(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記押込部と前記力点部とは、前記軸支部の軸方向に対する交差方向であって且つ前記一方向に対しても交差する方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している請求項3に記載の液剤吐出容器。
液剤を貯留する容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、を備える液剤吐出器付きキャップに装着して用いられる液剤吐出器用アタッチメントであって、
前記装着部に装着される第2装着部と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記第2装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記第2装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記ヘッド部に対して相対的な前記一方向への移動が規制された状態で前記ヘッド部に装着されるヘッドカバー部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッドカバー部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッドカバー部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
当該液剤吐出器用アタッチメントを前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる液剤吐出器用アタッチメント。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
【0014】
〔第1の実施形態〕
先ず、
図1から
図10を用いて第1の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び当該一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、を備えている。
ここで、一方向とは、装着部52に対するヘッド部30の押し込み方向である。
更に、液剤吐出容器100は、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160を備えている。ここで、軸支部91の軸の方向は、上記一方向に対して直交する方向であることが好ましい一例であるが、装着部52に対する揺動部160の揺動の方向が上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向になる限りにおいて、上記一方向に対して直交する方向に対して交差する方向であっても良い。本実施形態の場合、軸支部91の軸の方向は、上記一方向に対して直交する方向である。
更に、液剤吐出容器100は、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20を備えている。操作部20は、当該操作部20が押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(例えば押下部21)を有する。
更に、液剤吐出容器100は、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって、力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)を備えている。
更に、液剤吐出容器100は、操作部20が押し込まれる際に、操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)を備えている。ここで、操作部20の姿勢を維持させるとは、操作部20の姿勢の変化を揺動部160の姿勢の変化よりも抑制することを意味し、好ましくは、操作部20の姿勢を一定に維持させることを意味する。
そして、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われるように、液剤吐出容器100は構成されている。
【0015】
操作部20が押し込まれる際には、操作部20の押込部(押下部21)によって、揺動部160の力点部161が押し込まれるため、揺動部160が軸支部91を支点として上記一方向の成分を持つ方向に揺動する。その際に、作用部が揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達することにより、ヘッド部30が押し込まれる。
ここで、作用部は力点部161と軸支部91との間に位置しているため、テコの原理によって、押込部が力点部161を押す力が、揺動部160がヘッド部30を押す力よりも小さくなる。
更に、操作部20が押し込まれる際に、ガイド機構によって、操作部20の姿勢が維持される。
よって、テコの原理を利用してヘッド部30を押し込むことができ、且つ、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を実現することができる。
なお、力点部161を有する揺動部160とは別体の操作部20が押し込み操作を受け付けるため、操作部20は揺動させる必要が無く、揺動部160とは別の移動軌跡で操作部20を移動させることが可能となる。よって、操作部20の姿勢を維持させつつ操作部20をヘッド部30に対して相対移動させる構成を容易に実現することができ、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を容易に実現することができる。
これに対し、特許文献1、2の技術では、操作部自体が力点部となっていて揺動するので、ヘッド部30を直に押し下げるタイプに近い操作感を得ることができない。
【0016】
液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、作用部の少なくとも一部分が操作部20によって覆われることが好ましく、作用部の全体が操作部20によって覆われることが更に好ましい。
【0017】
液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、力点部161の少なくとも一部分が操作部20によって覆われることが好ましく、力点部161の全体が操作部20によって覆われることが更に好ましい。
本実施形態の場合、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、力点部161の全体が操作部20によって覆われる。
【0018】
本実施形態の場合、操作部20は、一方向に対して直交する板状に形成されていて押し込み操作を受ける操作受部25を有し、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作受部25によって覆われる。
【0019】
本実施形態の場合、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有し、筒状部の軸心の延長上に操作部20が配置されている。より詳細には、外筒部32の軸心の延長上に操作受部25が配置されている。
【0020】
また、本実施形態の場合、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、筒状部(外筒部32)の全体が操作部20(例えば操作受部25)によって覆われる。
【0021】
また、本実施形態の場合、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ガイド機構の少なくとも一部分が操作部20(例えば操作受部25)によって覆われる。より詳細には、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ガイド機構の全体が操作部20(例えば操作受部25)によって覆われる。
また、好ましくは、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、操作部20の外形の重心がヘッド部30と重なる。
【0022】
ここで、本発明は、操作部20及びヘッド部30を下方向に押し込む容器に好適に適用される。このため、本実施形態の場合、上記一方向は下方向であり、上記一方向に対する反対方向は上方向である。したがって、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときとは、液剤吐出容器100を平面視したときと同義となる。
すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10と、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、を備えている。
更に、液剤吐出容器100は、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部161を有する揺動部160を備えている。ここで、軸支部91の軸の方向は、水平方向であることが好ましい一例であるが、装着部52に対する揺動部160の揺動の方向が下向き成分を持つ方向及びその反対方向になる限りにおいて、水平方向に対して交差する方向であっても良い。
更に、液剤吐出容器100は、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20を備えている。操作部20は、当該操作部20が押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する。
更に、液剤吐出容器100は、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって、力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に、揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)を備えている。
更に、液剤吐出容器100は、操作部20が押し下げられる際に、操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)を備えている。
ここで、操作部20の姿勢を維持させるとは、操作部20の姿勢の変化を揺動部160の姿勢の変化よりも抑制することを意味し、好ましくは、操作部20の天地方向を一定に維持させることを意味する。
そして、平面視において、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
【0023】
なお、本発明は、この例に限らず、上記一方向は、下方向に限定されない。例えば、上記一方向は、水平方向であってもよいし、その他の方向であってもよい。
【0024】
本実施形態の場合、操作部20が押し下げられる際には、操作部20の押下部21によって、揺動部160の力点部161が押し下げられるため、揺動部160が軸支部91を支点として下向き成分を持つ方向に揺動する。その際に、作用部が揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達することにより、ヘッド部30が押し下げられる。
ここで、作用部は力点部161と軸支部91との間に位置しているため、テコの原理によって、押下部21が力点部161を押す力が、揺動部160がヘッド部30を押す力よりも小さくなる。
更に、操作部20が押し下げられる際に、ガイド機構によって、操作部20の姿勢が維持される。
よって、テコの原理を利用してヘッド部30を押し下げることができ、且つ、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を実現することができる。
なお、力点部161を有する揺動部160とは別体の操作部20が押し下げ操作を受け付けるため、操作部20は揺動させる必要が無く、揺動部160とは別の移動軌跡で操作部20を移動させることが可能となる。よって、操作部20の姿勢を維持させつつ操作部20をヘッド部30に対して相対移動させる構成を容易に実現することができ、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を容易に実現することができる。
これに対し、特許文献1、2の技術では、操作部自体が力点部となっていて揺動するので、ヘッド部30を直に押し下げるタイプに近い操作感を得ることができない。
【0025】
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品200は、本実施形態に係る液剤吐出容器100と、容器本体10に充填された液剤150と、を備えて構成されている。
【0026】
図1から
図5の各図に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態(通常状態)である。一方、
図10に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が下限位置まで押し下げられた状態(以下、単に押下状態という場合がある)である。
図1〜
図3、
図5、
図7(a)〜
図10における左方向が前方、
図1〜
図3、
図5、
図7(a)〜
図10における右方向が後方であるものとし、
図1〜
図3、
図5、
図7(a)、
図8(a)、
図9(a)及び
図10における紙面の奥側方向が左方、
図1〜
図3、
図5、
図7(a)、
図8(a)、
図9(a)及び
図10における紙面の手前側方向が右方であるものとする。
なお、軸支部91の軸の方向(以下、軸方向と称する:後述する軸部164の延在方向)は、例えば左右方向となっている。
【0027】
本実施形態では、液剤150として、泡状にして吐出されるものを例示する。このような液剤としては、ハンドソープを代表例として挙げることができるが、これに限られず、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用クリーム、ファンデーションや美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬など、泡状で用いられる種々のものを例示することができる。
ただし、本発明における液剤150としては、泡状にして吐出されるものに限られず、流動性の液剤のまま吐出されるものも含まれ、そのような液剤150としては、ハンドソープ、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用ジェル、ファンデーションや美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬などを例示することができる。
【0028】
容器本体10には、常圧で、または加圧されて、液剤150が貯留される。液剤吐出容器100は、常圧で貯留された液剤150を空気と接触させることにより、または加圧下で貯留された液剤150を吐出時に大気圧に解放させることにより、液剤150を泡状に変化させる。本明細書では、泡状の液剤150を泡体と呼称して、容器本体10に貯留されている非泡状の液剤150と区別する。
液剤吐出容器100は、例えば、機械式のポンプ容器であり、操作部20を介して間接的にヘッド部30を押下操作することにより、液剤150を泡体として吐出する。
ただし、本実施形態とは異なり、ボンベ等に貯留された高圧ガスなどを用いて液剤150(泡体)を吐出するように、液剤吐出容器が構成されていても良い。
【0029】
容器本体10の形状は特に限定されないが、例えば、
図1に示すように、容器本体10は、筒状の胴部11と、胴部11の上側に連接されていて上方に向けて内腔の平断面積が縮小する肩部12と、肩部12の上側に連接されている円筒状の口頸部13と、胴部11の下端を閉塞している底部14と、を有する形状となっている。容器本体10の材料は特に限定されないが、容器本体10は、例えば、合成樹脂により成形されている。口頸部13の上端には開口が形成されている。
【0030】
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、液剤吐出容器100の構成のうち容器本体10を除く部分により構成されている。
すなわち、液剤吐出器付きキャップ50は、液剤150を貯留する容器本体10に装着される装着部52を備える液剤吐出器付きキャップ50であって、装着部52に対して上記一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、当該液剤吐出器付きキャップ50を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
より詳細には、液剤吐出器付きキャップ50は、液剤150を貯留する容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押下力を受ける力点部161を有する揺動部160と、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20であって押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20が押し下げられる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、平面視において、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
【0031】
装着部52は、例えば螺合等の止着方法によって口頸部13に対して着脱可能に装着されている。これにより、口頸部13には、装着部52、ヘッド部30、操作部20、揺動部160等を含む液剤吐出器付きキャップ50の全体が装着されている。口頸部13に液剤吐出器付きキャップ50が装着されることにより、液剤吐出器付きキャップ50によって口頸部13の開口が閉塞されている。
【0032】
装着部52は、内周面にねじ山が形成された筒状部と、筒状部の上端を当該上端の中央部を除いて閉塞している天面部と、を有している。
液剤吐出器付きキャップ50は、更に、装着部52の天面部から上方に向けて起立している筒状の起立筒53を備えている。
【0033】
ヘッド部30は、例えば、ヘッド本体部31と、ヘッド本体部31から水平方向成分を持つ方向に突出し、吐出口41が形成されているノズル部40と、を備えている。
ヘッド本体部31は、後述する昇降部50a(
図6)によって保持されている。昇降部50aは、起立筒53の軸方向(つまり上下方向)において起立筒53に対して相対移動可能となっている。したがって、ヘッド本体部31、ひいてはヘッド部30の全体も、起立筒53の軸方向において起立筒53に対して相対移動可能である。
【0034】
