特許第6186746号(P6186746)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6186746
(24)【登録日】2017年8月10日
(45)【発行日】2017年8月30日
(54)【発明の名称】無線制御システム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20170821BHJP
【FI】
   B60R16/02 640Z
   B60R16/02 630J
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-33561(P2013-33561)
(22)【出願日】2013年2月22日
(65)【公開番号】特開2014-162304(P2014-162304A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】下村 好邦
【審査官】 岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−296608(JP,A)
【文献】 特開2004−345552(JP,A)
【文献】 特開2007−008246(JP,A)
【文献】 特開2005−130395(JP,A)
【文献】 特開2012−086789(JP,A)
【文献】 特開平10−074426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車載機器を制御する制御装置と、
該制御装置に無線信号を送信することにより複数の車載機器を操作する可搬型の無線送信機と
を備える無線制御システムであって、
前記無線送信機は、
車載機器を特定するための操作を受け付ける第1操作部と、
複数のボタンを有し、特定した車載機器を制御するための操作を受け付ける第2操作部と、
前記第1操作部が操作を受け付けた場合、前記車載機器を特定するための第1無線信号を送信し、前記第2操作部が操作を受け付けた場合、前記車載機器を制御するための第2無線信号を送信する送信部とを備え、
車輌の座席、前記車輌を操作するための操作装置又は表示部に着脱可能に取り付けられるようにしてあり、
前記制御装置は、
前記第1無線信号及び前記第2無線信号を受信する受信部と、
該受信部が前記第1無線信号を受信した場合、前記第1無線信号に対応する画像を記憶した記憶部から、前記受信部により受信した第1無線信号に対応する画像を読み出す読み出し部と、
該読み出した画像を前記表示部に出力する出力部と、
前記第1無線信号に対応する車載機器を特定する特定部と、
前記受信部が前記第2無線信号を受信した場合、前記第2無線信号に基づいて、前記特定部にて特定された車載機器を制御する制御部と
を備え、
前記出力部は前記表示部に、前記車載機器の操作方法を示す図形又は記号を、前記第2操作部を模したボタン画像に対応づけて出力するようにしてある
ことを特徴とする無線制御システム。
【請求項2】
前記無線送信機は、前記第1操作部又は前記第2操作部に対する操作によって電力を発生する発電部を備えることを特徴とする請求項に記載の無線制御システム。
【請求項3】
前記無線送信機は発生した電力を蓄電する二次電池を備えることを特徴とする請求項に記載の無線制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載された複数の車載機器を操作するための無線制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オーディオ、ワイパー、ウィンカー及びエアコンディショナ(エアコン)等の複数の車載機器をECU(Engine Control Unit)を介して操作するマルチファンクションスイッチが知られている。
【0003】
しかし、近年、車輌に搭載される車載機器が増加し、これに伴い、マルチファンクションスイッチのスイッチ数が増加している。このような問題に対して、例えば特許文献1においては複数の車載機器の操作を切り替えるモード切換スイッチを搭載することでスイッチ数を減少させたマルチファンクションスイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−96656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載のマルチファンクションスイッチは、スイッチ自体に操作内容の表示を行っているため、表示できるバリエーションが少なく、操作内容の表示に限りがあった。