(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、募金を集める口座の種類が数種類であれば、特許文献1の募金取引システムであっても、ユーザは選択したい種類の募金を容易に見つけることができたとしても、募金を集める口座の種類が多くなるほど、ユーザは選択したい種類の募金を見つけることが困難になる。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑み、なされたものであり、ユーザが振込先を容易に見つけることができる振込先一覧表示システム及び振込先一覧表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような課題を解決するため、本発明の振込先一覧表示システム及び振込先一覧表示方法は、以下のような特徴を備える。
【0008】
本発明の振込先一覧表示システムは、ユーザに操作される端末と、前記端末にネットワークを介して接続され、振込依頼を受け付ける振込受付システムと、
前記振込受付システムにネットワークを介して接続され、振込処理を行う勘定系システムとを備える振込先一覧表示システムであって、前記振込受付システムは、予め登録された振込先口座を特定する振込先口座情報に、当該振込先口座に振り込まれた振込金が使われる目的を示す振込金目的情報を対応付けて記憶する振込先管理記憶手段と、前記振込先管理記憶手段を参照し、前記端末において、前記振込先口座情報を前記振込金目的情報ごとに分類して表示するための振込先選択画面情報を生成する振込先選択画面情報生成手段と、前記振込先選択画面情報生成手段が生成した前記振込先選択画面情報を前記端末に送信する振込先選択画面情報送信手段と
、前記端末におけるユーザの操作により、振込処理の繰り延べを承認することを示す振込繰り延べ承認情報を受け付ける振込繰り延べ承認受付手段とを備え、前記勘定系システムは、振込処理依頼情報に前記振込繰り延べ承認情報が含まれていた場合、前記振込処理依頼情報を一時的に蓄積する振込蓄積手段に記憶させ、前記端末は、振込依頼を受け付ける振込依頼画面を表示する表示手段と、前記振込先選択画面情報を前記振込受付システムから受信し、前記表示手段の表示を制御する端末制御手段と、を備え
、前記端末制御手段は、受信した前記振込先選択画面情報に基づき、前記振込依頼画面において、前記振込先口座情報を前記振込金目的情報ごとに分類して表示する制御を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、振込先口座を特定するための振込先口座情報を、振込金が使われる目的を示す振込金目的情報
ごとに対応付けて記憶し、これに基づき、ユーザに操作される端末において、振込先口座情報を振込金目的情報
ごとに分類して表示する。これにより、ユーザは、振込依頼を受け付ける振込依頼画面において、振込金が使われる目的
ごとに分類されて表示された振込先口座情報の中から、自分が振込をしたい振込先口座情報を探すことができる。
【0011】
ここで、「振込金が使われる目的」を具体例で説明すると、例えば、振込金が義捐金であれば、この義捐金が使われる目的は、医療、教育、公共施設の復興等である。上記の例で説明すると、例えば、大災害の後にはそれぞれ違う目的をもつ義捐金の振込先となる口座が大量に設けられる。このような場合、ユーザは、自分が振
み込たい義捐金の口座を見つけるのが困難になる。本発明によれば、例えば、義捐金の口座を特定するための情報を、その目的
ごと、例えば、医療、教育、復興等に分類して表示するので、ユーザは、自分が振
り込
みたい振込先の義捐金が医療に使われるものであれば、医療で分類された部分だけ探せば、当該振込先を見つけることができる。したがって、ユーザが振込先を容易に見つけることができる振込先一覧表示システムを提供できる。
また、ユーザにより振込処理の繰り延べが承認されたことを示す振込繰り延べ承認情報を含む振込処理依頼情報については、振込処理依頼情報を一時的に蓄積することができる。これにより、勘定系システムは蓄積した振込処理依頼情報を、例えば、振込処理の制御負荷が比較的低いときに、蓄積した振込処理依頼情報を振込処理できるので、勘定系システムの制御負荷を軽減できる。
【0012】
また、上記振込先一覧表示システムの発明は、
更に以下の特徴を備えることができる。前記振込先管理記憶手段に記憶された前記振込先口座情報は、振込金の使い途の概要を示す概要情報を含み、前記振込先選択画面情報生成手段は、前記端末において、前記概要情報を前記振込金目的情報
ごとに分類して表示するための振込先選択画面情報を生成し、前記端末制御手段は、受信した前記振込先選択画面情報に基づき、前記振込依頼画面において、前記概要情報を前記振込金目的情報
