特許第6186571号(P6186571)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6186571
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】カウンターウエイトの製造方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/18 20060101AFI20170821BHJP
   B66C 23/74 20060101ALI20170821BHJP
   B66F 9/075 20060101ALI20170821BHJP
【FI】
   E02F9/18
   B66C23/74 B
   B66F9/075 C
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-85198(P2013-85198)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-198979(P2014-198979A)
(43)【公開日】2014年10月23日
【審査請求日】2016年3月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】502193059
【氏名又は名称】光司商会株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180080
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 幸男
(72)【発明者】
【氏名】小島 賢士
(72)【発明者】
【氏名】村山 祐一
(72)【発明者】
【氏名】菊田 隆行
【審査官】 石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】 特公昭60−042157(JP,B2)
【文献】 特開2007−132126(JP,A)
【文献】 特開2011−084962(JP,A)
【文献】 特開平08−199630(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/18
B66C 23/74
B66F 9/075
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械の重量バランスをとるために用いられるカウンターウエイトの製造方法であって、
廃棄物を高温で溶融し沈殿させた溶融メタルを冷却固化することでメタルインゴットを得るステップと、
カウンターウエイトの外装を形成する中空のボックス構造体内に前記メタルインゴットを1つ又は複数個置くステップと、
前記メタルインゴットが置かれた前記ボックス構造体内にセメント、重量材及び水を混合した流状のコンクリートを注入するステップと、
前記ボックス構造体内に注入された流状のコンクリートを養生し固化するステップと
を含む、カウンターウエイトの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル、フォークリフト又はハンドリング機等の作業機械に搭載されるカウンターウエイトに関し、特に、中空のボックス構造体内にコンクリートが充填されてなるカウンターウエイト及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧ショベル等の作業機械には、作業フロントに作用する作業負荷に対抗する重量バランスを得るために、車体のリア側に大重量のカウンターウエイトが搭載されている。従来この種のカウンターウエイトは、高比重及び強度の面から鉄などの金属による鋳造製であったが、溶解炉などの大規模な製造設備を必要とするなど製造コストの面で割高となっていた。そのため、カウンターウエイトの外装を中空のボックス構造体とすることで全体に強度を持たせ、そのボックス構造体内に鉄塊や砂鉄などを重量材として含むコンクリートを注入し固化することにより設計通りの比重を得るようにしたカウンターウエイトが現在多く使用されている(例えば特許文献1〜4参照)。
【0003】
このようなコンクリート詰め込み式のカウンターウエイトでは、セメントに混合する重量材として、鉄鉱石や砂鉄などの天然資源以外にも、比重が大きいメタル成分を含むリサイクル材を使用することができる。例えば、ポンチ屑などの小粒状のスクラップ材、廃棄物の焼却灰を高熱で溶融した後にその比重差を利用して沈殿させた溶融メタルなどがセメントに混合される。特に廃棄物から分離される溶融メタルは、安価かつ安定的に供給を受けることができ、これらをカウンターウエイトの重量材として再利用することにより環境負荷の低減や資源経済にも合致する。
【0004】
従来の詰め込み式のカウンターウエイトは、概ね次のようにして製造される。まず外装となるボックス構造体を作業機械における略完成品の形状に加工し仕上げる。セメントに水及び重量材(メタルを主成分とする比較的比重の高い骨材)を所定の比重となるように配合調整した後、これらを混合した流状のコンクリートを振動を加えながらボックス構造体内に注入する。その後、コンクリートを所定期間、養生固化することで、所定重量のカウンターウエイトが完成する。