このためユーザがスイッチに表示されている操作内容を判別しにくくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、誤操作を効果的に減少させることができる無線制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係る無線制御システムは、複数の車載機器を制御する制御装置と、該制御装置に無線信号を送信することにより複数の車載機器を操作する可搬型の無線送信機とを備える無線制御システムであって、前記無線送信機は、車載機器を特定するための操作を受け付ける第1操作部と、複数のボタンを有し、特定した車載機器を制御するための操作を受け付ける第2操作部と、前記第1操作部が操作を受け付けた場合、前記車載機器を特定するための第1無線信号を送信し、前記第2操作部が操作を受け付けた場合、前記車載機器を制御するための第2無線信号を送信する送信部とを備え、車輌の座席、前記車輌を操作するための操作装置又は表示部に着脱可能に取り付けられるようにしてあり、前記制御装置は、前記第1無線信号及び前記第2無線信号を受信する受信部と、該受信部が前記第1無線信号を受信した場合、前記第1無線信号に対応する画像を記憶した記憶部から、前記受信部により受信した第1無線信号に対応する画像を読み出す読み出し部と、該読み出した画像を前記表示部に出力する出力部と、前記第1無線信号に対応する車載機器を特定する特定部と、前記受信部が前記第2無線信号を受信した場合、前記第2無線信号に基づいて、前記特定部にて特定された車載機器を制御する制御部とを備え、前記出力部は前記表示部に、前記車載機器の操作方法を示す図形又は記号を、前記第2操作部を模したボタン画像に対応づけて出力するようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、無線制御システムは制御装置が複数の車載機器を制御し、可搬型の無線送信機は制御装置に無線信号を送信することにより複数の車載機器を操作する。無線送信機の第1操作部が車載機器を特定するための操作を受け付け、無線送信機の第2操作部が特定した車載機器を制御するための操作を受け付ける。無線送信機の送信部は第1操作部が操作を受け付けた場合、車載機器を特定するための第1無線信号を送信する。無線送信機の送信部は第2操作部が操作を受け付けた場合、車載機器を制御するための第2無線信号を送信する。制御装置の受信部は第1無線信号及び第2無線信号を受信する。受信部が第1無線信号を受信した場合、制御装置の記憶部は第1無線信号に対応する画像を記憶する。制御装置の読み出し部は受信部により受信した第1無線信号に対応する画像を読み出す。制御装置の出力部は読み出した画像を表示部に出力する。制御装置の特定部は第1無線信号に対応する車載機器を特定する。制御装置の制御部は受信部が第2無線信号を受信した場合、第2無線信号に基づいて、特定部にて特定された車載機器を制御する。
【0022】
本発明にあっては、無線制御システムは、第2操作部は複数のボタンを備え、出力部は表示部に、車載機器の操作方法を示す図形又は記号を、第2操作部を模したボタン画像に対応づけて出力するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明にあっては、無線制御システムは、無線送信機は、車輌の座席、車輌を操作するための操作装置又は表示部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る無線制御システムは、前記無線送信機は、前記第1操作部又は前記第2操作部に対する操作によって電力を発生する発電部を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、無線制御システムは、無線送信機は、第1操作部又は第2操作部に対する操作によって電力を発生する発電部を備えることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る無線制御システムは、前記無線送信機は発生した電力を蓄電する二次電池を備えることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、無線制御システムは、無線送信機は発生した電力を蓄電する二次電池を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、無線送信機が制御装置に無線信号を送信し、制御装置が各車載機器に対応する画像を表示部に出力することにより、表示部はバリエーションに富んだ操作内容の表示が可能になる。このため、ユーザは操作ボタンの操作内容を判別しやすくなる。また、制御装置はマルチファンクションスイッチを介さず直接ECUに無線を送信することで、マルチファンクションスイッチとECUとの間のワイヤーハーネスを削減できる。このため、本発明に係る無線制御システムは車輌製造時のワイヤーハーネスの配策作業を簡易化し、車輌コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施の形態1に係る無線制御システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係る制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図3】無線送信機の外観を示す説明図である。
図4】画像ファイルのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図5】制御ファイルのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図6】表示部に出力する画像の一例を示す説明図である。
