【文献】
長尾 確,ディスカッションマイニング,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers,2012年12月 1日,第112巻,P.59〜64
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、参加者が多い場合には個々の参加者の評価が困難であったり、時間を要してしまったりすることがある。また、参加者が複数の仮想会議室に振り分けられた状態で、議論が行われた場合、複数の仮想会議室で同時進行される議論の全てを把握することは困難であり、各参加者を適正に評価することが難しくなる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、仮想会議室を用いた議論に参加する参加者を効率よく評価することができる環境を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る情報処理装置は、参加者評価を支援するサービスを提供する情報処理装置であって、
参加者を複数のグループに分けるグループ生成部と、前記グループに仮想会議室を割り当てる会議室管理部と、前記参加者のうちで評価対象とする参加者を検索するための検索条件の入力を受け付ける条件入力受付処理を実行する条件受付部と、前記検索条件に基づいて参加者の検索を行い、検索結果として抽出した抽出人物のそれぞれを選択可能に提示する参加者検索処理部と、前記参加者検索処理部が提示した抽出人物の中から選択された選択人物の発言履歴を抽出する発言履歴抽出処理を実行する発言履歴抽出部と、前記発言履歴抽出処理で抽出した発言履歴のそれぞれの発言を選択可能に提示する発言履歴提示処理を実行する発言履歴提示部と、前記選択可能に提示された発言から選択された選択発言の前または後の一部の発言を抽出する前後発言抽出処理を実行する前後発言抽出部と、前記選択発言と前記前後発言抽出処理で抽出した発言と共に、当該発言を行った参加者のうち
、前記抽出人物であって前記選択発言と前記選択人物が前記選択発言の一つ前または一つ後に行ったいずれかの発言との間に発言を行った参加者の識別情報のみを提示する前後発言提示処理を実行する前後発言提示部とを備えたものである。
これにより、注目したい人物(検索条件により抽出された抽出人物から選択された選択人物)の発言履歴が抽出されて提示されると共に、選択発言を前後の他人の発言と共に抽出して提示する環境が提供される。
【0006】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、前記抽出した発言の提示と共に、当該発言を行った参加者のうち少なくとも一部の参加者の識別情報を提示するものである。
これにより、各発言の位置づけや関係性が把握しやすくされる。
【0007】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、当該発言を行った参加者のうち、前記抽出人物以外の参加者のみ識別情報を提示するものである。
これにより、検索条件に合致していない参加者の発言が識別情報と共に提示される。
【0008】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、当該発言を行った参加者のうち、前記抽出人物のみ識別情報を提示するものである。
これにより、検索条件に合致した参加者の発言が識別情報と共に提示される。
【0009】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、当該発言を行った参加者のうち、前記選択発言の前と後の双方に発言を行った参加者のみ識別情報を提示するものである。
これにより、選択人物の評価を行う上で重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者の識別情報が発言と共に提示される。
【0010】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、当該発言を行った参加者のうち、前記選択発言と前記選択人物が前記選択発言の一つ前または一つ後に行ったいずれかの発言との間に発言を行った参加者のみ識別情報を提示するものである。
これにより、選択人物の評価を行う上で重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者の識別情報が発言と共に提示される。
【0011】
上記した情報処理装置における前記前後発言抽出処理では、所定の文字数以上の発言のみを抽出するものである。
これにより、例えば、相槌を打つだけの文字数の少ない発言は抽出されない。
【0012】
上記した情報処理装置における前記前後発言提示処理では、前記選択発言が行われたときの参加者全てを提示するものである。
これにより、選択発言が行われたときの状況を把握するための情報が提示される。
【0013】
上記した情報処理装置は、議論の結論を示した発言をまとめ発言として特定する結論特定部を備え、前記前後発言提示処理では、前記選択発言と共に前記選択発言の後に発言された前記まとめ発言を提示するものである。
これにより、選択発言と議論の結論が共に提示される。
【0014】
