特許第6186401号(P6186401)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6186401
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】双駆動式車椅子
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/02 20060101AFI20170814BHJP
   A61G 5/00 20060101ALI20170814BHJP
   A61H 1/02 20060101ALI20170814BHJP
【FI】
   A61G5/02 702
   A61G5/00 701
   A61H1/02 N
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-160894(P2015-160894)
(22)【出願日】2015年8月18日
(65)【公開番号】特開2016-43264(P2016-43264A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2016年1月8日
(31)【優先権主張番号】103215250
(32)【優先日】2014年8月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514234300
【氏名又は名称】特瑞國際開發有限公司
【氏名又は名称原語表記】OPTIMAL MEDICAL CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】張 振平
【審査官】 古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−199795(JP,A)
【文献】 特開2001−327540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 5/00−5/14
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの回転前進ユニットおよび一つの制御ユニットを備え、
前記回転前進ユニットは、一つの車体枠と、一つのフレーム体と、一対の前輪と、一対の後輪とを有し、
前記フレーム体は、一端が前記車体枠の底部に回転可能に接続されており、他端が一対の前記前輪に連結されており、操作され揺動することで、前記前輪の前進方向を制御し、
一対の前記後輪は、一対の前記前輪の前進方向と相反する接続方式で前記フレーム体に接続されており、
前記制御ユニットは、一つの操作装置および一つの第一転向装置を有し、
前記操作装置は一対の前記後輪の前進方向を制御するのに用いられ、
前記第一転向装置は、一対の前記後輪の前進方向の変更と伴い、一対の前記前輪を連動させ前進方向を変更させることを特徴とする双駆動式車椅子。
【請求項2】
前記回転前進ユニットは、一つの前側車輪駆動アセンブリ、一つの後側車輪駆動アセンブリ、および、一つの支持装置を有し、
前記前側車輪駆動アセンブリは一対の前記前輪を有し、
前記後側車輪駆動アセンブリは、一つの横棒、前記横棒の両端に接続されている前記後輪、および、前記横棒に接続されている縦棒を有し、
前記支持装置は、前記車体枠の下側に位置しており、前記フレーム体、および、軸管を有し、前記軸管が前記フレーム体に連結されており、前記軸管に軸孔が形成されており、前記軸孔が前記後側車輪駆動アセンブリの前記縦棒の貫設に用いられ、
前記第一転向装置は、一つの第一端および一つの第二端を有する一つの第一転向部材、および、前記軸孔から突出する前記縦棒の端部に固定されている一つの第二転向部材を有し、前記第一端が前記フレーム体に回転可能に接続されており、前記第二端が前記第二転向部材に回転可能に接続されており、
前記操作装置は、手で握るのに用いられる一対の棒状握部を有し、前記棒状握部の一端が前記第一転向部材の前記第一端に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の双駆動式車椅子。
【請求項3】
前記支持装置の前記フレーム体は、一つの延伸管および一つの連結管を有し、
前記延伸管は、前記前側車輪駆動アセンブリに接続されており、
前記連結管は、一端が前記延伸管に固定されており、他端が前記軸管に固定されており、
一つの第一軸は、前記連結管および前記第一転向部材の前記第一端に貫接されており、前記第一転向部材と前記フレーム体を回転可能に接続させ、
一つの第二軸は、前記第一転向部材の前記第二端および前記第二転向部材に貫接されていることを特徴とする請求項2に記載の双駆動式車椅子。
【請求項4】
前記第一転向装置は、一つのブッシュを有し、
前記ブッシュは、前記第一転向部材と前記連結管の間に位置しており、
前記第一軸は、前記ブッシュを貫通し、
前記握り棒は、一端が前記ブッシュに固定されていることを特徴とする請求項3に記載の双駆動式車椅子。
【請求項5】
前記フレーム体の前記延伸管は、一つの直立部および一つの水平部を有し、
前記直立部は、頂端が前記車体枠に回転可能に接続されており、底端が前記水平部に接続されており、
前記前側車輪駆動アセンブリは、前記水平部に設けられている前記前輪を駆動しかつ回転させる一対のペダルを有することを特徴とする請求項3に記載の双駆動式車椅子。
【請求項6】
前記前側車輪駆動アセンブリは、一つの補助輪および一つの伝動装置をさらに有し、
前記補助輪および前記ペダルは前記水平部の前端に設けられており、
