(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラは、前記温度測定部で測定された前記基板の温度が予め設定された温度となるように前記電力を調整する、請求項1〜3のいずれかに記載された基板処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態に係る基板処理装置の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基板処理装置の垂直断面図である。基板処理装置100は、処理室10と搬送室(不図示)とマイクロ波供給部19とを備える。処理室10は、基板としてのウェハ11を処理する。マイクロ波供給部19は、導波路21と導波口22とを備える。なお、マイクロ波供給部19にマイクロ波発生部20を設けても良い。
【0015】
マイクロ波発生部20は、例えば、固定周波数マイクロ波又は可変周波数マイクロ波を発生する。マイクロ波発生部20としては、例えばマイクロトロン、クライストロン、ジャイロトロン等が用いられる。マイクロ波発生部20で発生したマイクロ波は、導波路21を介して、処理室10内に連通する導波口22から処理室10内に輻射される。これにより、誘電加熱の効率をあげることができる。導波路21には、導波路21内部の反射電力を少なくするマッチング機構26が設けられる。
【0016】
マイクロ波発生部20、導波路21、導波口22、及びマッチング機構26でマイクロ波供給部19が構成される。
【0017】
処理室10を形成する処理容器18は、例えばアルミニウム(Al)やステンレス(SUS)など金属材料により構成されており、処理室10と外部とをマイクロ波的に遮蔽する構造となっている。
【0018】
処理室10内には、ウェハ11をその上端13aで支持する基板支持機構としての基板支持ピン13が設けられる。
【0019】
基板支持ピン13は、例えば石英やセラミックス、サファイア、又はテフロン(登録商標)等、伝熱性が低く、電気的に絶縁性が良好な材質で形成される。このような材質とすることで、基板支持ピン13そのものが加熱されることを抑制し、更にはウェハ11から基板支持ピン13への熱逃げを抑制することができる。熱逃げを抑制することができるため、ウェハ面内を均一に加熱することが可能となる。また、基板支持ピン13の加熱を防ぐことで、基板支持ピン13の熱変形を防ぐことができ、結果熱変形によるウェハ高さを一定にすることができるので、1スロット辺りのウェハ加熱を再現性良く加熱することが可能となる。また、基板支持ピン13は、複数(本実施形態においては3本)で構成される。
【0020】
処理室10の側壁には、例えば窒素(N
2)等のガスを供給するガス供給管52が設けられている。ガス供給管52には、上流から順に、ガス供給源55、ガス流量を調整する流量制御装置54、ガス流路を開閉する開閉バルブ53が設けられており、この開閉バルブ53を開閉することで、処理室10内にガス供給管52からガスが供給、又は供給停止される。ガス供給管52から供給されるガスは、処理室10内の酸素濃度を低酸素濃度にしたり、ウェハ11を冷却したり、パージガスとして処理室10内のガスや雰囲気を押し出したりするのに用いられる。
【0021】
ガス供給管52、開閉バルブ53、流量制御装置54及びガス供給源55でガス供給部50が構成される。流量制御装置54と開閉バルブ53は、制御部80と電気的に接続されており、制御部80により制御される。
【0022】
図1に示すように、例えば直方体である処理容器18の下部であって処理室10の側壁には、処理室10内のガスを排気するガス排出管62が設けられている。ガス排出管62には、上流から順に、排気装置としての真空ポンプ64と、圧力調整バルブ63が設けられており、この圧力調整バルブ63の開度を調整することで、処理室10内の圧力が所定の値に調整される。
【0023】
ガス排出管62、圧力調整バルブ63及び真空ポンプ64でガス排出部60が構成される。圧力調整バルブ63は、制御部80と電気的に接続されており、制御部80により圧力調整制御される。
【0024】
図1に示すように、処理容器18の一側面には、処理室10の内外にウェハ11を搬送するためのウェハ搬送口71が設けられている。ウェハ搬送口71には、ゲートバルブ72が設けられており、ゲートバルブ駆動部73によりゲートバルブ72を開けることにより、処理室10内と搬送室内とが連通するように構成されている。ウェハ搬送口71、ゲートバルブ72、ゲートバルブ駆動部73でウェハ搬送部が構成される。搬送室内には、ウェハ11を搬送する搬送ロボット(不図示)が設けられている。搬送ロボットには、ウェハ11を搬送する際にウェハ11を支持する搬送アームが備えられている。ゲートバルブ72を開くことによって、搬送ロボットにより処理室10内と搬送室内との間で、ウェハ11を搬送することが可能なように構成されている。
