(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本システムは、プッシュ型情報配信サーバおよびウェブサーバを含み、クラウド上で実現されるシステム(中継システム)として提供され得る。また、本システムは、第1の端末および/または第2の端末を含むシステム(通信システム)としても提供され得る。ウェブサーバから提供される第1のコンテンツの典型的な例は画像であるが、他のコンテンツ、第2の端末側で出力可能なコンテンツであればよく、例えば、通信開始を求めるために予め定められた特定のフレーズを含む音声や音楽、匂いなどのテキスト情報に対して情報量が多くなるコンテンツをウェブサーバは提供できる。
【0011】
第1の端末がインターホンであれば、第三者がインターホンで呼び出すときに撮影される画像をリアルタイムで第2の端末に表示でき、第2の端末のユーザーはインターホンにアクセスした来訪者を特定できる。また、携帯電話またはスマートホン同士の通話においても、着信時に呼び出し側(発信側)の画像をリアルタイムに着信側に表示することにより着信に応答する前に発信側を確認することができる。第1の端末から第2の端末に対してリアルタイムで画像を着信させるメッセージアプリを提供することも可能となる。第1の端末はウェブカメラを含む防犯装置、監視装置などであってもよく、特定の条件で第2の端末を呼び出し、その時の画像をリアルタイムで第2の端末に表示することができる。
【0012】
このシステムは、さらに、ネットワークを介して第2の端末から第1の端末に関わるユーザー認証情報が供給されると第2の端末に対するプッシュ通知用のIDを登録する機能を含む認証サーバを有していてもよい。このシステムにより提供される方法(通信方法、通信プロトコル)においては、表示することの前に、認証サーバが、ネットワークを介して第2の端末から第1の端末に関わるユーザー認証情報が供給されると第2の端末に対するプッシュ通知用のIDを登録することをさらに有していてもよい。第1の端末のユーザーが第2の端末を介してユーザー登録することによりプッシュ通知を受信する環境を構築できる。
【0013】
また、第2の端末からネットワーク上の第2の端末のネットワークアドレスを受信して
登録する機能と、第1の端末と第2の端末との間でネットワークを介した通信を行うために必要なセッションを確立する呼制御を行う機能とを含む通信制御サーバをさらに有していてもよい。通信方法においては、表示することの後に、通信制御サーバが、プッシュ通知に起因して第2の端末から登録されたネットワーク上の第2の端末のネットワークアドレスを用いて第1の端末と第2の端末との間でネットワークを介した通信を行うために必要なセッションを確立することをさらに有していてもよい。通信制御サーバの典型的なものはSIPサーバである。プッシュ通知により第2の端末において起動したアプリケーションが第2の端末からネットワーク上の第2の端末のネットワークアドレスを通信制御サーバに送信することにより、通信制御サーバは第1の端末および第2の端末のアドレスを特定することが可能となり、それらの間でピアツーピアなどを用いた所定のプロトコルにしたがってセッションを確立できる。
【0014】
さらに、このシステムは、第1の端末とネットワークを介して接続され、第1のイベントに関連するコンテンツをウェブサーバに供給する機能を含むゲートウェイサーバを有することが望ましい。ゲートウェイサーバを介して第1の端末からリアルタイムで第1のイベントに関連するコンテンツをウェブサーバに蓄積でき、ウェブサーバから第2の端末に対して第1のコンテンツとして提供できる。ゲートウェイサーバは、さらに、第1の端末とネットワークを介して接続され、第1の端末と通信制御サーバとを中継する機能を備えていてもよい。ゲートウェイサーバを設けることによりNAT問題を解消でき、さらに、各社のインターホンの仕様の差を吸収したり、セッションが行われる接続回線に適したデータに変換したりすることが可能となる。
【0015】
このシステムは、第2の端末をさらに有する通信システムであってもよく、第2の端末は、プッシュ通知により起動するアプリケーションであって、第1のイベントの発生を第1のコンテンツの表示とともに表示する機能を含むアプリケーションを含んでいてもよい。
【0016】
プッシュ型情報配信サーバは、プッシュ通知を、ネットワークを介して複数の第2の端末に配信する機能を含んでいてもよく、複数の第2の端末に対して一斉呼び出しを行うことが可能である。この場合、複数の第2の端末から第1のコンテンツの供給のリクエストを受けるウェブサーバは、複数の第2の端末の何れかから第1の端末との間で通信の確立を許可する信号を受信する機能を含むことが望ましい。この信号により一斉呼び出しを終了し、通信制御サーバによる個別セッションを開始できる。
【0017】
すなわち、この通信方法におけるプッシュ通知を配信することは、プッシュ型情報配信サーバが、プッシュ通知を、ネットワークを介して複数の第2の端末に配信することを含み、さらに、ウェブサーバが、複数の第2の端末の何れかから第1の端末との間で通信の確立を許可する信号を受信することを有していてもよい。
【0018】
このシステムに含まれる第1の端末は、典型的にはカメラ機能を含むインターホンであり、第1のイベントはインターホンの呼び出しであり、ウェブサーバは、HTTPなどのコンテンツを転送に適したプロトコルで第1の端末から供給された画像を第1のコンテンツとして配信する。したがって、SIPなどのピアツーピアのセッションが開始されなくてもコンテンツを第2の端末に送信できる。第1の端末が解錠機能を含むインターホンであれば、ウェブサーバは、さらに、第2の端末から解錠を行う操作を中継する機能を含んでいてもよい。