【0005】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 特開昭52−137858号公報
【特許文献2】 特開昭53−106172号公報
【特許文献3】 特開昭55−128409号公報
【特許文献4】 特開2003−41628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
廃棄物のリサイクル材である溶融メタルをカウンターウエイトのコンクリート重量材として使用することは製造原価の低減につながり望ましい。しかし、溶融メタルを効率良く小割し小塊にすることは技術的に困難であり、またそのような作業に手間と時間がかかることから経済的にも難がある。
【0008】
また、ウエイトの重量を設計した所定重量とするためには、混合させる重量材の比重に応じた割合でコンクリートの配合を調整しなければならない。しかし使用する重量材が溶融メタルのように廃棄物由来の場合には、それに含有されるメタルの組成よって必ずしも比重が一定ではない。このため、供給されたメタルの比重を逐一測定してからその比重に基づいて計算した配合でコンクリートを混成しなければならなかった。特に、鉄くずなどのスクラップを混在させる場合には、スクラップの時価や供給量などの変動要因を考慮した上で配合を決めなければならず、そのような調整作業の煩雑さが更に増していた。
【0009】
また、従来のカウンターウエイトの製造方法では、ボックス構造体内にコンクリートを注入する際に振動を加えることで、骨材から空気を脱泡し比重を確保している。しかし、そのような振動が加えられることにより骨材がボックス構造体内で局所的に偏在し、それによってカウンターウエイトの重心位置にばらつきが生じる場合もある。このため、搭載予定の機械の構造やその設計に応じてカウンターウエイトの重心位置を調整するような要求への対応が困難であった。
【0010】
本発明は上述した従来の課題に鑑みてなされたものであり、リサイクル材である溶融メタルを重量材として使用することでコスト低減が図られたカウンターウエイトを提供することを目的とする。また、本発明は、比重の調整工程を簡素化等し製造コストの低減を図ることができるカウンターウエイトの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため、本発明は、作業機械の重量バランスをとるために用いられ、中空のボックス構造体内にコンクリートが充填されてなるカウンターウエイトであって、前記コンクリートの一部にメタルインゴットを含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記カウンターウエイトは、前記メタルインゴットが、廃棄物を高温で溶融した後の沈殿物である溶融メタルが鋳造されてなることにより、予め体積及び重量が調整されたメタル鋳物であることが好ましい。例えば、廃棄物から分離した高温の溶湯を砂型で一定の定形性を有して前記メタルインゴットが鋳造される。また、前記メタルインゴットは、溶融メタルを板状に固めたメタル塊をブレーカなどで所定の大きさに破砕又は小割りして得たものでもよい。
【0013】
また、前記メタルインゴットが、廃棄物を高温で溶融した後の沈殿物である溶融メタルにセメントを混合して固化させたコンクリート成型体であってもよい。更に、そのコンクリート骨材として溶融メタルを急冷して得られるメタル粒を含むものでもよい。また更には、前記コンクリート成型体がミルスケールやホットスカーフと称される、圧延などの製鋼の工程で生じる酸化鉄を主成分とするメタル副生物を骨材として含んでもよい。
【0014】
また、本発明は、作業機械の重量バランスをとるために用いられるカウンターウエイトの製造方法であって、廃棄物を高温で溶融し沈殿させた溶融メタルを冷却固化することでメタルインゴットを得るステップと、カウンターウエイトの外装を形成する中空のボックス構造体内に前記メタルインゴットを1つ又は複数個置くステップと、前記メタルインゴットが置かれた前記ボックス構造体内にセメント、重量材及び水を混合した流状のコンクリートを注入するステップと、前記ボックス構造体内に注入された流状のコンクリートを養生し固化するステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記カウンターウエイトの製造方法は、前記メタルインゴットを得るステップが、廃棄物から分離した高温の溶湯を砂型で一定の定形性を有して鋳造されるステップを含むことが好ましい。又は、前記メタルインゴットを得るステップが、板状のメタル塊をブレーカなどで破砕して得るステップを含むものであってもよい。
【0016】
また、前記カウンターウエイトの製造方法の他の態様は、廃棄物を高温で溶融し沈殿させた溶融メタルを冷却固化することで、重量及び体積が予め調整されたメタルインゴットを得るステップと、カウンターウエイトの外装を形成する中空のボックス構造体内にセメント、重量材及び水を混合した流状のコンクリートを注入するステップと、その後、前記ボックス構造体内に前記メタルインゴットを1つ又は複数個置くステップと、前記ボックス構造体内に注入された流状のコンクリートを養生し固化するステップとを含むものである。
【0017】
