【実施例】
【0019】
以下に本発明を更に詳しく説明するための実施例を記載するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
A:合成樹脂発泡体基材
厚さ20mm、単位面積当たりの質量が100g/m
2の連続気泡のメラミン発泡体を基材(A−1)とした。
B:第1の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.15mm、質量28g/m
2、伸び率(縦)9%、(横)35%のスパンボンド不織布に、フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド共縮合物(固形分40質量%水溶液)からなる熱硬化性合成樹脂初期縮合物を、上記スパンボンド不織布に対し固形分として55質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にすることによって第1の不織布(B−1)を得た。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ1.0mm、質量70g/m
2、伸び率(縦)95%、(横)82%のニードルパンチ不織布に、上記第1の不織布に用いた熱硬化性合成樹脂初期縮合物を、上記ニードルパンチ不織布に対し固形分として60質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした第2の不織布(C−1)を得た。
D:成形物
上記で得られた基材(A−1)の片面に、浸出層3Aを介して第1の不織布(B−1)を重合し、さらにその上に浸出層4Aを介して第2の不織布(C−1)を重合した積層物を、所定の凹凸形状が付された加熱プレス盤上で200℃×60秒間加熱プレス成形し、所定の凹凸形状が付された成形物(D−1)を得た。
得られた成形物(D−1)について、通気性試験機(製品名:KES−F8−AP1、カトーテック株式会社製、定常流差圧測定方式)を使用して通気抵抗を測定するとともに、目視により成形状態を評価した。この成形物(D−1)の通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0020】
〔実施例2〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例1と同じ(B−1)を用いた。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ2.0mm、質量140g/m
2、伸び率(縦)135%、(横)125%のニードルパンチ不織布を使用し、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を該ニードルパンチ不織布に対し固形分として30質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした第2の不織布(C−2)を使用した。
D:成形物
上記基材(A−1)、第1の不織布(B−1)および第2の不織布(C−2)を使用し、上記実施例1と同様にして、所定の凹凸形状が付された成形物(D−2)を得た。得られた成形物(D−2)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0021】
〔実施例3〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.3mm、質量58g/m
2、伸び率(縦)15%、(横)65%のスパンボンド不織布に、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を、該スパンボンド不織布に対し固形分として35質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした第1の不織布(B−2)を使用した。
C:第2の不織布
実施例2と同じ(C−1)を用いた。
D:成形物
上記基材(A−1)、第1の不織布(B−2)および第2の不織布(C−1)を使用し、上記実施例1と同様にして、所定の凹凸形状が付された成形物(D−3)を得た。得られた成形物(D−3)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0022】
〔実施例4〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例3と同じ(B−2)を用いた。
C:第2の不織布
実施例2と同じ(C−2)を用いた。
D:成形物
上記基材(A−1)、第1の不織布(B−2)および第2の不織布(C−2)を使用し、上記実施例1と同様にして、所定の凹凸形状が付された成形物(D−4)を得た。得られた成形物(D−4)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0023】