図7】表示部に出力する画像の一例を示す説明図である。
図8】表示部に出力する画像の一例を示す説明図である。
図9】無線送信機の取り付け部分を示す説明図である。
図10】無線送信機の取り付け部分を示す拡大図である。
図11】無線送信機の取り付け部分を示す拡大図である。
図12】無線送信機の取り付け部分を示す拡大図である。
図13】収容穴部に取り付けた無線送信機を示す断面図である。
図14】実施の形態1に係る無線制御システムの処理手順を示すフローチャートである。
図15】実施の形態2に係る無線送信機の一構成例を示すブロック図である。
図16】実施の形態3に係る無線送信機の一構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施の形態1に係る無線制御システム100の一構成例を示すブロック図である。図2は実施の形態1に係る制御装置2の一構成例を示すブロック図である。本実施の形態に係る無線制御システム100は車輌5に搭載されており、無線送信機1、制御装置2、複数の車載機器3及び通信線4を備える。
【0032】
図1に示すように無線送信機1は車輌5に搭載され、操作部11、電力供給部12、信号生成部13及び無線送信部14(送信部)を備える。無線送信機1は操作部11に対するユーザの操作を受け付けた場合、信号生成部13にて無線信号を生成し、無線送信部14から制御装置2へ無線信号を送信する。制御装置2は無線送信機1が送信する無線信号を無線信号が到達する限られた無線到達範囲(例えば数mの範囲)で受信することができる。なお、本実施の形態に係る無線制御システム100は車輌5内部で無線の送受信を行うが、これに限るものではない。車輌5外部で無線送信機1が無線の送信を行っても無線到達範囲内であれば制御装置2は無線信号を受信することが可能である。制御装置2は、受信した無線信号に基づいて、通信線4を介して複数の車載機器3の制御を行う。複数の車載機器3とは例えば、オーディオ装置31(オーディオ)、エアコンディショナ32、ワイパー33、シート34又はウィンカー35等である。
【0033】
操作部11はモード切換スイッチ11a(第1操作部)及び操作ボタン11b(第2操作部)を備える。モード切換スイッチ11aは例えばダイヤル等でもよい。ユーザがダイヤルを回転し、各車載機器3に対応づけられた目盛に合わせてダイヤルを停止する。モード切換スイッチ11aはユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、信号生成部13に操作信号を出力する。
【0034】
あるいはモード切換スイッチ11aは例えばレバー等でもよい。モード切換スイッチ11aはユーザがレバーを押動した際の停止位置に基づいて、信号生成部13に操作信号を出力する。
【0035】
さらにモード切換スイッチ11aは例えばスイッチ等でもよい。モード切換スイッチ11aはユーザがスイッチを押下した際のオン又はオフ状態に基づいて、信号生成部13に操作信号を出力する。
【0036】
操作ボタン11bは例えばプッシュ操作を受け付ける操作ボタンであり、当該操作部品に対するユーザの操作を受け付ける。操作ボタン11bはユーザの操作を受け付けた場合、信号生成部13に操作ボタン11bに対応する操作信号を出力する。
【0037】
あるいは操作ボタン11bは例えばモード切換スイッチ11aとは別に設置されたダイヤル等でもよい。ユーザはダイヤルを回転し、各車載機器3に対応づけられた目盛に合わせてダイヤルを停止する。操作ボタン11bはユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、信号生成部13に操作信号を出力する。
【0038】
電力供給部12は例えば一次電池から信号生成部13及び無線送信部14に電力を供給する。あるいは電力供給部12は車輌5のバッテリ(図示せず)に接続したワイヤーハーネスから信号生成部13及び無線送信部14に電力を供給してもよい。
【0039】
信号生成部13及び無線送信部14は電力供給部12から供給される電力によって動作する。信号生成部13はモード切換スイッチ11aから操作信号が入力された場合、入力された操作信号に基づいて、識別情報を含むデジタル信号を生成し、無線送信部14にデジタル信号を出力する。識別情報とは例えば、各車載機器3のIDコードであり、モード切換スイッチ11aに対応する車載機器3を特定するための8ビットのデータが割り当てられている。制御装置2はIDコードにおけるMSB(Most Significant Bit)が「0」であることによって、識別情報が車載機器3を特定するためのIDコードであることを認識する。
【0040】
信号生成部13は操作ボタン11bから操作信号が入力された場合、入力された操作信号に基づいて、制御情報を含むデジタル信号を生成し、無線送信部14にデジタル信号を出力する。制御情報とは例えば、各車載機器3の制御内容を示すIDコードであり、各車載機器3を制御するための8ビットのデータが割り当てられている。制御装置2はIDコードのMSBが「1」であることによって、制御情報が各車載機器3の制御内容を示すIDコードであることを認識する。
