(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、前記コンテンツ選択部により選択されたコンテンツとの関連度が高いコンテンツの表示位置ほど前記コンテンツ選択部により選択されたコンテンツの表示位置からの距離を近くする、
請求項5に記載の表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0021】
[構成の説明]
まず、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御システム10の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御システム10の構成を示す図である。
図1に示すように、コンテンツ制御システム10は、表示装置100−1〜100−nを備える。本実施形態においては、所定の空間内にn台の表示装置100が設置されている場合を想定する。ここで、例えば、nは自然数(すなわち、1以上の整数)であればよい。所定の空間は特に限定されないが、例えば、公共の場所、金融機関、空港ロビーなどであってもよい。以下では、表示装置100−1〜100−nにおける任意の表示装置を「表示装置100」と記載することもある。
【0022】
その他、コンテンツ制御システム10は、通信制御装置200−1〜200−nと、表示制御装置300−1〜300−nと、ネットワーク400と、コンテンツ制御装置500とを備える。以下では、表示装置100と同様に、通信制御装置200−1〜200−nにおける任意の通信制御装置を「通信制御装置200」と記載し、表示制御装置300−1〜200−nにおける任意の表示制御装置を「表示制御装置300」と記載することもある。
【0023】
図1に示すように、表示制御装置300は、表示装置100および通信制御装置200と接続されており、通信制御装置200およびコンテンツ制御装置500は、ネットワーク400に接続されている。ネットワーク400は、例えば、インターネットにより構成される。
【0024】
表示装置100は、表示制御装置300による制御に従って、コンテンツを表示する機能を有する。ここで、表示装置100の種類は特に限定されないが、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であってもよいし、プラズマディスプレイであってもよい。表示装置100により表示されるコンテンツの種類は特に限定されないが、例えば、画像データ(例えば、静止画データ、動画データなど)であってもよいし、テキストデータであってもよい。
【0025】
通信制御装置200は、コンテンツ制御装置500と表示制御装置300との間における通信を中継する機能を有する。ここで、通信制御装置200は、例えば、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントにより構成されてもよい。かかる場合、通信制御装置200は、ユーザが所持する通信端末600と無線通信を行うことが可能であり、コンテンツ制御装置500と通信端末600との間における通信を中継することが可能である。
【0026】
表示制御装置300は、接続相手の表示装置100によってコンテンツが表示されるように表示装置100を制御する機能を有する。より詳細には、コンテンツを再生して得られた再生信号を表示装置100に出力する。ここで、表示制御装置300は、例えば、PC(Personal Computer)により構成されてもよく、例えば、サイネージ用のPCにより構成されてもよい。
【0027】
コンテンツ制御装置500は、表示装置100により表示されるコンテンツを制御する機能を有する。より詳細には、コンテンツ制御装置500は、コンテンツ同士の関連度を示すリンク情報を制御する機能を有する。本実施形態においては、表示装置100により表示されるコンテンツがあらかじめ表示制御装置300によって記憶されている例を示すが、表示装置100によって表示されるコンテンツは、コンテンツ制御装置500から表示制御装置300に対して提供されてもよいし、コンテンツ制御装置500とは異なる装置から表示制御装置300に対して提供されてもよい。コンテンツ制御装置500は、例えば、PCにより構成されてもよい。
【0028】
以上、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御システム10の構成について説明した。
【0029】
続いて、本発明の実施形態に係る表示制御装置300と通信端末600との間の連携の例について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る表示制御装置300と通信端末600との間の連携の例について説明するための図である。
図2に示すように、表示装置100は、表示部110を有しており、通信端末600は、表示部650を有している。また、上記したように、表示部110は、コンテンツを表示することが可能である。また、表示部110は、コンテンツを選択するためのカーソルを表示することも可能である。
【0030】
