブリの第1の超小型電子素子及び第2の超小型電子アセンブリの第2の超小型電子素子は互いに「直接」接続される。
【0171】
一例では、第1の超小型電子アセンブリ310の超小型電子素子330と第2の超小型電子アセンブリ340の超小型電子素子341との間の電気的接続は、第2の超小型電子アセンブリの上側端子(コンタクト365)が露出する第2の超小型電子アセンブリの第1の表面347に対して垂直な方向に延在する相互接続素子を含むことがあり、相互接続素子はパッケージオンパッケージによって積重するように構成される。
【0172】
一実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ310の超小型電子素子330と第2の超小型電子アセンブリ340の超小型電子素子341との間の電気的接続は、第2の超小型電子アセンブリの端子365から第2の超小型電子アセンブリの基板の表面343において露出するコンタクトまで延在するボンドビアアレイを含みうる。
【0173】
図4Bは、
図1に示される本発明の別の特定の例による、
図4Aの構成要素305の変形形態である構成要素305bを示す。
図4Bにおいて見られるように、構成要素305bは、
図4Aに示される同じ第2の超小型電子アセンブリ340を含むが、回路パネル360を含まない。1組の導体370が、第2の超小型電子アセンブリ340の基板342によって支持され、及び/又は基板342内に位置する。1組の導体370は、第2の超小型電子アセンブリ340の第1の表面347にあるコンタクト365と電気的に接続される。構成要素305bは、第2の超小型電子アセンブリ340の下面344において露出する端子345を通して、回路パネル360等の回路パネルと電気的に接続することができる。
【0174】
図4Cは、
図1に示される本発明の別の特定の例による、
図4Bの構成要素305bの変形形態である構成要素305cを示す。
図4Cにおいて見られるように、構成要素305cは、
図4Bに示される第2の超小型電子アセンブリ340に類似であるが、基板342を含まない第2の超小型電子アセンブリ340cを含む。1組の導体370cが、第2の超小型電子アセンブリ340cのモールド領域348によって支持され、及び/又はモールド領域348内に位置する。1組の導体370cは、第2の超小型電子アセンブリ340の第1の表面347にあるコンタクト365と電気的に接続される。1組の導体370cは、超小型電子素子341の素子コンタクト349を第2の超小型電子アセンブリ340cの下面344において露出する端子345と電気的に接続することができる。
【0175】
図5Aは、
図1に示される本発明の更に別の特定の例による構成要素405を示す。
図5Aにおいて見られるように、構成要素405は回路パネル460を含み、コンタクト465は第2の超小型電子アセンブリの第1の表面477において露出するか、又は第2の超小型電子アセンブリの第1の表面にある誘電体層(図示せず)において露出する、第2の超小型電子アセンブリ440の上側端子である。第2の超小型電子アセンブリ440は、回路パネルの第1の表面461に取り付けられ、1組の導体470と電気的に接続される。第2の超小型電子アセンブリ440の第2の表面444において露出する下側端子445が、回路パネル460の第1の表面461において露出する対応するコンタクト475と電気的に接続される。
【0176】
回路パネル460に接合される超小型電子アセンブリは、第1の超小型電子アセンブリ410の形をとる。
図5Aに示される例では、超小型電子アセンブリ410は、その中に1つ以上の超小型電子素子430を有する超小型電子パッケージであり、超小型電子素子はパッケージ基板420の第1の表面421に面する表面を有する。超小型電子素子430は、第1の表面421の反対に位置する基板420の第2の表面422において露出する端子425に電気的に接続されるアドレス入力435を有する。特定の例では、第1の超小型電子アセンブリ410は、超小型電子素子が第1のタイプからなるか、第2のタイプからなるかによって、
図2C又は
図2Dに関して図示及び説明されたのと同じようにして1組の導体470のバスF0、F1、F2及びF3と接続される複数の超小型電子素子430を含みうる。
【0177】
図5Aの実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ410は、それぞれその中に能動デバイスを有する、第1の超小型電子素子430及び更なる超小型電子素子を含みうる。一例では、第1の超小型電子アセンブリ410の端子425は、第1の超小型電子素子430を貫通して延在するスルーシリコンビアによって、更なる超小型電子素子と電気的に接続することができる。
【0178】