【0041】
モード切換スイッチ11aが操作を受け付けた場合、無線送信部14は車載機器3を特定するための第1無線信号を送信する。操作ボタン11bが操作を受け付けた場合、無線送信部14は車載機器3を制御するための第2無線信号を送信する。
【0042】
具体的には無線送信部14は制御装置2に無線信号を送信するものであり、アンテナ14aが接続されている。無線送信部14はモード切換スイッチ11aが操作を受け付けた場合、信号生成部13から生成されたデジタル信号を無線信号に変換して、車載機器3を特定するための識別情報を第1無線信号として制御装置2に送信する。また、無線送信部14は操作ボタン11bが操作を受け付けた場合、信号生成部13から生成されたデジタル信号を無線信号に変換して車載機器を制御するための制御情報を第2無線信号として制御装置2に送信する。
【0043】
図2に示すように制御装置2はECU21、記憶部22、無線受信部23(受信部)、表示部24及びCAN(Controller Area Network)通信I/F25で構成されている。記憶部22、無線受信部23、表示部24及びCAN通信I/F25はバスL上に接続されている。制御装置2は無線受信部23にて無線送信機1から送信された第1無線信号又は第2無線信号を受信する。無線受信部23が第1無線信号を受信した場合、制御装置2は各車載機器3に対応する画像を通信線4を介して表示部24に出力する。制御装置2は第1無線信号に対応する車載機器3を特定する。無線受信部23が第2無線信号を受信した場合、第2無線信号に基づいて、制御装置2は通信線4を介してECU21にて特定された車載機器3の制御を行う。
【0044】
無線受信部23は無線送信機1から送信された無線信号を受信するものであり、無線受信部23にはアンテナ23aが接続されている。無線受信部23はたとえば、アンテナ23aにて受信した無線信号をデジタル信号に再変換して、デジタル信号に含まれる識別情報又は制御情報をECU21に入力する。
【0045】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。ROMは例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子である。RAMはSRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ素子で構成されている。記憶部22には制御プログラム22a、画像ファイル22b及び制御ファイル22c、無線送信機1の複数のボタン配置に従うボタン画像22d等のECU21が処理を行う際に必要とする種々のデータが予め記憶されている。
【0046】
ECU21は例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)又はマルチコアCPU等を備える。ECU21は無線受信部23が第1無線信号又は第2無線信号を受信した場合、記憶部22に予め記憶された制御プログラム22aを読み出して実行する。
【0047】
表示部24は例えばインストルメントパネル又は液晶ディスプレイ等である。表示部24はECU21から入力された制御信号に従って画像を出力する。
【0048】
CAN通信I/F25は車載機器3と通信線4を介して接続されている。CAN通信I/F25はECU21から出力された情報を車載機器3に送信する。
【0049】
図3は、本実施の形態に係る無線送信機1の外観を示す説明図である。図3に示すように無線送信機1は例えば、矩形状の筺体であり、左部分にダイヤル式のモード切換スイッチ11aを備えている。モード切換スイッチ11aのダイヤルは時計方向又は反時計方向に回転できるようにしてあり、目盛部分に各車載機器3を示す図形が表示されている。ダイヤルの0時方向に描かれた図形はオーディオ装置31を示している。ダイヤルの1時方向と2時方向との中間に描かれた図形はエアコンディショナ32を示している。ダイヤルの3時方向に描かれた図形はワイパー33を示している。ユーザはダイヤルを回転させて目盛に合わせる。無線送信機1はユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、車載機器3を特定するための第1無線信号を制御装置2に送信する。
【0050】
また、無線送信機1は右側に操作ボタン11bを備えている。操作ボタン11bはボタン111からボタン116を備えている。ボタン111からボタン116は上下3つずつ、2列に分けられている。ユーザはボタン111からボタン116の内いずれか一つを押下する。無線送信機1は押下された操作ボタン11bに基づいて、第2無線信号を制御装置2に送信する。なお、無線送信機1は側面に係止爪部15を備えている。係止爪部15は例えば合成樹脂製であり、屈曲し、先端部に爪部15aを有している。また無線送信機1は底部に磁石10を備えている(図10参照)。磁石10は例えばフェライト磁石である。無線送信機1は磁石10及び係止爪部15を用いて、車輌5の各所に取り付けることができる。磁石10及び係止爪部15の詳しい作用及び動作は後述する。
【0051】
