(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
哺乳動物において、脳卒中、頭部外傷に起因する神経損傷、てんかん、発作、全脳及び局所脳虚血に続くニューロン脱落、疼痛、偏頭痛、原発性肢端紅痛症、発作性激痛障害、小脳萎縮、運動失調、筋失調症、振戦、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、筋緊張症、運動障害、または不整脈を治療するか、または局所麻酔を提供するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の一態様は、本明細書に提供される新規の化合物の発見に基づく。特定の実施形態において、本発明は、ナトリウム(Na
+)チャネルの遮断剤として本開示の化合物を提供する。他の実施形態において、本開示の化合物は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療するために有用である。一実施形態において、本開示の化合物は、疼痛を治療するために有用である。
【0027】
一実施形態において、本開示の化合物は、式I−A:
【化1】
を有する化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
Zが、
【化2】
であり、
HETが、6員窒素含有ヘテロアリール、例えば、ピリジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、またはトリアジニルであり、
Eが、
【化3】
からなる群から選択され、
Xが、N及びCR
1からなる群から選択され、
R
1が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)任意に置換される(カルボキサミド)アルキル、
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
r)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
s)(アミノ)(シアノ)アルキル、
t)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
u)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
v)(ヘテロアリール)アルキル、
w)COR
1a、
x)SO
2NR
8aR
8b、
y)COCONR
9aR
9b、及び
【化4】
からなる群から選択され、
R
1aが、ヒドロキシ、アルコキシ、及びNR
7aR
7bからなる群から選択され、
R
7aが、
a)水素、
b)アルキル、
c)ヒドロキシアルキル、
d)(アミノ)アルキル、
e)(アルキルアミノ)アルキル、
f)(ジアルキルアミノ)アルキル、
g)アリール、
h)(ヘテロアリール)アルキル、及び
i)ヘテロアリールからなる群から選択され、
R
7bが、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
7a及びR
7bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
8a及びR
8bが、それぞれ独立して、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
8a及びR
8bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
9a及びR
9bが、それぞれ独立して、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
9a及びR
9bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
2が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
R
3が、
a)水素、
b)ハロ、
c)シアノ、
d)ハロアルキル、
e)C
1〜C
4アルキル、
f)C
1〜4ハロアルキル、
g)C
1〜4ハロアルコキシ、及び
h)C
1〜4アルコキシからなる群から選択され、
R
4が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R
5が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R
10が、
a)水素、
b)ジヒドロキシアルキル、
c)カルボキシ、
d)(ヘテロアリール)アルキル、
e)(アセトキシ)アルキル、
f)−Y−R
11、及び
g)カルボキサミドからなる群から選択され、
Yが、−O−または−NH−であり、
R
11が、
【化5】
からなる群から選択され、
R
12が、水素、アルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され、
R
13が、ヒドロキシ、アルコキシ、及び−NR
14aR
14bからなる群から選択され、
R
14aが、
a)水素、
b)アルキル、
c)アラルキル、
d)(ヘテロシクロ)アルキル、
e)(ヘテロアリール)アルキル、
f)(アミノ)アルキル、
g)(アルキルアミノ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)(カルボキサミド)アルキル、
j)(シアノ)アルキル、
k)アルコキシアルキル、
l)ヒドロキシアルキル、及び
m)ヘテロアルキルからなる群から選択され、
R
14bが、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
14a及びR
14bが、結合される窒素原子と一緒になって、3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成する。
【0028】
式I−Aの特定の実施形態において、E、Z、及びR
10基は、別個の炭素原子を介してHETに結合されることが理解される。
【0029】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、及びその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
1)Xが、CR
1であり、R
1が、水素またはヒドロキシアルキルであるとき、
i)R
2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、もしくは
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、もしくは
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、または
2)Xが、CR
1であり、R
2が、水素であるとき、
i)R
1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、(ハロアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、(アミノ)(シアノ)アルキル、(ヒドロキシ)ハロアルキル、(ヘテロアリールアミノ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、COR
1a、SO
2NR
8aR
8b、COCONR
9aR
9b、及び
【化6】
からなる群から選択されるか、もしくは
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、または
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0030】
特定の実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Xが、CR
1であるとき、R
1及びR
2のうちの少なくとも1つが水素であり、以下のように提供されるもの等の実施形態を含む:
1)Xが、CR
1であり、R
2が水素であるとき、R
1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、(ハロアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、(アミノ)(シアノ)アルキル、(ヒドロキシ)ハロアルキル、(ヘテロアリールアミノ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、COR
1a、SO
2NR
8aR
8b、COCONR
9aR
9b、及び
【化7】
からなる群から選択されるか、または
1)Xが、CR
1であり、R
1が水素であるとき、R
2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。
【0031】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I:
【化8】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
Zが、
【化9】
であり、
HETが、6員窒素含有ヘテロアリール、例えば、ピリジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、またはトリアジニルであり、
Eが、
【化10】
からなる群から選択され、
Xが、N及びCR
1からなる群から選択され、
R
1が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
R
2が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
R
3が、
a)水素、
b)ハロ、
c)シアノ、
d)ハロアルキル、
e)C
1〜C
4アルキル、
f)C
1〜4ハロアルキル、
g)C
1〜4ハロアルコキシ、及び
h)C
1〜4アルコキシからなる群から選択され、
R
4が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R
5が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0032】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Eは
【化11】
であり、全ての他の変数は、式IまたはI−Aに記載されるように定義される。
【0033】
式IまたはI−Aによって表される化合物において、E基及びZ基は、別個の炭素原子を介してHETに結合される。
【0034】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式IまたはI−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
1)Xが、CR
1であり、R
1が、水素またはヒドロキシアルキルであるとき、
i)R
2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、もしくは
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、もしくは
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、または
2)Xが、CR
1であり、R
2が、水素であるとき、
i)R
1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、もしくは
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、もしくは
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0035】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式IまたはI−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
1及びR
2のうちの少なくとも1つが、水素であり、例えば、
1)Xが、CR
1であり、R
2が、水素であるとき、R
1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、または
2)Xが、CR
1であり、R
1が、水素であるとき、R
2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。
【0036】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、
【化12】
からなる群から選択される。
【0037】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、HETがピリジルであり、Z−HET−Eが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−12、HET−13、HET−19、HET−20、HET−21、及びHET−22からなる群から選択される。
【0038】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、HETがピリミジニルであり、Z−HET−Eが、HET−5、HET−6、HET−7、HET−14、HET−15、HET−23、及びHET−24からなる群から選択される。
【0039】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、HETがピラジニルであり、Z−HET−Eが、HET−8及びHET−16からなる群から選択される。
【0040】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、HETがトリアジニルであり、Z−HET−Eが、HET−9、HET−10、HET−11、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される。
【0041】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、HETがピリダジニルであり、Z−HET−Eが、HET−25及びHET−26からなる群から選択される。
【0042】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−5、HET−6、HET−7、HET−8、HET−9、HET−10、及びHET−11からなる群から選択される。
【0043】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−12、HET−13、HET−14、HET−15、HET−16、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される。
【0044】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−19、HET−20、HET−21、HET−22、HET−23、HET−24、HET−25、及びHET−26からなる群から選択される。
【0045】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−1、HET−5、及びHET−9からなる群から選択される。
【0046】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式Iまたは式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−1及びHET−5からなる群から選択される。
【0047】
一実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、水素である。
【0048】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、ジヒドロキシアルキル(例えば、1,2−ジヒドロキシエチル)である。
【0049】
さらに別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−Aによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、−Y−R
11である。一実施形態において、R
11は、
【化13】
の群から選択される。別の実施形態において、R
11は、
【化14】
の群から選択され、式中、R
12が、C
1〜C
4アルキル(例えば、メチル、エチル、及びプロピル等)であり、R
13が、−NR
14aR
14b(例えば、−NH
2)である。
【0050】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式II:
【化15】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、E、X、R
2、R
3、R
4、及びR
5が、式IまたはI−Aに関連して上に定義される通りである。さらなる実施形態において、R
5は、水素、クロロ、及びC
1〜4ハロアルキルからなる群から選択される。
【0051】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式II−A:
【化16】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、E、X、R
2、R
3、R
4、R
5、及びR
10が、式I−Aに関連して上に定義される通りである。
【0052】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式III:
【化17】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)(アミノ)アルキル、
j)(アルキルアミノ)アルキル、
k)(ジアルキルアミノ)アルキル、
l)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
m)(ニトロ)アルキル、及び
n)(カルボキサミド)アルキルからなる群から選択され、
E及びR
3は、式Iに関連して上に定義される通りである。さらなる実施形態において、R
1は、任意に置換されるヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ジアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。さらなる実施形態において、R
3は、ハロ、シアノ、及びハロアルキルからなる群から選択される。
【0053】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式III−A:
【化18】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)ヒドロキシアルキル、
j)(アミノ)アルキル、
k)(アルキルアミノ)アルキル、
l)(ジアルキルアミノ)アルキル、
m)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
n)(ニトロ)アルキル、
o)(カルボキサミド)アルキル、
p)(ハロアルキルアミノ)アルキル、
q)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
r)(アミノ)(シアノ)アルキル、
s)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
t)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
u)(ヘテロアリール)アルキル、
v)COR
1a、
w)SO
2NR
8aR
8b、
x)COCONR
9aR
9b、及び
【化19】
からなる群から選択され、
E、R
3、及びR
10は、式I−Aに関連して上に定義される通りである。
【0054】
式III−Aの一実施形態において、R
1は、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
c)(アミノ)(シアノ)アルキル、
d)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
e)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
f)(ヘテロアリール)アルキル、
g)COR
1a、
h)SO
2NR
8aR
8b、
i)COCONR
9aR
9b、及び
【化20】
からなる群から選択される。
【0055】
式III−Aの別の実施形態において、R
1は、COR
1aである。一実施形態において、R
1aは、NR
7aR
7bである。
【0056】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式IV:
【化21】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、E、R
2、及びR
3は、式IまたはI−Aに関連して上に定義される通りである。さらなる実施形態において、R
2は、ヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。さらなる実施形態において、R
3は、ハロ、シアノ、及びハロアルキルからなる群から選択される。
【0057】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式V:
【化22】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
4が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
E及びR
3は、式IまたはI−Aに関連して上に定義される通りである。さらなる実施形態において、R
3は、フルオロである。
【0058】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式VI:
【化23】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
5が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
E及びR
3は、式Iに関連して上に定義される通りである。さらなる実施形態において、R
3は、フルオロである。
【0059】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式VII:
【化24】
によって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)ヒドロキシアルキル、
j)(アミノ)アルキル、
k)(アルキルアミノ)アルキル、
l)(ジアルキルアミノ)アルキル、
m)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
n)(ニトロ)アルキル、
o)(カルボキサミド)アルキル、
p)(ハロアルキルアミノ)アルキル、
q)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
r)(アミノ)(シアノ)アルキル、
s)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
t)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
u)(ヘテロアリール)アルキル、
v)COR
1a、
w)SO
2NR
8aR
8b、
x)COCONR
9aR
9b、及び
【化25】
からなる群から選択され、
E、R
3、及びR
10は、式I−Aに関連して上に定義される通りである。
【0060】
式VIIの一実施形態において、R
1は、任意に置換されるヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ジアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。別個の実施形態において、R
3は、ハロ、シアノ、及びハロアルキルからなる群から選択される。
【0061】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I、II、III、IV、V、及びVIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Eが、
【化26】
である。
【0062】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、及びVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Eが、
【化27】
である。
【0063】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I、II、III、IV、V、及びVIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Eが、
【化28】
からなる群から選択される。
【0064】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、及びVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、Eが、
【化29】
からなる群から選択される。
【0065】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、及びVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、−Y−R
11であり、Yが、−O−である。
【0066】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、及びVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、−Y−R
11であり、Yが、−NH−である。
【0067】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、及びVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
1が、任意に置換されるヘテロアリールである。別の実施形態において、R
1は、
【化30】
からなる群から選択される、任意に置換されるヘテロアリールである。
【0068】
別の実施形態において、本開示の化合物は、式I−A、II−A、III−A、またはVIIのうちのいずれか1つによって表される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、R
10が、
a)水素、
b)ジヒドロキシアルキル、及び
c)−Y−R
11からなる群から選択され、
Yが、−O−または−NH−であり、
R
11が、
【化31】
からなる群から選択され、
R
12が、C
1〜C
4アルキル(例えば、メチル)である。
【0069】
別の実施形態において、本開示の化合物は、表2の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物である。
【表2-1】
【0070】
別の実施形態において、本開示の化合物は、表2Aの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物である。
【表2-2】
【0071】
一態様において、本開示は、以下の特定の実施形態を対象とする。
実施形態I:式I−A:
【化32】
を有する化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、式中、
Zが、
【化33】
であり、
HETが、6員窒素含有ヘテロアリール、例えば、ピリジル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、またはトリアジニルであり、
Eが、
【化34】
からなる群から選択され、
Xが、N及びCR
1からなる群から選択され、
R
1が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)任意に置換される(カルボキサミド)アルキル、
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
r)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
s)(アミノ)(シアノ)アルキル、
t)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
u)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
v)(ヘテロアリール)アルキル、
w)COR
1a、
x)SO
2NR
8aR
8b、
y)COCONR
9aR
9b、及び
【化35】
からなる群から選択され、
R
1aが、ヒドロキシ、アルコキシ、及びNR
7aR
7bからなる群から選択され、
R
7aが、
a)水素、
b)アルキル、
c)ヒドロキシアルキル、
d)(アミノ)アルキル、
e)(アルキルアミノ)アルキル、
f)(ジアルキルアミノ)アルキル、
g)アリール、
h)(ヘテロアリール)アルキル、及び
i)ヘテロアリールからなる群から選択され、
R
7bが、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
7a及びR
7bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
8a及びR
8bが、それぞれ独立して、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
8a及びR
8bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
9a及びR
9bが、それぞれ独立して、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
9a及びR
9bが、一緒になって形成一緒になって3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成し、
R
2が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
R
3が、
a)水素、
b)ハロ、
c)シアノ、
d)ハロアルキル、
e)C
1〜C
4アルキル、
f)C
1〜4ハロアルキル、
g)C
1〜4ハロアルコキシ、及び
h)C
1〜4アルコキシからなる群から選択され、
R
4が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R
5が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C
1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R
10が、
a)水素、
b)ジヒドロキシアルキル、
c)カルボキシ、
d)(ヘテロアリール)アルキル、
e)(アセトキシ)アルキル、
f)−Y−R
11、及び
g)カルボキサミドからなる群から選択され、
Yが、−O−または−NH−であり、
R
11が、
【化36】
からなる群から選択され、
R
12が、水素、アルキル、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され、
R
13が、ヒドロキシ、アルコキシ、及び−NR
14aR
14bからなる群から選択され、
R
14aが、
a)水素、
b)アルキル、
c)アラルキル、
d)(ヘテロシクロ)アルキル、
e)(ヘテロアリール)アルキル、
f)(アミノ)アルキル、
g)(アルキルアミノ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)(カルボキサミド)アルキル、
j)(シアノ)アルキル、
k)アルコキシアルキル、
l)ヒドロキシアルキル、及び
m)ヘテロアルキルからなる群から選択され、
R
14bが、水素及びアルキルからなる群から選択されるか、または
R
14a及びR
14bが、結合される窒素原子と一緒になって、3〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成する。
【0072】
実施形態II:実施形態Iの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、Xが、CR
1であり、R
1が、水素またはヒドロキシアルキルであるとき、
i)R
2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、または
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、または
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0073】
実施形態III:実施形態Iの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物であり、Xが、CR
1であり、R
2が、水素であるとき、
i)R
1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、(ハロアルキルアミノ)アルキル、ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、(アミノ)(シアノ)アルキル、(ヒドロキシ)ハロアルキル、(ヘテロアリールアミノ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、COR
1a、SO
2NR
8aR
8b、COCONR
9aR
9b、及び
【化37】
からなる群から選択されるか、または
ii)R
4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、または
iii)R
5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0074】
実施形態IV:実施形態I〜IIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、
【化38】
からなる群から選択され、
上記Z−HET−E基のそれぞれが、R
10によって(式I−Aに記載される通り)さらに置換される。
【0075】
実施形態V:実施形態I〜IVのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
10が、水素である。
【0076】
実施形態VI:実施形態I〜Vのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。
【0077】
実施形態VII:実施形態I〜Vに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
b)(アミノ)(シアノ)アルキル、
c)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
d)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
e)(ヘテロアリール)アルキル、
f)COR
1a、
g)SO
2NR
8aR
8b、
h)COCONR
9aR
9b、及び
【化39】
からなる群から選択される。
【0078】
実施形態VIII:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−12、HET−13、HET−19、HET−20、HET−21、及びHET−22からなる群から選択される。
【0079】
実施形態IX:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−5、HET−6、HET−7、HET−14、HET−15、HET−23、及びHET−24からなる群から選択される。
【0080】
実施形態X:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−8及びHET−16からなる群から選択される。