【0025】
図2は、制御部80のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、本発明においては、制御部80をコントローラ80と呼ぶこともある。
制御部80には、演算装置102、記憶装置104、入出力部としてのI/Oポート106が内部バス108を介して、それぞれ互いにデータ交換可能なように設けられている。
【0026】
演算装置102として、CPU又は専用の演算回路等が用いられる。
【0027】
記憶装置104は、内部記録媒体105を有している。内部記録媒体105内には、基板処理装置100の動作を制御する制御プログラムや後述する基板処理工程や条件などを含むプロセスレシピ等が読み出し可能に格納されている。
【0028】
なお、プロセスレシピは、基板処理工程における各ステップを制御部80に実行させ、所定の結果が得ることがでるように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して単にプログラムともいう。ここで、本明細書においてプログラムとした場合にはプロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、またはその両方を含む場合がある。
【0029】
I/Oポート106には、マイクロ波発生部20、開閉バルブ53、流量制御装置54、圧力調整バルブ63、真空ポンプ64、ゲートバルブ駆動部73、搬送ロボット等がバス107を介して接続されている。
【0030】
また、制御部80はネットワーク110に接続されている。ネットワーク110は、半導体製造工場内に設けられたネットワークやインターネット等で構成される。
【0031】
また、制御部80には、入出力装置204と外部記憶装置206が内部バス108を介して接続されている。ここで、入出力装置204は制御部80と一体の構成としてもよい。入出力装置204として、ディスプレイ、タッチパネル、操作端末、キーボード、マウス等が用いられる。外部記憶装置206は、外部記録媒体207を有している。外部記録媒体207内には、基板処理装置100の動作を制御する制御プログラムや後述する基板処理工程や条件などを含むプロセスレシピ等が読み出し可能に格納されている。
【0032】
つまり、制御部80は、演算装置102が、記憶装置104の内部記録媒体105に記憶されたプログラムを実行することにより、I/Oポート106を介してマイクロ波発生部20、開閉バルブ53、流量制御装置54、圧力調整バルブ63、真空ポンプ64、ゲートバルブ駆動部73、温度測定器74等の各構成部の動作を制御する。なお、プログラムは、制御部80の外部に設けられた外部記憶装置206に格納するようにし、外部記憶装置206から読み出して実行しても良く、外部記憶装置206に記録されたプログラムを内部記録媒体105へ移動させ、内部記録媒体105から読み出して実行するようにしても良い。また、プログラムは、制御部80に接続されたネットワーク110から内部記録媒体105に記憶させてから実行するようにしてもよい。
【0033】
ここで、内部記録媒体105として、例えばハードディスク、CD−ROM、フラッシュメモリ等が用いられる。また、外部記録媒体207として、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0034】
以下に、本発明のマイクロ波で基板処理装置内の基板を加熱する際の制御について説明する。
基板処理装置100は、制御部80内の記憶装置104に設定記憶されたマイクロ波出力設定値に従って、マイクロ波の出力値を制御する。
マイクロ波による基板11を加熱する場合では、処理室10内に投入したマイクロ波エネルギーが基板11に吸収され基板11が加熱される。
基板温度は、マイクロ波のパワーが小さければ温度が低く、パワーが大きければ温度が高くなる。
図5にシリコン基板にマイクロ波を照射したときのマイクロ波出力と10分後の基板温度の相関データを示す。基板温度は処理室の大きさ、形状、マイクロ波の導入位置、基板位置によって変わるものであり、ここにあげるデータの基板温度は一例である。しかしながら、マイクロ波出力を大きくすると、基板温度が高くなるという関係は変わらない。