前記伝動装置は、一つの前側駆動軸および一つの後側駆動軸を有し、前記前側駆動軸の両端部にそれぞれ一つのクランクが設けられており、前記クランクに前記ペダルが設けられており、前記後側駆動軸の両端部にそれぞれ前記前輪が設けられており、前記後側駆動軸が前記前側駆動軸と共に回転することを特徴とする請求項5に記載の双駆動式車椅子。
【請求項7】
前記フレーム体は、前記延伸管の前記水平部の前側端部に接続されている一つの固定管をさらに有し、
一つのソケット管は、前記固定管に接続されており、径方向上側に形成されている第一挿入孔を有し、
前記前側駆動軸は、前記ソケット管を貫通し、一つの第二挿入孔を有し、
一つの固定鎖は、抜出可能に前記第一挿入孔および前記第二挿入孔に貫設されていることを特徴とする請求項6に記載の双駆動式車椅子。
【請求項8】
前記前側車輪駆動アセンブリは、一つの前側スプロケット、一つの後側スプロケット、および一つのローラーチェーンを有し、前記前側スプロケットが前記ソケット管に固設されており、前記後側スプロケットが前記後側駆動軸に固設されており、前記ローラーチェーンが前記前側スプロケットおよび前記後側スプロケットに繞設されていることを特徴とする請求項7に記載の双駆動式車椅子。
【請求項9】
締付リングをさらに備え、
前記締付リングは、分離可能に前記ソケット管の外部に結合されており、前記固定鎖の一端に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の双駆動式車椅子。
【請求項10】
前記フレーム体は、下側に向いて設置されている縦管、一つの固定環、および一つのスプリングをあらに有し、
前記補助輪は接続管の底端に設置されており、
前記接続管は前記縦管内に挿入されており、
前記固定環は前記縦管内に固定されており、
前記スプリングは、一端が前記固定環に当接しており、他端が前記接続管に当接していることを特徴とする請求項6に記載の双駆動式車椅子。
【請求項11】
一つの第二転向装置をさらに備え、
前記第二転向装置は、二つの連結棒を有し、
二つの前記連結棒は、互いに交差となるよう設置されており、両端がそれぞれ前記支持装置の前記フレーム体および前記後側車輪駆動アセンブリの前記縦棒に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の双駆動式車椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車椅子に関し、特に双駆動式車椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリハビリ用車椅子は、介護者が車椅子を前進させるのに用いられる装置を有する他、足こぎ装置を有する。よって、歩行困難な患者が利用する時、自身の両足でペダルを漕ぎ自由に走り回ることができ、足漕ぎ運動によるリハビリ運動効果が得られる。
【0003】
しかしながら、上述のリハビリ用車椅子のペダルは車椅子の移動とともに回転する。よって、足部が骨折した患者または半身不随の患者に不利である。また、従来のリハビリ用車椅子の肘掛けには転向制御装置が設けられている。この転向制御装置は、患者が自力で車椅子を操作するとき、車椅子の前進方向を制御するのに用いられる。しかしながら、この転向制御装置は一方の肘掛けに設けられている。例えば、転向制御装置が右側の肘掛けに設けられているとき、左利きの患者または右手が受傷した患者に取って不便である。よって、転向制御装置を一方の肘掛けに設ける構成は、様々な使用状況に応じることができない。従来のリハビリ用車椅子は改善する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−78751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、患者が独立操作可能であり、かつ介護者の協力により足漕ぎ機能を有しない普通の車椅子として使用可能である双駆動式車椅子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による双駆動式車椅子は、一つの回転前進ユニットおよび一つの制御ユニットを備える。回転前進ユニットは、一つの車体枠と、一つのフレーム体と、一対の前輪と、一対の後輪とを有する。フレーム体は、一端が車体枠の底部に回転可能に接続されており、他端が一対の前輪に連結されており、操作され揺動することで、前輪の前進方向を制御する。一対の後輪は、一対の前輪の前進方向と相反する接続方式でフレーム体に接続されている。制御ユニットは、一つの操作装置および一つの第一転向装置を有する。操作装置は一対の後輪の前進方向を制御するのに用いられる。第一転向装置は、一対の後輪の前進方向の変更と伴い、一対の前輪を連動させ前進方向を変更させる。
【0007】
本発明による双駆動式車椅子は、患者が独立操作することでリハビリに使用可能であり、かつ介護者の協力により足漕ぎ機能を有しない普通の車椅子として使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子を示す要部分解図である。
図3】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子を示す要部側面図である。
図4】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の固定環と接続管の間のスプリングを示す要部断面図である。
図5】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の前側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