【0081】
実施形態XI:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−9、HET−10、HET−11、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される。
【0082】
実施形態XII:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−25及びHET−26からなる群から選択される。
【0083】
実施形態XIII:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−5、HET−6、HET−7、HET−8、HET−9、HET−10、及びHET−11からなる群から選択される。
【0084】
実施形態XIV:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−12、HET−13、HET−14、HET−15、HET−16、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される。
【0085】
実施形態XV:実施形態I〜VIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Z−HET−Eが、HET−19、HET−20、HET−21、HET−22、HET−23、HET−24、HET−25、及びHET−26からなる群から選択される。
【0086】
実施形態XVI:式II−A:
【化40】
を有する、実施形態I〜VIIIもしくはXIIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【0087】
実施形態XVII:実施形態XVIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
5が、水素、ハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、及びブロモ)、及びC
1〜4ハロアルキルからなる群から選択される。
【0088】
実施形態XVIII:式III−A:
【化41】
を有する、実施形態I〜VIIIもしくはXIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【0089】
実施形態XIX:実施形態XVIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール(例えば、ピロリル、1H−ピラゾール−5−イル、1H−ピラゾール−4−イル、チオフェニル、及びピリジル)、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)ヒドロキシアルキル、
j)(アミノ)アルキル、
k)(アルキルアミノ)アルキル、
l)(ジアルキルアミノ)アルキル、
m)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
n)(ニトロ)アルキル、
o)(カルボキサミド)アルキル、
p)(ハロアルキルアミノ)アルキル、
q)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
r)(アミノ)(シアノ)アルキル、
s)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
t)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
u)(ヘテロアリール)アルキル、
v)COR
1a、
w)SO
2NR
8aR
8b、
x)COCONR
9aR
9b、及び
【化42】
からなる群から選択される。
【0090】
実施形態XX:実施形態XIXに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)(アミノ)アルキル、
j)(アルキルアミノ)アルキル、
k)(ジアルキルアミノ)アルキル、
l)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
m)(ニトロ)アルキル、及び
n)(カルボキサミド)アルキルからなる群から選択される。
【0091】
実施形態XXI:実施形態XIXに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R1が、任意に置換されるヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ジアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。
【0092】
実施形態XXII:実施形態XVIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
b)(アミノ)(シアノ)アルキル、
c)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
d)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
e)(ヘテロアリール)アルキル、
f)COR
1a、
g)SO
2NR
8aR
8b、
h)COCONR
9aR
9b、及び
【化43】
からなる群から選択される。
【0093】
実施形態XXIV:実施形態XXIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、COR
1aである。
【0094】
実施形態XXV:実施形態XXIVに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1aが、NR
7aR
7bである。
【0095】
実施形態XXVI:実施形態I〜VIIIもしくはXIIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式IV:
【化44】
を有し、式中、R
2が、ヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される。
【0096】
実施形態XXVII:実施形態I〜VIIIもしくはXIIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式V:
【化45】
を有し、式中、R
4が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0097】
実施形態XXVIII:実施形態I〜VIIIもしくはXIIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式VI:
【化46】
を有し、式中、R
5が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される。
【0098】
実施形態XXIX:実施形態I〜VIIIもしくはXIIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式VII:
【化47】
を有する。
【0099】
実施形態XXX:実施形態XXIXに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)ヒドロキシアルキル、
j)(アミノ)アルキル、
k)(アルキルアミノ)アルキル、
l)(ジアルキルアミノ)アルキル、
m)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
n)(ニトロ)アルキル、
o)(カルボキサミド)アルキル、
p)(ハロアルキルアミノ)アルキル、
q)(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル、
r)(アミノ)(シアノ)アルキル、
s)(ヒドロキシ)ハロアルキル、
t)(ヘテロアリールアミノ)アルキル、
u)(ヘテロアリール)アルキル、
v)COR
1a、
w)SO
2NR
8aR
8b、
x)COCONR
9aR
9b、及び
【化48】
からなる群から選択される。
【0100】
実施形態XXXI:実施形態I、XVIII、もしくはXXXのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
1が、任意に置換されるヘテロアリールである。
【0101】
実施形態XXXII:実施形態I〜XXIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、
R
10が、水素、ジヒドロキシアルキル、及び−Y−R
11からなる群から選択され、
R
11が、
【化49】
からなる群から選択され、R
12が、C
1〜C
4アルキルである。
【0102】
実施形態XXXIII:実施形態XXXIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
10が、−Y−R
11である。
【0103】
実施形態XXXIV:実施形態XXXIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Yが、−NH−である。
【0104】
実施形態XXXV:実施形態XXXIIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Yが、−O−である。
【0105】
実施形態XXXVI:実施形態XXXIIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
10が、ジヒドロキシアルキルである。
【0106】
実施形態XXXVII:実施形態XXXVIに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
10が、
【化50】
からなる群から選択される、ジヒドロキシアルキルである。
【0107】
実施形態XXXVIII:実施形態I〜XXXVIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Eが、
【化51】
である。
【0108】
実施形態XXXIX:実施形態I〜XXXVIIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、Eが、
【化52】
からなる群から選択される。
【0109】
実施形態XL:実施形態I〜XXXのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、式中、R
3が、ハロ、シアノ、及びハロアルキルからなる群から選択される。
【0110】
実施形態XLI:
(S)−1−(6−(4−(2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール、
6−(4−(2−(2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)アセチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((シクロペンチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
メチル6−(4−(2−(シアノ(ヒドロキシ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリン酸塩、
6−(4−(2−((2−ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(メチルカルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ジエチルカルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(3−オキソピペラジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(Z)−6−(4−(2−((2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸、
6−(4−(2−(2−オキソ−1,2−ジ(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(1S)−1−(6−(4−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェノキシ)フェニル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール、
6−(4−(2−(2−オキソ−1−(3−オキソピペラジン−1−イル)−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(アミノ(シアノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((チアゾール−2−イルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチル−5−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド、
6−(4−(2−(N,N−ジエチルスルファモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(R)−1−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)エタン−1,2−ジオール、
(S)−1−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)エタン−1,2−ジオール、
6−(4−(2−((エチル(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド
6−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)(エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((3−カルバモイルピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−エチル−N−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−エチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
1−(2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)ピペリジン−3−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(チアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−N−((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
(S)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
6−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
2−(6−カルバモイル−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)エチル酢酸塩、
2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド、
6−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル)−2−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(2−(5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
6−カルバモイル−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸、
6−カルバモイル−2−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボン酸、
(R)−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)−6−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)−6−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)フェニル)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)フェニル)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピコリンアミド、
(S)−2−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド、
からなる群から選択される、実施形態Iに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【0111】
実施形態XLII:実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【0112】
実施形態XLIII:ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害を、該障害を患う哺乳動物において治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
【0113】
実施形態XLIV:TTX抵抗性ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、実施形態XLIIIに記載の方法。
【0114】
実施形態XLV:TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、実施形態XLIVに記載の方法。
【0115】
実施形態XLVI:Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、実施形態XLVに記載の方法。
【0116】
実施形態XLVII:脳卒中、頭部外傷に起因する神経損傷、てんかん、発作、全脳及び局所脳虚血に続くニューロン脱落、疼痛、偏頭痛、原発性肢端紅痛症、発作性激痛障害、小脳萎縮、運動失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、筋緊張症、運動障害、または不整脈を治療する、あるいは哺乳動物において局所麻酔を提供するための方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物投与することを含む。
【0117】
実施形態XLVIII:該方法が、疼痛を治療するためである、実施形態XLVIIに記載の方法。
【0118】
実施形態XLIX:該方法が、疼痛の先制的または一次緩和的治療のためである、実施形態XLVIIIに記載の方法。
【0119】
実施形態L 該疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、及び手術上の疼痛からなる群から選択される、実施形態XLIXに記載の方法。
【0120】
実施形態LI:実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の少なくとも1つの本開示の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物においてナトリウムチャネルを調節する方法。
【0121】
実施形態LII:Nav1.7ナトリウムチャネルが調節される、実施形態LIに記載の方法。
【0122】
実施形態LIII:実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療するための医薬組成物。
【0123】
実施形態LIV:ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療する際に使用するための、実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【0124】
実施形態LV:医薬組成物を調製する方法であって、治療上有効な量の実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体と混合することを含む、方法。
【0125】
本開示は、ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療する際に使用するための、実施形態I〜XLIのいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物をさらに提供する。
【0126】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキル」という用語は、1個〜12個、すなわち、すなわち、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、もしくは12個の炭素原子(すなわち、C
1〜12アルキル)または指定された数の炭素原子(すなわち、メチル等のC
1アルキル、エチル等のC
2アルキル、プロピルもしくはイソプロピル等のC
3アルキル)を含有する、直鎖または分岐鎖脂肪族炭化水素を指す。一実施形態において、アルキル基は、直鎖C
1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分岐鎖C
3〜10アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖C
1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分岐鎖C
3〜6アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖C
1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、分岐鎖C
3〜4アルキル基から選択される。別の実施形態において、アルキル基は、直鎖または分岐鎖C
3〜4-アルキル基から選択される。非限定の例示的なC
1〜10アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、iso−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等が含まれる。非限定の例示的なC
1〜4アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及びiso−ブチルが含まれる。
【0127】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるアルキル」という用語は、上に定義されるアルキルが、非置換であるか、またはニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、シクロアルキル等から独立して選択される、1つ、2つ、もしくは3つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、任意に置換されるアルキルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されるアルキルは、1つの置換基で置換される。非限定の例示的な任意に置換されるアルキル基には、−CH
2CH
2NO
2、−CH
2CH
2CO
2H、−CH
2CH
2SO
2CH
3、−CH
2CH
2COPh、−CH
2C
6H
11等が含まれる。
【0128】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「シクロアルキル」という用語は、3個〜12個の炭素原子(すなわち、C
3〜12シクロアルキル)または指定された数の炭素を有する1〜3つの環を含む、飽和及び部分的に不飽和(1つもしくは2つの二重結合を含む)環式脂肪族炭化水素を指す。一実施形態において、シクロアルキル基は、2つの環を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、1つの環を有する。一実施形態において、シクロアルキル基は、1つまたは2つの環、好ましくは1つの環を含み、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、または12個の炭素原子を有する飽和環式脂肪族炭化水素である。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C
3〜8シクロアルキル基から選択される。別の実施形態において、シクロアルキル基は、C
3〜6シクロアルキル基から選択される。非限定の例示的なシクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニル等が含まれる。
【0129】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるシクロアルキル」という用語は、上に定義されるシクロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、任意に置換されるシクロアルキルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されるシクロアルキルは、1つの置換基で置換される。非限定の例示的な任意に置換されるシクロアルキル基には、
【化53】
が含まれる。
【0130】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「シクロアルケニル」という用語は、上に定義される部分的に不飽和のシクロアルキル基を指す。一実施形態において、シクロアルケニルは、1つの炭素−炭素二重結合を有する。別の実施形態において、シクロアルケニル基は、4個、5個、6個、7個、または8個の炭素原子を有するC
4〜8シクロアルケニル基から選択される。例示的なシクロアルケニル基には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等が含まれる。
【0131】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるシクロアルケニル」という用語は、上に定義されるシクロアルケニルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、モノヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、任意に置換されるシクロアルケニルは、2つの置換基で置換される。別の実施形態において、任意に置換されるシクロアルケニルは、1つの置換基で置換される。別の実施形態において、シクロアルケニルは、非置換である。
【0132】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルケニル」という用語は、1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合を含む、上に定義されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルケニル基は、2個、3個、4個、5個、または6個の炭素原子を有するC
2〜6アルケニル基から選択される。別の実施形態において、アルケニル基は、2個、3個、または4個の炭素原子を有するC
2〜4アルケニル基から選択される。非限定の例示的なアルケニル基には、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、及びヘキセニルが含まれる。
【0133】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるアルケニル」という用語は、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクロから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。
【0134】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキニル」という用語は、1〜3つの炭素−炭素三重結合を含む、上に定義されるアルキル基を指す。一実施形態において、アルキニルは、1つの炭素−炭素三重結合を有する。一実施形態において、アルキニル基は、2個、3個、4個、5個、または6個の炭素原子を有するC
2〜6アルキニル基から選択される。別の実施形態において、アルキニル基は、2個、3個、または4個の炭素原子を有するC
2〜4アルキニル基から選択される。非限定の例示的なアルキニル基には、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル、及びヘキシニル基が含まれる。
【0135】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるアルキニル」という用語は、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクロから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。
【0136】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のフッ素、塩素、臭素、及び/またはヨード原子によって置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アルキル基は、1個、2個、または3個のフッ素及び/または塩素原子によって置換される。別の実施形態において、ハロアルキル基は、C
1〜4ハロアルキル基から選択される。非限定の例示的なハロアルキル基には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロプロピル、及びトリクロロメチル基が含まれる。
【0137】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヒドロキシ)ハロアルキル」という用語は、1つ以上のハロゲン原子及び1つのヒドロキシ基によって置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(ヒドロキシ)ハロアルキル基は、−CH(OH)CF
3である。
【0138】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヒドロキシアルキル」という用語は、1つ以上、例えば、1つ、2つ、または3つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、モノヒドロキシアルキル基であり、すなわち、1つのヒドロキシ基で置換される。別の実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基であり、すなわち、2つのヒドロキシ基で置換される。別の実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、C
1〜4ヒドロキシアルキル基から選択される。非限定の例示的なヒドロキシアルキル基には、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、及びヒドロキシブチル基、例えば、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、及び1,3−ジヒドロキシプロプ−2−イルが含まれる。
【0139】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、少なくとも1つの任意に置換されるシクロアルキル基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(シクロアルキル)アルキル基には、
【化54】
が含まれる。
【0140】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル」という用語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換される(シクロアルキル)アルキル基を指す。ヒドロキシ基(複数可)は、いずれの利用可能な位置にもあり得る。非限定の例示的なヒドロキシ(シクロアルキル)アルキル基には、
【化55】
が含まれる。
【0141】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルコキシ」という用語は、末端酸素原子に結合した、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアルケニル、または任意に置換されるアルキニルを指す。一実施形態において、アルコキシ基は、C
1〜4アルコキシ基から選択される。別の実施形態において、アルコキシ基は、末端酸素原子、例えば、メトキシ、エトキシ、及びtert−ブトキシに結合したC
1〜4アルキルから選択される。
【0142】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキルチオ」という用語は、任意に置換されるアルキル基によって置換された硫黄原子を指す。一実施形態において、アルキルチオ基は、C
1〜4アルキルチオ基から選択される。非限定の例示的なアルキルチオ基には、−SCH
3、及び−SCH
2CH
3が含まれる。
【0143】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的なアルコキシアルキルには、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソ−プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル、及びペンチルオキシメチルが含まれる。
【0144】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロアルキル」という用語は、1個〜10個、すなわち、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、または10個の炭素原子、及びO、N、またはSから選択される、同じまたは異なり得る少なくとも2個のヘテロ原子を含有する安定な直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを指し、1)窒素原子(複数可)及び硫黄原子(複数可)が任意に酸化され得る、及び/または2)窒素原子(複数可)が任意に四級化され得る。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置、またはヘテロアルキル基が分子の残部に結合される位置に置かれ得る。一実施形態において、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。非限定の例示的なヘテロアルキル基には、−CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−OCH
2CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHCH
2CH
2OCH
2、−OCH
2CH
2NH
2、及び−NHCH
2CH
2N(H)CH
3が含まれる。
【0145】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ハロアルキル」という用語は、末端酸素原子に結合したハロアルキルを指す。非限定の例示的なハロアルキル基には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、及び2,2,2−トリフルオロエトキシが含まれる。
【0146】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アリール」という用語は、6個〜14個、すなわち、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、または14個の炭素原子(すなわち、C
6〜C