ごとに分類して表示する制御を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、ユーザは、振込依頼を受け付ける振込依頼画面において、振込金が使われる目的で分類されて表示された、振込金の使い途の概要を示す概要情報の中から、自分が振込をしたい振込先口座情報を探すことができる。
【0014】
ここで、例えば、義捐金を募る非営利団体等の中には、活動内容が知られていない場合がある。本発明によれば、振込金の使い途の概要を示す概要情報を端末に表示することで、上記のような非営利団体の広報に繋がる。したがって、ユーザが振込先を容易に見つけることができるとともに、振込先の広報に繋がる振込先一覧表示システムを提供できる。
【0015】
また、上記振込先一覧表示システムの発明は、
更に以下の特徴を備えることができる
。前記振込先管理記憶手段は、前記振込先口座情報において、前記概要情報に、振込先の口座番号を示す口座番号情報を対応付けて記憶し、前記端末は、ユーザが操作可能な入力手段を、更に、備え、前記端末制御手段は、前記入力手段において、前記概要情報が前記ユーザに選択されたことに基づき、当該概要情報を前記振込受付システムに送信し、前記振込受付システムは、前記振込先管理記憶手段を参照して、前記端末制御手段から受信した前記概要情報の前記口座番号情報を特定する口座番号特定手段と、前記口座番号特定手段が特定した前記口座番号情報を含む前記振込処理依頼情報を生成する振込処理依頼情報生成手段と、前記振込処理依頼情報生成手段が生成した前記振込処理依頼情報を、前記勘定系システムに送信する振込処理依頼情報送信手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、ユーザは、振込依頼を受け付ける振込依頼画面において、振込金が使われる目的で分類されて表示された、振込金の使い途の概要を示す概要情報を選択することで、選択した概要情報に対応付けられた口座番号の口座に振込できる。
【0017】
これにより、例えば、復興活動に対して義捐金を送りたいと考えたユーザは、予め振込先を決めていなくても、目的別に分類されて端末に表示された振込金の使い途の概要を示す概要情報を見て、振込先を選択するだけで、振込できる。
【0020】
また、上記振込先一覧表示システムの発明は、さらに以下の特徴を備えることができる。前記振込先選択画面情報生成手段は、前記端末において、ユーザが複数の前記概要情報を選択可能な前記振込先選択画面情報を生成し、前記端末制御手段は、前記入力手段において、複数の前記概要情報がユーザに選択されたことに基づき、複数の前記概要情報を前記振込受付システムに送信し、前記口座番号特定手段は、前記振込先管理記憶手段を参照して、前記端末制御手段から受信した複数の前記概要情報の前記口座番号情報をそれぞれ特定し、前記振込処理依頼情報生成手段は、前記口座番号特定手段が特定した前記口座番号情報を含む複数の前記振込処理依頼情報をそれぞれ生成し、前記振込処理依頼情報送信手段は、前記振込処理依頼情報生成手段が生成した複数の前記振込処理依頼情報を、それぞれ前記勘定系システムに送信することを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、ユーザにより複数の概要情報が選択された場合には、それぞれの振込依頼情報を勘定系システムに送信できる。これにより、例えば、復興活動に対して義捐金を送りたいと考えたユーザは、端末により1回の振込受付システムへのアクセスにおいて、復興活動の義捐金を募る概要情報を複数選択し振込依頼をすることで、複数箇所への募金を1回のアクセスにより行うことができる。よって、振込受付システムのアクセス負荷及びユーザの手続負担を軽減できる。
【0022】
また、上記振込先一覧表示システムの発明は、さらに以下の特徴を備えることができる。前記概要情報には、予め設定された振込金の総額を示す目標振込金総額情報及び振り込まれた振込金の累計額を示す累計額情報を含み、前記端末制御手段は、前記入力手段においてユーザに入力された振込金の金額を示す振込金額情報を、前記振込受付システムに送信し、前記振込受付システムは、前記端末制御手段から受信した前記振込金額情報の値を、前記振込先管理記憶手段において、前記口座番号特定手段が特定した前記口座番号情報に対応付けられた前記累計額情報の値に、加算する累計額算出手段を、更に、備えることを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、ユーザの操作する端末において、予め設定された振込金の総額を示す目標振込金総額及び振り込まれた振込金の累計額を表示できる。これにより、例えば、復興活動に対して義捐金を送りたいと考えたユーザは、復興活動の義捐金を募る概要情報における目標振込金総額を見ることで復興活動の規模の大きさを知ることができ、累計額を見ることで義捐金がどれくらい集まっているかを知ることができる。よって、ユーザの、例えば、復興活動への募金に対する意欲を向上できる。