〔比較例1〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
なし(省いた)。
C:第2の不織布
実施例1と同じ(C−1)を用いた。
D:成形物
A:基材(A−1)の片面に、C:第2の不織布(C−1)を重合した積層物を用い、実施例1と同様にプレス成形して、成形物(D−5)を得た。得られた成形物(D−5)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0024】
〔比較例2〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
なし(省いた)。
C:第2の不織布
実施例2と同じ(C−2)を用いた。
D:成形物
A:基材(A−1)の片面に、C:第2の不織布(C−2)を重合した積層物を用い、実施例1と同様にプレス成形して、成形物(D−6)を得た。得られた成形物(D−6)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0025】
〔比較例3〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例1と同じ(B−1)を用いた。
C:第2の不織布
なし(省いた)。
D:成形物
A:基材(A−1)の片面に、B:第1の不織布(B−1)を重合した積層物を用い、実施例1と同様にプレス成形して、成形物(D−7)を得た。得られた成形物(D−7)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0026】
〔比較例4〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.08mm、質量20g/m
2、伸び率(縦)25%、(横)80%のスパンボンド不織布を使用し、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を該スパンボンド不織布に対し固形分として15質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にすることによって得られた不織布(B−3)を使用した
C:第2の不織布
実施例1と同じ(C−1)を用いた。
D:成形物
A:基材(A−1)、B:第1の不織布(B−3)およびC:第2の不織布(C−1)を用い、上記実施例1と同様にして、成形物(D−8)を得た。得られた成形物(D−8)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0027】
〔比較例5〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.38mm、質量90g/m
2、伸び率(縦)4%、(横)25%のスパンボンド不織布を使用し、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を、上記スパンボンド不織布に対し固形分として73質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした不織布(B−4)を使用した。
C:第2の不織布
実施例2と同じ(C−2)を用いた。
D:成形物
A:合成樹脂発泡体基材(A−1)、B:第1の不織布(B−4)およびC:第2の不織布(C−2)を用い、上記実施例1と同様にして、成形物(D−9)を得た。得られた成形物(D−9)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0028】
〔比較例6〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例1と同じ(B−1)を用いた。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.8mm、質量50g/m
2、伸び率(縦)75%、(横)70%のニードルパンチ不織布に、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を該ニードルパンチ不織布に対し固形分として15質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした第2の不織布(C−3)を使用した。
D:成形物
A:基材(A−1)、B:第1の不織布(B−1)およびC:第2の不織布(C−3)を用い、上記実施例1と同様にして、成形物(D−10)を得た。得られた成形物(D−10)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0029】
〔比較例7〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例3と同じ(B−2)を用いた。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ2.5mm、質量160g/m
