【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、処理ブロック(例えば、
図3の8×8処理ブロックに相当)を複数の矩形ブロック(例えば、後述の長方形ブロックBL1〜BL4に相当)に分割し、当該矩形ブロックにおける走査順を生成する走査順生成装置(例えば、
図1のシンボル化部50に相当)であって、前記処理ブロックの走査順を記憶する記憶手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)と、前記処理ブロックの分割比(例えば、後述のp:1に相当)に基づいて、当該処理ブロックから削除する行または列を求める削除行列判定手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)と、前記削除行列判定手段により求められた行または列を前記処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求める行列削除手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)と、前記記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、前記行列削除手段により求められた矩形ブロックごとに、走査順を導出する走査順導出手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)と、を備えることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【0018】
この発明によれば、処理ブロックを複数の矩形ブロックに分割して矩形ブロックにおける走査順を生成する走査順生成装置に、記憶手段、削除行列判定手段、行列削除手段、および走査順導出手段を設けた。また、記憶手段により、処理ブロックの走査順を記憶することとした。また、削除行列判定手段により、処理ブロックの分割比に基づいて、処理ブロックから削除する行または列を求め、行列削除手段により、削除行列判定手段により求められた行または列を処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求めることとした。また、走査順導出手段により、記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、行列削除手段により求められた矩形ブロックごとに、走査順を導出することとした。
【0019】
このため、削除行列判定手段および行列削除手段により、分割比に従って処理ブロックを複数の矩形ブロックに分割し、記憶手段および走査順導出手段により、分割した矩形ブロックごとに走査順を導出することができる。したがって、処理ブロックを分割して得られる種々のブロックサイズの矩形ブロックについて、走査順を定めることができる。また、削除行列判定手段により処理ブロックから削除する行または列を求める際に、周波数特性を考慮することで、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0020】
(2) 本発明は、(1)の走査順生成装置について、前記処理ブロックの縦の分割比がPh:1(ただし、Phは、Ph≧0を満たす整数)であり、当該処理ブロックの横の分割比がPv:1(ただし、Pvは、Pv≧0を満たし、Phとは独立した整数)である場合に、前記削除行列判定手段は、下記数式(1)により、前記処理ブロックから削除する行ROW1を求めるとともに、下記数式(2)により、当該処理ブロックから削除する行ROW2を求め、かつ、下記数式(3)により、前記処理ブロックから削除する列COL1を求めるとともに、下記数式(4)により、当該処理ブロックから削除する列COL2を求め、前記行列削除手段は、前記行ROW1および前記列COL1を前記処理ブロックから削除して、第1の矩形ブロックを求め、前記行ROW1および前記列COL2を前記処理ブロックから削除して、第2の矩形ブロックを求め、前記行ROW2および前記列COL1を前記処理ブロックから削除して、第3の矩形ブロックを求め、前記行ROW2および前記列COL2を前記処理ブロックから削除して、第4の矩形ブロックを求めることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【0021】
この発明によれば、(1)の走査順生成装置において、処理ブロックを縦にPh:1に分割するとともに横にPv:1に分割する場合に、削除行列判定手段により、上述の数式(1)、(2)を用いて、処理ブロックから削除する行ROW1、ROW2を求めるとともに、上述の数式(3)、(4)を用いて、処理ブロックから削除する列COL1、COL2を求めることとした。また、行列削除手段により、行ROW1および列COL1を処理ブロックから削除して、第1の矩形ブロックを求め、行ROW1および列COL2を処理ブロックから削除して、第2の矩形ブロックを求め、行ROW2および列COL1を処理ブロックから削除して、第3の矩形ブロックを求め、行ROW2および列COL2を処理ブロックから削除して、第4の矩形ブロックを求めることとした。
【0022】
このため、処理ブロックを縦にPh:1に分割するとともに横にPv:1に分割する場合において、削除行列判定手段により処理ブロックから削除する行や列を求める際に、周波数特性を考慮することができるので、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0023】
