(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る運動支援システム100の外観図であり、
図2は、運動支援システム100のブロック図である。
図1および
図2に示すように、運動支援システム100は、運動支援装置10と動作検出装置20と生体情報検出装置30とを具備する。運動支援装置10は、各種のスポーツにおける特定の動作(対象動作)の練習に好適に利用される。第1実施形態の運動支援装置10は、利用者UがゴルフのクラブCをスイングする運動(以下「スイング動作」という)の支援に利用される。
【0014】
図1および
図2の生体情報検出装置30は、利用者Uの心拍数を検出する検出体である。
図1に示すように、生体情報検出装置30は利用者Uの手首にベルトなどで固定される。生体情報検出装置30は、利用者Uの心拍数を示す生体情報DBを生成して運動支援装置10に送信する。なお、生体情報検出装置30と運動支援装置10との間の通信の無線/有線は不問である。
【0015】
図1および
図2の動作検出装置20は、利用者Uの動作(スイング動作)を検出する検出体である。第1実施形態の動作検出装置20は、利用者Uの動作に応じて移動する被観測点P(例えばクラブC上の地点)の加速度を検出する加速度センサを含んで構成される。
図3に示すように、動作検出装置20は、被観測点Pに固定され、相互に直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)の各方向の加速度を検出する3軸加速度センサである。Z軸は、クラブCのシャフトCsの長手方向に平行な軸線であり、Y軸およびX軸は、Z軸に直交する平面上の軸線である。動作検出装置20は、X軸方向の加速度axとY軸方向の加速度ayとZ軸方向の加速度azとを含む観測情報を順次に生成して運動支援装置10に送信する。なお、動作検出装置20と運動支援装置10との間の通信の無線/有線は不問である。
【0016】
図2に示すように、運動支援装置10は、演算処理装置12と記憶装置14と入力装置40と報知装置16とを具備するコンピュータシステムで実現される。記憶装置14は、演算処理装置12が実行するプログラムや演算処理装置12が使用する各種のデータを記憶する。半導体記憶媒体や磁気記録媒体等の公知の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置14として任意に採用される。報知装置16は、各種の情報を利用者Uに報知する。本実施形態における報知装置16は、画像を表示する表示装置(例えば液晶ディスプレイ)である。入力装置40は、利用者Uからの指示を受付ける機器であり、例えば利用者Uが操作する複数の操作子を含んで構成される。
【0017】
演算処理装置12は、記憶装置14に記憶されたプログラムを実行することで、利用者Uの運動を支援するための複数の機能(生体情報取得部34、動作情報取得部32、情報格納部38、動作情報特定部36)を実現する。なお、演算処理装置12の各機能を複数の装置に分散することも可能である。
【0018】
図2の生体情報取得部34は、生体情報検出装置30から送信される生体情報DBを取得する。動作情報取得部32は、動作検出装置20から順次に送信される観測情報から動作情報DAを生成する。動作情報DAは、ボールとクラブCのヘッドChとの衝突(インパクト)時における被観測点Pの加速度を示す情報である。ボールとヘッドChとの衝突は、観測情報の時間的な変化を解析することで特定される。なお、動作情報DAを生成する機能を動作検出装置20に搭載し、動作情報取得部32が動作検出装置20から動作情報DAを取得する構成も採用され得る。
【0019】
本実施形態における運動支援装置10の動作モードは、登録モードと実践モードとを含む。具体的には、入力装置40に対する利用者Uからの指示に応じて登録モードおよび実践モードの一方が選択される。登録モードは、運動支援時に参照される参照情報DREFを事前に収集する動作モードであり、実践モードは、登録モードで収集された参照情報DREFを利用して利用者Uの運動を支援する動作モードである。
【0020】
