(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抽選部は、前記再生端末における前記コンテンツの再生回数が多いほど前記配信要求が前記第1の抽選結果に関連付けられる確率が高くなるように前記パラメータを調整する、請求項5に記載のコンテンツ配信サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0013】
各実施形態に係るコンテンツ配信サーバは、コンテンツの配信要求に対して抽選を行い、抽選結果に応じて異なるコンテンツデータを配信する。以降の説明において、コンテンツは、動画像データをよび/または動画像データに重ね表示されるコメントデータを含むが、これらに限られず、例えば静止画像、音声/音楽、テキストまたはこれらの任意の組み合わせなどを含んでいてもよい。
【0014】
なお、コンテンツの配信要求は、コンテンツの配信予約要求を含み得る。コンテンツの配信予約要求とは、将来(例えば、生配信番組の終了から所定時間経過後)に再生端末に対してコンテンツの配信がなされることを予め約束することを意味する。
【0015】
典型的には、コンテンツ配信サーバは、抽選結果が「あたり」であったユーザには特別な動画像データを配信し、抽選結果が「はずれ」であったユーザには通常の動画像データを配信する。
【0016】
特別な動画像データは、通常の動画像データの一部を異なる動画像データに差し替えたものであってもよいし、通常の動画像データに特別映像データを追加したものであってもよいし、通常の動画像データとは独立に用意された動画像データであってもよい。
【0017】
このように抽選結果に応じて異なる動画像データを配信すれば、ユーザは、異なる動画像データを視聴することを期待して同一のコンテンツを繰り返し再生するように動機付けられる。
【0018】
コンテンツ配信サーバは、抽選結果が「はずれ」であったユーザには抽選にはずれたユーザ同士で投稿・閲覧が可能なコメントデータを配信し、抽選結果が「あたり」であったユーザには抽選にあたったユーザ同士で投稿・閲覧が可能なコメントデータを配信してもよい。この場合に、抽選結果が「はずれ」であったユーザに配信される動画像データは、抽選結果が「あたり」であったユーザに配信される動画像データと同一であってもよいし、異なっていてもよい。このように抽選結果に応じて異なるコメントデータを配信すれば、ユーザは、抽選結果が同じであった他のユーザとの一体感をコメントデータの投稿・閲覧を通じて得やすく、動画像データをいっそう楽しむことができる。
【0019】
また、抽選結果は、「あたり」および「はずれ」の2種類に限られない。例えば、複数のメンバーが在籍するグループが出演する動画像データにおいて、「あたり(メンバー1)」、「あたり(メンバー2)」・・・のように3種類以上の抽選結果が用意されてもよい。抽選結果が「あたり(メンバー1)」であったならばユーザにはメンバー1の特別映像データを含む動画像データが配信され、抽選結果が「あたり(メンバー2)」であったならばユーザにはメンバー2の特別映像データを含む動画像データが配信されてもよい。
【0020】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るコンテンツ配信サーバは、例えば
図1に示されるコンテンツ配信システムに含まれる動画像配信サーバ20であってもよい。
図1のコンテンツ配信システムでは、ウェブサーバ10と、動画像配信サーバ20と、コメント配信サーバ30と、再生端末50−1,50−2,50−3,・・・・とが、ネットワーク40経由で互いに接続されている。
【0021】
ウェブサーバ10は、再生端末50からネットワーク40経由でアクセスされると、
図1のコンテンツ配信システムから配信可能なコンテンツが列挙されたリストを含むウェブページを当該再生端末50にネットワーク40経由で提供する。
【0022】
再生端末50のユーザは、当該再生端末50に表示されたウェブページ中のリストから配信を希望するコンテンツを、例えば、タップ、クリック、特定のキーの押下などの所定の操作を行うことで選択する。再生端末50は、このような所定の操作を検知すると、ユーザによって選択されたコンテンツの配信要求をウェブサーバ10へとネットワーク40経由で送信する。
【0023】
ウェブサーバ10は、ネットワーク40経由で再生端末50から特定のコンテンツの配信要求を受信すると、当該コンテンツの動画像データを取得するための情報(典型的にはURL(Uniform Resource Locator))と、当該動画像データに重ね表示されるコメントデータを取得するための情報(典型的にはURL)とを当該再生端末50へとネットワーク40経由で返信する。
【0024】
再生端末50は、ネットワーク40経由でウェブサーバ10から前述の情報を受信すると、動画像データを取得するための情報を用いて動画像配信サーバ20にネットワーク40経由でアクセス(これは、この情報によって指定される動画像データの配信要求を意味する)し、コメントデータを取得するための情報を用いてコメント配信サーバ30にネットワーク40経由でアクセス(これは、この情報によって指定されるコメントデータの配信要求を意味する)する。