図5に示すように、ヘッド本体部31は、例えば、外筒部32と、外筒部32と同軸に外筒部32の内側に配置されている内筒部34と、を有する二重筒構造となっている。本実施形態の場合、外筒部32と内筒部34とは、ヘッド本体部31の上端部において相互に連結されている。
外筒部32及び内筒部34は、起立筒53とも同軸に配置されている。平面視において、起立筒53の外方に外筒部32が配置され、起立筒53の内方に内筒部34が配置されており、外筒部32及び内筒部34、ひいてはヘッド本体部31の全体は、起立筒53により上下方向にガイドされている。起立筒53の上端部は、内筒部34の内部空間に連通している。
内筒部34の上端面は閉塞されている。より詳細には、外筒部32の上端面が閉塞されている。
ノズル部40は、筒状に形成され、ヘッド本体部31の上端部から前方に向けて水平に突出している。ノズル部40の基端部の内部空間は、内筒部34の上端部の内部空間と連通している(
図5参照)。吐出口41は、例えば、前向きに開口する状態でノズル部40の先端に形成されている。
【0035】
ヘッド部30が操作部20により押し下げられていない通常の状態(通常状態)においては、
図2に示すバネ体58の作用により、起立筒53に対する昇降部50a(
図6)及びヘッド部30の上下方向位置が上限位置となる(
図1〜
図5)。
一方、ユーザーが操作部20に対して押下操作を行うことにより、詳細は後述するが、揺動部160を介してヘッド部30に押下力が伝達され、ヘッド部30はバネ体58の付勢に抗して昇降部50aと一体に押し下げられる。その結果、ヘッド本体部31が起立筒53に対して相対的に下降して外筒部32が装着部52に近づき、例えば、外筒部32により起立筒53が覆われた状態となる(
図10)。
操作部20に対する押下操作が解除されると、バネ体58の付勢に従って昇降部50aと一体にヘッド部30が上昇し、通常状態に復帰する。その際、操作部20も押下操作前の位置に復帰する。
【0036】
図2に示すように、液剤吐出器付きキャップ50は、ヘッド部30、起立筒53、装着部52及びバネ体58の他に、ピストン55、ハウジング56、吸引管57及び泡生成部51を備えている。
ハウジング56は、ピストン55及びバネ体58を収容しているとともに、起立筒53、内筒部34、及びノズル部40の内部を介して吐出口41と連通している。
吸引管57は、容器本体10内の液剤150を吸い上げる管であり、ハウジング56の内部と連通しているとともに、ハウジング56から下方に垂下している。
液剤吐出器付きキャップ50が口頸部13に装着された状態で、ハウジング56及び吸引管57は容器本体10の内部に位置する。
ピストン55は、ハウジング56内において上下方向に往復動が可能となっている。ピストン55の下端には球状の弁体59が形成されている。弁体59は、ハウジング56および吸引管57に貯留された液剤150の流下を抑止する。
ユーザーが操作部20を押し下げることによって揺動部160を介してヘッド部30が押し下げられると、ピストン55によりその下端の弁体59の上昇(開放)が規制された状態で、ハウジング56の内部の空気圧が上昇する。ピストン55には、ハウジング56とヘッド部30とを連通させる小孔の液流路(不図示)が設けられている。液流路の開口面積は十分に小さいため、ヘッド部30を押し下げることによってハウジング56の空気圧が上昇し、その後に液剤150はハウジング56からヘッド部30に押し上げられる。ヘッド部30には、外部と連通する空気流路(不図示)が設けられている。
液剤吐出器付きキャップ50の内部には液剤150の流路上に泡生成部51が設けられている。泡生成部51では、液剤150に対して空気が吹き付けられることにより、液剤150が粗い泡になる。この粗い泡が泡生成部51における後段部分に配置されたメッシュを通過することにより、きめ細かく均一な泡体となる。そして、この泡体が、内筒部34の内部からノズル部40内に導入され、ノズル部40を介して吐出口41から吐出される。
操作部20の押下操作が解除されると、バネ体58が弾性復帰することによってピストン55が上方位置に復帰する。これによりハウジング56の内部は低圧となり、弁体59が開放されて新たな液剤150が吸引管57を介してハウジング56に吸い上げられる。なお、空気流路を通じて液剤吐出器付きキャップ50の内部に外部の空気が取り込まれることによって液剤吐出器付きキャップ50の内部は大気圧に維持される。
ここで、
図6は液剤吐出器付きキャップ50から、後述する第2装着部170、ヘッド部30、揺動部160及び操作部20を取り外した状態を示す側面図である。
図6に示すように、泡生成部51は、例えば、昇降部50a内に保持されている(
図6参照)。昇降部50aは、ピストン55とともに昇降可能となっている。
ここで説明した液剤吐出器付きキャップ50の構造および動作は一例であり、その他の広く知られている構造のものを本実施形態に適用しても何ら差し支えが無い。
【0037】
なお、
図3〜
図5及び
図10の各図においては、液剤吐出器付きキャップ50の上部の構成の外観のみを示しており、液剤吐出器付きキャップ50の構成のうち、泡生成部51、ピストン55、ハウジング56、バネ体58、弁体59及び吸引管57等の図示を省略している。
また、
図6においても、液剤吐出器付きキャップ50の構成のうち、装着部52よりも下の構成の図示を省略している。
なお、後述する他の実施形態においても、液剤吐出器付きキャップ50を示す各図(断面図を除く)においては、液剤吐出器付きキャップ50の上部の構成の外観を示しており、液剤吐出器付きキャップ50の構成のうち、泡生成部51、ピストン55、ハウジング56、バネ体58、弁体59及び吸引管57等の図示を適宜省略している。また、後述する他の実施形態の断面図においても、泡生成部51、ピストン55、ハウジング56、バネ体58、弁体59及び吸引管57等の図示を省略している。
【0038】
液剤吐出容器100は、更に、装着部52に装着(例えば着脱可能に装着)される第2装着部170を備え、揺動部160は、第2装着部170に対して軸支部91において軸支されている。
図7(a)及び
図7(b)に示すように、第2装着部170は、平面視弧状の内周壁部171と、内周壁部171と同軸に内周壁部171の外周側に配置された平面視弧状の外周壁部172と、内周壁部171と外周壁部172とを相互に連結している連結部173と、外周壁部172の前部から上方に向けて起立している支持部174と、を備えて構成されている。
内周壁部171の内径は起立筒53の外径と同等の大きさに設定されており、内周壁部171に起立筒53が圧入されて嵌め込まれることにより、第2装着部170が装着部52に装着されている(
図3)。すなわち、第2装着部170は、起立筒53を介して間接的に、装着部52に対して着脱可能に装着されている。第2装着部170は、装着部52に装着された状態で、装着部52に対して相対的に上下に移動することが規制されている。
連結部173は、例えば、平面視弧状の水平な板状部であり、内周壁部171の下端と外周壁部172の下端とを相互に連結している。
支持部174の上部は、外周壁部172の上端よりも上方に突出している。支持部174の上部には、揺動部160の軸部164(
図3)を軸受けする軸受部175が形成されている。より詳細には、軸受部175は、軸部164の軸方向が水平方向(例えば左右方向)となるように、軸部164を軸受けする。軸部164と軸受部175とにより軸支部91が構成されている。
このように、液剤吐出容器100は、装着部52に対して装着される第2装着部170を備え、揺動部160は第2装着部170に対して軸支部91において軸支される。
なお、ヘッド部30が押し下げられることにより、内周壁部171と外周壁部172との間隙に、ヘッド部30の外筒部(筒状部)32の周壁の一部分が入り込むようになっている。
このように、液剤吐出容器100は、装着部52から上記一方向に対する反対方向に起立している起立筒53を備え、第2装着部170は、起立筒53が嵌め込まれることにより装着部52に装着される内周壁部171と、内周壁部171と同軸に配置された外周壁部172と、を有し、内周壁部171及び外周壁部172の各々は上記一方向に視たときに弧状となる形状に形成されており、ヘッド部30は、筒状部(外筒部32)を有し、ヘッド部30が押し込まれることにより、内周壁部171と外周壁部172との間隙に筒状部(外筒部32)の周壁の一部分が入り込む。
【0039】
図8(a)及び
図8(b)に示すように、ヘッド部30は、外筒部32と内筒部34とを有するヘッド本体部31と、吐出口41が形成されているノズル部40と、を備えている。
外筒部32の左右の側面の各々には、ガイド部38と、突起部33とが形成されている。
より詳細には、ガイド部38は、例えば、上下に直線状に延在する第1ガイドリブ38aと、第1ガイドリブ38aの前側において上下に直線状に延在する第2ガイドリブ38bと、前後を第2ガイドリブ38bと第1ガイドリブ38aとにより挟まれていて上下に直線状に延在するガイド溝38cと、を含んで構成されている。ガイド部38(第1ガイドリブ38a、第2ガイドリブ38b及びガイド溝38cは、例えば、ヘッド本体部31の上端から下端に亘って、上下に延在している。
また、突起部33は、例えば、第2ガイドリブ38bから側方に突出した状態に形成されている(
図4参照)。なお、第2ガイドリブ38bの頂部(側端面)は、突起部33の下側において滑らかな曲線状に傾斜している(外筒部32の側面からの第2ガイドリブ38bの突出長が、突起部33に近づくにつれて徐々に高くなっている)。これにより、第2ガイドリブ38b及び突起部33の構造的強度が高められているとともに、ヘッド部30が押し下げられた際に突起部33と装着部52との間に指が挟まってしまうことを抑制できるようになっている。
なお、突起部33の上端は、ヘッド部30の上面30aよりも下方に配置されている。
ヘッド部30は、内筒部34の内部に昇降部50a(
図6)が嵌入することにより、昇降部50aによって保持されている。
【0040】
図3に示すように、軸支部91はヘッド部30の外筒部32の前側に配置されるようになっている。また、力点部161は外筒部32の後側に配置されるようになっている。すなわち、軸支部91と力点部161とは、上記一方向と軸支部91の軸方向との双方に対して直交する方向(例えば前後方向)において、筒状部(外筒部32)を間に挟んで互いに反対側に配置されている。
ここで、側面視において(つまり液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに)、揺動部160は、軸支部91から上記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ力点部161側に延びる第1部分162と、第1部分162における力点部161側の端部から力点部161に向けて延びる第2部分163と、を有している。そして、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、揺動部160は、第1部分162と第2部分163との境界部165において上記一方向に対する反対方向に凸に屈曲している。
つまり、本実施形態の場合、揺動部160は、側面視において、第1部分162と第2部分163との境界部165において上に凸に屈曲している。
ここで、境界部165とは、第1部分162における第2部分163側の端部から、第2部分163における第1部分162側の端部にかけての部分(第1部分162の後端部から第2部分163の前端部にかけての部分)である。
揺動部160は、軸受部175に軸受けされる軸部164と、操作部20の押下部21から押下力を受ける力点部161と、操作部20が押し下げられていない通常状態で軸支部91から斜め上後方に延びる第1部分162と、通常状態で第1部分162よりも緩い傾斜角度で第1部分162の後端から後方に延びる第2部分163と、を有する。
より詳細には、揺動部160は、平面視において環状に形成されており、左右対称に形成されている。したがって、揺動部160は、左右一対の第1部分162と左右一対の第2部分163とを有している。したがって、揺動部160は、左右一対の境界部165を有している。
ここで、上記のように、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有する。そして、揺動部160は、当該液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに筒状部(外筒部32)を囲む環状に形成されている。
図4及び
図5に示すように、力点部161は、例えば、丸棒状に形成されており、左右に延在している。また、軸部164も丸棒状に形成されており、左右に延在している。
また、第1部分162及び第2部分163もそれぞれ棒状に形成されている。
すなわち、本実施形態の場合、揺動部160は、環状の棒状に形成されている。
【0041】
また、作用部は、揺動部160の境界部165の下面である作用面165aと、ヘッド部30の側面から側方に突出している突起部33と、により構成されている。
すなわち、作用部は、揺動部160の境界部165と、ヘッド部30の筒状部(外筒部32)の外周面から突出している突起部33と、により構成されている。
より詳細には、揺動部160は、左右一対の作用面165aを有しており、各作用面165aが、それぞれ対応する突起部33の上に載っている。そして、作用部は、作用面165aと突起部33とにより構成されている。
ここで、上記のように、揺動部160は、当該液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに外筒部32を囲む環状に形成されていて、左右一対の境界部165を有している。つまり、液剤吐出容器100は、軸支部91の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する。
【0042】
図9(a)及び
図9(b)に示すように、操作部20は、当該操作部20が押し下げられる際に揺動部160の力点部161(
図3)を押し下げる押下部21と、ガイド部38(
図3)によってガイドされる被ガイド部24と、ヘッド部30の上方に位置していて押下操作を受ける操作受部25と、操作受部25の下面とヘッド部30の上面30aとの間隙を側方から覆うカバー部(間隙覆い部)26(
図3参照)と、を備えている。
すなわち、操作部20は、ヘッド部30を基準として上記一方向に対する反対方向の位置に配置されていて押し込み操作を受ける操作受部25と、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに操作受部25におけるヘッド部30側の面とヘッド部30における操作受部25側の面(上面30a)との間隙を覆うカバー部(間隙覆い部)26と、を備えている。
【0043】
操作受部25の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、操作受部25は、例えば、操作部20の上端部に形成された平板状の部分であり、水平に配置される。より詳細には、操作受部25は、例えば、円板状に形成されている。
カバー部26は、例えば、半筒状に形成されており、操作受部25の後側の半部から垂下する状態に設けられている。より詳細には、カバー部26は、例えば、操作受部25の半径と同等の半径の半円筒状に形成されているとともに操作受部25と同軸に配置されており、操作受部25の後側の周縁部から垂下している。
押下部21は、例えば、カバー部26の後部から後方に突出した状態に設けられ、上下に延在している。より詳細には、押下部21は、当該押下部21の下部ほど、前後方向寸法が拡大しているとともに、より後方に突出している。
ここで、押込部(押下部21)は上記一方向に対して直交していて上記一方向を向く面(下面21a)を有し、当該面(下面21a)で力点部161を押し込むようになっている(
図3、
図10参照)。
より詳細には、押下部21は水平な下面21aを有し、当該下面21aで力点部161を押し下げるようになっている(
図3、
図10参照)。
これにより、操作部20を一定速度で押し下げた場合に、ヘッド部30もほぼ一定速度(ただし操作部20の下降速度よりも低速)で押し下げられることとなる。よって、泡体を一定の吐出速度で吐出することが可能となる。
【0044】
被ガイド部24は、カバー部26の左右の前部にそれぞれ形成され、上下に直線状に延在している。より詳細には、被ガイド部24は、例えば、カバー部26の内面に形成されていて上下に直線状に延在している被ガイド溝24aと、被ガイド溝24aの前側に隣接していて上下に直線状に延在している被ガイドリブ24bと、を含んで構成されている。被ガイド部24は、カバー部26の下端に達している。
【0045】
左側の被ガイド部24と左側のガイド部38とが相互に係合しているとともに、右側の被ガイド部24と右側のガイド部38とが相互に係合している。
図3及び
図4に示すように、被ガイドリブ24bがガイド溝38cに対して嵌入することによって係合するとともに、被ガイド溝24aに第1ガイドリブ38aが嵌入することによって係合していることにより、互いに対応する被ガイド部24とガイド部38とが係合している。
そして、各被ガイド部24、ひいては操作部20の全体は、各ガイド部38によって上下にガイドされるようになっている。
すなわち、本実施形態の場合、ガイド機構は、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上下方向にガイドする。
このように、本実施形態の場合、ガイド機構は、ヘッド部30に形成されたガイド部38と、間隙覆い部(カバー部26)に形成されていてガイド部38にガイドされる被ガイド部24と、備えて構成されている。
各被ガイド部24は、操作部20が押し下げられる際に、対応するガイド部38に沿って摺動する。
なお、操作部20は、ガイド部38によって上下に直線状にガイドされるため、操作部20の天地方向は一定に維持されることとなる。
【0046】
ここで、操作部20の押し込み方向と、ガイド機構による操作部20のガイド方向と、が互いに同方向であり、ガイド機構は、ヘッド部30が有するガイド部38と、ガイド部38にガイドされる被ガイド部24であって操作部20が有する被ガイド部24と、を含み、ガイド部38は、被ガイド部24において上記一方向において互いに離間する少なくとも2つの部位を上記一方向及び上記一方向に対する反対方向にガイドする。
このような構成のガイド機構によって、操作部20の姿勢を一定に維持させたまま、操作部20をヘッド部30に対して相対的に一方向及びその反対方向にガイドすることができる。
本実施形態の場合、操作部20の押し下げ方向は下方(詳細には、鉛直下方)であるとともに、ガイド機構による操作部20のガイド方向も下方(詳細には、鉛直下方)であり、これら方向は互いに同方向である。