図2の情報格納部38は、利用者Uが登録モードを選択した場合に動作し、動作情報取得部32が取得した動作情報DAと生体情報取得部34が取得した生体情報DBとを対応付けた参照情報DREFを記憶装置14に順次に格納する。複数回にわたり生成された動作情報DAと生体情報DBとが参照情報DREFとして記憶装置14に順次に蓄積される。
【0021】
図4は、登録モードにおいて運動支援装置10が実行する登録処理のフローチャートである。登録処理は、利用者Uによる登録モードの選択を契機として実行される。
【0022】
登録処理を開始すると、生体情報取得部34は、生体情報検出装置30が検出した生体情報DBを取得する(Sa1)。生体情報DBの取得(心拍数の測定)が完了すると、利用者Uは、複数回にわたりスイング動作を実行する。動作情報取得部32は、利用者Uのスイング動作に応じた動作情報DAを動作検出装置20の検出結果(観測情報)から生成する(Sa2)。動作情報DAの取得(Sa2)は、利用者Uが入力装置40に対する操作で動作の終了を指示するまで反復される(Sa3:NO)。したがって、各回のスイング動作に応じた複数の動作情報DAが取得される。
【0023】
利用者Uが終了を指示すると(Sa3:YES)、情報格納部38は、動作情報取得部32が取得した複数の動作情報DAの何れかを利用者Uに選択させる処理(Sa4,Sa5)を実行する。まず、情報格納部38は、
図5に例示された登録画面を報知装置16に表示させる(Sa4)。登録画面には、ステップSa1で取得された生体情報DBが示す心拍数と、ステップSa2で取得された複数の動作情報DAの各々が示す加速度が表示される。すなわち、生体情報DBが示す心拍数のもとで実行された複数回にわたるスイング動作の動作情報DAが選択候補として利用者Uに提示される。
【0024】
利用者Uは、登録画面を参照しながら入力装置40を適宜に操作することで、所望の動作情報DAを選択する。具体的には、利用者Uは、自身が良好と判断したスイング動作(例えばボールがストレートに飛んだときのスイング動作)の実行時の動作情報DAを選択する。情報格納部38は、利用者Uによる動作情報DAの選択を受付ける(Sa5)。
【0025】
情報格納部38は、ステップSa1で取得された生体情報DBとステップSa5で利用者Uが選択した動作情報DAとを対応付けて参照情報DREFとして記憶装置14に格納する(Sa6)。ステップSa1で取得された生体情報DBと同一の生体情報DBを含む参照情報DREFが既に記憶装置14に格納されている場合は、既存の参照情報DREFを新たな参照情報DREFで上書きする。ステップSa6が実行されると、登録処理は終了する。
【0026】
以上の説明から理解される通り、情報格納部38は、生体情報DBが示すひとつの状態(心拍数)のもとで実行されたスイング動作について動作情報取得部32が取得した複数の動作情報DAの何れかを選択して生体情報DBと対応付けて記憶装置14に格納する。以上に説明した登録処理が複数回にわたり反復されることで、相異なる生体情報DBに対応する複数の参照情報DREFが記憶装置14に蓄積される。
【0027】
図2の動作情報特定部36は、利用者Uが実践モードを選択した場合に動作し、記憶装置14に記憶された複数の参照情報DREFのうち利用者Uから取得した生体情報DBに応じた参照情報DREFを特定する。
図6は、実践モードにおいて運動支援装置10が実行する情報特定処理のフローチャートである。情報特定処理は、利用者Uによる実践モードの選択を契機として実行される。
【0028】
情報特定処理を開始すると、生体情報取得部34は、生体情報検出装置30が検出した生体情報DBを取得する(Sb1)。動作情報特定部36は、記憶装置14に記憶された複数の参照情報DREFのうちステップSb1で取得された生体情報DBを含む参照情報DREFを特定する(Sb2)。
【0029】
動作情報特定部36は、ステップSa2で特定した参照情報DREFに応じた運動支援情報を生成して報知装置16に表示させる(Sb3)。第1実施形態では、運動支援情報を利用者Uに提示する
図7の支援画面70が報知装置16に表示される。