【0025】
動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30は、それぞれ、再生端末50からネットワーク40経由で動画像データおよびコメントデータの配信要求を受けると、当該再生端末50の用いた情報に関連付けられた動画像データおよびコメントデータを当該再生端末50へとネットワーク40経由で配信する。再生端末50は、配信された動画像データを再生しつつ、配信されたコメントデータをこの動画像データに重ね表示する。
【0026】
なお、動画像配信サーバ20から再生端末50への動画像データの配信は、典型的にはストリーミング方式またはプログレッシブダウンロード方式(いわゆる擬似ストリーミング方式)に従って行われるが、他の方式(例えば、動画像データの全体を受信し終えるまで当該動画像データの再生を開始できない通常のダウンロード方式)に従って行われてもよい。
【0027】
動画像配信サーバ20は、再生端末50からネットワーク40経由で動画像データの配信要求を受けると、当該配信要求の対象となる動画像データを特定し、当該再生端末50へとネットワーク40経由で配信する。動画像配信サーバ20は、典型的には、大量の録画済みの動画像データと、それぞれの動画像データを取得するための情報(典型的にはURL)とを関連付けて記憶部に格納している。
【0028】
なお、動画像配信サーバ20は、生配信機能を備えていてもよい。すなわち、動画像配信サーバ20は、図示されない送信源(例えば、ビデオカメラに接続されたコンピュータ)から送信される動画像データをネットワーク40経由で順次受信し、そのままもしくは必要な加工を行ってから、当該動画像データを再生中の再生端末50へとネットワーク40経由で配信してもよい。
【0029】
コメント配信サーバ30は、再生端末50からネットワーク40経由でコメントデータの配信要求を受けると、当該配信要求の対象となるコメントデータを特定し、当該再生端末50へとネットワーク40経由で配信する。コメント配信サーバ30は、動画像配信サーバ20から配信可能な動画像データのそれぞれに重ね表示されるコメントデータと、当該コメントデータを取得するための情報(典型的にはURL)を関連付けて記憶部に格納している。なお、動画像データとコメントデータとの関係は1対1対応に限られず、1つの動画像データに重ね表示可能な複数のコメントデータが用意されてもよい。
【0030】
コメント配信サーバ30は、コメントデータを配信済みの再生端末50から、ユーザによって投稿された新たなコメントデータをネットワーク40経由で受信すると、当該新たなコメントデータを当該再生端末50に配信済みのコメントデータに追加してコメントデータを更新する。コメント配信サーバ30は、更新後のコメントデータを、更新前のコメントデータを配信済みの再生端末50へネットワーク40経由で自動配信してもよい。
【0031】
なお、
図1にはウェブサーバ10、動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30の3種類のサーバが示されているが、このようなサーバ構成は例示に過ぎない。いずれかのサーバの機能の一部または全部が他のサーバに組み込まれてもよいし、いずれかのサーバの機能が複数の異なるサーバに分割されてもよい。例えば、動画像配信サーバ20とコメント配信サーバ30とを統合した動画像/コメント配信サーバが用意されてもよい。
【0032】
また、単なる動画像データ(ここでは、コメントデータの重ね表示を伴わない動画像データを意味する)を配信するコンテンツ配信システムにおいて、コメント配信サーバ30は省略可能である。また、コメント配信サーバ30の機能の一部または全部がウェブサーバ10または動画像配信サーバ20に組み込まれてもよく、この場合にもコメント配信サーバ30は省略可能である。
【0033】
再生端末50は、ウェブサーバ10からネットワーク40経由で提供されたウェブページを表示し、当該ウェブページの表示中にユーザによってなされたコンテンツを選択する操作を検知し、当該コンテンツの配信要求をウェブサーバ10へとネットワーク40経由で送信する。
【0034】
再生端末50は、このコンテンツの動画像データを取得するための情報と当該動画像データに重ね表示されるコメントデータを取得するための情報とをウェブサーバ10からネットワーク40経由で受信し、これらの情報を用いて動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30にそれぞれネットワーク40経由でアクセスする。
【0035】
再生端末50は、配信された動画像データを再生しつつ、配信されたコメントデータをこの動画像データに重ね表示する。具体的には、コメントデータは、コメント本文と当該コメント本文を動画像データに重ね表示すべき時刻(この時刻は、動画像データの特定の再生時間の形式で定められる)とを少なくとも含むタプルを多数含んでいる。再生端末50は、動画像データの各フレームに、当該フレームの再生時間に関連付けられたコメント本文を重ね表示するように制御する。
【0036】