【0019】
図1に、上述したシステムの一例として、インターホンを、ネットワークを介してモバイル端末(情報端末、典型的にはスマートホン)と接続するシステム(通信システム)1の概略構成を示している。この通信システム1は、マンション2に設けられたインターホ
ン(ドアホン)システム20と、情報端末(モバイル端末、携帯端末、スマートホン、第2の端末)5と、インターホンシステム20に含まれるインターホン(インターホン親機、第1の端末)21と情報端末(第2の端末)5とをネットワーク(クラウド)3を介して接続する中継システム(中継サーバ)10とを含む。インターホンシステム20は、アパート用であってもよく、一戸建ての建物の個々に対応したシステムであってもよい。
【0020】
中継システム10は、インターホンシステム20に含まれる各インターホン21のユーザーおよびユーザーが所有する情報端末5の管理を行う認証サーバ(管理サーバ)12と、認証データベース(認証DB)13と、インターホン21と情報端末5との間のセッションを制御するSIPサーバ14と、情報端末5(具体的には情報端末5に実装されたアプリケーション50)にプッシュ通知P1を配信するプッシュ型情報配信サーバ(プッシュサーバ)15と、情報端末5にHTTPなどのファイル転送プロトコルにより画像などのコンテンツを配信するウェブサーバ16と、情報端末5にその他のウェブサービスを提供するサービスサーバ17と、中継システム10とインターホンシステム20とを接続するゲートウェイサーバ(インターホンサーバ)11とを含む。
【0021】
クラウドコンピューティング(クラウド)3は、インターネットなどのコンピュータネットワークを経由して、さまざまなソフトウェア、ハードウェア、データベース、サーバなどのリソースを利用するサービスの総称として用いられる。中継システム(中継サーバ)10は、クラウド3の上に構築されたサーバあるいはクラウドサービスを提供するサーバまたはサーバ群を示す。近年、ハードウェア環境(サーバ、ストレージ、ネットワーク)を事業者が提供し、ミドルウェアやOSなどの開発環境は開発者(ユーザー)が自由に選択できるモデルのサービス(IaaS、Infrastructure as a Service)、事業者がリ
ソースとしてクラウドサーバを貸し出すサービス(IDC、Internet Data Center)がある。
【0022】
携帯電話のパケット定額の普及により、タブレット、スマートホンなどのモバイル端末5は常時接続環境が整っている。しかしながら、市販されているスマートホン5と連動できるインターホン(ドアホン)は、無線LAN接続を前提としたサービスがほとんどである。SIPプロトコル対応の市販化されているインターホン、ドアホンも、有線もしくは、無線によるLAN(室内や棟内での使用を想定)で使用されることを想定した製品が一般的である。
【0023】
これら製品の多くは、音声通話を行うために、SIPプロトコルを採用しており、理論上はインターネット上に設置されているSIPサーバを経由するなどすれば、LAN以外の端末でも使用することができる可能性を持っているが、以下のような理由により、現状では、そのような使われ方は普及していない。
【0024】
第1の理由は、安定して野外でモバイル端末を呼び出しするのが難しいことである。モバイル通信の場合、使用エリアによってIPアドレスが変わったり、無線LANとモバイル回線の優先切替などにより、SIPサーバに登録した時のIPアドレス情報が、SIPによる通話呼び出し時に別のアドレスに変わっていたりすると呼び出しができない。
【0025】
第2の理由は、SIPのNAT(Network Address Translation)問題である。送り側
と受け側それぞれにNATが存在すると、相手のアドレスの特定ができず、無音状態になってしまう。
【0026】
第3の理由は、LANベースの商品のため、モバイル回線によるパケット通信だと、パケット使用量が多すぎることである。すなわち、3Gのパケット、LTE(Long Term Evolution)あるいは4Gで帯域制限中でも、安定して会話や映像を見られるような品質が
必要である。LAN環境下では、特にパケットの使用量や、速度制限、外部からの攻撃などが問題になることはないが、野外でモバイル回線や公衆WIFI網での利用を考慮すると、これらの問題を解決しなければ商品化、サービスを提供するのは困難である。
【0027】
第4の理由は、インターネットを外部から参照できるようにすると、映像を盗み見られたり、インターホン機器をハッキングされたりすることである。例えば、安易にインターホンをインターネットに接続すると、部屋の鍵を遠隔で開けるなどの行為ができてしまうようになる。
【0028】
第1の理由を解決する方法は、通信ベアラに依存せず着信できる仕組みを提供することである。WIFI環境、携帯網のどちらでも通話できること、すなわち、WIFIと携帯網を切替中、もしくはどちらも有効な時でも確実に着信できることである。通信システム1においては、プッシュサーバ15が提供するPUSH通知(プッシュ通知)P1によるデバイス呼び出しを用いている。プッシュ通知P1を用いることにより、モバイル端末5においてアプリケーション50が未起動時でも、着信を受けてアプリケーションを起動できる。第1の端末であるインターホン21における部屋呼び出しから、第2の端末であるモバイル端末5において実際に呼び出されるまでに数秒(1〜5秒程度)を要する可能性があるが、通信を行う前の呼び出しの際のロスタイムはサービスの提供において通常、ほとんど問題とならない。