図4は画像ファイル22bのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。画像ファイル22bは、識別情報列、車載機器列及び画像列を含む。識別情報列は、各車載機器3のIDコードが記憶される。車載機器列は識別情報に対応する車載機器3が記憶される。画像列は各車載機器3に対応する画像データが記憶される。記憶される画像データは例えば、車載機器3の操作方法を示す複数のアイコンである。
【0052】
図5は制御ファイル22cのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。制御ファイル22cは、識別情報列、制御情報列、車載機器列、制御内容列及びアイコン列を含む。識別情報列は、各車載機器3のIDコードが記憶される。制御情報列は、各車載機器3の制御内容を示すIDコードが記憶される。車載機器列は識別情報に対応する車載機器3が記憶される。制御内容列は識別情報及び制御情報に対応する制御内容が記憶される。アイコン列は識別情報及び制御情報に対応するアイコンが記憶される。
【0053】
図6図7及び図8は、表示部24に出力する画像の一例を示す説明図である。図6に示すように、ユーザが無線送信機1のモード切換スイッチ11aを操作する。無線送信機1の無線送信部14が第1無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23が第1無線信号を受信した場合、ECU21は第1無線信号に対応する画像を記憶した記憶部22から、無線受信部23により受信した第1無線信号に対応する画像を読み出す。ECU21は読み出した画像を表示部24に出力する。ECU21は第1無線信号に対応する車載機器3を特定する。ECU21は第1無線信号に含まれる識別情報を記憶部22に記憶する。すなわち無線受信部23が第1無線信号を受信した場合、制御装置2のECU21は表示部24に、ECU21にて特定された車載機器3の操作方法を示す図形又は記号を、操作ボタン11bを模したボタン画像22dに対応づけて出力する。
【0054】
具体的にはユーザはモード切換スイッチ11aのダイヤルを回転させ、オーディオ装置31を示す図形に合わせる。無線送信機1はユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、第1無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23にて第1無線信号を受信した場合、ECU21は画像ファイル22bを参照する。ECU21は表示部24に第1無線信号に含まれる識別情報「00000001」に対応するアイコンを、ボタン111からボタン116を模したボタン画像22d上に対応づけて出力する。ECU21は第1無線信号に含まれる識別情報「00000001」を記憶部22に記憶する。
【0055】
表示部24に出力されたアイコンのボタン配置は、操作ボタン11bに対応づけられている。具体的にはアイコン24aのボタン配置はボタン111に対応し、アイコン24bのボタン配置はボタン112に対応し、アイコン24cのボタン配置はボタン113に対応する。アイコン24dのボタン配置はボタン114に対応し、アイコン24eのボタン配置はボタン115に対応し、アイコン24fのボタン配置はボタン116に対応する。
【0056】
また図5に示すように、アイコン24aは音量の上昇に対応し、アイコン24bは音量の低下に対応し、アイコン24cは曲の早送りに対応する。アイコン24dは曲の巻き戻しに対応し、アイコン24eは曲の一時停止に対応し、アイコン24fは曲の停止に対応する。
【0057】
ユーザが無線送信機1の操作ボタン11bを操作する。無線送信機1が第2無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23が第2無線信号を受信した場合、ECU21は第2無線信号に基づいて、ECU21にて特定された車載機器3を制御する。
【0058】
具体的にはユーザがアイコン24aのボタン配置に対応するボタン111を押した場合、無線送信機1はボタン111に対応する制御情報「10000001」を含む第2無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23が第2無線信号を受信した場合、ECU21は第2無線信号に基づいて、ECU21にて特定された車載機器3を制御する。具体的にはECU21は記憶部22に記憶された識別情報「00000001」を読み出す。ECU21は制御ファイル22cを参照し、識別情報「00000001」及び制御情報「10000001」に対応する制御内容「音量の上昇」及びアイコン24aを読み出す。ECU21は通信線4を介してオーディオ装置31の音量の上昇を行う。ECU21は表示部24にアイコン24aを点滅させるよう制御命令を出力する。あるいはECU21はアイコン24aの色を変えてもよい。対応する操作ボタン11bの作用はアイコン24aが対応する操作ボタン11bとほぼ同様であるので、簡潔のため記載を省略する。
【0059】