14アリール)を有する、単環式または二環式芳香族環系を指す。非限定の例示的なアリール基には、フェニル(「Ph」と省略される)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニル、及びフルオレニル基が含まれる。一実施形態において、アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択される。
【0147】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるアリール」という用語は、上に定義されるシクロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(C
1〜C
4ハロアルコキシ)アルキル、もしくは(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1〜5つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、任意に置換されるアリールは、任意に置換されるフェニルである。一実施形態において、任意に置換されるフェニルは、4つの置換基を有する。別の実施形態において、任意に置換されるフェニルは、3つの置換基を有する。別の実施形態において、任意に置換されるフェニルは、2つの置換基を有する。別の実施形態において、任意に置換されるフェニルは、1つの置換基を有する。非限定の例示的な置換アリール基には、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロフェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル、3,5−ジ−メチルフェニル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、及び3−クロロ−4−フルオロフェニルが含まれる。任意に置換されるアリールという用語は、縮合した任意に置換されるシクロアルキル及び縮合した任意に置換されるヘテロシクロ環を有する基を含むことが意図される。例には、
【化56】
が含まれる。
【0148】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アリールオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合した任意に置換されるアリールを指す。非限定の例示的なアリールオキシ基は、PhO−である。
【0149】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロアリールオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合した任意に置換されるヘテロアリールを指す。非限定の例示的なヘテロアリールオキシ基には、
【化57】
が含まれる。
【0150】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アラルキルオキシ」という用語は、末端酸素原子に結合したアラルキル基を指す。非限定の例示的なアラルキルオキシ基は、PhCH
2O−である。
【0151】
本開示の目的で、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」という用語は、5個〜14個の環原子(すなわち、C
5〜C
14ヘテロアリール)、ならびに酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個、2個、3個、または4個のヘテロ原子を有する単環式及び2環式芳香族環系を指す。一実施形態において、ヘテロアリールは、3個のヘテロ原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリールは、2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリールは、1個のヘテロ原子を有する。一実施形態において、ヘテロアリールは、C
5ヘテロアリールである。別の実施形態において、ヘテロアリールは、C
6ヘテロアリールである。非限定の例示的なヘテロアリール基には、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナンジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル、イソキサゾリル、フラザニル、及びフェノキサジニルが含まれる。一実施形態において、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イル及びチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリル及び3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−イル及び1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−2−イル及び2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、及び1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、及びピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、及びピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、及びチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、及びイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、及びオキサゾール−5−イル)、ならびにイソキサゾリル(例えば、イソキサゾール−3−イル、イソキサゾール−4−イル、及びイソキサゾール−5−イル)から選択される。「ヘテロアリール」という用語は、可能性のあるN−オキシドを含むことも意図される。例示的なN−オキシドは、ピリジルN−オキシド等を含む。
【0152】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるヘテロアリール」という用語は、上に定義されるシクロアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから独立して選択される1〜4つの置換基、例えば、1つまたは2つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。一実施形態において、任意に置換されるヘテロアリールは、1つの置換基を有する。一実施形態において、任意に置換されるは、任意に置換されるピリジル、すなわち、2−、3−、または4−ピリジルである。いずれの利用可能な炭素原子または窒素原子も置換され得る。別の実施形態において、任意に置換されるヘテロアリールは、任意に置換されるインドールである。
【0153】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「複素環」または「ヘテロシクロ」という用語は、3個〜14個の環構成員(すなわち、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、11員、12員、13員、または14員ヘテロシクロ)を有する1つ、2つ、または3つの環、及び少なくとも1個のヘテロ原子を含有する飽和及び部分的に不飽和の(例えば、1つまたは2つの二重結合を含む)環式基を指す。各ヘテロ原子は、四級化され得る、酸素、硫黄(スルホキシド及びスルホンを含む)、ならびに/または窒素原子からなる群から独立して選択される。「ヘテロシクロ」という用語は、2−イミダゾリジノン等の環式ウレイド基、ならびβ−ラクタム、γ−ラクタム、δ−ラクタム、及びε−ラクタム等の環式アミド基を含むことが意図される。「ヘテロシクロ」という用語は、縮合した任意に置換されるアリール基を有する基、例えば、インドリニルを含むことも意図される。一実施形態において、ヘテロシクロ基は、1つの環及び1つまたは2つの酸素及び/または窒素原子を含有する、5員または6員環式基から選択される。ヘテロシクロは、炭素原子または窒素原子を介して分子の残部に任意に結合され得る。非限定の例示的なヘテロシクロ基には、2−オキソピロリジン−3−イル、2−イミダゾリジノン、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、及びインドリニルが含まれる。
【0154】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換されるヘテロシクロ」という用語は、上に定義されるアルキルが、非置換であるか、またはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキル等から独立して選択される、1〜4つの置換基で置換されるかのいずれかであることを意味する。置換は、いずれの利用可能な炭素原子または窒素原子上でも起こり得、スピロ環を形成し得る。非限定の例示的な任意に置換されるヘテロシクロ基には、
【化58】
が含まれる。
好ましくは、「任意に置換されるヘテロシクロ」という用語はまた、縮合ベンゾ基(このベンゾ基は1個以上のハロゲン原子で任意に置換される)をさらに含み、かつオキソ(=O)をさらに含む、上に列挙される置換基から独立して選択される1〜4つの置換基で置換される、複素環も含む。
【0155】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アミノ」という用語は、−NH
2を指す。
【0156】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキルアミノ」という用語は、−NHR
15を指し、式中、R
15がアルキルである。
【0157】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ジアルキルアミノ」という用語は、−NR
16aR
16bを指し、式中、R
16a及びR
16bが、それぞれ独立してアルキルであるか、またはR
16a及びR
16bが一緒になって、3員〜8員の任意に置換されるヘテロシクロを形成する。
【0158】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヒドロキシアルキルアミノ」という用語は、−NHR
17を指し、式中、R
17が、ヒドロキシアルキルである。
【0159】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アリールアミノ」という用語は、−NR
18aR
18bを指し、式中、R
18aが、任意に置換されるアリールであり、R
18bが、水素またはアルキルである。
【0160】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「シクロアルキルアミノ」という用語は、−NR
19aR
19bを指し、式中、R
19aが、任意に置換されるシクロアルキルであり、R
19bが、水素またはアルキルである。
【0161】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロアリールアミノ」という用語は、−NR
20aR
20bを指し、式中、R
20aが、任意に置換されるヘテロアリールであり、R
20bが、水素またはアルキルである。
【0162】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロシクロアミノ」という用語は、−NR
21aR
21bを指し、式中、R
21aが、任意に置換されるヘテロシクロであり、R
21bが、水素またはアルキルである。
【0163】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アミノ)アルキル」という用語は、アミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的なアミノアルキル基には、−CH
2CH
2NH
2、−CH
2CH
2CH
2NH
2、−CH
2CH
2CH
2CH
2NH
2等が含まれる。
【0164】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ジアミノアルキル」という用語は、2つのアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的なジアミノアルキルには、−CH
2CH(NH
2)CH
2CH
2NH
2が含まれる。
【0165】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アルキルアミノ)アルキル」という用語は、アルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(アルキルアミノ)アルキル基は、−CH
2CH
2N(H)CH
3である。
【0166】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ジアルキルアミノ)アルキル」という用語は、ジアルキルアミノ基によって置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(ジアルキルアミノ)アルキル基は、−CH
2CH
2N(CH
3)
2である。
【0167】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(シクロアルキルアミノ)アルキル」という用語は、シクロアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(シクロアルキルアミノ)アルキル基には、−CH
2N(H)シクロプロピル、−CH
2N(H)シクロブチル、及び−CH
2N(H)シクロヘキシルが含まれる。
【0168】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(C
1〜C
4ハロアルコキシ)アルキル」という用語は、C
1〜C
4ハロアルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(C
1〜C
4ハロアルコキシ)アルキル基には、−CH
2OCH
2CF
3及び−CH
2OCF
3が含まれる。
【0169】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(シアノ)アルキル」という用語は、1つ以上のシアノ、例えば、−CN基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(シアノ)アルキル基には、−CH
2CH
2CN、−CH
2CH
2CH
2CN、及び−CH
2CH
2CH
2CH
2CNが含まれる。
【0170】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル」という用語は、シアノ基及びヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(ヒドロキシ)(シアノ)アルキル基は、−CH(OH)CNである。
【0171】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アミノ)(シアノ)アルキル」という用語は、シアノ基及びアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(アミノ)(シアノ)アルキル基は、−CH(NH
2)CNである。
【0172】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロアリールアミノ)アルキル」という用語は、1つのヘテロアリールアミノ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(ヘテロアリールアミノ)アルキル基は、
【化59】
である。
【0173】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「カルボキサミド」という用語は、式−C(=O)NR
24aR
24bのラジカルを指し、式中、R
24a及びR
24bが、それぞれ独立して、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアリール、もしくは任意に置換されるヘテロアリールであるか、またはR
24a及びR
24bが、結合される窒素と一緒になって、3員〜8員ヘテロシクロ基を形成する。一実施形態において、R
24a及びR
24bは、それぞれ独立して、水素または任意に置換されるアルキルである。非限定の例示的なカルボキサミド基には、−CONH
2、−CON(H)CH
3、CON(CH
3)
2、及びCON(H)Phが含まれる。
【0174】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「スルホンアミド」という用語は、式−SO
2NR
23aR
23bのラジカルを指し、式中、R
23a及びR
23bが、それぞれ独立して、水素、任意に置換されるアルキル、もしくは任意に置換されるアリールであるか、またはR
23a及びR
23bが、結合される窒素と一緒になって、3員〜8員ヘテロシクロ基を形成する。非限定の例示的なスルホンアミド基には、−SO
2NH
2、−SO
2N(H)CH
3、及び−SO
2N(H)Phが含まれる。
【0175】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキルカルボニル」という用語は、アルキル基によって置換されたカルボニル基、すなわち、−C(=O)−を指す。非限定の例示的なアルキルカルボニル基は、−COCH
3である。
【0176】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アリールカルボニル」という用語は、任意に置換されるアリール基で置換されたカルボニル基、すなわち、−C(=O)−を指す。非限定の例示的なアリールカルボニル基は、−COPhである。
【0177】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキルスルホニル」という用語は、上述の任意に置換されるアルキル基のうちのいずれかによって置換されたスルホニル基、すなわち、−SO
2−を指す。非限定の例示的なアルキルスルホニル基は、−SO
2CH
3である。
【0178】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アリールスルホニル」という用語は、上述の任意に置換されるアリール基のうちのいずれかによって置換されたスルホニル基、すなわち、−SO
2−を指す。非限定の例示的なアリールスルホニル基は、−SO
2Phである。
【0179】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「メルカプトアルキル」という用語は、−SH基によって置換された上述のアルキル基のうちのいずれかを指す。
【0180】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「カルボキシ」という用語は、式−COOHのラジカルを指す。
【0181】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「カルボキシアルキル」という用語は、−COOHで置換された上述のアルキル基のうちのいずれかを指す。非限定の例示的なカルボキシアルキル基は、−CH
2CO
2Hである。
【0182】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルコキシカルボニル」という用語は、アルコキシ基によって置換されたカルボニル基、すなわち、−C(=O)−を指す。非限定の例示的なアルコキシカルボニル基は、−CO
2Me及び−CO
2Etである。
【0183】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アセトキシ」という用語は、式CH
3(C=O)−O−のラジカルを指す。
【0184】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アセトキシ)アルキル」という用語は、アセトキシ基で置換されたアルキル基を指す。非限定の例示的な(アセトキシ)アルキルは、−CH
2CH
2−O−(C=O)CH
3である。
【0185】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アラルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意に置換されるアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、アラルキル基は、1つの任意に置換されるアリール基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的なアラルキル基には、ベンジル、フェネチル、−CHPh
2、及び−CH(4−F−Ph)
2が含まれる。
【0186】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ウレイド」という用語は、式−NR
22a−C(=O)−NR
22bR
22cのラジカルを指し、式中、R
22aは、水素、アルキル、もしくは任意に置換されるアリールであり、R
22b及びR
22cが、それぞれ独立して、水素、アルキル、もしくは任意に置換されるアリールであるか、またはR
22b及びR
22cが、結合される窒素と一緒になって、4員、5員、6員、7員、もしくは8員ヘテロシクロ基を形成する。非限定の例示的なウレイド基には、−NH−C(C=O)−NH
2及び−NH−C(C=O)−NHCH
3が含まれる。
【0187】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「グアニジノ」という用語は、式−NR
25a−C(=NR
26)−NR
25bR
25cのラジカルを指し、式中、R
25a、R
25b、及びR
25cが、それぞれ独立して、水素、アルキル、または任意に置換されるアリールであり、R
26が、水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド、またはスルホンアミドである。非限定の例示的なグアニジノ基には、−NH−C(=NH)−NH
2、−NH−C(=NCN)−NH
2、−NH−C(=NH)−NHCH
3等が含まれる。
【0188】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アジド」という用語は、式−N
3のラジカルを指す。
【0189】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意に置換されるヘテロシクロ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロシクロ)アルキルは、1つの任意に置換されるヘテロシクロ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基には、
【化60】
が含まれる。
【0190】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、ヘテロシクロ及び/またはアルキル部分において1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの同じ、もしくは異なる置換基で任意に置換される(ヘテロシクロ)アルキル基を指す。適切な任意の置換基には、アルキル基のためのもの及びヘテロシクロ基のためのもの(上に定義される)が含まれる。
【0191】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロアリール)アルキル」という用語は、1つ、2つ、または3つの任意に置換されるヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロアリール)アルキル基は、1つの任意に置換されるヘテロアリール基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ヘテロアリール)アルキル基には、
【化61】
が含まれる。
【0192】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、アミノに結合したアルキルカルボニル基を指す。非限定の例示的なアルキルカルボニルアミノ基は、−NHCOCH
3である。
【0193】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロアルキル」という用語は、1個〜10個、すなわち、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、または10個の炭素原子、及びO、N、またはSから選択される、同じまたは異なり得る少なくとも2つのヘテロ原子を含有する安定な直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを指し、1)窒素原子(複数可)及び硫黄原子(複数可)が任意に酸化され得る、及び/または2)窒素原子(複数可)が任意に四級化され得る。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置もしくは末端位置、またはヘテロアルキル基が分子の残部に結合される位置に置かれ得る。一実施形態において、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。別の実施形態において、ヘテロアルキル基は、2個の窒素原子を含有する。他の実施形態において、ヘテロアルキル基は、1個の窒素原子及び1個の酸素原子を含有する。非限定の例示的なヘテロアルキル基には、
−CH
2N(H)CH
2CH
2N(CH
3)
2、−CH
2N(CH
3)CH
2CH
2N(CH
3)
2、−CH
2N(H)CH
2CH
2CH
2N(CH
3)
2、−CH
2N(H)CH
2CH
2OH、−CH
2N(CH
3)CH
2CH
2OH、−CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−OCH
2CH
2OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHCH
2CH
2OCH
2、−OCH
2CH
2NH
2、及び−NHCH
2CH
2N(H)CH
3が含まれる。
【0194】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロシクロ)アルキル」という用語は、1つの任意に置換されるヘテロシクロ基、及び任意に1つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロシクロ)アルキルは、1つの任意に置換されるヘテロシクロ基、及び任意に1つのヒドロキシ基で置換されたC
1〜4アルキルである。別の実施形態において、(ヘテロシクロ)アルキルは、1つの任意に置換されるヘテロシクロ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基には、
【化62】
が含まれる。
【0195】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(カルボキサミド)アルキル」という用語は、1つのカルボキサミド基、及び任意に1つのヘテロシクロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、またはジアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(カルボキサミド)アルキルは、1つのカルボキサミド基、及び任意に1つのヘテロシクロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、またはジアルキルアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。別の実施形態において、(カルボキサミド)アルキルは、1つのカルボキサミド基、及び1つのヘテロシクロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、またはジアルキルアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(カルボキサミド)アルキル基には、−CH
2CONH
2、−C(H)CH
3−CONH
2、−CH
2CON(H)CH
3、
【化63】
が含まれる。
【0196】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ヘテロシクロアルキルアミノ」という用語は、−NHR
17aを指し、式中、R
17aが、ヘテロシクロアルキルである。非限定の例示的なヘテロシクロアルキルアミノ基は、
【化64】
である。
【0197】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル」という用語は、1つのヘテロシクロアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキルは、1つのヘテロシクロアルキルアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル基は、
【化65】
である。
【0198】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ヘテロシクロアミノ)アルキル」という用語は、1つのヘテロシクロアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ヘテロシクロアミノ)アルキルは、1つのヘテロシクロアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基には、
【化66】
が含まれる。
【0199】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アラルキルアミノ」という用語は、−NR
19cR
19dを指し、式中、R
19cが、任意のアラルキル基であり(「アラルキル」は、上に定義される通りである)、R
19dが、水素または任意のアルキル基である(「アルキル」は、上に定義される通りである)。非限定の例示的なアラルキルアミノ基には、
【化67】
が含まれる。
【0200】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アラルキルアミノ)アルキル」という用語は、1つのアラルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(アラルキルアミノ)アルキルは、1つのアラルキルアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(アラルキルアミノ)アルキル基には、
【化68】
が含まれる。
【0201】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「アルカノールアミン」という用語は、1つのヒドロキシル基、及び1つのアミノ基、アルキルアミノ基、またはジアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。アルカノールアミンは、任意に、炭素原子を介して分子の残部に結合される。一実施形態において、アルカノールアミンは、エタノールアミンである。非限定の例示的なアルカノールアミン基には、
【化69】
が含まれる。
【0202】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ニトロ)アルキル」という用語は、1つのニトロ(−NO
2)基、及び任意に1つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ニトロ)アルキルは、1つのニトロ基、及び任意に1つのヒドロキシ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(ニトロ)アルキル基には、−CH
2CH
2NO
2及び−CH(OH)CH
2NO
2が含まれる。
【0203】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「ハロアルキルアミノ」という用語は、−N(H)R
19fを指し、式中、R
19fが、任意のヘテロアルキル基である(「ヘテロアルキル」は、上に定義される通りである)。非限定の例示的なハロアルキルアミノ基には、−N(H)CH
2CH
2F及び−N(H)CH
2CH
2CF
3が含まれる。
【0204】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(ハロアルキルアミノ)アルキル」という用語は、1つのハロアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(ハロアルキルアミノ)アルキルは、1つのハロアルキルアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的なハロアルキルアミノ基には、−CH
2N(H)CH
2CH
2F及び−CH
2N(H)CH
2CH
2CF
3が含まれる。
【0205】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アリールアミノ)アルキル」という用語は、1つのアリールアミノ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(アリールアミノ)アルキルは、1つのアリールアミノ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(アリールアミノ)アルキル基には、−CH
2N(H)Ph及び−CH
2N(CH
3)Phが含まれる。
【0206】
本開示の目的で、それ自体または別の基の一部として使用される「(アリールオキシ)アルキル」という用語は、1つのアリールオキシ基で置換されたアルキル基を指す。一実施形態において、(アリールオキシ)アルキルは、1つのアリールオキシ基で置換されたC
1〜4アルキルである。非限定の例示的な(アリールオキシ)アルキル基には、−CH
2OPh、−CH
2O−4−F−Ph、及び−CH
2O−4−CN−Phが含まれる。
【0207】
本開示は、1つ以上の原子を異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換させることにより同位体標識された(すなわち、放射標識された)、本開示の化合物のうちのいずれをも包含する。本開示の化合物に組み込まれ得る同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、それぞれ
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
18O、
17O、
31P、
32P、
35S、
18F、及び
36Cl(例えば、
3H、
11C、及び
14C)が含まれる。同位体標識された本開示の化合物は、当該技術分野において既知の方法によって調製することができる。
【0208】
本開示は、
3H、
11C、または
14C放射標識された本開示の化合物、及びナトリウムチャネルに結合するそれらの能力のため放射性リガンドとしての任意のそのような化合物の使用を包含する。例えば、本開示の標識化合物の1つの用途は、特定の受容体結合の特性評価である。標識された本開示の化合物の別の用途は、構造−活性関係の評価のための動物試験に対する代替手段である。例えば、受容体アッセイは、固定濃度の標識された本開示の化合物において行うことができ、競合アッセイでは漸増濃度の試験化合物において行うことができる。例えば、トリチウム化された本開示の化合物は、トリチウムを特定の化合物に導入することによって、例えば、トリチウムを用いる触媒脱ハロゲン化によって調製され得る。この方法は、化合物の適切にハロゲン置換された前駆体を、適切な触媒、例えば、Pd/Cの存在下、塩基の存在下または非存在下でトリチウムガスと反応させることを含み得る。トリチウム化合物を調製するための他の適切な方法は、Filer,Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences,Vol.1,Labeled Compounds(Part A),Chapter6(1987)において見出され得る。