なお、再生端末50が動画像データを再生している間に、コメント配信サーバ30から当該動画像データに重ね表示される最新のコメントデータが配信される可能性がある。この場合に、再生端末50は、古いコメントデータを破棄し、最新のコメントデータを用いて前述の重ね表示制御を行うようにすればよい。
【0037】
再生端末50は、典型的には、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤーなど)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末であるが、これらに限られない。
【0038】
再生端末50は、動画像データの再生およびコメントデータの重ね表示制御などを行うプロセッサと、当該プロセッサによって実行されるプログラムおよび当該プロセッサによって使用されるデータなどを格納するメモリとを含んでいる。
【0039】
再生端末50は、さらに、ネットワーク40に接続するための通信装置と、動画像データを表示するための表示装置と、コンテンツの選択、コメントデータの投稿などのユーザ入力を受け付けるための入力装置とを利用可能である。これらの通信装置、表示装置および入力装置は、再生端末50に内蔵されていてもよいし、再生端末50に外付けされてもよい。
【0040】
通信装置は、ネットワーク40経由でウェブサーバ10、動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30と通信をする。例えば、通信装置は、ウェブサーバ10からウェブページを表示するためのデータを受信したり、ウェブサーバ10へコンテンツの配信要求を送信したり、ウェブサーバ10から動画像データを取得するための情報およびコメントデータを取得するための情報を受信したりする。
【0041】
また、通信装置は、動画像データを取得するための情報およびコメントデータを取得するための情報を用いて動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30にそれぞれアクセスし、動画像配信サーバ20およびコメント配信サーバ30から動画像データおよびコメントデータを受信する。
【0042】
さらに、通信装置は、再生端末50が動画像データを再生している間に、当該再生端末50のユーザがコメントデータを投稿すると当該コメントデータをコメント配信サーバ30へと送信したり、コメント配信サーバ30から当該動画像データに重ね表示される最新のコメントデータを受信したりする。
【0043】
表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。表示装置は、再生端末50から出力される画面データを表示する。再生端末50は、例えば、動画像データから再生したフレーム画像に当該フレーム画像の再生時間に関連付けられたコメントデータを重ね表示することで画面データのうちの動画像表示領域に相当する部分を生成する。なお、表示装置は、タッチスクリーンのように入力装置の機能を備えていてもよい。
【0044】
入力装置は、例えば、キーボード、マウス、テンキーなどであってもよいし、タッチスクリーンのように表示装置の機能を備えていてもよい。例えば、入力装置は、ユーザが配信を希望するコンテンツを選択するユーザ入力を受け付けたり、表示装置に表示されている動画像データに対するコメントデータを投稿するユーザ入力を受け付けたりする。このほか、入力装置は、例えば、再生端末50による動画像データの再生制御に関するユーザ入力(例えば、動画像表示領域の拡大/縮小、再生/一時停止、早送り、巻き戻し、ジャンプなど)を受け付けてもよい。また、入力装置は、動画像データに重ね表示されるGUI(Graphical User Interface)部品に対するユーザ入力を受け付けてもよい。このGUI部品は、例えば、アンケート、クイズなどへの回答ボタンであってもよいし、抽選への応募ボタンであってもよい。
【0045】
GUI部品は、例えば、コンテンツ再生用のアプリケーションと共に当該再生端末50に予め配信されていてもよい。この場合に、例えば、動画像配信サーバ20は、動画像データと共に、当該動画像データに重ね表示されるGUI部品の制御情報(コマンド)を配信してもよい。制御情報は、例えば、特定のGUI部品の表示時間を制御することができる。
【0046】
ユーザ入力は、例えば、マイクロフォンによって捉えられる音声、生体センサによって検出される生体データ(例えば体温、表情など)、GPS(Global Positioning System)または基地局情報によって識別される位置データ、加速度センサによって検出される加速度データに基づいて推定されるユーザのアクション(例えば、再生端末50を振り回した)などを含むこともできる。
【0047】
第1の実施形態に係るコンテンツ配信サーバに相当する動画像配信サーバ20が
図2に例示される。
図2の動画像配信サーバ20は、受信部101と、抽選部102と、配信部103と、記憶部104とを含む。
【0048】
受信部101は、ネットワーク40経由で再生端末50から動画像データの配信要求を受信する。この配信要求は、対象の動画像データを取得するための情報(典型的にはURL)、再生端末50(のユーザ)を識別する情報などを含む。受信部101は、配信要求を抽選部102へ送る。
【0049】