【0024】
ユーザに操作される端末と、前記端末にネットワークを介して接続され、振込依頼を受け付ける振込受付システムと、
前記振込受付システムにネットワークを介して接続され、振込処理を行う勘定系システムとを備える振込先一覧表示システムが実行する振込先一覧表示方法であって、前記振込受付システムが実行する方法は、予め登録された振込先口座を特定する振込先口座情報に、当該振込先口座に振り込まれた振込金が使われる目的を示す振込金目的情報を対応付けて記憶する振込先管理記憶手段を参照し、前記端末において、前記振込先口座情報を前記振込金目的情報ごとに分類して
表示するための振込先選択画面情報を生成する振込先選択画面情報生成段階と、前記振込先選択画面情報生成段階で生成した前記振込先選択画面情報を前記端末に送信する振込先選択画面情報送信段階と、前記端末におけるユーザの操作により、振込処理の繰り延べを承認することを示す振込繰り延べ承認情報を受け付ける振込繰り延べ承認受付段階と、
を含み、前記勘定系システム
が実行する方法は、振込処理依頼情報に前記振込繰り延べ承認情報が含まれていた場合、前記振込処理依頼情報を、前記振込処理依頼情報を一時的に蓄積する振込蓄積手段に記憶させる段
階を含み、前記端末が実行する方法は、前記振込先選択画面情報を前記振込受付システムから受信し、振込依頼を受け付ける振込依頼画面を表示する表示手段の表示を制御する端末制御段階を含み、前記端末制御段階は、受信した前記振込先選択画面情報に基づき、前記振込依頼画面において、前記振込先口座情報を前記振込金目的情報ごとに分類して表示する制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ユーザが振込先を容易に見つけることができる振込先一覧表示システム及び振込先一覧表示方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ構成には同じ番号(符号)を付している。
【0028】
まず、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1の概要について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1の概要を示す図である。
【0029】
振込先一覧表示システム1は、ユーザに操作される端末10と、端末10とネットワークを介して接続され、振込先口座への振込依頼を受け付ける振込受付システム20と、振込受付システム20にネットワークを介して接続され、振込処理を行う勘定系システム30と、振込依頼の内容を示す情報である振込処理依頼情報を一時的に蓄積する振込蓄積データベース(以降、振込蓄積DBとも言う)40と、を備える。
【0030】
ここで、本実施形態の「端末」には、銀行や店舗に設置されるATM(Automated Teller Machine;現金自動預払機または自動取引装置)の他、ネットワークに接続可能な一般的な携帯端末やパーソナルコンピュータが含まれる。すなわち、本実施形態は、ユーザが端末の操作により、銀行のホームページ等で、自分の口座から他人の口座へ振り込むことができる、所謂インターネットバンキングにも適用することができる。
【0031】
次に、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1の機能構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1の機能ブロックを示す図である。
【0032】
端末10は、入出力手段101と、端末制御手段102と、を備える。入出力手段101は、例えば、タッチパネルで構成され、端末制御手段102に制御され、振込に関する情報を入力する振込依頼画面を表示し、当該振込依頼画面において、ユーザの操作(例えば、振込先の選択操作)を受け付ける。即ち、入出力手段101は、振込依頼を受け付ける振込依頼画面を表示する表示手段の一例であり、ユーザが操作可能な入力手段の一例である。ここで、本実施形態において、振込依頼画面は、振込依頼初期画面、振込先選択画面、振込繰り延べ承認画面、振込手続完了画面が含まれる。これらの画面の詳細については後述する。
【0033】