また、前記カウンターウエイトの製造方法は、前記メタルインゴットが前記ボックス構造体内の中段の所定位置に設置された後、前記ボックス構造体内に前記コンクリートを再注入するステップを更に含むものであってもよい。
【0018】
また、前記カウンターウエイトの製造方法は、前記流状のコンクリートを前記ボックス構造体内に注入するに際して振動を加えるステップを更に含むものでもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明のカウンターウエイト及びその製造方法によれば、カウンターウエイトの外装を形成するボックス構造体内に充填する重量材としてリサイクル材を使用することができ、かつその比重の調整工程を簡素化して製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、カウンターウエイトが搭載される作業機械の一例である油圧ショベルを示す側面図である。
図2図2は、カウンターウエイトのボックス構造体にメタルインゴットが設置された状態を示す斜視図である。
図3図3は、メタルインゴットであるメタル鋳物の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係るカウンターウエイトの好適な実施形態として、油圧ショベルの本体リア部に搭載されるカウンターウエイト10を説明する。
【0022】
図1はカウンターウエイト10が搭載される作業機械の一例である油圧ショベル1を示す側面図である。油圧ショベル1は、本体である上部旋回体2と下部走行体3とを備え、上部旋回体2が旋回装置4を介して下部走行体3に設置されている。なお、図1にはクローラ式の下部走行体3が示されるがタイヤを有するホイール式の下部走行体であってもよい。
【0023】
上部旋回体2には運転室であるキャビネット7及び掘削等の作業をするための作業フロント5などが設けられる。作業フロント5は、上部旋回体2に対しブームシリンダ6aにより起伏可能に取り付けられたブーム5aと、ブーム5aの先端にアームシリンダ6bにより回動可能に取り付けられたアーム5bと、アーム5bの先端にバケットシリンダ6cにより回動可能に取り付けられたバケット5cとを有する多関節のリンク構造となっている。
【0024】
上部旋回体2の本体内には、上述した作業系シリンダや走行系モータなどの各種アクチュエータに高圧油を供給する油圧ポンプ、油圧系を制御するコントロールバルブ、油圧ポンプを駆動する動力源であるエンジン等を含むパワーユニットが搭載されている。
【0025】
作業フロント5に作用する作業負荷に対抗する重量バランスを得るために、上部旋回体2本体に大重量のカウンターウエイト10が搭載される。カウンターウエイト10は、鉄製で中空のボックス構造体11内に重量コンクリートが充填された構成を有している。カウンターウエイト10の外装を形成するボックス構造体11は、外観上、油圧ショベル1のリア側の一部を構成するように意匠が施された形状に加工される。
【0026】
本実施形態によるカウンターウエイト10は、ボックス構造体11に充填される重量コンクリートの一部にメタルインゴット20の一態様である、予め重量及び体積が調整されたメタル鋳物21を含むことを特徴とする。図2は、カウンターウエイト10のボックス構造体11にメタル鋳物21が設置された状態を示す斜視図である。なお発明の理解のため図2では、完成品のカウンターウエイトには充填される、ボックス構造体11内の重量コンクリート(メタルインゴット以外の重量材)の図示が省略されている。
【0027】
メタル鋳物21は、例えば廃棄物の焼却灰を高熱で溶融した後にその比重差を利用して沈殿させた溶融メタルを鋳造することで得られるメタルの小塊である。特に廃棄物から分離される溶融メタルは、安価かつ安定的に得ることができ、これらをカウンターウエイト10に再利用することはコスト低減に貢献するだけでなく資源の有効活用という点においてもよいことである。
【0028】
また、メタル鋳物21は、廃棄物から分離した高温の溶湯を砂型に注入して固めることにより、一定の定形性を有して鋳造されることが好ましい。これによれば、製造しようとするカウンターウエイトの仕様に適合した任意の形状及び体積のメタル鋳物21を容易に得ることができる。またそのような鋳造作業を廃棄物処理場の焼却炉に近い現場で行うことでき、一旦冷えたスラグを再度加熱し溶融する工程を必要としないなどの利点もある。
【0029】
また、メタルインゴット20は、廃棄物から分離した高温の溶湯を溜めて板状に固めたメタル塊を、ブレーカなどで所定の大きさに破砕又は小割りして得たものでもよい。焼却炉に近い場所で浅く掘った土場などに溶湯(メタル)を流し溜めそれを自然冷却するだけで、比較的比重の大きい溶融メタルの大塊を容易に得ることができる。これにより、リサイクル材としてのメタルインゴット20の受け入れコストを更に安価にすることができる。
【0030】
また、メタルインゴット20の他の態様は、廃棄物を高温で溶融した後の沈殿物である溶融メタルを骨材としセメントを混合して固化させたコンクリート成型体であってもよい。コンクリート成型体の重量材としては廃棄物から分離した溶融メタルを急冷して得られるメタル粒を含むものでもよい。また、重量材として、ミルスケールやホットスカーフと称される、圧延などの製鋼の工程で生じる酸化鉄を主成分とするメタル副生物を用いてもよい。