第2の超小型電子アセンブリ440は、それぞれその中に能動デバイスを有する1つ以上の超小型電子素子を含むことがあり、第2の超小型電子アセンブリの上側端子465は、第2の超小型電子パッケージ内に少なくとも部分的に延在する電気的接続によって、回路パネルの1組の導体470と電気的に接続することができる。コンタクト(又は上側端子)465は、第2の超小型電子アセンブリ440の第1の表面447の上に重なる誘電体層において露出することができる。例示的な実施形態では、第2の超小型電子アセンブリ440の超小型電子素子のうちの1つ以上のものは論理機能を有することができる。
【0179】
特定の例では、第2の超小型電子アセンブリ440の上側端子465と1組の導体470との間のこれらの電気的接続は、1つ以上の超小型電子素子を貫通して延在するスルーシリコンビア446を含みうる。これらの電気的接続は、下側端子445と、回路パネル460の第1の表面461において露出する対応するコンタクト475との間に延在する接合ユニットも含みうる。
【0180】
一例では、第2の超小型電子アセンブリ440は、第1の超小型電子素子と、少なくとも1つの第2の超小型電子素子とを含むことがあり、各超小型電子素子はその中に能動デバイスを有し、第1の超小型電子素子及び第2の超小型電子素子はスタック構成において配置される。特定の実施形態では、第2の超小型電子アセンブリ440の上側端子465は、第2の超小型電子アセンブリの少なくとも1つの第2の超小型電子素子を貫通して延在するスルーシリコンビア446によって、回路パネル460の1組の導体470と電気的に接続することができる。
図5Aでは、各上側端子465が、スルーシリコンビア446と(水平方向において)位置合わせされ、かつ接続されるように示されるが、上側端子はスルーシリコンビアと位置合わせされる必要はなく、上側端子の全てがこれらのスルーシリコンビアに接続される必要もない。
【0181】
第1の超小型電子アセンブリ410及び第2の超小型電子アセンブリ440はパッケージされた構造体として示されるが、その要件は必ずしも当てはまらない。一実施形態では、第1の超小型電子アセンブリ410はメモリストレージアレイ機能を有する超小型電子素子とすることができ、第2の超小型電子アセンブリ440は、論理機能を有する超小型電子素子とすることができる。第1の超小型電子アセンブリ410は、端子425とコンタクト465との間にフリップチップ接続を有するように示されるが、その要件は必ずしも当てはまらない。一例では、第1の超小型電子アセンブリ410は、メモリストレージアレイ機能を有し、そのコンタクト支持面が第2の超小型電子アセンブリ440の上面447に面しないように向けられる超小型電子素子とすることができ、第1の超小型電子アセンブリ410の(素子コンタクトでありうる)端子425は、第2の超小型電子アセンブリの上面にあるコンタクト465にワイヤボンディングすることができる。
【0182】
特定の例では、第2の超小型電子アセンブリ440の上面477にあるコンタクト465は、その中にDDR3又はDDR4メモリ素子を有する超小型電子アセンブリ410の共通サポートを提供することができる。
【0183】
図5Bは、
図1に示される本発明の別の特定の例による、
図5Aの構成要素405の変形形態である構成要素405bを示す。
図5Bにおいて見られるように、構成要素405bは
図5Aに示される同じ第2の超小型電子アセンブリ440を含むが、回路パネル460を含まない。
【0184】
1組の導体470bを、第2の超小型電子アセンブリ440の超小型電子素子によって支持することができ、及び/又は超小型電子素子内に配置することできる。1組の導体470bは、例えば、TSV、及び/又はTSVに接続される再分配トレースを含みうる。1組の導体470は、第2の超小型電子アセンブリ440の第1の表面447にあるコンタクト465と電気的に接続することができる。構成要素405bは、第2の超小型電子アセンブリ440の下面444において露出する端子445を通して、回路パネル460等の回路パネルと電気的に接続することができる。
図5Bの実施形態では、超小型電子アセンブリ440内の超小型電子素子のうちの1つ以上を1組の導体470bのための支持構造体とすることもできるし、超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子のうちの1つの上に重なる誘電体層を1組の導体のための支持構造体とすることもできる。
【0185】
上記で例示され、論じられた各例は、その中にある超小型電子素子が、超小型電子アセンブリの第1の表面が面する同じ方向に面するか、又は超小型電子アセンブリの第1の表面が面する方向に面しないことができる面上にコンタクトを有するように実現することができる。したがって、特定の例では、超小型電子アセンブリは、共同所有される米国特許出願第13/439317号の
図13〜
図20のいずれかの例において図示及び説明されるようにすることができ、その開示は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0186】