図7に示すように、ユーザはモード切換スイッチ11aのダイヤルを回転させ、エアコンディショナ32を示す図形に合わせる。無線送信機1はユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、第1無線信号を制御装置2に送信する。ECU21は画像ファイル22bを参照する。ECU21は表示部24に第1無線信号に含まれる識別情報「00000010」に対応するアイコンを、ボタン111からボタン116を模したボタン画像22d上に対応づけて出力する。ECU21は第1無線信号に含まれる識別情報「00000010」を記憶部22に記憶する。
【0060】
アイコン24gのボタン配置はボタン112に対応し、アイコン24hのボタン配置はボタン112に対応する。アイコン24iのボタン配置はボタン113に対応し、アイコン24jのボタン配置はボタン114に対応する。また図5に示すように、アイコン24gは送風温度の上昇に対応する。アイコン24hは送風温度の低下に対応する。アイコン24iは風向の変更に対応し、アイコン24jは電源スイッチに対応する。
【0061】
ユーザはアイコン24gのボタン配置に対応するボタン111を押した場合、無線送信機1はボタン111に対応する制御情報「10000001」を含む第2無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23が第2無線信号を受信した場合、ECU21は記憶部22に記憶された識別情報「00000010」を読み出す。ECU21は制御ファイル22cを参照し、識別情報「00000010」及び制御情報「10000001」に対応する制御内容「送風温度の上昇」及びアイコン24gを読み出す。ECU21は通信線4を介してエアコンディショナ32の送風温度の上昇を行う。ECU21は表示部24にアイコン24gを点滅させるよう制御命令を出力する。あるいはECU21はアイコン24gの色を変えてもよい。対応する操作ボタン11bの作用はアイコン24gが対応する操作ボタン11bとほぼ同様であるので、簡潔のため記載を省略する。
【0062】
図8に示すように、ユーザはモード切換スイッチ11aのダイヤルを回転させ、ワイパー33を示す図形に合わせる。無線送信機1はユーザが回転させたダイヤルの停止位置に基づいて、第1無線信号を制御装置2に送信する。ECU21は画像ファイル22bを参照する。ECU21は表示部24に第1無線信号に含まれる識別情報「00000011」に対応するアイコンを、ボタン111からボタン116を模したボタン画像22d上に対応づけて出力する。ECU21は第1無線信号に含まれる識別情報「00000011」を記憶部22に記憶する。
【0063】
ユーザはアイコン24kのボタン配置に対応するボタン111を押した場合、無線送信機1はボタン111に対応する制御情報「10000001」を含む第2無線信号を制御装置2に送信する。無線受信部23が第2無線信号を受信した場合、ECU21は記憶部22に記憶された識別情報「00000011」を読み出す。ECU21は制御ファイル22cを参照し、識別情報「00000011」及び制御情報「10000001」に対応する制御内容「作動開始」及びアイコン24kを読み出す。ECU21は通信線4を介してワイパー33の作動開始を行う。ECU21は表示部24にアイコン24kを点滅させるよう制御命令を出力する。あるいはECU21はアイコン24kの色を変えてもよい。
【0064】
アイコン24Lのボタン配置はボタン112に対応し、アイコン24mのボタン配置はボタン113に対応する。また図5に示すように、アイコン24Lは停止に対応し、アイコン24mは間欠動作に対応する。対応する操作ボタン11bの作用はアイコン24kが対応する操作ボタン11bとほぼ同様であるので、簡潔のため記載を省略する。
【0065】
なお、本実施の形態では操作ボタン11bと車載機器3の操作方法を示すアイコンとを対応づけて操作ボタン11bの操作方法を示したが、これに限るものではない。例えば、表示部24に表示されるアイコンの代わりに数字を出力してもよい。
【0066】
図9は無線送信機1の取り付け部分を示す説明図である。図9に示すように無線送信機1は車輌5の各所に着脱可能に取り付けられるようになっている。各所とは例えば、座席6、ステアリングホイール7(操作装置)又は表示部24等である。なお、図9に示した表示部24はインストルメントパネルであるが、これに限るものではなく、例えば液晶ディスプレイ等でも着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0067】
図10図11図12は無線送信機1の取り付け部分を示す拡大図である。図10に示すように、無線送信機1は磁石10及び係止爪部15を備える。また座席6は側面部又は座席6のアームレストの上面部に磁石60、収容穴部61及び凹部65を備える。無線送信機1は収容穴部61に収容し、係止爪部15を凹部65に押しこむことにより係止することができる。あるいは無線送信機1は磁石10と磁石60を当接することで磁力を用いて収容穴部61に固定することができる。
【0068】