14C標識化合物は、
14C炭素を有する出発物質を用いることによって調製され得る。
【0209】
本開示の化合物のうちのいくつかは、1つ以上の非対称中心を含有し得、したがって、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び他の立体異性体を生じ得る。本開示は、全てのそのような可能性のある形態の使用、ならびにそれらのラセミ体と分離体、及びそれらの混合物を包含することが意図される。個々のエナンチオマーは、本開示を考慮し、当該技術分野において既知の方法に従って分離され得る。本明細書に記載される化合物が、オレフィン二重結合または幾何学的非対称の他の中心を含むとき、特に指定がない限り、それらはE及びZ幾何学的異性体の両方を含むことが意図される。全ての互変異性体も同様に、本開示によって包含されることが意図される。
【0210】
本明細書において使用されるとき、「立体異性体」という用語は、空間中のそれらの原子の配向のみが異なる個々の分子の全ての異性体に対する一般用語である。それは、互いの鏡像ではない複数のキラル中心を持つ化合物のエナンチオマー及び異性体を含む(ジアステレオマー)。
【0211】
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合される炭素原子を指す。
【0212】
「エナンチオマー」及び「エナンチオマー性」という用語は、その鏡像に重畳されることができないため、光学的に活性である分子を指し、エナンチオマーは、偏光平面をある方向に回転させ、その鏡像化合物は、偏光平面を反対方向に回転させる。
【0213】
「ラセミ」という用語は、等量部のエナンチオマーの混合物を指し、その混合物は、光学的に不活性である。
【0214】
「分離」という用語は、分子の2つのエナンチオマー形態のうちの一方の分離または濃縮または枯渇を指す。
【0215】
「1つの(a及びan)」という用語は、1つ以上を指す。
【0216】
「治療する」、「治療すること」、または「治療」という用語は、回復または治癒の目的で、本開示の化合物を対象に投与することを包含することが意図され、先制的及び一次緩和的治療を含む。一実施形態において、「治療する」、「治療すること」、または「治療」という用語は、回復または治癒の目的で、本開示の化合物を対象に投与することを包含することが意図される。
【0217】
「約」という用語は、測定した量との関連で本明細書において使用されるとき、測定を行い、測定の目的及び測定装置の正確性に見合うレベルに注意を払う当業者によって予想される、その測定した量における正常変動を指す。
【0218】
本開示は、非毒性の薬学的に許容される塩を含む、本開示の化合物の塩の調製及び使用を包含する。薬学的に許容される付加塩の例には、無機酸及び有機酸付加塩ならびに塩基性塩が含まれる。薬学的に許容される塩には、金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩等)、アルカリ土類金属(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、有機アミン塩(トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジクロロヘキシルアミン塩、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン塩等)、無機酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩等)、有機酸塩(クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、オキサル酸塩、ギ酸塩等)、スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等)、及びアミン酸塩(アルギニン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等)が含まれるが、これらに限定されない。
【0219】
酸付加塩は、特定の本開示の化合物の溶液を、薬学的に許容される非毒性の酸、例えば、塩化水素酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、カルボン酸、リン酸、オキサル酸、ジクロロ酢酸等の溶液と混合することによって形成され得る。塩基性塩は、本開示の化合物の溶液を、薬学的に許容される非毒性の塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウム等の溶液と混合することによって形成され得る。
【0220】
本開示は、本開示の化合物の溶媒和物の調製及び使用を包含する。溶媒和物は、典型的に、化合物の生理活性または毒性を著しく変化させず、それ自体は薬理学的等価物として機能することができる。「溶媒和物」という用語は、本明細書において使用されるとき、本開示の化合物と溶媒分子、例えば、二溶媒和物、一溶媒和物、または半溶媒和物との複合、物理的会合、及び/または溶媒和であり、溶媒分子対本開示の化合物の比は、それぞれ約2:1、約1:1、または約1:2である。この物理的会合は、水素結合を含む、異なる程度のイオン結合及び二価結合を必要とする。ある特定の例において、溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれるときに単離され得る。したがって、「溶媒和物」は、溶液相の溶媒和物及び単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本開示の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば、水、メタノール、エタノール等との溶媒和形態として提示され得、本開示は、本開示の化合物の溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。一種類の溶媒和物は、水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である、特定のサブグループの溶媒和物に関する。溶媒和物は、典型的に、薬理学的等価物として機能することができる。溶媒和物の調製は、当該技術分野において既知である。例えば、酢酸エチル及び水を用いるフルコナゾールの溶媒和物の調製について説明している、M.Caira et al,J.Pharmaceut.Sci.,93(3):601−611(2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物等の同様の調製は、E.C.van Tonder et al.,AAPS Pharm.Sci.Tech.,5(1):Article 12(2004)、及びA.L.Bingham et al.,Chem.Commun.603−604(2001)に記載されている。溶媒和物を調製する典型的な非限定のプロセスは、本開示の化合物を所望の溶媒(有機物、水、またはそれらの混合物)中に、20℃超〜約25℃の温度で溶解すること、次にその溶液を、結晶を形成するのに十分な速度で冷却すること、及び結晶を既知の方法、例えば、濾過によって単離することを必要とする。赤外線分光法等の分析技法を使用し、溶媒和物の結晶中の溶媒の存在を確認することができる。
【0221】
本開示の化合物は、ナトリウム(Na
+)チャネルの遮断剤であるため、ナトリウムイオン流入によって媒介されるいくつかの疾患及び状態が、これらの化合物を用いることによって治療され得る。したがって、本開示は、概して、該障害を患うか、または患う危険性のある動物においてナトリウムチャネルの遮断に反応する障害を治療するための方法を対象とし、該方法は、有効量の1つ以上の本開示の化合物をその動物に投与することを含む。
【0222】
本開示はさらに、それを必要とする動物においてナトリウムチャネルを調節する方法を対象とし、該方法は、調節有効量の少なくとも1つの開示化合物を動物に投与することを含む。
【0223】
より具体的には、本開示は、脳卒中、頭部外傷に起因する神経損傷、てんかん、全脳及び局所脳虚血に続くニューロン脱落(例えば、急性疼痛、神経障害性疼痛、術後疼痛、及び炎症性疼痛を含むが、これらに限定されない慢性疼痛、または手術上の疼痛)、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、もしくはパーキンソン病)、偏頭痛、躁うつ病、耳鳴り、筋緊張症、運動障害、または不整脈を治療する、あるいは局所麻酔を提供する方法を提供する。一実施形態において、本開示は、疼痛を治療する方法を提供する。別の実施形態において、疼痛の種類は、慢性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は、神経障害性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は、術後疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は、炎症性疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は、手術上の疼痛である。別の実施形態において、疼痛の種類は、急性疼痛である。別の実施形態において、疼痛(例えば、神経障害性疼痛、術後疼痛、もしくは炎症性疼痛等の慢性疼痛、急性疼痛、または手術上の疼痛)の治療は、先制的である。別の実施形態において、疼痛の治療は、一次緩和的である。各例において、そのような治療の方法は、そのような治療を必要とする動物に、該治療を達成する際に治療上有効な量の本開示の化合物を投与することを必要とする。一実施形態において、そのような化合物の量は、ナトリウムチャネルをインビトロで遮断するために有効な量である。一実施形態において、そのような化合物の量は、ナトリウムチャネルをインビボで遮断するために有効な量である。
【0224】
慢性疼痛には、炎症性疼痛、術後疼痛、癌疼痛、転移癌に伴う変形性関節症疼痛、三叉神経痛、急性ヘルペス性及びヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、灼熱痛、腕神経叢裂離、後頭神経痛、反射性交感神経性ジストロフィー、線維筋痛、通風、幻肢痛、火傷痛、ならびに他の形態の神経痛性、神経障害性、及び特発性疼痛症候群が含まれるが、これらに限定されない。疼痛の種類は、神経障害性疼痛である。
【0225】
慢性体性痛は、一般に、神経絞扼、外科手術、癌または関節炎等の組織損傷に対する炎症反応から生じる(Brower,Nature Biotechnology18:387−391(2000))。
【0226】
炎症過程は、組織損傷または異物の存在に反応して活性化される複雑な一連の生化学的及び細胞的事象である(Levine,Inflammatory Pain,In:Textbook of Pain,Wall and Melzack eds.,3
rd ed.,1994)。炎症は、多くの場合、損傷組織または異物の部位において起こり、組織修復及び治癒の過程に寄与する。炎症の基本的な徴候には、紅斑(赤み)、熱、浮腫(腫れ)、疼痛、及び機能喪失(同上)が含まれる。炎症性疼痛の患者の大半は、継続的に疼痛を経験しないが、むしろ炎症部位が動かされるか、または触られるときに増強した疼痛を経験する。炎症性疼痛には、骨関節炎及び関節リウマチに伴うものが含まれるが、これらに限定されない。
【0227】
慢性神経障害性疼痛は、原因不明の異質性疾患状態である。慢性神経障害性疼痛において、疼痛は、複数の機序によって媒介され得る。この種類の疼痛は、一般に、末梢神経組織または中枢神経組織への損傷から生じる。これらの症候群には、脊髄損傷、多発性硬化症、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻肢痛、灼熱痛、及び反射性交感神経性ジストロフィーに伴う疼痛、ならびに腰痛が含まれる。慢性疼痛は、患者が、自発痛、継続的表在灼熱痛、及び/または深くうずく痛みとして説明され得る異常な痛覚を患うという点において、急性疼痛とは異なる。疼痛は、熱刺激、冷刺激、及び機械刺激に対する痛覚過敏によって、または、熱刺激、冷刺激、及び機械刺激に対する異痛症によって誘発され得る。
【0228】
神経障害性疼痛は、末梢感覚神経の損傷または感染によって引き起こされ得る。それには、末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染、糖尿病、灼熱痛、神経叢裂離、神経腫、四肢切断、及び脈管炎からの疼痛が含まれるが、これらに限定されない。神経障害性疼痛は、慢性アルコール依存症、ヒト免疫不全ウイルス感染、甲状腺機能低下症、尿毒症、またはビタミン欠乏症からの神経損傷によっても引き起こされる。卒中(脊髄または脳)及び脊髄損傷も神経障害性疼痛を誘発し得る。癌関連の神経障害性疼痛は、腫瘍成長による隣接した神経、脳、または脊髄の圧迫から生じる。さらに、化学療法及び放射線治療を含む癌治療もまた、神経損傷を引き起こし得る。神経障害性疼痛には、例えば、糖尿病患者が患う疼痛等の神経損傷によって引き起こされる疼痛が含まれるが、これに限定されない。
【0229】
本開示は、ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害(例えば、上に列挙される障害のうちのいずれか)を、該障害を患う動物において治療するための薬剤の製造における本開示の化合物の使用も対象とする。
化合物の一般合成
【0230】
本開示の化合物は、本開示を考慮して当業者に既知の方法を使用するか、または下記の一般スキームに示される例示説明の方法によって調製される。
【0231】
【化70】
式Aを有する化合物は、DMF等の適切な溶媒中のK
2CO
3等の適切な塩基の存在下のPd(Ph
3P)
2Cl
2等の適切な触媒の存在下で、式Bを有する化合物等の適切なホウ素試薬との反応によって式Cを有する化合物に変換される。
【0232】
【化71】
式Cを有する化合物は、DMF等の適切な溶媒中のK
2CO
3等の適切な塩基の存在下で、式Dを有する化合物との反応によって式Eを有する化合物に変換される。
【0233】
【化72】
式dEを有する化合物(式中、R
6が、ハロゲン、メシレート、またはトリフレート等の適切な基である)は、DMF等の適切な溶媒中のK
2CO
3等の適切な塩基の存在下のPd(Ph
3P)
2Cl
2等の適切な触媒の存在下で、式Fを有する化合物等の適切なホウ素試薬との反応によって式Gを有する化合物に変換される。
【0234】
【化73】
式Eを有する化合物(式中、R
6が、アルデヒド等の適切な基である)は、多くの場合、分子篩等の脱水剤の存在下でDCMまたはACN等の適切な溶媒中の適切なアミンとの反応によってイミンに変換される。イミンは、DCMまたはACN等の適切な溶媒中のNaBH(OAc)
3等の適切な還元剤との反応によって還元され、式Hを有する化合物を生じる。
【0235】
【化74】
式Eを有する化合物(式中、R
6が、アルデヒド等の適切な基である)は、未希釈またはトルエン等の適切な溶媒中のいずれかで、酢酸アンモニウム等の適切な触媒の存在下、ニトロアルカンとの反応によって式I′を有する化合物に変換される。式I′を有する化合物は、それをMeOH等の適切な溶媒中のラネーニッケル上の水素化等の適切な還元条件に供することによって、式Jを有する化合物に還元される。
【0236】
【化75】
式Eを有する化合物(式中、R
6が、アルデヒド等の適切な基である)は、THF等の適切な溶媒中、適切なウィッティヒ試薬(例えば、Maercker,A.Org.React.14:270−490(1965)、または他のそのような試薬との反応によって、式Kを有する化合物に変換される。式Kを有する化合物は、単独で、あるいは過ヨウ素酸ナトリウム等の添加剤とともに、またはAd−Mix−αもしくはβ等のキラル試薬の一部としてのいずれかで、四酸化オスミウム等の適切な酸化試薬との反応によって、式Lを有する化合物に変換される。式Kを有する化合物は、クロロホルム等の適切な溶媒中のmCPBA等の適切な試薬との反応によって、式Mを有する化合物に変換される。式Mを有する化合物は、EtOH等の適切な溶媒中の適切なアミンでの処理によって、式Nを有する化合物に変換される。
【0237】
【化76】
式Eを有する化合物(式中、R
6が、ニトリル等の適切な基である)は、それをMeOH等の適切な溶媒中のラネーニッケル上の水素化等の適切な還元条件に供することによって、式Oを有する化合物に還元される。
【0238】
【化77】
式Pを有する化合物は、THF等の適切な溶媒中の適切なウィッティヒ試薬または他のそのような試薬との反応によって、式Qを有する化合物に変換される。式Qを有する化合物は、単独で、あるいは過ヨウ素酸ナトリウム等の添加剤とともに、またはAd−Mix−αもしくはβ等のキラル試薬の一部としてのいずれかで、四酸化オスミウム等の適切な酸化試薬との反応によって、式Rを有する化合物に変換される。式Rを有する化合物中のジオールは、クロロホルム等の適切な溶媒中のPTSA等の適切な酸触媒の存在下で、2,2−ジメトキシプロパン等の適切な試薬での処理によって保護され、化合物Sを生じ、これは一般スキーム1及び後次の一般スキームにおいて式Aを有する化合物について記載されるものと同様の方法でさらに反応され得る。
【0239】
【化78】
式Eを有する化合物(式中、R
6が、アルデヒド等の適切な基である)は、ストレッカーアミノニトリル合成条件(例えば、Shibasaki,M.,et al.Org.React.70:1(2008))に供され、EtOH/AcOH混合液等の適切な溶媒中、適切なアミン及びZn(CN)
2等の適切なシアニドでの処理によって、式Tを有する化合物を生じる。式Tを有する化合物は、DMSO中の過酸化水素等の適切な試薬との反応によって、式Uを有する化合物に変換され得る。
【0240】
化合物の試験
本開示の化合物を、ナトリウム動員及び/または電気生理学的アッセイによって、ナトリウムチャネル遮断剤の活性について評価した。本開示の一態様は、ナトリウムチャネル遮断剤としての本開示の化合物の使用に基づいている。この特性に基づいて、本開示の化合物は、例えば、脳卒中、頭部外傷に起因する神経損傷、てんかん、発作、熱性発作を伴う全般てんかん、乳児重症ミオクロニーてんかん、全脳及び局所脳虚血に続くニューロン脱落、偏頭痛、家族性原発性肢端紅痛症、発作性激痛障害、小脳萎縮、運動失調、筋失調症、振戦、精神遅滞、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、もしくはパーキンソン病)、躁うつ病、耳鳴り、筋緊張症、運動障害、または不整脈を治療するか、または局所麻酔を提供する際に有用であると考えられる。本開示の化合物は、疼痛、例えば、急性疼痛、神経障害性疼痛、術後疼痛、及び炎症性疼痛を含むが、これらに限定されない慢性疼痛、または手術上の疼痛を治療する際にも有効であると予想される。
【0241】
より具体的には、本開示は、ナトリウムチャネルの遮断剤である本開示の化合物を対象とする。本開示によれば、有用なナトリウムチャネル遮断特性を有するそれらの化合物は、ナトリウム動員及び/または電気生理学的アッセイにおいて、約100μM以下、例えば、約50μM以下、約25μM以下、約10μM以下、約5μM以下、または約1μM以下のNa
v1.1、Na
v1.2、Na
v1.3、Na
v1.4、Na
v1.5、Na
v1.6、Na
v1.7、Na
v1.8、及び/またはNa
v1.9に対してIC
50を呈する。特定の実施形態において、本開示の化合物は、100μM以下、約50μM以下、約25μM以下、約10μM以下、約5μM以下、約1μM以下、約0.5μM以下、約0.1μM以下、約0.05μM以下、または約0.01μM以下のNa
v1.7に対してIC
50を呈する。本開示の化合物は、当該技術分野において既知の方法を使用し、以下の蛍光撮像及び電気生理学的インビトロアッセイ及び/またはインビボアッセイによって、それらのNa
+チャネル遮断活性について試験することができる。
【0242】
一実施形態において、本開示の化合物は、哺乳動物においてCNS血液脳関門の透過を実質的に示さない。そのような化合物は、それらのPNS対CNS組織選択性を指定する手段として「末梢に制限された」と称される。
【0243】
一実施形態において、末梢に制限された本開示の化合物のPNS:CNS濃度比は、約5:1、約10:1、約20:1、約30:1、約50:1、約100:1、約250:1、約500:1、約1000:1、約5,000:1、約10,000:1、またはそれ以上である。本開示の化合物は、当該技術分野において既知のインビトロ及びインビボ方法を使用して、それらの中枢神経系を透過する能力について試験することができる。
【0244】
インビトロアッセイプロトコル
FLIPR(登録商標)アッセイ
組換えNa
v1.7細胞株。ヒトNa
V1.7(受託番号NM_002977)のαサブユニット(Na
v1.7、SCN9a、PN1、NE)をコードするcDNAを発現する組換え細胞株において、インビトロアッセイを行った。この細胞株は、イェール大学の研究者によって提供された(Cummins et al,J.Neurosci.18(23):9607−9619(1998))。Na
v1.7を発現するクローンの優性選択の場合、発現プラスミドは、ネオマイシン耐性遺伝子を共発現した。CMV主要後期プロモータの影響下で、ヒト胎児由来腎臓細胞株HEK293において細胞株を構築し、限界希釈クローニング、及びネオマイシン類似体G418を使用する抗生物質の選択を使用して、安定なクローンを選択した。組換えβ及びγサブユニットは、この細胞株に導入されなかった。他の種からクローニングされた組換えNa
v1.7を発現する追加の細胞株を、単独で、または様々なβサブユニット、γサブユニット、もしくはシャペロンとともに使用することもできる。
【0245】
天然のNa
v1.7を発現する非組換え細胞株。代替として、天然の非組換えNa
v1.7、例えば、European Cell Culture Collectionから入手可能なND7マウス神経芽細胞腫Xラット後根神経節(DRG)ハイブリッド細胞株ND7/23を発現する細胞株において、インビトロアッセイを行うことができる(カタログ番号92090903、Salisbury,Wiltshire,United Kingdom)。様々な種からの天然の非組換えNa
v1.7を発現する他の細胞株において、または様々な種から単離された後根神経節(DRG)細胞等の新鮮な感覚神経もしくは保存された感覚神経の培養物中でアッセイを行うこともできる。他の電位開口型ナトリウムチャネルの一次スクリーニングまたはカウンタースクリーニングを行うこともでき、細胞株は、当該技術分野において既知の方法を使用して構築され得るか、共同研究者または民間組織から購入することができ、それらは組換えチャネルまたは天然チャネルのいずれかを発現し得る。一次カウンタースクリーニングは、HEK293宿主細胞内で発現された中枢ニューロン性ナトリウムチャネル、Na
V1.2(rBIIa)のうちの1つに対するものである(Ilyin et al.,Br.J.Pharmacol.144:801−812(2005))。これらのカウンタースクリーニングのための薬理学的プロファイリングは、下記の一次または代替Na
v1.7アッセイと同様の条件下で行われる。
【0246】
細胞の維持。特に断りのない限り、細胞培養試薬は、Mediatech(Herndon,VA)から購入された。組換えNa
v1.7/HEK293細胞は、10%ウシ胎仔血清(FBS、Hyclone、Thermo Fisher Scientific(Logan,UT))を含有するダルベッコ最小必須培地、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、2〜4mM L−グルタミン、及び500mg/mL G418からなる増殖培地内で日常的に培養された。天然の非組換え細胞株の場合、選択用抗生物質は省略され、必要に応じて追加の培地配合物が適用され得る。
【0247】
アッセイ緩衝液。アッセイ緩衝液は、1L瓶の新鮮な滅菌dH
2O(Mediatech,Herndon,VA)から120mLを取り除き、Ca
++またはMg
++(Gibco,Invitrogen,Grand Island,NY)を含有しない100mLの10X HBSS、続いて20mLの1.0M Hepes、pH7.3(Fisher Scientific,BP299−100)を添加することによって配合された。最終緩衝液は、20mM Hepes(pH7.3)、1.261mM CaCl
2、0.493mM MgCl
2、0.407mM Mg(SO)
4、5.33mM KCl、0.441mM KH
2PO
4、137mM NaCl、0.336mM Na
2HPO
4、及び0.556mM D−グルコースで構成され(Hanks et al.,Proc.Soc.Exp.Biol.Med.71:196(1949))、簡易配合物は、アッセイ全体(すなわち、全ての洗浄及び添加ステップ)を通して、典型的に塩基性緩衝液であった。
【0248】
一次蛍光アッセイのためのCoroNa(商標)グリーンAM Na
+染料。一次蛍光アッセイにおいて使用される蛍光指示薬は、細胞透過性バージョンのCoroNa(商標)グリーン(Invitrogen,Molecular Probes,Eugene,OR)、蛍光範囲内で発光する染料であった(Harootunian et al.,J.Biol.Chem.264(32):19458−19467(1989))。波長範囲ではなく、この発光の強度は、染料がNa
+イオンに曝露されると増加し、それが部位選択性と結合し得る。Na
v1.7または他のナトリウムチャネルを発現する細胞は、蛍光アッセイの直前にCoroNa(商標)グリーン染料を担持し、次に作動薬刺激の後、Na
+イオンが細胞外液から活性化ナトリウムチャネル孔を通じて細胞質に流入すると、Na
+イオンの動員が検出された。染料を凍結乾燥粉末として暗所に保管し、次に細胞担持手順の直前に製造者の指示に従って、アリコートをDMSO中10mMのストック濃度まで溶解した。次に、アッセイ緩衝液中で4倍濃縮標準溶液に希釈し、細胞担持緩衝液中の染料の最終濃度を5μMにした。
【0249】
代替蛍光アッセイのための膜電位染料。代替蛍光アッセイにおいて使用され得る蛍光指示薬は、青色バージョンの膜電位染料(MDS、Molecular Devices,Sunnyvale,CA)であり、膜電位の変化に続く分子の変化を検出する染料である。蛍光の増加は、作動薬刺激が膜電位の変化を誘発する場合に予想される。Na
v1.7を発現する細胞または他のナトリウムチャネルは、蛍光アッセイの30〜60分前に膜電位染料とともにインキュベートされる。このアッセイのKCl予備刺激バージョンの場合、染料及び全ての他の成分がアッセイの直前に洗い落とされ、次に染料が置換される。KCl予備刺激を欠失するバージョンにおいて、染料は細胞上に残留し、洗い落とされないか、または置換されない。染料を凍結乾燥粉末として暗所に保管し、次にアリコートをアッセイ緩衝液に溶解して、数週間使用できる20倍濃縮ストック溶液を形成する。
【0250】
作動薬。蛍光アッセイにおいて、2つの作動薬、つまり1)ベラトリジン及び2)黄色サソリ(Leiurus quinquestriatus hebraeus)の毒を複合して使用した。ベラトリジンは、不活性化を阻害することによってチャネル開口の捕捉を促進するアルカロイド小分子であり、サソリ毒は、電位開口型ナトリウムチャネルの異なるサブセットに選択的なペプチド毒素を含む、天然調製物である。これらのサソリ毒は、それらの同族標的チャネルの速い不活性化を阻害する。作動薬のストック溶液を、DMSO(ベラトリジン)中40mM及びdH
2O(サソリ毒)中1mg/mLに調製し、次に希釈してアッセイ緩衝液中の4倍または2倍ストック(特定アッセイに応じて)を作製し、最終濃度は100μM(ベラトリジン)及び10μg/mL(サソリ毒)であった。両方の作動薬は、Sigma Aldrich(St.Louis,MO)から購入した。
【0251】
試験化合物。試験化合物をDMSO中に溶解し、10mMのストック溶液を産生した。ストック溶液を、10個のポイントを有する1:3連続希釈ステップにおいて、DMSOを使用してさらに希釈した(10,000μM、3.333μM、1.111μM、370μM、123μM、41μM、14μM、4.6μM、1.5μM、及び0.5μM)。0.8%のDMSO濃度を有する4倍ストック連続希釈として、アッセイ緩衝液(1:125)中でストック溶液をさらに希釈し(このアッセイでは、化合物成分からの最終[DMSO]=0.2%)、アッセイにおける化合物の最終濃度を、20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、及び0.08μM、0.03μM、0.01μM、0.003μM、及び0.001μMにした。特定の試験物品が特に有力であると考えられる場合、より関連する濃度範囲内で用量反応を行うために、例えば、10倍低い濃度に濃度曲線を調整する。染料担持及び予備刺激ステップの間、次に蛍光アッセイ中に再度、及び動的リードの早期に、化合物希釈液を添加した。化合物希釈液を、96ウェルプレートの中央の80ウェルに渡って重複行で添加し、一方で完全に刺激された対照及び完全に阻害された対照(陽性及び陰性)を、アッセイプレートの左側及び右側の上部4つの側方ウェル及び下部4つの側方ウェルにそれぞれ配置した。
【0252】
データ分析。当業者に既知の方法に従って、またはGraphPad(登録商標)プリズムプログラム、バージョン4.0以上(GraphPad Software,San Diego,CAから入手可能)を使用してデータを分析し、試験物品のIC
50を決定した。少なくとも1つの標準参照化合物を、各実験中に評価した。
【0253】
KCl及び試験物品プレインキュベーションを用いるFLIPR(登録商標)またはFLIPR
TETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ。組換えHEK293細胞、または組換えもしくは非組換えの天然Na
V1.7αサブユニットを発現する他の宿主細胞を、単独で、または様々なβ及びγサブユニットとともに、96ウェル黒クリアボトムのPDLでコーティングされたプレートに、1ウェル当たり約40,000細胞の密度でプレーティングすることによって細胞を調製した。このアッセイは、所望される場合、比例してより少ない細胞及びより少ない培地を使用して、384ウェルまたは1,536ウェルフォーマットに適合され得る。次に、アッセイの準備として、プレートを、選択用抗生物質を含むか、または含まない増殖培地中で終夜、37℃、5%CO
2、湿度95%でインキュベートした。他の電位開口型ナトリウムチャネルのカウンタースクリーニングの場合、手順は非常に類似しているが、細胞、培地、及び後次アッセイ成分の最適密度は、特定の細胞株またはアイソフォームに対して微調整され得る。
【0254】
翌日、アッセイの開始時に、培地を細胞から払い落とし、1ウェル当たり50μLのアッセイ緩衝液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドを含まない1倍ハンクス平衡塩溶液、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを1回洗浄し、次に試験物品、CoroNa(商標)グリーンAMナトリウム染料(細胞担持の場合)、及びKCl(全細胞集団におけるチャネルの再極性化及び同期の場合)でプレインキュベートした。この染料担持及び予備刺激ステップの場合、洗浄ステップの後直ちに成分を次のように添加した。1)最初に、化合物希釈液及び対照を、アッセイ緩衝液中4倍濃度として1ウェル当たり50μLで添加した、2)CoroNa(商標)グリーンAM染料を、ストック溶液からアッセイ緩衝液中20μM(4倍濃縮)に希釈し、1ウェル当たり50μLでプレートに添加した、3)最後に、2Mストック溶液をアッセイ緩衝液に希釈することによって180mM KClの溶液(2倍)を調製し、溶液を1ウェル当たり100μLで細胞に添加した。細胞を、それらの蛍光を測定する前に30分間、暗所において25℃でインキュベートした。
【0255】
次に、染料担持細胞を含むプレートを振り払ってプレインキュベーション成分を除去し、1ウェル当たり100μLのアッセイ緩衝液で1回洗浄した。1ウェル当たり100μLのアッセイ緩衝液のアリコートを再度プレートに添加し、リアルタイムアッセイを開始した。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはFLIPR384(登録商標),MDS,Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を使用して、細胞の蛍光を測定した。試料をレーザーまたはPMT光源のいずれかによって励起し(励起波長=470〜495nM)、発光をフィルター処理する(発光波長=515〜575nM)。この細胞に基づく中〜高スループットアッセイにおける化合物及びチャネル活性化剤の添加は、蛍光プレートリーダー上で行い、結果(相対蛍光単位として表される)を1秒〜3秒毎のカメラ撮影によって捕捉し、次にリアルタイムで表示し、保存した。一般に、15秒のベースラインがあり、1.5秒毎にカメラ撮影を行った後、試験化合物を添加し、次にさらに120秒のベースラインを行って3秒毎にカメラ撮影を行い、最後に作動薬溶液(ベラトリジン及びサソリ毒を含有する)を添加した。Na
+イオンのCoroNa(商標)グリーン染料との結合に起因する蛍光増加の振幅を、その後約180秒間捕捉した。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表され、刺激の後半の間の最大信号を使用するか、または作動薬刺激期間中の最大値から最小値を引くか、または全刺激期間の曲線下の面積を得ることによって決定され得る。
【0256】
このアッセイは、一次スクリーニングの間、マルチウェルプレートのうちのたった1つまたは2つのウェル中に標準量(例えば、10μM)で存在する試験物品を用いて、スクリーニングアッセイとして同様に行うことができる。このスクリーニングにおけるヒットは、典型的に、より網羅的に(複数回)プロファイルされ、用量反応または競合アッセイに供され、他の電位開口型ナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングにおいて試験された。
【0257】
KCl及び試験物品プレインキュベーションを用いるFLIPR(登録商標)またはFLIPR
TETRA(登録商標)膜電位アッセイ。組換えHEK293細胞、または組換えもしくは非組換えの天然Na
V1.7αサブユニットを発現する他の宿主細胞を、単独で、または様々なβ及びγサブユニットとともに、96ウェル黒クリアボトムのPDLでコーティングされたプレートに、1ウェル当たり約40,000細胞の密度でプレーティングすることによって細胞を調製した。このアッセイは、所望される場合、比例してより少ない細胞及び培地を使用して、384ウェルまたは1,536ウェルフォーマットに適合され得る。次に、アッセイの準備として、プレートを、選択用抗生物質を含むか、または含まない増殖培地中で終夜、37℃、5%CO
2、湿度95%でインキュベートする(例えば、Benjamin et.al.,J.Biomol.Screen10(4):365−373(2005)を参照)。他の電位開口型ナトリウムチャネルのスクリーニング及びカウンタースクリーニングの場合、アッセイプロトコルは非常に類似しているが、細胞、培地、及び後次アッセイ成分の最適密度は、試験される特定の細胞株またはナトリウムチャネルアイソフォームに対して微調整され得る。
【0258】