抽選部102は、受信部101からの配信要求の受信に応じて抽選を行い、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定する。抽選結果は、少なくとも2種類存在する。例えば、抽選結果は、「あたり」、「はずれ」の2種類であってもよいし、複数の「あたり」が存在してもよいし、「はずれ」が存在しなくてもよいし、そもそも「あたり」、「はずれ」といった概念が存在しなくてもよい。抽選結果は、おみくじに記載される運勢のように段階的なものであってもよい。抽選部102は、配信要求と当該配信要求に関連付けられた抽選結果を示す情報とを配信部103へ送る。
【0050】
抽選部102は、第1の確率で配信要求を第1の抽選結果に関連付け、第2の確率で配信要求を第2の抽選結果に関連付けてもよい。例えば、抽選部102は、配信要求の受信に応じて(擬似)乱数を生成し、当該乱数が第1の範囲に収まるならば当該配信要求を第1の抽選結果に関連付け、当該乱数が第2の範囲に収まるならば当該配信要求を第2の抽選結果に関連付けてもよい。この場合には、第1の確率は乱数の値域に対する第1の範囲の割合として決定され、第2の確率は乱数の値域に対する第2の範囲の割合として決定される。
【0051】
第1の確率および第2の確率は、固定であってもよいし、様々な要因に依存して調整されてもよい。例えば、抽選部102は、配信要求の送信元である再生端末50における過去のコンテンツ再生履歴に基づいて、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定するためのパラメータを調整してもよい。パラメータの調整は、例えば、各抽選結果に関連付けられる確率を変更することを意味しており、特定の抽選結果に関連付けられる確率を1または0に設定することも含む。
【0052】
例えば、抽選部102は、再生端末50が特定の複数の動画像データを特定の順序で再生していた場合には、当該再生端末50からの配信要求に特定の抽選結果を関連付けることを決定してもよい。また、抽選部102は、再生端末50からの配信要求の対象である動画像データの当該再生端末50における再生回数が多いほど当該配信要求が特定の抽選結果に関連付けられる確率が高くなるようにパラメータを調整してもよい。
【0053】
なお、特定の抽選結果に関連付けることのできる配信要求の総数が制限されてもよい。換言すれば、ユーザに何らかの特典を付与するための当選枠は有限であってもよい。抽選を通じてユーザに付与される特典は、特別なコンテンツを視聴する権利であってもよいし、何らかの財貨(仮想通貨を含む)またはサービスの交付を受ける権利であってもよい。抽選部102は、特定の抽選結果に関連付けられた配信要求の総数が規定値に達した場合には、以後の抽選を省略してもよい。
【0054】
例えば、動画像データの生配信時に5名分の景品を用意した抽選企画を行ったにも関わらず、進行の都合で3名の当選者を選出した時点で当該抽選企画が終了していたと仮定する。この場合に、余った2名分の景品については、例えばこの動画像データの再配信時に本実施形態において説明したように抽選を行い、特定の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50のユーザに交付すれば、処分が不要となるため在庫管理の負担が軽減される。他方では、在庫管理の負担が軽減されるので、生配信番組の提供者は、当選枠に余りが出ることをそれほど気にせずともよく、抽選企画を予定通りに終了して番組を円滑に進行しやすくなるという効果も期待できる。また、ユーザにとっては、再配信時にも景品を獲得できるチャンスがあるので、生配信の終了後もこの番組を再生するように動機付けられる。
【0055】
また、抽選の結果として特典を付与されるユーザ(当選者)を示す情報(典型的には、ユーザIDまたはユーザのニックネーム)が各再生端末50へ配信されてもよい。当選者を示す情報は、動画像データに重ね表示されるテキスト(例えばコメント本文)として提供されてもよいし、画像化されたテキストを含むフレームデータとして提供されてもよいし、テキストを読み上げる音声データ(典型的には音声合成ソフトによって生成される)であってもよい。当選者を示す情報は、当選者が確定する毎に例えば動画像配信サーバ20またはコメント配信サーバ30によって更新されてもよい。
【0056】
配信部103は、配信要求と当該配信要求に関連付けられた抽選結果を示す情報とを受け取る。ここで、各コンテンツは、抽選結果毎に動画像データを用意されている。配信部103は、配信要求の対象であるコンテンツの動画像データのうち当該配信要求に関連付けられた1つを選択し、当該配信要求の送信元である再生端末50へと配信する。例えば、配信部103は、配信要求が第1の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ第1の動画像データを配信し、配信要求が第2の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ第1の動画像データとは異なる第2の動画像データを配信する。
【0057】