【0029】
SIPサーバ14へ常時接続(sip regist状態を維持)することは、一般的なVoIP(SIP電話)方式で、呼び出しから着信までのタイムラグが最小になるが、アプリケーションが常時起動していなければならないという問題があることは上述した通りである。さらに、WIFIとモバイル回線で、端末5のIPアドレスが異なるため、WIFIとモバイル回線がどちらも有効、もしくは、移動中でIPが切り替わったりすると、SIPサーバ14に登録された情報の更新が必要となる。このため、頻繁にSIPサーバ14にRegistする必要があり、端末5のバッテリーの消費量が拡大する傾向になる。
【0030】
SMS(Short Message Service)によるデバイス呼び出しを用いることも可能である
。メッセージ以外に、送受信できるデータ量は限定されるが、映像など、他の情報も一緒に通知できるというメリットがある。その一方、携帯電話会社が提供するサービスのため、SIM(Subscriber Identification Module)が必須であり、データ通信専用SIMやSIMなしモデルの端末では使用できないという問題がある。したがって、この通信システム1においては、室内、野外において、WIFI、モバイルなどの回線種別を意識せずに使用できるプッシュ呼び出しを用いて解決している。
【0031】
第2および第3の理由を解決するために、このシステム1および通信方法においては、中継システム10にゲートウェイサーバ11を設けている。モバイル端末5向けに、インターホンとしての機能を満たす限界まで、音声や映像などのデータ使用量を抑制する方法、すなわち、データ通信がパケット制限中でも会話と来訪者の映像表示ができることを実現するために、このシステム1においては、独自のインターホン機材(ハードウェア)を必要とせず、既製品のインターホン(ドアホン)やSIP対応インターホンをターゲットに、モバイル回線での使用を可能にすることを目標としている。
【0032】
解決案として、ゲートウェイサーバ11に、インターホン21からの音声や映像データを、モバイル端末5向けに最適と思われるデータフォーマット、コーデックに変換するための機能(接続中継・変換機能)11bを用意する。ゲートウェイサーバ11は、コーデック変換以外に、マンションや居住者側のLANネットワークと、インターネット(モバイル)ネットワークを接続するためのプロキシサーバとしての役割も兼ねる。また、ゲー
トウェイサーバ11を設けることにより、居住者側のLAN内に存在するインターホン機材に対し、外部からの機器(モバイル端末など)が直接通信することがない。このため、外部からインターホンシステム20の各機器への攻撃のリスクを最小にできる。
【0033】
また、各メーカー、様々なインターホンのハードウェアがあり、外部インターフェース仕様も機種ごとに異なるがそれらの相違を吸収する機能を中継システム10に設けることが可能となる。したがって、モバイル端末5側のアプリケーション50は、インターホンのメーカーや機種を意識するとなく、各メーカーのインターホンシステムに対し共通のインターホンアプリ50を提供することが可能となる。
【0034】
第4の理由を解決するために、この通信システム1および通信方法においては、第三者が勝手に居住者になりすまして、インターホンの映像を見たり通話したりできないようにする仕組みを導入している。インターホン21の着信を、インターネット(クラウド)3を経由して提供すると、理論上、世界中のどこにいても、インターネットに通じた回線があれば、インターホンの着信が取れる。このため、IDとパスワードによる認証だけだと、ID、パスワードが流出すると、誰でも映像を見たり、通話ができてしまう。したがって、IDやパスワードの流出などにより、第三者が勝手にインターホン着信を取ったり、来訪者の履歴を参照することがないような仕組みが必要である。
【0035】
このため、本システムの認証サーバ12においては、初回ログインの際に、モバイル端末の個体を識別できる固有のID13bとユーザーID(インターホンのユーザーとして登録されているID)13aとをパスワード13pにより紐付け(アクティベート)する認証機能(認証ユニット)12aを含む。これにより、登録された端末5以外では、インターホンアプリ50を使用できないようにしている。
【0036】
スマートホンなどのモバイル端末5の個体を識別できる固有のID13bは、ユニークであることを証明できるIDであることが必要であり、プッシュ通知用のデバイストークン情報はこれに相当する。一方、モバイル端末の個体を識別できる固有のID13bとして、プッシュ通知用のIDであるデバイストークン情報13bを使用した場合、デバイストークン情報13bは、IMEI(International Mobile Equipment Identify)やMA
Cアドレスなどとは異なり、ユニークであることは保証されるが、静的値ではない可能性がある。すなわち、プッシュ通知用のID13bは、プッシュ通知の対象となるアプリケーションやOSのバージョンアップなどにより、値が変更になる可能性がある。
【0037】