上記のように、ガイド機構は、ヘッド部30が有するガイド部38と、ガイド部38にガイドされる被ガイド部24であって操作部20が有する被ガイド部24と、を含んでいる。
そして、ガイド部38と被ガイド部24とは、上下方向において所定以上の長さ領域に亘って、相互に嵌合していて、上下方向に相互に摺動可能となっている。このため、ガイド部38は、被ガイド部24において互いに上下に離間する少なくとも2つの部位を上下方向にガイドするようになっている。
このような構成のガイド機構によって、操作部20の天地を一定に維持させたまま、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上下方向(詳細には、鉛直方向)にガイドすることができる。
なお、ガイド部38と被ガイド部24とは一方が他方をガイドする相対的な関係にある。このため、ガイド部38が被ガイド部24の少なくとも2つの部位を上下方向にガイドするということは、被ガイド部24もまたガイド部38の少なくとも2つの部位を上下方向にガイドすることになる。したがって、上記実施形態に代えて、ヘッド部30側のガイド部38が上述した被ガイド部24と同等の構造となっている一方で、操作部20側の被ガイド部24が上述したガイド部38と同等の構造となっていてもよいのは勿論である。この点は、他の実施形態についても同様であり、又、本明細書で説明する他のガイド機構(ガイド部と被ガイド部により構成される機構)についても同様である。
【0047】
このように、ガイド部38は、上記一方向に延在するガイドリブ又はガイド溝(例えば、第1ガイドリブ38a、第2ガイドリブ38b及びガイド溝38c)を含み、被ガイド部24は、上記一方向に延在していてガイドリブ又はガイド溝にガイドされる被ガイド溝又は被ガイドリブ(例えば、被ガイド溝24a及び被ガイドリブ24b)を含む。
また、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有し、筒状部の外周面の複数箇所(例えば2箇所)にそれぞれガイド部38を有する。
より詳細には、ヘッド部30は、筒状部(外筒部32)の軸心を基準として、軸支部91の軸方向における筒状部の両端部にそれぞれ配置された一対のガイド部38を有する。
【0048】
ここで、
図3に示すように、通常状態において、揺動部160は、軸部164が軸受部175によって軸支されるとともに、作用面165aが突起部33によって支えられることにより、
図3の姿勢に保たれる。
また、操作部20は、押下部21の下面21aが揺動部160の力点部161によって支えられることにより、
図3の位置に配置される。この状態で、カバー部26の下端位置がヘッド部30の上面30aよりも下方に位置するようになっている。これにより、通常状態において、カバー部26によって、操作受部25の下面とヘッド部30の上面30aとの間隙が側方及び後方から覆われている。
【0049】
ここで、
図9(a)に示すように、カバー部26において、被ガイド部24を含む前部は、カバー部26の後部よりも下方に延びている。また、押下部21の下端位置(下面21aの高さ位置)は、カバー部26の後部の下端位置と一致している。
これにより、
図4に示すように、カバー部26の前部が揺動部160の第2部分163と外筒部32との間に入り込んでいて、第2部分163と外筒部32との接触が抑制されているとともに、揺動部160が揺動する際における揺動部160の動作のぐらつきが抑制されている。
【0050】
操作部20が押下されると、押下部21の下面21aによって力点部161が押し下げられることにより、揺動部160が軸支部91を支点として
図3において時計回りに揺動する。その際に、作用面165aが突起部33を押し下げることにより、ヘッド部30が装着部52及び第2装着部170に対して相対的に押し下げられる(
図10)。
【0051】
押下部21の下面21aが力点部161を押し下げる際に、力点部161は、一旦、下面21aに対して後方に摺動した後、前方に摺動する。これにより、押下状態において、下面21aに対する力点部161の前後位置は、例えば
図10に示すように、通常状態(
図3)と同等の位置となる。
このように、押込部(押下部21)と力点部161とは、軸支部91の軸方向に対する交差方向であって且つ上記一方向に対しても交差する方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している。
より詳細には、押下部21と力点部161とは、軸支部91の軸方向に対する交差方向であって水平方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している。
より詳細には、押下部21と力点部161とが相対移動可能な方向は、例えば、軸支部91の軸方向に対して直交し且つ水平な方向(前後方向)となっている。また、押下部21の下面21aが力点部161に載置されることにより、下面21aと力点部161とが相互に当接している。
【0052】
なお、押下部21が力点部161を押し下げる際に、作用面165aにおいて突起部33と接触する部位は、突起部33に対して摺動する。
ここで、作用面165aにおいて突起部33と接触する部位は、常に水平に維持されるように、作用面165aの形状(傾斜)が設定されていることが好ましい(
図3、
図10参照)。このようにすることにより、揺動部160からヘッド部30に対して伝達される力の損失を抑制できるため、操作部20の押下に必要な力を抑制できる。
なお、突起部33の上面には面取り加工が施されていることが好ましい。
【0053】
また、作用部(作用面165a及び突起部33)の配置は、力点部161と軸支部91との間に作用部が位置している限りにおいて、特に限定されない。作用部がこのような配置となっていることにより、操作部20を押下することによって、テコの原理を利用して、ヘッド部30を押し下げることができる。
例えば、側面視において、作用部が力点部161と軸支部91とのおよそ中間位置に配置されている場合には、操作部20を押下することによって、直にヘッド部30を押下する場合と比べておよそ1/2の大きさの力でヘッド部30を押し下げることができる。
【0054】
なお、液剤吐出器付きキャップ50は、例えば、左右対称に形成されている。
【0055】
液剤吐出器付きキャップ50、液剤吐出容器100及び液剤吐出容器詰め品200は、以上のように構成されている。
【0056】
ここで、上記の説明では、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる点を説明したが、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20の外形線の内側に位置していればよい。例えば、操作部20がリング状に形成されていて、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、操作部20の内周の内側にヘッド部30が位置する(リング形状の操作部20の開口を介してヘッド部30を視認できる)ようになっていてもよい。
すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(例えば押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)であって、力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、当該液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20の外形線の内側に位置する。
【0057】
また、上記のように、例えば、操作部20がリング状に形成されていて、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、操作部20の内周の内側にヘッド部30が位置するようになっていてもよいため、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(例えば押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)であって、力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、上記一方向に対する反対方向にヘッド部30と離間して操作部20が配置されている。
【0058】
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10と、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押下力を受ける力点部161を有する揺動部160と、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20であって押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20が押し下げられる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構と、を備え、ガイド機構は、ヘッド部30が有するガイド部38と、ガイド部38にガイドされる被ガイド部24であって操作部20が有する被ガイド部24と、を含む。
【0059】
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、装着部52に対して着脱可能に装着される第2装着部170と、を備え、揺動部160は、第2装着部170に対して軸支部91において軸支されている。
【0060】
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有し、揺動部160は、当該液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに筒状部を囲む環状に形成されており、当該液剤吐出容器100は、軸支部91の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する。
【0061】
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上記一方向及び上記一方向に対する反対方向にガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、押込部(押下部21)と力点部161とは、軸支部91の軸方向に対する交差方向であって且つ上記一方向に対しても交差する方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10と、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され、装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部161を有する揺動部160と、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20であって、押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって、力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に、揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部(例えば
図3に示す作用面165aと突起部33とにより構成される)と、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上下方向にガイドするガイド機構(例えばガイド部38と被ガイド部24とにより構成される)と、を備え、押下部21と力点部161とは、軸支部91の軸方向に対して交差しているとともに水平方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している。
【0063】
液剤吐出容器100から泡体を吐出するためには、操作部20に対して押下操作を行う。これにより、揺動部160を介してヘッド部30が押下され、ヘッド部30はバネ体58の付勢に抗して押し下げられる。ヘッド部30が押し下げられることにより、ノズル部40の吐出口41から泡体が吐出される。
【0064】
ここで、操作部20が押し下げられる際に、操作部20はガイド機構(ガイド部38及び被ガイド部24)によって、下方にガイドされる。よって、操作部20は、押し下げられる際に、一定の姿勢に維持される。すなわち、操作部20の天地方向が一定に維持されて、操作受部25は水平に維持される。よって、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器と同等の操作感を実現することができる。
【0065】
また、操作部20を押下する力を解除すると、ヘッド部30はバネ体58の付勢に従って、通常状態の位置まで上昇する。この際に、突起部33が作用面165aを押し上げることにより、揺動部160は軸支部91を支点として装着部52に対して相対的に揺動(
図3において反時計回りに揺動)する。このため、力点部161によって操作部20が持ち上げられるが、その際、操作部20は、ガイド機構によって、上方にガイドされる。よって、操作部20は、押し上げられる際にも一定の姿勢に維持され、操作受部25は水平に維持される。
【0066】
以上のような実施形態によれば、液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部と、を備える。
より詳細には、液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10と、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押下力を受ける力点部161を有する揺動部160と、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20であって押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部と、を備える。
これにより、テコの原理を利用してヘッド部を押し込む(例えば押し下げる)ことができる。
1回の吐出操作により吐出される液剤150の容量が比較的多いタイプの液剤吐出容器100においても、十分に軽い力で操作部20を押し込む(例えば押下する)ことによって、ヘッド部30を押し込む(例えば押し下げる)ことができる。
また、本実施形態のように液剤150を泡体として吐出するタイプの液剤吐出容器100では、液剤150をそのままの状態で吐出するタイプの液剤吐出容器と比べて液剤150の吐出のためのヘッド部30の押し圧が大きくなるが、十分に軽い力で操作部20を押し込む(例えば押下する)ことによって、ヘッド部30を押し込む(例えば押し下げる)ことが可能である。
また、液剤150の粘度が標準的なものよりも高粘度の場合であっても、十分軽い力で操作部20を押し込む(例えば押下する)ことによって、ヘッド部30を押し込む(押し下げる)ことができる。
【0067】
そして、液剤吐出容器100は、更に、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構を備えている。
より詳細には、液剤吐出容器100は、更に、操作部20が押し下げられる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構を備えている。
これにより、操作部20を押し込む(例えば押し下げる)際における操作部20の姿勢の変化を抑制できるため、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を実現することができる。
【0068】
更に、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる(より詳細には、平面視において、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる)。
換言すれば、操作部20を基準として、ユーザーによる操作部20の押し込み方向側の位置で、且つ、装着部52に対するヘッド部30の押し込み方向側の位置に、ヘッド部30が配置されている。このため、操作部20に対する押し込み力を、揺動部160を介して効率的にヘッド部30に伝達して、ヘッド部30を装着部52側に押し込むことができるとともに、押し込み操作の際における液剤吐出容器100のブレも抑制できるため、押し込み操作を安定的に行うことができる。
例えば液剤吐出容器100を水平な載置面に載置した状態で操作部20を押し込む(押し下げる)場合には容器本体10が転倒することが抑制されるし、液剤吐出容器100の使用時における配置(向き)にかかわらず、液剤吐出容器100の各部の撓み、変形及びブレを抑制できるため、押し込み力をヘッド部30に対して効率的に伝達することができる。
しかも、操作部20とヘッド部30とが上記一方向において並んで配置されていることから、液剤吐出容器100をコンパクトに構成することができる。
【0069】
より詳細には、ガイド機構は、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上記一方向及び上記一方向に対する反対方向にガイドするので、操作部20が押し込まれる際における操作部20の姿勢を一定に維持させることができる。
更に詳細には、ガイド機構は、操作部20をヘッド部30に対して相対的に上下方向にガイドするので、操作部20が押し下げられる際における操作部20の姿勢を一定に維持させることができる。よって、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器と同等の操作感を実現できる。
また、操作部20は容器本体10の上方に配置されており、かつ平面視において操作部20の少なくとも一部分が容器本体10と重なっている。これにより、液剤吐出容器100を水平な載置面に載置した状態で操作部20を押し下げる際に容器本体10が転倒することが抑制されるため、押し下げ操作を容易に行うことができる。より詳細には、操作部20の操作受部25の全体が、平面視において容器本体10の底部14の内側に内包される位置および大きさに形成されている。これにより、操作受部25における何れの部位が押し下げ力を受けても、容器本体10が転倒することが抑制される。
【0070】
また、ガイド機構は、ヘッド部30が有するガイド部38と、ガイド部38にガイドされる被ガイド部24であって操作部20が有する被ガイド部24と、を含む。これにより、液剤吐出容器100をよりコンパクトに構成できるとともに、液剤吐出容器100の各部の撓み、変形及びブレをより一層抑制しつつ、押し込み力を操作部20から揺動部160を介してヘッド部30に効率的に伝達することができる。これにより、容器本体10の転倒などをより好適に抑制できる。