配信部103は、動画像データに加えて当該動画像データに重ね表示されるGUI部品の制御情報をさらに配信してもよい。なお、GUI部品の制御情報は、動画像配信サーバ20に限られずウェブサーバ10、コメント配信サーバ30または図示されない他のサーバによって配信されてもよい。
【0058】
GUI部品は、例えば、抽選の応募ボタンまたはダミーボタンであってもよい。具体的には、配信部103は、配信要求が第1の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ抽選の応募ボタンを表示するための制御情報を配信し、配信要求が第2の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ抽選へのダミーボタンを表示するための制御情報を配信してもよい。
【0059】
抽選の応募ボタンが再生端末50(のユーザ)によって選択されると、当該応募ボタンは自身が選択されたことを示す情報を当該再生端末50に動画像配信サーバ20(または他のサーバ)へと送信させる。かかる応募ボタンを表示するための制御情報を配信する場合には、抽選部102は抽選結果を仮決定しており、応募ボタンの選択により抽選結果が初めて確定するとみなすことができる。すなわち、ユーザの再生端末50からの配信要求が何らかの特典が付与される抽選結果に関連付けられたとしても、ユーザは能動的に応募ボタンを選択しなければ特典を享受することはできない。
【0060】
他方、ダミーボタンが再生端末50(のユーザ)によって選択されても、当該ダミーボタンは自身が選択されたことを示す情報を当該再生端末50に動画像配信サーバ20(または他のサーバ)へと送信させない。かかるダミーボタンを配信することで、ダミーボタンが配信された再生端末50のユーザに当選の余地がないことを悟られないようにしつつ抽選の応募に伴うサーバ負荷を軽減することができる。
【0061】
記憶部104には、大量の録画済みの動画像データと、それぞれの動画像データを取得するための情報(典型的にはURL)と、抽選結果とが互いに関連付けられて格納されている。加えて、記憶部104には、前述のGUI部品の制御情報がさらに格納されていてもよい。
【0062】
図2の動画像配信サーバ20は、
図3に例示されるように動作してもよい。
受信部101が、ネットワーク40経由で再生端末50から動画像データの配信要求を受信すると(ステップS101)、抽選部102はこの配信要求の受信に応じて抽選を行い、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定する(ステップS102)。
【0063】
ステップS102において第1の抽選結果が得られれば、処理はステップS104へと進み、ステップS102において第2の抽選結果が得られれば、処理はステップS105へと進む(ステップS103)。
【0064】
ステップS104において、配信部103は、配信要求の送信元である再生端末50へと第1の動画像データを配信する。ステップS105において、配信部103は、配信要求の送信元である再生端末50へと第2の動画像データを配信する。
【0065】
以下、配信部103によって配信される動画像データを例示する。
配信部103は、
図4に例示されるように、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−1へ第1の動画像データを配信し、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−2へ第2の動画像データを配信してもよい。第1の動画像データは、第2の動画像データに特別映像データを追加したものに相当する。第1の動画像データおよび第2の動画像データは、例えば、再生開始から9分55秒までは同一であるが、それ以降では異なる。
【0066】
再生端末50−1は、特別映像データを視聴する権利が得られたことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、続けて5分間の特別映像データをさらに再生し、それから再生終了する。他方、再生端末50−2は、特別映像データを視聴する権利が得られなかったことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、そのまま再生終了する。
【0067】
なお、かかる告知は、暗黙的に行われてもよいし、全く行われなくてもよい。告知を行うタイミングは任意であるが、例えば再生終了時間付近に設定することで、ユーザが動画像データの視聴を中途で放棄することを防ぐ効果が期待できる。他方、例えば再生開始時間付近に設定すれば、特別映像データの視聴を意図したユーザが通常映像データ(第2の動画像データに相当)を繰り返し視聴する場合の煩雑さを軽減することができる。
【0068】
配信部103は、
図5に例示されるように、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−1−1および再生端末50−1−2へ第1の動画像データと抽選の応募ボタンを表示するための制御情報とを配信し、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−2−1および50−2−2へ第2の動画像データとダミーボタンを表示するための制御情報とを配信してもよい。第1の動画像データおよび第2の動画像データは