上記した情報処理装置における前記発言履歴提示処理では、前記選択人物の新規発言によって発言履歴が更新されるごとに更新された発言履歴を提示するものである。
これにより、会議室に入室しなくとも選択人物の発言履歴が更新される。
【0015】
本発明に係る情報処理方法は、参加者評価を支援するサービスを提供するための情報処理方法であって、
参加者を複数のグループに分けるグループ生成ステップと、前記グループに仮想会議室を割り当てる会議室管理ステップと、前記参加者のうちで評価対象とする参加者を検索するための検索条件の入力を受け付ける条件入力受付処理ステップと、前記検索条件に基づいて参加者の検索を行い、検索結果として抽出した抽出人物のそれぞれを選択可能に提示する参加者抽出処理ステップと、前記参加者抽出処理ステップで提示した抽出人物の中から選択された選択人物の発言履歴を抽出する発言履歴抽出処理ステップと、前記発言履歴抽出処理ステップで抽出した発言履歴のそれぞれの発言を選択可能に提示する発言履歴提示処理ステップと、前記選択可能に提示された発言から選択された選択発言の前または後の一部の発言を抽出する前後発言抽出処理ステップと、前記選択発言と前記前後発言抽出処理ステップで抽出した発言と共に、当該発言を行った参加者のうち
、前記抽出人物であって前記選択発言と前記選択人物が前記選択発言の一つ前または一つ後に行ったいずれかの発言との間に発言を行った参加者の識別情報のみを提示する前後発言提示処理ステップとを、情報処理装置に実行させるものである。
この情報処理方法により、議論に参加する参加者を効率よく評価することができる環境を提供するための処理が実行される。
【0016】
本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法として実行する処理を演算処理装置に実行させるプログラムである。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、議論に参加する参加者を効率よく評価することができる環境を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本実施の形態においては、ウェブインターンシップを実施する企業が仮想会議室を用いて参加者に議論をさせる例を説明する。仮想会議室を提供し、参加者の評価の一助となる様々な機能を提供する情報処理装置としては、仮想会議室サーバを例に挙げる。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
【0020】
<1.全体構成>
<2.ハードウエア構成>
<3.各種データベース>
<4.処理の流れ>
<5.前後発言表示画面>
[5−1.第1例]
[5−2.第2例]
[5−3.第3例]
[5−4.第4例]
[5−5.第5例]
<6.前後発言抽出処理の別の例>
[6−1.別の第1例]
[6−2.別の第2例]
<7.変形例>
<8.まとめ>
<9.プログラム及び記憶媒体>
【0021】
<1.全体構成>
本実施の形態の仮想会議室サーバ1を含むネットワークシステム全体の構成を
図1及び
図2を用いて説明する。
尚、以下の説明においては、仮想会議室サーバ1を使用する主催者側の人物(例えば、人事担当者)を管理者として説明する。
図1に示すように、本実施の形態の仮想会議室サーバ1は、通信ネットワーク2を介して、参加者端末3,3,3・・・、管理者端末4と相互に通信可能な状態に接続されている。
【0022】
仮想会議室サーバ1は、仮想会議室を用いた会議や討論に参加する参加者を必要に応じていくつかのグループに分ける機能を提供する。また、各グループに対して仮想会議室を割り当てる機能を提供する。更に、参加者や発言の検索機能を提供する。加えて、検索結果として抽出された参加者や発言を提示する機能を提供する。
【0023】
仮想会議室サーバ1は、上記した各種の機能を提供するために、様々なDB(Database)を管理する。例えば、仮想会議室の情報が記憶される会議室DB50、仮想会議室を用いた討論に参加する参加者の情報が記憶される参加者DB51、各仮想会議室において行われた発言のログが記憶されるログDB52などである。
各DBについての詳細は、後述する。
【0024】
仮想会議室サーバ1の構成を、
図2を参照してより詳細に述べる。
仮想会議室サーバ1は、条件受付部1a、参加者検索処理部1b、発言履歴抽出部1c、発言履歴提示部1d、前後発言抽出部1e、前後発言提示部1f、結論特定部1gを備える。
【0025】
条件受付部1aは、参加者や発言を検索するための検索条件の入力を受け付ける条件入力受付処理を実行する。
参加者検索処理部1bは、特定の参加者を検索するための検索条件に基づいて検索を行い、条件に合致した参加者を抽出人物として抽出する抽出処理を実行する。また、抽出した検索結果を参加者端末3や管理者端末4へ提示する抽出参加者提示処理を実行する。
【0026】
発言履歴抽出部1cは、抽出人物からユーザが選択した人物(選択人物)の発言履歴を抽出する発言履歴抽出処理を実行する。
発言履歴提示部1dは、抽出した発言履歴を参加者端末3や管理者端末4へ提示する発言履歴提示処理を実行する。
【0027】
前後発言抽出部1eは、提示された選択人物の発言履歴から選択された発言(選択発言)と、その前後の発言の一部(前後発言)を抽出する前後発言抽出処理を実行する。