そのため、認証サーバ12は、端末登録コード発行機能(端末登録コード発行ユニット)12bを含む。モバイル端末5に実装されたスマートホンアプリ50は、認証機能を備えた認証サーバ(管理サーバ)12にログインする時に、デバイストークン13bを通知する。認証サーバ12の端末登録コード発行機能12bは、端末5の登録に成功すると、登録コード13cを発行してモバイル端末5のスマートホンアプリ50に通知する。この登録コード13cは、ログイン認証するたびに変更されるワンタイムの値であり、バージョンアップなどにより次回の認証サーバ12へのログインが必要になった時は、スマートホンアプリ50は、この登録コード13cを通知する。そうすることで、万一、プッシュ通知用のデバイストークン13bが異なっていても、登録コード13cが一致する場合は、同一端末5であることを証明することができ、新たなプッシュ通知用のデバイストークン13bをプッシュ送信用のプッシュサーバ15で使用することが可能となる。
【0038】
市販されているSIPインターホンは、通常のVoIP(SIP電話)ベースのため、通信システム1においては、プッシュ通知をトリガーに通話アプリの起動を行う仕組みが導入されている。しかしながら、これだけでは、SIPIDとパスワードの流出、SIPサーバのセキュリティーホールなどの要因により第三者がSIPサーバにレジスト(Re
gist)さえできてしまえば、誰でも着信を受けたり、映像が参照できてしまうなどの問題が発生する可能性がある。
【0039】
また、通信を開始する際のセキュリティの確保を考えると、着信応答前に来訪者画像(通信相手の画像)を参照することが望ましく、そのためには、SIPセッションに関係なく、映像を取得する必要がある。すなわち、SIPセッションを使って来客映像の取得を行うと、着信の応答(SIPによるセッションの確立)が行われるまで映像ができないことになる。
【0040】
このため、本システム1においては、ウェブサーバ16を設け、SIPの呼び出しとは別に、呼び出しに使用したインターホン21を特定し、そのインターホン21が搭載しているカメラの映像を参照する仕組みを提供している。SIPによって映像を送信する場合、呼び出しに正しく応答した(ユーザー認証できている)端末に映像を送ることができる。しかしながら、着信応答する前では、そのような仕組みが取れない。このため、本システム1のプッシュサーバ15は、端末5を呼び出すプッシュ通知P1とともに、ワンタイムパスワード(認証トークン)13xを供給する呼出し機能(呼出しユニット)15aを含む。認証トークン13xは、プッシュサーバ15が発行してもよく、認証サーバ12が発行してもよいが、本例においては、インターホン21からの着信を、ゲートウェイサーバ11を介して受信するSIPサーバ14が認証トークン13xを登録する機能(ユニット)14aを含む。
【0041】
ワンタイムパスワードである認証トークン13xは、ウェブサーバ16において、認証トークン13xが通知されたプッシュ通知P1に伴うコンテンツの提供が終了するとクリアされる。例えば、インターホン21の呼び出し(第1のイベント)によりプッシュ通知P1が行われ、認証トークン13xに基づき着信画面がウェブサーバ16から供給された後に、インターホン21とのセッションが開始され、そのセッションが終了すると認証トークン13xはクリアされる。
【0042】
ウェブサーバ16は、ワンタイムの認証トークン13xに基づきウェブサーバ16から独自にユーザーを特定して来訪者(通信相手)の画像を提供する中継ユニット16aを含む。この仕組みにより、来訪者の映像16pはプライベートな情報でもあるが、本システム1においては、呼び出された端末5でしか参照できない。
【0043】
また、ウェブサーバ16は、来訪者の映像(動画、静止画は問わず)16pを、履歴情報として、ウェブサーバ16上に一定の期間保管し、サーバ上で特定ユーザ(居住者)に限定公開する閲覧サービスユニット16cを含む。この閲覧サービス16cも、ユーザー登録されたモバイル端末(第2の端末)5がSIPサーバ14にアクセスして取得できるワンタイムの認証トークン13xを用いることにより安全に提供できる。
【0044】
したがって、中継システム10を含む通信システム1においては、SIPによる呼び出し(Invite)の応答前から、インターホン21の映像(来訪者の画像)を呼び出し側の端末(第2の端末)5が取得して表示できる。また、ワンタイムの認証トークン13xを用いることにより、インターホン21の映像は、インターホン21の部屋に属した端末5以外からは参照できない。
【0045】
この方式は、来訪者の画像のみならず、インターホン機器に対する様々なリクエスト(カメラ映像の取得、電気錠の解錠要求など)を行う際に利用できる。このため、ウェブサーバ16は、インターホン21で確認できる機能(施錠状態、マンション内あるいは家庭内のセキュリティ状態、エアコンその他の電気機器の動作状態など)や映像を中継する機能16aと、端末5からの操作をインターホン21あるいはインターホン21を介してド
アや家庭内の機器に中継する機能16bとを含む。
【0046】
さらに、プッシュサーバ15の呼出し機能15aは、インターホンサービスの場合、1部屋あたり、複数のモバイル端末5を呼び出し可能にすることができる。呼出し機能15aは、ユーザー単位(端末毎)もしくは、部屋単位(1家族分の端末を1グループとして扱う)でワンタイムの認証トークン13xを配信することが可能である。したがって、ユーザーID、パスワードでは、ユーザー単位でしか認証できないのに対し、あらかじめユーザー認証され、プッシュ通知用のID(デバイストークン情報)13bが設定された複数の端末5に対し、共通の認証トークン13xをプッシュ通知P1に含めることにより、部屋などのグループ単位でも呼び出して、来訪者の画像を表示することが可能となる。