翌日、アッセイの開始時に、培地を細胞から払い落とし、1ウェル当たり50μLのアッセイ緩衝液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドを含まない1倍ハンクス平衡塩溶液、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを1回洗浄し、次に試験物品、膜電位染料(細胞担持の場合)、及びKCl(全細胞集団におけるチャネルの再極性化及び同期の場合)でプレインキュベートした。この染料担持及び予備刺激ステップの場合、洗浄ステップの後直ちに成分を次のように添加する。1)最初に、化合物希釈液及び対照を、アッセイ緩衝液中4倍濃度として1ウェル当たり50μLで添加する、2)膜電位染料を、ストック溶液からアッセイ緩衝液(4倍濃縮)に希釈し、1ウェル当たり50μLでプレートに添加する、3)最後に、2Mストック溶液をアッセイ緩衝液に希釈することによって180mM KClの溶液(2倍)を調製し、溶液を1ウェル当たり100μLで細胞に添加する。細胞を、それらの蛍光を測定する前に30分〜60分間、暗所において37℃でインキュベートする。
【0259】
次に、染料担持細胞を含有するプレートを振り払ってプレインキュベーション成分を除去し、1ウェル当たり50μLのアッセイ緩衝液で1回洗浄する。1ウェル当たり50μLの膜電位染料のアリコートを再度プレートに添加し、リアルタイムアッセイを開始する。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはFLIPR384(登録商標),MDS,Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を使用して、細胞の蛍光を測定する。試料をレーザーまたはPMT光源のいずれかによって励起し(励起波長=510〜545nM)、発光をフィルター処理する(発光波長=565〜625nM)。これにおける化合物(最初)及びチャネル活性化剤(後次)の添加は、蛍光プレートリーダー上で行い、相対蛍光単位(RFU)として表される結果を、1秒〜3秒毎のカメラ撮影によって捕捉し、次にリアルタイムで表示し、保存する。一般に、15秒のベースラインがあり、1.5秒毎にカメラ撮影を行った後、試験化合物を添加し、次にさらに120秒のベースラインを行って3秒毎にカメラ撮影を行い、最後に作動薬溶液(ベラトリジン及びサソリ毒を含有する)を添加する。膜電位変化の検出に起因する蛍光増加の振幅を、その後約120秒間捕捉する。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表され、刺激の後半の間の最大信号を使用するか、または刺激期間中の最大値から最小値を引くか、または全刺激期間の曲線下の面積を得ることによって決定され得る。
【0260】
このアッセイは、一次スクリーニングの間、マルチウェルプレートのうちのたった1つまたは2つのウェル中に標準量(例えば、10μM)で存在する試験物品を用いて、スクリーニングアッセイとして同様に行うことができる。このスクリーニングにおけるヒットは、典型的に、より網羅的に(複数回)プロファイルされ、用量反応または競合アッセイに供され、他の電位開口型ナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングにおいて試験される。
【0261】
KCl及び試験物品プレインキュベーションを用いないFLIPR(登録商標)またはFLIPR
TETRA(登録商標)ナトリウム染料アッセイ。組換えHEK293細胞、または組換えもしくは非組換えの天然Na
V1.7αサブユニットを発現する他の宿主細胞を、単独で、または様々なβ及びγサブユニットとともに、96ウェル黒クリアボトムのPDLでコーティングされたプレートに、1ウェル当たり約40,000細胞の密度でプレーティングすることによって細胞を調製する。このアッセイは、所望される場合、比例してより少ない細胞及び培地を使用して、384ウェルまたは1,536ウェルフォーマットに適合され得る。次に、アッセイの準備として、プレートを、選択用抗生物質を含むか、または含まない増殖培地中で終夜、37℃、5% CO
2、湿度95%でインキュベートする。他の電位開口型ナトリウムチャネルのカウンタースクリーニングの場合、手順は非常に類似しているが、細胞、培地、及び後次アッセイ成分の最適密度は、特定の細胞株またはアイソフォームに対して微調整され得る。
【0262】
翌日、アッセイの開始時に、培地を細胞から払い落とし、1ウェル当たり50μLのアッセイ緩衝液(重炭酸ナトリウムまたはフェノールレッドを含まない1倍ハンクス平衡塩溶液、20mM Hepes、pH7.3)でウェルを1回洗浄する。次に、アッセイ緩衝液中のストック(ここでは4倍濃縮)の新たに希釈された試料から、膜電位染料を96ウェルプレートの各ウェルに添加する(1ウェル当たり50μL)。細胞を、それらの蛍光を測定する前に30分〜60分間、暗所において37℃でインキュベートする。
【0263】
この標準膜電位アッセイにおいて、次に、染料担持細胞を含有する96ウェルプレートを、染料溶液を吸引することなく、または細胞の任意のさらなる洗浄なしにプレートリーダーの上に直接装填する。蛍光プレートリーダー(FLIPR
TETRA(登録商標)またはFLIPR384((登録商標),MDS,Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を使用して、細胞の蛍光を測定する。試料をレーザーまたはPMT光源のいずれかによって励起し(励起波長=510〜545nM)、発光をフィルター処理する(発光波長=565〜625nM)。この動的アッセイにおける化合物(最初、4倍ストックプレートから1ウェル当たり50μL)及びチャネル活性化剤(後次、2倍ストック溶液から1ウェル当たり100μL)の添加は、蛍光プレートリーダー上で行い、相対蛍光単位(RFU)として表される結果を、1秒〜3秒毎のカメラ撮影によって捕捉し、次にリアルタイムで表示し、保存する。一般に、15秒のベースラインがあり、1.5秒毎にカメラ撮影を行った後、試験化合物を添加し、次にさらに120秒のベースラインを行って3秒毎にカメラ撮影を行い、最後に作動薬溶液(ベラトリジン及びサソリ毒を含有する)を添加する。膜電位変化の検出に起因する蛍光増加の振幅を、その後約120秒間捕捉する。結果は、相対蛍光単位(RFU)で表され、刺激の後半の間の最大信号を使用するか、または刺激期間中の最大値から最小値を引くか、または全刺激期間の曲線下の面積を得ることによって決定され得る。
【0264】
このアッセイは、一次スクリーニングの間、マルチウェルプレートのうちのたった1つまたは2つのウェル中に標準量(例えば、10μM)で存在する試験物品を用いて、スクリーニングアッセイとして同様に行うことができる。このスクリーニングにおけるヒットは、典型的に、より網羅的に(複数回)プロファイルされ、用量反応または競合アッセイに供され、他の電位開口型ナトリウムチャネルまたは他の生物学的に関連する標的分子に対するカウンタースクリーニングにおいて試験される。
【0265】
電気生理学的アッセイ
細胞。HEK−293細胞を発現するhNa
v1.7を、標準DMEM培養培地(Mediatech,Inc.,Herndon,VA)中のポリ−D−リシンで前コーティングされた35mm培養皿上に置き、5%CO
2インキュベーターにおいて37℃でインキュベートする。培養された細胞を、プレーティングの約12時間〜48時間後に使用する。
【0266】
電気生理学。実験の日に、新鮮な記録培地で培養皿を継続的に潅流する潅流システムを備える倒立顕微鏡の台に35mm皿を置く。重力駆動表面過融解システムを使用し、試験溶液を評価段階にある細胞に直接適用する。このシステムは、電動水平変換器に接続された一連のガラスピペットグラスで構成される。シューターの出口は、関心対象の細胞から約100μmに位置する。
【0267】
Axopatch200B増幅器(Axon Instruments,FosterCity CA)、1322A A/D変換器(Axon Instruments)、及びpClampソフトウェア(バージョン8、Axon Instruments)を使用する全細胞パッチクランプ構成を使用して、全細胞電流を記録し、PCに保存する。ギガシールが形成され、全細胞構成が電圧固定モードで確立され、hNa
v1.7によって生成された膜電流がギャップフリーモードで記録される。ホウケイ酸塩ガラスピペットは、ピペット溶液で充填されるとき、1.5〜2.0MΩの抵抗値を有し、直列抵抗(<5MΩ)は、75〜80%補償される。信号は、50kHzで試料採取され、3kHzでローパスフィルター処理される。
【0268】
電圧プロトコル。全細胞構成を電圧固定モードで確立した後、2つの電圧プロトコルを実行し、各細胞に対して1)保持電位及び2)試験電位を確立する。
【0269】
静止遮断。チャネルの大半が静止状態にある膜電位を決定するために、標準定常状態不活性化(SSIN)プロトコルを、100msプレパルスx10mV脱分極ステップを使用して実行する。静止遮断を試験するための保持電位(Vh1)は、不活性化プロトコルを用いて不活性化が観察される最初の電位よりも20mV多く過分極される。
【0270】
この保持電位から、標準I−Vプロトコルを実行し、最大電流(Imax)が励起された電位を決定する。この電位は、試験電位(Vt)である。
【0271】
化合物試験プロトコルは、10秒〜15秒毎に繰り返されるVh1(SSINから決定される)からVt(I〜Vプロトコルから決定される)までの一連の10ms脱分極化である。安定なベースラインが確立された後、高濃度の試験化合物(最高濃度溶解度が許すか、または約50%の遮断を提供するもの)が適用され、電流の遮断が評価される。いったん定常状態の遮断が観察されると、対照溶液と過融解することによって化合物の洗い出しを試みる。部分的反応は、以下の通り計算される。
FR=I(薬剤後)/I(対照)、
式中、Iは、ピーク電流振幅であり、静止遮断解離定数K
rを推定するために使用され、
K
r=[薬剤]*{FR/(1−FR)}、
式中、[薬剤]は、薬剤の濃度である。
【0272】
不活性化チャネルの遮断。不活性化チャネルの遮断を評価するために、保持電位を脱分極化し、上記と同じVtにパルスされるとき、電流振幅の20〜50%が低減される。この脱分極化の大きさは、初期電流振れ幅、及び緩徐な不活性化に起因する電流損失率に依存する。これは、第2の保持電位(Vh2)である。電流減少を記録し、この電位(h)において利用可能なチャネルの部分を決定する。
h=I@Vh2/Imax
【0273】
この膜電圧において、チャネルの一部は不活性化状態にあり、したがって、遮断剤による阻害は、静止チャネル及び不活性化チャネルの両方との相互作用を含む。
【0274】
不活性化チャネル上の試験化合物の電位を決定するために、一連の電流は、Vh2からVtまでの10ms電圧ステップによって10秒〜15秒毎に励起される。安定なベースラインを確立した後、低濃度の化合物が適用される。電流の40〜60%を遮断する濃度を特定するために、多重累積濃度を適用する必要があり得る。ベースラインを再確立するために、洗い出しを試みる。予測ベースラインに関して部分的反応を測定し、K
appを決定した。
K
app=[薬剤]*{FR/(1−FR)}、
式中、[薬剤]は、薬剤の濃度である。
【0275】
このK
app値を、計算されたK
r及びh値とともに使用し、以下の等式を使用して、不活性化チャネルに対する化合物の親和性を計算する(K
i)。
K
i=(1−h)/((1/K
app)−(h/K
r))
【0276】
溶液及び化学物質。電気生理学的記録の場合、外部溶液は、10mM HEPES(pHがNaOHで7.34に調整され、オスモル濃度が320に調整された)を補充した標準DMEM、または10mM HEPES(pHがNaOHで7.4に調整され、オスモル濃度が320に調整された)を補充したタイロード塩溶液(Sigma,USA)のいずれかである。内部ピペット溶液は、NaCl(10mM)、CsF(140mM)、CaCl
2(1mM)、MgCl
2(5mM)、EGTA(11mM)、HEPES(10:pH7.4、305mOsm)を含有した。化合物は、DMSO中の一連のストック溶液として最初に調製された後、外部溶液に溶解され、最終希釈液中のDMSO含有量は、0.3%を超えなかった。この濃度において、DMSOは、ナトリウム電流に影響を及ぼさなかった。ベースラインを確立するために使用されるビヒクル溶液も、0.3%DMSOを含有した。
【0277】
データ分析。Clampfit(商標)ソフトウェア(pClamp、バージョン8、Axon Instruments)を使用して、データをオフラインで分析し、GraphPad Prizm(登録商標)(バージョン4.0以上)ソフトウェアを使用してグラフ化する。
【0278】
疼痛のインビボアッセイ
本開示の化合物は、Hunskaar et al.,J.Neurosci.Methods 14:69−76(1985)に記載されるホルマリンモデルにおけるそれらの抗侵害受容作用について試験され得る。雄スイスウェブスターNIHマウス(20〜30g、Harlan、San Diego、CA)が、全ての実験において使用され得る。実験の日に食餌離脱される。マウスをプレキシガラス瓶に入れ、少なくとも1時間環境に順応させる。順応期間に続いて、マウスを計量し、関心対象の化合物を腹腔内もしくは経口のいずれかで、または適量のビヒクル(例えば、10% Tween−80もしくは0.9%生理食塩水、及び他の薬学的に許容されるビヒクル)を対照として付与する。腹腔内投薬後15分及び経口投薬後30分に、右後足の背面にホルマリン(生理食塩水中20μLの5%ホルムアルデヒド溶液)をマウスに注入する。マウスをプレキシガラス瓶に移し、注入された足を舐めるか、または噛んで過ごした時間の量について監視する。ホルマリン注入後1時間の間、舐める期間及び噛む期間を5分間隔で記録する。全ての実験は、明周期中に盲検で行われる。ホルマリン反応の早期段階は、0〜5分の間舐めている/噛んでいると測定され、後期段階は、15〜50分の間と測定される。ビヒクル群と薬剤治療群との差異は、一元配置分散分析(ANOVA)によって分析され得る。P値<0.05が有意と見なされる。化合物は、それらがホルマリンに誘導された足を舐める活動の早期段階及び第2段階の両方を遮断する際に活性を有する場合、急性疼痛及び慢性疼痛を治療するために適正であると考えられる。
【0279】
炎症性疼痛または神経障害性疼痛のインビボアッセイ
試験動物。各実験には、実験の開始時に体重200g〜260gのラットを使用する。これらのラットはグループで収容され、投薬前の16時間、食餌が除去される試験化合物の経口投与前を除いて、食餌及び水にいつでも自由にアクセスできる。対照群は、本開示の化合物で治療されたラットとの比較となる。対照群には、試験化合物に使用される担体が投与される。対照群に投与される担体の量は、試験群に投与される担体及び試験化合物の量と同じである。
【0280】
炎症性疼痛。炎症性疼痛の治療に対する本開示の化合物の作用を評価するために、炎症性疼痛のフロイントの完全アジュバント(「FCA」)モデルが使用される。ラット後足のFCA誘導性炎症は、持続的な炎症性機械的痛覚過敏及び温熱性痛覚過敏の進行と関連付けられ、臨床的に有用な鎮痛薬の抗痛覚過敏作用の信頼性ある予測を提供する(Bartho et al.,Naunyn−Schmiedeberg′s Archives of Pharmacol.342:666
−670(1990))。損傷前に、動物は、下記の通り逃避閾値(PWT)を決定することによって、有害な機械刺激に対する反応について評価されるか、または逃避潜時(PWL)を決定することによって、有害な熱刺激に対する反応について評価される(ベースラインPWTもしくはPWL)。次に、各動物の左後足に50μLの50%FCA足底注入を投与する。注入の24時間後にPWTまたはPWLを再度評価する(投与前PWTまたはPWL)。次に、試験化合物または30mg/Kgの陽性対照化合物(例えば、インドメタシン)のいずれかの単回注入をラットに投与する。次に、有害な機械刺激または熱刺激に対する反応を、投与後1時間、3時間、5時間、及び24時間に決定する(投与後PWTまたはPWL)。各動物の痛覚過敏の好転率は、次の通り定義される。
【数1】
【0281】
神経障害性疼痛。神経障害性疼痛の治療のための試験化合物の作用を評価するために、SeltzerモデルまたはChungモデルが使用され得る。
【0282】
Seltzerモデルにおいて、神経障害性疼痛の坐骨神経部分結紮モデルを使用し、ラットにおいて神経障害性痛覚過敏を生じさせる(Seltzer et al.,Pain43:205−218(1990))。左坐骨神経の部分結紮は、イソフルラン/O
2吸入麻酔下で行われる。麻酔の導入に続いて、ラットの左太腿を剃毛し、小さな切開を通して太腿の高さレベルで坐骨神経を露出して、後方二頭筋の半腱様筋神経が共通の坐骨神経から分岐する点に対して直遠位側の転子近くの部位において、周囲の結合組織を慎重に取り除く。3/8先曲、逆角極小針を用いて、7−0シルク縫合糸を神経に挿入し、神経厚さの背部3分の1〜2分の1が結紮糸内に保持されるように堅く結紮する。単一筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicryl))及びVetbond組織糊で創傷を閉じる。手術に続いて、創傷領域に抗生物質粉末を振りかける。偽治療されるラットは、坐骨神経が操作されないことを除いて、同一の外科手術を受ける。手術に続いて、動物を計量し、それらが麻酔から回復するまで温パッドの上に置く。次に、行動試験を開始するまで、動物をそれらのホームケージに戻す。手術前(ベースライン)、次に動物の同側(損傷側)後足に対する薬剤またはビヒクルのいずれかの投与の直前及び投与の1時間、3時間、及び5時間後に、下記の通りPWTを決定することによって、有害な機械刺激に対する反応について動物を評価する。神経障害性痛覚過敏の好転率は、次の通り定義される。
【数2】
【0283】
Chungモデルにおいて、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮(SNL)モデルを使用し、ラットにおいて機械的痛覚過敏、温熱性痛覚過敏、及び触覚異痛症を生じさせる。手術は、イソフルラン/O
2吸入麻酔下で行われる。麻酔の導入に続いて、3cm切開し、L
4〜S
2レベルで左傍脊椎筋を棘突起から分離する。L
6横突起を、小ロンジュールで慎重に除去し、L
4〜L
6脊髄神経を視覚的に特定する。左L
5(またはL
5及びL
6)脊髄神経(複数可)を単離し、シルク糸で堅く結紮する。完全止血を確認し、ナイロン縫合糸またはステンレス鋼ステープル等の非吸収性縫合糸を使用して創傷を縫合する。偽治療されるラットは、脊髄神経(複数可)が操作されないことを除いて、同一の外科手術を受ける。手術に続いて、動物を計量し、生理食塩水またはリンゲル乳酸塩の皮下(s.c.)注入を投与して、創傷領域に抗生物質粉末を振りかけ、麻酔から回復するまで動物を温パッドの上に置く。次に、行動試験を開始するまで、動物をそれらのホームケージに戻す。手術前(ベースライン)、次に動物の左後足に対する本開示の化合物またはビヒクルを投与してから1時間、3時間、及び5時間後に、下記の通りPWTを決定することによって、有害な機械刺激に対する反応について動物を評価する。有害な熱刺激に対する反応について、または触覚異痛症について、下記の通り動物を評価することもできる。神経障害性疼痛のChungモデルは、Kim et al.,Pain 50(3):355−363(1992)に記載されている。
【0284】
触覚異痛症。無害の機械刺激に対する感受性を動物において測定し、触覚異痛症を評価することができる。ワイヤメッシュ床を有する高架式試験ケージにラットを移し、5分〜10分間順応させる。一連のvon Freyモノフィラメントを後足の底面に適用し、動物の逃避閾値を決定する。使用される第1のフィラメントは、9.1グラム(0.96ログ値)の座屈重量を有し、最大5回適用して、それが逃避反応を引き出すかどうかを見る。動物が逃避反応を有する場合、シリーズの中で次の最軽量フィラメントを最大5回適用し、それも反応を引き出すかどうかを決定する。反応がなくなり、反応を引き出す最軽量フィラメントの識別が記録されるまで、後次のより少ないフィラメントを用いてこの手順を繰り返す。動物が初期9.1グラムフィラメントからの逃避反応を有しない場合、フィラメントが反応を引き出し、このフィラメントの識別が記録されるまで、増加重量の後次フィラメントを適用する。各動物に対して、全ての時点で3回の測定を行い、平均逃避閾値を決定する。投薬前、ならびに投薬後1時間、2時間、4時間、及び24時間に試験が行われ得る。
【0285】
機械的痛覚過敏症。代表的な本開示の化合物は、ラットのSNL誘導性機械的痛覚過敏症モデルにおいて試験され得る。動物において足加圧試験を使用して、有害な機械刺激に対する感受性を測定し、機械的痛覚過敏症を評価する。ラットにおいて、有害な機械刺激に反応する、グラムで測定される後足逃避閾値(「PWT」)は、Stein(Biochemistry&Behavior31:451−455(1988))に記載の通り、鎮痛作用測定装置(モデル7200、Ugo Basile,Italyから市販)を使用して決定される。ラットの足を小さな台の上に置き、点状おもりを最大250グラムまで段階的に適用した。エンドポイントは、足が完全に逃避する重さと見なされる。PWTは、各ラットに対して各時点で1回決定される。PWTは、損傷した足のみにおいて、または損傷した足及び損傷していない足の両方において測定され得る。手術前にラットを試験し、ベースライン、または正常PWTを決定する。手術後2〜3週間、投薬前、及び投薬後(例えば、1時間、3時間、5時間、及び24時間)の異なる時点でラットを再度試験する。投薬に続くPWTの増加は、試験化合物が機械的痛覚過敏症を低減することを示す。
【0286】
抗けいれん作用のインビボアッセイ
本開示の化合物は、静脈内、経口、または腹腔内注入後のインビボ抗けいれん作用について、最大電気ショック発作試験(MES)を含む、多くの抗けいれん試験のうちのいずれかをマウスまたはラットに使用して試験され得る。最大電気ショック発作は、体重15〜20gの雄NSAマウス、及び体重200〜225gのSprague−Dawleyラットにおいて、Ugo Basile ECTデバイス(モデル7801)を使用する電流の印加によって誘導される(マウスの場合、50mA、60パルス/秒、0.8ミリ秒パルス幅、1秒持続、直流;ラットの場合、99mA、125パルス/秒、0.8ミリ秒パルス幅、2秒持続、直流)。マウスの背面上のたるんだ皮膚を把持することによってマウスを拘束し、生理食塩水でコーティングされた角膜電極を2つの角膜に対して軽く保持する。ラットをベンチ上で自由に移動させ、耳クリップ電極を使用する。電流を印加し、最大30秒間、緊張性後肢伸展反応の発生について動物を観察する。緊張性発作は、身体の平面からの90度を超える後肢の伸展として定義される。結果は、素量的様態で処理され得る。
【0287】
医薬組成物
本開示の化合物は、任意の他の成分の存在なしに、原化学物質の形態で哺乳動物に投与され得る。本開示の化合物は、適切な薬学的に許容される担体と複合された化合物を含有する医薬組成物の一部としても哺乳動物に投与され得る。そのような担体は、薬学的に許容される賦形剤及び補助剤から選択され得る。
【0288】
本開示の範囲内の医薬組成物は、本開示の化合物が、1つ以上の薬学的に許容される担体と複合される全ての組成物を含む。一実施形態において、本開示の化合物は、その意図される治療目的を実現するために有効な量で組成物中に存在する。個々のニーズは異なり得るが、各化合物の有効量の最適範囲の決定は、当該技術分野の範囲内である。典型的に、本開示の化合物は、1日当たり経口的に哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025〜約1500mgの用量で、または等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、哺乳動物、例えば、ヒトに投与し、特定の障害を治療することができる。哺乳動物に投与される本開示の化合物の有用な経口用量は、哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025〜約50mg、または等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。筋肉内注入の場合、用量は、典型的に経口用量の約半分である。
【0289】
単位経口用量は、約0.01mg〜約1gの本開示の化合物、例えば、約0.01mg〜約500mg、約0.01mg〜約250mg、約0.01mg〜約100mg、0.01mg〜約50mg、例えば、約0.1mg〜約10mgの化合物を含み得る。単位用量は、例えば、それぞれ約0.01mg〜約1gの化合物、または等量のその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含有する、1つ以上の錠剤もしくはカプセルとして1日1回以上投与され得る。
【0290】
本開示の薬学的に許容される組成物は、本開示の化合物の有益な効果を経験することができる任意の動物に投与され得る。そのような動物の中で筆頭は、哺乳動物、例えば、ヒト及び伴侶動物であるが、本開示はそれに限定されることを意図しない。
【0291】
本開示の医薬組成物は、その目的を実現する任意の手段によって投与され得る。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮、鼻腔内、経粘膜、直腸、膣内、もしくは口腔経路によって、または吸入によってであり得る。投与される用量及び投与の経路は、特定対称の状況に応じて、またレシピエントの年齢、性別、健康、及び体重、治療される状態または障害、現行治療の種類、もしあれば、治療の頻度、ならびに所望される効果の性質等の要素を考慮して異なる。
【0292】
一実施形態において、本開示の医薬組成物は、経口的に投与され得、錠剤、糖衣錠、カプセル、または経口液体調製物に配合される。一実施形態において、経口配合物は、本開示の化合物を含む押出多粒子を含む。
【0293】
代替として、本開示の医薬組成物は、直腸的に投与され得、坐薬に配合される。
【0294】
代替として、本開示の医薬組成物は、注入によって投与され得る。
【0295】
代替として、本開示の医薬組成物は、経皮的に投与され得る。
【0296】
代替として、本開示の医薬組成物は、吸入によって、または鼻腔内もしくは経粘膜投与によって投与され得る。
【0297】
代替として、本開示の医薬組成物は、膣内経路によって投与され得る。
【0298】
本開示の医薬組成物は、約0.01〜99重量%、及び好ましくは約0.25〜75重量%の活性化合物(複数可)を含有し得る。
【0299】
本開示の方法、例えば、それを必要とする動物においてナトリウムチャネルの遮断に反応する障害を治療するための方法は、第2の治療薬を、本開示の化合物とともに動物に投与することをさらに含み得る。一実施形態において、他の治療薬が有効量で投与される。
【0300】
有効量の他の治療薬は、当業者に既知である。しかしながら、他の治療薬の最適な有効量範囲を決定することは、十分に熟練者の権限の範囲内である。
【0301】
本開示の化合物(すなわち、第1の治療薬)及び第2の治療薬は、付加的に、または一実施形態では相乗的に作用し得る。代替として、第2の治療薬を使用し、第1の治療薬が投与される障害または状態とは異なる障害または状態を治療することができ、この障害または状態は、本明細書に定義される状態もしくは障害であり得るか、またはそうでなくてもよい。一実施形態において、本開示の化合物は、第2の治療薬と同時に投与され、例えば、有効量の本開示の化合物及び有効量の第2の治療薬の両方を含む単一組成物が投与され得る。したがって、本開示は、本開示の化合物、第2の治療薬、及び薬学的に許容される担体の複合を含む医薬組成物をさらに提供する。代替として、有効量の本開示の化合物を含む第1の医薬組成物、及び有効量の第2の治療薬を含む第2の医薬組成物が同時に投与され得る。別の実施形態において、有効量の本開示の化合物は、有効量の第2の治療薬の投与前または後に投与される。この実施形態において、障害または状態を治療するために、本開示の化合物が投与される一方、第2の治療薬がその治療効果を発揮するか、または第2の治療薬が投与される一方、本開示の化合物がその治療効果を発揮する。
【0302】
第2の治療薬は、オピオイド作動薬、非オピオイド鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、抗偏頭痛薬、Cox−II阻害剤、β−交感神経遮断薬、抗けいれん薬、抗うつ薬、抗癌剤、嗜癖障害を治療するための薬剤、パーキンソン病及びパーキンソニズムを治療するための薬剤、不安症を治療するための薬剤、てんかんを治療するための薬剤、発作を治療するための薬剤、卒中を治療するための薬剤、掻痒状態を治療するための薬剤、精神病を治療するための薬剤、ALSを治療するための薬剤、認知障害を治療するための薬剤、偏頭痛を治療するための薬剤、嘔吐を治療するための薬剤、運動機能異常を治療するための薬剤、もしくはうつ病を治療するための薬剤、またはそれらの混合物であり得る。
【0303】
本開示の医薬組成物は、それ自体が本開示を考慮して知られる方法で、例えば、従来の混合、造粒、糖衣錠作製、溶解、押出、または凍結乾燥のプロセスによって製造される。したがって、経口用途のための医薬組成物は、活性化合物を固体賦形剤と複合することによって得ることができ、任意に結果として得られる混合物を粉砕し、所望される場合、または必要に応じて適切な補助剤を添加した後に、顆粒の混合物を処理することによって錠剤または糖衣錠コアを得る。
【0304】
適切な賦形剤には、充填剤、例えば、糖類(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、もしくはソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウム、もしくはリン酸水素カルシウム)、ならびに結合剤、例えば、デンプンのり(例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、もしくはジャガイモデンプン)、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び/またはポリビニルピロリドンが含まれる。所望される場合、1つ以上の崩壊剤、例えば、上述のデンプン及びカルボキシメチルデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、アガー、またはアルギニン酸、もしくはアルギニン酸ナトリウム等のその塩が添加され得る。
【0305】
補助剤は、典型的に、流れ調整剤及び潤滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、またはその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム)、及びポリエチレングリコールである。糖衣錠コアには、胃液に対して抵抗性の適切なコーティングが提供される。この目的のため、任意に、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、及び/または二酸化チタン、ラッカー溶液、及び好適な有機溶媒または溶媒混合物を含有する濃縮された糖溶液が使用されてもよい。胃液に対して抵抗性のコーティングを生成するために、フタル酸アセチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチル−フタル酸セルロース等の適切なセルロース調製物の溶液が使用され得る。染料またはピグメントは、識別のため、または活性化合物用量の組み合わせを特徴付けるために、錠剤または糖衣錠コーティングに添加されてもよい。
【0306】
経口的に使用され得る他の薬学的調製物の例には、ゼラチンで作られた押込嵌めカプセル、またはゼラチン及びグリセロールもしくはソルビトール等の可塑剤で作られた軟性、密封カプセルが含まれる。押込嵌めカプセルは、ラクトース等の充填剤、デンプン等の結合剤、及び/またはタルクもしくはステアリン酸ナトリウム等の潤滑剤、ならびに任意に安定剤と混合され得る、顆粒の形態で、あるいは押出多粒子の形態で化合物を含有し得る。軟性カプセルにおいて、活性化合物は、好ましくは脂肪油または流動パラフィン等の適切な液体中で溶解または懸濁される。加えて、安定剤が添加され得る。
【0307】
直腸投与のための可能な薬学的調製物には、例えば、1つ以上の活性化合物と坐薬基剤との複合からなる坐薬が含まれる。適切な坐薬基剤には、特に天然及び合成トリグリセリド、及びパラフィン族炭化水素が含まれる。活性化合物と基剤材料、例えば、液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール、またはパラフィン族炭化水素との複合からなるゼラチン直腸カプセルを使用することも可能である。
【0308】
非経口投与に適した配合物には、水溶性形態の活性化合物の水性溶液、例えば、水溶性塩、アルカリ溶液、または酸性溶液が含まれる。代替として、活性化合物の懸濁液は、油性懸濁液として調製され得る。例えば、懸濁液に適した親油性溶媒または媒体には、脂性油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリド、またはポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール−400(PEG−400))が含まれ得る。水性懸濁液は、懸濁液の粘性を増加させるために、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、及び/またはデキストランを含む、1つ以上の物質を含有してよい。懸濁液は、任意に安定剤を含有してもよい。
【0309】
以下の実施例は、本開示の化合物、組成物、及び方法の例証であるが、限定的ではない。臨床治療において通常遭遇し、本開示を考慮して当業者に明らかである、様々な状態及びパラメータの適切な修正及び適合は、本開示の趣旨及び範囲内である。
【実施例】
【0310】
表3に記載の省略形は、以下の実施例で使用される。
【表3】
【0311】
実施例1
化合物4の合成
【化79】
200mLのNH
3(MeOH中7M)中の化合物1(20.0g、92.0mmol)及びNH
4Cl(10.0g)の混合物を、70℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空下で除去し、残渣を水で洗浄し、乾燥させて化合物2を白色固体(15.0g)として得た。
【0312】
DMF(100mL)/水(0.05mL)中の化合物2(5.0g、25.0mmol)、化合物3(3.5g、25.0mmol)、K
2CO
3(8.0g)、及びPd(Ph
3P)
2Cl
2(0.8g)の懸濁液を、80℃、アルゴン下で18時間加熱した。室温に冷却した後、反応液を水(200mL)で急冷し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。複合有機層を水(2×50mL)及び塩水(100mL)で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、33%EtOAc/ヘキサン)によって精製して化合物4を白色固体(4.0g)として得た。収率75%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ7.88−8.02(m,5H),6.95(d,J=8.8Hz,2H)。
【0313】
実施例2
化合物6の合成
【化80】
DMF(30mL)中の化合物5(3.20g、16mmol,ACROS)、化合物4(3.50g、16mmol)、及びK
2CO
3(2.50g、16mmol)の混合物を、90℃、窒素下で4時間加熱した。反応混合液を、氷水で冷却し、ゆっくり水(30mL)を添加した。固体を回収し、ACN(25mL)/水(10mL)中に0℃で15分間懸濁した。固体を回収し、乾燥させて化合物6を白色固体(6.0g)として得た。収率93%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.19(dd,J=1.0,7.7Hz,1H),8.08(d,J=8.8Hz,2H),7.94−7.98(m,3H),7.89(dd,J=1.0,7.8Hz,1H),7.55(dd,J=1.9,8.5Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),6.96(d,J=8.6Hz,1H),5.68(brs,1H)。
【0314】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
【化81】
化合物7.