前後発言提示部1fは、抽出した前後発言を参加者端末3や管理者端末4へ提示する抽前後発言提示処理を実行する。
【0028】
結論特定部1gは、議論や討論の結論部分となる発言を特定する結論特定処理を実行する。
他にも、参加者の会議室への割り当てや、入退室管理を行いログに記憶する処理や、会議室選択画面や仮想会議室画面をユーザ端末上で表示させるための各種ウェブページデータを生成する処理や、ウェブページデータを送信する処理などを実行する。そのために、仮想会議室サーバ1には必要な各部が設けられている。
【0029】
図1の構成において、通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
【0030】
図1に示す参加者端末3は、ウェブインターンシップに参加する参加者が使用する端末である。
管理者端末4は、例えば、仮想会議室を管理し、ウェブインターンシップを主催する企業の人事担当者などが使用する情報処理装置である。尚、仮想会議室を管理する企業が別にあり、ウェブインターンシップを主催する企業が仮想会議室を借りて参加者に討論させる場合にも本発明は適用可能である。
参加者端末3や管理者端末4では、必要に応じて各種の送受信処理などが実行される。 また、参加者端末3や管理者端末4は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
【0031】
<2.ハードウエア構成>
図3は、
図1に示した仮想会議室サーバ1、参加者端末3、及び管理者端末4のハードウエアを例示する図である。それぞれのサーバや端末におけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力イン
タフェース105も接続されている。
入出力イン
タフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力イン
タフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0032】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。また、リムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、仮想会議室サーバ1、参加者端末3、及び管理者端末4のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
尚、仮想会議室サーバ1、参加者端末3、及び管理者端末4を構成するそれぞれの情報処理装置は、
図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、システム化された複数のコンピュータ装置によって構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより通信可能な状態で遠隔地に配置されたものでもよい。
【0033】
<3.各種データベース>
会議室DB50は、仮想会議室サーバ1が管理する仮想会議室の情報を記憶するDBである。会議室DB50には、例えば、仮想会議室を特定するための会議室ID(Identification)や利用状況(空室状況)や利用開始日時などが記憶される。
【0034】
参加者DB51は、仮想会議室で行われる議論や討論に参加する参加者の情報を記憶するDBである。参加者DB51には、例えば、参加者情報として、参加者IDやログインPW(Password)、参加者の氏名や住所や連絡先(電話番号やメールアドレス)などが記憶される。
【0035】
ログDB52は、仮想会議室で行われた討論の内容を記憶するDBである。ログDB52には、例えば、仮想会議室の会議室IDと、議論や討論に参加した参加者の参加者IDが記憶される。参加者が議論の途中で仮想会議室への入退室を行った場合には、時間情報と共に入退室の情報も記憶される。また、仮想会議室においてなされた発言情報なども記憶される。発言情報としては、発言した時刻情報、発言した参加者ID(或いは参加者名)、その発言内容などが記憶される。
【0036】
<4.処理の流れ>
人事担当者が管理者端末4を利用して参加者の発言を抽出するときの処理について、
図4を参照して説明する。
先ず、管理者端末4はステップS101において、特定の参加者を検索するための検索条件を指定するための検索画面を管理者端末4上に表示する条件設定画面表示処理を実行する。検索画面の例を
図5に示す。検索画面は、例えば、管理者端末4にインストールされたウェブブラウザ5上に表示され、検索条件としてのフリーワードを入力するための入力欄6、検索結果の絞り込みを行うための各種ドロップダウンリスト7,7,・・・検索を実行する検索ボタン8が備えられている。
【0037】
入力欄6に入力された文字列は、参加者を抽出するための文字列であり、例えば、参加者の発言内容に関する文字列や、参加者の属性やプロフィールに関する文字列である。
また、入力欄6に複数の文字列(または文章)が入力された場合、AND検索やOR検索が実行される。
ドロップダウンリスト7は
、参加者を抽出するための参加者の属性やプロフィールを選択可能に構成されている。例えば、学歴のドロップダウンリスト7では、「高卒」、「大卒」、「大卒見込み」などの項目が選択可能とされている。