図4と同様であってよい。
【0069】
再生端末50−1−1および再生端末50−1−2は、7分30秒時点でそれぞれ抽選の応募ボタンを動画像データに重ね表示する。他方、再生端末50−1−2および再生端末50−2−2は、7分30秒時点でそれぞれダミーボタンを動画像データに重ね表示する。
【0070】
なお、応募ボタンおよびダミーボタンの表示タイミングは異なっていてもよい。応募ボタンおよびダミーボタンは、動画像データの視聴の妨げとならないようにするために典型的には限られた時間だけ表示されるが、常に表示されてもよい。また、応募ボタンおよびダミーボタンの外観は、ユーザに抽選結果を悟られないようにするために典型的には同一または類似であるが、非類似であってもよい。
【0071】
再生端末50−1−1のユーザは応募ボタンを選択し、再生端末50−1−2のユーザはダミーボタンを選択し、再生端末50−1−1のユーザは応募ボタンを選択せず、再生端末50−1−2のユーザはダミーボタンを選択しなかったとする。
【0072】
再生端末50−1−1は、特別映像データを視聴する権利が得られたことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、続けて5分間の特別映像データをさらに再生し、それから再生終了する。他方、再生端末50−2−1、再生端末50−1−2および再生端末50−2−2は、特別映像データを視聴する権利が得られなかったことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、そのまま再生終了する。
【0073】
なお、再生端末50−1−1および再生端末50−1−2は、抽選ボタンの選択の有無に依存して異なる動画像データを再生する必要がある。これは、様々な技法により実現可能である。例えば、動画像配信サーバ20は、再生端末50−1−2から応募ボタンが選択されたことを示す情報を受信しなかったことをトリガとして、当該再生端末50−1−2へと第2の動画像データを配信するようにしてもよい。
【0074】
配信部103は、
図6に例示されるように、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元であるユーザAの再生端末50へ第1の動画像データと抽選の応募ボタンを表示するための制御情報とを配信し、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元であるユーザBの再生端末50へ第2の動画像データとダミーボタンを表示するための制御情報とを配信してもよい。なお、
図6の例では、ユーザAの再生端末50およびユーザBの再生端末50は、同時に第1の動画像データおよび第2の動画像データを再生することとするが両者は異なっていてもよい。
【0075】
ユーザAの再生端末50およびユーザBの再生端末50は、7分30秒時点でそれぞれ抽選の応募ボタンおよびダミーボタンを動画像データに重ね表示する。ユーザAは応募ボタンを選択し、ユーザBはダミーボタンを選択したとする。動画像配信サーバ20(またはコメント配信サーバ30)は、応募ボタンが選択されたことを示す情報をユーザAの再生端末50から受信すると、ユーザAが当選者として確定させ、当選者を示す情報にユーザAの情報を追加する。動画像配信サーバ20は、ユーザAの再生端末50およびユーザBの再生端末50へそれぞれ、ユーザAが当選者であることを示す情報を配信する。ユーザAの再生端末50およびユーザBの再生端末50は、9分55秒時点でそれぞれユーザAが当選者であることを示す情報を表示し、それから再生を終了する。
【0076】
図6の例では、ユーザAの再生端末50およびユーザBの再生端末への配信後に、配信部103は、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元であるユーザCの再生端末50へ第1の動画像データと抽選の応募ボタンを表示するための制御情報とを配信し、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元であるユーザDの再生端末50へ第2の動画像データとダミーボタンを表示するための制御情報とを配信する。
【0077】
ユーザCの再生端末50およびユーザDの再生端末50は、7分30秒時点でそれぞれ抽選の応募ボタンおよびダミーボタンを動画像データに重ね表示する。ユーザCは応募ボタンを選択し、ユーザDはダミーボタンを選択したとする。動画像配信サーバ20(またはコメント配信サーバ30)は、応募ボタンが選択されたことを示す情報をユーザCの再生端末50から受信すると、ユーザCが当選者として確定させ、当選者を示す情報にユーザCの情報を追加する。動画像配信サーバ20は、ユーザCの再生端末50およびユーザDの再生端末50へそれぞれ、ユーザAおよびユーザCが当選者であることを示す情報を配信する。ユーザCの再生端末50およびユーザDの再生端末50は、9分55秒時点でそれぞれユーザAおよびユーザCが当選者であることを示す情報を表示し、それから再生を終了する。
【0078】