(3) 本発明は、(1)の走査順生成装置について、前記処理ブロックの縦の分割比がMh:Nh(ただし、Mh、Nhは、Mh≧0かつNh≧0を満たすとともに、Mh+Nh=1を満たす数)であり、当該処理ブロックの横の分割比がMv:Nv(ただし、Mv、Nvは、Mv≧0かつNv≧0を満たすとともに、Mv+Nv=1を満たす数であって、MvはMhとは独立した数であり、NvはNhとは独立した数)である場合に、前記削除行列判定手段は、下記数式(5)を満たす整数のうち最小の整数をIhとして求めるとともに、下記数式(6)を満たす整数のうち最小の整数をIvとして求め、下記数式(7)により、前記処理ブロックから削除する行ROW1を求めるとともに、下記数式(8)により、当該処理ブロックから削除する行ROW2を求め、かつ、下記数式(9)により、前記処理ブロックから削除する列COL1を求めるとともに、下記数式(10)により、当該処理ブロックから削除する列COL2を求め、前記行列削除手段は、前記行ROW1および前記列COL1を前記処理ブロックから削除して、第1の矩形ブロックを求め、前記行ROW1および前記列COL2を前記処理ブロックから削除して、第2の矩形ブロックを求め、前記行ROW2および前記列COL1を前記処理ブロックから削除して、第3の矩形ブロックを求め、前記行ROW2および前記列COL2を前記処理ブロックから削除して、第4の矩形ブロックを求めることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【0024】
この発明によれば、(1)の走査順生成装置において、処理ブロックを縦にMh:Nhに分割するとともに横にMv:Nvに分割する場合に、削除行列判定手段により、上述の数式(5)を満たす整数のうち最小の整数をIhとして求めるとともに、上述の数式(6)を満たす整数のうち最小の整数をIvとして求めることとした。また、削除行列判定手段により、上述の数式(7)、(8)を用いて、処理ブロックから削除する行ROW1、ROW2を求めるとともに、上述の数式(9)、(10)を用いて、処理ブロックから削除する列COL1、COL2を求めることとした。また、行列削除手段により、行ROW1および列COL1を処理ブロックから削除して、第1の矩形ブロックを求め、行ROW1および列COL2を処理ブロックから削除して、第2の矩形ブロックを求め、行ROW2および列COL1を処理ブロックから削除して、第3の矩形ブロックを求め、行ROW2および列COL2を処理ブロックから削除して、第4の矩形ブロックを求めることとした。
【0025】
このため、処理ブロックを縦にMh:Nhに分割するとともに横にMv:Nvに分割する場合において、削除行列判定手段により処理ブロックから削除する行や列を求める際に、周波数特性を考慮することができるので、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0026】
(4) 本発明は、(1)〜(3)のいずれかの走査順生成装置について、前記走査順導出手段は、前記行列削除手段により求められた矩形ブロックごとに、前記記憶手段により記憶されている走査順から、前記行列削除手段により削除された行または列に応じた走査順を削除し、昇順に並び替えて、前記走査順の導出を行うことを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【0027】
この発明によれば、(1)〜(3)のいずれかの走査順生成装置において、走査順導出手段により、行列削除手段により求められた矩形ブロックごとに、記憶手段により記憶されている走査順から、行列削除手段により削除された行または列に応じた走査順を削除し、昇順に並び替えて、走査順の導出を行うこととした。
【0028】
このため、記憶手段により記憶されている走査順から、行列削除手段により削除された行または列に応じた走査順を削除すると、走査順が不連続になる。しかしながら、この不連続な走査順を昇順に並び替えるので、連続した走査順を導出できる。
【0029】
(5) 本発明は、x次元(ただし、xは、x≧3を満たす整数)の処理ブロック(例えば、後述の立方体ブロックに相当)を複数のx次元の超直方体ブロック(例えば、後述の直方体ブロックに相当)に分割し、当該超直方体ブロックにおける走査順を生成する走査順生成装置であって、前記処理ブロックの走査順を記憶する記憶手段と、前記処理ブロックの分割比(例えば、後述のm1:n1、m2:n2、およびm3:n3に相当)に基づいて、当該処理ブロックから削除する超平面群を求める削除超平面群判定手段と、前記削除超平面群判定手段により求められた超平面群を前記処理ブロックから削除して、超直方体ブロックを求める超平面群削除手段と、前記記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、前記超平面群削除手段により求められた超直方体ブロックごとに、走査順を導出する走査順導出手段と、を備えることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【0030】
この発明によれば、x次元の処理ブロックを複数のx次元の超直方体ブロックに分割して超直方体ブロックにおける走査順を生成する走査順生成装置に、記憶手段、削除超平面群判定手段、超平面群削除手段、および走査順導出手段を設けた。また、記憶手段により、処理ブロックの走査順を記憶することとした。また、削除超平面群判定手段により、処理ブロックの分割比に基づいて、処理ブロックから削除する超平面群を求め、超平面群削除手段により、削除超平面群判定手段により求められた超平面群を処理ブロックから削除して、超直方体ブロックを求めることとした。また、走査順導出手段により、記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、超平面群削除手段により求められた超直方体ブロックごとに、走査順を導出することとした。