【0071】
また、液剤吐出容器100は、装着部52に対して着脱可能に装着される第2装着部170を備え、揺動部160は、第2装着部170に対して軸支部91において軸支されている。
揺動部160を軸支する第2装着部170が装着部52に対して着脱可能であるため、液剤吐出容器100における第2装着部170とそれ以外の部分とを別個に製造すれば良いため、液剤吐出容器100の製造容易性が向上する。
【0072】
また、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有し、揺動部160は、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに筒状部を囲む環状に形成されており、当該液剤吐出容器100は、軸支部91の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する。よって、一対の作用部によって、揺動部160からヘッド部30に対して、バランス良く安定的に押し込み力を伝達することができる。
【0073】
また、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、揺動部160は、軸支部91から上記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ力点部161側に延びる第1部分162と、第1部分162における力点部161側の端部から力点部161に向けて延びる第2部分163と、を有し、第1部分162と第2部分163との境界部165において上記一方向に対する反対方向に凸に屈曲している。このような構成により、操作部20及びヘッド部30が押し込まれた後、揺動部160を上記一方向に押し戻す力をヘッド部30から揺動部160に伝達する際に、その力をスムーズに伝達することができる。
【0074】
〔第2の実施形態〕
次に、
図11から
図14を用いて第2の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
図11から
図14の各図に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態(通常状態)である。
図11及び
図14における左方向が前方、
図11及び
図14における右方向が後方であるものとし、
図11及び
図14における紙面の奥側方向が左方、
図11及び
図14における紙面の手前側方向が右方であるものとする。
【0075】
本実施形態の場合、押下部21は、カバー部26の後壁面の前面から前方に向けて立設されており、カバー部26の内側に押下部21が配置されている。そして、カバー部26の下端部26aの内側に、押下部21の下面21aと力点部161とが配置されており、側面視において、力点部161及び下面21aがカバー部26の下端部26aにより覆われている。
すなわち、操作部20は、力点部161を側方から覆う力点覆い部(カバー部26の下端部26a)を有している。
換言すれば、操作部20は、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに力点部161を覆う力点覆い部(カバー部26の下端部26a)を有している。
これにより、押下部21と力点部161との間などにおいて指を挟んでしまうことが抑制されている。
【0076】
更に、カバー部26の下端部26aの内側に、揺動部160の第2部分163が配置されている。
なお、カバー部26は、例えば、内腔領域が下方に向けて広がるような裾広がりの形状に形成されている。これにより、カバー部26の下端部26aによって力点部161及び第2部分163を容易に覆うことが可能となっている。
【0077】
また、本実施形態の場合、突起部33は、外筒部32の円筒状の外周面から側方に突出している。
そして、突起部33の前側にガイド部38が配置されている。本実施形態の場合、ガイド部38は、
図12及び
図13に示すように、外筒部32の側方において上下に直線状に延在しているガイド柱38eと、外筒部32の側面に形成されているとともにガイド柱38eを支持している支持部38dと、を含んで構成されている。支持部38dは、ガイド柱38eの下部を支持しており、ガイド柱38eは、支持部38dの上端よりも上方に突出している。なお、ガイド柱38eの下端の高さ位置は、例えば、支持部38dの下端の高さ位置と揃っている。
支持部38dは、ガイド柱38eの上部と外筒部32の側面との間に所定の間隙を介在させるためのスペーサとしての機能も兼ねており、
図12に示すように、ガイド柱38eの上部と外筒部32の側面との間の間隙を介して、揺動部160の左右両側部が前側から後側に通されている。
また、本実施形態の場合、被ガイド部24は、上下に直線状に延在する一本の被ガイド溝24aにより構成されている。被ガイド溝24aの下端は、カバー部26の下端に達している。
被ガイド溝24aにガイド柱38eが嵌入することにより、被ガイド部24がガイド部38と係合しており、ガイド部38のガイド柱38eに沿って被ガイド部24が上下に摺動可能となっている。
なお、本実施形態の場合も、液剤吐出器付きキャップ50は、左右一対のガイド部38と、左右一対の被ガイド部24と、を有している。
【0078】
更に、ヘッド部30の外筒部32の後面には、第2ガイド部39が、押下部21の前面には、第2ガイド部39によって上下にガイドされる第2被ガイド部29が、それぞれ形成されている。
より詳細には、第2被ガイド部29は、上下に直線状に延在する蟻溝状(溝の奥部ほど幅広の溝形状)に形成されており、第2ガイド部39は、第2被ガイド部29に嵌入する形状に形成されているとともに上下に直線状に延在しているリブ(蟻ほぞ状のリブ)である。
第2ガイド部39は、第2被ガイド部29に対して嵌合しており、第2ガイド部39に沿って第2被ガイド部29が上下に摺動可能となっている。
なお、押下部21の下面21aの前側には、下面21aよりも下に延びる前方移動規制部27が、押下部21と一体的に形成されている。この前方移動規制部27によって、前方への力点部161の移動が規制されている。そして、第2被ガイド部29は、前方移動規制部27の下端まで達している。
【0079】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0080】
本実施形態の場合、左右一対のガイド部38によって左右一対の被ガイド部24がそれぞれ上下にガイドされるだけでなく、第2ガイド部39によって第2被ガイド部29が上下にガイドされるため、より安定的に操作部20を上下にガイドすることができる。
本実施形態によれば、その他、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0081】
〔第3の実施形態〕
次に、
図15を用いて第3の実施形態を説明する。本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違する。なお、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50において、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様の構成についての説明は、適宜に省略する。
【0082】
本実施形態の場合、液剤吐出器付きキャップ50は、第2装着部170を有していない代わりに、装着部52の前部上面から立設された左右一対の柱状の支持部54を備えている(右側の支持部54は不図示)。
【0083】
また、液剤吐出器付きキャップ50は、揺動部160(
図3)を有していない代わりに、左右一対の揺動部60を備えている(右側の揺動部60は不図示)。
左側の揺動部60の一端部は、左側の支持部54に対して軸支部91において軸支されており、同様に、右側の揺動部60の一端部は、右側の支持部54に対して軸支部91(右側の軸支部91は不図示)において軸支されている。左右の軸支部91は、互いに同軸に配置されている。
軸支部91の具体的な構造は特に限定されないが、例えば、支持部54と揺動部60とにそれぞれ形成された丸孔に対して軸支ピンが挿通されることによって、揺動部60が支持部54に軸支されていることが挙げられる。
【0084】
また、本実施形態の場合、操作部20は、平板状の操作受部25と、操作受部25の左右両端部にそれぞれ固定されているとともに、操作受部25から下方に延出している左右一対の支持柱部70を備えている(右側の支持柱部70は不図示)。
左側の揺動部60の他端部は、左側の支持柱部70の一端部に対して第2軸支部92において軸支されている。ここで、第2軸支部92は、例えば、支持柱部70の後述する第1部分71に形成された軸支ピン76と、揺動部60の後述する第2部分62に形成された軸支孔161aと、を含んでおり、軸支孔161aに軸支ピン76が挿通されることによって、揺動部60が支持柱部70に軸支されている。
同様に、右側の揺動部60の他端部は、右側の支持柱部70の一端部に対して第2軸支部92において軸支されている(右側の第2軸支部92は不図示)。
左右の第2軸支部92は、互いに同軸に配置されている。更に、軸支部91と第2軸支部92とは互いに平行に配置されている。
容器本体10に液剤吐出器付きキャップ50が装着され、且つ、容器本体10が水平な載置面上に配置された状態で、軸支部91及び第2軸支部92は、例えば、それぞれ水平に配置されるようになっている。
【0085】
ここで、揺動部60は、例えば棒状に形成されている。より詳細には、例えば、揺動部60は、それぞれ棒状に形成されている第1部分61及び第2部分62を含んで構成されている。
第1部分61の一端部は、軸支部91にて支持部54に軸支され、第1部分61の他端部は第2部分62の一端部に連結されている。第2部分62の他端部は、第2軸支部92にて支持柱部70に軸支されている。
【0086】
なお、本実施形態の場合、第2部分62の他端部によって力点部161が構成されており、力点部161に軸支孔161aが形成されている。また、操作部20の押下部は、第1部分71の下端部に形成された軸支ピン76によって構成されている。すなわち、揺動部60が操作部20に対して相対的に揺動可能に、力点部161が押込部(押下部)(軸支ピン76)に軸支されている。
【0087】
第1部分61及び第2部分62は、それぞれ軸支部91及び第2軸支部92に対して直交する面内において延在している。
揺動部60は、通常状態において、軸支部91を起点として第2軸支部92に向かって後方斜め上方に延伸する姿勢となるようになっている。
一方、押下状態では、第2軸支部92が押し下げられ、例えば、揺動部60は軸支部91を起点として後方に延伸する姿勢となるようになっている。
【0088】
本実施形態の場合、作用部は、軸支部91と第2軸支部92との間において揺動部60の下面に形成された作用面63と、外筒部32の側面から側方に突出している突起部33と、により構成されている。液剤吐出器付きキャップ50は、左右一対の作用部を備えている。
各作用面63は、対応する突起部33の上に載せられており、揺動部60が軸支部91を支点として第2軸支部92が下がる方向に揺動することにより、突起部33を押し下げる。この際に、作用面63は突起部33に対して摺動する。
【0089】
作用面63は、揺動部60の揺動角度が第1角度のとき(例えば通常状態)と、この揺動角度が第1角度とは異なる第2角度のとき(通常状態よりも押下状態に近く且つ押下状態よりも通常状態に近い状態(不図示))と、の各々において、作用面63における突起部33との接触部位が装着部52に対するヘッド部30の移動方向(例えば下方)に対して直交する(例えば水平となる)曲面形状に形成されている。
これにより、揺動部60からヘッド部30に対して伝達される力の損失を抑制できるため、操作部20の押下に必要な力を抑制できる。
より好ましくは、作用面63は、突起部33に対して常に水平面で接触するようになっている。
【0090】
また、支持柱部70は、例えば、棒状の第1部分71と、第1部分71に対して交差する方向に延びている第2部分72と、を含んで構成されている。第1部分71及び第2部分72は、それぞれ第2軸支部92に対して直交する面内において延在している。第1部分71と第2部分72とは、側面視においてV字状に交差している。
各揺動部60の第2部分62の他端部は、各支持柱部70の一端部(例えば下端部)である第1部分71の一端部(例えば下端部)に対してそれぞれ第2軸支部92にて軸支されている。
第1部分71と第2部分72とは一端部どうしを共有している。
また、第2部分72の他端部は、第1部分71の延在経路から外れた位置に配置されている。より詳細には、第2部分72の他端部は、第1部分71の両端を通る直線の下側に配置されている。
【0091】
また、各支持柱部70の他端部である第1部分71の他端部は、操作受部25の側部に対して、固定部95において固定されている。したがって、操作受部25は支持柱部70と一体に設けられている。
例えば、操作部20の左右両側部からは、断面非円形(例えばDカット形状)の突起がそれぞれ側方に突出しており、これら突起が、第1部分71の他端部に形成された断面非円形(例えばDカット形状)の嵌入孔に対してそれぞれ嵌入することによって、操作部20と第1部分71とが相互に固定されている。
【0092】
本実施形態の場合、ガイド機構は、ヘッド部30の側面に形成されているガイド溝(ガイド部)111と、支持柱部70の第2部分72の他端部に形成されている被ガイド突起(被ガイド部)73と、を含んで構成されている。
より詳細には、液剤吐出器付きキャップ50は、支持柱部70の各々と対応する左右一対のガイド機構を備えている(右側のガイド機構は不図示)。
左側のガイド機構は、ヘッド本体部31の左側面に形成されたガイド溝111と、左側の支持柱部70の第2部分72の他端部から右方に向けて突出している被ガイド突起73と、を含んで構成されている。
同様に、右側のガイド機構は、ヘッド本体部31の右側面に形成されたガイド溝111と、右側の支持柱部70の第2部分72の他端部から左方に向けて突出している被ガイド突起73と、を含んで構成されている。
各ガイド溝111は、例えば、後方に向けて下り傾斜しているとともに後方斜め上に向けて凸の弧状(例えば螺旋円弧状)に形成されている。なお、各ガイド溝111は、軸支部91及び第2軸支部92に対して直交する面内において延在している。
各ガイド溝111には、それぞれ対応する被ガイド突起73が嵌め込まれている。各被ガイド突起73は、操作部20が押し下げられる際に、対応するガイド溝111によりガイドされて、該ガイド溝111に沿って摺動する。よって、本実施形態の場合、ガイド機構は、操作部20を弧状の経路でガイドする。
なお、ここで説明した例とは逆に、ガイド溝111が支持柱部70に形成されているとともに、被ガイド突起73がヘッド本体部31に形成されていても良い。
【0093】
ここで、通常状態において、揺動部60は、その一端部が軸支部91によって支えられるとともに、作用面63において突起部33によって支えられることにより、一定の姿勢(軸支部91を起点として第2軸支部92に向かって後方斜め上方に延伸する姿勢)に維持される。
また、通常状態において、支持柱部70は、その一端部が第2軸支部92において揺動部60によって支えられるとともに、被ガイド突起73がガイド溝111によって支えられることにより、一定の姿勢に維持される。より詳細には、第1部分71は、第2軸支部92を起点として固定部95に向かって前方斜め上方に延伸する姿勢となり、第2部分72は、第1部分71よりも水平に近い姿勢で、第2軸支部92を起点として前方斜め上方に延伸する姿勢となる。
【0094】
操作部20を押下すると、操作部20と一体に支持柱部70が下方に移動する。この際に、第2軸支部92は軸支部91を中心とする弧状に下方に向けて移動し、被ガイド突起73はガイド溝111に沿って下方に向けて弧状に(螺旋円弧状に)ガイドされる。
このため、操作部20を押下する際には、揺動部60は、軸支部91を支点として装着部52に対して相対的に揺動(
図15において時計回りに揺動)する。
【0095】
ここで、操作部20が押し下げられる際に支持柱部70の傾斜角度が一定に維持されるように、ガイド部(ガイド溝111)の形状が設定されている。
より詳細には、例えば、上記のように軸支部91の軸及び第2軸支部92の軸がそれぞれ水平且つ互いに平行に配置されているとともに、操作部20が押し下げられる際に、水平方向における第2軸支部92の移動距離L1(
図15)と、水平方向における被ガイド部(被ガイド突起73)の移動距離L2(
図15)と、が互いに等しく、下方への第2軸支部92の移動距離L3(
図15)が、下方へのヘッド部30の移動距離L4(
図15)とガイド部に対して相対的に下方への被ガイド部の移動距離L5(
図15)との和に等しくなるように、ガイド部(ガイド溝111)の形状が設定されている。
【0096】
操作部20が押し下げられる際に、揺動部60は軸支部91を支点として装着部52に対して相対的に時計回りに揺動するのに対して、支持柱部70は第2軸支部92を支点として揺動部60に対して相対的に反時計回りに揺動する。
つまり、ガイド機構は、操作部20が押し下げられる際に、揺動部60に対する支持柱部70の揺動方向を、装着部52に対する揺動部60の揺動による操作部20の姿勢変化を相殺する方向に規制する。
ただし、操作部20が押し下げられる際に、支持柱部70は、装着部52に対しては、揺動せずに相対的に下方に移動する。
【0097】
なお、ガイド溝111は、外筒部32の側部に形成されていても良いが、本実施形態の場合、ヘッド本体部31は、外筒部32から左右両側方に張り出しているとともに外筒部32よりも後方に突出した形状のガイド形成部110を外筒部32と一体に有しており、ガイド溝111はガイド形成部110の側面に形成されている。
ガイド形成部110は、側面視において弧状(螺旋円弧状)に形成されており、ガイド溝111は、側面視においてガイド形成部110が延在する方向に沿って延在している。
【0098】
本実施形態の場合も、液剤吐出器付きキャップ50は、例えば、左右対称に形成されている。
【0099】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0100】