以上説明したように、第1の実施形態に係るコンテンツ配信装置は、ユーザの再生端末から配信要求を受信すると、抽選を行って当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定し、抽選結果に依存して異なるコンテンツを再生端末へ配信する。異なるコンテンツは、例えば、異なる動画像データを含むかもしれないし、異なるGUI部品を表示するための制御情報を含むかもしれない。抽選結果は、特別なコンテンツを視聴する権利、何らかの財貨またはサービスの交付を受ける権利などの特典をユーザに付与するものを含んでおり、ユーザはこの特典を目当てに同じコンテンツを繰り返し再生するように動機付けられる。
【0079】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るコンテンツ配信サーバは、例えば
図1に示されるコンテンツ配信システムに含まれるコメント配信サーバ30であってもよい。このコメント配信サーバ30が
図7に例示される。
図7のコメント配信サーバ30は、受信部201と、抽選部202と、配信部203と、記憶部204と、更新部205とを含む。
【0080】
受信部201は、ネットワーク40経由で再生端末50からコメントデータの配信要求を受信する。この配信要求は、対象のコメントデータを取得するための情報(典型的にはURL)、再生端末50(のユーザ)を識別する情報などを含む。受信部201は、配信要求を抽選部202へ送る。
【0081】
また、受信部201は、コメントデータを配信済みの再生端末50から、ユーザによって投稿された新たなコメントデータを受信することもある。この場合に、受信部201は、ユーザによって投稿された新たなコメントデータと当該ユーザに配信済みのコメントデータを示す情報とを更新部205へ送る。
【0082】
抽選部202は、受信部201からの配信要求の受信に応じて抽選を行い、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定する。抽選結果は、前述の第1の実施形態と同様に定義することができる。また、抽選部202は、前述の第1の実施形態において説明された抽選部102と同一または類似の動作を行ってよい。抽選部202は、配信要求と当該配信要求に関連付けられた抽選結果を示す情報とを配信部203へ送る。
【0083】
配信部203は、配信要求と当該配信要求に関連付けられた抽選結果を示す情報とを受け取る。ここで、各コンテンツは、抽選結果毎にコメントデータを用意されている。配信部203は、配信要求の対象であるコンテンツのコメントデータのうち当該配信要求に関連付けられた1つを選択し、当該配信要求の送信元である再生端末50へと配信する。例えば、配信部203は、配信要求が第1の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ第1のコメントデータを配信し、配信要求が第2の抽選結果に関連付けられた場合には当該配信要求の送信元である再生端末50へ第1のコメントデータとは異なる第2のコメントデータを配信する。
【0084】
なお、配信部203は、更新部205によってコメントデータが更新された場合には、更新前のコメントデータを配信済みの再生端末50に更新後のコメントデータを再配信してもよい。
【0085】
記憶部204には、大量のコメントデータと、それぞれのコメントデータを取得するための情報(典型的にはURL)と、抽選結果とが互いに関連付けられて格納されている。
【0086】
更新部205は、受信部201からユーザによって投稿された新たなコメントデータと当該ユーザに配信済みのコメントデータを示す情報とを受け取る。更新部205は、ユーザに配信済みのコメントデータを示す情報によって特定されるコメントデータを記憶部204から読み出す。更新部205は、ユーザによって投稿された新たなコメントデータを記憶部204から読み出したコメントデータに追加し、更新後のコメントデータを記憶部204に格納する。
【0087】
この結果、第1のコメントデータは、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50のユーザのみが閲覧・投稿をすることができる。他方、第2のコメントデータは、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50のユーザのみが閲覧・投稿をすることができる。
【0088】
図7のコメント配信サーバ30は、
図8に例示されるように動作してもよい。
受信部201が、ネットワーク40経由で再生端末50からコメントデータの配信要求を受信すると(ステップS201)、抽選部202はこの配信要求の受信に応じて抽選を行い、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定する(ステップS202)。
【0089】
ステップS202において第1の抽選結果が得られれば、処理はステップS204へと進み、ステップS202において第2の抽選結果が得られれば、処理はステップS205へと進む(ステップS203)。
【0090】
ステップS204において、配信部203は、配信要求の送信元である再生端末50へと第1のコメントデータを配信する。ステップS205において、配信部203は、配信要求の送信元である再生端末50へと第2のコメントデータを配信する。
