(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離が、前記ユーザを表すユーザアイコンと前記対象物が位置する所定の点との距離に対応するように、前記ユーザアイコンを表示させることにより、前記仮想距離を視覚的に表現する、
請求項1に記載の情報処理装置。
前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離がより短い前記ユーザを表すユーザアイコンを、前記仮想距離がより長い前記ユーザを表すユーザアイコンよりも小さく表示させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、
請求項5に記載の情報処理装置。
前記貢献度通知画面表示制御部は、前記ユーザを表すユーザアイコンを前記貢献度通知画面における奥行き方向の手前側に表示させ、前記対象物が位置する所定の点を前記奥行き方向の奥側に設定し、前記対象物を表す対象物アイコンの表示の大きさを変化させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記貢献度通知画面表示制御部は、前記ユーザを表すユーザアイコンを前記貢献度通知画面における奥行き方向の奥側に表示させ、前記対象物が位置する所定の点を前記奥行き方向の手前側に設定し、前記ユーザアイコンの表示の大きさを変化させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.システムの構成
2.装置の構成
3.貢献度通知画面の表示例
4.システムにおける処理手順
5.ハードウェア構成
6.補足
【0014】
<1.システムの構成>
まず、
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る貢献度管理システムの概要について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る貢献度管理システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る貢献度管理システムでは、ユーザによる対象物に対する貢献度合いを表す貢献度が管理されるとともに、当該貢献度がユーザに対して通知される。ここで、以下の説明では、本実施形態の一例として、貢献度管理システムが、コンテンツが複数のユーザによって共有されるコンテンツ共有システムに適用される場合について説明する。この場合、例えば対象物はコンテンツのクリエイタであり、貢献度はコンテンツの視聴者(ユーザ)からクリエイタに対して行われる貢献の度合いを表す指標である。ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、本実施形態に係る貢献度管理システムは、対象物への貢献度に応じてユーザが当該対象物に到達する状況が生じ得るシステムであれば、他のシステムに対しても適用可能である。
【0015】
図1を参照すると、本開示の一実施形態に係る貢献度管理システム1は、クリエイタ端末10と、ユーザ端末20と、コンテンツ共有サーバ30と、貢献度管理サーバ40と、を備える。クリエイタ端末10、ユーザ端末20、コンテンツ共有サーバ30及び貢献度管理サーバ40は、有線又は無線のネットワーク50によって、各種の情報を互いに送受信可能に接続される。なお、クリエイタ端末10、ユーザ端末20、コンテンツ共有サーバ30及び貢献度管理サーバ40は、いずれも後述する情報処理装置のハードウェア構成によって実現され得る。
【0016】
クリエイタ端末10は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム機、メディアプレーヤ等の各種の端末装置であり得る。クリエイタ端末10は、クリエイタが各種のコンテンツを制作することができるように、例えば動画編集ソフトや音楽編集ソフト等のソフトウェアを実行可能に構成される。クリエイタは、クリエイタ端末10を介して、自身が制作したコンテンツをコンテンツ共有システムに登録することができる。
【0017】
ユーザ端末20は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム機、メディアプレーヤ等の各種の端末装置であり得る。ユーザ端末20は、ユーザが各種のコンテンツを視聴することができるように、例えば動画再生ソフトや音楽再生ソフト等のソフトウェアを実行可能に構成される。ユーザは、ユーザ端末20を介して、コンテンツ共有システムにアクセスし、クリエイタによって登録されたコンテンツを視聴することができる。
【0018】
コンテンツ共有サーバ30は、コンテンツ共有システムを統括的に管理し、当該システムにおける各種の処理を行う。例えば、コンテンツ共有サーバ30は、クリエイタによって登録されたコンテンツを、当該クリエイタと紐付けて管理する。また、例えば、コンテンツ共有サーバ30は、ユーザからの所望のコンテンツを視聴したい旨のリクエストを受信し、当該コンテンツをユーザ端末20に送信することができる。また、コンテンツ共有サーバ30は、クリエイタ及びユーザのアカウント情報(IDやパスワード等、クリエイタ及びユーザを特定し得る情報)を管理し、例えば特定のコンテンツを特定のユーザにのみ送信する等の、アカウント情報に応じたコンテンツの管理を行ってもよい。
【0019】
貢献度管理サーバ40は、コンテンツ共有システムによって共有されているコンテンツのクリエイタに対する、ユーザによる貢献度合いを表す貢献度を管理する。具体的には、貢献度管理サーバ40は、ユーザによるクリエイタに対する貢献を表す貢献行為を検出する。また、貢献度管理サーバ40は、当該貢献行為に基づいてユーザに対して貢献度を付与する。更に、貢献度管理サーバ40は、ユーザに対して当該貢献度を通知することができる。
【0020】
ここで、ユーザによるクリエイタに対する貢献度の大小は、ユーザとクリエイタとの距離の遠近に例えることができる。例えば、クリエイタへの貢献度の大きいユーザほど、当該クリエイタとの距離が近いユーザであると言える。従って、本実施形態では、ユーザに対して貢献度が通知される際に、貢献度管理サーバ40によって、当該貢献度に応じたユーザとクリエイタとの仮想的な距離(以下、仮想距離と呼称する。)が設定される。そして、貢献度管理サーバ40によって、当該仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示が制御される。ユーザは、貢献度通知画面の表示を確認することにより、自身とクリエイタとの距離感を視覚的に感じることができるため、自身のクリエイタに対する貢献度を直感的に把握することが可能となる。なお、貢献度管理サーバ40の機能構成については、下記<2.装置の構成>で詳しく説明する。
【0021】
ここで、
図2を参照して、貢献度と仮想距離との関係について詳しく説明する。
図2は、貢献度と仮想距離との関係について説明するための説明図である。
図2では、貢献度の大きさを数直線で表し、当該数直線上に各ユーザを示している。数直線の右側に行くほど貢献度が大きく、数直線の右端にはクリエイタが位置している。そして、仮想距離とは、当該数直線上におけるクリエイタから各ユーザへの距離のことであってよい。例えば、ユーザAは貢献度が比較的小さいため、ユーザAはクリエイタからより遠くに位置していると言える。従って、ユーザAの仮想距離は比較的長く設定される。一方、ユーザBは貢献度が比較的大きいため、ユーザBはクリエイタのより近くに位置していると言える。従って、ユーザBの仮想距離は比較的短く設定される。このように、本実施形態では、貢献度が大きいユーザほどクリエイタとの仮想距離が短いユーザであると考える。
【0022】
ここで、各ユーザの仮想距離は、所定の期間内における各ユーザの貢献度の積算値に基づいて設定される。従って、ユーザAが貢献行為を行い、貢献度を取得した場合には、その分クリエイタとの仮想距離は短くなる。また、貢献度通知画面の表示も、その仮想距離の変化に応じて、ユーザがクリエイタに近付いたように変化する。このように、クリエイタとの仮想距離が短くなることが視覚的に通知されることにより、ユーザは貢献行為を行った達成感を得ることができ、更なる貢献行為を行うモチベーションの増加につながる。
【0023】
また、貢献度通知画面には、仮想距離が所定の範囲に含まれる他のユーザ(すなわち、貢献度の積算値が所定の範囲に含まれる他のユーザ)についての情報が表示されてもよい。例えば、
図2に示すユーザAであれば、自分と同程度の仮想距離に位置するユーザであるユーザCやユーザDについての情報が、貢献度通知画面に表示されてもよい。例えば、ユーザAには、ユーザCやユーザDの仮想距離についての情報が通知され得る。このように、本実施形態では、貢献度通知画面において、他のユーザとの仮想距離の大小関係によって、クリエイタとの距離感が表現されてもよい。また、自分と同程度の仮想距離に位置するユーザについての情報が貢献度通知画面に表示されることにより、貢献度の取得に対して他のユーザと競い合う関係が生まれ、更なる貢献行為を行うことが喚起される。
【0024】
また、本実施形態では、仮想距離に応じたコミュニティが形成され、当該コミュニティに対してコミュニケーションサービスが提供されてもよい。例えば、仮想距離が所定の範囲に含まれる複数のユーザに対して、当該ユーザ間でコミュニケーションを取ることが可能なコミュニケーションサービスが提供されてもよい。当該コミュニケーションサービスとは、例えばメッセージのやり取りを含む。ここで、貢献度は、クリエイタに対する貢献行為を行うことによって付与されるものであるため、貢献度の積算値は、ユーザのそのクリエイタに対する熱意を示す指標の一つとなり得る。本実施形態では、仮想距離に応じたコミュニティが形成されることにより、同じクリエイタのファンであって、同程度の熱意を有するファンの間でコミュニティが形成され得る。そして、当該コミュニティに対してコミュニケーションサービスが提供されることにより、ユーザの間での仲間意識が強まり、ユーザ間の相乗効果によって更なる貢献行為の実行が誘起される。
【0025】
また、本実施形態では、仮想距離の値が所定の値よりも小さいユーザ、すなわち、クリエイタの比較的近くに位置するユーザとクリエイタに対して、当該ユーザとクリエイタとの間でコミュニケーションを取ることが可能なコミュニケーションサービスが提供されてもよい。このようなコミュニケーションサービスが提供されることにより、クリエイタと直接コミュニケーションを取りたいという欲求が動機付けとなり、ユーザによる更なる貢献行為の実行が促される。