ここで、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10を備える液剤吐出容器100であって、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に装着部52に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部60と、ユーザーの操作により装着部52に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(軸支ピン76)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部(作用面63及び突起部33)であって力点部161が押し込まれることにより揺動部60が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部60からヘッド部30に対して押し込み力を伝達する作用部と、操作部20を弧状の経路でガイドするガイド機構(ガイド溝111及び被ガイド突起73)と、を備え、揺動部60が操作部20に対して相対的に揺動可能に、力点部161が押込部(軸支ピン76)に軸支されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器100は、以下のようにも定義される。すなわち、液剤吐出容器100は、液剤150を貯留する容器本体10と、容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され、装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、装着部52に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部161を有する揺動部60と、装着部52に対して相対的に押し下げられる操作部20であって、押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部(軸支ピン76)を有する操作部20と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部(作用面63及び突起部33)であって、力点部161が押し下げられることにより揺動部60が下向き成分を持つ方向に揺動する際に、揺動部60からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部と、操作部20を弧状の経路でガイドするガイド機構(ガイド溝111及び被ガイド突起73)と、を備え、揺動部60が操作部20に対して相対的に揺動可能に、力点部161が押下部(軸支ピン76)に軸支されている。
【0102】
液剤吐出容器100から泡体を吐出するためには、操作部20に対して押下操作を行う。これにより、揺動部60を介してヘッド部30が押下され、ヘッド部30はバネ体58の付勢に抗して押し下げられる。ヘッド部30が押し下げられることにより、ノズル部40の吐出口41から泡体が吐出される。
【0103】
ここで、操作部20が押し下げられる際に、被ガイド突起73はガイド溝111に沿って下方に向けて螺旋円弧状にガイドされ、且つ、第2軸支部92は軸支部91を中心とする弧状に下方に向けて移動する。したがって、揺動部60は軸支部91を支点として装着部52に対して相対的に揺動(
図3において時計回りに揺動)する。この際に、突起部33が揺動部60の作用面63により下方に押し下げられるので、ヘッド部30が下降する。
このとき、ガイド溝111が被ガイド突起73の移動方向を規制することによって、操作部20の姿勢が維持される。より詳細には、揺動部60に対する支持柱部70の揺動方向が、装着部52に対する揺動部60の揺動による操作部20の姿勢変化を相殺する方向に規制される。その結果、支持柱部70の傾斜角度が一定に維持され、操作部20は水平に維持される。
すなわち、本実施形態の場合も、ガイド機構は、操作部20が押し下げられる際に、操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドする。
本実施形態の場合も、テコの原理を利用してヘッド部を押し下げることができるとともに、ヘッド部30を直に押し下げるタイプの液剤吐出容器に近い操作感を実現することができる。
【0104】
また、操作部20を押下する力を解除すると、ヘッド部30はバネ体58の付勢に従って、通常状態の位置まで上昇する。この際に、突起部33が作用面63を押し上げることにより、揺動部60は軸支部91を支点として装着部52に対して相対的に揺動(
図3において反時計回りに揺動)するため、第2軸支部92は軸支部91を中心とする弧状に上方に向けて移動する。よって、操作部20が持ち上げられるが、その際に、被ガイド突起73がガイド溝111によってガイドされることにより、支持柱部70の傾斜角度が一定に維持される。よって、操作部20は水平に維持されたまま、通常状態の位置まで復帰(上昇)する。
【0105】
〔第4の実施形態〕
次に、
図16(a)及び
図16(b)を用いて第4の実施形態を説明する。
本実施形態では、液剤吐出器用アタッチメントについて説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器用アタッチメントは、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
【0106】
液剤吐出器用アタッチメントは、
図16(a)及び
図16(b)に示すヘッドカバー部180と、上述の第2装着部170(
図7(a)、
図7(b))と、上述の揺動部160(
図3参照)と、上述の操作部20(
図9(a)、
図9(b))と、を備えて構成されている。
【0107】
ここで、本実施形態の場合、液剤吐出器付きキャップ50のヘッド部30は、ガイド部38及び突起部33を有していない点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50のヘッド部30と相違する。ヘッド部30の外筒部32は、円筒状に形成されている。
ヘッドカバー部180は、外筒部32の外径(ヘッド本体部31の外径)とほぼ等しい内径の円筒形状に形成されており、
図16(a)に示すように、外筒部32の周囲に被せられることによって、ヘッド部30に装着されるようになっている。
【0108】
より詳細には、ヘッドカバー部180は、円筒状の外周面部182と、外周面部182の上端を閉塞している円板状の天面部181と、を備えている。
外周面部182の前部には、ヘッドカバー部180をヘッド部30に装着する際に、外周面部182とノズル部40とが干渉しないようにするとともに、ヘッドカバー部180が装着された状態でノズル部40を前方に突出させるための、スリット183が形成されている。なお、スリット183の左右幅寸法は、ノズル部40の左右幅寸法と同等に設定されており、ヘッドカバー部180におけるスリット183の左右の縁部によって、ヘッド部30に対して相対的なヘッドカバー部180の軸回転が規制される。
また、ヘッドカバー部180がヘッド部30に装着された状態で、例えば、天面部181の下面がヘッド部30の上面30aに対して当接するようになっており、ヘッド部30に対して相対的に下方にヘッドカバー部180が移動することが規制された状態となる。
【0109】
更に、ヘッドカバー部180の外周面部182の左右両側面の各々には、第1の実施形態で説明したガイド部38と同等の形状のガイド部38及び突起部33が形成されている。ガイド部38(第1ガイドリブ38a、第2ガイドリブ38b及びガイド溝38cは、例えば、ヘッドカバー部180の上端から下端に亘って、上下に延在している。
【0110】
図16(b)に示すようにヘッドカバー部180を外筒部32に装着するとともに、
図3と同様に、起立筒53に第2装着部170を装着し、且つ、軸受部175により揺動部160の軸部164を軸支させ、作用面165aをヘッドカバー部180の突起部33上に載置し、且つ、ガイド部38に対して被ガイド部24を嵌合させて操作部20の押下部21の下面21aを揺動部160の力点部161によって支持させることにより、第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同等の機能を持つようにできる。
【0111】
このように、本実施形態に係る液剤吐出器用アタッチメントは、液剤150を貯留する容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上記一方向及び上記一方向に対する反対方向に移動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に上記一方向に押し込まれることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、を備える液剤吐出器付きキャップ50に装着して用いられる液剤吐出器用アタッチメントであって、装着部52に装着される第2装着部170と、上記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に第2装着部170に対して相対的に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押し込み力を受ける力点部161を有する揺動部160と、ユーザーの操作により第2装着部170に対して相対的に押し込まれる操作部20であって押し込まれる際に力点部161を押し込む押込部(押下部21)を有する操作部20と、ヘッド部30に対して相対的な上記一方向への移動が規制された状態でヘッド部30に装着されるヘッドカバー部180と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し込まれることにより揺動部160が上記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッドカバー部180に対して押し込み力を伝達する作用部と、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッドカバー部180に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構と、を備え、当該液剤吐出器用アタッチメントを上記一方向に視たときに、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
より詳細には、本実施形態に係る液剤吐出器用アタッチメントは、液剤150を貯留する容器本体10に装着される装着部52と、装着部52に対して上下動可能に装着部52に保持され装着部52に対して相対的に押し下げられることにより液剤150が通過するヘッド部30と、ヘッド部30を通過した液剤150を吐出する吐出口41と、を備える液剤吐出器付きキャップ50に装着して用いられる液剤吐出器用アタッチメントであって、装着部52に装着される第2装着部170と、第2装着部170に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部91において軸支されているとともに押下力を受ける力点部161を有する揺動部160と、第2装着部170に対して相対的に押し下げられる操作部20であって押し下げられる際に力点部161を押し下げる押下部21を有する操作部20と、ヘッド部30に対して相対的に下方への移動が規制された状態でヘッド部30に装着されるヘッドカバー部180と、力点部161と軸支部91との間に位置する作用部であって力点部161が押し下げられることにより揺動部160が下向き成分を持つ方向に揺動する際に揺動部160からヘッド部30に対して押下力を伝達する作用部と、操作部20が押し下げられる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構と、を備え、平面視において、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
【0112】
なお、ヘッドカバー部180は、外筒部32に対して着脱可能であっても良いし、外筒部32に対して固定的に装着されるものであっても良い。
【0113】
第4の実施形態によれば、ガイド部38、突起部33、第2装着部170、揺動部160及び操作部20等を備えていない一般的な構造の液剤吐出器付きキャップ50に、液剤吐出器用アタッチメント(ヘッドカバー部180、第2装着部170、揺動部160及び操作部20)をアタッチメントとして後付けで装着できる。そして、一般的な構造の液剤吐出器付きキャップ50に液体吐出器用アタッチメントを後付けで装着することによって、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0114】
〔第5の実施形態〕
次に、
図17から
図24を用いて第5の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
図11から
図19、
図22及び
図24の各図に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態(通常状態)、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ上死点に位置する状態である。一方、
図21に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が下限位置まで押し下げられた状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ下死点に位置する状態である。また、
図20に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が上死点と下死点との中間に位置する状態である。
図18から
図23における左方向が前方、
図18から
図23における右方向が後方であるものとし、
図18における上方向及び
図19から
図23における紙面の奥側方向が左方、
図18における下方向及び
図19から
図23における紙面の手前側方向が右方であるものとする。
【0115】
図18に示すように、本実施形態の場合も、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに(つまり平面視したときに)、ヘッド部30の少なくとも一部分が操作部20によって覆われる。
より詳細には、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、筒状部(外筒部32)の全体が操作部20(例えば操作受部25)によって覆われる。
【0116】
また、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、作用部の全体が操作部20によって覆われる。
【0117】
また、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、力点部161の前部が操作部20によって覆われるとともに、力点部161の後部が操作部20の外形線の外側(後側)に位置する。
【0118】
また、本実施形態の場合も、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有している。そして、筒状部(外筒部32)の軸心30bの延長上に操作部20が配置されている。より詳細には、筒状部(外筒部32)の軸心30bの延長上に操作受部25が配置されている。
【0119】
また、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、ガイド機構(ガイド部38及び被ガイド部24)の全体が操作部20(例えば操作受部25)によって覆われる。
【0120】
本実施形態の場合も、第2装着部170は装着部52に対して着脱可能に装着されている。ただし、本実施形態の場合、第2装着部170は、(起立筒53を介して間接的にではなく)装着部52に対して直接的に着脱可能に装着されている。
そして、揺動部160は、第2装着部170に対して軸支部91において軸支されている。
本実施形態においても、揺動部160を軸支する第2装着部170が装着部52に対して着脱可能であるため、液剤吐出容器100における第2装着部170とそれ以外の部分とを別個に製造すれば良いため、液剤吐出容器100の製造容易性が向上する。
【0121】
本実施形態の場合も、装着部52は、内周面にねじ山が形成された筒状部と、筒状部の上端を当該上端の中央部を除いて閉塞している天面部と、を有している。ここで、装着部52の筒状部は、当該筒状部の軸心が上記一方向に延在している。すなわち、装着部52は、軸心が上記一方向に延在する装着筒状部を有している。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、上記一方向は下方向である。
本実施形態の場合、第2装着部170は、装着部52の筒状部(装着筒状部)の周方向に移動可能に、当該筒状部に装着されている。
ここで、ヘッド部30は、装着部52及び起立筒53に対して相対的に、装着部52の筒状部の軸周りに回転可能となっている。また、揺動部160は、軸支部91において第2装着部170に支持されているとともに、境界部165がヘッド部30の突起部33によって支持されている。また、操作部20は、被ガイド部24がヘッド部30のガイド部38に対して係合しているとともに、押下部21が揺動部160の力点部161によって支持されている。そして、第2装着部170が装着部52の筒状部の周方向に移動する際には、第2装着部170、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41を含むノズル部40、及び、操作部20が一体となって装着部52の筒状部の軸周りに回転する。
すなわち、第2装着部170が装着筒状部の周方向に移動するのに伴い、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41及び操作部20が一体となって装着筒状部の軸周りに回転する。
よって、ユーザーが第2装着部170、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41及び操作部20を好みの位置に移動(回転)させて、液剤吐出容器100を用いることができる。
【0122】
なお、第1の実施形態においても、第2装着部170が起立筒53の軸周りに回転可能となっているとともに、第2装着部170が起立筒53及び装着部52の筒状部の周方向に移動するのに伴い、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41及び操作部20が一体となって装着部52の筒状部の軸周りに回転するようになっていてもよい。
【0123】
より詳細には、
図19及び
図23に示すように、装着部52の筒状部の外周面には、当該筒状部を周回する周回状溝部52aが形成されている。周回状溝部52aは、側方に開口している。周回状溝部52aの上端は、装着部52の筒状部の径方向外方に向けて張り出している周回状庇部52bによって画定されている。周回状庇部52bにおける張り出し方向先端部の下面には、周回状係止爪部52dが形成されている。周回状溝部52aの底面(周回状傾斜底面52c)は、装着部52の筒状部の径方向外方に向けて下り傾斜している。