【0091】
受信部201が、ステップS204またはステップS205においてコメントデータを配信された再生端末50からユーザによって投稿された新たなコメントデータを受信すると(ステップS206)、処理はステップS207へと進む。
【0092】
ステップS207において、更新部205は、ステップS206において受信した新たなコメントデータを、当該新たなコメントデータの送信元である再生端末50に配信済みのコメントデータに追加することで当該コメントデータを更新する。配信部203は、ステップS207において更新されたコメントデータを、更新前のコメントデータを配信済みの再生端末50に再配信する(ステップS208)。
【0093】
以下、配信部203によって配信されるコメントデータを例示する。
配信部203は、
図9に例示されるように、第1の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−1へ第1の動画像データに重ね表示される第1のコメントデータを配信し、第2の抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末50−2へ第2の動画像データに重ね表示される第2のコメントデータを配信してもよい。なお、
図9において、コメントデータは動画像データを遮蔽するように重ね表示されているが、コメントデータは動画像データを遮蔽しないよう透過処理を施されてから重ね表示されてもよい。第1の動画像データは、第2の動画像データに特別映像データを追加したものに相当する。第1の動画像データおよび第2の動画像データは、例えば、再生開始から9分55秒までは同一であるが、それ以降では異なる。
【0094】
再生端末50−1は、特別映像データを視聴する権利が得られたことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、続けて5分間の特別映像データをさらに再生し、それから再生終了する。他方、再生端末50−2は、特別映像データを視聴する権利が得られなかったことをユーザに告知する映像を9分55秒から再生し、そのまま再生終了する。第1のコメントデータおよび第2のコメントデータは、再生開始から9分55秒までは大差ないが、第1の動画像データと第2の動画像データとで異なる告知が行われる9分55秒以降ではユーザの当選/落選に応じて異なる盛り上がりを見せている。
【0095】
なお、かかる告知は、暗黙的に行われてもよいし、全く行われなくてもよい。告知を行うタイミングは任意であるが、例えば再生終了時間付近に設定することで、ユーザが動画像データの視聴を中途で放棄することを防ぐ効果が期待できる。他方、例えば再生開始時間付近に設定すれば、特別映像の視聴を意図したユーザが通常映像データ(第2の動画像データに相当)を繰り返し視聴する場合の煩雑さを軽減することができる。
【0096】
以上説明したように、第2の実施形態に係るコンテンツ配信装置は、ユーザの再生端末から配信要求を受信すると、抽選を行って当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定し、抽選結果に依存して異なるコメントデータを再生端末へ配信する。各コメントデータは、当該コメントデータに対応する抽選結果に関連付けられた配信要求の送信元である再生端末のユーザ同士でのみ閲覧・投稿が可能である。故に、ユーザは、例えば当選/落選の体験を共有する他のユーザとの間でコメントデータの閲覧・投稿を通じた交流をすることができ、深い一体感を覚えることができる。従って、このコンテンツ配信装置によれば、ユーザにコンテンツを再生する動機付けを与えることができる。
【0097】
上述の実施形態は、本発明の概念の理解を助けるための具体例を示しているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図されていない。実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な構成要素の付加、削除または転換をすることができる。
【0098】
上記各実施形態において説明された種々の機能部は、回路を用いることで実現されてもよい。回路は、特定の機能を実現する専用回路であってもよいし、プロセッサのような汎用回路であってもよい。
【0099】
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、汎用のコンピュータを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【解決手段】本発明の一態様によれば、コンテンツ配信装置は、受信部と、抽選部と、配信部とを含む。受信部は、コンテンツの配信要求を再生端末から受信する。抽選部は、配信要求の受信に応じて抽選を行い、当該配信要求に関連付けられる抽選結果を決定する。配信部は、配信要求が第1の抽選結果に関連付けられた場合には再生端末にコンテンツに関する第1のコンテンツデータを配信し、配信要求が第2の抽選結果に関連付けられた場合には再生端末にコンテンツに関する第2のコンテンツデータを配信する。