【0047】
また、インターホン21への各種要求は、中継サーバ(中継システム)10にモバイル端末5からリクエストを投げることができ、中継システム10においては、認証トークン13xが正常な場合、有効なリクエストとして判断をすることができる。認証トークン13xは、インターホンサービスを利用するために必要となる重要かつ隠匿すべき情報であるが、プッシュ通知P1であらかじめ登録された特定の端末5にのみ配信される。このため、第三者が簡単には入手できない。さらに、認証トークン13xはネットワーク(クラウド)3を介して中継システム10と端末5との間で交換されるため、その情報の隠匿を保証することはできない。しかしながら、認証トークン13xは、ワンタイムパスワードであるため、万一流出しても、その影響を最小限に抑えることができる。
【0048】
図1を参照してさらに詳しく説明する。マンション2に設置されるインターホンシステム20は、各戸(各部屋、各家族)に対応した複数のインターホン親機(インターホン)21と、マンション2内の機器を接続する構内LAN28と、構内LAN28とクラウド(インターネット)3とを接続するルーター29とを含む。それぞれのインターホン21はルーター29により安全なルート、例えば、VPNを介してクラウド3の中継システム10と接続されている。
【0049】
それぞれのインターホン21は、電気錠解錠(施錠)装置24と、マイク・スピーカ25aおよびカメラ25bと入出力制御装置22などを介して接続されている。さらに、インターホン21はマンション2のロビーに設置されるロビーインターホンシステム23とも接続されており、ロビーのマイク・スピーカ26aおよびカメラ26bとも接続されている。したがって、インターホン21は、ロビーに到来した来訪者、および各戸のドアに到来した来訪者がインターホン21で来訪を告げると、その来訪をイベント(第1のイベント)として検出し、来訪者の画像や音声を取得して中継システム10に伝達できる。
【0050】
クラウド3に置かれた中継システム(中継サーバ)10は、インターホン(第1の端末)21に対するゲートウェイとなるゲートウェイサーバ11と、インターホン21のユーザーからアクセスによりモバイル端末5のユーザー認証を行う認証サーバ12と、認証情報などを格納する認証DB13と、インターホン21とモバイル端末5との間のセッションを確立するSIPサーバ14と、モバイル端末5にプッシュ通知P1を配信するプッシュサーバ15と、モバイル端末5からの要求により映像などのコンテンツを供給するウェブサーバ16と、その他のサービスを提供するサーバ17とを含む。
【0051】
ゲートウェイサーバ11は、インターホン(第1の端末)21に呼び出しがあると、それを第1のイベントとしてSIPサーバ14に中継するイベント中継機能11aと、音声などを中継する接続中継・変換機能11bとを含む。接続中継・変換機能11bは、インターホン21からの音声を所定のデータフォーマットまたはコーデックに変換してSIPサーバ14に中継したり、呼び出し(第1のイベント)に関連する画像やインターホン21の他の状態をコンテンツとしてウェブサーバ16に供給したり、モバイル端末5からの
操作を、ウェブサーバ16を経由してインターホン21に供給する機能を含む。
【0052】
認証サーバ12は外部のマスターコントロール端末6から設定される、それぞれのインターホン21のユーザーID13aおよびパスワード(初期パスワード)13pにしたがい、モバイル端末(第2の端末)5からユーザー認証情報(ユーザーID13aおよびパスワード13p)が供給されるとモバイル端末5(モバイル端末5に実装されたアプリケーション50)に対するプッシュ通知用のID(デバイストークン情報)13bを登録する認証機能12aと、モバイル端末5に対して、ログインの度に更新されるワンタイムパスワードである端末登録コード13cを発行する機能12bとを含む。
【0053】
プッシュサーバ(プッシュ型情報配信サーバ)15は、インターホン21における呼び出し(第1のイベント)の発生により、モバイル端末5にネットワーク3を介して、個々の呼び出しに対応したワンタイムパスワード(認証トークン)13xを含むプッシュ通知P1を配信する機能15aを含む。
【0054】
ウェブサーバ16は、ネットワーク3を介してモバイル端末5から供給される認証トークン13xを含むモバイル端末5の認証情報(本例においては、さらに、モバイル端末5のSIPIDを含む)を認証DB13に登録された情報に基づいて認証し、モバイル端末5に呼び出し(第1のイベント)に関連する来訪者の画像(第1のコンテンツ)を配信する機能/映像中継ユニット16aと、モバイル端末5からの操作をインターホン21に中継する操作中継機能16bと、来訪者などの履歴16pを一定の期間蓄積してユーザーに公開する機能16cとを含む。
【0055】
SIPサーバ14は、インターホン21における呼び出し(第1のイベント)の発生によりワンタイムパスワードとして認証トークン13xを認証DBに登録する機能14aと、モバイル端末5からネットワーク3上のネットワークアドレスを受信して登録する機能14bと、インターホン(第1の端末)21とモバイル端末(第2の端末)5との間でネットワーク3を介した通信を行うために必要なセッションをSIP(Session Initiation