【0038】
検索ボタン8は、入力欄6やドロップダウンリスト7,7,・・・によって入力或いは選択された情報を元に検索処理を仮想会議室サーバ1に実行させるためのボタンである。
人事担当者が検索ボタン8を押下すると、
図4のステップS102の条件送信処理が管理者端末4において実行される。条件送信処理では、検索条件(即ち、入力欄6やドロップダウンリスト7,7,・・・によって入力或いは選択された情報)が仮想会議室サーバ1へ送信される。
【0039】
続いて、仮想会議室サーバ1は、ステップS201において、検索条件を受信する条件入力受付処理を実行する。
次に、仮想会議室サーバ1はステップS202において、参加者抽出処理を実行する。参加者抽出処理では、受信した検索条件に基づいた検索が実行されて、対象の参加者(抽出人物)が抽出される。
更に、仮想会議室サーバ1はステップS203において、ステップS202で抽出した抽出人物を管理者端末4に提示する抽出参加者提示処理を実行する。抽出参加者提示処理では、抽出した各参加者に対する選択操作が可能な状態で(例えば、クリック操作が可能な状態で)管理者端末4上へ表示させるためのウェブページデータが送信される。
【0040】
抽出人物の情報を含んだウェブページデータを受信した管理者端末4は、ステップS103において、抽出参加者表示処理を実行する。抽出参加者表示処理では、
図5の検索画面で指定した検索条件に基づいて抽出された検索結果としての参加者が表示される抽出参加者表示画面をウェブブラウザ5上に表示させる処理である。
【0041】
抽出参加者表示画面の一例を
図6に示す。抽出参加者表示画面には、
図5と同様に各種の検索条件が表示され、その下方には、抽出参加者表示欄9が設けられている。
抽出参加者表示欄9には、検索条件に合致し抽出された各参加者が抽出参加者10,10,10として表示されている。抽出参加者10としては、選択操作(例えばクリック操作)が可能な文字列(参加者名)が表示される。
【0042】
人事担当者が抽出参加者10として表示された文字列の何れかを選択すると、
図4のステップS104の参加者選択処理が管理者端末4において実行される。
参加者選択処理では、人事担当者が選択した参加者(選択人物)の情報(参加者選択情報)を仮想会議室サーバ1へ送信する処理を実行する。
【0043】
参加者選択情報を受信した仮想会議室サーバ1は、続くステップS204において、選択人物の発言履歴を抽出する発言履歴抽出処理を実行する。
そして、仮想会議室サーバ1はステップS205において、抽出した発言履歴を管理者端末4へ送信し、管理者端末4上へ表示させる発言履歴提示処理を実行する。この処理では、発言履歴のそれぞれの発言に対する選択操作が可能な状態で(例えば、クリック操作が可能な状態で)管理者端末4上へ表示させるためのウェブページデータが、発言履歴情報として送信される。
【0044】
発言履歴情報を受信した管理者端末4は、次のステップS105において、発言履歴情報を管理者端末4上の発言履歴表示画面に表示させる発言履歴表示処理を実行する。
【0045】
発言履歴表示画面の一例を
図7に示す。尚、
図7は、人事担当者が
図6に示す抽出参加者表示画面に表示された各参加者(Aさん、Bさん、Gさん)からBさんを選択した場合を示している。ウェブブラウザ5上に表示された発言履歴表示画面には、Bさんが既に発言した内容が時系列に沿って表示されている。尚、図中では、古い発言が上部に表示されるように並んでいるが、新しい発言が上部に表示されるように並べられていてもよい。
図7に示すBさんの各発言は、選択操作が可能な文字列として表示される。
尚、各発言が選択操作可能な文字列で構成される代わりに、前後発言を表示させるためのボタンを発言ごとに設けてもよい。
【0046】
続いて、人事担当者が発言履歴表示画面に表示されたBさんの各発言のうちの一つを選択すると、管理者端末4はステップS106において、発言選択処理を実行する。発言選択処理では、人事担当者が選択した発言(選択発言)が選択発言情報として仮想会議室サーバ1へ送信される。
【0047】
選択発言情報を受信した仮想会議室サーバ1は、続くステップS206において、前後発言抽出処理を実行する。前後発言抽出処理は、選択発言の前後の発言を抽出する処理である。
前後の発言としては、例えば、選択発言がどのような流れで書き込まれたものであるかを把握するために、選択発言の前の発言のみを抽出してもよい。また、選択発言に基づきどのような議論がなされたかを把握するために、選択発言の後の発言のみを抽出してもよい。また、前後それぞれ一部の発言を抽出してもよい。これらの具体的な例は後述する。
【0048】
続いて、仮想会議室サーバ1はステップS207において、抽出された前後発言を管理者端末4へ送信し、管理者端末4上へ表示させる前後発言提示処理を実行する。前後発言提示処理では、抽出された前後発言が前後発言情報として管理者端末4へ送信される。
尚、前後発言情報では、前後発言と共に表示する発言者の情報も送信される。
【0049】
前後発言情報を受信した管理者端末4は、ステップS107において、前後発言を管理者端末4上の前後発言表示画面に表示させる前後発言表示処理を実行する。
これにより、人事担当者は、管理者端末4上に表示された選択人物の選択発言と前後発言を確認することができ、選択人物の評価を行うことができる。