端末制御手段102は、入出力手段101に振込依頼画面を表示する制御を行う。端末制御手段102は、振込受付システム20から振込依頼画面に関する情報を受信し、この受信した情報に基づき入出力手段101の表示を制御する。また、端末制御手段102は、入出力手段101におけるユーザの操作に基づく情報を振込受付システム20に送信する。振込受付システム20から受信する情報及び振込受付システム20に送信する情報の詳細は後述する。
【0034】
図3は、本発明の実施形態に係る入出力手段101に表示される振込依頼初期画面の一例を示す図である。振込依頼初期画面にはユーザが端末10において、行うことができる手続がボタンで表示され、ユーザはこれらのボタンのいずれかを操作することで、各ボタンに対応付けられた手続を行うことができる。
【0035】
端末制御手段102は、入出力手段101に表示した振込依頼初期画面において、義捐金振込と表示されたボタンが、ユーザにより操作されると、特定の振込依頼を受け付けたことを示す特定振込依頼情報を振込受付システム20に送信する。本実施形態において、特定の振込依頼とは、例えば、ユーザにより、義捐金として振込むことが選択された振込依頼である。なお、特定の振込依頼は、義捐金として振込むことに限定されず、例えば、入学金、難病治療の支援、草の根企業支援等、多様な振込依頼に適用することができる。
【0036】
なお、端末制御手段102は、通常振込と表示されたボタンが、ユーザにより操作されると、口座番号、振込金額、振込人等の入力をユーザに促す、一般的な振込依頼画面を、入出力手段101に表示する制御を行う。そして、端末制御手段102は、ユーザにより入力された口座番号を示す口座番号情報、振込金額を示す振込金額情報、振込人を示す振込人情報を振込受付システム20に送信する。
【0037】
振込受付システム20は、振込依頼受付手段201と、振込先選択画面情報生成手段202と、振込先選択画面情報送信手段203と、口座番号特定手段204と、振込繰り延べ承認受付手段205と、振込処理依頼情報生成手段206と、振込処理依頼情報送信手段207と、累計額算出手段208と、振込先管理データベース(以降、振込先管理DBとも言う)210と、を備える。
【0038】
振込依頼受付手段201は、端末10の端末制御手段102から特定振込依頼情報を受信する。また、振込依頼受付手段201は、端末10の端末制御手段102から、後述する概要情報を受信する。なお、振込依頼受付手段201は、特定振込依頼情報を受信しない場合、端末10においてユーザが入力した口座番号を示す口座番号情報、振込金額を示す振込金額情報、振込人を示す振込人情報を受信する。
【0039】
振込先選択画面情報生成手段202は、振込依頼受付手段201が特定振込依頼情報を受信すると、振込先管理DB210を参照し、端末10において、振込先口座情報を振込金目的情報毎に分類して表示するための振込先選択画面情報を生成する。
【0040】
図4は、本発明の実施形態に係る振込先管理DB210を説明する図である。振込先管理DB210は、予め登録された振込先口座を特定する振込先口座情報に、当該振込先口座に振り込まれた振込金が使われる目的を示す振込金目的情報を対応付けて記憶する。本実施形態において、振込先口座情報には、例えば、口座番号を示す口座番号情報、口座名義を示す口座名義情報、当該振込先口座に振込まれた振込金の使い途の概要を示す概要情報及び当該振込先口座を設けて義捐金を募る趣旨や義捐金を使う事業内容等を示す詳細情報が含まれる。また、概要情報には、予め設定された振込金の総額を示す目標振込金総額情報としての目標募金総額情報及び振り込まれた振込金の累計額を示す累計額情報としての募金累計金額情報が含まれる。なお、概要情報には、予め設定された振込金の総額に対する現在の振り込まれた振込金の累計額の割合である達成度を示す募金達成度情報を含めてもよい。
【0041】
振込先選択画面情報生成手段202は、詳細には、それぞれ口座名義情報に対応付けられた概要情報を振込金目的情報毎に分類して表示するための振込先選択画面情報を生成する。また、振込先選択画面情報生成手段は、端末10において、ユーザが複数の概要情報を選択可能な振込先選択画面情報を生成する。また、振込先選択画面情報生成手段202は、概要情報に対応付けて詳細情報を表示するための振込先選択画面情報を生成してもよい。なお、この場合、振込先選択画面情報生成手段202は、例えば、ユーザの所定の操作に基づき、詳細情報を表示するスクリプトを含めて振込先選択画面情報を生成してもよい。
【0042】
このように、振込先選択画面情報生成手段202は、端末10において、振込金の使い途の概要を示す概要情報及び詳細を示す詳細情報を段階的に表示するための振込先選択画面情報を生成することもできる。これにより、例えば、振込金の使い途を知っているユーザは概要情報のみの表示で振込先を選択することができるとともに、振込金の使い途を知らないユーザは詳細情報まで表示させることで、振込金の使い途を詳細に確認することができる。