Protocol)にしたがって確立する呼制御を行うセッション制御機能14cとを含む。
【0056】
中継システム10を介してインターホン21と接続されるモバイル端末5の典型的な例はインターホンアプリ50が実装されたスマートホンである。インターホンアプリ50は、中継システム10の認証サーバ12にアクセスしてモバイル端末5を登録するログイン機能51と、プッシュサーバ15からのプッシュ通知P1によりアプリケーション50を起動し、インターホン21からの呼出し(第1のイベントの発生)をウェブサーバ16から取得した来訪者の画像(第1のコンテンツ)とともに表示する初期応答機能52と、SIPサーバ14に確立されたセッションによりインターホン21と通話する機能53と、SIPサーバ14またはウェブサーバ16を介してインターホン21またはインターホン21を中継した操作を行う機能54とを含む。
【0057】
図2および
図3に、この通信システム1を用いて、第1の端末であるインターホン(インターコム)21と第2の端末であるスマートホン5、実際にはスマートホン5に実装されたインターホンアプリ50との間で呼び出しおよび情報(データ)の交換を行う通信方法を順番に示している。
【0058】
ステップS1からS8は、認証サーバ12が、スマートホン5を登録するログインプロセス(初期登録プロセス)である。スマートホン5のインターホンアプリ50にはログイン画面が表示され、ユーザーはログイン画面から認証サーバ12にアクセスする。
【0059】
認証サーバ12は、ネットワーク3を介してスマートホン5からインターホン21に関
わるユーザー認証情報が供給されるとスマートホン5に対するプッシュ通知用のID13bを認証DB13登録する。具体的には、ステップS1でスマートホン5からログイン用の情報(ID、パスワード、プッシュデバイストークン)が認証サーバ12に送信され、ステップS2で認証サーバ12が認証DB13のユーザー情報(ID13a、パスワード13p)に基づき認証を行い、認証されると、そのスマートホン5をステップS3およびS5でプッシュサーバ15とSIPサーバ14とにそれぞれ登録する。ステップS4およびS6で、それぞれのサーバから登録結果が戻され、正しく登録されると、ステップS7で認証サーバ12は認証DB13にユーザー識別情報を含む認証コードを登録する。さらに、認証サーバ12はステップS8においてログインのレスポンスとして認証情報と、ワンタイムの端末登録コード13cとをスマートホン5に送信する。
【0060】
ステップS10からS18は、プッシュサーバ15が、インターホン21の呼出し(第1のイベントの発生)によりワンタイムパスワードである認証トークンを含むプッシュ通知を配信するプロセスである。具体的には、ステップS10でインターホン呼び出しがあると、ステップS11で呼び出しイベントがインターコムサーバ(ゲートウェイサーバ)11に送信され、ステップS12においてゲートウェイサーバ11からSIPサーバ14に対して登録要求(インバイト)が通知される。ステップS13において、SIPサーバ14は認証DB13に、この呼び出しイベントに関する端末認証情報を登録する。端末認証情報(認証トークン番号)には、ワンタイムの認証トークン13x、呼出元SIP番号、および呼出先SIP番号が含まれる。呼出元SIP番号は各インターホン21に割り当てられたSIP番号であり、呼出先SIP番号は、ログイン時に割り当てられたスマートホン5のSIP番号であり、1つのインターホン21に対して複数のスマートホン5が割り当てられていれば、それら複数のスマートホン5に対して一斉呼び出しを行う準備が行われる。
【0061】
ステップS14において、SIPサーバ14からプッシュサーバ15に対して、インターホン着信が通知され、ステップS15において、プッシュサーバ15から、認証トークンを含むプッシュ通知が、登録された各スマートホン5に配信される。これによりスマートホン5においては、スマートホンアプリ50が起動し、着信画面が表示される。ステップS16でSIPサーバ14からゲートウェイサーバ11に呼び出し結果が戻される。呼び出された各スマートホン5においては、ステップS17でSIPサーバ14にアドレス登録を行い、ステップS18でその結果がSIPサーバ14から通知される。
【0062】
ステップS20からS36は、ウェブサーバ16が、HTTPにより、ネットワーク3を介してスマートホン5から供給されるワンタイムパスワードを含む端末認証情報に基づいて、スマートホン5に呼び出しに関する第1のコンテンツ、本例においてはインターホン状態と画像とを配信し、インターホンアプリ50が着信画面にインターホン状態と画像とを表示するプロセスを示している。
【0063】
具体的には、ステップS20において、スマートホン5、具体的にはインターホンアプリ50が、クライアントとして、ウェブサーバ16に、HTTPを用いて、インターホン状態取得要求を、認証トークン13xを含む端末認証情報とともに通知する。インターホン状態には、ロビー、各戸のドアのいずれのインターホンで呼び出されたのか、施錠状態などが含まれる。ステップS21で、ウェブサーバ16は、通知された認証トークン13xを含む端末認証情報をSIPサーバ14で確認する(認証する)。ウェブサーバ16は、着信した端末認証情報を、認証DB13に登録された情報に基づいて認証してもよく、認証サーバ12で認証してもよい。ステップS22〜S25で、ウェブサーバ16は、ゲートウェイサーバ11を介してインターホン21からインターホン状態を取得し、ステップS26でスマートホン5へインターホン状態を配信する。スマートホン5においては、着信画面にインターホン状態がリアルタイムで表示される。