例えば、ユーザから通信端末600にカーソル移動操作が入力された場合には、通信端末600から表示制御装置300にカーソル移動操作が通知され、カーソル移動操作に基づいて表示制御装置300によってカーソルが移動される。また、ユーザから通信端末600にコンテンツ選択操作が入力された場合には、通信端末600から表示制御装置300に選択操作が通知され、選択操作に基づいて表示制御装置300によってカーソル位置のコンテンツが選択される。
【0031】
例えば、通信端末600にタッチパネルが備えられている場合には、カーソル移動操作は、タッチパネルに対するドラッグ操作によって実現され得る。また、通信端末600にタッチパネルが備えられている場合には、選択操作は、タッチパネルに対するタップ操作によって実現され得る。しかし、カーソル移動操作および選択操作それぞれの実現手法は、かかる例に限定されない。
【0032】
以上、本発明の実施形態に係る表示制御装置300と通信端末600との間の連携の例について説明した。
【0033】
続いて、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の機能構成例について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の機能構成例を示す図である。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る表示制御装置300は、制御部310、記憶部320および通信部330を備える。
【0034】
制御部310は、表示制御装置300の動作全体を制御する機能を有する。記憶部320は、制御部310を動作させるためのプログラムやデータ(例えば、メタ情報322など)を記憶することができる。また、記憶部320は、制御部310の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。通信部330は、制御部310による制御に従って他の装置と通信を行う機能を有する。例えば、通信部330は、通信制御装置200を介してコンテンツ制御装置500と通信を行う機能を有する。
【0035】
なお、
図3に示した例では、記憶部320および通信部330は、表示制御装置300の内部に存在するが、記憶部320および通信部330は、表示制御装置300の外部に備えられていてもよい。また、制御部310は、要求取得部311と、情報更新部312と、コンテンツ選択部313と、情報通知部314とを備える。制御部310が備えるこれらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0036】
以上、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の機能構成例について説明した。
【0037】
続いて、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の機能構成例について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の機能構成例を示す図である。
図4に示すように、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500は、制御部510、記憶部520および通信部530を備える。
【0038】
制御部510は、コンテンツ制御装置500の動作全体を制御する機能を有する。記憶部520は、制御部510を動作させるためのプログラムやデータ(例えば、選択回数テーブル521)を記憶することができる。選択回数テーブル521については、後に詳細に説明する。また、記憶部520は、制御部510の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。通信部530は、制御部510による制御に従って他の装置と通信を行う機能を有する。例えば、通信部530は、ネットワーク400に接続された他の装置と通信を行う機能を有する。
【0039】
なお、
図4に示した例では、記憶部520および通信部530は、コンテンツ制御装置500の内部に存在するが、記憶部520および通信部530は、コンテンツ制御装置500の外部に備えられていてもよい。また、制御部510は、情報取得部511と、更新要求生成部512と、更新要求提供部513とを備える。制御部510が備えるこれらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0040】
以上、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の機能構成例について説明した。
【0041】
続いて、コンテンツのメタ情報322の構成例について説明する。図
5は、メタ情報322の構成例を示す図である。図
5に示すように、メタ情報322は、コンテンツID、コンテンツ形式およびタグを含んでいる。例えば、メタ情報322は、コンテンツが登録されるときに追加され、コンテンツが削除されるときに削除されてよい。また、タグは、後に説明するように動的に変更されてよい。
【0042】
以上、メタ情報322の構成例について説明した。
【0043】