【0043】
振込先選択画面情報送信手段203は、振込先選択画面情報生成手段202が生成した振込先選択画面情報を端末10に送信する。
【0044】
端末10の端末制御手段102(
図2参照)は、振込受付システム20から受信した振込先選択画面情報に基づき、入出力手段101に表示する振込依頼画面において、前記振込先口座情報を振込金目的情報毎に分類して表示する制御を行う。詳細には、端末制御手段102は、受信した振込先選択画面情報に基づき、入出力手段101に表示する振込依頼画面のうち振込先選択画面において、概要情報を振込金目的情報毎に分類して表示する制御を行う。
【0045】
図5は、本発明の実施形態に係る入出力手段101に表示される振込先選択画面の一例を示す図である。
図5に示す例において、振込先選択画面には、振込金目的情報に基づく振込金目的として「医療」、「教育」、「復興」等の文字が付されたタブが表示され、これらのタブ毎に、振込先管理DB(
図4参照)において各振込金目的情報に対応付けられた概要情報が表示されている。
図5に示す例では、「医療」のタブにおいて、
図4に示す振込先管理DBのとおり、振込金目的情報「医療」に対応付けられた概要情報である「×××病院再建事業」、「YY町に薬を送ろう!」等が表示されている。また、
図5に示す例において、「×××病院再建事業」に付された下線は、ユーザが手続を進めている概要情報であることを示し、「YY町に薬を送ろう!」の先頭に付されている黒丸は、既に、ユーザに選択された概要情報であることを示す。即ち、ユーザは、振込先選択画面において、複数の概要情報を選択可能である。また、振込先選択画面には、概要情報として、「×××病院再建事業」、「YY町に薬を送ろう!」等の目標募金総額及び募金累計金額がそれぞれ表示されている。端末制御手段102は、ユーザにより、これら表示した概要情報のいずれかが選択操作された場合に、この選択された概要情報を振込先と特定する。また、端末制御手段102は、ユーザの選択操作により、複数の概要情報が選択された場合には、これら選択された複数の概要情報を、それぞれ複数の振込先として特定する。また、振込先選択画面には、各概要情報に対応した詳細ボタンが表示されている。端末制御手段102は、ユーザにより、詳細ボタンが操作されると、当該詳細ボタンに対応した概要情報に対応付けられた詳細情報を表示する。
【0046】
また、端末制御手段102は、振込先選択画面において、ユーザが入力可能な振込金額の入力欄、ユーザが入力可能な振込人の名前の入力欄、ユーザが操作可能な戻るボタン及び次へボタンを表示する。端末制御手段102は、ユーザにより戻るボタンが操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込先選択画面から振込依頼初期画面に遷移させる。また、端末制御手段102は、ユーザにより次へボタンが操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込先選択画面から振込繰り延べ承認画面に遷移させる。
【0047】
図6は、本発明の実施形態に係る入出力手段101に表示される振込繰り延べ承認画面の一例を示す図である。端末制御手段102は、振込繰り延べ承認画面において、振込先選択画面(
図5参照)でユーザに選択された概要情報をタイトルとして表示し、当該概要情報に対応付けられた口座名義情報を振込先として表示し、振込先選択画面でユーザに入力された振込金額を表示する。
【0048】
また、端末制御手段102は、振込繰り延べ承認画面において、ユーザに振込処理の繰り延べの承認を求める表示をするとともに、ユーザが操作可能な「承諾しない」ボタン、「承諾して手続を完了する」ボタン及び「承諾して更に検索する」ボタンを表示する。端末制御手段102は、ユーザにより「承諾しない」ボタンが操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込繰り延べ承認画面から振込依頼初期画面(
図3参照)に遷移させる。また、端末制御手段102は、ユーザにより「承諾して手続を完了する」ボタンが操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込繰り延べ承認画面から後述する振込手続完了画面に遷移させる。また、ユーザにより「承諾して更に検索する」ボタンが操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込繰り延べ承認画面から振込先選択画面(