【0031】
このため、削除超平面群判定手段および超平面群削除手段により、分割比に従って処理ブロックを複数の超直方体ブロックに分割し、記憶手段および走査順導出手段により、分割した超直方体ブロックごとに走査順を導出することができる。したがって、処理ブロックを分割して得られる種々のブロックサイズの超直方体ブロックについて、走査順を定めることができる。また、削除超平面群判定手段により処理ブロックから削除する行または列を求める際に、周波数特性を考慮することで、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0032】
(6) 本発明は、(5)の走査順生成装置について、前記処理ブロックのx種類の各辺の分割比がP:1(ただし、Pは、P≧0を満たし、x種類の辺ごとに独立した整数)である場合に、前記削除超平面群判定手段は、下記数式(11)、(12)により、前記処理ブロックから削除する超平面群を複数求め、前記超平面群削除手段は、前記複数の超平面群のそれぞれを前記処理ブロックから削除して、複数の超直方体ブロックを求めることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【数11】
【数12】
【0033】
この発明によれば、(5)の走査順生成装置において、処理ブロックをx種類の辺ごとにP:1に分割する場合に、削除超平面群判定手段により、上述の数式(11)、(12)を用いて、処理ブロックから削除する超平面群を複数求め、超平面群削除手段により、複数の超平面群のそれぞれを処理ブロックから削除して、複数の超直方体ブロックを求めることとした。
【0034】
このため、処理ブロックをx種類の辺ごとにP:1に分割する場合において、削除超平面群判定手段により処理ブロックから削除する超平面群を求める際に、周波数特性を考慮することができるので、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0035】
(7) 本発明は、(5)の走査順生成装置について、前記処理ブロックのx種類の各辺の分割比がM:N(ただし、M、Nは、M≧0かつN≧0を満たすとともに、M+N=1を満たし、x種類の辺ごとに独立した数)である場合に、前記削除超平面群判定手段は、分割する辺ごとに、下記数式(13)を満たす整数のうち最小の整数をIとして求め、下記数式(14)、(15)により、前記処理ブロックから削除する超平面群を複数求め、前記超平面群削除手段は、前記複数の超平面群のそれぞれを前記処理ブロックから削除して、複数の超直方体ブロックを求めることを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【数13】
【数14】
【数15】
【0036】
この発明によれば、(5)の走査順生成装置において、処理ブロックをx種類の辺ごとにM:Nに分割する場合に、削除超平面群判定手段により、分割する辺ごとに上述の数式(13)を満たす整数のうち最小の整数をIとして求め、上述の数式(14)、(15)を用いて、処理ブロックから削除する超平面群を複数求めることとした。また、超平面群削除手段により、複数の超平面群のそれぞれを処理ブロックから削除して、複数の超直方体ブロックを求めることとした。
【0037】
このため、処理ブロックをx種類の辺ごとにM:Nに分割する場合において、削除超平面群判定手段により処理ブロックから削除する超平面群を求める際に、周波数特性を考慮することができるので、係数の発生頻度を考慮して、符号化性能を向上させることができる。
【0038】
(8) 本発明は、(1)〜(7)のいずれかの走査順生成装置について、前記記憶手段は、同一サイズの処理ブロックに対して、走査順を複数種類記憶することを特徴とする走査順生成装置を提案している。
【0039】
この発明によれば、(1)〜(7)のいずれかの走査順生成装置において、記憶手段により、同一サイズの処理ブロックに対して、走査順を複数種類記憶することとした。このため、処理ブロックに適した走査順を用いて、矩形ブロックや超直方体ブロックごとに走査順を導出することができ、符号化性能をさらに向上させることができる。
【0040】
(9) 本発明は、(1)〜(8)のいずれかの走査順生成装置を備え、動画像を符号化してビットストリームを生成することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
【0041】
この発明によれば、(1)〜(8)のいずれかの走査順生成装置を、動画像を符号化してビットストリームを生成する動画像符号化装置に設けた。このため、動画像符号化装置において、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0042】
(10) 本発明は、(1)〜(8)のいずれかの走査順生成装置を備え、ビットストリームを復号することを特徴とする動画像復号装置を提案している。
【0043】
この発明によれば、(1)〜(8)のいずれかの走査順生成装置を、ビットストリームを復号する動画像復号装置に設けた。このため、動画像復号装置において、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0044】
(11) 本発明は、(10)の動画像復号装置について、ブロック分割種別およびシンボルを、ブロック単位で量子化係数に復号することを特徴とする動画像復号装置を提案している。
【0045】
この発明によれば、(10)の動画像復号装置において、ブロック分割種別およびシンボルを、ブロック単位で量子化係数に復号することができる。
【0046】