続いて、表示制御装置300およびコンテンツ制御装置500が有する機能の詳細について説明する。以下においては説明の簡便さのため、コンテンツに付した符号をコンテンツIDとしても利用する。まず、表示制御部315がコンテンツ群を表示装置100に表示させる場合を想定する。以下、表示装置100に表示させるコンテンツ群を表示コンテンツ群とも言う。
図6は、コンテンツ選択前に表示装置100によって表示される画面D1の例を示す図である。
【0044】
図6に示すように、表示制御部315は、画面D1を表示装置100に表示させる。画面D1には、コンテンツC1〜C3が含まれている。また、
図6に示すように、表示制御部315は、コンテンツの名称C1−1〜C3−1、コンテンツ関連画像C1−2〜C3−2、コンテンツ関連情報C1−3〜C3−3、C1−4〜C3−4などを表示装置100に表示させてもよい。画面D1は、通信端末600を持ったユーザによって閲覧されている。
【0045】
ユーザがカーソル移動操作によりカーソルCuをコンテンツC1に合わせ、コンテンツC1に対する選択操作を行うと、コンテンツ選択部313は、カーソル位置のコンテンツC1を選択する。ここで、表示コンテンツ群はランダムに決定されてもよいが、コンテンツ同士の関連度が考慮された上で決定されればよりユーザの関心を引くコンテンツの抽出が実現できる可能性がある。そこで、表示制御部315は、コンテンツ同士の関連度を示すリンク情報に基づいて、表示コンテンツ群を制御するとよい。
【0046】
例えば、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1とリンク情報とに基づいて、表示コンテンツ群の一部または全部を制御すればよい。リンク情報は特に限定されないが、本明細書においては、リンク情報としてコンテンツに付されるタグを利用する場合を例として主に説明する。表示コンテンツ群の一部または全部をどのように制御するかは特に限定されない。例えば、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツとタグとに基づいて、表示コンテンツ群の一部または全部を選択してもよい。
【0047】
図5を参照すると、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1に付されているタグとコンテンツC5に付されているタグとの間では、「天気」というタグが共通している。そこで、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1と関連性を有するコンテンツC5を表示コンテンツ群の一部として選択してよい。
【0048】
また、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1に付されているタグとコンテンツC4に付されているタグとの間では、「タグT3」というタグが共通している。そこで、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1と関連性を有するコンテンツC4を表示コンテンツ群の一部として選択してよい。
【0049】
図7は、コンテンツ選択後に表示装置100によって表示される画面D2の例を示す図である。
図7を参照すると、表示制御部315は、コンテンツ選択部313によって表示コンテンツ群の一部として選択されたコンテンツC4、C5を表示装置100に表示させている。なお、
図7には、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1と関連性を有するコンテンツC4、C5を表示コンテンツ群の一部として選択する例が示されているが、表示コンテンツ群の一部または全部の選択手法は特に限定されない。
【0050】
例えば、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツとの関連度がより高いコンテンツの選択を優先してもよい。コンテンツ同士の関連度の高さの判断手法についても特に限定されない。例えば、表示制御部315は、付与されている同一タグの個数が多いコンテンツ同士ほど、関連度が高いと判断してもよい。あるいは、タグごとに関連度の高さが設定されており、より高い関連度が設定されている同一のタグが付されたコンテンツ同士ほど、関連度が高いと判断してもよい。
【0051】
このように、表示コンテンツ群の一部または全部を制御する手法としては、表示コンテンツ群の一部または全部を選択する手法が採用され得るが、表示コンテンツ群の一部または全部の表示位置を制御する手法が採用されてもよい。すなわち、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツとリンク情報とに基づいて、表示コンテンツ群の一部または全部の表示位置を制御してもよい。
【0052】
かかる場合、表示制御部315は、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツとの関連度が高いコンテンツの表示位置ほどコンテンツ選択部313により選択されたコンテンツの表示位置からの距離を近くしてもよい。コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツの識別情報は情報通知部314によってコンテンツ制御装置500に通知される。
