(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の単位画素における互いに隣り合う2つの単位画素のうちの前段の単位画素は、クロック信号と、前記第1の画素パケットを含むデータ信号とを、後段の単位画素に供給する
請求項1から請求項8、および請求項10から請求項18のいずれか一項に記載の表示パネル。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
【0014】
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る表示パネルの一構成例を表すものである。表示パネル1は、LED(Light Emitting Diode)を表示素子として用いた表示パネルである。なお、本開示の実施の形態に係る駆動方法および電子機器は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。表示パネル1は、表示駆動部10と、表示部20とを備えている。
【0015】
表示駆動部10は、映像信号Sdispに基づいて、表示部20の各画素P(後述)における発光を制御するものである。具体的には、後述するように、表示駆動部10は、表示部20の画素Pの各画素列に対して、データ信号PS、PDおよびクロック信号CKを供給することにより、各画素Pの発光を制御するようになっている。
【0016】
表示部20は、マトリックス状に配置された複数の画素Pを有している。具体的には、この例では、画素Pは、水平方向(横方向)にM個、垂直方向(縦方向)にN個配置されている。垂直方向に並設されたN個の画素P(P(0)〜P(N−1))は、デイジーチェーン接続されている。表示駆動部10は、デイジーチェーン接続されたN個の画素Pにおける初段の画素P(0)に対して、データ信号PS,PD(PS(0),PD(0))、およびクロック信号CK(CK(0))を供給する。この画素P(0)は、データ信号PS(0),PD(0)、およびクロック信号CK(0)に基づいて、データ信号PS,PD(PS(1),PD(1))、およびクロック信号CK(CK(1))を生成し、次段の画素P(1)に供給する。この次段の画素P(1)は、データ信号PS(1),PD(1)、およびクロック信号CK(1)に基づいて、データ信号PS,PD(PS(2),PD(2))、およびクロック信号CK(CK(2))を生成し、その次の画素P(2)に供給する。続く画素P(2)〜P(N−2)についても同様である。そして最終段の画素P(N−1)は、前段の画素P(N−2)が生成したデータ信号PS,PD(PS(N−1),PD(N−1))、およびクロック信号CK(CK(N−1))を受け取るようになっている。このように、画素Pは、データ信号PS,PDについてデイジーチェーン接続されるとともに、クロック信号CKについてもデイジーチェーン接続されている。
【0017】
図2は、データ信号PS,PDの一構成例を表すものである。この
図2は、1つの画素Pに係るデータ信号PS,PDを示している。すなわち、表示駆動部10は、デイジーチェーン接続されたN個の画素Pに対して、
図2に示した信号が複数連なったデータ信号PS,PDを供給する。以下、1つの画素Pに係るデータ信号PDを、画素パケットPCT1とも呼ぶ。
【0018】
データ信号PDは、輝度データIDと、フラグEMと、変数データVD1とを有している。輝度データIDは、各画素Pにおける発光輝度を画定するものである。この輝度データIDは、赤色(R)の発光輝度を示す輝度データIDRと、緑色(G)の発光輝度を示す輝度データIDGと、青色(B)の発光輝度を示す輝度データIDBを有している。この例では、輝度データIDR,IDG,IDBは、それぞれ12ビットからなるコードである。なお、これに限定されるものではなく、例えば、輝度データIDR,IDG,IDBは、それぞれ13ビット以上または11ビット以下からなるコードであってもよい。フラグEMは、各画素Pが、輝度データIDの読込動作、または発光動作のうちのどちらを行うかを判断するためのフラグである。具体的には、この例では、画素Pは、フラグEMが“0”である場合には、その画素パケットPCT1における輝度データIDを読み込み、フラグEMが“1”である場合には、発光動作を行うようになっている。変数データVD1は、各画素Pが、その画素パケットPCT1に含まれる輝度データIDを読み込むか否かを判断するためのデータであり、0以上(M−1)以下の値を示すものである。具体的には、各画素Pは、後述するように、この変数データVD1の値をデクリメントするとともに、変数データVD1が“0”である場合には輝度データIDを読み込むようになっている。この例では、フラグEM、変数データVD1、輝度データIDは、画素パケットPCT1内において、この順に配置されている。
【0019】
データ信号PSは、データ信号PDがフラグEMを示すときに“1”となり、その他のときには“0”となる信号である。言い換えれば、データ信号PSは、各画素パケットPCT1の開始時のみ“1”となる信号である。
【0020】
各画素Pは、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKを前段の画素Pから受け取り、それらに基づいて新たなデータ信号PS,PDおよびクロック信号CKを生成して次段の画素Pに対して供給する。各画素Pは、各画素パケットPCT1におけるフラグEMが“0”である場合には、その画素パケットPCT1における変数データVD1を読み込む。そして、各画素Pは、その変数データVD1の値をデクリメントし、その変数データVD1の値が“0”である場合にはその画素パケットPCT1における輝度データIDを読み込む。また、各画素Pは、フラグEMが“1”である場合には、既に読み込まれた輝度データIDに応じた発光輝度で発光するようになっている。
【0021】
図3は、画素Pの一構成例を表すものである。画素Pは、制御部41と、フリップフロップ42,44と、セレクタ部43と、バッファ45と、メモリ部46と、駆動部50と、発光部48とを有している。なお、以下では、説明の便宜上、デイジーチェーン接続されたN個の画素Pのうちの初段の画素P(0)を用いて説明するが、その他の画素P(1)〜P(N−1)においても同様である。
【0022】
画素P(0)は、入力端子PSINに入力されたデータ信号PS(0)、入力端子PDINに入力されたデータ信号PD(0)、および入力端子CKINに入力されたクロック信号CK(0)に基づいて、データ信号PS(1),PD(1)、およびクロック信号CK(1)を生成する。そして、画素P(0)は、データ信号PS(1)を出力端子PSOUTから出力し、データ信号PD(1)を出力端子PDOUTから出力し、クロック信号CK(1)を出力端子CKOUTから出力するようになっている。
【0023】
フリップフロップ42は、クロック信号CK(0)に基づいてデータ信号PS(0)をサンプリングし、その結果をデータ信号PSAとして出力するとともに、クロック信号CK(0)に基づいてデータ信号PD(0)をサンプリングし、その結果をデータ信号PDAとして出力するものである。このフリップフロップ42は、例えば、データ信号PS(0)をサンプリングするためのD型フリップフロップ回路と、データ信号PD(0)をサンプリングするためのD型フリップフロップ回路とを用いて構成されるものである。
【0024】
制御部41は、データ信号PS(0),PD(0)、およびクロック信号CK(0)に基づいて、画素P(0)の状態を設定し、信号LD,PLT,CKENを生成するステートマシーンである。信号LD,信号PLTは、データ信号PDAに含まれる変数データVD1を書き換えるための信号である。具体的には、信号LDは、この書き換えにより変数データVD1になる信号であり、信号PLTはこの書き換えタイミングを指示する制御信号である。また、信号CKENは、メモリ部46に輝度データIDを記憶するタイミングを指示する制御信号である。また、制御部41は、駆動部50に対して制御信号を供給する機能をも有している。
【0025】
セレクタ部43は、データ信号PDAおよび信号LD,PLTに基づいて、データ信号PDBを生成するものである。セレクタ部43は、セレクタ43A,43Bを有している。セレクタ43Aの第1の入力端子には“0”が入力され、第2の入力端子には“1”が入力され、制御入力端子には信号LDが入力される。このセレクタ43Aは、信号LDが“0”であるときには第1の入力端子に入力された“0”を出力し、信号LDが“1”であるときには第2の入力端子に入力された“1”を出力する。セレクタ43Bの第1の入力端子にはデータ信号PDAが入力され、第2の入力端子にはセレクタ43Aからの出力信号が入力され、制御入力端子には信号PLTが入力される。このセレクタ43Bは、信号PLTが“0”であるときには第1の入力端子に入力されたデータ信号PDAを出力し、信号PLTが“1”であるときには、第2の入力端子に入力されたセレクタ43Aからの出力信号を出力する。セレクタ部43は、このセレクタ43Bの出力信号を、データ信号PDBとして、フリップフロップ44に供給するようになっている。
【0026】
この構成により、セレクタ部43は、信号PLTが“0”である期間では、データ信号PDAをデータ信号PDBとしてそのまま出力するとともに、信号PLTが“1”である期間では、信号LDをデータ信号PDBとして出力する。この信号PLTは、データ信号PDAが、変数データVD1を示す期間において“1”になるとともに、その他の期間において“0”になる信号である。すなわち、セレクタ部43は、データ信号PDAのうちの変数データVD1に係る部分を信号LDに置き換えることによりデータ信号PDBを生成するようになっている。
【0027】
フリップフロップ44は、クロック信号CK(0)に基づいてデータ信号PSAをサンプリングし、その結果をデータ信号PS(1)として出力するとともに、クロック信号CK(0)に基づいてデータ信号PDBをサンプリングし、その結果をデータ信号PD(1)として出力するものである。このフリップフロップ44は、例えば、フリップフロップ42と同様に、2つのD型フリップフロップ回路を用いて構成されるものである。
【0028】
バッファ45は、クロック信号CK(0)に対して波形整形を行い、クロック信号CK(1)として出力するものである。
【0029】