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.20(dd,J=1.0,7.7Hz,1H),8.10(d,J=8.9Hz,2H),7.97(dd,J=7.6,7.7Hz,2H),7.91(dd,J=1.3,8.1Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),7.28(d,J=2.4Hz,1H),7.21(d,J=8.9Hz,2H),7.05(dd,J=2.4,8.5Hz,1H),5.75(brs,1H)。
【0315】
化合物8.LC/MS:m/z=437.0/439.0[M+H]
+(計算値:437.2)。
【0316】
6−(4−(2−ホルミル−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物9):
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.60(s,1H),8.25(d,J=2.4Hz,1H),8.20(dd,J=0.8,7.4Hz,1H),8.12(d,J=8.8Hz,2H),7.90−8.00(m,2H),7.91(dd,J=1.0,8.1Hz,1H),7.75(dd,J=2.4,7.6Hz,1H),7.25(d,J=8.3Hz,2H),7.04(d,J=8.6Hz,1H),5.80(brs,1H)。
【0317】
化合物10.
1H NMR(600MHz,CDCl
3):δ10.40(s,1H),8.20(d,J=7.8Hz,1H),8.10(d,J=7.8Hz,2H),7.97−8.00(m,2H),7.92(d,J=7.8Hz,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.73(s,1H),7.35(d,J=7.8Hz,1H),7.21(d,J=7.8Hz,2H),5.80(brs,1H)。
【0318】
化合物11.LC/MS:m/z=384.2[M+H]
+(計算値:383.3)。
【0319】
化合物12.LC/MS:m/z=401.2[M+H]
+(計算値:400.4)。
【0320】
化合物13.LC/MS:m/z=320.0[M+H]
+(計算値:319.3)。
【0321】
実施例3
6−(4−(4−シアノ−2−(ピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物15)の合成
【化82】
EtOH/DMF(1/1)(8mL)及び水(0.1mL)中の化合物6(0.22g、0.55mmol)、化合物14(0.12g、0.9mmol)、K2CO3(0.30g、2.3mmol)、及びPd(PPh
3)
2Cl
2(80mg、0.11mmol)の混合物を、アルゴンで洗浄した。反応混合液を密封し、130℃で1時間マイクロウェーブ処理した。室温に冷却した後、反応混合液を水(20mL)で急冷し、EtOAc(40mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、逆相分取HPLC(C18,0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物15をTFA塩(0.15g)として得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.78−8.81(m,2H),8.21(d,J=6.8Hz,2H),8.18(d,J=8.9Hz,2H),8.05(d,J=1.7Hz,1H),7.9−7.98(m,3H),7.78(dd,J=2.2,8.9Hz,1H),7.16(d,J=8.9Hz,2H),7.07(d,J=8.8Hz,1H).LC/MS,m/z=393.2[M+H]
+(計算値:392.4)。
【0322】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
6−(4−(4−シアノ−2−(ピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物16)。LC/MS:m/z=393.2[M+H]
+(計算値:392.4)。
【0323】
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物17)。LC/MS:m/z=395.2[M+H]
+(計算値:394.4)。
【0324】
6−(4−((4′−アミノ−5−シアノ−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)オキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物18)。LC/MS:m/z=407.1[M+H]
+(計算値:406.4)。
【0325】
6−(4−(4−シアノ−2−(チオフェン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物19)。LC/MS:m/z=398.2[M+H]
+(計算値:397.4)。
【0326】
6−(4−(4−シアノ−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物20)。LC/MS:m/z=423.2[M+H]
+(計算値:422.4)。
【0327】
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物21)。LC/MS:m/z=396.2[M+H]
+(計算値:395.4)。
【0328】
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物22)。LC/MS:m/z=396.2[M+H]
+(計算値:395.4)。
【0329】
6−(4−(4−シアノ−2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物23)。LC/MS:m/z=409.2[M+H]
+(計算値:408.4)。
【0330】
6−(4−(4−シアノ−2−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物24)。LC/MS:m/z=423.1[M+H]
+(計算値:422.4)。
【0331】
6−(4−(4−シアノ−2−(2−メトキシピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物25)。LC/MS:m/z=423.1[M+H]
+(計算値:422.4)。
【0332】
6−(4−(4−シアノ−3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物26)。LC/MS:m/z=393.1[M+H]
+(計算値:392.4)。
【0333】
6−(4−(4−シアノ−3−(ピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物27、V122186)。LC/MS:m/z=393.1[M+H]
+(計算値:392.4)。
【0334】
6−(4−(2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物28)。LC/MS:m/z=436.0[M+H]
+(計算値:435.4)。
【0335】
6−(4−(2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物29)。LC/MS:m/z=436.0[M+H]
+(計算値:435.4)。
【0336】
実施例4
6−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物30)の合成
【化83】
DCM/ACN(1/1)(2mL)中の化合物9(0.10g、0.26mmol)、ピロリジン(0.028g、0.39mmol)、及び4A分子篩の混合物を、室温で1時間振とうした。NaBH(OAc)
3(110mg、0.50mmol)を室温で添加し、反応混合液を室温で24時間振とうした。反応液を水(2mL)で急冷し、CHCl
3(6mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、逆相分取HPLC(C18,0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物30をTFA塩として白色固体として得た。LC/MS:m/z=442.2[M+H]
+(計算値:441.4)。
【0337】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物31)LC/MS:m/z=459.2[M+H]
+(計算値:458.5)。
【0338】
6−(4−(2−(((4−スルファモイルフェネチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物32)。LC/MS:m/z=571.2[M+H]
+(計算値:570.6)。
【0339】
6−(4−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物33)。LC/MS:m/z=471.2[M+H]
+(計算値:470.5)。
【0340】
6−(4−(2−(((2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物34)。LC/MS:m/z=500.2[M+H]
+(計算値:499.5)。
【0341】
6−(4−(2−((3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物35)。LC/MS:m/z=471.2[M+H]
+(計算値:470.4)。
【0342】
(S)−6−(4−(2−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物36)。LC/MS:m/z=458.2[M+H]
+(計算値:457.4)。
【0343】
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物37)。LC/MS:m/z=473.2[M+H]
+(計算値:472.5)。
【0344】
6−(4−(2−(((3−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物38)。LC/MS:m/z=473.2[M+H]
+(計算値:472.5)。
【0345】
6−(4−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物39)。LC/MS:m/z=416.2[M+H]
+(計算値:415.4)。
【0346】
6−(4−(2−(((2−ヒドロキシエチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物40)。LC/MS:m/z=432.2[M+H]
+(計算値:431.4)。
【0347】
(S)−6−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物41)。LC/MS:m/z=472.2[M+H]
+(計算値:471.5)。
【0348】
(R)−6−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物42)。LC/MS:m/z=472.2[M+H]
+(計算値:471.5)。
【0349】
6−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物43)。LC/MS:m/z=458.2[M+H]
+(計算値:457.4)。
【0350】
(S)−6−(4−(2−((2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物44)。LC/MS:m/z=485.2[M+H]
+(計算値:484.5)。
【0351】
6−(4−(2−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物45、V122263)。LC/MS:m/z=478.2[M+H]
+(計算値:477.4)。
【0352】
(S)−6−(4−(2−(((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物46)。LC/MS:m/z=471.2[M+H]
+(計算値:470.4)。
【0353】
tert−ブチル(1−(2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸塩(化合物47、V122269)。LC/MS:m/z=557.2[M+H]
+(計算値:556.6)。
【0354】
tert−ブチル3−((2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−アミノ)ピロリジン−1−カルボン酸塩(化合物48)。LC/MS:m/z=557.2[M+H]
+(計算値:556.6)。
【0355】
6−(4−(2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物49)。LC/MS:m/z=456.2[M+H]
+(計算値:455.5)。
【0356】
6−(4−(2−(アゼチジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物50)。LC/MS:m/z=557.2[M+H]
+(計算値:427.4)。
【0357】
6−(4−(2−((3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物51)。LC/MS:m/z=472.2[M+H]
+(計算値:471.5)。
【0358】
6−(4−(2−(((2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物52)。LC/MS:m/z=446.2[M+H]
+(計算値:445.4)。
【0359】
6−(4−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物53)。LC/MS:m/z=428.0[M+H]
+(計算値:427.4)。
【0360】
(S)−6−(4−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物54)。LC/MS:m/z=458.0[M+H]
+(計算値:457.4)。
【0361】
6−(4−(4−(トリフルオロメチル)−3−(((3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ)メチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物55)。LC/MS:m/z=484.0[M+H]
+(計算値:483.4)。
【0362】
6−(4−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物56)。LC/MS:m/z=442.0[M+H]
+(計算値:441.4)。
【0363】
6−(4−(2−(1−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物58)。LC/MS:m/z=456.2[M+H]
+(計算値:455.5)。
【0364】
6−(4−((6−(ピロリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物59)。LC/MS:m/z=375.2[M+H]
+(計算値:374.4)。
【0365】
実施例5
6−(4−(2−((3−アミノピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物60)の合成
【化84】
TFA(1mL)を、DCM(4mL)中の化合物47(20.0mg、0.035mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合液を、0℃で2時間攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物60をTFA塩として白色固体(15mg)として得た。
1H NMR(600MHz,CD
3OD):δ8.20(d,J=8.4Hz,2H),7.93−8.01(m,3H),7.89(s,1H),7.62(d,J=8.9Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),6.99(d,J=8.8Hz,1H),4.34(s,2H),3.95(s,1H),3.50−3.53(m,2H),3.27−3.51(m,2H),2.42−2.50(m,1H),1.95−2.04(m,1H).LC/MS:m/z=457.2[M+H]
+(計算値:456.5)。
【0366】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
6−(4−(2−((ピロリジン−3−イルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物61)。LC/MS:m/z=457.2[M+H]
+(計算値:456.5)。
【0367】
6−(4−(3−((3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物62)。LC/MS:m/z=443.1[M+H]
+(計算値:442.4)。
【0368】
実施例6
6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物63)
及び
6−(4−(2−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物64)の合成
【化85】
化合物9(0.20g、0.50mmol)、ニトロメタン(1.5mL)、THF(0.4mL)、及び触媒量の酢酸アンモニウム(0.30mmol)の混合物をマイクロウェーブにおいて100℃で40分間加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、混合物を逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物63を白色固体(50mg)として得た。収率22%。
1H NMR(600MHz,CD
3OD):δ8.19(d,J=8.9Hz,2H),7.99(d,J=7.2Hz,1H),7.93−7.96(m,2H),7.90(s,1H),7.52(d,J=8.9Hz,1H),7.15(d,J=8.9Hz,2H),6.93(d,J=9.1Hz,1H),5.72(dd,J=3,9.6Hz,1H),4.76(dd,J=3,12.6Hz,1H),4.49(dd,J=9,12.6Hz,1H).LC/MS:m/z=448.0[M+H]
+(計算値:447.4)。
【0369】
MeOH(40mL)中の化合物63(40.0mg)の溶液を、室温で30分間H−Cube(Raney Nickel、1atm、30℃、1mL/分)に通した。溶媒を蒸発させ、産生物を逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物64をTFA塩として白色固体(40mg)として得た。LC/MS:m/z=418.2[M+H]
+(計算値:417.4)。
【0370】
実施例7
6−(4−(2−(アミノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物65)の合成
【化86】
MeOH(20mL)中の2N NH
3中の化合物11(0.10g、0.26mmol)の溶液を、30分間H−Cube(Raney Nickel、5atm、30℃、1mL/分)に通した。溶媒を蒸発させ、産生物を逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物65をTFA塩として白色固体(90mg)として得た。
1H NMR(600MHz,CD
3OD):δ8.22(d,J=9.0Hz,2H),8.01(d,J=7.2Hz,1H),7.93−7.98(m,2H),7.80(s,1H),7.62(d,J=9.0Hz,1H),7.23(d,J=9.6Hz,2H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),4.26(s,2H).LC/MS:m/z=388.2[M+H]
+(計算値:387.4)。
【0371】
実施例8
(S)−4−(2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−2−オン(化合物74)の合成
【化87】
n−BuLi(22mL、ヘキサン中2.5N、55.0mmol)を、THF(300mL)中の化合物67(19.0g、53mmol)の懸濁液に−30℃で添加した。混合液をアルゴン下、−20℃で1時間攪拌し、黄色の溶液を得た。THF(50mL)中の化合物66(10.0g、53mmol、Accela Chembio)の溶液を5分かけて添加した。反応混合液を1時間かけて室温に温め、35℃で10時間加熱した。反応液を水(150mL)で急冷し、CHCl
3(3×150mL)で抽出した。複合有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、33%CHCl
3/ヘキサン)によって精製して化合物68を無色の油(7.0g)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ7.42(dd,7.6,7.8Hz,1H),7.27(d,7.6Hz,1H),7.2(dd,0.7,7.6Hz,1H),6.66(dd,10.2,17.5Hz,1H),6.17(dd,1.0,17.3Hz,1H),5.44(dd,0.8,17.3Hz,1H)。
【0372】
Ad−Mix−α(18g、Aldrich)を、t−BuOH/水(1/1)(150mL)中の化合物68(3.60g、19.5mmol)の溶液に0℃で添加した。反応液を室温に温め、24時間攪拌した。反応混合液を真空下で濃縮し、水(200mL)を添加して、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮してアセトン/CHCl
3(1/1)(20mL)中に溶解された黄色の油を得た。この溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(4mL、過剰)及びPTSA(0.37g、1.9mmol)を添加した。反応混合液を室温で72時間攪拌した。反応液を水(30mL)及び2N NaOH(2mL)で急冷し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。複合有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して化合物69を茶色の油(4.0g)として得た。収率79%。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ7.57(dd,J=7.6,7.7Hz,1H),7.50−7.52(m,1H),7.39(ddd,J=0.6,0.9,7.6Hz,1H),5.16(t,J=6.6Hz,1H),4.47(dd,J=6.6,8.3Hz,1H),3.95(dd,J=6.1,8.5Hz,1H),1.53(s,3H),1.48(s,3H)。
【0373】
化合物69(1.0g、3.8mmol)、化合物3(0.6g、4.3mmol)、K
2CO
3(1.0g)、及びPd(PPh
3)
2Cl
2(30mg、0.043mmol)の混合物を、DMF(10mL)及び水(0.1mL)の混合液に入れ、アルゴンでパージした。100℃で3時間加熱した後、反応液を水(40mL)で急冷し、EtOAc(100mL)で抽出し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜50%MeOH/CHCl
3)によって精製して化合物70を茶色の油(0.8g)として得た。LC/MS:m/z=272.2[M+H]
+(計算値:271.3)。
【0374】
DMF(20mL)中の化合物71(0.78g、3.7mmol)、化合物70(1.0g、3.7mmol)、及びK2CO3(1.0g、7.4mmol)の混合物を、90℃、窒素下で4時間加熱した。反応混合液を室温に冷却し、水(40mL)で急冷して、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、25%EtOAc/ヘキサン)によって精製して化合物72を黄色の油(1.5g)として得た。収率92%。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.60(s,1H),8.25(s,1H),8.11(d,J=8.2Hz,2H),7.82(dd,J=7.6,8.2Hz,1H),7.75(d,J=8.1Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),7.53(d,J=7.8Hz,1H),7.23(d,J=8.2Hz,2H),7.02(d,J=7.9Hz,1H),5.29(t,J=7.2Hz,1H),4.54(dd,J=7.8,8.4Hz,1H),4.09−4.16(m,1H),1.59(s,3H),1.55(s,3H)。
【0375】
ACN(2mL)中の化合物72(0.10g、0.23mmol)及びピペラジン−2−オン(化合物73)(33mg、0.34mmol)の混合液を、室温で2時間振とうした。NaBH(OAc)
3(96mg、0.45mmol)を添加し、混合液を室温で24時間振とうした。反応混合液を、水(2mL)で急冷し、CHCl
3(2×4mL)で抽出し、濃縮して油を得た。THF(5mL)中に溶解した後、1N HCl(2mL)を添加し、得られた混合物を室温で2時間振とうした。反応液を水(2mL)で急冷し、CHCl
3で抽出し、濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)によって精製して化合物74をTFA塩として白色固体(60mg)として得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.02(d,J=7.6Hz,2H),7.96(dd,J=7.2,8Hz,1H),7.89(d,J=2Hz,1H),7.78(d,J=8.0Hz,1H),7.67(dd,J=2,8.6Hz,2H),7.55(d,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=8.4Hz,2H),7.02(d,J=8.8Hz,1H),4.81(t,J=5.2Hz,1H),4.39(s,2H),3.7−3.84(m,4H),3.36−3.45(m,4H).LC/MS:m/z=488.2[M+H]
+(計算値:487.4)。
【0376】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
(S)−1−(6−(4−(2−(((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(化合物75)。LC/MS:m/z=475.0[M+H]
+(計算値:474.5)。
【0377】
【化88】
化合物76.LC/MS:m/z=385.2[M+H]
+(計算値:384.4)。
【0378】
(R)−6−(4−(2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物77)。Ad−Mix−β(Aldrich)を使用して化合物76から調製した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.15(d,J=8.4Hz,2H),7.98(d,J=7.8Hz,1H),7.92−7.96(m,2H),7.87(s,1H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.08(d,J=8.9Hz,2H),6.92(d,J=8.4Hz,1H),5.09−5.11(m,1H),3.73(dd,J=3,11.5Hz,1H),3.50(dd,J=7.2,12Hz,1H).LC/MS:m/z=419.1[M+H]
+(計算値:418.4)。
【0379】
実施例9
6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物79)
【化89】
mCPBA(45mg、0.26mmol)を、CHCl
3(3mL)中の化合物76(0.10mg、0.26mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合液を、0℃で1時間、及び室温で36時間攪拌した。反応液を2N NaOH(0.4mL)で急冷した。有機層を分離し、飽和水性Na
2SO
3(1mL)で洗浄し、K
2CO
3上で濾過し、濃縮して粗化合物78(ca0.2g)を得た。LC/MS:m/z=401.2[M+H]
+(計算値:400.3)。
【0380】
1mLのEtOH/CHCl
3(4/1)中の粗化合物78(60mg、0.15mmol)及び化合物73(15mg、0.15mmol)の混合液を、室温で72時間振とうし、75℃で4時間振とうした。室温に冷却した後、反応液を0.1N HCl(1mL)で急冷し、CHCl
3(4mL)で抽出し、濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)によって精製して化合物79をTFA塩として白色固体(20mg)として得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.20(d,J=9.2Hz,2H),7.92−8.01(m,4H),7.56(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.17(d,J=8.9Hz,2H),6.95(d,J=8.8Hz,1H),5.51(dd,J=2.8,10.4Hz,1H),3.87(d,J=3.6Hz,1H),3.20−3.70(m,6H).LC/MS:m/z=501.2[M+H]
+(計算値:500.5)。
【0381】
実施例10
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物81)
【化90】
ピロリジン(74mg、1.0mmol)を、EtOH/AcOH(3/1)(4mL)中の化合物9(0.2g、0.52mmol)及びZn(CN)
2(0.12g、1.0mmol)の混合液に室温で添加した。得られた混合液を80℃で3時間振とうした。室温に冷却した後、反応液を水(4mL)の添加によって急冷し、CHCl3(6mL)で抽出した。有機層を氷水浴で冷却し、水(2×3mL)で洗浄し、1N NaOHで処理してpH10にした。溶媒を真空下で除去して、粗化合物80を産生し、これを次のステップにおいて直接使用した。
【0382】
前ステップからの化合物80を、MeOH(4mL)に溶解し、DMSO(40mg)、2N NaOH(0.4mL)、及び30%H
2O
2(20mg)を添加して、得られた混合液を室温で1時間攪拌した。反応液を水の添加によって急冷し、CHCl
3で抽出した。有機層を飽和水性Na
2SO
3(1mL)で洗浄し、濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中の0.1%TFA)によって精製して化合物81をTFA塩として白色固体(60mg)として得た。
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6):δ10.42(s,1H),8.42(d,J=8.9Hz,2H),8.29(s,1H),8.16(d,J=7.8Hz,1H),8.02(dd,J=7.2,8.5Hz,1H),7.99(s,1H),7.95(s,1H),7.93(d,J=7.8Hz,1H),7.87(s,1H),7.75(d,J=7.8Hz,1H),7.69(s,1H),7.30(d,J=8.4Hz,2H),6.94(d,J=8.9Hz,1H),5.46(s,1H),3.69(s,1H),2.99−3.23(m,3H),1.81−2.01(m,4H).LC/MS:m/z=485.1[M+H]
+(計算値:484.5)。
【0383】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物82)。LC/MS:m/z=499.2[M+H]
+(計算値:498.5)。
【0384】
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(プロピルアミノ)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物83)。LC/MS:m/z=473.1[M+H]
+(計算値:472.5)。
【0385】
6−(4−(2−(2−アミノ−1−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物84)。LC/MS:m/z=459.1[M+H]
+(計算値:458.4)。
【0386】
6−(4−(2−(2−アミノ−1−(ジエチルアミノ)−2−オキソエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物85)。LC/MS:m/z=487.2[M+H]
+(計算値:486.5)。
【0387】
実施例11
以下の化合物を、実施例1〜10に記載されるものと同様の方法で調製した。
【0388】
6−(2−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物86)。LC/MS,m/z=343.0[M+H]
+(計算値:342.7)。
【0389】
6−(3−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物87)。LC/MS,m/z=343.0[M+H]
+(計算値:342.7)。
【0390】
6−(3−シアノ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物89)。LC/MS,m/z=334.0[M+H]
+(計算値:334.3)。
【0391】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物90)。LC/MS,m/z=377.1[M+H]
+(計算値:376.3)。
【0392】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物91)。LC/MS,m/z=377.1[M+H]
+(計算値:376.3)。
【0393】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(メチル(フェニル)アミノ)フェニル)ピコリンアミド(化合物92)。LC/MS,m/z=414.1[M+H]
+(計算値:413.4)。
【0394】
4−((5−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル)(メチル)アミノ)安息香酸(化合物93)。LC/MS,m/z=472.0[M+H]
+(計算値:471.5)。
【0395】
6−(3−((4−クロロ−2−ヨードフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物94)。LC/MS,m/z=575.2[M+H]
+(計算値:574.7)。
【0396】
6−(3−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物95)。LC/MS,m/z=394.2[M+H]
+(計算値:393.5)。
【0397】
6−(3−(エトキシメチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物96)。LC/MS,m/z=367.2[M+H]
+(計算値:366.4)。
【0398】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物97)。LC/MS,m/z=392.1[M+H]
+(計算値:391.4)。
【0399】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(モルホリノメチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物98)。LC/MS,m/z=408.1[M+H]
+(計算値:407.4)。
【0400】
6−(2−フルオロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物99)。LC/MS,m/z=327.1[M+H]
+(計算値:326.3)。
【0401】
6−(4′−クロロ−6−(4−フルオロフェノキシ)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)ピコリンアミド(化合物100)。LC/MS,m/z=419.1[M+H]
+(計算値:418.9)。
【0402】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ピコリンアミド(化合物101)。LC/MS,m/z=377.1[M+H]
+(計算値:376.3)。
【0403】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物102)。LC/MS,m/z=428.3[M+H]
+(計算値:427.5)。
【0404】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(メトキシメチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物103)。LC/MS,m/z=353.1[M+H]
+(計算値:352.4)。
【0405】
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−((4−フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)ピコリンアミド(化合物104)。LC/MS,m/z=433.0[M+H]
+(計算値:432.4)。
【0406】
6−(3−((4−シアノフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物105)。LC/MS,m/z=440.1[M+H]
+(計算値:439.4)。
【0407】
6−(4−(3−((3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物106):
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6):δ8.34(d,J=8.8Hz,2H),8.27(br.s.,1H),8.11(d,J=7.9Hz,1H),7.99(t,J=7.8Hz,1H),7.91(d,J=7.7Hz,1H),7.78−7.88(m,1H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.65(br.s.,1H),7.41(br.s.,1H),7.19(d,J=8.6Hz,2H),7.07(d,J=7.5Hz,1H),3.49−4.05(m,2H),2.91−3.35(m,4H),2.48−2.88(m,2H).LC/MS,m/z=471.1[M+H]
+(計算値:470.4)。
【0408】
(S)−1−(6−(4−(2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオールのTFA塩(化合物107):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ7.34(d,J=8.8Hz,2H),7.21(d,J=11.9Hz,2H),7.06(d,J=7.7Hz,1H),6.98(d,J=8.1Hz,1H),6.84(d,J=7.7Hz,1H),6.53(d,J=8.6Hz,2H),6.30(d,J=8.6Hz,1H),4.07−4.15(m,1H),3.74(s,2H),2.95−3.21(m,2H),2.79(d,J=11.4Hz,2H),2.34(t,J=11.4Hz,2H),0.88−1.31(m,5H),0.75(d,J=11.9Hz,1H).LC/MS,m/z=473.2[M+H]
+(計算値:472.5)。
【0409】
6−(4−(2−((シクロペンチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)−ピコリンアミドのTFA塩(化合物108):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.93(br.s.,2H),8.47(d,J=8.8Hz,2H),8.34(br.s.,1H),8.20(d,J=7.3Hz,1H),8.04−8.13(m,2H),7.95−8.03(m,1H),7.68−7.87(m,2H),7.33(d,J=8.8Hz,2H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),4.37(t,J=5.8Hz,2H),3.58−3.72(m,1H),1.94−2.16(m,2H),1.65−1.80(m,4H),1.49−1.62(m,2H).LC/MS,m/z=456.1[M+H]
+(計算値:455.5)。
【0410】