【0053】
情報通知部314によって通知されるコンテンツの識別情報は、1つずつがコンテンツ制御装置500に通知されてもよいが、複数が組み合された上でコンテンツ制御装置500に通知されるとよい。上記した例では、表示制御部315は、コンテンツ選択部313によるコンテンツC1の選択に依存せずにコンテンツC2、C3を表示させるとともに、コンテンツ選択部313により選択されたコンテンツC1と関連性を有するコンテンツC4、C5を表示させている。
【0054】
そこで、コンテンツ選択部313によって選択されたコンテンツC1に引き続いて、コンテンツC1と関連性を有するコンテンツC4、C5が順にユーザの操作に従って選択されている限りは、情報通知部314は、以前に選択されたコンテンツとのすべての組み合わせである、(C1、C4)、(C1、C5)、(C4、C5)をコンテンツ制御装置500に通知してもよい。かかる組み合わせがコンテンツ制御装置500に通知されることにより、既に関連性を有するコンテンツ同士の関連度がより強化されることが期待される。
【0055】
一方、コンテンツC5に引き続いて、コンテンツC1と関連性を有さないコンテンツC2が選択された場合には、情報通知部314は、直前に選択されたコンテンツとの組み合わせである、(C5、C2)を通知してもよい。かかる組み合わせがコンテンツ制御装置500に通知されることにより、関連性を有していなかったコンテンツ同士に新たな関連性を生じさせることが期待される。
【0056】
表示制御装置300から通知されたコンテンツ制御装置500に通知されたコンテンツの識別情報は、情報取得部511によって取得される。続いて、更新要求生成部512は、情報取得部511によって取得されたコンテンツの識別情報に基づいてタグの更新要求を生成する。
【0057】
ここで、更新要求の生成頻度は特に限定されない。例えば、更新要求の生成頻度は、コンテンツ制御システム10の規模に応じて設定されてよい。コンテンツ制御システム10の規模はどのように把握されてもよいが、コンテンツ制御システム10に備えられている表示装置100の数によって把握されてよい。また、更新要求の生成頻度は、ユーザの利用度合いに応じて設定されてもよい。ユーザの利用度合いはどのように把握されてもよいが、通信制御装置200に通信端末600が接続された時間によって把握されてもよい。
【0058】
なお、更新要求は、表示制御装置300−1〜300−nのいずれによって選択されたコンテンツに基づいて生成されてもよい。また、コンテンツ制御装置500によって生成された更新要求は、表示制御装置300−1〜300−nのいずれに提供されてもよい。すなわち、コンテンツを選択した表示制御装置300と更新要求が提供される表示制御装置300とは、同一であってもよいし、異なってもよい。タグの更新要求の生成手法は特に限定されないが、ここでは一例を説明する。
図8は、選択回数テーブル521および確率分布表の例を示す図である。
【0059】
いま、表示制御装置300からコンテンツ制御装置500に対して、先に選択されたコンテンツ(以下、「先のコンテンツ」とも言う。)の識別情報と後に選択されたコンテンツ(以下、「後のコンテンツ」とも言う。)の識別情報との組み合わせ(k,j)が通知されたとする。更新要求生成部512は、選択回数テーブル521におけるこの組み合わせ(k,j)の選択回数n(k,j)を加算する。
【0060】
続いて、更新要求生成部512は、先のコンテンツとしてコンテンツkが選択された場合における確率分布P(k,j)(ただし、j=1〜N)を計算する。
図9は、先のコンテンツを固定した場合において後のコンテンツの選択に関する確率分布をグラフに示した図である。更新要求生成部512は、確率分布P(k,j)を参照して、関連度を更新するコンテンツの組み合わせを決定する。関連度を更新するコンテンツの組み合わせの決定手法は特に限定されない。
【0061】
例えば、更新要求生成部512は、P(k,j)(ただし、j=1〜N)の中から、確率が最も高い組み合わせを決定してもよいし、確率が上限値を上回る組み合わせを決定してもよい。あるいは、更新要求生成部512は、P(k,j)(ただし、j=1〜N)の中から、確率が最も低い組み合わせを決定してもよいし、確率が下限値を下回る組み合わせを決定してもよい。
【0062】
更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士の関連度を強める旨を示す更新要求を生成する。例えば、更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士に同一の新たなタグを追加してもよい。また、更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士に既に追加されている同一のタグに設定されている関連度を強めてもよい。
【0063】
あるいは、更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士の関連度を弱める旨を示す更新要求を生成してもよい。例えば、更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士から同一のタグを削除してもよい。また、更新要求生成部512は、決定したコンテンツ同士に既に追加されている同一のタグに設定されている関連度を弱めてもよい。