メモリ部46は、輝度データIDを記憶するものである。このメモリ部46は、論理積回路46Aと、シフトレジスタ46Bとを有している。論理積回路46Aは、第1の入力端子の信号と第2の入力端子の信号との論理積を求めるものである。論理積回路46Aの第1の入力端子には、制御部41から供給された信号CKENが入力され、第2の入力端子にはクロック信号CK(0)が入力される。シフトレジスタ46Bは、この例では36ビットのシフトレジスタである。シフトレジスタ46Bのデータ入力端子にはデータ信号PDAが入力され、クロック入力端子には、論理積回路46Aの出力信号が入力される。
【0030】
この構成により、メモリ部46は、信号CKENが“1”である期間において、データ信号PDAに含まれるデータを記憶する。この信号CKENは、後述するように、データ信号PDAが、画素P(0)に係る36ビット分の画素データIDを示す期間において“1”になるとともに、その他の期間において“0”になる信号である。これにより、論理積回路46Aは、データ信号PDAが、画素P(0)に係る画素データIDを示す期間において、クロック信号をシフトレジスタ46Bに供給する。このようにして、シフトレジスタ46Bは、画素P(0)に係る36ビット分の画素データIDを記憶する。その際、このシフトレジスタ46Bのうちの最終段から12ビットの部分は輝度データIDRを記憶し、中央付近の12ビットの部分は輝度データIDGを記憶し、初段から12ビットの部分は輝度データIDBを記憶するようになっている。
【0031】
駆動部50は、メモリ部46に記憶された輝度データIDに基づいて、発光部48を駆動するものである。駆動部50は、カウンタ55と、電流源56R,56G,56Bと、スイッチ57R,57G,57Bとを有している。
【0032】
カウンタ55は、制御部41から供給された制御信号(カウンタ用クロック信号)を基準として、そのクロックパルスをカウントすることにより、メモリ部46に記憶された輝度データIDR,IDG,IDBに応じたパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成するものである。具体的には、カウンタ55は、例えば、カウント比較回路51R,51G,51B(図示せず)を有するように構成することができる。カウント比較回路51Rは、クロックパルスのカウント値と、輝度データIDRに対応するカウント値とを比較することにより、輝度データIDRに応じたパルス幅を有するパルス信号を生成するものである。カウント比較回路51G,51Bについても同様である。
【0033】
電流源56R,56G,56Bは、一定の駆動電流をそれぞれ生成するものである。スイッチ57R,57G,57Bは、カウンタ55から供給されたパルス信号に基づいて、オンオフするものである。
【0034】
発光部48は、駆動部50から供給された駆動電流に基づいて発光するものである。発光部48は、発光素子48R,48G,48Bを有するものである。発光素子48R,48G,48Bは、LEDを用いて構成された発光素子であり、それぞれ、赤色(R),緑色(G),青色(B)の光を射出するものである。
【0035】
この構成により、まず、カウンタ55は、メモリ部46に記憶された輝度データIDR,IDG,IDBに応じたパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成する。そして、スイッチ57Rは、輝度データIDRに応じたパルス幅を有するパルス信号に基づいてオンオフし、電流源56Rが生成した駆動電流を発光素子48Rに供給する。発光素子48Rは、その駆動電流に基づいて発光する。同様に、スイッチ57Gは、輝度データIDGに応じたパルス幅を有するパルス信号に基づいてオンオフし、電流源56Gが生成した駆動電流を発光素子48Gに供給し、発光素子48Gは、その駆動電流に基づいて発光する。また、スイッチ57Bは、輝度データIDBに応じたパルス幅を有するパルス信号に基づいてオンオフし、電流源56Bが生成した駆動電流を発光素子48Bに供給し、発光素子48Bは、その駆動電流に基づいて発光する。このようにして、発光素子48R,48G,48Bは、発光する時間幅に応じた発光輝度(輝度×時間)で発光するようになっている。
【0036】
ここで、画素Pは、本開示における「単位画素」の一具体例に対応する。フラグEMが“0”である画素パケットPCT1は、本開示における「第1の画素パケット」の一具体例に対応する。フラグEMが“1”である画素パケットPCT1は、本開示における「第2の画素パケット」の一具体例に対応する。変数データVD1は、本開示における「第1の変数データ」の一具体例に対応する。
【0037】
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の表示パネル1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、
図1などを参照して、表示パネル1の全体動作概要を説明する。表示駆動部10は、映像信号Sdispに基づいて、表示部20の各画素Pにおける発光を制御する。具体的には、表示駆動部10は、表示部20における画素Pの各画素列に対して、データ信号PS、PDおよびクロック信号CKを供給する。各画素Pは、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKを前段の画素Pから受け取り、それらに基づいて新たなデータ信号PS,PDおよびクロック信号CKを生成して次段の画素Pに対して供給する。各画素Pは、各画素パケットPCT1におけるフラグEMが“0”である場合には、その画素パケットPCT1における変数データVD1を読み込む。そして、各画素Pは、その変数データVD1の値をデクリメントし、その変数データVD1の値が“0”である場合にはその画素パケットPCT1における輝度データIDを読み込む。また、各画素Pは、フラグEMが“1”である場合には、既に読み込まれた輝度データIDに応じた発光輝度で発光する。
【0038】
次に、画素Pにおける輝度データIDの読込動作、および画素Pの発光動作について、詳細に説明する。
【0039】
(輝度データIDの読込動作)
図4は、n番目の画素P(n)における輝度データIDの読込動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素P(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素P(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0040】
画素P(n)の前段の画素P(n−1)は、“0”を示すフラグEMと、値“k”を示す変数データVD1と、輝度データIDR,IDG,IDBとからなるデータ信号PD(n)(画素パケットPCT1)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素P(n)に供給する(
図4(A)〜(C))。
【0041】
画素P(n)の制御部41は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をフラグEMとして取得する。この例ではフラグEMは“0”であるため、次に、制御部41は、データ信号PD(n)から変数データVD1の値“k”を取得する。そして、制御部41は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ部43が、データ信号PDA(
図3)における変数データVD1の値“k”をデクリメントした値“k−1”に変更して、データ信号PDBを生成する。その際、変数データVD1の値“k”が“0”である場合には、デクリメントした結果、ラップ処理により“N−1”に変更される。
【0042】
また、変数データVD1の値“k”が“0”である場合には、制御部41は、信号CKENをメモリ部46に供給して、メモリ部46が、データ信号PDAにおける輝度データIDR,IDG,IDBを読み込む。なお、この例では、制御部41は、データ信号PDAのうちの変数データVD1の部分のみを信号LDに置き換えるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば変数データVD1および輝度データIDR,IDG,IDBの部分を信号LDに置き換えてもよい。具体的には、例えば、輝度データIDR,IDG,IDBを全て“0”に置き換えることができる。この場合には、この画素P(n)以降の画素Pでは、データ信号PDが遷移する回数を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
【0043】
そして、画素P(n)は、このようにしてデータ信号PD(n+1)を生成し、データ信号PS(n+1)とともに出力する(
図4(D),(E))。その際、画素P(n)は、
図3に示したように2つのフリップフロップ42,44を有しているため、データ信号PS(n+1),PD(n+1)は、データ信号PS(n),PD(n)よりも2クロック分遅延したものとなる。なお、この遅延量は画素P(n)の構成に基づくものであるため、画素P(n)を
図3の構成とは異なる構成にした場合には、1クロック分または3クロック以上の遅延量になる場合もある。
【0044】
次に、より具体的な例として、2番目の画素P(2)に輝度データIDを読み込ませる場合について説明する。なお、この例では、説明を簡単にするために、4つの画素P(0)〜P(3)がデイジーチェーン接続されているものとする。すなわち、この例では、N=4とする。
【0045】
図5A,5Bは、画素P(0)〜P(3)における輝度データIDの読込動作を表すものである。これらの図の上部には、各画素P(0)〜P(3)に入力されるデータ信号PS,PDを示している。このデータ信号PD(画素パケットPCT1)の5つの枠は、左から順に、フラグEM、変数データVD1、輝度データIDR,IDG,IDBを示している。また、これらの図の下部には、画素P(0)〜P(3)における簡略化したブロック図を示している。
【0046】
表示駆動部10は、“0”を示すフラグEMと、“2”を示す変数データVD1と、値“r2”,“g2”,“b2”を示す輝度データIDR,IDG,IDBとからなるデータ信号PD(0)を生成し、このデータ信号PD(0)を、データ信号PS(0)およびクロック信号CK(0)とともに、初段の画素P(0)に供給する(
図5A)。すなわち、表示駆動部10は、2番目の画素P(2)に輝度データIDR,IDG,IDB(“r2”,“g2”,“b2”)を読み込ませるため、変数データVD1を“2”に設定する。画素P(0)は、データ信号PD(0)に含まれる変数データVD1の値“2”をデクリメントして、変数データVD1の値が“1”であるデータ信号PD(1)を生成し、データ信号PS(1)とともに出力する。同様に、画素P(1)は、データ信号PD(1)に含まれる変数データVD1の値“1”をデクリメントして、変数データVD1の値が“0”であるデータ信号PD(2)を生成し、データ信号PS(2)とともに出力する。