図7の支援画面70には、ステップSb1で取得された生体情報DBが示す心拍数が表示されるとともに、ステップSb2で特定した参照情報DREF内の動作情報DAが示す加速度が目標加速度として表示される。目標加速度は、現在と同様の心拍数(生体状態)のもとで利用者Uが過去に実行した良好なスイング動作の加速度を意味する。したがって、利用者Uは、支援画面70に表示された目標加速度となるようにスイング動作を実行すれば、現在の心拍数のもとで良好なスイング動作を再現することができる。すなわち、第1実施形態では、ステップSb1で取得した現在の利用者Uの心拍数に応じた運動支援情報が利用者Uに提示される。なお、生体情報DBが示す現在の利用者Uの心拍数を包含する所定の範囲内の各心拍数の参照情報DREFを動作情報特定部36がステップSb2にて特定することも可能である。例えば、生体情報DBが示す心拍数に対して±10%の範囲内の各心拍数に対応する参照情報DREFが特定される。参照情報DREFが特定され得る心拍数の範囲は、例えば利用者からの指示に応じて可変に設定される。
【0030】
支援画面70で提示された目標加速度を念頭に利用者Uはスイング動作を実行する。利用者Uによるスイング動作の動作情報DAを動作情報取得部32が取得すると(Sb4:YES)、動作情報特定部36は、動作情報取得部32が取得した動作情報DAが示す加速度(測定加速度)を目標加速度とともに運動支援情報として報知装置16に表示させる(Sb5)。スイング動作を実行した利用者Uは、今回のスイング動作の測定加速度と目標加速度との差異を確認することができる。ステップSb5が実行されると、情報特定処理は終了する。
【0031】
以上に説明した通り、相異なる生体情報DB(心拍数)に対応する複数の動作情報DA(参照情報DREF)のうち利用者Uの現在の生体情報DBに対応する動作情報DAが特定されるから、利用者Uの生体活動の状態に応じた運動支援が可能となる。また、利用者Uの現在の生体情報DBに対応する動作情報DAに応じた運動支援情報が利用者Uに報知されるから、利用者Uは、現在の生体状態(心拍数)を踏まえて自己の動作を改善することができる。例えば、緊張により心拍数が上昇した状態のもとで実行すべきスイング動作や平静が維持されて心拍数が低い状態のもとで実行すべきスイング動作を利用者Uが把握することが可能である。また、登録モードでは、生体情報DBが示す一の状態のもとで取得された複数の動作情報DAの何れかが選択的に生体情報DBと対応付けて記憶装置14に格納されるから、特定の生体状態のもとで良好と評価できる動作の動作情報DAを特定することができる。
【0032】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各構成において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0033】
図8は、第2実施形態における運動支援システム100の一部のブロック図である。第2実施形態の演算処理装置12は、第1実施形態と同様の要素(動作情報取得部32,生体情報取得部34,情報格納部38,動作情報特定部36)に加えて比較部37として機能する。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0034】
図8の比較部37は、動作情報取得部32が取得した動作情報DAと動作情報特定部36が特定した参照情報DREF内の動作情報DAとを比較し、比較結果に応じた運動支援情報を報知装置16に表示させる。具体的には、比較部37は、動作情報取得部32が取得した動作情報DAが示す加速度と動作情報特定部36が特定した参照情報DREF内の動作情報DAが示す加速度との差分(加速度差)を算定する。比較部37は、算定した加速度差に応じたメッセージMを運動支援情報として生成して報知装置16に表示させる。
【0035】
図9は、第2実施形態の運動支援装置10が実践モードにおいて実行する情報特定処理のフローチャートである。第1実施形態(
図6)と同様に、動作情報特定部36は、生体情報取得部34がステップSc1で取得した生体情報DBを含む参照情報DREFを記憶装置14から特定する(Sc2)。
【0036】