【0064】
更新要求提供部513は、更新要求生成部512によって生成された更新要求を表示制御装置300に提供する。続いて、要求取得部311は、コンテンツ制御装置500によって生成された更新要求をコンテンツ制御装置500から取得する。情報更新部312は、更新要求に基づいてタグを更新する。
【0065】
なお、更新要求生成部512は、更新履歴を蓄積し、蓄積した更新履歴に基づいて更新状況の周期的な変化を予測し、予測結果に基づいて更新要求を生成してもよい。予測結果に基づいて生成された更新要求が更新要求提供部513によって表示制御装置300に提供されれば、表示制御装置300におけるタグの更新を事前に行うことが可能となる。
【0066】
[動作の説明]
続いて、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の動作の流れの例について説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の動作の流れの例を示す図である。なお、
図10に示した動作の流れの例は、表示制御装置300の動作の流れの例に過ぎないため、表示制御装置300の動作は、
図10に示した例に限定されないことは言うまでもない。
【0067】
図10に示したように、表示制御装置300の要求取得部311は、要求を取得する(ステップS10)。情報更新部312は、要求取得部311によって取得された要求が更新要求の場合には、タグを更新し(ステップS21)、コンテンツ選択部313によって選択されたコンテンツのタグが変化した場合には(ステップS22において「Yes」)、ステップS13に動作を移行させるが、コンテンツ選択部313によって選択されたコンテンツのタグが変化していない場合には(ステップS22において「No」)、ステップS16に動作を移行させる。
【0068】
表示制御部315は、要求取得部311によって取得された要求が操作の場合には、画面を更新し(ステップS11)、コンテンツ選択部313によってコンテンツが選択されていない場合には(ステップS12において「No」)、ステップS16に動作を移行させる。一方、表示制御部315は、コンテンツ選択部313によってコンテンツが選択された場合には(ステップS12において「Yes」)、選択されたコンテンツのタグに基づいて表示制御を行う(ステップS13)。
【0069】
情報通知部314は、所定の条件が満たされた場合には(ステップS14において「Yes」)、選択されたコンテンツの識別情報をコンテンツ制御装置500に通知するが(ステップS15)、所定の条件が満たされていない場合には(ステップS14において「No」)、ステップS16に動作を移行させる。所定の条件は特に限定されないが、新たに選択されたコンテンツの数が所定数(例えば、2つ)以上になったという条件であってもよいし、表示装置100を閲覧するユーザが変化したという条件(例えば、通信制御装置200に接続される通信端末600が変化したという条件)であってもよい。
【0070】
制御部310は、動作を終了させない場合には(ステップS16において「No」)、ステップS10に動作を移行させるが、動作を終了させる場合には(ステップS16で「Yes」)、動作を終了する。
【0071】
以上、本発明の実施形態に係る表示制御装置300の動作の流れの例について説明した。
【0072】
続いて、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の動作の流れの例について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の動作の流れの例を示す図である。なお、
図11に示した動作の流れの例は、コンテンツ制御装置500の動作の流れの例に過ぎないため、コンテンツ制御装置500の動作は、
図11に示した例に限定されないことは言うまでもない。
【0073】
図11に示したように、コンテンツ制御装置500の情報取得部511は、表示制御装置300からコンテンツの識別情報を取得する(ステップS31)。更新要求生成部512は、取得されたコンテンツの識別情報により選択回数テーブル521を更新し(ステップS32)、選択回数テーブル521に基づいて確率分布を算出する(ステップS33)。更新要求生成部512は、確率分布に基づいて更新要求を生成し(ステップS34)、更新要求を表示制御装置300に提供する(ステップS35)。
【0074】
制御部510は、動作を終了させない場合には(ステップS36において「No」)、ステップS31に動作を移行させるが、動作を終了させる場合には(ステップS36で「Yes」)、動作を終了する。
【0075】
以上、本発明の実施形態に係るコンテンツ制御装置500の動作の流れの例について説明した。
【0076】
[効果の説明]