上記の例は基板の上に重なる超小型電子素子を参照するが、誘電体層が超小型電子素子上のトレース及び電気的相互接続を支持するために超小型電子素子のコンタクト支持面上に、又はその上方に形成される場合があるモールドされたユニット、例えば、ウェハーレベルユニット内に超小型電子素子が一緒に配置されるときのように、適切な場合には基板を除外することができる。
【0187】
他の例では、その中に複数の積重された超小型電子素子を有する超小型電子アセンブリを、共同所有される米国特許出願第13/439317号の
図21〜
図25を参照しながら図示及び説明されるように単一又は複数スタックの実施態様とすることができ、その開示は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0189】
上記の
図1〜
図5を参照しながら説明された超小型電子パッケージ及び超小型電子アセンブリは、
図6に示されるシステム500等の、多様な電子システムの構成において利用することができる。例えば、本発明の更なる実施形態によるシステム500は、他の電子構成要素508、510及び511とともに、上記で説明したような超小型電子パッケージ及び/又は超小型電子アセンブリ等の複数のモジュール又は構成要素506を含む。
【0190】
図示される例示的なシステム500において、そのシステムは、回路パネル、マザーボード、又はフレキシブルプリント回路基板等のライザーパネル502を含むことがあり、回路パネルは、
図6にその1つのみが示されており、モジュール又は構成要素506、508、510を相互接続する数多くの導体504を含みうる。そのような回路パネル502は、システム500内に含まれる超小型電子パッケージ及び/又は超小型電子アセンブリのそれぞれとの間で信号を伝達することができる。しかしながら、これは例示にすぎない。モジュール又は構成要素506間に電気的接続を形成するための任意の適切な構造体を用いることができる。
【0191】
特定の実施形態では、システム500は、半導体チップ508等のプロセッサも含むことがあり、それにより、各モジュール又は構成要素506は、数Nのデータビットを1クロックサイクル内で並列に転送するように構成することができ、プロセッサは、数Mのデータビットを1クロックサイクル内で並列に転送するように構成することができ、MはN以上である。
【0192】
図6に示される例では、構成要素508は半導体チップであり、構成要素510は表示画面であるが、システム500において任意の他の構成要素を用いることもできる。当然、明確に例示するために、
図6には2つの更なる構成要素508及び511しか示されないが、システム500は任意の数のそのような構成要素を含みうる。
【0193】
モジュール又は構成要素506並びに構成要素508及び511は、破線において概略的に示される共通のハウジング501内に実装することができ、所望の回路を形成するように必要に応じて電気的に相互接続することができる。ハウジング501は、例えば、携帯電話又は携帯情報端末において使用可能なタイプのポータブルハウジングとして示され、画面510は、ハウジングの表面において露出することができる。構造体506が撮像チップ等の感光素子を含む場合、その構造体に光を送るように、レンズ511又は他の光学デバイスを設けることもできる。ここでもまた、
図6に示される簡略化されたシステムは例示にすぎない。上記で論じられた構造体を用いて、デスクトップコンピュータ、ルータ等の固定構造体と一般的に見なされるシステムを含む、他のシステムを形成することもできる。
【0194】
図1〜
図5を参照しながら上記で説明された超小型電子パッケージ及び超小型電子アセンブリは、
図7に示されるシステム600等の電子システムの構成において利用することもできる。例えば、本発明の更なる実施形態によるシステム600は、構成要素506が複数の構成要素606で置き換えられていることを除いて、
図6に示されるシステム500と同じである。
【0195】
各構成要素606は、
図1〜
図5を参照しながら上記で説明された超小型電子パッケージ若しくは超小型電子アセンブリのうちの1つ以上のものとすることができるか、又は超小型電子パッケージ若しくは超小型電子アセンブリのうちの1つ以上のものを含みうる。特定の例では、構成要素606のうちの1つ以上のものは、
図1に示される構成要素5の変形形態とすることができ、支持構造体60は露出したエッジコンタクトを含み、各構成要素5の支持構造体はソケット605に挿入するのに適することができる。
【0196】
各ソケット605は、ソケットの片側又は両側において複数のコンタクト607を含むことがあり、それにより、各ソケット605は、構成要素5の上記の変形形態等の対応する構成要素606の対応する露出したエッジコンタクトと係合するのに適することができる。図示される例示的なシステム600において、そのシステムは、フレキシブルプリント回路基板等の第2の回路パネル602又はマザーボードを含むことがあり、第2の回路パネルは、
図7において1つのみが示されており、構成要素606を相互接続する数多くの導体604を含みうる。