【0124】
一方、第2装着部170は、周回状溝部52aと嵌合することによって装着部52に対して着脱可能に連結(装着)されている連結部176と、連結部176から上方に向けて起立している支柱状の支持部174と、を備えている。なお、
図17に示すように、装着部52の筒状部の周方向における連結部176の寸法は、装着部52の筒状部の周方向における支持部174の寸法よりも大きいことが好ましい。
図23に示すように、連結部176は、周回状溝部52aに対して嵌入している底部176aと、底部176aの上側に隣接して配置されていて周回状庇部52bが嵌入されている凹部176bと、を有している。
底部176aの上面には係止部176cが形成されており、該係止部176cは、周回状庇部52bの周回状係止爪部52dと係合している。
【0125】
このように、上記一方向は下方向であり、第2装着部170は、装着筒状部(装着部52の筒状部)の外周面に形成された溝(周回状溝部52a)に対して嵌合することによって、装着筒状部に対して着脱可能に装着されている。
ここで、装着部52の溝(周回状溝部52a)が、装着筒状部の外周面に形成されている、すなわち周回状溝部52aが側方に向けて開放しているため、周回状溝部52aに水等が溜まってしまうことを抑制できる。
【0126】
また、装着筒状部(装着部52の筒状部)の溝(周回状溝部52a)の底面(周回状傾斜底面52c)は、装着筒状部の径方向外方に向けて下り傾斜している。よって、周回状溝部52aに水等が溜まってしまうことをより好適に抑制できる。
【0127】
なお、本実施形態の場合、周回状溝部52aは装着部52の筒状部の周囲を1周しており(360度周回しており)、第2装着部170、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41及び操作部20は装着部52の装着筒状部の軸周りに360度回転可能である。
ただし、本発明は、この例に限らず、第2装着部170、揺動部160、ヘッド部30、吐出口41及び操作部20は装着部52の軸周りにおいて360度未満の角度範囲で回転可能であってもよい。すなわち、周回状溝部52aは、装着部52の筒状部の周囲において、360度未満の角度範囲に延在していてもよい。
【0128】
また、
図17等に示すように、支持部174の上端部には、水平に延在する棒状の軸部177が形成されている。
一方、揺動部160には、軸部177を軸受けする軸受部167が形成されている。軸受部167の内部には、軸部177と嵌合する空洞が形成されている。
図24に示すように、揺動部160には、軸受部167の内部の空洞に軸部177を押し込むための開口167aが形成されている。軸部177が開口167aを介して軸受部167内に嵌入することによって、揺動部160が第2装着部170に対して軸支されている。
本実施形態の場合、軸受部167と軸部177とにより軸支部91が構成されている。軸部177は軸支部91の軸方向に延在している。
このように、軸支部91は、第2装着部170に形成されていて軸支部91の軸方向に延在する棒状の軸部177と、揺動部160に形成されていて軸部177を軸受けする軸受部167と、を含んで構成されている。
軸部177が軸受部167によって覆われているため、軸部177の破損を抑制できるとともに、液剤吐出容器100を見栄え良くすることができる。
【0129】
本実施形態の場合、揺動部160は、軸受部167、左右の第1部分162、左右の第2部分163及び力点部161がそれぞれ棒状に形成されており、これら軸受部167、左右の第1部分162、左右の第2部分163及び力点部161の総体は、環状の棒状となっている。
ただし、
図19等に示すように、揺動部160は、第1部分162及び第2部分163から下方に延びているカバー部166を有している。
このカバー部166は、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、突起部33を覆う。
【0130】
上記のように、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有している。
そして、
図19から
図22に示すように、カバー部166は、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに筒状部(外筒部32)における上記一方向側の端縁(外筒部32の下端縁)を覆う。これにより、筒状部における上記一方向側の端縁において指などを挟み込んでしまうことが抑制されている。
ここで、カバー部166がヘッド部30の筒状部における上記一方向側の端縁を覆うとは、カバー部166が当該筒状部における上記一方向側の端縁の少なくとも一部分を覆うことを意味する。
【0131】
また、
図19から
図22に示すように、装着部52に対するヘッド部30の押し込み量にかかわらず、カバー部166は、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、筒状部(外筒部32)における上記一方向側の端縁を覆う。つまり、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、カバー部166は、常に、筒状部(外筒部32)における上記一方向側の端縁を覆う。
【0132】
また、本実施形態の場合、操作部20は、上記一方向に対して直交する板状(つまり水平な板状)に形成されていて押し込み操作を受ける操作受部25と、操作受部25において軸支部91の軸方向における両端部(つまり左右両端部)からそれぞれ一方向(下方)に延出しているスカート部28と、を有する。
【0133】
図21に示すように、操作部20が押し込まれた際(例えば下死点まで押し込まれた際)に、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、スカート部28は、ヘッド部30における上記一方向に対する反対方向側の端部(つまり上端部)を覆う。
これにより、操作部20が押し込まれた際に、操作部20とヘッド部30との間に指などを挟み込んでしまうことを抑制できる。
【0134】
本実施形態の場合も、作用面165aにおいて突起部33と接触する部位は、常に水平に維持されるように、作用面165aの形状(傾斜)が設定されている(
図19から
図21参照)。
【0135】
また、本実施形態においても、ヘッド部30は、軸心が上記一方向に延在する筒状部(外筒部32)を有し、揺動部160は、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに筒状部を囲む環状に形成されており、液剤吐出容器100は、軸支部91の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する。よって、一対の作用部によって、揺動部160からヘッド部30に対して、バランス良く安定的に押し込み力を伝達することができる。
【0136】
また、軸支部91と力点部161とは、上記一方向と軸支部91の軸方向との双方に対して直交する方向(つまり前後方向)において、筒状部(外筒部32)を間に挟んで互いに反対側に配置されている。
そして、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、揺動部160は、軸支部91から上記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ力点部161側に延びる第1部分162と、第1部分162における力点部161側の端部から力点部161に向けて延びる第2部分163と、を有している。
そして、揺動部160は、第1部分162と第2部分163との境界部165において上記一方向に対する反対方向に凸に屈曲しており、揺動部160の境界部165と、筒状部(外筒部32)の外周面から突出している突起部33と、により作用部が構成されている。
よって、操作部20及びヘッド部30が押し込まれた後、揺動部160を上記一方向に押し戻す力をヘッド部30から揺動部160に伝達する際に、その力をスムーズに伝達することができる。
【0137】
本実施形態の場合、カバー部26は、操作受部25の左右両端部からそれぞれ垂下した柱状の部分であり、カバー部26の下部26bは、水平に配置されており、外筒部32の上端部における後側の半部に沿って約180度の範囲に亘って周回している。したがって、左右のカバー部26は、下部26bにおいて相互に連結されている。また、第1の実施形態とは異なり、カバー部26の後部は、下部26bの上方において、後方に向けて開放している。また、押下部21は、下部26bの後端部から後方に延出している。
【0138】
被ガイド部24は、左右のカバー部26の前縁部において、上下に延在している。
本実施形態の場合、被ガイド部24は、カバー部26の前縁において上下に延在している被ガイドリブ24bと、被ガイドリブ24bの後側に配置されていて上下に延在している被ガイド溝24aと、を備えて構成されている。
【0139】
本実施形態においても、ガイド部38は、外筒部32の左右両端部にそれぞれ形成されていて、上下に延在している。
図18に示すように、本実施形態の場合、ガイド部38は、被ガイド溝24aに対して嵌入している第1ガイドリブ38aと、被ガイドリブ24bが嵌入しているガイド溝38cと、被ガイド溝24aの前面をガイドする第2ガイドリブ38bと、を備えて構成されている。
第2ガイドリブ38bは、外筒部32の外周面から側方への突出量が、当該第2ガイドリブ38bの上部では相対的に大きく、当該第2ガイドリブ38bの下部では相対的に小さい。
そして、突起部33は、第2ガイドリブ38bの上部における下端部から側方に突出している。
【0140】
なお、操作部20は、ヘッド部30に対して上方に抜け止めされていても良い。例えば、被ガイドリブ24bの下端部とガイド溝38cの上端部とにそれぞれ突起(不図示)が形成されていることによって、操作部20がヘッド部30に対して上方に抜け止めされている。
【0141】
更に、ヘッド部30の外筒部32の後面には、第2ガイド部39が、押下部21の前面には、第2ガイド部39によって上下にガイドされる第2被ガイド部29が、それぞれ形成されている。
【0142】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0143】
本実施形態によれば、本実施形態において説明した上記の効果の他、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0144】
〔第6の実施形態〕
次に、
図25から
図28(b)を用いて第6の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
図25から
図26(b)の各図に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態(通常状態)、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ上死点に位置する状態である。一方、
図28(a)及び
図28(b)に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が下限位置まで押し下げられた状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ下死点に位置する状態である。また、
図27(a)及び
図27(b)に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が上死点と下死点との中間に位置する状態である。
図26(a)から
図28(b)において、左方向が前方、右方向が後方、紙面の奥側方向が左方、紙面の手前側方向が右方であるものとする。
【0145】
図25から
図26(b)に示すように、本実施形態の場合、操作部20は、操作受部25から垂下する筒部221を有している。筒部221の軸心は上下に延在している。
本実施形態の場合、吐出口41を含むノズル部40は、ヘッド部30には設けられておらず、操作部20の上端部から前方に突出している。
筒部221の内部空間は、ノズル部40の先端の吐出口41に連通している。
操作部20は、カバー部26及び被ガイド部24を有していない。一方、ヘッド部30はガイド部38を有していない。
【0146】
また、
図26(b)に示すように、外筒部32と内筒部34とは、ヘッド部30の下端部の連結部35において相互に連結されているが、ヘッド部30の上端部においては相互に離間している。
また、外筒部32の外径は起立筒53の内径よりも小径であり、ヘッド部30は起立筒53内に挿入されている。
【0147】
外筒部32と内筒部34との間隙には、筒部221が当該筒部221の下部から挿入されている。本実施形態の場合、操作部20が押し込まれる際に操作部20の姿勢を維持させつつヘッド部30に対する操作部20の相対移動をガイドするガイド機構は、外筒部32、内筒部34及び筒部221により構成されている。すなわち、筒部221の外周面及び内周面は、外筒部32の内周面と内筒部34の外周面とによりガイドされ、外筒部32の内周面に対して筒部221の下端の外周部が上下に摺動する。
また、操作部20の押し込み方向と、ガイド機構による操作部20のガイド方向と、が互いに同方向であり、ガイド機構は、ヘッド部30が有するガイド部(外筒部32及び内筒部34)と、ガイド部にガイドされる被ガイド部であって操作部20が有する被ガイド部(筒部221)と、を含み、ガイド部は、被ガイド部において上記一方向において互いに離間する少なくとも2つの部位を上記一方向及び上記一方向に対する反対方向にガイドする。
なお、筒部221はヘッド部30に対して上方に抜け止めされていても良い。
【0148】
また、押下部21は、ノズル部40の下面に形成されている。押下部21は、前後に延在している。押下部21の下面21aは水平に配置されている。
なお、力点部161の左右両端部には、力点部161に対して押下部21が左右に位置ずれしてしまうことを抑制するための起立壁161bが立設されている。
【0149】
図26(a)に示すように、突起部33は、外筒部32の外周面の上端部に配置されている。突起部33の突出方向における先端部の上面には、突起部33の上面からの揺動部160の脱落を抑制するための起立壁33aが形成されている。
【0150】
また、本実施形態の場合、支持部174は装着部52と一体的に設けられている。支持部174は、装着部52の天面部の上面から上方に向けて起立している柱状の部分である。支持部174の上端部には、軸部177が形成されている。
また、軸部177を含む支持部174はヘッド部30の後方に配置されており、軸部177を含む軸支部91もヘッド部30の後方に配置されている。
一方、
図26(b)に示すように、力点部161はヘッド部30よりも前方に配置されている。
すなわち、液剤吐出容器100を上記一方向に視たときに、軸支部91と力点部161とは、上記一方向と軸支部91の軸方向との双方に対して直交する方向(つまり前後方向)において、筒状部(外筒部32)を間に挟んで互いに反対側に配置されている。
【0151】
また、液剤吐出容器100を軸支部91の軸方向に視たときに、揺動部160は、軸支部91から力点部161側に延びる第1部分162と、第1部分162における力点部161側の端部から上記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ力点部161に向けて延びる第2部分163と、を有し、第1部分162と第2部分163との境界部165において上記一方向に凸に屈曲している。すなわち、本実施形態の場合、側面視したときの揺動部160の屈曲の方向が、第1の実施形態、第2の実施形態及び第5の実施形態とは反対方向となっている。
そして、揺動部160の境界部165と、筒状部(外筒部32)の外周面から突出している突起部33と、により作用部が構成されている。
【0152】
本実施形態の場合、操作部20が押し下げられることにより、
図27(a)、
図27(b)、
図28(a)及び
図28(b)に示すように、操作部20がヘッド部30に対して相対的に下降して筒部221が外筒部32と内筒部34との間隙に対してより深く挿入されるとともに、ヘッド部30が起立筒53に対して相対的に下降する。
【0153】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0154】
〔第7の実施形態〕
次に、
図29から
図31を用いて第7の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第5の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第5の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
図29に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ上死点に位置する状態である。一方、
図30に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が下限位置まで押し下げられた状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ下死点に位置する状態である。また、
図31に示す状態は、液剤吐出器付きキャップ50の使用前の状態(流通時の状態)である。
図31において、左方向が前方、右方向が後方、紙面の奥側方向が左方、紙面の手前側方向が右方であるものとする。
なお、本実施形態の場合、液剤吐出器付きキャップ50は、液剤を非泡状の液状のまま吐出する。
【0155】
本実施形態の場合、第2装着部170と揺動部160とが一体成形されており、軸支部91は、第2装着部170と揺動部160との境界部に形成された薄肉ヒンジにより構成されている。
なお、第2装着部170と揺動部160とを一体に有する部材を揺動部ユニット190と称する。
【0156】
図29及び
図30に示すように、第2装着部170は、平面視C環状のC環状装着部178を下端部に備えており、支持部174はC環状装着部178の上面から上方に起立している。軸支部91は、支持部174の上端部に形成されている。
【0157】
図31に示すように、C環状装着部178の内周面には、水平に延びる平面視C環状の溝178aが形成されている。
一方、起立筒53の外周面には、当該起立筒53を周回する周回リブ53aが形成されている。C環状装着部178に起立筒53が嵌め込まれるとともに、溝178aと周回リブ53aとが嵌合することによって、第2装着部170、ひいては揺動部ユニット190が起立筒53に装着されている。