生体情報DBの取得(心拍数の測定)が完了すると、利用者Uはスイング動作を実行する。動作情報取得部32は、利用者Uのスイング動作に応じた動作情報DAを取得する(Sc3:YES)。比較部37は、動作情報取得部32がステップSc3で取得した動作情報DAとステップSc2で動作情報特定部36が特定した参照情報DREF内の動作情報DAとの間で加速度差を算定する(Sc4)。そして、比較部37は、ステップSc4で算定した加速度差に応じた運動支援情報(メッセージM)を生成して、報知装置16から利用者Uに報知させる(Sc5)。具体的には、報知装置16は、運動支援情報を利用者Uに提示する
図10の支援画面71を表示する。
【0037】
図10の支援画面71には、ステップSc1で取得された生体情報DBが示す心拍数、ステップSc2で特定された参照情報DREF内の動作情報DAが示す目標加速度、および、ステップSc3で取得された動作情報DAが示す加速度(測定加速度)とともに、ステップSc5で生成されたメッセージMが運動支援情報として表示される。本実施形態のメッセージMは、利用者Uのスイング動作から取得した動作情報DAが示す測定加速度と参照情報DREF内の動作情報DAが示す目標加速度の大きさとの差異を修正するために利用者Uが留意すべき事項を提案する情報である。例えば、測定加速度が目標加速度より大きい場合は、今回のスイング動作の実行中に利用者UがクラブCに加えた力が、参照情報DREFを取得したスイング動作の実行中に利用者UがクラブCに加えた力よりも大きいことが推測される。したがって、測定加速度が目標加速度より大きい場合は、クラブCに加える力を小さくしてスイング動作を実行すべきである旨のメッセージMを利用者Uに報知する。
【0038】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、利用者Uは動作情報特定部36が特定した動作情報DAと動作情報取得部32が取得した動作情報DAとを比較した結果に応じた運動支援情報が利用者Uに提示されるから、利用者Uが自己の動作を改善するための効果的な運動支援を実現できるという利点がある。
【0039】
<変形例>
前述の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
【0040】
(1)
図11に示すように、生体情報DBとスイング動作とに関連(影響)する事象を示す関連情報DCを動作情報DAおよび生体情報DBに対応させて記憶装置14に格納してもよい。関連情報DCは、例えば、生体情報DBの取得時(心拍数の測定時)または動作情報DAの取得時(スイング動作の実行時)の気温および天気を示す情報である。例えば登録モードにおいて利用者Uが入力装置40に指示した情報が関連情報DCとして動作情報DAおよび生体情報DBとともに参照情報DREFに含められる(
図4のステップSa6)。他方、実践モードにおいて動作情報特定部36が利用者Uの現在の生体情報DBに対応する参照情報DREFを特定すると、
図12に示すように、その参照情報DREFに含まれる生体情報DBの動作情報DA(目標加速度),生体情報DB(心拍数)および関連情報DC(天気/気温)を含む運動支援情報が支援画面72として報知装置16に表示される。以上の構成によれば、支援画面72で提示される動作情報DA(目標加速度)が取得された環境(天気や気温)を利用者Uが把握できるという利点がある。
【0041】
なお、生体情報DBまたは関連情報DCが相違する複数の参照情報DREFが記憶装置14に記憶された構成では、実践モードにて関連情報DC(現在の気温や天気)の入力を利用者Uから受付け、ステップSb1で取得した生体情報DBと利用者Uから指示された関連情報DCとを含む参照情報DREFをステップSb2にて動作情報特定部36が特定することも可能である。ステップSb2で特定した参照情報DREFに基づいて運動支援情報が
図12の例示のように支援画面72に表示される。以上の構成によれば、現在の心拍数、気温および天気のもとで良好なスイング動作を実行するために留意すべき事項を利用者Uが把握できるという利点がある。また、関連情報DCとしては、利用者Uの身長や体重も好適に採用される。
【0042】
(2)前述の各形態においては、複数の動作情報DAのうち利用者Uが選択した動作情報DAを参照情報DREFとして記憶装置14に格納したが(