図5参照)に遷移させる。
【0049】
図7は、本発明の実施形態に係る入出力手段101に表示される振込手続完了画面の一例を示す図である。端末制御手段102は、振込手続完了画面において、手続が完了した旨及びユーザへのお礼等を表示する。
【0050】
図2に戻って、端末制御手段102は、振込繰り延べ承認画面(
図6参照)において、ユーザにより次へボタンが操作された場合、振込先選択画面(
図5参照)でユーザに選択された概要情報、ユーザに入力された振込金額情報、ユーザに入力された振込人を示す振込人情報及び振込処理の繰り延べを承認することを示す振込繰り延べ承認情報を、振込受付システム20に送信する。また、端末制御手段102は、入出力手段101において、複数の概要情報がユーザに選択されたことに基づき、複数の概要情報を振込受付システム20に送信する。振込受付システム20の振込依頼受付手段201は、端末10から送信された概要情報、振込金額情報及び振込人情報を受信する。
【0051】
口座番号特定手段204は、振込先管理DB210(
図4参照)を参照して、振込依頼受付手段201が受信した概要情報の口座番号情報を特定する。また、口座番号特定手段204は、振込先管理DB210を参照して、端末制御手段102から受信した複数の概要情報の口座番号情報をそれぞれ特定する。振込繰り延べ承認受付手段205は、端末10から送信された振込繰り延べ承認情報を受け付ける。
【0052】
振込処理依頼情報生成手段206は、口座番号特定手段204が特定した口座番号情報を含む振込処理依頼情報を生成する。また、振込処理依頼情報生成手段206は、口座番号特定手段204が特定した口座番号情報を含む複数の振込処理依頼情報をそれぞれ生成する。また、振込処理依頼情報生成手段206は、振込繰り延べ承認受付手段205が受け付けた振込繰り延べ承認情報を、更に、含む振込処理依頼情報を生成する。詳細には、振込処理依頼情報生成手段206は、振込依頼受付手段201が受信した振込金額情報及び振込人情報と、口座番号特定手段204が特定した口座番号情報と、振込繰り延べ承認受付手段205が受け付けた振込繰り延べ承認情報と、を含む振込処理依頼情報を生成する。
【0053】
また、振込処理依頼情報生成手段206は、振込依頼受付手段201が端末10から特定振込依頼情報を受信していない場合には、端末10においてユーザが入力した口座番号を示す口座番号情報と、振込金額を示す振込金額情報と、振込人を示す振込人情報と、を含む振込処理依頼情報を生成する。即ち、振込処理依頼情報生成手段206は、振込依頼受付手段201が端末10から特定振込依頼情報を受信した場合には振込繰り延べ承認情報を含む振込処理依頼情報を生成し、特定振込依頼情報を受信していない場合には振込繰り延べ承認情報を含まない振込処理依頼情報を生成する。
【0054】
振込処理依頼情報送信手段207は、振込処理依頼情報生成手段206が生成した振込処理依頼情報を勘定系システム30に送信する。また、振込処理依頼情報送信手段207は、振込処理依頼情報生成手段206が生成した複数の振込処理依頼情報を、それぞれ勘定系システム30に送信する。
【0055】
累計額算出手段208は、端末制御手段102から受信した振込金額情報の値を、振込先管理DB(
図4参照)において、口座番号特定手段204が特定した口座番号情報に対応付けられた累計額情報の値に、加算する。
【0056】
勘定系システム30は、振込依頼情報受信手段301と、振込依頼情報判定蓄積手段302と、振込処理実行手段303と、振込依頼格納データベース(以降、振込依頼格納DBとも言う)310と、を備える。
【0057】
振込依頼情報受信手段301は、振込受付システム20の振込処理依頼情報送信手段207から送信された振込処理依頼情報を受信する。
【0058】
振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込依頼情報受信手段301で受信した振込処理依頼情報に、振込繰り延べ承認情報が含まれているか否かを判定する。振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込処理依頼情報に振込繰り延べ承認情報が含まれていた場合には当該振込処理依頼情報を振込蓄積DB40に格納する。一方、振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込処理依頼情報に振込繰り延べ承認情報が含まれていなかった場合には当該振込処理依頼情報を振込依頼格納DB310に順次格納する。
【0059】