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、コンテンツ同士の関連度を示すリンク情報に基づいて、表示コンテンツ群の一部または全部を制御する表示制御部と、ユーザの操作に基づいて選択されたコンテンツに基づいて生成された更新要求を取得する要求取得部と、前記更新要求に基づいて前記リンク情報を更新する情報更新部と、を備える、表示制御装置が提供される。かかる構成により、ユーザの関心を引く可能性のあるコンテンツをディスプレイ装置に表示させることが可能となる。
【0077】
[変形例の説明]
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0078】
例えば、上記した例では、更新要求生成部512によってコンテンツごとに確率分布表が生成されることとしたが、ユーザごとに確率分布表が生成されてもよい。かかる場合には、表示制御装置300によって通信端末600から取得されたユーザIDが、表示制御装置300からコンテンツ制御装置500に通知され、コンテンツ制御装置500は、通知されたユーザIDごとに確率分布表を生成してよい。
【0079】
また、更新要求生成部512は、確率分布表に従って更新要求を生成する手法は、更新要求の生成の一例に過ぎない。したがって、更新要求の生成の手法としては、他の手法が採用されてもよい。例えば、ユーザごとの嗜好または属性が取得できる状況においては、更新要求生成部512は、嗜好または属性が類似するユーザのコンテンツ選択履歴に対する協調フィルタリングの結果に基づいて更新要求を生成してもよい。
【0080】
あるいは、更新要求生成部512は、ソーシャルグラフに基づいて更新要求を生成してもよい。例えば、特定のユーザが推薦しているコンテンツや特定のユーザが閲覧したコンテンツを含むコンテンツ同士の関連度を優先的に高めるように更新要求を生成してもよい。また、これらの各手法は、単独で用いられてもよいし、いずれかが組み合わされて用いられてもよい。
【0081】
また、ユーザの属性によってユーザの関心を引くコンテンツは異なる可能性も想定される。そこで、ユーザの属性ごとに更新要求が生成されてもよい。かかる場合には、表示制御装置300によって取得されたユーザの属性が、表示制御装置300からコンテンツ制御装置500に通知され、コンテンツ制御装置500は、通知されたユーザの属性ごとに更新要求を生成してよい。
【0082】
また、上記した例では、情報更新部312によるタグの更新に期間は設けていないが、情報更新部312によるタグの更新は、時限的になされてもよい。すなわち、情報更新部312は、タグを一時的に更新し、所定の期間が経過した場合に、タグを更新前に戻してもよい。このようにすれば、更新されたタグに基づいて表示されたコンテンツを、ユーザに対してより強調することが可能になることが期待される。
【0083】
また、上記した例では、コンテンツ制御装置500が他の装置からは独立した装置として存在したが、コンテンツ制御装置500は、他の装置に組み込まれていてもよい。例えば、コンテンツ制御装置500は、表示制御装置300のいずれかに組み込まれていてもよい。また、ユーザが所持する通信端末600の種類は特に限定されない。例えば、通信端末600は、携帯電話であってもよいし、スマートフォンであってもよいし、タブレット端末であってもよい。
【0084】
また、ユーザを認識する機能を有するユーザ認識装置が存在してもよい。ユーザ認識装置は、表示制御装置300に組み込まれてもよいし、表示装置100に組み込まれていてもよいし、他の装置からは独立して存在してもよい。ユーザ認識装置は、例えば、ユーザの顔を撮影し、撮影結果に基づいてユーザがコンテンツを閲覧していた時間を特定することが可能であってもよい。そうすれば、ユーザがコンテンツを閲覧していた時間をより高精度に把握することが可能となる。
【0085】
例えば、コンテンツ制御装置500の更新要求生成部512は、ユーザがコンテンツを閲覧していた時間の長さに応じて、更新対象のタグを変化させることも可能である。また、ユーザ認識装置が、コンテンツにおいてユーザが閲覧していた領域を特定することが可能であれば、更新要求生成部512は、例えば、その領域を加味して更新対象のタグを変化させることも可能である。また、更新要求生成部512がユーザの属性ごとに更新対象のタグを決定すれば、ユーザの関心を引きやすいコンテンツが提供され得る。
【0086】
制御部310を構成する各ブロックは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などから構成され、記憶部320により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部310を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0087】
制御部510を構成する各ブロックは、例えば、CPU、RAMなどから構成され、記憶部520により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。あるいは、制御部510を構成する各ブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0088】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。