【0197】
特定の例では、システム600等のモジュールが複数の構成要素606を含むことがあり、各構成要素606は構成要素5の上記の変形形態である。各構成要素606は、各構成要素606間で信号を伝達するように、第2の回路パネル602に実装し、第2の回路パネル602と電気的に接続することができる。システム600のその具体例は例示にすぎない。構成要素606間に電気的接続を形成するための任意の適切な構造体を用いることができる。
【0198】
本発明の上記の実施形態の種々の特徴は、本発明の範囲又は主旨から逸脱することなく、上記で具体的に説明された以外の方法において組み合わせることができる。本開示は、上記の本発明の実施形態の全てのそのような組み合わせ及び変形形態を包含することを意図している。
【0199】
以下の項は、本発明の特徴及び実施形態を更に説明する。つまり、
超小型電子パッケージファミリであって、
それぞれが外部構成要素の対応するコンタクトと接続する端子を有し、かつそれぞれが所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子を含む複数の超小型電子パッケージであって、各超小型電子パッケージの端子は記憶場所のうちの1つを指定する対応するコンタクト及びアドレス情報を受信するように構成され、各超小型電子素子はそれぞれの超小型電子パッケージの端子と接続される入力を有する、複数の超小型電子パッケージを含み、
そのファミリの第1の超小型電子パッケージの超小型電子素子は、第1のパッケージの端子を通してその超小型電子素子に結合される第1のコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、
そのファミリの第2の超小型電子パッケージの超小型電子素子は、第2のパッケージの端子を通してその超小型電子素子に結合される第2のコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、
第1のパッケージの端子は、第1のコマンド及びアドレス情報を受信するための第1の所定の配置に従って配置される外部構成要素の1組のコンタクトに接続するように構成され、第2のパッケージの端子は、第2のコマンド及びアドレス情報を受信するための第2の所定の配置に従って配置される外部構成要素の1組のコンタクトに接続するように構成され、
第2の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトは、第1の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトと同一の位置を占有する少なくとも幾つかのコンタクトを含み、第2の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトは、第1の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトより数が少ない、超小型電子パッケージファミリ。
【0200】
したがって、例えば、
図1に示される超小型電子パッケージ10は、上記の実施形態のいずれかにおいて、上記の実施形態において説明されたパッケージのタイプのいずれかとすることができる。例えば、第1のタイプの超小型電子パッケージ110c(
図2C)は、そのようなパッケージの端子125を通してその超小型電子素子に結合される第1のコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成される超小型電子素子131を含みうる。例えば、第2のタイプの超小型電子パッケージ110dは、第2のパッケージの端子125を通してその超小型電子素子に結合される第2のコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成される超小型電子素子132を含みうる。
【0201】
図2Cにおいて見ることができるように、第1のパッケージ110cの端子125は、第1のコマンド及びアドレス情報を受信するための第1の所定の配置に従って配置される外部構成要素105cの1組のコンタクト165に接続するように構成することができる。
図2Dにおいて見ることができるように、第2のパッケージ110dの端子125は、第2のコマンド及びアドレス情報を受信するための第2の所定の配置に従って配置される外部構成要素105dの1組のコンタクト165に接続するように構成することができる。
【0202】
図2C及び
図2Dを参照すると、第2の所定の配置に従って配置される1組168のコンタクト165は、第1の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトと同一の位置を占有する少なくとも幾つかのコンタクトを含みうる。第2の所定の配置に従って配置される1組168のコンタクト165は、第1の所定の配置に従って配置される1組のコンタクトより数が少ない。
【0203】
以下の番号を付された項は、本発明の実施形態及びその特徴の更なる例示的な説明を提供する。