2、伸び率(縦)140%、(横)130%のニードルパンチ不織布に、実施例1で使用したものと同じ熱硬化性合成樹脂初期縮合物を該ニードルパンチ不織布に対し固形分として77質量%になるように含浸塗布後140℃で2分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をB−状態にした第2の不織布(C−4)を使用した。
D:成形物
A:基材(A−1)、B:第1の不織布(B−2)およびC:第2の不織布(C−4)を用い、上記実施例1と同様にして、成形物(D−11)を得た。得られた成形物(D−11)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0030】
〔比較例8〕
A:合成樹脂発泡体基材
実施例1と同じ(A−1)を用いた。
B:第1の不織布
実施例1と同じ(B−1)を用いた。
C:第2の不織布
上記実施例1の(C−1)で使用したポリエステル繊維からなるニードルパンチ不織布に熱硬化性合成樹脂初期縮合物を含浸させず、またホットメルト接着剤粉末撒布層を設けるべく接着剤として共重合ポリエステル樹脂からなるホットメルト接着剤粉末(粒度:80〜120μm、融点:140℃)を5g/m
2の塗布量で塗布することにより、第2の不織布(C−5)を得た。
D:成形物
A:基材(A−1)、B:第1の不織布(B−1)およびC:第2の不織布(C−5)を用い、上記実施例1と同様にして、成形物(D−12)を得た。得られた成形物(D−12)について、上記実施例1と同様にして得た通気抵抗と成形状態を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
〔評価〕
表1より、本発明の実施例1〜実施例4は、基材の表面の全面に熱硬化性合成樹脂が含浸された第1の不織布を積層することにより、基材の表面全体が補強され、発泡体表面の脆さがなくなり、更にその上に適度な厚さと伸びの良好な不織布からなる第2の不織布が積層されることにより、プレス成形時の凹凸形状の大きい箇所における伸びの小さい第1の不織布に形成される皺は、更にその上に積層される熱硬化性合成樹脂が含浸された適度な厚さと伸びによる第2の不織布により吸収され、基材のワレや折れのない外観の優れた成形物になることが判る。加えて成形物の通気抵抗も、好適な吸音性を奏する範囲内であった。
比較例1,2,4のように第1の不織布がない場合、あるいは第1の不織布の厚さ、単位面積当りの質量、伸び、樹脂含浸量等が{厚さ(mm):<0.1、質量(g/m
2):<25、伸び率(%):縦>20、横>70、樹脂含浸量(%):<20}のように範囲を外れる場合は、基材である発泡体の脆さを改善出来ず、取扱時に凹凸の大きい成形箇所で基材が折れ、このため第2の不織布に皺が発生し、表面の外観が悪くなった。また通気抵抗は、比較例1,2について、成形箇所によっては好適な吸音性を奏する範囲から外れていた。
又、同様に、比較例3,5のように第2の不織布がない場合、あるいは第1の不織布の厚さ、質量、伸び、樹脂含浸量等が{厚さ(mm):>0.3、質量(g/m
2):>60、伸び率(%):縦<5、横<30、樹脂含浸量(%):>70}のように範囲を外れる場合は、成形時に凹凸の大きい成形箇所で皺が発生したり、また第2の不織布で該皺が吸収できなかったりして、表面の外観が悪くなった。また通気抵抗は、成形箇所によっては好適な吸音性を奏する範囲から外れていた。
比較例6のように第2の不織布の厚さ、質量、伸び、樹脂含浸量等が{厚さ(mm):<1.0、質量(g/m
2):<60、伸び率(%):縦<80、横<80、樹脂含浸量(%):<20}のように範囲を外れる場合、成形時に凹凸の大きい成形箇所で第1の不織布表面に発生した皺が完全に吸収されずに皺が混入してしまうため、表面の外観が悪くなった。
比較例7のように第2の不織布の厚さ、質量、樹脂含浸量等が{厚さ(mm):>2.0、質量(g/m
2):>150、樹脂含浸量(%):>70}のように範囲を外れたうえで樹脂含浸量が過多の場合、成形後の成形物の表面に不織布による繊維の風合いが現れず、該成形物の表面が樹脂化されてしまって見映えが悪かった。
比較例8のように、第2の不織布に樹脂が含浸されない不織布のみを使用した場合は、不織布の繊維による毛羽が成形物の表皮層表面に発生し、見映えが悪かった。
【0033】
〔実施例5〕
A:合成樹脂発泡体基材
厚さ20mm、単位面積当たりの質量が150g/m
2のウレタン発泡体を基材(A−2)とした。
B:第1の不織布
低融点ポリエステル繊維(融点:110℃)が10質量%混入されたポリエステル繊維からなる厚さ0.15mm、質量40g/m