【0026】
以上、
図2を参照して、本実施形態における貢献度と仮想距離との関係について説明した。なお、仮想距離に基づいた貢献度通知画面の具体的な表示や、上述したコミュニケーションサービスについては、下記<3.貢献度通知画面の表示例>で詳しく説明する。
【0027】
<2.装置の構成>
次に、
図3を参照して、本開示の一実施形態に係る貢献度管理システム1を構成する各装置の機能構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る貢献度管理システム1を構成する各装置の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、
図3においては、貢献度管理システム1を構成する装置のうち、コンテンツ共有サーバ30については図示を省略し、クリエイタ端末10、ユーザ端末20及び貢献度管理サーバ40のみを図示している。コンテンツ共有サーバ30は、
図1及び後述する
図11に示す各処理を実行可能に構成されればよく、例えば一般的なコンテンツ共有システムの管理サーバの機能構成によって実現され得る。また、
図3において図示されている機能構成は本実施形態の説明のために簡略化されており、各装置は図示されていない機能構成を更に含んでもよい。図示されていない機能構成は、各装置の一般的な機能構成として既に知られたものであり得るため、詳細な説明は省略する。例えば、クリエイタ端末10、ユーザ端末20及び貢献度管理サーバ40の間の各種の情報の送受信は、各装置が備える通信装置(図示せず。)によって、有線又は無線のネットワーク(図示せず。)を介して行われてもよい。なお、クリエイタ端末10、ユーザ端末20、コンテンツ共有サーバ30及び貢献度管理サーバ40、必ずしも単一の情報処理装置によって実現されなくてもよく、ネットワークによって互いに接続された複数の情報処理装置の協働によって実現されてもよい。
【0028】
まず、貢献度管理サーバ40の機能構成について説明する。貢献度管理サーバ40は、記憶部410及び制御部420を備える。
【0029】
記憶部410は、貢献度管理サーバ40において処理される各種の情報を記憶する記憶手段である。記憶部410は、制御部420における各種の処理に用いられる情報及び制御部420における各種の処理の結果を記憶する。制御部420は、記憶部410に格納されている各種の情報を取得し、当該情報を利用して各処理を行うことができる。記憶部410は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス等の各種の記憶デバイスによって構成される。本実施形態では、記憶部410は、各ユーザに対して付与された貢献度についての情報を記憶する。その際、記憶部410は、所定の期間内に各ユーザに対して付与された貢献度についての情報を履歴として記憶していてもよい。貢献度についての情報の履歴は、後述する貢献度付与部423による貢献度の付与結果が所定の期間蓄積されることによって記憶され得る。
【0030】
制御部420は、貢献度管理サーバ40において行われる各種の処理を制御する。制御部420は、貢献行為設定部421、貢献行為検出部422、貢献度付与部423、仮想距離設定部424、貢献度通知画面表示制御部425及びコミュニケーションサービス提供部426を有する。これらの機能を含む制御部420の機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがメモリに格納されたプログラムに従って動作されることにより実現される。
【0031】
貢献行為設定部421は、ユーザによる対象物に対する貢献を表す貢献行為を設定する。例えば、貢献行為設定部421は、貢献行為として、ユーザからクリエイタへの寄付行為、ユーザがクリエイタが制作したコンテンツを購入する行為、ユーザがソーシャルメディアにおいてクリエイタが制作したコンテンツを宣伝する行為、ユーザがクリエイタが開催したイベントに参加する行為等を設定することができる。ただし、本実施形態に係る貢献行為はかかる例に限定されず、クリエイタに対する貢献を表す行為であれば他の行為が貢献行為として設定されてもよい。また、本実施形態では、貢献行為設定部421は、後述するクリエイタ端末10の操作情報取得部131によって取得される、クリエイタの操作入力についての情報である操作情報を受信し、当該操作情報に含まれる貢献行為についての貢献行為情報に基づいて貢献行為を設定してもよい。このようにクリエイタによって貢献行為の設定が行われることにより、クリエイタにとってより好ましい行為がユーザによって行われることが喚起され得る。
【0032】
また、本実施形態では、貢献行為設定部421は、クリエイタの操作情報以外の各種の情報に基づいて貢献行為を設定してもよい。例えば、貢献行為設定部421は、後述するユーザ端末20の操作情報取得部231によって取得される、ユーザの操作入力についての情報である操作情報の履歴に基づいて、ユーザが興味を示す行為を予測し、当該行為を貢献行為として設定することができる。具体的には、例えば、貢献行為設定部421は、ユーザの操作情報の履歴に基づいて、コンテンツの音源(例えばCD等)を購入する頻度が高いユーザに対してはコンテンツの音源を購入することを貢献行為として設定してもよいし、過去に特定の地域で開催されたイベントへの参加経験のあるユーザに対しては、当該地域でこれから開催されるイベントへの参加を貢献行為として設定してもよい。このように、貢献行為設定部421が、ユーザが興味を示す行為を予測し、当該行為を貢献行為として設定することにより、ユーザによる貢献行為の実行がより喚起され得る。貢献行為設定部421は、設定した貢献行為についての情報を貢献行為検出部422に提供する。
【0033】
貢献行為検出部422は、設定された貢献行為に基づいて、ユーザによって行われる各種の行為の中から貢献行為を検出する。具体的には、貢献行為検出部422は、後述するユーザ端末20の操作情報取得部231によって取得される、ユーザの操作入力についての情報である操作情報を受信し、当該操作情報の中から設定された貢献行為に該当する行為を検出する。貢献行為検出部422は、検出した貢献行為についての情報を貢献度付与部423に提供する。
【0034】
ここで、貢献行為の中でも、例えば寄付行為やコンテンツの購入行為のように、ユーザ端末20を介してネットワーク上で行われ得る行為については、当該行為を行った旨の情報が操作情報に含まれ得るため、貢献行為検出部422は、当該操作情報に基づいて、貢献行為を検出することができる。一方、例えばイベントへの参加行為等、ユーザ端末20を介さずに現実世界で行われ得る行為については、当該行為を行った旨の情報が操作情報に含まれない場合がある。そこで、本実施形態では、ユーザは、ユーザ端末20を介して、貢献行為を行った旨を申告してもよい。貢献行為を行った旨の情報が操作情報として貢献行為検出部422に送信されることにより、貢献行為検出部422は当該貢献行為を検出することができる。
【0035】
また、本実施形態では、例えばクリエイタに関する物品を他のユーザと共同購入した場合や、クリエイタが開催するイベントに他のユーザと一緒に参加した場合等、あるユーザが他のユーザと一緒に貢献行為を行った場合にも、貢献行為検出部422は、当該貢献行為を当該ユーザが行った貢献行為として検出してもよい。この場合、貢献行為検出部422は、例えば当該貢献行為に関する当該他のユーザの操作情報に基づいて、当該ユーザの貢献行為を検出してもよい。
【0036】
貢献度付与部423は、検出された貢献行為に応じた貢献度をユーザに対して付与する。例えば、貢献行為の内容に応じてユーザに対して付与される貢献度の値が設定されており、貢献度付与部423は、検出された貢献行為の内容に応じて、当該貢献行為に対応する値を貢献度として付与することができる。なお、貢献行為に応じた貢献度の値は、クリエイタによって貢献行為の設定と同時に設定されてもよいし、代表的な貢献行為には所定の値が予め設定されていてもよい。また、貢献度付与部423は、複数のユーザに対して貢献度を付与してもよく、付与した貢献度の情報を各ユーザと紐付けて記憶部410に格納してもよい。また、貢献度付与部423は、ユーザに対して貢献度を付与するとともに、所定の期間内に付与された貢献度のユーザごとの積算値を算出してもよい。記憶部410には、このような各ユーザに付与された貢献度の履歴が格納され得る。貢献度付与部423は、ユーザに対して付与された貢献度についての情報、例えば所定の期間内にユーザに対して付与された貢献度の積算値についての情報を仮想距離設定部424に提供する。
【0037】
仮想距離設定部424は、ユーザに付与された貢献度の積算値に基づいて、当該ユーザとクリエイタとの仮想的な距離である仮想距離を設定する。本実施形態では、ユーザのクリエイタに対する貢献度が高いほど、当該ユーザと当該クリエイタとの距離が近いとみなされる。従って、仮想距離設定部424は、ユーザに付与された貢献度の積算値と反比例するように仮想距離を設定する。仮想距離設定部424は、設定した仮想距離についての情報を貢献度通知画面表示制御部425に提供する。
【0038】
ここで、仮想距離設定部424による仮想距離の設定についてより詳細に説明する。例えば、仮想距離設定部424は、クリエイタに到達するための貢献度を所定の値に仮に設定し、当該所定の値と各ユーザの貢献度の積算値との差を算出することにより、当該差をそのユーザの仮想距離の値として設定してもよい。ユーザの貢献度の積算値が当該所定の値よりも大きい場合には、仮想距離設定部424は、仮想距離の値を所定の値よりも小さい値(例えばゼロ)に設定してもよい。当該所定の値とは、クリエイタに到達しているかどうかを判断するためのしきい値であり、仮想距離の値が当該所定の値よりも小さい値に設定された状態とはクリエイタに到達している状態のことを意味している。このように、本実施形態では、仮想距離設定部424は、仮想距離を、各ユーザの貢献度の積算値の絶対評価によって設定されてよい。絶対評価によって設定される仮想距離は、
図2に例示した貢献度の大小を示す数直線上において、クリエイタの位置から各ユーザの位置までの距離に対応している。
【0039】
ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、仮想距離設定部424は、仮想距離を、貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定してもよい。仮想距離が貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定される場合には、仮想距離設定部424は、例えば貢献度の積算値が最も大きいユーザ又は貢献度の積算値が大きい方から所定の人数に含まれるユーザの仮想距離の値を、クリエイタに到達しているかどうかを判断するためのしきい値である所定の値よりも小さい値に設定する。そして、仮想距離設定部424は、仮想距離の値が当該所定の値よりも小さい値に設定されたユーザを基準として、貢献度の積算値が大きいユーザほど仮想距離が短くなるように、他のユーザに対して仮想距離を設定してもよい。
【0040】
仮想距離設定部424が、仮想距離を、各ユーザの貢献度の積算値の絶対評価によって設定するか、貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定するかは、貢献度管理システム1の管理者によって適宜設定され得る。例えば、クリエイタに到達可能なユーザの人数が制限されていない場合には絶対評価によって仮想距離が設定されてよい。一方、クリエイタに到達可能なユーザの人数が制限されている場合には、相対評価によって仮想距離が設定されることが好ましい。仮想距離が貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定されることにより、限られた人数だけがクリエイタに到達することが可能となるため、貢献行為を行うことに対するユーザ間での競争意識が誘発され得る。
【0041】
貢献度通知画面表示制御部425は、仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示を制御する。貢献度通知画面表示制御部425は、ユーザ端末20における貢献度通知画面の表示を制御することができ、当該貢献度通知画面はユーザによって確認され得る。貢献度通知画面表示制御部425は、例えばクリエイタの位置を表す仮想的な点を画面内の所定の位置に設定する(以下、当該所定の点のことをクリエイタ設定点とも呼称する。)。そして、貢献度通知画面表示制御部425は、ユーザを表すユーザアイコンとクリエイタ設定点との距離が、当該ユーザの仮想距離に対応するように、当該ユーザアイコンを表示させることにより、貢献度通知画面において仮想距離を視覚的に表現する。クリエイタ設定点には、クリエイタを表すクリエイタアイコンが表示されてもよい。このように、本実施形態では、貢献度通知画面において、ユーザのクリエイタへの貢献度の大小がユーザとクリエイタとの距離の遠近として表現されるため、貢献度通知画面の表示を確認したユーザは、自身の貢献度をより直感的に把握することが可能となる。
【0042】
また、貢献度通知画面表示制御部425は、クリエイタ端末10における貢献度通知画面の表示を制御してもよい。クリエイタは、貢献度通知画面の表示を確認することにより、自分に対して貢献行為を行ってくれたユーザについての情報を確認することができるとともに、自身への貢献度が大きいユーザを直感的に把握することができる。
【0043】
また、上述したように、本実施形態においては、貢献度付与部423が複数のユーザに対して貢献度を付与してもよい。また、仮想距離設定部424は、各ユーザに対して、貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって仮想距離を設定してもよい。貢献度通知画面表示制御部425は、貢献度通知画面において、相対評価によって設定された仮想距離に基づいて、複数のユーザの貢献度を、各ユーザとクリエイタとの相対的な仮想距離として表現してもよい。例えば、貢献度通知画面表示制御部425は、複数のユーザを表す複数のユーザアイコンを貢献度通知画面に表示させてもよく、複数のユーザアイコンは、相対的な仮想距離に応じてクリエイタ設定点からの距離が異なる位置にそれぞれ表示され得る。このように貢献度の大小に応じて複数のユーザアイコンを異なる位置に表示させることにより、ユーザ同士の相対的な貢献度の大小がクリエイタとの仮想距離として視覚的に表現され得る。
【0044】
コミュニケーションサービス提供部426は、少なくとも仮想距離が所定の範囲に含まれる他のユーザ(すなわち、貢献度の積算値が所定の範囲に含まれる他のユーザ)に対して、コミュニケーションサービスを提供する。当該コミュニケーションサービスとは、例えばユーザ間によるメッセージのやり取りであってよい。また、当該メッセージのやり取りは、貢献度通知画面表示制御部425によって貢献度通知画面に表示されてもよい。このように、本実施形態では、貢献度通知画面においてユーザ間がコミュニケーションを図ることができる。また、コミュニケーションサービス提供部426は、クリエイタとユーザとの間におけるコミュニケーションサービスを提供してもよい。例えば、コミュニケーションサービス提供部426は、仮想距離の値が所定の値よりも小さいユーザ(すなわち、クリエイタにより近しいユーザ)とクリエイタとに対してコミュニケーションサービスを提供してもよい。なお、コミュニケーションサービス提供部426が提供するコミュニケーションサービスにおけるメッセージ等の情報は、後述するクリエイタ端末10及びユーザ端末20の操作情報取得部131、231によって取得される操作情報に含まれ得る。
【0045】
以上、貢献度管理サーバ40の機能構成について説明した。なお、貢献度通知画面の具体的な表示例及びコミュニケーションサービス提供部426によって提供されるコミュニケーションサービスの具体例については、下記<3.貢献度通知画面の表示例>で詳しく説明する。
【0046】
次に、ユーザ端末20の機能構成について説明する。
図3を参照すると、ユーザ端末20は、操作部210、表示部220及び制御部230を備える。
【0047】
操作部210は、ユーザによる各種の操作入力が行われる入力インターフェースである。ユーザは、操作部210を介して、ユーザ端末20に対して各種の情報や指示を入力することができる。操作部210は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル等の各種の入力デバイスによって構成される。操作部210は、ユーザによる操作入力についての情報である操作情報を後述する制御部230の操作情報取得部231に提供する。
【0048】
表示部220は、各種の情報をテキスト、画像、図表、グラフ等多様な形式で表示画面に表示することにより、当該情報をユーザに対して視覚的に通知する出力インターフェースである。表示部220は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の各種の表示装置によって構成される。なお、操作部210がタッチパネルを含む場合には、操作部210と表示部220とは一体的に構成されてもよい。本実施形態では、表示部220は、後述する制御部230の表示制御部232によってその表示が制御される。例えば、表示部220は、表示制御部232からの制御により、上述した貢献度通知画面を表示する。また、表示部220は、表示制御部232からの制御により、コンテンツ共有サーバ30から送信されるコンテンツが再生される再生画面を表示してもよい。
【0049】
ここで、表示部220によって表示される貢献度通知画面は、ユーザによって各種の操作入力が行われるためのGUI(Graphical User Interface)における表示画面であってよい。例えば、貢献度通知画面には、ユーザとクリエイタとの仮想距離を視覚的に表現するために、ユーザを表すユーザアイコンやクリエイタを表すクリエイタアイコンが表示され得る。また、本実施形態では、上述したコミュニケーションサービス提供部426によってユーザに対して他のユーザ及び/又はクリエイタとコミュニケーションを取るためのコミュニケーションサービスが提供されてもよく、例えば貢献度通知画面には、当該コミュニケーションサービスにおいてやり取りされるメッセージ等の情報が表示されてもよい。ユーザは貢献度通知画面において所定の操作を行うことにより、ユーザアイコンの表示やコミュニケーションサービスに関する各種の情報を入力することができる。
【0050】
制御部230は、ユーザ端末20において行われる各種の処理を制御する。制御部230は、操作情報取得部231及び表示制御部232を有する。これらの機能を含む制御部230の機能は、例えばCPU等のプロセッサがメモリに格納されたプログラムに従って動作されることにより実現される。
【0051】
操作情報取得部231は、操作部210を介して入力される、ユーザによる操作入力についての情報である操作情報を取得する。当該操作情報は、例えば、GUIとして表示される各種のアイコンに対する移動や選択等の操作を示す情報又はユーザによって入力された文字情報を含み得る。ここで、GUIとして表示される各種のアイコンに対する移動や選択等の操作は、例えば操作部210がマウス等のポインティングデバイスを含む場合にはGUIに表示されるポインタ(カーソル)等の操作子を介して実行され得る。また、操作部210がタッチパネルを含む場合には、ユーザの指等による接触によって直接的にアイコンに対する移動や選択等の操作が実行され得る。
【0052】
本実施形態においては、操作情報取得部231は、貢献度通知画面においてユーザによって入力される各種の情報を操作情報として取得する。貢献度通知画面においてユーザによって入力される各種の情報とは、例えばユーザアイコンの表示やコミュニケーションサービスに関する各種の情報であってよい。ただし、操作情報取得部231が取得する操作情報は、貢献度通知画面に対する各種の情報の入力に限定されず、操作情報には、ユーザがユーザ端末20に対して行うあらゆる操作入力についての情報が含まれてよい。例えば、操作情報は、貢献行為を行ったことを表す各種の情報を含む。操作情報取得部231は、取得した操作情報を、貢献度管理サーバ40の貢献行為検出部422及び/又はコミュニケーションサービス提供部426に送信する。また、操作情報取得部231は、ユーザがコンテンツ共有サーバ30に登録されているコンテンツのうちの1つを選択した旨の情報を取得し、当該コンテンツに対するリクエストをコンテンツ共有サーバ30に送信することができる。
【0053】