【0035】
基板の熱処理では、基板の温度を上げずに、基板の膜の改質をしたいと言うニーズがある。膜の改質については、マイクロ波エネルギーが膜の改質に寄与しており、多くのエネルギーを投入することで、所定の膜質を得ることが出来る。
しかし前述のようにマイクロ波出力を大きくすると、基板は発熱し温度上昇してしまう。この相反する問題に対応するため、適切な温度制御を行うマイクロ波加熱制御を行った。
【0036】
処理室10の処理容器18には温度測定器74が設置されており、処理している基板の温度(処理室10内の雰囲気温度でも良い)を測定できる。この温度測定器で測定された温度情報に基づき、制御部80がマイクロ波出力値を設定制御するようにした。
【0037】
しかしながら、この方法で半導体デバイス基板を処理したところ、デバイス不良が発生することがわかった。これは、基板温度は所定の温度以下になっているが、温度制御初期の昇温時(
図3中の破線楕円部分)に、マイクロ波出力値がマイクロ波電源の最大電力値まで出力され、このときに基板上のデバイスが破壊されたと推察される。
【0038】
そこで、このような問題点を解決する、基板の温度を所定の温度に制御しつつ、過大なマイクロ波出力を印加しないように制御するマイクロ波加熱による基板処理装置を説明する。
【0039】
図6に本発明に係る、制御部80の記憶装置104に記憶されたレシピの例を示す。
図4には、
図6のレシピにて基板を処理した場合の基板温度(処理室内温度)とマイクロ波出力の例を示す図である。
【0040】
本発明の一実施形態に係る装置では、最大出力2000Wのマイクロ波電源を使っている。またマイクロ波電源の仕様で「最低出力」が決まっているマイクロ波電源もある。ここではその最低出力を500Wのマイクロ波電源を使用している。
図6に示すレシピを実行したときの動きを以下に説明する。
Step1では「設定温度400℃、温度ランプレート60℃/sec」で昇温させる。
【0041】
従来の方法では、設定温度と実際の基板温度に差が生じるので、制御部における温度制御はその差を無くすためにマイクロ波出力値をどんどん上げ、最終的にはマイクロ波電源最大出力2000Wまで上げるが、本発明のStep1の場合では、レシピで「マイクロ波出力値800W」を設定しているので、Step1の間は最大800Wの出力で制御される。さらに「マイクロ波出力ランプレート50W/sec」もかかっているので、Step1の早いうちにマイクロ波出力がランプアップする(
図4参照)。
これは基板がまだ温まっていないときに急激な温度上昇を加えると、基板にスリット(基板内部の割れ)など発生するので、緩やかに加熱することにより、基板内部の割れを防止するという効果を期待している。
【0042】
Step2で「マイクロ波出力値1500W」を設定している。これは、いま処理している基板のデバイスがマイクロ波出力1500W以上印加されるとデバイス不良が発生してしまうため、マイクロ波電源の出力を制限する設定である。
設定温度はStep1から引き続き「設定温度400℃、温度ランプレート60℃/sec」となっているので、マイクロ波出力最大1500W以内で基板温度を400℃にするように制御をする。
Step2の途中で基板温度が設定温度の400℃に近くなると、温度調節器はマイクロ波出力を下げ、基板温度を設定温度に保とうと制御する。
【0043】
Step3で「マイクロ波出力値1500W、マイクロ波出力ランプレート100W/sec」が設定されているが、基板温度を設定温度に保つために必要なマイクロ波出力が1500W以下のため、温度調節器の制御どおりの出力となっている。
【0044】
Step4は「温度制御フラグ=OFF」とし、マイクロ波出力を0Wにして基板を冷却している。
【0045】
上記のレシピは説明のために一例として挙げたが、デバイス不良が生じるマイクロ波出力は、デバイスの種類や、マイクロ波加熱処理を行う工程により異なる。そのため本発明ではレシピで設定できるようにした。
従来のヒータ炉などの温度制御において、たとえばハード的な制約により温度制御PID(Proportional Integral Derivative)出力の最大値をヒータ容量の95%で制限するといったやり方は行われている。しかしこれはハード的な制約であり、装置固有のパラメータとして設定される。
本発明では、レシピで出力制限値を設定することで、処理する基板の種類毎に出力制限値を変化させる、さらには処理レシピの中で動的に制限値を変化させることが可能となる。