【0047】
次に、画素P(2)は、データ信号PD(2)に含まれる変数データVD1の値が“0”であるため、変数データVD1の値を“3”(=N−1)に変更するとともに、輝度データIDR,IDG,IDB)の値r2,g2,b2を読み込む(
図5B)。そして、画素P(2)は、変数データVD1の値が“3”であるデータ信号PD(3)を、データ信号PS(3)とともに出力する。そして、画素P(3)は、データ信号PD(3)に含まれる変数データVD1の値“3”をデクリメントして、変数データVD1の値が“2”であるデータ信号PD(4)を生成し、データ信号PS(4)とともに出力する。
【0048】
このように、表示パネル1では、変数データVD1を含む画素パケットPCT1を伝送し、各画素Pが変数データVD1に基づいて輝度データIDを読み込むか否かを判断するようにしたので、デイジーチェーン接続されたN個の画素Pのうちの任意の画素Pの輝度データIDを書き換えることができる。
【0049】
また、表示パネル1では、画素Pは、画素パケットPCT1に含まれる変数データVD1の値が“0”である場合に、輝度データIDR,IDG,IDBを読み込むとともに、変数データVD1の値を、ラップ処理によりデイジーチェーン接続された画素Pの数“N”から1を引いた値“N−1”に変更するようにしたので、複数の画素Pが、同じ画素パケットPCT1の輝度データIDR,IDG,IDBを読み込むおそれを低減することができる。
【0050】
(発光動作)
図6は、n番目の画素P(n)における発光動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素P(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素P(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0051】
画素P(n)の前段の画素P(n−1)は、“1”を示すフラグEMと、変数データVD1と、輝度データIDR,IDG,IDBとからなるデータ信号PD(n)(画素パケットPCT1)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素P(n)に供給する(
図6(A)〜(C))。ここで、変数データVD1および輝度データIDは、任意な値とすることができる。具体的には、これらを例えば全て“0”にすることができる。この場合には、デイジーチェーン接続されたN個の画素Pにおいて、データ信号PDが遷移する回数を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
【0052】
画素P(n)の制御部41は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をフラグEMとして取得する。この例ではフラグEMは“1”であるため、制御部41は、駆動部50のカウンタ55に対して制御信号(カウンタ用クロック信号)を供給する。カウンタ55は、輝度データIDR,IDG,IDBに応じたパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成する。そして、発光素子48R,48G,48Bは、これらのパルス幅に応じた発光輝度でそれぞれ発光する。
【0053】
そして、画素P(n)は、データ信号PS(n),PD(n)をそのまま2クロック分遅延させてデータ信号PS(n+1),PD(n+1)として出力する(
図6(D),(E))。
【0054】
次に、より具体的な例として、4つの画素P(0)〜P(3)がデイジーチェーン接続されている場合における発光動作を説明する。
【0055】
図7A〜7Eは、画素P(0)〜P(3)における発光動作を表すものである。表示駆動部10は、“1”を示すフラグEMと、任意値“x”を示す変数データVD1と、任意値“rx”,“gx”,“bx”を示す輝度データIDR,IDG,IDBとからなるデータ信号PD(0)を生成し、このデータ信号PD(0)を、データ信号PS(0)およびクロック信号CK(0)とともに、初段の画素P(0)に供給する(
図7A)。画素P(0)は、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDB(“r0”,“g0”,“b0”)に応じた輝度で発光するとともに、データ信号PS(0),PD(0)をそのままデータ信号PS(1),PD(1)として出力する(
図7B)。同様にして、画素P(1)〜P(3)は、順次、発光するとともに、データ信号PS,PDを出力する(
図7C〜7E)。
【0056】
このように、表示パネル1では、輝度データIDの読込動作、および発光動作において、同じ構成の画素パケットPCT1を用いるようにしたので、回路動作をシンプルにすることができる。
【0057】
表示パネル1では、画素Pをデイジーチェーン接続している。これにより、各画素Pは、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKを前段の画素Pから受け取り、それらに基づいて新たなデータ信号PS,PDおよびクロック信号CKを生成して次段の画素Pに対して供給する。そして、各画素Pは、データ信号PDから、その画素Pに係る輝度データIDを読み込み、その輝度データIDに応じた発光輝度で発光する。このように、表示パネル1では、画素Pをデイジーチェーン接続するようにしたので、画質を高めることができる。
【0058】
すなわち、例えば、特許文献1に記載された表示パネルでは、駆動部が、ゲート線やデータ線を介して各画素を駆動する。このゲート線やデータ線は、一画素列分の複数の画素、または一画素行分の複数の画素に接続される、いわばグローバルな配線である。よって、例えば、大画面の表示パネルを実現しようとする場合には、これらの配線が長くなるため、配線の抵抗や寄生容量が増加し、各画素を十分に駆動することができなくなるおそれがある。また、例えば、高精細な表示パネルを実現しようとする場合には、各フレーム期間により多くのラインを駆動する必要があることから、1水平期間(1H)に割り当てられる時間が短くなり、各画素を十分に駆動することができなくなるおそれがある。また、例えば、フレームレートを高めようとする場合にも、1水平期間(1H)に割り当てられる時間が短くなり、各画素を十分に駆動することができなくなるおそれがある。
【0059】
一方、本実施の形態に係る表示パネル1では、画素Pをデイジーチェーン接続するようにしている。すなわち、各画素Pは、上述したようなグローバルな配線ではなく、画素P間のローカルな配線を介して、次段の画素Pを駆動する。よって、各画素Pは、このような短い配線を介して、比較的容易に次段の画素Pを駆動することができ、大画面の表示パネルを実現することができる。また、各画素Pは、配線が短いため、比較的容易にデータ信号PS,PDなどの転送速度を高めることができ、高精細な表示パネルやフレームレートの高い表示パネルを実現することができる。
【0060】
また、このように画素Pをデイジーチェーン接続するようにしたので、表示パネル1の構成をシンプルにすることができる。すなわち、例えば、特許文献1に記載された表示パネルでは、水平方向(横方向)に延伸する複数のゲート線、垂直方向(縦方向)に延伸する複数のデータ線、ゲート線に接続されたいわゆるゲートドライバ、およびデータ線に接続されたいわゆるデータドライバを設けるため、構成が複雑になるおそれがある。一方、本実施の形態に係る表示パネル1では、画素Pをデイジーチェーン接続するようにしたので、
図1に示したように、垂直方向(縦方向)に延伸する画素P間の配線と、表示駆動部20のみを設ければよいため、水平方向(横方向)に延伸する配線や、その配線を駆動するための駆動部を設けなくてすみ、表示パネル1の構成をシンプルにすることができる。
【0061】
また、表示パネル1では、デジタル信号(データ信号PS,PDおよびクロック信号CK)を用いて各画素Pの発光を制御するようにしたので、ノイズの画質への影響を低減することができる。例えば、特許文献1に記載された表示パネルでは、アナログ信号を用いているため、ノイズにより画質が劣化するおそれがある。また、特に、大画面、高精細、またはフレームレートが高い表示パネルでは、ノイズの画質への影響がさらに大きくなるおそれがある。一方、本実施の形態に係る表示パネル1では、デジタル信号を用いるようにしたので、ノイズの画質への影響を低減することができる。
【0062】
また、このようにデジタル信号を用いるようにしたので、輻射を低減することができる。すなわち、例えば、アナログ信号を用いた場合には、階調表現や、ノイズに対する耐性などの観点から、信号振幅が大きくなるおそれがあり、この場合には、輻射が増大してしまう。一方、本実施の形態に係る表示パネル1では、デジタル信号を用いるようにしたので、信号振幅を小さくすることができるため、輻射を低減することができる。
【0063】
また、表示パネル1では、各画素Pが、フリップフロップ42,44やバッファ45を有するようにしたので、データ信号PS,PDなどの信号振幅を小さくすることができる。すなわち、例えば、フリップフロップ42,44やバッファ45を設けない場合には、表示駆動部から離れるに従い、信号振幅が減衰するおそれがある。この場合には、表示駆動部は、大きな信号振幅のデータ信号PS,PDを生成する必要がある。一方、表示パネル1では、画素Pを通過する度に、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKが波形整形されることにより信号振幅が維持される。つまり、信号振幅が減衰するおそれを低減することができるため、データ信号PS,PDの信号振幅を小さくすることができる。これにより、上述した輻射を低減できるとともに、電源電圧を低くすることができ、消費電力を低減することができる。
【0064】
また、表示パネル1では、各画素Pにメモリ部46を設けるようにしたので、例えば静止画を表示する場合には、データ転送を行う必要がないため、消費電力を低減することができる。
【0065】
また、表示パネル1では、各画素に、クロック信号CKに基づいてデータ信号PS,PDをサンプリングするフリップフロップ42,44を設けるようにしたので、データ信号PS,PDとクロック信号CKとの間の相対的な位相関係を維持することができる。
【0066】