1.少なくとも1つの超小型電子アセンブリと接続するモジュールであって、各超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、各超小型電子アセンブリの超小型電子素子は記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信する端子と接続される入力を有し、そのモジュールは、
反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有し、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する回路パネルと、
1組の導体に結合される少なくとも1組の共通サポートコンタクトであって、共通サポートコンタクトの各組は第1の表面又は第2の表面において露出し、共通サポートコンタクトの各組は、少なくとも1つの超小型電子アセンブリの単一の超小型電子アセンブリの1組の端子に接続するように構成される、少なくとも1組の共通サポートコンタクトと、
1組の導体に結合される複数のモジュールコンタクトであって、モジュールコンタクトは少なくとも1組の共通サポートコンタクトとの間で転送する情報を搬送するように構成され、モジュールコンタクトはモジュールの外部にある構成要素と接続するように構成される、複数のモジュールコンタクトと
を備えてなり、
少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、
(a)第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置であって、その超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が第1のコンタクトを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、第1のコンタクトは第1の数を有する、第1の所定の配置と、
(b)第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置であって、その超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトのサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、サブセットは第1の所定の配置に割り当てられる第1のコンタクトと同一の位置を占有する幾つかの第1のコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない、第2の所定の配置と
に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含む、モジュール。
2.第2の所定の配置に従って配置される第1のコンタクトのサブセットの全てのコンタクトは、第1の所定の配置に割り当てられる第1のコンタクトと同一の位置を占有する、第1項に記載のモジュール。
3.第2のサンプリング速度は第1のサンプリング速度の整数倍である、第1項に記載のモジュール。
4.共通サポートコンタクトの各組内の第1のコンタクトは、メモリストレージアレイ内の場所を指定するように使用可能なアドレス情報を搬送するために割り当てられたコンタクトを含む、第1項に記載のモジュール。
5.1組の導体に結合されるデバイスを更に備え、デバイスは第1のコンタクトにコマンド及びアドレス情報を送出するように動作可能である、第1項に記載のモジュール。
6.デバイスは、第1の配置を介してモジュールを第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1のモード、及び第2の配置を介してモジュールを第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2のモードにおいてそれぞれ動作するように構成される、第5項に記載のモジュール。
7.第1のタイプの超小型電子アセンブリを更に備え、少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第1のタイプの超小型電子アセンブリの端子と電気的に接続される、第6項に記載のモジュール。
8.第2のタイプの超小型電子アセンブリを更に備え、少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第2のタイプの超小型電子アセンブリの端子と電気的に接続される、第6項に記載のモジュール。
9.超小型電子アセンブリは超小型電子パッケージであり、端子は超小型電子パッケージの表面において露出する表面実装端子である、第1項に記載のモジュール。
10.回路パネルはモジュールカードであり、モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルのソケットに挿入されるときにそのソケットのコンタクトと係合するように第1の表面及び第2の表面のうちの少なくとも一方にある複数の露出した平行なコンタクトである、第1項に記載のモジュール。