6−(4−(2−(N,N−ジエチルスルファモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミドのTFA塩(化合物109):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.37(d,J=8.8Hz,2H),8.27(br.s.,1H),8.06−8.17(m,2H),8.01(t,J=7.8Hz,1H),7.93(dd,J=7.6,1.0Hz,2H),7.66(br.s.,1H),7.23(d,J=8.8Hz,2H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),3.29(q,J=7.1Hz,4H),1.02(t,J=7.0Hz,6H).LC/MS,m/z=494.1[M+H]
+(計算値:493.5)。
【0411】
以下の構造を持つメチル2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(化合物110)
【化91】
LC/MS:m/z=417.2[M+H]
+(計算値:416.4)。
【0412】
6−(4−(2−(2−オキソ−1,2−ジ(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物111):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.26(d,J=8.8Hz,2H),7.88−8.07(m,4H),7.73(dd,J=8.9,1.9Hz,1H),7.17−7.30(m,2H),7.07(d,J=8.8Hz,1H),5.83(s,1H),3.83(br.s.,1H),3.64−3.77(m,1H),3.43−3.56(m,1H),3.24−3.41(m,2H),3.13(br.s.,2H),2.94−3.06(m,1H),2.09(br.s.,3H),1.64−1.98(m,5H).LC/MS,m/z=539.2[M+H]
+(計算値:538.6)。
【0413】
6−(4−(2−(2−オキソ−1−(3−オキソピペラジン−1−イル)−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物112):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.23(d,J=8.8Hz,2H),7.88−8.10(m,4H),7.67(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.19(d,J=8.8Hz,2H),7.06(d,J=8.8Hz,1H),5.42(s,1H),3.61−3.73(m,1H),3.57(d,J=16.1Hz,1H),3.22−3.51(m,6H),3.07−3.19(m,2H),1.62−1.98(m,4H).LC/MS,m/z=568.2[M+H]
+(計算値:567.6)。
【0414】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチル−5−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドのTFA塩(化合物113):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.27(d,J=2.2Hz,1H),8.05−8.19(m,3H),7.86−7.98(m,2H),7.71(d,J=7.7Hz,1H),7.31(d,J=8.8Hz,2H),7.22(d,J=8.6Hz,1H),4.92−5.02(m,1H),3.79−4.00(m,2H),3.45(q,J=7.0Hz,4H),1.18(t,J=7.2Hz,6H).LC/MS,m/z=511.2[M+H]
+(計算値:510.5)。
【0415】
6−(4−(2−((チアゾール−2−イルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物114):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.16(d,J=8.8Hz,2H),7.90−8.02(m,3H),7.76(d,J=2.0Hz,1H),7.60(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),7.12(d,J=4.4Hz,1H),7.08(d,J=8.8Hz,2H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),6.77(d,J=4.2Hz,1H),4.70(s,2H).LC/MS,m/z=471.1[M+H]
+(計算値:470.5)。
【0416】
(R)−1−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)エタン−1,2−ジオール(化合物115):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.68(d,J=5.1Hz,1H),8.38(d,J=8.8Hz,2H),7.76(d,J=1.5Hz,1H),7.49(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.42(d,J=5.1Hz,1H),6.95−7.06(m,3H),4.68(m,1H),3.88(dd,J=11.2,4.0Hz,1H),3.69−3.77(m,3H),2.54(m,4H),1.67−1.77(m,4H).LC/MS,m/z=460.2[M+H]
+(計算値:459.5)。
【0417】
(S)−1−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−イル)エタン−1,2−ジオール(化合物116):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.68(d,J=5.1Hz,1H),8.38(d,J=8.8Hz,2H),7.76(d,J=1.5Hz,1H),7.49(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.42(d,J=5.1Hz,1H),6.95−7.06(m,3H),4.68(m,1H),3.88(dd,J=11.2,4.0Hz,1H),3.69−3.77(m,3H),2.54(m,4H),1.67−1.77(m,4H).LC/MS,m/z=460.2[M+H]
+(計算値:459.5)。
【0418】
6−(4−(2−((エチル(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物117):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.38(d,J=8.8Hz,2H),8.12(d,J=7.3Hz,1H),7.97−8.07(m,2H),7.91−7.96(m,1H),7.75(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),7.28(d,J=8.8Hz,2H),6.99(d,J=8.6Hz,1H),4.47−4.63(m,1H),4.34−4.44(m,1H),3.22−3.38(m,1H),3.10−3.21(m,1H),2.75(s,3H),1.25(t,J=7.3Hz,3H).LC/MS,m/z=430.2[M+H]
+(計算値:429.4)。
【0419】
6−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミドのTFA塩(化合物118):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.38(d,J=8.8Hz,2H),8.12(d,J=7.5Hz,1H),8.04(d,J=1.5Hz,1H),8.01(t,J=7.8Hz,1H),7.92−7.97(m,1H),7.75(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.27(d,J=8.8Hz,2H),7.00(d,J=8.8Hz,1H),4.46(s,2H),3.10−3.27(m,4H),1.24(t,J=7.3Hz,6H).LC/MS,m/z=444.1[M+H]
+(計算値:443.5)。
【0420】
6−(4−(2−((エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)−フェノキシ)フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物119):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.38(d,J=8.8Hz,2H),8.12(d,J=7.7Hz,1H),8.06(d,J=1.8Hz,1H),8.00(t,J=7.8Hz,1H),7.90−7.97(m,1H),7.74(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),7.27(d,J=8.8Hz,2H),6.99(d,J=8.8Hz,1H),4.40−4.63(m,2H),3.75(t,J=5.2Hz,2H),3.24(q,J=7.1Hz,4H),1.26(t,J=7.3Hz,3H)).LC/MS,m/z=460.2[M+H]
+(計算値:459.5)。
【0421】
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)(エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物120):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.35(d,J=8.6Hz,2H),8.25(br.s.,1H),8.11(d,J=7.7Hz,1H),8.00(t,J=7.7Hz,1H),7.87−7.95(m,2H),7.67(br.s.,2H),7.17(br.s.,2H),7.01(d,J=8.6Hz,1H),3.96(br.s.,2H),3.30(br.s.,2H),2.6−2.9(m,10H),0.95−1.05(m,3H).LC/MS,m/z=487.2[M+H]
+(計算値:486.5)。
【0422】
6−(4−(2−((3−カルバモイルピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)−フェノキシ)フェニル)ピコリンアミドのTFA塩(化合物121):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.30−8.40(m,2H),7.88−8.18(m,4H),7.73(d,J=9.0Hz,1H),7.30(dd,J=16.2,8.7Hz,2H),6.98(dd,J=8.6,5.7Hz,1H),4.34−4.57(m,2H),3.41−3.61(m,2H),3.11−3.21(m,1H),2.99−3.09(m,1H),2.56−2.90(m,1H),1.36−2.02(m,4H).LC/MS,m/z=449.2[M+H]
+(計算値:498.5)。
【0423】
(S)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)−フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物122):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.47−8.53(m,2H),8.05(s,1H),7.73(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.68(d,J=2.0Hz,1H),7.38(d,J=2.0Hz,1H),7.20(d,J=8.8Hz,1H),6.98−7.03(m,2H),6.28(d,J=2.0Hz,1H),4.73−4.48(m,1H),3.90(dd,J=11.2,4.0Hz,1H),3.74−3.79(m,1H),3.73(s,3H).LC/MS,m/z=500.1[M+H]
+(計算値:499.4)。
【0424】
6−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物123):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.18−8.28(m,2H),7.99−8.10(m,3H),7.77−7.85(m,2H),7.53(d,J=2.0Hz,1H),7.27(d,J=8.6Hz,1H),7.10−7.19(m,2H),6.43(d,J=2.0Hz,1H),3.86(s,3H).LC/MS,m/z=439.0[M+H]
+(計算値:438.4)。
【0425】
2−(6−カルバモイル−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピリミジン−4−イル)エチル酢酸塩(化合物124):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.63(d,J=8.8Hz,2H),7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.79(s,1H),7.71(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.19−7.27(m,2H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),4.46−4.56(m,4H),3.22−3.31(m,4H),3.17−3.20(m,2H),1.89(s,3H),1.32(t,J=7.3Hz,6H).LC/MS,m/z=531.2[M+H]
+(計算値:530.5)。
【0426】
2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物125):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.95(d,J=5.1Hz,1H),8.43−8.53(m,2H),7.82(d,J=4.8Hz,1H),7.64−7.77(m,2H),7.38(d,J=2.0Hz,1H),7.21(d,J=8.8Hz,1H),6.98−7.05(m,2H),6.29(d,J=2.0Hz,1H),3.73(s,3H).LC/MS,m/z=440.1[M+H]
+(計算値:439.4)。
【0427】
(S)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物126):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.30−8.36(m,2H),7.65−7.76(m,2H),7.39(d,J=2.0Hz,1H),7.18(d,J=8.6Hz,1H),6.95−7.04(m,3H),6.29(d,J=2.0Hz,1H),4.69−4.75(m,1H),3.73(s,3H),3.30−3.44(m,2H),2.46−2.58(m,1H),2.10−2.25(m,1H).LC/MS,m/z=538.2[M+H]
+(計算値:537.5)。
【0428】
6−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル)−2−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)−フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物127):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.87(s,1H),8.56−8.64(m,2H),7.94(d,J=2.0Hz,1H),7.79(s,1H),7.70(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.63(t,J=1.7Hz,1H),7.45(t,J=1.7Hz,1H),7.20−7.28(m,2H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),4.77−4.82(m,2H),4.48(s,2H),3.84(br.s.,4H),3.52(t,J=6.9Hz,2H),3.27−3.39(m,4H).LC/MS,m/z=553.2[M+H]
+(計算値:552.6)。
【0429】
(S)−2−(4−(2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物128):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.52(s,2H),8.33−8.39(m,2H),7.74(d,J=2.2Hz,1H),7.60(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.14(d,J=8.6Hz,1H),7.01(s,1H),6.93−7.00(m,2H),4.72(br.s.,1H),3.31−3.43(m,2H),3.12(s,6H),2.45−2.58(m,1H),2.09−2.25(m,1H).LC/MS,m/z=579.2[M+H]
+(計算値:578.6)。
【0430】
(S)−2−(4−(2−(5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物129):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.70(d,J=1.3Hz,1H),8.54(d,J=8.8Hz,2H),8.29(d,J=1.5Hz,2H),8.23(d,J=2.2Hz,1H),8.09(d,J=6.6Hz,1H),7.94(s,1H),7.69−7.77(m,2H),7.23(d,J=8.6Hz,1H),7.15(d,J=8.8Hz,2H),7.06(s,1H),4.71(d,J=7.7Hz,1H),3.29(d,J=6.8Hz,2H),3.11(s,6H),2.52−2.56(m,1H),1.99(t,J=9.8Hz,1H).LC/MS,m/z=579.2[M+H]
+(計算値:578.5)。
【0431】
(S)−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物130):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.61−8.67(m,2H),8.09(s,1H),7.92(d,J=2.0Hz,1H),7.71(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.19−7.28(m,2H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),4.78(br.s.,1H),4.49(s,2H),3.92(dd,J=11.3,3.9Hz,1H),3.79(dd,J=11.3,5.8Hz,1H),3.22−3.29(m,4H),1.32(t,J=7.3Hz,6H).LC/MS,m/z=505.2[M+H]
+(計算値:504.5)。
【0432】
6−カルバモイル−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸(化合物131):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.70(d,J=8.6Hz,2H),8.37(s,1H),7.93(d,J=1.8Hz,1H),7.72(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.23(d,J=8.6Hz,2H),7.08(d,J=8.6Hz,1H),4.49(s,2H),3.25(q,J=7.3Hz,4H),1.32(t,J=7.3Hz,6H).LC/MS,m/z=489.1[M+H]
+(計算値:488.5)。
【0433】
6−カルバモイル−2−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピリミジン−4−カルボン酸(化合物132):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.68(d,J=8.6Hz,2H),8.37(s,1H),7.93(d,J=1.8Hz,1H),7.71(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.23(d,J=8.6Hz,2H),7.06(d,J=8.8Hz,1H),4.50(s,2H),3.85(br.s.,4H),3.34(br.s.,4H).LC/MS,m/z=503.1[M+H]
+(計算値:502.4)。
【0434】
(R)−2−(4−(2−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物133):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.62−8.66(m,2H),8.09(s,1H),7.95(d,J=2.0Hz,1H),7.70(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.19−7.29(m,2H),7.04(d,J=8.6Hz,1H),4.79(br.s.,1H),4.47(s,2H),3.90(dd,J=11.3,3.9Hz,1H),3.81(dd,J=11.3,5.8Hz,1H),3.22−3.30(m,4H),1.34(t,J=7.3Hz,6H).LC/MS,m/z=505.2[M+H]
+(計算値:504.5)。
【0435】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(5−(ジメチルアミノ)ピラジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物134):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.64(d,J=1.5Hz,1H),8.50(d,J=8.8Hz,2H),8.22(d,J=1.3Hz,2H),8.15(d,J=2.2Hz,1H),7.88(d,J=6.4Hz,1H),7.61−7.69(m,2H),7.45(br.s.,1H),7.13(d,J=8.6Hz,1H),7.07(d,J=8.8Hz,2H),7.03(s,1H),6.91(br.s.,1H),4.49(t,J=6.8Hz,1H),3.04(s,6H),1.30(d,J=7.0Hz,3H).LC/MS,m/z=567.2[M+H]
+(計算値:566.5)。
【0436】
(S)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)−6−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)−フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物135):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.19−8.26(m,2H),8.09(d,J=7.7Hz,2H),7.76−7.84(m,2H),7.51(d,J=2.0Hz,1H),7.26(d,J=8.6Hz,1H),7.11−7.19(m,2H),6.41(d,J=2.0Hz,1H),4.83−4.87(m,1H),3.85(s,3H),3.67−3.80(m,2H).LC/MS,m/z=449.2[M+H]
+(計算値:498.5)。
【0437】
(S)−6−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)フェニル)−4−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピコリンアミド(化合物136):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.05−8.11(m,3H),8.00(s,1H),7.66(d,J=1.54Hz,1H),7.48(dd,J=2.64,8.80Hz,1H),7.41(d,J=2.42Hz,1H),7.08(d,J=8.80Hz,1H),7.00(d,J=8.58Hz,2H),6.36(d,J=1.76Hz,1H),5.22(quin,J=7.37Hz,1H),4.86(dd,J=4.40,6.82Hz,1H),4.42(dd,J=6.71,10.45Hz,2H),4.14−4.24(m,2H),3.74−3.83(m,1H),3.64−3.73(m,1H).LC/MS,m/z=506.1[M+H]
+(計算値:505.9)。
【0438】
(S)−2−(4−(2−(1−(アゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−クロロフェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物137):
1HNMR(400MHz,CD
3OD):δ8.37(d,J=8.80Hz,2H),7.70(d,J=1.76Hz,1H),7.48(dd,J=2.42,8.80Hz,1H),7.42(d,J=2.64Hz,1H),7.13(s,1H),7.07(d,J=8.80Hz,1H),6.95(d,J=8.80Hz,2H),6.39(d,J=1.76Hz,1H),5.21−5.32(m,1H),4.70−4.82(m,1H),4.44−4.56(m,4H),3.41−3.54(m,2H),2.59−2.77(m,1H),2.15−2.34(m,1H).LC/MS,m/z=545.3[M+H]
+(計算値:545.0)。
【0439】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物138):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.46(d,J=8.80Hz,2H),7.66−7.77(m,2H),7.50(d,J=1.98Hz,1H),7.11−7.21(m,2H),7.05(d,J=8.80Hz,2H),6.38(d,J=1.98Hz,1H),4.61(br.s.,1H),3.86(s,3H),1.55(d,J=7.26Hz,3H).LC/MS,m/z=526.2[M+H]
+(計算値:525.5)。
【0440】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物139):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.39−8.47(m,2H),7.52−7.58(m,1H),7.48(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.42(d,J=2.0Hz,1H),7.33−7.38(m,1H),7.20(dd,J=8.1,0.7Hz,1H),7.13(s,1H),6.88−6.93(m,2H),6.26(d,J=2.0Hz,1H),4.50−4.62(m,1H),3.80(s,3H),1.53(d,J=7.3Hz,3H).LC/MS,m/z=458.3[M+H]
+(計算値:457.5)。
【0441】
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−(4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−フェノキシ)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物140):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.35−8.43(m,2H),7.44−7.58(m,2H),7.41(d,J=2.0Hz,1H),7.31−7.38(m,1H),7.19(d,J=8.1Hz,1H),7.10(s,1H),6.87−6.95(m,2H),6.26(d,J=1.8Hz,1H),4.73−4.85(m,1H),3.80(s,3H),3.39−3.54(m,2H),2.55−2.66(m,1H),2.17−2.36(m,1H).LC/MS,m/z=470.1[M+H]
+(計算値:469.5)。
【0442】
(S)−2−(4−(4−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物141):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.21−8.28(m,2H),7.39−7.48(m,2H),7.32(d,J=2.0Hz,1H),7.09(d,J=8.8Hz,1H),7.00(s,1H),6.82−6.90(m,2H),6.20(d,J=2.0Hz,1H),4.74(m,1H),3.70(s,3H),3.29−3.41(m,2H),2.46−2.57(m,1H),2.08−2.23(m,1H).LC/MS,m/z=504.1[M+H]
+(計算値:503.9)。
【0443】
以下の構造を有する(S)−1−(2−(4−(6−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン(化合物142)
【化92】
LC/MS,m/z=462.1[M+H]
+(計算値:461.4)。
【0444】
以下の構造を有するメチル(S)−2−(4−(6−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(化合物143)
【化93】
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ8.22(d,J=2.4Hz,1H),8.04(d,J=8.4Hz,2H),7.77−7.81(m,1H),7.68(dd,J=2.8and8.0Hz,1H),7.62(d,J=7.6Hz,1H),7.49(d,J=7.2Hz,1H),7.12(d,J=8.8Hz,2H),7.07(d,J=8.8Hz,1H),5.29(dd,J=6.4and6.8Hz,1H),4.08−4.16(m,2H),3.9(s,3H),1.58(s,3H),1.53(s,3H).LC/MS,m/z=474.1[M+H]
+(計算値:473.4)。
【0445】
メチル6−(4−(2−(シアノ(ヒドロキシ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリン酸塩(化合物144):LC/MS,m/z=429.1[M+H]
+(計算値:428.4)。
【0446】
6−(4−(2−(アミノ(シアノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物145):LC/MS,m/z=413.1[M+H]
+(計算値:412.4)。
【0447】
実施例12
(S)−6−((1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−クロロピリミジン−4−カルボキサミド(化合物150)
【化94】
2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−4−カルボン酸(化合物146、34.8g、0.20mol、Aldrich)、オキシ塩化リン(100mL、1.09mol)、及び20滴のDMFの混合液を、110℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、暗色混合液をヘキサン(500mL)で希釈し、激しく攪拌した。ヘキサン層をデカントし、速やかに水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させた。有機層を濾過し、真空で慎重に蒸発させて2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボニルクロリド(化合物147)を薄黄色の液体(26.13g)として得た。収率62%。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ7.93(s,1H)。
【0448】
Et
2O(500mL)中の化合物147(26.13g、123.6mmol)の溶液を添加し、ジオキサン(250mL、125mmol)中の0.5M NH
3及びDIPEA(22mL、126mmol)の混合液を50分かけて滴下添加した。室温で終夜攪拌した後、反応混合液を真空で濃縮して残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、10〜50%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。得られた産生物を、10mLの10%EtOAc/ヘキサンでトリチル化し、濾過して2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキサミド(化合物148)をオレンジ色の結晶性固体(9.743g)として得た。収率41%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.40(br s,1H),8.16(br s,1H),8.10(s,1H).LC/MS:m/z=192.2[M+H]
+(計算値:191.4)。
【0449】
ACN(100mL)中の化合物148(4.80g、25.0mmol)の溶液に、(S)−2−アミノプロパンカルボキサミド塩酸塩(化合物149)(3.18g、25.54mmol)及びDIPEA(9.60mL、55.11mmol)を添加した。混合液を50℃で終夜加熱し、次に濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜60%アセトン/ヘキサン)によって精製して化合物150を薄い褐色の粉末(4.81g)として得た。収率79%。LC/MS:m/z=244.5[M+H]
+(計算値:243.7)。
【0450】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
【化95】
(S)−2−クロロ−6−((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド(化合物151):LC/MS:m/z=256.1[M+H]
+(計算値:255.7)。
【0451】
実施例13
N,N−ジエチル−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド(化合物153)
【化96】
2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(化合物152、1.00g、3.8mmol、Alfa Aesar)を、DCM(10mL)中のEt
2NH(0.60g、7.6mmol)の溶液に0℃で5分かけて添加した。0℃で1時間攪拌した後、反応液を2N水性HCl(4mL)で急冷し、層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮して化合物153を無色の油(1.00g)として得た。収率88%。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ8.22(dd,J=6.3,2.1Hz,1H),7.82(ddd,J=8.3,4.1,2.5Hz,1H),7.33(t,J=9.0Hz,1H),3.39(q,J=7.0Hz,4H),1.18(t,J=7.2Hz,6H)。
【0452】
実施例14
(Z)−6−(4−(2−((2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−フェニル)ピコリンアミド(化合物155):
【化97】
EtOH(1mL)中のピロリジン(19mg、0.26mmol)を、EtOH(4mL)中の6−(4−(2−ホルミル−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物9、100mg、0.26mmol)及びチアゾリジン−2,4−ジオン(化合物154、91mg、0.78mmol)に室温で添加した。混合液を80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、混合液を水(25mL)及び5N水性HCl(0.4mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を、10%水性NH
4Cl(10mL)、飽和水性NaHCO
3(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して化合物155を白色固体(40mg)として得た。収率30%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ12.70(br.s.,1H),8.38(d,J=8.6Hz,2H),8.29(br.s.,1H),8.13(d,J=7.9Hz,1H),8.00(t,J=7.7Hz,1H),7.88−7.94(m,2H),7.72−7.82(m,2H),7.65(br.s.,1H),7.25(d,J=8.6Hz,2H),7.05(d,J=8.6Hz,1H).LC/MS:m/z=486.0[M+H]
+(計算値:485.4)。
【0453】
実施例15
(1S)−1−(6−(4−(4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェノキシ)フェニル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール(化合物156)
【化98】
CHCl
3(4mL)中の(S)−1−(2−(4−(6−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン(化合物142、50mg、0.11mmol)の溶液に、室温でNaBH(OAc)
3(92mg、0.40mmol)を添加した。混合液を室温で14時間攪拌し、水(1mL)の添加によって急冷して、CHCl
3で抽出した。有機抽出物を濃縮し、THF(4mL)、続いて1N水性HCl(2mL)を添加した。混合液を室温で16時間激しく攪拌し、0℃に冷却し、1N水性NaOHの添加によってpH9にした。混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、10〜50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して化合物156を白色固体(30mg)として得た。収率50%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.11(t,J=7.9Hz,1H),7.79−7.95(m,3H),7.66(d,J=7.7Hz,1H),7.35(dd,J=9.1,3.0Hz,1H),7.00−7.14(m,3H),6.94(dd,J=9.0,4.6Hz,1H),5.31(q,J=6.8Hz,1H),4.88(t,J=5.3Hz,1H),3.69−3.84(m,2H).LC/MS:m/z=424.0[M+H]
+(計算値:423.4)。
【0454】
実施例16
6−(4−(2−(2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)アセチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物157)、及び6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物158)のTFA塩
【化99】
1:1EtOAc/CHCl
3(2mL)中のCuBr
2(67mg、0.30mmol)及び6−(4−(2−アセチル−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物12、50.0mg、0.125mmol)の混合液を、80℃で24時間激しく攪拌した。室温に冷却した後、混合液を濃縮し、残渣を1:1水/EtOAc(6mL)に溶解した。K
2CO
3(0.15g、1.0mmol)及びピロリジン(30mg、0.4mmol)を添加し、混合液を室温で16時間攪拌した。混合液を濃縮し、残渣をカラム(0〜100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して化合物157を白色固体(40mg)として得た。収率40%
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ8.27(d,J=2.2Hz,1H),8.21(dd,J=7.6,1.0Hz,1H),8.04−8.12(m,2H),7.94−8.02(m,2H),7.87−7.93(m,1H),7.77(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.17−7.25(m,2H),7.04(d,J=8.6Hz,1H),5.68(br.,1H),3.58(t,J=6.7Hz,2H),3.41(t,J=6.9Hz,2H),1.80−2.02(m,4H).LC/MS:m/z=484.2[M+H]