また、表示パネル1では、変数データVD1を含む画素パケットPCT1を伝送し、各画素Pが変数データVD1に基づいて輝度データIDを読み込むか否かを判断するようにしたので、任意の画素Pの輝度データIDを書き換えることができ、表示動作の自由度を高めることができる。これにより、例えば、表示画像のうちの一部のみが変化する場合において、その変化する一部に係る画素Pの輝度データIDのみを書き換えればよいため、消費電力を低減することができる。すなわち、輝度データIDが変化しない画素Pについては輝度データIDの書き換えを行う必要がなく、また、書き換えが必要な画素Pに係る画素パケットPCT1のみを伝送すればよいため画素パケットPCT1を伝送する時間を短くすることができ、消費電力を低減することができる。
【0067】
また、表示パネル1では、変数データVD1を含む画素パケットPCT1を伝送し、各画素Pがこの変数データVD1を変更するようにしたので、シンプルな構成を実現することができる。すなわち、例えば、各画素Pにアドレスを付与し、画素パケットPCT1に輝度データIDを読み込ませる画素Pのアドレスを含めるようにした場合には、各画素Pにアドレスを記憶するためのメモリを設け、あるいは各画素Pにそれぞれアドレスを付与する制御動作が必要になるなど、構成が複雑になるおそれがある。一方、表示パネル1では、各画素Pが、画素パケットPCT1の変数データVD1を変更し、変数データVD1の値が“0”である場合に輝度データIDを読み込むようにしたので、各画素Pはアドレスを記憶する必要がないため、シンプルな構成を実現することができる。
【0068】
[効果]
以上のように本実施の形態では、変数データを含む画素パケットを伝送し、各画素が変数データに基づいて輝度データを読み込むか否かを判断するようにしたので、任意の画素の輝度データを書き換えることができるため、表示動作の自由度を高めることができる。これにより、例えば、表示画像のうちの一部のみが変化する場合において、その変化する一部に係る画素の輝度データのみを書き換えればよいため、消費電力を低減することができる。
【0069】
また、本実施の形態では、変数データを含む画素パケットを伝送し、各画素がこの変数データを変更するようにしたので、シンプルな構成を実現することができる。
【0070】
[変形例1−1]
上記実施の形態では、データ信号PDは、
図8(B)に示すようにNRZ符号化方式により符号化された信号としたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、
図8(C)に示すようにマンチェスター符号化方式により符号化された信号であってもよいし、
図8(D)に示すようにモディファイドミラー(Modified Miller)符号化方式により符号化された信号であってもよい。
図8(B)〜(D)の各信号は、
図8(A)に示すデータ列を符号化したものである。
【0071】
[変形例1−2]
上記実施の形態では、カウンタ55を用いて駆動部50を構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、DAC(Digital Analog Converter)を用いて駆動部を構成してもよい。以下に、本変形例に係る画素PBについて詳細に説明する。
【0072】
図9は、画素PBの一構成例を表すものである。この画素PBは、制御部41Bと、駆動部50Bとを有している。制御部41Bは、上記実施の形態に係る制御部41と同様の機能を有するものであり、ステートマシーンとして機能するとともに、駆動部50Bに対して制御信号を供給するものである。駆動部50Bは、DAC52R,52G,52Bと、可変電流源53R,53G,53Bとを有している。DAC52R,52G,52Bは、制御部41Bから供給された制御信号に基づいて、輝度データIDR,IDG,IDB(デジタルコード)をアナログ電圧にそれぞれ変換するものである。可変電流源53R,53G,53Bは、DAC52R,52G,52Bから供給されたアナログ電圧に応じた駆動電流をそれぞれ生成するものである。
【0073】
この構成により、例えば、DAC52Rは、輝度データIDRに基づいてアナログ電圧を生成する。そして、可変電流源53Rは、そのアナログ電圧に基づいて駆動電流を生成して、スイッチ54Rを介して発光部48の発光素子48Rに供給する。発光素子48Rは、その駆動電流に応じた発光輝度で発光する。これにより、画素PBは、輝度Iを変化させることにより発光輝度(輝度×時間)を変化させることができる。すなわち、上記実施の形態に係る画素Pは、発光する時間幅を変化させることにより発光輝度(輝度×時間)を変化させるようにしたが、本変形例に係る画素PBは、輝度Iを変化させることにより発光輝度(輝度×時間)を変化させることができる。
【0074】
なお、スイッチ54R,54G,54Bは、制御部41Bから供給される制御信号によりオンオフ制御されるように構成されており、これにより、画素PBでは、赤色(R),緑色(G)、青色(B)の各発光輝度のバランスを維持したまま、発光輝度を調整することができるようになっている。
【0075】
[変形例1−3]
上記実施の形態では、各画素Pは、変数データVD1の値をデクリメントしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、変数データVD1の値をインクリメントしてもよい。具体的には、例えば、表示駆動部10は、k番目の画素P(k)に輝度データIDR,IDG,IDBを読み込ませるため、変数データVD1を“N−k”に設定する。0番目の画素P(0)は、変数データVD1の値をインクリメントして“N−k+1”に設定する。同様に、画素P(1)〜P(k−2)は、変数データVD1の値をインクリメントする。そして、(k−1)番目の画素P(k−1)は、変数データVD1の値“N−1”をインクリメントする。その結果、画素P(k−1)から出力される変数データVD1の値は、インクリメントされた結果、ラップ処理により“0”に変更される。そして、k番目の画素P(k)は、変数データVD1の値が“0”であるので、輝度データIDR,IDG,IDBを読み込む。
【0076】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る表示パネル2について説明する。本実施の形態は、発光動作において、輝度データIDの読込動作で用いた画素パケットPCT1とは異なる画素パケットを用いるものである。なお、上記第1の実施の形態に係る表示パネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0077】
表示パネル2は、上記第1の実施の形態に係る表示パネル1(
図1)と同様に、表示駆動部60と、表示部70とを備えている。表示駆動部60は、表示部70を駆動するものである。表示部70は、マトリックス状に配置された複数の画素Qを有するものである。画素Qは、この例では、第1の実施の形態に係る画素Pと同様に、水平方向(横方向)にM個、垂直方向(縦方向)にN個配置されており、垂直方向に並設されたN個の画素Q(Q(0)〜Q(N−1))は、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKについてデイジーチェーン接続されている。表示パネル2では、以下に説明するように、2種類の画素パケットPCT11,PCT12を用いて、画素Qを制御するようになっている。
【0078】
図10Aは、画素パケットPCT11の一構成例を表すものであり、
図10Bは、画素パケットPCT12の一構成例を表すものである。
【0079】
画素パケットPCT11は、輝度データIDの読込動作の際に用いるものであり、
図10Aに示したように、値が“0”であるフラグEMと、変数データVD1と、輝度データIDを有するものである。すなわち、画素パケットPCT11は、上記第1の実施の形態に係る画素パケットPCT1において、フラグEMを“0”にしたものと同じである。これにより、表示パネル2は、輝度データIDの読込動作において、表示パネル1と全く同様に動作するようになっている。
【0080】
画素パケットPCT12は、発光動作の際に用いるものであり、
図10Bに示したように、値が“1”であるフラグEMと、変数データVD2とを有するものである。変数データVD2は、各画素Qが、発光動作を行うか否かを判断するためのデータであり、0以上、所定数L以下の値を示すものである。具体的には、各画素Qは、この変数データVD2の値をデクリメントし、変数データVD2が“0”である場合には既に読み込まれた輝度データIDに基づいて発光動作を行うようになっている。この例では、フラグEMおよび変数データVD2は、画素パケットPCT12内において、この順に配置されている。
【0081】
図10A,10Bに示したように、データ信号PSは、データ信号PDがフラグEMを示すときに“1”となり、その他のときには“0”となる信号である。言い換えれば、データ信号PSは、各画素パケットPCT11,PCT12の開始時のみ“1”となる信号である。
【0082】
この構成により、各画素Qは、フラグEMが“0”である場合には、画素パケットPCT11が供給されたと判断し、上記第1の実施の形態に係る表示パネル1における輝度データIDの読込動作と同様の動作を行う。
【0083】
また、各画素Qは、フラグEMが“1”である場合には、画素パケットPCT12が供給されたと判断し、その画素パケットPCT12における変数データVD2を読み込む。そして、その変数データVD2の値が“0”でない場合にはその変数データVD2の値をデクリメントし、その変数データVD2の値が“0”である場合には、既に読み込まれた輝度データIDに応じた発光輝度で発光するようになっている。
【0084】
画素Qは、
図3に示したように、制御部71を有している。制御部71は、入力されたデータ信号PS,PD、およびクロック信号CKに基づいて、画素Qの状態を設定し、信号LD,PLT,CKEN、および駆動部50に対する制御信号を生成するステートマシーンである。
【0085】
ここで、画素Qは、本開示における「単位画素」の一具体例に対応する。画素パケットPCT11は、本開示における「第1の画素パケット」の一具体例に対応する。画素パケットPCT12は、本開示における「第2の画素パケット」の一具体例に対応する。変数データVD2は、本開示における「第2の変数データ」の一具体例に対応する。
【0086】