【0064】
ウェブサーバ16がインターホン状態を取得するタイミングは、ゲートウェイサーバ11からインターホン呼び出しがあったことを受信することによりウェブサーバ16が自律的に設定でき、スマートホン5からの要求の有無にかかわらず状態を取得することも可能である。また、スマートホン5が着信画像を表示中は、インターホン21から適当なタイミングで断続的に状態を取得してウェブサーバ16からスマートホン5に供給するインターホン状態をアップデートすることが可能である。以下の画像を取得する場合も同様である。
【0065】
映像(来訪者の画像)の取得は、まず、ステップS30において、スマートホン5が、ウェブサーバ16に映像インターホン状態取得要求を、認証トークン13xを含む端末認証情報とともに通知する。ステップS31で、ウェブサーバ16は、通知された認証トークン13xを含む端末認証情報を上記と同様に認証し、ステップS32〜S35で、ウブサーバ16は、ゲートウェイサーバ11を介してインターホン21から映像を取得し、ステップS36でスマートホン5へインターホン状態を配信する。スマートホン5においては、着信画面に来訪者の画像がリアルタイムに表示される。スマートホン5が着信画像を表示中は、ウェブサーバ16は、インターホン21から適当なタイミングで断続的に、または連続的に映像を取得してスマートホン5に供給する。これにより、スマートホン5にリアルタイムの映像を表示できる。
【0066】
ステップS41からS79は、通信制御サーバであるSIPサーバ14を用いてセッションを開始し、終了するプロセスを示している。ステップS41において、呼び出された複数のスマートホン5のうちの1つで応答ボタンが押し下げられると、ステップS42において、ウェブサーバ16に、通話開始要求が、認証トークン13xを含む端末認証情報とともに送信される。ステップS43において、ウェブサーバ16は、通知された認証トークン13xを含む端末認証情報を上記と同様に認証し、ステップS44で、ゲートウェイサーバ11にインターホン呼び出しを通知する。この結果、ステップS45において、ゲートウェイサーバ11は、SIPサーバ14に対する一斉呼び出しを中止し、ステップS46において、応答ボタンが押し下げられたスマートホン5を指定して、SIPサーバ14に対してインバイト要求を通知し、スマートホン5を呼び出す。SIPサーバ14は、それに呼応して、ステップS47においてスマートホン5にインバイト要求を通知する。スマートホン5からアクノリッジが得られると、ステップS48において、SIPサーバ14はゲートウェイサーバ11に呼び出し結果を返す。
【0067】
この結果、ステップS51において、インターホン21はゲートウェイサーバ11を介してスマートホン5とSIPセッションによる通話が開始される。この際、ステップS49で、ゲートウェイサーバ11からウェブサーバ16にインターホン呼び出し結果が返され、ステップS50でウェブサーバ16を経由して通話が開始されたことがスマートホン5に表示される。インターホン21はクラウド上の中継システム10のゲートウェイサーバ11とはVPNにより接続され、ネット上のアドレスが特定されているゲートウェイサーバ11がインターホン21とSIPサーバ14とを中継する。このため、スマートホン5は、ゲートウェイサーバ11でアドレスが解決された状態で、すなわち、インターホン21側ではNATを経由せずに、SIPセッションによる通話を行う。したがって、少なくともインターホン21の側にNATが入ることはなく、SIPセッションにおいて送受信側でNATによるアドレス変換が行われると通話ができない事態になる(NAT問題)ことを防止できる。さらにゲートウェイサーバ11でコーデックをスマートホン5と通話するために最適なものに設定できるので、経済的で音声の品質も確保された通話を行うことができる。
【0068】
通話中にステップS61でスマートホン5(インターホンアプリ)50において解錠ボ
タンが押し下げられると、ステップS62において、ウェブサーバ16に、解錠要求が、認証トークン13xを含む端末認証情報とともに送信される。ステップS63において、ウェブサーバ16は、通知された認証トークン13xを含む端末認証情報を上記と同様に認証し、ステップS64およびS65で、ゲートウェイサーバ11を介してインターホン21に解錠要求を通知する。インターホン21は、さらに、ステップS66において、解錠装置24に解錠信号を出し、その結果を確認して解錠結果をステップS67,S68によりゲートウェイサーバ11を介してウェブサーバ16に返す。ウェブサーバ16はステップS69で、解錠結果をスマートホン5に返す。これにより、ユーザーはスマートホン5のインターホンアプリ50を用いて解除を行い、その結果を確認できる。
【0069】
ステップS70において、スマートホン5で終話ボタンが押し下げられると、ステップS71でスマートホン5からSIPサーバ14に接続解除が通知され、ステップS72でSIPセッションによる通話が終了する。その結果は、ステップS78およびS79で、ゲートウェイサーバ11を介してインターホン21に伝えられる。これにより、インターホン21の呼出し(第1のイベント)で始まった一例の処理が終了するので、ワイタイムパスワードである認証トークンはリセットされる。