表示制御部232は、表示部220を制御し、表示部220に各種の情報を表示させる。本実施形態では、表示制御部232は、貢献度通知画面を表示部220に表示させる。なお、上述したように、貢献度通知画面の表示は、貢献度管理サーバ40の貢献度通知画面表示制御部425によって制御され得る。表示制御部232は、貢献度通知画面表示制御部425から送信される各種の情報に基づいて、貢献度通知画面を表示部220に表示させることができる。また、表示制御部232は、コンテンツ共有サーバ30から送信されたコンテンツが再生される再生画面を表示部220に表示させてもよい。なお、表示制御部232は、例えば操作情報取得部231によって取得される操作情報に基づいて、GUIにおけるポインタの表示を移動させる等の、一般的な情報処理装置において行われる表示制御を更に行ってもよい。
【0054】
次に、クリエイタ端末10の機能構成について説明する。
図3を参照すると、クリエイタ端末10は、操作部110、表示部120及び制御部130を備える。
【0055】
操作部110は、クリエイタによる各種の操作入力が行われる入力インターフェースである。クリエイタは、操作部110を介して、クリエイタ端末10に対して各種の情報や指示を入力することができる。操作部110は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル等の各種の入力デバイスによって構成される。操作部110は、クリエイタによる操作入力についての情報である操作情報を後述する制御部130の操作情報取得部131に提供する。
【0056】
表示部120は、各種の情報をテキスト、画像、図表、グラフ等多様な形式で表示画面に表示することにより、当該情報をクリエイタに対して視覚的に通知する出力インターフェースである。表示部120は、例えばLCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示装置によって構成される。なお、操作部110がタッチパネルを含む場合には、操作部110と表示部120とは一体的に構成されてもよい。本実施形態では、表示部120は、後述する制御部130の表示制御部132によってその表示が制御される。例えば、表示部120は、表示制御部132からの制御により、上述した貢献度通知画面を表示する。
【0057】
ここで、表示部120によって表示される貢献度通知画面は、クリエイタによって各種の操作入力が行われるためのGUIにおける表示画面であってよい。例えば、貢献度通知画面には、ユーザとクリエイタとの仮想距離を視覚的に表現するために、ユーザを表すユーザアイコンやクリエイタを表すクリエイタアイコンが表示され得る。また、本実施形態では、上述したコミュニケーションサービス提供部426によって、クリエイタに対してユーザとコミュニケーションを取るためのコミュニケーションサービスが提供されてもよく、例えば貢献度通知画面には、当該コミュニケーションサービスにおいてクリエイタとユーザとの間でやり取りされるメッセージ等の情報が表示されてもよい。クリエイタは貢献度通知画面において所定の操作を行うことにより、クリエイタアイコンの表示やコミュニケーションサービスに関する各種の情報を入力することができる。
【0058】
制御部130は、クリエイタ端末10において行われる各種の処理を制御する。制御部130は、操作情報取得部131及び表示制御部132を有する。これらの機能を含む制御部130の機能は、例えばCPU等のプロセッサがメモリに格納されたプログラムに従って動作されることにより実現される。
【0059】
操作情報取得部131は、操作部110を介して入力される、クリエイタによる操作入力についての情報である操作情報を取得する。当該操作情報は、ユーザ端末20の操作情報取得部231によって取得される操作情報と同様に、例えば、GUIとして表示される各種のアイコンに対する移動や選択等の操作を示す情報又はクリエイタによって入力された文字情報を含み得る。本実施形態においては、操作情報取得部131は、貢献度通知画面においてクリエイタによって入力される各種の情報を操作情報として取得する。貢献度通知画面においてクリエイタによって入力される各種の情報とは、例えばクリエイタアイコンの表示やコミュニケーションサービスに関する各種の情報であってよい。ただし、操作情報取得部231が取得する操作情報は、貢献度通知画面に対して入力される各種の情報に限定されず、操作情報には、クリエイタがクリエイタ端末10に対して行うあらゆる操作入力についての情報が含まれてよい。例えば、操作情報は、上述した貢献行為設定部421によって設定され得る貢献行為についての貢献行為情報を含む。操作情報取得部131は、取得した各種の情報を、貢献度管理サーバ40の貢献行為設定部421及び/又はコミュニケーションサービス提供部426に送信する。
【0060】
表示制御部132は、表示部120を制御し、表示部120に各種の情報を表示させる。本実施形態では、表示制御部132は、貢献度通知画面を表示部120に表示させてもよい。なお、上述したように、貢献度通知画面の表示は、貢献度管理サーバ40の貢献度通知画面表示制御部425によって制御され得る。表示制御部132は、貢献度通知画面表示制御部425から送信される各種の情報に基づいて、貢献度通知画面を表示部120に表示させることができる。なお、表示制御部132は、例えば操作情報取得部131によって取得される操作情報に基づいて、GUIにおけるポインタの表示を移動させる等の、一般的な情報処理装置において行われる表示制御を更に行ってもよい。
【0061】
以上、
図3を参照して、本開示の一実施形態に係る貢献度管理システム1を構成する各装置の機能構成について説明した。以上説明したように、本実施形態では、貢献行為検出部422によって、ユーザによるクリエイタに対する貢献を表す貢献行為が検出される。また、貢献度付与部423によって、ユーザに対して貢献行為に応じた貢献度が付与され、仮想距離設定部424によって、付与された貢献度のユーザごとの積算値に基づいて、ユーザとクリエイタとの仮想的な距離である仮想距離が設定される。そして、貢献度通知画面表示制御部425によって、設定された仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示が制御されることにより、ユーザに対して貢献度が通知される。従って、ユーザは、貢献度通知画面の表示を確認することにより、自身とクリエイタとの距離感を視覚的に感じることができるため、自身のクリエイタに対する貢献度を直感的に把握することが可能となる。
【0062】
また、本実施形態では、ユーザが貢献度を取得するための貢献行為が、クリエイタによって設定され得る。従って、クリエイタの現状により則した行為が貢献行為として設定され得るため、ユーザに対して、クリエイタにとってより好ましい行為を貢献行為として行うことが促される。また、本実施形態では、例えばユーザの操作情報の履歴に基づいて、ユーザが興味を示す行為が予測され、当該行為が貢献行為として設定され得る。従って、よりユーザの興味に則した行為が貢献行為として設定され得るため、ユーザが当該貢献行為を行うことがより促進される。
【0063】
<3.貢献度通知画面の表示例>
次に、
図4−
図8を参照して、本開示の一実施形態に係る貢献度通知画面の一表示例について説明する。
図4−
図8は、本実施形態に係る貢献度通知画面の一表示例を示す図である。なお、
図4−
図8並びに後述する
図9及び
図10に示す貢献度通知画面の表示は、貢献度通知画面表示制御部425によって制御され得る。また、
図4−
図10では、ユーザ端末20の表示部220に表示される貢献度通知画面の一例について図示している。
【0064】
図4を参照すると、貢献度通知画面500は、コンテンツ再生領域510と、貢献度通知領域520と、を有する。コンテンツ再生領域510には、再生されるコンテンツの画像が表示されるとともに、当該コンテンツに関する各種の情報が表示される。
図4に示す例では、コンテンツ再生領域510には、コンテンツ画像511、クリエイタ情報512及びコメント欄513が表示される。
【0065】
コンテンツ画像511は、例えば、ユーザのリクエストに応じて、コンテンツ共有サーバ30からユーザ端末20に送信されたコンテンツの画像である。コンテンツが音楽コンテンツ等画像を含まない場合には、コンテンツ画像511としては、例えば当該音楽コンテンツに対応してコンテンツ共有サーバ30から提供されるイメージ画像、又はコンテンツ共有サーバ30若しくはユーザ端末20で生成される視覚エフェクト画像が表示されてもよいし、コンテンツ再生領域510がコンテンツ画像511を含まなくてもよい。
【0066】
クリエイタ情報512は、対象としているコンテンツのクリエイタについての情報である。
図4に示す例では、クリエイタ情報512として、当該クリエイタを表す画像が表示されている。クリエイタ情報512としては、当該クリエイタの名前等、クリエイタに関する他の情報が表示されてもよい。
【0067】
コメント欄513には、クリエイタがコンテンツに対して投稿したコメントが表示される。当該コメントは、クリエイタの自己紹介、コンテンツの概要の説明及び再生されるコンテンツと関連する他のコンテンツについての情報(例えばクリエイタによって制作された他のコンテンツへのリンク等)を含んでもよい。
【0068】
貢献度通知領域520では、仮想距離が視覚的に表現されることにより、ユーザに対して貢献度が通知される。
図4に示す例では、例えばスクロールバー550を操作することにより、貢献度通知画面500の表示をスクロールさせ、表示画面上に主に表示させる領域を調整することができる。ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、コンテンツ再生領域510と貢献度通知領域520とが別々の画面(例えばコンテンツ再生画面と貢献度通知画面)として表示されてもよく、これらの画面の表示が、ユーザの操作に応じて切り換えられてもよい。以下、
図5−
図10では、コンテンツ再生領域510については図示を省略し、貢献度通知領域520における表示について主に説明を行う。
【0069】
図5を参照すると、貢献度通知領域520は、仮想距離表示領域530と操作情報表示領域540とを含む。仮想距離表示領域530では、例えばクリエイタが位置する所定の点が領域内に設定され、仮想距離がユーザを表すユーザアイコンと当該所定の点との距離に対応するように、当該ユーザアイコンが表示されることにより、仮想距離が視覚的に表現され得る。また、操作情報表示領域540には、貢献度通知領域520におけるユーザの操作入力に関する各種の情報が表示される。ユーザの操作入力に関する各種の情報とは、例えばユーザアイコンの表示についての情報や、他のユーザ及び/又はクリエイタとのコミュニケーションにおけるメッセージについての情報等を含む。
【0070】