図11に示すように、ステアリングホイール7の中央部左上に磁石70を備える。無線送信機1は磁石10と磁石70を当接することで磁力を用いてステアリングホイール7に固定することができる。
【0069】
図12に示すように、表示部24は中央下部に収容穴部241、磁石240及び凹部245を備える。無線送信機1は収容穴部241に収容し、係止爪部15を凹部245に押しこむことにより係止することができる。あるいは無線送信機1は磁石10と磁石240を当接することで磁力を用いて収容穴部241に固定することができる。
【0070】
図13は収容穴部61に取り付けた無線送信機1を示す断面図である。図13に示すように、無線送信機1が収容穴部61に収容された場合、係止爪部15の爪部15aが凹部65内に収まることで、係止爪部15は無線送信機1を収容穴部61に係止することができる。具体的には、係止爪部15は合成樹脂製であり、可撓性を有している。ユーザは係止爪部15を無線送信機1に密着させるように撓ませることによって無線送信機1と収容穴部61との間に余裕を作ることができる。ユーザは係止爪部15を撓ませたまま、収容穴部61に挿入することで、無線送信機1を収容穴部61に収容することができる。ユーザは凹部65と爪部15aとが当接する位置まで無線送信機1を収容穴部61に挿入する。ユーザが撓みを無くすことによって爪部15aを凹部65内へ押し込み、無線送信機1を収容穴部61に係止することができる。
【0071】
また無線送信機1は磁石10を底部に備える。ユーザが無線送信機1を収容穴部61に挿入する。磁石10が収容穴部61の底部に備えた磁石60に当接した場合、無線送信機1は収容穴部61に磁力を用いて固定することができる。なお、無線送信機1は磁石10又は係止爪部15のいずれか1つのみを備える構成であってもよい。また座席6は磁石60又は凹部65のいずれか1つのみを備える構成であってもよい。なお表示部24の取り付け部分の構成はほぼ同様であるので、簡潔のため記載を省略する。
【0072】
次に、フローチャートを用いて無線制御システム100が行う処理を説明する。図14は実施の形態1に係る無線制御システム100の処理手順を示すフローチャートである。まず無線送信機1の操作部11が操作を受け付ける(ステップS1)。無線送信機1のモード切換スイッチ11aが操作された場合、モード切換スイッチ11aは信号生成部13に識別情報を含む操作信号を出力する。電力供給部12は信号生成部13及び無線送信部14に電力を供給する。信号生成部13は操作信号に基づいて第1無線信号を生成する。
【0073】
無線送信機1の操作ボタン11bが操作された場合、操作ボタン11bは信号生成部13に制御情報を含む操作信号を出力する。電力供給部12は信号生成部13及び無線送信部14に電力を供給する。信号生成部13は操作信号に基づいて第2無線信号を生成する。無線送信部14は生成された第1無線信号又は第2無線信号を送信する(ステップS2)。
【0074】
制御装置2の無線受信部23が第1無線信号又は第2無線信号を受信する(ステップS3)。無線受信部23が第1無線信号又は第2無線信号を受信した場合、ECU21は第1無線信号を受信したか否か判定する(ステップS4)。
【0075】
ECU21が第1無線信号を受信したと判定した場合(S4:YES)、第1無線信号に対応する画像を記憶した記憶部22から、無線受信部23により受信した第1無線信号に対応する画像を読み出す(ステップS5)。ECU21は読み出した画像を表示部24に出力する(ステップS6)。ECU21は第1無線信号に対応する車載機器3を特定する(ステップS7)。ECU21は特定した車載機器3を記憶部22に記憶させ(ステップS8)、ECU21は処理を終了する。
【0076】
ECU21は第2無線信号を受信したと判定した場合(S4:NO)、記憶部22からECU21にて特定した車載機器3を読み出す(ステップS9)。ECU21は記憶部22にECU21にて特定した車載機器3が記憶されているか否か判定する(ステップS10)。ECU21は記憶部22にECU21にて特定した車載機器3が記憶されていないと判定した場合(S10:NO)、ECU21は処理を終了する。ECU21は記憶部22にECU21にて特定した車載機器3が記憶されていると判定した場合(S10:YES)、ECU21は第2無線信号に基づいて、ECU21にて特定した車載機器3を制御し(ステップS11)、ECU21は処理を終了する。
【0077】
制御装置2は第1無線信号を受信した場合、記憶部22から第1無線信号に対応する画像を読み出し、第1無線信号に対応する画像を表示部24に出力する。このことにより表示部24はバリエーションに富んだ操作内容の表示が可能になる。このため、ユーザは操作ボタン11bの操作内容を判別しやすくなり、誤操作を効果的に減少させることができる。
【0078】
また、制御装置2はマルチファンクションスイッチを介さず直接ECU21に無線を送信することで、マルチファンクションスイッチとECU21との間のワイヤーハーネスを削減できる。このため、本発明に係る無線制御システム100は車輌製造時のワイヤーハーネスの配策作業を簡易化し、車輌コストを低減できる。また本発明に係る無線制御システム100はワイヤーハーネスの削減により車輌5を軽量化することができる。