+(計算値:483.4)。
【0455】
NaBH
4(23mg、0.62mmol)を、3:1EtOH/CHCl
3(4mL)中の化合物157(0.10g、0.21mmol)の溶液に添加した。混合液を0℃で1時間激しく攪拌した。混合液を水の添加によって急冷し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮し、残渣を逆相分取HPLC(C18、0〜100%の水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)によって精製して化合物158のTFA塩を白色固体(90mg)として得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.15(d,J=8.8Hz,2H),7.81−8.02(m,4H),7.53(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.05(d,J=8.8Hz,2H),6.97(d,J=8.6Hz,1H),5.68(s,1H),3.52−3.66(m,1H),3.25−3.36(m,2H),3.08−3.20(m,1H),1.66−1.90(m,3H),1.51−1.65(m,1H).LC/MS:m/z=486.1[M+H]
+(計算値:485.4)。
【0456】
実施例17
2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物159)及び6−(4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミド(化合物160)
【化100】
2:1MeOH/THF(9mL)中のメチル2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(化合物110、1.00g、2.40mmol)の溶液に、0℃で2N水性NaOH(1.5mL、3.0mmol)を添加した。混合反応液を室温に温め、48時間攪拌した。混合液を濃縮し、0℃に冷却し、5N水性HClの添加によってpH2にした。混合液を、1:1EtOAc/CHCl
3(200mL)で抽出し、有機抽出物を10%水性NH
4Cl、塩水で洗浄し、濃縮して化合物159を白色固体(0.64g)として得た。収率66%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.45(s,1H),8.37(d,J=8.8Hz,2H),8.33(s,1H),8.14−8.16(m,2H),8.059(d,J=8.0Hz,1H),7.96(d,J=8.0Hz,1H),7.94(dd,J=2.4&8.8Hz,1H),7.71(s,1H),7.23(dd,J=7.6&8.4Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,2H).LC/MS:m/z=403.0[M+H]
+(計算値:402.3)。
【0457】
HATU(70mg、0.18mmol)を、DFM(0.5mL)中の化合物159(48.3mg、0.12mmol)、ピロリジン(8.5mg、0.12mmol)、及びDIPEA(0.022mL、0.124mmol)の混合物に室温で添加した。反応混合液を室温で24時間攪拌し、水(2mL)で急冷して、EtOAc(5mL)で抽出した。有機抽出物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜50%MeOH/DCM)によって精製して化合物160を白色固体(28mg)として得た。収率51%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.29(d,J=8.8Hz,2H),8.08(d,J=7.7Hz,1H),7.88−8.01(m,2H),7.62−7.76(m,2H),7.15(d,J=8.6Hz,2H),7.08(d,J=8.8Hz,1H),3.37(t,J=6.5Hz,2H),3.26(t,J=6.2Hz,2H),1.64−1.87(m,4H)。
LC/MS:m/z=456.1[M+H]
+(計算値:455.4)。
【0458】
同様の方法で、以下の化合物を調製した。
【化101】
【0459】
6−(4−(2−((2−ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミド(化合物161):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.17(d,J=8.6Hz,2H),7.87−8.05(m,3H),7.54−7.74(m,2H),7.14(d,J=7.3Hz,2H),7.03(dd,J=19.3,8.7Hz,1H),3.66(br.s.,2H),3.25−3.55(m,2H),2.87−3.07(m,3H).LC/MS:m/z=482.1[M+Na]
+(計算値:459.4)。
【0460】
6−(4−(2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミド(化合物162):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.33(d,J=8.6Hz,2H),8.10(d,J=7.7Hz,1H),7.87−8.03(m,2H),7.69−7.83(m,2H),7.22(br.s.,2H),7.05(br.s.,1H),4.56(br.s.,1H),3.72(br.s.,1H),3.24−3.58(m,3H),3.09−3.21(m,1H),3.05(br.s.,2H),2.78(s,3H).LC/MS:m/z=485.1[M+H]
+(計算値:484.5)。
【0461】
6−(4−(2−(メチルカルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物163):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.32(d,J=8.8Hz,2H),8.09(d,J=7.7Hz,1H),7.84−8.02(m,3H),7.72(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.20(d,J=8.6Hz,2H),7.02(d,J=8.6Hz,1H),2.75(s,3H).LC/MS:m/z=416.1[M+H]
+(計算値:415.4)。
【0462】
6−(4−(2−(ジエチルカルバモイル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド(化合物164):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.32(d,J=8.6Hz,2H),8.11(d,J=7.7Hz,1H),7.93−8.06(m,2H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.69(s,1H),7.18(d,J=8.6Hz,2H),7.12(d,J=8.6Hz,1H),3.30−3.63(m,2H),3.23(q,J=7.2Hz,2H),1.07(dt,J=10.9,7.1Hz,6H).LC/MS:m/z=458.1[M+H]
+(計算値:457.4)。
【0463】
6−(4−(2−(3−オキソピペラジン−1−カルボニル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−ピコリンアミド(化合物165):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.23−8.38(m,2H),8.05−8.15(m,1H),7.88−8.02(m,2H),7.68−7.82(m,2H),7.10−7.27(m,2H),7.07(dd,J=13.1,8.7Hz,1H),3.40−3.92(m,3H),3.00−3.29(m,3H).LC/MS:m/z=485.1[M+H]
+(計算値:484.4)。
【0464】
(S)−2−(4−(6−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物166):
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ13.13−13.64(m,1H),8.10−8.21(m,3H),7.85−7.96(m,3H),7.45(d,J=7.3Hz,1H),7.22(d,J=8.6Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,2H),5.19(t,J=6.6Hz,1H),4.44(dd,J=8.1,6.8Hz,1H),3.99(dd,J=8.3,6.5Hz,1H),1.47(s,3H),1.43(s,3H).LC/MS:m/z=460.1[M+H]
+(計算値:459.4)。
【0465】
2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物167):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.11(d,J=2.2Hz,1H),8.00−8.07(m,2H),7.73−7.81(m,1H),7.62−7.71(m,2H),7.41(d,J=7.7Hz,1H),7.13−7.20(m,2H),7.02(d,J=8.8Hz,1H),4.73(dd,J=6.7,4.3Hz,1H),3.85(dd,J=11.2,4.2Hz,1H),3.62−3.73(m,2H),3.48−3.57(m,1H),3.42(d,J=5.5Hz,2H),3.33(dd,J=13.8,6.7Hz,1H).LC/MS:m/z=493.2[M+H]
+(計算値:492.4)。
【0466】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物168):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.25(t,J=7.9Hz,1H),8.02−8.09(m,2H),7.99(d,J=7.9Hz,1H),7.71−7.86(m,3H),7.25−7.34(m,2H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),5.00(t,J=5.4Hz,1H),3.81−3.98(m,2H),3.67(br.s.,1H),3.42−3.58(m,1H),3.34−3.41(m,2H),1.19(q,J=7.3Hz,6H).LC/MS:m/z=475.2[M+H]
+(計算値:474.5)。
【0467】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−エチル−N−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物169):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ7.98−8.08(m,2H),7.73−7.80(m,1H),7.57−7.68(m,3H),7.40(d,J=7.7Hz,1H),7.07−7.15(m,2H),7.01(dd,J=16.4,8.5Hz,1H),4.73(dd,J=6.5,4.3Hz,1H),3.84(dd,J=11.2,4.2Hz,1H),3.67(dd,J=11.3,6.7Hz,1H),3.35−3.55(m,1H),3.24−3.32(m,1H),2.88−3.02(m,3H),1.08(q,J=7.0Hz,3H).LC/MS:m/z=461.2[M+H]
+(計算値:460.4)。
【0468】
(2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロ−メチル)フェニル)((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノンのTFA塩(化合物170):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.02(dd,J=8.7,1.9Hz,2H),7.73−7.84(m,1H),7.60−7.71(m,3H),7.40(d,J=7.7Hz,1H),7.12(d,J=7.9Hz,2H),6.97−7.08(m,1H),4.73(dd,J=6.7,4.3Hz,1H),4.27−4.44(m,1H),3.85(dd,J=11.2,4.2Hz,1H),3.68(dd,J=11.2,6.6Hz,1H),3.52(br.s.,3H),3.32−3.49(m,1H),1.78−2.08(m,2H).LC/MS:m/z=489.1[M+H]
+(計算値:488.5)。
【0469】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物171):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.02(dd,J=8.8,3.3Hz,2H),7.74−7.83(m,1H),7.55−7.70(m,3H),7.40(d,J=7.7Hz,1H),7.11(dd,J=8.8,5.3Hz,2H),7.01(d,J=8.8Hz,1H),4.73(dd,J=6.6,4.2Hz,1H),3.85(dd,J=11.3,4.1Hz,1H),3.45−3.76(m,5H),3.29−3.41(m,2H),1.09(td,J=7.1,3.2Hz,3H).LC/MS:m/z=491.1[M+H]
+(計算値:490.5)。
【0470】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチル−アミノ)エチル)−N−エチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物172):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ7.95−8.12(m,2H),7.73−7.83(m,1H),7.56−7.70(m,3H),7.40(d,J=7.7Hz,1H),7.07−7.16(m,2H),7.03(dd,J=8.5,5.8Hz,1H),4.73(dd,J=6.6,4.2Hz,1H),3.84(dd,J=11.2,4.2Hz,1H),3.50−3.73(m,3H),3.27(q,J=7.2Hz,2H),2.36−2.59(m,2H),2.21(s,3H),2.00(s,3H),1.09(dt,J=9.0,7.2Hz,3H).LC/MS:m/z=518.2[M+H]
+(計算値:517.5)。
【0471】
1−(2−(4−(6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロ−メチル)ベンゾイル)ピペリジン−3−カルボキサミドのTFA塩(化合物173):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.03−8.22(m,1H),7.79−8.01(m,3H),7.59−7.75(m,3H),6.99−7.24(m,3H),4.82−4.94(m,1H),4.20−4.56(m,1H),3.70−3.86(m,2H),3.43−3.64(m,1H),2.55−3.17(m,2H),2.25−2.49(m,1H),1.83−2.04(m,1H),1.32−1.81(m,3H).LC/MS:m/z=530.1[M+H]
+(計算値:529.5)。
【0472】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物174):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.06−8.20(m,2H),7.90−8.00(m,2H),7.84(d,J=7.5Hz,1H),7.81(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),7.67(d,J=7.7Hz,1H),7.22−7.31(m,2H),7.16(d,J=8.8Hz,1H),4.87(t,J=5.4Hz,1H),3.66−3.90(m,2H).LC/MS:m/z=503.1[M+H]
+(計算値:502.5)。
【0473】
(S)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−N−(チアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物175):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.12−8.24(m,2H),7.92−7.99(m,2H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),7.79(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.72(d,J=7.9Hz,1H),7.38(d,J=3.5Hz,1H),7.28(d,J=8.6Hz,2H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),7.09(d,J=3.5Hz,1H),4.90(t,J=5.4Hz,1H),3.69−3.86(m,2H).LC/MS:m/z=502.0[M+H]
+(計算値:501.5)。
【0474】
(S)−N−((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)−2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドのTFA塩(化合物176):
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ8.18(t,J=7.9Hz,1H),8.13(d,J=2.2Hz,1H),7.86−7.96(m,3H),7.73(d,J=8.1Hz,2H),7.16(d,J=8.8Hz,2H),7.10(d,J=8.8Hz,1H),4.91(t,J=5.4Hz,1H),4.75(s,2H),3.79(dd,J=5.3,2.0Hz,2H).LC/MS:m/z=501.1[M+H]
+(計算値:500.4)。
【0475】
実施例18
代表的な本開示の化合物は、FLIPR(登録商標)、FLIPR
TETRA(登録商標)、及び/または電気生理学(EP)アッセイにおいて、ナトリウムチャネル遮断活性について試験され、上に詳述されている。一次蛍光アッセイ及び/またはEPアッセイのCoroNa(商標)グリーンAM Na
+染料から得られた代表的な値は、表4に示され、代替蛍光アッセイ及び/またはEPアッセイの膜電位染料からの代表的な値は、表5に示されている。
【表4】
【表5】
【0476】
ここで本開示について完全に説明したが、当業者であれば、広い同等範囲の条件、配合、及び他のパラメータ内で、本開示の範囲またはその任意の実施形態に影響を及ぼすことなく、同じことが行われ得ることを理解するであろう。
【0477】
本開示の他の実施形態は、本明細書の考慮及び本明細書に開示される本発明の実践から、当業者に明らかとなろう。本明細書及び実施例は、例示的なものにすぎないと見なされることが意図され、本発明の真の範囲及び趣旨は、次の特許請求の範囲によって示される。
【0478】
本明細書に列挙される全ての特許及び刊行物は、参照によりそれら全体が完全に組み込まれる。
本発明は、以下の態様をも含むものである。
<1>
式I:
【化1】
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であって、式中、
Zが、
【化2】
であり、
HETが、
【化3】
からなる群から選択される6員窒素含有ヘテロアリールであり、
Eが、
【化4】
からなる群から選択され、
Xが、N及びCR1からなる群から選択され、
R1が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択され、
R2が、
a)水素、
b)任意に置換されるヘテロアリール、
c)ヘテロアルキル、
d)(アラルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、
g)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
h)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
i)アルカノールアミン、
j)ヒドロキシアルキル、
k)(アミノ)アルキル、
l)(アルキルアミノ)アルキル、
m)(ジアルキルアミノ)アルキル、
n)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
o)(ニトロ)アルキル、
p)(カルボキサミド)アルキル、及び
q)(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるが、
但し、R1及びR2のうちの少なくとも1つが水素であることを条件とし、
R3が、
a)水素、
b)ハロ、
c)シアノ、
d)ハロアルキル、
e)C1〜C4アルキル、
f)C1〜4ハロアルキル、
g)C1〜4ハロアルコキシ、及び
h)C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
R4が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択され、
R5が、
a)水素、
b)クロロ、
c)シアノ、
d)C1〜4ハロアルキル、
e)アリールアミノ、
f)(アリールアミノ)アルキル、
g)(アリールオキシ)アルキル、
h)(ジアルキルアミノ)アルキル、
i)アルコキシアルキル、
j)(ヘテロシクロ)アルキル、
k)任意に置換されるアリール、及び
l)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるが、
但し、
1)Xが、CR1であり、R1が、水素またはヒドロキシアルキルであるとき、
i)R2が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、ヒドロキシアルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、もしくは
ii)R4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、もしくは
iii)R5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されること、または
2)Xが、CR1であり、R2が、水素であるとき、
i)R1が、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロアルキル、(アラルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロアミノ)アルキル、アルカノールアミン、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シクロアルキルアミノ)アルキル、(ニトロ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択されるか、もしくは
ii)R4が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されるか、もしくは
iii)R5が、アリールアミノ、(アリールアミノ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、任意に置換されるアリール、及び任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択されること、を条件とする、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<2>
HETが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−12、HET−13、HET−19、HET−20、HET−21、及びHET−22からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<3>
HETが、HET−5、HET−6、HET−7、HET−14、HET−15、HET−23、及びHET−24からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<4>
HETが、HET−8及びHET−16からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<5>
HETが、HET−9、HET−10、HET−11、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<6>
HETが、HET−25及びHET−26からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<7>
HETが、HET−1、HET−2、HET−3、HET−4、HET−5、HET−6、HET−7、HET−8、HET−9、HET−10、及びHET−11からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<8>
HETが、HET−12、HET−13、HET−14、HET−15、HET−16、HET−17、及びHET−18からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<9>
HETが、HET−19、HET−20、HET−21、HET−22、HET−23、HET−24、HET−25、及びHET−26からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<10>
式II:
【化5】
を有する上記1、2、または7のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<11>
R5が、水素、クロロ、及びC1〜4ハロアルキルからなる群から選択される、上記10に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<12>
式III:
【化6】
を有し、式中、
R1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)ヘテロアルキル、
c)(アラルキルアミノ)アルキル、
d)(ヘテロシクロ)アルキル、
e)任意に置換されるアリール、
f)(ヘテロシクロアルキルアミノ)アルキル、
g)(ヘテロシクロアミノ)アルキル、
h)アルカノールアミン、
i)(アミノ)アルキル、
j)(アルキルアミノ)アルキル、
k)(ジアルキルアミノ)アルキル、
l)(シクロアルキルアミノ)アルキル、
m)(ニトロ)アルキル、及び
n)(カルボキサミド)アルキルからなる群から選択される、上記1、2、または7のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<13>
R1が、
a)任意に置換されるヘテロアリール、
b)(ヘテロシクロ)アルキル、及び
c)(ジアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される、上記12に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<14>
R3が、ハロ、シアノ、及びハロアルキルからなる群から選択される、上記13に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<15>
式IV:
【化7】
を有し、式中、R2が、ヘテロアリール、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ハロアルキルアミノ)アルキルからなる群から選択される、上記1、2、または7のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<16>
R3が、シアノ及びハロアルキルからなる群から選択される、上記15に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<17>
式V:
【化8】
を有し、式中、R4が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される、上記1、2、または7のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<18>
式VI:
【化9】
を有し、式中、R5が、
a)アリールアミノ、
b)(アリールアミノ)アルキル、
c)(アリールオキシ)アルキル、
d)(ジアルキルアミノ)アルキル、
e)(ヘテロシクロ)アルキル、
f)任意に置換されるアリール、及び
g)任意に置換されるヘテロアリールからなる群から選択される、上記1、2、または7のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<19>
R3が、フルオロである、上記17または18に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<20>
Eが、
【化10】
である、
上記1〜19のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<21>
Eが、
【化11】
からなる群から選択される、上記1〜19のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<22>
6−(2−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(3−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(3−シアノ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(メチル(フェニル)アミノ)フェニル)ピコリンアミド、
4−((5−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル(メチル)アミノ)安息香酸、
6−(3−((4−クロロ−2−ヨードフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(3−((ジエチルアミノ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(3−(エトキシメチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−4−フルオロフェノキシ)−3−(モルホリノメチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(2−フルオロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4′−クロロ−6−(4−フルオロフェノキシ)−[1,1′−ビフェニル]−3−イル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−(メトキシメチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−フルオロフェノキシ)−3−((4−フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)ピコリンアミド、
6−(3−((4−シアノフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(ピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(ピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((4−スルファモイルフェネチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−((4′−アミノ−5−シアノ−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)オキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(チオフェン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−3−(ピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−3−(ピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−シアノ−2−(2−メトキシピリジン−4−イル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((3−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−ヒドロキシエチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(アミノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(R)−6−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(モルホリノメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−((2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(2−(((2−オキソピロリジン−3−イル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((3−アミノピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
tert−ブチル(1−(2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸塩、
tert−ブチル3−((2−(4−(6−カルバモイルピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピロリジン−1−カルボン酸塩、
6−(4−(2−((ピロリジン−3−イルアミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−6−(4−(3−((3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(4−(トリフルオロメチル)−3−(((3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ)メチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(3−((3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニルピコリンアミド、
6−(4−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ピリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(3−((3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(S)−4−(2−(4−(6−(1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)フェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−2−オン、
(S)−1−(6−(4−(2−(((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジオール、
6−(4−(2−(1−ヒドロキシ−2−(3−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
(R)−6−(4−(2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(アゼチジン−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−((3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(((2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(1−(ピロリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−((6−(ピロリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(2−アミノ−2−オキソ−1−(プロピルアミノ)エチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
6−(4−(2−(2−アミノ−1−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、及び
6−(4−(2−(2−アミノ−1−(ジエチルアミノ)−2−オキソエチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)ピコリンアミド、
からなる群から選択される、上記1に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<23>
上記1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
<24>
ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害を、前記障害を患う哺乳動物において治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の上記1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、前記方法。
<25>
TTX抵抗性ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、上記24に記載の前記方法。
<26>
TTX感受性ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、上記24に記載の前記方法。
<27>
Nav1.7ナトリウムチャネルの遮断に反応する障害が治療される、上記24に記載の前記方法。
<28>
脳卒中、頭部外傷に起因する神経損傷、てんかん、発作、全脳虚血及び局所脳虚血に続くニューロン欠損、疼痛、偏頭痛、原発性紅痛症、発作性激痛症、小脳萎縮、運動失調、精神遅滞、神経変性障害、躁うつ病、耳鳴り、筋緊張症、運動障害、もしくは不整脈を治療するため、または哺乳動物において局所麻酔を提供するための方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の上記1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、前記方法。
<29>
前記方法が、疼痛を治療するためである、上記28に記載の前記方法。
<30>
前記方法が、疼痛の先制的または一次緩和的治療のためである、上記29に記載の前記方法。
<31>
前記疼痛が、慢性疼痛、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、及び手術上の疼痛からなる群から選択される、上記29に記載の前記方法。
<32>
上記1〜22のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、前記哺乳動物においてナトリウムチャネルを調節する方法。
<33>
Nav1.7ナトリウムチャネルが調節される、上記32に記載の前記方法。
<34>
ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療するための、上記1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
<35>
ナトリウムイオンチャネルの遮断に反応する障害を治療する際に使用するための、上記1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<36>
前記化合物が、3H、11C、または14C放射標識される、上記1〜22のいずれか1項に記載の前記化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
<37>
上記36に記載の放射標識化合物を使用して、タンパク質上の結合部位に結合する能力について候補化合物をスクリーニングする方法であって、a)固定濃度の前記放射標識化合物を可溶性もしくは膜結合タンパク質、またはその断片に導入して混合物を形成することと、b)前記混合物を候補化合物で滴定することと、c)前記候補化合物の前記結合部位への結合を決定することと、を含む、前記方法。
<38>
治療上有効な量の上記1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体と混和することを含む、医薬組成物を調製する方法。