振込処理実行手段303は、振込依頼格納DB310から振込処理依頼情報を読み出し、当該振込処理依頼情報に基づき、振込先の口座に入金する処理を実行する。また、振込処理実行手段303は、所定の周期(例えば、1日毎)や振込処理の負荷が比較的低いときに、例えば、バッチ処理により、振込蓄積DB40に格納された振込処理依頼情報を読み出し、当該振込処理依頼情報に基づき、振込先の口座に入金する処理を実行する。
【0060】
なお、
図2に示した機能ブロックは、あくまでも一例であり、一つの機能部を分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。端末や各システムも一台とは限らず、複数台であってもよい。各機能部は、端末や各システムに内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)またはハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されるコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わない。
【0061】
次に、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1における振込先一覧表示処理について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る振込先一覧表示システム1が実行する振込先一覧表示処理を説明する図である。
【0062】
ステップS1において、端末10の端末制御手段102は、入出力手段101に振込依頼初期画面を表示する制御を行う。
【0063】
ステップS2において、端末10の端末制御手段102は、ステップS1で入出力手段101に表示した振込依頼初期画面において、義捐金振込と表示されたボタンが、ユーザにより操作された否かを判定する。端末制御手段102は、義捐金振込と表示されたボタン(
図3参照)が操作されたと判定した場合にはステップS3に処理を移し、通常振込と表示されたボタン(
図3参照)が操作されたと判定した場合にはステップS10に処理を移す。
【0064】
ステップS3において、端末10の端末制御手段102は、特定振込依頼情報を振込受付システム20に送信する。
【0065】
ステップS4において、振込受付システム20の振込依頼受付手段201は、端末10の端末制御手段102から特定振込依頼情報を受信する。
【0066】
ステップS5において、振込受付システム20の振込先選択画面情報生成手段202は、ステップS4で振込依頼受付手段201が特定振込依頼情報を受信すると、振込先管理DB210(
図4参照)を参照し、端末10において、振込先口座情報を振込金目的情報毎に分類して表示するためであり、ユーザが複数の概要情報を選択可能な振込先選択画面情報を生成する。
【0067】
ステップS6において、振込受付システム20の振込先選択画面情報送信手段203は、ステップS5で振込先選択画面情報生成手段202が生成した振込先選択画面情報を端末10に送信する。
【0068】
ステップS7において、端末10の端末制御手段102は、振込受付システム20から受信した振込先選択画面情報に基づき、入出力手段101に表示する振込先選択画面(
図5参照)において、概要情報を振込金目的情報毎に分類して表示する制御を行う。
【0069】
ステップS8において、端末10の端末制御手段102は、端末制御手段102は、ステップS7で表示した振込先選択画面において、ユーザにより次へボタン(
図5参照)が操作された場合、入出力手段101に表示する画面を、振込先選択画面から振込繰り延べ承認画面(
図6参照)に遷移させる。
【0070】
ステップS9において、端末10の端末制御手段102は、ステップS8で表示した振込繰り延べ承認画面(
図6参照)において、ユーザにより「承諾して手続を完了する」ボタンが操作された場合、振込先選択画面(
図5参照)でユーザに選択された1つ又は複数の概要情報、ユーザに入力された振込金額情報、ユーザに入力された振込人を示す振込人情報及び振込繰り延べ承認情報を、振込受付システム20に送信する。なお、端末10の端末制御手段102は、振込繰り延べ承認画面(
図6参照)において、例えば、ユーザにより「承諾しない」ボタンが操作された場合にはステップS1に処理を戻し、ユーザにより「承諾して更に検索する」ボタンが操作された場合にはステップS7に処理を戻す。
【0071】
ステップS10において、端末10の端末制御手段102は、ユーザにより入力された口座番号を示す口座番号情報、振込金額を示す振込金額情報、振込人を示す振込人情報を振込受付システム20に送信する。
【0072】