【0079】
また制御装置2は第1無線信号に基づいて、ECU21にて特定された車載機器3の操作方法を示す図形又は文字を、操作ボタン11bを模したボタン画像22dに対応づけて出力する。このことによりユーザは表示部24に出力された画像を目視し、操作方法を示す図形又は文字とボタン111からボタン116とを対応づけることで操作ボタン11bの操作方法を知ることができる。このため、ユーザは操作ボタン11bの操作内容を判別しやすくなる。
【0080】
また無線送信機1は座席6、ステアリングホイール7又は表示部24に着脱可能に取り付けることができる。このことにより、無線送信機1の利便性が向上するとともに、無線送信機1は紛失の可能性を減少させることができる。
【0081】
(実施の形態2)
以下本発明の実施の形態2をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図15は実施の形態2に係る無線送信機1の一構成例を示すブロック図である。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
【0082】
実施の形態2に係る無線送信機1は、モード切換スイッチ11a及び操作ボタン11bに発電部16を備える。モード切換スイッチ11aはユーザがダイヤルを回転することによって生じたエネルギーを発電部16に与える。なお、モード切換スイッチ11aはユーザがダイヤルの回転をした後、ダイヤルを押下することによって生じるエネルギーを発電部16に与えてもよい。あるいはモード切換スイッチ11aはユーザがレバーの押動によって生じるエネルギーを発電部16に与えてもよい。さらにモード切換スイッチ11aはユーザがスイッチを押下することによって生じるエネルギーを発電部16に与えてもよい。
【0083】
操作ボタン11bはユーザが操作ボタン11bを押下することによって生じるエネルギーを発電部16に与える。あるいは操作ボタン11bはユーザがダイヤルを回転することによって生じるエネルギーを発電部16に与える。さらに操作ボタン11bはユーザがダイヤルの回転をした後、ダイヤルを押下することによって生じるエネルギーを発電部16に与えてもよい。
【0084】
発電部16は操作部11の押下、押動又は回転により生じるエネルギーから発電を行う。具体的には発電部16は例えば操作部11の押下、押動又は回転によりバネのついた永久磁石を誘導コイルと平行に振動させ、その際に生じる誘導起電力を用いて発電を行う。あるいは発電部16は操作部11の押下、押動又は回転により圧電素子、磁歪材料、又は超磁歪材料等で形成される発電素子に応力を発生させる。発電部16は発生した応力によって発電素子が弾性変形する際に生じる電力を用いて発電を行う。発電部16は発電した電力を電力供給部12に供給する。
【0085】
電力供給部12は発電した電力を信号生成部13及び無線送信部14に供給する。あるいは電力供給部12は発電した電力を一時的にキャパシタに蓄電して、キャパシタから無線送信部14に電力を供給してもよい。
【0086】
無線送信機1の発電部16は操作部11に対する操作によって電力を発生する。このことにより、一次電池の必要性が無くなるため、無線送信機1は軽量化及び省エネ化することができる。また無線送信機1が電池切れによる操作不能な状況が発生しなくなる。
【0087】
(実施の形態3)
以下本発明の実施の形態3をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図16は実施の形態3に係る無線送信機1の一構成例を示すブロック図である。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
【0088】
電力供給部12は二次電池12aを備える。二次電池12aは例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池などである。電力供給部12は発電した電力を二次電池12aに蓄積することができる。電力供給部12は二次電池12aの電力を無線送信部14に供給する。
【0089】
無線送信機1は発生した電力を蓄電する二次電池12aを備える。このことにより、発電部16が発生した電力を無駄なく利用することができ、また無線送信機1は充電器としても使用することができる。
【0090】
また、実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0091】
1 無線送信機
2 制御装置
3 車載機器
5 車輌
6 座席
7 ステアリングホイール(操作装置)
11a モード切換スイッチ(第1操作部)
11b 操作ボタン(第2操作部)
12a 二次電池
14 無線送信部(送信部)
16 発電部
21 ECU
22 記憶部
23 無線受信部(受信部)
24 表示部
31 オーディオ装置(車載機器)
32 エアコンディショナ(車載機器)
33 ワイパー(車載機器)
34 シート(車載機器)
35 ウィンカー(車載機器)


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16