(12) 本発明は、(11)の動画像復号装置について、前記量子化係数を、走査順に従って2次元量子化係数に変換することを特徴とする動画像復号装置を提案している。
【0047】
この発明によれば、(11)の動画像復号装置において、量子化係数を、走査順に従って2次元量子化係数に変換することができる。
【0048】
(13) 本発明は、(11)または(12)の動画像復号装置について、前記量子化係数を逆直交変換する逆直交変換手段を備えることを特徴とする動画像復号装置を提案している。
【0049】
この発明によれば、(11)または(12)の動画像復号装置に、量子化係数を逆直交変換する逆直交変換手段を設けたので、量子化係数を逆直交変換することができる。
【0050】
(14) 本発明は、記憶手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、削除行列判定手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、行列削除手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、および走査順導出手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)を備え、処理ブロック(例えば、
図3の8×8処理ブロックに相当)を分割した矩形ブロック(例えば、後述の長方形ブロックBL1〜BL4に相当)における走査順を生成する走査順生成装置(例えば、
図1のシンボル化部50に相当)における走査順生成方法であって、前記記憶手段が、処理ブロックの走査順を記憶する第1のステップと、前記削除行列判定手段が、前記処理ブロックの分割比(例えば、後述のp:1に相当)に基づいて、当該処理ブロックから削除する行または列を求める第2のステップ(例えば、
図4のステップS2、S3に相当)と、前記行列削除手段が、前記第2のステップにおいて求められた行または列を前記処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求める第3のステップ(例えば、
図4のステップS2、S3に相当)と、前記走査順導出手段が、前記第1のステップにおいて記憶されている走査順に基づいて、前記第3のステップにおいて求められた矩形ブロックごとに、走査順を導出する第4のステップ(例えば、
図4のステップS4に相当)と、を備えることを特徴とする走査順生成方法を提案している。
【0051】
この発明によれば、記憶手段により、処理ブロックの走査順を記憶することとした。また、削除行列判定手段により、処理ブロックの分割比に基づいて、処理ブロックから削除する行または列を求め、行列削除手段により、上述の求められた行または列を処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求めることとした。また、走査順導出手段により、記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、上述の求めた矩形ブロックごとに走査順を導出することとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0052】
(15) 本発明は、記憶手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、削除行列判定手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、行列削除手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)、および走査順導出手段(例えば、
図2の長方形走査順生成部54に相当)を備え、処理ブロック(例えば、
図3の8×8処理ブロックに相当)を分割した矩形ブロック(例えば、後述の長方形ブロックBL1〜BL4に相当)における走査順を生成する走査順生成装置(例えば、
図1のシンボル化部50に相当)における走査順生成方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記記憶手段が、処理ブロックの走査順を記憶する第1のステップと、前記削除行列判定手段が、前記処理ブロックの分割比(例えば、後述のp:1に相当)に基づいて、当該処理ブロックから削除する行または列を求める第2のステップ(例えば、
図4のステップS2、S3に相当)と、前記行列削除手段が、前記第2のステップにおいて求められた行または列を前記処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求める第3のステップ(例えば、
図4のステップS2、S3に相当)と、前記走査順導出手段が、前記第1のステップにおいて記憶されている走査順に基づいて、前記第3のステップにおいて求められた矩形ブロックごとに、走査順を導出する第4のステップ(例えば、
図4のステップS4に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0053】
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、記憶手段により、処理ブロックの走査順を記憶することとした。また、削除行列判定手段により、処理ブロックの分割比に基づいて、処理ブロックから削除する行または列を求め、行列削除手段により、上述の求められた行または列を処理ブロックから削除して、矩形ブロックを求めることとした。また、走査順導出手段により、記憶手段により記憶されている走査順に基づいて、上述の求めた矩形ブロックごとに走査順を導出することとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。