図5は、初期状態における貢献度通知領域520の一表示例を示している。ここで、初期状態とは、ユーザが貢献度管理システム1を利用しておらず、仮想距離表示領域530にユーザが未参加の状態を意味している。
図5に示すように、ユーザが未参加の状態においては、仮想距離表示領域530には、他のユーザを表すユーザアイコン521b、521cが表示される。このように、本実施形態では、ユーザは、初期状態においても貢献度通知画面500を参照し、例えば他のユーザの動向を確認することができる。
【0071】
また、
図5に示すように、他のユーザを表すユーザアイコン521b、521cの近傍には、ユーザ同士によってやり取りされるメッセージが表示されるメッセージ欄522b、522cが表示される。
図5に示す例では、ユーザアイコン521b、521cは動物を模したアイコンであり、メッセージ欄522b、522cはユーザアイコン521b、521cが発話している様子を示すように吹き出しの形で表示されている。このように、本実施形態では、コミュニケーションサービスとして提供され得るユーザ間のメッセージが、ユーザアイコン521b、521cと関連付けて表示され得る。ただし、本実施形態は
図5に示す例に限定されず、ユーザアイコン521b、521cはあらゆる図形を含むアイコンであってよい。また、メッセージ欄522b、522cは、当該メッセージがどのユーザによって発せられたメッセージかが判断可能であればよく、その表示形式はあらゆる形式であってよい。
【0072】
また、本実施形態では、クリエイタとユーザとの仮想距離は、貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現される。
図5に示す例では、クリエイタが位置する所定の点が仮想距離表示領域530の奥行き方向の奥側に設定され、ユーザアイコン521b、521cが、仮想距離が当該所定の点とユーザアイコン521b、521cとの距離に対応するように、仮想距離表示領域530の奥行き方向の手前側に表示される。
図5では、ユーザアイコン521cによって表されるユーザの方が、ユーザアイコン521bによって表されるユーザよりも仮想距離が短い(すなわち、貢献度の積算値が大きい)ため、ユーザアイコン521cの方が奥行き方向において奥側に表示されている。
【0073】
ここで、
図5に示す例では、仮想距離設定部424は、各ユーザの仮想距離を、貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定している。例えば、貢献度の積算値が大きい方から所定の人数に含まれるユーザの仮想距離の値が、クリエイタに到達しているかどうかを判断するしきい値である所定の値よりも小さい値に設定されている。そして、仮想距離設定部424は、仮想距離の値が当該所定の値よりも小さい値に設定されたユーザを基準として、貢献度の積算値が大きいユーザほど仮想距離が短くなるように、他のユーザに対して仮想距離を設定している。各ユーザの仮想距離が貢献度の積算値の他のユーザとの相対評価によって設定されることにより、限られた人数のユーザだけがクリエイタに到達し得ることとなり、貢献度を獲得することに対するユーザ間の競争意識が喚起され得る。
【0074】
また、
図5に示すように、貢献度通知領域520においては、クリエイタのメッセージが表示されるメッセージ欄524が表示されてもよい。ただし、
図5に例示する状態は、上述したようにユーザが未参加の状態であって、例えばユーザとクリエイタとの仮想距離は比較的長い状態である。従って、ユーザとクリエイタとの距離は比較的遠く、そのことを表すために、
図5に示すようにメッセージ欄524内にはテキストが明示されなくてもよい。これは、仮想距離が比較的長いために、クリエイタの声がユーザに届き難い状態を表現している。例えばメッセージ欄524内のテキストが小さいフォントで表示される等、
図5に示す例以外の表示によって、クリエイタの声がユーザに届き難い状態が表現されてもよい。また、仮想距離は比較的長い状態であっても、ユーザの操作入力によって、例えばカーソル(ポインタ)がメッセージ欄524に重畳されたり、カーソルによってメッセージ欄524が選択されたりすることにより、クリエイタによって発せられたメッセージが明示的に表示されてもよい。なお、メッセージ欄522b、522c、524に表示されるユーザ及びクリエイタのメッセージは、上述したコミュニケーションサービス提供部426によって提供されるコミュニケーションサービスにおけるメッセージであってよい。
【0075】
初期状態においては、操作情報表示領域540に、ユーザの参加を促す参加ボタン525が表示されてもよい。例えば、ユーザがアカウント情報を登録することにより参加ボタン525が表示され得る。上述したように、本実施形態ではユーザアイコン521b、521cは動物を模したアイコンであるため、ユーザも参加ボタン525を押下する際に、貢献度管理システム1によって用意され得る動物を模したアイコンの中から所望のアイコンを自身のユーザアイコンとして選択することができる。また、
図5に示す例では、ユーザアイコンが動物を模したアイコンであるため、ユーザアイコンが初めて表示される際には、仮想距離表示領域530に動物の卵を模したアイコンが表示され、当該卵からユーザによって指定されたユーザアイコンに係る動物が誕生するような表示がなされてもよい。ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、ユーザによって用意された任意の画像に基づいてユーザアイコンが設定されてもよい。
【0076】
図6は、ユーザが貢献度管理システム1の利用を開始し、ユーザによって選択されたユーザアイコンが仮想距離表示領域530に表示された様子を示している。
図6では、
図5に示す状態に対して、仮想距離表示領域530にユーザ自身を表すユーザアイコン521aが表示されている。
図6に示す例では、ユーザは貢献度管理システム1に登録した直後であるため、ユーザアイコン521aは、仮想距離表示領域530において最も手前、すなわち仮想距離が最も長い位置に表示されている。また、他のユーザアイコン521b、521cと同様に、ユーザアイコン521aの近傍にも、ユーザアイコン521aが発話している様子を示すように吹き出しの形でメッセージ欄522aが表示される。
【0077】
図6に示すように、ユーザが仮想距離表示領域530に参加した状態では、操作情報表示領域540に、コミュニケーション情報526及び貢献行為情報527が表示されてよい。コミュニケーション情報526は、例えばメッセージ入力欄526a及び投稿ボタン526bから構成される。メッセージ入力欄526aにはユーザによる操作入力に応じて文字情報を入力することができ、投稿ボタン526bが押下されることにより当該メッセージが他のユーザ及び/又はクリエイタに対して送信される。送信されたメッセージは、ユーザアイコン521aが発したセリフとして、例えばメッセージ欄522aに表示される。
【0078】
貢献行為情報527は、貢献度が付与され得る貢献行為についての情報である。貢献行為情報527としては、貢献行為設定部421によって設定された貢献行為がリストの形式で表示されてよい。本実施形態では、貢献行為はクリエイタによって指定され得る。例えば、クリエイタは、直近に迫ったイベントへの参加や、最近制作したコンテンツを視聴すること等、自身のニーズに沿った行為を貢献行為として設定することができる。このように、クリエイタの意図に沿った行為が貢献行為として設定され、貢献行為情報527として操作情報表示領域540に表示されることにより、ユーザに対して当該行為を行うことを喚起する効果が得られる。なお、コミュニケーション情報526及び貢献行為情報527は、操作情報表示領域540に常に表示されていなくてもよく、例えば特定の領域を選択する、特定の領域にカーソルを重畳させる等の操作に応じて表示されてもよい。
【0079】
図7は、
図6に示す状態に対して、ユーザが所定の貢献行為を行い、ユーザに対して貢献度が付与された状態における貢献度通知領域520の表示を示している。ユーザに対して貢献度が付与されたことにより、ユーザの貢献度の積算値が増加し、その分仮想距離が短く変更される。当該仮想距離の変更に応じて仮想距離表示領域530の表示が変更される。
図7に示す例では、
図6に示す状態では同程度の仮想距離であった他のユーザのユーザアイコン521bの表示が消え、仮想距離がより短かった他のユーザのユーザアイコン521cの表示が拡大されている。また、
図7に示す例では、
図6に示す状態では表示されていなかったクリエイタを表すクリエイタアイコン523が、クリエイタが位置することが設定された所定の点に表示されている。このように、本実施形態では、貢献度通知画面表示制御部425が、ユーザの仮想距離の値が所定の値よりも小さい場合に、貢献度通知画面にクリエイタアイコン523を表示させてもよい。本実施形態では、他のユーザのユーザアイコン521b、521cの相対的な大きさを変化させたり、クリエイタを表すクリエイタアイコン523の表示を変化させたりすることにより、仮想距離が変化したことが視覚的に表現され得る。ただし、本実施形態はかかる例に限定されず、例えば仮想距離表示領域530に表示される背景の表示が変化することにより、仮想距離が変化したことが視覚的に表現されてもよい。
【0080】
図8は、
図7に示す状態に対して、ユーザが所定の貢献行為を更に行い、ユーザに対して貢献度が更に付与されたことにより、ユーザがクリエイタに到達した状態における貢献度通知領域520の表示を示している。
図8では、ユーザがクリエイタに対して到達したことを表現するために、
図7に示す状態に比べて、クリエイタアイコン523が大きく表示されている。また、本実施形態では、上述したように、コミュニケーションサービス提供部426によって、仮想距離の値がクリエイタに到達しているかどうかを判断するしきい値である所定の値よりも小さい場合(すなわち、クリエイタに到達した場合)には、クリエイタ及びユーザに対してコミュニケーションサービスが提供されてもよい。
図8に示す例では、ユーザとクリエイタとが直接メッセージのやり取りをしている様子が図示されている。また、同じく仮想距離の値が当該所定の値よりも小さい場合には、貢献度通知領域520の一部領域(
図8に示す例では操作情報表示領域540)に、クリエイタからユーザへの通知であるニュース情報528が表示されてもよい。ニュース情報528は、例えばクリエイタに所定の距離以上近付いたユーザのみが知ることのできる情報であってよく、クリエイタによって入力され得るいわば秘密の情報であってよい。