11.回路パネルはモジュールカードであり、モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルのコネクタに取り付けられるときに、そのコネクタのコンタクトと係合するように第1の表面及び第2の表面のうちの一方にある複数のコンタクトである、第1項に記載のモジュール。
12.モジュールコンタクトは、モジュールが第2の回路パネルと接合されるときに、第2の回路パネルのコンタクトに面し、かつ電気的に接続するように第1の表面及び第2の表面のうちの一方において露出する表面実装コンタクトである、第1項に記載のモジュール。
13.少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、コマンド及びアドレス情報以外の情報を搬送するように構成される第2のコンタクトを含む、第1項に記載のモジュール。
14.少なくとも1組の共通サポートコンタクトは回路パネルの第1の表面の対応する領域において露出し、少なくとも1組の共通サポートコンタクトのそれぞれの第2のコンタクトのうちの少なくとも幾つかは、共通サポートコンタクトの各組の領域の周辺部に対向して位置する少なくとも第1の縁部及び第2の縁部に隣接する第1のエリア及び第2のエリア内に配置され、共通サポートコンタクトの各組の全ての第1のコンタクトは、共通サポートコンタクトの各組の第1のエリアと第2のエリアとの間に配置される、第13項に記載のモジュール。
15.少なくとも1組の共通サポートコンタクトのそれぞれの第2のコンタクトのうちの少なくとも幾つかは、共通サポートコンタクトの各組の領域の周辺部に対向して位置する少なくとも第3の縁部及び第4の縁部に隣接する第3のエリア及び第4のエリア内に配置され、第3の縁部及び第4の縁部はそれぞれ第1の縁部と第2の縁部との間の方向に延在し、共通サポートコンタクトの各組の全ての第1のコンタクトは、共通サポートコンタクトの各組の第3のエリアと第4のエリアとの間に配置される、第14項に記載のモジュール。
16.第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDRxからなり、第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプLPDDRxからなる、第1項に記載のモジュール。
17.第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプGDDRxからなる、第1項に記載のモジュール。
18.少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第1の表面にある第1の組と、第1の組から離間し、第1の表面に対して平行な方向に配置される、第1の表面にある第2の組とを含む、第1項に記載のモジュール。
19.少なくとも1組の共通サポートコンタクトは、第1の表面にある第1の組と、第2の表面にある第2の組とを含む、第1項に記載のモジュール。
20.共通サポートコンタクトの各組内の第1のコンタクトは、第1のグループ及び第2のグループの第1のコンタクトを含み、各グループの第1のコンタクトは、メモリストレージアレイ内の場所を指定するために使用可能なアドレス情報を搬送するために割り当てられる、第1項に記載のモジュール。
21.共通サポートコンタクトの各組内で、第1のグループの第1のコンタクトはそれぞれ第2のグループの対応する第1のコンタクトの信号割当てと理論軸に対して対称である信号割当てを有する、第20項に記載のモジュール。
22.共通サポートコンタクトの各組が第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第1のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、第1のグループ及び第2のグループのそれぞれにおける第1のコンタクトと接続するように構成される、第20項に記載のモジュール。
23.第1のタイプの超小型電子アセンブリは複数の超小型電子素子を含み、共通サポートコンタクトの各組が第1の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第1のタイプの超小型電子アセンブリの複数の超小型電子素子はそれぞれ、第1のグループ及び第2のグループのそれぞれにおける第1のコンタクトと接続するように構成される、第20項に記載のモジュール。
24.共通サポートコンタクトの各組が第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第2のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子は、第1のグループの第1のコンタクトと接続するが、第2のグループの第1のコンタクトとは接続しないように構成される、第20項に記載のモジュール。