図11は、画素パケットPCT12が供給された場合における、n番目の画素Q(n)における発光動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素Q(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素Q(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0087】
画素Q(n)の前段の画素Q(n−1)は、“1”を示すフラグEMと、値“k”を示す変数データVD2とからなるデータ信号PD(n)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素Q(n)に供給する(
図11(A)〜(C))。
【0088】
画素Q(n)の制御部71は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をフラグEMとして取得する。この例ではフラグEMは“1”であるため、制御部71は、画素パケットPCT12が供給されたと判断し、データ信号PD(n)から変数データVD2の値“k”を取得する。そして、制御部71は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ部43が、データ信号PDA(
図3)における変数データVD2の値“k”をデクリメントした値“k−1”に変更して、データ信号PDBを生成する。その際、変数データVD2の値“k”が“0”である場合には、デクリメントした結果、ラップ処理により所定の値Lに変更される。
【0089】
変数データVD2の値“k”が“0”でない場合には、制御部71は、駆動部50のカウンタ55に対して制御信号(カウンタ用クロック信号)を供給しない。すなわち、制御部71は、発光素子48R,48G,48Bを発光させない。
【0090】
一方、変数データVD2の値“k”が“0”である場合には、制御部71は、駆動部50のカウンタ55に対して制御信号(カウンタ用クロック信号)を供給し、カウンタ55は、輝度データIDR,IDG,IDBに応じたパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成する。そして、発光素子48R,48G,48Bは、これらのパルス幅に応じた発光輝度でそれぞれ発光する。
【0091】
そして、画素Q(n)は、データ信号PS(n),PD(n)をそのまま2クロック分遅延させてデータ信号PS(n+1),PD(n+1)として出力する(
図11(D),(E))。
【0092】
次に、より具体的な例として、4つの画素Q(0)〜Q(3)がデイジーチェーン接続されている場合における発光動作を説明する。この例では所定数Lを1(L=1)として説明する。
【0093】
図12A〜12Eは、画素Q(0)〜Q(3)における発光動作を表すものである。これらの図の上部に示したデータ信号PD(画素パケットPCT12)の2つの枠は、左から、フラグEMおよび変数データVD2を示している。
【0094】
表示駆動部60は、“1”を示すフラグEMと、“0”を示す変数データVD2とからなるデータ信号PD(0)(画素パケットPCT12)を生成し、このデータ信号PD(0)を、データ信号PS(0)およびクロック信号CK(0)とともに、初段の画素Q(0)に供給する(
図12A)。
【0095】
画素Q(0)は、データ信号PD(0)に含まれる変数データVD2の値が“0”であるため、変数データVD2の値を“1”(所定値L)に変更するとともに、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDB(“r0”,“g0”,“b0”)に応じた輝度で発光する(
図12B)。そして、この画素Q(0)は、変数データVD2の値が“1”であるデータ信号PD(1)を、データ信号PS(1)とともに出力する。画素Q(1)は、データ信号PD(1)に含まれる変数データVD2の値“1”をデクリメントして、変数データVD2の値が“0”であるデータ信号PD(2)を生成し、データ信号PS(2)とともに出力する(
図12C)。
【0096】
画素Q(2)は、データ信号PD(2)に含まれる変数データVD2の値が“0”であるため、変数データVD2の値を“1”(所定値L)に変更するとともに、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDB(“r2”,“g2”,“b2”)に応じた輝度で発光する(
図12D)。そして、この画素Q(2)は、変数データVD2の値が“1”であるデータ信号PD(3)を、データ信号PS(3)とともに出力する。画素Q(3)は、データ信号PD(3)に含まれる変数データVD2の値“1”をデクリメントして、変数データVD2の値が“0”であるデータ信号PD(4)を生成し、データ信号PS(4)とともに出力する(
図12E)。
【0097】
これにより、表示パネル2では、偶数番目の画素Q(Q(0),Q(2))が、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに基づいて発光する。すなわち、この例では、表示駆動部60が、“0”を示す変数データVD2を含むデータ信号PD(0)を生成したので、偶数番目の画素Q(Q(0),Q(2))が発光動作を行う。
【0098】
図13A〜13Eは、画素Q(0)〜Q(3)における発光動作の他の例を表すものである。この例では、表示駆動部60は、“1”を示す変数データVD2を含むデータ信号PD(0)(画素パケットPCT12)を生成し、このデータ信号PD(0)を、データ信号PS(0)およびクロック信号CK(0)とともに、初段の画素Q(0)に供給する(
図13A)。
【0099】
画素Q(0)は、データ信号PD(0)に含まれる変数データVD2の値“1”をデクリメントして、変数データVD2の値が“0”であるデータ信号PD(1)を生成し、データ信号PS
(1)とともに出力する(
図13B)。画素Q(1)は、データ信号PD(1)に含まれる変数データVD2の値が“0”であるため、変数データVD2の値を“1”(所定値L)に変更するとともに、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDB(“r1”,“g1”,“b1”)に応じた輝度で発光する(
図13C)。そして、この画素Q(1)は、変数データVD2の値が“1”であるデータ信号PD(2)を、データ信号PS(2)とともに出力する。
【0100】
画素Q(2)は、データ信号PD(2)に含まれる変数データVD2の値“1”をデクリメントして、変数データVD2の値が“0”であるデータ信号PD(3)を生成し、データ信号PS(3)とともに出力する(
図13D)。画素Q(3)は、データ信号PD(3)に含まれる変数データVD2の値が“0”であるため、変数データVD2の値を“1”(所定値L)に変更するとともに、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDB(“r3”,“g3”,“b3”)に応じた輝度で発光する(
図13E)。そして、この画素Q(3)は、変数データVD2の値が“1”であるデータ信号PD(4)を、データ信号PS(4)とともに出力する。
【0101】
これにより、表示パネル2では、奇数番目の画素Q(Q(1),Q(3))が、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに基づいて発光する。すなわち、この例では、表示駆動部60が、“1”を示す変数データVD2を含むデータ信号PD(0)を生成したので、奇数番目の画素Q(Q(1),Q(3))が発光動作を行う。
【0102】
このように、表示パネル2では、発光動作を行う画素Qを選択することができる。これにより、より自由度の高い表示動作を行うことができる。以下に、
図12A〜12Eに示した発光動作と、
図13A〜13Eに示した発光動作とを組み合わせた表示動作の一例を示す。
【0103】
図14は、表示パネル2における表示動作の例を表すものである。この
図14において、縦軸は、表示部20における表示画面の垂直方向(縦方向)の位置を示し、横軸は時間tを示す。 この例では、表示パネル2は、表示画面の最上部から、偶数番目の画素Q(Q(0),Q(2),…)の発光動作T1を順次行うとともに、奇数番目の画素Q(Q(1),Q(3),…)の発光動作T2を順次行っている。発光動作T1は、
図12A〜12Eに示した発光動作に対応し、発光動作T2は、
図13A〜13Eに示した発光動作に対応する。発光動作T1,T2の横軸方向の長さは、画素Qの発光時間を示している。なお、発光動作T1,T2の長さは、実際には輝度データIDR,IDG,IDBにより変化するが、この
図14では、発光動作T1,T2を、最長の発光期間(すなわち最大の発光輝度)に対応する長さで示している。このように、表示パネル2では、発光動作T1と発光動作T2を組み合わせることにより、いわゆるインターレース表示を行うことができる。
【0104】
このように、表示パネル2では、輝度データIDの読込動作用の画素パケットPCT11とは別に、発光動作用の画素パケットPCT12を設け、その画素パケットPCT12に変数データVD2を含めて伝送するようにした。そして、各画素Qがこの変数データVD2に基づいて発光動作を行うか否かを判断するようにした。これにより、表示パネル
2では、発光動作を行う画素Qを選択することができるため、より自由度の高い表示動作を行うことができる。
【0105】
以上のように本実施の形態では、発光動作用の画素パケットを設けるようにしたので、より自由度の高い表示動作を行うことができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0106】
[変形例2−1]
上記実施の形態では、所定数Lを1(L=1)に設定し、2つの画素Qに1つの割合で発光動作を行ったが、これに限定されるものではなく、任意に設定可能である。例えば所定数Lを2(L=2)に設定した場合には、3つの画素Qに1つの割合で発光動作を行い、Lを3(L=3)に設定した場合には、4つの画素Qに1つの割合で発光動作を行うことができる。
【0107】
[変形例2−2]
上記実施の形態に係る表示パネル2に、上記第1の実施の形態の変形例1−1〜1−3を適用してもよい。
【0108】
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る表示パネル3について説明する。本実施の形態は、変数データを含まずに画素パケットを構成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る表示パネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0109】