【0046】
なお、前記制御部であるコントローラは、基板11を処理する処理レシピを実行する処理を行い。更に、コントローラは、前記電力の上昇レートを設定する。また、コントローラは、電力の上昇レートに対応した最大電力を設定する。
更に、コントローラは、処理レシピの第1ステップで最大電力を第1最大電力に設定し、処理レシピの第2ステップで第1最大電力よりも高い第2最大電力に設定する等の多種多様の処理・制御を行う。
【0047】
次に、マイクロ波加熱において、処理室10内の基板の温度を放射温度計で測定する場合の被測定物である基板の放射率と放射温度計に入力された放射率の相違による温度誤差を回避するため、基板の放射率を容易に測定する方法について説明する。
【0048】
図7に一般的な処理室構成を示す。導波管203を処理室201上部に固定し、固定位置よりマイクロ波を導入する。回転可能なサセプタ207に乗せた基板204にマイクロ波を照射する。基板204は、反射板を兼ねるサセプタ207から一定の距離を保つため、石英ピン205によって、支えられ、一定速度で回転している。マイクロ波導入口は、概略、基板204のセンター(C)とエッジ部(E)の間の位置の上方に設けられる。
基板4は、ゲートバルブ206を開放し、被処理基板204は、図示しない搬送ロボットにより、搬送ポジションにあるサセプタ207の石英ピン205上に搬送・設置される。
【0049】
その後、ゲートバルブ206を閉め、サセプタ207を処理位置まで上昇させる。必要に応じて、処理室201内部は、一旦真空引きされ、窒素に置換され、大気圧状態に戻される。サセプタ207は、回転し、マイクロ波の照射を開始するが、照射直後は、低電力のマイクロ波を導入し、徐々にその電力を増し、所望の電力にて一定時間保持する。
その後、マイクロ波の照射を停止し、前記の逆のシーケンスにより、処理済基板204を処理室201より搬出する。基板204の温度は、処理室上部蓋に設けられた放射温度計209により、測定する。マイクロ波が照射されている時は、常時、計測を行う。この時、基板の放射率が正しくないと正確な温度を得ることができない。基板の放射率を求める方法として、基板204に熱電対(TC)を貼り付けた治具を処理室内に入れ、TCの出力する温度と放射温度計209の温度が一致するように放射率を設定する方法が一般的である。
【0050】
しかし、この方法は、TC付き基板の準備、計測機器の準備、装置の一旦停止、TC線を処理室の外まで導出する等、非定常な作業などの煩わしさに加え、TC線とマイクロ波の相互作用(TC線がアンテナとなりノイズが多くなる)によって、計測温度に影響がでるなど正確さや利便性に問題がある。
【0051】
処理室内に被加熱物(基板204)が存在する場合において、温度と放射熱量の関係は、次式で与えられる。
【数1】
ここで、内部の物体1の温度をT
1、放射率をε
1、表面積をA
1、熱放射エネルギーをQ
1とする。
同様に、物体2の温度をT
2、放射率をε
2、表面積をA
2、熱放射エネルギーをQ
2とする。なおσは、ステファンボルツマン定数である。
両辺をA
1で割ることにより、電力Pについての次式が導き出される。
【数2】
【0052】
従って、処理室温度T
2、処理室・被加熱物体の面積比(A
1/A
2)は、既知または、容易に計測可能であり、また、投入マイクロ波電力も既知であるため、処理室内壁の放射率ε
2が分かれば、基板の放射率ε
1が求められることとなる。
図3は、実際に計測された温度とマイクロ波電力の特性線であり、その傾きは、
【数3】
(ε
1は、被加熱物放射率、ε
2は、処理室の放射率、σは、ステファンボルツマン定数、A
1は、被加熱物の表面積、A
2は、処理室の表面積)
となる。
【0053】
従って、グラフより次式(数4)によって傾きを求め、この値が数3と同じになるので、ε
1、ε
2のいずれかが既知であれば、他方が求められることとなる。
【数4】
(T
1は、被加熱物の温度、T
2は、キャビティー温度、Pは、マイクロ波電力)
【0054】
第1ステップとして、基板と同一形状で、放射率が既知である物体、例えば、基板表面に黒体を塗布したもの、SiCを母体とするものなどが考えられるが、例えば、黒体の物体が放射率=1の物体を処理室に入れ、マイクロ波電力−温度特性線を求めれば、これより、処理室の放射率ε
2が求められる。第2ステップとして、実基板を処理室に導入して、同様の特性を求めれば、今度は処理室のε
2が分かっているため、実基板の放射率ε