ステップS11において、振込受付システム20の振込依頼受付手段201は、ステップS9で端末10から送信された1つ又は複数の概要情報、振込金額情報及び振込人情報、又は、ステップS10で端末10から送信された口座番号情報、振込金額情報及び振込人情報を受信する。また、本ステップにおいて、振込受付システム20の振込繰り延べ承認受付手段205は、端末10から送信された振込繰り延べ承認情報を受け付ける。
【0073】
ステップS20において、振込受付システム20は、勘定系システム30と協働して振込処理を実行する。
図9は、本発明の実施形態に係る振込受付システム20及び勘定系システム30が実行する振込処理を説明する図である。
【0074】
ステップS21において、振込受付システム20の口座番号特定手段204は、振込先管理DB210(
図4参照)を参照して、ステップS11で振込依頼受付手段201が受信した概要情報の口座番号情報を特定する。また、口座番号特定手段204は、ステップS11で振込依頼受付手段201が端末制御手段102から複数の概要情報を受信した場合には、振込先管理DB210を参照して、当該複数の概要情報の口座番号情報をそれぞれ特定する。
【0075】
ステップS22において、振込受付システム20の振込処理依頼情報生成手段206は、ステップS11で振込依頼受付手段201が受信した振込金額情報及び振込人情報と、ステップS21で口座番号特定手段204が特定した口座番号情報と、ステップS11で振込繰り延べ承認受付手段205が受け付けた振込繰り延べ承認情報と、を含む振込処理依頼情報を生成する。また、振込処理依頼情報生成手段206は、ステップS21で口座番号特定手段204が複数の概要情報の口座番号情報をそれぞれ特定した場合には、当該口座番号情報を含む複数の振込処理依頼情報をそれぞれ生成する。また、振込処理依頼情報生成手段206は、ステップS4で振込依頼受付手段201が端末10から特定振込依頼情報を受信していない場合には、端末10においてユーザが入力した口座番号を示す口座番号情報と、振込金額を示す振込金額情報と、振込人を示す振込人情報と、を含む振込処理依頼情報を生成する。
【0076】
ステップS23において、振込受付システム20の振込処理依頼情報送信手段207は、ステップS22で振込処理依頼情報生成手段206が生成した振込処理依頼情報を勘定系システム30に送信する。また、振込処理依頼情報送信手段207は、ステップS22で振込処理依頼情報生成手段206が複数の振込処理依頼情報を生成した場合には、当該複数の振込処理依頼情報を、それぞれ勘定系システム30に送信する。
【0077】
ステップS24において、勘定系システム30の振込依頼情報受信手段301は、ステップS23で振込受付システム20の振込処理依頼情報送信手段207から送信された振込処理依頼情報を受信する。
【0078】
ステップS25において、勘定系システム30の振込依頼情報判定蓄積手段302は、ステップS24で振込依頼情報受信手段301で受信した振込処理依頼情報に、振込繰り延べ承認情報が含まれているか否かを判定する。振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込繰り延べ承認情報が含まれていると判定した場合にはステップS26に処理を移し、振込繰り延べ承認情報が含まれていないと判定した場合にはステップS27に処理を移す。
【0079】
ステップS26において、勘定系システム30の振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込処理依頼情報を振込蓄積DB40に格納する。ステップS27において、勘定系システム30の振込依頼情報判定蓄積手段302は、振込処理依頼情報を振込依頼格納DB310に順次格納する。
【0080】
ステップS28において、勘定系システム30の振込処理実行手段303は、振込依頼格納DB310から振込処理依頼情報を読み出し、当該振込処理依頼情報に基づき、振込先の口座に入金する処理を実行する。また、本ステップにおいて、振込処理実行手段303は、所定の周期や振込処理の負荷が比較的低いときに、振込蓄積DB40に格納された振込処理依頼情報を読み出し、当該振込処理依頼情報に基づき、振込先の口座に入金する処理を実行する。
【0081】
ステップS29において、振込受付システム20の累計額算出手段208は、ステップS11で振込依頼受付手段201が受信した振込金額情報の値を、振込先管理DB(
図4参照)において、ステップS21で口座番号特定手段204が特定した口座番号情報に対応付けられた累計額情報の値に、加算する。
【0082】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。