【0070】
図4に、スマートホン5に実装されているインターホンアプリ50の動作の概要を示している。ステップ81でプッシュ通知を受信すると、インターホンアプリ50は自動起動し、ステップ82で、予めアドレスが判明している中継システム10のウェブサーバ16にワンタイムパスワードの認証トークン13xを含む端末認証情報を送って、インターホン21の状態および来訪者の画像を取得する。次に、ステップ83において、ウェブサーバ16から取得したインターホン状態および映像を、インターホン21からの呼出しとともに表示する。したがって、インターホンアプリ50は、SIPによるセッションを開始する前に通信相手であるインターホン21の状態およびインターホン21で取得している映像などのコンテンツを出力(表示)できる。
【0071】
表示された情報に基づき、ユーザーはステップ84において応答ボタンを押して、ステップ85においてSIPセッションを開始してインターホン21との間で通信(通話)できる。また、ステップ86において解錠ボタンを押すことによりステップ87でインターホン21を介して解錠できる。ステップ88で終話ボタンを押すと、ステップ89においてSIPセッションによる通話は終了し、インターホン21の呼出し(第1のイベント)で始まったプロセスは終了する。
【0072】
以上に説明したように、本通信システム1においては、中継システム10の認証サーバ12が、ユーザー端末であるスマートホン5のアプリケーション50の初回登録時や、通常起動により、中継システム10の認証サーバ12にログインする際、ユーザーID13a、パスワード13pと同時に、モバイル端末5のデバイストークン情報13bを認証サーバ12(認証DB13)に登録(アクティベート)し、登録に成功したら、登録コード13cを発行する。1ユーザー1端末を基本とするが、各端末5のデバイストークン13bを登録してプッシュ通知することにより1部屋に対し複数のユーザーを管理することが可能となる。
【0073】
以降、認証サーバ12に対し、スマートホン5が中継システム10にログインするたび、登録コード13cとデバイストークン情報13bとを通知して認証を求める。認証が成功なら、認証サーバ12は、新しい登録コード13cを発行してスマートホン5に通知する。こうすることで、OSプラットホームの変更や機種変更などにより、デバイストークン13bが不一致になった場合でも、正規の登録コード13cが通知できれば、通知された新しいデバイストークン13bを含む認証情報が更新され、プッシュ通知P1をユーザーのスマートホン5に安定的に送ることができる。また、ログイン時のなりすましも防止
できる。
【0074】
また、この中継システム10においては、SIPサーバ14がインターホン呼び出し毎(第1のイベント発生毎)に、前回の呼び出しとは異なる(ワンタイム)値の認証トークン13xを自動生成する。インターホン21の呼び出しと同時に、モバイル端末(該当の部屋のモバイル端末全て)5に対して、プッシュでインターホン呼出しを通知し、このプッシュ通知P1の電文内に、認証トークン13xの情報を含ませる。認証トークン13xを入手するルートをプッシュ通知のみに限定することにより、第三者が、認証用の情報である認証トークン13xを取得することを困難にする。パケットキャプチャなどの手段により、プッシュ通知に含まれる認証トークン13xの隠匿性を保証することはできないが、万一、認証トークン13xが第三者に渡ったとしても、1呼出ごとのワンタイム情報であるため、次回の部屋呼び出しにおけるセキュリティは担保される。
【0075】
スマートホン5は、認証トークン13xを入手することにより、クライアントとしてワンタイムの認証トークン13xを用いて、HTTPによりウェブサーバ16にアクセスすることができ、ウェブサーバ16からコンテンツをダウンロードして表示できる。したがって、通話開始前に、スマートホン5に、インターホン21の来訪者の画像を表示したり、インターホン21の状態を表示したりすることができる。
【0076】
上記においては、インターホンとスマートホンとをクラウド経由で接続する例を用いて本発明を説明しているが、通知するイベント(第1のイベント)はインターホンの呼出しに限定されず、第1の端末はインターホン(インターコム)に限られない。イベントはモバイル端末の呼出しであってもよく、第1の端末はスマートホンなどのモバイル端末であってもよい。通話を開始する前に、呼出相手の画像を表示したりすることができる。また、第1の端末は監視カメラや防犯カメラなどであってもよく、これらの装置で何等かのイベントをキャッチしたときにそのイベントの画像を、イベントの発生と合わせてスマートホンなどのモバイル端末に表示できる。これらの例は、本発明の通信システムおよび方法を適用可能な幾つかの例に過ぎず、本発明はこれらに限定されない。
【解決手段】通信システム1においてクラウドに設置される中継システム10は、インターホン21の呼び出しにより、モバイル端末5にネットワーク3を介して、呼び出しに関するワンタイムパスワードである認証トークン13xを含むプッシュ通知P1を配信するプッシュサーバ15と、ネットワーク3を介してモバイル端末5から供給される認証トークン13xを含む端末認証情報に基づいて、モバイル端末5にインターホン21の来訪者の画像16pを配信するウェブサーバ16とを有する。