1が求められる。但し、この時、放射温度計の放射率設定が1であるとすれば、式のT
1の温度は、1/
4√ε
1倍した数値に補正しておくことが必要となる。
【0055】
<本実施形態に係る効果>
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
【0056】
(a)基板の放射率を求めることにより、基板の正確な放射率と温度の計測を行うことが可能となる。
【0057】
(b)また、簡易な方法であるため、定常に近い頻度で放射率の計測ができ、測定温度の補正が可能となる。
【0058】
(c)また、マイクロ波加熱することで、基板上に形成された高誘電率膜のみを改質させることができる。
【0059】
(d)また、過大なマイクロ波の印加を抑制することができ、基板上に形成されたデバイスの不良発生や性能劣化を抑制することができる。
【0060】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。上述の各実施形態では、基板に処理が施される場合について説明したが、処理対象はホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
【0061】
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
【0062】
(付記1)
一態様によれば、
基板を収容する処理室と、
基板に所定の電力で電磁波を照射する電磁波照射部と、
前記電力の最大電力を制限する電磁波電力制限部と、
前記基板の温度を測定する温度測定部と、
前記基板を処理する際に、前記温度測定部で測定された基板の温度に基づいて前記電力と前記最大電力とを調整するコントローラと、
を有する基板処理装置が提供される。
【0063】
(付記2)
付記1の基板処理装置であって、好ましくは、
前記コントローラは、前記基板を処理する処理レシピを実行する。
【0064】
(付記3)
付記1の基板処理装置であって、好ましくは、
前記コントローラは、前記電力の上昇レートを設定する。
【0065】
(付記4)
付記1と付記2のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記コントローラは、前記電力の上昇レートに対応した前記最大電力を設定する。
【0066】
(付記5)
付記1〜付記3のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記コントローラは、前記処理レシピの第1ステップで前記最大電力を第1最大電力に設定し、前記処理レシピの第2ステップで前記第1最大電力よりも高い第2最大電力に設定する。
【0067】
(付記6)
他の態様によれば、
処理室に収容された基板に電磁波を照射する電磁波照射工程と、
前記基板の温度を測定する温度測定工程と、
前記基板の温度に基づいて前記基板に供給される電磁波の電力と最大電力を調整する電力調整工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
【0068】
(付記7)
付記6に記載の半導体装置の製造方法であって、好ましくは、
前記電力調整工程では、前記電力の上昇レートを設定する工程を有する。
【0069】
(付記8)
付記6に記載の半導体装置の製造方法であって、好ましくは、
前記電力調整工程では、前記電力の上昇レートに対応した前記最大電力を設定する。
【0070】
(付記9)
付記6に記載の半導体装置の製造方法であって、好ましくは、
前記電力調整工程では、処理レシピの第1ステップで前記最大電力を第1最大電力に設定し、前記処理レシピの第2ステップで前記第1最大電力よりも高い第2最大電力に設定する。
【0071】
(付記10)
更に他の態様によれば、
処理室に収容された基板に電磁波を照射する電磁波照射手順と、
前記基板の温度を測定する温度測定手順と、
前記基板の温度に基づいて前記基板に供給される電磁波の電力と最大電力を調整する電力調整手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0072】
(付記11)
更に他の態様によれば、
処理室に収容された基板に電磁波を照射する電磁波照射手順と、
前記基板の温度を測定する温度測定手順と、
前記基板の温度に基づいて前記基板に供給される電磁波の電力と最大電力を調整する電力調整手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。