【0031】
コンクリート成型体は例えば次のようにして製造される。先ず、コンクリート成型体に含有させるメタル成分(重量材)として廃棄物から分離した溶融メタルのメタル塊又はメタル粒を準備し、その比重を測定する。製造しようとする成型体の体積及び重量に基づいて目標比重を定め、測定したメタル成分の比重、既知であるセメント及び水の比重とに基づいて、セメント及びメタル成分の重量配合比を決定する。
【0032】
材料となるメタル成分及びセメントを秤量した後、これらを決定した配合比で水と共に混合する。そうして得られた流状のコンクリートを木質ボード等で組み立てた型枠に注入し、所定期間養生し固化することにより、比重が調整された所定寸法形状(体積)のコンクリート成型体が型成される。
【0033】
かかる構成の本実施形態によるカウンターウエイト10は次のようにして製造される。
【0034】
先ず、廃棄物を高温で溶融し沈殿させた溶融メタルを冷却固化することでメタルインゴット20を準備する。メタルインゴット20は、重量及び体積が予め調整された、例えばメタル鋳物21又はコンクリート成型体である。メタル鋳物21は、上述したように廃棄物から分離した高温の溶湯(溶融メタル)を砂型に注入して固めることにより、一定の寸法形状で鋳造される。また、コンクリート成型体は、溶融メタルを骨材としてセメント及び水で所定寸法形状に成型される。なお、カウンターウエイト10の製造に使用されるメタルインゴット20は、コストや製造の容易さの面でメタル鋳造物20であることが望ましいが、代替として板状の溶融メタル塊を所定の大きさに破砕又は小割りして得たものでもよく、上述したコンクリート成型体であってもよい。
【0035】
続いて、カウンターウエイト10の外装を形成する中空のボックス構造体11内の底面にメタルインゴット20を1つ又は複数個置く。このとき、カウンターウエイト10の設計上の重心位置が、例えば中央に対し若干左右に偏倚する場合には、それに応じてメタル鋳物21の設置位置をずらして全体の重心を調整してもよい。また、カウンターウエイト10の重心位置をより後方に又はより高い位置とする場合にも、メタルインゴット20を置く位置をそれに適宜合わせることで、カウンターウエイト10の重心を設計通りの位置に容易に調整することができる。
【0036】
その後、メタルインゴット20が置かれたボックス構造体11内に、重量材及び水を混合して比重調整された流状のコンクリートを注入する。ボックス構造体11内に注入されるコンクリートは、重量材としてメタルインゴット20と同様の廃棄物から分離される溶融メタルの塊又はその粒状物を含むことができる。また、ボックス構造体11内に注入される流状のコンクリートには、ポンチ屑などの鉄スクラップ材や砂利などを混入させてもよい。更には、ミルスケールやホットスカーフと称される、圧延などの製鋼の工程で生じる酸化鉄を主成分とするメタル副生物を重量材としてコンクリートに混入させてもよい。
【0037】
流状のコンクリートをボックス構造体11に注入する際には振動が加えられる。これにより、溶融メタルの塊や粒状物とともに混入した気泡をコンクリートから脱泡し表面を均すことにより、固化した後の重量コンクリートの充填密度を高めることができる。最後にボックス構造体11内に注入された流状のコンクリートを養生し固化することにより、カウンターウエイト10が製造される。
【0038】
なお、カウンターウエイト10を製造する他の方法としては、ボックス構造体11内にセメント、重量材及び水を混合した流状のコンクリートを注入し、その後、ボックス構造体11内にメタルインゴット20を1つ又は複数個置く順番でもよい。また、メタルインゴット20がボックス構造体11内の中段の所定位置に設置された後、コンクリートを再注入する工程を含んでもよい。
【実施例】
【0039】
図3は、実験で製造したメタルインゴットであるメタル鋳物21の実施例を示す図である。試作したメタル鋳物21は直方体の形状であり、各辺の寸法は、縦585mm、幅150mm、高さ370mm(体積3.25×10−2)である。1個当りのメタル鋳物の重量が217kgであることから、6.7の比重が得られた。ここで、比重とは、基準の密度1ton/mに対する比をいう。
【0040】
実施例のカウンターウエイトは、120トンクラスの油圧ショベル搭載用のものである。試作したカウンターウエイトは、コンクリートを充填した総重量が15.6トンであった。
【0041】
以上説明した実施形態は発明を説明するための例示に過ぎず、これらの態様が発明の範囲を限定するものとして解釈されるものではない。本発明に係るカウンターウエイトは油圧ショベルの他にもフォークリフト又はハンドリング機その他の作業機械に搭載されてもよく、また車両系機械に限らずクレーンその他の産業機械に広く用いられるものである。
【符号の説明】
【0042】
1 油圧ショベル
2 上部旋回体
3 下部走行体
4 旋回装置
5a ブーム
5b アーム
5c バケット
6a ブームシリンダ
6b アームシリンダ
6c バケットシリンダ
7 キャビネット(運転室)
10 カウンターウエイト
11 ボックス構造体
20 メタルインゴット
21 メタル鋳物(メタルインゴットの一例)
図1
図2
図3