なお、C環状装着部178は、起立筒53に装着された状態で、起立筒53に対して相対的に、起立筒53の軸周りに回転可能となっている。C環状装着部178が起立筒53の軸周りに回転する際には、溝178aが周回リブ53aに対して摺動する。
【0158】
起立筒53において、当該起立筒53にC環状装着部178が装着された状態においてC環状装着部178よりも上方の部分は、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部53bとなっている。
一方、外筒部32の下端部は、内周面にネジ山が形成された雌ネジ部32aとなっている。
雌ネジ部32aは雄ネジ部53bと螺合可能である。
液剤吐出器付きキャップ50の使用前(流通時)においては、
図31に示すように、ヘッド部30及び操作部20が押し込まれるとともに雌ネジ部32aと雄ネジ部53bとが螺合することによって、ヘッド部30及び操作部20の上方への移動が規制されている。
すなわち、本実施形態に係る液剤吐出容器は、ヘッド部30及び操作部20が装着部52に対して相対的に上記一方向に対する反対方向に移動することを規制してヘッド部30及び操作部20を押し込み状態に保持させる保持機構(雄ネジ部53b及び雌ネジ部32a)を備えている。
これにより、流通時において、液剤吐出容器の高さ寸法を抑制することができる。
【0159】
本実施形態の場合、被ガイド部24は、カバー部26に形成された被ガイド溝24aにより構成されており、ガイド部38は、外筒部32に形成されていて被ガイド溝24aをガイドする第1ガイドリブ38aにより構成されている。
【0160】
図31に示すように、液剤吐出器付きキャップ50は、内筒部34に対して内筒部34と同軸に連接されていて内筒部34よりも下方に延びている接続筒部155を備えている。接続筒部155は起立筒53及び装着部52に挿通されており、接続筒部155の下部はハウジング56(
図29)と連結されている。
【0161】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0162】
液剤吐出容器の使用時には、揺動部ユニット190、ヘッド部30及び操作部20を起立筒53に対して相対的に軸周りに回転させることによって、雌ネジ部32aと雄ネジ部53bとの螺合状態を解除させる。すると、ヘッド部30がバネ体58の付勢に従って上昇し、
図29に示すようにヘッド部30及び操作部20が上死点に位置する。
その後、操作部20に対して押し下げ操作を行うことにより(
図30)、吐出口41から液剤が液状のまま吐出される。
【0163】
〔第8の実施形態〕
次に、
図32から
図35を用いて第8の実施形態を説明する。
本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50は、以下に説明する点で、上記の第5の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と相違し、その他の点では、上記の第5の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様に構成されている。
図32及び
図34に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が押し下げられていない通常時の状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ上死点に位置する状態である。一方、
図35に示す状態は、操作部20及びヘッド部30が下限位置まで押し下げられた状態、すなわち操作部20及びヘッド部30がそれぞれ下死点に位置する状態である。
図34及び
図35において、左方向が前方、右方向が後方、紙面の奥側方向が左方、紙面の手前側方向が右方であるものとする。
【0164】
図32に示すように、本実施形態の場合、支持部174は装着部52と一体に形成されている。すなわち、支持部174は、装着部52の天面部の上面から上方に向けて起立している柱状の部分である。
支持部174の上端には軸受部175が形成されており、該軸受部175によって揺動部160の軸部164が軸受けされている。
なお、揺動部160における軸部164の左右両端部の上面からは、それぞれ起立壁164aが形成されている。これら起立壁164aによって、軸部164が軸受部175に対して左右方向において位置決めされている。
【0165】
本実施形態の場合、操作部20は、操作受部25の周縁部から下方に垂下した3つの支柱260を有している。
図33に示すように、3つの支柱260は、平面視において、外筒部32の軸心30bを中心として略等角度間隔(約120度間隔)に配置されている。
このうち2つの支柱260は、平面視において、ノズル部40を間に挟んで両側に配置されている。また、残りの1つの支柱260は、外筒部32の後端に沿って配置されている。
【0166】
ノズル部40の両側に配置されている2つの支柱260には、上下に延在する蟻溝状の溝により構成された被ガイド部24が形成されている。
同様に、外筒部32の後端に沿って配置された支柱260には、上下に延在する蟻溝状の溝により構成された第2被ガイド部29が形成されている。
一方、外筒部32の外周面には、各被ガイド部24をガイドする2つのガイド部38と、第2被ガイド部29をガイドする1つの第2ガイド部39とが形成されている。ガイド部38及び第2ガイド部39は、それぞれ上下に延在する蟻ほぞ状のリブにより構成されている。
【0167】
このように、ヘッド部30は、筒状部(外筒部32)の外周面の3箇所以上にそれぞれガイド部(例えば、2つのガイド部38と1つの第2ガイド部39)を有する。
よって、ヘッド部30は3箇所以上で操作部20をガイドするため、操作部20をよりバランス良く安定的にガイドすることができる。
【0168】
より詳細には、液剤吐出容器は、筒状部(外筒部32)の外周面から当該筒状部の径方向外方に突出していて先端部に吐出口41を有するノズル部40を備え、ヘッド部30は、ノズル部40を間に挟む2つのガイド部38と、筒状部におけるノズル部40とは反対側位置に配置されている1つのガイド部(第2ガイド部39)と、を有する。このような構成により、ヘッド部30によって操作部20をよりバランス良く安定的にガイドすることができる。
より詳細には、平面視において、2つのガイド部38は外筒部32の軸心30bよりも前方に配置されていて、第2ガイド部39は軸心30bよりも後方に配置されている。これにより、ヘッド部30によって操作部20をよりバランス良く安定的にガイドすることができる。
【0169】
図34及び
図35に示すように、本実施形態の場合、外筒部32の後端に沿って配置されている支柱260の下端部に押下部21が形成されている。
【0170】
なお、本実施形態に係る液剤吐出容器は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と、上記の第1の実施形態と同様の容器本体10(
図1参照)と、を備えて構成されている。
また、本実施形態に係る液剤吐出容器詰め品は、全体の図示は省略するが、本実施形態に係る液剤吐出容器と、容器本体10に充填された液剤と、を備えて構成されている。
【0171】
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。各実施形態において説明された事項は適宜、組み合わせることが可能である。
【0172】
例えば、上記の第4の実施形態では、上記の第1の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50に準じた構成の液剤吐出器用アタッチメントについて説明したが、液剤吐出器用アタッチメントは、第2、第3、第5、第6、第7、第8の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50に準じた構成のものであっても良い。なお、第2の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50に準じた構成の液剤吐出器用アタッチメントのヘッドカバーは、第2の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様のガイド部38、突起部33及び第2ガイド部39を有しているとともに、第2の実施形態に係る液剤吐出器付きキャップ50と同様の第2装着部170、揺動部160及び操作部20を有している。
【0173】
また、第3の実施形態では、揺動部60及び操作部20等の構成が液剤吐出器付きキャップ50の一部構成として予め組み込まれている例を説明した。ただし、本発明は、これらの例に限らず、揺動部60及び操作部20等を備えていない一般的な構造の液剤吐出器付きキャップに、第3の実施形態で説明した構造の揺動部60及び操作部20等の構成をアタッチメント(液体吐出器用アタッチメント)として後付けで装着できるようにしても良い。このようにすることにより、一般的な構造の液剤吐出器付きキャップに液体吐出器用アタッチメントを後付けで装着することによって、上記の第3の実施形態と同様の効果が得られる。なお、この場合、液体吐出器用アタッチメントのヘッドカバーは、突起部33及びガイド溝111を有しており、第2装着部は、左右一対の柱状の支持部54を有しており、軸支部91において支持部54に対して揺動部60が軸支されるようになっている。
【0174】
また、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、操作部20は、間隙覆い部及び力点覆い部を有していても良い。
【0175】
液剤吐出容器100及び液剤吐出器付きキャップ50の各構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0176】
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>液剤を貯留する容器本体と、前記容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、前記装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、前記装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押下力を伝達する作用部と、前記操作部が押し下げられる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、を備える液剤吐出容器。
<2>前記ガイド機構は、前記操作部を前記ヘッド部に対して相対的に上下方向にガイドする<1>に記載の液剤吐出容器。
<3>前記操作部の押し下げ方向と、前記ガイド機構による前記操作部のガイド方向と、が互いに同方向であり、前記ガイド機構は、前記ヘッド部が有するガイド部と、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部であって前記操作部が有する被ガイド部と、を含み、前記ガイド部は、前記被ガイド部において互いに上下に離間する少なくとも2つの部位を上下方向にガイドする<2>に記載の液剤吐出容器。
<4>前記押下部と前記力点部とは、前記軸支部の軸方向に対する交差方向であって水平方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している<3>に記載の液剤吐出容器。
<5>前記操作部は、前記力点部を側方から覆う力点覆い部を有している<1>から<4>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<6>前記揺動部が前記操作部に対して相対的に揺動可能に、前記力点部が前記押下部に軸支されており、前記ガイド機構は、前記操作部を弧状の経路でガイドする<1>に記載の液剤吐出容器。
<7>前記操作部は、前記ヘッド部の上方に位置していて押下操作を受ける操作受部と、前記操作受部の下面と前記ヘッド部の上面との間隙を側方から覆う間隙覆い部と、を有している<1>から<6>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<8>液剤を貯留する容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、前記装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、前記装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押下力を伝達する作用部と、前記操作部が押し下げられる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、を備える液剤吐出器付きキャップ。
<9>液剤を貯留する容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、を備える液剤吐出器付きキャップに装着して用いられる液剤吐出器用アタッチメントであって、前記装着部に装着される第2装着部と、前記第2装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、前記第2装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、前記ヘッド部に対して相対的に下方への移動が規制された状態で前記ヘッド部に装着されるヘッドカバー部と、前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッドカバー部に対して押下力を伝達する作用部と、前記操作部が押し下げられる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッドカバー部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、を備える液剤吐出器用アタッチメント。
<10><1>から<7>のいずれか一項に記載の液剤吐出容器と、前記容器本体に充填された前記液剤と、を備える液剤吐出容器詰め品。
<11>液剤を貯留する容器本体と、前記容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、前記装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、前記装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押下力を伝達する作用部と、前記操作部を前記ヘッド部に対して相対的に上下方向にガイドするガイド機構と、を備え、前記押下部と前記力点部とは、前記軸支部の軸方向に対して交差しているとともに水平方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している液剤吐出容器。
<12>液剤を貯留する容器本体と、前記容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、前記装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、前記装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押下力を伝達する作用部と、前記操作部を弧状の経路でガイドするガイド機構と、を備え、前記揺動部が前記操作部に対して相対的に揺動可能に、前記力点部が前記押下部に軸支されている液剤吐出容器。
<13>前記押下部は水平な下面を有し、当該下面で前記力点部を押し下げる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<14>前記装着部に対して装着される第2装着部を備え、前記揺動部は前記第2装着部に対して前記軸支部において軸支される上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<15>前記装着部から上方に起立している起立筒を更に備え、前記第2装着部は、前記起立筒が嵌め込まれることにより前記装着部に装着される平面視弧状の内周壁部と、前記内周壁部と同軸に配置された平面視弧状の外周壁部と、を有し、前記ヘッド部は、筒状部を有し、前記ヘッド部が押し下げられることにより、前記内周壁部と前記外周壁部との間隙に前記筒状部の周壁の一部分が入り込む上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<16>前記軸支部は前記ヘッド部の前側に配置され、前記揺動部は、前記操作部が押し下げられていない通常状態で前記軸支部から斜め上後方に延びる第1部分と、前記通常状態で前記第1部分よりも緩い傾斜角度で前記第1部分の後端から後方に延びる第2部分と、を有し、前記作用部は、前記第2部分の前端部と、前記ヘッド部の側面から側方に突出している突起部と、により構成されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
<17>前記ガイド機構は、前記ヘッド部に形成されたガイド部と、前記間隙覆い部に形成されていて前記ガイド部にガイドされる被ガイド部と、備えて構成されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
【0177】
〔1〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる液剤吐出容器。
〔2〕前記ガイド機構は、前記操作部を前記ヘッド部に対して相対的に前記一方向及び前記一方向に対する反対方向にガイドする〔1〕に記載の液剤吐出容器。
〔3〕前記操作部の押し込み方向と、前記ガイド機構による前記操作部のガイド方向と、が互いに同方向であり、
前記ガイド機構は、前記ヘッド部が有するガイド部と、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部であって前記操作部が有する被ガイド部と、を含み、
前記ガイド部は、前記被ガイド部において前記一方向において互いに離間する少なくとも2つの部位を前記一方向及び前記一方向に対する反対方向にガイドする〔2〕に記載の液剤吐出容器。
〔4〕前記押込部と前記力点部とは、前記軸支部の軸方向に対する交差方向であって且つ前記一方向に対しても交差する方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している〔3〕に記載の液剤吐出容器。
〔5〕前記操作部は、当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに前記力点部を覆う力点覆い部を有している〔1〕から〔4〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔6〕前記揺動部が前記操作部に対して相対的に揺動可能に、前記力点部が前記押込部に軸支されており、