また、選択発言と前後発言を管理者端末4上に表示させる場合に、各発言を行った参加者がわかるように識別情報(例えば、発言者の参加者IDや参加者名など)を発言と共に表示させる。識別情報は、管理者端末4上に表示させる発言全てに対して表示させる必要はなく、具体例を以下で述べる。
【0050】
<5.前後発言表示画面>
[5−1.第1例]
前後発言表示画面の第1例では、選択発言の前と後の発言それぞれ10個ずつが表示される例を、
図8を参照して説明する。即ち、前後発言表示画面には、21個の発言が表示される。また、21個の発言それぞれに対して、発言者を特定する識別情報を表示させる。
【0051】
図8に示すように、前後発言表示画面では、囲み線11で囲まれて明確にされた選択発言と、前後発言20個が表示されている。また、それぞれの発言には、発言者(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)を特定するための識別情報として、参加者名が表示されている。
更に、この議論が行われた当時の参加者を発言履歴の右側に表示する。例えば、議論に参加している参加者は、Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、Fさん、Gさんであったが、
図8に示す議論が行われていた時分(15時22分51秒〜15時27分03秒)に会議室に入室していた参加者がAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんのみであった場合、参加者としてAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんが発言履歴の右側に表示される。
尚、議論が行われた当時の参加者は、ログDB52に記憶された時間情報と入退室情報に基づいて特定することが可能である。
【0052】
人事担当者は、
図8の前後発言表示画面を閲覧することにより、どのような議論の中でBさんの選択発言がなされ、その結果どのような議論が続いたかを把握することができる。
【0053】
[5−2.第2例]
前後発言表示画面の第2例では、第1例と同様に、選択発言の前と後の発言それぞれ10個ずつが表示される(
図9参照)。また、前後発言表示画面に表示された21個の発言の中で、抽出人物以外が行った発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。抽出人物以外とは、
図4のステップS203の抽出参加者提示処理で抽出された抽出人物(即ち、Aさん、Bさん、Gさん)以外である。従って、
図9においては、入室していた参加者はAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんの5名であるが、抽出人物以外の参加者であるCさん、Dさん、Eさんのそれぞれの発言に対して発言者を特定する識別情報が表示される。
【0054】
これにより、注目している参加者(抽出人物)以外の発言が明確にされ、抽出人物以外の参加者(検索条件に合致していない参加者)が行った注目すべき発言を見逃してしまうことを抑制することができる。
【0055】
[5−3.第3例]
前後発言表示画面の第3例では、第1例と同様に、選択発言の前と後の発言それぞれ10個ずつが表示される(
図10参照)。また、前後発言表示画面に表示された21個の発言の中で、抽出人物が行った発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。抽出人物とは、
図4のステップS203の抽出参加者提示処理で抽出された抽出人物(即ち、Aさん、Bさん、Gさん)である。従って、
図10においては、参加者Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんのうち、Aさん及びBさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報が表示される。
【0056】
これにより、抽出人物が行った発言が明確化されるため、抽出人物の評価を容易に行うことができる。
【0057】
[5−4.第4例]
前後発言表示画面の第4例では、第1例と同様に、選択発言の前と後の発言それぞれ10個ずつが表示される(
図11参照)。また、前後発言表示画面に表示された21個の発言の中で、選択発言の前後何れにも発言している参加者の発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。
具体的には、
図11に示すように、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんは、選択発言の前にも後にも発言を行っている。一方、Eさんについては、選択発言の後にのみ発言を行っている。従って、Eさんを除いた各参加者の発言に対してのみ、参加者を特定する識別情報が表示される。
【0058】
これにより、選択発言を通じてBさんを評価する際に重要な参加者が明確化され、Bさんの評価を適切に行うことができる。