図6】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の転向しない状態において、操作装置、第一転向装置、および後側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
図7】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の転向しない状態において、操作装置、第二転向装置、および前側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
図8】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の右側に転向する状態において、第一転向装置、および後側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
図9】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の右側に転向する状態において、第二転向装置、および前側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
図10】本発明の一実施形態による双駆動式車椅子の左側に転向する状態において、第二転向装置、および前側車輪駆動アセンブリを示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を明確に説明するために、一実施形態および図面に基づいて以下の通り説明する。図1〜10に示すように、本発明の一実施形態による双駆動式車椅子100は、一つの回転先進ユニットおよび一つの制御ユニットを備える。ここで、「双駆動式」とは、前進する方向または後退する方向に駆動可能な駆動方式をいう。回転先進ユニットは、一つの車体枠12、一つの支持装置16、一つの後側車輪駆動アセンブリ22、一つの前側車輪駆動アセンブリ30を有する。制御ユニットは、一つの第一転向装置42、一つの第二転向装置54、および一つの操作装置60を有する。
【0010】
図1〜4に示すように、車体枠12は患者が乗って座るのに用いられる椅子シート14を有する。支持装置16は、車体枠12下側に位置し、一つのフレーム体18および一つの軸管20を有する。フレーム体18は、一つの延伸管181、一つの連結管182、一つの固定管183、および一つの縦管184から構成されている。延伸管181は、L字状に形成されており、一つの水平部181aおよび一つの直立部181bを有する。直立部181bの頂端がフレーム12に回転可能に接続されていることで、フレーム体18が車体枠12に対して回転可能である。連結管182は、一端が直立部181b固定されており、他端が軸管20に固定されており、軸管20と延伸管181の直立部181bが互いに平行である。固定管183は延伸管181の水平部181aの前側端部に接続されている。縦管184は、固定管183の下側に固定されており、下側に向いて設置されている。
【0011】
後側車輪駆動アセンブリ22は、一つの縦棒24、一つの横棒26、および一対の後輪28を有する。縦棒24と横棒26はT字状に互いに接続されている。縦棒24は支持装置16の軸管20の軸孔201を貫通する。横棒26の両端にはそれぞれ後輪28が接続されている。
【0012】
前側車輪駆動アセンブリ30は支持装置16の延伸管181に連結されている。前側車輪駆動アセンブリ30は、一つの接続管32、一つの固定環34、一つのスプリング36、一つの補助輪38、および一対の前輪40を有する。接続管32は、縦管184内に挿入されており、一端が補助輪38に接続されている。一対の前輪40は水平部181aの後側端部に隣接している。双駆動式車椅子100は、補助輪38、前輪40、および後輪28の支持により、地面を安定的に移動することができる。図4に示すように、固定環34は縦管184内に固定されている。スプリング36は、一端が固定環34に当接しており、他端が縦管184に当接している。スプリング36の弾力により振動を抑制する効果を得る。
【0013】
図1、3、6に示すように、第一転向装置42は、一つの第一転向部材44、一つのブッシュ46、一つの第一軸48、一つの第二転向部材50、および一つの第二軸52を有する。第一転向部材44は第一端441および第二端442を有する。ブッシュ46は、第一端441の下側に接続されており、内部に複数の軸受(図示せず)が設置されている。第一軸48は、第一転向部材44の第一端441、ブッシュ46、および連結管182を貫通する。第一転向部材44は、フレーム体18に回転可能に接続されており、フレーム体18と所定距離離れている。第二転向部材50は、第一転向部材44に設けられており、一端が第二軸52経由して第一転向部材44の第二端442に回転可能に接続されており、他端が縦棒24の頂端に固定されている。
【0014】
図2、7に示すように、第二転向装置54は、二つの連結棒である第一連結棒56および第二連結棒58を有する。第一連結棒56と第二連結棒58は、互いに交差となるよう設置されており、両端がそれぞれフレーム体18の延伸管181および後側車輪駆動アセンブリ22の縦棒24に固定されている。
【0015】
操作装置60は一対の棒状握部62および一対の棒状取手64を有する。棒状握部62は一端が第一転向装置42のブッシュ46に固定されている。棒状取手64は折り畳んで収納可能に棒状握部62に接続されている。棒状握部62は介護者が握るまたは双駆動式車椅子100をコントロールするのに用いられる。棒状取手64は患者が握るまたは双駆動式車椅子100をコントロールするのに用いられる。
【0016】