表示パネル3は、上記第1の実施の形態に係る表示パネル1(
図1)と同様に、表示駆動部80と、表示部90とを備えている。表示駆動部80は、表示部90を駆動するものである。表示部90は、マトリックス状に配置された複数の画素Rを有するものである。画素Rは、この例では、第1の実施の形態に係る画素
Pと同様に、水平方向(横方向)にM個、垂直方向(縦方向)にN個配置されており、垂直方向に並設されたN個の画素R(R(0)〜R(N−1))は、データ信号PS,PDおよびクロック信号CKについてデイジーチェーン接続されている。画素Rは、後述するように、輝度データIDに加え、発光開始タイミングを画定するための発光タイミングデータETDを記憶することができるように構成されている。表示パネル3では、表示駆動部80は、デイジーチェーン接続されたN個の画素Rに対して、3種類の画素パケットPCT21,PCT22,PCT23を用いて構成された一連のN個の画素パケット群を供給するようになっている。
【0110】
図15Aは、画素パケットPCT21の一構成例を表すものであり、
図15Bは、画素パケットPCT22の一構成例を表すものであり、
図15Cは、画素パケットPCT23の一構成例を表すものである。
【0111】
画素パケットPCT21は、輝度データIDおよび発光タイミングデータETDの読込動作の際に用いるものであり、
図15Aに示したように、輝度データIDと、発光タイミングデータETDと、スタートフラグSFとを有している。発光タイミングデータETDは、各画素Rにおける発光開始タイミングを画定するものであり、複数ビットからなるコードである。スタートフラグSFは、画素パケットPCT21の開始を示すものである。スタートフラグSFは、デイジーチェーン接続されたN個の画素Rに対して供給される一連の画素パケット群における、どの画素Rにもまだ読み込まれていない画素パケットPCT21〜PCT23のうちの最初の画素パケットにおいてのみ“1”になるものである。この例では、スタートフラグSF、発光タイミングデータETD、輝度データIDは、画素パケットPCT21内において、この順に配置されている。
【0112】
画素パケットPCT22は、発光タイミングデータETDの読込動作の際に用いるものである。すなわち、画素パケットPCT22は、画素データIDの書き換えを行わず、発光タイミングデータETDの書き換えのみを行う場合に用いるものである。画素パケットPCT22は、
図15Bに示したように、スタートフラグSFと、発光タイミングデータETDとを有している。このスタートフラグSFは、画素パケットPCT21におけるものと同様のものである。この例では、スタートフラグSFおよび発光タイミングデータETDは、画素パケットPCT22内において、この順に配置されている。
【0113】
画素パケットPCT23は、画素データIDおよび発光タイミングデータETDの書き換えをともに行わない場合に用いるものである。画素パケットPCT23は、
図15Cに示したように、スタートフラグSFを有している。このスタートフラグSFは、画素パケットPCT21におけるものと同様のものである。
【0114】
図15A〜15Cに示したように、データ信号PSは、データ信号PDがスタートフラグSFを示すときに“1”となり、その他のときには“0”となる信号である。言い換えれば、データ信号PSは、各画素パケットPCT21〜PCT23の開始時に“1”となる信号である。
【0115】
図16は、画素Rの一構成例を表すものである。画素Rは、制御部91と、メモリ部96と、駆動部100とを有している。
【0116】
制御部91は、入力されたデータ信号PS,PD、およびクロック信号CKに基づいて、画素Rの状態を設定し、信号LD,PLT,CKENおよび駆動部100に対する制御信号を生成するステートマシーンである。
【0117】
メモリ部96は、シフトレジスタ96Bを有している。シフトレジスタ96Bは、輝度データIDおよび発光タイミングデータETDを記憶するものである。具体的には、シフトレジスタ96Bは、この例では、最後部から、複数ビットの発光タイミングデータETD、12ビットの輝度データIDR、12ビットの輝度データIDG、および12ビットの輝度データIDBを記憶するようになっている。
【0118】
駆動部100は、カウンタ105を有している。カウンタ105は、制御部91から供給された制御信号(カウンタ用クロック信号)を基準として、そのクロックパルスをカウントすることにより、輝度データIDR,IDG,IDBに応じたパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成するものである。その際、カウンタ105は、メモリ部96から供給された発光タイミングデータETDに基づいて、これらのパルス信号が発光タイミングデータETDに応じたタイミングから始まるように制御するようになっている。
【0119】
ここで、画素Rは、本開示における「単位画素」の一具体例に対応する。画素パケットPCT21は、本開示における「第1の画素パケット」の一具体例に対応する。画素パケットPCT22,PCT23は、本開示における「第2の画素パケット」の一具体例に対応する。スタートフラグSFは、本開示における「フラグデータ」の一具体例に対応する。発光タイミングデータETDは、本開示における「タイミングデータ」の一具体例に対応する。
【0120】
図17は、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT21が供給された場合における、n番目の画素R(n)における動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素R(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素R(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0121】
画素R(n)の前段の画素R(n−1)は、“1”を示すスタートフラグSFと、発光タイミングデータETDと、輝度データIDR,IDG,IDBとからなるデータ信号PD(n)(画素パケットPCT21)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素R(n)に供給する(
図17(A)〜(C))。
【0122】
画素R(n)の制御部91は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をスタートフラグSFとして取得する。この例ではスタートフラグSFは“1”であるため、制御部91は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ部43が、データ信号PDA(
図3)におけるスタートフラグSFを“0”に変更する。次に、制御部91は、信号CKENをメモリ部96に供給し、メモリ部96が、そのスタートフラグSFと、次の画素パケット(画素パケットPCT21〜23のうちのいずれか)におけるスタートフラグSFに挟まれたデータ(発光タイミングデータETDおよび輝度データID)を記憶する。そして、制御部91は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ43が、データ信号PDAにおけるスタートフラグSFと次のスタートフラグSFに挟まれたデータを全て“0”に変更するとともに、次にスタートフラグSFを“1”に変更して、データ信号PDBを生成する。そして、画素R(n)は、この画素パケットPCT21から読み込んだ発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、この画素パケットPCT21から読み込んだ輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0123】
そして、画素R(n)は、このようにしてデータ信号PD(n+1)を生成し、データ信号PS(n+1)とともに出力する(
図17(D),(E))。その際、画素R(n)は、
図16に示したように2つのフリップフロップ42,44を有しているため、データ信号PS(n+1),PD(n+1)は、データ信号PS(n),PD(n)よりも2クロック分遅延したものとなる。
【0124】
図17では、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT21が供給された場合を示したが、スタートフラグSFの値が“0”である画素パケットPCT21が供給された場合には、制御部91は、信号LD,PLT,CKENを生成しない。よって、画素R(n)は、スタートフラグSFやエンドフラグEFの書き換えや、発光タイミングデータETDや輝度データIDの読み込みを行わず、入力されたデータ信号PS(n),PD(n
)をそのまま2クロック分遅延させてデータ信号PS(n+1),PD(n+1)として出力する。
【0125】
図18は、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT22が供給された場合における、n番目の画素R(n)における動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素R(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素R(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0126】
画素R(n)の前段の画素R(n−1)は、“1”を示すスタートフラグSFと、発光タイミングデータETDとからなるデータ信号PD(n)(画素パケットPCT22)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素R(n)に供給する(
図18(A)〜(C))。
【0127】
画素R(n)の制御部91は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をスタートフラグSFとして取得する。この例ではスタートフラグSFは“1”であるため、制御部91は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ部43が、データ信号PDA(