2、伸び率(縦)15%、(横)40%のサーマルボンド不織布に、フェノール−ホルムアルデヒド共縮合物(固形分40質量%水溶液)からなる熱硬化性合成樹脂初期縮合物を、上記サーマルボンド不織布に対し固形分として40質量%になるように含浸塗布後160℃で2.0分加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をプレキュアしてB−状態とすることによって、第1の不織布(B−5)を得た。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維/ポリアミド繊維=80/20質量%の比率からなり、厚さ1.6mm、質量120g/m
2、伸び率(縦)110%、(横)120%のスパンレース不織布に、熱硬化性合成樹脂初期縮合物として、スルホメチル化−フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド共縮合物(固形分40質量%水溶液)40質量%、フッ素系撥水撥油剤(固形分20質量%水溶液)5質量%、カーボンブラック(固形分30質量%水分散液)2質量%、リン酸エステル系難燃剤(固形分40質量%水溶液)5質量%、水48質量%からなる混合水溶液を、上記スパンレース不織布に対し固形分として30質量%になるように含浸塗布した。更にホットメルト接着剤粉末撒布層を設けるべく、上記スパンレース不織布の片面に、接着剤として共重合ポリアミド樹脂からなるホットメルト接着剤粉末(粒度:80〜120μm、融点:120℃)を3g/m
2の塗布量で塗布した。そして上記スパンレース不織布を150℃で1.5分間加熱し、上記熱硬化性合成樹脂初期縮合物をプレキュアしてB−状態にするとともに、該スパンレース不織布の片面にホットメルト接着剤粉末を融着させることにより、第2の不織布(C−6)を得た。
D:成形物
上記で得られた基材(A−2)の両面に、第1の不織布(B−5)を重合し、さらにその上に第2の不織布(C−6)を、ホットメルト接着剤粉末撒布層が上記第1の不織布(B−5)面に重合するように積層し、加熱プレス盤上で200℃×60秒間加熱プレス成形し、凹凸形状の付いた所定形状の成形物(D−13)を得た。得られた成形物は基材表面のワレや折れがなく、通気抵抗は0.6〜2.0kpa・s/mの範囲であり、吸音性能に優れ、また凹凸の大きい成形箇所でも第1の不織布の皺が、第2の不織布で吸収されており、外観の良好な成形物であった。
【0034】
〔実施例6〕
A:合成樹脂発泡体基材
厚さ30mm、単位面積当たりの質量が450g/m
2のの連続気泡のフェノール発泡体を基材(A−3)とした。
B:第1の不織布
ポリエステル繊維からなり、厚さ0.25mm、質量50g/m
2、伸び率(縦)20%、(横)60%の、アクリル酸エステル樹脂を接着剤とするケミカルボンド不織布に、フェノール−アルキルレゾルシン共縮合物(固形分50質量%水溶液)からなる熱硬化性樹脂初期縮合物を、上記ケミカルボンド不織布に対し固形分として30質量%になるように含浸塗布後140℃で2.5分加熱し、上記の該熱硬化性樹脂初期縮合物をプレキュアしてB−状態とすることによって第1の不織布(B−6)を得た。
C:第2の不織布
ポリエステル繊維/レーヨン繊維=90/10質量%の比率からなり、厚さ1.5mm、質量80g/m
2、伸び率(縦)80%、(横)90%のステッチボンド不織布に、熱硬化性合成樹脂初期縮合物として、スルホメチル化−フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド共縮合物(固形分40質量%水溶液)40質量%、フッ素系撥水撥油剤(固形分20質量%水溶液)5質量%、カーボンブラック(固形分30質量%水分散液)2質量%、リン酸エステル系難燃剤(固形分40質量%水溶液)5質量%、水48質量%からなる混合水溶液を、上記ステッチボンド不織布に対し固形分として50質量%になるように含浸塗布した。更にホットメルト接着剤粉末撒布層を設けるべく、上記ステッチボンド不織布の片面に共重合ポリエステル樹脂からなるホットメルト樹脂粉末(粒度:100〜150μm、融点:150℃)を5g/m
2の塗布量で塗布した。そして、170℃で1.5分加熱し、上記熱硬化性樹脂初期縮合物をプレキュアしてB−状態にするとともに、該ステッチボンド不織布の片面にホットメルト接着剤粉末を融着させることにより、第2の不織布(C−7)を得た。
D:成形物
上記で得られた基材(A−2)の片面に、凹凸形状の大きい箇所部分のみに、第1の不織布(B−6)を重合し、さらにその上に第2の不織布(C−8)を、ホットメルト接着剤粉末撒布層が第1の不織布(B−6)面に重合するようにして、成形物全面に積層し、加熱プレス盤上で210℃×50秒間加熱プレス成形し、所定の凹凸形状が付された成形物(D−14)を得た。得られた成形物は、通気抵抗が0.4〜1.5kpa・s/mの範囲であり、吸音性能に優れ、基材表面のワレや折れがなく、また凹凸の大きい成形箇所でも第1の不織布のしわは、第2の不織布で吸収されており、外観の良好な成形物であった。