前記ガイド機構は、前記操作部を弧状の経路でガイドする〔1〕に記載の液剤吐出容器。
〔7〕前記操作部は、
前記ヘッド部を基準として前記一方向に対する反対方向の位置に配置されていて押し込み操作を受ける操作受部と、
当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに前記操作受部における前記ヘッド部側の面と前記ヘッド部における前記操作受部側の面との間隙を覆う間隙覆い部と、
を有している〔1〕から〔6〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔8〕前記装着部に対して着脱可能に装着される第2装着部を備え、
前記揺動部は、前記第2装着部に対して前記軸支部において軸支されている〔1〕から〔7〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔9〕前記装着部は、軸心が前記一方向に延在する装着筒状部を有し、
前記第2装着部は、前記装着筒状部の周方向に移動可能に前記装着筒状部に装着され、
前記第2装着部が前記装着筒状部の周方向に移動するのに伴い、前記揺動部、前記ヘッド部、前記吐出口及び前記操作部が一体となって前記装着筒状部の軸周りに回転する〔8〕に記載の液剤吐出容器。
〔10〕前記一方向は下方向であり、
前記第2装着部は、前記装着筒状部の外周面に形成された溝に対して嵌合することによって、前記装着筒状部に対して着脱可能に装着されている〔9〕に記載の液剤吐出容器。
〔11〕前記装着筒状部の前記溝の底面は、前記装着筒状部の径方向外方に向けて下り傾斜している〔10〕に記載の液剤吐出容器。
〔12〕前記軸支部は、
前記第2装着部に形成されていて前記軸支部の軸方向に延在する棒状の軸部と、
前記揺動部に形成されていて前記軸部を軸受けする軸受部と、
を含んで構成されている〔8〕から〔11〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔13〕前記ヘッド部は、軸心が前記一方向に延在する筒状部を有し、
前記揺動部は、当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに前記筒状部を囲む環状に形成されており、
当該液剤吐出容器は、前記軸支部の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する〔1〕から〔12〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔14〕前記軸支部と前記力点部とは、前記一方向と前記軸支部の軸方向との双方に対して直交する方向において、前記筒状部を間に挟んで互いに反対側に配置されており、
当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに、
前記揺動部は、
前記軸支部から前記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ前記力点部側に延びる第1部分と、
前記第1部分における前記力点部側の端部から前記力点部に向けて延びる第2部分と、
を有し、
前記第1部分と前記第2部分との境界部において前記一方向に対する反対方向に凸に屈曲しており、
前記揺動部の前記境界部と、前記筒状部の外周面から突出している突起部と、により前記作用部が構成されている〔13〕に記載の液剤吐出容器。
〔15〕液剤を貯留する容器本体と、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して上下動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に押し下げられることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記装着部に対して相対的に下向き成分を持つ方向及びその反対方向に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押下力を受ける力点部を有する揺動部と、
前記装着部に対して相対的に押し下げられる操作部であって、押し下げられる際に前記力点部を押し下げる押下部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し下げられることにより前記揺動部が前記下向き成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押下力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し下げられる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
前記ガイド機構は、前記ヘッド部が有するガイド部と、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部であって前記操作部が有する被ガイド部と、を含む液剤吐出容器。
〔16〕液剤を貯留する容器本体に装着される装着部を備える液剤吐出器付きキャップであって、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
当該液剤吐出器付きキャップを前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる液剤吐出器付きキャップ。
〔17〕液剤を貯留する容器本体に装着される装着部と、前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、を備える液剤吐出器付きキャップに装着して用いられる液剤吐出器用アタッチメントであって、
前記装着部に装着される第2装着部と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記第2装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記第2装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記ヘッド部に対して相対的な前記一方向への移動が規制された状態で前記ヘッド部に装着されるヘッドカバー部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッドカバー部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッドカバー部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
当該液剤吐出器用アタッチメントを前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる液剤吐出器用アタッチメント。
〔18〕〔1〕から〔15〕のいずれか一項に記載の液剤吐出容器と、
前記容器本体に充填された前記液剤と、
を備える液剤吐出容器詰め品。
【0178】
〔19〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
前記装着部に対して着脱可能に装着される第2装着部と、
を備え、
前記揺動部は、前記第2装着部に対して前記軸支部において軸支されている液剤吐出容器。
〔20〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
前記ヘッド部は、軸心が前記一方向に延在する筒状部を有し、
前記揺動部は、当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに前記筒状部を囲む環状に形成されており、
当該液剤吐出容器は、前記軸支部の軸方向において相互に離間した一対の作用部を有する液剤吐出容器。
【0179】
〔21〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記作用部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔22〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記力点部の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔23〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記力点部が部分的に前記操作部の外形線の外側に位置する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔24〕前記操作部は、前記一方向に対して直交する板状に形成されていて押し込み操作を受ける操作受部を有し、
当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作受部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔25〕前記ヘッド部は、軸心が前記一方向に延在する筒状部を有し、
前記筒状部の前記軸心の延長上に前記操作部が配置されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔26〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記筒状部の全体が前記操作部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔27〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記ガイド機構の少なくとも一部分が前記操作部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔28〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記ガイド機構の全体が前記操作部によって覆われる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔29〕前記ガイド部は、前記一方向に延在するガイドリブ又はガイド溝を含み、
前記被ガイド部は、前記一方向に延在していて前記ガイドリブ又は前記ガイド溝にガイドされる被ガイド溝又は被ガイドリブを含む上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔30〕前記ヘッド部は、軸心が前記一方向に延在する筒状部を有し、前記筒状部の外周面の複数箇所にそれぞれ前記ガイド部を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔31〕前記ヘッド部は、前記筒状部の軸心を基準として、前記軸支部の軸方向における前記筒状部の両端部にそれぞれ配置された一対の前記ガイド部を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔32〕前記揺動部は、当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに前記作用部を覆うカバー部を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔33〕前記ヘッド部は、軸心が前記一方向に延在する筒状部を有し、
前記カバー部は、当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに前記筒状部における前記一方向側の端縁を覆う上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔34〕前記装着部に対する前記ヘッド部の押し込み量にかかわらず、前記カバー部は、当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに、前記筒状部における前記一方向側の端縁を覆う上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔35〕前記操作部は、
前記一方向に対して直交する板状に形成されていて押し込み操作を受ける操作受部と、
前記操作受部において前記軸支部の軸方向における両端部からそれぞれ前記一方向に延出しているスカート部と、
を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔36〕前記操作部が押し込まれた際に、当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに、前記スカート部は、前記ヘッド部における前記一方向に対する反対方向側の端部を覆う上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔37〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記軸支部と前記力点部とは、前記一方向と前記軸支部の軸方向との双方に対して直交する方向において、前記筒状部を間に挟んで互いに反対側に配置されており、
当該液剤吐出容器を前記軸支部の軸方向に視たときに、
前記揺動部は、
前記軸支部から前記力点部側に延びる第1部分と、
前記第1部分における前記力点部側の端部から前記一方向に対する反対方向の成分を持つ方向且つ前記力点部に向けて延びる第2部分と、
を有し、
前記第1部分と前記第2部分との境界部において前記一方向に凸に屈曲しており、
前記揺動部の前記境界部と、前記筒状部の外周面から突出している突起部と、により前記作用部が構成されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔38〕前記ヘッド部及び前記操作部が前記装着部に対して相対的に前記一方向に対する反対方向に移動することを規制して前記ヘッド部及び前記操作部を押し込み状態に保持させる保持機構を備える上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔39〕前記第2装着部と前記揺動部とが一体成形されており、
前記軸支部は、前記第2装着部と前記揺動部との境界部に形成された薄肉ヒンジにより構成されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔40〕前記ヘッド部は、前記筒状部の前記外周面の3箇所以上にそれぞれ前記ガイド部を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔41〕前記筒状部の外周面から当該筒状部の径方向外方に突出していて先端部に前記吐出口を有するノズル部を備え、
前記ヘッド部は、前記ノズル部を間に挟む2つの前記ガイド部と、前記筒状部における前記ノズル部とは反対側位置に配置されている1つの前記ガイド部と、を有する上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔42〕前記作用部は、前記揺動部における前記第1部分と前記第2部分との境界部と、前記ヘッド部の前記筒状部の外周面から突出している突起部と、により構成されている上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
【0180】
〔43〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部を前記ヘッド部に対して相対的に前記一方向及び前記一方向に対する反対方向にガイドするガイド機構と、
を備え、
前記押込部と前記力点部とは、前記軸支部の軸方向に対する交差方向であって且つ前記一方向に対しても交差する方向成分を持つ方向において相対移動可能な状態で、相互に係合している液剤吐出容器。
〔44〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部を弧状の経路でガイドするガイド機構と、
を備え、
前記揺動部が前記操作部に対して相対的に揺動可能に、前記力点部が前記押込部に軸支されている液剤吐出容器。
〔45〕前記押込部は前記一方向に対して直交していて前記一方向を向く面を有し、当該面で前記力点部を押し込む上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔46〕前記装着部に対して装着される第2装着部を備え、前記揺動部は前記第2装着部に対して前記軸支部において軸支される上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
〔47〕前記装着部から前記一方向に対する反対方向に起立している起立筒を更に備え、
前記第2装着部は、
前記起立筒が嵌め込まれることにより前記装着部に装着される内周壁部と、
前記内周壁部と同軸に配置された外周壁部と、
を有し、
前記内周壁部及び前記外周壁部の各々は前記一方向に視たときに弧状となる形状に形成されており、
前記ヘッド部は、筒状部を有し、
前記ヘッド部が押し込まれることにより、前記内周壁部と前記外周壁部との間隙に前記筒状部の周壁の一部分が入り込む上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。
【0181】
〔48〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記ヘッド部の少なくとも一部分が前記操作部の外形線の内側に位置する液剤吐出容器。
〔49〕液剤を貯留する容器本体を備える液剤吐出容器であって、
前記容器本体に装着される装着部と、
前記装着部に対して一方向及び前記一方向に対する反対方向に移動可能に前記装着部に保持され、前記装着部に対して相対的に前記一方向に押し込まれることにより前記液剤が通過するヘッド部と、
前記ヘッド部を通過した前記液剤を吐出する吐出口と、
前記一方向の成分を持つ方向及びその反対方向に前記装着部に対して相対的に揺動可能に軸支部において軸支されているとともに、押し込み力を受ける力点部を有する揺動部と、
ユーザーの操作により前記装着部に対して相対的に押し込まれる操作部であって、押し込まれる際に前記力点部を押し込む押込部を有する操作部と、
前記力点部と前記軸支部との間に位置する作用部であって、前記力点部が押し込まれることにより前記揺動部が前記一方向の成分を持つ方向に揺動する際に、前記揺動部から前記ヘッド部に対して押し込み力を伝達する作用部と、
前記操作部が押し込まれる際に、前記操作部の姿勢を維持させつつ前記ヘッド部に対する前記操作部の相対移動をガイドするガイド機構と、
を備え、
前記一方向に対する反対方向に前記ヘッド部と離間して前記操作部が配置されている液剤吐出容器。
〔50〕当該液剤吐出容器を前記一方向に視たときに、前記操作部の重心が前記ヘッド部と重なる上記いずれか一項に記載の液剤吐出容器。