図16)におけるスタートフラグSFを“0”に変更する。次に、制御部91は、信号CKENをメモリ部96に供給し、メモリ部96が、そのスタートフラグSFと次の画素パケット(画素パケットPCT21〜23のうちのいずれか)におけるスタートフラグSFに挟まれたデータ(発光タイミングデータETD)を記憶する。そして、制御部91は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ43が、データ信号PDAにおけるスタートフラグSFと次のスタートフラグSFに挟まれたデータを全て“0”に変更するとともに、次のスタートフラグSFを“1”に変更して、データ信号PDBを生成する。そして、画素R(n)は、この画素パケットPCT22から読み込んだ発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0128】
そして、画素R(n)は、このようにしてデータ信号PD(n+1)を生成し、データ信号PS(n+1)とともに出力する(
図18(D),(E))。
【0129】
図18では、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT22が供給された場合を示したが、スタートフラグSFの値が“0”である画素パケットPCT22が供給された場合には、制御部91は、信号LD,PLT,CKENを生成しない。よって、画素R(n)は、スタートフラグSFやエンドフラグEFの書き換えや、発光タイミングデータETDの読み込みを行わず、入力されたデータ信号PS(n),PD(n
)をそのままデータ信号PS(n+1),PD(n+1)として出力する。
【0130】
図19は、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT23が供給された場合における、n番目の画素R(n)における動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素R(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素R(n)から出力されるデータ信号PS(n+1),PD(n+1)をそれぞれ示す。
【0131】
画素R(n)の前段の画素R(n−1)は、“1”を示すスタートフラグSFからなるデータ信号PD(n)(画素パケットPCT23)を、データ信号PS(n)およびクロック信号CK(n)とともに、画素R(n)に供給する(
図19(A)〜(C))。
【0132】
画素R(n)の制御部91は、データ信号PS(n)が“1”になるときのデータ信号PD(n)をスタートフラグSFとして取得する。この例ではスタートフラグSFは“1”であるため、制御部91は、信号LD,PLTをセレクタ部43に供給し、セレクタ部43が、データ信号PDA(
図16)におけるスタートフラグSFを“0”に変更するとともに、次の画素パケット(画素パケットPCT21〜23のうちのいずれか)におけるスタートフラグSFを“1”に変更して、データ信号PDBを生成する。そして、画素R(n)は、既に読み込まれた発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0133】
そして、画素R(n)は、このようにしてデータ信号PD(n+1)を生成し、データ信号PS(n+1)とともに出力する(
図19(D),(E))。
【0134】
図19では、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT23が供給された場合を示したが、スタートフラグSFの値が“0”である画素パケットPCT23が供給された場合には、制御部91は、信号LD,PLT,CKENを生成しない。よって、画素R(n)は、スタートフラグSFやエンドフラグEFの書き換えを行わず、入力されたデータ信号PS(n),PD(n
)をそのままデータ信号PS(n+1),PD(n+1)として出力する。
【0135】
次に、より具体的な例として、4つの画素R(0)〜R(3)がデイジーチェーン接続されている場合において、2番目の画素R(2)に輝度データIDおよび発光タイミングデータETDを読み込ませる場合について説明する。
【0136】
図20は、画素R(0)〜R(3)における発光動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素R(0)に入力されるクロック信号CK(0)およびデータ信号PS(0),PD(0)をそれぞれ示し、(D),(E)は画素R(1)に入力されるデータ信号PS(1),PD(1)をそれぞれ示し、(F),(G)は画素R(2)に入力されるデータ信号PS(2),PD(2)をそれぞれ示し、
(H),(I)は画素R(3)に入力されるデータ信号PS(3),PD(3)をそれぞれ示す。
【0137】
表示駆動部80は、0番目の画素R(0)のための画素パケットPCT23(0)と、1番目の画素R(1)のための画素パケットPCT23(1)と、2番目の画素R(2)のための画素パケットPCT21(2)と、3番目の画素R(3)のための画素パケットPCT21(3)とが連なるデータ信号PD(0)を生成し、このデータ信号PD(0)を、データ信号PS(0)およびクロック信号CK(0)とともに、初段の画素R(0)に供給する(
図20(A)〜(C))。すなわち、表示駆動部80は、輝度データIDおよび発光タイミングデータETDを読み込ませない、0,1,3番目の画素R(0),R(1),R(3)には画素パケットPCT23を供給し、輝度データIDおよび発光タイミングデータETDを読み込ませる2番目の画素R(2)に画素パケットPCT21を供給するため、このようなデータ信号PD(0)を生成する。
【0138】
画素R(0)は、データ信号PD(0)(
図20(C))において、値が“1”であるスタートフラグSF(画素パケットPCT23(0)のスタートフラグSF)を検出し、そのスタートフラグSFの値を“0”に変更する。また、画素R(0)は、そのスタートフラグSFの次の、値が“0”であるスタートフラグSF(画素パケットPCT23(1)のスタートフラグSF)を検出し、このスタートフラグSFの値を“1”に変更する。このようにして、画素R(0)はデータ信号PD(1)を生成し、データ信号PS(1)とともに出力する(
図20(D),(E))。そして、画素R(0)は、既に読み込まれた発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0139】
同様に、画素R(1)は、データ信号PD(1)(
図20(E))において、値が“1”であるスタートフラグSF(画素パケットPCT23(1)のスタートフラグSF)を検出し、そのスタートフラグSFの値を“0”に変更する。また、画素R(1)は、そのスタートフラグSFの次の、値が“0”であるスタートフラグSF(画素パケットPCT21(2)のスタートフラグSF)を検出し、このスタートフラグSFの値を“1”に変更する。このようにして、画素R(1)はデータ信号PD(2)を生成し、データ信号PS(2)とともに出力する(
図20(F),(G))。そして、画素R(1)は、既に読み込まれた発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、既に読み込まれた輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0140】
画素R(2)は、データ信号PD(1)(
図20(E))において、値が“1”であるスタートフラグSF(画素パケットPCT21(2)のスタートフラグSF)を検出し、そのスタートフラグSFの値を“0”に変更する。そして、画素R(2)は、このスタートフラグSFと、次のスタートフラグSF(画素パケットPCT23(3)のスタートフラグSF)とに挟まれたデータ(輝度データIDおよび発光タイミングデータETD)を読み込む。そして、画素R(2)は、これらのスタートフラグSFに挟まれたデータをすべて“0”に変更するとともに、次のスタートフラグSF(画素パケットPCT23(3)のスタートフラグSF)の値を“1”に変更する。このようにして、画素R(2)はデータ信号PD(3)を生成し、データ信号PS(3)とともに出力する(
図20(H),(I))。そして、画素R(2)は、この画素パケットPCT23(3)から読み込んだ発光タイミングデータETDに応じたタイミングから、この画素パケットPCT23(3)から読み込んだ輝度データIDR,IDG,IDBに応じた時間幅で発光する。
【0141】
図21は、n番目の画素R(n)における発光動作を表すものであり、(A)〜(C)は画素R(n)に入力されるクロック信号CK(n)およびデータ信号PS(n),PD(n)をそれぞれ示し、(D)〜(F)は画素R(n)の発光素子48R,48G,48Bの発光動作を示している。
図21(D)〜(F)において、“ON”は発光素子48R,48G,48Bが発光している状態を示し、“OFF”は発光素子48R,48G,48Bが消光している状態を示す。
【0142】
画素R(n)の前段の画素R(n−1)は、タイミングt1〜t2の期間において、画素R(n)に対して、スタートフラグSFの値が“1”である画素パケットPCT21を供給する(
図21(C))。そして、画素R(n)は、この画素パケットPCT21から、輝度データIDR,IDG,IDBおよび発光タイミングデータETDを読み込む。
【0143】
次に、画素R(n)は、このタイミングt2から、発光タイミングデータETDに応じた時間が経過したタイミングt3に、画素R(n)の発光素子48R,48G,48Bを発光させる(
図21(D)〜(F))。そして、画素R(n)は、このタイミングt3から、輝度データIDRに応じた長さの期間において発光素子48Rを発光させ、輝度データIDGに応じた長さの期間において発光素子48Gを発光させ、輝度データIDBに応じた長さの期間において発光素子48Bを発光させる。
【0144】
このように、表示パネル3では、スタートフラグSFを含む画素パケットPCT21〜PCT23を伝送し、各画素RがスタートフラグSFに基づいて輝度データIDや発光タイミングデータETDを読み込むか否かを判断するようにしたので、デイジーチェーン接続されたN個の画素Rのうちの任意の画素Rの輝度データIDや発光タイミングデータETDを書き換えることができ、表示動作の自由度を高めることができる。
【0145】
また、表示パネル3では、画素Rは、値が“1”であるスタートフラグSFを検出した場合に、画素パケットPCT21,PCT22に含まれる輝度データIDや発光タイミングデータETDを読み込むとともに、そのスタートフラグSFの値を“0”に変更し、次のスタートフラグSFの値を“1”に変更するようにしたので、複数の画素Rが、同じ画素パケットPCT11,12の輝度データIDや発光タイミングデータETDを読み込むおそれを低減することができる。