尚、21個の発言の中で、選択発言の前後何れにも発言している参加者の発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させたが、21個の発言に限らずに選択発言の前後何れにも発言している参加者の発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させてもよい。
【0059】
また、本例と先の第2例と組み合わせてもよい。具体的には、抽出人物以外であるCさん、Dさん、Eさんの中で、選択発言の選択発言の前後何れにも発言している参加者の発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。即ち、Cさん、Dさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。
【0060】
更に、本例と先の第3例と組み合わせてもよい。具体的には、抽出人物であるAさん、Bさん、Gさんの中で、選択発言
の前後何れにも発言している参加者の発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。即ち、Aさん、Bさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。
【0061】
[5−5.第5例]
前後発言表示画面の第5例では、第1例と同様に、選択発言の前と後の発言それぞれ10個ずつが表示される(
図12参照)。また、前後発言表示画面に表示された21個の発言の中で、選択発言(
図12における12)の発言者(即ちBさん)が行った選択発言の一つ前の発言(
図12における12a)と一つ後の発言(
図12における12b)に着目し、選択発言12と一つ前発言12aの間に発言している参加者、または、選択発言12と一つ後発言12bの間に発言している参加者に対してのみ、発言者を特定する識別情報が表示される。
具体的には、
図12において、選択発言12と一つ前発言12aの間に発言している参加者は、Aさん、Cさん、Dさんとなる。また、選択発言12と一つ後発言12bの間に発言している参加者は、Aさん、Eさんとなる。従って、第5例では、Aさん、Cさん、Dさん、Eさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報が表示される。
【0062】
これにより、選択発言を通じてBさんを評価する際に重要な参加者が明確化され、Bさんの評価を適切に行うことができる。
【0063】
また、本例と先の第2例と組み合わせてもよい。具体的には、抽出人物以外であるCさん、Dさん、Eさんの中で、選択発言12と一つ前発言12aの間に発言している参加者、または、選択発言12と一つ後発言12bの間に発言している参加者に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。即ち、Cさん、Dさん、Eさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。
【0064】
更に、本例と先の第3例と組み合わせてもよい。具体的には、抽出人物であるAさん、Bさん、Gさんの中で、選択発言12と一つ前発言12aの間に発言している参加者、または、選択発言12と一つ後発言12bの間に発言している参加者に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。即ち、Aさんの発言に対してのみ、発言者を特定する識別情報を表示させる。
【0065】
<6.前後発言抽出処理の別の例>
[6−1.別の第1例]
前後発言抽出処理の別の第1例を
図13を参照して説明する。
前後発言抽出処理の別の第1例では、先の前後発言抽出処理と同様に、選択発言の前後の一部(例えば、所定数)の発言を抽出する。但し、議論の流れを把握する上でそれほど重要でない発言を省くために、所定の文字数以上の発言のみを抽出対象とする。
具体的には、所定の文字数を5文字とした場合、1文字乃至4文字からなる発言は抽出対象としない。即ち、
図8における15時22分57秒のAさんの発言と、15時24分21秒のBさんの発言と、15時25分09秒のEさんの発言は抽出対象としない。従って、前後発言表示画面としては、
図13に示すように、抽出された5文字以上の発言のみが表示される。
【0066】
これにより、例えば、議論の大筋を把握する上で不要となる単なる相槌などの発言が前後発言抽出処理の抽出対象から除かれ、議論の内容の把握を容易にすることができる。
【0067】
[6−2.別の第2例]
前後発言抽出処理の別の第2例を
図14を参照して説明する。
前後発言抽出処理の別の第2例では、前後発言抽出処理としてこれまで説明してきたそれぞれの処理に加えて、議論の結論を示した発言をまとめ発言として特定する処理を実行する。
まとめ発言の特定は、例えば、発言内容を自動的に判定(例えば、「まとめ」や「結論」などの所定の文字列を含む発言を自動的にまとめ発言として判定)してもよいし、各発言の中からまとめ発言を各参加者や人事担当者が指定できる機能が仮想会議室に設けられていてもよいし、一連の議論の最終発言(但し、「それでは失礼します」などのあいさつのみの発言は除く)をまとめ発言として判定してもよい。
【0068】
議論の結論を示した発言をまとめ発言として特定する処理を実行する前後発言抽出処理が実行された場合の管理者端末4の前後発言表示処理では、例えば、