図5に示すように、前側車輪駆動アセンブリ30は、ソケット管76、伝動装置66、固定鎖68、前側スプロケット70、後側スプロケット72、およびローラーチェーン74をさらに有する。ソケット管76は固定管183に接続されている。ソケット管76は径方向に位置している第一挿入孔761を有する。伝動装置66は前側駆動軸661および後側駆動軸662を有する。前側駆動軸661はソケット管76および固定管183を貫通する。前側駆動軸661の両端にはそれぞれ一つのクランク78が設けられている。各クランク78には一つのペダル80が設けられている。ペダル80は患者が足で踏むのに用いられる。前側駆動軸661は一つの661aをさらに有する。固定鎖68は、前側駆動軸661の第二挿入孔661aおよびソケット管76の第一挿入孔761に抜き出し可能に貫設されている。固定鎖68の挿し込みおよび抜きだしの便宜を図るために、本実施形態では、略C状に形成されており弾性を有する締付リング82をさらに備える。締付リング82は、ソケット管76の外部に分離可能に結合されている。締付リング82の中間部位は固定鎖68の一端に固定されている。これにより、固定鎖68がソケット管76から脱落することを防止することができる他、使用者が締付リング82を握って固定鎖68をソケット管76から抜き出すことができる。
【0017】
後側駆動軸662は、フレーム体18の下側に回転可能に設けられており、後側スプロケット72と結合する。後側駆動軸662の両端にはそれぞれ前輪40が接続されている。ローラーチェーン74は前側スプロケット70および後側スプロケット72に繞設されている。ローラーチェーン74の伝動により、患者がペダル80を踏む時、前側駆動軸661と後側駆動軸662が同時に回転するようにすることができる。よって、各前輪40が前方向に回転し、患者が双駆動式車椅子100を簡単に運転することができる。また、患者が踏む動きをしないようにし、踏み込み機能を有しない普通の車椅子として双駆動式車椅子100を使用する時、締付リング82を握ってソケット管76を固定鎖68から抜き出すことで、前側駆動軸661が前側スプロケット70とともに回転することを防止することができる。言い換えると、前側駆動軸661が連結されているペダル80の上に患者の足を載せても、踏む動きが発生しない。よって、足部が骨折した患者または下半身が麻痺状態となった患者の使用不便または迷惑とならない。
【0018】
図3、6、10に示すように、介護者が棒状握部62を握る場合、または、患者が棒状取手64を握る場合のいずれの場合であっても、棒状握部62がブッシュ46に固定されている一端を回転ヒンジとして右側または左側に拌転するとき、第一転向部材44が連動して偏揺れし、第二転向部材50の揺れ動く方向が変わる。棒状握部62を右側に拌転するとき、第一転向部材44は第一端441をヒンジとして時計回り方向に回転し、第二転向部材50は第一転向部材44の第二端442に動かされ縦棒24に接続されている部位をヒンジとして逆時計回り方向に回転する。よって、後輪28の前進方向を変えることができ、双駆動式車椅子100をコントロールする目的を達成することができる。
【0019】
また、第一連結棒56と第二連結棒58が互いに交差となるよう設置されており、第一連結棒56および第二連結棒58の両端がそれぞれフレーム体18および縦棒24に固定されている構成を有することで、縦棒24が回転するとき、第一連結棒56および第二連結棒58はフレーム体18に対して押すおよび引くことで前輪40の前進方向を変える。図8、9に示すように、後輪28の前進方向が左側に傾く時、前輪40の前進方向が右側に傾く。よって、双駆動式車椅子100の前進方向を変えるときさらにスムーズとなる。
【0020】
また、図10に示すように、棒状握部62を左側に拌転するとき、後輪28の前進方向が右側に傾いており、前輪40の前進方向が左側に傾いており、スムーズに双駆動式車椅子100を左側に曲がるようにすることができる。
【0021】
上述したように、双駆動式車椅子100は従来の健康回復用の車椅子と異なる。患者が座りながらと自ら操作を行うことで足部の筋肉を鍛える目的を達成することができる。また、足部の力を使用できない患者が普通の車椅子としてしようすることができる。よって、使用上の利便性を高めることができる。また、前輪と後輪が同時に転向することができるため、車椅子の転向がさらにスムーズとなる。
【0022】
上述したのは本発明の一実施形態に過ぎない。本発明の明細書および請求の範囲を利用した変化は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0023】
100 双駆動式車椅子
12 車体枠
14 椅子シート
16 支持装置
18 フレーム体
181 延伸管
181a 水平部
181b 直立部
182 連結管
183 固定管
184 縦管
20 軸管
201 軸孔
22 後側車輪駆動アセンブリ
24 縦棒
26 横棒
28 後輪
30 前側車輪駆動アセンブリ
32 接続管
34 固定環
36 スプリング
38 補助輪
40 前輪
42 第一転向装置
44 第一転向部材
441 第一端
442 第二端
46 ブッシュ
48 第一軸
50 第二転向部材
52 第二軸
54 第二転向装置
56 第一連結棒
58 第二連結棒
60 操作装置
62 棒状握部
64 棒状取手
66 伝動装置
661 前側駆動軸
661a 第二挿入孔
662 後側駆動軸
68 固定鎖
70 前側スプロケット
72 後側スプロケット
74 ローラーチェーン
76 ソケット管
761 第一挿入孔
78 クランク
80 ペダル
82 締付リング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10