図8では、ニュース情報528としてボタンのみが表示されており、例えば当該ボタンを選択する、当該ボタンにカーソルを重畳させる等の操作に応じて詳細な内容が表示され得る。ただし、ニュース情報528は、貢献度通知領域520に常に表示されていてもよい。
【0081】
上述したニュース情報528は、仮想距離を縮めた、すなわち貢献度を多く取得したことに対する、クリエイタからユーザへのいわば特典であるとも言える。このように、貢献度を取得したことに応じてユーザに対して特典が与えられることにより、ユーザの貢献行為を行うことに対するモチベーションを増加させることができる。このような特典は、ニュース情報528以外のものであってもよく、例えばクリエイタによって制作された新しいコンテンツを他のユーザに先んじて視聴できる権利や当該クリエイタに関するイベントへの優先的な参加権等の無体物であってもよいし、当該クリエイタによって用意され得る物品等の有体物であってもよい。当該特典は、クリエイタによって適宜設定され得る。
【0082】
以上、
図4−
図8を参照して、本開示の一実施形態に係る貢献度通知画面の一表示例について説明した。以上説明したように、本実施形態では、貢献度通知画面500において、ユーザとクリエイタとの仮想距離が視覚的に表現される。
図4−
図8に示す例では、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現され得る。具体的には、仮想距離がより短いユーザを表すユーザアイコンが、仮想距離がより長いユーザを表すユーザアイコンよりも小さく表示されることにより、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現される。また、
図4−
図8に示す例では、ユーザを表すユーザアイコン521a〜521cが貢献度通知画面500における奥行き方向の手前側に表示され、クリエイタが位置する所定の点が奥行き方向の奥側に設定され、クリエイタを表すクリエイタアイコン523の表示の大きさが変化することにより、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現される。また、ユーザアイコン521a〜521c及び/又はクリエイタアイコン523が表示される仮想距離表示領域530の背景の表示が変化することにより、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現されてもよい。このように、貢献度通知画面500において、クリエイタに対する貢献度が仮想的な距離として視覚的に表現されるため、ユーザは当該貢献度を直感的に把握することが可能となる。また、貢献度を積み重ねるごとに、貢献度通知画面500においてクリエイタアイコン523に近付く、すなわち仮想距離が短くなる表現がされることにより、ユーザは貢献度を得ることに対する達成感を得ることができ、更なる貢献行為の実行が促進される。
【0083】
また、本実施形態では、仮想距離の値が所定の値よりも小さい場合に、クリエイタ及びユーザに対してコミュニケーションサービスが提供され得る。また、本実施形態では、仮想距離の値が所定の値よりも小さい場合に、ユーザに対してクリエイタからのニュース情報528が提供され得る。従って、仮想距離の値が所定の値よりも小さいユーザ(すなわち、貢献度を所定の値以上蓄積したユーザ)は、当該コミュニケーションサービスや当該ニュース情報528によって、例えばコンテンツの制作過程での出来事や次回作の構想等、クリエイタしか知り得ない情報を知ることができる。このように、仮想距離の値が所定の値よりも小さいユーザに対してのみ、クリエイタとのコミュニケーションやクリエイタに関する情報が提供されることにより、ユーザによる貢献行為の実行がより促される。
【0084】
ここで、
図4−
図8に示す例では、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現され、クリエイタが当該奥行き方向の奥側の所定の点に位置する場合について説明した。この場合、貢献度通知画面500を参照しているユーザにとっては、ユーザが貢献度通知画面500の手前側に位置し、仮想距離が短くなるにつれて画面の奥に向かって進んでいくような感覚が得られるため、いわばユーザ視点の表示であると言える。ここで、本実施形態はかかる例に限定されず、例えば、仮想距離が貢献度通知画面500の奥行き方向の距離として視覚的に表現され、クリエイタが当該奥行き方向の手前側の所定の点に位置してもよい。この場合、貢献度通知画面500を参照しているユーザにとっては、ユーザが貢献度通知画面500の奥側に位置し、仮想距離が短くなるにつれて画面の手前に向かって進んでくるような感覚が得られるため、いわばクリエイタ視点の表示であると言える。
【0085】
図9及び
図10を参照して、このようなクリエイタ視点の表示がなされる場合における、貢献度通知画面の一表示例について説明する。
図9及び
図10は、本実施形態に係る貢献度通知画面の一変形例を示す図である。なお、
図9及び
図10に示す変形例においては、仮想距離表示領域530以外の領域における表示は、
図4−
図8を参照して説明した実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0086】
図9を参照すると、仮想距離表示領域530に、複数のユーザに対応するユーザアイコン561a、561b、561cが表示されている。ただし、
図9に示す例では、
図4−
図8に示す実施形態とは異なり、貢献度通知画面500を参照しているユーザを表すユーザアイコン561aが、仮想距離表示領域530の奥行き方向における奥側に表示されている。ユーザアイコン561b、561cは、他のユーザを表している。
【0087】
また、
図10は、
図9に示す状態に対して、ユーザが所定の貢献行為を行い、ユーザに対して貢献度が付与された状態における貢献度通知領域520の表示を示している。ユーザに対して貢献度が付与されたことにより、ユーザの貢献度の積算値が増加し、その分仮想距離が短く変更される。
図10に示す例では、仮想距離表示領域530において、当該仮想距離の変更に応じて、ユーザを表すユーザアイコン561aのサイズが大きくなるように表示が変更される。このように、本変形例では、仮想距離が短くなったことが、ユーザアイコン561aの大きさ表示が大きくなることによって表現され得る。
【0088】
以上、
図9、10を参照して、本実施形態の一変形例として、クリエイタ視点の表示がなされる場合における、貢献度通知画面の一表示例について説明した。なお、本実施形態はかかる例に限定されず、仮想距離は、貢献度通知画面500において、奥行き方向以外の方向として表現されてもよい。例えば、貢献度通知画面表示制御部425は、仮想距離を、貢献度通知画面500における縦方向又は横方向の距離として視覚的に表現してもよい。仮想距離が、貢献度通知画面500における縦方向又は横方向の距離として表現される場合であっても、自分のユーザアイコンと他のユーザを表すユーザアイコンとの相対的な表示位置や、自分のユーザアイコンとクリエイタを表すクリエイタアイコンとの相対的な表示位置、背景の表示等を変化させることにより、仮想距離が変更され、クリエイタに対して近付いた又はクリエイタから遠ざかったことが表現され得る。このように、貢献度通知画面500において仮想距離がクリエイタ視点で表示される場合や貢献度通知画面500の奥行き方向以外の方向の距離として仮想距離が表現される場合であっても、上述したような、ユーザに自身の貢献度を直感的に把握させるとともに貢献度の取得に対して達成感を与える効果を得ることができる。
【0089】
なお、以上では、貢献度通知画面500がコンテンツ再生領域510と貢献度通知領域520とを有する場合について説明したが、本実施形態に係るかかる例に限定されない。貢献度通知画面500はこれら以外の他の領域を有してもよい。例えば、貢献度通知画面500は、コンテンツ再生領域510で再生されているコンテンツのクリエイタによって制作された他のコンテンツや、多数のユーザが仮想距離表示領域530に参加している他のコンテンツ等、他のコンテンツへのリンクが表示される領域を更に有してもよい。当該他のコンテンツへのリンクが選択された場合、当該他のコンテンツに対する貢献度通知画面500がユーザ端末20の表示部220及び/又はクリエイタ端末10の表示部120に表示されてもよい。
【0090】
<4.システムにおける処理手順>
次に、
図11を参照して、
図1に示す貢献度管理システム1において行われる各種の情報処理の処理手順について説明する。
図11は、本実施形態に係る貢献度管理システム1における処理手順を示すフロー図である。
図11では、クリエイタ端末10、ユーザ端末20、コンテンツ共有サーバ30及び貢献度管理サーバ40における各種の情報処理が、処理が行われる時系列に沿って順に記載されている。なお、各装置間の情報の送受信は、例えば
図1に示すネットワーク50を介して、各装置が備える通信装置(各装置の機能構成について示した
図3では図示せず。)によって行われ得る。
【0091】
本実施形態に係る貢献度管理システム1では、まず、クリエイタ端末10によって、コンテンツ共有サーバ30にコンテンツが登録される(ステップS101)。また、クリエイタ端末10において貢献行為についての操作入力が行われる(ステップS103)。ステップS103における処理では、例えば
図3に示すクリエイタ端末10の操作部110を介して、操作情報取得部131によって、クリエイタによる操作情報として貢献行為についての貢献行為情報が取得され得る。取得された貢献行為情報は貢献度管理サーバ40に送信される(ステップS105)。貢献度管理サーバ40では、例えば貢献行為設定部421によって、受信した貢献行為情報に基づいて貢献行為が設定される(ステップS107)。なお、貢献行為情報は、ステップS101において登録されたコンテンツと紐付けられていてもよく、ステップS107で、貢献行為設定部421はコンテンツと紐付けて貢献行為を設定してもよい。
【0092】
次いで、ユーザ端末20によって、コンテンツ共有サーバ30に対してコンテンツのリクエストが送信される(ステップS109)。コンテンツ共有サーバ30は、当該リクエストに応じて、ユーザが所望するコンテンツをユーザ端末20に対して送信する(ステップS111)。なお、ステップS109及びステップS111に示す処理においては、既存の一般的な動画共有システムにおけるコンテンツのリクエスト及びコンテンツの送受信の処理が適用され得る。
【0093】