図14に示す前後発言表示画面を管理者端末4上に表示する。
具体的には、
図14に示すように、Aさんのまとめ発言が発言履歴の下方に表示される。
これにより、評価する対象であるBさんの選択発言が、まとめ発言に対してどのような位置づけであったのかを把握することができ、Bさんの評価をより適切に行うことができる。
【0069】
<7.変形例>
先の
図4のステップS205の発言履歴提示処理において、管理者端末4上へ表示させる発言履歴は、常に最新のものとなるようにしてもよい。具体的には、ステップS205の発言履歴提示処理を実行した後に選択人物が新たな発言を行った場合、再びステップS204及びステップS205の処理を実行して、管理者端末4上に表示される発言履歴が更新されるようにしてもよい。
これにより、人事担当者は常に最新の発言履歴を閲覧することができるため、選択人物の評価を適切に行うことができる。
【0070】
尚、上記したそれぞれの前後発言表示画面では、特定の発言者が行った発言に対して識別情報(例えば発言者の参加者名)を表示したが、異なる方法で特定の発言者を識別しやすくしてもよい。具体的には、例えば、全ての発言に対して発言者を明記すると共に、特定の発言者の識別情報(発言者名)を太字や色付き文字で表示するなどしてもよい。
これにより、上記したそれぞれの例において、各効果を得ることができる。
【0071】
図8乃至
図14に示した各前後発言表示画面において、発言履歴の右側に表示された参加者一覧と共に、それぞれの参加者が発言した発言数を表示してもよい。発言数は、抽出した前後発言の中での発言数でもよいし、それ以外の発言も含めた全発言数でもよい。
これにより、各参加者を評価する上での指標としての発言数を提示することができる。
【0072】
図8乃至
図14に示した各前後発言表示画面において、発言者の識別情報(例えば参加者名)を、参加者ごとに異なる色で表示してもよい。
これにより、各参加者を識別しやすくすることができる。
また、参加者名だけでなく、発言の色も参加者に応じて異なるようにしてもよい。
【0073】
<8.まとめ>
これまで説明してきたように、仮想会議室サーバ1は、参加者を検索するための検索条件の入力を受け付ける条件入力受付処理(ステップS201)を実行する条件受付部1aと、検索条件に基づいて参加者の検索を行い、検索結果として抽出した抽出人物のそれぞれを選択可能に提示する参加者検索処理部1bと、参加者検索処理部が提示した抽出人物の中から選択された選択人物の発言履歴を抽出する発言履歴抽出処理(ステップS204)を実行する発言履歴抽出部1cと、発言履歴抽出処理で抽出した発言履歴のそれぞれの発言を選択可能に提示する発言履歴提示処理(ステップS205)を実行する発言履歴提示部1dと、選択可能に提示された発言から選択された選択発言の前または後の一部の発言を抽出する前後発言抽出処理(ステップS206)を実行する前後発言抽出部1eと、選択発言と共に前後発言抽出処理で抽出した発言を提示する前後発言提示処理(ステップS207)を実行する前後発言提示部1fとを備えている。
【0074】
これにより、仮想会議室で行われる全ての発言を確認しなくても選択人物の選択発言の位置づけなどを確認することができるため、議論に参加する参加者を効率よく評価することができる環境を提供することができる。
【0075】
また、前後発言表示画面の第1例乃至第5例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、抽出した発言の提示と共に、当該発言を行った参加者のうち少なくとも一部の参加者の識別情報(参加者IDや参加者名など)を提示する。
【0076】
これにより、各発言の位置づけや関係性が容易に把握可能とされ、議論の流れを掴みやすくすることができる。
【0077】
更に、前後発言表示画面の第2例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、当該発言を行った参加者のうち、抽出人物以外の参加者のみ識別情報を提示する。
【0078】
これにより、検索条件に合致していない参加者の発言が識別情報と共に提示されるため、検索条件に合致していない参加者の行った注目すべき発言から、その発言を行った参加者を把握することが容易となり、当該参加者が注目すべき対象から漏れてしまうことを防止することができる。即ち、人事担当者が当初着目していた参加者(選択人物)以外の参加者についても、着目させることができる。
【0079】
更にまた、前後発言表示画面の第3例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、当該発言を行った参加者のうち、抽出人物のみ識別情報を提示する。
【0080】
これにより、検索条件に合致した参加者の発言が識別情報と共に提示されるため、検索条件に合致する参加者の中での注目すべき発言を容易に判別することが可能となる。また、抽出人物に含まれていれば、人事担当者が当初着目していた参加者(選択人物)以外の参加者であっても、着目させることができる。
【0081】
加えて、前後発言表示画面の第4例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、当該発言を行った参加者のうち、選択発言の前と後の双方に発言を行った参加者のみ識別情報を提示する。