25.第2のタイプの超小型電子アセンブリは、超小型電子素子の第1の半分及び超小型電子素子の第2の半分を含む複数の超小型電子素子を含み、共通サポートコンタクトの各組が第2の所定の配置に従って配置される割当てを有するとき、第2のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子の第1の半分はそれぞれ、第1のグループの第1のコンタクトと接続するが、第2のグループの第1のコンタクトとは接続しないように構成され、第2のタイプの超小型電子アセンブリの超小型電子素子の第2の半分はそれぞれ、第2のグループの第1のコンタクトと接続するが、第1のグループの第1のコンタクトとは接続しないように構成される、第20項に記載のモジュール。
26.少なくとも1つの超小型電子アセンブリと接続するモジュールであって、各超小型電子アセンブリは1組の端子と、所与の数の記憶場所を有するメモリストレージアレイを有する超小型電子素子とを含み、各超小型電子アセンブリの超小型電子素子は記憶場所のうちの1つを指定するコマンド及びアドレス情報を受信する端子と接続される入力を有し、そのモジュールは、
反対に位置する第1の表面及び第2の表面を有し、コマンド及びアドレス情報を搬送するように構成される1組の導体を支持する回路パネルと、
1組の導体に結合される少なくとも1組の共通サポートコンタクトであって、共通サポートコンタクトの各組は第1の表面又は第2の表面において露出し、共通サポートコンタクトの各組は、少なくとも1つの超小型電子アセンブリの単一の超小型電子アセンブリの1組の端子に接続するように構成される、少なくとも1組の共通サポートコンタクトと、
1組の導体に結合される複数のモジュールコンタクトであって、モジュールコンタクトは少なくとも1組の共通サポートコンタクトとの間で転送する情報を搬送するように構成され、モジュールコンタクトはモジュールの外部にある構成要素と接続するように構成される、複数のモジュールコンタクトと
を備えてなり、
少なくとも1組の共通サポートコンタクトはそれぞれ、
(a)第1のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第1の所定の配置であって、第1のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第1の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトの第1のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報をサンプリングするように構成される、第1の所定の配置と、
(b)第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続するための第2の所定の配置であって、第2のタイプの超小型電子アセンブリでは、超小型電子素子が、第2の数の第1のコンタクトを含む第1のコンタクトの第2のサブセットを通してその超小型電子素子に結合されるコマンド及びアドレス情報を第1のサンプリング速度より速い第2のサンプリング速度でサンプリングするように構成され、第1のサブセット及び第2のサブセットは同一の位置を占有する幾つかの第1のコンタクトを含み、第2の数は第1の数より少ない、第2の所定の配置と
に従って配置されるアドレス及びコマンド情報割当てを有する第1のコンタクトを含む、モジュール。
27.第1のタイプの超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含み、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はパリティ情報をサンプリングするように構成され、第2のタイプの超小型電子アセンブリと接続する第1のコンタクトの第2のサブセットは、パリティ情報をサンプリングするように構成されない、第26項に記載のモジュール。
28.第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR3からなり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR4からなる、第26項に記載のモジュール。
29.DDR4タイプ超小型電子素子を有する第1のタイプの超小型電子アセンブリのコマンド及びアドレス情報はパリティ情報を含み、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内のDDR4タイプ超小型電子素子は、パリティ情報をサンプリングするように構成される、第28項に記載のモジュール。
30.第2のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDRxからなり、第1のタイプの超小型電子アセンブリ内の超小型電子素子はタイプDDR(x+1)からなる、第26項に記載のモジュール。