次いで、コンテンツ共有サーバ30は、ステップS111でユーザ端末20に対して送信したコンテンツについての情報を貢献度管理サーバ40に送信する(ステップS113)。ステップS113でコンテンツ共有サーバ30から貢献度管理サーバ40に送信される情報は、例えば当該コンテンツに付された登録番号等、当該コンテンツを特定し得る情報である。コンテンツについての情報を受信した貢献度管理サーバ40は、ユーザがリクエストしたコンテンツと、当該コンテンツに紐付けられている貢献行為とを対応させ、これらの情報を貢献度通知画面に反映させる(ステップS115、ステップS117)。例えば、貢献度管理サーバ40の貢献度通知画面表示制御部425によって、コンテンツ及び当該コンテンツに紐付けられた貢献行為が貢献度通知画面に表示され、ユーザ端末20の表示部220及び/又はクリエイタ端末10の表示部120に表示される。当該コンテンツは、例えば
図4に示す貢献度通知画面500のコンテンツ再生領域510に表示される。また、貢献行為情報は、例えば
図6−
図8に示すように、貢献行為情報527として貢献度通知画面500の操作情報表示領域540に表示される。
【0094】
次いで、ユーザ端末20においてコンテンツに関する操作入力が行われる(ステップS119)。ステップS119における処理では、例えば
図3に示すユーザ端末20の操作部210を介して、操作情報取得部231によって、ユーザによるあらゆる操作情報が取得され得る。取得された操作情報は貢献度管理サーバ40に送信される(ステップS121)。貢献度管理サーバ40では、貢献行為検出部422によって、受信した操作情報の中から貢献行為が検出される(ステップS123)。ここで、本実施形態では、貢献行為は、ユーザ端末20を介して行われる行為に限定されず、例えばクリエイタが開催したイベントへの参加行為等、現実世界におけるユーザの行為であってもよい。従って、ステップS119における操作入力は、ユーザが貢献行為を行った旨の申告であってもよく、ステップS123においては、当該申告に基づいて貢献行為が検出されてもよい。また、ステップS123においては、例えばクリエイタに関する物品を他のユーザと共同購入した場合や、クリエイタが開催するイベントに他のユーザと一緒に参加した場合等、あるユーザが他のユーザと一緒に貢献行為を行った場合には、当該他のユーザの当該貢献行為に関する操作情報に基づいて、当該ユーザの貢献行為が検出されてもよい。
【0095】
次いで、貢献度管理サーバ40では、貢献度付与部423によって、検出された貢献度に応じた貢献度がユーザに対して付与される(ステップS125)。ステップS125における処理では、貢献度付与部423は、ユーザに対して付与した貢献度についての情報を、当該ユーザと紐付けて記憶部410に格納してもよい。記憶部410には、所定の期間内にユーザに対して付与された貢献度の積算値が記憶され得る。
【0096】
次いで、貢献度管理サーバ40では、仮想距離設定部424によって、例えば記憶部410に格納されているユーザに付与された貢献度の積算値に基づいて、ユーザとクリエイタとの仮想的な距離である仮想距離が設定される(ステップS127)。そして、貢献度管理サーバ40の貢献度通知画面表示制御部425によって、ユーザ端末20及びクリエイタ端末10における仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示が制御される(ステップS129、ステップS131)。ユーザ端末20の表示部220及び/又はクリエイタ端末10の表示部120は、貢献度通知画面表示制御部425からの制御により、貢献度通知画面を表示する。
【0097】
本実施形態では、貢献度管理サーバ40のコミュニケーションサービス提供部426によって、貢献度通知画面においてユーザと他のユーザとの間及び/又はユーザとクリエイタとの間におけるコミュニケーションを可能とするコミュニケーションサービスが提供され得る(ステップS133)。当該コミュニケーションサービスにおいては、例えばユーザとクリエイタとの間においてメッセージのやり取りが行われる。具体的には、ユーザ及びクリエイタは、操作部110、210を介して、メッセージとなる文字情報を入力することができる(ステップS135、ステップS137)。入力された文字情報は操作情報として操作情報取得部131、231によって取得され、コミュニケーションサービス提供部426及び貢献度通知画面表示制御部425を介して貢献度通知画面に表示されることにより、クリエイタ端末10とユーザ端末20との間でメッセージとして送受信される(ステップS139、ステップS141)。
【0098】
以上、
図11を参照して、本実施形態に係る貢献度管理システム1において行われる各種の情報処理の処理手順について説明した。以上説明したように、本実施形態では、コンテンツをリクエストしたユーザに対して、当該コンテンツのクリエイタに対する貢献度通知画面が表示される。また、貢献度通知画面には、当該クリエイタによって設定され得る、当該クリエイタに対する貢献行為が表示される。従って、当該コンテンツを視聴して、そのクリエイタに興味を持ったユーザに対して、貢献行為を行うことが促される。また、当該貢献行為を行ったユーザには、当該貢献行為に応じた貢献度が付与され、付与された貢献度は、ユーザとクリエイタとの仮想的な距離である仮想距離として、貢献度通知画面に視覚的に表現される。貢献度通知画面を視聴したユーザには、自身が取得している貢献度が直感的に把握され得る形式で通知されるとともに、例えば
図4−
図8を参照して説明したように、貢献度の獲得に対して他のユーザとの競争意識が芽生える。ここで、コンテンツ共有システムにおいてコンテンツをリクエストしたユーザは、当該コンテンツ及びそのクリエイタに対して少なからず興味を持っていることが想定される。本実施形態では、コンテンツ共有システムにおいてコンテンツをリクエストしたユーザに対して、当該コンテンツのクリエイタに対する貢献度通知画面が表示されることにより、当該クリエイタに対する貢献行為がより効果的に促進される。
【0099】
<5.ハードウェア構成>
次に、
図12を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図12は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。なお、
図12に示す情報処理装置900は、例えば、
図1、
図3及び
図11に示すクリエイタ端末10、ユーザ端末20、コンテンツ共有サーバ30及び貢献度管理サーバ40を実現し得る。
【0100】
情報処理装置900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、通信装置921、ドライブ923、接続ポート925を含んでもよい。情報処理装置900は、CPU901に代えて、又はこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)若しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
【0101】
CPU901は、演算処理装置及び制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919又はリムーバブル記録媒体929に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般又はその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行時のパラメータ等を一次記憶する。CPU901、ROM903及びRAM905は、CPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。更に、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス911に接続されている。CPU901は、本実施形態では、例えばクリエイタ端末10、ユーザ端末20及び貢献度管理サーバ40の制御部130、230、420に対応する。
【0102】
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0103】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって操作される装置によって構成される。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置(いわゆる、リモコン)であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器931であってもよい。更に、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置900のユーザは、この入力装置915を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。入力装置915は、本実施形態では、例えばクリエイタ端末10及びユーザ端末20の操作部110、210に対応する。
【0104】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置917は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。当該表示装置は、本実施形態では、例えばクリエイタ端末10及びユーザ端末20の表示部120、220に対応する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
【0105】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置919は、本実施形態では、例えば、貢献度管理サーバ40の記憶部410に対応する。
【0106】
通信装置921は、例えば、通信網(ネットワーク)927に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。通信装置921は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置921は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置921は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置921に接続されるネットワーク927は、有線又は無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信又は衛星通信等であってもよい。本実施形態においては、例えば