【0082】
これにより、選択人物の評価を行う上で重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者の識別情報が発言と共に提示されるため、選択人物の評価を行いやすくすることができる。また、人事担当者が当初着目していた参加者(選択人物)以外の参加者(即ち、重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者)についても、着目させることができる。
【0083】
そして、前後発言表示画面の第5例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、当該発言を行った参加者のうち、選択発言と選択人物が選択発言の一つ前または一つ後に行ったいずれかの発言との間に発言を行った参加者のみ識別情報を提示する。
【0084】
これにより、選択人物の評価を行う上で重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者の識別情報が発言と共に提示されるため、選択人物の評価を行いやすくすることができる。また、人事担当者が当初着目していた参加者(選択人物)以外の参加者(即ち、重要な会話のやりとりを行っていると推定される参加者)についても、着目させることができる。
【0085】
また、前後発言抽出処理の別の第1例で説明したように、前後発言抽出処理(ステップS206)では、所定の文字数以上の発言のみを抽出する。
【0086】
これにより、例えば、相槌を打つだけの文字数の少ない発言は抽出されないため、会話の流れの大筋を把握し易くすることができる。
【0087】
更に、上記した各例で説明したように、前後発言提示処理(ステップS207)では、選択発言が行われたときの参加者全てを提示する。
【0088】
これにより、選択発言が行われたときの状況を把握するための情報が提示され、選択人物の評価を行いやすくすることができる。
【0089】
更にまた、前後発言抽出処理の別の第2例で説明したように、議論の結論を示した発言をまとめ発言として特定する結論特定部1gを備え、前後発言提示処理(ステップS207)では、選択発言と共に選択発言の後に発言されたまとめ発言を提示する。
【0090】
これにより、選択発言と議論の結論が共に提示されるため、選択人物の評価を行いやすくすることができる。
【0091】
加えて、変形例で説明したように、発言履歴提示処理(ステップS205)では、選択人物の新規発言によって発言履歴が更新されるごとに更新された発言履歴を提示する。
【0092】
これにより、会議室に入室しなくとも選択人物の発言履歴が更新されるため、新規発言の確認を容易に行うことができ、選択人物の評価を適切に行うことができる。
【0093】
また、前後発言抽出処理では、選択発言の前または後の一部の発言として、所定数の発言を抽出してもよい。
【0094】
これにより、前後発言抽出処理において、発言の内容などを加味することないため、処理が簡易化される。
【0095】
<9.プログラム及び記憶媒体>
以上、本発明の仮想会議室サーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、仮想会議室サーバ1における処理を演算処理装置(CPUなど)に実行させるプログラムである。
【0096】
実施の形態のプログラムは、参加者評価を支援するサービスを提供する情報処理装置に実行させるプログラムであって、
参加者を複数のグループに分けるグループ生成手順を演算処理装置に実行させる。
また、グループに仮想会議室を割り当てる会議室管理手順を演算処理装置に実行させる。
また、前記参加者のうちで評価対象とする参加者を検索するための検索条件の入力を受け付ける手順を演算処理装置に実行させる。
また、検索条件に基づいて参加者の検索を行い、検索結果として抽出した抽出人物のそれぞれを選択可能に提示する手順を演算処理装置に実行させる。
更に、抽出人物の中から選択された選択人物の発言履歴を抽出する手順を演算処理装置に実行させる。
更にまた、抽出した発言履歴のそれぞれの発言を選択可能に提示する手順を演算処理装置に実行させる。
加えて、選択可能に提示された発言から選択された選択発言の前または後の一部の発言を前後発言として抽出する手順を演算処理装置に実行させる。
そして、選択発言と前後発言と共に、当該発言を行った参加者のうち
、前記抽出人物であって前記選択発言と前記選択人物が前記選択発言の一つ前または一つ後に行ったいずれかの発言との間に発言を行った参加者の識別情報のみを提示する手順を演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、演算処理装置に対して、
図4のステップS201乃至S207の各処理を実行させるプログラムである。
【0097】
このようなプログラムにより、上述した仮想会議室サーバ1を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記憶しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的或いは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。