図4のステップSa6)、記憶装置14に格納される動作情報DAを複数の候補から選択する方法は適宜に変更される。例えば、模範的なスイング動作に対応する動作情報DA(以下「参照動作情報DA」という)を事前に用意し、利用者Uの実際のスイング動作に対応する複数の動作情報DAのうち参照動作情報DAに近い動作情報DAを選択して記憶装置14に格納することができる。また、前述の各形態においては、登録モードで利用者Uのスイング動作に応じた参照情報DREFを生成して記憶装置14に格納したが、参照情報DREFを記憶装置14に予め格納した構成(したがって登録モードは不要である)も採用される。事前に記憶する参照情報DREFとしては、例えば、プロゴルファーのスイング動作から得られた参照情報DREFが考えられる。
【0043】
(3)前述の各形態では、ボールとクラブCのヘッドChとの衝突時における被観測点Pの加速度を動作情報DAとしたが、動作情報DAの内容は以上の例示に限定されない。例えば、スイング動作中に動作検出装置20から順次に送信される観測情報(加速度)の時系列を、動作情報DAとして動作情報取得部32が取得する構成が採用される。観測情報の時系列からは、利用者Uのスイング動作に連動して移動する被観測点Pの軌道が算出される。観測情報の時系列を動作情報DAとする構成では、第1実施形態の支援画面70に表示される目標加速度に替えて(または目標加速度とともに)、参照情報DREFの動作情報DAが示す被観測点Pの軌道を表示することができる。また、前述の各形態においては、加速度センサを動作検出装置20として例示したが、利用者Uの動作の特徴を示す動作情報DAを生成する方法は適宜に変更される。例えば、加速度センサに替えてジャイロセンサや地磁気センサなどのモーションセンサを動作検出装置20として利用して動作情報DAを生成してもよい。また、利用者Uのスイング動作をビデオカメラで撮影した動画像のデータや動画像の解析で抽出されたスイング動作の特徴量を動作情報DAとしてもよい。
【0044】
(4)前述の各形態においては、利用者Uの心拍数を生体情報DBとしたが、利用者Uが呼吸する周期(呼吸数)を示す情報を生体情報DBとして用いてもよい。呼吸の周期の測定には公知の技術が任意に採用される。以上の説明から理解される通り、生体情報DBは、周期的な生体活動(呼吸や心拍)の状態を示す情報として包括される。なお、心拍数の範囲を示す情報を生体情報DBとして利用することも可能である。運動支援装置10は、登録処理のステップSa1または情報特定処理のステップSb1において、利用者Uの心拍数が属する範囲を指定する生体情報DBを生成する。
【0045】
(5)第2実施形態において、測定加速度と目標加速度との差に応じて支援画面にメッセージMを表示したが、測定加速度と目標加速度との差を数値として表示してもよい。
【0046】
(6)前述の各形態では、ゴルフのクラブCのスイング動作を支援する運動支援装置10を例示したが、運動支援装置10を利用可能な運動はゴルフの動作に限定されない。例えば、野球におけるバットのスイング動作や、テニスにおけるラケットのスイング動作、投げ釣りにおける釣竿のスロー動作の支援にも前述の各形態の運動支援システム100(運動支援装置10)を利用可能である。
【0047】
(7)運動支援システム100の具体的な形態は任意である。例えば、ゴルフの練習場等に設置される備付型の装置で運動支援装置10を実現した構成や、可搬型の情報処理装置(例えばタブレットやスマートフォン等の携帯情報機器)で運動支援装置10を実現した構成も採用され得る。また、生体情報検出装置30と運動支援装置10とを一体的に構成することも可能である。運動支援装置10が通信可能な情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や携帯情報機器等の可搬型の情報処理装置)の表示装置を運動支援装置10とは別体の報知装置16として利用して運動支援情報を利用者Uに報知する構成も好適である。
【0048】
(8)前述の各形態では、報知装置16として表示装置を例示したが、音響を放射する放音装置も報知装置16として利用され得る。例えば、利用者に対して音響を放射するスピーカや利用者が装着するヘッドホン等の放音装置が報知装置16として好適である。放音装置を報知装置16として採用した構成では、運動支援情報が音響として利用者Uに報知される。