図11に示す各ステップにおいて処理される各種の情報が、通信装置921によってネットワーク927を介して他の装置との間で送受信され得る。
【0107】
ドライブ923は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ923は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体929に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ923は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体929に情報を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体929は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−ray(登録商標)メディア等である。また、リムーバブル記録媒体929は、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、フラッシュメモリ又はSDメモリカード(Secure Digital memory card)等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体929は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)又は電子機器等であってもよい。本実施形態では、例えば
図11に示す各ステップにおいて処理される各種の情報が、ドライブ923によってリムーバブル記録媒体929から読み出されたり、リムーバブル記録媒体929に書き込まれたりしてもよい。
【0108】
接続ポート925は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925の一例として、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート及びSCSI(Small Computer System Interface)ポート等がある。接続ポート925の別の例として、RS−232Cポート、光オーディオ端子及びHDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)ポート等がある。この接続ポート925に外部接続機器931を接続することで、情報処理装置900は、外部接続機器931から直接各種のデータを取得したり、外部接続機器931に各種のデータを提供したりする。本実施形態では、例えば
図11に示す各ステップにおいて処理される各種の情報が、接続ポート925を介して外部接続機器931から取得されたり、外部接続機器931に出力されたりしてもよい。
【0109】
以上、本開示の実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
【0110】
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0111】
<6.補足>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0112】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0113】
例えば、上記実施形態では、貢献度管理システム1がコンテンツ共有システムに適用され、ユーザによる貢献行為の対象物がコンテンツのクリエイタである場合について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本実施形態に係る貢献度管理システムは、対象物への貢献度に応じてユーザが当該対象物に到達する状況が生じ得るシステムであれば、他のシステムに対しても適用可能である。例えば、本実施形態に係る貢献度管理システム1は、所定の条件を満たした場合に所定のアイテムが入手できたり所定のイベントが発生したりするような、各種のゲームに適用することが可能である。この場合、当該アイテムや当該イベントが対象物となり、当該アイテムの取得や当該イベントの発生のための条件を達成することが貢献行為の実行に対応する。貢献度通知画面において、アイテムの取得やイベントの発生までに必要な条件の達成度(貢献度)が、仮想的な距離として視覚的に表現されるため、ユーザは当該達成度を直感的に把握することが可能となる。また、達成度を積み重ねるごとに、貢献度通知画面において対象物に近付く、すなわち仮想距離が短くなる表現がされることにより、ユーザは達成度を積み重ねることに対する達成感を得ることができ、更なる貢献行為の実行が促進される。
【0114】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)ユーザによる対象物に対する貢献を表す貢献行為を検出する貢献行為検出部と、前記ユーザに対して前記貢献行為に応じた貢献度を付与する貢献度付与部と、付与された前記貢献度の前記ユーザごとの積算値に基づいて、前記ユーザと前記対象物との仮想的な距離である仮想距離を設定する仮想距離設定部と、設定された前記仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示を制御する貢献度通知画面表示制御部と、を備える、情報処理装置。
(2)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離が、前記ユーザを表すユーザアイコンと前記対象物が位置する所定の点との距離に対応するように、前記ユーザアイコンを表示させることにより、前記仮想距離を視覚的に表現する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記貢献度付与部は、複数のユーザに対して前記貢献度を付与し、前記仮想距離設定部は、前記貢献度の前記ユーザごとの積算値に基づいて、前記仮想距離を、複数の前記ユーザのそれぞれと前記対象物との相対的な値として設定する、前記(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記貢献度の積算値が所定の範囲に含まれる複数の前記ユーザを表す複数のユーザアイコンを前記貢献度通知画面に表示させる、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)少なくとも前記仮想距離が所定の範囲に含まれる複数の前記ユーザに対してコミュニケーションサービスを提供するコミュニケーションサービス提供部、を更に備える、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(6)前記コミュニケーションサービス提供部は、複数の前記ユーザ間におけるメッセージのやり取りを少なくとも提供し、前記貢献度通知画面表示制御部は、前記貢献度通知画面において、前記メッセージを複数の前記ユーザを表すユーザアイコンに対応付けて表示させる、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離がより短い前記ユーザを表すユーザアイコンを、前記仮想距離がより長い前記ユーザを表すユーザアイコンよりも小さく表示させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記仮想距離の値が所定の値よりも小さい場合に、前記貢献度通知画面に前記対象物を表す対象物アイコンを表示させる、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記ユーザを表すユーザアイコンを前記貢献度通知画面における奥行き方向の手前側に表示させ、前記対象物が位置する所定の点を前記奥行き方向の奥側に設定し、前記対象物を表す対象物アイコンの表示の大きさを変化させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)前記貢献度通知画面表示制御部は、前記ユーザを表すユーザアイコンを前記貢献度通知画面における奥行き方向の奥側に表示させ、前記対象物が位置する所定の点を前記奥行き方向の手前側に設定し、前記ユーザアイコンの表示の大きさを変化させることにより、前記仮想距離を前記貢献度通知画面の奥行き方向の距離として視覚的に表現する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(12)前記対象物は、コンテンツが複数のユーザによって共有されるコンテンツ共有システムにおける、当該コンテンツのクリエイタである、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)前記仮想距離の値が所定の値よりも小さい場合に、前記クリエイタ及び前記ユーザに対してコミュニケーションサービスを提供するコミュニケーションサービス提供部、を更に備える、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)前記クリエイタの操作入力に基づいて前記貢献行為を設定する貢献行為設定部、を更に備える、前記(12)又は(13)に記載の情報処理装置。
(15)前記貢献行為は、前記クリエイタへの寄付行為である、前記(12)〜(14)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(16)ユーザによる対象物に対する貢献を表す貢献行為を検出することと、前記ユーザに対して前記貢献行為に応じた貢献度を付与することと、付与された前記貢献度の前記ユーザごとの積算値に基づいて、前記ユーザと前記対象物との仮想的な距離である仮想距離を設定することと、設定された前記仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示をプロセッサにより制御することと、を備える、情報処理方法。
(17)コンピュータに、ユーザによる対象物に対する貢献を表す貢献行為を検出する機能と、前記ユーザに対して前記貢献行為に応じた貢献度を付与する機能と、付与された前記貢献度の前記ユーザごとの積算値に基づいて、前記ユーザと前記対象物との仮想的な距離である仮想距離を設定する機能と、設定された前記仮想距離が視覚的に表現された貢献度通知画面の表示を制御する機能と、を実現させる、プログラム。