【0146】
また、表示パネル3では、各画素Rが、輝度データIDや発光タイミングデータETDを読み込み、その読み込まれたデータに基づいて発光動作を行うようにしたので、たとえば、画素Rによって発光開始タイミングを変化させることができ、より自由度の高い表示動作を行うことができる。
【0147】
以上のように本実施の形態では、スタートフラグを含む画素パケットを伝送し、各画素がスタートフラグに基づいて輝度データや発光タイミングデータを読み込むか否かを判断するようにしたので、任意の画素の輝度データや発光タイミングデータを書き換えることができるため、表示動作の自由度を高めることができる
【0148】
[変形例3−1]
上記実施の形態では、3つの画素パケットPCT21〜PCT23を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、スタートフラグSFと輝度データIDとを含み、発光タイミングデータETDを含まない画素パケットを用いてもよい。
【0149】
[変形例3−2]
上記実施の形態では、例えば画素パケットPCT21において、輝度データIDに加えて発光タイミングデータETDを含むようにしたが、これに限定されるものではなく、画素Rの動作に係る他のデータをも含むようにしてもよい。具体的には、例えば、画素Rを発光させるか否かを指示するためのデータや、画素Rにおける遅延量を調整するためのデータなどを含むようにすることができる。
【0150】
[変形例3−3]
上記実施の形態に係る表示パネル3に、上記第1の実施の形態の変形例1−1,1−2を適用してもよい。
【0151】
<4.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明した表示パネルの適用例について説明する。
【0152】
図22は、上記実施の形態等の表示パネルが適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表すものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体110と、キーボード120と、表示部130とを有している。この表示部130には、上記実施の形態等に係る表示パネルが適用されている。
【0153】
図23は、上記実施の形態等の表示パネルが適用されるスマートフォンの外観を表すものである。このスマートフォンは、例えば、本体210と、操作部220と、表示部230とを有している。この表示部230には、上記実施の形態等に係るタッチパネルが適用されている。
【0154】
上記実施の形態等の表示パネルは、このような電子機器の他、モニタ、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等の表示パネルは、映像を表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
【0155】
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
【0156】
例えば、上記の第1および第2の実施の形態では、画素パケットPCT1,PCT11は、変数データVD1および輝度データIDを含むようにしたが、これに限定されるものではなく、第3の実施の形態の場合と同様に、さらに発光タイミングデータ
ETDなどを含むようにしてもよい。
【0157】
また、例えば、上記の各実施の形態等では、LEDを表示素子として用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、有機EL素子を表示素子として用いてもよい。
【0158】
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0159】
(1)複数の単位画素を有する表示部と、
前記複数の単位画素のうちの所定数の単位画素のそれぞれの輝度を画定するデジタル信号の輝度データをそれぞれ含む前記所定数の第1の画素パケットを生成し前記表示部に供給する表示駆動部と
を備えた表示パネル。
【0160】
(2)各単位画素は、入力端子と、前記輝度データを記憶するメモリと、出力端子とをさらに有し、
前記複数の単位画素のうちの第1の単位画素の入力端子には、前記第1の画素パケットが供給され、
前記複数の単位画素のうちの前記第1の単位画素以外の一の単位画素の前記入力端子は、前記複数の単位画素のうちの他の単位画素のいずれかの出力端子に接続されている
前記(1)に記載の表示パネル。
【0161】
(3)前記第1の画素パケットは、第1の変数データをさらに含み、
各単位画素は、前記第1の変数データに基づいて、その第1の画素パケットに含まれる輝度データを読み込むか否かを判断する
前記(2)に記載の表示パネル。
【0162】
(4)前記表示駆動部が生成する第1の画素パケットに含まれる第1の変数データは、その第1の画素パケットに含まれる輝度データに書き換えるべき単位画素を特定する値を示し、
各単位画素は、前記入力端子に入力された第1の画素パケットに含まれる第1の変数データの値を変更して、新たな第1の画素パケットとして前記出力端子から出力する
前記(3)に記載の表示パネル。
【0163】
(5)各単位画素は、
前記第1の変数データの値が0である場合には、前記第1の変数データが含まれる第1の画素パケットにおける輝度データを読み込むとともに、前記第1の変数データの値を、前記複数の単位画素の画素数から1を引いた値に変更し、
前記第1の変数データの値が1以上である場合は、前記第1の変数データの値をデクリメントすることにより、前記第1の変数データの値を変更する
前記(4)に記載の表示パネル。
【0164】
(6)各単位画素は、前記輝度データを読み込む場合には、前記輝度データを所定値に変更して、新たな第1の画素パケットとして前記出力端子から出力する
前記(3)から(5)のいずれかに記載の表示パネル。
【0165】
(7)前記表示駆動部は、前記複数の単位画素に発光を指示する第2の画素パケットをさらに生成する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の表示パネル。
【0166】
(8)前記表示駆動部は、第2の変数データを含む第2の画素パケットをさらに生成し、
各単位画素は、前記第2の変数データに基づいて、発光するか否かを判断する
前記(2)から(6)のいずれかに記載の表示パネル。
【0167】
(9)前記複数の単位画素は、前記第1の単位画素から順に、2以上のグループに、グループ間で巡回するようにグループ分けされ、グループ単位で発光する
前記(8)に記載の表示パネル。
【0168】
(10)前記表示駆動部が生成する第2の画素パケットに含まれる第2の変数データは、発光させるべき単位画素を特定する値を示し、
各単位画素は、前記入力端子に入力された第2の画素パケットに含まれる第2の変数データの値を変更して、新たな第2の画素パケットとして前記出力端子から出力する
前記(8)または(9)に記載の表示パネル。
【0169】
(11)各単位画素は、
前記第2の変数データの値が0である場合には、発光するとともに、前記第2の変数データの値を、前記2以上のグループのグループ数から1を引いた値に変更し、
前記第2の変数データの値が1以上である場合は、前記第2の変数データの値をデクリメントすることにより、前記第2の変数データの値を変更する
前記(10)に記載の表示パネル。
【0170】
(12)前記第1の画素パケットは、フラグデータを含み、
各単位画素は、前記フラグデータの値に基づいて、その第1の画素パケットに含まれる輝度データを読み込むか否かを判断する
前記(2)に記載の表示パネル。
【0171】
(13)前記表示駆動部は、前記フラグデータを含み、かつ前記輝度データを含まない第2の画素パケットをさらに生成する
前記(12)に記載の表示パネル。
【0172】
(14)前記表示駆動部は、前記第1の画素パケットおよび前記第2の画素パケットを含む一連の画素パケット群を生成し、
各単位画素は、前記画素パケット群に含まれる複数のフラグデータのうちの2つを変更して、新たな画素パケット群として前記出力端子から出力する
前記(13)に記載の表示パネル。
【0173】
(15)前記表示駆動部は、前記画素パケット群のうちの最初のフラグデータを第1の値に設定するとともに、その他のフラグデータを第2の値に設定し、
各単位画素は、
前記第1の画素パケットにおけるフラグデータの値が前記第1の値である場合には、その第1の画素パケットにおける輝度データを読み込み、そのフラグデータの値を前記第2の値に変更するとともに、そのフラグデータの次のフラグデータの値を前記第1の値に変更し、
前記第2の画素パケットにおけるフラグデータの値が前記第1の値である場合には、そのフラグデータの値を前記第2の値に変更するとともに、そのフラグデータの次のフラグデータの値を前記第1の値に変更し、
前記フラグデータの値が前記第2の値である場合には、前記フラグデータを変更しない
前記(14)に記載の表示パネル。
【0174】
(16)前記第1の画素パケットは、その第1の画素パケットに含まれる輝度データが書き込まれる単位画素における発光タイミングを画定するタイミングデータをさらに含み、
各単位画素は、前記フラグデータの値に基づいて、その第1の画素パケットに含まれる輝度データおよびタイミングデータを読み込むか否かを判断する
前記(12)から(15)のいずれかに記載の表示パネル。
【0175】
(17)前記複数の単位画素における互いに隣り合う2つの単位画素のうちの前段の単位画素は、クロック信号と、前記第1の画素パケットを含むデータ信号とを、後段の単位画素に供給する
前記(2)から(16)のいずれかに記載の表示パネル。
【0176】
(18)前記データ信号は、NRZ符号化方式、マンチェスター符号化方式、モディファイドミラー符号化方式のいずれかにより符号化されている
前記(17)に記載の表示パネル。
【0177】
(19)複数の単位画素のうちの所定数の単位画素のそれぞれの輝度を画定するデジタル信号の輝度データをそれぞれ含む前記所定数の第1の画素パケットを生成し、前記複数の単位画素を有する表示部に対して供給する
駆動方法。
【0178】
(20)表示パネルと
前記表示パネルに対して動作制御を行う制御部と
を備え、
前記表示パネルは、
複数の単位画素を有する表示部と、
前記複数の単位画素のうちの所定数の単位画素のそれぞれの輝度を画定するデジタル信号の輝度データをそれぞれ含む前記所定数の第1の画素パケットを生成し前記表示部に供給する表示駆動部と
を有する
電子機器。